WO2011096157A1 - 撮像装置および撮像方法、ならびに前記撮像装置のための画像処理方法 - Google Patents

撮像装置および撮像方法、ならびに前記撮像装置のための画像処理方法 Download PDF

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Abstract

 本発明の撮像装置は、撮像面上に配列された複数の光感知セルを備える撮像素子10と、第1の状態において撮像面10a上に焦点が合っている第1の像を形成し、第2の状態において撮像面10a上に焦点が合っていない第2の像を形成する光学系(14,20)と、撮像素子10から得られる信号を処理する画像処理部220とを備える。画像処理部220は、第2の状態において撮像素子10によって取得された画像から、手振れによるぼやけを減少させた復元画像を生成する手振れぼやけ除去部を備えている。

Description

撮像装置および撮像方法、ならびに前記撮像装置のための画像処理方法
 この発明は、リンギング除去のための画像処理装置および画像処理方法に関する。
 デジタルカメラで画像を撮像すると、CCD(Charge-Coupled Device)、あるいはCMOSの読み出し回路の特性や伝送路の特性により画像にノイズが加わることがある。また、撮像時にフォーカスが合っていないこと(焦点外れ:out-of-focus)による画像のぼやけ(ブラー:blur)や、手振れ(camera shake)などによる画像のぼやけが発生する。このように撮像画像には、撮像画像固有の特性によるノイズに、撮影時の人為的な操作を起因とするぼやけが加わることにより、画像が劣化することになる。これらの「ぼやけ」のうち、撮影(露光)中におけるカメラの運動による画像のぼやけを「ブレ(motion blur)」と称し、焦点外れによるぼやけ(out-of-focus blur)と区別することにする。
 近年、特に高感度撮影の需要が増大していることにより、ぼやけによって劣化した画像(以下、「劣化画像」という)を元の画像(以下、「理想画像」という)にできるだけ近い画像に復元することが必要となる。高感度撮影に要求される、明るくノイズやぼやけのない画像を実現するために、大別して感度をあげるという考え方と、露光時間を長くするという考え方がある。
 しかしながら、感度を高めるとノイズも増幅してしまう、そのため、信号がノイズに埋もれてしまい、ノイズが大半を占める画像になることが多い。一方で露光時間を長くすることで、その場で生じる光を多く蓄積し、ノイズの少ない画像が得られる。この場合、信号がノイズで埋もれることはないが、手振れによって画像にブレが生じるという問題がある。
 そこで、従来、2通りの考え方で露光時間を長くする場合の対処法がとられていた。一つは、レンズシフトやセンサシフトといった光学式手振れ補正である。他方は、得られた画像からブレの方向/大きさを求め、そこから信号処理によって画像を復元するという方法(信号処理による復元方法)である。信号処理による復元方法は、例えば特許文献1、特許文献2、非特許文献1~5などに開示されている。
特開2006-129236号公報 特表2009-522825号公報
Qi Shan, Jiaya Jia, and Aseem Agarwala,"High-quality Motion Deblurring from a Single Image",SIGGRAPH 2008 米司・田中・奥富共著,「直線的手ぶれ画像復元のためのpsfパラメータ推定手法」,情報処理学会研究報告,第2005巻,第38号,p.47-52,2005年 J. Bioucas-Dias, Bayesian wavelet-based image deconvolution: a gem algorithm exploiting a class of heavy-tailed priors", IEEE Trans. Image Proc., vol. 4, pp. 937-951, April 2006. Levin, "Blind Motion Deblurring Using Image Statistics", Advances in Neural Information Processing Systems (NIPS), Dec 2006 Rob Fergus et al., "Removing camera shake from a single image", Barun Singh   Aaron Hertzmann",SIGGRAPH 2006
 光学式手振れ補正は、補正範囲に限界があるため、従来よりも暗い環境で十分な光量を集める場合、稼動範囲が大きくなければならない。しかし、大きくなると移動の際の時間遅れが生じ、また、大型化にはサイズの物理的な限界がある。
 また、信号処理によって、劣化画像から理想画像を復元する方法では、復元された画像にリンギングなどのノイズが発生してしまうという問題がある。「リンギング(ringing)」とは、画像において輝度などが一様な部分(平坦部)が平坦に見えないノイズである。
 図1(a)は、輝度がステップ状に変化する画像(エッジ付近の理想画像)を示す平面図であり、図1(b)は、その輝度分布を模式的に示すグラフである。図2(a)は、図1(a)の画像をカメラで撮影することによって得られた劣化画像(ぼやけ画像:blurred image)を示す平面図であり、図2(b)は、その輝度分布を模式的に示すグラフである。これは、カメラ撮影に際して、水平横方向に手振れが生じたものとする。図2(a)の劣化画像は、手振れによるぼやけ(ブレ)が発生したため、エッジのシャープネスが失われている。図3(a)は、図2(a)の劣化画像を信号処理によって復元した画像を示す平面図であり、図3(b)は、復元画像の輝度分布を模式的に示すグラフである。図3(a)の復元画像には、輝度が周期的に変化する部分が存在している。このような輝度変化が「リンギング」と称されるノイズである。
 特許文献1に示される方法では、エッジ近辺で発生するリンギングをおさえるように、エッジ近辺では復元された結果を利用せず、ぼやけ画像のデータを利用している。この方法では、画面内のエッジの強度に基づいて、ぼやけ画像のデータを利用する重みを決めている。しかしながら、手振れの量が決まらなければ、エッジの強度を決めることができない。エッジの強度が決まらなければ、ぼやけ画像のデータを利用する重みを決めることができない。そのため、リンギングを除去できないという問題があった。
 本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、人間の知覚特性を考慮して、画像の平坦部におけるリンギングを低減させる画像処理を行う撮像装置を提供することにある。
 本発明の撮像装置は、撮像面上に配列された複数の光感知セルを備える撮像素子と、第1の状態において前記撮像面上に焦点が合っている第1の像を形成し、第2の状態において前記撮像面上に焦点が合っていない第2の像を形成する光学系と、前記撮像素子から得られる信号を処理する画像処理部と、を備え、前記画像処理部は、前記第2の状態において前記撮像素子によって取得された画像から、手振れによるぼやけを減少させた復元画像を生成する。
 ある好ましい実施形態において、前記第2の状態における焦点外れぼやけを規定する点広がり関数を記録するメモリを備え、前記画像処理部は、撮像時における焦点外れぼやけを規定する点広がり関数を前記メモリから読み出し、復元画像の生成に用いる。
 ある好ましい実施形態において、前記光学系は、結像レンズと、前記撮像素子上に設けられたマイクロレンズのアレイとを含み、前記マイクロレンズは、焦点距離が変化する非固体レンズである。
 ある好ましい実施形態において、前記光学系は、焦点距離が変化する非固体レンズを含む。
 ある好ましい実施形態において、表示部を更に備え、前記第1の状態において前記撮像素子によって取得された画像を前記表示部に表示する。
 本発明のプログラムは、撮像面上に配列された複数の光感知セルを備える撮像素子と、前記撮像面上に像を形成する光学系と、前記撮像素子から得られる信号を処理する画像処理部とを備える撮像装置の動作を制御するプログラムであって、前記光学系により、前記撮像面上に焦点が合っている第1の像を形成させるステップと、前記光学系により、前記撮像面上に焦点が合っていない第2の像を形成させるステップと、前記画像処理部により、前記第2の状態において前記撮像素子によって取得された画像から、手振れによるぼやけを減少させた復元画像を生成するステップとを実行させる。
 本発明の撮像素子は、撮像面上に配列された複数の光感知セルと、前記撮像素子上に設けられたマイクロレンズのアレイとを備える撮像素子であって、前記マイクロレンズは、焦点距離が変化する非固体レンズである。
 この発明によれば、特に画像の平坦部分におけるリンギングを低減させることが可能となる。
(a)は、輝度がステップ状に変化する画像(エッジ付近の理想画像)を示す平面図であり、(b)は、その輝度分布を模式的に示すグラフである。 (a)は、図1(a)の画像をカメラで撮影することによって得られた劣化画像(ぼやけ画像:blurred image)を示す平面図であり、(b)は、その輝度分布を模式的に示すグラフである。 (a)は、図2(a)の劣化画像を信号処理によって復元した画像を示す平面図であり、(b)は、復元画像の輝度分布を模式的に示すグラフである。 (a)は、特定の画素がゼロで無い輝度を有し、他の画素がゼロの輝度を有する画像(点像)を模式的に示す図であり、(b)は、焦点外れによるぼやけの点広がり関数PSFを示す図であり、(c)は、(a)の画像に対して、焦点外れによるぼやけの点広がり関数PSFの畳み込みを行うことにより得られる画像を示す図である。 (a)は、結像レンズによる焦点が合っている場合の光線図であり、(b)は、焦点が外れている場合の光線図である。 本実施形態における撮像装置の概略構成を示すブロック図である。 撮像部100における撮像素子10および撮影レンズ20の概略構成を模式的に示す図である。 撮像素子10の撮像面10aの模式的な上面図である。 (a)および(b)は、撮像素子100の一部の断面構成を模式的に示す図である。 (a)は、背景が黒く、小さな輝点を中心に有するパターンを示す図であり、(b)は、焦点ぼやけ(直径b)とマイクロレンズに印加する電圧との関係を示すグラフである。 図6に示す画像処理部220の構成例を示すブロックである。 本発明の実施形態で実行する復元処理の例を示すフローチャートである。
 本発明の実施形態を説明する前に、本発明の基本的原理を説明する。
 本明細書では、撮像面に形成される画像の輝度分布をi(x,y)で表すことにする。座標(x,y)は、撮像面の画素(光感知セル)の位置を示す二次元座標である。画像が例えば行列状に配列されたM×N個の画素からなる場合において、xおよびyが、それぞれ、0≦x≦M-1、0≦y≦N-1の関係を満足する整数であるとすると、画像を構成する個々の画素の位置を座標(x,y)によって特定することができる。ここでは、座標の原点(0、0)を画像の左上隅に置き、x軸は垂直方向、y軸は水平方向に延びるものとする。ただし、座標の取り方は、任意である。
 ぼやけ(blur)のない画像(理想画像または元画像)の輝度分布をs(x,y)とし、ぼやけを規定するPSF、すなわち「点広がり関数(Point Spread Function)」をf(x,y)とすると、以下の式1が成立する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000001
ここで、記号「*」は、畳み込み演算(コンボリューション)を示している。式1は、一般に、以下の式2で表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000002
 画像が、M×N個の画素からなる場合、上記の式2は、以下の式3で表すことができる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000003
 ぼやけの点広がり関数PSFである関数f(x,y)が既知であると、カメラ撮影によって得られた画像i(x,y)に対する逆畳み込み演算(デコンボリューション)により、ぼやけの無い画像s(x,y)を復元することができる。また、f(x,y)が既知でない場合は、画像からf(x,y)を推定した上でs(x,y)を求める必要がある。
 一般に、2つの関数の畳み込みのフーリエ変換は、各関数のフーリエ変換の積によって表される。このため、i(x,y)、s(x,y)、f(x,y)のフーリエ変換を、それぞれ、I(u,v)、S(u,v)、F(u,v)で表すと、式1から、以下の式4が導かれる。なお、(u,v)は、周波数空間における座標であり、それぞれ、実画像におけるx方向およびy方向の空間周波数に対応している。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000004
ここで、記号「・」は、周波数空間における関数の「積」を示している。式(4)を変形すると、以下の式5が得られる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000005
 この式5は、カメラ撮影によって得られた画像i(x,y)のフーリエ変換I(u,v)を、点広がり関数PSFであるf(x,y)のフーリエ変換F(u,v)で除算して得られた関数が、理想画像s(x,y)のフーリエ変換S(u,v)に相当することを示している。すなわち、I(u,v)およびf(x,y)が求まれば、S(u,v)を決定できる。I(u,v)は、カメラ撮影によって得られた画像(劣化画像)をフーリエ変換したものであるため、手振れの点広がり関数PSFを表すf(x,y)が求まれば、信号処理によって劣化画像から画像を復元する(真の画像に近づける)ことが可能になる。
 手振れの点広がり関数PSFを表すf(x,y)は、撮影(露光)中における手振れの軌道に依存する。言い換えると、手振れの軌道はカメラ撮影毎に異なるため、f(x,y)もカメラ撮影毎に変化する。f(x,y)は、カメラ撮影によって得られた1枚または複数枚の画像から推定することも可能であるが、撮影(露光)中におけるカメラの動き(手振れ軌跡)をセンサによって検出して推定することも可能である。しかし、f(x,y)は、推定または測定によって得られるものに過ぎず、何らかの誤差を含む。このため、理想画像s(x,y)を完全に復元することは困難である。
 非特許文献2は、短い露光時間中における手振れの軌道を「等速直線運動」と仮定することにより、その点広がり関数PSFのフーリエ変換をsinc関数で近似することを開示している。手振れの幅をW、手振れの方向をx軸方向とすると、式5の分母であるF(u,v)は、以下の式6で示される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000006
 式6の右辺は、sinc(ジンク)関数であり、その振幅は一定周期毎にゼロ(0)となる。この周期は、手振れの幅Wの逆数(1/W)である。なお、手振れの方向がx軸に対してθの角度を向く場合、F(u、v)は、式6の関数を角度θだけ回転させたものとなる。現実の手振れは、複雑な軌道を描くため、「等速直線運動」の仮定が充分に成立しない場合がある。
 本発明者は、式5の分母であるF(u,v)が低周波数領域で周期的にゼロとなることが、画像の平坦部におけるリンギングの主たる発生原因であることに着目し、本発明を完成した。ここで、「低周波数領域」とは、周波数空間において原点に近い領域であり、画像において輝度分布の空間周波数が相対的に低い領域である。このような低周波数領域は、画像の平坦部(輝度変化が少ない部分)に相当する。
 本発明では、低周波数領域でF(u,v)がゼロにならないような撮像を実現することにより、手振れなどを原因とする劣化画像を復元するに際して画像の平坦部(低空間周波数領域)におけるリンギングを低減することが可能になる。人の目には、画像の平坦部におけるリンギングが目立つため、平坦部でのリンギングを低減すれば、画像の質は格段に向上する。
 本発明の好ましい実施形態では、カメラ撮影に際して、焦点外れによるぼやけを意図的に画像に付与する。本明細書では、手振れによるぼやけの点広がり関数PSFをf1(x,y)で表し、焦点外れによるぼやけの点広がり関数PSFをf2(x,y)で表す。この場合、式1、式4、式5は、それぞれ、以下の式7、式8、式9に変形される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000007
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000008
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000009
ここで、F1(u,v)およびF2(u,v)は、それぞれ、f1(x,y)およびf2(x,y)のフーリエ変換である。
 本発明の好ましい実施形態において、画像に意図的に付与した焦点外れによるぼやけの点広がり関数PSF、すなわちf2(x,y)は、既知である。一般に、焦点外れによるぼやけの点広がり関数PSFは、ピルボックス(pillbox)関数やガウス関数(Gaussian)によって表現され得る。このような関数のフーリエ変換は、焦点外れの程度を適切に調整する限り、周波数ゼロの近傍、すなわち低周波数領域ではゼロにはならない。
 本発明の実施形態では、低周波数領域でゼロにならない関数F2(u,v)をF1(u,v)に加算することにより、少なくとも低周波数領域で式9の分母がゼロにならないようにする。その結果、画像の「平坦部」におけるリンギングノイズを低減し、それによって、リンギングが目立たない高質な画像の復元を実現する。以下、焦点外れを生じさせることにより、画像の「平坦部」においてリンギングを低減できる理由を説明する。
 図4(a)は、特定の画素がゼロで無い輝度を有し、他の画素がゼロの輝度を有する画像(点像)を模式的に示す図である。図4(b)は、焦点外れによるぼやけの点広がり関数PSFを示す図であり、図4(b)の左側のグラフはピルボックス関数の一例を示し、右側のグラフはガウス関数の一例を示している。図4(c)は、図4(a)の画像に対して、焦点外れによるぼやけの点広がり関数PSFの畳み込みを行うことにより得られる画像を示す図である。図4(c)の画像では、焦点外れによるぼやけが生じている。このぼやけは、手振れによるぼやけとは異なり、中心から対称に広がる輝度の分布を有している。ぼやけの程度は、厳密には点広がり関数PSFによって規定されるが、概略的には、点像の広がりの大きさ(直径または半径)によって評価され得る。
 次に、焦点外れのぼやけについて詳細を説明する。
 図5(a)は、結像レンズによる焦点が合っている場合の光線図であり、図5(b)は、焦点が外れている場合の光線図である。図5(a)の例では、レンズから距離Aだけ離れた点Sが、レンズから距離Bだけ離れた撮像面上に点sの像を形成している。
 図5(a)では、距離Bはレンズの焦点距離Cに一致している。一方、図5(b)では、距離Bはレンズの焦点距離Cに一致していないため、撮像面上における像はぼやけており、その輝度分布は直径bの広がりを有している。
 ぼやけの広がりの大きさ(直径b)は、以下の式10で近似的に示すことができる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000010
ここで、γはレンズの開口径である。
 式10からわかるように、bの大きさは、撮像時におけるレンズと被写体との距離A、レンズと撮像面との距離B、焦点距離C、レンズ開口径γに依存して変化し得る。
 撮像面上における点像の輝度分布は、焦点外れのぼやけを示す点広がり関数PSFに応じて、例えばピルボックス関数またはガウス関数で近似的に表現することができる。
 この点広がり関数PSFをピルボックス関数で近似した場合、PSFすなわちf2(x,y)は、以下の式11で表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000011
ここで、circ(X)は、Xの絶対値が1/2以下のときに1の値を持ち、それ以外は0の値を持つ円形関数である。一方、焦点外れによるぼやけの点広がり関数PSFをガウス関数で近似した場合、f2(x,y)は、以下の式12で表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000012
σは、ガウス分布の標準偏差であり、例えば、点像のぼやけの広がり(半径b/2)程度の値と置くことができる。このように、焦点外れによるぼやけのPSF、すなわちf2(x,y)は、図5(b)に示す撮像面上の像から測定によって求めることができる。なお、点広がり関数PSFは、結像レンズの収差が小さいほど、ピルボックス関数で良く近似することができる。
 本発明の実施形態では、後述するように、レンズの焦点距離を可変としている。その結果、1つの撮像装置において、焦点外れのぼやけを示す点広がり関数PSF、すなわちf2(x,y)を調整可能にしている。そして、撮像装置による撮影に際して、そのときの焦点外れによるぼやけを規定するf2(x,y)は、本発明の好ましい実施形態では「既知」である。
 ピルボックス関数のフーリエ変換は0次の第1種ベッセル関数J0であり、ガウス関数のフーリエ変換はガウス関数である。このような関数F2(u,v)は、いずれも、(u,v)=(0,0)で最大となり、低周波数領域で相対的に大きな値を有している。また、ベッセル関数は特定の周波数でゼロとなるが、ガウス関数はゼロにならない。このため、低周波数領域において、F1(u,v)およびF2(u,v)が同一周波数でゼロにならず、F1(u,v)+F2(u,v)はゼロ以外の値を有している。
 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、少なくとも低周波数領域で式9の分母がゼロにならないようできる。その結果、画像の「平坦部」におけるリンギングノイズを低減し、それによって、リンギングが目立たない高質な画像の復元を実現できる。
 以下、本発明による撮像装置の第1の実施形態を説明する。
 図6は、本実施形態における撮像装置の概略構成を示すブロック図である。
 本実施形態の撮像装置は、デジタル式の電子カメラであるが、これに限定されない。本実施形態の撮像装置は、図6に例示するように、撮像部100と、各種信号処理を行う信号処理部200と、撮像によって取得した画像を表示する撮像表示部300と、画像のデータを記録する記録部400と、各部を制御するシステム制御部500とを備える。本実施形態の撮像装置が公知の撮像装置と異なる主な点は、撮像部100の構成および信号処理部200の動作にある。したがって、以下の説明では、主として撮像部100および信号処理部200を詳しく説明する。
 本実施形態における撮像部100は、撮像面10a上に配列された複数の光感知セル(フォトダイオード)を備える撮像素子(イメージセンサ)10と、絞り機能を有するシャッタ15と、撮像素子10の撮像面10a上に像を形成するため撮影レンズ20とを有している。撮像素子10の典型例は、CCDまたはCMOSセンサである。撮像素子10の撮像面10aに対向する位置には、マイクロレンズ14のアレイが設けられている。撮影レンズ20は、公知の構成を有しており、現実には複数のレンズから構成されたレンズユニットであり得る。シャッタ15および撮影レンズ20は、不図示の機構によって駆動され、光学ズーミング、自動露光(AE:Auto Exposure),オートフォーカス(AF:Auto Focus)に必要な動作が実行される。
 更に、撮像部100は、撮像素子10を駆動する撮像素子駆動部30およびマイクロレンズ駆動部40を備えている。撮像素子駆動部30は、例えばCCDドライバなどの半導体集積回路から構成され得る。撮像素子駆動部30は、撮像素子10を駆動することにより、撮像素子10からアナログ信号(光電変換信号)を読み出してデジタル信号に変換する。マイクロレンズ駆動部40は、マイクロレンズ14aを駆動することにより、撮像面10a上で形成される像の焦点ぼやけを調整する。
 本実施形態における信号処理部200は、画像処理部(イメージプロセッサ)220、メモリ240、インターフェース(IF)部260を備えている。信号処理部200は、液晶表示パネルなどの表示部300、および、メモリカードなどの記録媒体400に接続されている。
 画像処理部220は、色調補正、解像度変更、データ圧縮などの各種信号処理を行うほか、本発明による劣化画像の復元処理を実行する。画像処理部220は、公知のデジタル信号処理プロセッサ(DSP)などハードウェアと、画像処理を実行するためのソフトウェアとの組合せによって好適に実現される。メモリ240は、DRAMなどによって構成される。このメモリ240は、撮像部100から得られた画像データを記録するとともに、画像処理部220によって各種の画像処理を受けた画像データや、圧縮された画像データを一時的に記録する。画像データは、アナログ信号に変換された後、表示部300によって表示され、あるいは、デジタル信号のままインターフェース部260を介して記録媒体400に記録される。画像データは、不図示の通信装置を介して、無線または有線で他の装置(不図示)に送信されてもよい。
 上記の構成要素は、不図示の中央演算処理ユニット(CPU)およびフラッシュメモリを含むシステム制御部500によって制御される。なお、本実施形態の撮像装置は、光学ファインダ、電源(電池)、フラッシュライトなどの公知の構成要素を備え得るが、それらの説明は本発明の理解に特に必要でないため省略する。
 次に図7から図9を参照しながら、撮像部100の構成をより詳しく説明する。
 図7は、撮像部100における撮像素子10および撮影レンズ20の概略構成を模式的に示している。図7の撮像素子10は、撮像面10aを有しており、撮像面10a上には複数の光感知セルが配列されている。図8は、撮像面10aの模式的な上面図である。この例では、複数の光感知セル1が行列状に配列されている。光感知セル1の配列形態は、図示されている例に限られず、個々の光感知セルの平面形状も正方形に限定されない。なお、カラーの画像信号を生成するため、典型的には、原色カラーフィルタまたは補色カラーフィルタが個々の光感知セル1の上に配置されている。ただし、3つの撮像素子を備え、例えばRGBの3色に光を分離した後、それぞれの色の光を別々の撮像素子に入射させる構成を採用しても良い。
 図9は、撮像素子100の一部の断面構成を模式的に示している。図9では、6個の光感知セルの断面が示されている。図9からわかるように、撮像素子100は、半導体チップ11の表面に形成された光電変換領域12のアレイと、半導体チップの表面を覆う絶縁層13と、個々の光電変換領域12に対向するマイクロレンズ14のアレイと、マイクロレンズ14を駆動する電極15とを備えている。本実施形態の例では、9個(3行3列)の光感知セルに対して1つのマイクロレンズ14が割り当てられている。個々のマイクロレンズ14がカバーする光感知セルの数は、上記の例に限定されない。
 マイクロレンズ14は、セル内に設けられた比重の等しいオイル部分14aおよび水溶液部分14bを備える「液体レンズ」である。マイクロレンズ14は、オイル部分14aと水溶液部分14bの界面(液-液界面)の曲率が電極15の電位に応じて変化する構造を有している。具体的には、電極15の電圧に応じて発生した静電力により、水溶液部分14bが電極15に引き寄せられ、オイル部分14aを湾曲させる。図9(a)は、電圧印加によって界面の曲率が小さくなり、有限の焦点距離を持つ状態を示している。一方、図9(b)は、界面の曲率が非常に大きく(実質的に無限大となり)、レンズ効果を発揮していない状態を示している。電極15の電位は、図6に示すマイクロレンズ駆動部40によって制御される。
 このようなマイクロレンズ14は、焦点距離が可変であれば、上記の液体レンズに限定されない。例えば「液晶レンズ」を用いても良い。液晶は、複屈折性および誘電率異方性を有する液体であるため、印加電圧に応じて所定方向の屈折率を調整することが可能である。液晶レンズは、印加電圧に応じて屈折率が変化し、それによって焦点距離を変化させるレンズである。このような液晶レンズによっても、焦点距離可変のマイクロレンズ14を実現することが可能である。
 本実施形態の撮像素子100によれば、例えば図9(b)に示す状態で焦点の合った像を撮像面上に形成した後、マイクロレンズ14の働きにより、焦点を意図的に外した像に変化させることが可能になる。なお、焦点の合った像は、通常のオートフォーカス技術により、容易に形成される。
 意図的に焦点を外した状態で撮像を行うとき、露光中の手振れによって画像にブレ(motion blur)が発生したと仮定する。このようにして得られた画像のぼやけの点広がり関数PSFは、前述したように、f1(x,y)およびf2(x,y)を足し合わせたものである。
 マイクロレンズ14の形状は、マイクロレンズ14に印加される電圧に依存するため、焦点外れによるぼやけのPSF、すなわち、f2(x,y)は、マイクロレンズ14に印加される電圧の関数である。
 以下、f2(x,y)の求め方を説明する。
 まず、図10(a)に示すように背景が黒く、小さな輝点を中心に有するパターンを撮影する。このとき、マイクロレンズ14に電圧は印加せず、図6に示す通常の撮影レンズ20で焦点が合った状態にする。
 次に、撮像装置の撮影パラメータ(絞り、露光時間、焦点など)を固定した状態で、マイクロレンズ14に与える電圧のみを変化させる。これにより、像にぼやけが発生するため、撮像面上に結像した点が円状に広がる。こうして、マイクロレンズ14に印加する電圧と点像の広がり(直径b:焦点ぼやけ)との関係を求めることができる。図10(b)は、焦点ぼやけ(直径b)の電圧依存性を示すグラフである。図10(b)に示すように、電圧が上昇するにつれ、焦点ぼやけの程度は大きくなる。これは、電圧の上昇に伴って、マイクロレンズ14による焦点外れの程度が大きくなるためである。
 焦点外れによるぼやけのPSFを、円柱状に点が広がるピルボックス関数で近似する場合、撮像面10aにおける点像の広がり(直径b)が円柱の直径に相当する。このため、点像の広がりを測定すれば、焦点外れのぼやけを示すPSF(ピルボックス関数)を決定することができる。点像の広がりは、撮像面10aにおける画素数で表現することができ、撮像素子100によって容易に検出することができる。
 なお、レンズの形状によっては、収差などにより、点像の面内輝度がガウス分布を示す場合がある。そのような場合は、焦点外れによるぼやけのPSFをガウス関数で近似することが好ましい。撮像面上に広がった点像の輝度分布は、撮像素子100によって測定されるため、その輝度分布から、対応するガウス関数のσを決定することができる。
 このようにして焦点外れのぼやけを規定するPSF(f2(x,y))とマイクロレンズ14に印加する電圧との関係が、予め測定によって決定され、撮像装置が内蔵するメモリのテーブルなどに格納される。このPSF(f2(x,y))は、撮影レンズ20の焦点距離や絞りの開口径などの撮影パラメータにも依存する。すなわち、被写体までの距離が変わると撮影レンズ20の焦点距離が変化し、また、開口径が変わると被写界深度が変化する。したがって、撮影パラメータの値の可能な組み言わせに関連付けて、多数のPSF(f2(x,y))を測定し、メモリに記録させておくことが好ましい。そうすることにより、現実の撮影時において、撮影パラメータに応じた焦点外れのPSF(f2(x,y))を求めることができる。
 次に、ユーザが本実施形態の撮像装置によって撮像を行うときの動作を説明する。
 まず、通常のデジタルカメラによる撮像を行うように、ユーザは被写体に撮像装置を向け、シャッタボタンを半押しすると、自動焦点動作により被写体に焦点が合う。このとき、マイクロレンズ14には電圧が印加されず、図9(b)に示す状態にある。
 ユーザがシャッタボタンを深く押し込むと、撮像素子10の全てのマイクロレンズ14に電圧が印加されるとともに、「露光」が開始される。このとき、撮像素子10の撮像面には焦点外れによってぼやけの発生した像が形成される。また、露光中にユーザによって撮像装置が不安定に動いた場合、撮像素子10の撮像面上を像が移動するため、手振れによるぼやけが加算されることになる。
 信号処理部200は、撮像部100によって取得された信号を受け取る。こうして得られた画像は、式7の左辺にあるi(x、y)で表される劣化画像である。信号処理部200における画像処理部220は、i(x、y)からs(x,y)を復元するための処理を行う。この復元処理のアルゴリズムは、特に限定されず、公知の画像復元処理のいずれであってもよい。
 以下、図11および図12を参照しながら、本実施形態で実行し得る復元処理の一例を説明する。図11は、図6に示す画像処理部220の構成例を示すブロックであり、図12は、復元処理の例を示すフローチャートである。
 まず、図11を参照する。図11に示す画像処理部220は、初期PSF設定部222、画像復元部224、PSF設定部226、およびパラメータ更新部228を備え、劣化画像の入力を得て復元結果を出力する。初期PSF推定部222は、画像復元部224による処理に必要な初期PSFを設定する。この初期PSFは、カメラの運動(軌跡)をジャイロセンサなどのセンサによって検出し、その軌跡に基づいて決定しても良いし、使用者が手動で入力してもよい。なお、画像処理に要する時間を短縮するという観点から、初期PSFは真のPSFに近いことが好ましい。このため、センサによって検出したカメラの軌跡から定まるPSFに対して焦点外れのPSFを加算したPSFを初期PSFに設定することが好ましい。
 画像復元部224は、初期PSFに基づいて劣化画像から復元画像を得る。PSF推定部226は、劣化画像、および、画像復元部224で得た復元画像に基づいてPSFの推定を行う。パラメータ更新部228は、PSF推定部226によって得られたPSF(推定されたPSF)で初期PSF(前回の画像復元に用いたPSF)を更新する。更新されたPSFは、画像復元部224に与えられ、上記の処理が繰り返し実行される。
 図11に示す構成は、画像処理部220の機能ブロックの例であり、画像処理部220は、他の機能ブロックに分割され得る。画像処理部は、例えば公知のハードウェアに画像処理のソフトウェアを組み込むことによっても好適に実現される。
 次に、図12を参照しながら復元処理の概略手順を説明する。
 まず、ステップS1において、劣化画像の読み出しを行う。具体的には、復元処理のベースとなる劣化画像を、画像処理部220が図6のメモリ240から取得する。劣化画像は、図6の撮像部100によって取得された画像であり、本実施形態では、意図的な焦点外れによるぼやけが付与されている。一般には、使用者による撮像部100の振れ(運動)により、手振れによるぼやけ(ブレ)も劣化画像に付与される。
 ステップS2において、初期PSF設定部222は初期PSFを設定する。ステップS3において、画像復元部224は、ステップS1で取得した劣化画像とステップS2で設定した初期PSFとを用いて画像復元処理を実行する。この画像復元処理は、図11の画像復元部224において、公知の復元アルゴリズムによって実行することができる。画像復元部224は、得られた復元画像をいったんメモリ240に記録する。ステップS4では、PSF推定部226が復元画像からPSFの推定を行い、パラメータ更新部228が、推定されたPSFによって前のPSFを更新する。
 ステップS5において、更新前後のPSF、および、更新前後の復元画像の変化が所定の閾値よりも小さいか否かを判定し、小さい場合は処理が収束したと判断する。ステップS6では、復元結果をメモリ240に格納する。
 以下、ステップS2~S3で行うPSF推定および画像復元の詳細を説明する。
 ここでは、非特許文献1に開示されている信号処理法による場合を説明する。非特許文献1の信号処理法による場合、まず初期PSFを与える必要がある。この初期PSFは、手動あるいは、手振れ検知装置(ジャイロセンサなどの外部デバイス)によって与えられる。この初期PSFに基づいて、第1の画像復元が行われる。この段階のPSFは、必ずしも真のPSF(正解)に一致しているものではないが、復元される結果は、劣化画像に比べると原画像に近づいたものとなる。
 続いて、第1の画像復元の結果である第1の復元画像からPSFの推定を行う。第1の復元画像が劣化画像よりも原画像に近づいているため、推定されるPSFは正解に近づく。ここで推定したPSFを用いて、すなわち、初期PSFを次のPSFで更新して、第2の画像復元を行う。この処理をPSFの変化、および、画像復元結果の変化がなくなるまで繰り返し行うことにより、PSF推定と画像復元を同時に行う。
 以下、画像復元処理の更に具体的な方法を述べる。
 まず、画像復元に先立って、初期PSF設定部222により、初期PSFを与える。非特許文献1に開示されている方法では、初期PSFを手動で与えているが、本実施形態では、ジャイロセンサによって取得した動き情報に基づいてPSFの初期値を設定する。
 画像復元部224は、与えられたPSF(最初は初期値、次からは更新値)と劣化画像により、画像の復元を行う。この処理に使用する評価式ELを式13に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000013
ここで、Iは劣化画像、Lはブレおよびぼやけのない画像L、fは点広がり関数PSFである。変数wk、λ1、λ2は手動で設定される「重み」である。Θは、どのような微分を画像に施すかを規定する演算子のセットである。具体的には、0回微分、1回微分(x、y方向それぞれ)、2回微分(x方向に二回、y方向に二回、xとy方向に1回ずつ)の合計6個の微分パラメータを持つ。d*は、微分演算子である。d*を用いてΘを表現すると、Θ={d0、dx、dy、dxx、dxy、dyy}となる。d*により、輝度情報とエッジ情報の両方を用いた処理を行うことが可能になり、輝度だけでは得られない情報も得ることができる。Mは、2次元のマスクであり、画像中の平坦な領域、すなわち局所的なスムーズな領域(Ω)に含まれる画素では「1」の要素、それ以外の画素では「0」の要素を有している。||・||pは、pノルム演算子である。Φ(x)は、自然に観察される画像中の輝度勾配xとその分布密度(対数表示)との関係を近似的に示す関数である。
 式13の右辺における第1項は、復元画像Lと点拡がり関数fとの畳み込みを行って得られる画像と劣化画像Iとの差(距離)を示す項である。画像に対して6個の微分パラメータによる演算を施すことにより、輝度以外の情報に基づいて画像の近似度を評価できる。
 式13の右辺における第2項は、画像内の輝度勾配の性質(「heavy tail」と呼ばれる)を示す項である。Φ(dxL)、Φ(dyL)は、復元画像の輝度勾配をヒストグラム化したときに、勾配が0付近に出現確率の急激なピークが現れ、勾配が大きくなるにつれ出現確率が小さくなるという、統計的性質を持つ。第2項では、x方向の勾配とy方向の勾配のそれぞれに対して、上記の統計的性質を示す分布からの距離を算出している。この統計的性質は、非特許文献3~5に開示されている方法でも利用されている。
 式13の右辺における第3項は、マスクMと微分劣化画像と微分復元画像を用いて、平坦度の評価を行う項である。平坦な領域では、劣化画像と復元画像との間で輝度の勾配値が近い値を持つ。そのため、x、y方向の勾配値の誤差を評価値として用いる。
 式13の右辺を最小化するLを求めることにより、復元画像Lを求めることができる(Lの最適化)。Lの最適化の具体的な計算方法は、非特許文献1に開示されている。
 次に、復元画像Lが得られた後に行う、PSF推定部226による処理を詳しく説明する。
 PSF推定は、画像復元部224で得られた復元画像Lと劣化画像Iとを用いて点拡がり関数fを推定する問題である。fは、以下の式14の右辺を最小化するようにfを決定することにより、点拡がり関数fを求めることができる(fの最適化)。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000014
 式14の右辺における第1項は、式13の右辺における第1項に相当し、復元画像Lと点拡がり関数fとの畳み込みが劣化画像Iに近いか否かを示す評価基準を与える。式14の右辺における第2項は、点拡がり関数fの1ノルムである。第2項は、スパースコーディングと呼ばれる考え方に基づく項である。点拡がり関数fの行例における大部分の要素が0(動きがない)であることから、この最適化項が用いられる。本実施形態では、非特許文献1と同様に「interior point method」による最適化を行い、全体最適化を実現できる。
 なお、画像復元の手順は、上記の例に限定されない。例えば、リチャードソンルーシ(LR)法やウィーナフィルタ法を用いても良い。
 本実施形態における画像復元で重要な点は、意図的に与える焦点はずれによるぼやけの点拡がり関数PSFを既知とすることにある。動きの情報は、ジャイロセンサによって取得できるため、焦点はずれが生じても、その点広がり関数PSFが既知であれば、LR法などの従来から知られている簡便な手法を適用して画像の復元を実現することができる。このため、信号処理にかかる負担を軽減させることが可能になる。
 本実施形態では、手振れによるぼやけを規定するPSFをも推定の対象とするブラインド・デコンボリューションによって画像の復元を行ったが、本発明はこれに限定されない。撮像装置に取り付けられたジャイロセンサによって「手振れ軌跡」を高い精度で検出できれば、検出した手振れ軌跡に基づいて得られたPSFを画像復元処理のための単なる初期値として用いるだけではなく、手触れによるぼやけを規定する最終的なPSFとして用いても良い。この場合、焦点外れによるぼやけを規定するPSFも既知であり、ぼやけの点広がり関数がすべて既知となるため、推定すべきは復元画像のみとなる。
 このように本実施形態によれば、復元方法の種類によらず、劣化画像に意図的な焦点外れによるぼやけが付加されるため、手振れによるぼやけ(ブレ)で劣化した画像を復元した場合でも、画像の平坦部でリンギングが目立たないという効果が得られる。
 なお、焦点距離を可変とする構成は、本実施形態における構成に限定されない。撮影レンズによって焦点の合った像を形成した後、撮影レンズの焦点位置をずらすため、露光中にオートフォーカス制御のループに意図的なオフセットを与えるようにしてもよい。また、一様な液晶層を一対の基板間に封入した液晶セルを光路中に挿入しておき、液晶層に電圧を印加する状態と印加しない状態との間でスイッチングを行ってもよい。このような構成を採用しても、露光中に撮影レンズの焦点位置をシフトさせ、焦点外れによるぼやけを付与することができる。
 本発明の撮像装置は、平坦部でリンギングの少ない画像を復元できるため、電子スチルカメラなどとして利用可能である。
10  撮像素子
20  撮影レンズ
15  絞り機能を有するシャッタ
30  撮像素子駆動部
40  マイクロレンズ駆動部
100 撮像部
200 信号処理部
220 画像処理部
240 メモリ
260 インターフェース(IF)
300 表示部
400 記録媒体
500 システム制御部

Claims (7)

  1.  撮像面上に配列された複数の光感知セルを備える撮像素子と、
     第1の状態において前記撮像面上に焦点が合っている第1の像を形成し、第2の状態において前記撮像面上に焦点が合っていない第2の像を形成する光学系と、
     前記撮像素子から得られる信号を処理する画像処理部と、
    を備え、
     前記画像処理部は、
     前記第2の状態において前記撮像素子によって取得された画像から、手振れによるぼやけを減少させた復元画像を生成する、撮像装置。
  2.  前記第2の状態における焦点外れぼやけを規定する点広がり関数を記録するメモリを備え、
     前記画像処理部は、撮像時における焦点外れぼやけを規定する点広がり関数を前記メモリから読み出し、復元画像の生成に用いる、請求項1に記載の撮像装置。
  3.  前記光学系は、結像レンズと、前記撮像素子上に設けられたマイクロレンズのアレイとを含み、前記マイクロレンズは、焦点距離が変化する非固体レンズである、請求項1または2に記載の撮像装置。
  4.  前記光学系は、焦点距離が変化する非固体レンズを含む、請求項1または2に記載の撮像装置。
  5.  表示部を更に備え、
     前記第1の状態において前記撮像素子によって取得された画像を前記表示部に表示する、請求項1から4のいずれかに記載の撮像装置。
  6.  撮像面上に配列された複数の光感知セルを備える撮像素子と、前記撮像面上に像を形成する光学系と、前記撮像素子から得られる信号を処理する画像処理部とを備える撮像装置の動作を制御するプログラムであって、
     前記光学系により、前記撮像面上に焦点が合っている第1の像を形成させるステップと、
     前記光学系により、前記撮像面上に焦点が合っていない第2の像を形成させるステップと、
     前記画像処理部により、前記第2の状態において前記撮像素子によって取得された画像から、手振れによるぼやけを減少させた復元画像を生成するステップと
    を実行するプログラム。
  7.  撮像面上に配列された複数の光感知セルと、
     前記撮像素子上に設けられたマイクロレンズのアレイと
    を備える撮像素子であって、
     前記マイクロレンズは、焦点距離が変化する非固体レンズである、撮像素子。
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