WO2014118884A1

WO2014118884A1 - 医療機器

Info

Publication number: WO2014118884A1
Application number: PCT/JP2013/051897
Authority: WO
Inventors: 朋子上村
Original assignee: テルモ株式会社
Priority date: 2013-01-29
Filing date: 2013-01-29
Publication date: 2014-08-07

Abstract

【課題】患者等に重大な影響を与えることなく、ディスプレイ等の表示部を大きく配置させることができる医療機器を提供すること。【解決手段】各種情報を表示する表示部２と、表示部において入力された位置情報を検出する位置情報検出部３と、各種情報を機械的に入力する情報機械入力部４と、を有する薬液を送液する医療機器であって、位置情報検出部で入力が検出される検出部入力情報と、情報機械入力部で入力される各種情報である入力部機械入力情報は、少なくとも、薬液の送液に関する薬液送液情報を含み、入力部機械入力情報の種類が、検出部入力情報の種類より少なく、薬液送液情報として相対的に重要度が高い情報となっている医療機器１。

Description

医療機器

　本発明は、例えば、病院等で使用する輸液ポンプ等の医療機器に関するものである。

　従来より、病院等で薬液を患者等に投与する場合で、その投与量等を精度良く制御する必要があるときは、輸液ポンプ等を用いている。
　また、このような輸液ポンプ等には、その輸液ポンプ等に関する各種情報を表示するディスプレイが備えられていると共に、このディスプレイに表示されるデータ等を入力する入力装置である各種スイッチ等も備えられている（例えば、特許文献１）。

特開２０１１－８７６７８号公報

　このような輸液ポンプ等のディスプレイは、薬液の流量等の重要な情報を表示する部分であるため、できるだけ大きくするのが好ましいが、輸液ポンプ等の形状等により、その大きさにも限界がある。
　そこで、輸液ポンプ等の表面に配置されているスイッチ類を廃止し、これらのスイッチをディスプレイ上の、所謂タッチパネル（位置入力装置）として、これによりディスプレイを大きくするということも考えられる。
　しかし、タッチパネルは、直接的にスイッチ等を操作するのと異なり、状況によっては、円滑にデータの入力等ができないおそれがあった。特に、輸液ポンプ等の医療機器は、患者の生命に関する薬剤等を投与等しているため、このようなタッチパネルの不具合等は患者に重大な影響を与えるおそれがあり、全てのスイッチをタッチパネルにするには問題があった。

　そこで、本発明は、患者等に重大な影響を与えることなく、ディスプレイ等の表示部を大きく配置させることができる医療機器を提供することを目的とする。

　上記目的は、本発明にあっては、各種情報を表示する表示部と、前記表示部において入力された位置情報を検出する位置情報検出部と、各種情報を機械的に入力する情報機械入力部と、を有する薬液を送液する医療機器であって、前記位置情報検出部で入力が検出される検出部入力情報と、前記情報機械入力部で入力される各種情報である入力部機械入力情報は、少なくとも、薬液の送液に関する薬液送液情報を含み、前記入力部機械入力情報の種類が、前記検出部入力情報の種類より少なく、前記薬液送液情報として相対的に重要度が高い情報となっていることを特徴とする医療機器により達成される。

　前記構成によれば、スイッチ等の情報機械入力部で入力される各種情報である入力部機械入力情報の種類が、タッチパネル等の位置情報検出部の検出部入力情報の種類より少なく構成されている。
　このため、情報機械入力部の配置部分を狭くすることができると共に、ディスプレイ等の表示部の面積を大きくすることができる。
　また、位置情報検出部では、円滑に情報の入力等をできないおそれがある。このため、前記構成では、薬液送液情報として相対的に重要度が高い情報を検出部入力情報ではなく、スイッチ等の情報機械入力部による入力部入力情報としている。
　このため、相対的に重要度が高い情報は、情報機械入力部による確実な操作が可能な構成となっている。
　したがって、薬液の送液等に際し、患者等に重大な影響を与えることなく、表示部を大きく配置させることができる医療機器となる。

　好ましくは、前記入力部機械入力情報が、少なくとも電源関連情報及び動作の停止関連情報を含むことを特徴とする。

　当該医療機器の動作に関し、薬液の送液等の制御で重要な電源関連情報及び動作の停止関連情報を、円滑に情報の入力等をできないおそれがあるタッチパネル等の位置情報検出部ではなく、スイッチ等の情報機械入力部で管理しているので、患者等に重大な影響を与えることがない。

　好ましくは、前記薬液送液情報の入力完了後、前記位置情報検出部からの入力を不可とする構成となっていることを特徴とする。

　前記構成によれば、薬液送液情報の入力完了後、位置情報検出部からの入力を不可とする構成となっている。
　このため、送液動作中に患者等が誤って、表示部に触れ、位置情報検出部が誤った情報を検出して、送液の設定が変更等されることを未然に防止することができる。

　好ましくは、前記情報機械入力部が前記電源関連情報である電源情報を操作する電源スイッチ及び前記停止関連情報である動作の停止情報を操作する停止スイッチを有し、当該医療機器の使用者の属性情報が小児情報であるときは、前記薬液送液情報の入力完了後、前記位置情報検出部、前記電源スイッチ及び前記停止スイッチ入力からの入力を不可とする構成となっていることを特徴とする。

　前記構成によれば、当該医療機器の使用者の属性情報が小児情報であるときは、薬液送液情報の入力完了後、位置情報検出部、停止スイッチ入力からの入力を不可とする構成となっている。
　このため、当該医療機器の使用者が小児の場合、タッチパネル等の位置情報検出部だけでなく電源スイッチや停止スイッチからの入力も不可とされる。したがって、送液中に小児が誤って電源スイッチや停止スイッチを操作し、危険な状況となることを未然に防ぐことができ、安全な医療機器となる。

　以上説明したように、本発明によれば、患者等に重大な影響を与えることなく、ディスプレイ等の表示部を大きく配置させることができる医療機器を提供することができる。

医療機器である例えば、輸液ポンプの外観を示す概略図である。図１に示す輸液ポンプの主な構成を示す概略ブロック図である。本実施の形態に係る輸液ポンプの動作例等を示す概略フローチャートである。本実施の形態に係る輸液ポンプの動作例等を示す他の概略フローチャートである。

　以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
　尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。

　図１において、（ａ）は、医療機器である例えば、輸液ポンプ１の外観を示す概略斜視図、（ｂ）は、ディスプレイ２を含む操作パネルの正面図、（ｃ）は、操作パネルにおける各種スイッチの配置を示す図、（ｄ）は、操作パネルにおける操作ガイドを示す図である。
　輸液ポンプ１は、その内部に薬液を送液する輸液チューブ等を配置することができる構成となっており、その輸液チューブを押圧等する動作をすることで、輸液チューブ内で送液される薬液の流量等を制御する構成となっている。
　また、図１に示すように、輸液ポンプ１は表示部である例えば、カラー液晶又は有機ＥＬで形成されるディスプレイ２を有し、薬液の流量等の各種の情報を表示することができる構成ともなっている。
　また、ディスプレイ２のタッチパネルエリア２ａには、位置情報検出部であるタッチパネル（位置入力装置）３が組み合わされて配置されている。タッチパネル３としては、「選択スイッチパネル」３ａ、ＯＫマークで表示される「確認（確定）スイッチパネル」３ｂ、「早送りスイッチパネル」３ｃ、「開始スイッチパネル３ｄで構成されている。
　このため、輸液ポンプ１の使用者は、ディスプレイ２に表示されている「選択スイッチパネル」３ａ、「確認（確定）スイッチパネル」３ｂ、「早送りスイッチパネル」３ｃ、「開始スイッチパネル」３ｄに、指等で所定の押圧力で所定秒（１～２秒）接触等するだけで、当該ボタンを押圧すると同様の信号等が輸液ポンプ１に入力される構成となっている。

　また、図１に示すように、輸液ポンプ１のディスプレイ２の横には、情報機械入力部である例えば、電源スイッチ４及び停止スイッチ５が配置されている。
　この電源スイッチ４は、電源関連情報である例えば、電源のＯＮ状態にする信号（電源入力情報）を入力するためのスイッチであり、停止スイッチ５は、動作の停止関連情報である例えば、輸液ポンプ１の送液動作の停止信号（停止信号情報）等を入力するめのスイッチである。
　したがって、上記「電源入力情報」及び「停止信号情報」は、入力部機械入力情報の一例となっている。

　さらに、輸液ポンプ１の側面にはジョグダイヤルであるダイヤル６が配置され、このダイヤル６は、例えば、ディスプレイ２に表示された薬液の流量を設定する際に、その数値を操作者の所望の数値の変更、ディスプレイ２の輝度の調整等に用いられる。

　また、本実施の形態では、ディスプレイ２におけるタッチパネル３で入力可能な情報（検出部入力情報の一例）として、以下の情報がある。図１（ｃ）において、
１）「開始」情報、これは動作等の開始情報であって、ディスプレイ２のタッチパネルエリア２ａに示される「開始スイッチパネル」３ｄに操作者が指等で所定の押圧力で所定秒（１～２秒）接触することで、タッチパネル３が押圧操作された「開始スイッチパネル」３ｄの位置を判断（把握）して、動作を開始させる情報が入力される。
２）「早送り」情報、これは動作等の早送り情報であって、ディスプレイ２上のタッチパネルエリア２ａに示される「早送りスイッチパネル」３ｃに操作者が指等で所定の押圧力で所定秒（１～２秒）接触することで、タッチパネル３は、押圧操作された「早送りスイッチ」パネル」３ｃの位置を判断（把握）して、早送り情報が入力される。
３）「戻る／消音」情報、これは動作等の戻りやブザー音、アラーム音の消音情報であって、ディスプレイ２上のタッチパネルエリア２ａに示される「選択スイッチパネル」３ａを操作者が指等で所定の押圧力で所定秒（１～２秒）接触することで、機能を選択し、例えば、タッチパネル３が押圧操作された「選択スイッチパネル」３ａの位置を判断（把握）して、「戻る／消音」情報が入力される。
４）「流量設定」情報、これは、輸液ポンプ１の送液の流量を設定するもので、ダイヤル６を回転させて、その数値を操作者が増減させ、数値を変更ディスプレイ２上に表示される流量の数値を視認した後、「確認（確定）スイッチパネル」３ｂを操作者が指等で所定の押圧力で所定秒（１～２秒）接触することで、タッチパネル３が「確認（確定）スイッチパネル」３ｂの表示位置を判断（把握）して、「流量設定」情報が設定・入力される。
５）「予定量設定」情報、これは、輸液ポンプ１の送液の予定量を設定するもので、ダイヤル６を回転させて、その数値を操作者が増減させ、ディスプレイ２上に表示される予定量を視認した後、「確認（確定）スイッチパネル」３ｂを操作者が指等で所定の押圧力で所定秒（１～２秒）接触することで、タッチパネル３が「確認（確定）スイッチパネル」３ｂの表示位置を判断（把握）して「予定量設定」の情報が設定・入力される・

　このように、本実施の形態の輸液ポンプ１では、多くの情報の入力は、ディスプレイ２におけるタッチパネルである「選択スイッチパネル」３ａ、ＯＫマークで表示される「確認（確定）スイッチパネル」３ｂ、「早送りスイッチパネル」３ｃ、「開始スイッチパネル」３ｄの操作により入力される構成となっているため、「選択スイッチパネル」３ａ、ＯＫマークで表示される「確認（確定）スイッチパネル」３ｂ、「早送りスイッチパネル」３ｃ，「開始スイッチパネル」３ｄ以外の入力手段であるスイッチ類は、図１に示すように、その数が少なく必要最小限に構成されている。
　本実施の形態では、図１に示すように、情報機械入力部としてのスイッチ類としては、電源スイッチ４や停止スイッチ５等のみが形成されている。
　したがって、図１に示すように、輸液ポンプ１において、ディスプレイ２を幅（横）方向に大きく形成することができ、操作者等にとって見やすく操作しやすい構成となっている。

　図１（ｃ）において、ディスプレイ２は、上述のタッチパネルエリア２ａ以外に、その中央位置に配置され最も面積が大きい流量（ｍＬ／ｈ）表示エリア２ｇ、ステータスアイコン表示エリア２ｂ、センサアイコン表示エリア２ｃ、タブ表示エリア２ｄ、積算量（ｍＬ）表示エリア２ｅ、残り時間表示エリア２ｆの６つの表示エリアを有している。
　図１（ｄ）は、輸液チューブの輸液ポンプ１へのセットをする場合の操作説明図をディスプレイ２に、実際に即した図を表示した例である。
　この場合、ディスプレイ２では、図１（ｃ）において、ステータスアイコン表示エリア２ｂ、センサアイコン表示エリア２ｃのみ表示し、流量表示エリア２ｇ，タブ表示エリア２ｄ、積算量（ｍＬ）表示エリア２ｅ、残り時間表示エリア２ｆを使ってより大きく操作説明を表示するように制御している。

　一方、タッチパネル３での入力では、操作者が指等で接触しても、入力等を検知等しないおそれがある。このため、本実施の形態では、輸液ポンプ１の動作にとって重要な「電源スイッチ４」及び「停止スイッチ５」をスイッチ類として別にして残し、確実な入力を確保する構成となっている。

　このように、本実施の形態では、ディスプレイ２等の表示部分やタッチパネルエリア２ａの「選択スイッチパネル」３ａ、ＯＫマークで表示される「確認（確定）スイッチパネル」３ｂ、「早送りスイッチパネル」３ｃ、「開始スイッチパネル」３ｄの接触入力部分を大きく形成すると共に、それぞれを十分に離間させ、重要な入力情報はスイッチで入力するように形成することで、患者等に重大な影響を与えることなく、ディスプレイ２等を操作者等に見やすく、操作し易い構成としている。

　ところで、図１に示す輸液ポンプ１は、コンピュータを有し、コンピュータは、図示しないＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ　Ａｃｃｅｓｓ　Ｍｅｍｏｒｙ）、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ　Ｏｎｌｙ　Ｍｅｍｏｒｙ）等を有し、これらは、バスを介して接続されている。

　図２は、図１に示す輸液ポンプ１の主な構成を示す概略ブロック図である。
　図２に示すように、輸液ポンプ１は、輸液ポンプ制御部７を有している。この輸液ポンプ制御部７は、輸液ポンプ１の基本的な動作等を担う「輸液ポンプ本体８」を制御する他、上述の「電源スイッチ４」、「停止スイッチ５」、「ダイヤル６」、「ディスプレイ２」、「タッチパネル３」等を制御する。
　また、輸液ポンプ制御部７は、図２に示す輸液ポンプ１に関する各種データ記憶部や各種データ処理部（プログラム）等も制御する構成となっているが、これらの具体的な内容は後述する。

　図３及び図４は、本実施の形態に係る輸液ポンプ１の動作例等を示す概略フローチャートである。以下、図３及び図４の概略フローチャートに従い、その動作例を説明すると共に図１及び図２の構成等についても説明する。

　本実施の形態では、輸液ポンプ１は、病院内に配置され、輸液ポンプ１を操作する操作者である例えば、看護師等の医療従事者が輸液ポンプ１内に薬液を患者へ投与するための輸液チューブを装着する。なお、この輸液チューブは、薬剤が収容されている薬液バッグに接続されている。
　次いで、ステップＳＴ（以下「ＳＴ」とする。）１へ進む。ＳＴ１では、患者のベッド近傍に配置された輸液ポンプ１のスイッチがＯＮ状態にされたか否かが判断される。

　ＳＴ１で、電源がＯＮ状態であると判断されたときは、ＳＴ２へ進む。ＳＴ２では、図１等の「タッチパネル３」「ダイヤル６」「電源スイッチ４」及び「停止スイッチ５」等を、全て入力可能状態である「通常モード」に設定する。
　具体的には、図２の「入力モード特定処理部（プログラム）９」が動作して、図２の「入力モードデータ記憶部１０」を参照する。

　「入力モードデータ記憶部１０」は、各モードのデータを記憶している。例えば、「通常モード」は、タッチパネル３やスイッチ等による全ての入力が可能な状態である。また、「入力済みモード」は、タッチパネル３による入力が不可の状態である。さらに、「小児モード」は、「タッチパネル３」、「電源スイッチ４」及び「停止スイッチ５」が入力不可の状態である。

　したがって、ＳＴ２では、「通常モード」、すなわち、タッチパネル３やスイッチ等による全ての入力が可能な状態とされる。

　次いで、ＳＴ３へ進む。ＳＴ３では、ディスプレイ２に、当該輸液ポンプ１の設定画面が表示される。具体的には、薬液送液情報の一例である「患者種別（大人又は小児）」、「薬剤名」「流量」等のデータが薬剤ライブラリーから提供され、又は、操作者である看護師等による入力が可能な状態となる。

　次いで、ＳＴ４へ進む。ＳＴ４では、ＳＴ３で表示された輸液ポンプ１の設定画面の入力が終了したか否かが判断される。
　具体的には、ディスプレイ２に表示された「ＯＫ」の表示を、操作者が指等で接触し、その接触をタッチパネル３が検知したか否かで判断される。

　ＳＴ４で、設定画面の入力が終了したと判断されたときは、ＳＴ５へ進む。ＳＴ５では、入力された「患者種別（大人又は小児）」、「薬剤名」、「流量」等を、図２の「当該輸液ポンプ設定データ記憶部１１」に記憶する。
　なお、この「患者種別（大人又は小児）」が、当該医療機器の使用者の属性情報の一例である。

　次いで、ＳＴ６へ進む。ＳＴ６では、輸液ポンプ制御部７の判断により、ディスプレイ２のタッチパネル３の入力を不可状態とする。
　具体的には、図２の「入力モード特定処理部（プログラム）９」が動作し、「入力モードデータ記憶部１０」の「入力済みモード」を参照し、「タッチパネル３の入力不可状態」とする。
　あるいは、輸液動作開始後の輸液動作中は、ディスプレイ２は、中央位置に配置され最も面積が大きい流量（ｍＬ／ｈ）表示エリア２ｇに流量（ｍＬ／ｈ）、積算量（ｍＬ）表示エリア２ｅに積算量（ｍＬ）、残り時間表示エリア２ｆに残時間（ｈ　ｍｉｎ）を常に表示させる。
　なお、流量（ｍＬ／ｈ），積算量（ｍＬ）の小数点以下は、小さな数値で表示させる。ステータスアイコン表示エリア２ｂ、センサアイコン表示エリア２ｃは、流量（ｍＬ／ｈ）表示エリア２ｇの上に、アイコンで表示させる。

　輸液動作開始後の輸液動作中は、輸液ポンプ制御部７の判断により、タッチパネルエリア２ａの「選択スイッチパネル」３ａ，ＯＫマークで表示される「確認（確定）スイッチパネル」３ｂ，「早送りスイッチパネル」３ｃ，「開始スイッチパネル」３ｄの表示をさせないように制御してもよい。

　これにより、以後、患者が輸液ポンプ１のディスプレイ２を誤って触れてしまうことにより、誤情報の入力を未然に防止することができる。
　すなわち、看護師等の設定条件に従って輸液ポンプ１が動作することを保証できる。

　次いで、ＳＴ７で、図２の「当該輸液ポンプ設定データ記憶部１１」内の「患者種別（大人又は小児）」を参照し、当該患者が「小児」であるか否かを判断する。
　具体的には、図２の「患者種別判断処理部（プログラム）１２」が判断する。

　ＳＴ７で、当該患者が小児であると判断されたときは、ＳＴ８へ進む。ＳＴ８では、「患者種別判断処理部（プログラム）１２」が、「入力モードデータ記憶部１０」の「小児モード」、すなわち、「タッチパネル３」、「電源スイッチ４」及び「停止スイッチ５」の入力不可状態というデータを取得し、タッチパネル３のみならず「電源スイッチ４」及び「停止スイッチ５」も入力不可状態とする。

　これにより、患者が小児のときは、「タッチパネル３」だけでなく、「電源スイッチ３」や「停止スイッチ４」からの入力も不可とされる。したがって、薬液の送液中に小児が誤って「電源スイッチ４」や「停止スイッチ５」を操作し、危険な状況となることを未然に防ぐことができる安全な輸液ポンプ１となる。

　また、担当者が、予め登録されている暗証番号を入力することで入力不可状態を解除できるようにしてもよい。このような構成とすることで、小児の誤操作による輸液動作の中断を防止でき、閉塞検出，気泡検出等のアラーム発生時には、暗証番号の入力で、停止スイッチ５を動作させ、輸液動作を一時停止させることができる。

　次いで、ＳＴ９へ進む。ＳＴ９では、図２の輸液ポンプ本体８が動作し、輸液ポンプ１の送液等が開始される。

　ところで、本発明は、上述の実施の形態に限定されない。本実施の形態では、医療機器として輸液ポンプ１を例に説明したが、本発明は、これに限らず、シリンジポンプ等の他の送液装置等の医療機器でも好適に適用することができる。

　１・・・輸液ポンプ、２・・・ディスプレイ、２ａ・・・タッチパネルエリア、２ｂ・・・ステータスアイコン表示エリア、２ｃ・・・センサアイコン表示エリア、２ｄ・・・タブ表示エリア、２ｅ・・・積算量表示エリア、２ｆ・・・残り時間表示エリア、２ｇ・・・流量表示エリア、３・・・タッチパネル、３ａ・・・選択スイッチパネル、３ｂ・・・確認（確定）スイッチパネル、３ｃ・・・早送りスイッチパネル、３ｄ・・・開始スイッチパネル、４・・・電源スイッチ、５・・・停止スイッチ、６・・・ダイヤル、７・・・輸液ポンプ制御部、８・・・輸液ポンプ本体、９・・・入力モード特定処理部（プログラム）、１０・・・入力モードデータ記憶部、１１・・・当該輸液ポンプ設定データ記憶部、１２・・・患者種別判断処理部（プログラム）

Claims

　各種情報を表示する表示部と、
　前記表示部において入力された位置情報を検出する位置情報検出部と、
　各種情報を機械的に入力する情報機械入力部と、を有する薬液を送液する医療機器であって、
　前記位置情報検出部で入力が検出される検出部入力情報と、前記情報機械入力部で入力される各種情報である入力部機械入力情報は、少なくとも、薬液の送液に関する薬液送液情報を含み、前記入力部機械入力情報の種類が、前記検出部入力情報の種類より少なく、前記薬液送液情報として相対的に重要度が高い情報となっていることを特徴とする医療機器。
　前記入力部機械入力情報が、少なくとも電源関連情報及び動作の停止関連情報を含むことを特徴とする請求項１に記載の医療機器。
　前記薬液送液情報の入力完了後、前記位置情報検出部からの入力を不可とする構成となっていることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の医療機器。
　前記情報機械入力部が前記電源関連情報である電源情報を操作する電源スイッチ及び前記停止関連情報である動作の停止情報を操作する停止スイッチを有し、
　当該医療機器の使用者の属性情報が小児情報であるときは、前記薬液送液情報の入力完了後、前記位置情報検出部、前記電源スイッチ及び前記停止スイッチ入力からの入力を不可とする構成となっていることを特徴とする請求項２に記載の医療機器。