WO2013121772A1 - 冷却装置および冷却システム - Google Patents

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Abstract

 上下方向に配置され、冷媒を貯蔵するN個(Nは2以上の整数)の冷媒貯蔵部と、N個の冷媒貯蔵部の上方に配置された凝縮部と、N個の冷媒貯蔵部から流出した気相冷媒を凝縮部へ流動させる蒸気管と、凝縮部から流出した液相冷媒を最上位置の冷媒貯蔵部へ流動させる液管と、上方に位置する冷媒貯蔵部から流出した液相冷媒を下方に位置する冷媒貯蔵部へ流動させる分離配管と、を備える。ここで、液相冷媒は流入口を介して冷媒貯蔵部に流入すると共に流入口より下方に形成された第1接続口を介して該冷媒貯蔵部から流出する。

Description

冷却装置および冷却システム
 本発明は、冷却装置および冷却システムに関し、特に、複数の発熱源からの熱を冷却する冷却装置および冷却システムに関する。
 近年、情報処理技術の向上やインターネット環境の発達に伴って、必要とされる情報処理量が増大している。このような動向に伴い、インターネットに用いるサーバ装置、通信装置、固定電話、IP(Internet Protocol)電話などの装置を設置し、運用するデータセンタビジネスが注目されている。
 このデータセンタのサーバルームには、コンピュータ等の電子機器が多数設置されている。サーバルームに電子機器を設置する方式として、ラックマウント方式を用いることが主流になっている。ラックマウント方式とは、JIS(Japanese Industrial Standards)やEIA(Electronic Industries Alliance)で規格化された平型の電子機器をラックに段積みに設置する方式である。
 サーバルームのスペースを十分に確保するためには、出来るだけ多くの電子機器をラックに搭載することが望まれる。そのため電子機器は、それぞれの高さを低くすることが必要となる。なお、一般にラックマウント型サーバと呼ばれる1U(Unit:ユニット)サーバやブレードサーバ等の電子機器の高さは40ミリメートル程度である。このラックマウント型サーバから排出される熱を冷却するには、積層された高さの異なる複数の熱源に対して同時に冷却を行う必要がある。
 ラックマウント型サーバから排出される熱の冷却技術は、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1には、沸騰冷却方式を用いて上下2階のそれぞれのサーバルームに配置された高さの異なるサーバを冷却する技術が開示されている。上下2階のサーバルームに配置されたサーバの排気口の近傍にはそれぞれ、蒸発器と温度センサとが配置されている。蒸発器内で気化した冷媒は、サーバルームの外側に配置された凝縮器内で冷却されることによって凝縮し、再び各蒸発器内に流れ込む。
 特許文献1の冷却装置においては、各温度センサで測定された測定温度がコントローラに入力されると、コントローラは測定温度に基づいて各蒸発部に設けられた流量調整バルブの開度をそれぞれ制御する。これにより、排気空気温度が同じになるための適切な流量の冷媒を、上層階と下層階の高さの異なる各蒸発器にそれぞれ供給することができる。この結果、サーバルームから蒸発器に排気される排気温度をサーバの運転に適した温度環境に調整することができ、冷媒流量が不足することによって冷却性能が低下することを抑制することができる。
特開2010-190553(段落0039)
 しかし特許文献1の冷却装置においては、高さの異なる蒸発器に対して、適切な流量の冷媒を供給するために、温度センサや、温度センサが測定した温度に基づいて制御される流量調整バルブや、流量調整バルブを制御するコントローラを配置する必要があり、構造が複雑になってしまうという課題があった。
 本発明の目的は、上述した課題を解決する冷却装置および冷却システムを提供することにある。
 本発明における冷却装置は、上下方向に配置され、冷媒を貯蔵するN個(Nは2以上の整数)の冷媒貯蔵部と、N個の冷媒貯蔵部の上方に配置された凝縮部と、N個の冷媒貯蔵部から流出した気相冷媒を凝縮部へ流動させる蒸気管と、凝縮部から流出した液相冷媒を最上位置の冷媒貯蔵部へ流動させる液管と、上方に位置する冷媒貯蔵部から流出した液相冷媒を下方に位置する冷媒貯蔵部へ流動させる分離配管と、を備え、液相冷媒は、流入口を介して冷媒貯蔵部に流入すると共に流入口より下方に形成された第1接続口を介して該冷媒貯蔵部から流出する。
 本発明における冷却システムは、筺体と、電子機器と、電子機器を載置する複数段の載置棚と、上述の冷却装置と、を備え、蒸発部と電子機器とが対向するように載置棚上に配置され、凝縮部は、筺体の外側に配置されている。
 本発明における冷却装置、および冷却システムによれば、簡易な構造により、複数段に配置された電子機器を容易に冷却できる。
本発明の第1の実施形態に係る冷却装置の構成を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る冷却装置の構成を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る冷却装置の動作を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る冷却装置の構成を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る冷却装置の構成を示す断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る冷却装置の構成を示す断面図である。 本発明の第6の実施形態に係る冷却システムの構成を示す断面図である。 本発明の第7の実施形態に係る冷却装置の構成を示す断面図である。 本発明の第7の実施形態に係る冷却装置の構成を示す断面図である。 本発明の第7の実施形態に係る冷却装置の合流部の構成を示す断面図である。 本発明の第7の実施形態に係る冷却装置の合流部の構成を示す断面図である。 本発明の第7の実施形態に係る冷却装置の合流部の動作を説明するための断面図である。 本発明の第7の実施形態に係る冷却装置の比較例の構成を示す断面図である。 本発明の第8の実施形態に係る冷却装置の構成を示す断面図である。
(第1の実施形態)
 第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。本実施形態における冷却装置20の断面図を図1に示す。図1に示すように、本実施形態における冷却装置20はそれぞれ、上下方向に積層された複数の電子機器に対応して配置され、冷媒貯蔵部10と、凝縮部2と、蒸気管4と、液管5と、分離配管8とを備えている。ここで、凝縮部2は冷媒貯蔵部10よりも上方に配置されている。
 冷媒貯蔵部10は冷媒を貯蔵する構造を有し、流入口6と第1接続口7aと流出口9とを備える。冷媒貯蔵部10は、流出口9および気相の冷媒が流動する蒸気管4を介して凝縮部2と接続されている。
 また、最上部に位置する冷媒貯蔵部10は、流入口6および液相の冷媒が流動する液管5を介して凝縮部2と接続されると共に、第1接続口7aおよび分離配管8を介して下方に位置する別の冷媒貯蔵部10と接続されている。
 一方、最上部以外に位置する冷媒貯蔵部10は、流入口6および液相の冷媒が流動する分離配管8を介して上方に位置する別の冷媒貯蔵部10と接続されていると共に、第1接続口7aおよび分離配管8を介して下方に位置する別の冷媒貯蔵部10と接続されている。
 ここで、冷媒貯蔵部10において、第1接続口7aは流出口9および流入口6のどちらよりも下方に配置されている。また、図1においては、最下部に配置されている冷媒貯蔵部10の第1接続口7aは閉塞されている。
 上記のように構成された冷却装置20によれば、電子機器から発せられた熱を吸熱することによって冷媒貯蔵部10内において蒸発した冷媒の蒸気は、流出口9から流出し、蒸気管4を介して凝縮部2へ流入する。
 凝縮部2へ流入した冷媒の蒸気は、凝縮部2内において冷却され、凝縮することにより、液化した冷媒が液管5を介して流入口6から最上部の冷媒貯蔵部10へ流入する。最上部の冷媒貯蔵部10へ流入した液化した冷媒は、第1接続口7aが流出口9および流入口6よりも下方に配置されていることから、第1接続口7aより液面が高くなることにより、第1接続口7aから流出し、分離配管8を介して下方の冷媒貯蔵部10に流入する。そして、上下方向に積層した複数の冷媒貯蔵部10のそれぞれに、第1接続口7aの配置位置で定まる位置まで液化した冷媒が充填される。
 従って、本実施形態における冷却装置20は、簡易な構造により、複数段に配置された電子機器を容易に冷却できる。
 (第2の実施形態)
 第2の実施形態について説明する。本実施形態における冷却装置20の断面図を図2に示す。図2に示すように、本実施形態における冷却装置20は、鉛直方向に積層された複数の電子機器に対応して配置された蒸発部1および分離タンク3(3a、3b)と、凝縮部2と、蒸気管4と、液管5と、分離配管8とを備えている。なお、図2において、電子機器を点線で示す。
 蒸発部1は、密閉構造であり、内部に冷媒を貯蔵している。本実施形態では、具体的な冷媒としてHFC(hydrofluorocarbon:ハイドロフルオロカーボン)や、HFE(hydrofluor ether:ハイドロフルオロエーテル)を用いるが、冷媒の材料はこれに限定されない。蒸発部1が電子機器から排出された熱を受熱することにより、蒸発部1内に貯蔵された冷媒が沸騰して蒸発し、冷媒の蒸気が流出口9から流出する。
 蒸発部1において蒸発した冷媒の蒸気を凝縮部2に運ぶため、流出口9は蒸発部1の上部に配置されることが望ましい。本実施形態において、流出口9は蒸発部1の天面に配置されている。そして、下方に配置された蒸発部1で沸騰した冷媒の蒸気は、上方に配置された蒸発部1で沸騰した冷媒の蒸気と蒸気管4で合流し、凝縮部2まで運ばれる。
 凝縮部2は、金属性の筺体であり、流入した冷媒の蒸気を冷却する。凝縮部2は、蒸発部1よりも上方に配置され、蒸気管4と接続する接続口と、液管5と接続する接続口とを備える。凝縮部2における液管5との接続口は、蒸気管4との接続口よりも下方に配置されている。凝縮部2の材質は、熱伝導製が高いものであれば金属に限定されない。
 蒸気管4は、蒸発部1と凝縮部2とを接続し、蒸発部1において蒸発した冷媒の蒸気を凝縮部2に運ぶ。
 液管5は、凝縮部2と分離タンク3とを接続し、凝縮部2において凝縮して液化した冷媒を分離タンク3に運ぶ。
 分離タンク3は、鉛直方向に配置された各蒸発部1と略同一の高さ、つまり水平方向に対向する位置に配置されている。分離タンク3の下面部と、蒸発部1の下面部とが同じ高さに配置されていることが望ましい。以下、鉛直方向に並んで配置された分離タンク3を区別して説明する場合、上方に設けられた分離タンクを分離タンク3a、下方に設けられた分離タンクを分離タンク3bと記載する。上方の分離タンク3aは流入口6と、第1接続口7aと、第2接続口7bを備え、下方の分離タンク3bは流入口6と第2接続口7bを備える。
 上方の分離タンク3aの流入口6は、凝縮部2で液化した冷媒を輸送する液管5と接続している。下方の分離タンク3bの流入口6は、上方の分離タンク3から流出した冷媒を輸送する分離配管8と接続している。つまり流入口6は、凝縮部2で液化した冷媒を輸送する液管5、もしくは上方の分離タンク3から流出した冷媒を輸送する分離配管8のいずれか一方と接続している。なお本実施形態では、流入口6を分離タンク3の上部に設けたが、これに限定されず側面に設けてもよい。
 第1接続口7aは、流入口6よりも下方の位置で分離タンク3の側面に設置されており、分離配管8を介して下方に配置された分離タンク3bの流入口6と接続されている。
 上記の構成により、分離タンク3内に流入した冷媒は、液面が第1接続口7aの高さに達すると第1接続口7aから流出し、分離配管8を介して下方に配置された分離タンク3に流入する。つまり、最上部に配置された分離タンク3aには、凝縮部2において凝縮した液化した冷媒が液管5を介して流入口6から流入し、最上部以外に配置された分離タンク3bには、上方に配置された分離タンク3の第1接続口7aから流出した液化した冷媒が分離配管8を介して流入口6から流入する。
 第2接続口7bは、蒸発部1と接続されており、分離タンク3内に流入した冷媒を蒸発部1に流動させる。これにより、冷媒の気液界面は、蒸発部1と分離タンク3とにおいて等しくなる。なお本実施形態では、分離タンク3と蒸発部1とを、第2接続口7bを介して配管で接続したが、これに限定されない。分離タンク3と第2接続口7bと蒸発部1を同じ材質で成形してもよいし、第1の実施形態で説明した図1のように、分離タンク3の第2接続口7bと蒸発部1とを一体成形してもよい。
 分離タンク3は、凝縮部2もしくは上部に設けられた分離タンク3から流入した冷媒を、第2接続口7bを介して蒸発部1に流動させるとともに、第1接続口7aを介して下向に配置された分離タンク3bにも流動させる。
 ここで、第1接続口7aは、第2接続口7bと等しい高さか、または第2接続口7bよりも上方の位置に設けられている。また流入口6は、第1接続口7aと第2接続口7bよりも上方の位置に設けられていることが望ましい。つまり鉛直方向の上から順に、流入口6、第1接続口7a、第2接続口7bが配置される。
 さらに第1接続口7aは流出口9および流入口6よりも下方に位置する。つまり第1接続口7aの下端は、第2接続口7bの下端と等しい高さか、もしくは第2接続口7bの下端より高い位置に設けられていることが望ましい。また第1接続口7aの上端は、第2接続口7bの上端と等しい高さか、もしくは第2接続口7bの上端より高い位置に設けられていることが望ましい。
 次に、本実施形態における冷却装置20の動作について図3を用いて説明する。蒸発部1は、熱伝導性の高い材質であり、電子機器から排出された熱を受熱できる位置に配置されている。そのため電子機器から排熱される熱は、蒸発部1を介して、蒸発部1の内部に貯蔵された冷媒に伝わる。
 冷媒は、電子機器が発する熱を受熱することにより沸騰する。蒸発部1の密閉空間に設けられた冷媒が沸騰することで発生した気相冷媒である蒸気は、気液密度の差による浮力により流出口9から流出し、蒸気管4を介して凝縮部2に運ばれる。
 凝縮部2は、図示していないが放熱フィンなどを設けて表面積が大きい構造を有しており、外気と熱交換を効率よく行う。凝縮部2は、外気と熱交換を行うことで、蒸気管4から運ばれた冷媒の蒸気の熱を放熱する。
 凝縮部2に運ばれた気相冷媒は、凝縮部2において放熱することで冷却され、凝縮して液化する。そして凝縮部2で液化した冷媒は、液管5を介して重力により分離タンク3に流入し、第2接続口7bを介して再び蒸発部1に流入する。
 ここで第1接続口7aおよび分離配管8を設けず、凝縮部で液化した冷媒を共通の液管を介して蒸発部に流入する場合を考える。この場合、凝縮部で液化した冷媒は、共通の液管を介して重力の作用により最初に最下部の蒸発部(分離タンク)に滞留し、その後、上方に位置する蒸発部(分離タンク)に順次充填される。
 電子機器の排熱により蒸発部の冷媒が沸騰すると、液化した冷媒が減少し、気相冷媒である蒸気が増加する。そして冷媒の蒸気は、気液密度の差異による浮力により、上方に移動する。このとき、上記の構成では最下部に設けられた蒸発部には十分に冷媒が貯蔵されているが、上方に設けられた蒸発部には冷却に必要な冷媒は貯蔵されない。その結果、下方に設けられた電子機器を冷却することはできるが、上方に設けられた電子機器を冷却することができない。
 そこで、本実施形態における冷却装置20は、第1接続口7aおよび分離配管8を設け、最初に最上部に配置された分離タンク3a内に液化した冷媒を流動させ、最上部に配置された分離タンク3aから下方に配置された分離タンク3bへ冷媒を順次流動させる。すなわち、分離タンク3a、3b内において液化した冷媒の液面が第1接続口7aの高さを超えると、液化した冷媒は分離配管8を介してさらに下方の分離タンク3bに流動する。従って、液化した冷媒は第1接続口7aの高さを超えて分離タンク3内に貯蔵されることがなく、一つの分離タンク3内に滞留することなく複数の分離タンク3に分配される。
 以上のように、本実施形態における冷却装置20は、第1接続口7aおよび分離配管8を設け、第1接続口7aを配置した高さに応じて冷媒の量を適宜設定することにより、下方に設けられた電子機器と上方に設けられた電子機器とを共に冷却することができる。
 また、本実施形態においては、分離タンク3の第1接続口7aと等しい高さか、または第1接続口7aよりも下方の位置に第2接続口7bを設け、分離タンク3と蒸発部1とを分離して、これらを第2接続口7bによって接続した。この構造により、蒸発部1内において冷媒の気液界面が第2接続口7bよりも上方に位置し、蒸発部1内で沸騰して蒸発した冷媒の蒸気が位置する空間を小さくすることができる。冷媒の蒸気が位置する空間を小さくすることにより気液密度の差による浮力が大きくなり、冷媒の蒸気がスムーズに流出口9から流出する。
 ここで本実施形態では、電子機器と蒸発部1とをそれぞれ鉛直方向に2つ並んで配置したが、これに限定されない。3つ以上の電子機器と蒸発部1とを鉛直方向にならんで配置することもできる。電子機器、電子機器と蒸発部1とを鉛直方向に3つ以上配置する場合、中段の分離タンク3b内において液化した冷媒の液面が第1接続口7aの高さまで上昇することにより、溢れた冷媒は分離配管8を介してさらに下方の分離タンク3に流れ込み、第2接続口7bを介して蒸発部1に流れ込む。
 以上のように、本実施形態における冷却装置20では、上部の蒸発部1と下部の蒸発部1には、分離タンク3の第1接続口7aが設けられた高さまで液面が到達する量の冷媒が流入する。そのため、上方に位置する蒸発部1内に貯蔵されている冷媒の量が、下方に位置する蒸発部1に貯蔵されている冷媒の量と比較して少なくなることが抑制され、鉛直方向に複数段にわたって配置された電子機器を偏りなく冷却することができる。
 従って、本実施形態における冷却装置20は、分離配管8を有し鉛直方向の高さが異なる第1接続口7aと第2接続口7bを設けた分離タンク3を備えるという簡易な構造により、複数段に配置された電子機器を容易に冷却できる。
 (第3の実施形態)
 第3の実施形態について説明する。図4は、本実施形態における冷却装置20の断面図である。本実施形態における冷却装置20は、各蒸発部1がそれぞれ個別に独立した蒸気管4と接続している。それ以外の構造、接続関係は、第1の実施形態と同様であり、蒸発部1と、凝縮部2と、分離タンク3と、蒸気管4と、液管5とを備えている。
 蒸発部1は、密閉構造であり内部に冷媒を貯蔵しており、電子機器から排出された熱を受熱することで沸騰した気相冷媒を凝縮部2に運ぶ蒸気管4と接続される流出口9を備える。凝縮部2は、外気と熱交換を行うことで凝縮して液化した冷媒を分離タンク3に運ぶ液管5と接続されている。分離タンク3は、各蒸発部1と略同一の高さを有し、流入口6と、第1接続口7aと、第2接続口7bとを備える。
 分離タンク3は、各蒸発部1と水平方向に対向する位置に配置されている。最上部に設けられた分離タンク3の流入口6は、凝縮部2で液化した冷媒を輸送する液管5と接続されている。最上部以外の分離タンク3の流入口6は、上方の分離タンク3から流出した冷媒を輸送する分離配管8と接続されている。
 第1接続口7aは、分離配管8を介して下方に配置された分離タンク3の流入口6と接続されている。
 第2接続口7bは、蒸発部1と接続され、分離タンク3内に貯蔵された液化した冷媒を蒸発部1に流動させる。蒸発部1と分離タンク3の接続は、第2接続口7bを設けずに、蒸発部1と分離タンク3とを一体化してもよい。
 第2接続口7bは、第1接続口7aと等しい高さか、または第1接続口7aより低い位置で分離タンク3に設けられている。また第1接続口7aは流出口9および流入口6よりも下方に位置している。つまり、鉛直方向に上から、流入口6、第1接続口7a、第2接続口7bの順で分離タンク3に配置されている。
 ここで本実施形態における冷却装置20は、鉛直方向に並んで配置されている蒸発部1が、それぞれ独立した蒸気管4と個別に接続している。そして複数の蒸気管4は共通したひとつの凝縮部2と接続されている。つまり図4に示すように、上部に配置された蒸発部1と、中段に配置された蒸発部1と、下部に配置された蒸発部1とがそれぞれ異なる蒸気管4によって凝縮部2と接続されている。
 上記のように構成された冷却装置20は、蒸発部1の内部に貯蔵されている冷媒が電子機器から排出された熱を受熱することにより沸騰する。そして冷媒が沸騰することによって発生した冷媒の蒸気は、気液密度の差による浮力により、蒸気管4を介して凝縮部2に運ばれる。凝縮部2が外気と熱交換を行うことで、蒸気管4より運ばれた冷媒の蒸気の熱が放熱され、冷媒が凝縮する。そして、凝縮部2で液化した冷媒は、液管5を介して分離タンク3に運ばれる。
 分離タンク3に運ばれた冷媒は、第2接続口7bを介して水平方向に対向配置された蒸発部1に環流される。また、凝縮部2で液化した冷媒が分離タンク3に運ばれて分離タンク3および蒸発部1に貯蔵される冷媒の液面が第1接続口7aの高さに達することにより、溢れた冷媒が分離配管8を介して下方に配置された分離タンク3に流出する。
 そして下方に配置された分離タンク3も同様に、蒸発部1に冷媒を流動させ、分離タンク3および蒸発部1に貯蔵される冷媒の液面が第1接続口7aの高さに達することにより、分離配管8を介してさらに下方の分離タンク3に冷媒が流出する。
 なお本実施形態の冷却装置20は、電子機器と蒸発部1とをそれぞれ鉛直方向に3つ並んで配置したが、これに限定されない。2つ、もしくは4つ以上の電子機器と蒸発部1とが、鉛直方向にならんで配置することもできる。
 次に本実施形態における冷却装置20の作用・効果について説明する。本実施形態において、鉛直方向に並んで配置された複数の蒸発部1はそれぞれ個別に蒸気管4と接続されている。そして複数の蒸気管4は共通した凝縮部2と接続されている。この場合、複数の蒸発部1が共通した1つの蒸気管4を介して凝縮部2と接続している場合と比べて、蒸気管4内を流動する気相冷媒の流速を遅くすることができる。
 上記作用について図4を用いて具体的に説明する。図4に示す構造では、3つの蒸発部1で蒸発した蒸気は3本の蒸気管4でそれぞれ個別に凝縮部2と接続している。そのため、例えば3つの蒸発部1で蒸発した蒸気を共通した1本の蒸気管4内を流動させて凝縮部2に運ぶのに比べて、蒸気管4内を流動する気相冷媒の量も減り、気相冷媒の流速が遅くなる。その結果、蒸気管4内を流動する気相冷媒の圧力損失が小さくなることにより冷媒の沸点が低下し、蒸発部1や凝縮部2における熱交換性能を向上させることができる。
 (第4の実施形態)
 第4の実施形態について説明する。図5は、本実施形態における冷却装置20の断面図である。本実施形態における冷却装置20は、鉛直方向に配列された蒸発部1が、それぞれ独立した凝縮部2と蒸気管4を介して接続されている。それ以外の構造、接続関係は、第1の実施形態と同様であり、詳細な説明は省略する。なお図5では、電子機器と蒸発部1とをそれぞれ鉛直方向に3つ並べて配置したが、これに限定されない。2つ、もしくは4つ以上の電子機器と蒸発部1とを、鉛直方向に配置することもできる。
 本実施形態における冷却装置20は、蒸発部1と同じ数だけの凝縮部2を独立に設け、鉛直方向に並んで配置されている蒸発部1は、対応する凝縮部2と蒸気管4を介して個別に接続されている。また、凝縮部2は、対応する分離タンク3と液管5を介して個別に接続されている。つまり、上部に配置された蒸発部1と、中段に配置された蒸発部1と、下部に配置された蒸発部1とは、3つの独立した凝縮部2と個別に蒸気管4を介して接続されている。ここで、全ての凝縮部2は、蒸発部1および分離タンク3より上方に配置されている。
 次に上記のように構成された冷却装置20の作用・効果について説明を行う。本実施形態における冷却装置20は、蒸発部1と同じ数の凝縮部2を独立して設けており、それぞれ凝縮部2が個別に蒸気管4を介して蒸発部1と接続している。この場合、凝縮部2において流入された冷媒と外気との熱交換性能を高めることができ、冷却性能を向上させることができる。
 詳細に説明すると、複数の蒸発部1と個別に接続する複数の蒸気管4が1つの大きな凝縮部2と接続している場合、凝縮部2に流入された気相冷媒は凝縮部2の全領域にわたって十分に拡散することができない。つまり凝縮部2に流入した気相冷媒は、凝縮部2の中心部においてしか外気と熱交換を十分に行うことができない。
 一方、本実施形態では蒸発部1と同じ数の凝縮部2を独立して設け、それぞれ複数の凝縮部2を複数の蒸気管4を介して蒸発部1を接続する。この構造により、凝縮部2に流入した気相冷媒は、それぞれの凝縮部2は細分化されて体積が小さいことから、凝縮部2内の全領域に拡散する。その結果、凝縮部2の全体を使って気相冷媒を冷却することができ、凝縮部2における冷却性能を向上させることができる。
 (第5の実施形態)
 第5の実施形態について説明する。図6は、本実施形態における冷却装置20の断面図である。本実施形態における冷却装置20は、流入口6と第1接続口7aと第2接続口7bとを分離タンク3の同じ側面に設けている。それ以外の構造、接続関係は、第1の実施形態と同様であり、詳細な説明は省略する。なお図6では、電子機器と蒸発部1とをそれぞれ鉛直方向に3つ並べて配置したが、これに限定されない。2つ、もしくは4つ以上の電子機器と蒸発部1とを、鉛直方向に配置することもできる。
 本実施形態における冷却装置20において、図6に示すように、流入口6と第1接続口7aと第2接続口7bとは、分離タンク3の同一の側面に設けられている。さらに、本実施形態における冷却装置20において、流入口6と第1接続口7aと第2接続口7bとは、蒸発部1と対向する分離タンク3の側面に設けられている。
 次に上記のように構成された冷却装置20の作用・効果について説明を行う。本実施形態における冷却装置20は、図6に示すように蒸発部1は流入口6と第1接続口7aと第2接続口7bとを同じ側面に備えていることから、1つの側面にノズルを設けることができ、冷却装置20を小型化・低背化することができる。すなわち、流入口6を分離タンク3の蒸発部1と対向する側面に配置する場合、分離タンク3の上面に流入口6を配置する場合と比較して、冷却装置20を低背化できる。また分離タンク3の側面に配置された第1接続口7aと第2接続口7bを、分離タンク3の蒸発部1と対向する側の側面に配置する場合、第1接続口7a、第2接続口7b、液管5および分離配管8を蒸発部1と分離タンク3との間に収容することができ、冷却装置20を小型化できる。
 (第6の実施形態)
 第6の実施形態について説明する。図7は、本実施形態における冷却システム30の断面図である。本実施形態における冷却システム30は、冷却装置20と、ラック11と、電子機器12と、サーバルーム13とを備えている。冷却装置20は、第2の実施形態で説明した冷却装置20と同様であり、冷却装置20は蒸発部1と、凝縮部2と、分離タンク3と、蒸気管4と、液管5とを備えている。なお、蒸発部1と分離タンク3とは第1接続口7aの下方で接続されればよく、その接続方法は特に限定しない。図7では蒸発部1と分離タンク3との接続部を第2接続口7bとして記載する。
 冷却システム30は、サーバルーム13内に複数のラック11を設けている。図7では、サーバルーム13に、2つのラックを設けているが、これに限定されない。冷却装置20の蒸発部1と分離タンク3が、電子機器12を収納するラック11内に配置され、冷却装置20の凝縮部2がサーバルーム13の外側に配置されている。
 ラック11は、筐体14と、電子機器12を載置するための複数の載置棚15とを備えている。複数の載置棚15上のそれぞれに、蒸発部1と分離タンク3と電子機器12とが配置されている。なお蒸発部1は、電子機器12と略同一の高さ、つまり水平方向に対向する位置に設けられている。そして蒸発部1と凝縮部2とが蒸気管4で接続されており、凝縮部2と分離タンク3とが液管5で接続されている。
 載置棚15には、電子機器12から排出された熱を冷却するための送風機16が搭載されている。電子機器12は、送風機16によって送出された空気が蒸発部1を介して筐体14の外に排出されるように載置棚15に配置されている。なお送風機16を電子機器12内に配置してもよい。
 図7には記載していないが、筺体14には、蒸気管4と液管5とを挿通させるための貫通孔と、電子機器12から排出された空気を筐体14の外に排出するための複数の排気孔が設けられている。
 蒸気管4と液管5は、上記の貫通孔を挿通することで、筺体14内に設けられた蒸発部1と筺体14外に設けられた凝縮部2との間で冷媒を流動させる。また筺体14は、排気孔を有することで、送風機16から送出された電子機器12を冷却する空気を、ラック11の外に排出することができる。
 上記のように構成された冷却システム30において、サーバルーム13内に設けられた複数のラック11が動作すると、ラック11の載置棚15に配置された電子機器12も動作を始める。電子機器12は、動作を続けると内部の電子部品などが発熱する。ラック11内の温度が上昇することによって電子機器12が故障する確率が高くなることから、載置棚15に配置された送風機16によって送風を行い、ラック11内温度の上昇を抑制する。
 しかし、電子機器12から排出される空気は、電子部品の熱を奪うため高温であり、一般に、粉塵による電子機器12の故障を防ぐために、サーバルーム13は密閉性を有した構造を有する。従って、高温の空気はサーバルーム13内に充満し、サーバルーム13内の温度を上げてしまう。サーバルーム13内の温度が上がると、電子機器12の故障の原因となってしまうため、冷房などを用いてサーバルーム13内の温度を下げる必要があるが、その場合は電力を必要とする。
 そこで本実施形態における冷却システム30は、ラック11の電子部品12が配置されている載置棚15に、蒸発部1を設け、蒸発部1内に貯蔵した冷媒によって電子機器12から排出された空気から吸熱する。電子機器12から排出された高温の空気は、冷媒に熱を奪われることで冷却される。
 一方、蒸発部1において吸熱によって蒸発した冷媒は、蒸気管4を介してラック11の外側に設置された凝縮部2に運ばれる。そして凝縮部2に運ばれた冷媒の蒸気は、サーバルーム13の外部の空気と熱交換を行うことで冷却されて凝縮する。凝縮した冷媒は、重力の作用により鉛直方向に並ぶそれぞれの分離タンク3を介して蒸発部1に環流する。そして冷媒は、蒸発部1において再び発熱体が発する熱により沸騰することで、冷却サイクルが継続して行われる。
 つまり本実施形態における冷却システム30は、冷房などを用いることなく、電子機器12から排出される高温の空気によってサーバルーム13の温度が上昇するのを防ぐことができる。
 冷媒の循環に関しても、冷媒の沸騰と凝縮による気液密度の差を利用しているため、モータやポンプ等を設置して冷媒を循環する必要がない。つまり、電力を要しなくともサーバルーム13の温度が高温化するのを防止し、冷媒の循環を行うことができる。そのため、冷却システム30における節電およびコスト上昇の抑制を実現することができる。
 また本実施形態における冷却システム30では、第2の実施形態で説明した冷却装置20が配置されている。つまり、分離配管8を有し鉛直方向の高さが異なる第1接続口7aと第2接続口7bを設けた分離タンク3を設け、凝縮部2において冷却された液化した冷媒は、最上部に位置する分離タンク3から順次下方に位置する分離タンク3へ流動すると共に、各分離タンク3から接続された蒸発部1へと流動する。従って、上方向に位置する蒸発部1と下方向に位置する蒸発部1とが異なる量の冷媒を貯蔵することなく、鉛直方向に複数段にわたって配置された電子機器を偏りなく冷却することができる。
 以上のように、本実施形態における冷却システム30では、分離配管8を有し鉛直方向の高さが異なる第1接続口7aと第2接続口7bを設けた分離タンク3を冷却装置20に設けるという簡易な構造により、複数段に配置された電子機器を容易に冷却できる。
 (第7の実施形態)
 第7の実施形態について説明する。図8は、本実施形態に係る冷却装置20の構成を示す断面図である。図8に示すように、本実施形態における冷却装置20は鉛直方向に積層された複数の電子機器に対応して配置され、それぞれ蒸発部1と、凝縮部2と、分離タンク3と、蒸気管4と、液管5とを備えている。
 本実施形態における冷却装置20は、蒸発部1と電子機器がそれぞれ鉛直方向に3つ以上並んでいる。また、各蒸発部1の流出口9から伸びる蒸気管4が合流部17で合流し、凝縮部2と接続されている。それ以外の構造、接続関係は、第2の実施形態と同様である。
 ここで、図9、図10、図11を用いて各蒸発部1から伸びる蒸気管4の合流部17について説明する。図9は、本実施形態に係る冷却装置20の構成を示す断面図であり、図10、図11は、本実施形態に係る冷却装置20の合流部の構成を示す断面図である。
 図9に示すように、合流部17は鉛直方向最上部に位置する流出口9よりも高い位置に設置されており、最上部の蒸発部1の流出口9から伸びる蒸気管4a、および、その他の蒸発部1と連結する蒸気管4bが合流部17でまとめて接続されている。さらに、蒸気管4cは合流部17と凝縮部2を接続している。
 図10に示すように、各流出口9から伸びた蒸気管4a、4bは合流部17に接続され、接続部における蒸気管4a、4bは合流部17の内部に一部抜き出て接続されている。また、鉛直方向最上部に位置する流出口9と接続している蒸気管4aの接続端は、合流部17の内部において液体が発生した場合や、合流部17と凝縮部2を接続する蒸気管4cから合流部17の内部へ液体が流入した場合に、液体が溜まりやすい部分に接続されている。図10では、合流部17が水平方向に対して傾斜して配置された場合を示す。この場合、液体が溜まりやすい部位は、鉛直方向の最下部、すなわち同図では合流部17の左方部分となり、この位置に蒸気管4aが接続されている。
 一方、図11(a)に示すように、合流部17を略水平方向に配置し、鉛直方向最上部の蒸発部以外の蒸発部と接続している蒸気管4bの周りに、仕切り18を設けることもできる。この場合、液体が溜まりやすい部分は合流部17の仕切り18が設けられていない両端部(左方部分17a、右方部分17b)となる。図11(a)では、左方部分17aと蒸発管4aが接続している場合を示す。
 なお、図11(a)のZZ´断面図である図11(b)に示すように、仕切り18は蒸気管4bの上部は覆っておらず、蒸気が抜ける構造となっている。また、合流部17で凝縮した凝縮液19が蒸気管4aに循環し、凝縮液19が蒸気管4bには流れ込まないように仕切り18が形成されている。なお、この場合は、蒸気管4bが合流部17の内部に突き出ていなくともよい。蒸気管4bが突き出ていない場合の図11(a)のXX´断面から見た構成図を図11(c)に示す。
 上記のように構成された冷却装置20において、密閉構造である蒸発部1内に貯蔵されている冷媒は、電子機器からの排熱を受熱することで沸騰し、沸騰により発生した冷媒の蒸気は、気液密度の差による浮力により蒸気管4a、4bを通って合流部17に流入し、蒸気管4cを通って凝縮部2に流出する。蒸発部1と凝縮部2の間に合流部17を設置し、蒸気管をそれぞれ合流部17に接続する場合、合流部17に至る前に凝縮してしまった冷媒は各蒸発部1にスムーズに還元される。
 各々の蒸発部1の高さで蒸気管を合流させる場合と比較する。図13において、凝縮部2に到達する前に冷媒の蒸気が凝縮すると、重力のために凝縮した冷媒の大部分は鉛直方向最下部に位置する蒸発部1に流れ込む。蒸発部1に必要以上の液化した冷媒が溜まると、その重量によって冷媒気泡の発達が抑制され、蒸発性能が低下する。本実施形態の冷却装置20は、合流部17を設けることにより、特定の蒸発部1に液化した冷媒が必要以上に溜まる状態を防ぎ、蒸発性能の悪化を防ぐことができる。
 また、合流部17において合流した冷媒の蒸気は、図12(a)に示すように圧力勾配により蒸気管4cへ流入する。図12は、本実施形態に係る冷却装置20の合流部17の動作を説明するための断面図である。このとき、合流部17の内部や、合流部17と凝縮部2の間で凝縮した冷媒の凝縮液19は、合流部17の内部に凝縮液19として溜まる。合流部17の内部に溜まった凝縮液19は、蒸気管4aを経由して鉛直方向最上部に位置する蒸発部1へ還流させることができる。鉛直方向最上部に位置する蒸発部1は冷媒の量が増大したとしても、分離タンク3、分離配管8を通して、下部の分離タンク3ならびに蒸発部1へ冷媒を還流させることができる。従って、各蒸発部1における冷媒の液量を良好な状態に保ち、蒸発性能の劣化を防ぐことができる。
 なお、上記の冷却装置20を第6の実施形態の冷却システム30に適用することができる。
 (第8の実施形態)
 第8の実施形態について説明する。図14は、本実施形態に係る冷却装置20の構成を示す断面図である。図14に示すように、本実施形態における冷却装置20は鉛直方向に積層された複数の電子機器に対応して配置され、複数の電子機器に対して、複数の蒸発部1と、凝縮部2と、分離タンク3と、蒸気管4と、液管5とを備えている。
 本実施形態においては、凝縮部2に接続された液管5は複数本を有することを特徴とする。例えば、本実施形態では、1個の凝縮部2、9個の分離タンク3(蒸発器1)に対して、3本の液管5a、5b、5cを備える。これら3本の液管5a、5b、5cは、一端がそれぞれ凝縮部2に接続され、他端はそれぞれ異なる分離タンク3の流入口6に接続されている。
 図14の場合、液管5aは最も鉛直方向上部にある分離タンク3の流入口6に接続され、液管5bは最上部から4段目の分離タンク3の流入口6に接続され、液管5cは最上部から7段目の分離タンク3の流入口に接続されている。
 さらに、図14に示すように、各々の液管5に接続された最下段の分離タンク3、すなわち、最上部から3段目と6段目の分離タンク3の分離配管8は、直下の分離タンク3、すなわち、液管5が接続されている4段目と7段目の分離タンク3の液管5に接続されている。
 本実施形態においては、液管5の本数を3本としたが、この限りではなく、例えば分離タンク3(蒸発器1)の個数と同等の9本としても良い。この場合、液管5の1本1本が、分離タンク3の流入口6に接続される。
 上記のように構成された冷却装置20は、以下のように動作する。すなわち、蒸発部1において気化した気相冷媒である蒸気は、気液密度の差による浮力により蒸気管4を通り凝縮部2へと流入する。そして、気相冷媒は凝縮部2において冷却されて凝縮液となる。
 冷媒の凝縮液は先ず、図14において、蒸気管4に最も近い(右側に位置する)液管5aに流入し、最上段の蒸発器1に設けられた分離タンク3へ供給される。最上段の分離タンク3へ流入した凝縮液は第2接続口7bを介して蒸発器1へと供給され、蒸発器1において再び気化する。そして、凝縮液の液面高さが第2接続口7aに達すると、凝縮液は分離配管8を介して下段に位置する分離タンク3へと供給される。さらに、凝縮液の液面高さが下段に位置する分離タンク3において第2接続口7aに達した場合、さらに下方の分離タンク3へと供給される。
 次に、凝縮器2において、液管5aに流出しなかった凝縮液は、次に、凝縮器2の中心に位置する液管5bに流入する。液管5bに流入した凝縮液は、最上部から4段目の分離タンク3に供給され、液管5aに流入した凝縮液と同様に、蒸発器1および下方の分離タンク3に供給される。
 さらに、凝縮器2において、液管5bに流出しなかった凝縮液は、蒸気管4から最も遠い(左側に位置する)液管5cから7段目の分離タンク3に供給される。7段目の分離タンク3に供給された凝縮液も、上述の還流プロセスをとる。
 上記のように、本実施形態に係る冷却装置20は、液管5が複数本備えることにより、凝縮器2において冷却された冷媒の凝縮液は、複数の液管5により複数の分離タンク3に略同時に供給される。下段に配置された分離タンク3に対しても凝縮液を速やかに供給することができることから、下段に配置された蒸発器1において、冷媒の供給が不足して沸騰が起こらなくなる、ドライアウト現象を防ぐことができる。
 ここで、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
 (付記1)冷媒を貯蔵する第1の蒸発部と、気相冷媒を凝縮させる凝縮部と、液相冷媒が注入される第1の分離タンクと、を備え、前記第1の分離タンクは、前記第1の蒸発部と接続される第2接続口と、該第2接続口と等しい高さか、もしくは該第2接続口より高い位置に設けられている第1接続口とを有し、前記凝縮部は、前記第1の蒸発部および前記第1の分離タンクとそれぞれ接続されている冷却装置。
 (付記2)前記第1の分離タンクの下方に第2の分離タンクを、また前記第1の蒸発部の下方に第2の蒸発部を備え、前記第1の分離タンクは、該第1の分離タンクの第1接続口を介して前記第2の分離タンクと接続され、前記第2の分離タンクは、該第2の分離タンクの第2接続口を介して前記第2の蒸発部と接続され、該第2の蒸発部は、前記凝縮部と接続されている付記に記載の冷却装置。
 (付記3)前記第2の分離タンクの下方に第3の分離タンクを、また前記第2の蒸発部の下方に第3の蒸発部を備え、さらに、前記第2の分離タンクは、前記第2の分離タンクの第2接続口と等しい高さか、もしくは該第2接続口より高い位置に設けられている第1接続口を有し、該第2の分離タンクは、前記第2の分離タンクの第1接続口を介して前記第3の分離タンクと接続され、前記第3の分離タンクは、該第3の分離タンクの第2接続口を介して前記第3の蒸発部とは接続され、該第3の蒸発部は前記凝縮部と接続されている付記1もしくは2に記載の冷却装置。
 (付記4)前記第1接続口の下端は、前記第2接続口の下端と等しい高さか、もしくは前記第2接続口の下端より高い位置に設けられており、前記第1接続口の上端は、前記第2接続口の上端と等しい高さか、もしくは前記第2接続口の上端より高い位置に設けられている付記1から3のいずれか一項に記載の冷却装置。
 (付記5)前記分離タンクと前記蒸発部とは、水平方向に対向して配置されている付記1から4のいずれか一項に記載の冷却装置。
 (付記6)前記凝縮部は、前記分離タンクおよび前記蒸発部より、上方に配置されている付記1から5のいずれか一項に記載の冷却装置。
 (付記7)前記分離タンクと前記蒸発部の組が複数設けられ、前記複数の組は、それぞれ鉛直方向に並んで配置され、最上部に配置された前記分離タンクの流入口は、前記凝縮部と液管を介して接続し、最上部以外の前記分離タンクの流入口は、上方に配置された前記分離タンクの前記第1接続口と、分離配管を介して接続し、前記蒸発部は、蒸気管を介して前記凝縮部と接続する付記1から6のいずれか一項に記載の冷却装置。
 (付記8)前記蒸発部は、それぞれ独立した個別の前記蒸気管を介して前記凝縮部と接続している付記1または7のいずれか一項に記載の冷却装置。
 (付記9)複数の前記凝縮部を備え、前記蒸発部は、前記複数の凝縮部と個別に前記蒸気管を介して接続している付記1から8のいずれか一項に記載の冷却装置。
 (付記10)前記第2接続口は、配管を介して前記蒸発部と接続している付記1から9のいずれか一項に記載の冷却装置。
 (付記11)前記第2接続口は、前記蒸発部と一体成形されている付記1から9のいずれか一項に記載の冷却装置。
 (付記12)前記流入口と、前記第1接続口と、前記第2接続口は、前記分離タンクの同一の側面に配置されている付記7に記載の冷却装置。
 (付記13)前記流入口と、前記第1接続口と、前記第2接続口は、前記分離タンクの前記蒸発部と対向する側面に配置されている付記12に記載の冷却装置。
 (付記14)筺体と、電子機器と、前記電子機器を載置する複数段の載置棚とで構成されるラックを備え、前記蒸発部と前記電子機器とが対向するように前記載置棚上に配置され、前記凝縮部は、前記筺体の外側に配置されていることを特徴とする付記1から13のいずれか一項に記載の冷却システム。
 (付記15)前記筺体は、前記蒸気管と前記液管とを挿通させるための貫通孔と、前記電子機器が送出する空気を外部に排出するための複数の排気孔を設けている付記14に記載の冷却システム。
 (付記16)冷媒を貯蔵する複数の冷媒貯蔵部と、前記冷媒貯蔵部の上方に位置する凝縮部とを有し、前記複数の冷媒貯蔵部のうち、第1の冷媒貯蔵部は、前記凝縮部と接続し気相冷媒が流動する蒸気管が接続する流出口と、前記凝縮部と接続し液相冷媒が流動する液管、もしくは前記第1の冷媒貯蔵部の上方に位置する第2の冷媒貯蔵部と接続する第1の分離配管のいずれか一方と接続する流入口と、前記第1の冷媒貯蔵部の鉛直下方に位置する第3の冷媒貯蔵部と連結する第2の分離配管を接続する第1接続口とを備え、前記第1接続口は、前記流出口および前記流入口よりも鉛直下方に位置している冷却装置。
 (付記17)前記冷媒貯蔵部は、蒸発部と分離タンクとを備え、前記蒸発部は、前記流出口を備え、前記分離タンクは、前記流入口と前記第1接続口とを備え、前記蒸発部と前記分離タンクは前記第1接続口よりも下方の位置で連通する第2接続口を介して連通している付記16に記載の冷却装置。
 (付記18)前記複数の冷媒貯蔵部のうち、鉛直方向の最上部に位置する最上部冷媒貯蔵部と前記凝縮部の間に配置される合流部を有し、前記合流部は、前記複数の冷媒貯蔵部に接続している前記蒸気管と、前記凝縮部とに接続している付記16または17に記載した冷却装置。
 (付記19)前記合流部は水平方向に対して傾斜して配置され、前記最上部冷媒貯蔵部に接続する蒸気管は、その他の蒸気管のいずれよりも鉛直下方の位置で前記合流部と接続する付記18に記載した冷却装置。
 (付記20)前記合流部は仕切りを有し、前記仕切りは、前記最上部冷媒貯蔵部と接続する前記蒸気管を除いたその他の前記蒸気管が接続される接続口を囲んで配置している付記18に記載した冷却装置。
 (付記21)前記分離タンクと前記蒸発部の組が複数設けられ、前記複数の組は、それぞれ鉛直方向に並んで配置され、前記凝縮部から前記蒸発器と同等の個数またはそれ以下の液管が複数本配置されて、前記複数本の液管は、前記複数の組の分離タンクの流入口に接続され、前記分離タンクの第一の接続口と前記分離タンクの下方に設置された分離タンクの流入口に接続され、前記液管と第一の接続口からの分離配管が接続されている付記1または16に記載の冷却システム。
 本願発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。また、本願発明は、2012年2月14日に出願された日本出願特願2012-029603および2012年11月1日に出願された日本出願特願2012-241992を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
 鉛直方向に複数段にわたって配置されている発熱部材を冷却する冷却装置に広く適用することができる。
 1  蒸発部
 2  凝縮部
 3  分離タンク
 4  蒸気管
 5  液管
 6  流入口
 7a  第1接続口
 7b  第2接続口
 8  分離配管
 9  流出口
 10  冷媒貯蔵部
 11  ラック
 12  電子機器
 13  サーバルーム
 14  筐体
 15  載置棚
 16  送風機
 17  合流部
 18  仕切り
 19  凝縮液
 20  冷却装置
 30  冷却システム

Claims (19)

  1. 上下方向に配置され、冷媒を貯蔵するN個(Nは2以上の整数)の冷媒貯蔵部と、
    前記N個の冷媒貯蔵部の上方に配置された凝縮部と、
    前記N個の冷媒貯蔵部から流出した気相冷媒を前記凝縮部へ流動させる蒸気管と、
    前記凝縮部から流出した液相冷媒を最上位置の冷媒貯蔵部へ流動させる液管と、
    上方に位置する冷媒貯蔵部から流出した液相冷媒を下方に位置する冷媒貯蔵部へ流動させる分離配管と、
    を備え、
    前記液相冷媒は、流入口を介して冷媒貯蔵部に流入すると共に前記流入口より下方に形成された第1接続口を介して該冷媒貯蔵部から流出することを特徴とする冷却装置。
  2. 前記気相冷媒は、流出口を介して冷媒貯蔵部から前記凝縮部へ流出し、
    前記第1接続口は前記流出口より下方に形成されている、請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記N個の冷媒貯蔵部はそれぞれ、前記液管または分離配管と接続された分離タンクおよび前記蒸気管と接続された蒸発部を備え、
    前記分離タンクと蒸発部とは、前記第1接続口より下方に形成された第2接続口を介して互いに接続される、請求項1または2に記載の冷却装置。
  4. 前記分離タンクと前記蒸発部とは、水平方向に対向して配置されている請求項3に記載の冷却装置。
  5. 前記分離タンクと前記蒸発部とは、配管によって接続される、請求項3または4に記載の冷却装置。
  6. 前記分離タンク、前記蒸発部および前記第2接続口を含む接続部は、一体成形されている、請求項3または4に記載の冷却装置。
  7. 前記流入口と、前記第1接続口と、前記第2接続口は、前記分離タンクの同一の側面に形成されている請求項3乃至6のいずれか1項記載の冷却装置。
  8. 前記流入口と、前記第1接続口と、前記第2接続口は、前記分離タンクの前記蒸発部と対向する側面に配置されている請求項7に記載の冷却装置。
  9. 前記第1接続口の下端は、前記第2接続口の下端と等しい高さかもしくは前記第2接続口の下端より高い位置に設けられており、
    前記第1接続口の上端は、前記第2接続口の上端と等しい高さかもしくは前記第2接続口の上端より高い位置に設けられている、
    請求項1乃至8のいずれか1項記載の冷却装置。
  10. 最下部に位置する冷媒貯蔵部の第1接続口は閉塞されている、請求項1乃至9のいずれか1項記載の冷却装置。
  11. 前記蒸気管はN個あり、対応する冷媒貯蔵部を前記凝縮部と接続する、請求項1乃至10のいずれか1項記載の冷却装置。
  12. 前記凝縮部はN個あり、対応する蒸気管によって対応する冷媒貯蔵部と接続される、請求項11に記載の冷却装置。
  13. 前記最上位置の冷媒貯蔵部と前記凝縮部の間に配置され、前記最上位置の冷媒貯蔵部に接続している第1蒸気管、前記最上位置の冷媒貯蔵部以外の冷媒貯蔵部に接続している(N-1)個の第2蒸気管および前記凝縮部に接続している第3蒸気管に接続している合流部をさらに備え、
    前記第1蒸気管の接続口は前記(N-1)個の第2蒸気管の接続口より下方に位置し、前記第3蒸気管の接続口は前記(N-1)個の第2蒸気管の接続口より上方に位置する、
    請求項1乃至10のいずれか1項記載の冷却装置。
  14. 前記合流部は水平方向に対して傾斜している、請求項13に記載の冷却装置。
  15. 前記合流部は、前記(N-1)個の第2蒸気管の接続口の周囲に配置された仕切りを備える、請求項13に記載の冷却装置。
  16. 前記液管はn(2≦n≦N)本あり、
    前記n本の液管のうちの1本は前記凝縮部から流出した液相冷媒を最上位置の冷媒貯蔵部へ流動させ、
    残りのn-1本の液管は、n-1個の冷媒貯蔵部において前記分離配管の代わりに接続され、前記凝縮部から流出した液相冷媒を接続されたn-1個の冷媒貯蔵部へ流動させる、
    請求項1乃至15のいずれか1項記載の冷却装置。
  17. 前記残りのn-1本の液管は、直上に位置する冷媒貯蔵部の分離配管と接続される、請求項16記載の冷却装置。
  18. 筺体と、電子機器と、前記電子機器を載置する複数段の載置棚と、請求項1乃至17のいずれか1項に記載の冷却装置と、を備え、
    前記蒸発部と前記電子機器とが対向するように前記載置棚上に配置され、
    前記凝縮部は、前記筺体の外側に配置されていることを特徴とする冷却システム。
  19. 前記筺体は、前記蒸気管と前記液管とを挿通させるための貫通孔と、前記電子機器が送出する空気を外部に排出するための複数の排気孔を設けている、請求項18に記載の冷却システム。
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