WO2016147355A1

WO2016147355A1 - 情報処理装置および情報処理方法

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Publication number: WO2016147355A1
Application number: PCT/JP2015/058115
Authority: WO
Inventors: 典子西岡
Original assignee: 三菱電機株式会社
Priority date: 2015-03-18
Filing date: 2015-03-18
Publication date: 2016-09-22

Abstract

　本発明では、移動体が移動する予定の経路を移動体よりも先行して移動する他の移動体の撮像部によって撮像された先行画像情報を、受信部（１１）によって受信する。受信部（１１）によって受信された先行画像情報から、他の移動体の位置における先行環境情報を、情報取得部（１２）によって取得する。受信部（１１）によって受信された先行画像情報、および情報取得部（１２）によって取得された先行環境情報の少なくとも一方を、表示部（１３）に表示する。

Description

情報処理装置および情報処理方法

　本発明は、取得した情報を処理して使用者に提供する情報処理装置および情報処理方法に関する。

　情報処理装置は、たとえば、車両に搭載され、目的地までの経路を案内するナビゲーション装置として使用される。情報処理装置において、経路上の気象状況を把握するために、経路を先行して走行する車両に取付けられたセンサで計測された温度、気圧、降水量および湿度などの情報を取得して、表示部に表示する技術がある（たとえば、特許文献１～４参照）。

特開２００５－２５３０７０号公報特開２０１４－９８７８４号公報特開２０１２－２１６１０３号公報特開２００８－３９６７６号公報

　前述のように、特許文献１～４に開示される情報処理装置では、経路を先行して走行する車両に取付けられたセンサで計測された温度、気圧、降水量および湿度などが表示部に表示される。

　使用者は、表示部に表示された温度、気圧、降水量および湿度などから、先行して走行する車両の位置における気象状況を把握することは可能であるが、より容易に、気象状況などの情報を把握することのできる情報処理装置が望まれている。

　本発明の目的は、移動体よりも先行して移動する他の移動体の位置における気象状況などの情報を容易に把握することが可能な情報処理装置および情報処理方法を提供することである。

　本発明の情報処理装置は、移動体とともに移動可能な情報処理装置であって、移動体が移動する予定の経路を移動体よりも先行して移動する他の移動体の撮像部によって撮像された他の移動体の周囲の画像を表す先行画像情報を受信する受信部と、受信部によって受信された先行画像情報から、他の移動体の位置における環境を表す先行環境情報を取得する情報取得部と、受信部によって受信された先行画像情報、および情報取得部によって取得された先行環境情報の少なくとも一方を表示する表示部とを備えることを特徴とする。

　本発明の情報処理方法は、移動体が移動する予定の経路を移動体よりも先行して移動する他の移動体の撮像部によって撮像された他の移動体の周囲の画像を表す先行画像情報を受信し、受信した先行画像情報から、他の移動体の位置における環境を表す先行環境情報を取得し、受信した先行画像情報、および取得した先行環境情報の少なくとも一方を表示部に表示することを特徴とする。

　本発明の情報処理装置によれば、移動体が移動する予定の経路を移動体よりも先行して移動する他の移動体の撮像部によって撮像された、他の移動体の周囲の画像を表す先行画像情報が、受信部によって受信される。受信部によって受信された先行画像情報から、他の移動体の位置における先行環境情報が、情報取得部によって取得される。受信部によって受信された先行画像情報、および情報取得部によって取得された先行環境情報の少なくとも一方が、表示部に表示される。これによって、使用者は、移動体よりも先行して移動する他の移動体の位置における情報を容易に把握することが可能である。

　本発明の情報処理方法によれば、移動体が移動する予定の経路を移動体よりも先行して移動する他の移動体の撮像部によって撮像された、他の移動体の周囲の画像を表す先行画像情報が受信される。受信された先行画像情報から、他の移動体の位置における先行環境情報が取得される。受信された先行画像情報、および取得された先行環境情報の少なくとも一方が、表示部に表示される。これによって、使用者は、移動体よりも先行して移動する他の移動体の位置における情報を容易に把握することが可能である。

　本発明の目的、特徴、態様、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。

本発明の第１の実施の形態である情報処理装置１の構成を示すブロック図である。本発明の第２の実施の形態である情報処理装置２の構成を示すブロック図である。本発明の第２の実施の形態における情報処理装置２のハードウェア構成を示すブロック図である。他の車両の先行画像情報の一例を示す図である。車両の位置関係の一例を示す図である。表示部１３に表示される先行環境情報の一例を示す図である。表示部１３に表示される先行環境情報の一例を示す図である。表示部１３に表示される先行環境情報の他の例を示す図である。本発明の第２の実施の形態の情報処理装置２における情報処理のシーケンスの一例を示す図である。本発明の第２の実施の形態の情報処理装置２における情報表示処理に関する処理手順を示すフローチャートである。本発明の第３の実施の形態における情報処理装置３の構成を示すブロック図である。

　＜第１の実施の形態＞
　図１は、本発明の第１の実施の形態である情報処理装置１の構成を示すブロック図である。本実施の形態の情報処理装置１は、移動体とともに移動可能に構成される。本実施の形態では、移動体は車両であり、情報処理装置１は、車両とともに移動可能に構成される。また本実施の形態では、情報処理装置１は、経路を案内するナビゲーション機能を有するナビゲーション装置によって実現される。本発明の他の実施の形態である情報処理方法は、本実施の形態の情報処理装置１によって実行される。情報処理装置１は、受信部１１、情報取得部１２および表示部１３を備えて構成される。

　受信部１１は、他の車両から先行画像情報を受信する。ここで、「他の車両」とは、情報処理装置１が搭載される車両（以下「自車両」という場合がある）が移動する予定の経路を自車両よりも先行して移動する車両である。先行画像情報は、他の車両のカメラによって撮像された、他の車両の周囲の画像を表す。カメラは、撮像部に相当する。カメラは、たとえば、他の車両に搭載される情報処理装置に備えられる。先行画像情報には、後述する付加情報が付加されている。

　先行画像情報は、たとえば、車路車間通信によって送受信される。車路車間通信では、路側機を介して車両同士が互いに通信する。路側機は、路側帯などに設けられる通信設備である。

　情報取得部１２は、受信部１１によって受信された先行画像情報から、他の車両の位置における環境を表す先行環境情報を取得する。情報取得部１２は、先行画像情報に付加されている付加情報を先行環境情報として先行画像情報から取得してもよいし、先行画像情報を解析して先行環境情報を取得してもよい。

　情報取得部１２は、先行画像情報を解析して先行環境情報を取得する場合、たとえばパターンマッチングによって、先行環境情報を取得する。具体的には、情報取得部１２は、予め不図示の記憶部に、特定の環境を表す画像情報を複数パターン記憶しておき、記憶している画像情報と、受信部１１によって受信された先行画像情報とをパターンマッチングによって比較して、最も近い画像情報を、先行環境情報として取得する。

　表示部１３は、たとえば液晶表示装置によって実現される。表示部１３は、受信部１１によって受信された先行画像情報、および情報取得部１２によって取得された先行環境情報の少なくとも一方を表示する。

　本実施の形態では、他の車両の先行画像情報が受信部１１によって受信される。他の車両は、自車両が移動する予定の経路を自車両よりも先行して移動する。先行画像情報は、他の車両のカメラによって撮像された、他の車両の周囲の画像を表す。

　受信部１１によって受信された先行画像情報から、他の車両の位置における先行環境情報が、情報取得部１２によって取得される。受信部１１によって受信された先行画像情報、および情報取得部１２によって取得された先行環境情報の少なくとも一方が、表示部１３に表示される。

　これによって、使用者は、自車両よりも先行して移動する他の車両の位置における情報を容易に把握することが可能である。

　＜第２の実施の形態＞
　図２は、本発明の第２の実施の形態である情報処理装置２の構成を示すブロック図である。本実施の形態の情報処理装置２は、移動体とともに移動可能に構成される。本実施の形態では、移動体は車両であり、情報処理装置２は、車両とともに移動可能に構成される。また本実施の形態では、情報処理装置２は、経路を案内するナビゲーション機能を有するナビゲーション装置によって実現される。

　本実施の形態の情報処理装置２は、前述の第１の実施の形態の情報処理装置１の構成を含んでいるので、同一の構成については同一の参照符号を付して、共通する説明を省略する。本発明の他の実施の形態である情報処理方法は、本実施の形態の情報処理装置２によって実行される。

　情報処理装置２は、情報処理装置本体２０、画像情報受信装置４１、画像情報送信装置４２、カメラ４３、車速センサ４４、マイクロフォン４５、ジャイロセンサ４６および全地球測位システム（Global Positioning System；略称：ＧＰＳ）センサ４７を備えて構成される。情報処理装置本体２０は、表示部１３、音声出力部２１、画像情報記憶部２２および制御部３０を備える。制御部３０は、画像情報処理部３１、位置情報判定部３２および地図情報記憶部３３を備える。

　画像情報受信装置４１は、他の車両から先行画像情報を受信する。ここで、「他の車両」とは、情報処理装置２が搭載される車両である自車両が移動する予定の経路を、自車両よりも先行して移動する車両である。先行画像情報は、他の車両のカメラによって撮像された、他の車両の周囲の画像を表す。カメラは、撮像部に相当する。カメラは、たとえば、他の車両に搭載される情報処理装置２に備えられるカメラ４３である。

　先行画像情報には、付加情報が付加されている。付加情報は、画像を撮像した時点の車両の緯度（ｘ）を表す緯度情報、経度（ｙ）を表す経度情報、高度（ｈ）を表す高度情報、車速（ｖ）を表す車速情報、方向（θ）を表す方向情報、マイクロフォン４５によって収集された音声（ｓ）を表す音声情報、および撮像した画像を解析した結果得られる天気（ｗ）を表す天気情報を含む。天気（ｗ）を表す天気情報は、たとえば、晴れ、雨、曇、雪または雷などの情報である。

　先行画像情報は、第１の実施の形態と同様に、たとえば、路側機を介して他の車両と通信する車路車間通信によって送受信される。先行画像情報は、付加情報がある場合には付加情報とともに他の車両から送信され、路側機を介して、自車両の画像情報受信装置４１によって受信される。画像情報受信装置４１は、受信した先行画像情報を制御部３０に与える。

　画像情報送信装置４２は、情報処理装置２が備えるカメラ４３によって撮像された自車両の周囲の画像を表す撮像画像情報を、先行画像情報として、自車両が移動する経路を自車両よりも後で移動している他の車両に送信する。先行画像情報は、たとえば、路側機を介して他の車両と通信する車路車間通信によって送受信される。

　カメラ４３は、車両の周囲、たとえば車両の前方、後方および側方の少なくともいずれか１つを撮像可能に設けられる。カメラ４３は、撮像した画像を表す撮像画像情報を制御部３０に与える。カメラ４３によって撮像される画像は、静止画像でもよいし、動画像でもよい。

　車速センサ４４は、自車両の走行速度（以下「車速」という場合がある）を検出する。車速センサ４４は、検出した車速を表す車速情報を生成し、生成した車速情報を制御部３０に与える。

　マイクロフォン４５は、自車両の外部の音声を収集する。マイクロフォン４５は、収集した音声を表す音声情報を制御部３０に与える。

　ジャイロセンサ４６は、自車両の進行方位を検出する。ジャイロセンサ４６は、検出した自車両の進行方位を表す方位情報を生成し、制御部３０に与える。

　ＧＰＳセンサ４７は、ＧＰＳ衛星から送信される電波信号を、不図示のＧＰＳ用アンテナを介して受信し、受信した電波信号に基づいて自車両の現在位置を検出する。ＧＰＳセンサ４７は、検出した自車両の現在位置を表す現在位置情報を生成し、生成した現在位置情報を制御部３０に与える。

　制御部３０は、表示部１３、音声出力部２１、画像情報記憶部２２および画像情報送信装置４２を統括的に制御する。

　制御部３０の画像情報処理部３１は、画像情報受信装置４１から与えられる他の車両の先行画像情報から、他の車両の位置における環境を表す先行環境情報を取得する。画像情報処理部３１は、先行画像情報に付加されている付加情報を先行環境情報として先行画像情報から取得してもよいし、先行画像情報を解析して先行環境情報を取得してもよい。

　画像情報処理部３１は、先行画像情報を解析して先行環境情報を取得する場合、たとえばパターンマッチングによって、先行環境情報を取得する。具体的には、画像情報処理部３１は、予め画像情報記憶部２２に、特定の環境を表す画像情報を複数パターン記憶しておく。そして、画像情報処理部３１は、画像情報記憶部２２に記憶している画像情報と、画像情報受信装置４１によって受信された先行画像情報とをパターンマッチングによって比較して、最も近い画像情報を、先行環境情報として取得する。

　先行環境情報は、たとえば、他の車両の位置における気象を表す気象情報、経路の渋滞状況を表す渋滞情報、経路の路面の状況を表す路面情報、および経路の交通事故の発生状況を表す交通事故情報のうち、少なくとも１つを含む。先行環境情報は、気象情報、渋滞情報、路面情報および交通事故情報のいずれかに関する音声を表す音声情報であってもよい。画像情報処理部３１は、取得した先行環境情報を表示部１３および音声出力部２１に与える。

　画像情報処理部３１は、画像情報受信装置４１から与えられる先行画像情報から、先行環境情報として音声情報を取得すると、取得した音声情報を、音声出力部２１で取り扱い可能な音声信号に変換して、音声出力部２１に与える。

　音声出力部２１は、スピーカによって実現される。音声出力部２１は、制御部３０の画像情報処理部３１から与えられる音声信号が表す音声を出力する。

　画像情報処理部３１は、画像情報受信装置４１から与えられる先行画像情報から、先行環境情報を取得すると、取得した先行環境情報を、表示部１３で取り扱い可能な画像信号に変換して、表示部１３に与える。

　表示部１３は、制御部３０の画像情報処理部３１から与えられる画像信号が表す画像を表示画面に表示する。

　制御部３０の地図情報記憶部３３は、たとえばハードディスクドライブ（Hard Disk Drive；略称：ＨＤＤ）装置、または半導体メモリなどの記憶装置によって実現される。地図情報記憶部３３は、地図を表す地図情報３４を記憶する。

　地図情報記憶部３３は、地図情報３４として、予め定められた縮尺に対応する複数の地図を階層化して備えている。これらの地図情報３４は、地図表示情報を含む。地図表示情報とは、地図を表示するための情報であり、道路に関する「道路情報」、施設の種別、名称および位置などを表す「施設情報」、地名、施設名、交差点名および道路名などを表す「各種文字情報」、ならびに施設および道路番号などを表す「各種アイコン情報」のうちの少なくともいずれか１つを含む。地図表示情報は、表示部１３に表示される。

　地図情報記憶部３３には、表示部１３に表示されない情報なども記憶される。表示部１３に表示されない情報は、たとえば、道路を、リンクと呼ばれる線分と、ノードと呼ばれる点とで表現した情報、リンクを走行するために要する負荷としてのリンクコストの情報などを含む。表示部１３に表示されない情報は、これらに限定されるものではなく、これら以外の種々の情報を含んでもよい。

　本実施の形態では、地図情報記憶部３３は、情報処理装置２の内部に設けられているが、情報処理装置２の外部に設けられてもよい。たとえば、情報処理装置２は、移動体である車両の外部に設けられた地図情報記憶部から、通信によって、地図情報の全部または一部を取得するように構成されてもよい。具体的には、情報処理装置２は、外部のサーバ装置に備えられる地図情報記憶部から、インターネットなどの通信網を介してダウンロードすることによって地図情報３４を取得するように構成されてもよい。

　位置情報判定部３２は、車速センサ４４から与えられる車速情報と、ジャイロセンサ４６から与えられる方位情報と、ＧＰＳセンサ４７から与えられる現在位置情報と、地図情報記憶部３３から読み出した地図情報３４とに基づいて、地図情報３４が表す地図上において自車両が存在する位置（以下「自車位置」という場合がある）を求める。位置情報判定部３２は、求めた自車位置を表す自車位置情報を生成して、画像情報処理部３１に与える。

　位置情報判定部３２は、求めた自車位置情報と、画像情報受信装置４１から与えられる他の車両の先行画像情報に付加されている緯度情報、経度情報および高度情報とから、自車両から他の車両までの距離を求める。位置情報判定部３２は、求めた自車両から他の車両までの距離を表す距離情報を画像情報処理部３１に与える。

　画像情報処理部３１は、位置情報判定部３２から与えられる自車位置情報と距離情報とに基づいて、画像情報受信装置４１から与えられる先行画像情報を送信した他の車両に、順序付けを行う。具体的には、画像情報処理部３１は、自車両から他の車両までの距離が近い順に、他の車両に、たとえば１から数字順に、またはＡからアルファベット順に、順序付けを行う。

　画像情報処理部３１は、画像情報受信装置４１から与えられる他の車両の先行画像情報を、対応する他の車両に付与した順序を表す順序情報とともに、画像情報記憶部２２に与える。また画像情報処理部３１は、カメラ４３から与えられる撮像画像情報を、画像情報記憶部２２に与える。

　画像情報記憶部２２は、たとえばＨＤＤ装置、または半導体メモリなどの記憶装置によって実現される。画像情報記憶部２２は、画像情報２３を記憶する。画像情報２３は、画像情報処理部３１から与えられる他の車両の先行画像情報および撮像画像情報を含む。

　図３は、本発明の第２の実施の形態における情報処理装置２のハードウェア構成を示すブロック図である。図３に示すように、情報処理装置２は、少なくともプロセッサ５１、メモリ５２、入出力インタフェース５３、ディスプレイ５４およびスピーカ５５を含んで構成される。

　プロセッサ５１は、たとえば中央演算処理装置（Central Processing Unit；略称：ＣＰＵ）によって構成される。メモリ５２は、たとえば書き込み可能なＲＡＭ（Random Access Memory）などの半導体メモリによって構成される。メモリ５２は、制御プログラムを記憶する。前述の図２に示す情報処理装置２を構成する情報処理装置本体２の制御部３０は、プロセッサ５１が、メモリ５２に記憶されている制御プログラムを実行することによって実現され、画像情報処理部３１および位置情報判定部３２の各機能が実現される。

　情報処理装置２を構成する表示部１３、音声出力部２１、画像情報受信装置４１、画像情報送信装置４２、カメラ４３、車速センサ４４、マイクロフォン４５、ジャイロセンサ４６およびＧＰＳセンサ４７は、入出力インタフェース５３に接続され、プロセッサ５１がメモリ５２に記憶されている制御プログラムを実行することによって制御される。ディスプレイ５４は、図２の表示部１３に対応する。スピーカ５５は、図２の音声出力部２１に対応する。

　図２では、表示部１３、音声出力部２１および画像情報記憶部２２が情報処理装置本体２の内部に配置される構成としたが、これらのハードウェアが情報処理装置本体２に外付けされる構成にしてもよい。

　図３では、プロセッサ５１およびメモリ５２を１つずつ示したが、複数のプロセッサ５１および複数のメモリ５２が連携して、情報処理装置２の各要素の機能を実現してもよい。

　図４は、他の車両の先行画像情報の一例を示す図である。図４に示す例では、画像情報処理部３１は、同じ経路上を走行する車両を、それぞれＡ、Ｂ、Ｃと順序付けをする。車両Ａ～Ｃの情報処理装置２は、それぞれ車両に搭載されたカメラ４３が撮像した画像を表す撮像画像情報Ｐを有する。

　撮像画像情報Ｐには、前述の付加情報が付加されている。付加情報は、たとえば、撮像画像情報Ｐに対応する画像が撮像された時点の車両の緯度（ｘ）を表す緯度情報、経度（ｙ）を表す経度情報、高度（ｈ）を表す高度情報、車速（ｖ）を表す車速情報、方向（θ）を表す方向情報、マイクロフォン４５によって収集された音声（ｓ）を表す音声情報、および撮像した画像を解析した結果得られる天気（ｗ）を表す天気情報を含む。天気（ｗ）を表す天気情報は、たとえば、晴れ、雨、曇、雪または雷などの情報である。

　車両Ａに搭載される情報処理装置２は、車路車間通信を用い、目的地までに存在する他の車両の撮像画像情報Ｐ１、Ｐ２、・・・、Ｐｉ（ｉは自然数）、・・・、Ｐｎ（ｎは自然数）を、先行画像情報として、画像情報受信装置４１で受信し、画像情報記憶部２２に記憶する。

　情報処理装置２は、先行画像情報Ｐｉを、目的地までの距離に対して等間隔の設定値ｋ［ｋｍ］で取得する。たとえば、図４の場合はｋ＝５［ｋｍ］である。設定値ｋは、使用者が変更可能である。車両Ａを自車両とすると、車両Ａの進行方向において、車両Ｂは５［ｋｍ］先、車両Ｃは１０［ｋｍ］先に位置する。目的地までの先行画像情報Ｐ１～Ｐｎを取得する処理は、予め定める周期毎に、すなわち等時間間隔ｍ（たとえばｍ＝５［分］）毎に行われ、先行画像情報Ｐ１～Ｐｎは、新たに取得される度に更新される。

　図５は、車両の位置関係の一例を示す図である。車両Ａに搭載される情報処理装置２の制御部３０の位置情報判定部３２は、地図情報記憶部３３に記憶される地図情報３４を用いて、画像情報受信装置４１によって受信された他の車両の先行画像情報Ｐｉが、有効な情報か否かを判断する。位置情報判定部３２は、たとえば、他の車両の先行画像情報Ｐｉが、天気を確認するために有効な情報か否かを判断する。

　たとえば図５に示す例では、経路８０を車両Ａよりも先行して移動する車両Ｃは、トンネル８１内に位置している。したがって、車両Ａに搭載される情報処理装置２の制御部３０の位置情報判定部３２は、車両Ｃの先行画像情報を、天気を判断するために有効でない地点Ｐ２（ｘ，ｙ）の先行画像情報であると判断する。車両Ａに搭載される情報処理装置２の制御部３０の画像情報処理部３１は、判断結果に基づいて、車両Ｃの先行画像情報Ｐ２を、画像情報記憶部２２から削除する。

　図６および図７は、表示部１３に表示される先行環境情報の一例を示す図である。図６に示すように、表示部１３の表示画面１００において、先行環境情報は、たとえば、先行環境情報を与える先行画像情報Ｐｉを取得した地点での天気情報（ｗｉ）として、アイコン１０５，１０６で表示される。

　具体的には、経路９０を自車両９１よりも先行して走行する第１地点および第２地点の車両の先行画像情報が取得された場合、取得された地点には、それぞれ、第１地点を表すアイコン１０３、第２地点を表すアイコン１０４が表示される。そして、第１地点のアイコン１０３に付随して、第１地点の天気情報を表すアイコン、たとえば晴れを表すアイコン１０５が表示される。第２地点のアイコン１０４に付随して、第２地点の天気情報を表すアイコン、たとえば雨を表すアイコン１０６が表示される。

　表示画面１００の一部の領域、たとえば左上の領域には、目的地付近の先行画像情報Ｐｎを含む目的地画像１０１が常に表示される。目的地画像１０１は、目的地付近の先行画像情報から取得される先行環境情報を含む。また、表示画面１００の一部の領域、たとえば右下の領域には、第１地点および第２地点よりも離れた地点の先行環境情報１０２が表示される。また、表示画面１００の一部の領域、たとえば左上の目的地の先行画像情報Ｐｎを含む目的地画像１０１の左隣りの領域には、方位を示すアイコン１０７が表示される。

　本実施の形態では、図６に示す取得地点を表すアイコン１０３，１０４を使用者が押下することによって、図７に示すように、各地点で取得された先行画像情報Ｐｉが表す画像を表示させることができる。たとえば、第１地点のアイコン１０３に付随して、第１地点で取得された先行画像情報が表す画像１０８が表示される。第２地点のアイコン１０４に付随して、第２地点で取得された先行画像情報が表す画像１０９が表示される。

　先行画像情報Ｐｉを表示するときには、図７に示すように、先行画像情報から取得された先行環境情報、たとえば天気情報および距離情報を合わせて表示してもよい。

　また、先行画像情報Ｐｉを表示部１３に表示するとともに、先行画像情報Ｐｉが取得されたときの車両の外部の音声（ｓｉ）を音声出力部２１から出力することができる。たとえば、先行画像情報Ｐｉの取得地点が大雨の場合、使用者は、先行画像情報Ｐｉに加えて、音声（ｓｉ）を確認することによって、天気または道路状況を、より正確に把握することができる。音声（ｓ）は、使用者の選択で出力しないようにすることもできる。

　表示部１３の表示画面１００に一度に表示できる先行環境情報および先行画像情報Ｐｉの範囲は限られている。したがって、表示できない範囲、たとえば図６および図７の場合、１５［ｋｍ］先、２０［ｋｍ］先、・・・、目的地の先行環境情報および先行画像情報Ｐｉは、たとえば天気情報（Ｗ）を、文字情報として、表示画面１００の右下の領域にリスト１０２として表示することができる。

　図８は、表示部１３に表示される先行環境情報の他の例を示す図である。図８に示すように、先行環境情報は、複数の先行環境情報を含む一覧で表示されてもよい。この場合、先行環境情報は、たとえば図８に示すように、先行画像情報Ｐｉとともに一覧で表示される。

　取得された先行画像情報Ｐｉおよび先行環境情報が多数あり、表示画面１００に一度に表示できない場合には、図８の右下に示すように、次画面へ遷移するための画面遷移ボタン１１０を表示して、次画面へ遷移できるようにすればよい。

　また表示画面１００に表示された画像の中から、使用者が確認したい画像を選択すると、前述の図７に示す地図画面に遷移するようにしてもよい。これによって、使用者は、選択した画像の先行画像情報Ｐｉが、どの地点Ｐｉ（ｘ，ｙ）で取得されたものであるのかを、地図上でも確認することができる。

　図７および図８に表示される先行画像情報Ｐｉは、静止画像でもよいし、動画像でもよい。図６、図７および図８に表示される先行環境情報および先行画像情報Ｐｉは、先行画像情報Ｐｉが新たに取得されると、更新されて表示される。たとえば、表示部１３の表示画面１００には、自車両および他の車両の移動に応じて、新たな地点の画像が表示されるか、または５ｋｍ、１０ｋｍ、・・・などの各地点の画像が更新されて表示される。

　図９は、本発明の第２の実施の形態の情報処理装置２における情報処理のシーケンスの一例を示す図である。図９に示す例では、第１の車両に搭載される情報処理装置２を「第１車両側情報処理装置」といい、第２の車両に搭載される情報処理装置２を「第２車両側情報処理装置」という。

　ステップＳ１において、第１車両側情報処理装置は、路側機に、認証を要求する認証要求信号を送信する。

　ステップＳ２において、路側機は、第１車両側情報処理装置から送信された認証要求信号に基づいて、認証処理を行う。路側機は、認証処理として、認証要求信号を送信してきた第１車両側情報処理装置が、認証可能か否かを判断する。具体的には、路側機は、予め、認証可能な情報処理装置２のリストを記憶しておき、このリストに基づいて、認証要求信号を送信してきた第１車両側情報処理装置が、認証可能か否かを判断する。

　路側機は、認証処理において第１車両側情報処理装置が認証可能であると判断した場合、ステップＳ３において、第１車両側情報処理装置に、認証が成功したことを表す認証成功信号を送信する。図９に示す例とは異なるが、路側機は、認証処理において第１車両側情報処理装置が認証できないと判断した場合は、ステップＳ３に代えて、第１車両側情報処理装置に、認証が失敗したことを表す認証失敗信号を送信する処理を行う。

　第１車両側情報処理装置は、ステップＳ３で路側機から送信された認証成功信号を受信すると、ステップＳ４において、路側機との通信を開始する。

　ステップＳ５において、第２車両側情報処理装置は、路側機に、認証を要求する認証要求信号を送信する。

　ステップＳ６において、路側機は、第２車両側情報処理装置から送信された認証要求信号に基づいて、認証処理を行う。路側機は、前述のステップＳ２と同様にして、認証処理として、認証要求信号を送信してきた第２車両側情報処理装置が、認証可能か否かを判断する。

　路側機は、認証処理において第２車両側情報処理装置が認証可能であると判断した場合、ステップＳ７において、第２車両側情報処理装置に、認証が成功したことを表す認証成功信号を送信する。図９に示す例とは異なるが、路側機は、認証処理において第２車両側情報処理装置が認証できないと判断した場合は、ステップＳ７に代えて、第２車両側情報処理装置に、認証が失敗したことを表す認証失敗信号を送信する処理を行う。

　第２車両側情報処理装置は、ステップＳ７で路側機から送信された認証成功信号を受信すると、ステップＳ８において、路側機との通信を開始する。

　ステップＳ９において、第１車両側情報処理装置は、路側機に、カメラ４３で撮像された第１車両の周囲の画像を表す第１車両側画像情報Ｐを送信する。

　ステップＳ１０において、第２車両側情報処理装置は、路側機に、カメラ４３で撮像された第２車両の周囲の画像を表す第２車両側画像情報Ｐを送信する。

　ステップＳ１０の処理が終了すると、第１車両側情報処理装置、路側機および第２車両側情報処理装置は、ステップＳ２０およびステップＳ３０において、情報表示処理を行う。ステップＳ２０の情報表示処理は、ステップＳ１１およびステップＳ１２を含み、ステップＳ３０の情報表示処理は、ステップＳ１３およびステップＳ１４を含む。

　ステップＳ１１において、路側機は、第１車両側情報処理装置に、第１車両が移動する予定の経路を第１車両よりも先行して移動する他の車両のカメラ４３によって撮像された他の車両の周囲の画像を表す先行画像情報Ｐｉを送信する。

　第１車両側情報処理装置は、ステップＳ１１で路側機から送信された先行画像情報Ｐｉを受信すると、ステップＳ１２において、受信した先行画像情報Ｐｉに基づく先行環境情報を表示部１３に表示する。

　ステップＳ１３において、路側機は、第２車両側情報処理装置に、第２車両が移動する予定の経路を第２車両よりも先行して移動する他の車両のカメラ４３によって撮像された他の車両の周囲の画像を表す先行画像情報Ｐｉを送信する。

　第２車両側情報処理装置は、ステップＳ１３で路側機から送信された先行画像情報Ｐｉを受信すると、ステップＳ１４において、受信した先行画像情報Ｐｉに基づく先行環境情報を表示部１３に表示する。

　ステップＳ２０およびステップＳ３０の情報表示処理の詳細については、後述する図１０に示す。

　図１０は、本発明の第２の実施の形態の情報処理装置２における情報表示処理に関する処理手順を示すフローチャートである。図１０に示すフローチャートの各処理は、制御部３０によって実行される。図１０に示すフローチャートは、図９に示すステップＳ４，Ｓ８において、情報処理装置２が路側機との通信を開始すると開始され、ステップＳ４１に移行する。図１０に示すフローチャートは、図９に示すステップＳ２０およびステップＳ３０の情報表示処理をさらに具体的に示したものである。

　ステップＳ４１において、画像情報処理部３１は、変数ｉに初期値である零を入れて、ｉ＝０とする。変数ｉは、自車両から他の車両までの距離を確定するための変数である。

　ステップＳ４２において、位置情報判定部３２は、変数ｉの値が、目的地までの距離Ｄ以下（ｉ≦Ｄ）であるか否かを判断する。変数ｉの値が、目的地までの距離Ｄ以下（ｉ≦Ｄ）であると判断された場合は、ステップＳ４３に移行し、変数ｉの値が、目的地までの距離を超えている（ｉ＞Ｄ）と判断された場合は、全ての処理手順を終了する。

　ステップＳ４３において、画像情報処理部３１は、地点Ｐｉ（ｘ，ｙ）の先行画像情報Ｐｉを取得する。画像情報処理部３１は、地点Ｐｉ（ｘ，ｙ）の先行画像情報Ｐｉを取得すると、取得した地点Ｐｉ（ｘ，ｙ）の先行画像情報Ｐｉを画像情報記憶部２２に記憶する。ステップＳ４３の処理が終了すると、ステップＳ４４に移行する。

　ステップＳ４４において、画像情報処理部３１は、ステップＳ４３で取得した地点Ｐｉ（ｘ，ｙ）の先行画像情報Ｐｉは有効か否かを判断する。地点Ｐｉ（ｘ，ｙ）の先行画像情報Ｐｉは有効であると判断された場合は、ステップＳ４５に移行し、地点Ｐｉ（ｘ，ｙ）の先行画像情報Ｐｉは有効ではないと判断された場合は、ステップＳ４６に移行する。

　ステップＳ４５において、画像情報処理部３１は、ステップＳ４３で取得した先行画像情報Ｐｉに基づく先行環境情報を求め、求めた先行環境情報を表示部１３に表示する。ステップＳ４５の処理が終了すると、ステップＳ４７に移行する。

　ステップＳ４６において、画像情報処理部３１は、ステップＳ４３で取得した先行画像情報Ｐｉを画像情報記憶部２２から削除する。ステップＳ４６の処理が終了すると、ステップＳ４７に移行する。

　ステップＳ４７において、制御部３０は、変数ｉと予め定める設定値ｋとを加算した値を、変数ｉに新たに入れる。ステップＳ４７において、変数ｉと予め定める設定値ｋとを加算した値が、変数ｉに新たに入れられると、ステップＳ４２に戻る。

　以上のように本実施の形態によれば、自車両が移動する予定の経路を自車両よりも先行して移動する他の車両のカメラ４３によって撮像された、他の車両の周囲の画像を表す先行画像情報が、画像情報受信装置４１によって受信される。画像情報受信装置４１によって受信された先行画像情報から、他の車両の位置における先行環境情報が、画像情報処理部３１によって取得される。画像情報処理部３１によって受信された先行画像情報、および画像情報処理部３１によって取得された先行環境情報の少なくとも一方が、表示部１３に表示される。これによって、第１の実施の形態と同様の効果を得ることができる。具体的には、使用者は、自車両よりも先行して移動する他の車両の位置における情報を容易に把握することが可能である。

　また本実施の形態では、画像情報受信装置４１は、経路内の異なる地点を自車両よりも先行して移動する複数の他の車両から、先行画像情報を受信する。画像情報処理部３１は、画像情報受信装置４１によって受信された複数の先行画像情報から、それぞれ、対応する他の車両の位置における先行環境情報を取得する。すなわち、画像情報処理部３１は、複数の先行環境情報を取得する。表示部１３は、画像情報受信装置４１によって受信された複数の先行画像情報、および画像情報処理部３１によって取得された複数の先行環境情報の少なくとも一方を表示する。これによって、使用者は、経路上で、環境がどのように変わっていくかを容易に把握することができる。

　また本実施の形態では、画像情報受信装置４１は、予め定める周期毎に先行画像情報を受信する。画像情報処理部３１は、予め定める周期毎に、画像情報受信装置４１によって受信された先行画像情報から先行環境情報を取得する。表示部１３は、予め定める周期毎に、先行画像情報および先行環境情報のうち、表示している情報を更新する。これによって、使用者は、他の車両の位置における情報として、より新しい情報を把握することができる。したがって、使用者は、他の車両の位置における気象情報などの情報を、より正確に把握することができる。

　また本実施の形態では、先行環境情報は、他の車両の位置における気象情報、渋滞情報、路面情報および交通事故情報のうち、少なくとも１つを含む。これによって、使用者の利便性を向上させることができる。

　＜第３の実施の形態＞
　図１１は、本発明の第３の実施の形態における情報処理装置３の構成を示すブロック図である。本実施の形態の情報処理装置３は、前述の第２の実施の形態と同一の構成を含んでいるので、同一の構成については同一の参照符号を付して、共通する説明を省略する。

　本実施の形態の情報処理装置３は、たとえば携帯電話機、スマートフォンまたはタブレット型端末装置などの携帯通信装置によって実現される。

　情報処理装置３は、表示部１３、音声出力部２１、画像情報記憶部２２、制御部３０、カメラ４３、マイクロフォン４５、ジャイロセンサ４６およびＧＰＳセンサ４７、画像情報受信部６１、画像情報送信部６２および車両情報取得部６３を備えて構成される。制御部３０は、画像情報処理部３１、位置情報判定部３２および地図情報記憶部３３を備える。

　画像情報受信部６１は、前述の図２に示す画像情報受信装置４１と同様の機能を実現する。画像情報送信部６２は、前述の図２に示す画像情報送信装置４２と同様の機能を実現する。車両情報取得部６３は、車両から、車両に関する車両情報を取得し、制御部３０に与える。車両情報は、たとえば車速を表す車速信号である。

　本実施の形態においても、情報処理装置３を構成する制御部３０は、第２の実施の形態の情報処理装置２と同様に、前述の図３に示すプロセッサ５１が、メモリ５２に記憶されている制御プログラムを実行することによって実現され、画像情報処理部３１および位置情報判定部３２の各機能が実現される。

　また情報処理装置３を構成する表示部１３、音声出力部２１、画像情報受信部６１、画像情報送信部６２、カメラ４３、車両情報取得部６３、マイクロフォン４５、ジャイロセンサ４６およびＧＰＳセンサ４７は、前述の図３に示す入出力インタフェース５３に接続され、プロセッサ５１がメモリ５２に記憶されている制御プログラムを実行することによって制御される。

　以上のように本実施の形態では、情報処理装置３は、携帯通信装置によって実現される。この場合でも、前述の第１の実施の形態および第２の実施の形態と同様の効果を得ることができる。

　以上に述べたように、第２の実施の形態の情報処理装置２を構成する表示部１３、音声出力部２１、画像情報記憶部２２、制御部３０、画像情報処理部３１、位置情報判定部３２、地図情報記憶部３３、画像情報受信装置４１および画像情報送信装置４２は、図３に示すプロセッサ５１がメモリ５２に記憶されたソフトウェアプログラムに従って動作することによって実現される。また第３の実施の形態の情報処理装置３を構成する表示部１３、音声出力部２１、画像情報記憶部２２、制御部３０、画像情報処理部３１、位置情報判定部３２、地図情報記憶部３３、画像情報受信部６１および画像情報送信部６２は、図３に示すプロセッサ５１がメモリ５２に記憶されたソフトウェアプログラムに従って動作することによって実現される。

　しかし、上記の各構成要素は、電気回路で構成されるハードウェアとしての信号処理回路によって実現されてもよい。なお、ソフトウェアで実現される構成要素と、ハードウェアで実現される構成要素との両方を含む概念を表す表現として、「部」という語に代えて「処理回路」という語を用いることもできる。

　また以上に述べた各実施の形態では、先行画像情報は、路側機を介した車路車間通信によって送受信される。これに限定されず、路側機に代えて、サーバ装置が用いられてもよい。この場合、自車両に搭載される情報処理装置は、サーバ装置を介して、他の車両の情報処理装置から他車両の先行画像情報を受信する。また、自車両に搭載される情報処理装置は、自車両の撮像画像情報を先行画像情報としてサーバ装置に送信し、サーバ装置を介して、他の車両に与える。

　このように先行画像情報は、サーバ装置を介して送受信されてもよいが、第１～第３の実施の形態のように、路側機を介して送受信される方が好ましい。路側機を介して先行画像情報を送受信することによって、サーバ装置を用いる場合に比べて、より早く各車両の情報処理装置に先行画像情報を提供することができる。したがって、使用者は、他の車両の位置における気象情報などの情報を、より迅速に、かつ正確に把握することができる。

　なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせることが可能である。また、各実施の形態の任意の構成要素を適宜、変更または省略することが可能である。

　本発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての態様において、例示であって、本発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、本発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。

　１，２，３　情報処理装置、１１　受信部、１２　情報取得部、１３　表示部、２０　情報処理装置本体、２１　音声出力部、２２　画像情報記憶部、３０　制御部、３１　画像情報処理部、３２　位置情報判定部、３３　地図情報記憶部、４１　画像情報受信装置、４２　画像情報送信装置、４３　カメラ、４４　車速センサ、４５　マイクロフォン、４６　ジャイロセンサ、４７　ＧＰＳセンサ、５１　プロセッサ、５２　メモリ、５３　入出力インタフェース、５４　ディスプレイ、５５　スピーカ、６１　画像情報受信部、６２　画像情報送信部、６３　車両情報取得部。

Claims

　移動体とともに移動可能な情報処理装置であって、
　前記移動体が移動する予定の経路を前記移動体よりも先行して移動する他の移動体の撮像部によって撮像された前記他の移動体の周囲の画像を表す先行画像情報を受信する受信部と、
　前記受信部によって受信された前記先行画像情報から、前記他の移動体の位置における環境を表す先行環境情報を取得する情報取得部と、
　前記受信部によって受信された前記先行画像情報、および前記情報取得部によって取得された前記先行環境情報の少なくとも一方を表示する表示部とを備えることを特徴とする情報処理装置。
　前記受信部は、
　　前記経路内の異なる地点を前記移動体よりも先行して移動する複数の他の移動体の撮像部によって撮像された前記先行画像情報を受信し、
　前記情報取得部は、
　　前記受信部によって受信された複数の前記先行画像情報から、それぞれ、対応する前記他の移動体の位置における前記先行環境情報を取得し、
　前記表示部は、
　　前記受信部によって受信された複数の前記先行画像情報、および前記情報取得部によって取得された複数の前記先行環境情報の少なくとも一方を表示することを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
　前記受信部は、
　　予め定める周期毎に前記先行画像情報を受信し、
　前記情報取得部は、
　　前記予め定める周期毎に、前記受信部によって受信された前記先行画像情報から前記先行環境情報を取得し、
　前記表示部は、
　　前記予め定める周期毎に、前記先行画像情報および前記先行環境情報のうち、表示している情報を更新することを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
　前記先行環境情報は、前記他の移動体の位置における気象を表す気象情報、前記経路の渋滞状況を表す渋滞情報、前記経路の路面の状況を表す路面情報、および前記経路の交通事故の発生状況を表す交通事故情報のうち、少なくとも１つを含むことを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
　移動体が移動する予定の経路を前記移動体よりも先行して移動する他の移動体の撮像部によって撮像された前記他の移動体の周囲の画像を表す先行画像情報を受信し、
　受信した前記先行画像情報から、前記他の移動体の位置における環境を表す先行環境情報を取得し、
　受信した前記先行画像情報、および取得した前記先行環境情報の少なくとも一方を表示部に表示することを特徴とする情報処理方法。