WO2013150933A1

WO2013150933A1 - バルブ構造

Info

Publication number: WO2013150933A1
Application number: PCT/JP2013/058947
Authority: WO
Inventors: 勇多田中
Original assignee: カヤバ工業株式会社
Priority date: 2012-04-02
Filing date: 2013-03-27
Publication date: 2013-10-10
Also published as: JP2013213534A; JP5901395B2

Abstract

　バルブ構造は、第１のバルブボディと、第１のバルブボディに組み付けられる第２のバルブボディと、第１のバルブボディ及び第２のバルブボディの少なくとも一方に設けられ、第１のバルブボディに対する第２のバルブボディの高さ方向位置を規定する高さ設定部と、を備える。

Description

バルブ構造

　本発明は、例えば流体圧アクチュエータの制御回路に用いられるバルブ構造に関する。

　複数のバルブボディを組み付けてバルブ構造を構成することが知られている。ＪＰ０７－２７９９０５Ａには、スプールを内蔵した第１のバルブボディと、油路中にロック弁を組み込んだ第２のバルブボディと、によって構成される方向切換弁が開示されている。

　第１のバルブボディの合わせ面及び第２のバルブボディの合わせ面には、それぞれポートやボルト穴が開口している。第１のバルブボディと第２のバルブボディとの組み付け時には、第１のバルブボディ及び第２のバルブボディのそれぞれのポートやボルト穴が一致するように位置合わせを行ってから、ボルトによって両バルブボディが連結される。

　上記従来の技術では、第１のバルブボディと第２のバルブボディとを組み付ける際には、各バルブボディの合わせ面に形成されたポートやボルト穴の高さが一致するように位置合わせする必要がある。

　第１のバルブボディと第２のバルブボディとは、その外形状や大きさが等しいとは限らない。また、両バルブボディの合わせ面に形成されるポートやボルト穴の位置は、外形状に関係なく、内蔵したスプールや流路の位置に応じて規定されている。すなわち、合わせ面に形成されたポートやボルト穴の位置と、各バルブボディの外形状とは関連性がない。

　したがって、各バルブボディを組み付け作業台上に載置しただけでは、合わせ面同士が平行にならない上、ポートやボルト穴の高さが一致しない。そこで、バルブボディを連結するためには、第１のバルブボディ及び第２のバルブボディの各合わせ面に形成されたポートやボルト穴の高さが一致するように、一方のバルブボディを作業者が持ち上げて位置合わせを行ってから、ボルト締めを行なって第１のバルブボディに第２のバルブボディを組み付ける必要がある。

　バルブボディの組み付け工程では、組み付けるべきバルブボディがコンベアなどで作業者の前に連続的に搬送されてくる。バルブボディは金属製であるので重量があり、次々に搬送されてくるバルブボディに対し、組み付けるべきバルブボディを組み付け作業のたびに持ち上げていたのでは、手間がかかるだけでなく、作業者の疲労も大きくなる。よって、バルブボディの組み付け作業の作業性が悪いという問題があった。

　この発明の目的は、複数のバルブボディを連結する組み付け作業の作業性を向上させることが可能なバルブ構造を提供することである。

　本発明のある態様によれば、第１のバルブボディと、第１のバルブボディに組み付けられる第２のバルブボディと、を備えるバルブ構造であって、第１のバルブボディ及び第２のバルブボディの少なくとも一方に設けられ、第１のバルブボディに対する第２のバルブボディの高さ方向位置を規定する高さ設定部を備える、バルブ構造が提供される。

　本発明の実施形態、本発明の利点については、添付された図面を参照しながら以下に詳細に説明する。

図１は、第１のバルブボディと第２のバルブボディとを組み付けた状態を示す上面図である。図２は、第１のバルブボディと第２のバルブボディとを組み付けた状態を示す正面図である。図３は、第１のバルブボディと第２のバルブボディとを組み付ける前の状態を示す正面図である。図４は、図１の一部を切り欠いて示す図である。図５は、第１のバルブボディと第２のバルブボディとを組み付けた状態を示す側面図であり、一部を切り欠いて示す図である。

　以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。

　図１～図５は、本実施形態におけるバルブ構造を示している。バルブ構造は、第１のバルブボディ１と、第１のバルブボディ１に連結される第２のバルブボディ２と、を備える。

　第１のバルブボディ１は、図１及び図２における左右方向を軸方向とする図示しないスプールを内蔵するバルブボディである。スプールの周囲には流体通路が形成され、流体通路に連通する第１ポート３が、第１のバルブボディ１の合わせ面１ａに形成される（図３～図５参照）。合わせ面１ａは平坦な面であり、図３に示すように、第１ポート３の周囲３か所には、雌ネジが形成される第１締結部としてのネジ穴４が配設される。

　第１のバルブボディ１の底面１ｂには、第１高さ設定部としての高さ設定部５、６が形成される（図２、図３、図５参照）。高さ設定部５と高さ設定部６とは、図１～図４における左右方向である図示しないスプールの軸方向に所定の間隔を保って配置される。また、高さ設定部５及び高さ設定部６は、いずれもスプールの軸と直交する方向に所定の間隔を有する一対の凸部を有する。なお、図５はバルブ構造の一方（図１～図４における右方）の側面図であるので、一方の高さ設定部６のみを示しているが、バルブ構造の他方（図１～図４における左方）には、他方の高さ設定部５が高さ設定部６と同様に設けられる。

　高さ設定部５、６は、第１のバルブボディ１の底面１ｂ側において第１のバルブボディ１の他の部分より下方へ突出している。つまり、高さ設定部５、６は、第１のバルブボディ１の底面１ｂにおける最下部よりさらに下方に突出し、第１のバルブボディ１を底面１ｂが載置面Ｂに対向するように載置した場合に載置面Ｂに接触する部分である。高さ設定部５、６の突出量は、高さ設定部５、６を載置面Ｂに載せた場合に、第１ポート３及び各ネジ穴４の高さ方向の位置が所定の位置となるように設定される。

　なお、底面１ｂは、組み付け作業の際に第１のバルブボディ１を載せる作業台の載置面Ｂと対向する側の面であり、平坦面に限定されるものではなく、図示のように凹凸を備えていてもよい。

　第２のバルブボディ２は、第１のバルブボディ１と比べて小型であり、第１のバルブボディ１の合わせ面１ａと結合される合わせ面２ａを有する。合わせ面２ａは平坦な面であり、合わせ面２ａには、第２のバルブボディ２内に形成された図示しない流体通路に連通する第２ポート７が開口している（図４、図５参照）。

　第２のバルブボディ２には、ボルト８を挿入するための３つのボルト穴９が形成される。ボルト穴９は、一端が合わせ面２ａに開口する貫通穴であり、第１のバルブボディ１の合わせ面１ａに形成されたネジ穴４に対応する位置にそれぞれ形成される。

　第２のバルブボディ２の底面２ｂには、底面２ｂから下方に突出した第２高さ設定部としての一対の高さ設定部１０、１１が形成される。高さ設定部１０、１１は、図１～図４における左右方向に所定の間隔を保って配置される。高さ設定部１０、１１は、底面２ｂ側において第２のバルブボディ２の他の部分より下方へ突出している。つまり、高さ設定部１０、１１は、第２のバルブボディ２の底面２ｂにおける最下部よりさらに下方に突出し、第２のバルブボディ２を底面２ｂが載置面Ｂに対向するように載置した場合に載置面Ｂに接触する部分である。高さ設定部１０、１１の突出量は、高さ設定部１０、１１を載置面Ｂに載せた場合に、第２ポート７及び各ボルト穴９の高さ方向の位置が所定の位置となるように設定される。

　第２ポート７及び各ボルト穴９の所定の位置は、第２ポート７及び各ボルト穴９が、それぞれ第１のバルブボディ１の第１ポート３及び各ネジ穴４の所定の位置と一致する高さに設定される。

　なお、底面２ｂは、組み付け作業の際に第２のバルブボディ２を載せる作業台の載置面Ｂと対向する側の面であり、平坦面に限定されるものではなく、図示のように凹凸を備えていてもよい。

　第１のバルブボディ１に第２のバルブボディ２を組み付ける際には、図３に示すように、両バルブボディ１、２の底面１ｂ、２ｂ側を組み付け作業台の載置面Ｂ上に載置するだけで、両バルブボディ１、２の組み付け時の高さ方向位置が規定される。これにより、作業台の載置面Ｂ上に載せた第２のバルブボディ２をスライドさせて、ボルト穴９を第１のバルブボディ１の対応するネジ穴４に対向させることは容易である。

　いずれか一つのボルト穴９とネジ穴４とが対向すれば、他のボルト穴９とネジ穴４とも対向するので、これらにボルト８を挿入して締結すれば、第１ポート３と第２ポート７とが接続される。

　以上の実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。

　バルブ機構は、高さ設定部５、６、１０、１１が載置面Ｂに接触するように、第１のバルブボディ１及び第２のバルブボディ２を載置面Ｂに載置するだけで、互いの高さ方向の位置が合うので、第１のバルブボディ１に第２のバルブボディ２を組み付ける際に、バルブボディを持ち上げる必要がない。そのため、作業者の疲労が少なく、組み付け作業性が向上する。

　以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。

　例えば、上記実施形態では、第１のバルブボディ１及び第２のバルブボディ２の両方に高さ設定部５、６、１０、１１を設けているが、第１のバルブボディ１及び第２のバルブボディ２のいずれか一方のみに設けてもよい。

　この場合、第１のバルブボディ１及び第２のバルブボディ２の両方に高さ設定部を設けない状態で載置面Ｂからの高さ位置が低い方のポートを備えたバルブボディのみに高さ設定部を設け、低い方のポートを高い方のポートの高さ位置に合わせるようにすればよい。これにより、高さ設定部を一方のバルブボディのみに設ければよいので、両バルブボディに設ける場合と比べて高さ設定部の突出量の設定が容易である。

　さらに、高さ設定部は、上記実施形態とは異なる形状や数であってもよい。

　さらに、第１のバルブボディ１及び第２のバルブボディ２に設けた高さ設定部５、６、１０、１１の端面は平面状であってもよいし、平面状でなくてもよい。高さ設定部５、６、１０、１１の端面が平面状でなくても、複数の高さ設定部やバルブボディの一部によって第１のバルブボディ１及び第２のバルブボディ２を載置面Ｂ上に安定させることは可能である。

　但し、高さ設定部５、６、１０、１１の端面が平面状であれば、端面全体が組み付け作業台の載置面Ｂ上に接触するので、第１のバルブボディ１及び第２のバルブボディ２をより安定して載置することができる。

　さらに、高さ設定部５、６、１０、１１を設けた第１のバルブボディ１及び第２のバルブボディ２において、高さ設定部５、６、１０、１１以外の突出部分が、高さ設定部５、６、１０、１１とともに載置面Ｂ上に接触して、各バルブボディ１、２の高さ方向位置が規定されるようにしてもよい。

　本願は２０１２年４月２日に日本国特許庁に出願された特願２０１２－０８３７６３に基づく優先権を主張し、この出願の全ての内容は参照により本明細書に組み込まれる。

Claims

　第１のバルブボディと、前記第１のバルブボディに組み付けられる第２のバルブボディと、を備えるバルブ構造であって、
　前記第１のバルブボディ及び前記第２のバルブボディの少なくとも一方に設けられ、前記第１のバルブボディに対する前記第２のバルブボディの高さ方向位置を規定する高さ設定部を備える、
バルブ構造。
　請求項１に記載のバルブ構造であって、
　前記第１のバルブボディの端面に形成され流体を導く第１ポートと、
　前記第２のバルブボディの端面に形成され流体を導く第２ポートと、
をさらに備え、
　前記高さ設定部は、前記第１ポートと前記第２ポートとが連通するように前記第１のバルブボディと前記第２のバルブボディとの高さ方向位置を規定する、
バルブ構造。
　請求項２に記載のバルブ構造であって、
　前記高さ設定部は、前記第１ポート及び前記第２ポートのうち高さ方向位置が低い方のポートを有する前記第１のバルブボディ又は前記第２のバルブボディに設けられる、
バルブ構造。
　請求項２に記載のバルブ構造であって、
　前記高さ設定部は、前記第１のバルブボディの少なくとも一つの底面に設けられる第１高さ設定部と、前記第２のバルブボディの少なくとも一つの底面に設けられる第２高さ設定部とを有し、
　前記第１高さ設定部と前記第２高さ設定部とによって、前記第１ポートと前記第２ポートとが連通するように前記第１のバルブボディと前記第２のバルブボディとの高さ方向位置が規定される、
バルブ構造。
　請求項２に記載のバルブ構造であって、
　前記第１のバルブボディに設けられ前記第２のバルブボディと締結される第１締結部と、
　前記第２のバルブボディに設けられ前記第１のバルブボディと締結される第２締結部と、
をさらに備え、
　前記第１締結部と前記第２締結部とが連結されることにより、前記第１ポートと前記第２ポートとが連通する、
バルブ構造。
　請求項１に記載のバルブ構造であって、
　前記高さ設定部は、前記第１のバルブボディ及び前記第２のバルブボディの底面における最下部より下方に突出するように形成される、
バルブ構造。
　請求項１に記載のバルブ構造であって、
　前記高さ設定部の端面は平面状に形成される、
バルブ構造。