WO2014123024A1 - アンテナ装置およびアレーアンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

 底部が閉じた開口部を有する金属導体からなる第1のキャビティ部1と、第1のキャビティ部1の上面に重ねて配置され、内部に第1の給電プローブ13、および該第1の給電プローブ13に給電する第1の伝送線路14を有し、第1の偏波の電波を放射する第1の励振回路10と、第1の励振回路10の上面に重ねて配置され、貫通孔を有する金属導体からなる第2のキャビティ部30および第3のキャビティ部50とを備え、第1の励振回路10の上方に、導体からなる整合素子45を備えた。

Description

アンテナ装置およびアレーアンテナ装置
 本発明は、衛星通信および地上無線通信等において、信号を送受信するアンテナ装置および複数のアンテナを用いて信号を送受信するアレーアンテナ装置に関する。
 衛星通信等において、車両や航空機等の移動体に搭載されるアンテナは、積載スペースや積載重量が制限される。
 このため、アンテナには、小型で、かつ、軽量であることが求められる。
 複数のアンテナを用いて信号を送受信するアレーアンテナは、これを満足する1手段であり、従来の衛星通信用のアレーアンテナの例として、下記特許文献1のように、パッチアンテナと貫通孔を有する金属を積層したアンテナを用いた構成が知られている。
 また、アンテナには、直交2偏波で使用可能であることを求められる場合がある。
 これを実現するため、下記特許文献2のように、2つの矩形ホーンアンテナを交差させて上下に配置する方法がある。
 さらに、より簡易な構成としては、下記特許文献3のように、基板上に一方の偏波を励振するための給電プローブを配置し、この基板を給電プローブが直交するように2層重ねて配置する方法が提案されている。
 下記特許文献1に記載のアンテナは、直交偏波対応ではあるが、パッチアンテナを用いており、広帯域化に寄与する非励振素子を付加した場合でも、一般に帯域は10%前後であるため、それ以上の広帯域化が難しいという課題がある。
 下記特許文献3に記載のアンテナは、直交偏波対応かつ数10%の広帯域で使用可能である。
 しかし、このアンテナを素子アンテナとして複数配置してアレーアンテナを構成した場合、全ての素子アンテナに対してトーナメント接続を行うと、給電構造が複雑化し、製造コストおよび製造工程が増大するという課題がある。
 図17はx方向8素子、y方向8素子の計64素子で構成されるアレーアンテナの給電回路の例を示している。
 なお、本図はx方向の偏波に対応する構造を示しており、これに直交するy方向の偏波の給電のためには、さらに、本図を90°回転させた構造が別途必要となる。
 給電回路での損失を低減するため、この給電回路を全て導波管で構成した場合には、複雑な構造に加え、給電回路の重量、体積が増加する。
 この対策として、給電プローブと同一面上にストリップ線路を用いて給電回路の一部を構成し、配線をアンテナ下部に垂直に引き下ろした後に導波管で接続することが考えられる。
 以降、引き下ろし部を垂直給電部と記載する。
 図18は下記特許文献3に記載のアンテナから本発明と関連する部分のみを取り出し、4素子を単位としてストリップ線路を用いサブアレーを構成した例である。
 本アンテナの各素子は、底部が閉じた第1のキャビティ部201、第1の偏波を励振する第1の励振回路210、第2の偏波を励振する第2の励振回路220、貫通孔を有する第3のキャビティ部250から構成される。
 第1のキャビティ部201は、例えば、開口部を切削した金属で構成される。
 なお、底部は閉じている。
 第1の励振回路210は、誘電体基板211内に素子アンテナ毎に互いに逆相で給電される1対の素子により構成された第1の給電プローブ213、各素子アンテナの第1の給電プローブ213に信号を分配する第1の伝送線路214を有する。
 第1の伝送線路214がストリップ線路となるよう、誘電体基板211の上下は第1のキャビティ部201の開口部と同じ形状の貫通孔を有するグランド層215,216を配置する。
 また、誘電体基板211内部にキャビティ部201と同様の構造を与えるため、第1のキャビティ部201の開口部に沿って金属のスルーホール212を配置し、キャビティ側壁とする。
 第1の伝送線路214の起点は、図の一点鎖線部との交点であり、この点で同軸線路の内導体と接続され、-z方向の構造物を貫通してアンテナ下部へ至る。
 第2の励振回路220は、誘電体基板221内に素子アンテナ毎に互いに逆相で給電される1対の素子により構成された第2の給電プローブ223、各素子アンテナの第2の給電プローブ223に信号を分配する第2の伝送線路224を有する。
 第1の給電プローブ213が励振する偏波と第2の給電プローブ223が励振する偏波とが直交するよう、第2の励振回路220は、第1の励振回路210と90°配置が回転した構造である。
 第2の伝送線路224がストリップ線路となるよう、誘電体基板221の上下には、第1のキャビティ部201の開口部と同じ形状の貫通孔を有するグランド層215,225を配置する。
 ここで、グランド層215は、第1の励振回路210と第2の励振回路220との両方のグランドの役割を果たす。
 また、誘電体基板221内部にキャビティ部201と同様の構造を与えるため、第1のキャビティ部201の開口部に沿って金属のスルーホール212を配置し、キャビティ側壁とする。
 第2の伝送線路224の起点は、図の一点鎖線部との交点であり、この点で同軸線路の内導体と接続され、-z方向の構造物を貫通してアンテナ下部へ至る。
 第3のキャビティ部250は、貫通孔を有した金属で構成される。
 図18のD-D´断面図を図19に示す。
 ここで、本アンテナが使用される下限周波数をf1、上限周波数をfhとする。
 ここでは、第1のキャビティ部201の径d1と、第3のキャビティ部250の径d3とが等しいものとする。
 本アンテナを、径d1の正方形の導波管とみなした場合、基本モードのカットオフ周波数fcは、c/(2×d1)、但し、cは光速、で与えられる。
 f1において、電磁波が導波管を伝搬可能とするには、f1>fcとなるよう、d1を大きく設定する必要がある。
 仮に、d1としてf1<fcとなる径を用いた場合、カットオフとなって反射が悪化し、アンテナの利得が低下する。
 一方、本アンテナを用いてアレーアンテナを構成する場合、fhにおいて、不要な方向への放射を回避しつつ、素子の利得を大きくするには、素子間隔d0がfhにおいて1波長未満、すなわち、d0<c/fhとなるよう、d0を小さく設定する必要がある。
 図から素子間の壁厚を確保するため、d0>d3は明らかである。
 ここで、図19の構成において、スルーホール212、第1の伝送線路214、第2の伝送線路224を配置するため、幅d4が必要となる。
 素子間隔d0は、d1とd4との和となり、素子間隔がfhにおいて1波長を超過する。
 この結果、アレーアンテナの放射パターンが劣化し、不要方向への放射が生じると共に、所望方向の利得は低下する。
 図20のように、第3のキャビティ部250の径d3を、第1のキャビティ部201の径d1よりも大きくし、開口を密に配置することは可能であるが、この場合でも、d1+d4とd0との関係は、前記と同様である。
 反対に、図20でd0<c/fhを満足した場合、d4を確保した残りの径d1は、カットオフとなり、利得低下につながる。
特開平11-186837号公報 米国特許出願公開第2007/0085744号明細書 特開2011-199499号公報
 従来のアンテナ装置は、以上のように構成されるので、広帯域で使用可能、かつ、小型に構成可能なものではない課題があった。
 また、従来のアレーアンテナ装置は、放射パターンが良好なものではない課題があった。
 本発明は、広帯域で使用可能、かつ、小型に構成可能なアンテナ装置を得ることを目的とする。
 また、本発明は、放射パターンが良好なアレーアンテナ装置を得ることを目的とする。
 本発明のアンテナ装置は、底部が閉じた開口部を有する金属導体からなるキャビティと、キャビティの上面に重ねて配置され、内部に第1の給電プローブ、および該第1の給電プローブに給電する第1の伝送線路を有し、第1の偏波の電波を放射する第1の励振回路と、第1の励振回路の上面に重ねて配置され、貫通孔を有する金属導体からなる放射部とを備え、第1の励振回路の上方に、導体からなる第1の整合素子を備えたものである。
 本発明のアレーアンテナ装置は、底部が閉じた複数配列された開口部を有する金属導体からなるキャビティと、キャビティの上面に重ねて配置され、内部に複数配列された第1の給電プローブ、および該第1の給電プローブに給電する第1の伝送線路を有し、第1の偏波の電波を放射する第1の励振回路と、第1の励振回路の上面に重ねて配置され、複数配列された貫通孔を有する金属導体からなる放射部とを備え、第1の励振回路の上方に、導体からなる複数配列された第1の整合素子を備えたものである。
 本発明によれば、第1の励振回路の上方に、導体からなる第1の整合素子を備えたので、キャビティを小型化しても反射特性を改善できることから、広帯域で使用可能、かつ、小型に構成可能なアンテナ装置を得ることができる効果がある。
 また、前記アンテナ装置を複数配列した場合に、放射パターンが良好なアレーアンテナ装置を得ることができる効果がある。
 さらに、垂直給電部を導波管として、導波管の対向する部位からそれぞれ線路を引き出し、これらを各素子アンテナの対向する給電プローブと接続した場合には、偏波間の結合を低減できる効果がある。
本発明の実施の形態1によるアンテナの構成を示す分解斜視図である。 図1におけるアンテナの詳細を示すx-z断面図である。 本発明の実施の形態2によるアンテナの構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態3によるアンテナの構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態4による4素子アレーアンテナの構成を示す分解斜視図である。 図5における4素子アレーアンテナの詳細を示すx-z断面図である。 本発明の実施の形態4による素子間隔および従来の素子間隔を用いてアレーアンテナを構成した際の放射パターンを示す特性図である。 本発明の実施の形態5による4素子アレーアンテナの構成を示す分解斜視図である。 図8における励振回路の詳細を示すx-y平面図である。 図8における4素子アレーアンテナの詳細を示すx-z断面図である。 本発明の実施の形態6によるアンテナの構成を示す分解斜視図である。 図11における励振回路の詳細を示すx-y平面図である。 本発明の実施の形態7による4素子アレーアンテナの構成を示す分解斜視図である。 図13における励振回路の詳細を示すx-y平面図である。 図14における励振回路の他の詳細を示すx-y平面図である。 図14における励振回路の他の詳細を示すx-y平面図である。 従来のアレーアンテナの給電回路を示す平面図である。 従来の4素子アレーアンテナの構成を示す分解斜視図である。 図18における4素子アレーアンテナの詳細を示すx-z断面図である。 図18における4素子アレーアンテナの他の詳細を示すx-z断面図である。
 以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
 本発明の実施の形態1によるアンテナ装置について説明する。
 図1は本発明の実施の形態1によるアンテナの構成を示す分解斜視図である。
 なお、本発明の構成を簡単に示すため、本実施の形態1は、単一偏波とする。
 本アンテナは、底部が閉じた第1のキャビティ部1、第1の偏波を励振する第1の励振回路10、貫通孔を有する第2のキャビティ部(放射部)30、整合素子部40、貫通孔を有する第3のキャビティ部(放射部)50から構成される。
 第1のキャビティ部1は、例えば、開口部を切削した金属で構成される。
 なお、底部は閉じている。
 第1の励振回路10は、誘電体基板11内に第1の給電プローブ13、第1の給電プローブ13に信号を供給する第1の伝送線路14を有する。
 第1の伝送線路14がストリップ線路となるよう、誘電体基板11の上下は、第1のキャビティ部1の開口部と同じ形状の貫通孔を有するグランド層15,16を配置する。
 また、誘電体基板11内部に第1のキャビティ部1と同様の構造を与えるため、第1のキャビティ部1の開口部に沿って金属のスルーホール12を配置し、キャビティ側壁とする。
 第1の伝送線路14の起点は、図の一点鎖線部との交点であり、この点で同軸線路の内導体と接続され、-z方向の構造物を貫通してアンテナ下部へ至る。
 第2のキャビティ部30は、貫通孔を有した金属で構成され、第1の励振回路10と次に示す整合素子部40との高さを調整する。
 整合素子部40の誘電体基板41の上下には、第2のキャビティ部30の開口部と同じ形状の貫通孔を有するグランド層43,44を配置する。
 誘電体基板41内部に第2のキャビティ部30と同様の構造を与えるため、第2のキャビティ部30の開口部に沿って金属のスルーホール42を配置し、キャビティ側壁とする。
 グランド層43の貫通孔部には、整合素子(第1の整合素子)45を配置する。
 本図では、四角形の導体であるが、円形等の四角形と異なる形状であってもよい。
 また、整合素子45は、グランド層44の貫通孔部に配置してもよい。
 なお、誘電体基板41は、整合素子45を保持するためだけに存在しているので、キャビティ側壁に整合素子45を保持する構造を設けるなどにより、誘電体基板41を廃してもよい。
 第3のキャビティ部50は、貫通孔を有した金属で構成される。
 本実施の形態1のアンテナは、前記特許文献3のように、基板上に一方の偏波を励振するための給電プローブを配置した構成なので、数10%の広帯域で使用可能である。
 また、本実施の形態1のアンテナは、第1のキャビティ部1を小径化することが特徴である。
 先に示したように、従来例の図12から図14の説明において、単に第1のキャビティ部1を小径化すると、f1においてカットオフとなり、反射特性の劣化につながるが、本実施の形態1では、整合素子45を配置することで、反射特性を改善できる。
 本実施の形態1では、第1のキャビティ部1の開口径が、f1における導波管の基本モードのカットオフ以下に小径化する。
 なお、図1のアンテナにおいて、整合素子45は、パッチアンテナにも見えるが、反射特性が悪いにせよ、整合素子45が無くともアンテナとして成立する。
 したがって、整合素子45は、あくまでも整合を目的とした構造物である。
 図1のA-A´断面図を図2に示す。
 第2のキャビティ部30の径d2と、第3のキャビティ部50の径d3とが等しいものとする。
 従来の図14と比較し、d3の径を同じとすると、本実施の形態1では、d1を小さくすることができる。
 また、本実施の形態1では、d1を小さくすることができ、誘電体基板11内のスルーホール12間の距離もd1とほぼ等しい。
 この結果、素子が小型化され、2箇所のスルーホール12の外側の領域が広いので、ここに伝送線路を配置しても、アンテナを密に配置したアレーアンテナを構成できる。
 伝送線路の具体的な配置とアレーアンテナにおける効果は後の実施形態で説明する。
 以上により、単一偏波を使用対象として、広帯域、かつ、小型のアンテナ装置を得ることができる。
 以上により、本実施の形態1によれば、第1の励振回路10の上方に、整合素子45を備えたので、第1のキャビティ部1を小型化しても反射特性を改善できることから、広帯域で使用可能、かつ、小型に構成可能なアンテナ装置を得ることができる。
実施の形態2.
 本発明の実施の形態2によるアンテナ装置について説明する。
 図3は本発明の実施の形態2によるアンテナの構成を示す分解斜視図である。
 なお、本発明の構成を簡単に示すため、本実施の形態2は、直交二偏波とする。
 本図の内、底部が閉じた第1のキャビティ部1、第1の偏波を励振する第1の励振回路10、貫通孔を有する第2のキャビティ部30、整合素子部40、貫通孔を有する第3のキャビティ部50を有する点は、前記実施の形態1と同様である。
 前記実施の形態1と比較し、本実施の形態2は、第1の励振回路10の内部構造、および、第1の励振回路10と放射する偏波が直交する第2の励振回路20が追加された点が異なる。
 第1のキャビティ部1、第2のキャビティ部30、整合素子部40、第3のキャビティ部50の構造は、前記実施の形態1と同様であるので省略する。
 第1の励振回路10は、誘電体基板11内に互いに正対する2つのプローブからなり、互いに逆相で給電される1対の素子により構成された第1の給電プローブ17、第1の給電プローブ17に信号を分配する第1の伝送線路18を有する。
 第1の伝送線路18がストリップ線路となるよう、誘電体基板11の上下は、第1のキャビティ部1の開口部と同じ形状の貫通孔を有するグランド層15,16を配置する。
 また、誘電体基板11内部に、第1のキャビティ部1と同様の構造を与えるため、第1のキャビティ部1の開口部に沿って金属のスルーホール12を配置し、キャビティ側壁とする。
 第1の伝送線路18の起点は、図の一点鎖線部との交点であり、この点で同軸線路の内導体(第1の垂直給電部)と接続され、-z方向の構造物を貫通してアンテナ下部へ至る。
 第2の励振回路20は、誘電体基板21内に互いに正対する2つのプローブからなり、互いに逆相で給電される1対の素子により構成された第2の給電プローブ27、第2の給電プローブ27に信号を分配する第2の伝送線路28を有する。
 第1の励振回路10により放射する偏波と、第2の励振回路20により放射する偏波とが直交するよう、第2の励振回路20は、第1の励振回路10とx-y面で90°回転した構造である。
 第2の伝送線路28がストリップ線路となるよう、誘電体基板21の上下は、第1のキャビティ部1の開口部と同じ形状の貫通孔を有するグランド層25,15を配置する。
 グランド層15は、第1の励振回路10と第2の励振回路20との両方のグランドの役割を果たす。
 また、誘電体基板21内部に、第1のキャビティ部1と同様の構造を与えるため、第1のキャビティ部1の開口部に沿って金属のスルーホール12を配置し、キャビティ側壁とする。
 第2の伝送線路28の起点は、図の一点鎖線部との交点であり、この点で同軸線路の内導体(第2の垂直給電部)と接続され、-z方向の構造物を貫通してアンテナ下部へ至る。
 断面構造は、図2に第2の励振回路20が追加されるだけであるので省略する。
 本実施の形態2のアンテナは、前記特許文献3のように、基板上に一方の偏波を励振するための給電プローブを配置し、この基板を給電プローブが直交するように2層重ねて配置した構成なので、数10%の広帯域で使用可能である。
 また、本実施の形態2のアンテナは、第1のキャビティ部1を小径化することが特徴である。
 先に示したように、従来例の図12から図14の説明において、単に第1のキャビティ部1を小径化すると、f1においてカットオフとなり、反射特性の劣化につながるが、本実施の形態2では、整合素子45を配置することで、反射特性を改善できる。
 さらに、本実施の形態2では、直交二偏波での使用が可能である。
 以上により、広帯域、かつ、直交偏波対応で、小型のアンテナ装置を得ることができる。
 以上により、本実施の形態2によれば、第1の励振回路10および第2の励振回路20の上方に、整合素子45を備えたので、第1のキャビティ部1を小型化しても反射特性を改善できることから、広帯域で使用可能、かつ、直交偏波対応で、小型に構成可能なアンテナ装置を得ることができる。
実施の形態3.
 本発明の実施の形態3によるアンテナ装置について説明する。
 図4は本発明の実施の形態3によるアンテナの構成を示す分解斜視図である。
 なお、本発明の構成を簡単に示すため、本実施の形態3は、直交二偏波とする。
 本図の内、底部が閉じた第1のキャビティ部1、第1の偏波を励振する第1の励振回路10、第2の偏波を励振する第2の励振回路20、貫通孔を有する第2のキャビティ部(下部放射部)30、整合素子部40、貫通孔を有する第3のキャビティ部(上部放射部)50を有する点は、前記実施の形態2と同様である。
 前記実施の形態2と比較し、本実施の形態3は、整合素子部40の内部構造が異なる。
 第1のキャビティ部1、第1の励振回路10、第2の励振回路20、第2のキャビティ部30、第3のキャビティ部50の構造は、前記実施の形態2と同様であるので省略する。
 整合素子部40の誘電体基板(整合素子用誘電体基板)41の上下には、第2のキャビティ部30の開口部と同じ形状の貫通孔を有するグランド層43,44を配置する。
 なお、グランド層43,44およびグランド層15,16,25は、銅箔により形成される。
 また、第2のキャビティ部30の開口部に沿って金属のスルーホール42を配置し、キャビティ側壁とする。
 グランド層43の貫通孔部には、整合素子(第2の整合素子)46を配置する。
 整合素子46は、第2の励振回路20が放射する偏波と平行な導体スリットであり、第2の励振回路20が放射する偏波に対して整合素子として働く。
 一方、整合素子46のスリットは、第1の励振回路10が放射する偏波と直交し、第2の励振回路20が放射する偏波にはほとんど影響を与えない。
 グランド層44の貫通孔部には、整合素子(第1の整合素子)47を配置する。
 整合素子47は、第1の励振回路10が放射する偏波と平行な導体スリットであり、第1の励振回路10が放射する偏波に対して整合素子として働く。
 一方、整合素子47のスリットは、第2の励振回路20が放射する偏波と直交し、第2の励振回路20が放射する偏波にはほとんど影響を与えない。
 したがって、各偏波の整合素子の寸法、高さを独立に調整できる。
 本実施の形態3では、第1の励振回路10から整合素子47までの高さと、第2の励振回路20から整合素子46までの高さとを等しく調整することで、良好な放射パターンを容易に得る。
 導波管部の断面構造は、図2に第2の励振回路20が追加されるだけであるので省略する。
 本実施の形態3のアンテナは、前記特許文献3のように、基板上に一方の偏波を励振するための給電プローブを配置し、この基板を給電プローブが直交するように2層重ねて配置した構成なので、数10%の広帯域で使用可能である。
 また、本実施の形態3のアンテナは、第1のキャビティ部1を小径化することが特徴である。
 先に示したように、従来例の図12から図14の説明において、単に第1のキャビティ部1を小径化すると、f1においてカットオフとなり、反射特性の劣化につながるが、本実施の形態3では、整合素子46,47を配置することで、反射特性を改善できる。
 本実施の形態3では、直交二偏波での使用が可能であるだけでなく、両偏波の特性を個々に改善できる。
 以上により、広帯域、かつ、直交偏波対応で、小型のアンテナ装置を得ることができる。
 以上により、本実施の形態3によれば、第1の励振回路10および第2の励振回路20の上方に、整合素子46,47を備えたので、第1のキャビティ部1を小型化しても反射特性を改善できることから、広帯域で使用可能、かつ、直交偏波対応で両偏波の特性を個々に改善でき、小型に構成可能なアンテナ装置を得ることができる。
実施の形態4.
 本発明の実施の形態4によるアレーアンテナ装置について説明する。
 図5は本発明の実施の形態4による4素子アレーアンテナの構成を示す分解斜視図である。
 なお、本発明の構成を簡単に示すため、本実施の形態4は、直交二偏波とする。
 本実施の形態4の構成は、前記実施の形態3と同様であるが、アンテナを複数配置し、アレーアンテナとしたこと、第1の励振回路110、第2の励振回路120内に、アレーアンテナを構成する各素子への給電回路を有することが異なる。
 なお、本図は、4素子をサブアレーの単位とし、これら4素子に対してストリップ線路を用いた場合の例であるが、より多くの素子に対してストリップ線路を用いて給電してもよいし、サブアレーを複数配置してアンテナ全体を構成してもよい。
 本アンテナは、底部が閉じた第1のキャビティ部101、第1の偏波を励振する第1の励振回路110、第2の偏波を励振する第2の励振回路120、貫通孔を有する第2のキャビティ部130、整合素子部140、貫通孔を有する第3のキャビティ部150から構成される。
 第1のキャビティ部101は、例えば、開口部を切削した金属で構成される。
 なお、底部は閉じている。
 第1の励振回路110は、誘電体基板111内に素子アンテナ毎に互いに逆相で給電される1対の素子により構成された第1の給電プローブ117、分岐することで各素子アンテナの第1の給電プローブ117に信号を分配する第1の伝送線路118を有する。
 第1の伝送線路118がストリップ線路となるよう、誘電体基板111の上下は、第1のキャビティ部101の開口部と同じ形状の貫通孔を有するグランド層115,116を配置する。
 また、誘電体基板111内部に、第1のキャビティ部101と同様の構造を与えるため、第1のキャビティ部101の開口部に沿って金属のスルーホール112を配置し、キャビティ側壁とする。
 第1の伝送線路118の起点は、図の一点鎖線部との交点であり、この点で同軸線路の内導体と接続され、-z方向の構造物を貫通してアンテナ下部へ至る。
 これ以降の接続は従来例と同じく、例えば、導波管による接続を行うが、導波管の分岐数が低減され、構成が簡単になる。
 第2の励振回路120は、誘電体基板121内に素子アンテナ毎に互いに逆相で給電される1対の素子により構成された第2の給電プローブ127、分岐することで各素子アンテナの第2の給電プローブ127に信号を分配する第2の伝送線路128を有する。
 第1の給電プローブ117が励振する偏波と、第2の給電プローブ127が励振する偏波とが直交するよう、第2の励振回路120は、第1の励振回路110と90°配置が回転した構造である。
 第2の伝送線路128がストリップ線路となるよう、誘電体基板121の上下には、第1のキャビティ部101の開口部と同じ形状の貫通孔を有するグランド層125,115を配置する。
 ここで、グランド層115は、第1の励振回路110と第2の励振回路120との両方のグランドの役割を果たす。
 また、誘電体基板121内部に、第1のキャビティ部101と同様の構造を与えるため、第1のキャビティ部101の開口部に沿って金属のスルーホール112を配置し、キャビティ側壁とする。
 第2の伝送線路128の起点は、図の一点鎖線部との交点であり、この点で同軸線路の内導体と接続され、-z方向の構造物を貫通してアンテナ下部へ至る。
 これ以降の接続は従来と同じく、例えば、導波管による接続を行うが、導波管の分岐数が低減され、構成が簡単になる。
 第2のキャビティ部130は、貫通孔を有した金属で構成され、第1の励振回路110および第2の励振回路120と次に示す整合素子部140との高さを調整する。
 整合素子部140の誘電体基板141の上下には、第2のキャビティ部130の開口部と同じ形状の貫通孔を有するグランド層143,144を配置する。
 なお、グランド層143,144およびグランド層115,116,125は、銅箔により形成される。
 また、第2のキャビティ部130の開口部に沿って金属のスルーホール142を配置し、キャビティ側壁とする。
 グランド層143の貫通孔部には、整合素子146を配置する。
 整合素子146は、第2の励振回路120が放射する偏波と平行な導体スリットであり、第2の励振回路120が放射する偏波に対して整合素子として働く。
 一方、整合素子146のスリットは、第1の励振回路110が放射する偏波と直交し、第2の励振回路120が放射する偏波にはほとんど影響を与えない。
 グランド層144の貫通孔部には、整合素子147を配置する。
 整合素子147は、第1の励振回路110が放射する偏波と平行な導体スリットであり、第1の励振回路110が放射する偏波に対して整合素子として働く。
 一方、整合素子147のスリットは、第2の励振回路120が放射する偏波と直交し、第2の励振回路120が放射する偏波にはほとんど影響を与えない。
 したがって、各偏波の整合素子の寸法、高さを独立に調整できる。
 第3のキャビティ部150は、貫通孔を有した金属で構成される。
 図5のB-B´断面図を図6に示す。
 ここで、本アンテナが使用される下限周波数をf1、上限周波数をfhとする。
 第2のキャビティ部130の径d2と、第3のキャビティ部150の径d3とが等しいものとする。
 本アンテナを用いてアレーアンテナを構成する場合、fhにおいて不要な方向への放射を回避しつつ、素子の利得を大きくするには、素子間隔d0がfhにおいて1波長未満、すなわち、d0<c/fhとなるよう、d0を小さく設定する必要がある。
 図から素子間の壁厚を確保するため、d0>d3は明らかである。
 ここで、図6の構成において、スルーホール112、第1の伝送線路118、第2の伝送線路128を配置するため、幅d4が必要となる。
 本実施の形態4では、整合素子146,147を設けることにより、d1を小さくすることができ、誘電体基板111内のスルーホール112間の距離もd1とほぼ等しい。
 この結果、素子が小型化され、2箇所のスルーホール112の外側の領域が広いので、ここに伝送線路を配置できる。
 素子間隔d0は、d1とd4との和となるが、d1を小さくすることができるので、素子間隔がfhにおいて1波長を超過せず、アンテナを密に配置したアレーアンテナを構成できる。
 本実施の形態4の素子間隔および従来の素子間隔を用い、x方向8素子、y方向8素子の計64素子で構成されるアレーアンテナを構成した際の放射パターンの例を図7に示す。
 なお、x方向、y方向共に、同じ素子アンテナ間隔とし、x-z面の放射パターンと、y-z面の放射パターンとは同一である。
 図6において、本実施の形態4における素子間隔d0を上限周波数fhにおいて0.97λとし、第1のキャビティ部101の開口径d1を0.4λとする。
 隣接する第1のキャビティ部101の隙間の幅d4は、0.57λとなり、第1の伝送線路118、第2の伝送線路128を容易に配置できる。
 一方、従来の図13において、第1のキャビティ部1の開口径d1に0.73λを、隣接する第1のキャビティ部1の隙間の幅d4に0.37λを要したとき、素子間隔d0は、1.1λとなる。
 図7において、従来では素子間隔が1λを超え、不要な方向への放射であるグレーティングローブが生じている。
 ±60°付近のローブがこれに相当する。
 一方、本実施の形態4では、素子間隔が1λ未満となるため、グレーティングローブは生じない。
 以上により、広帯域、かつ、直交偏波対応で、かつ、アンテナ間にストリップ線路を配置してアレーアンテナを構成しても、グレーティングローブを解消し、放射パターンが良好なアレーアンテナ装置を得ることができる。
 以上により、本実施の形態4によれば、前記実施の形態3のアンテナを複数配置し、アレーアンテナとし、第1の励振回路110、第2の励振回路120内に、アレーアンテナを構成する各素子への給電回路を有するように構成したので、広帯域で使用可能、かつ、直交偏波対応で両偏波の特性を個々に改善でき、かつ、アンテナ間にストリップ線路を配置してアレーアンテナを構成しても、グレーティングローブを解消し、放射パターンが良好なアレーアンテナ装置を得ることができる。
実施の形態5.
 本発明の実施の形態5によるアレーアンテナ装置について説明する。
 図8は本発明の実施の形態5による4素子アレーアンテナの構成を示す分解斜視図である。
 なお、本発明の構成を簡単に示すため、本実施の形態5は、直交二偏波とする。
 本実施の形態5の構成は、前記実施の形態4と同様であるが、アンテナ底部から、第1の励振回路110、第2の励振回路120への接続に導波管を用いることが異なる。
 なお、本図は、4素子をサブアレーの単位とし、これら4素子に対してストリップ線路を用いた場合の例であるが、より多くの素子に対してストリップ線路を用いて給電してもよいし、サブアレーを複数配置してアンテナ全体を構成してもよい。
 整合素子部140、第3のキャビティ部150の構造は、前記実施の形態4と同様であるので省略する。
 第1のキャビティ部101の2つの扁平な穴は貫通孔であり、アンテナ底部からの導波管である。
 グランド層115,116,125には、この導波管に対応した貫通孔を有する。
 第1の励振回路110の誘電体基板111に、導波管と同様の構造を与えるため、導波管形状に沿って金属のスルーホール119a,119bを配置し、導波管側壁とする。
 また、第1の伝送線路118は、スルーホール119aと接続される。
 第1の励振回路110のx-y面の詳細を図9に示す。
 図中の右側の扁平な長方形を形成するスルーホール119aは、第1の励振回路110に対応する導波管構造である。
 図中の中央の扁平な長方形を形成するスルーホール119bは、第2の励振回路120に対応する導波管構造であり、第1の励振回路110は通過する。
 第2の励振回路120の誘電体基板121に導波管と同様の構造を与えるため、導波管形状に沿って金属のスルーホール119bを配置し、導波管側壁とする。
 また、第2の伝送線路128は、スルーホール119bと接続される。
 第2のキャビティ部130の2つの扁平な穴は、導波管のバックショート部であり、グランド層144で閉じられる。
 なお、誘電体基板141に導波管形状に沿ったスルーホールを設け、グランド層144を通過させ、グランド層143で閉じてもよい。
 図8のC-C´断面図を図10に示す。
 第2のキャビティ部130の径d2は、第3のキャビティ部150の径d3よりも小さいものとする。
 図の中央がアンテナ底部からの導波管構造である。
 素子間隔d0は、前記実施の形態4と同じであり、素子間隔がfhにおいて1波長を超過せず、アンテナを密に配置したアレーアンテナを構成できる。
 さらに、アンテナ底部からの導波管のショート面を整合素子部140のグランド層144とすることで、ショート面を形成するための新たな加工が不要となり、構造を簡単にできる。
 以上により、広帯域、かつ、直交偏波対応で、かつ、アンテナ間にストリップ線路を配置してアレーアンテナを構成しても、グレーティングローブを解消し、放射パターンが良好で、構造が簡単なアレーアンテナ装置を得ることができる。
 以上により、本実施の形態5によれば、前記実施の形態4の構成において、アンテナ底部から、第1の励振回路110、第2の励振回路120への接続に導波管を用いるように構成したので、広帯域で使用可能、かつ、直交偏波対応で両偏波の特性を個々に改善でき、かつ、アンテナ間にストリップ線路を配置してアレーアンテナを構成しても、グレーティングローブを解消し、放射パターンが良好で、構造が簡単なアレーアンテナ装置を得ることができる。
実施の形態6.
 本発明の実施の形態6によるアンテナ装置について説明する。
 図11は本発明の実施の形態6によるアンテナの構成を示す分解斜視図である。
 なお、本発明の構成を簡単に示すため、本実施の形態6は、直交二偏波とする。
 本実施の形態6の構成は、前記実施の形態3と同様であるが、アンテナ底部から、第1の励振回路10、第2の励振回路20への接続に導波管を用いることが異なる。また、伝送線路の配線に特徴を有する。
 整合素子部40、第3のキャビティ部50の構造は、前記実施の形態3と同様であるので省略する。
 第1のキャビティ部1の2つの扁平な穴は貫通孔であり、アンテナ底部からの導波管である。
 グランド層15,16,25には、この導波管に対応した貫通孔を有する。
 第1の励振回路10の誘電体基板11に、導波管と同様の構造を与えるため、導波管形状に沿って金属のスルーホール19a,19bを配置し、導波管側壁とする。
 第1の励振回路10のx-y面の詳細を図12に示す。
 図中の右側の扁平な長方形を形成するスルーホール19aは、第1の励振回路10に対応する導波管構造(第1の導波管部)である。
 図中の下部の扁平な長方形を形成するスルーホール19bは、第2の励振回路20に対応する導波管構造(第2の導波管部)であり、この部分の信号は第1の励振回路10を通過する。
 図12を参照して、本実施の形態6の特徴である伝送線路の配線について説明する。
 互いに対向する第1の給電プローブ(第3の給電プローブ)17aおよび第1の給電プローブ(第4の給電プローブ)17bに、第1の伝送線路(第3の伝送線路)18aおよび第1の伝送線路(第4の伝送線路)18bの一端部がそれぞれ直接接続されている。第1の伝送線路18a,18bの他端部は、導波管部を構成するスルーホール19aの互いに対向する部位に接続されている。
 ここで、第1の伝送線路18a,18bは、周波数に対する位相特性(いわゆる「位相の周波数特性」)が同等の特性を有し、かつ電気特性が同等の特性を有しており、信号の位相が周波数に依らず互いに逆相となっている。これにより、第1の給電プローブ17a,17bは周波数に依らず互いに逆相で励振される。
 第2の励振回路20は、第1の励振回路10とx-y面で90°回転した構造である。
 すなわち、第2の励振回路20の誘電体基板21に金属のスルーホール29a,29bを配置し、導波管側壁とする。互いに対向する第2の給電プローブ(第5の給電プローブ)27aおよび第2の給電プローブ(第6の給電プローブ)27bに、第2の伝送線路(第5の伝送線路)28aおよび第2の伝送線路(第6の伝送線路)28bの一端部がそれぞれ直接接続されている。第2の伝送線路28a,28bの他端部は、スルーホール29bの互いに対向する部位に接続されている。
 第2のキャビティ部30の2つの扁平な穴は、導波管のバックショート部であり、上面で閉じた非貫通穴となっている。
 なお、この穴は第2のキャビティ部30を貫通してグランド層44で閉じてもよい。また、誘電体基板41に導波管形状に沿ったスルーホールを設け、グランド層44を通過させてグランド層43で閉じてもよい。さらに、第1の励振回路10に対応する導波管構造に対しては穴を設けず、グランド層25で閉じてもよい。
 以上により、互いに対向する第1の給電プローブ17a,17bが周波数に依らず互いに逆相で励振され、かつ互いに対向する第2の給電プローブ27a,27bが周波数に依らず互いに逆相で励振されることで、導波管部を基準とした反射を抑制することができる。また、第1の給電プローブ17a,17bと第2の給電プローブ27a,27b間の結合が相殺されるため、偏波間の結合を低減することができる。
 以上により、本実施の形態6によれば、前記実施の形態3の構成において、アンテナ底部から、第1の励振回路10、第2の励振回路20への接続に導波管を用い、かつ、第1の給電プローブ17a,17bを周波数に依らずに互いに逆相で励振し、第2の給電プローブ27a,27bを周波数に依らずに互いに逆相で励振するように伝送線路を構成した。これにより、広帯域で使用可能であり、かつ、直交偏波に対応して両偏波の特性を個々に改善可能で、小型に構成可能で、さらに偏波間の結合を低減したアンテナ装置を得ることができる。
実施の形態7.
 本発明の実施の形態7によるアレーアンテナ装置について説明する。
 図13は、本発明の実施の形態7による4素子アレーアンテナの構成を示す分解斜視図である。
 なお、本発明の構成を簡単に示すため、本実施の形態7は、直交二偏波とする。
 本実施の形態7の構成は、前記実施の形態5と同様であるが、導波管の配置および伝送線路の配線が異なる。
 なお、本図は4素子をサブアレーの単位とし、これら4素子に対してストリップ線路を用いた構成を示しているが、より多くの素子に対してストリップ線路を用いて給電してもよいし、このサブアレーをさらに複数配置してアレーアンテナを構成してもよい。
 整合素子部140、第3のキャビティ部150の構造は、前記実施の形態5と同様であるので省略する。
 第1の励振回路110のx-y面の詳細を図14に示す。
 図中の右側の扁平な長方形を形成するスルーホール119aは、第1の励振回路110に対応する導波管構造(第1の導波管部)である。
 図中の下部の扁平な長方形を形成するスルーホール119bは、第2の励振回路120に対応する導波管構造(第2の導波管部)であり、この部分の信号は第1の励振回路110を通過する。
 図14を参照して、本実施の形態7の特徴である伝送線路の配線について説明する。
 各素子の第1の給電プローブ(第3の給電プローブ)117aに、第1の伝送線路(第3の伝送線路)118aの一端部が分岐してそれぞれ直接接続されている。また、各素子の対向する第1の給電プローブ(第4の給電プローブ)117bに、第1の伝送線路(第4の伝送線路)118bの一端部が分岐してそれぞれ直接接続されている。第1の伝送線路118a,118bの他端部は、導波管部を構成するスルーホール119aの互いに対向する部位に接続されている。
 ここで、スルーホール119aから各素子の第1の給電プローブ117aまでの第1の伝送線路118aは、周波数に対する位相特性が同等に構成され、かつ電気特性が同等に構成されている。また、スルーホール119aから各素子の第1の給電プローブ117bまでの第1の伝送線路118bは、周波数に対する位相特性が同等に構成され、かつ電気特性が同等に構成されている。さらに、スルーホール119aからそれぞれの第1の給電プローブ117aまでの第1の伝送線路118aと、対向する第1の給電プローブ117bまでの第1の伝送線路118bとは、周波数に対する位相特性が同等に構成され、かつ電気特性が同等に構成されており、信号の位相が周波数に依らず互いに逆相となっている。これにより、第1の給電プローブ117a,117bは周波数に依らず互いに逆相で励振される。
 なお、伝送線路の電気特性を合わせるために、第1の伝送線路118a,118bは等しい長さで配線される。また、電磁界シミュレーションを用いるなどして位相特性を微調整してもよい。
 第2の励振回路120は、第1の励振回路110とx-y面で90°回転した構造である。
 すなわち、第2の励振回路120の誘電体基板121に金属のスルーホール129a,129bを配置し、導波管側壁とする。各素子の第2の給電プローブ(第5の給電プローブ)127aに、第2の伝送線路(第5の伝送線路)128aの一端部が分岐してそれぞれ直接接続されている。また、各素子の対向する第2の給電プローブ(第6の給電プローブ)127bに、第2の伝送線路(第6の伝送線路)128bの一端部が分岐してそれぞれ直接接続されている。第2の伝送線路128a,128bの他端部は、導波管部を構成するスルーホール129bの互いに対向する部位に接続されている。
 以上により、互いに対向する第1の給電プローブ117a,117bが周波数に依らず互いに逆相で励振され、互いに対向する第2の給電プローブ127a,127bが周波数に依らず互いに逆相で励振されることで、導波管部を基準とした反射を抑制することができる。また、第1の給電プローブ117a,117bと第2の給電プローブ127a,127b間の結合が相殺されるため、偏波間の結合を低減することができる。
 以上により、本実施の形態7によれば、前記実施の形態5の構成において、アンテナ底部から、第1の励振回路110、第2の励振回路120への接続に導波管を用い、かつ、第1の給電プローブ117a,117bが周波数に依らず互いに逆相で励振し、第2の給電プローブ127a,127bが周波数に依らず互いに逆相で励振するように伝送線路を構成した。これにより、広帯域で使用可能であり、かつ、直交偏波に対応して両偏波の特性を個々に改善可能で、アンテナ間にストリップ線路を配置してアレーアンテナを構成してもグレーティングローブを解消でき、放射パターンが良好で、構造が簡単で、さらに偏波間の結合を低減したアレーアンテナ装置を得ることができる。
 なお、図15に示すように、第1の励振回路110を第3の励振回路110aと第4の励振回路110bとの2層に分けるとともに、この2層間にグランド層110cを設け、第3の励振回路110aに第1の給電プローブ117aおよび第1の伝送線路118aを配置し、第4の励振回路110bに第1の給電プローブ117bおよび第1の伝送線路118bを配置してもよい。
 同様に、第2の励振回路120を第5の励振回路120aと第6の励振回路120bとの2層に分けるとともに、この2層間にグランド層120cを設け、第5の励振回路120aに第2の給電プローブ127aおよび第2の伝送線路128aを配置し、第6の励振回路120bに第2の給電プローブ127bおよび第2の伝送線路128bを配置して、合計4層の励振回路を用いてもよい。
 また、図16に示すように、第1の給電プローブ117a,117bをグランド層110cに配置し、第1の伝送線路118a,118bとスルーホール112を介して接続してもよい。
 同様に、第2の給電プローブ127a,127bをグランド層120cに配置し、第2の伝送線路128a,128bとスルーホール112を介して接続してもよい。
 なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
 この発明に係るアンテナ装置は、第1の励振回路の上方に、導体からなる第1の整合素子を備え、キャビティを小型化しても反射特性を改善できるので、衛星通信および地上無線通信等に用いるのに適している。
 1,101 第1のキャビティ部、10,110 第1の励振回路、110a 第3の励振回路、110b 第4の励振回路、11,21,111,121 誘電体基板、12,19a,19b,42,112,142,119a,119b スルーホール、13,17,17a,17b,117,117a,117b 第1の給電プローブ、14,18,18a,18b,118,118a,118b 第1の伝送線路、15,16,25,43,44,110c,115,116,120c,125,143,144 グランド層、20,120 第2の励振回路、120a 第5の励振回路、120b 第6の励振回路、27,27a,27b,127,127a,127b 第2の給電プローブ、28,28a,28b,128,128a,128b 第2の伝送線路、30,130 第2のキャビティ部(放射部、下部放射部)、40,140 整合素子部、41 誘電体基板(整合素子用誘電体基板)、45,47,147 整合素子(第1の整合素子)、46,146 整合素子(第2の整合素子)、50,150 第3のキャビティ部(放射部、上部放射部)。

Claims (30)

  1.  底部が閉じた開口部を有する金属導体からなるキャビティと、
     前記キャビティの上面に重ねて配置され、内部に第1の給電プローブ、および該第1の給電プローブに給電する第1の伝送線路を有し、第1の偏波の電波を放射する第1の励振回路と、
     前記第1の励振回路の上面に重ねて配置され、貫通孔を有する金属導体からなる放射部とを備え、
     前記第1の励振回路の上方に、導体からなる第1の整合素子を備えたことを特徴とするアンテナ装置。
  2.  前記第1の励振回路と前記放射部との間に、内部に第2の給電プローブ、および該第2の給電プローブに給電する第2の伝送線路を有し、前記第1の偏波と直交する第2の偏波の電波を放射する第2の励振回路を備えたことを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  3.  前記第1の整合素子は、前記第1の励振回路が励振する偏波に対して整合し、前記第2の励振回路が励振する偏波に対して透過する特性を有し、
     これに加え、
     前記第2の励振回路の上方に、前記第2の励振回路が励振する偏波に対して整合し、前記第1の励振回路が励振する偏波に対して透過する第2の整合素子を備えたことを特徴とする請求項2記載のアンテナ装置。
  4.  前記第1の励振回路から前記第1の整合素子までの高さと前記第2の励振回路から前記第2の整合素子までの高さとが等しい、またはほぼ等しいことを特徴とする請求項3記載のアンテナ装置。
  5.  前記第1の整合素子は、前記第1の励振回路が励振する偏波と平行なスリットであり、
     前記第2の整合素子は、前記第2の励振回路が励振する偏波と平行なスリットであることを特徴とする請求項3記載のアンテナ装置。
  6.  前記放射部を、下部放射部と上部放射部とに分割し、
     前記下部放射部と前記上部放射部との間に、整合素子用誘電体基板を挿入し、
     前記整合素子用誘電体基板の上面に前記第2の整合素子を形成し、
     前記整合素子用誘電体基板の下面に前記第1の整合素子を形成し、
     前記放射部の貫通孔の側壁を、管軸方向と平行なスルーホールと、管軸方向と直交する面の銅箔とで形成したことを特徴とする請求項3記載のアンテナ装置。
  7.  前記第1の給電プローブは、互いに正対する2つのプローブからなり、互いに逆相または逆相に近い位相差で給電され、
     前記第2の給電プローブは、互いに正対する2つのプローブからなり、互いに逆相または逆相に近い位相差で給電されることを特徴とする請求項2記載のアンテナ装置。
  8.  前記第1の伝送線路の起点からアンテナ下部へ線路を延ばした第1の垂直給電部と、
     前記第2の伝送線路の起点からアンテナ下部へ線路を延ばした第2の垂直給電部とを備えたことを特徴とする請求項2記載のアンテナ装置。
  9.  前記第1および第2の垂直給電部が同軸構造であることを特徴とする請求項8記載のアンテナ装置。
  10.  前記第1および第2の垂直給電部が導波管構造であることを特徴とする請求項8記載のアンテナ装置。
  11.  前記第1の伝送線路の起点からアンテナ下部へ線路を延ばした第1の垂直給電部と、
     前記第2の伝送線路の起点からアンテナ下部へ線路を延ばした第2の垂直給電部とを備え、
     前記第1および第2の垂直給電部が導波管構造であり、
     導波管構造のバックショート部として、
     前記第1の伝送線路の起点の直上の前記下部放射部に貫通孔を有し、
     前記整合素子用誘電体基板の銅箔をバックショート部の短絡面とする、
     あるいは、
     前記第2の伝送線路の起点の直上の前記下部放射部に貫通孔を有し、
     前記整合素子用誘電体基板の銅箔をバックショート部の短絡面とすることを特徴とする請求項6記載のアンテナ装置。
  12.  前記キャビティの開口径が、下限周波数における導波管の基本モードのカットオフ以下であることを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  13.  前記第1の励振回路から前記キャビティの下面まで連通した第1の導波管部と、前記第2の励振回路から前記キャビティの下面まで連通した第2の導波管部とを備え、
     前記第1の給電プローブは、互いに対向する第3の給電プローブおよび第4の給電プローブからなり、
     前記第2の給電プローブは、互いに対向する第5の給電プローブおよび第6の給電プローブからなり、
     前記第1の伝送線路は、一端部が前記第3の給電プローブに接続された第3の伝送線路と、一端部が前記第4の給電プローブに接続された第4の伝送線路とからなり、
     前記第2の伝送線路は、一端部が前記第5の給電プローブに接続された第5の伝送線路と、一端部が前記第6の給電プローブに接続された第6の伝送線路とからなり、
     前記第3の伝送線路および前記第4の伝送線路は、他端部が前記第1の導波管部の互いに対向する部位に接続され、かつ信号の位相が互いに逆相に構成され、
     前記第5の伝送線路および前記第6の伝送線路は、他端部が前記第2の導波管部の互いに対向する部位に接続され、かつ信号の位相が互いに逆相に構成されてなることを特徴とする請求項6記載のアンテナ装置。
  14.  前記第3の伝送線路の周波数に対する位相特性と前記第4の伝送線路の周波数に対する位相特性とが同等の特性を有し、
     前記第5の伝送線路の周波数に対する位相特性と前記第6の伝送線路の周波数に対する位相特性とが同等の特性を有することを特徴とする請求項13記載のアンテナ装置。
  15.  前記第1の励振回路は、第3の励振回路および第4の励振回路の2層に分割してなり、
     前記第3の伝送線路を前記第3の励振回路に配置し、
     前記第4の伝送線路を前記第4の励振回路に配置し、
     前記第2の励振回路は、第5の励振回路および第6の励振回路の2層に分割してなり、
     前記第5の伝送線路を前記第5の励振回路に配置し、
     前記第6の伝送線路を前記第6の励振回路に配置してなることを特徴とする請求項13記載のアンテナ装置。
  16.  前記第3の給電プローブを前記第3の励振回路に配置し、
     前記第4の給電プローブを前記第4の励振回路に配置し、
     前記第5の給電プローブを前記第5の励振回路に配置し、
     前記第6の給電プローブを前記第6の励振回路に配置してなることを特徴とする請求項15記載のアンテナ装置。
  17.  前記第3の給電プローブおよび前記第4の給電プローブを前記第3の励振回路と前記第4の励振回路との間に配置し、
     前記第5の給電プローブおよび前記第6の給電プローブを前記第5の励振回路と前記第6の励振回路との間に配置してなることを特徴とする請求項15記載のアンテナ装置。
  18.  底部が閉じた複数配列された開口部を有する金属導体からなるキャビティと、
     前記キャビティの上面に重ねて配置され、内部に複数配列された第1の給電プローブ、および該第1の給電プローブに給電する第1の伝送線路を有し、第1の偏波の電波を放射する第1の励振回路と、
     前記第1の励振回路の上面に重ねて配置され、複数配列された貫通孔を有する金属導体からなる放射部とを備え、
     前記第1の励振回路の上方に、導体からなる複数配列された第1の整合素子を備えたことを特徴とするアレーアンテナ装置。
  19.  前記第1の伝送線路を分岐することで、複数の前記第1の給電プローブに電力を供給することを特徴とする請求項18記載のアレーアンテナ装置。
  20.  前記第1の励振回路と前記放射部との間に、内部に複数配列された第2の給電プローブ、および該第2の給電プローブに給電する第2の伝送線路を有し、前記第1の偏波と直交する第2の偏波の電波を放射する第2の励振回路を備えたことを特徴とする請求項18記載のアレーアンテナ装置。
  21.  前記第1の整合素子は、前記第1の励振回路が励振する偏波に対して整合し、前記第2の励振回路が励振する偏波に対して透過する特性を有し、
     これに加え、
     前記第2の励振回路の上方に、前記第2の励振回路が励振する偏波に対して整合し、前記第1の励振回路が励振する偏波に対して透過する複数配列された第2の整合素子を備えたことを特徴とする請求項20記載のアレーアンテナ装置。
  22.  前記第1の励振回路から前記第1の整合素子までの高さと前記第2の励振回路から前記第2の整合素子までの高さとが等しい、またはほぼ等しいことを特徴とする請求項21記載のアレーアンテナ装置。
  23.  前記第1の整合素子は、前記第1の励振回路が励振する偏波と平行なスリットであり、
     前記第2の整合素子は、前記第2の励振回路が励振する偏波と平行なスリットであることを特徴とする請求項21記載のアレーアンテナ装置。
  24.  前記放射部を、下部放射部と上部放射部とに分割し、
     前記下部放射部と前記上部放射部との間に、整合素子用誘電体基板を挿入し、
     前記整合素子用誘電体基板の上面に前記第2の整合素子を形成し、
     前記整合素子用誘電体基板の下面に前記第1の整合素子を形成し、
     前記放射部の貫通孔の側壁を、管軸方向と平行なスルーホールと、管軸方向と直交する面の銅箔とで形成したことを特徴とする請求項21記載のアレーアンテナ装置。
  25.  前記第1の励振回路から前記キャビティの下面まで連通した第1の導波管部と、前記第2の励振回路から前記キャビティの下面まで連通した第2の導波管部とを備え、
     それぞれの前記第1の給電プローブは、互いに対向する第3の給電プローブおよび第4の給電プローブからなり、
     それぞれの前記第2の給電プローブは、互いに対向する第5の給電プローブおよび第6の給電プローブからなり、
     前記第1の伝送線路は、一端部が分岐してそれぞれの前記第3の給電プローブに接続された第3の伝送線路と、一端部が分岐してそれぞれの前記第4の給電プローブに接続された第4の伝送線路とからなり、
     前記第2の伝送線路は、一端部が分岐してそれぞれの前記第5の給電プローブに接続された第5の伝送線路と、一端部が分岐してそれぞれの前記第6の給電プローブに接続された第6の伝送線路とからなり、
     前記第3の伝送線路および前記第4の伝送線路は、他端部が前記第1の導波管部の互いに対向する部位に接続され、かつ信号の位相が互いに逆相に構成され、
     前記第5の伝送線路および前記第6の伝送線路は、他端部が前記第2の導波管部の互いに対向する位置に接続され、かつ信号の位相が互いに逆相に構成されてなることを特徴とする請求項24記載のアレーアンテナ装置。
  26.  前記第1の導波管部からいずれかの前記第3の給電プローブまでの前記第3の伝送線路の周波数に対する位相特性と、前記第1の導波管部から対向する前記第4の給電プローブまでの前記第4の伝送線路の周波数に対する位相特性とが同等の特性を有し、
     前記第2の導波管部からいずれかの前記第5の給電プローブまでの前記第5の伝送線路の周波数に対する位相特性と、前記第2の導波管部から対向する前記第6の給電プローブまでの前記第6の伝送線路の周波数に対する位相特性とが同等の特性を有することを特徴とする請求項25記載のアレーアンテナ装置。
  27.  前記第1の導波管部からそれぞれの前記第3の給電プローブまでの前記第3の伝送線路の周波数に対する位相特性が同等の特性を有し、
     前記第1の導波管部からそれぞれの前記第4の給電プローブまでの前記第4の伝送線路の周波数に対する位相特性が同等の特性を有し、
     前記第2の導波管部からそれぞれの前記第5の給電プローブまでの前記第5の伝送線路の周波数に対する位相特性が同等の特性を有し、
     前記第2の導波管部からそれぞれの前記前記第6の給電プローブまでの前記第6の伝送線路の周波数に対する位相特性が同等の特性を有することを特徴とする請求項25記載のアレーアンテナ装置。
  28.  前記第1の励振回路は、第3の励振回路および第4の励振回路の2層に分割してなり、
     前記第3の伝送線路を前記第3の励振回路に配置し、
     前記第4の伝送線路を前記第4の励振回路に配置し、
     前記第2の励振回路は、第5の励振回路および第6の励振回路の2層に分割してなり、
     前記第5の伝送線路を前記第5の励振回路に配置し、
     前記第6の伝送線路を前記第6の励振回路に配置してなることを特徴とする請求項25記載のアレーアンテナ装置。
  29.  それぞれの前記第3の給電プローブを前記第3の励振回路に配置し、
     それぞれの前記第4の給電プローブを前記第4の励振回路に配置し、
     それぞれの前記第5の給電プローブを前記第5の励振回路に配置し、
     それぞれの前記第6の給電プローブを前記第6の励振回路に配置してなることを特徴とする請求項28記載のアレーアンテナ装置。
  30.  それぞれの前記第3の給電プローブおよび前記第4の給電プローブを前記第3の励振回路と前記第4の励振回路との間に配置し、
     それぞれの前記第5の給電プローブおよび前記第6の給電プローブを前記第5の励振回路と前記第6の励振回路との間に配置してなることを特徴とする請求項28記載のアレーアンテナ装置。
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