JP2004124636A - 廃熱利用型融雪乾燥システム - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで路面下に融雪乾燥用空気を拡散させる送気路を形成でき、修理作業や修理コスト、およびランニングコストを低減し、路面温度を0℃以上の乾燥状態に保持して積雪を抑制して速やかに融雪するし、夏場には濡れた路面を乾燥させ、雑草の生育を抑制し、二酸化炭素排出量を抑えることができる廃熱利用型融雪乾燥システムを提供する。
【解決手段】冷暖房手段10を備えた建築物2に冷暖房用空気を巡らせるための通気スペース7を設け、通気スペース7と各部屋とをつなぐ通気孔8を形成し、通気スペース7から融雪乾燥路面体3に至る送気路16を設け、送気路16には冷暖房用空気を融雪乾燥用空気として融雪乾燥路面体3に送風する強制送気手段17を取り付ける。一方、融雪乾燥路面体3は、くびれ部19aが形成されたくびれブロック19を隣接するくびれブロック19との位置をずらして複数個配置することでブロック間通気路21が形成される。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物で冷暖房として使用された後の廃熱を利用して道路や駐車場等の融雪を行い路面を乾燥させる廃熱利用型融雪乾燥システムに関し、特に、化石燃料を使用しないで自家発電を行う建築物周辺における路面への積雪を防止したり、雨や雪で濡れた路面を乾燥させるのに好適な廃熱利用型融雪乾燥システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、住宅の周辺や道路上に降り積もる雪を融かすために、地面の下に温水パイプや電熱ヒータを敷設するロードヒーティング設備が使用されている。このロードヒーティング設備は、大別すると灯油式と電気式とに分けられる。灯油式のロードヒーティング設備は、融雪路面の下に温水パイプを張り巡らせ、そのパイプ内に灯油ボイラによって暖めた温水や不凍液をポンプで循環させるようになっている。また、電気式のロードヒーティング設備は、融雪路面の下に電流を流したときの電気抵抗により発熱する電熱ヒータを配線して路面を暖めるようになっている。これらのロードヒーティング設備によれば、雪が降り始めると、温水パイプに温水を循環させたり、電熱ヒータに電気を通して発熱させて路面温度を上昇させるため積もった雪を溶かして消失させることができる。
【0003】
しかしながら、上述した従来のロードヒーティング設備は、温水パイプや伝熱ヒータを埋設する工事のためにイニシャルコストが相当にかかるし、設備を駆動するための灯油代や電気代のランニングコストがかなり高くなり大きな負担になっている。また、燃料の灯油を燃焼する場合や発電所における発電を行う場合には二酸化炭素が発生してしまうので近年世界的な問題となっている地球温暖化を抑制する観点から好ましくない。さらに、大型トラックの重量に耐えかねて断線したり破損してしまうと、一連の温水パイプや電熱ヒータをすべて交換しなければならず、修理作業および修理コストの負担が大きかった。
【0004】
これに対して特開平11−190014号公報には、ランニングコストの低減を目的として、太陽光の放射熱を利用することにより屋根や地面の積雪を融かす融雪装置が提案されている(特許文献1参照)。この発明によれば、屋根や地面に放熱パイプを設置するとともに、太陽光の熱を吸収する吸熱パイプを太陽光が当たる位置に配置しておく。さらに、それら放熱パイプまたは吸熱パイプには太陽電池で作動するファンが取り付けられている。そして、天候が晴れると、太陽光によって太陽電池に電力が蓄えられてファンが作動し、吸熱パイプに空気を取り込んで放熱パイプへと送風するようになっており、このとき、前記吸熱パイプ内の空気は太陽光の放射熱によって暖められているため、吸熱パイプへ移動した暖かい空気によって屋根や地面に積もった雪を融解することができるとされる。これによりファンを駆動する電力は太陽電池によるためランニングコストが不要となるとされる。
【0005】
また、特開2000−304328号公報には、寒冷地の高気密住宅において、その住宅からの排気熱によって玄関前を融雪する給排気経路構造が提案されている(特許文献2参照)。この発明は、外気を取り入れて室内を循環させた後に再び外へ排気する換気経路が設けられており、室内を循環させた空気を床下空間の集約器で集約して玄関ドアの地面から水平方向にその空気を吹き出すように構成されている。これにより、暖かい空気を玄関前に積もった雪に直接的に吹き付けるため玄関前の融雪ができて雪を積もらせないという効果があるとされる。また、排気経路を床下空間に集約することで、外気を取り入れる床下が暖められ外気導入による喚起時の熱損失を最小限に抑えることができるとされる。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−190014号公報
【特許文献2】
特開2000−304328号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特開平11−190014号公報に記載された発明においては、太陽熱を利用して空気を暖めるようになっているため、太陽が照っていない降雪時には機能せず、雪が積もってしまうという問題がある。積もった雪を溶かすには相当なエネルギーが必要であるし、一旦積もってしまうと積雪が空洞化するように溶けるため、最後まで完全に融雪することができない。また、太陽熱を利用することでランニングコストを安くすることができるが、放熱パイプを地面に敷設する構造になっているため、従来から存在するようにどこか一カ所でも損傷すると広い範囲の修理が必要となり、修理作業や修理コストの負担が大きいという問題は解消できていない。
【0008】
一方、前記特開2000−304328号公報に記載の発明においては、玄関前に降り積もる雪に温風を直接吹きかけて溶かす発想であるため、融雪可能な範囲が極めて限定的にならざるを得ない。また、換気経路を設けるために別途排気パイプの張り巡らせるための設置コストがかかってしまう。
【0009】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、温水パイプや電熱ヒータを使用せずにくびれ部が形成されたくびれブロックを整然配置するだけで、路面下に融雪乾燥用空気を拡散させるための送気路を形成することができるのでイニシャルコストを低減することができるし、もし、くびれブロックが損傷しても損傷したブロックのみを交換すればよいので修理作業や修理コストの負担が小さくて済む。また、建築物の廃熱を利用して融雪するためランニングコストが安くなることはもちろん、常時、路面下に乾燥空気を送風して路面温度を0℃以上の乾燥状態に保持できるため、雪が積もるのを抑制して速やかに融雪することができるし、夏場には雨で濡れた路面を乾燥させ、雑草を生えにくくすることもでき、しかも二酸化炭素を排出しないため地球温暖化防止に寄与することができる廃熱利用型融雪乾燥システムを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る廃熱利用型融雪乾燥システムの特徴は、冷暖房手段を備えた建築物と、この建築物で冷暖房に使用した熱を利用して融雪したり雨で濡れた路面を乾燥させる融雪乾燥路面体とから構成される廃熱利用型融雪乾燥システムであって、前記建築物には、前記冷暖房手段により温度調節された冷暖房用空気を前記建築物内に巡らせるための通気スペースが、床下、壁内および屋根裏に設けられているとともに、前記通気スペースと各部屋とをつなぐ通気孔が形成されており、さらに前記屋根裏の通気スペースから前記融雪乾燥路面体に至る送気路が設けられており、この送気路には、前記冷暖房用空気を集気して融雪乾燥用空気として前記融雪乾燥路面体に送風する強制送気手段が取り付けられており、前記融雪乾燥路面体は、高さ方向の中ほどに細くせばめられたくびれ部が形成されたくびれブロックを複数個整然配置して構成されており、それらのくびれ部間にブロック間通気路が形成されている点にある。
【0011】
そして、このような構成を採用したことにより、建築物内では、冷暖房手段により温度調節された冷暖房用空気が、建築物の床下、壁内および屋根裏に設けられた通気スペース内を巡って通気孔から各部屋へ拡散するので、各部屋の冷暖房や床暖房、換気が穏やかに行われる。また外壁と内壁間の通気により断熱効果が高められるし、常に空気の流れが生じているのでカビや結露が発生しにくい。さらに、屋根裏へも空気を送気するため屋根の表面が暖められて乾燥されて屋根に降ってくる雪を溶かすという作用を奏する。また、くびれブロックを複数個整然配置するだけで、隣接するくびれブロックのくびれ部間にブロック間通気路が形成されるので、別途、通気路を敷設する必要がなくなり、イニシャルコストが低減されるし、くびれブロックが損傷しても損傷したブロックのみを交換すればよいので修理作業や修理コストの負担が低減される。さらに、強制送気手段が建築物内で冷暖房に使用された冷暖房空気をブロック間通気路に送気することにより路面を常に0℃以上の乾燥状態に保持し、できるだけ雪が積もる前に溶かし、また雨が水溜まりにならないように乾燥させ、しかも乾燥により雑草が生えないという作用を奏する。
【0012】
また、本発明において、くびれブロックは、ブロック間通気路を流れる融雪乾燥用空気が、その流れをくびれ部によって変えられる経路を形成するように、隣接するくびれブロックとの位置をずらして配置されていることが好ましい。これにより、くびれブロックのくびれ部が、ブロック間通気路に供給された融雪乾燥用空気の流れを変えて、様々な方向へ進ませるのでブロック間通気路の隅々まで融雪乾燥用空気を行き渡らせるという作用を奏する。
【0013】
さらに、本発明において、融雪乾燥路面体における各くびれブロックの配置構成は、送気路の送気口近傍に、融雪乾燥用空気の流れを分散する形状のくびれ部が形成されたくびれブロックを配置していることが好ましい。これにより、くびれ部が送気口から供給された融雪乾燥用空気の流れを広角方向に分散させ、融雪乾燥用空気を広い領域へ送気するという作用を奏する。
【0014】
また、本発明において、、融雪乾燥路面体における各くびれブロックの配置構成は、送気路の送気口から排気口に至る中間部分に、融雪乾燥用空気の流れを滞留させる形状のくびれ部が形成されたくびれブロックを配置していることが好ましい。これにより、中間部分にまで移動した融雪乾燥用空気の流れを一旦、滞留させ、ブロック間通気路内にこもる時間を長くして、融雪乾燥用空気の熱を融雪乾燥路面体上に十分伝達させるという作用を奏する。
【0015】
さらに、本発明において、融雪乾燥路面体における各くびれブロックの配置構成は、排気口近傍に、融雪乾燥用空気の流れを阻害する形状のくびれ部が形成されたくびれブロックを配置していることが好ましい。これにより、排気口近傍にまで移動した融雪乾燥用空気の流れを直ちに排出するのではなく、排気口からの排気量を抑制してできるだけ広く充満させる。したがって、ブロック間通気路内で過剰気味となった融雪乾燥用空気が、くびれブロック間の微細な隙間から排出され、融雪乾燥路面体の融雪乾燥性能を向上させるという作用を奏する。
【0016】
また、本発明において、融雪乾燥路面体の路面には水をくびれブロック上面へ浸透させる透水層が設けられていることが好ましい。これにより、透水層が融雪乾燥路面体上の雨水や融雪水を下方へと浸透させてくびれブロック上面へと導いて消失させ、路面上に水が滞留しないようにするという作用を奏する。
【0017】
さらに、本発明において、くびれブロックは、その上面からブロック間通気路の上端までの厚さが5cm以下に形成されていることが好ましい。これにより、ブロック間通気路を通過する冷暖房用空気の熱気が5cm以下の厚さのブロック部分を介して路面まで十分に伝達するし、通常の道路に使われるブロック素材であれば車両等の重量を支えられる強度を備えられる。
【0018】
また、本発明において、ブロック間通気路は、雨水桝に連通する排気口が形成されていることが好ましい。これにより、ブロック間通気路に行き渡った融雪乾燥用空気が雨水桝から排気されると、雨水桝に捨てられた除雪の雪を融かすという作用を奏し、雨水桝を融雪槽としても利用できる。
【0019】
さらに、本発明において、建築物には、さらに太陽光発電手段が備えられているとともに、その太陽光発電手段によって得られる電力を使って水を電気分解することにより生成される水素および酸素を使用する燃料電池が配置されており、冷暖房手段は、前記燃料電池から得られる電力によって作動するとともに前記燃料電池の廃熱を熱交換に利用する熱交換器を有していることが好ましい。これにより、太陽光発電手段が燃料電池の燃料を生成し、燃料電池が冷暖房手段を動作させる電力と熱交換に利用する熱を生成する作用を奏し、化石燃料に依存せず、二酸化炭素排出量を削減する。
【0020】
さらに、本発明において、送気路には、冷暖房手段が配置されている空間から冷暖房用空気を融雪乾燥路面体へ直接的に供給するための補助送気路が連通されており、その補助送気路には送気量調整弁が設けられていることが好ましい。これにより、降雪量や降雨量が多い場合には、融雪乾燥用空気を通気スペースへ供給するだけでなく、一部を直接的に融雪乾燥路面体へ送気するという作用を奏する。
【0021】
また、本発明において、強制送気手段は、少なくとも送気路と補助送気路とが連通する位置より下流側に設けられていることが好ましい。これにより、1つの強制送気手段が、各部屋を巡回して屋根裏の通気スペースに集気された冷暖房用空気を送気路から融雪乾燥路面体へ送気するとともに、冷暖房手段から直接的に補助送気路へ供給される融雪乾燥用空気も融雪乾燥路面体へ送気するという作用を奏する。
【0022】
また、本発明に係る廃熱利用型融雪乾燥システムの特徴は、冷暖房手段を備えた施設と、この施設で冷暖房に使用した冷暖房用空気を利用して融雪したり雨で濡れた路面を乾燥させる融雪乾燥路面体とから構成される廃熱利用型融雪乾燥システムであって、前記施設には、前記冷暖房用空気を前記融雪乾燥路面体に送気する送気路が設けられており、この送気路には、前記冷暖房用空気を前記融雪乾燥路面体に送風する強制送気手段が取り付けられており、前記融雪乾燥路面体は、高さ方向の中ほどに細くせばめられたくびれ部が形成されたくびれブロックを複数個整然配置して構成されており、それらのくびれ部間にブロック間通気路が形成されている点にある。
【0023】
そして、このような構成を採用したことにより、くびれブロックを複数個整然配置するだけで、隣接するくびれブロックのくびれ部間にブロック間通気路が形成されるので、別途、通気路を敷設する必要がなくなり、イニシャルコストが低減されるし、くびれブロックが損傷しても損傷したブロックのみを交換すればよいので修理作業や修理コストの負担が低減される。さらに、強制送気手段が施設内で冷暖房に使用された冷暖房用空気をブロック間通気路に送気することにより路面を常に0℃以上の乾燥状態に保持し、できるだけ雪が積もる前に溶かし、また雨が水溜まりにならないように乾燥させ、しかも乾燥により雑草が生えないという作用を奏する。
【0024】
また、本発明において、くびれブロックは、ブロック間通気路を流れる融雪乾燥用空気が、その流れをくびれ部によって変えられる経路を形成するように、隣接するくびれブロックとの位置をずらして配置されていることが好ましい。これにより、くびれブロックのくびれ部が融雪乾燥用空気の流れを変えて、ブロック間通気路の隅々まで融雪乾燥用空気を行き渡らせるという作用を奏する。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る廃熱利用型融雪乾燥システムの実施形態の一例を図面を用いて説明する。
【0026】
図1は、本発明に係る廃熱利用型融雪乾燥システム1の第1実施形態の概略図である。本第1実施形態の廃熱利用型融雪乾燥システム1は、住宅、マンション、工場、公共施設等の建築物2と、その建築物2の周辺に設けられ、前記建築物2で冷暖房に使用した熱を利用して融雪したり雨で濡れた路面を乾燥させる融雪乾燥路面体3aとから構成されている。
【0027】
『建築物2の構成について』
建築物2には、床下、壁内、天井裏等の所定箇所に通気スペースが形成されている。本第1実施形態では、建築物2の外壁4と内壁5との間、床下空間S1と1階部屋S2との間、1階部屋S2と2階部屋S3との間、2階部屋S3と屋根裏空間S4との間、および屋根6と屋根裏空間S4との間に、それぞれ互いに連通する通気スペース7が形成されている。そして、床下空間S1、1階部屋S2、2階部屋S3、および屋根裏空間S4のそれぞれには、通気スペース7と連通する通気孔8が形成されている。なお、通気孔8は、1階部屋S2と2階部屋S3の床、壁および天井のうち、いずれか2ヶ所に形成していれば空気の流れを形成することができるが、本第1実施形態では、空気の巡回効率を向上させるために、床、壁および天井のすべてに通気孔8を形成している。
【0028】
床下空間S1には、建築物2の各部屋に冷暖房用空気を供給するための冷暖房手段10が設置されている。この冷暖房手段10は、熱交換器10aで空気との熱交換を行って冷暖房用空気を生成するようになっている。また、本第1実施形態における冷暖房手段10は、水素と酸素を燃料とする燃料電池9により生成される電気で作動するようになっており、さらに電気が生成される際に発生する廃熱を熱交換器10aで利用するようになっている。しかも燃料電池9の燃料は、建築物2の屋根6に設けられたソーラパネル等の太陽光発電手段11によって生成される電気を使って、電気分解槽12の水を電気分解することにより得られる水素および酸素を利用している。この燃料は、一旦、貯蔵部12aに貯蔵されるようになっており、消費量の急激な変動や悪天候に燃料生成の低下が生じても安定供給できるようになっている。もちろん、通常の燃料タンクを併設してもよい。仮に燃料が枯渇した場合には、一般の電力を使用したり、風力発電や太陽光発電の余剰電力を蓄電した蓄電池の電力を使用する。したがって、本第1実施形態では、化石燃料をほとんど使用する必要がなく、二酸化炭素の排出量の低減につながる。
【0029】
また、冷暖房手段10の近傍には、屋外空気を吸入する外気吸入部13が設けられており、床下空間S1の温度や湿度を調整するようになっている。前記外気吸入部13は、屋外と床下空間S1とをつなぐパイプ13aに吸気量調整弁13bを備えており、この給気量調整弁13bは、冷暖房手段10の温湿制御部10bによって外気の吸気量を自動的に調整するようになっている。さらに、床下空間S1の上面に形成された通気孔8には、冷暖房用空気を通気スペース7へと供給する給気ファン14が取り付けられている。
【0030】
一方、建築物2には、屋根裏空間S4から床下空間S1を経由し、融雪乾燥路面体3aに至るパイプ状の送気路16が設けられている。そして、その送気路16には、強制送気手段である送風ファン17が、任意の位置に設けられており、屋根裏空間S4内に冷暖房用空気を集気し、融雪乾燥用空気として融雪乾燥路面体3aのブロック間通気路21へと強制的に送気するようになっている。本第1実施形態では、第1送風ファン17aが送気路16の入口近傍に設けられている。前記送風ファン17は、各部屋の空気を穏やかに流動させる程度の動力があればよい。
【0031】
また、送気路16には、床下空間S1の融雪乾燥用空気を直接的に融雪乾燥路面体3aへと供給するための補助送気路18が連通されている。この補助送気路18には、送気量調整弁15が設けられており、降雪量や降雨量が多い場合、融雪乾燥用空気を通気スペース7へ供給するだけでなく、融雪乾燥用空気の一部を直接的に融雪乾燥路面体3aへ送風できるようになっている。なお、送気量調整弁15に、降雪量や降雨量を検知する雨雪検知センサー(図示せず)を接続しておき、雪や雨の降り方が激しくなると自動的に送気量調整弁15を開口するようにしてもよい。
【0032】
そして、送気路16および補助送気路18の双方から融雪乾燥用空気を導けるようにするために、第2送風ファン17bが前記送気路16と前記補助送気路18との合流位置より下流側に設けられている。なお、第2送風ファン17bは、建築物2と融雪乾燥路面体3aとの寒暖空気が合流する地点であるブロック間通気路21から結露を生じない程度に離間されていることが好ましい。また、送風ファン17の数は特に限定されるものではなく、建築物2の大きさや構造に応じて増減すればよい。
【0033】
『融雪乾燥路面体3aの構成について』
融雪乾燥路面体3aは、建築物2の周辺の私道や駐車場、歩道、車道等として構成される。図1に示すように、融雪乾燥路面体3aは、敷き固めた基礎砂利B1上に基礎コンクリートB2が打設され、その基礎コンクリートB2上には、図3に示すような、くびれブロック19Aが複数個整然配置される。さらに、くびれブロック19Aの上には、透水性を有する透水層20が配置される。なお、透水層20は、路面上に降った雨や融雪水をくびれブロック19Aの上面へと浸透させるものであればよく、本第1実施形態では細粒アスコンを用いている。
【0034】
くびれブロック19Aについて図3から図4を参照しつつ説明する。図3はくびれブロック19Aの斜視図を示し、図4はくびれブロック19Aを複数個整然配置した融雪乾燥路面体3aの側面概略図を示し、図5は図4の一点鎖線A−Aにおける断面図を示す。図3に示すように、くびれブロック19Aは、その高さ方向の中ほどに細くせばめられたくびれ部19aが形成されている。このため、図4および図5に示すように、くびれブロック19Aを整然配置すると、隣接するくびれブロック19Aのくびれ部19a間に、断面略円形状のブロック間通気路21が形成される。
【0035】
ここで、本第1実施形態では、図5に示すように、くびれブロック19Aが、隣接するくびれブロック19Aとの位置をずらして配置されている。このため、ブロック間通気路21は、送気路16から供給された融雪乾燥用空気の流れをくびれ部19aによって変えられる経路を形成する。したがって、融雪乾燥用空気は、前進方向に流れる空気と、くびれ部19aによって横方向に流れる空気に分散される。また、送気路16については、図6に示すように、その送気方向を、融雪乾燥用空気が、送気路16に最も近いくびれブロック19Aのくびれ部19aに向かって供給されるように設定してもよい。これにより、送気路16から供給された融雪乾燥用空気は、直ちにくびれブロック19Aのくびれ部19aに当たってランダムな方向に分散するため、ブロック間通気路21内に広く行き渡り、滞留する時間も長くなる。
【0036】
なお、本第1実施形態では、くびれ部19aが形成された部分が強度低下につながるおそれがあるため、通気空間をできるだけ大きく取りつつ、応力集中をできるだけ小さくするように、くびれ部19aを曲線的に湾曲させている。このため、ブロック間通気路21の断面形状は略円形状に形成される。しかしながら、図7に示すように、断面形状が略八角形となるようなくびれ部19a’が形成されたくびれブロック19A’を用いても良いし、その他の矩形、菱形等に適宜変更して強度を確保するようにしてもよい。
【0037】
また、図3に示すように、本第1実施形態のくびれブロック19Aは、その上面からブロック間通気路21の上端までの厚さが約5cmに形成されている。これは、融雪乾燥路面体3aの強度と融雪乾燥性能を左右する熱伝達効率とを比較考量して定められるものであり、コンクリート素材であれば5cm以下に形成するのが好ましい。厚さが厚いほど強度は強くなるが、5cmを超えると路面を暖めて乾燥させる効果が低下するおそれがある。また、くびれブロック19Aの材質は、ある程度の透水性を有する材料を用いるのが好ましい。これにより、透水層20を浸透した水分がさらにくびれブロック19Aを浸透するので、融雪乾燥路面体3aの水はけがより一層向上する。
【0038】
さらに、くびれブロック19Aは、その上部周縁部に、図示しないゴム等の弾性部材を取り付けるようにしてもよい。このこの弾性部材は、隣接するくびれブロック19A間の接触面が車両の移動などにより擦れ合って摩耗するのを防止するものである。また、各くびれブロック19A間に適当な隙間を形成して路面上に融雪乾燥用空気を直接的に供給することもできる。なお、弾性部材は、予めくびれブロック19Aに取り付けてもよいし、融雪乾燥路面体3aを構築する際に、各くびれブロック19A間に挿入するようにしてもよい。
【0039】
また、図1、図4および図5に示すように、本第1実施形態におけるブロック間通気路21の排気口22aは、雨水桝22に連通するように設けられており、ブロック間通気路21に拡散された融雪乾燥用空気が最終的に雨水桝22から排気されるようになっている。
【0040】
つぎに、本第1実施形態の廃熱利用型融雪乾燥システム1の作用について説明する。
【0041】
本第1実施形態の廃熱利用型融雪乾燥システム1では、燃料電池を中心とする自立型発電を採用してるため、通常、冷暖房手段10を常時作動させて空調しているとともに、融雪乾燥路面体3aに融雪乾燥用空気を送風している。建築物2内では、1階部屋S2や2階部屋S3の冷房あるいは暖房を行う場合、冷暖房手段10の熱交換器10aにより床下空間S1の空気を熱交換し、冷暖房用空気を床下空間S1に供給する。そして、給気ファン14が床下空間S1から冷暖房用空気を1階部屋S1の床下の通気スペースへ送気する。この床下に供給された冷暖房用空気は、冬期には床暖房として機能し、夏期には湿気を除去する作用を奏する。
【0042】
つづいて、冷暖房用空気は、通気孔8から1階部屋S2に供給されて冷暖房として利用されるとともに、1階の壁内に供給されて断熱材の効果も発揮する。その後、1階部屋S2の天井の通気孔8から2階床下の通気スペース7へと供給されて2階部屋S3の冷暖房として利用されるとともに、2階の壁の断熱材効果を発揮する。2階部屋S3を冷暖房した空気は、2階部屋S3の天井の通気孔7や壁内の通気スペース7から屋根裏の通気スペース7へと供給される。屋根裏では、冷暖房用空気が屋根を暖めて乾燥させるため屋根に降る雪を溶かすことができる。そして、屋根裏空間S4では、送気路16の入口に設けられた第1送気ファン17aが、冷暖房用空気を集気してパイプ状の送気路16に導き、下方へと送気する。さらに、第2送気ファン17bが冷暖房用空気を吸入し、融雪乾燥路面体3aへと導いてブロック間通気路21へ供給する。
【0043】
ブロック間通気路21では、送気路16から冷暖房用空気が融雪乾燥用空気として供給される。供給された融雪乾燥用空気は、くびれ部19aによって分散され、流れの方向を変えながらブロック間通気路21内で広く拡散される。融雪乾燥用空気は、少なくとも0℃に保持されている。これは、建築物2内が一般に20℃以上に設定されているし、燃料電池9から生成される廃熱は60〜90℃程度であって補助送気路18から送風される空気は充分に高温になることから、仮に北海道の厳冬期であっても外気温が−20℃程度であることを考慮すると、融雪乾燥用空気はブロック間通気路21内を0℃以上で供給される。
【0044】
そして、融雪乾燥用空気は0℃以上の暖かく乾燥した空気の熱をくびれブロック19Aを介して路面へ伝え、路面を乾かす。これにより融雪乾燥路面体3aの路面が暖められて乾燥し、雪が降ってきたときには直ちに融雪するようになる。さらに、そのときの融雪水は路面上の透水層20を浸透し、くびれブロック19Aの上面へと導かれて蒸発する。このようにして常に路面を乾燥させる作用が働き、雪ができる限り積もらないようにする。もし、夏期に雨が降ってきた場合、雨水を透水層20から浸透させて乾燥させることにより、できるだけ水溜まりにならないようにする。このため、路面に雑草を生えさせないという作用・効果も奏する。
【0045】
また、くびれブロック19Aの上部周縁部に取り付けたゴム等の弾性部材によって、大型トラックや車両の振動を緩衝し、くびれブロック19A間に生じる衝撃や摩擦を緩和する。しかも、前記弾性部材を適当な間隔で形成すると、くびれブロック19A間に適当な小さい隙間を生じさせることになり、ブロック間通気路21内に滞留する融雪乾燥用空気を直接的に路上へと導いて、融雪乾燥効果を向上させることになる。
【0046】
一方、雪や雨が激しく降る場合、手動あるいは雨雪検知センサーの検知によって補助送気路18の送気量調整弁15を開くようにし、床下空間S1の冷暖房用空気を直接的にブロック間通気路21へ供給する。これにより、各部屋の冷暖房に利用されていない、暖かく乾燥された空気をより多く積極的に融雪乾燥に使用することができる。
【0047】
ブロック間通気路21で拡散された融雪乾燥用空気は、雨水桝22に連通した排気口22aへと移動し、そこから外部へ排気される。このとき雨水桝22に除雪の雪が捨てられている場合、その雪を溶かして融雪槽の役割をも果たせる。
【0048】
一方、建築物2の温度の寒暖を調整する場合、温湿制御部10bが設定温度および湿度に従って吸気量調整弁13bを開放したり閉鎖したりして、屋外空気を床下空間S1に取り入れることで温度および湿度を調整する。
【0049】
また、冷暖房用空気および融雪乾燥用空気は、いずれも冷暖房手段10によって生成されるが、この冷暖房手段10を作動させる電力は燃料電池9により賄われており、熱交換器10aに必要な熱は、各部屋を巡回した後の廃熱や前記燃料電池9の電力生成時に発生する熱を利用している。このため、冷暖房の燃料に化石燃料を使用する必要がなく、二酸化炭素の削減に寄与する。さらに、燃料電池9の燃料は、水素と酸素であるが、それらは太陽光発電手段11によって発電された電力を使用して電気分解槽12で水を電気分解することによって生成する。もちろん太陽光発電手段11によって電力を生成する場合、熱も生成されるため、これを冷暖房に利用することもできる。また、電気分解槽12で発生した水素および酸素を一旦貯蔵部12aに貯蔵して晴天日に燃料を十分に貯蔵しておくことができる。
【0050】
したがって、本第1実施形態によれば、冷暖房手段10により温度調節された冷暖房用空気が、建築物2の床下、壁内および屋根裏に設けられた通気スペース7内を巡って通気孔8から各部屋へ拡散するので、各部屋の冷暖房や床暖房、換気を穏やかに行うことができる。また、外壁4と内壁5間の通気により断熱効果が高められるので、冷暖房コストを低減できるし、常に空気の流れが生じているのでカビや結露の発生を抑制することができる。さらに、屋根裏へ送られた空気が屋根6の表面を暖め、かつ、乾燥させるため、屋根6に降ってくる雪を溶かし、雪降ろし作業を軽減することができる。
【0051】
また、融雪乾燥路面体3aでは、くびれブロック19Aを複数個整然配置するだけで、くびれ部19a間にブロック間通気路21が形成されるので、別途、熱媒体を流通させるためのパイプ等を敷設する必要がなくなり、イニシャルコストを低減することができる。また、くびれブロック19Aが損傷しても損傷したくびれブロック19Aのみを交換すればよいので修理作業や修理コストの負担を低減することができる。
【0052】
さらに、建築物2内で使用された冷暖房空気をブロック間通気路21に送気し、路面を0℃以上の乾燥状態に保持することにより、降ってくる雪を直ちに溶かして雪が積もらないようにし、除雪作業等を軽減することができるし、雨水等も路面に溜まらないようにすることができるし、しかも乾燥により雑草の生育を妨げることができる。
【0053】
また、くびれブロック19Aは、隣接するくびれブロック19Aとの位置をずらして配置されているので、ブロック間通気路21は、送気路16から供給された融雪乾燥用空気の流れをくびれ部19aによって変えられる経路を形成する。これにより、融雪乾燥用空気の流れが様々な方向へ分散し、ブロック間通気路21内の隅々まで行き渡るので、融雪乾燥路面体3aを広い範囲で融雪・乾燥させることができる。
【0054】
さらに、送気路16は、融雪乾燥用空気が、送気路16に最も近いくびれブロック19Aのくびれ部19aに向かって供給されるように、その送気方向が設定されている。このため、送気路16から供給された融雪乾燥用空気は、最初からくびれ部19aによって多様な方向に分散されるため、ブロック間通気路21の経路がどのような経路に形成されていても、融雪乾燥用空気が拡散し、路面の雪の融け残りや雨の消え残りが生じないようにすることができる。
【0055】
また、融雪乾燥路面体3a上に設けられた透水層20は、融雪乾燥路面体3a上の雨水や融雪水を下方へすばやく浸透させて、くびれブロック19A上面へと導いて消失させ、路面上に水が滞留しないようにするので、路面上に水溜まりが発生してしまう頻度をより一層低減し、スリップによる転倒事故を防止することができる。
【0056】
さらに、くびれブロック19Aの上面からブロック間通気路21の上端までの厚さが5cm以下に形成されているくびれブロック19Aにより、通常の道路に使われるブロック素材であれば車両等の重量を支えられる強度を備えていながら、ブロック間通気路21を通過する冷暖房用空気の熱気が路面まで十分に伝達するので、路面の融雪や乾燥を効果的に行うことができる。
【0057】
また、ブロック間通気路21は、雨水桝22に連通されているので、融雪乾燥用空気が雨水桝22から排気され、雨水桝22に捨てられた除雪の雪を溶かすこともできる。
【0058】
さらに、熱交換器10を燃料電池9から得られる電力によって作動させているとともに、前記燃料電池9の廃熱を熱交換に利用し、前記燃料電池9の燃料として、太陽光発電手段11によって得られる電力を使って水を電気分解することにより生成される水素および酸素を使用しているので、化石燃料に依存せず、二酸化炭素排出量を削減することができる。
【0059】
また、送気路16には、補助送気路18が連通されており、降雪量や降雨量が多い場合には、冷暖房用空気の一部を各部屋に巡回させずに直接的に融雪乾燥路面体3aへ送気することができるので、融雪乾燥路面体3aの融雪能力または乾燥能力を増大させることができる。
【0060】
つぎに、本発明に係る廃熱利用型融雪乾燥システムの第2実施形態について、図8から図11を参照しつつ説明する。なお、本第2実施形態の構成のうち、第1実施形態と同一または相当する構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
【0061】
本第2実施形態の特徴は、融雪乾燥路面体3bを構成するくびれブロック19の形状および配置構成の点にある。すなわち、本第2実施形態における融雪乾燥路面体3bの各くびれブロック19の配置構成は、送気路16の送気口16a近傍に、融雪乾燥用空気の流れを分散する形状のくびれ部19bが形成されたくびれブロック19Bを配置し、送気路16の送気口16aから排気口22aに至る中間部分に、融雪乾燥用空気の流れを滞留させる形状のくびれ部19cが形成されたくびれブロック19Cを配置し、排気口22a近傍に、融雪乾燥用空気の流れを阻害する形状のくびれ部19dが形成されたくびれブロック19Dを配置していることを特徴としている。
【0062】
前述したくびれブロック19B,19C,19Dのうち、送気口16a近傍に配置されるくびれブロック19Bは、供給された融雪乾燥用空気の流れを広角な方向に分散させる形状が好ましい。例えば、図8に示すように、水平断面の形状が、菱形に形成されたものが挙げられる。このように、送気口16aに近い位置のくびれブロック19Bは、融雪乾燥用空気を広角状に導くようなくびれ部19bを備えていることが好ましい。これにより、空気の流れを広角方向に分散させて、融雪乾燥用空気を広い領域へ送気する。
【0063】
また、送気口16aから排気口22aに至る中間部分に配置されるくびれブロック19Cは、移動してきた融雪乾燥用空気の流れをまっすぐ排気口22aに向かわせずに、中間部分で籠もらせたり、横方向に流れを変えさせるような形状が好ましい。例えば、図9に示すように、くびれ部19cの水平断面の形状が、略円形に形成されたものが挙げられる。これにより、融雪乾燥用空気が円柱状のくびれ部19cの円周面に沿って滞留したり、渦状の気流となってブロック間通気路21内に滞留しやすい。
【0064】
また、排気口22a近傍に配置されたくびれブロック19Dは、融雪乾燥用空気が排気口22aにまっすぐ向かう流れを邪魔して、斜め方向や横方向、あるいは後退方向に流れを変える形状が好ましい。例えば、図10に示すように、くびれ部19dの水平断面の形状が略矩形状のものが挙げられる。これにより、融雪乾燥用空気の流れを横方向や逆方向に戻し、滞留させる。
【0065】
前述した各くびれブロック19A,19B,19Cは、例えば、図11に示すように、それらの特徴を発揮できる位置に適宜配置される。もちろん、図11の配置構成に限定されるものではない。
【0066】
つぎに、上記くびれブロック19A,19B,19Cを備えた本第2実施形態の作用について説明する。本第2実施形態では、建築物2の送気路16から供給された融雪乾燥用空気は、送気口16aの近傍に配置された水平断面菱形状のくびれブロック19Bに当たり、その流れが広角状に分散される。分散された融雪乾燥用空気は、水平断面円形状のくびれブロック19Cに当たって滞留したり、他の水平断面菱形状のくびれブロック19Bに当たってさらに広角状に分散され、次第に遠方へと拡散される。
【0067】
つづいて、中間部分にまで移動した融雪乾燥用空気は、水平断面円形状のくびれブロック19Cが多く配置されたブロック間通気路21において、円を描くように流れて滞留する。滞留している融雪乾燥用空気からは、くびれブロック19Cを介して路面上に熱が伝わり、乾燥させる。また、くびれブロック19C間の隙間から徐々に0℃以上の乾燥空気が漏れて直接的に路面を乾燥させる。
【0068】
つづいて、排気口22a近傍へと移動された融雪乾燥用空気は、水平断面菱形状のくびれブロック19Bによって、その流れが排気口22aへ向かう方向からずらせれたり、さらに、水平断面矩形状のくびれブロック19Dに当たって、横方向や逆方向へ流れが変えられる。これにより、融雪乾燥用空気が、ブロック間通気路21内により長く滞留する。
【0069】
したがって、本第2実施形態によれば、第1実施形態の効果に加えて、融雪乾燥用空気が、くびれブロック19B,19C,19Dによって広角状に分散されたり、円を描くように流れて滞留されたり、逆方向や横方向に流れを変えられて、より広い範囲で、かつ、長い時間にわたって、ブロック間通気路21内に滞留するため、より多くの熱が路面に伝わり、広い範囲における路面の融雪および乾燥を効果的に行うことができる。
【0070】
なお、本発明に係る廃熱利用型融雪乾燥システム1は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
【0071】
例えば、各実施形態では、建築物2を冷暖房した冷暖房用空気を廃熱として利用しているが、既存のボイラー室や厨房等の暖気が積極的に生じる部屋に、別途、送気路16を連通させて融雪乾燥路面体3に送気するようにしてもよい。また、建築物2としては、一般住宅等に限らず、地下鉄や地下街等の公共施設、工場やサウナ店等の店舗施設も考えられる。
【0072】
また、各実施形態では屋根裏空間S4に集気させた空気を融雪乾燥路面体3に送気させるように送気路16が設けられているが、これに限らず、1階部屋S2や2階部屋S3に集気させるようにし、そこから送気路16を用いて融雪乾燥路面体3に排出するようにしてもよい。
【0073】
さらに、各実施形態では、強制送気手段17として、第1送風ファン17aおよび第2送風ファン17bを設けているが、これに限らず、第2送風ファン17bのみを送気路16と補助送気路18との合流地点より下流側に設けるようにし、送気路16および補助送気路18からの空気を融雪乾燥路面体3へ送気するようにしてもよい。
【0074】
また、各実施形態におけるくびれブロック19の配置構造は、隣接するくびれブロック19の位置をずらして配置し、できるだけ融雪乾燥用空気が滞留するようにしているが、これに限らず、融雪乾燥用空気が流れやすいが、図12に示すように、くびれブロック19を碁盤目状に配置することもできる。
【0075】
また、図12に示すように、融雪乾燥路面体3に連接される送気路16の設置方向は、供給する融雪乾燥用空気が多様な方向へ分散されやすいように適当な角度をなして配置することが好ましい。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、温水パイプや電熱ヒータを使用せずに、くびれ部が形成されたくびれブロックを整然配置するだけで、路面下に融雪乾燥用空気を拡散させるための送気路を形成することができるので、イニシャルコストを低減することができるし、もし、くびれブロックが損傷しても損傷したブロックのみを交換すればよいので修理作業や修理コストの負担が小さくて済む。また、建築物の廃熱を利用して融雪するためランニングコストが安くなることはもちろん、常時、路面下に乾燥空気を送風して路面温度を0℃以上の乾燥状態に保持できるため、雪を速やかに溶かして雪が積もるのを抑制することができるし、夏場には雨で濡れた路面を乾燥させ、雑草を生えにくくすることもでき、しかも二酸化炭素を排出しないため地球温暖化防止に寄与することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る廃熱利用型融雪乾燥システムの第1実施形態の概略図である。
【図2】本第1実施形態における冷暖房手段に関するブロック図である。
【図3】本第1実施形態におけるくびれブロックを示す斜視図である。
【図4】本第1実施形態における融雪乾燥路面体を示す概略側面図である。
【図5】図4のA−A線についての断面図である。
【図6】本第1実施形態におけるブロック間通気路に通じる送気路の他の実施例を示す上面から見た断面図である。
【図7】本第1実施形態におけるくびれブロックの他の実施例を示す斜視図である。
【図8】本発明に係る廃熱利用型融雪乾燥システムの第2実施形態において、主として送気口近傍に配置されるくびれブロックを示す斜視図である。
【図9】本第2実施形態において、主として中間部に配置されるくびれブロックを示す斜視図である。
【図10】本第2実施形態において、主として排気口近傍に配置されるくびれブロックを示す斜視図である。
【図11】本第2実施形態における融雪乾燥路面体を示す上方から見た断面図である。
【図12】本実施形態における融雪乾燥路面体の他の一例を示す上方から見た断面図である。
【符号の説明】
1 廃熱利用型融雪乾燥システム
2 建築物
3 融雪乾燥路面体
3a 融雪乾燥路面体(第1実施形態)
3b 融雪乾燥路面体(第2実施形態)
4 外壁
5 内壁
6 屋根
7 通気スペース
8 通気孔
9 燃料電池
10 冷暖房手段
10a 熱交換器
10b 温湿制御部
11 太陽光発電手段
12 電気分解槽
12a 貯蔵部
13 外気吸入部
13a パイプ
13b 吸気量調整弁
14 給気ファン
15 送気量調整弁
16 送気路
16a 送気口
17 強制送気手段
17a 第1送風ファン
17b 第2送風ファン
18 補助送気路
19 くびれブロック
19A,19A´,19B,19C,19D くびれブロック
19a,19a´,19b,19c,19d くびれ部
20 透水層
21 ブロック間通気路
22 雨水桝
22a 排気口
B1 基礎砂利
B2 基礎コンクリート
S1 床下空間
S2 1階部屋
S3 2階部屋
S4 屋根裏空間

Claims (13)

  1. 冷暖房手段を備えた建築物と、この建築物で冷暖房に使用した熱を利用して融雪したり雨で濡れた路面を乾燥させる融雪乾燥路面体とから構成される廃熱利用型融雪乾燥システムであって、
    前記建築物には、前記冷暖房手段により温度調節された冷暖房用空気を前記建築物内に巡らせるための通気スペースが、床下、壁内および屋根裏に設けられているとともに、前記通気スペースと各部屋とをつなぐ通気孔が形成されており、さらに前記屋根裏の通気スペースから前記融雪乾燥路面体に至る送気路が設けられており、この送気路には、前記冷暖房用空気を集気して融雪乾燥用空気として前記融雪乾燥路面体に送風する強制送気手段が取り付けられており、
    前記融雪乾燥路面体は、高さ方向の中ほどに細くせばめられたくびれ部が形成されたくびれブロックを複数個整然配置して構成されており、それらのくびれ部間にブロック間通気路が形成されていることを特徴とする廃熱利用型融雪乾燥システム。
  2. 請求項1において、くびれブロックは、ブロック間通気路を流れる融雪乾燥用空気が、その流れをくびれ部によって変えられる経路を形成するように、隣接するくびれブロックとの位置をずらして配置されていることを特徴とする廃熱利用型融雪乾燥システム。
  3. 請求項1または請求項2において、融雪乾燥路面体における各くびれブロックの配置構成は、送気路の送気口近傍に、融雪乾燥用空気の流れを分散する形状のくびれ部が形成されたくびれブロックを配置していることを特徴とする廃熱利用型融雪乾燥システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかにおいて、融雪乾燥路面体における各くびれブロックの配置構成は、送気路の送気口から排気口に至る中間部分に、融雪乾燥用空気の流れを滞留させる形状のくびれ部が形成されたくびれブロックを配置していることを特徴とする廃熱利用型融雪乾燥システム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかにおいて、融雪乾燥路面体における各くびれブロックの配置構成は、排気口近傍に、融雪乾燥用空気の流れを阻害する形状のくびれ部が形成されたくびれブロックを配置していることを特徴とする廃熱利用型融雪乾燥システム。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかにおいて、融雪乾燥路面体の路面には水をくびれブロック上面へ浸透させる透水層が設けられていることを特徴とする廃熱利用型融雪乾燥システム。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかにおいて、くびれブロックは、その上面からブロック間通気路の上端までの厚さが5cm以下に形成されていることを特徴とする廃熱利用型融雪乾燥システム。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかにおいて、ブロック間通気路は、雨水桝に連通する排気口が形成されていることを特徴とする廃熱利用型融雪乾燥システム。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかにおいて、建築物には、さらに太陽光発電手段が備えられているとともに、その太陽光発電手段によって得られる電力を使って水を電気分解することにより生成される水素および酸素を使用する燃料電池が配置されており、冷暖房手段は、前記燃料電池から得られる電力によって作動するとともに前記燃料電池の廃熱を熱交換に利用する熱交換器を有していることを特徴とする廃熱利用型融雪乾燥システム。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかにおいて、送気路には、冷暖房手段が配置されている空間から冷暖房用空気を融雪乾燥路面体へ直接的に供給するための補助送気路が連通されており、その補助送気路には送気量調整弁が設けられていることを特徴とする廃熱利用型融雪乾燥システム。
  11. 請求項10において、強制送気手段は、少なくとも送気路と補助送気路とが連通する位置より下流側に設けられていることを特徴とする廃熱利用型融雪乾燥システム。
  12. 冷暖房手段を備えた施設と、この施設で冷暖房に使用した冷暖房用空気を利用して融雪したり雨で濡れた路面を乾燥させる融雪乾燥路面体とから構成される廃熱利用型融雪乾燥システムであって、
    前記施設には、前記冷暖房用空気を前記融雪乾燥路面体に送気する送気路が設けられており、この送気路には、前記冷暖房用空気を前記融雪乾燥路面体に送風する強制送気手段が取り付けられており、
    前記融雪乾燥路面体は、高さ方向の中ほどに細くせばめられたくびれ部が形成されたくびれブロックを複数個整然配置して構成されており、それらのくびれ部間にブロック間通気路が形成されていることを特徴とする廃熱利用型融雪乾燥システム。
  13. 請求項12において、くびれブロックは、ブロック間通気路を流れる融雪乾燥用空気が、その流れをくびれ部によって変えられる経路を形成するように、隣接するくびれブロックとの位置をずらして配置されていること廃熱利用型融雪乾燥システム。
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