WO2017029960A1 - 液晶装置および表示装置 - Google Patents

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Abstract

本発明に係る液晶装置は、液晶層(22C)を間に対向配置された第1基板(22A)および第2基板(22B)と、第1基板(22A)上に設けられると共に、複数の層にわたって複数のサブ電極を有する第1電極(22a)と、第2基板(22B)上に設けられた第2電極(22b)と、第1電極(22a)に電圧を印加する電圧印加部とを備えたものであり、電圧印加部は、複数のサブ電極のそれぞれに対して、サブ電極の数以下の種類の電圧のうちのいずれかの電圧を印加する。

Description

液晶装置および表示装置
 本開示は、例えば画面状態と鏡面状態との切り替えを行うことが可能な液晶装置およびそれを備えた表示装置に関する。
 従来、2つの液晶パネルを重ね合せることによって、通常の画面状態(画像表示モード)と鏡面状態(外光反射モード)とを切り替え可能に構成された表示装置が知られている(例えば特許文献1,2参照)。これら表示装置では、具体的には、例えば液晶表示部の観察者側に、液晶表示部から観察者に向かう順に反射型偏光板と液晶パネルと吸収型偏光板とが積層配置された表示切替部が配置されている。
特開2001―318374号公報 特開2004―37943号公報
 上記表示切替部の液晶パネルは大きな面積を1つの電極で駆動する場合が多い。このような表示装置では、液晶パネルの面内に短絡部があっても、短絡部の抵抗が極端に低くない場合には全体としての抵抗はあまり増加しないため、ほとんどの場合、短絡部を目視で確認することはできなかった。しかしながら、電流量は増加するため、消費電力の悪化や経時変化によって短絡部における電圧の低下が視認される場合があった。また、目視での短絡の確認が難しいため、短絡部を特定して修復を行うことは難しく、信頼性を低下させる原因となっていた。
 従って、信頼性を向上させることが可能な液晶装置および表示装置を提供することが望ましい。
 本開示の一実施形態の液晶装置は、液晶層を間に対向配置された第1基板および第2基板と、第1基板上に設けられると共に、複数の層にわたって複数のサブ電極を有する第1電極と、第2基板上に設けられた第2電極と、第1電極に電圧を印加する電圧印加部とを備えたものであり、電圧印加部は、複数のサブ電極のそれぞれに対して、サブ電極の数以下の種類の電圧のうちのいずれかの電圧を印加する。
 本開示の一実施形態の表示装置は、表示部および表示切替部を有し、表示切替部として上記本開示の一実施形態の液晶装置を備えたものである。
 本開示の一実施形態の液晶装置および一実施形態の表示装置では、液晶層を間に対向配置された第1基板および第2基板のうち、第1基板上に、複数の層にわたって複数のサブ電極を有する第1電極を設け、この複数のサブ電極のそれぞれに対して、サブ電極の数以下の種類の電圧のうちのいずれかの電圧を印加するようにした。これにより、電圧印加によって駆動する領域を任意に選択することが可能となり、短絡部の特定が容易となる。
 本開示の一実施形態の液晶装置および一実施形態の表示装置によれば、液晶層を間に対向配置された第1基板および第2基板のうち、第1基板上に、複数の層にわたって複数のサブ電極を有する第1電極を設け、この複数のサブ電極のそれぞれに対して、サブ電極の数以下の種類の電圧のうちのいずれかの電圧を印加するようにしたので、電圧印加によって駆動する領域を任意に選択することが可能となる。これにより、短絡部の特定が容易となり、短絡部の修復が可能となる。よって、信頼性の高い液晶装置およびこれを備えた表示装置を提供することが可能となる。なお、本開示の効果はこれに限定されるものではなく、以下の記載のいずれの効果であってもよい。
本開示における実施の形態に係る液晶パネルの構成を表す断面図である。 図1に示した液晶パネルの全体構成を表す平面模式図である。 図1に示した液晶パネルにおける短絡修復を説明する模式図である。 第1電極の構成の他の例を表す斜視図である。 第1電極の構成の他の例を表す斜視図である。 第1電極の構成の他の例を表す斜視図である。 図1に示した表示パネルを含む表示装置の構成を表す断面図である。 図1に示した液晶パネルの周辺領域の構成を表す断面図である。 図1に示した液晶パネルの周辺領域の構成を表す平面図である。 図1に示した液晶パネルのシール部近傍の構成の一例を表す断面図である。 図1に示した液晶パネルのシール部近傍の構成の他の例を表す断面図である。 図6に示した表示装置の作用を表す概念図である。 図1に示した液晶パネルに印加する駆動波形の一例を表したものである。 図1に示した液晶パネルに印加する駆動波形の他の例を表したものである。 図1に示した液晶パネルに印加する駆動波形の他の例を表したものである。 図1に示した液晶パネルに印加する駆動波形の他の例を表したものである。 変形例に係る表示装置の作用を表す概念図である。 本開示の表示装置を備えた電子機器の構成例を表す概念図である。
 以下、本開示の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態(表示切替部の電極が複数層にわたって設けられている例)
 1-1.要部の構成
 1-2.表示装置の構成
 1-3.表示装置の動作
 1-4.作用・効果
2.変形例
3.適用例(電子機器)
<1.実施の形態>
 図1は本開示の一実施の形態としての液晶パネル22の断面構成を表したものであり、図2は、液晶パネル22の全体構成を模式的に表したものである。この液晶パネル22は、例えば図6に示した表示装置1における表示切替部20を構成するものである。表示装置1は、2つの液晶パネル(液晶パネル13,22)を重ね合せることにより画面状態と鏡面状態とを切替可能に構成したものである。本実施の形態では、液晶層22Cを間に、第1基板(基板22A)および第2基板(基板22B)が対向配置され、この基板22Aおよび基板22Bの表示領域220Aには、それぞれ第1電極22aおよび第2電極22bが設けられている。本実施の形態では、第1電極22aは、絶縁膜22a3を間に、複数の層(ここでは2層)にわたって設けられた複数のサブ電極(上部電極22a2および下部電極22a1)から構成されている。上部電極22a2および下部電極22a1は、例えば、図2に示したように、それぞれ電圧印加部200に接続されており、これによって駆動時には、それぞれに同一の電圧が印加される。また、それぞれに異なる値の電圧が印加されるようにしてもよい。
(1-1.要部の構成)
 液晶パネル22は、上記のように、対向配置され、それぞれ第1電極22aおよび第2電極22bが設けられた基板22Aと基板22Bとの間に液晶層22Cを有する。本実施の形態では、第1電極22aは、絶縁膜22a3を間に、複数の層(ここでは2層)にわたって複数のサブ電極(上部電極22a2および下部電極22a1)が設けられた構成を有する。
 第1電極22aは、例えば図1に示したように、下部電極22a1および上部電極22a2の2層からなり、下部電極22a1および上部電極22a2は、さらに、各層内で複数に分割されている。下部電極22a1と上部電極22a2との間には絶縁膜22a3が設けられている。下部電極22a1および上部電極22a2は、互いに一部が絶縁膜22a3を間に重複するように配置されていることが望ましい。これにより、液晶層22Cの全面に均一な電圧を印加することが可能なる。なお、これら下部電極22a1および上部電極22a2は、それぞれが互いに同等の抵抗値となるように分割されていることが好ましい。これにより、液晶パネル22の面内の表示品位を均一に保つことができる。また、ここでいう均一な電圧とは、光学的にその差が視認できないレベルに均一な電圧のことである。
 本実施の形態の液晶パネル22では、上記のように、第1電極22aを複数に分割して設けることにより、パネル検査時における短絡部の特定が容易になる。例えば、一般に、パネル検査時には、表示層(例えば液晶層)を間に対向配置された一対の電極に電圧を印加することで、表示領域内における短絡の有無を確認する。このとき、一対の電極がベタ膜として形成されている場合には、表示領域の全面に電圧が印加されるため、短絡箇所を特性することは難しい。これに対して、液晶パネル22では、一方の電極(ここでは第1電極22a)が複数の電極(上部電極22a2および下部電極22a1)に分割形成されているため、これら上部電極22a2および下部電極22a1のそれぞれに対して個別に電圧を印加することで、例えば図2に示した表示領域220Aを複数の領域(例えば、11この領域)に分割して駆動させることができる。これにより、表示領域220A内における第1電極22aの短絡箇所(短絡部X;図3参照)を容易に特定することが可能となる。なお、パネル検査時における第1電極22aへの電圧の印加方法は、上部電極22a2と下部電極22a1との間で分けて印加するようにしてもよいし、複数からなる上部電極22a2および下部電極22a1のうちの1つの電極毎に電圧を印加するようにしてもよい。
 図3は、修復後の短絡部Xおよびその周辺を模式的に表したものである。パネル検査によって特定された短絡部Xは、短絡部Xの周辺に例えばレーザ光を照射して短絡部Xの周囲の電極を切断、あるいは高抵抗化する(レーザ照射領域Lを形成する)ことで、液晶パネル22への短絡の影響をなくすことができる。
 なお、下部電極22a1および上部電極22a2は、必ずしも同一方向に分割されている必要はなく、例えば、下部電極22a1を、例えばX軸方向に沿って複数に分割、上部電極22a2を、例えばY軸方向に沿って複数に分割するようにしてもよい。また、第1電極22aを構成する下部電極22a1および上部電極22a2のそれぞれは、必ずしも複数に分離されている必要はない。本実施の形態の液晶パネル22では、第1電極22aは少なくとも2つの層にわたって形成されていればよく、例えば、図4Aに示したように、例えば下部電極22a1をベタ膜として、上部電極22a2を、例えば図1と同様にZ軸方向に沿って複数に分割された構成としてもよい。また、図4Bに示したように、下部電極22a1が液晶パネル22の左半分に、上部電極22a2が液晶パネル22の右半分に、それぞれ1枚の電極膜からなる構成としてもよい。このような構成でも、パネル検査時には、第1電極22aを分割して駆動させることができるため、短絡箇所の発見には有利となる。なお、本実施の形態では、第1電極22aが分割されている構成としたが、第2電極22bが分割された構成としてもよい。また、第1電極22aと第2電極22bの両方を複数の電極から構成するようにしてもよい。
 更に、第1電極22aだけでなく、第2電極22bも分割して形成するようにしてもよい。例えば、図5に示したように、第1電極22aとして、2層にわたって形成されると共に、例えばZ軸方向に延伸する下部電極22a1および上部電極22a2を、第2電極22bとして、2層にわたって形成されると共に、例えばX軸方向に延伸する下部電極22b1および上部電極22b2を形成するようにしてもよい。このように、第1電極22aおよび第2電極22bを互いに交差するように配置することで、パネル検査時における駆動領域をさらに細分化することが可能となる。これにより、短絡箇所をさらに容易に特定することができる。
 なお、後述する図7に示したように、液晶パネル22お上側の基板22Bは対向する下側の基板22Aよりも一回り小さい、換言すると、内側に基板22Bの端面を有することが好ましく、さらに基板22B側の電極(第2電極22b)の最外周が、基板22Bの端面よりも内側になるように設けることが好ましい。より具体的には、第2電極22bの端面と、基板22Aと基板22Bとの間に配置された液晶層22Cを封止するシール材51の内側の端面との間に一定の間隔があることが好ましい。これにより、第1電極22aと第2電極22bとの短絡を防ぐことができる。
 更にまた、本実施の形態のように第1電極22aを複数に分割して形成することで表示領域220A内を分割して駆動することが可能となる。例えば、例えば後述する表示装置1において画像領域と鏡面領域と、あるいは、鏡面領域と非鏡面領域(黒領域)を同時に形成することが可能となる。また、下部電極22a1および上部電極22a2には、同一の電圧だけでなく、複数種類の電圧を印加するようにしてもよい。これにより、例えば反射率(あるいは透過率)の異なる複数の鏡面状態、あるいは複数の画面状態を表示領域220A内に形成することができる。このとき、下部電極22a1および上部電極22a2に印加される電圧の種類は、下部電極22a1および上部電極22a2を構成するサブ電極の数以下となる。
 図6は、上記液晶パネル22を備えた表示装置1の断面構成を表したものである。この表示装置1は、2つの液晶パネル(液晶パネル13,22)を重ね合せることにより画面状態と鏡面状態とを切替可能に構成したものである。このような表示装置1では、画面状態および鏡面状態のいずれにおいても、表示切替部20に設けられた液晶パネル22と、観察者側に配置された吸収型偏光板23とを透過した光を視認することとなる。
(1-2.表示装置の構成)
 表示装置1は、互いの主面同士が重なり合うように対向配置された表示部10と表示切替部20とを有する。表示部10は所定の表示態様を形成する画像光を観察者へ向けて出射するものであり、表示切替部20は表示部10の観察者側に配置され、表示部10からの画像光を透過する画像表示モードと外光を反射する外光反射モードとの切り替えを行うものである。なお、表示部10と表示切替部20とは、相互に少なくとも一部が重なっていればよい。
 表示部10は、液晶層13Cを間に対向配置された一対の基板13A,13Bからなる液晶パネル13と、液晶パネル13を間に観察者側およびその反対側に配置された吸収型偏光板11および吸収型偏光板14と、同じく観察者側とは反対側に配置されたバックライト15とから構成されている。表示切替部20は、液晶層22Cを間に対向配置された一対の基板22A,22Bからなる液晶パネル22と、液晶パネル22を間に観察者側とは反対の表示部10側に配置された反射型偏光板21と、観察者側に配置された吸収型偏光板23とから構成されている。
(表示部10)
 表示部10としては、例えばエレクトロルミネッセンス素子やプラズマディスプレイパネル、あるいは電子ペーパー等の各種の表示機構が適用されうるが、本実施の形態では液晶素子を用いた場合について説明する。
 表示部10の駆動モードとしては、TFT(Thin Film Transistor)やTFD(Thin Film Diode)等の能動素子を用いたアクティブマトリクス駆動等のアクティブ駆動モードと、上記のような能動素子を用いない単純駆動若しくはマルチプレックス駆動等のパッシブ駆動モードとのいずれであってもよい。更に、表示部10のパネル構造としては、透過型パネル、反射型パネルまたは反射半透過型パネルのいずれであってもよい。本実施の形態では透過型パネルを用いた場合について説明する。
 表示部10は、上記のように、表示切替部20に近い位置から順に吸収型偏光板11、液晶パネル13、吸収型偏光板14およびバックライト15を有する。吸収型偏光板11と液晶パネル13との間には位相差板が配置されていてもよい。
 液晶パネル13は、基板13Aと基板13Bとの間に液晶層13Cが配置された構造を有する。基板13Aおよび基板13Bは、例えばガラス(石英を含む)等の透明材料からなり、所定の間隔(例えば1.5μmから10μm程度)を有するように対向配置され、シール材等によって貼り合わされている。
 液晶パネル13の液晶モードとしては、例えばTN(Twisted Nematic)モード、VA (Vertical Alignment)モード、IPS(In Plane Switching)モード、FFS(Fringe Field Switching)モード、STN(Super Twisted Nematic)モード、またはECB(Electrically Controlled Birefringence)モードを用いることができる。これらの液晶モードを有する液晶素子は、偏光板を用いて表示態様を実現するように構成されているので、比較的低い駆動電圧でありながら高い表示品位を得ることができるので好ましい。この中でVAモードが特に好ましい。VAモードの液晶素子は、表示部10の吸収型偏光板11,14にストレスが負荷された場合に、他の液晶モード(例えばIPSモード)に比べて黒浮きしにくいからである。ここで、黒浮きとは、黒表示の際に一部に光漏れが生じることをいう。
 表示装置1では、表示部10と表示切替部20とが例えば第3の樹脂層(樹脂層33)により貼り合わされている。表示部10と表示切替部20との貼り合わせの際、例えばゲル状の樹脂が硬化・収縮して樹脂層33を形成するが、その樹脂が硬化および収縮するのに伴って表示部10の偏光板(特に、吸収型偏光板11)にストレスを与えてしまう。ここで、例えば表示部10としてIPSモードの液晶素子を用いると表示領域の角隅部に黒浮きが僅かに発生することがあるが、表示部10としてVAモードの液晶素子を用いることにより黒浮きを抑制することができる。なお、樹脂層33の色相b*値は、例えば-0.5以上0.5以下であるとよい。また、樹脂層33のヘイズ値は例えば1以下であるとよい。また、表示部10(吸収型偏光板11)と表示切替部20(後出の反射型偏光板21)とが樹脂層33を介して貼り合わせることで、貼り合わせによる吸収型偏光板11と反射型偏光板21との界面近傍における凹凸の発生が抑制され、凹凸に起因する鏡状態(外光反射モード)での滲みが低減される。樹脂層33としては、例えばLintec社製の高透明基材レステープCTL-NC103や、DIC社製の基材レス光学用両面接着テープDAITAC ZB7010W-10等を用いることができる。
 吸収型偏光板11,14は、表示装置1の構成上、必要とされる配置(例えば直交ニコル配置)に設定される。吸収型偏光板11,14は透過偏光軸をそれぞれ有し、その透過偏光軸と平行な振動面を有する直線偏光を透過し、その透過偏光軸と交差する(好ましくは直交する)方向に平行な振動面を有する直線偏光を吸収するものである。吸収型偏光板11,14としては、例えば延伸したポリビニルアルコールにヨウ素を吸収させることにより偏光機能を付与した膜の両面に、トリアセチルセルロースの保護層を施したものを用いることができる。なお、図6では、吸収型偏光板11,14と液晶パネル13との間に間隔があるが、これらはそれぞれ光学的に接着されていることが望ましい。
 バックライト15は、背後から液晶パネル13に対してほぼ均一な照度で照明を行うことができるものであればよい。例えば、導光板と、この導光板の端面部に配置された光源とを含む端面発光型のバックライトや、導光板と、この導光板の背面に配置された光源とを含む背面発光型のバックライト等が挙げられる。
(表示切替部20)
 表示切替部20は、上記のように、表示部10から観察者に向けて反射型偏光板21、液晶パネル22および吸収型偏光板23がこの順に配置されたものである。なお、吸収型偏光板23と液晶パネル22との間、および反射型偏光板21と液晶パネル22との間の少なくとも一方に、視野角向上フィルムを配置してもよい。
 反射型偏光板21は、透過偏光軸21Jを有し、その透過偏光軸21Jと平行な振動面を有する直線偏光を透過し、その透過偏光軸と交差する(好ましくは直交する)方向に平行な振動面を有する直線偏光を反射するものである。具体的には、反射型偏光板21は、表示部10から出射される第1の直線偏光Lpは透過し、これと直交する透過偏光軸を有する第2の直線偏光Lsは鏡面反射する機能を有するものを使用する(いずれも、図10参照)。そのような部材としては、例えば国際出願の国際公開番号:WO95/27919号に開示されている異なる複屈折性高分子フィルムを交互に複数層積層した複屈折反射型偏光フィルム、あるいは、コレステリック液晶層の表と裏に1/4波長板を配置したものを用いることができる。複屈折反射型偏光フィルムとしては、所定の直線偏光を透過し、その直線偏光の偏光軸と直交する偏光軸を有する直線偏光を鏡面反射する機能を有するものが3M社(米国)からDBEFという商品名で市販されており、これを反射型偏光板21として使用することができる。
 一方、反射型偏光板21として、コレステリック液晶層の表と裏に1/4波長板を配置したもので構成する場合には、配向処理された2枚の透明基板間に低分子コレステリック液晶を収めた液晶セルや、高分子コレステリック液晶層をガラスあるいは透明樹脂等の平坦かつ光学的に等方で透明な基板上に形成したものを用いることができる。コレステリック液晶層は、ヘリカルな分子配列に基づく特異な光学特性を示すもので、ヘリカル軸に平行に入射した光が、コレステリック螺旋の回転方向に応じて、一方の回転方向の円偏光は反射し、他方は透過するという選択反射を示すものである。選択反射の波長域は、分子配列のピッチによって決まるので、可視波長域全域で選択反射が起こるようにするためには、ピッチの異なる複数のコレステリック液晶層を積層して用いることが必要である。この場合、可視波長域全域での選択反射を得るために、ピッチの異なるコレステリック液晶層を複数層重ねる代わりにAsia Display95 Digest, p735, The Institute of Television Engineers of Japan (ITE) &The Society for Information Display (SID) に記載されているような、ピッチを連続的に変化させたコレステリック液晶層を用いてもよい。なお、選択反射の波長域を低波長側(400~600nm)の反射率を、高波長側(600nm以上の可視光域)することにより、色相b*値を-方向にすることが可能になり好ましい。
 また、反射型偏光板21として、コレステリック液晶層の表と裏に1/4波長板を配置したものを用いる場合、コレステリック液晶層の裏側、即ち表示部10側に配置される1/4波長板は、その遅相軸を以下のような方向に設定するとよい。即ち、表示部10から出射して反射型偏光板21に入射する第1の直線偏光Lpを、コレステリック液晶層を透過する円偏光に変換するように、その遅相軸を配置する。一方、同じくコレステリック液晶層の表側、即ち液晶パネル22側に配置される1/4波長板は、コレステリック液晶層を透過する円偏光が第1の直線偏光Lpへ変換されるように、その遅相軸を配置する。
 このようにコレステリック液晶層の表と裏に1/4波長板を配置した構成の反射型偏光板21に第2の直線偏光Lsが入射した場合、その第2の直線偏光Lsは、1/4波長板の作用によりコレステリック液晶層を透過する円偏光とは逆周りの円偏光に変換される。このため、その第2の直線偏光Lsは、コレステリック液晶層においてで選択的に反射される。コレステリック液晶層で反射した円偏光は、再び1/4波長板を透過する際、その1/4波長板の作用で第2の直線偏光Lsに変換される。
 なお、この構成の反射型偏光板21に使用する1/4波長板は、可視波長の全域において1/4波長板として機能するものを用いることが望ましい。1/4波長板としては、可視波長域において高い透過率を有する、延伸した高分子フィルム、例えばポリビニルアルコール、ポリカーボネート、ポリサルフォン、ポリスチレン、ポリアリレート等を用いることができる。このほかにも雲母、水晶、分子軸を一方向に揃えて配向した液晶層等を用いることができる。
 また、一般に1/4波長板を構成する材質の屈折率の波長依存性(以下、波長分散)により、一種類の位相差板で可視波長の全域に対し1/4波長板として機能する位相差板を構成することは困難である。しかし、波長分散の異なる少なくとも2種類の位相差板をその光学軸を直交するように貼り合わせることにより、広い波長域において1/4波長板として機能するよう構成したものを使用すればよい。
 反射型偏光板21と液晶パネル22とは、例えば25μm以下の厚さを有する第1の樹脂層31(以下、単に樹脂層31という。)を介して貼り合わされているとよい。貼り合わせによる液晶パネル22と反射型偏光板21との界面近傍における凹凸の発生を抑制できるからである。そのような凹凸の発生を抑制することにより、凹凸に起因する鏡状態(外光反射モード)での滲みを低減できる。なお、樹脂層31の色相b*値は、例えば-0.5以上0.5以下であるとよい。また、樹脂層31のヘイズ値は例えば1以下であるとよい。このような樹脂層31としては、例えばLintec社製の高透明基材レステープCTL-NC103や、DIC社製の基材レス光学用両面接着テープDAITAC ZB7010W-10等を用いることができる。
 液晶パネル22は、第1の直線偏光Lpを、それと直交する偏光軸を有する第2の直線偏光Lsへ変換して透過させる第1のモードと、第1の直線偏光Lpを第2の直線偏光Lsへ変換せずにそのまま透過させる第2のモードとの切り替えを行うものである。液晶パネル22は、上記のように、液晶層22Cを間に、それぞれ第1電極22aおよび第2電極22bが設けられた基板22Aおよ基板22Bが対向配置されている。第1電極22aは、絶縁膜22a3を間に、例えば2層にわたって複数の上部電極22a2および下部電極22a1が設けられている。
 基板22Aおよび基板22Bは、例えばガラス(石英を含む)等の透明材料からなり、所定の間隔(例えば1.5μmから10μm程度)を有するように対向配置され、例えば液晶パネルの周縁部分においてシール材等によって貼り合わされている。基板22A,22Bの構成材料としては、ガラスを用いたもののほか、プラスチック等の樹脂を用いたものであってもよい。基板22Aおよび基板22Bのいずれか一方にガラスを用いると共に他方に樹脂を用いたものであってもよい。基板22Aおよび基板22Bの構成材料として樹脂を用いることによって薄型化を図り、耐衝撃性の向上を図ることができる。また、ガラス基板としては無アルカリガラスが好ましい。
 第1電極22aおよび第2電極22bは、例えば、ITO等の光透過性を有する透明導電材料によって形成され、液晶層22Cに所定の電界を印加できるように構成されている。第1電極22aを構成する上部電極22a2および下部電極22a1には、上述したように、それぞれに同一の電圧が印加してもよいし、それぞれ電圧値の異なる複数種類の電圧を印加するようにしてもよい。各上部電極22a2および下部電極22a1に複数種類の電圧を印加することにより、表示領域220A内に画像領域と鏡面領域あるいは、鏡面領域と非鏡面領域(黒領域)、さらには、例えば反射率(あるいは透過率)の異なる複数の鏡面状態、あるいは複数の画面状態を表示領域220A内に形成することができる。
 吸収型偏光板23は透過偏光軸23Jを有し、その透過偏光軸23Jと平行な振動面を有する直線偏光を透過し、その透過偏光軸23Jと交差する(好ましくは直交する)方向に平行な振動面を有する直線偏光を吸収するものである。
 液晶パネル22の表示モードとしては、TN(Twisted Nematic)モード、ECBモード、STN(Super Twisted Nematic)モード、BTN(Bistable Twisted Nematic)モード、VA(Vertical Alignment)モード、IPSモード、強誘電性液晶モード、または反強誘電性液晶モードのいずれかであることが好ましい。
 液晶パネル22と吸収型偏光板23とは、例えば25μm以下の厚さを有する第2の樹脂層32(以下、単に樹脂層32という。)を介して貼り合わされていることが好ましい。貼り合わせによる液晶パネル22と吸収型偏光板23との界面近傍における凹凸の発生を抑制できるからである。そのような凹凸の発生を抑制することにより、凹凸に起因する鏡面状態(外光反射モード)での滲みを低減できる。なお、樹脂層32の色相b*値は、例えば-0.5以上0.5以下であるとよい。また、樹脂層32のヘイズ値は例えば1以下であるとよい。このような樹脂層32としては、例えばLintec社製の高透明基材レステープCTL-NC103や、DIC社製の基材レス光学用両面接着テープDAITAC ZB7010W-10またはDAITAC ZB7011W等を用いることができる。なお、DAITAC ZB7011Wの色相b*値は0.11であり、DAITAC ZB7010W-10のヘイズ値(JIS K7136)は0.4である。
 表示切替部20では、液晶パネル22と吸収型偏光板23との間、および液晶パネル22と反射型偏光板21との間にそれぞれ位相差板(図示せず)が配置されていてもよい。
 反射型偏光板21および吸収型偏光板11は、反射型偏光板21の透過偏光軸と吸収型偏光板11の透過偏光軸とが実質的に平行となり、または、反射型偏光板21の透過偏光軸と吸収型偏光板11の透過偏光軸とが実質的に直交するように配置されていることが好ましい。また、表示装置1では、吸収型偏光板11の透過偏光軸と吸収型偏光板14の透過偏光軸とは互いに実質的に直交していることが望ましい。したがって、反射型偏光板21の透過偏光軸と吸収型偏光板11の透過偏光軸とが実質的に平行である場合、反射型偏光板21の透過偏光軸と吸収型偏光板14の透過偏光軸とは実質的に直交しているとよい。一方、反射型偏光板21の透過偏光軸と吸収型偏光板11の透過偏光軸とが実質的に直交している場合、反射型偏光板21の透過偏光軸と吸収型偏光板14の透過偏光軸とは実質的に平行であるとよい。
 表示切替部20の駆動モードとしては、表示部10の駆動モードと同様にTFTやTFD等の能動素子を用いたアクティブマトリクス駆動等のアクティブ駆動モードと、上記のような能動素子を用いない単純駆動もしくはマルチプレックス駆動等のパッシブ駆動モードのいずれであってもよい。
 また、液晶パネル22は、図2に示したように、表示領域220Aおよび周辺領域220Bを有し、周辺領域220Bには、例えば外部との接続に用いられる端子部41が設けられている。このとき、図7に示したように、表示領域220A側に設けられている絶縁膜(例えば、絶縁膜23a3)の膜厚を、端子部41の膜厚よりも厚くすることが好ましい。これにより、ラビング処理時における端子パターンの影響を低減することができる。更に、表示切替部20では、一般の表示装置(例えば、表示部10における液晶パネル13)と比較して、端子部41が大きくなる傾向がある。図8は、液晶パネル22の周辺領域220Bおよびその近傍の表示領域220Aの平面構成を表したものである。構成上、端子部41が大きくなる場合には、図8に示したように、端子部41Aおよび端子部41Bにそれぞれスリット41a,41bを設けることが好ましい。これにより、端子部41Aおよび端子部41Bの応力が緩和される。よって、端子部41A,41Bおよび端子部41A,41Bに接続される電極膜(例えば、第1電極22a,第2電極22bあるいは、第1電極22aの周縁に設けられている金属膜22D)におけるクラックや断線の発生を防ぐことができる。
 更に、表示切替部20において液晶層22Cを封止するシール材51は、例えば液晶パネル13の端縁に設けられるシール材よりも幅広く設けることが好ましい。シール材51を幅広く設けることで、液晶パネル22の機械強度が向上する。これにより、例えば、外部応力が表示領域220Aに伝わることで生じる透過像および反射像の歪みの発生を防ぐことができる。なお、シール材51は、図9Aに示したように、単純に幅広く設けてもよいが、複数のシール材からなる構成としてもよい。例えば図9Bに示したように、シール材51を、それぞれ間隙を有するシール材51A,51B,51Cの3層から構成することにより、図9Aに示したシール材51のように、連続して幅広く形成した際に懸念される応力の発生を防ぐことが可能となる。なお、シール材51A,51B,51Cの間は空隙でもよいし、充填剤(例えば、熱硬化性樹脂、UV硬化性樹脂、液晶材料、ゲル剤等)で満たされていてもよい。
(1-3.表示装置の動作)
 この表示装置1では、表示切替部20における液晶パネル22の液晶層22Cに印加する電界の強度を制御したり、その電界の印加の有無を切り換えたりすることにより、表示切替部20を透過状態(画面状態)としたり、表示切替部20を鏡面状態としたりすることができる。
 ここで、表示切替部20の液晶パネル22がTN型液晶パネルであり、反射型偏光板21の透過偏光軸と吸収型偏光板23の透過偏光軸とが互いに直交するように配置されている場合の挙動について、図10を用いて説明する。
(液晶層22Cに電界が印加されていない場合の挙動)
 液晶層22Cに電界が印加されていない場合(図10の上段参照)、液晶層22Cに含まれるネマチック液晶は90度のツイスト状態にあり、基本的に90度の旋光性を有する第1のモードとなる。表示部10から出射する光(即ち、表示部10の表示画像を構成する光)は、吸収型偏光板11によってその透過偏光軸11Jと平行な振動面を有する第1の直線偏光Lpとなっている。この第1の直線偏光Lpは、反射型偏光板21を透過し、液晶パネル22に入射する。液晶パネル22に入射した第1の直線偏光Lpの振動面は液晶パネル22を通過することにより90度回転し、吸収型偏光板23の透過偏光軸23Jと平行な振動面を有する第2の直線偏光Lsとなる。その第2の直線偏光Lsはそのまま吸収型偏光板23を透過して観察者に視認される(画面状態)。また、この場合、表示切替部20に入射した外光L1は、吸収型偏光板23を透過することにより第2の直線偏光Lsになる。この第2の直線偏光Lsはそののち液晶パネル22を透過することにより90度回転し、反射型偏光板21の透過偏光軸21Jと平行な振動面を有する第1の直線偏光Lpとなる。その第1の直線偏光Lpはそのまま反射型偏光板21、吸収型偏光板11および液晶パネル13を順次透過して吸収型偏光板14に入射する。その第1の直線偏光Lpは、吸収型偏光板14の透過偏光軸14Jと直交する振動面を有するので、吸収型偏光板14により吸収される。
(液晶層22Cに電界が印加されている場合の挙動)
 次に、液晶層22Cに所定の閾値以上の電界が印加されている場合(図10の下段参照)の挙動について説明する。この場合、液晶層22Cに含まれるネマチック液晶のツイスト状態は解消され、液晶パネル22はその光軸方向に透過する光に対する旋光性を失い、第2のモードとなる。このような状況下では、表示切替部20に入射した外光L1は、吸収型偏光板23を通過することによって吸収型偏光板23の透過偏光軸23Jと平行な振動面を有する第2の直線偏光Lsになる。この第2の直線偏光Lsは、そののち第1の直線偏光Lpに変換されることなく液晶パネル22をそのまま通過し、反射型偏光板21に入射する。この第2の直線偏光Lsは反射型偏光板21の透過偏光軸21Jと直交方向の振動面を有するので、反射型偏光板21において反射される。反射した第2の直線偏光Lsは、再び液晶パネル22と吸収型偏光板23とを透過して観察者に視認される。
 一方、表示部10から出射された画像光L2は、吸収型偏光板11の透過偏光軸11Jと平行な振動面を有する第1の直線偏光Lpであるから、反射型偏光板21をそのまま透過して液晶パネル22に入射する。その第1の直線偏光Lpは、液晶パネル22をそのまま通過したのち、吸収型偏光板23に入射する。第1の直線偏光Lpは、透過偏光軸23Jと直交する振動面を有するので吸収型偏光板23により吸収される。このため、表示部10から出射された画像光は外部から視認されない。
 このように、液晶層22Cに電界が印加されている場合においては、表示部10からの画像光は外部から視認できず、また、外光L1が観察者へ向けて反射されるので、表示画面は鏡面状態(外光反射モード)となる。
 ところで、液晶パネル22において所定の閾値以上の電界で液晶層22Cに含まれる液晶のツイスト状態が完全に解消せず、一部のみ解消する程度の電界を印加してもよい。この場合、液晶パネル22はその光軸方向に透過する光に対する旋光性を一部失い第3のモードとなる。したがって、表示切替部20に入射した外光L1は、吸収型偏光板23を透過して生成された第1の直線偏光Lpは、液晶パネル22を通過する際に自らの振動面を0度より大きく90度未満の角度で変化させるので、反射型偏光板21において一部反射し、他の一部は反射型偏光板21を透過する。反射型偏光板21における反射光は再び液晶パネル22を透過して振動面を0度より大きく90度未満で変化させるので、一部は吸収型偏光板23を透過して視認される。但し、上記鏡面状態と比較すると、反射される光の強度は弱い。
 表示部10から出射する光(即ち、表示部10の表示画像を構成する表示画像光)L2は、吸収型偏光板11によってその透過偏光軸11Jと平行な振動面を有する第1の直線偏光Lpとなっている。この第1の直線偏光Lpは、反射型偏光板21をそのまま透過したのち液晶パネル22へ入射する。第1の直線偏光Lpは液晶パネル22を透過する際に自らの振動面を0度より大きく90度未満で変化させるので、吸収型偏光板23においてその一部が吸収され、他の一部が透過される。したがって、表示部10からの表示画像光の一部は外部から視認できる。上記のように、液晶パネル22における液晶のツイスト状態の一部のみを解消する電界印加状態とすると、外光L1の一部が反射される一方、表示部10からの表示画像光の一部が透過されることとなり、表示画面はいわゆるハーフミラー状態となる。
 なお、液晶パネルの面内に大きな面積の電極が配置されていたり、本実施の形態のように、絶縁膜22a3を間に、複数の電極(例えば上部電極22a2および下部電極22a1)が設けられている場合には、図11Aに示したような実行電圧の鈍りが懸念される。このようななまりが発生すると電圧が印加された端子付近と、それ以外の領域では、実行電圧が異なったり、分割された電極間で実行電圧の違いが生じ、画面状態の反射率や画面状態の透過率に違いが生じる虞がある。これに対して、図11Bに示したように、印加する電圧値を階段状に複数段階で立ち上げたり、図11Cに示したように、傾斜をもって電圧を印加したり、図11Dに示したように、傾斜且つ段階的に電圧を印加することで実行電圧の差異を低減することが可能となる。なお、上記のような可変電圧は第2電極22bに印加することが好ましく、第1電極22aには固定電圧が印加される。
(1-4.作用効果)
 前述したように、例えば、2つの液晶パネルを重ね合せることによって、通常の画面状態(画像表示モード)と鏡面状態(外光反射モード)とを切り替え可能に構成された表示装置では、画面状態と鏡面状態の切り替えを担う液晶パネルは、表示領域を1つの大きな電極で駆動する場合が多い。この場合、液晶パネルの面内に短絡部があっても、ほとんどの場合目視されることはないが、電流量は増加するため、消費電力の悪化や経時変化によって短絡部における電圧の低下が視認される場合があった。また、目視での短絡の確認が難しいことから、短絡部を特定して修復を行うことは難しく、信頼性を低下させる原因となっていた。
 これに対して本実施の形態では、例えば、液晶層22Cを間に対向配置された基板22Aおよび基板22Bのうち、例えば基板22A上に設けられた第1電極22aを、複数の層にわたって設けるようにした。更に、複数の層(ここでは2層)に設けられた第1電極22aに、第1電極22aを構成する電極の数以下の種類の電圧のうちのいずれかの電圧を印加するようにした。これにより、電圧印加によって駆動する領域を任意に選択することが可能となり、短絡部の特定が容易となる。これにより、短絡部の特定が容易となり、短絡部の修復が可能となる。よって、信頼性の高い液晶装置およびこれを備えた表示装置を提供することが可能となる。
 また、複数の層にわたって設けられた第1電極22a(上部電極22a2および下部電極22a1)を、互いに一部が絶縁膜22a3を間に重複するように配置することにより、液晶層22Cの全面に均一な電圧を印加することが可能なる。これにより、分割された第1電極22aの境界が視認されない、液晶パネル22の面内の表示品位を均一に保つことができる。
<2.変形例1>
(2-1.表示装置2の構成)
 図12は本開示の変形例としての表示装置2の概略構成を表したものである。表示装置2は、表示切替部20において、反射型偏光板21の透過偏光軸21Jと吸収型偏光板23の透過偏光軸23Jとが実質的に平行となるように配置されていることを除き、他は上記第1の実施の形態における表示装置1と同様の構成を有する。
(2-2.表示装置2の動作)
 この表示装置2においても、表示切替部20における液晶パネル22の液晶層22Cに印加する電界の強度を制御したり、その電界の印加の有無を切り換えたりすることにより、表示切替部20を透過状態(画面状態)としたり、表示切替部20を鏡面状態としたりすることができる。
(液晶層22Cに電界が印加されていない場合の挙動)
 液晶層22Cに電界が印加されていない場合(図12の上段参照)、液晶層22Cに含まれるネマチック液晶は90度のツイスト状態にあり、基本的に90度の旋光性を有する第1のモードとなる。このような状況下では、表示切替部20に入射した外光L1は、吸収型偏光板23を通過することによって吸収型偏光板23の透過偏光軸23Jと平行な振動面を有する第1の直線偏光Lpになる。この第1の直線偏光Lpはそののち液晶パネル22を通過することにより吸収型偏光板23の透過偏光軸23Jと直交する振動面を有する第2の直線偏光Lsに変換される。この第2の直線偏光Lsは反射型偏光板21の透過偏光軸21Jと直交方向の振動面を有するので、反射型偏光板21において反射される。反射した第2の直線偏光Lsは、再び液晶パネル22を透過することにより吸収型偏光板23の透過偏光軸23Jと平行な振動面を有する第1の直線偏光Lpとなり、そののち吸収型偏光板23を透過して観察者に視認される。
 一方、表示部10から出射された画像光L2は、上記と同様に吸収型偏光板11の透過偏光軸11Jと平行な振動面を有する第1の直線偏光Lpである。この第1の直線偏光Lpは、反射型偏光板21をそのまま透過して液晶パネル22に入射する。その第1の直線偏光Lpは、液晶パネル22を通過することにより吸収型偏光板23の透過偏光軸23Jと直交する振動面を有する第2の直線偏光Lsに変換され、吸収型偏光板23により吸収される。このため、表示部10から出射された画像光は外部から視認されない。
 このように、液晶層22Cに電界が印加されていない場合においては、表示部10からの画像光は外部から視認できず、また、外光L1が観察者へ向けて反射されるので、表示画面は鏡面状態(外光反射モード)となる。
(液晶層22Cに電界が印加されている場合の挙動)
 次に、液晶層22Cに所定の閾値以上の電界が印加されている場合(図12の下段参照)の挙動について説明する。この場合、液晶層22Cに含まれるネマチック液晶のツイスト状態は解消され、液晶パネル22はその光軸方向に透過する光に対する旋光性を失い、第2のモードとなる。表示部10から出射する光(即ち、表示部10の表示画像を構成する光)は、吸収型偏光板11によってその透過偏光軸11Jと平行な振動面を有する第1の直線偏光Lpとなっている。この第1の直線偏光Lpは、反射型偏光板21を透過し、液晶パネル22に入射する。入射した第1の直線偏光Lpはその振動面が変化しないので、そのまま吸収型偏光板23を透過して視認される(画面状態)。また、この場合、表示切替部20に入射した外光L1は、吸収型偏光板23を透過することにより第1の直線偏光Lpになる。この第1の直線偏光Lpはそののち液晶パネル22、反射型偏光板21、吸収型偏光板11、液晶パネル13を順次そのまま透過して吸収型偏光板14に入射する。第1の直線偏光Lpは、吸収型偏光板14の透過偏光軸14Jと直交する振動面を有するので、吸収型偏光板14により吸収される。
 なお、表示装置2においても、表示装置1と同様にしていわゆるハーフミラー状態も実現できる。
<3.適用例(電子機器)>
 次に、図13を参照して、表示装置1を備えた電子機器100について説明する。図13は、電子機器100の全体構成を表す概略図である。
 電子機器100は、例えば上記実施形態の表示装置1を備えたものである。図11は、電子機器100の内部に配置される表示装置1の表示制御系を模式的に示すブロック図である。電子機器100は、表示装置1のほか、表示駆動部13Xと照明駆動部15Xと切替駆動部22Xとを備えている。電子機器100は、更に、これら表示駆動部13X、照明駆動部15Xおよび切替駆動部22Xを制御する制御部100Xを備える。上記の各構成要素は、全て表示装置1の内部に設置されていてもよいし、表示装置1の外部、即ち電子機器100の内部における表示装置1以外の領域に設置されていてもよいし、あるいは、一部の構成要素が表示装置1の内部に設置され、他の構成要素が表示装置1
以外の電子機器100の内部に設置されていてもよい。
 表示駆動部13Xは、表示装置1の表示部10に設けられた液晶パネル13を駆動するものである。表示駆動部13Xは、液晶パネル13の液晶駆動領域内に構成された複数の画素領域をそれぞれ駆動するための駆動電圧を供給するものであり、例えば、マルチプレックス駆動方式やアクティブ駆動方式では、走査信号、およびこの走査信号に対応するデータ信号を、液晶パネル13のコモン端子(走査線端子)およびセグメント端子(データ線端子)にそれぞれ同期させて供給する。画像データ等の表示データは電子機器100のメイン回路から制御部100Xを介してこの表示駆動部13Xに送られる。
 照明駆動部15Xは、表示部10のバックライト15を駆動するものである。より具体的には、照明駆動部15Xは、バックライト15への電力供給を制御し、例えば、バックライト15の点灯状態と消灯状態とを切り換えるように機能する。
 切替駆動部22Xは、表示切替部20に設けられた液晶パネル22を駆動するものである。切替駆動部22Xは、液晶パネル22に供給する印加電圧を制御するものであり、液晶パネル22の対向する一対の透明電極間に閾値電圧以上の電圧を印加するか否かを決定するものである。
 制御部100Xは、表示駆動部13X、照明駆動部15Xおよび切替駆動部22Xをそれぞれ制御し、それら各部に対する制御指令やデータ送出等を行う。例えば、表示切替部20を画像表示モードにして表示装置1を画面状態にする場合には、表示駆動部13Xにより液晶パネル13を駆動して画像表示を行うと同時に、切替駆動部22Xによって液晶パネル22を制御することで表示切替部20を透過状態とする。一方、表示切替部20を外光反射モードにして表示装置1を鏡面状態にする場合には、切替駆動部22Xによって液晶パネル22を制御することで表示切替部20を外光反射モードとすると同時に、表示駆動部13Xにより液晶パネル13を全遮断状態(シャッタ閉鎖状態)にするか、あるいは照明駆動部15Xによりバックライト15を消灯する。
 このように、本開示の電子機器100によれば、上記の表示装置1を備えるようにしたので、観察者に視認される表示画像および反射像における色付き(特に黄色の色付き)を低減できる。このため、電子機器100によれば、画面状態(画像表示モード)および鏡面状態(外光反射モード)のいずれにおいても優れた表示性能を発揮することができる。
 電子機器100としては、例えばテレビジョン装置,デジタルカメラ,ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末装置等の携帯端末装置あるいはビデオカメラ等が挙げられる。言い換えると、上記表示装置は、外部から入力された映像信号あるいは内部で生成した映像信号を、画像あるいは映像として表示するあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。
 以上、実施の形態および変形例1,2を挙げて本開示を説明したが、本開示は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、表示部10と表示切替部20との間に偏光変換部材を配置してもよい。その偏光変換部材としては例えば位相差板が用いられる。その位相差板は1/2波長板であってもよい。その場合、表示部10から出射された偏光が偏光変換部材(例えば1/2波長板)を通過すると、第1の直線偏光と直交する振動面を有する第2の直線偏光に変換される。表示部10の表示切替部20に近い偏光部材(吸収型偏光板11)の偏光吸収軸と、表示切替部20の反射型偏光部材(反射型偏光板21)の偏光吸収軸とが90°異なっていた場合には、表示部10と表示切替部20との間に偏光変換部材を配置することにより、表示部10の吸収型偏光板11の偏光吸収軸と、表示切替部20の反射型偏光板21の偏光吸収軸とを一致させることができる。
 また、例えば、上記実施の形態において表示装置1,2や電子機器100の構成を具体的に挙げて説明したが、全ての構成要素を備える必要はなく、また、他の構成要素を備えていてもよい。例えば、上記実施の形態における表示装置1の絶縁膜22a3と液晶層22Cとの間および液晶層22Cと第2電極22bとの間には、それぞれ配向膜が形成されていてもよい。
 なお、本明細書中に記載された効果はあくまで例示であってその記載に限定されるものではなく、他の効果があってもよい。また、本技術は以下のような構成を取り得るものである。
(1)
 液晶層を間に対向配置された第1基板および第2基板と、
 前記第1基板の上に設けられると共に、複数の層にわたって複数のサブ電極を有する第1電極と、
 前記第2基板の上に設けられた第2電極と、
 前記第1電極に電圧を印加する電圧印加部とを備え、
 前記電圧印加部は、前記複数のサブ電極のそれぞれに対して、前記サブ電極の数以下の種類の電圧のうちのいずれかの電圧を印加する
 液晶装置。
(2)
 前記第1電極は、平面視で絶縁膜を間に配置された上部サブ電極および下部サブ電極を有し、
 前記上部サブ電極と前記下部サブ電極とは、少なくとも一部が重複している、前記(1)に記載の液晶装置。
(3)
 前記第1電極には固定電圧が印加され、前記第2電極には可変電圧が印加される、前記(1)または(2)に記載の液晶装置。
(4)
 画像光として第1の偏光軸を有する第1の直線偏光を射出する表示部と、
 前記表示部と対向配置され、前記第1の直線偏光を透過する画像表示モードと外光を反射する外光反射モードとの切り替えを行う表示切替部とを備え、
 前記表示切替部は、
 液晶層を間に対向配置された第1基板および第2基板と、
 前記第1基板の上に設けられると共に、複数の層にわたって複数のサブ電極を有する第1電極と、
 前記第2基板の上に設けられた第2電極と、
 前記第1電極に電圧を印加する電圧印加部とを有し、
 前記電圧印加部は、前記複数のサブ電極のそれぞれに対して、前記サブ電極の数以下の種類の電圧のうちのいずれかの電圧を印加する
 表示装置。
(5)
 前記表示部は、前記第1の直線偏光を透過すると共に前記第1の偏光軸と交差する第2の偏光軸を有する第2の直線偏光を吸収する第1の吸収型偏光部材を含む、前記(4)に記載の表示装置。
(6)
 前記表示切替部は、前記表示部から遠ざかる方向に順に配置された反射型偏光部材と透過偏光軸可変部材と第2の吸収型偏光部材とを含む、前記(4)または(5)に記載の表示装置。
(7)
 前記表示切替部は、前記表示部から遠ざかる方向に順に配置された反射型偏光部材と透過偏光軸可変部材と第2の吸収型偏光部材とを含み、
 前記反射型偏光部材は、前記第1の直線偏光を透過させると共に前記第2の直線偏光を反射する、前記(5)に記載の表示装置。
(8)
 前記表示切替部は、前記表示部から遠ざかる方向に順に配置された反射型偏光部材と透過偏光軸可変部材と第2の吸収型偏光部材とを含み、
 前記透過偏光軸可変部材は、前記第1の直線偏光を前記第2の直線偏光へ変換して透過させる第1のモードと、前記第1の直線偏光を前記第2の直線偏光へ変換せずに透過させる第2のモードとの切り替えを行う、前記(5)または(7)に記載の表示装置。
(9)
 前記表示切替部は、前記表示部から遠ざかる方向に順に配置された反射型偏光部材と透過偏光軸可変部材と第2の吸収型偏光部材とを含み、
 前記第2の吸収型偏光部材は、前記第1の直線偏光を透過すると共に前記第2の直線偏光を吸収する、前記(5)または(7),(8)のうちのいずれかに記載の表示装置。
(10)
 前記透過偏光軸可変部材は、TN(Twisted Nematic)液晶素子、STN(Super Twisted Nematic)液晶素子、VA(Vertical Alignment)液晶素子、反強誘電性液晶素子または強誘電性液晶素子のいずれかの液晶素子である、前記(5)または(7)乃至(9)のうちのいずれかに記載の表示装置。
 本出願は、日本国特許庁において2015年8月14日に出願された日本特許出願番号2015-160160号を基礎として優先権を主張するものであり、この出願の全ての内容を参照によって本出願に援用する。
 当業者であれば、設計上の要件や他の要因に応じて、種々の修正、コンビネーション、サブコンビネーション、および変更を想到し得るが、それらは添付の請求の範囲やその均等物の範囲に含まれるものであることが理解される。

Claims (10)

  1.  液晶層を間に対向配置された第1基板および第2基板と、
     前記第1基板の上に設けられると共に、複数の層にわたって複数のサブ電極を有する第1電極と、
     前記第2基板の上に設けられた第2電極と、
     前記第1電極に電圧を印加する電圧印加部とを備え、
     前記電圧印加部は、前記複数のサブ電極のそれぞれに対して、前記サブ電極の数以下の種類の電圧のうちのいずれかの電圧を印加する
     液晶装置。
  2.  前記第1電極は、平面視で絶縁膜を間に配置された上部サブ電極および下部サブ電極を有し、
     前記上部サブ電極と前記下部サブ電極とは、少なくとも一部が重複している、請求項1に記載の液晶装置。
  3.  前記第1電極には固定電圧が印加され、前記第2電極には可変電圧が印加される、請求項1に記載の液晶装置。
  4.  画像光として第1の偏光軸を有する第1の直線偏光を射出する表示部と、
     前記表示部と対向配置され、前記第1の直線偏光を透過する画像表示モードと外光を反射する外光反射モードとの切り替えを行う表示切替部とを備え、
     前記表示切替部は、
     液晶層を間に対向配置された第1基板および第2基板と、
     前記第1基板の上に設けられると共に、複数の層にわたって複数のサブ電極を有する第1電極と、
     前記第2基板の上に設けられた第2電極と、
     前記第1電極に電圧を印加する電圧印加部とを有し、
     前記電圧印加部は、前記複数のサブ電極のそれぞれに対して、前記サブ電極の数以下の種類の電圧のうちのいずれかの電圧を印加する
     表示装置。
  5.  前記表示部は、前記第1の直線偏光を透過すると共に前記第1の偏光軸と交差する第2の偏光軸を有する第2の直線偏光を吸収する第1の吸収型偏光部材を含む、請求項4に記載の表示装置。
  6.  前記表示切替部は、前記表示部から遠ざかる方向に順に配置された反射型偏光部材と透過偏光軸可変部材と第2の吸収型偏光部材とを含む、請求項4に記載の表示装置。
  7.  前記表示切替部は、前記表示部から遠ざかる方向に順に配置された反射型偏光部材と透過偏光軸可変部材と第2の吸収型偏光部材とを含み、
     前記反射型偏光部材は、前記第1の直線偏光を透過させると共に前記第2の直線偏光を反射する、請求項5に記載の表示装置。
  8.  前記表示切替部は、前記表示部から遠ざかる方向に順に配置された反射型偏光部材と透過偏光軸可変部材と第2の吸収型偏光部材とを含み、
     前記透過偏光軸可変部材は、前記第1の直線偏光を前記第2の直線偏光へ変換して透過させる第1のモードと、前記第1の直線偏光を前記第2の直線偏光へ変換せずに透過させる第2のモードとの切り替えを行う、請求項5に記載の表示装置。
  9.  前記表示切替部は、前記表示部から遠ざかる方向に順に配置された反射型偏光部材と透過偏光軸可変部材と第2の吸収型偏光部材とを含み、
     前記第2の吸収型偏光部材は、前記第1の直線偏光を透過すると共に前記第2の直線偏光を吸収する、請求項5に記載の表示装置。
  10.  前記透過偏光軸可変部材は、TN(Twisted Nematic)液晶素子、STN(Super Twisted Nematic)液晶素子、VA(Vertical Alignment)液晶素子、反強誘電性液晶素子または強誘電性液晶素子のいずれかの液晶素子である、請求項6に記載の表示装置。
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