WO2017026170A1

WO2017026170A1 - クライアント機器、サーバ機器、表示処理方法、及び、データ配信方法

Info

Publication number: WO2017026170A1
Application number: PCT/JP2016/067968
Authority: WO
Inventors: 毅金子; 伊藤　典男; 正宏塩井; 嬋斌倪; 敦稔〆野
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2015-08-07
Filing date: 2016-06-16
Publication date: 2017-02-16

Abstract

「コンテンツの内容に対してどの程度の人数のユーザがどのような反応を示しているかを確認しつつ、その内容に関するメッセージを入力する事」を可能にする。各機器（２００）は、コンテンツの内容に関する相異なる複数の定型メッセージの中からいずれかの定型メッセージを選択する操作を受け付ける機能を備え、取得処理部（２２１）及び表示処理部（２２３）を備えている。いずれかのユーザがある定型メッセージを選択すると、各機器（２００）では、取得処理部（２２１）が、その定型メッセージと共に、その定型メッセージの最近の選択頻度を示す階級値を取得し、表示処理部（２２３）が、その定型メッセージの内容を示す雲形吹き出しを階級値の応じた大きさで表示する。

Description

クライアント機器、サーバ機器、表示処理方法、及び、データ配信方法

　本発明は、定型メッセージを選択する操作を受け付ける機能を備えたクライアント機器、及び、そのようなクライアント機器にサービスを提供するサーバ機器に関する。

　近年、遠隔地に居る他のユーザによる映像に対するコメントを見ながらその映像を鑑賞すること、を可能にする様々なシステムが提案されている（特許文献１～３等参照）。

　特許文献１、２には、他の多数のユーザのコメントを投稿時刻順に並べて表示するシステムが開示されている。

　特許文献３には、複数のユーザの各々のコンピュータを含み、複数のユーザ間での遠隔コミュニケーションを実現するシステムであって、各コンピュータが、各ユーザのコメントを、そのユーザを表すアバタの傍に吹き出し表示するシステムが開示されている。

日本国公開特許公報「特許第５１２２４３３号明細書」（２０１３年１月１６日発行）日本国公開特許公報「特開２００８－２７８０８８号」（２００８年１１月１３日公開）日本国公開特許公報「特許第４８８４９１８号明細書」（２０１２年２月２９日発行）

　上記従来のシステムのユーザの中には、上記映像中の見たばかりのシーンについてどの程度の人数のユーザがどのような反応を示しているかを確認することを所望する者もいると考えられる。

　しかしながら、上記従来のシステムは、そのようなユーザの望みを叶えることはできない。

　本発明は、上記課題に鑑みて成されたものであり、その主な目的は、「ユーザが、ある話題に対してどの程度の人数のユーザがどのような反応を示しているかを確認しながら、その話題についてのメッセージを入力すること」を可能にするクライアント機器およびサーバ機器を実現することにある。

　上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るクライアント機器は、ある話題に関する相異なる複数の定型メッセージの中からいずれかの定型メッセージを選択する操作を受け付ける機能を備えたクライアント機器群における、各定型メッセージの現時点までの特定の期間における選択頻度を算出するサーバ機器から、ある定型メッセージの上記選択頻度を示す値を取得する取得処理部と、上記ある定型メッセージの内容を示すオブジェクトを、上記値の大きさに応じた表示態様で、上記機能を備えた画面を表示している間に該オブジェクトが視認されるように表示する表示処理部と、を備えている。

　上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るサーバ機器は、ある話題に関する相異なる複数の定型メッセージの中からいずれかの定型メッセージを選択する操作を受け付ける機能を備えたクライアント機器群にサービスを提供するサーバ機器において、上記クライアント機器群における、各定型メッセージの現時点までの特定の期間における選択頻度を算出する算出処理部と、上記機能を備えた画面を表示している間に視認されるように上記クライアント機器群が表示すべきオブジェクトのデータを、上記クライアント機器群に配信する配信処理部と、を備え、上記オブジェクトは、上記複数の定型メッセージのうちのある定型メッセージの内容を示すとともに、上記クライアント機器群における上記ある定型メッセージの上記選択頻度の高さを示すオブジェクトである。

　本発明の一態様に係るクライアント機器は、「ユーザが、ある話題に対してどの程度の人数のユーザがどのような反応を示しているかを確認しながら、その話題についてのメッセージを入力すること」を可能にする、という効果を奏する。

　本発明の一態様に係るサーバ機器も、同様の効果を奏する。

本発明の実施形態１に係るシステムを構成するサーバ機器およびクライアント機器の各機器のブロック図である。実施形態１に係るクライアント機器が表示する視聴画面を例示した図である。実施形態１に係るシステムの動作を示すフローチャートである。図３のフローチャートにおける一工程を詳細に示したフローチャートである。実施形態１または実施形態１の変形例に係るクライアント機器が視聴画面内に表示する様々なオブジェクトを例示した図である。実施形態１の変形例に係るクライアント機器が表示する視聴画面内の一部分を例示した図である。本発明の実施形態２に係るシステムの構成を示す図である。本発明の実施形態３に係るシステムを構成するサーバ機器、クライアント機器および広角カメラの各機器のブロック図である。実施形態３に係る広角カメラが設置されている場所を示す図である。実施形態３に係るクライアント機器が表示する視聴画面を例示した図である。実施形態３に係るクライアント機器が表示する視聴画面を例示した図である。実施形態３に係るクライアント機器が表示する視聴画面を例示した図である。本発明の実施形態４に係るクライアント機器が表示する視聴画面を例示した図である。

　〔実施形態１〕
　以下、本発明の一実施形態に係るシステムに含まれるサーバ機器及びクライアント機器の各機器について図面を参照しながら詳細に説明する。

　（各機器の概要及び構成）
　システムに含まれる各機器の概要及び構成について図１及び図２を参照しながら説明する。図１は、システムに含まれる各機器の要部構成を示すブロック図である。図２は、クライアント機器が表示する視聴画面を例示した図である。

　図１に示すように、本実施形態に係るシステムは、１台のサーバ機器１００と複数台のクライアント機器２００（クライアント機器群）とを含んでいるシステムである。

　サーバ機器１００は、動画コンテンツを配信する配信サーバである。サーバ機器１００は、配信中の動画コンテンツの内容を話題とするチャットを視聴者が行うことを可能にするチャットサーバとしても機能する。

　即ち、サーバ機器１００は、動画配信サービスおよびチャットサービスをクライアント機器群に提供する機器である。なお、以下では、ピッチャーズ軍（Ｐ軍）対バッターズ軍（Ｂ軍）の対戦を実況するプロ野球中継の動画コンテンツを例に挙げながら、本実施形態に係るシステムについての説明を行う。

　クライアント機器２００は、サーバ機器１００が配信する動画コンテンツを視聴するための視聴画面を表示する機能を備えている。クライアント機器２００は、チャット画面をフルスクリーン表示しつつ、チャット画面の中央上部に動画コンテンツを重畳表示することによって、この視聴画面を表示する。

　クライアント機器２００は、チャット画面を通じて、配信中の動画コンテンツの視聴者に、その動画コンテンツの内容を話題とするグループチャット（具体的には、アバタチャット）を行わせることができる。

　チャット画面は、具体的には、クライアント機器２００のユーザが以下の２つの方法を併用してチャットを行うことができるように構成されている。
・入力したいメッセージを構成する全ての文字を入力する方法
・サーバ機器１００が用意した複数の定型メッセージ（動画コンテンツの内容に関する定型メッセージ）の中からいずれかの定型メッセージ（入力したい定型メッセージ）を選択する方法。具体的には、入力したい定型メッセージに対応するボタン（Ｂ軍に対する定型メッセージを入力するためのボタン７Ｂ、又は、Ｐ軍に対する定型メッセージを入力するためのボタン７Ｐ）を操作する方法
　なお、以下に例示される様々な操作が、本実施形態における「ボタンの操作」に該当する。
・ボタンを模した画像にマウスカーソルが重なっている時におけるマウスクリック操作
・ボタンを模した画像がカーソルによって選択されている時にキーボードの確定キーを押下する操作
・タッチパネル式ディスプレイにおける「ボタンを模した画像の表示領域」にスタイラスもしくは指を接触させる操作
　本実施形態に係るシステムにおいては、クライアント機器２００が、上記のようなチャット画面として、動画コンテンツにおける直前のシーンに対してどの程度の人数のユーザがどのような反応を示しているかを示すオブジェクトを含むチャット画面を表示する点に特徴があるので、この点について以降で詳しく説明する。

　（サーバ機器１００）
　図１に示すように、サーバ機器１００は、記憶部１１０、制御部１２０、及び、通信部１３０を備えている。

　記憶部１１０は、動画コンテンツ、及び、動画コンテンツに関連する様々なデータ（統計データ、アバタデータ、定型メッセージ情報等）が記録されている記録媒体（例えば、ハードディスクドライブ）である。

　アバタデータは、サーバ機器１００が用意している複数のアバタを示すデータである。クライアント機器２００のユーザは、これら複数のアバタの中から自分用のアバタを選択することができるようになっている。

　定型メッセージ情報は、サーバ機器１００が用意している複数の定型メッセージを示す情報である。これら複数の定型メッセージは、Ｐ軍に対する複数の定型メッセージと、Ｂ軍に対する複数の定型メッセージとから構成されている。

　統計データは、クライアント機器群における、Ｐ軍に対する定型メッセージの最近の選択頻度（該定型メッセージに対応するボタン７Ｐの最近の選択頻度）を示す変数Ｘ［Ｐ，ｉ]の値を定型メッセージ毎に含んでいる。この統計データは、クライアント機器群における、Ｂ軍に対する定型メッセージの最近の選択頻度（該定型メッセージに対応するボタン７Ｂの選択頻度）を示す変数Ｘ［Ｂ，ｉ]の値を定型メッセージ毎に含んでいる。

　また、この統計データは、クライアント機器群における、Ｐ軍に対して抱く感情を示す感情情報の最近の選択頻度（該感情情報に対応するボタン８Ｐの選択頻度）を示す変数Ｙ[Ｐ，ｉ]の値を感情種毎に含んでいる。この統計データは、クライアント機器群における、Ｂ軍に対して抱く感情を示す感情情報の最近の選択頻度（該感情情報に対応するボタン８Ｂの選択頻度）を示す変数Ｙ[Ｂ，ｉ]の値を感情種毎に含んでいる。なお、ボタン８Ｂ又はボタン８Ｐは、ユーザがチャットを行うために用いるボタンではなく、単に、ユーザに対して、応援中のチームに対する現在の感情の情報を入力させるために設けられたボタンである。

　制御部１２０は、サーバ機器１００全体を統括的に制御するＣＰＵである。制御部１２０は、特定のサーバプログラムを実行することによって、配信処理部１２１及び付加情報生成部１２２として機能する。

　配信処理部１２１は、動画コンテンツ、及び、動画コンテンツに付随する付加情報を配信する。

　付加情報生成部１２２は、動画コンテンツに付随する各種付加情報を生成する。

　例えば、付加情報生成部１２２は、動画コンテンツの配信を要求したクライアント機器２００に対して動作コンテンツと共に最初に配信する付加情報を以下のようにして生成する。

　即ち、付加情報生成部１２２（算出処理部）は、各変数Ｘの値（即ち、クライアント機器群における各定型メッセージの最近の選択頻度）、及び、各変数Ｙの値を算出する。また、付加情報生成部１２２は、アバタデータに含まれている各アバタ（動画コンテンツの配信をサーバ機器１００に要求したクライアント機器２００のユーザ（自分）のアバタ４、そのユーザと同じグループに属するログイン中の他のユーザのアバタ４’、Ｐ軍の応援団員を模したアバタ５Ｐ、及び、Ｂ軍の応援団員を模したアバタ５Ｂ）を記憶部１１０から読み出す。

　付加情報生成部１２２は、上記最初に配信する付加情報として、各変数Ｘの値、各変数Ｙの値、定型メッセージ情報、アバタ４、アバタ４’、アバタ５Ｐ、及び、アバタ５Ｂを含む情報を生成し、生成した付加情報を配信処理部１２１に供給する。

　通信部１３０は、ＩＰ通信に対応した通信インタフェース（例えば、イーサネット（登録商標）インタフェース）である。

　（クライアント機器２００）
　図１に示すように、クライアント機器２００は、通信部２１０、制御部２２０、表示部２４０、及び、操作部２５０を備えている。

　通信部２１０は、ＩＰ通信に対応した通信インタフェース（例えば、イーサネットインタフェース）である。

　制御部２２０は、クライアント機器２００全体を統括的に制御するＣＰＵである。制御部２２０は、特定のアプリケーションを実行することによって、取得処理部２２１、チャット画面生成処理部２２２、表示処理部２２３、メッセージ送信処理部２２４、及び、感情情報送信処理部２２５として機能する。

　取得処理部２２１は、動画コンテンツと各変数Ｘの値を含む付加情報とをサーバ機器１００から取得する。即ち、取得処理部２２１は、各定型メッセージについて、クライアント機器群における、該定型メッセージの最近の選択頻度を示す変数Ｘの値を取得する。

　チャット画面生成処理部２２２は、付加情報を用いて、表示処理部２２３が図２に例示される視聴画面を生成するために用いるチャット画面のデータを生成する。即ち、チャット画面生成処理部２２２は、定型メッセージを入力するためのボタン（ボタン７Ｂ、ボタン７Ｐ）や、ある定型メッセージの雲形吹き出しであってその定型メッセージの上記選択頻度の高さに応じた大きさの雲形吹き出し（雲形吹き出し６Ｂ、６Ｐ）等を含む、図２に示すようなチャット画面のデータを生成する。

　表示処理部２２３は、以下のようにして、動画コンテンツを視聴するための視聴画面を表示部２４０に表示する。

　即ち、表示処理部２２３は、チャット画面生成処理部２２２が生成したデータを用いて、チャット画面をフルスクリーン表示する。そして、表示処理部２２３（再生処理部）は、取得処理部２２１が取得した動画コンテンツを再生することにより、チャット画面の中央上部に動画コンテンツを重畳表示する。

　メッセージ送信処理部２２４は、操作部２５０がメッセージを入力する操作（例えば、ボタン７Ｂの操作）を受け付けると、受け付けたメッセージを、通信部２１０を介してサーバ機器１００に送信する。

　感情情報送信処理部２２５は、操作部２５０が感情情報を入力する操作（例えば、ボタン８Ｂの操作）を受け付けると、入力された感情情報を、通信部２１０を介してサーバ機器１００に送信する。

　表示部２４０は、視聴画面が映し出される公知のディスプレイである。

　操作部２５０は、公知の操作デバイス（例えば、キーボード、リモコン等）である。

　以上、サーバ機器１００及びクライアント機器２００の要部構成について説明した。

　（システムの動作）
　次に、ユーザがチャット画面に対してメッセージを入力する度にシステムによって実行される動作について、更に図３～図５を参照しながら説明する。

　図３は、この動作を示すフローチャートである。図４は、図３のフローチャートにおける一工程（Ｓ４）を詳細に示したフローチャートである。図５は、実施形態１または実施形態１の変形例に係るクライアント機器が視聴画面（チャット画面）内に表示する様々なオブジェクトを例示した図である。

　クライアント機器２００の操作部２５０は、図３に示すように、Ｓ１においてメッセージの入力を受け付ける。

　Ｓ１の後、システムは、メッセージを入力したユーザ（入力者）、メッセージの内容、及び、入力時刻を特定する（Ｓ２）。具体的には、メッセージ送信処理部２２４は、メッセージと、入力者が上記クライアント機器２００を用いてサーバ機器１００にログインするために入力したログインＩＤと、メッセージが入力された時刻とを含む情報をサーバ機器１００に送信する。この情報を受信したサーバ機器１００では、配信処理部１２１が入力時刻、ログインＩＤ及びメッセージの内容を特定し、付加情報生成部１２２が、入力時刻及びメッセージの内容を特定する。

　なお、入力されたメッセージが定型メッセージである場合、メッセージ送信処理部２２４は、上記情報として、定型メッセージがどちらの軍に対するメッセージであるかを示す情報をサーバ機器１００に送信する。

　Ｓ２の後、システムは、入力されたメッセージが定型メッセージであるか否かを判定する（Ｓ３）。具体的には、付加情報生成部１２２が、入力されたメッセージが定型メッセージであるか否かを判定する。

　システムは、入力されたメッセージは定型メッセージであると判定した場合にはＳ４に進み、入力されたメッセージは定型メッセージでないと判定した場合にはＳ５に進む。

　システムは、Ｓ４において、後に詳細に説明する統計データ更新処理を行った上で、Ｓ５に進む。

　Ｓ５において、システムは、入力者が属するグループと同じグループの各クライアント機器２００のチャット画面を更新する。具体的には、システムは、以下の各処理を行う。

　まず、配信処理部１２１は、Ｓ２で特定したログインＩＤを用いるユーザ（入力者）が属するグループと同じグループに属するログイン中の各ユーザを特定する。そして、配信処理部１２１は、Ｓ２で特定した「入力者のログインＩＤ」と入力者のメッセージとを、特定した各ユーザのクライアント機器２００に送信する。

　そして、入力者のログインＩＤと入力者のメッセージとを受信した各クライアント機器２００では、チャット画面生成処理部２２２と表示処理部２２３とのペアは、入力者のアバタ（アバタ４又はアバタ４’）の傍に入力者のメッセージが四角形吹き出しで表示されるようにチャット画面を更新する。

　Ｓ５の後、システムは、入力時刻から一定時間が経過したか否かを判定する（Ｓ６）。具体的には、配信処理部１２１が、入力時刻から一定時間が経過したか否かを判定する。

　Ｓ６の後、システムは、入力者が属するグループと同じグループの各クライアント機器２００のチャット画面を更新する。具体的には、システムは、以下の各処理を行う。

　まず、配信処理部１２１は、Ｓ５で特定した各ユーザのクライアント機器２００に対し、Ｓ２で特定した入力者のアバタの傍の四角形吹き出しを消去するように指示する。

　そして、指示を受けた各クライアント機器２００では、チャット画面生成処理部２２２と表示処理部２２３とのペアは、入力者のアバタ（アバタ４又はアバタ４’）の傍の四角形吹き出しが消去されるようにチャット画面を更新する。

　そして、システムは、Ｓ７の処理を終えると、図３のフローチャートに従った動作を終了する。

　以下、Ｓ４の統計データ更新処理について、図４を参照しながら詳細に説明する。

　Ｓ４１において、付加情報生成部１２２は、Ｓ２でメッセージ送信処理部２２４がサーバ機器１００に送信した情報を参照し、入力（選択）された定型メッセージがＢ軍とＰ軍のうちのいずれの軍に対するメッセージであるかを特定する。

　Ｓ４１の後、付加情報生成部１２２は、入力（選択）された定型メッセージの上述の選択頻度を示す変数Ｘの値に１を加えることにより、統計データを更新する（Ｓ４２）。

　具体的には、付加情報生成部１２２は、Ｓ４１において入力（選択）された定型メッセージがＢ軍に対するメッセージであることを特定した場合には、該メッセージの上述の選択頻度を示す変数Ｘ[Ｂ，ｉ］の値に１を加え、Ｓ４１において入力（選択）された定型メッセージがＰ軍に対するメッセージであることを特定した場合には、該メッセージの上述の選択頻度を示す変数Ｘ[Ｐ，ｉ］の値に１を加える。

　Ｓ４２の後、付加情報生成部１２２は、Ｓ４２にて１を加えた変数Ｘの値が以下のＮ段階（本実施形態では、Ｎ＝４）の階級のうちのいずれの階級に属するかを特定する（Ｓ４３）。なお、下記の各閾値は例示に過ぎない。
第１の階級：０以上１００（第１の閾値）未満の値が属する一番低い階級
第２の階級：１００（第１の閾値）以上２００（第２の閾値）未満の値が属する二番目に低い階級
第３の階級：２００（第２の閾値）以上３００（第３の閾値）未満の値が属する二番目に高い階級
第４の階級：３００（第３の閾値）以上の値が属する一番高い階級
　Ｓ４３の後、付加情報生成部１２２は、上記変数Ｘの値が属する階級Ｃが第１の階級であるか否かを判定する（Ｓ４４）。システムは、階級Ｃが第１の階級でないと判定した場合にはＳ４５に進み、階級Ｃが第１の階級であると判定した場合にはＳ４６に進む。

　Ｓ４５においては、システムは、入力された定型メッセージの雲形吹き出しを階級Ｃに応じた大きさで表示していない全クライアント機器２００のチャット画面を、この雲形吹き出しが階級Ｃに応じた大きさで表示されるように更新する。

　具体的には、付加情報生成部１２２が、入力された定型メッセージと該定型メッセージがＢ軍（或いはＰ軍）に対するメッセージであることを示す情報と階級Ｃの高さを示す数値である階級値とを含む付加情報を生成する。そして、配信処理部１２１が、この付加情報を含む、以下の処理を行うように指示するための指示データを、全クライアント機器２００に送信する。
「Ｂ軍（或いはＰ軍）に対する該定型メッセージの雲形吹き出しを階級Ｃに応じた大きさで表示しているか否かを判定し、該雲形吹き出しを階級Ｃに応じた大きさで表示していないと判定した場合には、該雲形吹き出しを階級Ｃに応じた大きさで表示する処理」
　そして、Ｂ軍（或いはＰ軍）に対する該定型メッセージの雲形吹き出しを階級Ｃに応じた大きさで表示していない各クライアント機器２００では、チャット画面生成処理部２２２と表示処理部２２３とのペアは、上記指示データに含まれている付加情報を参照して上記の処理を行うことによってチャット画面を更新する。

　例えば、Ｂ軍（或いはＰ軍）に対する該定型メッセージの雲形吹き出しを表示していないクライアント機器２００のチャット画面生成処理部２２２は、図５の（ａ）からわかるように、階級Ｃが相対的に高いほど、相対的に大きいサイズの該雲形吹き出しが表示されるように、チャット画面を更新する。

　Ｓ４６においては、システムは、入力された定型メッセージの雲形吹き出しを表示している全クライアント機器２００のチャット画面を、この雲形吹き出しが消去されるように更新する。

　具体的には、付加情報生成部１２２が、入力された定型メッセージと該定型メッセージがＢ軍（或いはＰ軍）に対するメッセージであることを示す情報とを含む付加情報を生成する。そして、配信処理部１２１が、この付加情報を含む、以下の処理を行うように指示するための指示データを、全クライアント機器２００に送信する。
「Ｂ軍（或いはＰ軍）に対する該定型メッセージの雲形吹き出しを表示しているか否かを判定し、該雲形吹き出しを表示していると判定した場合には該雲形吹き出しを消去する処理」
　そして、Ｂ軍（或いはＰ軍）に対する該定型メッセージの雲形吹き出しを表示している各クライアント機器２００では、チャット画面生成処理部２２２が、上記指示データに含まれている付加情報を参照し、上記の処理を行うことによってチャット画面を更新する。

　Ｓ４５又はＳ４６の後、システムは、Ｓ４７の処理を行う。具体的には、付加情報生成部１２２が、入力時刻から所定の時間（例えば、２秒）が経過したか否かを判定する。システムは、入力時刻から所定の時間が経過していないと判定した場合には再度Ｓ４７の処理を行い、入力時刻から所定の時間が経過したと判定した場合にはＳ４８に進む。

　Ｓ４８において、付加情報生成部１２２は、Ｓ４２にて１を加えた変数Ｘの値を１減らす。システムは、このＳ４８の処理を終えることによって、Ｓ４の統計データ更新処理を完了する。

　以上、システムの動作について説明した。

　（クライアント機器２００の利点）
　これまでの説明から以下のことが言える。

　クライアント機器２００は、映像コンテンツの内容（「ある話題」の一例）に関する相異なる複数の定型メッセージの各々の入力を受け付ける機能を備えている。

　また、クライアント機器２００は、取得処理部２２１及び表示処理部２２３を備えている。

　サーバ機器１００はクライアント機器群における各定型メッセージの最近の選択頻度（現時点までの特定の期間（２秒間の期間）における選択頻度）を算出するようになっており、他のクライアント機器２００のユーザがある定型メッセージ（上記選択頻度が第１の閾値以上であるような定型メッセージ）を選択すると、取得処理部２２１は、その定型メッセージの上記選択頻度を示す階級値を取得する。

　表示処理部２２３は、その定型メッセージの内容を示す雲形吹き出し（「オブジェクト」の一例）がチャット画面（「入力画面」の一例）内に表示されていない場合には、以下の処理を行う。

　即ち、表示処理部２２３は、その定型メッセージの内容を示す雲形吹き出しを、上記階級値の大きさに応じた表示態様で、上記機能を備えたチャット画面を表示している間に該雲形吹き出しが視認されるように表示する。

　クライアント機器２００は、上記の構成により、「ユーザが、映像コンテンツの内容に対してどの程度の人数のユーザがどのような反応を示しているかを確認しながら、その内容についてのメッセージを入力すること」を可能にする、という効果を奏する。

　（付記事項１）
　上述したように、Ｓ２において、システムは、メッセージを入力したユーザ（入力者）、メッセージの内容、及び、入力時刻を特定するが、具体的には、以下の処理を行ってもよい。

　即ち、メッセージ送信処理部２２４は、メッセージの入力時刻を特定した上で、メッセージと、入力者のログインＩＤとを含む情報をサーバ機器１００に送信してもよい。この情報を受信したサーバ機器１００では、配信処理部１２１がログインＩＤ及びメッセージの内容を特定し、付加情報生成部１２２が、メッセージの内容を特定してもよい。

　この場合、Ｓ５においてチャット画面の更新を行った各クライアント機器２００では、チャット画面生成処理部２２２と表示処理部２２３とのペアがＳ６の判定処理を行ってもよい。そして、各クライアント機器２００における、チャット画面生成処理部２２２と表示処理部２２３とのペアは、入力時刻から一定時間が経過したと判定した場合に、Ｓ７において、入力者のメッセージを示す四角形吹き出しが消去されるようにチャット画面を更新してもよい。

　Ｓ３において、クライアント機器２００（メッセージ送信処理部２２４）が、入力されたメッセージが定型メッセージであるか否かを判定してもよい。そして、メッセージ送信処理部２２４は、入力されたメッセージが定型メッセージであると判定した場合には、更に、定型メッセージがどちらの軍に対するメッセージであるかを示す情報をサーバ機器１００に送信すると共に、サーバ機器１００に対して、Ｓ４の統計データ更新処理を開始するように指示してもよい。

　Ｓ４２において、付加情報生成部１２２は、入力（選択）された定型メッセージの上記選択頻度を示す変数Ｘの値に１を加えた上で、該変数Ｘの値を全クライアント機器２００に送信してもよい。

　この場合、サーバ機器１００では、Ｓ４４からＳ４７までの処理を行わなくてもよい。

　即ち、各クライアント機器２００において、チャット画面生成処理部２２２と表示処理部２２３とのペアが、Ｓ４４の判定処理を実行し、必要に応じてＳ４５又はＳ４６のチャット画面の更新処理を実行し、更に、Ｓ４７の判定処理を実行してもよい。

　そして、Ｓ４８において、入力者のクライアント機器２００が、該変数Ｘの値を１減らすようにサーバ機器１００に指示し、サーバ機器１００が、この指示に従って、該変数Ｘの値を１減らしてもよい。

　（付記事項２）
　定型メッセージの雲形吹き出しを表示している各クライアント機器２００は、その雲形吹き出しを表示（最終更新）した時点からの一定期間内に、該定型メッセージの上記選択頻度を示す階級値をサーバ機器１００から受信しない場合には、その雲形吹き出しを消去してもよい。

　（付記事項３）
　各クライアント機器２００は、ボタン８Ｐ又はボタン８Ｂが操作される度に、操作されたボタンに対応する感情情報（感情種と、ユーザがどちらの軍に対してその感情種の感情を抱いたかと、を示す感情情報）をサーバ機器１００に送信してもよい。

　サーバ機器１００は、感情情報を受信する度に、その感情情報に対応する変数Ｙの値に１を加え、感情情報を受信してから一定期間が経過する度に、その感情情報に対応する変数Ｙの値を１減らしてもよい。

　また、システムは、定期的に、３つの変数Ｙ（最近における「ジャンプボタン８Ｐ」が操作された頻度を示す変数Ｙ[Ｐ，１]、最近における「ダンスボタン８Ｐ」が操作された頻度を示す変数Ｙ［Ｐ，２]、最近における「うなだれるボタン８Ｐ」が操作された頻度を示す変数Ｙ［Ｐ，３]）を参照することにより、アバタ５Ｐをアニメーション表示してもよい。

　即ち、サーバ機器１００は、３つの変数Ｙのうち最も値が大きい変数Ｙを特定し、特定した変数Ｙの値を含む付加情報を各クライアント機器２００に送信してもよい。

　そして、各クライアント機器２００は、この付加情報を受信する度に、変数Ｙに対応する感情をアバタ５Ｐが表しているかのような印象をユーザに与えるように、アバタ５Ｐをアニメーション表示してもよい。例えば、付加情報に変数Ｙ［Ｐ，２]の値が含まれている場合、各クライアント機器２００は、アバタ５Ｐがダンスを行っているかのような印象をユーザに与えるように、アバタ５Ｐをアニメーション表示してもよい。

　同様に、システムは、定期的に、３つの変数Ｙ（変数Ｙ[Ｂ，１]、変数Ｙ［Ｂ，２]、変数Ｙ［Ｂ，３]）を参照することによってアバタ５Ｂをアニメーション表示してもよい。

　なお、システムは、３つの変数Ｙ（変数Ｙ[Ｐ，１]、変数Ｙ［Ｐ，２]、変数Ｙ［Ｐ，３]）のうち最も値が大きい変数Ｙの値の大きさに応じたサイズのアバタ５Ｐを表示（例えば、アニメーション表示）してもよい。即ち、クライアント機器２００は、図５の（ｂ）からわかるように、この変数Ｙの値として相対的に大きな値を含む付加情報を受信すると、相対的に大きなサイズのアバタ５Ｐを表示してもよい。

　あるいは、システムは、３つの変数Ｙ（変数Ｙ[Ｐ，１]、変数Ｙ［Ｐ，２]、変数Ｙ［Ｐ，３]）のうち最も値が大きい変数Ｙの値の大きさに応じた大きさの動作をアバタ５Ｐが行うように、アバタ５Ｐのアニメーション表示を制御してもよい。即ち、クライアント機器２００は、この変数Ｙの値として相対的に大きな値を含む付加情報を受信すると、相対的に大きな動作をアバタ５Ｐが行うように、アバタ５Ｐのアニメーション表示を制御してもよい。

　また、図５の（ｂ）からわかるように、上向き矢印が付されたアバタ５Ｐを表示している各クライアント機器２００は、今回受信した付加情報が示す変数Ｙの値が前回受信した付加情報が示す変数Ｙの値よりも小さい場合には、表示中のアバタ５Ｐを下向き矢印が付されたアバタ５Ｐに更新してもよい。同様に、下向き矢印が付されたアバタ５Ｐを表示している各クライアント機器２００は、今回受信した付加情報が示す総和が前回受信した付加情報が示す総和よりも大きい場合には、表示中のアバタ５Ｐを上向き矢印が付されたアバタ５Ｐに更新してもよい。

　システムは、同様の方法により、アバタ５Ｂのサイズの制御、アバタ５Ｂの動作の大きさの制御、及び／又は、アバタ５Ｂに付されている矢印の向きを変化させる処理を行ってもよい。

　（付記事項４）
　本実施形態では、各クライアント機器２００が、アバタ４”、アバタ６Ｐ、及び、アバタ６Ｂのデータを保持しているが、サーバ機器１００が、これらのデータを保持していてもよい。

　例えば、サーバ機器１００は、各定型メッセージについて、該定型メッセージの雲形吹き出しの画像として３種類の画像（大きいサイズの画像、中くらいのサイズの画像、及び、小さいサイズの画像）のデータを保持していてもよい。

　サーバ機器１００は、クライアント機器２００が入力を受け付けたＰ軍（或いはＢ軍）に対する定型メッセージを受信すると、その定型メッセージの雲形吹き出しの画像のデータを各クライアント機器２００に配信してもよい。具体的には、配信処理部１２１が、上記画像のデータとして、クライアント群におけるその定型メッセージの最近の選択頻度の高さに応じたサイズ（面積）の画像のデータを配信してもよい。

　より具体的には、配信処理部１２１は、クライアント群におけるその定型メッセージの最近の選択頻度が相対的に高いほど、相対的に大きなサイズ（面積）の画像のデータを配信してもよい。

　このデータは、チャット画面を表示している間に視認されるようにクライアント機器群が表示すべき画像（入力された定型メッセージの内容を示す雲形吹き出しの画像）のデータであり、このデータを受信した各クライアント機器２００は、チャット画面内にこの画像を表示していない場合には、チャット画面内にこの画像を表示する。

　（付記事項５）
　クライアント機器２００のユーザがボタン８Ｂ又はボタン８Ｐを操作した場合、そのクライアント機器２００は、操作されたボタンに対応する動作をアバタ４が行うように、アバタ４をアニメーション表示するようになっていてもよい。

　加えて、ボタン８Ｂ又はボタン８Ｐを操作したユーザ（操作者）と同じグループに属する他のユーザの他のクライアント機器２００は、操作者のアバタ４’が上記の動作を行うように、該アバタ４’をアニメーション表示するようになっていてもよい。

　これにより、同じグループに属する各ユーザは、チャットを行っていなくても、同じ映像コンテンツを見ている他のユーザの感情を把握することができる。

　（付記事項６）
　前述の３つの閾値（第１の閾値、第２の閾値、及び、第３の閾値）は、予め定められた値ではなくてもよい。例えば、３つの閾値は、以下のような値であってもよい。
第１の閾値：同じ映像コンテンツを再生しているクライアント機器２００の総数Ｓの１割に等しい値
第２の閾値：上記総数Ｓの２割に等しい値
第３の閾値：上記総数Ｓの３割に等しい値
　（付記事項７）
　これまでの説明からわかるように、クライアント機器２００は、クライアント機器群における最近の選択頻度が第１の閾値以上であるような定型メッセージについて、その定型メッセージの内容を示す、その定型メッセージの上記選択頻度の高さに応じたサイズのオブジェクト（図５の（ａ）に例示されている雲形吹き出し）をチャット画面内に表示する。

　しかしながら、そのようなオブジェクトは、図５の（ａ）に例示されている雲形吹き出しには限定されない。

　例えば、クライアント機器２００は、定型メッセージの内容を示すオブジェクトとして、その定型メッセージの上記選択頻度の高さに応じたサイズの吹き出しであって、その定型メッセージの上記選択頻度の上記総数Ｓに対する割合を示す吹き出しを表示してもよい。そのような吹き出しは、例えば、図５の（ｃ）のような、背景に上記割合を示す円グラフが描かれている吹き出しであってもよいし、図５の（ｄ）のような、背景に上記割合を示す棒グラフが描かれている吹き出しであってもよい。

　（付記事項８）
　クライアント機器２００は、アバタ４及びアバタ４’が規定の範囲内を動き回るように、アバタ４及びアバタ４’の表示を制御してもよい。

　クライアント機器２００は、変数Ｘの値の総和（或いは変数Ｙの値の総和）に応じた広さとなるように上記範囲を規定してもよい。即ち、クライアント機器２００は、図５の（ｅ）に示すように、上記総和が大きいほど上記範囲が広くなるように、上記範囲を規定してもよい。

　（付記事項９）
　システムは、定期的に、以下の処理を行ってもよい。

　即ち、サーバ機器１００は、３つの変数Ｙ（変数Ｙ[Ｂ，１]、変数Ｙ［Ｂ，２]、変数Ｙ［Ｂ，３]）のうち最も値が大きい変数Ｙを特定し、特定した変数Ｙの値を含む付加情報を各クライアント機器２００に送信してもよい。

　そして、各クライアント機器２００は、この付加情報を受信する度に、以下の処理を行ってもよい。

　即ち、チャット画面生成処理部２２２と表示処理部２２３とのペアは、上記付加情報に含まれている変数Ｙの値の大きさに応じた着用品をアバタ５Ｂが身に着けていない場合には、該値の大きさに応じた着用物（例えば、ユニフォーム等の服装やバット等の道具）をアバタ５Ｂが身に着けるように、アバタ５Ｂの表示態様を変化させてもよい。

　例えば、図５の（ｆ）からわかるように、前回受信した上記付加情報に含まれている変数Ｙ[Ｂ，１]の値が１５０であり、且つ、今回受信した上記付加情報に含まれている変数Ｙ[Ｂ，１]の値が２２０である場合、上記ペアは、アバタ５Ｂがユニフォームを身に着けるように、アバタ５Ｂの表示態様を変化させてもよい。

　あるいは、各クライアント機器２００は、上記付加情報を受信する度に、以下の処理を行ってもよい。

　即ち、チャット画面生成処理部２２２と表示処理部２２３とのペアは、アバタ５Ｂの動きが上記付加情報に含まれている変数Ｙの値の大きさに応じた大きさの動きでない場合には、アバタ５Ｂの動きが該値の大きさに応じた動きとなるように、アバタ５Ｂの表示態様を変化させてもよい。

　例えば、前回受信した上記付加情報に含まれている変数Ｙ[Ｂ，１]の値が１５０であり、且つ、今回受信した上記付加情報に含まれている変数Ｙ[Ｂ，１]の値が２２０である場合、チャット画面生成処理部２２２と表示処理部２２３とのペアは、単純なジャンプを行っている状態のアバタ５Ｂを、１回宙返りを行っている状態のアバタ５Ｂに変化させてもよい。また、例えば、前回受信した上記付加情報に含まれている変数Ｙ[Ｂ，１]の値が２２０であり、且つ、今回受信した上記付加情報に含まれている変数Ｙ[Ｂ，１]の値が３３０である場合、上記ペアは、１回宙返りを行っている状態のアバタ５Ｂを、２回宙返りを行っている状態のアバタ５Ｂに変化させてもよい。

　あるいは、例えば、前回受信した上記付加情報に含まれている変数Ｙ[Ｂ，１]の値が１５０であり、且つ、今回受信した上記付加情報に含まれている変数Ｙ[Ｂ，１]の値が２２０である場合、チャット画面生成処理部２２２と表示処理部２２３とのペアは、低くジャンプしている状態のアバタ５Ｂを、高さが中程度のジャンプを行っている状態のアバタ５Ｂに変化させてもよい。また、例えば、前回受信した上記付加情報に含まれている変数Ｙ[Ｂ，１]の値が２２０であり、且つ、今回受信した上記付加情報に含まれている変数Ｙ[Ｂ，１]の値が３３０である場合、上記ペアは、高さが中程度のジャンプを行っている状態のアバタ５Ｂを、高くジャンプしている状態のアバタ５Ｂに変化させてもよい。

　（付記事項１０）
　クライアント機器群における定型メッセージの最近の選択頻度を示す各オブジェクトは、図２に示されるような位置（アバタ５Ｐの上方、又は、アバタ５Ｂの上方）ではなく、他の位置に表示されていてもよい。これについて、図６を参照しながら以下に説明する。

　図６は、本実施形態の変形例に係るクライアント機器が表示する視聴画面（チャット画面）の一部分（アバタ４、アバタ４’の周辺の領域の表示内容）を例示した図である。

　本変形例に係るクライアント機器も、クライアント機器２００と同様に、チャット画面をフルスクリーン表示しつつ、チャット画面の中央上部に動画コンテンツを重畳表示することによって、この視聴画面を表示する。

　本変形例に係るクライアント機器は、定期的に以下の処理を行ってもよい。

　即ち、チャット画面生成処理部は、１から８までの各ｉについて、変数Ｘ［Ｐ，ｉ]の値と変数Ｘ［Ｂ，ｉ]の値との和を求めてもよい。そして、チャット画面生成処理部は、上記各ｉについて、求めた８つの和の総和に対する、変数Ｘ［Ｐ，ｉ]の値と変数Ｘ［Ｂ、ｉ]の値との和の割合を求めてもよい。

　そして、チャット画面生成処理部と表示処理部とのペアは、１から８までの各ｉについて、次の処理を行ってもよい。即ち、上記ペアは、変数Ｘ［Ｐ，ｉ]の値と変数Ｘ［Ｂ、ｉ]の値との和の上記総和に対する割合が所定の閾値以上である場合に、以下のオブジェクトが規定の範囲（自分が属するグループと同じグループに属する各ユーザのアバタが動き回る範囲）内に表示されるようにチャット画面を更新してもよい。
「値ｉに対応する定型メッセージの上記選択頻度を示すオブジェクトであって、変数Ｘ［Ｐ，ｉ]の値と変数Ｘ［Ｂ，ｉ]の値との和の上記総和に対する割合に応じた大きさのオブジェクト」
　本変形例に係るクライアント機器は、定期的に上記の処理を行うことにより、アバタ４、アバタ４’の周辺の領域の表示内容が時間の経過とともに図６に示すように変化するように、チャット画面を更新することになる。

　（付記事項１１）
　クライアント機器２００との間で通信可能な周辺機器（例えば、スマートフォン）をシステムに含め、上記周辺機器に、ボタン７Ｐ及びボタン７Ｂを含む入力画面を表示させてもよい。

　この場合、クライアント機器２００は、ボタン７Ｐ及びボタン７Ｂを含まないチャット画面を表示してもよい。

　上記周辺機器は、サーバとの間で通信が可能で、かつ、クライアント機器２００とのペアリングの情報をサーバに管理させることが可能な周辺機器であってもよい。

　また、クライアント機器２００が表示するチャット画面に含まれるボタン７Ｐの数およびボタン７Ｂの数は、常に一定である必要はない。

　例えば、クライアント機器２００は、定型メッセージの入力履歴に基づいて、サーバ機器１００が用意した複数の定型メッセージのうちのユーザが頻繁に使用するＭ個の定型メッセージを特定するようになっていてもよい。そして、クライアント機器２００は、特定したＭ個の定型メッセージに対応するたかだかＭ個のボタン７Ｐと、特定したＭ個の定型メッセージに対応するたかだかＭ個のボタン７Ｂとを含むようなチャット画面を表示してもよい。

　クライアント機器２００は、上記Ｍ個の定型メッセージ以外の定型メッセージについて、その定型メッセージをチャット画面内に含めるための操作を受け付けた場合、その定型メッセージに対応するボタン７Ｐ及び７Ｐをチャット画面内に表示してもよい。

　（付記事項１２）
　実施形態１では、システムが配信及び再生する動画コンテンツの一例として、野球中継の動画コンテンツを挙げたが、システムが配信及び再生する動画コンテンツは、他の種類の動画コンテンツであってもよい。

　例えば、システムが配信及び再生する動画コンテンツは、３人以上の多人数（例えば、１０人）で構成される歌手グループの音楽ライブに関する動画コンテンツであってもよい。

　この場合、クライアント機器２００は、上記歌手グループを構成する各メンバについて、そのメンバに対する定型メッセージを入力（選択）するための複数のボタンを含むような、チャット画面を表示してもよい。

　あるいは、クライアント機器２００は、チャット画面を表示する前に、上記歌手グループを構成する１人のメンバを選択する操作を受け付けるようになっていてもよい。そして、クライアント機器２００は、上記操作により選択された１人のメンバに対する定型メッセージを入力するための複数のボタンを含むような、チャット画面を表示してもよい。

　〔実施形態２〕
　本発明の別の一実施形態に係るシステムについて、更に図７を参照しながら説明する。図７は、本実施形態に係るシステムの構成を示す図である。

　図７に示すように、本実施形態に係るシステムは、実施形態１に係るシステムと同様に、複数台のクライアント機器２００を含んでいる。

　本実施形態における複数台のクライアント機器２００は、図７に示すように、３台のデスクトップＰＣ（デスクトップＰＣ２００－１、２００－２、２００－５）、１台のノートＰＣ（ノートＰＣ２００－４）、及び、２台のその他の種類の携帯端末（携帯端末２００－３、２００－６）である。ただし、本発明に係るクライアント機器は、図７に示されているものには限定されない。

　図７に示すように、デスクトップＰＣ２００－１のユーザとデスクトップＰＣ２００－２のユーザと携帯端末２００－３のユーザとが同一のチャットグループに属している。

　図７からわかるように、本実施形態に係るシステムは、１台のサーバ機器１００に変えて、３台のサーバ機器（サーバ機器３００、サーバ機器４００、及び、サーバ機器５００）を含んでいる。

　上記３台のサーバ機器は、実施形態１に係るサーバ機器１００が備える３つの機能（グループチャットのサービスを提供する機能、動画コンテンツ配信サービスを提供する機能、及び、統計データを管理する機能）のうちの一部の機能を備えている。

　即ち、サーバ機器３００は動画コンテンツ配信サービスを提供する機能を備えており、サーバ機器４００はグループチャットのサービスを提供する機能を備えており、サーバ機器５００は、統計データを管理する機能を備えている。

　上記のように構成された実施形態２に係るシステムでは、定型メッセージ（例えば、定型メッセージＡ）の入力（選択操作）を受け付けたクライアント機器２００は、定型メッセージとログインＩＤとメッセージが入力（選択）された時刻とを含む情報をサーバ機器４００に送信する。クライアント機器２００は、該情報を送信するのと同時期に、定型メッセージと、定型メッセージがどちらの軍に対するメッセージであるかを示す情報と、メッセージが入力された時刻とを含む情報をサーバ機器５００に送信する。

　サーバ機器４００は、ログインＩＤを参照してクライアント機器２００のユーザ、及び、そのユーザがどのチャットグループに属するかを特定し、特定したチャットグループに属するログイン中の各メンバのクライアント機器２００（デスクトップＰＣ２００－１、デスクトップＰＣ２００－２、及び、携帯端末２００－３）に定型メッセージを送信する。

　一方、サーバ機器５００は、定型メッセージと定型メッセージがどちらの軍に対するメッセージであるかを示す情報とメッセージが入力された時刻とを含む情報を用いて、図４のフローチャートの各ステップに関する処理を実行する。

　上記のように構成された実施形態２に係るシステムも、実施形態１に係るシステムと同様の作用効果を奏する、と言える。

　〔実施形態３〕
　本発明の更に別の一実施形態に係るシステムについて、更に図８～図１２を参照しながら説明する。

　図８は、本実施形態に係るシステムを構成するサーバ機器、クライアント機器および広角カメラの各機器のブロック図である。図９は、上記広角カメラが設置されている場所を示す図である。図１０～図１２は、上記クライアント機器が表示する視聴画面を例示した図である。

　図８に示すように、本実施形態に係るシステムは、サーバ機器１００Ａ及びクライアント機器２００Ａに加えて、広角カメラ６００を含んでいる。

　図８に示すように、サーバ機器１００Ａは、配信処理部１２１に代えて配信処理部１２１Ａを備えている点において、実施形態１に係るサーバ機器１００と異なっている。

　配信処理部１２１Ａは、野球中継の動画コンテンツ、動画コンテンツに付随する付加情報、及び、広角カメラ６００が撮影した動画を再生するためにクライアント機器２００が参照すべきＵＲＬ情報を配信する。

　図９からわかるように、広角カメラ６００は、野球中継の中継現場（野球場）のバックスクリーン付近に、ホームプレートの方向を向くように設置されているネットワークカメラである。広角カメラ６００は、広角レンズを備えている。

　図８に示すように、クライアント機器２００Ａは、取得処理部２２１に代えて取得処理部２２１Ａを備え、表示処理部２２３に代えて表示処理部２２３Ａを備えている点において、実施形態１に係るクライアント機器２００と異なっている。

　クライアント機器２００Ａは、第１の視聴モード（チャットモード）と第２の視聴モードとを備えている。

　取得処理部２２１Ａは、クライアント機器２００Ａが第１の視聴モードに設定されている間に限り、動画コンテンツと各変数Ｘの値を含む付加情報とをサーバ機器１００Ａから取得する。

　取得処理部２２１Ａは、クライアント機器２００Ａが第２の視聴モードに設定されている間は、動画コンテンツをサーバ機器１００Ａから取得しつつ、広角カメラ６００が撮影した動画を広角カメラ６００から取得する。

　表示処理部２２３Ａは、クライアント機器２００Ａが第１の視聴モードに設定されている間に限り、表示処理部２２３と同様の方法により、動画コンテンツを視聴するための視聴画面を表示部２４０に表示する。

　一方、表示処理部２２３Ａは、クライアント機器２００Ａが第２の視聴モードに設定されている間は、ピクチャインピクチャ機能を用いて、取得処理部２２１が広角カメラ６００から取得した動画を親画面に表示しながら、取得処理部２２１Ａがサーバ機器１００Ａから取得した動画コンテンツ（野球中継の映像）を子画面に表示する。

　以上のように構成されたクライアント機器２００Ａは、第２の視聴モードに設定されている間は、図１０に例示されているような内容の視聴画面を表示部２４０に表示する。

　なお、クライアント機器２００Ａは、第２の視聴モードに設定されている間にも、各変数Ｘの値を含む付加情報を定期的にサーバ機器１００Ａから取得してもよい。

　この場合、表示処理部２２３Ａは、各変数Ｘの値を被演算子とする加法演算を行った後、図１１に示すように、広角カメラ６００が撮影した動画を親画面の下位レイヤに表示しながら、親画面の上位レイヤにおける規定の領域（加法演算の結果を示す値（変数Ｘの値の総和）の大きさに応じた広さの領域）に半透明の色を塗りつぶし表示してもよい。

　この半透明の色は、加法演算の結果を示す値の大きさに応じて異なっていてもよい。例えば、加法演算の結果を示す値が第１の閾値未満である場合にはこの半透明の色は青色であってもよく、加法演算の結果を示す値が第１の閾値以上第２の閾値未満である場合にはこの半透明の色は黄色であってもよく、加法演算の結果を示す値が第２の閾値以上である場合にはこの半透明の色は赤色であってもよい。

　あるいは、取得処理部２２１Ａは、各変数Ｘの値を被演算子とする加法演算を行い、広角カメラ６００のズーム倍率が加法演算の結果を示す値の大きさに応じた倍率となるように、広角カメラ６００を遠隔制御してもよい。これにより、表示処理部２２３Ａが表示する親画面内の映像の画角は、図１２に示すように、各変数Ｘの値を被演算子とする加法演算の結果を示す値（変数Ｘの値の総和）に応じた画角となる。

　〔実施形態４〕
　本発明の更に別の一実施形態に係るシステムについて、更に図１３を参照しながら説明する。

　本実施形態に係るシステムは、実施形態１に係るシステムと類似しているが、以下の点において実施形態１に係るシステムと異なっている。

　即ち、本実施形態に係るシステムでは、クライアント機器が、サーバ機器と協働して、以下のようなボタンが複数並んだ画面１０（図１３に示す画面１０）を表示するようになっている。
「再生を所望する動画コンテンツを選択するためのボタンであって、その動画コンテンツに関する１つ以上のチャットルームの中から、入室を所望するチャットルームを選択するためのボタン」
　画面１０に含まれる、縦に並んだ複数のボタン（ボタン一覧）のうちの上から１つ目のボタンは、Ｐ軍対Ｂ軍の対戦を実況するプロ野球中継の動画コンテンツを選択するためのボタンであって、Ｂ軍を応援する者とＰ軍を応援する者との両方が入室するチャットルームを選択するためのボタンである。

　また、ボタン一覧のうちの上から２つ目のボタンは、Ｐ軍対Ｂ軍の対戦を実況するプロ野球中継の動画コンテンツを選択するためのボタンであって、Ｂ軍を応援する者のみが入室するチャットルームを選択するためのボタンである。

　上記複数のボタンのうちのあるボタンが操作されると、システムにおいては、クライアント機器（チャット画面生成処理部と表示処理部とのペア）は、サーバ機器と協働して、操作されたボタンに応じた内容の視聴画面を表示するようになっている。

　即ち、チャット画面生成処理部は、選択されたチャットルームに入室しているグループ内でのグループチャット（アバタチャット）を行うためのチャット画面のデータを生成し、表示処理部は、このデータを参照してチャット画面をフルスクリーン表示し、動画コンテンツをチャット画面内の所定の部分に重畳表示する。

　例えば、ボタン一覧のうちの上から１つ目のボタンが操作された場合、上記ペアは、実施形態１に係るクライアント機器２００が表示する視聴画面と同様の視聴画面（図１３に示されている２つの視聴画面のうちの左側の視聴画面）を表示する。

　また、例えば、ボタン一覧のうちの上から２つ目のボタンが操作された場合、上記ペアは、図１３に示されている２つの視聴画面のうちの右側の視聴画面（ボタン７Ｐやボタン８Ｐが配置され、ボタン７Ｂやボタン８Ｂが配置されていない視聴画面）を表示する。

　（付記事項１）
　本実施形態に係るシステムは、クライアント機器のユーザが、画面１０に表示されているボタンを操作することにより、再生を所望する動画コンテンツの選択と、入室を所望するチャットルームの選択とを同時に行うことができるように構成されている。

　しかしながら、本発明は、そのような構成には限定されない。即ち、システムは、複数の動画コンテンツの中から再生を所望する動画コンテンツを選択するための画面を表示してもよい。そして、この画面を通じて動画コンテンツが選択されると、システムは、選択された動画コンテンツに関連する１つ以上のチャットルームの中から入室を所望するチャットルームを選択するための別の画面を表示してもよい。

　あるいは、システムは、特定の動画コンテンツに関連していない複数のチャットルーム（例えば、１０代向けのチャットルーム、２０代向けのチャットルーム、・・・、６０代以上向けのチャットルーム等）の中から入室を所望するチャットルームを選択するための画面を表示してもよい。そして、この画面を通じてチャットルームが選択されると、システムは、複数の動画コンテンツの中から再生を所望する動画コンテンツを選択するための別の画面を表示してもよい。

　（付記事項２）
　本実施形態に係るシステムは、クライアント機器のユーザが新規のチャットルームを作成することができるように構成されていてもよい。この場合、システムは、チャットルームを作成したユーザがそのチャットルームの管理者になるように構成されていてもよい。

　システムは、チャットルームの管理者が、そのチャットルームでチャットを行うためのチャット画面の画面レイアウトや、そのチャット画面を通じて入力が可能な定型メッセージの個数、各定型メッセージの内容、そのチャットルームの入室可能人数等を設定できるように構成されていてもよい。

　〔その他の実施形態〕
　視聴画面を構成するチャット画面は、アバタチャットの画面でなくてもよい。例えば、チャット画面は、シンプルな文字チャットの画面であってもよいし、ボイスチャットの画面であってもよい。

　視聴画面を構成するシンプルな文字チャットのチャット画面から定型メッセージが選択されると、システムは、その定型メッセージを、クライアント機器群におけるその定型メッセージの最近の選択頻度を示す表示態様でチャット画面内に表示してもよい。

　即ち、システムは、選択された定型メッセージを、その定型メッセージの上記選択頻度に応じた文字サイズで表示してもよい。例えば、システムは、選択された定型メッセージを、各文字のフォントサイズがその定型メッセージの上記選択頻度に応じたサイズとなるように表示してもよい。あるいは、システムは、選択された定型メッセージを、各文字の縦幅（或いは、横幅）がその定型メッセージの上記選択頻度に応じた長さとなるように表示してもよい。

　あるいは、選択された定型メッセージを、その定型メッセージの上記選択頻度に応じた色で表示してもよいし、選択された定型メッセージの背景色がその定型メッセージの上記選択頻度に応じた色となるように、選択された定型メッセージを表示してもよい。

　例えば、定型メッセージを構成する各文字の色、及び／又は、定型メッセージの背景色は、その定型メッセージの上記選択頻度に応じた以下のような色であってもよい。
その定型メッセージの上記選択頻度が低い場合：青
その定型メッセージの上記選択頻度が中程度である場合：黄
その定型メッセージの上記選択頻度が高い場合：赤
　システムは、選択された定型メッセージを、その定型メッセージの上記選択頻度に応じた太さで表示してもよい。例えば、システムは、選択された定型メッセージの最近の上記選択頻度が所定の閾値未満である場合にはその定型メッセージを通常の太さで表示し、選択された定型メッセージの上記選択頻度が所定の閾値以上である場合にはその定型メッセージを太字で表示してもよい。

　また、あるユーザにより、視聴画面を構成するボイスチャットのチャット画面に所定の複数のメッセージのうちのいずれかのメッセージが音声入力されると、システムは、そのメッセージを、そのメッセージの最近の入力頻度に応じた出力態様で別のユーザのクライアント機器から音声出力してもよい。

　例えば、システムは、入力されたメッセージの音声を、そのメッセージの最近の入力頻度に応じた音量で出力してもよい。あるいは、システムは、入力されたメッセージの出力音声の音色がそのメッセージの最近の入力頻度に応じた音色となるように、入力されたメッセージの音声を出力してもよい。あるいは、システムは、入力されたメッセージの出力音声の音像の位置が、そのメッセージの最近の入力頻度に応じた位置となるように、入力されたメッセージの音声を出力してもよいし、入力されたメッセージの出力音声の指向性の強さがそのメッセージの最近の入力頻度に応じた強さとなるように、入力されたメッセージの音声を出力してもよい。

　（その他の付記事項１）
　各実施形態に係るシステムは、動画コンテンツの配信及び再生を行うようになっていたが、本発明はそのような構成には限定されない。例えば、動画コンテンツを配信する機能を備えていないサーバ機器であって、異なる複数の話題毎に、対象の話題に関するチャットを行うためのチャットルームを提供するサーバ機器も、本発明に係るサーバ機器の範囲に含まれる。同様に、動画コンテンツを再生する機能を備えていないクライアント機器であって、ユーザが選択した話題に関するチャットを行うためのチャット画面を表示するクライアント機器も、本発明に係るクライアント機器の範囲に含まれる。

　また、音声コンテンツ（例えば、野球中継のラジオ番組）を配信する機能を備えたサーバ機器であって、上記音声コンテンツの内容に関するチャットサービスを提供するサーバ機器も、本発明に係るサーバ機器の範囲に含まれる。同様に、上記音声コンテンツを再生する機能を備えたクライアント機器であって、上記音声コンテンツの内容に関するチャットを行うためのチャット画面を表示するクライアント機器も、本発明に係るクライアント機器の範囲に含まれる。

　（その他の付記事項２）
　クライアント機器が表示する視聴画面（或いはチャット画面）のレイアウトは、ＨＴＭＬ形式のデータによって定められていてもよい。この場合、クライアント機器にインストールされている各実施形態に関するアプリケーションは、ＨＴＭＬ形式のデータを参照して上記視聴画面（或いはチャット画面）を表示するウェブアプリケーションであってもよい。

　一方、クライアント機器が表示する視聴画面（或いはチャット画面）のレイアウトは、クライアント機器にインストールされている各実施形態に関するアプリケーションの仕様によって定められていてもよい。即ち、上記アプリケーションは、ウェブアプリケーションではない専用のアプリケーションであってもよい。

　〔ソフトウェアによる実現例〕
　サーバ機器１００（１００Ａ）及びクライアント機器２００（２００Ａ）の各機器の制御ブロック（特に、配信処理部１２１（１２１Ａ）、付加情報生成部１２２、取得処理部２２１（２２１Ａ）、チャット画面生成処理部２２２、及び、表示処理部２２３（２２３Ａ））は、集積回路（ＩＣチップ）等に形成された論理回路（ハードウェア）によって実現してもよいし、ＣＰＵ（Central Processing Unit）を用いてソフトウェアによって実現してもよい。

　後者の場合、上記各機器は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するＣＰＵ、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ（またはＣＰＵ）で読み取り可能に記録されたＲＯＭ（Read Only Memory）または記憶装置（これらを「記録媒体」と称する）、上記プログラムを展開するＲＡＭ（Random Access Memory）などを備えている。そして、コンピュータ（またはＣＰＵ）が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体（通信ネットワークや放送波等）を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。

　〔まとめ〕
　本発明の態様１に係るクライアント機器（クライアント機器２００）は、ある話題（野球中継の動画コンテンツの内容）に関する相異なる複数の定型メッセージの中からいずれかの定型メッセージを選択する操作を受け付ける機能を備えたクライアント機器群（複数のクライアント機器２００）における、各定型メッセージの現時点までの特定の期間（現時点よりも２秒前の時点から現時点までの期間）における選択頻度を算出するサーバ機器（サーバ機器１００）から、ある定型メッセージ（「かっとばせ！」という定型メッセージ）の上記選択頻度を示す値（「かっとばせ！」という定型メッセージの上記選択頻度を示す変数Ｘ［Ｂ，３］の値が属する階級値）を取得する取得処理部（取得処理部２２１）と、上記ある定型メッセージの内容を示すオブジェクト（雲形吹き出し６Ｂ）を、上記値の大きさに応じた表示態様で、上記機能を備えた画面（チャット画面）を表示している間に該オブジェクトが視認されるように表示する表示処理部（表示処理部２２３）と、を備えている。

　上記の構成によれば、上記態様１に係るクライアント機器のユーザは、どの程度の人数のユーザが上記ある話題に関する上記ある定型メッセージを最近選択したかを確認しながら、上記ある話題についてのメッセージを入力できる。

　即ち、上記態様１に係るクライアント機器は、「ユーザが、ある話題に対してどの程度の人数のユーザがどのような反応を示しているかを確認しながら、その話題についてのメッセージを入力すること」ことを可能にする、という効果を奏する。

　本発明の態様２に係るクライアント機器は、上記態様１において、上記ある定型メッセージが、上記選択頻度が所定の閾値（第１の閾値）以上であるような定型メッセージであってもよい。

　上記の構成によれば、上記態様２に係るクライアント機器は、「ユーザが、多くのユーザによって最近入力されている定型メッセージがどのような内容の定型メッセージであるか（即ち、多数派の反応）」を確認すること、及び、「多くのユーザによって最近入力されている定型メッセージがどの程度多くのユーザによって最近入力されているか」を確認することを可能にする、という更なる効果を奏する。

　本発明の態様３に係るクライアント機器は、上記態様１又は２において、上記サーバ機器が、いずれかの定型メッセージが選択される度に、上記選択の時点において、該定型メッセージの上記選択頻度を示す値を所定の量（１）だけ大きくするようになっており、上記サーバ機器は、いずれかの定型メッセージが選択される度に、上記選択の時点から所定の時間（２秒）が経過した時点において、該定型メッセージの上記選択頻度を示す値を上記所定の量（１）だけ小さくするようになっていてもよい。

　上記の構成によれば、ユーザによる定型メッセージを選択する操作は、該選択の時点ですぐに、該定型メッセージの上記選択頻度を示す値に反映される。そして、上記選択の時点から所定の時間が経過した後には、上記操作は、上記選択頻度を示す値に反映されなくなる。

　従って、上記選択頻度を示す値は、上記選択頻度に急な変化があった場合においても、その変化量や変化率が反映される値である、と言える。

　そして、このような値に応じた表示態様で定型メッセージの内容を示すオブジェクトを表示する上記態様３に係るクライアント機器は、ユーザに「ある話題に対してどの程度の人数のユーザがどのような反応を示しているか」をより正確に知らせることができる、という更なる効果を奏する。

　本発明の態様４に係るクライアント機器は、上記態様１から３のいずれかの態様において、上記表示処理部が、上記ある定型メッセージの内容を示すオブジェクトとして、該ある定型メッセージの上記選択頻度に応じた大きさのオブジェクトを表示してもよい。

　上記の構成によれば、上記態様４に係るクライアント機器は、ユーザに、どの程度の人数のユーザが上記ある話題に関する上記ある定型メッセージを最近入力したかを一目で把握させることができる、という更なる効果を奏する。

　本発明の態様５に係るクライアント機器は、上記態様１から４のいずれかの態様において、配信されているコンテンツ（野球中継の動画コンテンツ）を再生する再生処理部（表示処理部２２３）を備え、上記表示処理部は、上記再生処理部が上記コンテンツを再生する時期に、上記画面を表示するようになっており、上記ある話題は、上記コンテンツの内容であってもよい。

　上記の構成によれば、上記態様５に係るクライアント機器は、ユーザに、上記コンテンツを楽しむための機器を別途用意する手間をかけさせることなく上記コンテンツの内容に関するメッセージを入力させることができる、という更なる効果を奏する。

　本発明の態様６に係る表示処理方法は、クライアント機器による、オブジェクトの表示処理方法において、ある話題に関する相異なる複数の定型メッセージの中からいずれかの定型メッセージを選択する操作を受け付ける機能を備えたクライアント機器群における、各定型メッセージの現時点までの特定の期間における選択頻度を算出するサーバ機器から、ある定型メッセージの上記選択頻度を示す値を取得する取得処理ステップと、上記ある定型メッセージの内容を示すオブジェクトを、上記値の大きさに応じた表示態様で、上記機能を備えた画面を表示している間に該オブジェクトが視認されるように表示する表示処理ステップと、を含んでいる。

　上記の構成によれば、上記態様６に係る表示処理方法は、上記態様１に係るクライアント機器と同様の作用効果を奏する。

　本発明の態様７に係るサーバ機器（サーバ機器１００）は、ある話題（野球中継の動画コンテンツの内容）に関する相異なる複数の定型メッセージの中からいずれかの定型メッセージを選択する操作を受け付ける機能を備えたクライアント機器群（複数のクライアント機器２００）にサービス（チャットサービス）を提供するサーバ機器において、上記クライアント機器群における、各定型メッセージの現時点までの特定の期間における選択頻度（各変数Ｘの値）を算出する算出処理部（付加情報生成部１２２）と、上記機能を備えた画面（チャット画面）を表示している間に視認されるように上記クライアント機器群が表示すべきオブジェクト（雲形吹き出し）のデータを、上記クライアント機器群に配信する配信処理部（配信処理部１２１）と、を備え、上記オブジェクトは、上記複数の定型メッセージのうちのある定型メッセージ（あるクライアント機器２００から受信した定型メッセージ）の内容を示すとともに、上記クライアント機器群における上記ある定型メッセージの上記選択頻度の高さを示すオブジェクトである。

　上記の構成によれば、上記態様７に係るサーバ機器は、上記態様１に係るクライアント機器と同様の作用効果を奏する。

　本発明の態様８に係るデータ配信方法は、サーバ機器によるデータ配信方法において、上記サーバ機器は、ある話題に関する相異なる複数の定型メッセージの中からいずれかの定型メッセージを選択する操作を受け付ける機能を備えたクライアント機器群にサービスを提供する機器であり、上記クライアント機器群における、各定型メッセージの現時点までの特定の期間における選択頻度を算出する算出処理ステップと、上記機能を備えた画面を表示している間に視認されるように上記クライアント機器群が表示すべきオブジェクトのデータを、上記クライアント機器群に配信する配信処理ステップと、を含み、上記オブジェクトは、上記複数の定型メッセージのうちのある定型メッセージの内容を示すとともに、上記クライアント機器群における上記ある定型メッセージの上記選択頻度の高さを示すオブジェクトである。

　上記の構成によれば、上記態様８に係るデータ配信方法は、上記態様１に係るクライアント機器と同様の作用効果を奏する。

　上記の各態様に係るクライアント機器は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記クライアント機器が備える各部（取得処理部や表示処理部等のソフトウェア要素）として動作させることにより上記クライアント機器をコンピュータにて実現させるプログラム（例えば、本発明の態様９に係るプログラム）、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。

　上記態様７に係るサーバ機器は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記サーバ機器が備える各部（算出処理部や配信処理部等のソフトウェア要素）として動作させることにより上記クライアント機器をコンピュータにて実現させるプログラム（本発明の態様１０に係るプログラム）、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。

　本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。

　１００、１００Ａ　　　　サーバ機器
　１２０　　　　　　　　　　制御部
　１２１、１２１Ａ　　　　　　配信処理部
　１２２　　　　　　　　　　　付加情報生成部（算出処理部）
　２００、２００Ａ　　　　クライアント機器
　２２０　　　　　　　　　　制御部
　２２１　　　　　　　　　　　取得処理部
　２２３、２２３Ａ　　　　　　表示処理部（再生処理部）

Claims

　ある話題に関する相異なる複数の定型メッセージの中からいずれかの定型メッセージを選択する操作を受け付ける機能を備えたクライアント機器群における、各定型メッセージの現時点までの特定の期間における選択頻度を算出するサーバ機器から、ある定型メッセージの上記選択頻度を示す値を取得する取得処理部と、
　上記ある定型メッセージの内容を示すオブジェクトを、上記値の大きさに応じた表示態様で、上記機能を備えた画面を表示している間に該オブジェクトが視認されるように表示する表示処理部と、を備えていることを特徴とするクライアント機器。
　上記ある定型メッセージは、上記選択頻度が所定の閾値以上であるような定型メッセージである、ことを特徴とする請求項１に記載のクライアント機器。
　上記表示処理部は、上記ある定型メッセージの内容を示すオブジェクトとして、該ある定型メッセージの上記選択頻度に応じた大きさのオブジェクトを表示する、ことを特徴とする請求項１または２に記載のクライアント機器。
　配信されているコンテンツを再生する再生処理部を備え、
　上記表示処理部は、上記再生処理部が上記コンテンツを再生する時期に、上記画面を表示するようになっており、
　上記ある話題は、上記コンテンツの内容である、ことを特徴とする請求項１から３のいずれか１項に記載のクライアント機器。
　クライアント機器による、オブジェクトの表示処理方法において、
　ある話題に関する相異なる複数の定型メッセージの中からいずれかの定型メッセージを選択する操作を受け付ける機能を備えたクライアント機器群における、各定型メッセージの現時点までの特定の期間における選択頻度を算出するサーバ機器から、ある定型メッセージの上記選択頻度を示す値を取得する取得処理ステップと、
　上記ある定型メッセージの内容を示すオブジェクトを、上記値の大きさに応じた表示態様で、上記機能を備えた画面を表示している間に該オブジェクトが視認されるように表示する表示処理ステップと、を含んでいることを特徴とする表示処理方法。
　ある話題に関する相異なる複数の定型メッセージの中からいずれかの定型メッセージを選択する操作を受け付ける機能を備えたクライアント機器群にサービスを提供するサーバ機器において、
　上記クライアント機器群における、各定型メッセージの現時点までの特定の期間における選択頻度を算出する算出処理部と、
　上記機能を備えた画面を表示している間に視認されるように上記クライアント機器群が表示すべきオブジェクトのデータを、上記クライアント機器群に配信する配信処理部と、を備え、
　上記オブジェクトは、上記複数の定型メッセージのうちのある定型メッセージの内容を示すとともに、上記クライアント機器群における上記ある定型メッセージの上記選択頻度の高さを示すオブジェクトである、ことを特徴とするサーバ機器。
　サーバ機器によるデータ配信方法において、
　上記サーバ機器は、ある話題に関する相異なる複数の定型メッセージの中からいずれかの定型メッセージを選択する操作を受け付ける機能を備えたクライアント機器群にサービスを提供する機器であり、
　上記クライアント機器群における、各定型メッセージの現時点までの特定の期間における選択頻度を算出する算出処理ステップと、
　上記機能を備えた画面を表示している間に視認されるように上記クライアント機器群が表示すべきオブジェクトのデータを、上記クライアント機器群に配信する配信処理ステップと、を含み、
　上記オブジェクトは、上記複数の定型メッセージのうちのある定型メッセージの内容を示すとともに、上記クライアント機器群における上記ある定型メッセージの上記選択頻度の高さを示すオブジェクトである、ことを特徴とするデータ配信方法。