WO2014045646A1 - 走査プローブ顕微鏡およびこれを用いた試料の観察方法 - Google Patents

走査プローブ顕微鏡およびこれを用いた試料の観察方法 Download PDF

Info

Publication number
WO2014045646A1
WO2014045646A1 PCT/JP2013/065316 JP2013065316W WO2014045646A1 WO 2014045646 A1 WO2014045646 A1 WO 2014045646A1 JP 2013065316 W JP2013065316 W JP 2013065316W WO 2014045646 A1 WO2014045646 A1 WO 2014045646A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
sample
inspected
light
measurement probe
sample holder
Prior art date
Application number
PCT/JP2013/065316
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
中田 俊彦
武弘 立▲崎▼
渡辺 正浩
Original Assignee
株式会社日立製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社日立製作所 filed Critical 株式会社日立製作所
Publication of WO2014045646A1 publication Critical patent/WO2014045646A1/ja

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01QSCANNING-PROBE TECHNIQUES OR APPARATUS; APPLICATIONS OF SCANNING-PROBE TECHNIQUES, e.g. SCANNING PROBE MICROSCOPY [SPM]
    • G01Q30/00Auxiliary means serving to assist or improve the scanning probe techniques or apparatus, e.g. display or data processing devices
    • G01Q30/08Means for establishing or regulating a desired environmental condition within a sample chamber
    • G01Q30/12Fluid environment
    • G01Q30/14Liquid environment
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01QSCANNING-PROBE TECHNIQUES OR APPARATUS; APPLICATIONS OF SCANNING-PROBE TECHNIQUES, e.g. SCANNING PROBE MICROSCOPY [SPM]
    • G01Q60/00Particular types of SPM [Scanning Probe Microscopy] or microscopes; Essential components thereof
    • G01Q60/18SNOM [Scanning Near-Field Optical Microscopy] or apparatus therefor, e.g. SNOM probes
    • G01Q60/22Probes, their manufacture, or their related instrumentation, e.g. holders
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01QSCANNING-PROBE TECHNIQUES OR APPARATUS; APPLICATIONS OF SCANNING-PROBE TECHNIQUES, e.g. SCANNING PROBE MICROSCOPY [SPM]
    • G01Q70/00General aspects of SPM probes, their manufacture or their related instrumentation, insofar as they are not specially adapted to a single SPM technique covered by group G01Q60/00
    • G01Q70/08Probe characteristics
    • G01Q70/10Shape or taper
    • G01Q70/12Nanotube tips

Abstract

 本発明の目的は、近接場走査顕微鏡において、検出光学系のNAを拡大することにより、測定探針と検査対象試料との間に発生した近接場光の検出光量を増加させ、近接場光画像のSN比及び測定再現性を向上させることにある。 本発明は、検査対象試料を走査する測定探針と、前記測定探針にレーザー光を照射するレーザ照射系と、レーザ光の照射により前記測定探針と前記検査対象試料との間で発生した近接場光の散乱光を透過し、前記検査対象試料を保持する試料ホルダと、前記試料ホルダを透過した散乱光を検出する検出器とを備えた走査プローブ顕微鏡を提供する。

Description

走査プローブ顕微鏡およびこれを用いた試料の観察方法
 本発明は、走査プローブ顕微鏡技術および、これを用いた試料観察方法に関する。
 微細立体形状の計測技術として走査プローブ顕微鏡(SPM:canning robe icroscope)が知られている。その中でも原子間力顕微鏡(AFM:tomic orce icroscope)は、先端のとがった探針を制御して接触力を非常に小さな値に保ちながら試料表面を走査する観察技術であり、原子オーダの微細立体形状が計測できる技術として、広く用いられている。しかし、この原子間力顕微鏡は試料表面の反射率分布や屈折率分布といった光学的性質を測定することはできない。
 一方、32nmノード以降の極微細半導体デバイスでは、高速化のために歪シリコンが適用されているが、微小領域における応力分布の測定が歩留まり管理上不可欠である。また、さらなる微細化のためには、不純物原子の分布状況をナノメートルオーダの分解能できめ細かく管理することが要求されている。応力分布や不純物分布などの物性情報は、原子間力顕微鏡や寸法管理に用いられているCD-SEM(ritical imension canning lectron icroscope:測長SEM)では測定不可能である。ラマン分光計測法等の光学的手法の検討がされているが、通常のラマン分光顕微鏡では空間分解能が不足している。
 また、異物検査や欠陥検査で検出された数十nmの異物や欠陥の発生要因を特定するため、レビューSEMと呼ばれる電子顕微鏡で異物や欠陥の分類作業が行われているが、形状や凹凸情報のみに頼る手法のため、分類性能に限界がきている。こちらも、光学情報を付加することにより分類性能の向上が期待できるが、やはり通常の光学顕微鏡やレーザ走査顕微鏡では空間分解能が不足している。
 これらの課題を解決し、試料表面の光学的性質や物性情報を高分解能で測定する手段として、近接場走査顕微鏡(SNOM:canning ear-field ptical icroscope)が知られる。この顕微鏡は、非特許文献1に開示されているように、数十nmの微小開口から漏れる近接場光を、開口と試料との間隙を同じく数十nmに保ったままで走査することにより(開口プローブ)、光の回折限界を超えて開口と同じ大きさの数十nmの分解能で、試料表面の反射率分布や屈折率分布といった光学的性質を測定するものである。同様の手法として、非特許文献2には、金属探針に外部から光を照射して、探針の微小先端部で散乱した数十nmの大きさの近接場光を走査する(散乱プローブ)方法も開示されている。
 また、特許文献1には、散乱プローブの別形態として、ファイバ先端に微小な球形レンズを形成して微小スポット光を形成する方法が開示されている。
 また、特許文献2には、同様に散乱プローブの別形態として、カーボンナノチューブ内部にフォトルミネセンス、エレクトロルミネセンスを発現するV、Y、Ta、Sb等の金属カーバイトや、ZnS蛍光体、CaS蛍光体を充填し、微小スポット光を得る方法が開示されている。
特表2006-515682号公報 特開2002-267590号公報
Japanese Journal of Applied Physics,Vol.31,pp.L1302-L1304(1992) Optics Letters,Vol.19,pp.159-161(1994)
 上記した近接場走査顕微鏡では、測定探針と検査対象試料との間に発生した近接場光が測定探針と相互作用して散乱光(伝搬光)が生じ、この散乱光を検出することで、実効的に近接場光画像を得ていた。しかし、上記した近接場走査顕微鏡では、この散乱光を検出するための検出レンズを試料に近づけられず、検出NA(umerical perture: 開口数)を大きくすることが困難であった。このため、近接場イメージング及び分光イメージングにおいて検出光量が低下し、近接場光画像のSN比及び測定再現性が低下していた。
 そこで、本発明の目的は、近接場走査顕微鏡において、検出光学系のNAを拡大することにより、測定探針と検査対象試料との間に発生した近接場光の検出光量を増加させ、近接場光画像のSN比及び測定再現性を向上させることにある。
 上記目的を達成するために、本発明は、検査対象試料を走査する測定探針と、前記測定探針にレーザー光を照射するレーザ照射系と、レーザ光の照射により前記測定探針と前記検査対象試料との間で発生した近接場光の散乱光を透過し、前記検査対象試料を保持する試料ホルダと、前記試料ホルダを透過した散乱光を検出する検出器とを備えた走査プローブ顕微鏡を提供する。
 また、他の観点における本発明は、測定探針を検査対象試料に対して相対的に走査し、レーザ光を前記測定探針に照射し、記測定探針と前記検査対象試料との間で近接場光を発生させ、前記検査対象試料を保持する試料ホルダを透過した前記近接場光の散乱光を検出することを特徴とする走査プローブ顕微鏡を用いた試料の観察方法を提供する。
 本発明によれば、近接場走査顕微鏡において、検出光学系のNAを拡大することにより、測定探針と検査対象試料との間に発生した近接場光の検出光量を増加させ、近接場光画像のSN比及び測定再現性を向上させることができる。
実施例1における試料ホルダの正面の断面図である。 実施例2における試料ホルダの正面の断面図である。 実施例3における試料ホルダの正面の断面図である。 実施例4における試料ホルダの正面の断面図である。 実施例5における試料ホルダの正面の断面図である。 実施例6における試料ホルダの正面の断面図である。 実施例7における試料ホルダの正面の断面図である。 実施例8における試料ホルダの正面の断面図である。 実施例9における試料ホルダの正面の断面図である。 実施例10における試料ホルダの正面の断面図である。 実施例1、2、3における走査プローブ顕微鏡の概略の構成を示すブロック図である。 実施例4、5、6、7、8における走査プローブ顕微鏡の概略の構成を示すブロック図である。 実施例9における走査プローブ顕微鏡の概略の構成を示すブロック図である。 実施例10における走査プローブ顕微鏡の概略の構成を示すブロック図である。
 以下、実施例を図面を用いて説明する。尚、以下で説明する実施例では、いずれの検査対象試料も液中に存在する形態となっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、大気中に存在する検査対象試料にも適用されるものである。
 本発明の第1の実施例を、図1及び図11に基づいて説明する。図1は第1の実施例における検査対象試料を搭載する試料ホルダを示す断面図である。本実施例では、図1に示すように、検査対象試料2はアルコールや水等の溶液3の中に存在する。検査対象試料2は溶液3ごと試料ホルダ1に保持され、試料ホルダ1はさらに圧電素子等のアクチュエータで駆動されるXYステージ4上に載置される。金や銀等の金属から成る先端が先鋭化された測定探針21を先端を測定試料2に向けて測定試料2上に接近させ、測定探針21と試料2表面との間隙を測定探針21の先端径とほぼ同程度以下に保ち、もしくは微小な接触力で接触させ、斜め上方から単一波長のレーザ光7を集光レンズ6で集光して測定探針21の先端に照射すると、測定探針21と試料2表面との間に微小な近接場光8が発生し、さらにこの近接場光8と測定探針21との相互作用により散乱光(伝搬光)9が発生する。
 ここで、試料ホルダ1は、散乱光9が透過する材料で構成されると共に、その側面はある曲率をもった曲面1aから成り、検出レンズとして機能する。その結果、散乱光9は試料ホルダ1を透過して曲面1aのレンズ効果(1点から出た光を所定の角度で屈折させ、平行光にしたり、集光したり、発散させたり、あるいはその逆を行うことができる)により平行光となった後、結像レンズ10により集光され、光電子増倍管やホトダイオード等の検出器11で受光される。尚、試料ホルダ1の内壁と溶液3の界面での反射を抑えるため、試料ホルダ1の屈折率は、溶液の屈折率に近いことが望ましい。この試料ホルダ1によれば、実効的に試料2のごく近傍数mmの範囲に検出レンズを配置すると等価となるため、大きなNA(umerical perture: 開口数; ある1点から出た光を取り込める最大角度に対応したレンズの評価指数であり、NAが大きいほどより多くの光を取り込める)で検出光を捉えることができ、検出光量が格段に増加し、近接場光画像のSN比及び測定再現性が向上する。
 図11に、この試料ホルダを組み込んだ走査プローブ顕微鏡の構成を示す。走査プローブ顕微鏡は、試料2を搭載し散乱光を検出する試料ホルダ1と、それを載置して試料2をXY方向に走査するXY圧電素子ステージ4と、先端に試料2を走査する測定探針21を固定した支持部としてのカンチレバー25とカンチレバー25をZ方向に微小振動させる圧電素子アクチュエータ26とカンチレバー15をZ方向に走査するZ圧電素子ステージ27と、カンチレバーのたわみを検知することで、測定探針と試料との接触力を検知する光てこ検出系95と、レーザ光7を測定探針21先端に照射する励起レーザ照射系70と、散乱光を集光し光電変換する散乱光検出系200と、得られた散乱光信号とXYZ変位信号から近接場光画像と凹凸画像を生成し出力する信号処理・制御系300とを備えて構成される。XY圧電素子ステージ4とZ圧電素子ステージ27によって測定探針21を試料2に対して相対的に走査する駆動部が構成される。
 光てこ検出系95では、半導体レーザ71からのレーザ光72をカンチレバー25の背面に照射し、その反射光を4分割センサ73で受光し、反射光の位置変化からカンチレバー25のたわみ量を検出し、さらにたわみ量から測定探針21と試料2との接触力を検知して、常に接触力が予め設定した値となるように、信号処理・制御系300の制御部100でZ圧電素子ステージ27をフィードバック制御する。
 測定探針21は、発振器80によりカンチレバー25の共振周波数でZ方向に微小振動されるので、発生する近接場光8及び散乱光9も同じ周波数で強度変調される。検出器11から出力される強度変調された光信号はロックインアンプ90で同期検波され、この周波数成分のみが出力される。励起用レーザ光7によって、測定探針の根元や試料表面で直接散乱した背景散乱光は、カンチレバー25の微小振動には反応せず直流成分であるので、ロックインアンプ90の出力信号には含まれない。これにより、背景雑音を抑圧して近接場光成分のみを選択的に検出することができる。共振周波数の2倍波、3倍波といった高調波成分を検出することで、さらに信号SN比を向上させることができる。
 ロックインアンプ90からの光信号は信号処理・制御系300の制御部100に送られ、XY圧電素子ステージ4からのXY信号と組み合わせられて近接場光画像が生成され、ディスプレイ110に出力される。同時に、Z圧電素子ステージ27からのZ信号も制御部100でXY信号と組み合わせられて試料表面の凹凸画像が生成され、ディスプレイ110に出力される。
 本実施例によれば、前述の通り、実効的に試料2のごく近傍数mmの範囲に検出レンズを配置すると等価となるため、大きなNAで検出光を捉えることができ、検出光量が格段に増加し、近接場光画像のSN比及び測定再現性が向上する。
 この結果、ナノメートルオーダの分解能でかつ高いSN比と高い測定再現性で、試料表面の光学情報、分光情報、凹凸情報の測定が可能になる。その結果、半導体試料の応力分布や不純物分布などの物性情報や分光情報、表面凹凸情報の測定が可能になる。また、異物や欠陥の分類に寄与する光学情報や凹凸情報を測定できるので異物・欠陥分類性能が向上する。また、これらの測定結果を半導体製造プロセス条件にフィードバックすることで、信頼性の高い半導体デバイスの高歩留まり生産が可能になる。
 本発明の第2の実施例を、図2及び図11に基づいて説明する。図2は第2の実施例における検査対象試料を搭載する試料ホルダを示す断面図である。試料ホルダ1の形態とその機能は第1の実施例と同じであるので、説明を省略する。本実施例では、測定探針の形態が異なる。測定探針22は、試料2に向ける先端が先鋭化された石英ファイバ22aの周囲を金や銀等の金属膜22bでコーティングし、試料2に向ける先端のみ金属膜を除去して微小開口を形成したものである。石英ファイバ22aの上方(測定探針22に対して試料2がある側とは反対側)からレーザ光7を集光レンズ6で集光して照射すると、測定探針22先端の開口部から近接場光8が発生し、さらにこの近接場光8と測定探針22との相互作用により散乱光(伝搬光)9が発生する。
 図11に、この試料ホルダを組み込んだ走査プローブ顕微鏡の構成を示す。この走査プローブ顕微鏡の構成とその機能は第1の実施例と同じであるので、説明を省略する。
 本実施例によれば、前述の通り、実効的に試料2のごく近傍数mmの範囲に検出レンズを配置すると等価となるため、大きなNAで検出光を捉えることができ、検出光量が格段に増加し、近接場光画像のSN比及び測定再現性が向上する。また、本実施例では、石英ファイバ22aを通してレーザ光7を照射し近接場光8を生成するので、測定探針先端にレーザ光7を照射する第1の実施例に比べ、背景雑音の影響が小さいという利点がある。
 本発明の第3の実施例を、図3及び図11に基づいて説明する。図3は第3の実施例における検査対象試料を搭載する試料ホルダを示す断面図である。試料ホルダの形態とその機能は第1の実施例と同じであるので、説明を省略する。本実施例では、測定探針の形態が異なる。測定探針23は、試料2に向ける先端の径が数nmに先鋭化されたカーボンナノチューブ(arbon anoube: CNT)から成る。CNTには、内部に金ナノ構造や銀ナノ構造を充填してもよい。この測定探針は、図11に示すように、カンチレバー25の先端に固定され、斜め上方(測定探針22に対して試料2がある側とは反対側)から励起用レーザ光7が照射される。このレーザ光7はCNTの自由電子の集団振動であるプラズモンに変換され、図3の破線で示すように、表面プラズモン15としてCNT上端(測定探針22に対して試料2がある側とは反対側)から下端(試料2がある側)に伝搬し、先端部で電界集中して、近接場光8aが生じる。さらに、この近接場光8aと測定探針23との相互作用により散乱光(伝搬光)9が発生する。
 図11に、この試料ホルダを組み込んだ走査プローブ顕微鏡の構成を示す。この走査プローブ顕微鏡の構成とその機能は第1の実施例と同じであるので、説明を省略する。
 本実施例によれば、前述の通り、実効的に試料2のごく近傍数mmの範囲に検出レンズを配置すると等価となるため、大きなNAで検出光を捉えることができ、検出光量が格段に増加し、近接場光画像のSN比及び測定再現性が向上する。また、本実施例では測定探針23に先端径が数nmのCNTを用いているので、空間分解能が数nmとなり、第1及び第2の実施例に比べ、空間分解能が約10倍に向上する。
 本発明の第4の実施例を、図4及び図12に基づいて説明する。図4は第4の実施例における検査対象試料を搭載する試料ホルダを示す断面図である。本実施例では、図4に示すように、検査対象試料2はアルコールや水等の溶液3の中に存在する。検査対象試料2は溶液3ごと試料ホルダ31に保持され、試料ホルダ31はさらに圧電素子等のアクチュエータで駆動される中央に開口部を設けたXYステージ40上に載置される。金や銀等の金属から成る先端が先鋭化された測定探針21を測定試料2上に接近させ、測定探針21と試料2表面との間隙を測定探針21の先端径とほぼ同程度以下に保ち、もしくは微小な接触力で接触させ、斜め上方からレーザ光7を集光レンズ6で集光して測定探針21の先端に照射すると、測定探針21と試料2表面との間に微小な近接場光8が発生し、さらにこの近接場光8と測定探針21との相互作用により散乱光(伝搬光)17が発生する。
 ここで、試料ホルダ31は、散乱光17が透過する材料で構成されると共に、その底面はある曲率をもった曲面31aから成り、検出レンズとして機能する。その結果、散乱光17は試料ホルダ31を透過して曲面31aのレンズ効果により平行光となり、XYステージ40の開口部を通過した後、結像レンズ18により集光され、光電子増倍管やホトダイオード等の検出器19で受光される。尚、試料ホルダ31の内壁と溶液3の界面での反射を抑えるため、試料ホルダ31の屈折率は、溶液の屈折率に近いことが望ましい。この試料ホルダ31によれば、実効的に試料2のごく近傍数mmの範囲に検出レンズを配置すると等価となるため、大きなNAで検出光を捉えることができ、検出光量が格段に増加し、近接場光画像のSN比及び測定再現性が向上する。
 図12に、この試料ホルダを組み込んだ走査プローブ顕微鏡の構成を示す。この走査プローブ顕微鏡において、試料ホルダ31以外の構成とその機能は第1の実施例と同じであるので、説明を省略する。
 本実施例によれば、前述の通り、実効的に試料2のごく近傍数mmの範囲に検出レンズを配置すると等価となるため、大きなNAで検出光を捉えることができ、検出光量が格段に増加し、近接場光画像のSN比及び測定再現性が向上する。さらに、本実施例では、第1~第3の実施例のように側方散乱光を検出する構成ではなく、試料ホルダ31の底面から、すなわち前方散乱光を検出する構成であるため、図4に示すように、検出のNAをさらに大きくすることができ、散乱光の検出光量を格段に増加させることができ、近接場光画像のSN比及び測定再現性を向上させることができる。
 本発明の第5の実施例を、図5及び図12に基づいて説明する。図5は第5の実施例における検査対象試料を搭載する試料ホルダを示す断面図である。試料ホルダ31の形態とその機能は第4の実施例と同じであるので、説明を省略する。本実施例では、測定探針の形態が異なる。測定探針22は、先端が先鋭化された石英ファイバ22aの周囲を金や銀等の金属膜22bでコーティングし、先端のみ金属膜を除去して微小開口を形成したものである。石英ファイバ22aの上方からレーザ光7を集光レンズ6で集光して照射すると、測定探針22先端の開口部から近接場光8が発生し、さらにこの近接場光8と測定探針22との相互作用により散乱光(伝搬光)17が発生する。
 図12に、この試料ホルダを組み込んだ走査プローブ顕微鏡の構成を示す。この走査プローブ顕微鏡の構成とその機能は第1の実施例と同じであるので、説明を省略する。
 本実施例によれば、前述の通り、実効的に試料2のごく近傍数mmの範囲に検出レンズを配置すると等価となるため、大きなNAで検出光を捉えることができ、検出光量が格段に増加し、近接場光画像のSN比及び測定再現性が向上する。さらに、本実施例では、第1~第3の実施例のように側方散乱光を検出する構成ではなく、試料ホルダ31の底面から、すなわち前方散乱光を検出する構成であるため、図5に示すように、検出のNAをさらに大きくすることができ、散乱光の検出光量を格段に増加させることができ、近接場光画像のSN比及び測定再現性を向上させることができる。
 本発明の第6の実施例を、図6及び図12に基づいて説明する。図6は第6の実施例における検査対象試料を搭載する試料ホルダを示す断面図である。試料ホルダ31の形態とその機能は第4の実施例と同じであるので、説明を省略する。本実施例では、測定探針の形態が異なる。測定探針23は、先端径が数nmに先鋭化されたカーボンナノチューブ(arbon anoube: CNT)、もしくは内部に金ナノ構造や銀ナノ構造を充填したCNTから成る。この測定探針は、図12に示すように、カンチレバー25の先端に固定され、斜め上方から励起用レーザ光7が照射される。このレーザ光7は自由電子の集団振動であるプラズモンに変換され、図3の破線で示すように、表面プラズモン15としてCNT上端から下端に伝搬し、先端部で電界集中して、近接場光8aが生じる。さらに、この近接場光8aと測定探針23との相互作用により散乱光(伝搬光)17が発生する。
 図12に、この試料ホルダを組み込んだ走査プローブ顕微鏡の構成を示す。この走査プローブ顕微鏡の構成とその機能は第1の実施例と同じであるので、説明を省略する。
 本実施例によれば、前述の通り、実効的に試料2のごく近傍数mmの範囲に検出レンズを配置すると等価となるため、大きなNAで検出光を捉えることができ、検出光量が格段に増加し、近接場光画像のSN比及び測定再現性が向上する。さらに、本実施例では、第1~第3の実施例のように側方散乱光を検出する構成ではなく、試料ホルダ31の底面から、すなわち前方散乱光を検出する構成であるため、図6に示すように、検出のNAをさらに大きくすることができ、散乱光の検出光量を格段に増加させることができ、近接場光画像のSN比及び測定再現性を向上させることができる。また、本実施例では測定探針23に先端径が数nmのCNTを用いているので、空間分解能が数nmとなり、第1及び第2の実施例に比べ、空間分解能が約10倍に向上する。
 本発明の第7の実施例を、図7及び図12に基づいて説明する。図7は第7の実施例における検査対象試料を搭載する試料ホルダを示す断面図である。本実施例では、図7に示すように、検査対象試料2はアルコールや水等の溶液3の中に存在する。検査対象試料2は溶液3ごと試料ホルダ41に保持され、試料ホルダ41はさらに圧電素子等のアクチュエータで駆動される中央に開口部を設けたXYステージ40上に載置される。金や銀等の金属から成る先端が先鋭化された測定探針21を測定試料2上に接近させ、測定探針21と試料2表面との間隙を測定探針21の先端径とほぼ同程度以下に保ち、もしくは微小な接触力で接触させ、斜め上方からレーザ光7を集光レンズ6で集光して測定探針21の先端に照射すると、測定探針21と試料2表面との間に微小な近接場光8が発生し、さらにこの近接場光8と測定探針21との相互作用により散乱光(伝搬光)17が発生する。
 ここで、試料ホルダ41は、散乱光17が透過する材料で構成されると共に、その底面にはフレネルレンズ41a(底面の表面に不等間隔の回折格子を形成することにより、1点から出た光を所定の角度で回折させ、平行光にしたり、集光したり、発散させたり、あるいはその逆を行うことができる)が形成され、検出レンズとして機能する。その結果、散乱光17は試料ホルダ41を透過してフレネルレンズ41aにより平行光となり、XYステージ40の開口部を通過した後、結像レンズ18により集光され、光電子増倍管やホトダイオード等の検出器19で受光される。尚、試料ホルダ41の内壁と溶液3の界面での反射を抑えるため、試料ホルダ41の屈折率は、溶液の屈折率に近いことが望ましい。この試料ホルダ41によれば、実効的に試料2のごく近傍数mmの範囲に検出レンズを配置すると等価となるため、大きなNAで検出光を捉えることができ、検出光量が格段に増加し、近接場光画像のSN比及び測定再現性が向上する。
 図12に、この試料ホルダを組み込んだ走査プローブ顕微鏡の構成を示す。この走査プローブ顕微鏡において、試料ホルダ41以外の構成とその機能は第1の実施例と同じであるので、説明を省略する。
 本実施例によれば、前述の通り、実効的に試料2のごく近傍数mmの範囲に検出レンズを配置すると等価となるため、大きなNAで検出光を捉えることができ、検出光量が格段に増加し、近接場光画像のSN比及び測定再現性が向上する。さらに本実施例では、試料ホルダ41の底面を曲率をもったレンズではなくフレネルレンズで構成しているので、底面の肉厚を薄くすることができ、試料ホルダ41のコスト低減につながるという効果を有する。
 本発明の第8の実施例を、図8及び図12に基づいて説明する。図8は第8の実施例における検査対象試料を搭載する試料ホルダを示す断面図である。本実施例では、図8に示すように、検査対象試料2はアルコールや水等の溶液3の中に存在する。検査対象試料2は溶液3ごと試料ホルダ51に保持され、試料ホルダ51はさらに圧電素子等のアクチュエータで駆動される中央に開口部を設けたXYステージ40上に載置される。金や銀等の金属から成る先端が先鋭化された測定探針21を測定試料2上に接近させ、測定探針21と試料2表面との間隙を測定探針21の先端径とほぼ同程度以下に保ち、もしくは微小な接触力で接触させ、斜め上方からレーザ光7を集光レンズ6で集光して測定探針21の先端に照射すると、測定探針21と試料2表面との間に微小な近接場光8が発生し、さらにこの近接場光8と測定探針21との相互作用により散乱光(伝搬光)17が発生する。
 ここで、試料ホルダ51は、散乱光17が透過する材料で構成されると共に、その底部は中央で屈折率が大きく、周辺に行くに従い屈折率が小さくなる屈折率分布レンズ51aで形成され、検出レンズとして機能する。その結果、散乱光17は試料ホルダ51を透過して屈折率分布レンズ51aにより平行光となり、XYステージ40の開口部を通過した後、結像レンズ18により集光され、光電子増倍管やホトダイオード等の検出器19で受光される。この試料ホルダ51によれば、実効的に試料2のごく近傍数mmの範囲に検出レンズを配置すると等価となるため、大きなNAで検出光を捉えることができ、検出光量が格段に増加し、近接場光画像のSN比及び測定再現性が向上する。
 図12に、この試料ホルダを組み込んだ走査プローブ顕微鏡の構成を示す。この走査プローブ顕微鏡において、試料ホルダ51以外の構成とその機能は第1の実施例と同じであるので、説明を省略する。
 本実施例によれば、前述の通り、実効的に試料2のごく近傍数mmの範囲に検出レンズを配置すると等価となるため、大きなNAで検出光を捉えることができ、検出光量が格段に増加し、近接場光画像のSN比及び測定再現性が向上する。さらに本実施例では、試料ホルダ41の底面を屈折率分布レンズで構成しているので、底面の表面加工が不要となり、試料ホルダ41のコスト低減につながるという効果を有する。
 本発明の第9の実施例を、図9及び図13に基づいて説明する。図9は第9の実施例における検査対象試料を搭載する試料ホルダを示す断面図である。本実施例では、図9に示すように、検査対象試料2はアルコールや水等の溶液3の中に存在する。検査対象試料2は溶液3ごと試料ホルダ61に保持され、試料ホルダ61はさらに圧電素子等のアクチュエータで駆動される中央に開口部を設けたXYステージ40上に載置される。測定探針23は、先端径が数nmに先鋭化されたカーボンナノチューブ(arbon anoube: CNT)、もしくは内部に金ナノ構造や銀ナノ構造を充填したCNTから成る。この測定探針は、図13に示すように、カンチレバー25の先端に固定され、斜め上方から励起用レーザ光7が照射される。このレーザ光7は自由電子の集団振動であるプラズモンに変換され、図9の破線で示すように、表面プラズモン15としてCNT上端から下端に伝搬し、先端部で電界集中して、近接場光8aが生じる。さらに、この近接場光8aと測定探針23との相互作用により散乱光(伝搬光)17が発生する。
 ここで、試料ホルダ61は、散乱光17が透過する材料で構成されると共に、上部に凹形の試料保持部61bを加工した球形のボールレンズ61a(球形の表面で光を屈折させることで、1点から出た光を平行光にしたり、集光したり、発散させたり、あるいはその逆を行うことができる)で形成され、検出レンズとして機能する。その結果、散乱光17は試料ホルダ61を透過してボールレンズ61aにより平行光となり、XYステージ40の開口部を通過した後、結像レンズ18により集光され、光電子増倍管やホトダイオード等の検出器19で受光される。この試料ホルダ61によれば、実効的に試料2のごく近傍数mmの範囲に検出レンズを配置すると等価となるため、大きなNAで検出光を捉えることができ、検出光量が格段に増加し、近接場光画像のSN比及び測定再現性が向上する。
 図13に、この試料ホルダを組み込んだ走査プローブ顕微鏡の構成を示す。この走査プローブ顕微鏡において、試料ホルダ61以外の構成とその機能は第1の実施例と同じであるので、説明を省略する。
 本実施例によれば、前述の通り、実効的に試料2のごく近傍数mmの範囲に検出レンズを配置すると等価となるため、大きなNAで検出光を捉えることができ、検出光量が格段に増加し、近接場光画像のSN比及び測定再現性が向上する。また、本実施例では測定探針23に先端径が数nmのCNTを用いているので、空間分解能が数nmとなり、第1及び第2の実施例に比べ、空間分解能が約10倍に向上する。さらに本実施例では、試料ホルダ61を単純な形状のボールレンズで構成しているので、試料ホルダ41の加工コスト低減につながるという効果を有する。
 本発明の第10の実施例を、図10及び図14に基づいて説明する。図10は第10の実施例における検査対象試料を搭載する試料ホルダを示す断面図である。本実施例では、図10に示すように、検査対象試料2はアルコールや水等の溶液3の中に存在する。検査対象試料2は溶液3ごと試料ホルダ61に保持され、試料ホルダ61はさらに圧電素子等のアクチュエータで駆動される中央に開口部を設けたXYステージ40上に載置される。測定探針23は、先端径が数nmに先鋭化されたカーボンナノチューブ(arbon anoube: CNT)、もしくは内部に金ナノ構造や銀ナノ構造を充填したCNTから成る。この測定探針は、図14に示すように、カンチレバー25の先端に固定され、斜め上方から励起用レーザ光7が照射される。このレーザ光7は自由電子の集団振動であるプラズモンに変換され、図10の破線で示すように、表面プラズモン15としてCNT上端から下端に伝搬し、先端部で電界集中して、近接場光8aが生じる。さらに、この近接場光8aと測定探針23との相互作用により散乱光(伝搬光)9、17が発生する。
 ここで、試料ホルダ61は、第9の実施例と同様、散乱光9、17が透過する材料で構成されると共に、上部に凹形の試料保持部61bを加工した球形のボールレンズ61aで形成され、検出レンズとして機能する。その結果、散乱光9、17は試料ホルダ61を透過してボールレンズ61aにより各々平行光となり、結像レンズ10、18により集光され、光電子増倍管やホトダイオード等の検出器11、19で受光される。この試料ホルダ61によれば、実効的に試料2のごく近傍数mmの範囲に検出レンズを配置すると等価となるため、大きなNAで検出光を捉えることができ、検出光量が格段に増加し、近接場光画像のSN比及び測定再現性が向上する。
 図14に、この試料ホルダを組み込んだ走査プローブ顕微鏡の構成を示す。散乱光検出系200において、検出器11、19からの光信号は加算器85で加算された後、ロックインアンプ90で同期検波される。以降の処理、機能、及び全体構成は第1の実施例と同じであるので、説明を省略する。
 本実施例によれば、前述の通り、実効的に試料2のごく近傍数mmの範囲に検出レンズを配置すると等価となるため、大きなNAで検出光を捉えることができ、検出光量が格段に増加し、近接場光画像のSN比及び測定再現性が向上する。また、本実施例では測定探針23に先端径が数nmのCNTを用いているので、空間分解能が数nmとなり、第1及び第2の実施例に比べ、空間分解能が約10倍に向上する。さらに本実施例では、試料ホルダ61を単純な形状のボールレンズで構成しているので、試料ホルダ61の加工コスト低減につながるという効果を有する。また、本実施例では、側方散乱光と前方散乱光の二つの散乱光を検出しているので、第1~第9の実施例に比べ、さらに検出光量が増加し、近接場光画像のSN比及び測定再現性が向上する。
 尚、上記の総ての実施例では励起用レーザ光7はいずれも単色光としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、赤、緑、青の3波長のレーザ光を用いてカラー近接場イメージングを行うことも可能である。また、白色レーザ光と分光器を用いて近接場分光計測することも可能であるし、励起用レーザ光と同一の波長ではなく、例えばラマンシフトした波長を検出する近接場ラマン分光計測することも可能である。
1、31、41、51、61・・・試料ホルダ
2・・・試料
3・・・溶液
4、40・・・XY圧電素子ステージ
8、8a・・・近接場光
9、17・・・散乱光
11、19・・・検出器
21、22、23・・・測定探針
25・・・カンチレバー
26・・・圧電素子アクチュエータ
27・・・Z圧電素子ステージ
70・・・励起レーザ照射系
80・・・発振器
90・・・ロックインアンプ
95・・・光てこ検出系
100・・・制御部
110・・・ディスプレイ
200・・・散乱光検出系
300・・・信号処理・制御系

Claims (16)

  1.  検査対象試料を走査する測定探針と、
     前記測定探針にレーザー光を照射するレーザ照射系と、
     レーザ光の照射により前記測定探針と前記検査対象試料との間で発生した近接場光の散乱光を透過し、前記検査対象試料を保持する試料ホルダと、
     前記試料ホルダを透過した散乱光を検出する検出器とを備えた走査プローブ顕微鏡。
  2.  前記試料ホルダの表面を曲面で構成されることを特徴とする請求項1記載の走査プローブ顕微鏡。
  3.  前記試料ホルダ表面にフレネルレンズを形成することを特徴とする請求項1記載の走査プローブ顕微鏡。
  4.  前記試料ホルダを屈折率分布レンズで形成することを特徴とする請求項1記載の走査プローブ顕微鏡。
  5.  前記試料ホルダをボールレンズで形成することを特徴とする請求項1記載の走査プローブ顕微鏡。
  6.  前記測定探針は、前記検査対象試料に向けた先端側が先鋭化されており、
     前記レーザ光照射系は前記測定探針の先端にレーザ光を照射することを特徴とする請求項1記載の走査プローブ顕微鏡。
  7.  前記測定探針は、前記検査対象試料に向けた先端に微小開口が形成されており、
     前記レーザ光照射系は、前記測定探針の前記検査対象試料と反対側にレーザ光を照射することで、前記微小開口から前記近接場光を発生させることを特徴とする請求項1記載の走査プローブ顕微鏡。
  8.  前記レーザ光照射系は、前記測定探針の前記検査対象試料と反対側にレーザ光を照射することで、前記測定探針に表面プラズモンを発生させ、表面プラズモンを前記検査対象試料に向けた先端側に伝搬させることを特徴とする請求項1記載の走査プローブ顕微鏡。
  9.  測定探針を検査対象試料に対して相対的に走査し、
     レーザ光を前記測定探針に照射し、
     記測定探針と前記検査対象試料との間で近接場光を発生させ、
     前記検査対象試料を保持する試料ホルダを透過した前記近接場光の散乱光を検出することを特徴とする走査プローブ顕微鏡を用いた試料の観察方法。
  10.  前記試料ホルダ表面は曲面で構成されることを特徴とする請求項9記載の走査プローブ顕微鏡。
  11.  前記試料ホルダ表面にフレネルレンズを形成することを特徴とする請求項9記載の走査プローブ顕微鏡。
  12.  前記試料ホルダを屈折率分布レンズで形成することを特徴とする請求項9記載の走査プローブ顕微鏡。
  13.  前記試料ホルダをボールレンズで形成することを特徴とする請求項9記載の走査プローブ顕微鏡。
  14.  前記測定探針の前記検査対象試料に向けた先端側にレーザ光を照射することを特徴とする請求項9記載の走査プローブ顕微鏡。
  15.  前記測定探針の前記検査対象試料と反対側にレーザ光を照射することで、前記測定探針の前記検査対象試料に向けた先端に形成された微小開口から前記近接場光を発生させることを特徴とする請求項9記載の走査プローブ顕微鏡。
  16.  前記測定探針の前記検査対象試料と反対側にレーザ光を照射することで、前記測定探針に表面プラズモンを発生させ、表面プラズモンを前記検査対象試料に向けた先端側に伝搬させることを特徴とする請求項9記載の走査プローブ顕微鏡。
PCT/JP2013/065316 2012-09-18 2013-06-03 走査プローブ顕微鏡およびこれを用いた試料の観察方法 WO2014045646A1 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012-203836 2012-09-18
JP2012203836A JP2014059194A (ja) 2012-09-18 2012-09-18 走査プローブ顕微鏡およびこれを用いた試料の観察方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2014045646A1 true WO2014045646A1 (ja) 2014-03-27

Family

ID=50340978

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2013/065316 WO2014045646A1 (ja) 2012-09-18 2013-06-03 走査プローブ顕微鏡およびこれを用いた試料の観察方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2014059194A (ja)
WO (1) WO2014045646A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2716849C1 (ru) * 2019-07-15 2020-03-17 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Рязанский государственный радиотехнический университет имени В.Ф. Уткина" Сканирующий зонд атомно-силового микроскопа с разделяемым телеуправляемым нанокомпозитным излучающим элементом на основе апконвертирующих и магнитных наночастиц структуры ядро-оболочка

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003053699A (ja) * 2001-08-10 2003-02-26 Nikon Corp ピンホール製造方法及び測定装置
JP2004028900A (ja) * 2002-06-27 2004-01-29 Japan Science & Technology Corp 赤外光集光装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2704601B2 (ja) * 1993-04-12 1998-01-26 セイコーインスツルメンツ株式会社 走査型近視野原子間力顕微鏡、及びその顕微鏡に使用されるプローブ、及びそのプローブの製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003053699A (ja) * 2001-08-10 2003-02-26 Nikon Corp ピンホール製造方法及び測定装置
JP2004028900A (ja) * 2002-06-27 2004-01-29 Japan Science & Technology Corp 赤外光集光装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2716849C1 (ru) * 2019-07-15 2020-03-17 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Рязанский государственный радиотехнический университет имени В.Ф. Уткина" Сканирующий зонд атомно-силового микроскопа с разделяемым телеуправляемым нанокомпозитным излучающим элементом на основе апконвертирующих и магнитных наночастиц структуры ядро-оболочка

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014059194A (ja) 2014-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5216509B2 (ja) 走査プローブ顕微鏡およびこれを用いた試料の観察方法
JP5292128B2 (ja) 走査プローブ顕微鏡およびこれを用いた試料の観察方法
JP5033609B2 (ja) 走査プローブ顕微鏡およびこれを用いた試料の観察方法
JP6039775B2 (ja) プラズモン評価方法、プラズモン評価装置、および光ピックアップ
JP5702770B2 (ja) 電子顕微鏡における光学的プロービング
WO2015033681A1 (ja) 走査プローブ顕微鏡およびこれを用いた試料の観察方法
JP6949573B2 (ja) 近接場走査プローブ顕微鏡、走査プローブ顕微鏡用プローブおよび試料観察方法
JP6014502B2 (ja) 走査プローブ顕微鏡およびこれを用いた試料の観察方法
KR101274030B1 (ko) 광대역 초연속 스펙트럼을 이용한 근접장 흡수 측정 시스템 및 그 측정 방법
US20150177276A1 (en) Scanning Probe Miscroscope
JP5246667B2 (ja) 紫外近接場光学顕微鏡および先端増強ラマン分光顕微鏡法
Celebrano et al. Hollow-pyramid based scanning near-field optical microscope coupled to femtosecond pulses: A tool for nonlinear optics at the nanoscale
WO2014045646A1 (ja) 走査プローブ顕微鏡およびこれを用いた試料の観察方法
JP2006090715A (ja) 散乱型近接場顕微鏡およびその測定方法
WO2015178201A1 (ja) 走査プローブ顕微鏡およびこれを用いた試料の観察方法
WO2016067398A1 (ja) 走査プローブ顕微鏡およびこれを用いた試料の観察方法
TWI758794B (zh) 懸臂及掃瞄探頭顯微鏡
Yin et al. Nanospectroscopy Imaging Techniques: Using NSOM and TERS for Semiconductor Materials Imaging
Rubahn Optical Characterization Methods for Ultrathin Nanoaggregates

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 13839952

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE

122 Ep: pct application non-entry in european phase

Ref document number: 13839952

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1