WO2015111511A1 - 転がり軸受装置 - Google Patents

転がり軸受装置 Download PDF

Info

Publication number
WO2015111511A1
WO2015111511A1 PCT/JP2015/051040 JP2015051040W WO2015111511A1 WO 2015111511 A1 WO2015111511 A1 WO 2015111511A1 JP 2015051040 W JP2015051040 W JP 2015051040W WO 2015111511 A1 WO2015111511 A1 WO 2015111511A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
lubricating oil
oil tank
spacer
rolling bearing
bearing device
Prior art date
Application number
PCT/JP2015/051040
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
水谷 守
Original Assignee
Ntn株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ntn株式会社 filed Critical Ntn株式会社
Priority to US15/112,255 priority Critical patent/US20160333937A1/en
Priority to KR1020167019988A priority patent/KR20160108364A/ko
Priority to CN201580005132.6A priority patent/CN105917130A/zh
Priority to EP15740447.6A priority patent/EP3098467A4/en
Publication of WO2015111511A1 publication Critical patent/WO2015111511A1/ja

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/66Special parts or details in view of lubrication
    • F16C33/6637Special parts or details in view of lubrication with liquid lubricant
    • F16C33/664Retaining the liquid in or near the bearing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/14Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
    • F16C19/16Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with a single row of balls
    • F16C19/163Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with a single row of balls with angular contact
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/66Special parts or details in view of lubrication
    • F16C33/6637Special parts or details in view of lubrication with liquid lubricant
    • F16C33/6659Details of supply of the liquid to the bearing, e.g. passages or nozzles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C41/00Other accessories, e.g. devices integrated in the bearing not relating to the bearing function as such
    • F16C41/004Electro-dynamic machines, e.g. motors, generators, actuators

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

潤滑油タンク46を形成する袋体46aの形状を工夫することにより、軸受サイズ毎の円弧状の金型が不要となり、間座の幅が長くなっても、円環状のハウジングに形成される潤滑油タンクの収容スペースの有効活用を図ることができるようにすることを課題とする。 転がり軸受11と、潤滑油の吐出口を有する潤滑油タンク46を少なくとも備える給油ユニット13の組み合わせからなり、前記給油ユニット13が前記転がり軸受11に隣接して設けられた間座16の内輪17と外輪18の間の空間に設置されている転がり軸受装置10において、前記潤滑油タンクの収容スペースが、間座の軸方向幅とほぼ同等で、周方向長さが間座16の軸方向視における中心角θの範囲にあり、この収容スペース内に収容される潤滑油タンク46が、幅が収容スペースの軸方向幅とほぼ同等で、長さが間座の中心径A×π×(θ/360)とほぼ同等である矩形の袋体46aによって形成する。

Description

転がり軸受装置
 この発明は、工作機械や産業機械等に用いられる転がり軸受装置に関し、特に転がり軸受と給油ユニットの組み合わせからなる転がり軸受装置に関するものである。
 この種の転がり軸受装置110として、図13に示すように、転がり軸受111、その軸方向の一端部に突き当てられた間座112及び間座112に組み込まれた給油ユニット113により構成されるものがある(特許文献1)。
 この転がり軸受装置110は、回転軸114とハウジング115の間に組み込んで使用に供され、転がり軸受111の他端部にも他の間座116が突き当てられ、両方の間座112、116により転がり軸受111の軸方向の位置決めが行われている。
 転がり軸受111は、回転側の軌道輪である内輪117、固定側の外輪118及びこれらの軌道輪の間に介在された所要数の転動体119、その転動体119を一定間隔に保持する保持器121により構成される、アンギュラ玉軸受、あるいは深溝玉軸受であり、転がり軸受111には、予め所望のグリースが封入され、間座116側の端部に、シール板122が装着されている。
 間座112は、内輪側間座112aと外輪側間座112bとからなり、内輪側間座112aは回転軸114側に嵌合固定され、内輪117の一方の端面に突き当てられている。外輪側間座112bはハウジング115の内径面に嵌合固定され、外輪118の一方の端面に突き当てられている。他方の間座116も同様に回転軸114側及びハウジング115側に嵌合固定され、内輪117及び外輪118の他方の端面に突き当てられている。
 前記給油ユニット113は、図14に示すように、円環状のハウジング124内に、円周方向に発電部141、充電部142、制御部143、駆動部144、ポンプ145、潤滑油タンク146等の諸部材を収納して構成されている。
特開2013-60999号公報
 ところで、ハウジング本体124a内に収納する潤滑油タンク146は、袋体からなり、円環状のハウジング124に沿って円弧状に配置されている。
 この円弧状の袋体146aは、図15に示すように、円弧状に切り出した2枚のシート146b、146bを上下に重ねあわせた後、図16に示すように、重ねあわせた2枚のシート146b、146bの外周部を熱溶着して形成されているものもある。熱溶着部分146cは、図16にクロスハッチングで示している。
 このように、円弧状に切り出した2枚のシート146b、146bからなる袋体146aを、円環状のハウジング124に配置した場合、図13に示すように、間座112の幅が長い場合には、袋体146aからなる潤滑油タンク146の軸方向の側方に大きなデッドスペースSが生じ、円環状のハウジング124の潤滑油タンク146の収容スペースの有効活用が図れないという問題が生じる。
 また、潤滑油タンク146を構成する円弧状の樹脂製の袋体146aを形成するには、円弧状のシートの切り出しと、熱溶着時に、軸受サイズ毎に、円弧状に沿った形状の円弧状金型が必要になる。
 そこで、この発明は、潤滑油タンクを形成する袋体の形状を工夫することにより、軸受サイズ毎の円弧状の金型が不要となり、間座の幅が長くなっても、円環状のハウジングに形成される潤滑油タンクの収容スペースの有効活用を図ることができるようにすることを課題とするものである。
 前記の課題を解決するために、この発明に係る転がり軸受装置は、転がり軸受と、潤滑油の吐出口を有する潤滑油タンク、ポンプ、駆動部、電源部、制御部を少なくとも備える給油ユニットの組み合わせからなり、前記給油ユニットが前記転がり軸受に隣接して設けられた間座の内輪と外輪の間の空間に設置されている転がり軸受装置において、前記給油ユニットの潤滑油タンクの収容スペースが、間座の軸方向幅とほぼ同等で、周方向長さが間座の軸方向視における中心角θの範囲にあり、この収容スペース内に収容される潤滑油タンクが、幅が収容スペースの軸方向幅とほぼ同等で、長さが間座の中心径A×π×(θ/360)とほぼ同等である袋体からなることを特徴とする。
 前記潤滑油タンクを構成する矩形の柔軟性を有する袋体は、幅が収容スペースの軸方向幅とほぼ同等で、長さが間座の中心径A×π×(θ/360)とほぼ同等であるため、収容スペースに無駄な空きスペースが生じず、収容スペースの有効活用を図ることができる。
 また、矩形の袋体は、短冊形状のシートを重ねて、4辺を直線状に溶着したり、間座幅の2倍の幅を有する短冊形状のシートを二つ折りにして3辺を直線状に溶着したりすることにより、製造することができるので、特別な形状の金型不要である。
 なお、潤滑油タンクを構成する袋体は、麻などの織布、樹脂、織布に樹脂やゴムなどをコーティングしたものが使用できるが、取り扱い易さ、製造性やコストを考えると、樹脂製が好ましい。
図3のA-A線の方向から見た断面図である。 図3のB-B線の方向から見た部分断面図である。 給油ユニットの図1のX1-X1線の断面図である。 給油ユニットのハウジングの別な実施形態を示す断面図である。 (a)はこの発明で使用する樹脂製の袋体を形成する短冊状の樹脂シートを2枚重ねした状態を示す平面図、(b)は2枚重ねした短冊状の樹脂シートの外周の4辺を熱溶着して形成したこの発明で使用する樹脂製の袋体の平面図である。 (a)はこの発明で使用する樹脂製の袋体を形成する短冊状の樹脂シートを二つ折りした状態を示す平面図、(b)は二つ折りした外周の3辺を熱溶着して形成したこの発明で使用する樹脂製の袋体の平面図である。 図3の二点鎖線の○印で囲んだ袋体の拡大図である。 給油ユニットの電源部の一例を示す拡大断面図である。 給油ユニットの電源部の一例を示す拡大断面図である。 給油ユニットの電源部の一例を示す拡大断面図である。 給油ユニットの電源部の一例を示す拡大断面図である。 駆動部の詳細ブロック図である。 図14のA-A線の方向から見た従来の転がり軸受装置の断面図である。 従来の給油ユニットの図1のX1-X1線の断面図である。 従来例で使用する樹脂製の袋体を形成する円弧状の樹脂シートを2枚重ねした状態を示す平面図である。 2枚重ねした円弧状の樹脂シートの外周を熱溶着して形成した従来例の樹脂製の袋体の平面図である。
 以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
 図1から図3に示す実施形態の転がり軸受装置10は、転がり軸受11、その軸方向の一端部に突き当てられた間座12及び間座12に組み込まれた給油ユニット13により構成され、回転軸14とハウジング15の間に組み込んで使用に供される。転がり軸受11の他端部にも他の間座16が突き当てられ、両方の間座12、16により転がり軸受11の軸方向の位置決めが行われる。この実施形態の回転軸14は水平に設置されている。
 転がり軸受11は、回転側の軌道輪である内輪17、固定側の外輪18及びこれらの軌道輪の間に介在された所要数の転動体19、その転動体19を一定間隔に保持する保持器21により構成される、アンギュラ玉軸受、あるいは深溝玉軸受のいずれでもよい。転がり軸受11には、予め所望のグリースが封入され、間座16側の端部に、シール板22が装着されている。
 間座12は、内輪側間座12aと外輪側間座12bとからなり、内輪側間座12aは回転軸14側に嵌合固定され、内輪17の一方の端面に突き当てられる。外輪側間座12bはハウジング15の内径面に嵌合固定され、外輪18の一方の端面に突き当てられる。他方の間座16も同様に回転軸14側及びハウジング15側に嵌合固定され、内輪17及び外輪18の他方の端面に突き当てられる。
 前記給油ユニット13は、図3に示すように、円環状のハウジング24内に、円周方向に発電部41、充電部42、制御部43、駆動部44、ポンプ45、潤滑油タンク46等の諸部材を収納して構成される。
 給油ユニット13の円環状のハウジング24は、図2に示すように、転がり軸受11と反対側の面が開放された断面コの字形のハウジング本体24aと、このハウジング本体24aの開口部を閉塞し、ハウジング本体24aに対して着脱自在の蓋体24bとによって構成される。このハウジング本体24aと蓋体24bとは、PPS等の同種の熱可塑性樹脂材料からなる。
 ハウジング24の蓋体24bは、ハウジング本体24aに対し、ネジ24cにより固定され、ネジ24cを外して、蓋体24bを取り除くことにより、給油ユニット13全体を取外すことなく、ハウジング本体24a内に収納されている潤滑油タンク46に、潤滑油を補充することができる。
 ハウジング本体24aの外周面は、外輪側間座12bの内径面に、接着剤によって接着固定されている。ハウジング本体24aを接着固定する接着剤は、エポキシ樹脂等を使用できる。
 図4の実施形態は、外輪側間座12bの内径面にハウジング24を、接着剤を使用することなく固定する例を示している。
 この図4の例は、外輪側間座12bの内径面の軸方向の両側に、外径方向に凹む一対の凹所12c、12dを形成し、ハウジング本体24aの転がり軸受11側の外径面に、凹所12cに嵌まる凸条24dを形成し、この凸条24dを凹所12cに嵌め、他方の凹所12dに、ハウジング本体24aにネジ24cによって固定される蓋体24bの外径部を嵌め、ネジ24cによって蓋体24bをハウジング本体24aに締め付け固定することにより、ハウジング本体24aの凸条24dと蓋体24bの外径部によって外輪側間座12bの内径面を挟み、外輪側間座12bの内径面にハウジング24を、接着剤を使用することなく固定している。
 次に、ハウジング本体24a内に収納する潤滑油タンク46は、柔軟性を有する樹脂製の袋体46aからなり、円環状のハウジング24に沿って円弧状に配置されている。
 樹脂製の袋体46aは、例えば、図5(a)に示すように、ハウジング本体24aの幅Lとほぼ同等の幅で、長さがハウジング本体24aの袋体46aの収容空間の周方向の長さ、即ち、袋体46aの収容空間が、間座12の中心角θ°の範囲の場合、間座12の中心径A×π×(θ/360)の長さを有する2枚の矩形の短冊状の樹脂シート46b、46bを上下に重ねて、外周の4辺を、図5(b)に示すように、直線状に熱溶着することによって形成することができる。符号46cは、熱溶着部分を示している。
 また、図6(a)に示すように、ハウジング本体24aの幅Lの2倍の幅の短冊状の樹脂シート46bを二つ折りにして、図6(b)に示すように、外周の3辺を直線状に熱溶着することによって形成してもよい。
 袋体46aには、図7に拡大して示すように、ポンプ45と接続する吸込みチューブ45aを設けるが、この吸込みチューブ45aは、袋体46aを熱溶着により形成する際に、袋体46aを形成する重ね合わせた樹脂シートの間に挟み込んで熱溶着することにより、袋体46aと一体化することができる。
 潤滑油タンク46を形成する袋体46aの素材は、ポリアミド(例えば、ポリアミド11、ポリアミド12)、フッ素ゴム(FKM)、ポリアミド系エラストマー、ポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレンなどを用いることができるが、袋体46a内に収容される潤滑油に侵されない素材であれば特に限定されない。
 潤滑油タンク46の袋体46aに設ける吸込みチューブ45aは、ポンプ45に対して取り外し可能にしておくことが望ましい。吸込みチューブ45aをポンプ45に対して取り外し可能にしておくと、潤滑油タンク46内の潤滑油の残量がなくなった場合に、吸込みチューブ45aをポンプ45から外し、吸込みチューブ45aから袋体46a内に潤滑油を補充することができる。
 また、ポンプ45に対して袋体46aが取り外し可能にすることにより、潤滑油を充填した予備の袋体46aを用意しておくことができ、袋体46a内の潤滑油がなくなると、使用済みの袋体46aを取り外し、予備の袋体46aを交換することにより、潤滑油の補充を短時間で行うことができる。予備の袋体46aには、潤滑油製造メーカで管理された状態で潤滑油の充填が可能となるので、袋体46a内への異物の侵入といった充填時おける危険性を少なくすることができる。なお、予備の袋体46aの吸込みチューブ45aには、蓋を装着し、保管中の異物の混入を防止することが望ましい。
 潤滑油タンク46の袋体46aに充填する潤滑油の粘度は、あまり高いとポンプの負荷や電源への負担が大きくなるため、VG22程度が望ましい。
 上記の各実施形態では、円環状のハウジング24内に、潤滑油タンク46以外に、円周方向に発電部41、充電部42、制御部43、駆動部44、ポンプ45等を収納している。
 発電部41としては、例えば、図8に示すように、ゼーベック効果によって発電を行うものを使用することができる。即ち、転がり軸受装置10を使用した場合、転動体19(図1参照)との摩擦熱により内輪17と外輪18の温度が上昇する。通常、外輪18は機器のハウジング15に組み込まれるため熱伝導により放熱され、内輪17、外輪18の間で温度差が生じる。その温度が各熱伝導体52、53に伝導され、ゼーベック素子54の両端面に温度差を生じさせることにより、ゼーベック効果による発電を行う。
 ハウジング本体24aの内周面と外周面を貫通する熱伝導体52、53を設け、これら熱伝導体52、53の間にゼーベック素子54を介在したものを使用する場合、ハウジング本体24aの外周面を貫通する熱伝導体52が外輪側間座12bの内径面に接する面には、熱導電性を考慮した接着剤を使用することが望ましい。なお、外輪側の熱伝導体52の外径は、外輪側間座12bの内径寸法と同一にして、放熱効果が高くなるように密着させている。一方、内輪側の熱伝導体53の内径は、内輪側間座12aとは接していない。可能であれば、外輪側と内輪側の熱伝導体52、53の体積を等しくすることが望ましい。
 なお、外輪側間座12bの内径面と熱伝導体52の間、熱伝導体52とゼーベック素子54の間、ゼーベック素子54と内輪側の熱伝導体53の間には、熱伝導率及び密着性を高めるため、放熱グリースなどを塗布することが好ましい。放熱グリースは、一般的にシリコーンが主成分である。また、熱伝導体52、53は、熱伝導率の高い金属を使用する。例えば、銀、銅、金などが挙げられるがコスト面から、銅を使用する事が一般的である。なお、銅を主成分とする銅合金でもよい。また、銅を主成分とする焼結合金でもよい。
 発電部41は、前記のゼーベック効果によって発電を行うもののほか、図9、図10、図11に示すものを使用することができる。
 図9に示すものは、転がり軸受装置10内に交番磁界が存在する場合に適用される。工作機等のビルトインスピンドル内部や大電力を扱う高周波機器の近傍では、漏れ磁束又は高周波の照射が発生する。この漏れ磁束を利用し電磁誘導により発電を行うものである。即ち、片側を開放したE形の鉄心55にコイル56を組み合わせることで効率よく交番磁界を捉え、電磁誘導による発電を行う。鉄心55の開放面に絶縁性基台57が取り付けられる。漏れ磁束の周波数が既知である場合は、鉄心55を除き漏れ磁束の周波数に共振するコイル56を用いるようにしてもよい。
 図10に示すものは、転がり軸受装置10内に振動が発生する場合に適用されるものである。即ち、固定側絶縁基板58、その上に配置された可動側絶縁基板59の対向面にそれぞれ多数の電極60を設け、固定側絶縁基板58の電極60にのみエレクトレット61を積層し、可動側絶縁基板59の電極60に対し空隙を設けて対向させる。可動側絶縁基板59は摺動装置62によって図中の矢印aの方向にのみ移動可能となる。
 転がり軸受装置10に振動が発生すると、摺動装置62によって矢印aの方向に可動側絶縁基板59が振動する。このとき、固定側絶縁基板58及び可動側絶縁基板59の相対運動とエレクトレット61により、電極60間に静電誘導による電荷が発生する。この発生した電荷を外部に取り出すことにより発電を行う。
 図11に示すものも転がり軸受装置10内に振動が発生する場合に適用されるものである。即ち、固定側絶縁基板58と重り63の間に弾性のあるシート状の圧電体64を配置する。転がり軸受装置10に振動が発生すると、重り63と圧電体64により矢印aの方向に重り63が振動する。このとき、圧電体64にひずみが生じ誘電分極による起電力が発生する。その起電力を外部に取り出すことにより発電を行う。
 発電部41によって発電した電荷は、蓄電池やコンデンサなどの充電部42に蓄電される。コンデンサは、電気二重層コンデンサ(キャパシタ)を使用することが望ましい。
 駆動部40は、図12に示すように、例えば、軸受温度センサー47a、軸受回転センサー47b、潤滑油残量センサー47c、潤滑油温度センサー47d等のセンサーを備える。これらのセンサーから信号がCPU51に入力され、転がり軸受11の温度及びその回転状況に応じてポンプ45を自動制御し、潤滑油の供給量を調整する。
 ポンプ45には、潤滑油タンク46内の潤滑油を吸引する吸込みチューブ45aと、吸引した潤滑油を吐出する吐出チューブ45bを備え、吐出チューブ45bの先端の吐出ノズル45cから転がり軸受11の固定側の軌道輪と回転側の軌道輪の間に潤滑油が供給される。
 例えば、ポンプ45の駆動のタイミングは、電力が充電部42のコンデンサに蓄電され、一定の電圧に達した時点で行なうことが可能である。発電効率との関係で蓄電時間が短い場合においては、蓄電電圧が一定の値に達した時点で抵抗器などに放電させ、ポンプ45の駆動のタイミングに、インターバルを設けてもよい。この場合、ポンプ45の駆動までの間に、充放電が繰り返されることになり、この充放電の回数でポンプ45の駆動のインターバルを管理してもよい。あるいは、蓄電電圧が一定の値に達した時点で、タイマ機能によりポンプ45の駆動のタイミングに、インターバルを設けてもよい。この場合は、前記の様な充放電を繰り返さない。
 ポンプ45の吸込み側に接続された吸込みチューブ45aは、潤滑油タンク46内に挿入され、潤滑油タンク46内の潤滑油が吸引される。
 一方、吐出側に接続された吐出チューブ45bの先端には、転がり軸受の内部に潤滑油を吐出するための吐出ノズル45cを接続している。吐出ノズル45cの先端は、軸受内外輪の間で、内輪外周面に近い部分に配置することが望ましい。なお、吐出ノズル45cのノズル穴の内径寸法は、基油の粘度に起因する表面張力と、吐出量との関係により、適宜設定される。
 なお、上記の実施形態は、内輪回転である。また、回転中心を横軸としたが、縦軸としてもよい。さらに、工作機のスピンドルに組み込まれてもよい。
10   :転がり軸受装置
11   :転がり軸受
12   :間座
12a  :内輪側間座
12b  :外輪側間座
12c  :凹所
12d  :凹所
13   :給油ユニット
14   :回転軸
15   :ハウジング
16   :間座
17   :内輪
18   :外輪
19   :転動体
21   :保持器
22   :シール板
24   :ハウジング
24a  :ハウジング本体
24b  :蓋体
24c  :ネジ
24d  :凸条
40   :駆動部
41   :発電部
42   :充電部
43   :制御部
44   :駆動部
45   :ポンプ
45a  :吸込みチューブ
45b  :吐出チューブ
45c  :吐出ノズル
46   :潤滑油タンク
46a  :袋体
46b  :樹脂シート
46c  :熱溶着部分
47a  :軸受温度センサー
47b  :軸受回転センサー
47c  :潤滑油残量センサー
47d  :潤滑油温度センサー
51   :CPU
52   :熱伝導体
53   :熱伝導体
54   :ゼーベック素子
55   :鉄心
56   :コイル
57   :絶縁性基台
58   :固定側絶縁基板
59   :可動側絶縁基板
60   :電極
61   :エレクトレット
62   :摺動装置
64   :圧電体

Claims (5)

  1.  転がり軸受と、潤滑油の吐出口を有する潤滑油タンク、ポンプ、駆動部、電源部、制御部を少なくとも備える給油ユニットの組み合わせからなり、前記給油ユニットが前記転がり軸受に隣接して設けられた間座の内輪と外輪の間の空間に設置されている転がり軸受装置において、前記給油ユニットの潤滑油タンクの収容スペースが、間座の軸方向幅とほぼ同等で、周方向長さが間座の軸方向視における中心角θの範囲にあり、この収容スペース内に収容される潤滑油タンクが、幅が収容スペースの軸方向幅とほぼ同等で、長さが間座の中心径A×π×(θ/360)とほぼ同等である袋体からなることを特徴とする転がり軸受装置。
  2.  前記潤滑油タンクを形成する袋体が、矩形の柔軟性を有する袋体からなることを特徴とする請求項1記載の転がり軸受装置。
  3.  前記潤滑油タンクを形成する袋体が、二枚の矩形の樹脂シートを重ね、外周部を熱溶着して形成したものである請求項2記載の転がり軸受装置。
  4.  前記潤滑油タンクを形成する袋体が、矩形の樹脂シートを二つ折りして重ね、外周の三辺を熱溶着して形成したものである請求項2記載の転がり軸受装置。
  5.  前記潤滑油タンクとポンプとを接続する吸い込みチューブを、袋体を形成する重ね合わせたシートの間に挟み込んで接合している請求項1~4のいずれかの項に記載の転がり軸受装置。
PCT/JP2015/051040 2014-01-21 2015-01-16 転がり軸受装置 WO2015111511A1 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/112,255 US20160333937A1 (en) 2014-01-21 2015-01-16 Roller bearing device
KR1020167019988A KR20160108364A (ko) 2014-01-21 2015-01-16 롤러 베어링 장치
CN201580005132.6A CN105917130A (zh) 2014-01-21 2015-01-16 滚动轴承装置
EP15740447.6A EP3098467A4 (en) 2014-01-21 2015-01-16 Roller bearing device

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014008353A JP2015137668A (ja) 2014-01-21 2014-01-21 転がり軸受装置
JP2014-008353 2014-01-21

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2015111511A1 true WO2015111511A1 (ja) 2015-07-30

Family

ID=53681315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2015/051040 WO2015111511A1 (ja) 2014-01-21 2015-01-16 転がり軸受装置

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20160333937A1 (ja)
EP (1) EP3098467A4 (ja)
JP (1) JP2015137668A (ja)
KR (1) KR20160108364A (ja)
CN (1) CN105917130A (ja)
TW (1) TW201540976A (ja)
WO (1) WO2015111511A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6686473B2 (ja) * 2016-01-29 2020-04-22 株式会社ジェイテクト 軸受装置および軸受への潤滑油の供給方法
JP2018076924A (ja) * 2016-11-10 2018-05-17 Ntn株式会社 軸受装置
DE102017125950A1 (de) * 2016-11-11 2018-05-17 Jtekt Corporation Wälzlagervorrichtung
JP6772789B2 (ja) * 2016-11-29 2020-10-21 株式会社ジェイテクト 転がり軸受装置、給油ユニット、潤滑油の供給方法、及びプログラム
CN107605954A (zh) * 2017-09-27 2018-01-19 镇江金利源轴承有限公司 一种可添加油脂的深沟球轴承
JP7290530B2 (ja) * 2019-09-26 2023-06-13 Ntn株式会社 軸受装置および間座

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11263378A (ja) * 1998-03-17 1999-09-28 Dainippon Printing Co Ltd 液体小袋包装体
JP2000281092A (ja) * 1999-04-01 2000-10-10 Shigeo Kai スパウト
WO2003043895A1 (fr) * 2001-11-22 2003-05-30 Fujimori Kogyo Co., Ltd. Sac d'emballage et procede de production associe
JP2011185321A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Ntn Corp 円すいころ軸受
WO2013038982A1 (ja) * 2011-09-13 2013-03-21 Ntn株式会社 軸受装置
JP2013060999A (ja) 2011-09-13 2013-04-04 Ntn Corp 転がり軸受装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005289466A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Yoshino Kogyosho Co Ltd 薄肉容器
WO2006064858A1 (ja) * 2004-12-14 2006-06-22 Jtekt Corporation 転がり軸受装置
KR20070098994A (ko) * 2005-01-17 2007-10-08 가부시키가이샤 제이텍트 롤링베어링장치 및 회전장치
EP2071203B1 (en) * 2007-12-10 2015-02-25 JTEKT Corporation Rolling bearing and rolling bearing assembly
JP2010179956A (ja) * 2009-02-09 2010-08-19 Fujimori Kogyo Co Ltd 包装方法
JP2013104529A (ja) * 2011-11-16 2013-05-30 Ntn Corp 転がり軸受装置
JP5989454B2 (ja) * 2012-08-20 2016-09-07 Ntn株式会社 転がり軸受装置
JP6215569B2 (ja) * 2013-05-10 2017-10-18 Ntn株式会社 転がり軸受装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11263378A (ja) * 1998-03-17 1999-09-28 Dainippon Printing Co Ltd 液体小袋包装体
JP2000281092A (ja) * 1999-04-01 2000-10-10 Shigeo Kai スパウト
WO2003043895A1 (fr) * 2001-11-22 2003-05-30 Fujimori Kogyo Co., Ltd. Sac d'emballage et procede de production associe
JP2011185321A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Ntn Corp 円すいころ軸受
WO2013038982A1 (ja) * 2011-09-13 2013-03-21 Ntn株式会社 軸受装置
JP2013060999A (ja) 2011-09-13 2013-04-04 Ntn Corp 転がり軸受装置

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
See also references of EP3098467A4

Also Published As

Publication number Publication date
EP3098467A1 (en) 2016-11-30
US20160333937A1 (en) 2016-11-17
JP2015137668A (ja) 2015-07-30
CN105917130A (zh) 2016-08-31
KR20160108364A (ko) 2016-09-19
EP3098467A4 (en) 2017-07-19
TW201540976A (zh) 2015-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2015111511A1 (ja) 転がり軸受装置
JP6215569B2 (ja) 転がり軸受装置
WO2013038982A1 (ja) 軸受装置
WO2014030559A1 (ja) 転がり軸受装置
JP6054095B2 (ja) 転がり軸受装置
CN104185736A (zh) 真空泵
US20140077661A1 (en) Vibrating actuator
JP2014031810A (ja) 転がり軸受装置
US8247944B2 (en) Method for reducing current and torque ripple in a brushed electric motor and motor employing the same
TW201637313A (zh) 接觸式供電裝置
JP2013060999A (ja) 転がり軸受装置
KR20170129877A (ko) 베어링 장치
KR101360059B1 (ko) 전기 모터
JP6168338B2 (ja) 転がり軸受装置
JP6480390B2 (ja) 回転機
JP2021042803A (ja) 発電ユニット及び軸受ユニット
WO2016009814A1 (ja) 非接触電力伝送装置及び回転電機
JPWO2019044900A1 (ja) 電力伝送システム及び電力伝送システムの製造方法
JPH0488208A (ja) 含油焼結メタル
JP2016025699A (ja) 非接触電力伝送装置及び回転電機

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 15740447

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

REEP Request for entry into the european phase

Ref document number: 2015740447

Country of ref document: EP

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 2015740447

Country of ref document: EP

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 15112255

Country of ref document: US

ENP Entry into the national phase

Ref document number: 20167019988

Country of ref document: KR

Kind code of ref document: A

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE