WO2014136939A1

WO2014136939A1 - ハンドピース着脱装置

Info

Publication number: WO2014136939A1
Application number: PCT/JP2014/055970
Authority: WO
Inventors: 徹二鈴木
Original assignee: 株式会社ナカニシ
Priority date: 2013-03-07
Filing date: 2014-03-07
Publication date: 2014-09-12
Also published as: TW201505611A

Abstract

　歯科用ハンドピースを、歯科用ハンドピース洗浄装置のハンドピース取付端子に着脱するためのハンドピース着脱装置は、ハンドピース取付端子に固定して、ハンドピースの接続端部を保持するためのリング部材と、リング部材の外側に摺動可能に嵌合した作用リングと、作用リングに連結した操作レバーとを備える。リング部材は、一端から切り込まれたスリ割り溝を有する溝付き部を有する。操作レバーの操作により作用リングを摺動させて、リング部材の溝付き部の内径を拡縮させることで、ハンドピースをリング部材から着脱可能とした。歯科用ハンドピースの洗浄装置は、このようなハンドピース着脱装置を設けたハンドピース取付端子を備える。

Description

ハンドピース着脱装置

　本発明は、治療器具として歯科治療に用いられる歯科用ハンドピースを、洗浄油で洗浄する洗浄装置のハンドピース取付端子に着脱するための、ハンドピース着脱装置に関するものである。

　歯科治療に用いられる歯科用ハンドピースは、その接続端部において、治療時に空気や水等を供給する供給源へ接続するための継手に接続され、この継手に各種ハンドピースを付け替えて治療を行う。ハンドピースは、治療に使用すると口腔内の細菌を吸い込むため、使用後に洗浄する必要がある。歯科用ハンドピースの洗浄装置としては、装置に複数設けた取付端子にそれぞれ歯科用ハンドピースをその接続端部で取付けて、洗浄油供給源から各取付端子に供給される洗浄油をハンドピース内の水、チップエアー、及び駆動用圧縮エアの通路に通して洗浄するものが知られている。

　歯科用ハンドピース洗浄装置におけるこのような取付端子の基本構造は、各製造メーカー間で基本的に似通っている。この取付端子には、一例として図５（左側１本）及び図６に示すヨーロピアンタイプ（いわゆるＥタイプ）のハンドピース１００の接続端部凹部１０１が取り付けられる取付端子１０２が知られている。特許文献１及び２、並びに非特許文献１に、このような端子が記載されている。

　また別のタイプの端子として、図５（右側２本）及び図７に示すネジ式ジョイントタイプのハンドピース１０３が取り付けられる取付端子１０５が知られている。このネジ式ジョイントタイプのハンドピース１０３は、前述したヨーロピアンタイプのハンドピース１００とは異なり、接続端部外周に雄ネジ１０４を有し、これを取付端子１０５側にある雌ネジ１０６に螺合して取り付けるものである。特許文献１及び２には、この構成の端子も記載されている。

　このようなネジ式ジョイントタイプのハンドピース１０３にある接続端部外周の雄ネジ１０４を、洗浄装置の取付端子１０５に取り付けるには、螺合するネジ山が数多くあるために、作業箇所が狭隘であることもあって操作が煩わしく、取り付け時間も掛かるという不都合があった。

　また、ハンドピースの接続端部を洗浄装置の取付端子に単に接続したのみでは、洗浄油をハンドピース内に行き渡らせる前にハンドピースが取付端子から容易に外れてしまう恐れがある。

特開２００８－２１２２１２特開２０１０－２０７２５７

ＮＳＫ　ケア３プラス　ＡＵＴＯＭＡＴＩＣ　ＨＡＮＤＰＩＥＣＥ　ＣＬＥＡＮＩＮＧ　＆　ＬＵＢＲＩＣＡＴＩＯＮ　ＳＹＳＴＥＭ（２０１１．４．２株式会社ナカニシ〈出願人〉発刊）

　そこで前記不都合を解決するために、本発明の課題は、ハンドピースの接続端部が雄ネジ式等であっても、従来洗浄装置のハンドピース取付端子に設けられた雌ネジにハンドピースの雄ネジを何回も回転させて取付け・離脱するという構成を回避し、ハンドピース取付端子に、簡単な操作で確実に取り付けることができる、ハンドピース着脱装置を提供することにある。

　本発明は、上記課題を解決したもので、その要旨は、歯科用ハンドピースを歯科用ハンドピース洗浄装置のハンドピース取付端子に着脱するためのハンドピース着脱装置であって、ハンドピース取付端子に固定して、ハンドピースの接続端部を保持するためのリング部材と、該リング部材の外側に摺動可能に嵌合した作用リングと、該作用リングに連結した操作レバーとを備え、前記リング部材は、一端から切り込まれたスリ割り溝を有する溝付き部を有し、前記操作レバーの操作により前記作用リングを摺動させて、前記リング部材の溝付き部の内径を拡縮させることで、前記ハンドピースを前記リング部材から着脱可能としたことを特徴とする、ハンドピース着脱装置にある。

　このハンドピース着脱装置は、前記操作レバーの一方向への操作により、前記作用リングを前記リング部材の溝付き部上に配置すると、該溝付き部の内径が収縮して前記ハンドピースが前記リング部材に固定保持され、前記操作レバーの反対方向への操作により、前記作用リングを前記リング部材の溝付き部から外すと、該溝付き部の内径が拡大して前記ハンドピースが前記リング部材から取り外し可能となることが好ましい。

　また、このハンドピース着脱装置は、前記操作レバーを、前記取付端子上に支点を設けて軸支すると共に、その支点から離れた点を前記作用リングの作用点として枢着し、前記ハンドピースを取り外し可能状態とするには、前記操作レバーを押し込むことで前記作用点を前記支点よりも取付端子側位置に設定し、前記ハンドピースを取り付け状態とするには、前記操作レバーを引き上げることで前記作用点が前記支点よりもハンドピース側位置に来るようにすることが好ましい。

　さらに、前記溝付き部の外径を、前記リング部材の他の部分よりも厚肉にして、前記作用リングの摺動により、前記溝付き部の内径を縮径可能とすることが好ましい。

　前記リング部材の内側に、環状のシール部材をさらに有し、該シール部材内にハンドピースを装着することが好ましい。

　前記溝付き部の自由端に、溝付き部の他の部分よりも半径方向内方に肉厚とした爪部を設けることが好ましい。

　前記シール部材がゴム製で、前記リング部材及び前記作用リングが金属製で、前記リング部材の前記溝付き部に前記スリ割り溝を等間隔で複数設け、前記溝付き部の自由端に、溝付き部の他の部分よりも半径方向内方に肉厚とした爪部を設け、前記シール部材の抜け落ちを防止することが好ましい。

　また本発明によれば、歯科用ハンドピースを洗浄油によって洗浄する歯科用ハンドピース洗浄装置であって、洗浄するハンドピースを取り付けるハンドピース取付端子を少なくとも一つ備え、該ハンドピース取付端子には、上記のハンドピース着脱装置と、洗浄油をハンドピース内部に供給する供給通路管とが設けられている、歯科用ハンドピースの洗浄装置が提供される。

　本発明のハンドピース着脱装置は、操作レバーに連結した作用リングを、スリ割り溝を設けたリング部材上で摺動させることにより、このスリ割り溝を拡縮することで、リング部材に対して、つまりはこのハンドピース着脱装置を取付けたハンドピース取付端部に対して、ハンドピースを簡単な操作で確実に着脱することができるという利点がある。

　本発明のハンドピース着脱装置の一実施態様によれば、操作レバーを一方向若しくは反対方向に操作することにより、作用リングを溝付き部に対して係合若しくは脱係合させることができ、溝付き部の内径を収縮若しくは拡大させることができる。よって、操作レバーを一方向若しくは反対方向に操作するだけで、ハンドピースを取付端子に確実に着脱することができる。

　本発明のハンドピース着脱装置の一実施態様によれば、操作レバーを、ハンドピース取付端子上に支点を設けて軸支すると共に、その支点から離れた点を作用リングの作用点として枢着し、操作レバーを押し込む若しくは引き上げることで、支点に対する作用点の位置を変えることができる。よって、操作レバーの簡単な操作により、ハンドピースを取付端子に確実に着脱することができる。

　本発明のハンドピース着脱装置の一実施態様によれば、リング部材の溝付き部の外径を、他の部分よりも厚肉にしたので、作用リングの摺動により、より堅固にハンドピースを取付端子に装着することができる。

　本発明のハンドピース着脱装置の一実施態様によれば、リング部材の内側に環状のシール部材を設け、その中にハンドピースを装着するので、取付端子とハンドピースとの間の気密性を高めることができる。

　本発明のハンドピース着脱装置の一実施態様によれば、リング部材の溝付き部の自由端に爪部を設けたので、ハンドピースをより堅固に保持することができる。またシール部材が設けられている場合には、シール部材がリング部材から抜け落ちることを防止することができる。

　本発明のハンドピース着脱装置の一実施態様によれば、シール部材をゴム製とし、リング部材及び作用リングを金属製とすることができるので、安価な材料で充分な作用を発揮させることができる。また、リング部にスリ割り溝を等間隔で複数設けることにより、ハンドピースを充分に把持することができる。

　また、本発明の歯科用ハンドピース洗浄装置は、本発明のハンドピース着脱装置を有するので、ハンドピース取付端部に対してハンドピースを簡単な操作で確実に着脱することができるという利点がある。

図１は、本発明のハンドピース着脱装置を設けたハンドピース洗浄装置の斜視図であり、ハンドピース洗浄装置の洗浄室内には、ヨーロピアンタイプのハンドピース１本と、本発明のハンドピース着脱装置で取り付けたハンドピース２本が示されている。図２は、本発明のハンドピース着脱装置を、これを取付けるハンドピース取付端子の部品の一部と共に示す分解図である。図３（ａ）は、図２のハンドピース着脱装置を洗浄装置のハンドピース取付端子に取り付け、これにハンドピースを装着したが、固定する前の状態を示す一部断面側面図である。図３（ｂ）は、図３（ａ）のＡ－Ａ線に沿った断面図である。図４（ａ）は、図３の状態から操作レバーを持ち上げてハンドピースを固定した状態を示す一部断面側面図である。図４（ｂ）は図４（ａ）のＢ－Ｂ線に沿った断面図である。図５は、従来のハンドピース着脱装置を設けたハンドピース洗浄装置の斜視図であり、ハンドピース洗浄装置の洗浄室内には、ヨーロピアンタイプのハンドピース１本と、ネジ式ジョイントタイプのハンドピース２本がそれぞれハンドピース取付端子に取付けられている。図６（ａ）は、ヨーロピアンタイプのハンドピースの接続端部を、ハンドピース洗浄装置における従来のハンドピース取付端子から分離した状態で示す一部断面側面図であり、図６（ｂ）は、図６（ａ）のハンドピースの接続端部をハンドピース取付端子に接続した状態の一部断面側面図である。図７（ａ）は、ハンドピース洗浄装置における従来のハンドピース取付端子にネジ式ジョイントタイプのハンドピースを螺着する前の状態を示す説明図であり、図７（ｂ）は、図７（ａ）のハンドピース取付端子とハンドピースとを螺着した状態の説明図である。

　本発明のハンドピース着脱装置の一実施態様を、図面を参照して説明する。図１を参照して、本発明のハンドピース着脱装置Ｂは、ハンドピース洗浄装置Ａのハンドピース取付端子に用いることができる。ハンドピース洗浄装置Ａは、洗浄室１内に複数のハンドピース取付端子を備えており、そのそれぞれ若しくは幾つかにハンドピース着脱装置Ｂを用いてハンドピースの接続端部を取付ける。ハンドピース洗浄装置Ａは、図１の左端のハンドピースの取り付け状態のように、本発明のハンドピース着脱装置Ｂ以外の着脱装置を用いるハンドピース取付端子を有していても良い。

　ハンドピース洗浄装置Ａは、洗浄室１後方の供給部にあるスプレー缶（図示せず）なとの洗浄油供給源から配管（図示せず）を通して各取付端子に洗浄油を供給する。この取付端子には、洗浄油の供給通路管２が設けられている。ハンドピースの接続端部には、水、チップエア、及び駆動用圧縮エアの通路の端部が突出管として形成されており、ハンドピースの接続端部をハンドピース取付端子に取り付ける際には、ハンドピースの突出管を、取付端子の供給通路管に連結し、前記洗浄油をハンドピース本体内の水及びチップエア及び駆動用圧縮エアの通路内へ噴射して洗浄する。

　図２に本発明のハンドピース着脱装置Ｂの各部を、洗浄装置のハンドピース取付端子の一部と共に示す。取付端子に設けられる洗浄油の供給通路管２は、この実施態様では３本の通路２－１、２－２、２－３を備える金属製のものである。この３本の通路のうち１本はハンドピース内の水の通路へ、もう１本はチップエアの通路へ、さらにもう１本は駆動用圧縮エアの通路へ通じるものである。なお、図２ではこの３本の通路の出口以外に４個目の孔２－４が開いているが、これはハンドピースの接続端部から突出した電気端子を入れる孔で、洗浄油を通す必要のない単なる凹部である。

　本発明のハンドピース着脱装置Ｂは、ハンドピースの接続端部を保持するためのリング部材７と、リング部材７の外側に摺動可能に嵌合した作用リング６と、作用リング６に連結した操作レバー８とを備える。

　リング部材７は、一端から切り込まれたスリ割り溝５を有する溝付き部と、スリ割り溝５のない溝無し部とを有する。この実施態様では、リング部材７は全体が金属製で、溝付き部は、１２本のスリ割り溝５によって１２片の金属片に分割されている。この各金属片の先端部は、全て半径方向内方に突出して、爪部１０を形成している。溝付き部の外表面は、先端に向かってテーパー状に広がっており、溝無し部の外径よりも大径である。

　作用リング６は、リング部材７の外側に摺動可能に同軸的に嵌合する。作用リング６の周面には、後述する操作レバー８をネジ止めする作用点として、対称的位置に二つのネジ孔１７が設けられている。作用リング６がリング部材７の溝無し部上にある場合には、リング部材７の溝付き部のスリ割り溝５は開放されており、溝付き部の外径は溝無し部の外径よりも大径となっている。この状態では、ハンドピースの接続端部をリング部材７に対して自由に出し入れすることができる。この状態でハンドピースの接続端部をリング部材７に挿入して、取付端子の供給通路管２の通路にハンドピースの突出管を連結し、作用リング６を溝無し部から溝付き部へと摺動させると、作用リング６が溝付き部の外周を押圧するので、スリ割り溝５が収縮し、溝付き部の内径が次第に縮小してハンドピースの接続端部を確実に把持する。

　操作レバー８は、操作者が指でつまんで操作する長手方向に延びるレバー本体と、このレバー本体の一端から両側に略直角に屈曲して断面逆Ｕ字型をなす二つの取付部とを有する。各取付部の先端部付近には、それぞれネジ孔が設けられている。二つの取付部の間に作用リング６の周面を配置し、そのネジ孔から作用リング６の各ネジ孔１７にネジ頭を有するネジ１６を挿入してネジ止めすることにより、ネジ１６を枢動軸として操作レバー８が作用リング６に枢動可能に連結される。

　この実施態様では、ハンドピース着脱装置Ｂはさらにシール部材４を備える。シール部材４は環状の部材で、リング部材７の溝付き部内部に配置され、ハンドピースの接続端部とリング部材７との間の気密性を高めるものである。この目的のため、及びリング部材７の溝付き部の内径の拡縮に対応するため、シール部材４はゴム等の弾性材で作製することが好ましい。リング部材７の溝付き部内部に配置されるシール部材４は、スリ割り溝５によって分割された金属片の先端部に設けられた爪部１０によって、リング部材７から抜け落ちることが防止される。

　本発明のハンドピース着脱装置Ｂは、以下の手順でハンドピース洗浄装置Ａの洗浄室１の天井１８に取り付ける。図２に示すように、取付端子の供給通路管２は、ハンドピースを取り付ける側の端部が反対側端部よりも大径とされており、図３及び図４に示すように、この反対側端部を端子本体１５の貫通孔２１に挿入し、洗浄室１の天井１８に設けた穴内に配置する。端子本体１５は天井１８の裏側で外函２２に嵌合してネジ孔２３にネジを挿入して固定される。この外函２２は、天井１８の裏面に対してシーリング材２４でシールされている。

　天井１８から洗浄室１内に突出している供給通路管２のハンドピースを取り付ける側の端部の周囲に、作用リング６を嵌合したリング部材７を配置し、さらにその周囲に固定枠１１を配置する。この時、シール部材４は、リング部材７の溝付き部の内部に配置しておく。リング部材７の溝無し部側の端部及びこれに対応する固定枠１１の端部を端子本体１５及び外函２２に当接させ、固定枠１１に設けた二つのネジ孔２５にそれぞれネジ２０を挿入して、固定枠１１にリング部材７を固定する。

　図２に示すように、操作レバー８の各取付部のレバー本体付近には、それぞれ支点孔１２が穿設されている。固定枠１１を二つの取付け部の間に配置し、支点孔１２及びこれに対応する位置において固定枠１１に設けられた貫通孔１２に支軸１４を貫通させ、かしめることにより、支軸１４を枢動軸として操作レバー８を固定枠１１に枢支する。また上述したように、ネジ１６を枢動軸として操作レバー８を作用リング６に枢動可能に連結する。

　次に本発明のハンドピース着脱装置Ｂの操作手順を説明する。まず図３（ａ）に示すように、操作レバー８を下げた状態では、操作レバー８が作用リング６に枢着している作用点（ネジ１６）が、固定枠１１に枢着している支軸１４よりも、取付端子方向に位置している。よって、リング部材７のスリ割り溝５の先端が作用リング６から露出して拡開しているため、ハンドピース３の接続端部９を、リング部材７及び取付端子に挿入・引抜可能となっている。この状態から図４（ａ）に示すように、操作レバー８を矢印の方向に引き上げると、操作レバー８が作用リング６に枢着している作用点（ネジ１６）が、固定枠１１に枢着している支軸１４よりも、ハンドピース方向に移動する。よって、作用リング６がリング部材７の溝付き部上へと摺動してスリ割り溝５の先端を覆うことにより、スリ割り溝５を収縮させて溝付き部の内径を縮径するので、ハンドピース３の接続端部９をリング部材７内に確実に保持することができる。

Ａ　ハンドピース洗浄装置
Ｂ　ハンドピース着脱装置
２　供給通路管
３　ハンドピース
４　シール部材
５　リング部材のスリ割り溝
６　作用リング
７　リング部材
８　操作レバー
１０　抜け落ち防止用爪部

Claims

　歯科用ハンドピースを歯科用ハンドピース洗浄装置のハンドピース取付端子に着脱するためのハンドピース着脱装置であって、
　ハンドピース取付端子に固定して、ハンドピースの接続端部を保持するためのリング部材と、
　該リング部材の外側に摺動可能に嵌合した作用リングと、
　該作用リングに連結した操作レバーとを備え、
　前記リング部材は、一端から切り込まれたスリ割り溝を有する溝付き部を有し、
　前記操作レバーの操作により前記作用リングを摺動させて、前記リング部材の溝付き部の内径を拡縮させることで、前記ハンドピースを前記リング部材から着脱可能としたことを特徴とする、ハンドピース着脱装置。
　前記操作レバーの一方向への操作により、前記作用リングを前記リング部材の溝付き部上に配置すると、該溝付き部の内径が収縮して前記ハンドピースが前記リング部材に固定保持され、前記操作レバーの反対方向への操作により、前記作用リングを前記リング部材の溝付き部から外すと、該溝付き部の内径が拡大して前記ハンドピースが前記リング部材から取り外し可能となる、請求項１に記載のハンドピース着脱装置。
　前記操作レバーを、前記取付端子上に支点を設けて軸支すると共に、その支点から離れた点を前記作用リングの作用点として枢着し、
　前記ハンドピースを取り外し可能状態とするには、前記操作レバーを押し込むことで前記作用点を前記支点よりも取付端子側位置に設定し、前記ハンドピースを取り付け状態とするには、前記操作レバーを引き上げることで前記作用点が前記支点よりもハンドピース側位置に来るようにした、請求項１に記載のハンドピース着脱装置。
　前記溝付き部の外径を、前記リング部材の他の部分よりも厚肉にして、前記作用リングの摺動により、前記溝付き部の内径を縮径可能とした、請求項１に記載のハンドピース着脱装置。
　前記リング部材の内側に、環状のシール部材をさらに有し、該シール部材内にハンドピースを装着する、請求項１に記載のハンドピース着脱装置。
　前記溝付き部の自由端に、溝付き部の他の部分よりも半径方向内方に肉厚とした爪部を設けた、請求項１に記載のハンドピース着脱装置。
　前記シール部材がゴム製で、前記リング部材及び前記作用リングが金属製で、前記リング部材の前記溝付き部に前記スリ割り溝を等間隔で複数設け、前記溝付き部の自由端に、溝付き部の他の部分よりも半径方向内方に肉厚とした爪部を設け、前記シール部材の抜け落ちを防止する、請求項５に記載のハンドピース着脱装置。
　歯科用ハンドピースを洗浄油によって洗浄する洗浄装置であって、
　洗浄するハンドピースを取り付けるハンドピース取付端子を少なくとも一つ備え、該ハンドピース取付端子には、請求項１～７のいずれか１項に記載のハンドピース着脱装置と、洗浄油をハンドピース内部に供給する供給通路管とが設けられている、歯科用ハンドピースの洗浄装置。