WO2013099565A1 - 蓄光性材料組成物、led光源用エンベロープ部材及び残光性照明装置 - Google Patents

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Abstract

 蓄光性材料組成物は、ストロンチウムアルミナ酸化物系の蓄光性材料と、有機分散媒を含む。LED光源用エンベロープ部材は、LED光源を直接又は間接的に被覆ないしは覆うLED光源用のエンベロープ部材である。上記の蓄光性材料組成物を含む。LED光源用残光性照明装置は、上記のLED光源用エンベロープ部材と、一定の時間間隔で電源との接続(ON)・遮断(OFF)を繰り返す、インターバルタイマー機能を有する電源コントローラと、を備える。

Description

蓄光性材料組成物、LED光源用エンベロープ部材及び残光性照明装置
 本発明は、蓄光性材料組成物、これを用いたLED光源用エンベロープ部材及び残光性照明装置に係り、更に詳細には、電飾(イルミネーション)、照明、表示等用のLED光源に対して優れた蓄光性を発揮し、キャップやシートなどに加工容易な蓄光性材料組成物、電力供給の停止後でも良好な残光性を実現し、省エネにも資するLED光源用エンベロープ部材及び残光性照明装置に関する。
 従来、クリスマス電飾などには小型電球やムギ球が使用されていたが、近年では安価に入手可能なLED(発光ダイオード)に様変わりした。集客力のあるショッピングモールやデパート、ホテルなどでは、大商戦につなげるべく絢爛豪華で多種多様なイルミネーションイベントが開催されている。一般家庭においても、電飾器材を家電量販店やインターネットで購入し、屋内・屋外を問わず最新のLED装飾を楽しむ人々が増えている。
 かかるLED電飾は従来の電球型電飾と比較して大幅な節電になるので、「エコ」の側面が盛んにアピールされるが、実際はそうではない。電飾は電気・電子製品としての照明器具であり、電気機器仕様の「省エネ性能」が宿命的に要求される。つまり、所期の省エネを実現するには、LEDを採用する幅広い製品群、照明機器、LEDライトパネル、液晶TV、PCモニタ、ゲーム機及び携帯電話などのバックライト等の節電対応が不可欠となるのである。
 例えば、LED電飾の場合、通常の照明器具と異なり点滅モードが設定されている。その明滅パターンは数秒程度の短い時間で反復され、常時点灯モードと比較すると数分の1に節電されている。
 しかし、最近ではより高出力、高輝度のLEDが上市されて電飾用途に応用されている。あるいは、ひとつの装飾物の電飾に対して実に多量のLEDが利用されており、かえって消費電力量が増大する傾向が強いのである。そのためLED電飾に対しては、使用時の電力使用量削減の課題がある。
 また、特許文献1には、クリスマス用電飾の電源に関して省エネルギー方法が開示されている。
 日中はソーラーパネルからの起電力を畜電しておき、夜間にその低電圧直流電池からの電力により電飾を点灯させ、その電圧が基準値以下となった場合に、商用電力からの低電圧直流電源に切換え、電圧出力を供給するというものである。しかし、それは個人が楽しむ程度の比較的小型の電飾に、太陽電池を利用するものであって、電飾用LED電球自体を節電するという課題への解決方法にはならないのである。
 特許文献2には、蓄光酸化物とエチレングリコール系化合物又は酸化亜鉛混合化合物を含む蓄光体で表示パターンを形成し、周囲光が基準値以下に暗くなった場合、ソーラー蓄電池からの充電電圧をLEDアレイに供給し、間歇的なパルス駆動方式で照射されるLED発光表示装置が開示されている。
 LED光の十分な照射により蓄光体の塗布部分については、暗がりで容易に視覚的に認知できるため、常時LED点灯する必要がなくなるので、ある程度の節電が実現できるのである。しかし、この場合でもソーラー蓄電池の大容量化が至難であるため、適用製品は非常時の避難誘導灯などの小型発光表示装置などに限定されるという問題がある。
 更に、特許文献3には、代表的な黄色発光蛍光物質であるYAG蛍光体(Y3Al5O12:Ce+3)等を含有するシリコーン樹脂からなる透光性被覆材のレンズキャップを青色LED光源に装着する光源が開示されている。
 LEDの青色光と被覆材からの黄色蛍光色との混色で、補色関係を成立させて白色光を放射するものである。このような疑似的な白色LEDは、たとえば砲弾型LEDの構造において、LEDチップのごく近傍に黄色蛍光体を配置しなくても同様の白色スペクトルが得られるというものである。
 LED内部に黄色発光蛍光体を配置する光源と比較して、透光性被覆材としての黄色蛍光体のレンズカバー、つまりシリコーン製のゴムキャップで被覆する場合において、むしろ様々な白色光に変換できるので、発光デバイスとしての色の安定度が高まり、調色技術、色調管理において優位に立つものである。しかし、このような蛍光体を含有する透光性被覆材は、LED光源を節電する課題とは関係が弱いのである。
特開2011-60443号公報 特開2006-126423号公報 特開2008-252119号公報
 しかしながら、上述のような従来技術にあっては、LED光源に対する節電が未だ十分とはいえず、また、使用する蓄光性材料としても、個々の用途に適した物性を有しているとはいいきれないという課題があった。
 本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、LED光源に対して蓄光性を発揮するとともに加工性に優れ、省エネにも資する蓄光性材料組成物、これを用いたLED光源用エンベロープ部材及びLED光源用残光性照明装置を提供することにある。
 本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、所定の蓄光性材料と有機分散媒などを併用し、また所定の電源コントローラを用いることにより、上記目的が達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
 即ち、本発明の蓄光性材料組成物は、ストロンチウムアルミナ酸化物系の蓄光性材料と、有機分散媒を含むことを特徴とする。
 また、本発明の蓄光性材料組成物の好適形態は、更に、光拡散材、蛍光材、着色材、分散助剤、溶剤、粘度調整剤、pH調整剤及び撥水剤から成る群より選ばれた少なくとも1種の機能性添加剤を含むことを特徴とする。
 更に、本発明の蓄光性材料組成物の他の好適形態は、上記ストロンチウムアルミナ酸化物系の蓄光性材料が、賦活剤としてユウロピウム(Eu)とジスプロシウム(Dy)を含有するSrAl2O4及び/又はEuとDyを含有するSr4Al14O25であることを特徴とする。
 更にまた、本発明の蓄光性材料組成物の更に他の好適形態は、上記有機分散媒がシリコーンエラストマーであることを特徴とする。
 一方、本発明のLED光源用エンベロープ部材は、LED光源を直接又は間接的に被覆ないしは覆うLED光源用のエンベロープ部材であって、
 請求項1~4のいずれか1つの項に記載の蓄光性材料組成物を含むことを特徴とする。
 また、本発明のLED光源用エンベロープ部材の好適形態は、上記蓄光性材料組成物の有機分散媒がシリコーンエラストマーであり、且つ上記LED光源が砲弾型LEDレンズを有し、
 この砲弾型LEDレンズの外表面を被覆するレンズキャップとして機能する、ことを特徴とする。
 更に、本発明のLED光源用エンベロープ部材の他の好適形態は、シート形状を有し、上記蓄光性材料組成物を、含むか又はその表面の少なくとも一部に被覆して成ることを特徴とする。
 また、本発明のLED光源用残光性照明装置は、上述の如きLED光源用エンベロープ部材と、
 交流の商用電源を整流化、低電圧変換し、一定の時間間隔でLEDに給電するために出力側の接続(ON)・遮断(OFF)を繰り返す、か又は上記電源と現在使用中の電源アダプタ(定電圧の電流発生器)の入力側に一定の時間間隔で接続(ON)・遮断(OFF)を繰り返す、インターバルタイマー機能を有する電源コントローラと、
 を備えることを特徴とする。
 本発明によれば、所定の蓄光性材料と有機分散媒などを併用し、また所定の電源コントローラを用いることとしたため、LED光源に対して蓄光性を発揮するとともに加工性に優れ、省エネにも資する蓄光性材料組成物、これを用いたLED光源用エンベロープ部材及び残光性照明装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態である残光性を有するLED光源を示す概略の断面図であり、図1(a)が全体構造図、図1(b)が内部構造拡大図である。 本発明の第2実施形態である表示機用光源を示す概略の斜視図である。 本発明の第3実施形態である広告照明機を示す概略の外観図であり、図3(a)が斜視図であり、図3(b)は断面図である。 LED光源の駆動制御を示す概略のタイムチャート図であり、第1実施形態の電源コントローラに適用したLED点灯制御手段のタイムチャートである。 LED光源の駆動制御を示す概略のタイムチャート図であり、第2実施形態の表示機用光源及び第3実施形態の広告照明機用の電源コントローラに適用したLED点灯制御手段のタイムチャートである。
 以下、本発明の蓄光性材料組成物について説明する。
 上述のように、本発明の蓄光性材料組成物は、ストロンチウムアルミナ酸化物系の蓄光性材料と、有機分散媒を含む。
 ここで、ストロンチウムアルミナ酸化物系の蓄光性材料としては、市販されている従来公知のものを用いることができるが、具体的には、賦活剤としてユウロピウム(Eu)とジスプロシウム(Dy)を含有するSrAl2O4や、EuとDyを含有するSr4Al14O25を挙げることができる。これらの蓄光性材料は、1種単独で又は組み合わせて用いることができる。
 蓄光性材料の粒径は、使用目的や後述の有機分散媒の種類などに応じて適宜変更することができるが、代表的には、いわゆる微粉グレートのもので平均粒径が1~10μmのものを好ましく用いることができる。
 平均粒径が10μmを超えると、44μm以上の粗大粒子の質量割合が3%となり、シリコーンエラストマーに分散させた成形体において、使用時に応力集中により破断することがある。平均粒径が5μmを超えると、10μm以上の粒子の質量割合が1%以上となり、インキ分散媒(ビヒクル)に混合して例えば10μmの厚みに印刷した表面はマット状となり、光沢と平滑性が保てないことがある。
 市販品で購入できる最も微細なグレードは平均粒径が約3μmであるが、その粉体をアルコール溶液中に懸濁させ、ある程度の粗粒を沈降させてから、液体に浮遊する部分を濾過し、乾燥させて平均粒径1.3μmの超微細の蓄光性材料を抽出できる。これをインキ分散媒(ビヒクル)に混合して5μmの厚みに印刷した場合、所望の光沢と平滑性が得られ、蓄光特性も変化することなく良好な性能が得られる。
 一般的には、超微細の蓄光性材料を使用する場合、歩留が低下したり、粉砕工程に時間が掛かったりして高価な材料となってしまう。
 また、有機分散媒としては、上記のストロンチウムアルミナ酸化物系蓄光性材料を分散できる限り特に限定されるものではないが、各種の有機溶媒、樹脂、エラストマー及びインキ分散媒(ビヒクル)を挙げることができる。
 樹脂系の分散媒としてはシリコーンエラストマー、シリコーンゲル、シリコーンゴム、シリコーンレジン、さらにポリウレタン系熱可塑性エラストマーなどが代表例であり、ビヒクルとしては、スクリーン印刷等に使用する溶剤乾燥型のビヒクルや紫外線硬化型のインキに使用するメジウム(例えばポリウレタンアクリレート系の光重合性オリゴマー、モノマー、光重合開始剤からなる)などを好適に用いることができる。シリコーンエラストマーは、後述するレンズキャップを作製する場合に特に好適であり、ビヒクルはアクリルやポリカーボネート等の樹脂板に印刷する場合に好適である。
 この他、使用目的に応じて、エポキシ系やスチロール樹脂系などの接着剤(酢酸ブチル・アセトン等の有機溶媒を含む)、さらに各種オイルやグリースなどを使用することができる。
 なお、蓄光性材料として上述のSrAl2O4とSr4Al14O25を混合使用し、有機分散媒としてシリコーンエラストマーを用いる場合、LED用レンズキャップを成型する肉厚0.35mmを前提にすると、その配合量は合計量として3~30質量%(それぞれSrAl2O4を0~30質量%、Sr4Al14O25を0~30質量%)、残部をシリコーンエラストマーとすることが好ましい。
 合計量が3質量%未満では十分な残光特性を発揮できないことがある。
 ここでの残光特性とは、標準となる砲弾型LEDにキャップを装着し、60秒間点灯し、消灯120秒後に光源の鉛直方向での残光輝度を光度測定し、0.2mcd以下になることを意味する。これは自社基準として0.2mcd以上の光度を規格に定めているためである。
 また、合計量が30質量%を超えると、厚み0.35mmとなる平板試料の光線透過率(500nm波長)が20%以下となる。これはキャップを使用した場合、LED点灯時の光量が大幅な損失を起こすことがあることを意味する。さらに、レンズキャップを白色LEDに装着した場合、キャップは蓄光性材料に特徴的な黄緑色の色調を帯びるため、LEDの発光色は白色の色度座標範囲から大きく逸脱してしまうことがある。
 一方、SrAl2O4とSr4Al14O25については、いずれか一方を単独使用できるが、混合使用により残光色の発光波長が広がることで、色の優しさやまろやかさを演出できるのである。
 なお、ストロンチウムアルミナ酸化物系蓄光性材料を30質量%とすると、その容積比10.9%であり、本来のシリコーンエラストマーの機械物性を維持できるものである。
 本発明の蓄光性材料組成物は、上記の蓄光性材料と有機分散媒を必須成分とするが、これ以外にも機能性添加剤を含有することができる。
 ここで、機能性添加剤としては、光拡散剤、蛍光剤、着色剤、分散助剤、溶剤、粘度調整剤、pH調整剤、撥水剤など、及びこれらの任意の組み合わせを挙げることができる。
 具体的には、光拡散剤としては、無機系のガラス・石英微粒子、酸化チタン、炭酸カルシウム、アルミナ、タルク、有機系のスチレン系・シリコーン系又はアクリル系の架橋微粒子、フッ素系微粒子等、蛍光剤としては、アクリル樹脂系蛍光顔料、例えば、C.I.ベーシックブルー45、C.I.ソルベントイエロー44等の蛍光染料をアクリル樹脂系の合成樹脂中に混合させたものなどがある。具体的には、日本蛍光化学製のNKW2100、3600シリーズの商品群、NPK8300シリーズの商品群から適宜選択することができ、さらに代表的な黄色発光蛍光物質であるYAG蛍光体(Y3Al5O12:Ce3+)、ケイ酸塩蛍光体(Sr、Ba、Ca)2SiO4、又は窒化物蛍光体のCa(Si、Al)12(O,N)16:Eu2+等がある。
 着色剤としては、白色顔料として、石英、亜鉛華、酸化チタン、タルク、アルミナホワイト、炭酸バリウム、青色顔料として、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、コバルトブルー、緑色顔料として、酸化クロム、ピグメントグリーンB、黄色顔料として、ニッケルチタンイエロー、ハンザイエロー10G、キノリンイエローレーキなどがある。
 分散助剤としては、顔料と同一又は類似の骨格を有する改質剤が有効であり、特に顔料のスルホン酸誘導体、スルホンアミド誘導体、アルキルアミノ誘導体、アルキル誘導体等が有効であり、溶剤としては、高沸点有機溶剤であるグリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ソルビトール等がある。
 また、粘度調整剤としては、増粘剤としての水溶性高分子のカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース等があり、pH調整剤・安定剤としては、炭酸カリウム/ナトリウム、過炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム/カリウム、テトラヒドロパラオキサジン等がある。
 この他、フッ素系及びシリコーン系の撥水剤や、熱安定剤、難燃剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防腐・防黴剤、防錆剤、脱泡・消泡剤などの無機・有機系薬剤を適宜添加することができる。
 さらに、有機分散媒に、光学的機能を有するフィラー、具体的には再帰反射性を有する球形状微粒子のガラスビーズ、反射材として昨日する微粒金属粉末(アルミニウム)等を混合させることができる。
 次に、本発明のLED光源用エンベロープ部材について説明する。
 本発明のエンベロープ部材は、上述した蓄光性材料組成物を用いて作製されたものであり、原則として当該蓄光性材料組成物を含む。但し、この蓄光性材料組成物で印刷インキなどを作製した場合には、いわゆる溶剤は揮発して存在しなくなることがある。
 また、このエンベロープ部材は、LEDに対して使用するのに適しており、当該LED光源を直接又は間接的に被覆ないしは覆う。
 ここで、LED光源を直接に被覆するとは、典型的には、LED光源のレンズ表面の全部又は一部を被覆することを意味している。
 一方、LED光源を間接的に覆うとは、典型的には、フードやシート形状に成型したエンベロープ部材をLED光源から離隔し、当該LED光源から放射される光の全部又は一部を遮るように配置することを意味する。
 なお、本発明のエンベロープ部材は、代表的には、砲弾型LED光源のレンズ表面を被覆するレンズキャップとして使用することができるし、LED光源から離隔配置したフード又はシートとして使用することができる。
 これらのレンズキャップやシートにおいて、蓄光性材料組成物はその全体にほぼ均一に含まれていてもよいが、一部に濃厚に含まれていてもよく、更には、それらの表面に印刷されていてもよい。
 本発明のエンベロープ部材は、上述のようにしてLED光源に対して配置され、LED光源から放射された光を透過、拡散、反射しながら蓄光し、LED光源がOFFされた場合でも十分な輝度を保持して残光性を発揮する。
 よって、LED光源のOFF時において、省エネルギーを実現するものである。
 次に、本発明のLED光源用残光性照明装置について説明する。
 本発明のLED光源用残光性照明装置は、上述した蓄光性材料組成物を含むLED光源用エンベロープ部材と、所定の電源コントローラを備えるものである。
 そして、この電源コントローラは、交流の商用電源を整流化、低電圧変換し、一定の時間間隔でLEDに給電するために出力側の接続(ON)・遮断(OFF)を繰り返す、インターバルタイマー機能を有する。また、この電源コントローラが、現在使用中の電源アダプタ(低電圧の電流発生器)の入力側に一定の時間間隔で接続(ON)・遮断(OFF)を繰り返す、インターバルタイマー機能を有していてもよい。
 具体的には、本発明のLED光源用残光性照明装置を電飾用に点灯制御する場合、従来の電源アダプタを使用して複数の発光パターンを反復させるが、そのアダプタの入力側に新規に電源コントローラを設け、その電気回路に一定の時間間隔で100V/240Vなどの商用電源との接続(ON)と遮断(OFF)を繰り返し、結果としてDC12/24Vなどの低電圧直流電源となるLEDへの電源供給を、接続(ON)と遮断(OFF)を繰り返すインターバルタイマー機能として付与すればよい。
 また、かかる電源コントローラにおいては、単一時間設定のみでなく、複数のインターバル時間を設定できる機能を有し、さらに周囲光の明るさを感知する照度センサ、熱源を探知する焦電型赤外線人感センサを用い、LEDが点灯・消灯する趣向的な効果と、節電の効果をともに満足させるようLEDの駆動モードを制御することも可能である。
 以下、本発明の蓄光性材料組成物、LED光源用エンベロープ部材及びLED光源用残光性照明装置について、図面を参照しながら具体的実施形態を挙げて詳細に説明するが、本発明はこれらの具体的実施形態に限定されるものではない。
(第1実施形態)
 まず、本発明のLED光源用エンベロープ部材の一例である残光性レンズキャップを備えた第1の実施形態たる電飾用LED光源(照明装置)について詳細に説明する。
 図1は、このLED光源11の概略の断面図である。図1(a)はLED光源11の全体構造図であり、図1(b)はLEDチップが載置された砲弾型LEDの内部構造拡大図である。
 一般に、この種の砲弾型LED光源11がクリスマスなどの電飾用LEDとして用いられる。砲弾型LEDでは直径3mmや5mmのものが多く、以下の3つの実施形態ではいずれも日亜化学工業製のΦ5mmのLEDを採用した。
 LED光源11は、発光素子のLEDチップ1がカソードのカップ部2に載置され、透明樹脂でモールドされたレンズ12の外表面に、本発明のLED用エンベロープ部材の一例である残光性を有するレンズキャップ13を装着した構造になっており、破線で示すリード部先端が黒色コードやスケルトンコード7で被覆されている。
 なお、図1は第1実施形態で用いた青色LED光源を図示しているが、カップ部2にYAG等の黄色発光蛍光体を含む封止樹脂で充填された構造が白色LEDとなり、第2及び第3の実施形態で採用されている。
 次に、上記レンズキャップの製造方法について詳細に説明する。
 蓄光性材料として2種類のストロンチウムアルミナ酸化物の微粒粉末を使用する。つまり、SrAl2O4:Eu,Dy(発光色は黄緑色、中心波長=520nm)を3.0質量%、Sr4Al14O25:Eu,Dy(発光色は青色、中心波長=490nm)を6.0質量%となるように秤量し、残部となる市販の2液LED用シリコーンエラストマーに配合し、均質な調合物となるよう混合する。次いで、得られた樹脂材料液を真空脱泡機に設置し、十分なガス抜きを行う。
 2種類の蓄光性酸化物を混合する理由は、蓄光色が品位ある緑青色となるように配合し、さらにSrAl2O4:Eu,Dyは耐水性が悪いため、その含有割合を抑えるためである。これにより、通常の使用環境条件において、10年程度の経時変化として輝度劣化を10%以下に制限できるのである。
 また、蓄光特性の観点からは、SrAl2O4:Eu,DyとSr4Al14O25:Eu,Dyをそれぞれ別箇に使用してもよい。つまり、蓄光色が黄緑色と青色となる2種類のレンズキャップを作製することも可能である。
 蓄光性材料としては微粉グレードのものを使用するのが望ましい。使用可能な平均粒径の範囲は1~10μmであり、平均粒径を2~5μmに調整することが好適である。
 10μm以下に制限する理由は、平均粒径が10μmを超えると、44μm以上の粗大粒子の質量割合が3%となり、その最大粒子径は100μmにまで及ぶからである。
 平均粒径が大きくなるとLED点灯時の散乱光の割合が増大し、LED素子からの光取出し効率が極端に低下するため、粗大粒子の混入割合を制限することが肝要となる。粗大粒子の混入は、LED光の指向特性が高角側に広がることを意味し、LED下端部のリードフレーム側への散乱光の比率が高まることにつながるので、可能な限り制限することが重要である。
 また、砲弾型LEDにレンズキャップを被覆して使用する際、粗大粒子の界面部に応力集中してキャップ端部から破断するなどの品質問題が発生することがあるので、回避すべきである。最大粒子径を100um以下、必要に応じて44um以下とすることが望ましい。
 このことを実現するには、高温で焼成された蓄光性材料をボールミル等で粉砕する後工程で、325番手(目開き44um)のSUS製スクリーンで篩分すればよい。
 レンズキャップ13は、上述のシリコーン樹脂の調合物を金型に充填してコンプレッション成形して作製する。加熱プレス時の硬化条件は、150℃で1時間程度の熱処理が目安である。成形したレンズキャップの形状は、内径4.8mm、高さ7.5mm、肉厚0.35mmであり、1バッチで500個のゴムを作製することができる。
 さらに同じ調合物を使って、200mm四方の平板金型を用い、同様のコンプレッション成形法で、厚み0.35mmのシリコーンシートを成形した。さらにそこから抜き加工によりΦ11.0mmの円板を取り出す。この円板状シートは、第2の実施形態に適用するためのものである。
 ここで、シリコーンエラストマーに配合する蓄光性材料の最適含有量について説明する。
 蓄光性材料の含有量を増やせば、LEDへの電力供給を停止した後の残光性、すなわち蛍光の輝度として蓄光強度が増大するが、その一方で、ストロンチウムアルミナ酸化物の薄黄緑色を呈するのである。この場合、LEDの点灯色が、本来の発光色である青色や白色の色度座標範囲から大きく逸脱してしまうことがある。
 従来の電飾の色に馴染んでいる観客にとっては、その色度変化がはなはだ奇異に感じるのである。反対に、蓄光性材料の含有量を減らせば、LEDが消灯した後の残光輝度が低下し、所望の機能が満足できないことがある。
 ここで重要となる因子は、所定肉厚でのゴム成形品の光線透過率である。レンズキャップの被覆によって大きく、LEDの光度が大きく低下するので、許容し得る範囲で蓄光材料の最大含有濃度を決定しなければならない。おおよそ同肉厚の平板状ゴム試料に対して、520nm波長での透過率が50%以上であることが望ましい。
 本発明では、使用するLEDの仕様・規格(発光スペクトル、光度、色度座標、指向特性など)とレンズキャップ肉厚に対して、予め実験等により最適な濃度が検討される。
 第1の実施形態においては、9質量%が最適含有量となる。なお、蓄光性材料の容積比は約2.7%と少ないため、ゴムの機械物性についてはほとんど影響せず、使用上特に問題は起こらない。
 レンズキャップの作製においては、蓄光性材料のみを含有させるのでなく、機能性添加剤、例えば、蛍光材料や着色顔料、さらに光拡散剤(酸化チタン、炭酸カルシウム、酸化亜鉛などの無機白色顔料)などを適宜混合することができる。
 これにより、LED点灯時にレンズキャップから放散される光が所望の色調に変換され、かつ指向特性の調整が可能となる。つまり、このことは、レンズキャップでLED発色の色変換を実現するという技術が、そのまま適用できることを意味する。
 例えば、白色LEDは、InGaN系青色LEDと黄色蛍光体を組合せて、LEDからの青色光と蛍光体からの黄色光との混色により補色関係を成り立たせて白色光を得るが、このように、GaN系青色LEDに対して、酸化物蛍光体のYAG:Ce、ケイ酸塩蛍光体(Sr,Ba,Ca)2SiO4、又は窒化物蛍光体としてのα-サイアロン結晶構造を持つCa(Si,Al)12(O,N)16:Eu2+などの黄色発光蛍光体を配合することで、レンズキャップを作製してもよい。
 このレンズキャップをLEDに装着すると、白色LED光源となる。本発明においても、その黄色発光蛍光体を含有するレンズキャップの製造方法において、約10質量%程度の蓄光性材料を含有させれば、残光性を有する白色LED用のレンズキャップを作製できることは明らかである。
 最後に、効果的な残光性を有するLED光源について説明する。
 ゴムキャップ中の蓄光性材料は、LEDが放射する光エネルギーを吸収して電子状態が励起されるが、その励起光の波長域は300~400nmの範囲にとどまる。つまり、本発明を適用した残光性を有するLED光源が効果的となるのは、青色LEDや白色LEDの場合である。
 蓄光性材料は、LEDの近紫外光や青色光を利用するので、逆の見地からは、400nmより長波長域の、例えば、赤色、緑色、黄色などの色調を呈するLEDに本発明のレンズキャップを装着しても、残光輝度はあまり高くならないのである。
 近い将来、CaMgSi2O7:Eu,Dyなどのケイ酸塩系の蓄光酸化物が開発され、高輝度での長波長側発光が実現できれば、そのような蓄光性材料の応用性は一層高まると期待される。
 第1の実施形態である電飾用LED光源11は、図示しない電源コントーラを備えているが、その点灯制御手段と、実際の点滅駆動運転における節電効果等については、まとめて後述する。
(第2実施形態)
 次に、本発明のLED光源用エンベロープ部材の他の例である残光性シートを備えた第2の実施形態たる表示機用LED光源(照明装置)について詳細に説明する。
 図2に示すLED表示機21を製作する。まず、金属アルミニウム板材(長さ365、幅100、厚10mm)に対して英文字の会社名をドット表示するため多数の穴あけ加工を施す。Φ6mmの全貫通穴の表示側の開口部がΦ10mmとなるよう45°の面取り加工をし、さらに表面から深さ0.4mm分についてΦ11.2mmの座繰り加工を行った。
 さらにそのアルミ板にブラックアルマイト処理を施した。全面が黒色の艶消し光沢となるように表示機の筐体22を2個作製した。
 ひとつの表示機筐体22に対して、第1の実施形態で作製したΦ11.0mm、厚み0.35mmの円板状シートを、LED装着用貫通穴23の座繰り部に接着剤で固定した。
 そして、日亜化学工業製のNSPW500GS-K1の砲弾型白色LEDを図示しないPP製のプラスチック部品に嵌め込んで、全穴部に装着した。これにより、LEDレンズの先端部は、表示機表面から約3mm下方にインサートされた位置関係となる。
 もうひとつの表示機筐体22に対して、PMMA(メタクリル透明性樹脂)のシート(長さ365、幅100、厚1.0mm)24を合わせ、同様に粘着性接着剤で四辺の端部を固定することで、残光性を有するLED光源を作製した。
 このPMMAシートは乳半板と呼ばれ、片面ノングレアの拡散板のグレードである。全光線透過率が58%、光線反射率が41%、光拡散係数が0.80であり、ディスプレイとしてのギラつき、外光反射、映り込みを低減し、防眩性と光拡散性を持つセルキャスト板である。
 そのノングレア面に対して、蓄光性材料を含むシルク印刷を行った。銘板用インキとして、セイコーアドバンス社製のアクリル・PC系の溶剤乾燥タイプのインキであるCAVメイバンを使用し、蓄光性材料については本発明の第1の実施形態(SrAl2O4:Eu,Dyの質量に対してSr4Al14O25:Eu,Dyを2倍の質量とする)と同じものを用いた。粘度調整のために適宜希釈溶剤を使用したので、調合した蓄光性材料とインキ分散媒(ビヒクル)との質量割合はほぼ1:1である。
 シルク印刷したPMMAの半光沢面は、若干薄黄緑色の色調を呈しているが、白色LEDを点灯させるとその色度座標が大きく変化することはなかった。また、蓄光性材料として用いたストロンチウムアルミナ酸化物は微粒粉末であるため、印刷上の障害にならず、印刷面の光沢、表面粗さなども外観品質を損なうことのない良好な品質であった。PMMAに対する印刷前後の重量変化から、印刷層の厚みは平均で12μm相当であることがわかった。
 なお、本発明の実施形態として、その蓄光板の基板材質は、特にPMMAに限定されるものではない。透光性材料であるPC、PETなどの樹脂シートでもよく、その厚みについても100um程度に薄い場合でも、シルク印刷後の乾燥工程で起こる内側へのカールが表示機に貼り合せる上で克服できれば、使用上の問題はない。一方、厚くなる場合には、蓄光板の重量が増えること、材料費用があがることを除けば、特に不都合はない。
 第2の実施形態である表示機用LED光源は、図示しない電源コントローラを備えているが、その点灯制御手段と、実際には間歇型となる点灯運転における節電効果等については、まとめて後述する。
 残光性を有する表示機用LED光源の評価結果は次のようであった。
 蓄光性材料を含有するΦ11の円板ゴムシートを全穴部に装着する方法と、蓄光性材料を印刷したPMMA板を表示機筐体表面に張合せる方法ともに、十分な残光特性を示している。両者の蓄光特性に大きな差異は認められず、輝度測定では、LEDを60秒間点灯し、消灯後60秒後と120秒後の輝度は、前者の場合、0.48cd/m2と0.30cd/m2であり、後者の場合、0.41cd/m2と、0.26cd/m2であり、ともに十分な残光特性を示していた。表示機の十分な蓄光機能を訴求できるばかりか、観客はその装飾性を認めるとともに重厚感のある印象を受けるのである。
 また、上述の実施形態では、会社名を表示するLED光源部に残光性の円板ゴムシートを使用したが、その設計自由度について説明する。
 例えば、穴あけ加工を縦列m個、横列n個で等間隔に施して、その全数にLEDを固定し、英文字の会社名の部位についてのみ残光性のゴムシートを装着し、他の部位には蓄光性材料を含有しないゴムシートを装着してもよい。
 また、不透明又は透明なPMMAシートに蓄光性材料を含む英文字の会社名をシルク印刷し、その残光性シートを表示機の筐体表面に固定してもよい。
 これにより、LED点灯時に照明機器としての最大照度を示し、消灯時に蓄光性を有する会社名が表示されることになる。透明なPMMAシートの場合、最も照度が高くなり、均質な輝度を有する本来の機能を少しも損なうことなく、残光性を付与する表示機が実現できるのである。
(第3実施形態)
 次に、本発明のLED光源用エンベロープ部材の更に他の例である蓄光性反射板を備えた第3の実施形態たる広告照明機について詳細に説明する。
 図3に示すように、残光性を有するLED光源としての広告照明機31を製作する。A2版横(縦420mm、横594mm)の印刷物を掲示するアルミニウム板材(5mm厚で、全表面は梨地処理)を用意し、その板材の表示側に、蓄光性反射板32を貼り合せることになる。
 蓄光性反射板32の基材としては、光反射シートである東レ製のルミラーE6SRを選択した。それはLCDバックライト反射板などで一般的な高反射率タイプの白色PETシート(厚188um)である。
 その粘着剤付きのE6SRをアルミニウム板材に貼り付け、その後、第2の実施形態で説明したPMMA基材に対する蓄光性材料のシルク印刷を同様に行った。蓄光性材料をビヒクル(希釈溶剤を含む透明インキ))に分散してシルク印刷したのである。印刷物の重量変化から、印刷層の厚みは約10μmである。
 ここで、蓄光性反射板の基材としては、各種の樹脂材料シートが使用できる。例えば、PET以外に、PP、PPS、PMMA、PVC及びPENなどの材料を挙げることができる。あるいは、それらの合成紙・フィルム以外に、一般的な写真用紙や不織布などを使用できる。また、いずれの場合でもシート材料の厚さを制限する要因はない。
 LED消灯後、LEDから放射エネルギーを受けた蓄光性反射板32は、その前面に配置されるA2版のデザインメディア33のバックライトとして機能する。
 その印刷物はある程度の光透過性が必要なので、薄手のフォトプリント用光沢紙、さらにはサイン・ディスプレイ用のインクジェットプリンタ用ロール紙のバックライトフィルム表打ち(例:厚み155umのTPETフィルム、マット仕上げ)が好適となる。
 LEDが点灯し、デザインメディア33及び蓄光性反射板32が照明される。そのためのLEDユニット34が、アルミ製の照明バーの凹部に嵌合される構造となっている。LEDユニット34には、砲弾型LEDのアレイを10mmピッチで50個を一列に配置している。
 白色LEDは、その指向特性の最適化が重要であり、ここでは日亜化学工業製のNSPW510DSを採用した。反射板の全面が、できるだけ均一な照明を受け、輝度が一様になるようにユニットへのLED取付け位置と角度を最適設計している。
 第3の実施形態である広告照明機は、図示しない電源コントローラを備えているが、そのLED光源の点灯制御手段と、実際の間歇式の点灯運転における節電効果等については、まとめて後述する。
 残光性を有する広告照明機用LED光源の評価結果は次のようであった。
 十分な残光特性を示し、広告表示機は蓄光機能を訴求するばかりか、観客は単なる掲示板と見るのでなく、格調高いディスプレイの装飾性を感じるものである。絵柄のないデザインメディア33の中央部で、残光輝度の測定をした。その結果、LEDを60秒間点灯し、消灯後60秒後の輝度は0.32cd/m2、120秒後の輝度は0.24cd/m2となり、良好な残光特性を示している。
 また、実施形態3のLED広告照明機については、既存の照明機器への応用が可能である。本発明の適用範囲外であるものの、LEDユニットの代わりに、反射板付きの直管蛍光灯や白熱電球等を用いても、まったく同様の蓄光効果が得られるのである。
 この種の照明機においては、屋内・屋外の一般照明器具や非常灯、避難誘導灯、その他の看板、標識などにも幅広く適用できる。この他、蛍光灯を消灯するなどの節電対策が採られる自動販売機の照明、さらに各種交通機関の路線図、案内表示、時刻表などに適用できることは明らかである。
 具体的に、次の応用事例がある。田舎のバス停には照明が無いことがあり、ご高齢の乗客はその時刻表が読めないことがある。本実施形態のLED広告照明機を適用すれば、太陽電池又は乾電池からの微弱電力を用い、一定時間間隔で又は人感センサの信号を受けてLEDを点灯させるだけで、その照明を受けた蓄光表示ができるので、夜間などでも時刻表が読めるようになる。
 次に本発明の第1、第2及び第3の実施形態に適用した、残光性を有するLED光源の駆動方法について、詳細に説明する。
 LED光源の駆動制御を示す概略のタイムチャートの図4は、第1実施形態の電飾用LED光源の電源コントローラに適用したものであり、図5は、第2実施形態の表示機用LED光源、及び第3実施形態の広告照明機用LED光源の電源コントローラに適用した点灯制御手段のタイムチャートである。両方とも動作方式として、ワンショット型の制御方法を採用している。
 実施形態1の電飾用LED光源について、その駆動モードに関する制御方法を説明する。
 DC12Vの電源アダプタ1台で、白色と青色のLED200個を点滅駆動させ、それを5組作製している。5台の新規電源コントローラを使用し、各電源アダプタに電力を供給して全電飾を点滅駆動させた。
 用いた電源アダプタは普及型であり、LEDの発光駆動として8種類の発光パターンを持つ一般的なものである。その入力はAC100Vの商用電源であり、トランスと整流器により出力をDC12Vの低電圧直流電源に変換させている。
 今回、新規に製作した電源コントローラは、一次側がプラグにより商用電源の100V入力を受け、デジタルタイマー機能によりON時間:T1とOFF時間:T2秒をデジスイッチ(0.0秒から99.9秒)等で設定できるようにしている。OFF時間の設定により、出力側の電源アダプタでは、LEDへの電力供給が同時に停止するので、その時間帯のLED光源は、レンズキャップの蓄光機能により、LED光源がほのかに残光を有するような電飾が可能となる。
 なお、5組の電飾は、電源コントローラのT1、T2の設定時間を少しずつ変化させるので、観客はいろいろな残光のバリエーションを楽しめるのである。
 ここで、普及型の電源アダプタの8種類の点滅パターンを次に示す。
 そのパターンを一度設定して運転すると、一次側の商用電源がOFFになっても記憶されており、電源回復後に同パターンでリスタートが掛かるのである。
 1.コンビネーション:3~8の点滅パターンの繰り返し
 2.STEADY ON:全LEDが常時点灯
 3.IN WAVES:波(ウェーブ)のように変速しながらの点滅
 4.DOUBLE CHASING:回路ごとに変速しながらの点滅
 5.CHASING/FLASH:回路ごとのフラッシュ点滅
 6.CHASING/WAVING:回路ごとにゆっくりした調光点滅
 7.SLWO GLO:1回路調光点灯・2回路調光点灯・全滅を変速しながらの繰り返し
 8.SLOW FADE:全LEDがゆっくりした調光点滅
 電源コントローラは、図示しない人感センサを搭載している。同センサのひとつは、熱源を探知する焦電型赤外線センサであり、数メートルから数センチの範囲で出力閾値を設定できる。この場合、コントローラから約2~3mの範囲に人が立てば出力信号がONになるように回路設計してある。
 インターバルタイマー設定は、T1を5秒、T2を10秒にすることを目安にした。5台のコントローラは、それぞれT1時間が、4秒、4.5秒、5.0秒、5.5秒、6.0秒に設定し、T2時間はT1時間の2倍に設定する。つまり、電飾に供給される電力はこれまでの約1/3に低減されることになる。
 さらに、点灯制御手段として、人感センサの信号がONの場合、その時間範囲においてはT1からT2時間に移行するのをストップし、人感センサの信号がOFFに変わってから15秒後にT2時間に移行するように設定した。つまり、電飾の周囲に鑑賞する人がいる限り、電飾はON状態を維持されることを意味する。
 この節電モードを設定する5セットの電飾を一週間稼働して消費電力のモニター結果を解析する。その結果、総節電効果は、従来と比較して約半分量が達成できる。なお、その評価結果は、電飾の使用時間帯における商用電源の接続時間の割合とほぼ同じである。
 ここで、多種多様なイルミネーションを実現するために、残光性レンズキャップの使用上の自由度について説明する。
 上記の実施形態では、省エネ性能を優先するために、LED光源200個の全数にレンズキャップを装着したが、LED光源に対してある割合に制限することも可能である。例えば、赤色、黄色、ゴールド、緑色などのLEDを混載する電飾に対して、白色と青色のLEDの一部に残光性レンズキャップを装着してもよく、LEDの輝度を最大限に生かしつつ照明の装飾性を高めることができるのである。
 第2の実施形態における表示機、及び第3の実施形態における広告照明機の駆動モードに関する制御方法を説明する。
 インターバルタイマー機能を有するDC12Vの電源コントローラを新規に製作する。この場合、一組のON時間:T1とOFF時間:T2秒だけでなく、さらに2組のタイマーを設置しているのである。それらはON時間:T3とOFF時間:T4秒と、ON時間:T5とOFF時間:T6秒である。
 加えて周囲光の明るさを感知する照度センサと焦電型赤外線人感センサを組み合わせ、LEDに対する電源供給の接続(ON)と遮断(OFF)を繰り返すインターバルタイマー機能を回路設計に組み込んで、残光性を有するLED光源を運転稼働させることができる。
 ここで、LEDに対する電流出力を定格電流(Imax)の3段階(100、67、50%)で制御し、ON・OFF動作においても単位時間の電圧変化を直線的に制御できる回路設計を実現している。△I12=1秒とは、LED点灯・消灯のON→OFFとOFF→ON時に、1秒間を掛けて直線的に電流変化させることを意味する。
 図4(b)のLED点灯制御手段のタイムチャート示すように、LEDの通電パラメータを以下のように設定した。
 夜1・・・照度センサON+人感センサONの場合
    I1=Imax×100%、△I12=1秒、T1=5.0秒、T2=10.0秒のインターバル駆動
 夜2・・・照度センサON+人感センサOFFの場合
    I2=Imax×67%、△I34=1秒、T3=5.0秒、T4=25.0秒のインターバル駆動
 昼・・・照度センサOFFの場合
    I3=Imax、△I56=1秒、T5=5.0秒、T6=99.9秒のインターバル駆動
 なお、上記設定において、常時稼働の点灯条件と比較して、それぞれ電力使用量が約1/3、1/9、1/42に削減できることがわかる。総合的には約70~80%の節電達成が見込まれる。
 なお、この点灯制御手段を本発明の実施形態1の電飾用LED光源にも適用できることが明らかである。その場合、I1、I2は定格電流のI1=Imaxであることを意味する。
 なお、Ti=99.9秒、Ti+1=0.0秒に設定する場合に常時ON状態になり、反対にTi=0.0秒、Ti+1=999.9秒に設定する場合に常時OFF状態になることを意味する。
 これまでの説明にあるように、第1実施形態1の電飾用、第2実施形態の表示機用、及び第3実施形態の広告照明機用のLED光源の駆動モードに関して、LED光源は良好な蓄光機能を有することから、消灯後の数十秒においても十分な輝度を保持でき、あるいはその残光状態を観客が親しんで鑑賞することにより、LED光源としての大幅な節電が実現されるのである。
 上記の実施形態による利益を十分に享受するには、一定の時間間隔で点灯と消灯を繰り返すことが望ましく、そのためのLED点灯制御手段として、100V/240Vなどの商用電源の接続(ON)と遮断(OFF)を繰り返し、結果としてDC12/24Vなどの低電圧直流電源となるLEDへの電源供給を、接続(ON)と遮断(OFF)を繰り返すインターバルタイマー機能が付与されることが極めて望ましい。
 なお、そのインターバルタイマー機能は、電源コントローラの電気回路の仕様に負荷するようにした方がよい。
 以上に説明したように、上記実施形態の残光性を有するLED光源や照明装置は、蓄光性に優れたストロンチウムアルミナ酸化物の微粒粉末を、シリコーンエラストマー樹脂中に配合して、レンズキャップやシートを作製し、LEDの外表面をカバーするなどして残光性を有するLED光源の構造とすることができる。
 そのLEDの点灯・消灯を制御する電源コントローラの電気回路に、一定の時間間隔でDC12/24Vなどの低電圧直流電源となるLEDへの電源供給を、接続(ON)と遮断(OFF)を繰り返すインターバルタイマー機能として付与することで、OFF時間の間、LED光源のレンズキャップ部分が残光性を有する、つまり、その蓄光特性により十分な輝度を保持できるため、OFF時間の占める割合において消費電力削減の効果がある。
 残光性を有する電飾用LED光源に、レンズキャップを被覆できるのは、砲弾型LEDである。しかし、本実施形態は砲弾型に限定されるものでなく、チップLEDやLEDパッケージと呼ばれる表面実装型(SMD)においても、同様の効果が得られることが明らかで、別の実施形態が適用され得る。
 例えば、SMDの場合、LEDチップに対して黄色蛍光体を含有するシリコーン樹脂で封止するが、本実施形態の蓄光性材料組成物をそのポッティング材料中に所定量添加したり、LEDチップ上に載置されるシリコーンエラストマー製の蛍光体シート上に、接着又は固定するシリコーンレンズの樹脂材料中に添加することができるのである。
 一般的なシート材料として、蓄光性のあるシリコーン樹脂製シートなどを作製し、例えばLEDアレイで構成される電光掲示板等の表示機において、LED光が照射される前方部位にそのシートを配置し、消灯後に受光したシート材料部分が残光性を有する、つまり、蓄光特性により十分な輝度を保持できるため、再度LEDに電源を供給して点灯するまで、そのOFF時間の占める割合において消費電力削減の効果がある。
 この場合、本実施形態の蓄光性材料組成物を含有するシート材料の成形加工方法に限定するのでなく、市販シート材料に蓄光性材料を含むインキを印刷しても同様の効果が得られる。
 また、広告・表示などに使用するLED照明分野では、LEDの光照射を受ける反射面に対して、蓄光性材料を含有するインキを印刷して蓄光特性を付与することで、LED消灯後に、受光した印刷部分が残光性を有する、つまり、蓄光特性により十分な輝度を保持できるため、再度LEDに電源を供給して点灯するまで、その電源供給を停止するOFF時間の占める割合において消費電力削減の効果がある。
 以下、本発明を若干の実施例により更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
 本発明の蓄光性材料組成物を電飾用LED光源について適用した例を示す。
 電飾用のLEDは砲弾型で、日亜化学工業製の青色LED:NSPB510AS(順電流IF=20mA、順電圧VF=3.2V)を採用した。その標準の光度は4.7cdが規格値であり、レンズ形状は外形がΦ5、高さ7.3mmでエポキシ樹脂製である。
 蓄光性材料として2種類のストロンチウムアルミナ酸化物(SrAl2O4:Eu,Dyを3.0質量%と、Sr4Al14O25:Eu,Dyを6.0質量%)の微粒粉末を合計で9質量%使用した。この混合物を東レ・ダウコーニング製のLED用シリコーンエラストマーの樹脂中に均質に混合し、本例の蓄光性材料組成物を得た。
 得られた蓄光性材料組成物を用い、ゴム製レンズキャップを作製してLEDのレンズ外表面を被覆した。このレンズキャップは上記の第1実施形態に使用した。
(実施例2)
 蓄光性材料を表示機用LED光源について適用した例を示す。
 表示機用のLEDは砲弾型で、日亜化学工業製の白色LED:NSPW500GS-K1(順電流IF=20mA、順電圧VF=3.1V)を採用した。その標準の光度は33cdが規格値であり、レンズ形状は外形がΦ5、高さ8.0mmでエポキシ樹脂製(一部蛍光体入り)である。
 蓄光性材料として2種類のストロンチウムアルミナ酸化物(SrAl2O4:Eu,Dyを3.0質量%と、Sr4Al14O25:Eu,Dyを6.0質量%)の微粒粉末を合計で9質量%使用した。この混合物を東レ・ダウコーニング製のLED用シリコーンエラストマーの樹脂中に均質に混合し、本例の蓄光性材料組成物を得た。
 得られた蓄光性材料組成物を用い、厚み0.35mm で200mm四方のゴム製シートを作製した後、抜き加工によりΦ11.0mmの円板を取り出し、表示機筐体の表面側の全貫通穴部に、接着剤でその円板状蓄光性シートを固定した。
 一方、シリコーンエラストマー樹脂に代わり、1mm厚のPMMA(メタクリル)透明性樹脂シートを準備し、その表面に蓄光性材料をメジウムに分散して約12umの厚みでシルク印刷した。その蓄光板を表示機の表面に貼り合せた。なお、メジウムに分散する蓄光性材料は、2種類のストロンチウムアルミナ酸化物(SrAl2O4:Eu,Dyを16.0質量%と、Sr4Al14O25:Eu,Dyを34.0質量%)の微粒粉末をほぼ50質量%含有している。
 上記の第2実施形態で説明したように、蓄光性材料を含有するシリコーンシート、蓄光性材料をビヒクルに分散して印刷したPMMA透明性樹脂板は、LED点灯時においては、透過材、拡散材として機能するが、消灯後は自発光して表示機の蓄光光源となる。
(実施例3)
 蓄光性材料を広告照明用LED光源について適用した例を示す。
 実施例1及び2と同様の操作を繰り返し、本例の蓄光性材料組成物を得た。得られた蓄光性材料組成物を第3実施形態に適用した。
 広告照明用のLEDは砲弾型で、日亜化学工業製の白色LED:NSPW510DS(順電流IF=20mA、順電圧VF=3.2V)を採用した。その標準の光度は6.1cdが規格値であり、レンズ形状は外形がΦ5、高さ7.3mmでエポキシ樹脂製(一部蛍光体入り)である。
 光反射シートとして東レ製のルミラー(粘着剤付きの)E6SRを選択し、アルミニウム板材の表示側に貼り合せ、上記蓄光性材料組成物をビヒクル(希釈剤を含む透明インキ)に分散し、乳半板のPMMA基材に約10μmの厚さにシルク印刷し、その印刷面を表示側にして、光反射シートに重ねて取り付ける。その蓄光性反射板の前面に、インクジェットプリンタで印刷されたバックライトフィルムをデザインメディアとして設置した。
 蓄光性材料を含有する蓄光反射板は、LED点灯時においては、反射材として機能するが、消灯後は自発光してバックライトフィルムの蓄光光源となる。
 本発明について、電飾、表示機、広告照明用のLED光源(照明装置)を実施形態として説明したが、実際には、蓄光性材料を活用して残光性を有するその他のLED光源に幅広く適用される。広告・宣伝、看板・標識等の商品分野以外に、非常時の避難誘導灯や安全灯などの表示機器、さらに道路工事や各種交通標識等にも利用される。
 電力は有限のエネルギーであり、これから先の時代においても、極力、使用時の電力削減が強く求められる。蓄光材料は、自然エネルギー(太陽光)を最大限に利用する「潜在的な照明手段」になるであろうし、従来のLEDと組み合わせる照明のエネルギーを有効に活用する手段になりえる。先人が、『蛍雪』として重んじた“照明”を、改めて考え直す時代に直面している。
  1  LEDチップ
  2  カップ部
  3  Agペースト
  4  Au線
  5  カソードリードフレーム
  6  アノードリードフレーム
  7  黒色コード被覆部
 11  LED光源
 12  レンズ
 13  蓄光性レンズキャップ
 21  LED表示機
 22  表示機の筐体
 23  LED装着用貫通穴
 24  蓄光シート
 25  配線
 31  広告照明機
 32  蓄光性反射板
 33  デザインメディア
 34  LED照明ユニット
 35  配線

Claims (8)

  1.  ストロンチウムアルミナ酸化物系の蓄光性材料と、有機分散媒を含むことを特徴とする蓄光性材料組成物。
  2.  更に、光拡散材、蛍光材、着色材、撥水剤、柔軟性調整剤、粘度調整剤及び分散助剤から成る群より選ばれた少なくとも1種の機能性添加剤を含むことを特徴とする請求項1に記載の蓄光性材料組成物。
  3.  上記ストロンチウムアルミナ酸化物系の蓄光性材料が、賦活剤としてユウロピウム(Eu)とジスプロシウム(Dy)を含有するSrAl及び/又はEuとDyを含有するSrAl1425であることを特徴とする請求項1又は2に記載の蓄光性材料組成物。
  4.  上記有機溶媒がシリコーンエラストマーであることを特徴とする請求項1~3のいずれか1つの項に記載の蓄光性材料組成物。
  5.  LED光源を直接又は間接的に被覆ないしは覆うLED光源用のエンベロープ部材であって、
     請求項1~4のいずれか1つの項に記載の蓄光性材料組成物を含むことを特徴とするLED光源用エンベロープ部材。
  6.  上記蓄光性材料組成物の有機分散媒がシリコーンエラストマーであり、且つ上記LED光源が砲弾型LEDレンズを有し、
     この砲弾型LEDレンズの外表面を被覆するレンズキャップとして機能する、ことを特徴とする請求項5に記載のLED光源用エンベロープ部材。
  7.  シート形状を有し、上記蓄光性材料組成物を、含むか又はその表面の少なくとも一部に被覆して成ることを特徴とする請求項5に記載のLED光源用エンベロープ部材。
  8.  請求項5~7のいずれか1つの項に記載のLED光源用エンベロープ部材と、
     交流の商用電源を整流化、低電圧変換し、一定の時間間隔でLEDに給電するために出力側の接続(ON)・遮断(OFF)を繰り返す、か又は上記電源と現在使用中の電源アダプタ(定電圧の電流発生器)の入力側に一定の時間間隔で接続(ON)・遮断(OFF)を繰り返す、インターバルタイマー機能を有する電源コントローラと、を備えることを特徴とするLED光源用残光性照明装置。
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