WO2011148933A1 - スクロール型流体機械 - Google Patents
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- F04C27/005—Axial sealings for working fluid
Definitions
- the chip seal has the locking portion locked to the spiral body, and the back rib has a thickness of 30% or less of the thickness of the locking portion, so that the deformation of the back rib is taken into account.
- the shape of the tip seal 56 of the present invention is not necessarily limited to the concave section, and for example, the convex portion of the tip seal formed in the convex section is attached to the concave portion formed in the distal end portion 50 a of the fixed spiral body 50. You may do it.
- the back ribs 72 and 82 of the present invention are not necessarily provided over the entire circumference of the spiral bodies 50 and 52.
- the back ribs 72 and 82 of the present invention are provided at least at the central end of the spiral body 50. It may be provided only in one spiral range from 54. In this case, it is possible to effectively assist the sealing of the compression chamber 60 at a high cost in the vicinity of the central end portion 54 at low cost.
- the present invention can be applied not only to a scroll compressor but also to scroll-type fluid machines in general such as a scroll expander in which an expansion chamber is defined as a refrigerant pressure chamber.
- Scroll compressor (scroll type fluid machine) 8 Fixed scroll 8a End plate 10 Movable scroll 10a End plate 50 Fixed spiral body (spiral body) 52 Movable spiral body (spiral body) 54 Center end 56 Fixed chip seal (chip seal) 56a Tip part (locking part) 58 Movable tip seal (tip seal) 60 Compression chamber (pressure chamber) 64 Concave part (locking part) 68 End face 70 Back face 72 Back face rib 78 End face 80 Back face 82 Back face rib
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Abstract
固定及び可動スクロール(8,10)間で渦巻体(50,52)及び端板(8a,10a)がその渦巻体に設けたチップシール(56,58)を介して互いに摺接することにより渦巻体間に形成される作動流体の圧力室(60)を区画するスクロール型流体機械(1)であって、少なくとも一方のスクロールの渦巻体は、その渦巻体のチップシールが係止される側の端面(68,78)と該チップシールの背面(70,80)との間に、固定及び可動スクロール間で渦巻体及び端板が互いに摺接するのに伴い、一方のスクロールのチップシールを他方のスクロールの端板に対して押し付ける方向に変形する背面リブ(72,82)を有する。
Description
本発明は、車両の空調に使用される冷凍回路に好適したスクロール型流体機械に関する。
この種のスクロール型流体機械は、各々が端板及び該端板と一体の渦巻体を有した固定スクロール及び可動スクロールを備え、固定及び可動スクロール間で渦巻体及び端板が互いに摺接することにより渦巻体間に形成される作動流体の圧縮室または膨張室を区画している。
そして、特許文献1には、固定及び可動スクロール間で渦巻体及び端板がその渦巻体に設けたチップシールを介して互いに摺接し、チップシールの端板側の幅方向に一対の脚部が離間して形成されたスクロール型流体機械が開示されている。
そして、特許文献1には、固定及び可動スクロール間で渦巻体及び端板がその渦巻体に設けたチップシールを介して互いに摺接し、チップシールの端板側の幅方向に一対の脚部が離間して形成されたスクロール型流体機械が開示されている。
ところで、近年、環境意識の高まりによって車輌の軽量化が促進され、車輌のキャビンの快適性向上のためにエンジンルームは狭隘になる傾向があり、例えば狭隘なエンジンルームに設置可能な小型のスクロール型流体機械が求められている。
しかしながら、スクロール型流体機械のスクロールユニットは、一般に、固定スクロールに対して可動スクロールが公転旋回運動する片持ち梁構造となる。従って、スクロールユニットを小型化しつつその吐出容量を確保するためには渦巻体を高く形成せざるを得ず、渦巻体の破損を生じ易いため、渦巻体の破損を防止するために渦巻体を高価な高強度材料で成形せざるを得ない。高強度材料を使用できない場合には渦巻体高さを低くせざるを得ず、流体機械の小型化促進に制約が生じていた。
しかしながら、スクロール型流体機械のスクロールユニットは、一般に、固定スクロールに対して可動スクロールが公転旋回運動する片持ち梁構造となる。従って、スクロールユニットを小型化しつつその吐出容量を確保するためには渦巻体を高く形成せざるを得ず、渦巻体の破損を生じ易いため、渦巻体の破損を防止するために渦巻体を高価な高強度材料で成形せざるを得ない。高強度材料を使用できない場合には渦巻体高さを低くせざるを得ず、流体機械の小型化促進に制約が生じていた。
このように、渦巻体に高強度材料を使用することなく渦巻体を高くして流体機械の小型化を促進するには、可動スクロールの旋回運動によって渦巻体に生じる応力集中を抑制して渦巻体の破損を防止する必要がある。渦巻体に生じる応力集中を抑制する手段として、流体機械の組み付け時にハウジング間に挟むシムの厚みを調整することによって軸クリアランスを調整することが考えられるが、当該シム調整は流体機械の組み付け性を悪化させる。
そこで、上記特許文献1に記載のように、チップシールの端板側の幅方向に一対の脚部を離間して形成することにより、脚部の弾性変形によって軸クリアランスを調整することができるため、シム調整を行わなくとも渦巻体に生じる応力集中を効果的に抑制することができるようにも思われる。
しかし、この脚部はチップシールを渦巻体に容易に装着するための部位であるため、渦巻体に生じる応力集中を抑制して渦巻体の破損を防止することにつき格別な配慮がなされていない。
しかし、この脚部はチップシールを渦巻体に容易に装着するための部位であるため、渦巻体に生じる応力集中を抑制して渦巻体の破損を防止することにつき格別な配慮がなされていない。
本発明は、シム調整を行うことなく組み付け性を向上しながら固定及び可動の渦巻体に生じる応力集中を抑制し、小型化を図ることができるスクロール型流体機械を提供する。
本発明のスクロール型流体機械は、各々が端板及び該端板と一体の渦巻体を有した固定スクロール及び可動スクロールを備え、固定及び可動スクロール間で渦巻体及び端板がその渦巻体に設けたチップシールを介して互いに摺接することにより渦巻体間に形成される作動流体の圧力室を区画するスクロール型流体機械であって、少なくとも一方のスクロールの渦巻体は、その渦巻体のチップシールが係止される側の端面と該チップシールの背面との間に、固定及び可動スクロール間で渦巻体及び端板が互いに摺接するのに伴い、一方のスクロールのチップシールを他方のスクロールの端板に対して押し付ける方向に変形する背面リブを有する。
好ましくは、チップシールは渦巻体に係止される係止部を有し、背面リブは係止部の厚みの30%以下の厚みを有する。
好ましくは、背面リブはその長手方向が固定スクロールに対する可動スクロールの旋回方向に対して交差する向きに配される。
好ましくは、複数の背面リブが渦巻体の中央端部に近づくほど密に設けられる。
好ましくは、背面リブはその長手方向が固定スクロールに対する可動スクロールの旋回方向に対して交差する向きに配される。
好ましくは、複数の背面リブが渦巻体の中央端部に近づくほど密に設けられる。
本発明によれば、少なくとも一方のスクロールの渦巻体は、その渦巻体のチップシールが係止される側の端面と該チップシールの背面との間に、固定及び可動スクロール間で渦巻体及び端板が互いに摺接するのに伴い、一方のスクロールのチップシールを他方のスクロールの端板に対して押し付ける方向に変形する背面リブを有する。これにより、背面リブの弾性変形や塑性変形を利用し、固定スクロールに対する可動スクロールの軸線方向のクリアランス調整を行わなくとも、チップシールを端板に確実に摺接させることができる。従って、流体機械の組み付け性を損なうことなく渦巻体間のシール性、ひいては圧力室の気密性を更に高め、流体機械の作動効率を向上しつつ、その小型化を図ることができる。
また、本発明によれば、チップシールは渦巻体に係止される係止部を有し、背面リブは係止部の厚みの30%以下の厚みを有するから、背面リブの変形代を加味した適正な範囲で端板に対するチップシールの押し付け力を調整することが可能となり、渦巻体間のシール性、ひいては圧力室の気密性を更に高めることができるため、流体機械の作動効率を更に向上させることができる。
また、本発明によれば、背面リブはその長手方向が固定スクロールに対する可動スクロールの旋回方向に対して交差する向きに配されるから、渦巻体間に形成される圧力室からの作動流体の漏洩を背面リブによって効果的に抑制することができ、渦巻体間のシール性、ひいては圧力室の気密性を更に高めることができるため、流体機械の作動効率を更に向上させることができる。
また、本発明によれば、複数の背面リブが渦巻体の中央端部に近づくほど密に設けられるから、圧力室の圧力が最も高圧となる渦巻体の中央端部近傍において、背面リブの変形代を加味した適正な範囲で端板に対するチップシールの押し付け力を調整することが可能となり、渦巻体間のシール性、ひいては圧力室の気密性を更に高めることができるため、流体機械の作動効率を更に向上させることができる。
図1は本発明に係るスクロール圧縮機(スクロール型流体機械)1を示し、この圧縮機1は車両を空調するための冷凍回路に組み込まれ、冷凍回路を循環する冷媒(作動流体)の圧縮に使用される。
圧縮機1はリアハウジング2及びフロントハウジング4を備え、リアハウジング2内にスクロールユニット6が収容されている。スクロールユニット6はリアハウジング2に固定された固定スクロール8と、この固定スクロール8に対して噛み合うように組付けられた可動スクロール10とからなり、この可動スクロール10の公転旋回運動によりスクロールユニット6は冷媒の吸入から圧縮を経て吐出までの一連のプロセスを連続して実行する。
圧縮機1はリアハウジング2及びフロントハウジング4を備え、リアハウジング2内にスクロールユニット6が収容されている。スクロールユニット6はリアハウジング2に固定された固定スクロール8と、この固定スクロール8に対して噛み合うように組付けられた可動スクロール10とからなり、この可動スクロール10の公転旋回運動によりスクロールユニット6は冷媒の吸入から圧縮を経て吐出までの一連のプロセスを連続して実行する。
より詳しくは、リアハウジング2内にはその端板とスクロールユニット6の固定スクロール8との間に吐出室12が形成され、この吐出室12は固定スクロール8の端板8aに形成された吐出孔14にリードバルブタイプの吐出弁16を介して接続可能である一方、リアハウジング2に形成した吐出ポート(図示しない)を介して冷凍回路の冷媒循環経路に接続されている。
なお、リアハウジング2には冷媒の吸入ポート(図示しない)もまた形成されており、この吸入ポートは冷媒循環経路からリアハウジング2内に冷媒を導入し、導入された冷媒はスクロールユニット6内に吸入される。
一方、フロントハウジング4内には駆動軸18が配置され、この駆動軸18は大径端部20及び小径軸部22を有する。大径端部20はニードル軸受24を介してフロントハウジング4に回転自在に支持され、小径軸部22はボール軸受26を介してフロントハウジング4に回転自在に支持されている。更に、小径軸部22とフロントハウジング4との間にはリップシール28が配置され、このリップシール28はフロントハウジング4内を気密に区画している。
一方、フロントハウジング4内には駆動軸18が配置され、この駆動軸18は大径端部20及び小径軸部22を有する。大径端部20はニードル軸受24を介してフロントハウジング4に回転自在に支持され、小径軸部22はボール軸受26を介してフロントハウジング4に回転自在に支持されている。更に、小径軸部22とフロントハウジング4との間にはリップシール28が配置され、このリップシール28はフロントハウジング4内を気密に区画している。
駆動軸18の小径軸部22はフロントハウジング4から突出し、この突出端が電磁クラッチを内蔵した駆動プーリ30に連結され、この駆動プーリ30は軸受32を介してフロントハウジング4に回転自在に支持されている。駆動プーリ30はベルトを介して車両のエンジン側の出力プーリに接続され、エンジンからの動力を受けて回転される。従って、エンジンの駆動中、駆動プーリ30内の電磁クラッチがオン作動されていれば、駆動軸18は駆動プーリ30とともに回転される。
一方、駆動軸18の大径端部20からは可動スクロール10に向けてクランクピン34が突出され、このクランクピン34は偏心ブッシュ36及びニードル軸受38を介して可動スクロール10のボス40を支持している。従って、駆動軸18が回転されると、クランクピン34及び偏心ブッシュ36を介して可動スクロール10が旋回運動する。
更に、フロントハウジング4と可動スクロール10の端板10aとの間には自転阻止カップリングが配置されている。この実施例の場合、自転阻止カップリングはいわゆるEMカップリング42からなり、EMカップリング42はそれぞれリング形状をなす可動プレート44及び固定プレート46双方の環状レース溝間にボール48を挟み込んで構成されている。
更に、フロントハウジング4と可動スクロール10の端板10aとの間には自転阻止カップリングが配置されている。この実施例の場合、自転阻止カップリングはいわゆるEMカップリング42からなり、EMカップリング42はそれぞれリング形状をなす可動プレート44及び固定プレート46双方の環状レース溝間にボール48を挟み込んで構成されている。
固定スクロール8はその端板8aと一体成形された固定渦巻体50を有し、可動スクロール10もその端板10aと一体成形された可動渦巻体52を有している。固定及び可動渦巻体50,52の内外面はその中央端部を除き、インボリュート曲面から形成され、例えばA4032-T6などのアルミニウム合金から成形されている。
なお、上述した吐出孔14は、固定渦巻体50の中央端部54の近傍に位置付けられ、この中央端部54の内面との間には一定のクリアランスが確保されている。
なお、上述した吐出孔14は、固定渦巻体50の中央端部54の近傍に位置付けられ、この中央端部54の内面との間には一定のクリアランスが確保されている。
固定渦巻体50の先端部50aには固定チップシール56が設けられ、可動渦巻体52の先端部52aには可動チップシール58が設けられている。固定及び可動チップシール56,58は、上述したようなアルミニウム合金から成形される固定及び可動渦巻体50,52の約1/30以下程度の弾性係数を有する、例えばポリフェニレンサルファイド(PPS)などのエンジニアリング・プラスチックから成形される。
固定渦巻体50及び端板10aは固定チップシール56を介して互いに摺接され、一方、可動渦巻体52及び端板8aは可動チップシール58を介して互いに摺接される。固定及び可動スクロール8,10間でのこれらの摺接により固定及び可動渦巻体50,52間には冷媒の圧縮室(圧力室)60が区画して形成され、上述した一連のプロセスが連続して実行される。
図2は第1実施形態に係る可動スクロール10の旋回運動時の固定渦巻体50及び固定チップシール56の要部断面を示し、図3は図2の可動スクロール10をIII-III方向からみた断面を示している。なお、可動渦巻体52及び可動チップシール58も同様の形状をなしているため、これらの説明については後述するすべての実施形態において省略し、固定渦巻体50は単に渦巻体50、固定チップシール56は単にチップシール56と称することがある。
図2及び3から明らかなように、固定チップシール56は、固定渦巻体50の渦巻き方向の長さとほぼ同じ長さを有して断面凹状に形成されている。固定渦巻体50の先端部50aには断面凸状の凸部62が形成され、固定渦巻体50の渦巻き方向に沿って、凸部62に固定チップシール56の断面凹状を形作る凹部(係止部)64を嵌め込むことにより、固定チップシール56は固定渦巻体50に係止、装着される。
固定渦巻体50の凸部62は固定渦巻体50の中央端部54にかけて形成され、固定チップシール56は、固体渦巻体50の中央端部54全体を覆う袋状の中央端部66を有して形成されている。
ここで本実施形態では、固定渦巻体50には、固定チップシール56が係止される側の凸部62の端面68と固定チップシール56の凹部64を形成する背面70との間の適所に、背面70と一体に背面リブ72が設けられている。
背面リブ72は、少なくとも固定チップシール56と同等かそれ以上の弾性係数を有する材料から成形され、固定及び可動スクロール8,10間で固定渦巻体50及び端板10aが互いに摺接するのに伴い、固定チップシール56を端板10aに対して押し付ける方向に変形する。
ここで本実施形態では、固定渦巻体50には、固定チップシール56が係止される側の凸部62の端面68と固定チップシール56の凹部64を形成する背面70との間の適所に、背面70と一体に背面リブ72が設けられている。
背面リブ72は、少なくとも固定チップシール56と同等かそれ以上の弾性係数を有する材料から成形され、固定及び可動スクロール8,10間で固定渦巻体50及び端板10aが互いに摺接するのに伴い、固定チップシール56を端板10aに対して押し付ける方向に変形する。
より詳しくは、背面リブ72は、固定チップシール56の弾性係数を考慮した上で、図2でみて固定チップシール56が固定渦巻体50に係止される部位である先端部(係止部)56aの厚みT1の30%以下の厚みT2で形成されている。この場合には、固定チップシール56が端板10aに対して押し付けられた際に背面リブ72が好適に撓んで湾曲し、この変形に伴う背面リブ72の弾性力や熱による塑性変形によって固定チップシール56と端板10aとの間のシールが補助される。
図3に示されるように、背面リブ72は、その長手方向が固定スクロール8に対する可動スクロール10の旋回方向に対して交差する向きに、固定渦巻体50の渦巻き方向に沿って所定の間隔で配されている。可動スクロール10の旋回運動時には、端面68と背面70との間の背面リブ72が配される空間に適量の冷媒が流入されて冷媒の背圧室74が形成され、固定チップシール56自体の弾性力、及び背面リブ72の弾性力や塑性変形による力に加え、この背圧室74の背圧も相俟って固定チップシール56と端板10aとの間のシールが更に確実に補助される。
上述したように、第1実施形態の圧縮機1では、背面リブ72の弾性変形や塑性変形を利用し、固定スクロール8に対する可動スクロール10の軸線方向のクリアランス調整を例えばハウジング2,4間に挟むシムによって行わなくとも、チップシール56を端板10aに確実に摺接させることができ、圧縮機1の組み付け性を損なうことなく渦巻体50,52間のシール性、ひいては圧縮室60の気密性を更に高め、圧縮機1の圧縮効率を向上しつつ、その小型化を図ることができる。
また、背面リブ72は先端部56aの厚みT1の30%以下の厚みT2を有するから、背面リブ72の変形代を加味した適正な範囲で端板10aに対するチップシール56の押し付け力を調整することが可能となり、渦巻体50,52間のシール性、ひいては圧縮室60の気密性を更に高めることができる。
更に、背面リブ72はその長手方向が固定スクロール8に対する可動スクロール10の旋回方向に対して交差する向きに配されるから、渦巻体50,52間に形成される圧力室60からの作動流体の漏洩を背面リブ72によって効果的に抑制することができ、渦巻体50,52間のシール性、ひいては圧縮室60の気密性を更に高めることができる。
更に、背面リブ72はその長手方向が固定スクロール8に対する可動スクロール10の旋回方向に対して交差する向きに配されるから、渦巻体50,52間に形成される圧力室60からの作動流体の漏洩を背面リブ72によって効果的に抑制することができ、渦巻体50,52間のシール性、ひいては圧縮室60の気密性を更に高めることができる。
また、背圧室74が形成されることにより、チップシール56に作用する外圧を背圧室74の圧力によって相殺することができるため、圧縮機1の組み付け後の運転中に背面リブ72が圧縮室60の圧力によって潰されて弾性を失い、ひいては背面リブ72がその機能を発揮できなくなることを防止することができる。
特に、図3に示されるように、圧縮室60の圧力が最も高圧となるチップシール56の中央端部66の吐出孔14側はチップシール56の凹部64を形成する側部56bが形成されておらず、中央端部66近傍においては背圧室74に高圧となる圧縮室60の圧力を積極的に導くことができるため、チップシール56に作用する外圧を背圧室74の圧力によって更に効果的に相殺することができて好ましい。
特に、図3に示されるように、圧縮室60の圧力が最も高圧となるチップシール56の中央端部66の吐出孔14側はチップシール56の凹部64を形成する側部56bが形成されておらず、中央端部66近傍においては背圧室74に高圧となる圧縮室60の圧力を積極的に導くことができるため、チップシール56に作用する外圧を背圧室74の圧力によって更に効果的に相殺することができて好ましい。
図4は第2実施形態に係る可動スクロール10の旋回運動時を示し、図5は図4の稼動スクロール10をV-V方向からみた断面図を示している。
図4に示されるように、本実施形態では、固定渦巻体50には、第1実施形態の背面リブ72に加え、固定チップシール56が係止される側の段差部76の端面78と固定チップシール56の凹部64を形成する側部56bの背面80との間に、背面80と一体に背面リブ82が設けられている。
図4に示されるように、本実施形態では、固定渦巻体50には、第1実施形態の背面リブ72に加え、固定チップシール56が係止される側の段差部76の端面78と固定チップシール56の凹部64を形成する側部56bの背面80との間に、背面80と一体に背面リブ82が設けられている。
背面リブ82は、背面リブ72と同様に、少なくとも固定チップシール56と同等かそれ以上の弾性係数を有する材料から成形され、固定及び可動スクロール8,10間で固定渦巻体50及び端板10aが互いに摺接するのに伴い、固定チップシール56を端板10aに対して押し付ける方向に変形する。
より詳しくは、背面リブ82は、固定チップシール56の弾性係数を考慮した上で、背面リブ72と同様に、先端部56aの厚みT1の30%以下の厚みT2で形成され、背面リブ72ともに背面リブ82も好適に撓んで湾曲し、固定チップシール56自体の弾性力、及び背面リブ72の弾性力や塑性変形による力、背圧室74の背圧に加え、背面リブ82の弾性力も相俟って固定チップシール56と端板10aとの間のシールが更に確実に補助される。
より詳しくは、背面リブ82は、固定チップシール56の弾性係数を考慮した上で、背面リブ72と同様に、先端部56aの厚みT1の30%以下の厚みT2で形成され、背面リブ72ともに背面リブ82も好適に撓んで湾曲し、固定チップシール56自体の弾性力、及び背面リブ72の弾性力や塑性変形による力、背圧室74の背圧に加え、背面リブ82の弾性力も相俟って固定チップシール56と端板10aとの間のシールが更に確実に補助される。
また、図5に示されるように、背面リブ82をその固定渦巻体50の渦巻き方向の長さが中央端部54に近づくほど徐々に短くなるように成形し、中央端部54に近づくほど密になるように順次配置するのが好ましい。
上述したように、第2実施形態の圧縮機1では、複数の背面リブ82が渦巻体50の中央端部54に近づくほど密に設けられるから、圧縮室60の圧力が最も高圧となる中央端部54近傍において、背面リブ82の変形代を加味した適正な範囲で端板10aに対するチップシール56の押し付け力を調整することが可能となり、渦巻体50,52間のシール性、ひいては圧縮室60の気密性を更に効果的に高めることができる。
上述したように、第2実施形態の圧縮機1では、複数の背面リブ82が渦巻体50の中央端部54に近づくほど密に設けられるから、圧縮室60の圧力が最も高圧となる中央端部54近傍において、背面リブ82の変形代を加味した適正な範囲で端板10aに対するチップシール56の押し付け力を調整することが可能となり、渦巻体50,52間のシール性、ひいては圧縮室60の気密性を更に効果的に高めることができる。
本発明は、上述の実施形態に制約されるものではなく種々の変形が可能である。
例えば、図示しないが、本発明のチップシール56の形状は必ずしも断面凹状に限定されず、例えば断面凸状に形成したチップシールの凸部を固定渦巻体50の先端部50aに形成した凹部に装着しても良い。
また、図示しないが、本発明の背面リブ72,82は必ずしも渦巻体50,52の全周に亘って設ける必要はなく、例えば本発明の背面リブ72,82を少なくとも渦巻体50の中央端部54から渦巻きの1巻範囲にのみに設けても良い。この場合には低コストで中央端部54近傍の高圧となる圧縮室60のシールを効果的に補助することができて好適である。
例えば、図示しないが、本発明のチップシール56の形状は必ずしも断面凹状に限定されず、例えば断面凸状に形成したチップシールの凸部を固定渦巻体50の先端部50aに形成した凹部に装着しても良い。
また、図示しないが、本発明の背面リブ72,82は必ずしも渦巻体50,52の全周に亘って設ける必要はなく、例えば本発明の背面リブ72,82を少なくとも渦巻体50の中央端部54から渦巻きの1巻範囲にのみに設けても良い。この場合には低コストで中央端部54近傍の高圧となる圧縮室60のシールを効果的に補助することができて好適である。
更に、この場合には、チップシール56の外端部をその端面が固定スクロール8の旋回方向に沿った形状とすることにより、上記外端部よりも中央端部54側に形成される圧縮室60の圧力によって上記外端部が固定渦巻体50の先端部50aに押し付けられ、圧縮室60を確実にシールできるので好適である。
更にまた、本発明では、固定及び可動スクロール8,10のうち、少なくとも一方のスクロールの渦巻体のチップシールに背面リブ72,82を設ければ良く、必ずしもこれらの部位を固定及び可動チップシール56,58の両方に設けなくても良い。
更にまた、本発明では、固定及び可動スクロール8,10のうち、少なくとも一方のスクロールの渦巻体のチップシールに背面リブ72,82を設ければ良く、必ずしもこれらの部位を固定及び可動チップシール56,58の両方に設けなくても良い。
最後に、本発明は、スクロール圧縮機のみならず、冷媒の圧力室として膨張室が区画形成されるスクロール膨張機などのスクロール型流体機械全般に適用できることは勿論である。
1 スクロール圧縮機(スクロール型流体機械)
8 固定スクロール
8a 端板
10 可動スクロール
10a 端板
50 固定渦巻体(渦巻体)
52 可動渦巻体(渦巻体)
54 中央端部
56 固定チップシール(チップシール)
56a 先端部(係止部)
58 可動チップシール(チップシール)
60 圧縮室(圧力室)
64 凹部(係止部)
68 端面
70 背面
72 背面リブ
78 端面
80 背面
82 背面リブ
8 固定スクロール
8a 端板
10 可動スクロール
10a 端板
50 固定渦巻体(渦巻体)
52 可動渦巻体(渦巻体)
54 中央端部
56 固定チップシール(チップシール)
56a 先端部(係止部)
58 可動チップシール(チップシール)
60 圧縮室(圧力室)
64 凹部(係止部)
68 端面
70 背面
72 背面リブ
78 端面
80 背面
82 背面リブ
Claims (4)
- 各々が端板及び該端板と一体の渦巻体を有した固定スクロール及び可動スクロールを備え、前記固定及び可動スクロール間で前記渦巻体及び前記端板がその渦巻体に設けたチップシールを介して互いに摺接することにより前記渦巻体間に形成される作動流体の圧力室を区画するスクロール型流体機械であって、
少なくとも前記一方のスクロールの渦巻体は、その渦巻体のチップシールが係止される側の端面と該チップシールの背面との間に、前記固定及び可動スクロール間で前記渦巻体及び前記端板が互いに摺接するのに伴い、前記一方のスクロールのチップシールを前記他方のスクロールの端板に対して押し付ける方向に変形する背面リブを有することを特徴とするスクロール型流体機械。 - 前記チップシールは前記渦巻体に係止される係止部を有し、前記背面リブは前記係止部の厚みの30%以下の厚みを有することを特徴とする請求項1記載のスクロール型流体機械。
- 前記背面リブはその長手方向が前記固定スクロールに対する前記可動スクロールの旋回方向に対して交差する向きに配されることを特徴とする請求項1記載のスクロール型流体機械。
- 複数の前記背面リブが前記渦巻体の中央端部に近づくほど密に設けられることを特徴とする請求項1記載のスクロール型流体機械。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2010121538A JP2011247184A (ja) | 2010-05-27 | 2010-05-27 | スクロール型流体機械 |
| JP2010-121538 | 2010-05-27 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| WO2011148933A1 true WO2011148933A1 (ja) | 2011-12-01 |
Family
ID=45003923
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| PCT/JP2011/061855 Ceased WO2011148933A1 (ja) | 2010-05-27 | 2011-05-24 | スクロール型流体機械 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2011247184A (ja) |
| WO (1) | WO2011148933A1 (ja) |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS51117304A (en) * | 1975-03-24 | 1976-10-15 | Little Inc A | Fixed delivery fluid means |
| JPH05195969A (ja) * | 1992-01-16 | 1993-08-06 | Kobe Steel Ltd | スクロール圧縮機 |
| JPH11148471A (ja) * | 1997-11-14 | 1999-06-02 | Hitachi Koki Co Ltd | スクロール形流体機械 |
| JP2006233958A (ja) * | 2005-01-31 | 2006-09-07 | Hitachi Ltd | スクロール式流体機械 |
-
2010
- 2010-05-27 JP JP2010121538A patent/JP2011247184A/ja active Pending
-
2011
- 2011-05-24 WO PCT/JP2011/061855 patent/WO2011148933A1/ja not_active Ceased
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS51117304A (en) * | 1975-03-24 | 1976-10-15 | Little Inc A | Fixed delivery fluid means |
| JPH05195969A (ja) * | 1992-01-16 | 1993-08-06 | Kobe Steel Ltd | スクロール圧縮機 |
| JPH11148471A (ja) * | 1997-11-14 | 1999-06-02 | Hitachi Koki Co Ltd | スクロール形流体機械 |
| JP2006233958A (ja) * | 2005-01-31 | 2006-09-07 | Hitachi Ltd | スクロール式流体機械 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2011247184A (ja) | 2011-12-08 |
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