WO2011145558A1 - 空気吹出型路面融雪システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 通気性構造体から空気を吹き出す量を略均一としつつ、中空路盤体の高さを低くすることのできる空気吹出型路面融雪システムを提供する。 【解決手段】 路面下に埋設される中空部21を備えた中空路盤体2と、この中空路盤体2の上に設けられて路面を構成する通気性構造体3と、前記中空路盤体2の中空部21内に敷設された通気管4とを有する空気吹出型路面融雪システム1であって、前記通気管4は所定の融雪範囲をループ状に敷設されているとともに、この通気管4には、ループ内側方向に向けて開口された複数の吹き出し部42が設けられている。
Description
本発明は、路面上の雪に空気を直接的に接触させることにより融雪を行う空気吹出型路面融雪システムに関するものである。
従来、空気を熱媒体として住宅の周辺や路上に降り積もる雪を融かす試みがなされている。特に、発明者らは、路面から空気を吹き出させ、その空気を路面上に積もる雪や降下してくる雪に直接的に接触させることにより融雪を行う技術の研究・開発を継続的に行っている。
例えば、特許第4177423号において、路面下に埋設されるとともに、空気を流通させ、かつ、路面からの融雪水を内部に落下しうる孔を有する中空部を備えた中空路盤体と、この中空路盤体の上に設けられて路面を構成する通気性構造体と、前記中空路盤体の中空部内に0℃以上の空気を圧入する空気圧入手段とを有する空気吹出融雪・乾燥システムを提案し、特許を取得している(特許文献1)。この特許文献1によると、当該空気吹出融雪・乾燥システムによって、路面から吹き出す空気を雪に直接的に接触させるとともに、この空気の通過による通気性構造体の保温効果によって路面上の雪をムラなく、平均的に融かすことができる。
なお、特許文献1に記載された発明においては、路面下に埋設される中空路盤体の高さを低くすることで、施工時の路面下を掘り下げる作業の負担を軽減させ、施工費用や材料費を抑えたいという要望が強い。
しかしながら、中空路盤体の高さを低くすると中空部内が狭くなるので空気の流通が滞りやすくなり、空気が供給される送気口近傍とその遠方とでは、供給される空気量に差が生じてしまう。このような中空部内における空気量の差は、通気性構造体から空気を吹き出す量が不均一となり、融雪ムラの原因となってしまう。したがって、中空路盤体の高さが低くても、通気性構造体から空気を吹き出す量が均一になるような技術改良が必要である。
本発明は、このような要望に応えるためになされたものであって、通気性構造体から空気を吹き出す量を略均一としつつ、中空路盤体の高さを低くすることのできる空気吹出型路面融雪システムを提供することを目的としている。
本発明に係る空気吹出型路面融雪システムは、路面下に埋設される中空部を備えた中空路盤体と、この中空路盤体の上に設けられて路面を構成する通気性構造体と、前記中空路盤体の中空部内に敷設された通気管とを有する空気吹出型路面融雪システムであって、前記通気管は所定の融雪範囲をループ状に敷設されているとともに、この通気管には、ループ内側方向に向けて開口された複数の吹き出し部が設けられている。
また、本発明の一態様として、前記複数の吹き出し部は、ループ状の枠内で対向位置にある各吹き出し部が交互に位置をずらして配置されていてもよい。
さらに、本発明の一態様として、前記通気管には、ループ外側面に前記通気管に沿って複数の排気孔が開口されていてもよい。
また、本発明の一態様として、前記ループ状の通気管に空気を供給する送気管の連結位置は、前記吹き出し部から所定距離だけ離間された位置であって、左右に配置される2つの吹き出し部までの距離が略等しくなる位置に設けられていてもよい。
本発明によれば、通気性構造体から吹き出す空気量の均一性を確保しつつ、中空路盤体の高さを低くすることができる。
以下、本発明に係る空気吹出型路面融雪システムの一実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本実施形態の空気吹出型路面融雪システムの構成を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の空気吹出型路面融雪システム1は、主として、中空路盤体2と、通気性構造体3と、通気管4とにより構成される。
以下、本実施形態の空気吹出型路面融雪システム1の各構成について詳細に説明する。
中空路盤体2は、中空部21を備えており、路面下の掘り下げた場所に埋設されるものである。本実施形態における中空路盤体2は、箱状に形成された複数の箱状路盤体5から構成されており、各箱状路盤体22,22・・・を任意に並べて敷設されることにより構成されている。
本実施形態における箱状路盤体22は、ポリプロピレンをはじめとする化学合成樹脂や強化鋼等により形成されており、図2に示すように、略四角形状の天板23および底板24と、これら天板23および底板24を四隅において支持する支柱25とから構成されており、中央部分に中空部21が構成されている。
本実施形態における天板23は、中空部21に供給された空気を通気性構造体3へ流通させたり、その空気によって路面上で融雪された融雪水や雨水等を中空部21内へ流通させるための流通孔26を有している。なお、当該流通孔26の数や大きさは任意に選択されるものであるが、通気性と流水性を妨げないために、路面を構成する上で必要な強度を担保できる限り、開口面積を大きくするように形成されることが好ましい。
また、本実施形態における底板24は、貯水可能な構造に形成されており、前記天板23の流通孔26から流下してきた融雪水や雨水が貯留できるようになっている。
さらに、本実施形態における支柱25は、交換可能に構成されており、支柱25の脚高を変えることで箱状路面体22の高さを調整できるようになっている。
本実施形態における中空部21は、上記の天板23、底板24および支柱25により、各箱状路盤体22の天板23と底板24との間に形成される。また、隣設される箱状路盤体22同士は中空部21によって通気可能になっている。
通気性構造体3は、中空路盤体2の上に設けられて路面を構成するものであり、前記中空路盤体2の連通孔26と路上とを連通させるための孔が多数形成されている。本実施形態における通気性構造体3は、図3に示すように、その内部に曲がりくねり、かつ分岐を繰り返して連通されている分岐状空隙網31を有している。例えば、砂利や砕石、建築廃材等をコンクリートにより接着固定したポーラスコンクリートが採用できる。
なお、通気性構造体3は、前記ポーラスコンクリートによるものに限定されるものではなく、ゴム片やポリプロピレン片等の各種の素材を前記分岐状空隙網31を形成するように接着剤等で固定したものであってもよく、あるいは強度的に問題がなければ、根が絡み合うことにより分岐状空隙網31を形成する芝生等であってもよい。
通気管4は、塩化ビニル等の化学合成樹脂や金属製の管状部材からなり、図4に示すように、前記中空路盤体2内において所定の融雪範囲をループ状に囲むようにして敷設されている。本実施形態では、融雪範囲における最も外側に配置された中空路盤体2の支柱25,25間を通って略矩形状のループ枠を構成している。そして、そのループ状の通気管4のうちの一短辺に空気を供給する送気管41が連結されている。
また、通気管4には、そのループ内側方向に向けて開口された複数の吹き出し部42が設けられている。さらに、図5に示すように、通気管4のループ外側面には複数の排気孔43が形成されており、ここから排出される空気により真上の流通孔26から空気を吹き出せるようになっている。なお、本実施形態における通気管4は、四隅のうち任意の隅部に向けて下り傾斜を有しており、当該隅部の底には水抜き用の排水孔44が設けられている。
本実施形態における吹き出し部42は、通気管4と同様に化学合成樹脂や金属製の管状部材からなり、ループ状の通気管4における対向位置にある各長辺部分において、交互に位置をずらして一つ置きの箱状路盤体22内に配置されるとともに、その先端をループ内側方向に向けて開口している。
なお、吹き出し部42の先端における開口の大きさは特に限定されるものではなく、供給する空気量や通気管4の形状、中空路盤体2の形状等に応じて、ループ内側全体に空気が供給されるように適宜設計されるものである。
本実施形態における排気孔43は、吹き出し部42から供給される空気が十分に行き届かない空気を供給するためのものであり、前記吹き出し部42の開口よりも小さな口径に形成され、通気管4のループ外側面に当該通気管4に沿って箱状路盤体22ごとに開口されている。
本実施形態における送気管41は、送風ファン等を備えた空気供給手段(図示しない)に連結されており、前記通気管4の所定位置に連結されて前記通気管4内に必要な空気量を供給するようになっている。送気管41の連結位置は、最も近い吹き出し部42による吹出速度と、他の吹き出し部による吹出速度とがほぼ等しくなるような所定の距離だけ隔離された位置に設けられる。また、通気管4に沿って左右に設けられる2つの吹き出し部42,42までの距離が略等しくなる位置に設けることが好ましい。これにより吹出速度が等しくなるように調整しやすいからである。
なお、送気管41に連結される空気供給手段は図示しないが、熱媒体として空気を通気管4に供給しうるものであり、本実施形態ではインバータ制御により風量を制御しうる送風ファンを備えている。
次に、本実施形態の空気吹出型路面融雪システム1における各構成の作用について説明する。
路面上の雪を融雪する場合に空気供給手段により供給される空気は、0℃以上の温度を有するボイラ等で暖められた空気、住宅や地下鉄等の建物からの換気により排出される空気、下水道内の空気、地熱により温められた空気または温泉熱により温められた空気等である。よって、空気供給手段は、0℃以上の温度を有する空気を送風ファンにより送気管41を介して通気管4に供給する。
通気管4に供給された空気は、前記通気管4内をループに沿って流通し、内圧が高まったところで各吹き出し部42,42・・・および排気孔43からそれぞれ吹き出し、中空部21内に供給される。なお、排気孔43が吹き出し部42の開口よりも小さく形成されていることから、空気は主に吹き出し部42から中空部21内へ吹き出される。
本実施形態において、通気管4がループ状に形成されていることにより通気管4内の内圧が一定となるため、各吹き出し部における空気の圧力も一定となる。また、送気管41が左右に設けられる2つの吹き出し部42,42までの距離ができるだけ等しくなる位置に設けられているため、左右いずれかの吹き出し部42,42に空気が偏って吹き出されることが抑制される。よって、本実施形態における各吹き出し部42,42・・・からは、空気がほぼ等しい速度でループ内側方向に向けて吹き出される。
また、本実施形態では、各吹き出し部42,42・・・が対向位置では交互に位置をずらして一つ置きの箱状路盤体22内に配置されているため、吹き出された空気同士が衝突しない。
続いて、吹き出し部42から吹き出された空気は、吹き出し方向にある箱状路盤体22の中空部21を通過し、通気管4が通る箱状路盤体22の中空部21に到達する。
なお、吹き出し部42から吹き出された空気の流通が対向位置にある通気管4により妨げられ、当該空気がループ外側に十分に供給できない場合がある。また、箱状路盤体22の高さを低くした場合には、通気スペースが狭くなるため隣接する中空部21まで空気が十分に届かない場合もある。
そこで、本実施形態では、排気孔43が通気管4の外側面に沿って各箱状路盤体22,22,・・・ごとに開口されており、各箱状路盤体22,22,・・・の中空部21に空気を排出することで、供給量の不十分になりやすい場所の空気量を補っている。このように排気孔43から排出される空気は、吹き出し部42と同様に、ループ状の通気管4により可能な限り通気管4内の圧力が一定となるように調整しているため、各排気孔43からは略等しい速度で空気がループ外側方向に向けて排気される。
したがって、本実施形態における中空部21内では、吹き出し部42および排気孔43から供給される空気により、当該空気が極力ムラを抑えた状況に分布される。
次に、吹き出し部42および排気孔43から各箱状路盤体22,22,・・・に供給された空気は、天板23の流通孔26を通り、通気性構造体3へと送られる。なお、本実施形態における流通孔26は、大きく開口しているため流通を妨げない。
通気性構造体3へ送られた空気は、図3に示すように、分岐状空隙網31を通り路面上に至るまで繰り返し分岐されながら路面上に吹き出される。このとき、中空部21内の空気が略均一に分布しているため、通気性構造体3から路面上に吹き出される空気もムラの少ない状況で吹き出される。
路面上に吹き出した空気は、当該路面上に降り積もる雪や降下してくる雪に直接接触して融雪を行う。また、暖かい空気が分岐状空隙網31をゆっくりと流れて通気性構造体3を暖めるため、その暖められた熱により融雪することもでき、より融雪効果が向上する。
よって、本実施形態においては、空気が通気性構造体3からムラを抑えて吹き出されるため、路面上の融雪ムラの発生を抑制することができる。
次に、路面上で融けた融雪水は、通気性構造体3の分岐状空隙網31に入り、そこで乾燥されたり、水量が多い場合には通過して中空路盤体2の中空部21へと流入する。中空部21へ流入した融雪水は底板24に貯水される。よって、路面上には融雪水による水溜まりができにくい。また、融雪水が分岐状空隙網31を通過する際に埃などを一緒に排水する場合もある。さらに、路面上の雪が融けた後も通気性構造体3に空気を供給することにより路面を乾燥させることができるため、路面の凍結を防止することができる。
また、通気性構造体3の分岐状空隙網31は、融雪水の浸透などにより一部の経路が塞がれても他の経路が空いている。そのため、融雪水を分岐状空隙網31に流水させながら空気を路面上に吹き出すことが可能であり、しかも空気の流通が完全に止まる可能性は低い。
なお、中空路盤体2において、供給される空気の湿度が高い場合、空気と通気管4との温度差により、通気管4内で結露が発生する場合がある。そのような結露水が通気管4内に溜まると、吹き出し部42や排気孔43を塞ぐおそれがる。このため、本実施形態では、結露水を傾斜された通気管4に沿って隅部に流し、排水孔44から排出する。
なお、本実施形態における中空路盤体2は、複数の箱状路盤体22,22,・・・で構成しているため、破損しても箱状路盤体22ごとに交換可能である。したがって、管理やメンテナンスが容易である。
さらに、空気吹出型路面融雪システム1は、ヒートアイランド現象の対策にも有効である。つまり、空気吹出型路面融雪システム1は、路面温度よりも冷たい空気を路面上に吹き出させることにより、ヒートアイランド現象の防止や抑制をすることができる。また、底板24に貯水される雨水が蒸発することで打ち水のような効果を生じ、ヒートアイランド現象の抑制を図ることができる。
また、本実施形態の空気吹出型路面融雪システム1は、中空路盤体2として適当な容量の中空部21を備えているため、洪水や集中豪雨等の場合に水を浸透させて貯水場所とし、ゲリラ豪雨のような都市型水害の対策を講じることもできる。
以上のような本実施形態の空気吹出型路面融雪システム1によれば、以下の効果を得ることができる。
1.中空路盤体2の高さを低く構成した場合であっても、中空部21内に供給される空気のムラを抑えることができる。
2.通気性構造体3から吹き出す空気のムラを抑えるため、路面上の融雪ムラの発生を抑制することができる。
3.雪に空気を直接的に接触させるため、効率よく融雪することができる。
4.ヒートアイランド対策や洪水・集中豪雨対策にもなる。
1.中空路盤体2の高さを低く構成した場合であっても、中空部21内に供給される空気のムラを抑えることができる。
2.通気性構造体3から吹き出す空気のムラを抑えるため、路面上の融雪ムラの発生を抑制することができる。
3.雪に空気を直接的に接触させるため、効率よく融雪することができる。
4.ヒートアイランド対策や洪水・集中豪雨対策にもなる。
実施例1では、中空路盤体2と通気管4とから構成される空気吹出型路面融雪システム1の実験体を作成し、当該実験体に空気を送り込んだ際の中空路盤体2から吹き出される空気の速度等がどのような挙動を示すか確かめる実験を行った。また、熱流体解析ソフトを用いて、当該実験体と同様の条件による熱流体解析シミュレーションを行った。
『実施例1における実験システムの構成』
『実施例1における実験システムの構成』
図6は、本実施例1における実験システムを示すブロック図である。この図6に示すように、本実施例1における実験システムは、実験体と、この実験体に空気を送るための送風ファンと、可視化するためのスモークマシーンとを有する。また、実験体と送風ファンとの間には風量計、差圧計および温度計が設けられている。
図7に示すように、本実施例1において使用した実験体は、中空路盤体2と、通気管4と、中空路盤体2を囲う枠体5とからなる。
本実施例1における中空路盤体2は、12個の箱状路盤体22を4行3列で枠体5内に並べて敷設することにより構成した。本実施例1における箱状路盤体は、図8に示すように、化学合成樹脂により形成されており、天板23および底板24は一辺300mmの正方形、高さ75mmに形成されている。また、支柱25は、天板23および底板24の四隅に交換可能に連結されている。本実施例1における実験では、支柱25の脚高として25mmと75mmの2種類のものを使用した。
なお、箱状路盤体22の各行には1~4の行番号および各列にはA~Cの列番号を付した。また、行番号2および3の箱状路盤体22における天板23には、合計96箇所に流通孔26を穿孔した。各流通孔26,26・・・の直径は13mmである。
本実施例1における枠体5は木製合板により形成した。また、枠体5の内側面には空気が漏れないようにクッション材51を設けた。
本実施例1における通気管4は、図10に示すように、内径50mmの塩化ビニル製の円管により形成されているとともに、短辺が600mm、長辺が900mmの略長方形のループ枠状に形成されて中空部21内に敷設されている。
また、本実施例1における吹き出し部42は、通気管4の長辺部分に1つずつ交互に位置をずらして設けた。つまり、吹き出し部42は、「行番号2,列番号A」および「行番号3,列番号C」の箱状路盤体22の中空部21内に配置した。なお、吹き出し部42の開口の直径は25mmである。
なお、本実施例1では、図9に示すように、中空路盤体2に形成した96箇所の流通孔26のうち24箇所の流通孔26に吹き出す空気の速度を測定する熱線流速計を配置し、それぞれ1~24の測定位置番号を付した。ここで、箱状路盤体22に付した行列番号と、当該測定位置番号との対応表を図11に示す。
また、本実施例1において熱流体解析ソフトは、市販のSolidWorksおよびCOSMOSFloWorksを用いた。図12は、本実施例1における実験システムの実験体をシミュレーションするための解析モデルである。
『中空路盤体の脚高が75mmの場合の実験結果およびシミュレーション結果』
まず、中空路盤体2が支柱25の脚高75mm、天板23および底板24を含めた全体の高さ225mmの場合の実験結果について説明する。なお、試験中の送風量は24.9~25.8m3/h、送風温度は20.7~20.9℃、圧力損失は14.5~15Paであった。
まず、中空路盤体2が支柱25の脚高75mm、天板23および底板24を含めた全体の高さ225mmの場合の実験結果について説明する。なお、試験中の送風量は24.9~25.8m3/h、送風温度は20.7~20.9℃、圧力損失は14.5~15Paであった。
図13は、測定位置番号1~24において熱線流速計により測定された各流通孔26の吹き出し速度をまとめた表である。また、図14は、図13に示した各流通孔26の吹き出し速度を3次元棒グラフで示したものである。さらに、図15は、スモークマシーンを使った白煙による可視化実験の結果を示す画像である。
図13および図14に示すように、「行番号2,列番号C」および「行番号3,列番号A」において吹き出される空気の吹き出し速度が、他の流通孔26の吹き出し速度に比べて速かった。図15からも、「行番号2,列番号C」および「行番号3,列番号A」から吹き出される白煙の量が多いことが見て取れる。
このように、「行番号2,列番号C」および「行番号3,列番号A」の吹き出し速度が速かった原因として、通気管4の吹き出し部42の吹き出し方向が大きく影響していると思われる。つまり、行番号2では、吹き出し部42が列番号Aから列番号Cに向けて設けられており、吹き出された空気が奥側にある壁に衝突し、列番号Cにある流通孔26から吹き出したものと考えられる。
また、図16は、熱流体解析シミュレーションにより解析された中空部21内における風速分布を示すものであり、色が白いほど風速が速く、色が黒いほど風速が遅いことを示している。なお、このシミュレーション結果は、送風量を25.2m3/h、送風温度を20℃として行ったものである。
図16より、中空部21内の速度分布は、図13~図15に示した実験結果と同様に、「行番号2,列番号C」および「行番号3,列番号A」における風速が速くなっていることが見て取れる。よって、風速分布と吹き出し速度とはほぼ比例関係にあるものと考えられる。
『中空路盤体の脚高25mmの場合の実験結果およびシミュレーション結果』
次に、中空路盤体2が支柱25の脚高25mm、天板23および底板24を含めた全体の高さ175mmにして中空路盤体2の高さを低くして実験を行った。試験中の送風量は24.9~25.8m3/h、送風温度は30.7℃、圧力損失は15~15.25Paであった。
次に、中空路盤体2が支柱25の脚高25mm、天板23および底板24を含めた全体の高さ175mmにして中空路盤体2の高さを低くして実験を行った。試験中の送風量は24.9~25.8m3/h、送風温度は30.7℃、圧力損失は15~15.25Paであった。
図17は、測定位置番号1~24における各流通孔の吹き出し速度をまとめたものであり、図18は、図17を3次元棒グラフにしたものである。また、図19は、可視化実験の結果を示す画像であり、図20はシミュレーション結果である。
図17~図19に示すように、中空路盤体2の脚高75mmの場合と同様、「行番号2,列番号C」および「行番号3,列番号A」の吹き出し速度が速かった。ただし、他の流通孔26における吹き出し速度との差は、中空路盤体2の脚高75mmの場合に比べて大きくなった。
このように吹き出し速度差が大きくなった理由は、脚高が小さくなることにより、中空部21が狭くなり、その中空部21を通過する空気の速度が速くなって直進性が増したためであると考えられる。また、図16および図20により、それぞれのシュミレーション結果を比較した場合、吹き出し部42の吹き出し方向にない行番号1および行番号4においては、中空路盤体2の高さを低くした本実験結果の方が風速がより遅かったことからも、空気の直進性が増したことがわかる。
以上のように、本実施例1における実験およびシミュレーションにより、中空路盤体2の高さを低くすると、中空部21内の風速分布および流通孔26からの吹き出し速度の不均一性が強くなることがわかった。
実施例1の結果を踏まえ、実施例2および実施例3では、様々な条件の解析モデルをシミュレーションすることにより、中空部21内の風速分布を均一にするための中空路盤体2および通気管4の改良について検討を行った。
実施例2では、中空路盤体2の天板23に設けられる流通孔26の大きさについて検討を行った。本実施例2における解析モデルは、実施例1のシミュレーションで用いたものと同じである。ただし、流通孔26は中空路盤体2の全体に合計192箇所設けられている。また、流通孔26の直径φとして(a)4mm、(b)6mm、(c)8mmおよび(d)10mmの4つのパターンについてシュミレーションを行った。なお、各シミュレーションにおける送風量は25.2m3/h、送風温度は20℃である。
図21は、(a)4mm、(b)6mm、(c)8mmおよび(d)10mmの各シミュレーションにより解析された中空部21内における風速分布である。
図21に示すように、流通孔26の大きさの相違による中空部21内の風速分布はあまり差がなかった。すなわち、流通孔26の大きさは、吹き出し速度に対して影響が小さいものと考えられる。
したがって、流通孔26の大きさに関しては、吹き出し速度の均一化よりも、吹き出す際の空気抵抗によるエネルギー損失や融雪水の流通のし易さ等を考慮して、強度設計の許容内でなるべく大きくした方が良いと考えられる。
実施例3では、通気管4について検討を行った。本実施例3における解析モデルを図22に示す。本実施例3における中空路盤体2は16行5列の箱状路盤体22からなり、各箱状路盤体22の天板23には直径φ20mmの流通孔26が4つずつ設けられている。なお、各箱状路盤体22の大きさは、実施例1および実施例2のそれと同じである。
本実施例3における通気管は、図23に示すように、外周に並べられている箱状路盤体22の中空部21を通って略矩形状のループ状に形成されている。また、吹き出し部42は、平行に配置された通気管4の各長辺部分において、相互に位置をずらして一つ置きの箱状路盤体22内に配置されている。また、その先端をループ内側方向に向けて開口されている。はじめのシミュレーションにおいては、吹き出し部42先端の開口の大きさは直径25mmとした。
まず、中空路盤体の脚高を75mm、送風量108m3/h、送風温度20℃としてシミュレーションを行った。その結果を図24に示す。
図24に示すように、通気管4の短辺部分である1行目および16行目における箱状路盤体22内の風速は遅いものの、その他の箱状路盤体22内では風速が略均一になっていることがわかる。したがって、ある条件下において、通気管4をループ状に構成し、その通気管4にループ内側方向に向けて開口した吹き出し部42を設け、対向位置にある各吹き出し部42が交互に位置をずらして配置されることで、箱状路盤体22内の風速を略均一化できることがわかる。
なお、1行目および16行目における箱状路盤体22内の風速が遅くなったのは、対向位置にある吹き出し部42が離れており、対向する吹き出し部42からの空気が届かないためであると考えられる。
次に、中空路盤体の脚高を25mmに変更してシミュレーションを行った。その結果、図25に示すように、外周に配列された箱状路盤体22の中空部21における風速が全体的に遅かった。また、ループ内側においても吹き出し部42近傍では風速が速いものの、吹き出し方向に離れるに従って風速が遅くなっていた。
このように中空部21内の風速が不均一になったのは、中空路盤体2の脚高を低くしたことにより、中空部21が狭くなって空気の流通が妨げられ、対向位置にある通気管4まで空気が十分に到達できなかったためであると考えられる。
そこで、中空路盤体4の脚高が25mmでも中空部21内の風速が均一になるように、通気管4に様々な改良を施してシミュレーションを行った。
『改良1』
まず、外周に配列された箱状路盤体22には通気管4が敷設されているため、各箱状路盤体22ごとに、通気管の下面に直径10mmの排気孔43を設けた。シミュレーションの結果を図26に示す。
まず、外周に配列された箱状路盤体22には通気管4が敷設されているため、各箱状路盤体22ごとに、通気管の下面に直径10mmの排気孔43を設けた。シミュレーションの結果を図26に示す。
図26と図25とを比較すると、外周に並べられた箱状路盤体22内の風速は、全体的に速くなっている。また、図24と比較しても、1行目および16行目は少し速くなっている。しかし、本条件では、中空部21全体の風速を略均一にするまでには至らなかった。
『改良2』
次に、排気孔43を下面ではなく、通気管4のループ外周面に設けた。また、吹き出し部42からの吹き出し速度を速くするため開口を直径20mmに変更した。
次に、排気孔43を下面ではなく、通気管4のループ外周面に設けた。また、吹き出し部42からの吹き出し速度を速くするため開口を直径20mmに変更した。
図27に示すように、本改良2により、全体的に風速が均一化された。よって、排気孔43は、ループ外側面に設ける方がより効果的であるといえる。なお。この場合、排気孔43の位置は真下でなければ上下にずれても良いものと思われる。
なお、送気管41の左側に設けられた吹き出し部42近傍において、風速の速い部分が存在していることが見て取れる。これは、送気管41の左右に設けられている吹き出し部42,42までの距離の違いにより、圧力損失の小さい方、すなわち吹き出し部42までの距離が短い方から多くの空気が吹き出すためと考えられる。
『改良3』
そこで、改良3では、図28に示すように、送気管41を左右に設けられる2つの吹き出し部42,42までの距離ができるだけ等しくなる位置に設けることにした。
そこで、改良3では、図28に示すように、送気管41を左右に設けられる2つの吹き出し部42,42までの距離ができるだけ等しくなる位置に設けることにした。
その結果、図29に示すように、送気管41の左側に設けられた吹き出し部42近傍における風速の速い部分は解消され、1行目および16行目にける中空部21も含め、全体的に風速が略均一になることが見て取れる。
以上のように、実施例1~実施例3における実験およびシミュレーション結果から以下のことがわかる。
1.所定の条件下において、通気管4をループ状にし、その通気管4にループ内側方向に向けて開口した吹き出し部42を設け、対向位置にある各吹き出し部42が交互に位置をずらして配置されることで、中空部21内の風速を略均一にすることができる。
2.通気管4に排気孔43を設けることにより、通気管4が敷設された中空部21においても空気を補充することができる。
3.排気孔43はループ外側面に設けることがより効果的である。
4.送気管41を連結する位置は、左右に設けられる2つの吹き出し部42,42までの距離が略等しくなるような位置に設けることが、空気の流れの偏りを抑制する点で好ましい。
1.所定の条件下において、通気管4をループ状にし、その通気管4にループ内側方向に向けて開口した吹き出し部42を設け、対向位置にある各吹き出し部42が交互に位置をずらして配置されることで、中空部21内の風速を略均一にすることができる。
2.通気管4に排気孔43を設けることにより、通気管4が敷設された中空部21においても空気を補充することができる。
3.排気孔43はループ外側面に設けることがより効果的である。
4.送気管41を連結する位置は、左右に設けられる2つの吹き出し部42,42までの距離が略等しくなるような位置に設けることが、空気の流れの偏りを抑制する点で好ましい。
なお、本発明に係る空気吹出型路面融雪システム1は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
例えば、前述した実施形態における通気管4は、所定の融雪範囲を1つのループで囲むようにして敷設されているが、融雪範囲が広い場合等においては図30に示すように、複数のループで囲むように敷設してもよい。
また、通気管4のループ形状は、略矩形型に限定されるものではなく、融雪範囲に合わせて三角形等の多角形状や略円状であってもよい。
さらに、通気管4に設けられる吹き出し部42および排気孔43の位置、空気を吹き出す角度および孔の大きさ等は適宜設計されるものであり、通気管4に対して略直角であっても、上下左右に少し角度を有していてもよい。
また、前述した実施形態における中空路盤体2は、複数の箱状路盤体22により構成しているが、所定の融雪範囲と略等しい面積を有する天板23を路面を構成する上で必要な強度を担保できる本数の支柱25により支持するように構成してもよい。
1 空気吹出型路面融雪システム
2 中空路盤体
3 通気性構造体
4 通気管
5 枠体
21 中空部
22 箱状路盤体
23 天板
24 底板
25 支柱
26 流通孔
31 分岐状空隙網
41 送気管
42 吹き出し部
43 排気孔
44 排水口
51 クッション材
2 中空路盤体
3 通気性構造体
4 通気管
5 枠体
21 中空部
22 箱状路盤体
23 天板
24 底板
25 支柱
26 流通孔
31 分岐状空隙網
41 送気管
42 吹き出し部
43 排気孔
44 排水口
51 クッション材
Claims (4)
- 路面下に埋設される中空部を備えた中空路盤体と、この中空路盤体の上に設けられて路面を構成する通気性構造体と、前記中空路盤体の中空部内に敷設された通気管とを有する空気吹出型路面融雪システムであって、
前記通気管は所定の融雪範囲をループ状に敷設されているとともに、この通気管には、ループ内側方向に向けて開口された複数の吹き出し部が設けられている空気吹出型路面融雪システム。 - 前記複数の吹き出し部は、ループ状の枠内で対向位置にある各吹き出し部が交互に位置をずらして配置されている請求項1に記載の空気吹出型路面融雪システム。
- 前記通気管には、ループ外側面に前記通気管に沿って複数の排気孔が開口されている請求項1または請求項2に記載の空気吹出型路面融雪システム。
- 前記ループ状の通気管に空気を供給する送気管の連結位置は、前記吹き出し部から所定距離だけ離間された位置であって、左右に配置される2つの吹き出し部までの距離が略等しくなる位置に設けられている請求項1から請求項3のいずれかに記載の空気吹出型路面融雪システム。
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