WO2014103557A1 - 浮体構造物 - Google Patents

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Abstract

【課題】流氷のような浮遊物の衝突による揺動及び破損を抑制できる浮体構造物を提供する。 【解決手段】海底に固定された係留索40と接続されている円筒状のターレット部10と、ターレット部10の側壁の周りで回転する中空の円柱状又は中空の多角柱状の浮体部20とを備え、浮体部20は、海底の側に設けられた、外周が円形又はn個(ただし、nは5以上の整数)の頂点を有する多角形の第1面と、第1面と平行に設けられた、外周が第1面と同等の形状の第2面と、第1面の外周部と第2面の外周部とを接続する側壁部23と、第1面及び第2面の中央部を貫通し、ターレット部10を収容するターレット収容部24とを有する。

Description

浮体構造物
 本発明は、海上に設置され、石油及び天然ガスの掘削や生産など、資源を開発するための設備を搭載、収容する浮体構造物に関する。
 従来、海底に固定された係留索に接続されたターレットが設けられた、船型の浮体構造物が知られている。従来の浮体構造物においては、波、海流及び風などの外力が浮体構造物に加わると、船型の浮体構造物がターレットに対して旋回することにより浮体構造物の揺動を抑制することができる(例えば、特許文献1を参照)。
 また、海底に固定された係留索に接続された筒状体に対して回転することができるお椀形状の断面を有する浮体構造物も知られている。当該浮体構造物においては、氷海を浮遊する流氷が衝突した時に生じる外力に応じて浮体構造物が回転することにより、流氷の衝突による衝撃を緩和することができる(例えば、特許文献2を参照)。
特開平11-321780号公報 特開昭58-180394号公報
 従来の船型の浮体構造物においては、波、海流及び風などの外力が加わる向きに船首を向けることにより、浮体構造物の揺動を抑制することができる。しかし、波、海流及び風から受ける力の方向がそれぞれ異なる場合には、いずれかの外力が浮体構造物の側面に加わるときがある。例えば、海流及び風を考慮して船首の向きを決めた場合に船体の横側から波を受けると、浮体構造物は不安定となり、大きく揺動してしまうという問題があった。
 お椀形状の断面を有する浮体構造物においては、船型と異なり、方向性が存在しないため、側面から外力を受けても甚だしく不安定となることはなく、浮体構造物が大きく揺動するという問題は生じにくい。しかし、お椀形状の浮体構造物を氷海で用いると、漂流している流氷が浮体構造物の下部に入り込みやすい。その結果、浮体構造物の下部に設けられたライザー管又は係留索に流氷が衝突することにより、ライザー管又は係留索が破損しやすいという問題があった。
 また、転覆するような甚だしい不安定さは無いものの、一旦動揺し始めると、喫水線下で海水の抵抗が少ないため、動揺が減衰しにくいという問題があった。
 そこで、本発明はこれらの点を鑑みてなされたものであり、氷海のような厳しい海象下においても安定し、流氷のような浮遊物の衝突による揺動及び破損を抑制できる浮体構造物を提供することを目的とする。
 本発明の第1の態様においては、海底に固定された係留索と接続されている円筒状のターレット部と、ターレット部の側壁の周りで回転する中空の円柱状又は中空の多角柱状の浮体部とを備え、浮体部は、海底の側に設けられた、外周が円形又はn個(ただし、nは5以上の整数)の頂点を有する多角形の第1面と、第1面と平行に設けられた、外周が第1面と同等の形状の第2面と、第1面の外周部と第2面の外周部とを接続する側壁部と、第1面及び第2面の中央部を貫通し、ターレット部を収容するターレット収容部とを有する浮体構造物を提供する。
 上記のターレット部は、浮体部の第1面よりも海底に近い位置に設けられた、係留索を接続する係留索接続部を有してもよい。さらに、上記のターレット部は、第1面よりも海底に近い位置において、浮体部を貫通する部分から突出した板状の係留索保護部を有し、係留索は、係留索保護部の海底に近い側の面に設けられていてもよい。
 上記の浮体部は、喫水線よりも海底に近い位置に設けられた突出部をさらに有してもよい。また、上記の浮体部は、ターレット部に対して回転する推進力を発生する回転推進部をさらに有してもよい。さらに、上記の浮体部は、側壁部に斜め方向に形成された突起部をさらに有してもよい。
 上記の浮体部は、液体を収容する収容部と、収容部を複数の領域に分割する複数の隔壁とを有してもよい。上記の浮体部は、複数の同一形状の浮体ブロックを有してもよい。
 本発明によれば、流氷のような浮遊物の衝突による揺動及び破損を抑制することができるという効果を奏する。
第1の実施形態に係る浮体構造物の断面図である。 浮体部が円柱形状である場合の浮体部の喫水線における断面図である。 浮体部が8角柱形状である場合の浮体部の喫水線における断面図である。 第2の実施形態に係る浮体構造物の断面図である。 第3の実施形態に係る浮体部の側面図である。 第4の実施形態に係る浮体構造物の喫水線における断面図である。 第4の実施形態に係る浮体構造物の喫水線における断面図の他の例を示す図である。 氷の衝突方向と浮体部を回転させる向きとの関係を示す図である。 浮体ブロックの一例を示す図である。 第7の実施形態に係る浮体構造物の断面図である。
<第1の実施形態>
 図1は、第1の実施形態に係る浮体構造物100の断面図である。浮体構造物100は、ターレット部10及び浮体部20を備える。浮体構造物100には、ターレット部10を貫通し、海底から石油を汲み上げるライザー管50が設けられている。浮体部20には、石油を生産するための設備を収容するやぐらを備えた設備収容部60が設けられている。
 ターレット部10は、一端が海底に固定され、他端がターレット部10に接続された係留索40-1、40-2(以下、係留索40という)と接続され、浮体部20に対して回転する円筒形状の物体である。浮体部20は、ターレット部10の側壁の周りで回転する中空の円柱状又は中空の多角柱状の物体である。浮体部20が円柱状又は多角柱状をしているので、浮体部20がお椀形状をしている場合に比べて、浮体部20に衝突した流氷aの破片が浮体部20の下部に潜り込みにくい。
 浮体部20は、第1面21、第2面22、側壁部23及びターレット収容部24を有する。第1面21は、海底の側に設けられた、外周が円形又はn個(ただし、nは5以上の整数)の頂点を有する多角形の面である。第2面22は、第1面21と平行に設けられた、外周が第1面21と同等の形状の面である。側壁部23は、第1面21の外周部と第2面22の外周部とを接続する側面である。第1面21及び第2面22の中央部分には、ターレット部10が貫通する円形の中空部が形成されており、浮体部20は、ドーナツ形状をしている。
 第1面21及び第2面22の外周が多角形である場合には、流氷aが衝突したときに側壁部23に直交する方向に加わる応力を緩和するべく、全ての頂角が90°よりも大きな多角形であることが好ましい。したがって、第1面21及び第2面22は、頂点が5個以上の正多角形であることが好ましい。すなわち、第1面21及び第2面22がn個(nは5以上の整数)の頂点を持つ多角形である場合に、nが大きいほど好ましく、第1面21及び第2面22が円形であることがさらに好ましい。
 ターレット収容部24は、第1面21及び第2面22の中央部を貫通し、ターレット部10を収容する円柱形状の中空部である。ターレット収容部24には、ターレット部10と浮体部20との間に複数のベアリング25が設けられている。ターレット部10と浮体部20との間に複数のベアリング25が設けられていることにより、浮体部20に流氷aが衝突して応力が加わったときに、浮体部20はターレット部10に対して自在に回転することができるので、浮体部20に加わる応力を緩和することができる。
 ターレット部10は、浮体部20を貫通する円筒形状の部分の両端に、円筒形の部分から水平方向に突出した板状の係留索保護部11及び係止部12を有する。
 係留索保護部11は、第1面21よりも海底に近い位置に設けられている。係留索保護部11の海底に近い側の面には、係留索40を接続するための複数の係留索接続部13-1、13-2(以下、係留索接続部13という)が設けられている。複数の係留索40の一端は、複数の係留索接続部13のうちのいずれかに接続され、他端は海底に固定されている。
 係止部12は、第2面22よりも海底から遠い位置に設けられている。係止部12と浮体部20の第2面22との間には複数のベアリング26が設けられており、係止部12は第2面22の上で自在に回転する。
 係留索保護部11の外周面は、ターレット部10の円筒形状の部分の外周よりも外側で、側壁部23よりも内側に設けられている。係留索保護部11の直径をターレット部10の円筒形状の直径よりも大きくすることにより、係留索保護部11の外周面と係留索接続部13との距離を大きくすることができるので、流氷aが係留索保護部11の近傍に侵入した場合であっても、流氷aが係留索接続部13に接続された係留索40に衝突することを防ぐことができる。
 図2Aは、浮体部20が円柱形状である場合の浮体部20の喫水線における断面図である。浮体部20が円柱形状をしている場合には、流氷aが側壁部23に衝突した場合に浮体部20に加えられる応力の方向が、側壁部23に直交する方向に一致する確率が小さい。流氷aによる応力の方向が側壁部23に直交する方向に一致していない場合には、応力の一部は、浮体部20を回転させる力に変換されるので、側壁部23に直交する方向に加わる応力を緩和することができる。したがって、浮体部20が多角柱状又は円柱状である場合には、衝突による浮体部20の揺動又は破壊を防ぐとともに、係留索40に加わる力を減殺することができる。
 図2Bは、浮体部20が8角柱形状である場合の浮体部20の喫水線における断面図である。図2Bに示した浮体部20においても、側壁部23のうち平行な面の大きさが、一般的な船舶の側面の大きさよりも小さいので、側壁部23に直交する方向に流氷aが衝突する確率が船舶に比べて小さい。流氷aが、側壁部23に直交する方向以外の方向に衝突する場合には、応力の一部が、浮体部20を回転させる力に変換されるので、応力を緩和することができる。
 以上のとおり、第1の実施形態に係る浮体構造物100によれば、浮体部20が多角柱状又は円柱状をしているので、流氷aが衝突したときに発生する流氷aの破片が浮体部20の下に入り込みにくい。また、浮体部20が多角柱状又は円柱状をしていることにより、流氷aが衝突した時の応力の一部を、浮体部20を回転させる力に変換させることができるので、流氷aが衝突した場合に生じる、側壁部23に直交する方向の力を緩和することができる。
 また、動揺時に側壁部23および、第1面21による抵抗が生じるため、動揺が減衰しやすく、結果としてお椀型よりも動揺を小さくすることが容易になる。
 また、流氷aの衝突によって浮体部20を回転させる力が生じても、ターレット部10と浮体部20との間にベアリング25及びベアリング26が設けられているので、ターレット部10と浮体部20との間の摩擦が十分に小さく、ターレット部10が回転しない。したがって、ターレット部10に接続された係留索40に加えられる、側壁部23に直交する方向の力と回転方向の力とを抑制することができる。その結果、本実施形態に係る浮体構造物100は、ターレット部10及び浮体部20の移動、揺動又は破壊を防ぐことができる。
<第2の実施形態>
 図3は、第2の実施形態に係る浮体構造物100の断面図である。図3に示す浮体構造物100は、浮体部20が、喫水線よりも海底に近い位置に設けられた突出部27をさらに有する点で、図1に示した浮体構造物100と異なり、他の点で同じである。浮体部20が突出部27を有することにより、衝突した流氷aの破片が喫水線よりも下に潜り込みにくくなるので、流氷aの破片が係留索40に衝突することを防ぐことができるとともに、動揺時には突出部により発生する海水からの抵抗により、より一層大きな動揺減衰性能を得ることが可能になる。
 一例として、突出部27の外周は、浮体部20の直径よりも大きい円形である。浮体部20が多角柱形状である場合には、突出部27の外周は、浮体部20の外周の多角形よりも各辺が長い多角形の形状である。
 突出部27の反発係数は、側壁部23の反発係数よりも小さい方が好ましい。すなわち、突出部27の形成材料が側壁部23の形成材料と異なり、突出部27は側壁部23よりも柔らかいことが好ましい。流氷aは、側壁部23に衝突する前に突出部27に衝突するので、突出部27が柔軟性を有する場合には、流氷aが浮体部20に衝突したときの衝撃が突出部27によって吸収される。その結果、流氷aが側壁部23にまで到達したとしても、浮体部20に与える衝撃が緩和される。
<第3の実施形態>
 図4は、第3の実施形態に係る浮体部20の側面図である。図4に示す浮体部20は、側壁部23に斜め方向に形成された突起部28をさらに有する点で、図1に示した浮体部20と異なり、他の点で同じである。突起部28は、例えば、側壁部23に沿って螺旋状に形成されている。
 円柱形の浮体部20の周りを海水が流れると、浮体部20の下流側にカルマン渦が発生する。カルマン渦は、浮体部20の下流側において、浮体部20の中心を通る、海水の流れる方向と同じ方向の直線(以下、中心線という)の左右で発生する。カルマン渦が中心線の左右で交互に発生すると、浮体部20を中心線に対して右側に傾ける揚力と、中心線に対して左側に傾ける揚力とが交互に発生することにより浮体部20が振動し、浮体部20の上に設けられている設備収容部60が揺動するとともに、係留索40にストレスがかかる。
 浮体部20が突起部28を有することにより、中心線の右側と左側とでカルマン渦が発生する位置が中心線に対して非対称になったり、水深方向におけるカルマン渦が発生する位置がランダムになったりする。その結果、浮体部20の周囲にカルマン渦が発生する位置を、水平方向及び垂直方向ともにランダムにすることができるので、渦の発生による浮体部20の揺動を抑制することができる。このように、本実施形態に係る浮体部20によれば、浮体部20が突起部28を有することにより、生産設備の揺動を防ぎ、係留索40にかかるストレスを軽減することができる。
 なお、図4においては、突起部28が螺旋状に形成されている場合を示している。突起部28が螺旋状であることにより、海水の流れる方向によらず、中心線の右側と左側とで突起部28の形状が異なるので、振動を抑制する効果が大きい。しかし、突起部28の形状は螺旋状以外の形状であってもよい。例えば、浮体部20は、それぞれ角度が異なる斜め方向の複数の突起部28を複数有してもよい。浮体部20がこのような複数の突起部28を有することにより、突起部28が螺旋状である場合と同様に、中心線の右側と左側とで海水の流れる方向が変化し、カルマン渦が発生する位置を、中心線の右側と左側とで異ならせることができる。その結果、浮体部20の揺動を抑制することができる。
<第4の実施形態>
 図5は、第4の実施形態に係る浮体構造物100の喫水線における断面図である。図5に示した浮体部20は、側壁部23の内側の空間に、バラスト水及び石油などの液体を収容する収容部が形成されている。図5に示した浮体部20は、浮体部20の収容部を複数の収容室30に分割する複数の隔壁29を有する点で、図1に示した浮体部20と異なり、他の点で同じである。
 複数の隔壁29は、例えば、浮体部20の中心点と側壁部23とを結ぶ方向に設けられている。複数の隔壁29は等間隔に、偶数個が設けられていることが好ましい。浮体部20が、偶数個の隔壁29を有する場合には、浮体部20の中心点に対して点対称の位置に同じ形状の収容室30が設けられる。したがって、点対称の位置に設けられた複数の収容室30に同じ重量の液体を入れることにより、浮体部20を水平に維持することができる。
 図5に示す浮体部20は、各収容室を複数の領域に分割する分離壁33をさらに有する。それぞれの収容室30は、分離壁33により、バラスト水を収容する第1収容室31と、生産された石油を収容する第2収容室32とに分けられる。
 図6は、第4の実施形態に係る浮体構造物100の喫水線における断面図の他の例を示す図である。図6に示した浮体部20は、図5に示した浮体部20よりも多くの隔壁29を有する代わりに、分離壁33を有しない。図6に示した浮体部20は、8つの隔壁29により8つの収容室30を有する。浮体部20は、複数の収容室30に、バラスト水と石油とを順番に収容することができる。例えば、バラスト水を収容する収容室30の両側に隣接する収容室30に石油を収容することにより、浮体部20は、水平バランスを維持しつつ、石油を収容することができる。
 以上のとおり、第4の実施形態に係る浮体構造物100によれば、浮体部20の内部に設けられた隔壁29により形成された複数の収容室30にバラスト水及び石油を収容することができるので、浮体部20の水平方向のバランスを維持しながら、生産された石油を収容することができる。
<第5の実施形態>
[浮体部20が回転推進部を有する]
 上記の実施形態においては、流氷aが衝突した時の衝撃により浮体部20が回転することで、衝突により生じる応力を緩和するという構成について説明した。流氷aが衝突した時の衝撃をさらに緩和するために、浮体構造物100は、浮体部20を回転させる回転推進部をさらに有してもよい。回転推進部は、例えば、第1面21に設けられた複数のスラスタである。それぞれのスラスタは、例えばスクリューを有する。複数のスラスタは、第1面21に等間隔に設けられていることが好ましい。
 具体的には、浮体構造物100は、流氷aが衝突したことを検出すると、流氷aの衝突による応力を緩和する向きに浮体部20を回転させる。
 図7は、流氷aの衝突方向と浮体部20を回転させる向きとの関係を示す図である。回転推進部は、流氷aと浮体構造物100の中心点とを結ぶ方向に対して流氷aが衝突した向きと同じ向きに浮体部20を回転させる。例えば、浮体部20は、浮体部20の加速度を検出する加速度センサを備え、流氷aの衝突により生じた浮体部20の回転方向を検出する。回転推進部は、流氷aの衝突により生じた浮体部20の回転方向に、さらに浮体部20を回転させる。
 浮体構造物100は、近づいてくる流氷aの移動方向を検出する画像センサを有してもよい。回転推進部は、当該画像センサが検出した流氷aの移動方向に基づいて、流氷aが浮体部20に近づいてきた向きを検出し、検出した向きに基づいて浮体部20を回転させる方向を決定してもよい。回転推進部は、画像センサが検出した流氷aの大きさに基づいて、浮体部20を回転させる速度を制御してもよい。例えば、回転推進部は、流氷aが大きければ大きいほど回転速度を大きくする。
 以上のとおり、浮体構造物100が回転推進部を有し、流氷aのような浮遊物の移動方向又は大きさに従って浮体部20を回転させることにより、流氷aの衝突により側壁部23に直交する方向に生じる応力をさらに緩和することができる。
<第6の実施形態>
[浮体部20が複数のブロックから構成される]
 上記の実施形態においては、浮体部20が一体の構造をしていた。これに対して、浮体部20が、複数の浮体ブロック70により構成されていてもよい。
 図8は、浮体ブロック70の一例を示す図である。図8に示した浮体ブロック70は、扇形の底面を有する扇形底面体である。複数の浮体ブロック70は、ターレット部10を囲むように互いに接合され、浮体部20を構成する。
 以下、複数の浮体ブロック70を用いて浮体構造物100を製造する方法を説明する。
 まず、ターレット部10を組み立て、ターレット部10の側面にベアリング25を取り付ける。次に、順次、ベアリング25の外側に複数の浮体ブロック70を配置する。続いて、隣接する浮体ブロック70を互いに接合する。以上の手順で浮体構造物100を組み立てることにより、浮体部20が、船舶を製造するドックに入らない大きさである場合であっても、ドックにおいてターレット部10及び複数の浮体ブロック70を組み立てた後に、ドックの外で複数の浮体ブロック70を接合することにより、浮体構造物100を製造することができる。
<第7の実施形態>
[ターレット部10の上に生産設備を設ける]
 図9は、第7の実施形態に係る浮体構造物100の断面図である。上記の実施形態においては、設備収容部60が浮体部20の上に設けられていた。これに対して、本実施形態に係る浮体構造物100においては、設備収容部60がターレット部10の係止部12の上に設けられている。図9に示すターレット部10においては、浮体部20の第2面22を覆う係止部12の面積が、図1に示した係止部12の面積よりも大きい。具体的には、係止部12は、浮体部20の直径とほぼ同じで、浮体部20の直径よりも小さい直径を有する円形をしている。
 上記のとおり、本実施形態に係る浮体構造物100は、ターレット部10の上に、設備収容部60を設けるための十分な領域を確保することができる。さらに、本実施形態に係る浮体構造物100によれば、設備収容部60が、係留索40によって海底に固定されているターレット部10の上に設けられているので、流氷aが衝突した場合であっても、設備収容部60が回転しない。したがって、本実施形態に係る浮体構造物100によれば、設備収容部60に収容されている生産設備に与える揺動を抑制することができる。
 以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。
10・・・ターレット部、11・・・係留索保護部、12・・・係止部、13・・・係留索接続部、20・・・浮体部、21・・・第1面、22・・・第2面、23・・・側壁部、24・・・ターレット収容部、25・・・ベアリング、26・・・ベアリング、27・・・突出部、28・・・突起部、29・・・隔壁、30・・・収容室、31・・・第1収容室、32・・・第2収容室、33・・・分離壁、40・・・係留索、50・・・ライザー管、60・・・設備収容部、70・・・浮体ブロック、100・・・浮体構造物

Claims (8)

  1.  海底に固定された係留索と接続されている円筒状のターレット部と、
     前記ターレット部の側壁の周りで回転する中空の円柱状又は中空の多角柱状の浮体部と
     を備え、
     前記浮体部は、
     前記海底の側に設けられた、外周が円形又はn個(ただし、nは5以上の整数)の頂点を有する多角形の第1面と、
     前記第1面と平行に設けられた、外周が前記第1面と同等の形状の第2面と、
     前記第1面の外周部と前記第2面の外周部とを接続する側壁部と、
     前記第1面及び前記第2面の中央部を貫通し、前記ターレット部を収容するターレット収容部と
     を有する浮体構造物。
  2.  前記ターレット部は、前記第1面よりも前記海底に近い位置に設けられた、前記係留索を接続する係留索接続部を有する請求項1に記載の浮体構造物。
  3.  前記ターレット部は、前記第1面よりも前記海底に近い位置において、前記浮体部を貫通する部分から突出した板状の係留索保護部を有し、前記係留索は、前記係留索保護部の前記海底に近い側の面に設けられている請求項2に記載の浮体構造物。
  4.  前記浮体部は、喫水線よりも前記海底に近い位置に設けられた突出部をさらに有する請求項1から3のいずれか一項に記載の浮体構造物。
  5.  前記浮体部は、前記ターレット部に対して回転する推進力を発生する回転推進部をさらに有する請求項1から4のいずれか一項に記載の浮体構造物。
  6.  前記浮体部は、前記側壁部に斜め方向に形成された突起部をさらに有する請求項1から5のいずれか一項に記載の浮体構造物。
  7.  前記浮体部は、
     液体を収容する収容部と、
     前記収容部を複数の領域に分割する複数の隔壁と
     をさらに有する請求項1から6のいずれか一項に記載の浮体構造物。
  8.  前記浮体部は、複数の同一形状の浮体ブロックを有する請求項1から7のいずれか一項に記載の浮体構造物。
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