WO2013146159A1

WO2013146159A1 - 位置検出装置

Info

Publication number: WO2013146159A1
Application number: PCT/JP2013/056260
Authority: WO
Inventors: 岩橋　優
Original assignee: 日本精機株式会社
Priority date: 2012-03-28
Filing date: 2013-03-07
Publication date: 2013-10-03
Also published as: JP2013203177A

Abstract

　本発明は、組み付け作業性を容易にすることができる位置検出装置を提供することを目的とする。　ハンドルバー２に設けられたグリップ３の回動動作に基づいて回動する被検出部材４と、ハンドルバー２に挿通され被検出部材４を回動可能に支持する支持部材７と、被検出部材４の変位を検出する検出部材５と、被検出部材４の回動移動を回転基準位置に復帰させるトーションバネ部材８と、被検出部材４に摩擦抵抗力を付与するフリクション部材９と、からなる支持部材ユニットＵと、支持部材ユニットＵを収納するケース体６と、を備え、ケース体６は、グリップ３に沿って半円形状に第１・第２のケース体６１，６２として二分割に形成され、第１のケース体６１には、被検出部材４の回転基準位置となる突き当て部６１ａを設け、被検出部材４には、突き当て部６１ａと当接するストッパ部４００を設けてなることを特徴とする位置検出装置。

Description

位置検出装置

　本発明は、例えば二輪車のハンドルグリップ（スロットルグリップ）などの操作手段の操作位置をホールＩＣなどの磁気検出部にて検出する位置検出装置に関するものである。

　従来の位置検出装置は、例えば特許文献１に開示されるものが知られている。この位置検出装置は、二輪車のハンドルバーに回動可能に取り付けられたハンドルグリップの操作によって回動する延長部と、この延長部の回動時に延長部を戻し方向に付勢する捻りコイルバネと、前記延長部の回動に摩擦抵抗力を付加するフリクション発生機構とを備え、前記フリクション発生機構は、前記延長部に押圧力を付与する圧縮コイルバネとフリクションディスクとを有し、前記捻りコイルバネおよび圧縮コイルバネは、共に前記延長部と同軸上に配置され、かつ前記延長部の軸方向で少なくとも一部が互いに重なって構成されており、パワーユニットの出力を操作子の操作量により電気的にコントロールするアクセル操作装置において、簡単な構成で摩擦抵抗力を発生可能としてコンパクト化を図ると共に、様々な車種にも容易に適用可能とするように形成されている。

特開２０１１－１２１３９０号公報

　ところで、このような特許文献１に記載の位置検出装置においては、それぞれのコイルバネを押し付けながら組み立てる必要があり、組み立て作業が厄介であり、しかも組み付け部品が多く、組み付け作業性が複雑となってしまうといった問題点があった。

　そこで本発明は、前記問題点を解消し、組み付け作業性を容易にすることができる位置検出装置を提供することを目的とするものである。

　本発明は前述した課題を解決するため、請求項１では、ハンドルバーに設けられたハンドルグリップの回動動作に基づいて回動する回転移動部材と磁石とを有する被検出部材と、前記ハンドルバーに挿通され前記被検出部材を回動可能に支持する支持部材と、前記被検出部材の磁束密度の変位を検出する検出部材と、前記ハンドルグリップの回動移動に伴う前記被検出部材の回動移動を回転基準位置に復帰させるトーションバネ部材と、前記被検出部材に摩擦抵抗力を付与するフリクション部材と、からなる支持部材ユニットと、前記支持部材ユニットを収納するケース体と、を備え、前記ケース体は、前記ハンドルグリップの回動中心軸方向に沿って半円形状のカップ形状に第１・第２のケース体として二分割に形成されるとともに、その二分割に形成された一方の第１のケース体には、前記被検出部材の回転基準位置となる突き当て部を設け、前記被検出部材には、前記突き当て部と当接するストッパ部を設けてなることを特徴とする位置検出装置である。

　このように構成することによって、支持部材を基準にしてトーションバネ部材と、被検出部材と、フリクション部材とを順次積層状態にして組み付けることができ、これらの各部品を支持部材ユニットとして集合してユニット化することができるため、ケース体に対して簡単にセットすることができるものであり、この際、ケース体を二分割に形成し、この分割された一方の第１のケース体に、被検出部材の回転基準位置となる突き当て部を設けるとともに、この突き当て部と当接するストッパ部を被検出部材に設けてなることによって、組み付け時においてストッパ部を突き当て部に当接しつつトーションバネ部材に所定のテンションを加えることができ、これによりハンドルグリップを回転基準位置にセットすることができる。

　また請求項２では、前記支持部材には、前記被検出部材を回動可能に、かつ抜け止め保持可能とする円盤状の抜け止め保持部材を設け、前記被検出部材に設けられた回転移動部材と前記抜け止め保持部材との間に円盤状のバネ材からなる前記フリクション部材を配設し、前記回転移動部材に前記ストッパ部を設けてなることを特徴とする請求項１に記載の位置検出装置である。

　このように構成することにより、支持部材７を基準にしてトーションバネ部材と、被検出部材と、フリクション部材と、抜け止め保持部材とを順次積層状態にして組み付けることができ、組み付けられた前記支持部材ユニットをケース体にセットする際に、突き当て部と当接するストッパ部を被検出部材の回転移動部材に設けてなることによって、組み付け時においてストッパ部を突き当て部に当接しつつトーションバネ部材に所定のテンションを加えることができ、これによりハンドルグリップを回転基準位置にセットすることができる。

　また請求項３では、前記第１のケース体には、前記支持部材ユニットを案内可能なガイド部材を設けてなることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の位置検出装置である。

　このように構成することによって、第１のケース体側と支持部材ユニットとを組み付ける際に、第１のケース体に設けたガイド部材に沿わせて支持部材ユニットを簡便に組み付けることができ、組み立て作業能率を高めることが可能となる。

　また請求項４では、前記抜け止め部材には、前記ガイド部材に沿って案内可能なガイド部を設けてなることを特徴とする請求項３に記載の位置検出装置である。

　このように構成することによって、第１のケース体側と支持部材ユニットとを組み付ける際に、第１のケース体に設けたガイド部材に沿わせて支持部材ユニットに設けられたガイド部を誘い込ませながら組み付けることができるものであり、これにより、組み立て作業能率を高めることが可能となる。

　また請求項５では、前記ハンドルバーには、位置検出装置の取り付け位置を定める位置決め部を設け、この位置決め部に対応して前記第２のケース体に位置合わせ部を設けてなることを特徴とする請求項１から請求項４のいずれか１項に記載の位置検出装置である。

　このように構成することにより、支持部材を基準にしてトーションバネ部材と、被検出部材と、フリクション部材とを順次積層状態にして組み付けることができ、これらの各部品を支持部材ユニットとして集合してユニット化することができるため、ケース体に対して簡単にセットすることができるものであり、またユニット化したことによりハンドルバーに挿通する際に簡単に組み付け保持することができるものであり、従来のように各部品をハンドルバーに沿わせて組み付ける必要もないため組み立て作業を簡便に行うことができる。またハンドルバーには、位置検出装置の取り付け位置を定める位置決め部を設け、この位置決め部に対応して第２のケース体に位置合わせ部を設けてなることにより、ハンドルバーの所定位置に簡単に位置合わせしながらセットすることができ、組み立て作業の効率化を図ることができる。

　本発明では、ハンドルバーに設けられたハンドルグリップの回動動作に基づいて回動する回転移動部材（ベース部材）と磁石とを有する被検出部材と、前記ハンドルバーに挿通され前記被検出部材を回動可能に支持する支持部材と、前記被検出部材の磁束密度の変位を検出する検出部材と、前記ハンドルグリップの回動移動に伴う前記被検出部材の回動移動を回転基準位置に復帰させるトーションバネ部材（捻りコイルバネ）と、前記被検出部材４に摩擦抵抗力を付与するフリクション部材と、からなる支持部材ユニットと、前記支持部材ユニットを収納するケース体と、を備え、前記ケース体は、前記ハンドルグリップの回動中心軸方向に沿って半円形状のカップ形状に第１・第２のケース体として二分割に形成されるとともに、その二分割に形成された一方の第１のケース体には、前記被検出部材の回転基準位置となる突き当て部を設け、前記被検出部材には、前記突き当て部と当接するストッパ部を設けてなることを特徴とする位置検出装置であるため、支持部材を基準にしてトーションバネ部材と、被検出部材と、フリクション部材とを順次積層状態にして組み付けることができ、これらの各部品を支持部材ユニットとして集合してユニット化することができ、ケース体に対して簡単にセットすることができるものであり、この際、ケース体を二分割に形成し、この分割された第１のケース体に、被検出部材の回転基準位置となる突き当て部を設けるとともに、この突き当て部と当接するストッパ部を被検出部材に設けてなることによって、組み付け時においてストッパ部を突き当て部に当接しつつトーションバネ部材に所定のテンションを加えることができ、これによりハンドルグリップを回転基準位置にセットすることができるものであり、これにより所期の目的を達成することができる。

本発明の第１の実施形態の位置検出装置を示す分解斜視図である。図２は、図１の組み付け状態を示す断面図である。図３は、図１の組み付け途上である支持部材ユニットとケース体を示す分解斜視図である。図４は、図３の要部箇所である支持部材ユニットと第１のケース体の一部を断面で表した正面図である。図５は、図３の要部箇所である第２のケース体の組み付け前の状態を示す正面図である。

　以下、添付図面に基づいて、本発明の第１実施形態を、二輪車のハンドルバーに回動可能に設けられたハンドルグリップの操作位置（回動角）を検出する位置検出装置を添付図面に基づいて説明する。　　　　　　　　　　

　本発明の実施形態による位置検出装置１は、図示しない二輪車のハンドルバー２に設けられるものであり、ハンドルグリップ３と、このハンドルグリップ３の回動動作に基づいて回動する略円板形状からなる回転移動部材４０（ベース部材）と磁石Ｍとを有する被検出部材４と、この被検出部材４の磁束密度の変位を検出する検出部材５と、被検出部材４を回動可能に支持するとともに検出部材５を保持する支持部材７と、被検出部材４と検出部材５とを収納するケース体６とを備えている。またハンドルグリップ３の回動移動に伴う被検出部材４の回動移動を回転基準位置に復帰させるトーションバネ部材８（捻りコイルバネ）と、被検出部材４に摩擦抵抗力を付与するフリクション部材９とが設けられている。従って、被検出部材４と、検出部材５と、トーションバネ部材８と、フリクション部材９とからなる支持部材ユニットＵがケース体６に収納されるように構成されている。

　ハンドルバー２は、鉄やアルミニウム等の金属からなり、円筒形状である。このハンドルバー２には、本実施形態においては、位置検出装置１の取り付け位置を定める位置決め部２ａが設けられている。

　ハンドルグリップ３は、スリーブ３ａとグリップ部３ｂとで構成されており、スリーブ３ａは、合成樹脂からなる円筒形状で、ハンドルバー２の外周に回動自在に位置している。スリーブ３ａには、図３中左側の端部に、鍔部３ｃを備えている。鍔部３ｃは円盤形状で、ハンドルグリップ３の外周に切れ目なく設けられている。そして、その縁の一部に、被検出部材４と連結し、ハンドルグリップ３の回動を伝達する連結部３ｄを備えている。

　グリップ部３ｂは、運転者が握る部分であり、ゴム等の弾性部材からなり、スリーブ３ａの外周を切れ目なく覆っており、スリーブ３ａに強固に固定されている。

　被検出部材４は、前述したように回転移動部材となる略円板形状からなるベース部材である回転移動部材４０と、磁石Ｍと、からなり、磁気部材を構成している。

　ベース部材である回転移動部材４０は合成樹脂からなり、環状で、支持部材７が貫通する孔部４１を備えており、支持部材７に回動可能に支持されている。また、回転移動部材４０には、ハンドルグリップ３に設けた連結部３ｄが挿入される凹みからなる受け部４２（切り欠き凹部）を備えている。ハンドルグリップ３の連結部３ｄを受け部４２に沿って挿入することによって、ハンドルグリップ３の回動が、ベース部材である回転移動部材４０に伝わり、被検出部材４が回動するものである。

　また凹みからなる受け部４２の両側に位置する突設部の一方、この実施形態においては時計回り方向側に位置した突設部の端部にストッパ部４００が設けられており、ハンドルグリップ３の回動復帰時においてストッパ部４００が後述するケース体６側に設けられた突き当て部６１ａと当接するように設けられている。

　被検出部材４の磁石Ｍは、永久磁石からなり、円柱形状または半円弧状で、本実施形態では、半円弧状で、回転移動部材（ベース部材）４０に固定されている。

　検出部材５は、磁気検出素子５１と回路基板５２とからなり、磁気検出部を構成している。

　磁気検出素子５１は、磁束密度の変化を電気信号に変換するものであり、例えば、ホール素子等である。磁気検出素子５１は、磁石Ｍの外周に配置され、磁石Ｍによって形成される磁束密度の変化を検出するものである。

　回路基板５２は、ガラスエポキシ樹脂等の絶縁性の基材に図示しない導電路やこの導電路と電気的に接続された電子部品等を備えたものである。磁気検出素子５１は、回路基板５２に電気的に接続されている。また、回路基板５２には、外部回路に接続された配線コード５３が電気的に接続されている。磁気検出素子５１の信号は、回路基板５２と配線コード５３を介して外部の回路に出力される。

　支持部材７は、合成樹脂からなり、環状で、ハンドルバー２が貫通する孔部７１を備えた筒状体であり、ハンドルバー２の外周を取り囲んでいる。そして、支持部材７は、ハンドルバー２に対して、ケース体６を介して回動しないように固定されている。支持部材７は、円筒形状の筒状支持部７２を備えており、被検出部材４を回動可能に支持している。

　支持部材７は、筒状支持部７２の左側（図２中における左側）に、筒状支持部７２の外周より大きい外周の移動規制部７３を備えている。この移動規制部７３は、被検出部材４のハンドルグリップ３の回動軸方向において、図２中左側への移動を規制するものである。

　また、支持部材７は、図２中、筒状支持部７２の右側に、抜け止め保持部材７４が取り付けられている。この抜け止め保持部材７４は、被検出部材４の筒状支持部７２からの脱落を防止するとともに、被検出部材４のハンドルグリップ３の回動軸方向において、図２中右側への移動を規制するものである。

　ここで抜け止め保持部材７４について詳述する。抜け止め保持部材７４は、孔部７４ａを有する環状であり、その孔部７４ａの内側に突出する所定の長さを有する一対の凸部（第１の固定部）７４ｂが設けられている。この凸部７４ｂは、孔部７４ａの内面部分に帯状に２箇所設けられており、孔部７４ａの貫通方向（言い換えると、ハンドルグリップ３の回動軸方向）に対して垂直方向（抜け止め保持部材７４の板面方向）であって、孔部７４ａの内周に沿って設けられている。

　一方、支持部材７の筒状支持部７２の端部側には、抜け止め保持部材７４に設けられた一対の凸部７４ｂに対応する一対の案内溝部（第２の固定部）７２ａ設けられている。この案内溝部７０ａは、略Ｌ字状に形成され、凸部７４ｂを案内溝部７２ａに導き入れながら抜け止め保持部材７４を回転することによって案内溝部７２ａに保持されるようにバヨネット結合による固定手段を用いて構成されている。従って、本実施形態においては、抜け止め保持部材７４を支持部材７に溶着や接着剤を用いずに取り付けることができるため製造工程を簡素化できる。

　また、抜け止め保持部材７４には、抜け止め保持部材７４の側面部分にケース体６側に対して組み付けやすくするためのガイド部７４０が設けられており、このガイド部７４０は抜け止め保持部材７４に設けられた孔部７４ａの両側にケース体６側に送り込む方向に沿って段差によるガイド壁にて形成されている。

　また、支持部材７の外周縁部には、トーションバネ部材８（捻りコイルバネ）の一端を沿わせて送り込む切り欠き部７ａが設けられるとともに、この切り欠き部７ａと隣接した支持部材７の外周縁部箇所にトーションバネ部材８（捻りコイルバネ）の一端を係止する掛け止め部７ｂが設けられている。

　ハンドルグリップ３の回動移動に伴う被検出部材４の回動移動を回転基準位置に復帰させるトーションバネ部材８（捻りコイルバネ）は、コイルスプリングからなるものであり、前述したように運転者によって操作されたハンドルグリップ３を初期の位置に復帰させるものである。このトーションバネ部材８（捻りコイルバネ）の一端は支持部材７の掛け止め部７ｂに係止されており、他端は被検出部材４の回転移動部材４０に係止されている。

　被検出部材４に摩擦抵抗力を付与するフリクション部材９は、バネ用鋼材または合成樹脂材料にて形成されており、円盤状の平坦面部９ａ（平滑平面部）と、この平坦面部９ａ（平滑平面部）から一体に弾性を有する複数の脚部９ｂが突出形成されている。本実施形態においては、フリクション部材９は、被検出部材４の略円板形状からなる回転移動部材４０と抜け止め保持部材７４との間に挟持されており、弾性を有する複数の脚部９ｂは抜け止め保持部材７４の側面に設けた凹部７４ｃに回り止め状態にして受け入れられるように配置され、平坦面部９ａ（平滑平面部）は被検出部材４の回転移動部材４０の側面に対して所定の摩擦抵抗力を付与される状態にて摺動移動されるように設けられている。

　ケース体６は、第１・第２のケース体６１，６２とから構成されている。各ケース体６１，６２は合成樹脂製で、およそ半円形状のカップ形状であり、第１のケース体６１と第２のケース体６２は、ハンドルグリップ３の回動中心軸方向に沿って分割されるように設けられており、各ケース体６１，６２は図示しないネジなどの固定手段Ｓによりハンドルバー２に締め付け固定されるように設けられている。

　第１のケース体６１には、被検出部材４の回転基準位置となる突き当て部６１ａが設けられ、この突き当て部６１ａに回転移動部材４０に設けられたストッパ部４００が当接可能に設けられている。また第１のケース体６１には、抜け止め保持部材７４に設けられたガイド部７４０を受け入れて案内するガイド部材６１０が設けられている。

　第２のケース体６２には、ハンドルバー２に設けた孔部からなる位置決め部２ａに沿わせて嵌め込まれるピン状の位置合わせ部６２ａが設けられている。

　なお、ケース体６は、被検出部材４と検出部材５と抜け止め保持部材７４とトーションバネ部材８（捻りコイルバネ）と、被検出部材４に摩擦抵抗力を付与するフリクション部材９とが収納されるものである。

　このように構成された本実施形態における位置検出装置１においては、支持部材７を基準としてトーションバネ部材８（捻りコイルバネ）と、被検出部材４と、フリクション部材９と、抜け止め保持部材７４とを順次積層状態にして組み付けることができ、これらの各部品を支持部材ユニットＵとして集合した状態にてユニット化することができるものであり、この際、ケース体６を二分割に形成し、この分割された第１のケース体６１に、被検出部材４の回転基準位置となる突き当て部６１ａを設けるとともに、この突き当て部６１ａと当接するストッパ部４００を被検出部材４の回転移動部材４０に設けてなることによって、組み付け時においてストッパ部４００を突き当て部６１ａに当接しつつトーションバネ部材８に所定のテンションを加えることができ、これによりハンドルグリップ３を回転基準位置にセットすることができる。

　また第１のケース体６１には、支持部材ユニットＵを案内可能なガイド部材６１０を設け、抜け止め保持部材７４には、ガイド部材６１０に沿って案内可能なガイド部７４０を設けてなることによって、第１のケース体６１側と支持部材ユニットＵとを組み付ける際に、第１のケース体６１に設けたガイド部材６１０に沿わせて支持部材ユニットＵに設けられたガイド部７４０を誘い込ませながら組み付けることができるものであり、これにより、組み立て作業能率を高めることが可能となる。

　またハンドルバー２には、位置検出装置１の取り付け位置を定める位置決め部２ａを設け、この位置決め部２ａに対応して第２のケース体６２に位置合わせ部６２ａを設けてなることにより、ハンドルバー２に対して、支持部材７を基準にしてトーションバネ部材８と、被検出部材４と、フリクション部材９との各部品を支持部材ユニットＵとして集合しし状態にて、ハンドルバー２に簡単に挿通することができ、従来のように各部品をハンドルバーに沿わせて組み付ける必要もないため組み立て作業を簡便に行うことができるものであり、この際、ハンドルバー２に設けた位置決め部２ａに合わせて第２のケース体６２に設けたピン状の位置合わせ部６２ａを差し込むことにより、ハンドルバー２の所定位置に簡単に位置合わせしながらセットすることができ、組み立て作業の効率化を図ることができる。

　なお、本実施形態においては、被検出部材４は、支持部材７に設けた筒状支持部７２に沿ってトーションバネ部材８（捻りコイルバネ）、支持部材７、フリクション部材９，抜け止め保持部材７４と順次簡単に組み付けができるとともに、支持部材７に設けた移動規制部７３によって軸線方向の動きを所定の位置にて保持した状態にて回転することができるものであり、抜け止め保持部材７４によって支持部材７に対して抜け止め保持することができる。

　また、フリクション部材９には、円盤状のバネ材による平坦面部９ａ（平滑平面部）と、この平坦面部９ａ（平滑平面部）から一体に弾性を有する複数の脚部９ｂを突出形成してなることによって、従来のようなフリクション部材として圧縮コイルバネとフリクションディスクといった複数の部品を設ける必要もなく、単一の円盤状のバネ材からなるフリクション部材９を配設してなることにより、組み付け作業も簡単に行うことができるとともに、この場合、円盤状の平坦面部９ａ（平滑平面部）と、この平坦面部９ａ（平滑平面部）から一体に弾性を有する複数の脚部９ｂを突出形成してなることにより、脚部９ｂによって所定の圧にて弾発付勢することができ、平坦面部９ａにて引っかかりもなく円滑に回動可能にハンドルグリップ３の操作を行うことができる。

　この際、脚部９ｂを受け入れる凹部７４ｃを抜け止め保持部材７４に設けてなることによって、抜け止め保持部材７４に弾性を有する複数の脚部９ｂが回り止め保持されるため、ハンドルグリップ３の操作時において、円盤状のバネ材による平坦面部９ａ（平滑平面部）が摺動されて所定の摩擦抵抗力を付加することができるものであり、安定的な作動を行うことができる。

　また組み立て時において、支持部材７の外周縁部にトーションバネ部材８の一端を沿わせて送り込む切り欠き部７ａを設けるとともに、この切り欠き部７ａと隣接した支持部材７の外周縁部にトーションバネ部材８の一端を係止する掛け止め部７ｂを設けてなることによって、切り欠き部７ａに沿わせてトーションバネ部材８をセットすることができるため組み付け作業を簡便に行うことができ、掛け止め部７ｂにトーションバネ部材８の一端を簡単に掛け止め固定することができる。

　また、支持部材７と抜け止め保持部材７４との固定手段としてバヨネット結合を用いてなることによって、順次組み付けられた部品を最後に固定保持する抜け止め保持部材７４をバヨネット結合により簡単に支持部材７の端部側に固定することができ、組み付け作業の効率化を図ることができる。

　また、前述した実施形態においては、その適用例としてオートバイのハンドルグリップの操作による位置検出装置を例にして説明したが、オートバイなどの二輪車に限らず小型バギー車あるいは農業用機械（耕耘機）やスノーモービルなどにおいても適用することが可能であり、同様な効果を得ることが可能である。

　　　Ｍ　　磁石
　　　１　　位置検出装置
　　　２　　ハンドルバー
　　　２ａ　　位置決め部
　　　３　　ハンドルグリップ
　　　３ａ　　スリーブ
　　　３ｂ　　グリップ部
　　　３ｃ　　鍔部
　　　３ｄ　　連結部
　　　４　　被検出部材
　　　５　　検出部材
　　　６　　ケース体
　　　７　　支持部材
　　　７ａ　　切り欠き部
　　　７ｂ　　掛け止め部
　　　８　　トーションバネ部材（捻りコイルバネ）
　　　９　　フリクション部材
　　　９ａ　　平坦面部（平滑平面部）
　　　９ｂ　　脚部
　　４０　　回転移動部材（ベース部材）
　　４１　　孔部
　　４２　　受け部
　　５１　　検出素子
　　５２　　回路基板
　　５３　　配線コード
　　６１　　第１のケース体
　　６１ａ　　突き当て部
　　６２　　第２のケース体
　　６２ａ　　位置合わせ部
　　７１　　孔部
　　７２　　筒状支持部材
　　７２ａ　　案内溝部
　　７３　　移動規制部材
　　７４　　抜け止め保持部材
　　７４ａ　　孔部
　　７４ｂ　　凸部
　４００　　ストッパ部
　６１０　　ガイド部材
　７４０　　ガイド部

Claims

　ハンドルバーに設けられたハンドルグリップの回動動作に基づいて回動する回転移動部材と磁石とを有する被検出部材と、前記ハンドルバーに挿通され前記被検出部材を回動可能に支持する支持部材と、前記被検出部材の磁束密度の変位を検出する検出部材と、前記ハンドルグリップの回動移動に伴う前記被検出部材の回動移動を回転基準位置に復帰させるトーションバネ部材と、前記被検出部材に摩擦抵抗力を付与するフリクション部材と、からなる支持部材ユニットと、前記支持部材ユニットを収納するケース体と、を備え、前記ケース体は、前記ハンドルグリップの回動中心軸方向に沿って半円形状のカップ形状に第１・第２のケース体として二分割に形成されるとともに、その二分割に形成された第１のケース体には、前記被検出部材の回転基準位置となる突き当て部を設け、前記被検出部材には、前記突き当て部と当接するストッパ部を設けてなることを特徴とする位置検出装置。
　前記支持部材には、前記被検出部材を回動可能に、かつ抜け止め保持可能とする円盤状の抜け止め保持部材を設け、前記被検出部材に設けられた回転移動部材と前記抜け止め保持部材との間に円盤状のバネ材からなる前記フリクション部材を配設し、前記回転移動部材に前記ストッパ部を設けてなることを特徴とする請求項１に記載の位置検出装置。
　前記第１のケース体には、前記支持部材ユニットを案内可能なガイド部材を設けてなることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の位置検出装置。
　前記抜け止め部材には、前記ガイド部材に沿って案内可能なガイド部を設けてなることを特徴とする請求項３に記載の位置検出装置。
　前記ハンドルバーには、位置検出装置の取り付け位置を定める位置決め部を設け、この位置決め部に対応して前記第２のケース体に位置合わせ部を設けてなることを特徴とする請求項１から請求項４のいずれか１項に記載の位置検出装置。