WO2013145716A1

WO2013145716A1 - 車載用携帯電話充電装置及び自動車

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Publication number: WO2013145716A1
Application number: PCT/JP2013/002047
Authority: WO
Inventors: 中山　令; 之宏荒木
Original assignee: パナソニック株式会社
Priority date: 2012-03-27
Filing date: 2013-03-26
Publication date: 2013-10-03
Also published as: JP5299537B1; CN104205557A; JP2013207818A; US20150018051A1; EP2833501A1; EP2833501A4

Abstract

　保持部内の付勢板は、上部が本体ケースの設置面から離れた位置に軸支され、下部が本体ケースの設置面に近接する方向に傾斜する。付勢板の下部は、本体ケースの設置面側にバネにより付勢されているので、携帯電話の取出時には、携帯電話の上部を手前上方に引き出すことができ、携帯電話の下部が付勢板の下部を通過した時には、付勢板によって携帯電話の下部が上方に押し出されるので、使用者にクリック感触を与える。

Description

車載用携帯電話充電装置及び自動車

　本発明は、車載用携帯電話充電装置及び自動車に関する。

　携帯電話の機能が向上するにしたがって、携帯電話の電力消費量が極めて大きくなる。このため、内蔵の電池ではわずか１日しか使用できない携帯電話もある。

　そこで、近年、車内に携帯電話の充電装置を設けることが提案されている。

　例えば、特許文献１に記載された充電器は、前面側に携帯電話の設置面が設けられた立設状態の本体ケースと、この本体ケースの設置面の下部前面側を覆うごとく配置した保持部とを備え、携帯電話の下部を保持部内に投入し、その状態でのガタツキを防止するために、設置面の後方から付勢手段によって携帯電話を前方に付勢する。

日本国特許第３８２９０９４号公報

　上記説明した充電器は、設置面の後方から付勢手段によって携帯電話を前方に付勢するようにしている。このため、充電時のガタツキは防止できるが、充電後に携帯電話を取り出すときの操作性が悪い。

　つまり、携帯電話を取り出す時には、付勢手段による付勢を解除しなければ、携帯電話の取り出しができない。このため、携帯電話を取り出すときの使い勝手の向上、すなわち、操作性の向上が求められている。

　本発明の目的は、携帯電話を取り出すときの操作性が向上した車載用携帯電話充電装置及び自動車を提供することである。

　本発明は、前面側に携帯電話の設置面が設けられた立設状態の本体ケースと、前記本体ケースの内部で、前記設置面の背面側に設けた充電コイルと、前記本体ケースの前記設置面の下部前面側を覆うごとく配置した保持部と、を備え、前記保持部は、前記保持部の上面に設けた携帯電話の投入口と、前記保持部内で、携帯電話を前記設置面側に付勢する付勢手段と、を有し、前記付勢手段は、上部が前記本体ケースの前記設置面から第１の所定間隔離れた位置に軸支され、下部が前記本体ケースの前記設置面に近接する方向に傾斜して設けられた付勢板と、前記付勢板の下部を、前記本体ケースの前記設置面側に付勢するバネと、を有する車載用携帯電話充電装置を提供する。

　本発明によれば、前面側に携帯電話の設置面が設けられた立設状態の本体ケースと、前記本体ケースの内部で、前記設置面の背面側に設けた充電コイルと、前記本体ケースの前記設置面の下部前面側を覆うごとく配置した保持部と、を備え、前記保持部は、前記保持部の上面に設けた携帯電話の投入口と、前記保持部内で、携帯電話を前記設置面側に付勢する付勢手段と、を有し、前記付勢手段は、上部が前記本体ケースの前記設置面から第１の所定間隔離れた位置に軸支され、下部が前記本体ケースの前記設置面に近接する方向に傾斜して設けられた付勢板と、前記付勢板の下部を、前記本体ケースの前記設置面側に付勢するバネと、を有するものであるので、携帯電話を取り出す際の使い勝手が良い。

　すなわち、本発明においては、前記保持部が、この保持部の上面に設けた携帯電話の投入口と、この保持部内で、携帯電話を設置面側に付勢する付勢手段とを有し、前記付勢手段は、上部が本体ケースの設置面から第１の所定間隔離れた位置に軸支され、下部が本体ケースの設置面に近接する方向に傾斜して設けられた付勢板と、この付勢板の下部を、本体ケースの設置面側に付勢するバネとを有するため、携帯電話の取り出し時には、携帯電話の上部を手前上方に引き出すことができ、しかも携帯電話の下部が付勢板の下部を通過した時には、この付勢板によって携帯電話の下部が上方に押し出されるので、使用者にクリック感触を与える。その結果、使用者が当該充電装置から携帯電話を取り出すときの操作性を向上できる。

一実施形態の車載用携帯電話充電装置の斜視図一実施形態の車載用携帯電話充電装置の一部切欠斜視図一実施形態の車載用携帯電話充電装置の断面図一実施形態の車載用携帯電話充電装置の一部切欠斜視図一実施形態の車載用携帯電話充電装置の断面図一実施形態の車載用携帯電話充電装置の一部切欠斜視図一実施形態の車載用携帯電話充電装置の断面図一実施形態の車載用携帯電話充電装置の断面図一実施形態の車載用携帯電話充電装置の断面図一実施形態の車載用携帯電話充電装置の断面図一実施形態の車載用携帯電話充電装置の一部切欠斜視図一実施形態の車載用携帯電話充電装置の断面図一実施形態の車載用携帯電話充電装置の斜視図一実施形態の車載用携帯電話充電装置の側面図一実施形態の車載用携帯電話充電装置の断面図一実施形態の車載用携帯電話充電装置の断面図一実施形態の車載用携帯電話充電装置の断面図一実施形態の車載用携帯電話充電装置の断面図一実施形態の車載用携帯電話充電装置の断面図一実施形態の車載用携帯電話充電装置の断面図一実施形態の車載用携帯電話充電装置の断面図一実施形態の車載用携帯電話充電装置の断面図

　以下、本発明の一実施形態を、添付図面を用いて説明する。

　図１～図２２は、本発明の一実施形態の車載用携帯電話充電装置の斜視図、一部切欠斜視図又は断面図である。一実施形態の車載用携帯電話充電装置は、本体ケース１と、充電コイル（図示せず）と、保持部４とを備える。なお、車載用携帯電話充電装置は、本体ケース１が立設した状態で自動車に設置される。

　図１～図３に示すように、縦長長方形状で立設状態の本体ケース１の前面側には、図４に符号２で示す携帯電話の設置面３が設けられる。本体ケース１の内部には、設置面３の背面側に充電コイルが設けられている。

　保持部４は、本体ケース１の設置面３の下部前面側を覆うごとく設けられている。

　保持部４の水平断面はコの字状である。保持部４の上面には、携帯電話２の下部を投入するための長方形状の投入口５が形成されている。

　つまり、水平断面がコの字状の保持部４は、前面６、側面７及び底面８を有し、上面が投入口５となっている。

　また、保持部４内には、携帯電話２を設置面３側に付勢する付勢手段９が設けられている。

　付勢手段９は、図２及び図３に示すごとく、付勢板１０と、バネ１１とを有する。付勢板１０は、上部が本体ケース１の設置面３から第１の所定間隔離れた位置で、側面７の内側に軸支され、下部が本体ケース１の設置面３に近接する方向に傾斜して設置されている。バネ１１は、付勢板１０の下部を、本体ケース１の設置面３側に付勢する。

　バネ１１の上端は、付勢板１０の上部両側において、付勢板１０の軸支箇所と同じ部分、または当該軸支箇所よりも本体ケース１の設置面３側に連結される。また、バネ１１の下端は、付勢板１０の下部両側に連結されている。

　このため、付勢板１０の下部は、図３に示す状態での反時計回りの方向に、つまり本体ケース１の設置面３側に付勢された状態である。

　また、保持部４の側面７には、付勢板１０の下部がより強く上記反時計回り方向に、つまり本体ケース１の設置面３側に回動しないようにするための規制部（図示せず）が設けられている。

　図３に示す状態は、付勢板１０の上部における本体ケース１の設置面３との距離に比べて、付勢板１０の下部における本体ケース１の設置面３との距離が小さい状態である。

　さらに、付勢板１０の下部両側には、図２に示すように、回転付勢体１２が設けられている。

　回転付勢体１２は、円筒状であり、中心部を回転軸が貫通している。

　また、各回転付勢体１２は、図２に示すように、保持部４の側面７側である外方が内方よりも下方になるように傾斜状態で設置されている。

　本実施形態の車載用携帯電話充電装置を用いて携帯電話２の充電を行う時には、図４及び図５に示すように、本体ケース１の保持部４上方の投入口５から、携帯電話２の下方を投入する。

　すると、先ずは、図６及び図７に示すように、携帯電話２の下方が投入口５内に進入するが、このときにはまだ携帯電話２の下部は付勢板１０の上面には触れていない。

　つまり、保持部４上方の投入口５は、携帯電話２の厚みよりも十分に大きな開口を有する。しかも、付勢板１０の上部と本体ケース１の設置面３との距離は、携帯電話２の厚みよりも十分に大きい。したがって、携帯電話２の下方を投入口５から投入した直後は、携帯電話２の下部が付勢板１０の上面には触れない。

　その後、携帯電話２をさらに下げると、図８に示すように、携帯電話２の下部が付勢板１０の上面に触れる。

　この状態から、携帯電話２をさらに下げると、図９及び図１０に示すように、携帯電話２の下部が、付勢板１０の下部を、バネ１１の付勢力に抗し、図９及び図１０に示す状態での時計回りの方向に回動させる。

　なお、このとき携帯電話２の下部が接する付勢板１０の下部とは回転付勢体１２であり、回転付勢体１２を時計回りに回転させながら携帯電話２は下降する。

　また、携帯電話２の下部に接する回転付勢体１２は、携帯電話２の側方に位置するので、携帯電話２の表示部１３に傷をつけることも無い。

　図９及び図１０に示すように、携帯電話２の下部が付勢板１０で本体ケース１の設置面３に付勢されると、携帯電話２も立設状態となる。携帯電話２が立設状態となった以降は、携帯電話２の上部を下方に押し込み、図１１及び図１２に示すように、携帯電話２の下部を底面８に押し当てる。

　図１１～図１５に示す状態は、携帯電話２が付勢板１０によって本体ケース１の設置面３に当接した状態であり、この状態で携帯電話２に対する充電が行われる。

　すなわち、携帯電話２の充電コイル（図示せず）と本体ケース１内の充電コイル（図示せず）が対向し、これらの充電コイルに磁束を通過させることで、携帯電話２の電池（図示せず）の充電を行う。

　携帯電話２の電池の充電後、携帯電話２を保持部４から取り出すときには、図１６に示すように、携帯電話２の上部を手前（本体ケース１の設置面３とは反対側）に傾け、続いて図１７、図１８及び図１９に示すように、携帯電話２を引き出していく。

　このとき、図１６からも理解されるように、携帯電話２の上部を手前（本体ケース１の設置面３とは反対側）に傾けるときには、携帯電話２の下方に接する回転付勢体１２の部分が支点となるので、この動作を容易に行うことができる。

　また、携帯電話２を引き出すときにも、携帯電話２の下方に接しているのは回転付勢体１２であるので、回転付勢体１２の回転により、携帯電話２をスムーズに引き出すことができる。

　続いて、図２０の状態になると、携帯電話２の下部は、付勢板１０の上面に乗り上げた状態となり、付勢板１０がバネ１１によって図２０に示す状態での反時計回りの方向に付勢される動作で押し上げられる状態にもなる。その結果、図２１及び図２２に示すように、携帯電話２のスムーズな取り出しが行える。また、図１９から図２０に至る状態では、携帯電話２の下部が付勢板１０の上面によって押し上げられるため、使用者にクリック感触を与える。本実施形態では、本体ケース１が立設状態で車載用携帯電話充電装置を自動車に設置する例について説明したが、本体ケース１の上部が後方、下部が前方となる傾斜状態で自動車に車載用携帯電話充電装置を設置しても良い。

　本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。

　本出願は、2012年3月27日出願の日本特許出願（特願2012-070803）に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。

　本発明に係る充電装置は、保持部内に設けた付勢手段が、上部が本体ケースの設置面から第１の所定間隔離れた位置に軸支され、下部が本体ケースの設置面に近接する方向に傾斜して設けられた付勢板と、この付勢板の下部を、本体ケースの設置面側に付勢するバネとを有するため、携帯電話の取り出し時には、携帯電話の上部を手前上方に引き出すことができ、しかも携帯電話の下部が付勢板の下部を通過した時には、この付勢板によって携帯電話の下部が上方に押し出されるので、使用者にクリック感触を与える。その結果、極めて使い勝手の良いものとなるのである。

　したがって、車載用携帯電話充電装置としての活用が期待されるものとなる。

１　本体ケース
２　携帯電話
３　設置面
４　保持部
５　投入口
６　前面
７　側面
８　底面
９　付勢手段
１０　付勢板
１１　バネ
１２　回転付勢体
１３　表示部

Claims

　前面側に携帯電話の設置面が設けられた立設状態の本体ケースと、
　前記本体ケースの内部で、前記設置面の背面側に設けた充電コイルと、
　前記本体ケースの前記設置面の下部前面側を覆うごとく配置した保持部と、を備え、
　前記保持部は、
　前記保持部の上面に設けた携帯電話の投入口と、
　前記保持部内で、携帯電話を前記設置面側に付勢する付勢手段と、を有し、
　前記付勢手段は、
　上部が前記本体ケースの前記設置面から第１の所定間隔離れた位置に軸支され、下部が前記本体ケースの前記設置面に近接する方向に傾斜して設けられた付勢板と、
　前記付勢板の下部を、前記本体ケースの前記設置面側に付勢するバネと、を有する車載用携帯電話充電装置。
　前記付勢板の下部両側には回転付勢体が設けられた請求項１に記載の車載用携帯電話充電装置。
　前記保持部には、前記付勢板の下部が前記本体ケースの前記設置面から第２の所定間隔離れた位置で停止する規制部が設けられ、
　前記第２の所定間隔は、前記第１の所定間隔よりも小さい請求項１に記載の車載用携帯電話充電装置。
　請求項１から３のいずれか一項に記載の車載用携帯電話充電装置を、立設状態で設置した自動車。
　前記車載用携帯電話充電装置の上部が後方、下部が前方となる傾斜状態で設置した請求項４に記載の自動車。