WO2013018291A1 - 無線通信システムにおける無線局、無線端末および同期タイマ制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のセルグループが存在する場合に上り信号の再同期を行なうまでの遅延をできるだけ低減させる無線通信システムにおける無線局、無線端末および同期タイマ制御方法を提供する。 【解決手段】複数のセルの各々に対応する複数の無線リソースを使用して無線局(10)と無線端末(20)との間で通信する機能を有する無線通信システムにおいて、無線端末に、少なくとも1つのセルを含む複数のセルグループの各々に対応させて、それぞれの上り信号が同期しているか否かを判定するための複数の同期タイマを設け、無線端末(20)において、特定のセルを含むセルグループに対応付けられた第1の同期タイマの状態及び第1のセルグループ以外の第2のセルグループに対応付けられた第2の同期タイマの状態に従って、第2のセルグループに含まれるセルにおける上り信号の送信を制御し、第1の同期タイマと第2の同期タイマを独立に制御する。

Description

無線通信システムにおける無線局、無線端末および同期タイマ制御方法
 本発明は、無線端末が複数キャリアあるいは複数セルで同時に信号を送信する機能を有する無線通信システムに係り、特にその無線局、無線端末および同期タイマ制御方法に関する。
 3GPP(3rd Generation Partnership Project)で規定される無線通信システムの規格の1つであるLTE(Long Term Evolution)では、TDM(Time Domain Multiplexing)/FDM(Frequency Domain Multiplexing)方式により時間領域および周波数領域からなる無線リソースを各無線端末(User Equipment:UE)に割り当てる。特に複数の無線端末が無線基地局(enhanced Node B:eNB)へ送信する上り信号に関しては、無線基地局が各無線端末の上り信号の送信タイミングを無線基地局において所定の受信ウィンドウ内に納まるように制御する。この上り信号送信タイミングの制御は次の2つを用いて行なわれる(非特許文献1)。
・上り信号の送信タイミング調整値(Timing Advance:TA)
・上り信号の同期タイマ(Time Alignment Timer:TAT)
 送信タイミング調整値TAは、無線端末が現在の送信タイミングを所定量だけ早めるべき又は遅らせるべき値を示す情報である。同期タイマTATは、現在の送信タイミング設定のまま、無線基地局での上り信号受信タイミングが所定ウィンドウ内に納まること、すなわち上り信号の同期、が保証できる期間を示す。無線端末は、同期タイマTATが稼働中であれば上り信号の送信が可能であり、同期タイマTATが満了すると上り信号を送信しない(送信することができない)。
 また、LTEを発展させた無線通信システムであるLTE-Advanced(LTE-A)では、無線端末が複数のコンポーネントキャリア(Component Carrier:CC)を同時に使用してユーザデータ等を送受信するキャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation:CA)の標準化が進められている(非特許文献2)。各コンポーネントキャリアCCはLTEで規定されるシステム帯域の1つに相当し、1つのセルに対応すると考えることができる。すなわち、下りリンクのコンポーネントキャリアCCと対応する上りリンクのコンポーネントキャリアCCとを合わせて1つのセルと考える。例えば、2つの下りリンク(或は上りリンク)のコンポーネントキャリアCCで送受信することを2つのセルで送受信すると言い換えることができる。したがって、1つの上り/下りリンクのコンポーネントキャリアCCでの通信は1つのセルでの通信と対応しており、以下の記載ではコンポーネントキャリアとセルの両方あるいは一方を適宜使用するものとする。
 ここで、無線端末が無線基地局と通信を行う上で必要なシステム情報の取得など、最も基本的な機能を行うコンポーネントキャリアCCをプライマリコンポーネントキャリア(Primary CC:PCC)あるいはプライマリセル(Primary Cell:PCell)と呼び、その他のコンポーネントキャリアCCをセカンダリコンポーネントキャリア(Secondary CC:SCC)あるいはセカンダリセル(Secondary Cell:SCell)と呼ぶ。
 これまでLTE-Aでは、キャリアアグリゲーションCAを行う場合、複数のコンポーネントキャリアCCあるいは複数のセルにおける上り信号の送信タイミングが共通であることを前提として検討が進められてきた。つまり、複数のコンポーネントキャリアCC(に対応する複数のセル)を使用して上り信号を送信する場合でも、ある時刻に無線基地局が無線端末に通知する上り送信タイミングの調整値TAは1つであり、同期タイマTATも無線端末毎に1つである。これにより、たとえキャリアアグリゲーションCAを行う場合であっても上り信号の送信タイミング制御を複雑化することなく容易に実行することができる。
 一方、3GPPでは、LTE-Aとして標準規定された技術をさらに改良した技術の検討が開始されている。具体的には、複数のコンポーネントキャリアCCすなわち複数のセル間で上り信号の送信タイミングが異なる場合であってもキャリアアグリゲーションCAを可能にする技術が議論されている。上り信号の送信タイミングが複数のコンポーネントキャリアCC(複数のセル)間で異なる要因としては、周波数帯域が異なること、周波数帯域毎(或は特定の周波数帯域のみ)にリピータ(再生局)が設置されていること、などがある。
 3GPPでは、上り信号の送信タイミングを共通に制御できる1つ又は複数のコンポーネントキャリア(セル)のグループを同期グループ(Timing Advance Group:TAグループ)と呼ぶ。この共通にタイミング制御ができるTAグループごとに上り信号の送信タイミング調整値TAの制御を行ない、同期タイマTATもTAグループ毎に1つ保持する同期タイマ制御方法が非特許文献3に提案されている。
 以下に、図1~図3を参照しながら、複数のコンポーネントキャリアCC(複数のセル)間で上り信号の送信タイミングが異なる場合の同期タイマ制御方法について簡単に説明する。
 図1に示すように、上り信号の送信タイミングが異なる2つのTAグループ1および2が存在するシステムを考える。ここでは、図2(A)に示すように、プライマリセルPCellとセカンダリセルSCell1とが同じTAグループ1に属し、セカンダリセルSCell2とセカンダリセルSCell3とが同じTAグループ2に属しているものとし、無線基地局eNBおいて、無線端末UEがプライマリセルPCellに加え、3つのセカンダリセルSCell1-3を用いて上り送信を行うものとする。この場合、TAグループ1とTAグループ2との間では上り送信タイミングが異なっているので、図2(B)に例示するように、無線基地局eNBにおいて上り信号受信タイミングが所定のウィンドウ内に納まるように各TAグループの上り送信タイミング調整値TA1、TA2を設定する。
 また、図3に示すように、非特許文献3によれば、無線端末UEは、TAグループ1における上り信号の送信タイミング制御にリンクさせて同期タイマTAT1を制御し、同様にTAグループ2における上り信号の送信タイミング制御にリンクさせて同期タイマTAT2を制御する。つまり、各TAグループ(TAグループ1、TAグループ2)において上り信号が同期確立された時点で対応する同期タイマTAT1、TAT2をスタートさせ、各TAグループにおいて同期タイマTAT1、TAT2が稼働中に送信タイミングの調整値TA1、TA2を受信するたびに同期タイマTAT1、TAT2をリスタート(設定値から再スタート)させる(ステップS11、S12)。このタイマ制御により、無線端末UEは、各TAグループにおける上り信号の同期が保証されているか否かの判定を行うことができる。
 さらに、TAグループ1における同期タイマTAT1が満了すると(ステップS13)、その時点で同期タイマTAT2が稼働中であっても、すなわちTAグループ2の上り信号が同期していても、同期タイマTAT2を停止させることが提案されている(ステップS14)。これは、LTE-AにおけるCAでは、無線端末UEは、プライマリセルでのみ上り制御信号(Physical Uplink Control Channel:PUCCH)の送信が可能であるという制約に基づいた提案である。つまり、無線端末UEは上り制御信号(PUCCH)を送信可能なプライマリセルの上り信号が同期していない場合、全ての上り信号の送信を停止すべきであり、同期タイマTAT1の満了と共に同期タイマTAT2を停止させることでこれを容易に実現することを目的としている。
 なお、無線端末UEは、同期タイマTAT2を停止後、TAグループ2に対する送信タイミングの調整値TA2を受信しても、同期タイマTAT2をリスタートさせない。これにより、同期タイマTAT1が満了したが同期タイマTAT2が稼働中である場合に、無線端末UEがTAグループ2で上り信号を送信するという状況を回避することができる。
3GPP TS36.321v10.1.0(インターネット<URL>http:www.3gpp.org/ftp/Specs/html-info/36321.htm)section 5.2 3GPP TS36.300v10.3.0(インターネット<URL>http:www.3gpp.org/ftp/Specs/html-info/36300.htm)section 5.5,6.4,7.5 3GPP RAN WG2 Contribution,R2-112819(インターネット<URL>http:www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_74/Docs/R2-112819.zip)
 上述したLTEにおける同期タイマ制御では、プライマリセルを含むTAグループ1における同期タイマTAT1の満了時に、TAグループ2における同期タイマTAT2を停止させる。しかし、現在3GPPで検討されているキャリアアグリゲーション(CA)では、複数のTAグループにおける同期確立の処理を並行して行うことができないことが前提と考えられている。このために、少なくともプライマリセルを含むTAグループ1のセルで上り信号の再同期が必要になり、さらにTAグループ2のセルでも上り信号の再同期が必要になった場合、まずTAグループ1で再同期が完了した後に、TAグループ2で再同期を開始することになる。したがって、TAグループ2の再同期動作は、TAグループ1での再同期に要する時間だけ遅れて開始される。1つのTAグループで再同期に要する時間は20msec程度(或は、それ以上)であると想定されている。この遅延時間はTAグループの数に比例して増加し、無線端末UEの伝送速度(スループット)を大きく低下させる為、当該遅延時間をできるだけ短くすることが望ましい。尚、TAグループ1およびTAグループ2の両方で再同期が必要になる場合としては、例えば無線端末UEが単発的にデータ送信を行うアプリケーションなどを実行していて、1回に送信するデータサイズが大きい為にキャリアアグリゲーション(CA)が必要になるような(CAが望ましい)場合が想定される。
 このように、プライマリセルを含むTAグループ1における同期タイマTAT1が満了して同期が外れた(同期が失われた)場合に生じる他のTAグループにおける再同期完了の遅延を回避することは、無線端末のスループットの低下を回避するために重要である。
 そこで、本発明の目的は、複数のセルグループが存在する場合に上り信号の再同期を行なうまでの遅延をできるだけ低減させる無線通信システムにおける無線局、無線端末および同期タイマ制御方法を提供することにある。
 本発明による無線端末は、複数のセルの各々に対応する複数の無線リソースを使用して無線局との間で通信する機能を有する無線端末であって、少なくとも1つのセルを含む複数のセルグループの各々に対応させて、それぞれの上り信号が同期しているか否かを判定するための複数の同期タイマと、特定のセルを含む第1のセルグループに対応付けられた第1の同期タイマの状態および前記第1のセルグループ以外の第2のセルグループに対応付けられた第2の同期タイマの状態に従って、前記第2のセルグループに含まれるセルにおける上り信号の送信を制御し、前記第1の同期タイマと前記第2の同期タイマとを独立に制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
 本発明による無線端末における同期タイマ制御方法は、複数のセルの各々に対応する複数の無線リソースを使用して無線局との間で通信する機能を有し、少なくとも1つのセルを含む複数のセルグループの各々に対応させて、それぞれの上り信号が同期しているか否かを判定するための複数の同期タイマを有する無線端末における同期タイマ制御方法であって、特定のセルを含む第1のセルグループに対応付けられた第1の同期タイマの状態および前記第1のセルグループ以外の第2のセルグループに対応付けられた第2の同期タイマの状態に従って、前記第2のセルグループに含まれるセルにおける上り信号の送信を制御し、前記第1の同期タイマと前記第2の同期タイマとを独立に制御する、ことを特徴とする。
 本発明による無線局は、複数のセルの各々に対応する複数の無線リソースを使用して無線端末との間で通信する機能を有する無線局であって、少なくとも1つのセルを含む複数のセルグループの各々に対応させて、それぞれの上り信号が同期しているか否かを判定するための複数の同期タイマと、特定のセルを含む第1のセルグループに対応付けられた第1の同期タイマの状態および前記第1のセルグループ以外の第2のセルグループに対応付けられた第2の同期タイマの状態に従って、前記第2のセルグループに含まれるセルにおける上り信号の送信スケジューリングを制御し、前記第1の同期タイマと前記第2の同期タイマとを独立に制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
 本発明による無線局における同期タイマ制御方法は、複数のセルの各々に対応する複数の無線リソースを使用して無線端末との間で通信する機能を有し、少なくとも1つのセルを含む複数のセルグループの各々に対応させて、それぞれの上り信号が同期しているか否かを判定するための複数の同期タイマを有する無線局における同期タイマ制御方法であって、特定のセルを含む第1のセルグループに対応付けられた第1の同期タイマの状態および前記第1のセルグループ以外の第2のセルグループに対応付けられた第2の同期タイマの状態に従って、前記第2のセルグループに含まれるセルにおける上り信号の送信スケジューリングを制御し、前記第1の同期タイマと前記第2の同期タイマとを独立に制御する、ことを特徴とする。
 本発明による無線通信システムは、複数のセルの各々に対応する複数の無線リソースを使用して無線局と無線端末との間で通信する機能を有する無線通信システムであって、前記無線端末に、少なくとも1つのセルを含む複数のセルグループの各々に対応させて、それぞれの上り信号が同期しているか否かを判定するための複数の同期タイマを設け、前記無線端末において、特定のセルを含むセルグループに対応付けられた第1の同期タイマの状態、及び、前記第1のセルグループ以外の第2のセルグループに対応付けられた第2の同期タイマの状態に従って、前記第2のセルグループに含まれるセルにおける上り信号の送信を制御し、前記第1の同期タイマと前記第2の同期タイマを独立に制御する、ことを特徴とする。
 本発明によれば、第1の同期タイマの状態と第2の同期タイマの状態に従って第2のセルグループの上り信号の送信を制御し、第1の同期タイマと第2の同期タイマを独立に制御することにより、第1の同期タイマが満了した時に第2の同期タイマを継続して稼働させることができ、第1のセルグループで再同期を行なう場合の第2のセルグループにおける再同期完了までの遅延を低減させることができる。これにより、当該遅延による無線端末のスループットの低下を抑制することができる。
図1はLTE-Advancedにおける同期グループについて説明するためのシステム構成図である。 図2(A)は図1に示すシステムにおけるキャリアアグリゲーションを説明するための模式図であり、図2(B)は図2(A)に示す同期グループにおける上り信号の送信タイミング調整値について説明するための模式図である。 図3は図2に示すシステムの同期タイマ制御における無線端末および無線基地局の動作を示すシーケンス図である。 図4は本発明の一実施形態による無線通信システムにおけるキャリアアグリゲーションを説明するためのセルグループの一例を示す模式図である。 図5は本実施形態による無線通信システムにおけるキャリアアグリゲーションを説明するためのセルグループの他の例を示す模式図である。 図6は本実施形態による無線通信システムにおける無線端末および無線基地局の動作を示すシーケンス図である。 図7は本実施形態による無線基地局の機能構成を示すブロック図である。 図8は本実施形態による無線端末の機能構成を示すブロック図である。 図9は本発明の第1実施例による無線基地局の同期タイマ制御方法を示すフローチャートである。 図10は本発明の第1実施例による無線端末の同期タイマ制御方法を示すフローチャートである。 図11は本発明の第2実施例による無線基地局の同期タイマ制御方法を示すフローチャートである。 図12は本発明の第2実施例による無線端末の同期タイマ制御方法を示すフローチャートである。 図13は本実施形態の具体的適用例である無線通信システムにおけるキャリアアグリゲーションを説明するための同期グループの一例を示す模式図である。 図14は本発明の第3実施例による無線基地局の同期タイマ制御方法を示すフローチャートである。 図15は本発明の第3実施例による無線端末の同期タイマ制御方法を示すフローチャートである。 図16は本発明の第4実施例による無線端末の同期タイマ制御方法を示すフローチャートである。
 本発明によれば、少なくとも1つのセルを含む複数のセルグループの各々に対応させて、無線端末の上り信号が同期しているか否かを判定するための複数の同期タイマを保持し、複数のセルグループのなかの特定のセルを含む第1のセルグループに対応付けられた第1の同期タイマの状態、及び、第1のセルグループ以外の第2のセルグループに対応付けられた第2の同期タイマの状態に従って、当該第2のセルグループに含まれるセルにおける上り信号の送信を制御し、当該第1の同期タイマと当該第2の同期タイマを独立に制御する。ここで、セルグループは、例えば、同じ上り信号の送信タイミングを利用できるセルから構成されることが考えられる。
 このような制御により、特定セルを含む第1のセルグループの第1の同期タイマが満了した時に、他のセルグループである第2のセルグループの第2の同期タイマを独立に継続して稼働させることが可能となる。したがって、第2のセルグループの第2の同期タイマを継続稼働させたまま第2のセルグループのセルにおける少なくとも上りデータ送信を停止させることで、第1のセルグループに含まれるセル(例えば、特定セル)において再同期が確立して第1のセルグループの第1の同期タイマがスタートした時に、第2のセルグループのセルにおける上り信号の送信を遅延なく即座に行なうことが可能となる。以下、本発明の一実施形態およびいくつかの実施例について詳細に説明する。
 1.一実施形態
 1.1)システム構成
 本発明の一実施形態では無線局と無線端末を含む無線通信ステムを想定しており、無線局としては無線基地局や基地局制御局などが考えられる。本実施形態および後述する実施例では、一例として無線局を無線基地局として説明する。
 図4は、図の煩雑さを避けるために1つのセクタのみを図示しているが、通常は複数セクタ構成である。無線基地局10は、4つの周波数帯f0、f1、f2、f3を用いてセル0-3を管理しており、無線端末20は複数の周波数帯を同時に用いて上り信号を送信することができる。すなわち、無線端末20は、所定条件を満たす周波数帯f0のセル0の上り無線リソース(以下、単にセル0という。)、f1のセル1の上り無線リソース(以下、単にセル1という。)、f2のセル2の上り無線リソース(以下、単にセル2という。)、f3のセル3の上り無線リソース(以下、単にセル3という。)の全てあるいは複数を同時に用いて上り信号を送信することができる。ここでいう所定条件は、たとえば、無線基地局10から受信した上り無線リソースの設定情報に従って当該無線リソースが(明示的に又は暗に)有効にされ(Activated)利用可能な状態になっていることである。
 さらに、これら複数のセル0-3(すなわち、それぞれの上り無線リソース)は所定規則に従ってグループ化されており、ここではセル0とセル1がセルグループ1に、セル2とセル3がセルグループ2に分けられているものとする。ここでいう所定規則は、たとえば、伝搬遅延(伝搬特性)が同じ(類似)で、同じ上り信号の送信タイミングの調整値を適用(利用)できる(送信タイミングの設定を共有できる)ことである。このようなセルグループ単位で無線端末20の上り信号の送信タイミング制御が行なわれる。
 さらに、無線基地局10および無線端末20には、上り信号が同期しているか否かの判定に用いる同期タイマがセルグループごとにそれぞれ設けられ、各セルグループで独立に制御(スタート、再スタート、ストップ)される。具体的には、無線基地局10/無線端末20に設けられた同期タイマは、セルグループ1のセルにおける上り信号の送信タイミングを調整する「送信タイミングの調整値」が送信/受信されるごとに、同期タイマ1がスタート或は再スタートし、セルグループ2のセルにおける送信タイミング調整値が送信/受信されるごとに同期タイマ2がスタート或は再スタートする。なお、ここで言う「セルグループ」は、必ずしも図4に示すように複数のセルを含む必要はなく、あるセルグループにおいてはセルが1つのみでもよい。
 以下、簡単の為、図5に示すようにセルグループ1(特定グループ)は特定のセル1のみ、セルグループ2(非特定グループ)は非特定のセル2のみを含むシステムを一例として、本実施形態による同期タイマ制御について説明する。特定セル1は非特定セル2とは異なる役割を持つ。例えば、特定セル1は無線端末20が無線基地局10と通信を行う上で必要な最初の無線接続の確立の為の処理を行ったり、セキュリティ情報などの基本情報の取得を行ったり、制御信号の送信を行ったりするのに使用される。ただし、本発明は1つのセルグループに複数のセルが含まれるシステムであっても同様に適用できることは以下の説明からも明らかである。また、図5では3セクタ構成(無線基地局あたり3セクタセル)だが、本発明はこれに限定されるものではなく、3セクタ以外の構成、例えば1セクタでも6セクタでも同様に適用できる。また、セル1とセル2における上り信号の送信タイミングを独立に制御する必要がある場合は、f1とf2が大きく異なる場合(例えば、800MHzと2GHz)、f1とf2の両方或は片方において再生局(リピーター)が存在する場合などがある。
 1.2)同期タイマ制御
 図6に示すように、同期タイマ1、同期タイマ2は、無線端末20に、セルグループ1(特定グループ)、セルグループ2(非特定グループ)にそれぞれ対応して設けられ、セルグループごとに独立して制御される。尚、図示していないが、同様に無線基地局20にも同期タイマ1、同期タイマ2に相当する同期タイマが設けられる事が考えられる。すなわち、同期タイマ1、同期タイマ2は、それぞれ対応するセルグループのセルにおける上り信号の同期が確立した時点でスタートし、それらが稼働中に無線基地局10が送信タイミング調整値TA1、TA2を送信し、無線端末20がそれらを受信すると、対応する同期タイマ1、同期タイマ2を再スタートする(ステップS21、S22)。このようなタイマ制御により、無線端末UEは、同期タイマ1、同期タイマ2が稼働中か否かに応じて、それぞれのセルグループにおける上り信号の同期が保証されているか否かの判定を行うことができる。
 本実施形態によれば、セルグループ1(特定グループ)における同期タイマ1の状態は、セルグループ1に含まれるセル1における上り信号(例えば上りデータ)の送信だけでなく、当該セルグループ1以外のセルグループ2(非特定グループ)に含まれるセル2における上り信号の送信にも関連付けられる。ここでいう「関連付け」とは、あるセルグループの同期タイマの状態が当該セルグループだけでなく他のセルグループのセルの上り信号の送信の可否にもリンクされていることをいう。たとえば、セルグループ1における同期タイマ1が満了した場合には、当該セルグループ1に含まれるセル1における上り信号(非同期時に送信可能なアクセス信号を除く)の送信を停止するだけでなく、セルグループ2に含まれるセル2における一部又は全ての上り信号の送信も停止する。ここで、一部の上り信号のみ送信を停止する(送信を行わない)場合とは、データの送信は停止するが制御信号及び/又は既知信号(パイロット信号やリファレンス信号)の送信は停止しない、すなわち継続送信する場合が考えられるが、これに限定はされない。図6に例示する「関連付け」は次のとおりである。
 図6において、セルグループ1(特定グループ)における同期タイマ1が満了すると(ステップS23)、セルグループ1に含まれるセル1の上り送信は非同期状態となり(非同期状態とみなし)停止する。その時点でセルグループ2(非特定グループ)の同期タイマ2が稼働中であれば、当該同期タイマ2を停止しないで継続稼働させつつ(ステップS24)、非特定グループ2に含まれるセル2における少なくとも上りデータ送信を停止する(ステップS25)。ただし、同期/再同期を行う為の上りアクセス信号(例えばランダムアクセスのプリアンブル)は必要に応じて送信できる。無線基地局10は、同期タイマ1が満了した場合、セルグループ1に含まれるセル1における上り信号のスケジューリングを中止する。
 無線基地局10および無線端末20は、セルグループ1および2において再び上り信号を送信する必要がある場合にはセルグループ1に含まれるセル1の再同期の処理を実行する(ステップS26)。再同期が確立すると、セルグループ1における同期タイマ1がスタートしセルグループ1に含まれるセル1の上り送信は同期状態となる。この時点でセルグループ2における同期タイマ2が稼働中であれば(満了していなければ)、セルグループ2に含まれるセル2の上り送信を再開し、上りデータ送信を含めた上り送信を可能にする(ステップS27)。ここで、上り信号の送信を可能にするとは、上り信号の送信の為の無線リソースをスケジューリング(指定)された場合、当該スケジューリングに従い送信することができることを意味している。尚、既に上り信号の周期的な送信の為の無線リソースをスケジューリング(指定)されている場合には、当該スケジューリングされていた無線リソースを用いて送信することができることを意味する。
 1.3)効果
 上述したように、本実施形態によれば、セルグループ1(特定グループ)における同期タイマ1が満了しても、セルグループ2(非特定グループ)の同期タイマ2が稼働中であればそのまま継続して稼働させ、セルグループ2のセルにおける少なくとも上りデータ送信を停止する。そしてセルグループ1の再同期が確立してセルグループ1の同期タイマ1がスタートすると、セルグループ2の同期タイマ2がそのまま稼働中であれば、セルグループ2のセルにおける上り送信が即座に可能となる。
 このように、セルグループ1の同期タイマ1の状態にセルグループ2の上り信号の送信の可否をリンクさせておくことで、同期タイマ2が稼働中である限り、セルグループ2のセルにおける上り信号の送信を即座に(例えば、上りリンクのスケジューリング情報を受信したら再同期を待たずに)再開可能となり、再同期を行なう場合の遅延を低減させて無線端末のスループットの低下を抑制することができる。
 2.無線局および無線端末の機能構成
 図7に示すように、無線局としての無線基地局10は、複数の無線端末からの信号をそれぞれ受信する受信部101と受信信号を復調する復調部102とを有し、受信したユーザデータは上位レイヤ103で処理される。タイミング制御部(Timing control unit)104は、複数の無線端末の各々に対応して設けられ、各無線端末が使用する各セルグループに対する上述した上り信号の送信タイミング調整値を送信することで当該無線端末が送信する上り信号の送信タイミングの制御を行う。送信信号生成部(Tx signal generator)105は無線端末への下り信号を生成し、送信部106は下り信号を送信する。
 タイミング制御部104は、無線端末xにおけるセルグループ1(特定グループ)の上り信号が同期しているか否かを判定する為に用いる同期タイマ1(図7における参照番号107p)と、無線端末xにおけるセルグループ2(非特定グループ)の上り信号が同期しているか否かを判定する為に用いる同期タイマ2(図7における参照番号107s)と、セルグループ1のセルに対する送信タイミングの調整値TA1を算出し保持するTA1算出・保持部108と、セルグループ2のセルに対する送信タイミングの調整値TA2を算出し保持するTA2算出・保持部109とを機能的要素として有する。
 なお、ここでは、図5に示すように2つの同期グループ、すなわちセルグループ1(特定グループ)とセルグループ2(非特定グループ)の場合を例示しているが、3以上のセルグループ(1つの特定グループと、2つ以上の非特定グループ)であってもそれぞれに対して同期タイマと上り信号送信タイミング調整値算出・保持部が設けられる。
 図8に示すように、無線端末20は、無線基地局10からの信号を受信する受信部201と、受信した下り信号を復調する復調部202と、下りデータを処理する上位レイヤ203と、無線基地局10からの上り信号送信タイミング調整値に従って各セルグループの上り信号送信タイミングの制御を行うタイミング制御部204と、無線基地局10への上り信号を生成する送信信号生成部205と、上り信号を送信する送信部206とを有する。
 タイミング制御部204は、無線基地局10からの上り信号送信タイミング調整値TA1に従ってセルグループ1のセルにおける送信タイミングを制御するTA1管理部(maintenance unit)208と、無線基地局10からの上り信号送信タイミング調整値TA2に従ってセルグループ2のセルにおける送信タイミングを制御するTA2管理部209とを機能的要素として有する。さらに、TA1管理部208はセルグループ1における上り信号送信タイミングが同期しているか否かを判定する為に用いる同期タイマ1(図8における参照番号210p)を有し、TA2管理部209はセルグループ2における上り信号送信タイミングが同期しているか否かを判定する為に用いる同期タイマ2(図8における参照番号210s)を有する。
 なお、図7に示す無線基地局10におけるタイミング制御部104の機能は、図示しないメモリに格納されたプログラムをCPU等のプログラム制御プロセッサ上で実行することにより実現することができる。同様に、図8に示す無線端末20におけるタイミング制御部204の機能も、図示しないメモリに格納されたプログラムをCPU等のプログラム制御プロセッサ上で実行することにより実現することができる。
 以下、図7および図8に示す無線基地局10および無線端末20における同期タイマ制御の基本的動作を図9および図10を参照しながら詳細に説明する。
 3.第1実施例
 3.1)同期タイマ制御
 図9および図10に本実施例による無線基地局10および無線端末20の基本動作をそれぞれ示す。ここでは、無線端末20が上りデータを送信する前段階として、必要に応じて上り無線リソースを要求するスケジューリング要求(Scheduling Request:SR)や送信バッファの状況報告(Buffer Status Report:BSR)を行うが、図9、図10では当該スケジューリング要求のステップは省略している。
 図9において、まず無線基地局10のタイミング制御部104は、対象となる無線端末xが送信要求している上り送信データがあるか否かを判定し(ステップ301)、上り送信データがある場合(ステップ301;Yes)、セルグループ1の同期タイマ1(107p)が稼働中であるか否かを判定する(ステップ302)。
 同期タイマ1(107p)が稼働中でない(満了している)場合(ステップ302;No)、セル1における上りリンクの再同期を指示する(ステップ303)。セル1において再同期が完了した後(ステップ304;Yes)、セルグループ2の同期タイマ2(107s)が稼働中であるか否かを判定する(ステップ305)。
 同期タイマ2(107s)が稼働中である場合(ステップ305;Yes)、セル1及び/又はセル2において当該無線端末xに対する上りリンクのスケジューリングを行い(ステップ306)、スケジューリンググラント(スケジューリング結果)を通知する(ステップ307)。
 同期タイマ2(107s)が稼働中でない(満了している)場合(ステップ305;No)、タイミング制御部104はセル2において再同期が必要であるか否かを判定し(ステップ308)、必要である場合(ステップ308;Yes)、セル2における上りリンクの再同期を指示する(ステップ309)。セル2において再同期が必要でなければ(ステップ308;No)、ステップ309は実行しない。そして、セル1において当該無線端末xに対する上りリンクのスケジューリングを行い(ステップ310)、スケジューリンググラントを通知する(ステップ307)。なお、無線基地局10は、セル2における上りリンクの再同期を確認できた時点から、セル2に対しても上りリンクのスケジューリングを行うことができる。
 図10において、無線端末20のタイミング制御部204は、スケジューリング要求や送信バッファ状況報告を行った後(図示なし)、上りリンクのスケジューリンググラントを受信したか否かを判定し(ステップ401)、受信した場合(ステップ401;Yes)、当該スケジューリンググラントに従いセル1及び/又はセル2で上りデータを送信する(ステップ402)。
 上りリンクのスケジューリンググラントを受信していない場合(ステップ401;No)、セルグループ1の同期タイマ1(210p)が稼働中か否かを判定し(ステップ403)、稼働中である場合(ステップ403;Yes)、セルグループ2の同期タイマ2(210s)についても同様に判定を行う(ステップ404)。同期タイマ2(210s)が稼働中でない場合(ステップ404;No)、セル2における上りリンクの再同期のトリガがかかっているか否かを判定する(ステップ405)。ここで、再同期のトリガとしては、例えば無線基地局10からの再同期の指示、上り送信バッファ内のデータ量が所定値以上となり複数セルでの送信が好ましいと無線端末自身が判定した結果、あるいは同時に使用する他のセル(セルグループ)において上りリンクの同期が保たれていること、などが考えられる。
 セル2における上りリンクの再同期のトリガがかかっている場合(ステップ405;Yes)、セル2において上りリンクの再同期に必要な処理を実行する(ステップ406)。たとえば、再同期の為の処理としては、ランダムアクセスなどのアクセス信号を送信し、上り信号の送信タイミングの調整値を取得する処理などが考えられる。セル2において再同期が完了すると(ステップ407;Yes)、同期タイマ2(210s)をスタートさせ(ステップ408)、一連のステップを終了する。同期タイマ2(210s)が稼働中である場合(ステップ404;Yes)あるいはセル2における上りリンクの再同期のトリガがない場合(ステップ405;No)には、そのまま一連のステップを終了する。
 また、同期タイマ1(210p)が稼働中でない場合(ステップ403;No)、セル1における上りリンクの再同期のトリガがかかっているか否かを判定する(ステップ409)。トリガがかかっている場合(ステップ409;Yes)、セル1における上りリンクの再同期に必要な処理を実行し(ステップ410)、再同期が完了すると(ステップ311;Yes)、同期タイマ1(210p)をスタートさせ(ステップ412)、一連のステップを終了する。
 さらに、セル1において上りリンクの再同期のトリガがかかっていない場合(ステップ409;No)、セルグループ2の同期タイマ2(210s)が稼働中であるか否かを判定する(ステップ413)。稼働中である場合(ステップ413;Yes)、セル1の再同期が完了するまでセル2における上りデータ送信を停止する(行わない)(ステップ414)。その際、同期タイマ2(210s)は継続して稼働させたままにして(ステップ415)、一連のステップを終了する。尚、この場合、セル2において上りデータ送信を停止するが、制御信号やリファレンス信号などの既知信号については送信を実行することもできる。同期タイマ2(210s)が稼働中でなければ(ステップ413;No)、そのまま一連のステップを終了する。
 なお、図4に例示したように1つのセルグループ内に複数のセルが含まれる場合、無線基地局10はセルグループ毎に上り信号の送信タイミングの調整値を算出し、無線端末20に通知する。このとき、セルグループ内であれば、どのセルの上り信号を用いて送信タイミングの調整値を算出してもよい。無線端末20は、送信タイミングの調整値を受信した場合、セルグループ毎に当該セルグループに含まれる全てのセルに対して受信した送信タイミングの調整値を適用する。このような制御により、無線端末20が上り信号送信タイミング制御を独立して行なう必要がある複数のセルグループのそれぞれでセルの上り無線リソースを用いる場合、各セルグループそれぞれにおいて独立に動作する同期タイマを用いて上り信号の同期管理を適切に行うことができる。
 3.2)効果
 上述した同期タイマ制御により、セルグループ1(特定グループ)における同期タイマ1(210p)が満了しても、セルグループ2(非特定グループ)の同期タイマ2(210s)が稼働中であればそのまま継続して稼働させ、セルグループ2のセルにおける少なくとも上りデータ送信を停止する。そしてセルグループ1の再同期が確立してセルグループ1の同期タイマ1(210p)がスタートすると、セルグループ2の同期タイマ2(210s)がそのまま稼働中であれば、再同期処理を行なうことなく、セルグループ2のセルにおける上り送信が可能となる。
 4.第2実施例
 図11に示す本発明の第2実施例による同期タイマ制御では、セルグループ1の同期タイマ1が満了した後、無線端末20によるスケジューリング要求やデータ送信などの処理に注目する。
 4.1)同期タイマ制御
 図11において、無線基地局10は、セルグループ1の同期タイマ1が満了すると(ステップ501)、セルグループ2の同期タイマ2が稼働中か否かを判定する(ステップ502)。同期タイマ2が稼働中であれば(ステップ502;Yes)、(必要であっても)セル2における上りリンクのスケジューリングを中止し(ステップ503)、同期タイマ2を継続して稼働させる(ステップ504)。同期タイマ2が稼働中でなければ(ステップ502;No)、ステップ503、504は実行しない。
 続いて、セル1で上りリンクが再同期したか否かを判定し(ステップ505)、再同期した場合(ステップ505;Yes)、同期タイマ1をスタートさせる(ステップ506)。ここで、セル1で上りリンクを再同期する理由としては、無線端末20に上りデータを送信させる為、無線端末20に対する下りデータ送信に対する応答(制御信号)を当該無線端末に送信させる為、などが考えられる。
 続いて、同期タイマ2が稼働中か否かを判定し(ステップ507)、依然として稼働中であれば(ステップ507;Yes)、上りリンクの拡張スケジューリング要求を受信したか否かを判定する(ステップ508)。ここで、拡張スケジューリング要求とは、複数のセル(の上り無線リソース)で上り信号を送信する場合に使用される要求であり、通常のスケジューリング要求よりも(例えば)多くの無線リソースを要求することが可能なものをいう。拡張スケジューリング要求を受信した場合(ステップ508;Yes)、セル1とセル2に対するスケジューリンググラントを無線端末20に通知する(ステップ509)。
 また、同期タイマ2が稼働中でない場合(ステップ507;No)、或いは、拡張スケジューリング要求を受信しなかった場合(ステップ508;No)、通常のスケジューリング要求を受信したか否かを判定する(ステップ510)。通常のスケジューリング要求を受信した場合(ステップ510;Yes)、セル1に対するスケジューリンググラントを無線端末20に通知する(ステップ511)。
 図12において、無線端末20は、セルグループ1の同期タイマ1が満了すると(ステップ601)、セルグループ2の同期タイマ2が稼働中であるか否かを判定する(ステップ602)。同期タイマ2が稼働中の場合(ステップ602;Yes)、(スケジューリングされていても)セル2における上りデータの送信を停止する(行わない)が(ステップ603)、同期タイマ2は継続して稼働させる(ステップ604)。そして、必要に応じてセル1において再同期の処理を実行する(図示なし)。
 セル1が再同期した場合(ステップ605;Yes)、同期タイマ1をスタートさせ(ステップ606)、送信すべき上りデータがあるか否かを判定する(ステップ607)。上りデータあれば(ステップ607;Yes)、同期タイマ2が依然として稼働中であるか否かを判定する(ステップ608)。
 同期タイマ2が稼働中である場合(ステップ608;Yes)、拡張スケジューリング要求を送信する(ステップ609)。当該拡張スケジューリング要求に対する応答としてセル1とセル2に対する上りリンクのスケジューリンググラントを受信すると(ステップ610)、当該グラントに従いセル1とセル2においてそれぞれ上りデータを送信する(ステップ611)。同期タイマ2が稼働中でない場合(ステップ608;No)、通常のスケジューリング要求を送信する(ステップ612)。当該スケジューリング要求に対する応答としてセル1に対する上りリンクのスケジューリンググラントを受信すると(ステップ613)、当該グラントに従いセル1において上りデータを送信する(ステップ614)。
 4.2)効果
 上述した本実施例による同期タイマ制御により、セル1を含むセルグループ1における同期タイマ1が一旦満了した後に再びセル1にて上りリンクの同期を再確立した場合、セル2を含むセルグループ2において上りリンクの同期を再確立することなく、すぐにセル2においても上りデータの送信が可能になる。つまり、再び複数セル(の上り無線リソース)を用いた上りデータ送信を行うまでの遅延を抑えることができる。尚、無線端末20が拡張スケジューリング要求を送信しても、セル1とセル2の両方に対してスケジューリンググラントを受信するとは限らず、どちらか一方であってもよい。また、同期タイマ2が稼働中であっても、通常のスケジューリング要求を行ってもよい。そして、これらの場合も、本発明の適用範囲であることは言うまでもない。また、上り信号の送信タイミング制御を独立に行うセルグループが3つ以上ある場合にも本発明が適用可能であることも明白である。
 5.適用例
 本発明の具体的な適用例として、3GPP LTE(Long Term Evolution)に従った無線通信システムについて詳細に説明する。すでに述べたように、LTEでは、無線端末(User Equipment:UE)が複数のセルの各々に対応する複数のコンポーネントキャリア(Component Carrier:CC)を同時に用いてユーザデータや上位レイヤの制御情報を送受信するキャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation:CA)が規定されている。本発明はこのようなLTEのキャリアアグリゲーションCAに適用可能である。
 キャリアアグリゲーションCAの機能において、無線端末UEが、無線基地局eNBと通信を行う上で最も基本的なシステム情報やセキュリティ情報の取得などを行うセルをプライマリセル(Primary Cell:PCell)、その他のセルでプライマリセルPCellと同時に使用するセルをセカンダリセル(Secondary Cell:SCell)と呼ぶ。つまり、無線端末UEは、1つのプライマリセルPCellと、1つ以上のセカンダリセルSCellとを同時に用いてユーザデータ等を送受信することができる。
 なお、下りリンクのキャリアアグリゲーションCAを行う準備として、無線基地局eNBは、まず無線端末UEにセカンダリセルSCellを設定する(configure SCell)。このとき、セカンダリセルの設定に必要な最小構成要素は下りリンクの無線リソースに相当するコンポーネントキャリアCCに関する情報である。そして、設定されたセカンダリセル(configured SCell)の中で実際に使用するセカンダリセルを選択し、当該セカンダリセルを有効にするよう無線端末UEに指示を行う(activation of SCell)。その後、無線端末UEは、実際に有効にされたセカンダリセル(activated SCell)とプライマリセルPCellとを同時に使用して下り信号を受信することができる。
 一方、上りリンクのキャリアアグリゲーションCAを行う準備として、無線基地局eNBは、セカンダリセルを無線端末UEに設定する際、下りリンクのコンポーネントキャリアCCに関する情報に加え、対応する上りリンクの無線リソースに相当するコンポーネントキャリアCCに関する情報を通知する。そして、当該セカンダリセルが有効にされた(activation of SCell with configured uplink)後、当該セカンダリセルSCellの上りリンクのコンポーネントキャリアCC(上り無線リソース)を使用することができる。
 ここで、同じ送信タイミングの調整値(Timing Advance:TA)を適用(利用あるいは共有)できる複数の上りリンクの無線リソース(コンポーネントキャリアCC)のそれぞれに対応するセルの集合を同期グループ(Timing Advance Group:TAグループ)と呼ぶ。但し、各同期グループ(TAグループ)は1つ以上のセルを含む。つまり各同期グループ(TAグループ)は1つのセルのみで構成されるようにしてもよい。また、プライマリセルPCellを含む同期グループ(TAグループ)をプライマリ同期グループ(Primary TA Group、又は、PCell TA Group)、セカンダリセルSCellのみを含む同期グループ(TAグループ)をセカンダリ同期グループ(Secondary TA Group、又は、SCell TA Group)と呼ぶ。プライマリ同期グループはプライマリセルPCellのみ、或はプライマリセルPCellおよび1つ以上のセカンダリセルSCellから構成され、セカンダリ同期グループは1つ以上のセカンダリセルSCellから構成される。尚、LTEでは、送信タイミングの調整値(TA)を示す情報をTAコマンド(Timing Advance Command)と呼び、MAC層(Medium Access Control Layer)の制御情報(Control Element: CE)として送信される。
 このようなシステムに本発明を提供した場合、無線端末UEの上り信号が同期しているか否かの判定に用いる同期タイマ(Time Alignment Timer:TAT)が同期グループ毎に保持される。また、上述したように、特定グループ(特定の同期グループ)における同期タイマの状態(稼働中か否か)と、特定グループ以外の非特定グループ(非特定の同期グループ)のセルにおける上りデータ送信とが関連付けられる。その一方で、同期タイマTATは、特定グループと非特定グループでそれぞれ独立に制御される。特定グループおよび非特定グループは、それぞれプライマリ同期グループおよびセカンダリ同期グループに対応させることができる。
 なお、特定グループ(プライマリ同期グループ)の同期タイマと、特定グループ(プライマリ同期グループ)及び非特定グループ(セカンダリ同期グループ)における上りデータ送信との「関連付け」についてはすでに述べたとおりである。特定グループ(プライマリ同期グループ)と非特定グループ(セカンダリ同期グループ)における同期タイマの独立な制御とは、例えば各グループにおける同期タイマのスタート/再スタートやストップを各グループに対する送信タイミング調整値TAの受信状況に対応させて行うことを示す。
 図13に示すように、無線基地局eNBは、4つの周波数帯f0、f1、f2、f3を用いてセルを管理しており、無線端末UEは周波数帯f0のセル0の上り無線リソース(以下、単にセル0という。)、f1のセル1の上り無線リソース(以下、単にセル1という。)、f2のセル2の上り無線リソース(以下、単にセル2という。)およびf3のセル3の上り無線リソース(以下、単にセル3という。)の全て或は複数を同時に用いて上り信号を送信する。ここで、セル0をプライマリセルPCell、セル1~セル3をセカンダリセルSCellとする。また、伝搬遅延(伝搬特性)が同じであるセル0とセル1をプライマリ同期グループ、同じく伝搬遅延(伝搬特性)が同じであるセル2とセル3をセカンダリ同期グループとする。
 以下に説明する第3、第4実施例において、プライマリ同期グループのプライマリセルPCellであるセル0或はセカンダリセルSCellであるセル1からの上り信号を単に「プライマリ同期グループからの上り信号」と呼び、セカンダリ同期グループのセカンダリセルSCellであるセル2或はセル3からの上り信号を単に「セカンダリ同期グループからの上り信号」と呼ぶ。また、特に説明がない限り、セル0とセル1の上り信号を区別しない。同様に、セル2とセル3の上り信号も区別しない。
 6.第3実施例
 次に、図13に示すシステムを一例としてキャリアアグリゲーション(CA)時の上り信号の同期判定に用いる同期タイマ制御方法について説明する。なお、本発明の第3実施例では、図7に示す無線基地局eNBの同期タイマ1(107p)がプライマリ同期グループにおけるプライマリ同期タイマTAT-p、同期タイマ2(107s)がセカンダリ同期グループにおけるセカンダリ同期タイマTAT-sにそれぞれ対応し、図8に示す無線端末UEの同期タイマ1(210p)がプライマリ同期グループにおけるプライマリ同期タイマTAT-p、同期タイマ2(210s)がセカンダリ同期グループにおけるセカンダリ同期タイマTAT-sにそれぞれ対応する。
 本実施例では、プライマリ同期グループにおけるプライマリ同期タイマと、セカンダリ同期グループにおけるセカンダリ同期タイマとを独立に制御する。従って、プライマリ同期タイマが満了してもセカンダリ同期タイマが満了していない場合、セカンダリ同期タイマを継続して稼働させる(停止させない)。但し、この場合、セカンダリ同期タイマが稼働中であっても、セカンダリ同期グループにおける上り信号の送信は行わない。尚、同期タイマの満了後でも、ランダムアクセスなどの上りアクセス信号は必要に応じて送信可能である。また、ここでプライマリセルPCellが属するプライマリ同期グループにおけるプライマリ同期タイマが満了した場合に注目している理由は、LTEにおいて物理層(Physical Layer)やMAC層(Medium Access Control Layer)に関する上り制御信号を送信する物理チャネル(Physical Uplink Control Channel:PUCCH)が、プライマリセルにおいてのみ使用可能であり、プライマリセルにおける上り信号の同期が最も重要である為である。
 6.1)同期タイマ制御
 図14において、無線基地局eNBは、制御対象の無線端末UExが送信すべき(未送信の)上りデータを保有しているか否かを、例えば送信バッファ状況報告(Buffer Status Report:BSR)を基に判定し(ステップ701)、当該無線端末UExが上りデータを保有している場合(ステップ701;Yes)、プライマリ同期タイマ(TAT-p)が稼働中であるか否かを判定する(ステップ702)。プライマリ同期タイマ(TAT-p)が稼働中である場合(ステップ702;Yes)、セカンダリ同期タイマ(TAT-s)についても同様に稼働中であるか否かを判定する(ステップ703)。
 セカンダリ同期タイマ(TAT-s)も稼働中であれば(ステップ703;Yes)、上りデータ量に応じて、プライマリ同期グループ及び/又はセカンダリ同期グループのセルに対して上りリンクのスケジューリングを行い(ステップ704)、スケジューリング結果を示すスケジューリンググラントと(必要に応じて)送信タイミング調整値TAを送信する(ステップ706)。セカンダリ同期タイマ(TAT-s)が稼働中でない(満了している)場合(ステップ703;No)、プライマリ同期グループのセルに対して上りリンクのスケジューリングを行い(ステップ705)、スケジューリング結果を示すスケジューリンググラントと(必要に応じて)送信タイミング調整値TAを送信する(ステップ706)。
 一方、プライマリ同期タイマ(TAT-p)が稼働中でない(満了している)場合(ステップ702;No)、プライマリ同期グループにおける上りリンクのスケジューリングを中止する(以降行わない)(ステップ707)。続いて、セカンダリ同期タイマ(TAT-s)が稼働中であるか否かを判定し(ステップ708)、稼働中である場合(ステップ708;Yes)、プライマリ同期タイマ(TAT-p)の満了に伴い停止することはせずに、継続して稼働させ(ステップ709)、セカンダリ同期グループにおける上りリンクのスケジューリングを中止する(以降行わない)(ステップ710)。そして、無線端末UExに対して、プライマリ同期グループにおける上りリンクの再同期の要求を行う(ステップ711)。プライマリ同期グループにおいて上りリンクの再同期が行われた場合(ステップ712;Yes)、プライマリ同期タイマ(TAT-p)を再びスタートさせ(ステップ713)、ステップ703へ移り、以降同様の処理を繰り返す。
 図15において、無線端末UExは、送信すべき(未送信の)上りデータを保有しているか否かを判定し(ステップ801)、上りデータを保有している場合(ステップ801;Yes)、プライマリ同期タイマ(TAT-p)が稼働中であるか否かを判定する(ステップ802)。
 プライマリ同期タイマ(TAT-p)が稼働中である場合(ステップ802;Yes)、セカンダリ同期タイマ(TAT-s)についても同様に稼働中であるか否かを判定する(ステップ803)。セカンダリ同期タイマ(TAT-s)も稼働中である場合(ステップ803;Yes)、スケジューリング結果を示すスケジューリンググラントを受信し(図示なし)、スケジューリングされたプライマリ同期グループ及び/又はセカンダリ同期グループのセルにおいて上りデータの送信を行う(ステップ804)。セカンダリ同期タイマ(TAT-s)が稼働中でない(満了している)場合(ステップ803;No)、スケジューリングされたプライマリ同期グループのセルにおいて上りデータの送信を行う(ステップ805)。無線端末UExは必要に応じて、上りデータ送信と共に送信バッファ状況報告(BSR)を行う(ステップ806)。
 一方、プライマリ同期タイマ(TAT-p)が稼働中でない(満了している)場合(ステップ802;No)、プライマリ同期グループにおいて(もし既にスケジューリングされていた場合)上り送信を中止する(以降行わない)(ステップ807)。続いて、セカンダリ同期タイマ(TAT-s)が稼働中であるか否かを判定し(ステップ808)、稼働中であれば(ステップ808;Yes)、プライマリ同期タイマ(TAT-p)の満了に伴い停止することはせずに、継続して稼働させるが(ステップ809)、(もし既にスケジューリングされていた場合には)セカンダリ同期グループにおいて上り送信を中止する(以降行わない)(ステップ810)。
 続いて、プライマリ同期グループにおける上りリンクの再同期の処理を開始し(ステップ811)、プライマリ同期グループにおいて上りリンクの再同期が行われると(ステップ812;Yes)、プライマリ同期タイマ(TAT-p)を再びスタートさせ(ステップ813)、ステップ803へ移る。このとき、プライマリ同期グループにおいて上りリンクが再同期した時点で、依然としてセカンダリ同期タイマ(TAT-s)が稼働中であれば、セカンダリ同期グループにおいて上りリンクの再同期の処理を待たずに上り送信が再開できる。以降同様の処理を繰り返す。
 6.2)効果
 上述したように、本発明の第3実施例によれば、上り信号送信タイミングが独立な複数の同期グループが存在する場合でも、無線端末UEは各同期グループに対するそれぞれの同期タイマを用いて適切に同期タイマ制御を行なうことができる。さらに、一旦プライマリ同期タイマ(TAT-p)が満了した後で再同期を行った場合も、プライマリ同期タイマ(TAT-p)の満了から再スタートまでに、セカンダリ同期タイマ(TAT-s)が稼働中であればセカンダリ同期グループのセルにおける上り送信の再開までの遅延を抑える(回避する)ことができる。
 7.第4実施例
 次に、プライマリ同期グループにおけるプライマリ同期タイマ(TAT-p)が満了した場合における、セカンダリ同期グループにおけるセカンダリ同期タイマ(TAT-s)の制御方法と上り信号の送信に注目する。本発明の第4実施例による同期タイマ制御は、プライマリ同期タイマ(TAT-p)が満了しても、セカンダリ同期タイマ(TAT-s)が依然として稼働中ならば、セカンダリ同期グループのセルにおいて上りデータ送信を停止するが、所定の制御信号及び/又は既知信号は送信可能にする。以下では、既知信号の例として、LTEにおけるサウンディング・リファレンスシグナル(Sounding Reference Signal:SRS)を想定する。
 図16において、無線端末UExはプライマリ同期タイマ(TAT-p)が満了した場合(ステップ901)、プライマリ同期グループのセルにおいて(もし既にスケジューリングされている場合には)上り送信を中止する(以降行わない)(ステップ902)。
 続いて、セカンダリ同期タイマ(TAT-s)が稼働中であるか否かを判定する(ステップ903)。セカンダリ同期タイマ(TAT-s)も稼働中でない(満了している)場合には(ステップ903;No)、セカンダリ同期グループのセルにおいて(もし既にスケジューリングされている場合)上り送信を中止する(以降行わない)(ステップ904)。
 一方、セカンダリ同期タイマ(TAT-s)が稼働中であれば(ステップ903;Yes)、セカンダリ同期グループのセルにおいて(もし既にスケジューリングされている場合には)上りデータ送信を中止する(以降行わない)(ステップ905)。しかし、セカンダリ同期タイマ(TAT-s)は継続して稼働させる(ステップ906)。そして、セカンダリ同期タイマ(TAT-s)が稼働中である間、セカンダリ同期グループのセルにおいて(もし既にスケジューリングされている場合には)上りのサウンディング・リファレンスシグナル(SRS)の送信を継続する(ステップ907)。そして、ステップ903へ戻り、上記処理を繰り返す。
 上述したように、本発明の第4実施例によれば、無線基地局eNBは、プライマリ同期グループにおいて上りリンクの同期が外れた(失われた)場合でも、セカンダリ同期グループにおいて上りリンクの同期が維持されている限り、上りのサウンディング・リファレンスシグナル(SRS)の送信を継続するので、セカンダリ同期グループのセルにおける上りリンクの通信品質のチェックや上りリンクの同期確認などを行うことができる。これにより、プライマリ同期グループにおいて上りリンクの再同期が行われた後に、セカンダリ同期グループのセルにおける上りデータ送信の為のスケジューリングも適切に実行することができる。さらにまた、無線基地局eNBは、無線端末UEが自身の配下のセルに依然として存在することの確認なども行うことができる。
 8.他の実施例
 上述した実施形態および実施例では、基本的に、物理層やMAC層(の一部)の上り制御信号を送信する物理チャネル(PUCCH)が、プライマリセルのみであることを前提に説明を行った。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、当該上り制御信号を送信する物理チャネル(PUCCH)をセカンダリセルで使用する場合にも適用可能である。例えば、各同期グループの少なくとも1つのセルで物理チャネル(PUCCH)が使用できる場合、プライマリセルにおける上り信号の同期に関係無く、ある同期グループにおいて当該同期グループのセルにおける上り信号の同期が維持されている限り、種類を問わず上り信号の送信あるいは送信継続を可能にすることもできる。
 さらに、同期グループ(TA Group)の設定方法としては、下記の方法が考えられる。
 まず、LTEのキャリアアグリゲーション(CA)では、サービングセルインデックス(ServCellIndex)で、各セルを対応付けるよう規定されている。例えば、サービングセルインデックス“0”は、プライマリセル(PCell)に、サービングセルインデックス“1~7”はそれぞれ、セカンダリセル(SCell)に割り当てられる。また、セカンダリセルインデックス(SCellIndex)も規定されている。セカンダリセルインデックス“1~7”が、サービングセルインデックス“1~7”にそれぞれ対応している。プライマリセルは、常にサービングセルインデックスが“0”なので、特に無線基地局(eNB)から無線端末(UE)に当該プライマリセルのサービングセルインデックスの情報を通知することはないが、各セカンダリセルインデックスは、セカンダリセルが設定される(configure SCell)際に無線基地局(eNB)から無線端末(UE)に通知される。
 そこで、同期グループ(TA Group)の設定方法としては、セカンダリセルを設定するとき、つまりセカンダリセルインデックスを通知するときに、同期グループのインデックス(番号)(TA Group Index又はTA Group ID)を無線基地局(eNB)から無線端末(UE)に通知するようにしても良いし、同期グループのインデックスとそれに対応するセル又は周波数の情報をセル内の無線端末(UE)に報知或いは個別通知しても良い。尚、当該セカンダリセルに対応する上り無線リソース(コンポーネントキャリアCC)の設定が伴う場合のみ、同期グループのインデックスを通知するようにしても良い。さらに、プライマリセルを含むプライマリ同期グループ(PCell TA Group)の同期グループのインデックスは“0”に設定し、セカンダリ同期グループ(SCell TA Group)の同期グループのインデックスは“1”以降に設定することが考えられるが、これに限定はされない。
 さらに、これまで述べた実施例では、無線通信システムとして3GPP LTEを想定して説明したが、本発明の対象はそれらに限定されることはなく、GSM(Global System for Mobile communications)、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、WiMAX(Worldwide interoperability for Microwave Access)などにも適用可能である。
 本発明は、3GPP LTE、GSM、UMTSなどの無線通信システムにおける送信タイミング制御に利用可能である。
10 無線基地局
101 受信部
102 復調部
103 上位レイヤ
104 タイミング制御部(UEx)
105 送信信号生成部
106 送信部
107p 同期タイマ(TAT1)
107s 同期タイマ(TAT2)
108 TA1算出・保持部
109 TA2算出・保持部
20 無線端末
201 受信部
202 復調部
203 上位レイヤ
204 タイミング制御部
205 送信信号生成部
206 送信部
208 TA1管理部
209 TA2管理部
210 同期タイマ(TAT1)
211 同期タイマ(TAT2)

Claims (27)

  1.  複数のセルの各々に対応する複数の無線リソースを使用して無線局との間で通信する機能を有する無線端末であって、
     少なくとも1つのセルを含む複数のセルグループの各々に対応させて、それぞれの上り信号が同期しているか否かを判定するための複数の同期タイマと、
     特定のセルを含む第1のセルグループに対応付けられた第1の同期タイマ、及び、前記第1のセルグループ以外の第2のセルグループに対応付けられた第2の同期タイマの状態に従って、前記第2のセルグループに含まれるセルにおける上り信号の送信を制御し、前記第1の同期タイマと前記第2の同期タイマを独立に制御する制御手段と、
     を有することを特徴とする無線端末。
  2.  前記セルグループが、同一の上り信号の送信タイミングを適用できるセルから構成されることを特徴とする請求項1に記載の無線端末。
  3.  前記制御手段は、前記第1の同期タイマが満了した場合、前記第1のセルグループに含まれるセルにおける上り信号の送信を停止し、前記第2の同期タイマを継続稼働させることを特徴とする請求項1又は2に記載の無線端末。
  4.  前記制御手段は、前記第1の同期タイマが満了した場合、前記第2のセルグループに含まれるセルにおいて、少なくともデータ送信を停止することを特徴とする請求項1-3のいずれか1項に記載の無線端末。
  5.  前記制御手段は、前記第1のセルグループに含まれるセルにおける上り信号の再同期により前記第1の同期タイマが再スタートすると、前記第1のセルグループに含まれるセルにおける上り信号の送信を可能にし、前記第2の同期タイマが継続稼働中であれば、前記第2のセルグループに含まれるセルにおける停止していた上り信号の送信を可能にすることを特徴とする請求項1-4のいずれか1項に記載の無線端末。
  6.  前記制御手段は、前記第1の同期タイマの満了後に前記第2の同期タイマが継続稼働中であれば、前記第2のセルグループに含まれるセルにおいて既知信号と制御信号の少なくとも一方の送信を継続することを特徴とする請求項1-5のいずれか1項に記載の無線端末。
  7.  前記制御手段は、前記第1の同期タイマが満了した場合、前記第2の同期タイマを継続稼働させ、前記複数のセルグループにそれぞれ含まれるセルにおける既知信号と制御信号の少なくとも一方の周期的な送信を停止することを特徴とする請求項1-5のいずれか1項に記載の無線端末。
  8.  前記制御手段は、前記第1のセルグループに含まれるセルにおける上り信号の再同期により前記第1の同期タイマが再スタートすると、前記第2の同期タイマが継続稼働中であれば、前記第2のセルグループに含まれるセルにおける停止していた既知信号と制御信号の少なくとも一方の送信を再開することを特徴とする請求項7に記載の無線端末。
  9.  複数のセルの各々に対応する複数の無線リソースを使用して無線局との間で通信する機能を有し、少なくとも1つのセルを含む複数のセルグループの各々に対応させて、それぞれの上り信号が同期しているか否かを判定するための複数の同期タイマを有する無線端末における同期タイマ制御方法であって、
     特定のセルを含む第1のセルグループに対応付けられた第1の同期タイマの状態、及び、前記第1のセルグループ以外の第2のセルグループに対応付けられた第2の同期タイマの状態に従って、前記第2のセルグループに含まれるセルにおける上り信号の送信を制御し、
     前記第1の同期タイマと前記第2の同期タイマを独立に制御する、
     ことを特徴とする無線端末における同期タイマ制御方法。
  10.  前記セルグループが、同一の上り信号の送信タイミングを適用できるセルから構成されることを特徴とする請求項9に記載の無線端末における同期タイマ制御方法。
  11.  前記第1の同期タイマが満了した場合、前記第1のセルグループに含まれるセルにおける上り信号の送信を停止し、前記第2の同期タイマを継続稼働させることを特徴とする請求項9又は10に記載の無線端末における同期タイマ制御方法。
  12. 前記第1の同期タイマが満了した場合、前記第2のセルグループに含まれるセルにおいて、少なくともデータ送信を停止することを特徴とする請求項9-11のいずれか1項に記載の無線端末における同期タイマ制御方法。
  13.  前記第1のセルグループに含まれるセルにおける上り信号の再同期により前記第1の同期タイマが再スタートすると、前記第1のセルグループに含まれるセルにおける上り信号の送信を可能にし、前記第2の同期タイマが継続稼働中であれば、前記第2のセルグループに含まれるセルにおける停止していた上り信号の送信を可能にすることを特徴とする請求項9-12のいずれか1項に記載の無線端末における同期タイマ制御方法。
  14.  前記第1の同期タイマの満了後に前記第2の同期タイマが継続稼働中であれば、前記第2のセルグループに含まれるセルにおいて既知信号と制御信号の少なくとも一方の送信を継続することを特徴とする請求項9-13のいずれか1項に記載の無線端末における同期タイマ制御方法。
  15.  前記第1の同期タイマが満了した場合、前記第2の同期タイマを継続稼働させ、前記複数のセルグループにそれぞれ含まれるセルにおける既知信号と制御信号の少なくとも一方の周期的な送信を停止することを特徴とする請求項9-13のいずれか1項に記載の無線端末における同期タイマ制御方法。
  16.  前記第1のセルグループに含まれるセルにおける上り信号の再同期により前記第1の同期タイマが再スタートすると、前記第2の同期タイマが継続稼働中であれば、前記第2のセルグループに含まれるセルにおける停止していた既知信号と制御信号の少なくとも一方の送信を再開することを特徴とする請求項15に記載の無線端末における同期タイマ制御方法。
  17.  複数のセルの各々に対応する複数の無線リソースを使用して無線端末との間で通信する機能を有する無線局であって、
     少なくとも1つのセルを含む複数のセルグループの各々に対応させて、それぞれの上り信号が同期しているか否かを判定するための複数の同期タイマと、
     特定のセルを含む第1のセルグループに対応付けられた第1の同期タイマの状態、及び、前記第1のセルグループ以外の第2のセルグループに対応付けられた第2の同期タイマの状態に従って、前記第2のセルグループに含まれるセルにおける前記無線端末の上り信号の送信のスケジューリングを制御し、前記第1の同期タイマと前記第2の同期タイマを独立に制御する制御手段と、
     を有することを特徴とする無線局。
  18.  前記セルグループが、同一の上り信号の送信タイミングを適用できるセルから構成されることを特徴とする請求項17に記載の無線局。
  19.  前記制御手段は、前記無線端末に対する前記第1の同期タイマが満了した場合、当該無線端末に対する前記第1のセルグループに含まれるセルにおける上り信号の送信のスケジューリングを停止し、前記第2の同期タイマを継続稼働させ、前記第2のセルグループに含まれるセルにおいて少なくとも上りデータ送信のスケジューリングを停止することを特徴とする請求項17又は18に記載の無線局。
  20.  前記制御手段は、前記無線端末による前記第1のセルグループに含まれるセルにおける上り信号の再同期により前記第1の同期タイマが再スタートすると、当該無線端末に対する前記第1のセルグループに含まれるセルにおける上り信号の送信のスケジューリングを可能にし、前記第2の同期タイマが継続稼働中であれば、前記第2のセルグループに含まれるセルにおける停止していた上り信号の送信のスケジューリングを可能にすることを特徴とする請求項17-19のいずれか1項に記載の無線局。
  21.  複数のセルの各々に対応する複数の無線リソースを使用して無線端末との間で通信する機能を有し、少なくとも1つのセルを含む複数のセルグループの各々に対応させて、それぞれの上り信号が同期しているか否かを判定するための複数の同期タイマを有する無線局における同期タイマ制御方法であって、
     特定のセルを含む第1のセルグループに対応付けられた第1の同期タイマの状態、及び、前記第1のセルグループ以外の第2のセルグループに対応付けられた第2の同期タイマの状態に従って、前記第2のセルグループに含まれるセルにおける上り信号の送信のスケジューリングを制御し、
     前記第1の同期タイマと前記第2の同期タイマを独立に制御する、
     ことを特徴とする無線局における同期タイマ制御方法。
  22. 前記セルグループが、同一の上り信号の送信タイミングを適用できるセルから構成されることを特徴とする請求項21に記載の無線局における同期タイマ制御方法。
  23.  前記無線端末に対する前記第1の同期タイマが満了した場合、当該無線端末に対する前記第1のセルグループに含まれるセルにおける上り信号の送信のスケジューリングを停止し、前記第2の同期タイマを継続稼働させ、前記第2のセルグループに含まれるセルにおいて少なくとも上りデータ送信のスケジューリングを停止することを特徴とする請求項21又は22に記載の無線局における同期タイマ制御方法。
  24.  前記無線端末による前記第1のセルグループに含まれるセルにおける上り信号の再同期により前記第1の同期タイマが再スタートすると、前記第1のセルグループに含まれるセルにおける上り信号の送信のスケジューリングを可能にし、前記第2の同期タイマが継続稼働中であれば、前記第2のセルグループに含まれるセルにおける停止していた上り信号の送信のスケジューリングを可能にすることを特徴とする請求項21-23のいずれか1項に記載の無線局における同期タイマ制御方法。
  25.  複数のセルの各々に対応する複数の無線リソースを使用して無線局と無線端末との間で通信する機能を有する無線通信システムであって、
     前記無線端末に、少なくとも1つのセルを含む複数のセルグループの各々に対応させて、それぞれの上り信号が同期しているか否かを判定するための複数の同期タイマを設け、
     前記無線端末において、特定のセルを含むセルグループに対応付けられた第1の同期タイマの状態、及び、前記第1のセルグループ以外の第2のセルグループに対応付けられた第2の同期タイマの状態に従って、前記第2のセルグループに含まれるセルにおける上り信号の送信を制御し、前記第1の同期タイマと前記第2の同期タイマを独立に制御する、
     ことを特徴とする無線通信システム。
  26.  前記セルグループが、同一の上り信号の送信タイミングを適用できるセルから構成されることを特徴とする請求項25に記載の無線通信システム。
  27.  前記無線局が無線基地局あるいは基地局制御局であることを特徴とする請求項25又は26に記載の無線通信システム。
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