WO2016163076A1 - シートヒータ - Google Patents

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Abstract

 シートヒータは、座席用ヒータと、非復帰型の保護装置と、基材と、保護用ヒータを備える。保護装置は、第1面と第1面と反対側にある第2面を有する。基材は、第1面を覆う第1被覆部と、第2面を覆う第2被覆部とを有し、第1被覆部と第2被覆部とが対向するように折り返されたシートである。保護用ヒータは、保護装置を加熱する。保護用ヒータは、第1被覆部における第2被覆部と対向する表面のみに蛇行して形成された一対の第1加熱部と、一対の第1加熱部の間に配置され、第1被覆部における第2被覆部と対向する表面と第2被覆部における第1被覆部と対向する表面とに蛇行して形成された第2加熱部とを有する。

Description

シートヒータ
 本開示は、自動車などの座席に装着され、座席を暖めるシートヒータに関する。
 近年、ハイブリッド車および電気自動車が普及し始めている。これらの自動車では、他の自動車と比べてエンジンの排熱量が少ないか、またはない。そのため、エンジンの排熱のみでは十分に車室内を暖めることができない。
 そこで、着座した人員を直接暖めるシートヒータが注目されている。エンジンの排熱の少ない自動車の室内を十分に暖めるために、多くの熱量を出力するシートヒータが求められている。
 高い出力を有するシートヒータの温度は、従来のシートヒータの温度より早く上昇する。この座席用ヒータの温度の上昇に追従するよう、緊急時にシートヒータを停止させる保護装置を加熱するためには、保護装置を加熱する加熱用ヒータが出力する熱量も高める必要がある。そのため、保護装置において互いに対向する一対の部分を加熱用ヒータが覆う技術が提案されている。一対の部分を覆うことより、保護装置への加熱が促進される。そのため、シートヒータが通常通り作動する温度より高い温度を、保護装置の作動温度として設定することができる(特許文献1参照)。
国際公開第2014/017078号
 本開示のシートヒータは、座席とともに用いられるシートヒータである。本開示のシートヒータは、座席用ヒータと、非復帰型の保護装置と、保護用ヒータとを備える。座席用ヒータは、電源に接続され、座席を加熱する。保護装置は、第1面と第1面と反対側にある第2面を有する。保護装置は、所定の温度まで上昇すると、座席用ヒータと電源との接続を絶つ。保護用ヒータは、保護装置を加熱する。保護用ヒータは、基材と、一対の第1加熱部と、第2加熱部とを有する。基材は、保護装置の第1面を覆う第1被覆部と、保護装置の第2面を覆う第2被覆部とを有する。基材は、シート状であり、第1被覆部と第2被覆部とが対向するように折り返されている。第1加熱部は、第1被覆部における第2被覆部と対向する表面のみに蛇行して形成されている。第2加熱部は、一対の第1加熱部の間に配置され、第1被覆部における第2被覆部と対向する表面と第2被覆部における第1被覆部と対向する表面とに蛇行して形成されている。
図1は、実施の形態1のシートヒータの回路図である。 図2Aは、実施の形態1のシートヒータに用いられる保護用ヒータの概要図である。 図2Bは、実施の形態1のシートヒータに用いられる保護装置が保護用ヒータ上に配置された組立概要図である。 図2Cは、実施の形態1のシートヒータに用いられる保護装置と保護用ヒータの組立概要図である。 図3は、実施の形態1におけるシートヒータに用いられる基材上での保護用ヒータの配置を示す図である。 図4は、図3に示した基材上での保護用ヒータの配置の変形例を示す図である。 図5は、図4に示した基材上での保護用ヒータの配置の変形例を示す図である。 図6は、実施の形態2におけるシートヒータの回路図である。 図7は、実施の形態2における基材上での保護用ヒータの配置を示す図である。 図8は、図7に示した基材上での保護用ヒータの配置の変形例を示す図である。 図9は、図7に示した基材上での保護用ヒータの配置の変形例を示す図である。 図10は、実施の形態3におけるシートヒータの回路図である。
 本開示の実施の形態の説明に先立ち、従来の構成における問題点を説明する。
 サーモスタット等の保護装置は着座者に違和感を与えないように座席用ヒータから離れた場所に置かれる。そのため、保護装置の相対向する一対の部分を覆う保護用ヒータのみでは保護装置の温度を十分な早さで上げることができない。そのため、シートヒータの出力を高める場合に、着座者の快適性と安全性とを向上させるという点に関して未だ改善の余地がある。以下、このような問題点を解決する構成について説明する。
 なお、本開示は以下の実施の形態1~3によって限定されるものではない。以下では全ての図を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。また、一部の図面内には、図面上の方向を示すために、X軸、Y軸、Z軸を併記している。以下の説明ではこれら3軸の方向に基づき説明を行うことがある。
 (実施の形態1)
 実施の形態1におけるシートヒータ10について、図1~図4を参照して説明する。
 図1は、シートヒータ10の回路図である。シートヒータ10は、座席用ヒータ11と、保護装置12と、保護用ヒータ13とを備える。以下、座席用ヒータ11をヒータ11と記載し、保護用ヒータ13を、ヒータ13と記載する。
 ヒータ11は自動車などの座席(図示せず)に配設され、座席に着座した人員(着座者)を暖める。ヒータ11は、電源15と電気的に接続されている。電源15から電力が供給されることで、ヒータ11は通電され、着座者を暖める。電源15として、例えば、自動車に搭載されている電源が用いられる。ヒータ11は例えばシート状で不織布やウレタンなどの耐熱性を有する基材(図示せず)と、基材に所定のピッチで蛇行して配置された電気ヒータ線(図示せず)とを有する。
 ヒータ11は、座席の座部に配設されて着座者の主に臀部や腿部を暖める座部用ヒータ11aと、座席の背部に配設されて着座者の主に背部を暖める背部用ヒータ11bとを備える。以下、座部用ヒータ11aを、ヒータ11aと記載し、背部用ヒータ11bを、ヒータ11bと記載する。
 ヒータ11aには、ヒータ13が接続されている。ヒータ11aとヒータ13の直列回路が、接続点Pにてヒータ11bを含む回路と並列に接続されている。また接続点Pと電源15との間には、保護装置12が接続されている。保護装置12は、ヒータ13により所定の温度まで加熱されると、電源15とヒータ11との間の電気的な接続を絶つ。保護装置12として、例えば非復帰型のサーモスタットが用いられる。
 なお、非復帰型の保護装置12とは、電源15と保護用ヒータ13との間の電気的な接続を絶った後に再び電源と保護用ヒータとを電気的に接続させる復帰型の保護装置を除く保護装置であることを意味する。保護装置12として、例えば、温度ヒューズ、ボタンを操作することなどにより復帰する手動復帰型のサーモスタット、そして、通常の環境においては自動的に復帰しないサーモスタットなどが含まれる。上記自動的に復帰しないサーモスタットを復帰させる方法として、例えばマイナス数十度までサーモスタットを冷却する方法がある。
 シートヒータ10にはさらに、例えばサーモスタットやサーミスタのような、温度検知素子の信号を用いた制御部(図示せず)が設けられる。制御部は、電源15からヒータ11への通電を制御する。
 図2A~図2Cは、シートヒータ10が備える保護装置12とヒータ13と基材14の組立概要図である。図2Aのように、ヒータ13は、基材14上に形成される。基材14として、例えば不織布が用いられる。次にヒータ13の詳細を説明する。
 図2Bに示すように、基材14上に保護装置12が配置される。さらに、基材14を折り返すことで、図2Cに示すように、保護装置12を挟むようにヒータ13が配置される。すなわち、ヒータ13は、保護装置12において互いに反対側に設けられた第1面12a、第2面12bと接触するように、保護装置12を覆う。図2Bおよび図2Cでは、保護装置12の下面を第1面12aとし、上面を第2面12bとする。基材14は、第1面12aと対向する第1被覆部14aと、第2面12bと対向する第2被覆部14bと、第1被覆部14aおよび第2被覆部14bと接続した屈曲部14cとを有する。以下、第1被覆部14aを被覆部14aと記載し、第2被覆部14bを被覆部14bと記載する。
 図2Cに示すように、折り曲げられた基材14の開口する三つの方向において、被覆部14a、14bは両面テープにより互いに接着される。図2Cにおける三つの方向とは、被覆部14a、14bにおいて、縁を除く1箇所を原点とした場合、X軸マイナス方向、X軸プラス方向、Y軸マイナス方向である。開口が塞がれた基材14は、保護装置12が脱落することを防止することができる。
 なお、図2B、図2Cでは保護装置12の形状を直方体として示している。しかし、保護装置12の形状は直方体に限られない。保護装置12は、例えばより細長い形状、円柱状あるいはボタンの形状であっても良い。保護装置12が円柱状である場合、互いに対向する一対の円形の平面がそれぞれ、第1面または第2面を構成する。
 ここで、図2Aから図2Cに示した、ヒータ13のヒータ線の基材14上での配置について説明する。
 図3は図2Aに示した基材14をZ軸プラス方向から見た図である。
 図3は、基材14上でのヒータ13のヒータ線の配置を示している。保護装置12は点線で示される位置に配置される。また図3は、基材14が図2Cのように折り返されたときに形成される屈曲部14cを1点鎖線で示している。
 ヒータ13は、被覆部14aにのみ蛇行して形成された第1加熱部13a、13bと、第1加熱部13a、13bの間に配置され、被覆部14a、14bに蛇行して形成された第2加熱部13cを有している。以下、第1加熱部13a、13bを加熱部13a、13bと記載し、第2加熱部13cを加熱部13cと記載する。
 図3のように、ヒータ13では、一例として、加熱部13a、13bのY軸方向における寸法Bを保護装置12の第1面12aのY軸方向の長さと同じにし、加熱部13cのY軸方向における寸法Aを保護装置12の第1面12aと第2面12bおよび厚みの和の寸法と略同じ長さにしている。この加熱部13a、13b、13cでは、同じ1本のヒータ線が蛇行して配置されている。そのため、加熱部13cは、加熱部13a、13bと、電気的に直列に接続されている。
 加熱部13cは、寸法Aの略中央の位置で、基材14とともに折り返される。その状態において、加熱部13cを構成するヒータ線どうしが接触しないとともに、保護装置12において、感温部であるとともに、最も大きな面積を有する第1面12a、第2面12bからはみ出さないように基材14に縫製されている。このような縫製により、ヒータ線どうしが接触して発煙・発火などを起こす可能性を排除することができる。
 保護装置12の第1面12aおよび第2面12bは被覆部14a、14bに配置された加熱部13cにより覆われ、効率よく加熱される。同時に保護装置12は加熱部13a、13bによっても加熱され、より効率よく保護装置12の温度が上がる。また、加熱部13cのみが被覆部14a、14bの両方に配置されている。そして、加熱部13a、13bは、第1被覆部14aのみに配置されている。そのため、基材14を折り曲げても加熱部13a、13bを構成するヒータ線どうしが接触して、着座者にとって危険な温度になることを抑制することができる。
 保護装置12の作動温度は、シートヒータ10が通常使用される車室内の上限温度より高く、ヒータ11の周辺部材の溶融温度や発火温度より低い。保護装置12が作動する温度とは、保護装置12が電源15とヒータ11との電気的な接続を解除する温度を意味する。夏季に車室内の温度は70℃以上に達する場合があるため、保護装置12の作動する温度は、一例として約80℃に設定される。このような温度で作動することにより、安全性を確保することができる。
 以上のように構成されたシートヒータ10について、以下にその動作、作用を説明する。
 シートヒータ10を作動する際には、制御部が、電源15からヒータ11へ通電させる。ヒータ11の温度が所定温度に到達すると、制御部は、電源15からヒータ11への通電を停止する。所定温度は、例えば40℃である。その後、所定温度よりも低い温度までヒータ11の温度が低下する、又は所定時間が経過することにより、制御部は電源15からヒータ11へ再び通電する。所定温度より低い温度は、例えば39℃であり、所定時間は、例えば1分である。ヒータ11への通電を維持および停止を繰り返すことにより、座席の表面の温度が着座者にとって快適な温度に維持される。
 シートヒータ10には、制御部とは別に、保護装置12と、保護装置12を加熱するヒータ13とが設けられている。よって、制御部が故障して電源15からヒータ11へ常に通電する状態となった場合であっても、ヒータ13が保護装置12への加熱を継続する。そのため、保護装置12が所定の温度に到達したときにヒータ11への通電を停止できる。これにより、着座者の不快感が低減されるとともに安全性が向上する。
 また保護装置12が非復帰型であるため、一度、保護装置12が所定温度まで加熱されて、保護装置12が作動すると、ヒータ11への通電は停止したままになる。非復帰により、ヒータ11への通電を確実に遮断して使用できなくする。
 近年では、ハイブリッド車や電気自動車のようにエンジンの排熱を利用して車室の内部を暖めることが困難な自動車へシートヒータ10を適用することが望まれている。そのような場合、シートヒータ10の更なる性能の向上、特に出力される熱量の向上が求められるため、ヒータ線の密度を高めることが必要不可欠となってきている。
 保護装置12を非復帰型にすることにより、ヒータ11により出力される熱が多い場合でも、安全性を向上させることができる。よって、ヒータ線の密度を高めることにより、シートヒータ10の出力を高めるとともに、シートヒータ10の安全性を確保することができる。すなわち、熱量の増大と安全性の向上とを両立して実現することができる。
 またヒータ13は、加熱部13a、13bと、加熱部13a、13bの間に配置された加熱部13cを有する。加熱部13cは、保護装置12を挟むように配置される。すなわち、加熱部13cが保護装置12の第1面12a、第2面12bを覆うように配置され、加熱部13a、13bも保護装置12を周囲から加熱するので、保護装置12を効率よく昇温することができる。
 これにより、シートヒータ10が正常に作動する車室内の上限温度Trmaxを超えた温度まで、ヒータ13が保護装置12の温度を上昇させることができる。よって、保護装置12の作動温度も同様に、上限温度Trmaxを超えた温度に設定することができる。このような温度に設定にすれば、車室内の温度が上限温度Trmax以下である場合に、保護装置12が作動してヒータ11への通電を停止させるという不具合を解消することができる。
 またシートヒータ10では、接続点Pと電源15の間に保護装置12が配置されている。これにより、異常が発生した時にはヒータ11全体への通電を停止させることができるため、シートヒータ10の安全性を向上させることができる。
 ここで、ヒータ11によって出力される熱量を増やすために、ヒータ11a、11bの抵抗値を小さくする場合がある。そのためには、ヒータ11a、11bのヒータ線を太くすることが考えられる。一方で、シートヒータ10では、ヒータ11aとヒータ11bとが電気的に並列接続されている。そのため、ヒータ11a、11bへの電流を低減することができる。よって、ヒータ線を太くすることなく、シートヒータ10の出力を高めることができる。さらに、ヒータ線のコストアップや、座席表面へヒータ線が浮き出すことなどを防止することができる。そのため、シートヒータ10の商品価値を向上させることができる。
 またシートヒータ10では、非復帰型の保護装置12を1つ設ける場合について説明した。しかし、保護装置12よりも低い作動温度を有する復帰型の保護装置を追加しても良い。この復帰型の保護装置として、例えば、サーモスタットが用いられる。
 このような構成によれば、制御部が故障した場合に、まず復帰型の保護装置が作動して、ヒータ11の温度が上がり過ぎることを防止する。さらに、復帰型の保護装置が故障した場合、あるいは保護装置12の作動温度まで加熱された場合には、非復帰型の保護装置12が作動して座席用ヒータ11への通電を停止させる。これにより、安全性をさらに向上させることができる。また、復帰型の保護装置の作動温度を保護装置12の作動温度よりも低く設定しているため、復帰型の保護装置が作動する前後における着座者の体感温度を下げることができる。これにより、快適性を向上させることができる。
 また、保護装置12およびヒータ13は、着座した人員に接触しない位置に配置しても良い。基材14において保護装置12が配設される部分の温度は、基材14の残部の温度より高い。よって、着座者と接触しない位置に配置することにより、ヒータ13による加熱を着座者に感じさせない。さらに保護装置12に接触することによる違和感をなくすことができる。すなわち、快適な座り心地を提供することができる。
 また、保護装置12と加熱部13cが機械的に固定されていても良い。これにより、荷重ストレスなどによる保護装置12の位置がずれること、あるいは保護装置12が外れることによって保護装置12が動作しない可能性を軽減することができる。そのため、異常状態の検知を安定的に行うことが可能となる。よって、保護装置12を確実に動作させることができる。なお、加熱部13cを機械的に固定するために、ホットメルトや止具を用いた固定のようなあらゆる物理的な固定方法を用いることが可能である。
 図4は、図3に示されたヒータ13のヒータ線の配置の変形例を示す図である。
 また、ヒータ13のヒータ線の配置は、図3に示した一例に限定されず、図4に示すような配置であっても良い。図3に示した配置では、図2Cのように基材14を折り曲げた際に加熱部13cのヒータ線が8箇所で折り曲げられる。折り曲げられたヒータ線が元に戻ろうとする反発力で、基材14と保護装置12との間に空隙を生じる可能性がある。そして、保護装置12の加熱効率が低下する可能性がある。
 図4のように加熱部13cを配置すれば、図2Cのように基材14を折り曲げた際に、加熱部13cにヒータ線の2箇所が折り曲げられる。すなわち、基材14を折り曲げた際に、被覆部14a、14bに形成されたヒータ線をつなぐ屈曲部13cでは、ヒータ線の2箇所が折り曲げられる。そのため、加熱部13cで生じる反発力は小さくなり、加熱部13cが保護装置12とより密着し、保護装置12を効率よく加熱することができる。
 図5は、図4に示されたヒータ13のヒータ線の配置の変形例を示す図である。
 保護装置12にさらに多くの熱を伝えるために、例えば、図4のヒータ線を図5の様に配置してもよい。図5の様に、ヒータ線を片側に延長して配置することで、保護装置12は加熱部13a、13bによってX軸方向の両端のみならず、より多くの熱量を周囲から受けることができる。図5では、被覆部14aにおいて、Y軸マイナス方向に加熱部13a~13cのヒータ線を延ばして配置している。そのため、保護装置12をより効率よく昇温することができる。図5のように、加熱部13a、13bが配置された被覆部の中でヒータ線を広げれば、基材14が折り返されても、ヒータ線どうしが接触することはない。
 (実施の形態2)
 実施の形態2におけるシートヒータ20について、図6~図9を参照して説明する。
 図6は、シートヒータ20の回路図である。
 シートヒータ20は、保護装置12を加熱する保護用ヒータとして、第1の保護用ヒータ23、第2の保護用ヒータ24を備える。以下、第1の保護用ヒータ23をヒータ23と記載し、第2の保護用ヒータ24をヒータ24と記載する。ヒータ23は、座部用ヒータ11aに直列に接続される。ヒータ24は、背部用ヒータ11bと直列に接続される。以下、座部用ヒータ11aをヒータ11aと記載し、背部用ヒータ11bをヒータ11bと記載する。なお、保護装置12、基材14に関する番号についても、ヒータ11a、11bと同様に、シートヒータ10と同じものを用いることができるため、同じ番号を付与する。
 図6に示すように、ヒータ11aとヒータ23が電気的に接続された直列回路と、ヒータ11bとヒータ24が電気的に接続された直列回路とが接続点Qにて並列に接続される。
 このような構成によれば、保護装置12はヒータ23、ヒータ24の両方により加熱される。よって、ヒータ11a、11bのうちどちらか一方のヒータが断線した場合でも、他方のヒータに接続された保護用ヒータにより保護装置12を加熱して動作させることができる。すなわち、ヒータ11a、11bのどちらか一方の断線と、制御部の故障が両方とも生じた場合であっても、安全性を確保することできる。
 図7は、基材14上でのヒータ23、24の配置を示している。ヒータ23、24は、基材14上に互いのヒータ線どうしが接触しないように配置される。また、保護装置12は点線で示される位置に配置される。
 ヒータ23は、被覆部14aのみに蛇行して形成された一対の第1加熱部23a、23bと、第1加熱部23a、23bの間に配置されて、被覆部14a、14bに蛇行して形成された第2加熱部23cを有する。以下、第1加熱部23a、23bを加熱部23a、23bと記載し、第2加熱部23cを加熱部23cと記載する。
 ヒータ24は、ヒータ23に対してほぼ同じ間隔を隔てて蛇行した状態で配置される。ヒータ24は、被覆部14aのみに蛇行して形成された一対の第1加熱部24a、24bと、第1加熱部24a、24bの間に配置されて、被覆部14a、14bに蛇行して形成された第2加熱部24cを有する。以下、第1加熱部24a、24bを加熱部24a、24bと記載し、第2加熱部24cを加熱部24cと記載する。
 加熱部23a~23cは、同じ1本のヒータ線を蛇行配置したものであり、電気的には直列に接続された構成になる。加熱部24a~24cも同じ1本のヒータ線を蛇行配置したものであり、電気的には直列に接続された構成になる。
 図7のように、加熱部23a、23b、24a、24bにおけるY軸方向の寸法Bは、加熱部23c、24cにおけるY軸方向の寸法Aより狭く、保護装置12のY軸方向の寸法と略同じ寸法にしている。この寸法関係により、基材14を折り曲げても加熱部23a、23b、24a、24bのヒータ線は、ヒータ線どうしが接触することはない。そのため、着座者にとって危険な温度になることを防止することができる。
 加熱部23c、24cは、図2Cのように基材14が折り曲げられた状態において、保護装置12の第1面12a、第2面12bからからはみ出さないように基材14に縫製されている。そのため、図7に示した例では、寸法Aは保護装置12の奥行を2倍した長さに、高さを足した長さと略等しい長さにしている。ここで、奥行とは、図7のY軸方向の寸法を意味し、高さとは、Z軸方向の寸法を意味する。このような縫製により、ヒータ線同士が接触して発煙・発火などを起こす可能性を排除することができる。
 また、加熱部23c、24cは、保護装置12を挟むとともに、第1面12a、第2面12bを覆うように配置される。さらに、加熱部23a、23b、24a、24bも保護装置12をX軸方向の両端から加熱するので、保護装置12を効率よく昇温することができる。これにより、シートヒータ20が正常に作動する車室内の上限温度を超えた温度まで保護装置12を容易に加熱することができる。
 保護装置12の作動温度も同様に、シートヒータ20が正常に作動する車室内の温度を超えた温度に設定することができる。このような設定によれば、シートヒータ20が正常に動作しているにもかかわらず、通常使用される車室内の温度範囲において保護装置12が作動してヒータ11a、11bへの通電を停止させるという不具合を解消することができる。
 またシートヒータ20では、ヒータ24の発熱量(出力)が、ヒータ23の発熱量(出力)よりも高く設定されている。したがって、ヒータ11aが断線してヒータ23が発熱しなくなった場合でも、発熱量の高いヒータ24により保護装置12を加熱できる。このような構成によれば、保護装置12を十分に加熱することができる。そのため、ヒータ11bと比べて荷重ストレスによる断線の可能性が高いヒータ11aにおける断線の影響を最小限にとどめることができる。そして、安全性をさらに向上させることができる。
 図8および図9は、図7に示されたヒータ23、24の配置の変形例である。
 ヒータ13の配置は、図7に示した一例に限定されず、図8、図9に示すような配置であっても良い。図8、9では、ヒータ23が被覆部14bに蛇行配置されて加熱部23cが形成される。加熱部23cは被覆部14bのみに形成される。加熱部23cは保護装置12の第2面12b(図2Cを参照)を加熱する。また、ヒータ24が被覆部14a上に蛇行配置されて、加熱部24c、および加熱部24cのX軸方向の両端に加熱部24a、24bがそれぞれ形成される。加熱部24cは保護装置12の第1面12a(図2Cを参照)を加熱する。図8および図9では、加熱部23cおよび加熱部24cが合わせて保護用ヒータの第2加熱部を構成している。被覆部14aのみに形成された加熱部24a、24bの寸法Bは、加熱部23c、加熱部24cを合わせた領域の寸法Aより短い。さらに、ヒータ23、24は寸法Cだけ離して配置される。寸法Cは保護装置12の高さより若干長くしてもよい。ここで高さとは、図8、図9におけるZ軸方向の寸法を意味する。
 図7に示した配置では、図2Cのように基材14を折り曲げた際に、加熱部23c、24cのヒータ線が8箇所で折り曲げられる。折り曲げられたヒータ線が元に戻ろうとする反発力で、基材14と保護装置12との間に空隙を生じて、加熱効率が低下することが考えられる。図8、図9に示すようなヒータ線の配置にすれば、図2Cのように基材14を折り曲げた際に加熱部23c、24cのヒータ線は折り曲げられない。そのため、ヒータ線の反発力による空隙は生じない。そして、加熱部23c、24cのヒータ線と保護装置12とをより密着させて、効率よく保護装置12を加熱することができる。
 (実施の形態3)
 本開示の実施の形態3におけるシートヒータ40について、図10を参照して説明する。
 図10は、シートヒータ40の回路図である。
 図10に示すように、シートヒータ40は、保護装置12として、第1の保護装置42と第2の保護装置52を備える。以下、第1の保護装置42を保護装置42と記載し、第2の保護装置52を保護装置52と記載する。座部用ヒータ11aおよび第1の保護用ヒータ23に電気的に直列に接続される保護装置42と、背部用ヒータ11bおよび第2の保護用ヒータ24に電気的に直列に接続される保護装置52とが設けられている。以下、座部用ヒータ11aをヒータ11aと記載し、背部用ヒータ11bをヒータ11bと記載し、第1の保護用ヒータ23を、ヒータ23と記載し、第2の保護用ヒータ24をヒータ24と記載する。シートヒータ40において、ヒータ11aとヒータ11bを電気的に並列に接続するとともに、ヒータ11aと保護装置42とヒータ23とを直列に接続して、背部用ヒータ11bと保護装置52およびヒータ24とを直列に接続している。
 ヒータ23、24は、図3あるいは図4のシートヒータ10のように、それぞれ基材14上に第1加熱部の寸法Bが第2加熱部の寸法Aより狭くなるように蛇行して配置される。そして、図2Cに示したように基材14を折り畳むことにより、それぞれの第2加熱部が、保護装置42における互いに対向する部分および保護装置52における互いに対向する部分を覆うように構成される。
 このような構成によれば、ヒータ11aを含む回路とヒータ11bを含む回路のそれぞれに保護装置42、52を接続することで、保護装置42、52それぞれに流れる電流を減少させることができる。よって、保護装置42、52を小型化することができる。さらに、シートヒータ40を座席内へ容易に配置でき、座席表面への浮き出しなどを抑制することができる。このように、保護装置42、52の使い勝手を向上させることができる。
 なお、シートヒータ10、20、40では、第2加熱部のヒータ線は、基材14が折り返された状態において、ヒータ線どうしが接触しない。そのために、保護装置12の感温部である最も大きな面積を有する第1面とこの第1面と反対側に設けられた第2面からはみ出さないように基材14に縫製されている。
 また、シートヒータ10、20、40における、寸法A、Bは、例えば、以下のように定義される。例えば図3のX軸方向に設けられた互いに平行である2つの直線α、βを仮に設ける。この直線α、βを、寸法を測る加熱部と接するように配置し、この直線αと直線βとの間の距離が寸法Aまたは寸法Bである。直線αは、蛇行する加熱部における少なくとも一つ第1折り返し部13dの第1頂点13eと接するように配置され、直線βは、蛇行する加熱部において、第1折り返し部13dと逆方向に折り返されたた第2折り返し部13fの第2頂点13gと接するように配置される。このとき、例えば、第1折り返し部13dが複数個所設けられるとともに、複数の第1頂点13eが全て一つの直線上にある場合、この直線が直線αとなる。しかし、複数の第1頂点13eうち一部の第1頂点が上記直線と異なる位置にある場合、第2折り返し部13fに対して、最も遠い位置にある第1頂点13eが直線αと接する。この直線αの配置方法は、第2頂点13gにおいて、接する直線βにも適用できる。図3では、加熱部13bに第1折り返し部13d、第1頂点13e、第2折り返し部13fおよび第2頂点13gを示したが。これに限定されず、加熱部13a、13cの寸法A、Bも同様に定義できる。すなわち、屈曲部14cが延びて形成された方向と平行な一対の直線を直線α、βとする。
 なお、シートヒータ10、20、40では、ヒータ11は、一例として、ヒータ11aとヒータ11bとから構成されている。しかし、ヒータ11は、ヒータ11aおよびヒータ11bのうち少なくとも一方から構成されていてもよい。
 本開示の第1の態様のシートヒータは、座席とともに用いられるシートヒータである。本開示のシートヒータは、座席用ヒータと、非復帰型の保護装置と、基材と、保護用ヒータを備える。座席用ヒータは、電源に接続され、座席を加熱する。保護装置は、第1面と第1面と反対側にある第2面を有する。保護装置は、所定の温度まで上昇すると、座席用ヒータと電源との接続を絶つ。保護用ヒータは、保護装置を加熱する。基材は、保護装置の第1面を覆う第1被覆部と、保護装置の第2面を覆う第2被覆部とを有する。基材は、シート状であり、第1被覆部と第2被覆部とが対向するように折り返されている。保護用ヒータは、一対の第1加熱部と、第2加熱部とを有する。第1加熱部は、第1被覆部における第2被覆部と対向する表面のみに蛇行して形成されている。第2加熱部は、一対の第1加熱部の間に配置され、第1被覆部における第2被覆部と対向する表面と第2被覆部における第1被覆部と対向する表面とに蛇行して形成されている。
 本開示の第1の態様によれば、保護用ヒータの第2加熱部が保護装置において、互いに対向する部分を覆うとともに、第1加熱部が保護装置を両端から加熱するので、保護装置をより効率よく昇温することができる。これにより、保護装置の作動温度を高く設定することができ、例えば車室内の上限温度Trmaxを超えた温度を作動温度として設定することができる。そのため、非復帰型の保護装置を用いて作動後に再度復帰しないようにして安全性を向上できるので、シートヒータの出力を高めることができる。
 また、第1加熱部は第1被覆部のみに形成され、第2加熱部のみが第1被覆部、第2被覆部に形成されているので、第1加熱部で保護装置の相対向する部分を覆うように基材を折り畳んでも、第1加熱部のヒータ線どうしが接触して抵抗値が下がり、危険な温度になることを防止することができる。
 本開示の第2の態様のシートヒータは、特に第1の態様において、座席は、座部と背部と有する。座席用ヒータは、座部とともに用いられる座部用ヒータと、背部とともに用いられる背部用ヒータと、座席用ヒータと電源の間に設けられる座部用ヒータと背部用ヒータとが電気的に接続した接続点とを有する。座部用ヒータと背部用ヒータは電気的に並列に接続され、保護装置は、接続点と電源との間に配置される。
 これにより、座部用ヒータにより着座者の臀部や腿部を暖め、背部用ヒータにより着座者の背部を暖めることができる。よって、着座者の快適性を向上させることができる。また、保護装置の作動時には座席用ヒータ全体への通電を確実に停止することができるため、安全性をさらに向上させることができる。
 本開示の第3の態様のシートヒータは、特に第2の態様において、保護用ヒータは、座部用ヒータに電気的に直列に接続される第1の保護用ヒータと、背部用ヒータに電気的に直列に接続される第2の保護用ヒータとを有する。保護装置は、第1の保護用ヒータと第2の保護用ヒータとにより加熱される。
 これにより、座部用ヒータおよび背部用ヒータのいずれか一方が断線した場合でも、断線していないもう一方の座席用ヒータに接続する保護装置用加熱ヒータにより保護装置を加熱することができる。このように、断線が生じた場合でも保護装置の機能を確保することができるため、安全性をさらに向上させることができる。
 本開示の第4の態様のシートヒータは、特に第3の態様において、第2の保護用ヒータの発熱量は、第1の保護用ヒータの発熱量よりも大きい。
 座部を暖める座部用ヒータは着座者による加重ストレスを受けやすいため、背部を暖める背部用ヒータよりも断線する可能性が高い場合がある。この点を考慮して、背部用ヒータに接続される第2の保護用ヒータの発熱量を第1の保護用ヒータの発熱量よりも大きくしている。このような構成によれば、座部用ヒータが断線した場合に、第2の保護用ヒータを用いてより高い温度で保護装置を加熱することができる。そのため、保護装置をより早く確実に機能させることができる。したがって、安全性をさらに向上させることができる。
 本開示の第5の態様のシートヒータは、特に第1の態様において、座席は、座部と背部とを有する。座席用ヒータは、座部とともに用いられる座部用ヒータと、背部とともに用いられる背部用ヒータとを有する。保護用ヒータは、第1の保護用ヒータと、第2の保護用ヒータとを有する。保護装置は、第1保護装置と、第2の保護装置とを有する。座部用ヒータと背部用ヒータとは電気的に並列に接続される。座部用ヒータと第1の保護用ヒータと第1の保護装置とが電気的に直列に接続される。背部用ヒータと第2の保護用ヒータと第2の保護装置とが電気的に直列に接続される。第1の保護装置は、第1の保護用ヒータにより加熱される。第2の保護装置は、第2の保護用ヒータにより加熱される。
 このように、電気的に互いに並列に接続される第1および第2の保護装置を備えることにより、個々の保護装置に流れる電流を減少させることができる。電流が減少することより、より小型な保護装置を使用することができる。そのため、座席内部での保護装置の配置を容易に行うことができ、座席表面への浮き出しなどを抑制することができる。
 本開示のシートヒータは、出力の向上と安全性の向上を両立できる。そのため、自動車以外の乗り物に搭載された座席の暖房や、住宅用のパーソナル暖房へも適用できる。
 本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本開示の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
 本開示のシートヒータは、出力の向上と安全性の向上とを両立する。そのため、自動車、航空機等の座席に取り付けるシートヒータに用いることが期待される。
 10,20,40 シートヒータ
 11 座席用ヒータ(ヒータ)
 11a 座部用ヒータ(ヒータ)
 11b 背部用ヒータ(ヒータ)
 12 保護装置
 12a 第1面
 12b 第2面
 13 保護用ヒータ(ヒータ)
 13a,13b,23a,23b,24a,24b 第1加熱部(加熱部)
 13c,23c,24c 第2加熱部(加熱部)
 13d 第1折り返し部
 13e 第1頂点
 13f 第2折り返し部
 13g 第2頂点
 14 基材
 14a 第1被覆部(被覆部)
 14b 第2被覆部(被覆部)
 14c 屈曲部
 15 電源
 23 第1の保護用ヒータ(ヒータ)
 24 第2の保護用ヒータ(ヒータ)
 42 第1の保護装置(保護装置)
 52 第2の保護装置(保護装置)
 P,Q 接続点

Claims (5)

  1. 座席とともに用いられるシートヒータであって、
    電源に接続され、前記座席を加熱する座席用ヒータと、
    第1面と前記第1面と反対側にある第2面を有し、所定の温度まで上昇すると、前記座席用ヒータと前記電源との接続を絶つ、非復帰型の保護装置と、
    前記第1面を覆う第1被覆部と、前記第2面を覆う第2被覆部とを有し、前記第1被覆部と前記第2被覆部とが対向するように折り返されたシート状の基材と、
    前記保護装置を加熱する保護用ヒータと、を備え、
    前記保護用ヒータは、
    前記第1被覆部における前記第2被覆部と対向する表面のみに蛇行して形成された一対の第1加熱部と、
    前記一対の第1加熱部の間に配置され、前記第1被覆部における第2被覆部と対向する表面と前記第2被覆部における第1被覆部と対向する表面とに蛇行して形成された第2加熱部とを有する、
    シートヒータ。
  2. 前記座席は、座部と背部と有し、
    前記座席用ヒータは、
    前記座部とともに用いられる座部用ヒータと、
    前記背部とともに用いられる背部用ヒータと、
    前記座席用ヒータと前記電源の間に設けられ、前記座部用ヒータと前記背部用ヒータとが電気的に接続した接続点とを有し、
    前記座部用ヒータと前記背部用ヒータは電気的に並列に接続され、前記保護装置は、前記接続点と前記電源との間に配置される、
    請求項1に記載のシートヒータ。
  3.  前記保護用ヒータは、前記座部用ヒータに電気的に直列に接続される第1の保護用ヒータと、前記背部用ヒータに電気的に直列に接続される第2の保護用ヒータとを有し、
     前記保護装置は、前記第1の保護用ヒータと第2の保護用ヒータとにより加熱される、
    請求項2に記載のシートヒータ。
  4.  前記第2の保護用ヒータの発熱量は、前記第1の保護用ヒータの発熱量よりも大きい、
     請求項3に記載のシートヒータ。
  5.  前記座席は、座部と背部とを有し、
     前記座席用ヒータは、前記座部とともに用いられる座部用ヒータと、前記背部とともに用いられる背部用ヒータとを有し、
     前記保護用ヒータは、前記第1の保護用ヒータと、第2の保護用ヒータとを有し、
     前記保護装置は、第1保護装置と、第2の保護装置とを有し、
     前記座部用ヒータと前記背部用ヒータとは電気的に並列に接続され、
     前記座部用ヒータと前記第1の保護用ヒータと前記第1の保護装置とが電気的に直列に接続され、
     前記背部用ヒータと前記第2の保護用ヒータと前記第2の保護装置とが電気的に直列に接続され、
     前記第1の保護装置は、前記第1の保護用ヒータにより加熱され、前記第2の保護装置は、前記第2の保護用ヒータにより加熱される、
    請求項1に記載のシートヒータ。
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