WO2011092966A1 - 照明装置、表示装置、及びテレビ受信装置 - Google Patents

Abstract

　照明装置において外部との接続に係る端子の接続信頼性を向上させることを目的とする。本発明に係るバックライト装置（１２）は、端部にアウタリード（１８ｃ）（外部接続部）を有する冷陰極管（１８）（光源）と、冷陰極管（１８）を収容するシャーシ（１４）と、シャーシ（１４）に組み付けられ、アウタリード（１８ｃ）が挿通可能とされる挿通路（２５）を保有するとともに挿通路（２５）に通されたアウタリード（１８ｃ）が挟持可能とされる接続端子（２４）を有するコネクタ（２２）とを備え、コネクタ（２２）には、第１の位置と第２の位置とのいずれかに選択的に配され、第１の位置では、挿通路（２５）に対するアウタリード（１８ｃ）の挿通を許容し且つアウタリード（１８ｃ）を挟持する接続端子（２４）の拡がりを許容するのに対し、第２の位置では、挿通路（２５）に対するアウタリード（１８ｃ）の挿通を規制し且つアウタリード（１８ｃ）を挟持した接続端子（２４）の拡がりを規制する規制部（２７）が備えられている。

Description

照明装置、表示装置、及びテレビ受信装置

　本発明は、照明装置、表示装置、及びテレビ受信装置に関する。

　例えば、液晶テレビなどの液晶表示装置に用いる液晶パネルは、自発光しないため、別途に照明装置としてバックライト装置を必要としている。このバックライト装置は、液晶パネルの裏側（表示面とは反対側）に設置されるようになっており、液晶パネル側の面が開口したシャーシと、シャーシ内に収容される多数本の冷陰極管と、シャーシの開口部に配されて冷陰極管が発する光を効率的に液晶パネル側へ放出させるための複数枚の光学部材（拡散シート等）と、各冷陰極管に電力を供給可能なインバータ基板と、冷陰極管とインバータ基板とを電気的に接続するコネクタとを備える。

　バックライト装置における構成部品のうち、コネクタの具体的構造を開示するものの一例として下記特許文献１に記載されたものが知られている。このものは、冷陰極管の端部に設けられたアウタリードを挟持する接続端子と、アウタリードを挟持した接続端子を加圧する加圧部を有する操作部材とを備えることで、アウタリードに対する接続端子の挟持力を高めるようにしている。

特開２００７－４８７１６号公報

（発明が解決しようとする課題）
　ところで、液晶表示装置を搬送などする際に大きな振動や衝撃が作用すると、接続端子によって挟持されたアウタリードが接続端子から外れて接続状態が解除されることが懸念される。上記した特許文献１に記載されたものでは、接続端子を加圧部により加圧することで、アウタリードに対する接続端子の挟持力を高める構成を採用しているものの、搬送時の大きな振動や衝撃に対する耐振動性能や耐衝撃性能を担保するのに特化したものではないため、アウタリードの抜け止めを図る上では十分であるとは言えず、そのため接続信頼性の点において改善の余地があった。

　本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、接続信頼性を向上させることを目的とする。

（課題を解決するための手段）
　本発明の照明装置は、端部に外部接続部を有する光源と、前記光源を収容するシャーシと、前記シャーシに組み付けられ、前記外部接続部が挿通可能とされる挿通路を保有するとともに前記挿通路に通された前記外部接続部が挟持可能とされる接続端子を有するコネクタとを備え、前記コネクタには、第１の位置と第２の位置とのいずれかに選択的に配され、前記第１の位置では、前記挿通路に対する前記外部接続部の挿通を許容し且つ前記外部接続部を挟持する前記接続端子の拡がりを許容するのに対し、前記第２の位置では、前記挿通路に対する前記外部接続部の挿通を規制し且つ前記外部接続部を挟持した前記接続端子の拡がりを規制する規制部が備えられている。

　このようにすれば、規制部を第１の位置に配すると、コネクタにおける挿通路に対する光源の端部における外部接続部の挿通が許容され且つ外部接続部を挟持する接続端子の拡がりが許容される。従って、外部から外部接続部を挿通路に挿通して接続端子に挟持させることができ、また逆に接続端子から外部接続部を外して挿通路に挿通しつつ外部に取り出すことができる。外部接続部を接続端子により挟持させた後、規制部を第２の位置に配すると、挿通路に対する外部接続部の挿通が規制され且つ外部接続部を挟持した接続端子の拡がりが規制される。これにより、例えば当該照明装置に外部から振動や衝撃が作用した場合でも、接続端子が不用意に拡がって挟持された外部接続部が外れたり、外部接続部が挿通路を通って外部に抜け出すような事態が生じるのが防がれる。つまり、第２の位置に配された規制部は、互いに接続される外部接続部と接続端子との双方に対してそれぞれ直接的に作用することで、接続状態が解除されるのを防ぐことができるから、従来に比べて外部接続部と接続端子との接続状態を一層安定的に維持することができ、もって高い接続信頼性を得ることができる。

　本発明の実施態様として、次の構成が好ましい。
（１）前記コネクタは、前記シャーシに組み付けられるとともに前記接続端子を収容するコネクタハウジングを備えており、前記規制部は、前記コネクタハウジングとは別体とされる。このようにすれば、仮に規制部をコネクタハウジングと一体にしたものに比べると、規制部を設計する上での自由度が高いものとされる。

（２）前記規制部は、前記第１の位置と前記第２の位置との間を略直線的に移動するものとされる。このようにすれば、規制部を第１の位置と第２の位置との間で移動させる際に規制部を略直線的に移動するよう操作すればよいから、作業性に優れる。なお、規制部をコネクタハウジングとは別体とすることで、略直線的に移動するような設計を容易に実現することができる。

（３）前記規制部は、その移動方向が前記挿通路に対する前記外部接続部の挿通方向に対して傾斜するものとされる。このようにすれば、仮に規制部の移動方向を外部接続部の挿通方向に対して直交させた場合に比べると、移動に際して規制部を操作し易くなっており、作業性に優れる。

（４）前記規制部と前記コネクタハウジングとの少なくともいずれか一方には、前記挿通路に対する前記外部接続部の挿通方向に対して傾斜するとともに前記規制部の移動をガイドするガイド面が設けられている。このようにすれば、挿通路に対する外部接続部の挿通方向に沿って規制部を操作することで、ガイド面によって規制部の移動をガイドさせることが可能とされる。つまり、外部接続部を挿通路に挿通させて接続端子に接続する作業と、規制部を移動させる作業とで操作対象物の操作方向を統一することができるから、さらに作業性に優れる。

（５）前記規制部は、互いに分割された一対の分割規制部からなり、前記一対の分割規制部は、前記第１の位置では前記挿通路に通じる空隙を保有しつつ互いに離間するのに対し、前記第１の位置から前記第２の位置へ向かうに連れて前記空隙を狭めつつ互いに接近するものとされる。このようにすれば、第１の位置では、一対の分割規制部間に保有される空隙が挿通路に通じるものとされるから、一対の分割規制部における対向面により挿通路に対する外部接続部の位置決めを図ることができる。一対の分割規制部を第１の位置から第２の位置へ移動させると、一対の分割規制部が空隙を狭めつつ互いに接近することで、挿通路に対する外部接続部の挿通が規制され且つ外部接続部を挟持した接続端子の拡がりが規制される。

（６）前記一対の分割規制部は、対称形状とされる。このようにすれば、分割規制部を同一部品とすることができるので、規制部に係るコストを低減することができる。

（７）前記規制部と前記コネクタハウジングとには、前記規制部を前記コネクタハウジングに対して前記第１の位置と前記第２の位置とに選択的に保持可能な保持構造が設けられている。このようにすれば、規制部を第１の位置または第２の位置に位置決め状態に保持することができる。

（８）前記コネクタは、前記シャーシに組み付けられるとともに前記接続端子を収容するコネクタハウジングを備えており、前記規制部は、前記コネクタハウジングに一体形成されている。このようにすれば、仮に規制部をコネクタハウジングとは別体とした場合に比べると、部品点数を削減でき、製造コストの低減を図ることができる。

（９）前記規制部は、ヒンジを介して前記コネクタハウジングに対して繋げられるとともに前記ヒンジを中心にして前記第１の位置と前記第２の位置との間を回動するものとされる。このようにすれば、規制部を第１の位置と第２の位置との間で移動させる際には、規制部をヒンジを中心にして回動するよう操作すればよい。

（１０）前記光源は、軸線方向に沿う線状をなしており、前記規制部は、前記第１の位置では、前記軸線方向及び前記挿通路に対する前記外部接続部の挿通方向との双方に対して交差する方向について前記コネクタハウジングに対して外側に隣り合って配される。このようにすれば、第１の位置とした規制部がコネクタハウジングに対して線状をなす光源の軸線方向について並ぶことが避けられるから、光源の軸線方向について当該照明装置を小型化することが可能とされる。

（１１）前記規制部は、一端側が前記ヒンジにより前記コネクタハウジングに繋げられるのに対し、他端側が前記コネクタハウジングから分離されている。このようにすれば、第１の位置では、規制部は、軸線方向及び挿通路に対する外部接続部の挿通方向との双方に対して交差する方向についてコネクタハウジングに対して片側にのみ隣り合って配されるので、その反対側に空いたスペースを確保することができる。

（１２）前記規制部は、互いに分割される一対の分割規制部からなり、前記一対の分割規制部のうち前記第２の位置における他の分割規制部側とは反対側の端部側が前記ヒンジにより前記コネクタハウジングに繋げられている。このようにすれば、第１の位置では、一対の分割規制部は、コネクタハウジングに対して軸線方向及び挿通路に対する外部接続部の挿通方向との双方に対して交差する方向について両側にそれぞれ隣り合って配されるので、一対の分割規制部を第１の位置に配する上でコネクタハウジングの両側に確保するスペースをそれぞれ小さなものとすることができる。

（１３）前記光源は、軸線方向に沿う線状をなし且つ複数が互いに前記軸線方向及び前記挿通路に対する前記外部接続部の挿通方向との双方に対して交差する方向に沿って並列して配されており、前記規制部は、前記第１の位置では、前記軸線方向について前記コネクタハウジングに対して外側に隣り合って配される。このようにすれば、隣り合う光源の間に第１の状態とした規制部が配されることがないから、規制部が隣り合う光源に干渉し難くなる。言い換えると、規制部に拘わらず隣り合う光源間の間隔を自由に設定することが可能となり、当該照明装置における光学設計の自由度を高めることができる。

（１４）前記接続端子は、前記外部接続部に対して弾性接触可能な一対の弾性接触片を有する。このようにすれば、外部接続部を接続端子における一対の弾性接触片により挟持すると、一対の弾性接触片が外部接続部に対して弾性接触されるので、相互の接続状態を良好に維持することができ、接続信頼性に一層優れる。

（１５）前記シャーシに対して前記光源とは反対側には、前記光源に駆動電力を供給可能な電力供給基板が配されており、前記コネクタは、前記電力供給基板と前記光源とを電気的に中継接続するものとされる。このようにすれば、コネクタにより電力供給基板と光源とを中継接続することで、電力供給基板からの駆動電力を光源に供給することができる。

（１６）前記光源は、冷陰極管からなる。このようにすれば、長寿命化などを図ることができ、また調光を容易に行うことが可能となる。

　次に、上記課題を解決するために、本発明の表示装置は、上記記載の照明装置と、前記照明装置からの光を利用して表示を行う表示パネルとを備える。

　このような表示装置によると、表示パネルに対して光を供給する照明装置が、光源とコネクタとの接続信頼性に優れたものであるため、安定的に表示を行うことが可能となる。

　前記表示パネルとしては液晶パネルを例示することができる。このような表示装置は液晶表示装置として、種々の用途、例えばテレビやパソコンのディスプレイ等に適用でき、特に大型画面用として好適である。

（発明の効果）
　本発明によれば、接続信頼性を向上させることができる。

本発明の実施形態１に係るテレビ受信装置の概略構成を示す分解斜視図 テレビ受信装置が備える液晶表示装置の概略構成を示す分解斜視図 液晶表示装置の長辺方向に沿った断面構成を示す断面図 液晶表示装置に備わる冷陰極管とコネクタとシャーシとの配置構成を示す平面図 液晶表示装置の長辺方向に沿った断面構成を示すものであって、規制部を第２の位置としたコネクタを示す要部拡大断面図 規制部を第２の位置としたコネクタを示す部分切欠正断面図 冷陰極管を取り外した状態において、規制部を第１の位置としたコネクタを示す側断面図 冷陰極管を取り外した状態において、規制部を第１の位置としたコネクタを示す部分切欠正断面図 本発明の実施形態２に係る規制部を第２の位置としたコネクタを示す部分切欠正断面図 冷陰極管を取り外した状態において、規制部を第１の位置としたコネクタを示す部分切欠正断面図 本発明の実施形態３に係る規制部を第２の位置としたコネクタを示す部分切欠正断面図 冷陰極管を取り外した状態において、規制部を第１の位置としたコネクタを示す部分切欠正断面図 本発明の実施形態４に係る規制部を第２の位置としたコネクタを示す側断面図 規制部を第２の位置としたコネクタを示す部分切欠正断面図 冷陰極管を取り外した状態において、規制部を第１の位置としたコネクタを示す側断面図 参考例に係る規制部を第１の位置としたコネクタを示す部分切欠正断面図 冷陰極管を取り外した状態において、規制部を第１の位置としたコネクタを示す側断面図

　＜実施形態１＞
　本発明の実施形態１を図１から図８によって説明する。本実施形態では、液晶表示装置１０について例示する。なお、各図面の一部にはＸ軸、Ｙ軸及びＺ軸を示しており、各軸方向が各図面で示した方向となるように描かれている。また、図２及び図３に示す上側を表側とし、図２及び図３に示す下側を裏側とする。

　本実施形態に係るテレビ受信装置ＴＶは、図１に示すように、液晶表示装置１０（表示装置）と、当該液晶表示装置１０を挟むようにして収容する表裏両キャビネットＣａ，Ｃｂと、電源Ｐと、チューナーＴと、スタンドＳとを備えて構成される。液晶表示装置１０は、全体として横長の方形を成し、図２に示すように、表示パネルである液晶パネル１１と、外部光源であるバックライト装置１２（照明装置）とを備え、これらが枠状をなすベゼル１３などにより一体的に保持されるようになっている。

　次に、液晶表示装置１０を構成する液晶パネル１１及びバックライト装置１２について順次に説明する。液晶パネル１１は、平面視矩形状をなしており、図３に示すように、一対のガラス基板１１ａ，１１ｂが所定のギャップを隔てた状態で貼り合わせられるとともに、両ガラス基板１１ａ，１１ｂ間に液晶層（図示せず）が封入された構成とされる。一方のガラス基板１１ａには、互いに直交するソース配線とゲート配線とに接続されたスイッチング素子（例えばＴＦＴ）と、そのスイッチング素子に接続された画素電極、さらには配向膜等が設けられ、他方のガラス基板１１ｂには、Ｒ（赤色），Ｇ（緑色），Ｂ（青色）等の各着色部が所定配列で配置されたカラーフィルタや対向電極、さらには配向膜等が設けられている。このうち、ソース配線、ゲート配線及び対向電極などには、図示しない駆動回路基板から画像を表示するのに必要な画像データや各種制御信号が供給されるようになっている。なお、両ガラス基板１１ａ，１１ｂの外側にはそれぞれ偏光板１１ｃ，１１ｄが配されている。

　バックライト装置１２は、図２及び図３に示すように、液晶パネル１１の背面直下に光源が配置されてなる、いわゆる直下型のバックライトであり、表側（光出射側、液晶パネル１１側）に開口した略箱型をなすシャーシ１４と、シャーシ１４内に敷設される反射シート１５と、シャーシ１４の開口部１４ｂを覆う形で配される複数枚の光学部材１６と、光学部材１６を保持可能なフレーム１７と、シャーシ１４内に並列した状態で収容される複数本の冷陰極管１８（光源）と、冷陰極管１８の中央側部分を保持するランプクリップ１９と、冷陰極管１８の各端部を遮光するとともに自身が光反射性を備えてなるランプホルダ２０とを有する。さらに、このバックライト装置１２は、シャーシ１４の裏側、つまり冷陰極管１８とは反対側に配されるインバータ基板２１（電力供給基板）と、インバータ基板２１と冷陰極管１８とを電気的に中継接続するためのコネクタ２２とを備えている。

　シャーシ１４は、アルミニウムなどの金属製とされ、液晶パネル１１と同じく平面視矩形状をなす底板１４ａの外周端から側板が立ち上がった構成とされる。この底板１４ａの長辺方向が各図面のＸ軸方向と一致し、短辺方向が同Ｙ軸方向と一致している。底板１４ａは、冷陰極管１８の裏側に対向状に配されており、言い換えると冷陰極管１８における光出射側とは反対側に配されている。反射シート１５は、光の反射性に優れた白色を呈する合成樹脂製とされるとともにシャーシ１４の底板１４ａにおける内面のほぼ全域を覆う形で敷設されていて、冷陰極管１８からの光を光学部材１６側（光出射側）へ反射させる機能を有する。

　光学部材１６は、シャーシ１４の底板１４ａや液晶パネル１１と同様に平面視矩形状をなし、透光性を有する合成樹脂製とされるとともに、裏側の冷陰極管１８と表側の液晶パネル１１との間に介在する。光学部材１６は、裏側から順に、例えば拡散板、拡散シート、レンズシート、及び輝度上昇シートにより構成されており、線状光源である各冷陰極管１８から発せられる光を均一な面状の光に変換するなどの機能を有する。

　フレーム１７は、液晶パネル１１や光学部材１６の外周縁部に沿う枠状をなしている。フレーム１７は、光学部材１６の表側に配されるとともにシャーシ１４の側板及び後述するランプホルダ２０との間で光学部材１６の外周縁部を挟持できるようになっている。また、フレーム１７は、液晶パネル１１を裏側から受けることができるようになっていて、液晶パネル１１の表側に配されるベゼル１３との間で液晶パネル１１を挟持可能とされる。

　冷陰極管１８は、線状光源（管状光源）の一種であり、図４に示すように、その軸線方向をシャーシ１４の長辺方向（Ｘ軸方向）と一致させた姿勢でシャーシ１４内に収容されており、複数本が互いの軸線を略平行にし、且つ互いの間に所定の間隔を空けた状態でシャーシ１４の短辺方向（Ｙ軸方向）に沿って並列して配されている。従って、各冷陰極管１８の両端部は、シャーシ１４における長辺方向の両端部において短辺方向に沿って並列して配されている。隣り合う冷陰極管１８間の間隔、つまり配列ピッチは、ほぼ等しいものとされる。

　この冷陰極管１８は、放電管の一種であり、図５に示すように、両端部が封止された断面円形の細長いガラス管１８ａと、ガラス管１８ａの両端部の内側に封入された一対の電極部１８ｂと、ガラス管１８ａの両端部から外部に突出する一対のアウタリード１８ｃとを備える。この冷陰極管１８は、ガラス管１８ａが一直線状をなすとともに電極部１８ｂが二方向（図３及び図４に示す右方と左方）に分散配置された、いわゆる直管型とされている。ガラス管１８ａは、内部に発光物質である水銀などが封入されるとともに、その内壁面に蛍光体（水銀共々図示せず）が塗布されている。電極部１８ｂ及びアウタリード１８ｃは、共に導電性を有する金属材料からなり、このうち特に電極部１８ｂについては耐スパッタ性に優れた合金製とされるのが好ましい。電極部１８ｂは、略カップ状をなしており、ガラス管１８ａの端部内に収容されている。アウタリード１８ｃは、ガラス管１８ａの封止端縁を貫通するとともにガラス管１８ａの軸線方向（Ｘ軸方向、長さ方向）に沿って外部に突出する細長い略円柱状をなしており、その内端部がガラス管１８ａ内の電極部１８ｂに対して接続されることで電極部１８ｂと同電位とされる。

　ランプクリップ１９は、光の反射性に優れた白色を呈する合成樹脂製とされ、図２に示すように、シャーシ１４の底板１４ａにおける内面に対して所定の分布でもって分散配置されている。ランプクリップ１９は、シャーシ１４の底板１４ａに固着されるとともに、各冷陰極管１８の両端部を除いた中央側部分を保持可能とされる。これにより、冷陰極管１８とシャーシ１４の底板１４ａとの間の間隔を一定に維持可能とされる。

　ランプホルダ２０は、光の反射性に優れた白色を呈する合成樹脂製とされ、図２及び図３に示すように、シャーシ１４の短辺方向に沿って延びるとともに、裏側の面が開口した略箱型をなしている。ランプホルダ２０は、シャーシ１４における長辺方向の両端部に一対取り付けられることで、同位置に並列配置された各冷陰極管１８の端部を一括して覆うことができるようになっている。このランプホルダ２０における表側の面には、図３に示すように、段部が形成されていてそこが光学部材１６を載置可能な光学部材載置部２０ａとされる。また、ランプホルダ２０は、光学部材載置部２０ａからシャーシ１４の底板１４ａに向けて傾斜する傾斜部２０ｂを有している。

　インバータ基板２１は、合成樹脂製（例えば紙フェノール製またはガラスエポキシ樹脂製など）の基板上に所定の回路パターンが形成されるとともに、トランスなどの各種電子部品（回路パターン共々図示せず）が実装されてなる。このインバータ基板２１は、液晶表示装置１０の電源Ｐに対して接続されており、その電源Ｐから入力される入力電圧を昇圧し、入力電圧よりも高い出力電圧を冷陰極管１８へ出力するなどして冷陰極管１８の点灯・消灯を制御する機能を有する。インバータ基板２１は、図３に示すように、シャーシ１４の底板１４ａの裏側の面（冷陰極管１８の設置面とは反対側の面）において長辺方向の両端位置に一対ビスにより取り付けられている。インバータ基板２１における端部には、次述するコネクタ２２に対して個別に嵌合接続されるコネクタ接続部２１ａが形成されている。

　コネクタ２２は、図３及び図４に示すように、シャーシ１４に対して冷陰極管１８の両端部に対応した位置、すなわち底板１４ａにおける長辺方向の両端位置に一対一組で配され、且つ底板１４ａの短辺方向（Ｙ軸方向、冷陰極管１８の並列方向）に沿って複数ずつ（冷陰極管１８の本数分）並んで配されている。各コネクタ２２の配列ピッチは、各冷陰極管１８の配列ピッチとほぼ等しくなっている。各コネクタ２２におけるＹ軸方向についての設置位置は、各冷陰極管１８とほぼ同じに揃えられている。また、シャーシ１４の底板１４ａにおける各コネクタ２２の取付位置には、その取り付けを可能とする取付孔１４ｃがＹ軸方向に沿って複数並列して配されている。

　コネクタ２２は、図５に示すように、絶縁性を有する合成樹脂製で全体が略ブロック状をなすコネクタハウジング２３と、コネクタハウジング２３内に収容された接続端子２４とを備えており、シャーシ１４の底板１４ａを内外に貫通した状態で組み付けられている。コネクタハウジング２３のうち、シャーシ１４内に配された部分が、冷陰極管１８の端部（アウタリード１８ｃを含む）を受け入れる光源受入部２３ａとされるのに対し、シャーシ１４外に配された部分が、インバータ基板２１のコネクタ接続部２１ａを受け入れる基板受入部２３ｂとされる。光源受入部２３ａには、冷陰極管１８の端部を受け入れるべく、その外形に倣って円弧状の溝部が形成されている。基板受入部２３ｂには、Ｘ軸方向に沿ってインバータ基板２１側に向けて開口する基板挿入口２３ｃが設けられている。その上で、コネクタハウジング２３には、接続端子２４を収容可能な端子収容室２３ｄが形成されている。端子収容室２３ｄは、光源受入部２３ａから基板受入部２３ｂに跨る範囲に形成され、冷陰極管１８のアウタリード１８ｃを挿通可能な挿通路２５を保有するとともに基板受入部２３ｂにおいて基板挿入口２３ｃに連通している。挿通路２５は、光源受入部２３ａにおいて表側へ向けて開口することで、コネクタ２２の内外にアウタリード１８ｃを出し入れすることが可能とされる。また、光源受入部２３ａにおける外面には、図６に示すように、取付孔１４ｃの縁部に係止することで、コネクタ２２を抜け止め保持可能な保持突起２３ｅが設けられている。なお、アウタリード１８ｃの挿通方向は、Ｚ軸方向と一致している。

　接続端子２４は、端子収容室２３ｄ内に収容されるとともに光源受入部２３ａから基板受入部２３ｂに跨って配される大きさを有している。接続端子２４のうち、上記光源受入部２３ａ内に配された端部が、冷陰極管１８のアウタリード１８ｃに接触される光源接触部２４ａとされるのに対し、上記基板受入部２３ｂ内に配された端部が、インバータ基板２１におけるコネクタ接続部２１ａに接触される基板接触部２４ｂとされる。インバータ基板２１から出力された出力電圧は、コネクタ２２の接続端子２４を介して冷陰極管１８のアウタリード１８ｃ及び電極部１８ｂに入力可能とされる。このうち、基板接触部２４ｂは、１本のバネ部を有しており、コネクタ接続部２１ａに対して弾性接触可能とされる。基板接触部２４ｂに対するコネクタ接続部２１ａの挿抜方向は、Ｘ軸方向とほぼ一致している。

　一方、光源接触部２４ａは、図６に示すように、アウタリード１８ｃを挟持しつつ弾性接触可能な一対の弾性接触片２６を有している。一対の弾性接触片２６は、Ｙ軸方向について対向状に配されており、その間にアウタリード１８ｃを挟み込んで弾性的に保持することが可能とされる。一対の弾性接触片２６に対してアウタリード１８ｃは、Ｚ軸方向に沿って挿抜可能とされ、挿抜時には既述した端子収容室２４ｄにおける挿通路２５を挿通されるようになっている。弾性接触片２６は、基部２６ａと、基部２６ａにおける表側（アウタリード１８ｃの挿入方向の手前側）の端部から裏側（アウタリード１８ｃの挿入方向の奥側）へ向けて内側に折り返された折り返し部分２６ｂとからなり、折り返し部分２６ｂの先端部が基部２６ａに当接されている。つまり、折り返し部分２６ｂは、両端が基部２６ａに対して支持された両持ち状をなしていると言える。一対の弾性接触片２６は、アウタリード１８ｃの挿抜に伴って開閉しつつ弾性変形可能とされており、弾性変形時には、主に基部２６ａの根元位置を支点にしてＹ軸方向について変位するものとされ、拡開時にはＹ軸方向の外側、つまりアウタリード１８ｃ側とは反対側に変位するものとされる。端子収容室２３ｄにおいて閉止状態とされた一対の弾性接触片２６に対してＹ軸方向の外側に確保された空間が、それぞれ各弾性接触片２６の拡開を許容する拡開許容空間ＯＳとされている（図８）。また、弾性接触片２６は、弾性変形時に折り返し部分２６ｂの折り返し基端位置または折り返し先端位置を支点にして変位することも可能である。

　さて、本実施形態に係るコネクタ２２は、アウタリード１８ｃと接続端子２４との接続状態を担保するために規制部２７を備えている。規制部２７は、コネクタハウジング２３とは別体とされ、光源受入部２３ａにおける端子収容室２３ｄ内に組み付けられるものとされる。そして、規制部２７は、コネクタハウジング２３に対して図７及び図８に示す第１の位置と、図５及び図６に示す第２の位置とのいずれかに選択的に配されるものとされ、このうち第１の位置では、挿通路２５に対するアウタリード１８ｃの挿通を許容し且つ接続端子２４の両弾性接触片２６の拡がりを許容するのに対し、第２の位置では、挿通路２５に対するアウタリード１８ｃの挿通を規制し且つ接続端子２４の両弾性接触片２６の拡がりを規制するものとされる。

　詳しくは、規制部２７は、全体として光源受入部２３ａにおける端子収容室２３ｄに倣う外形を有している。規制部２７は、互いに分割された一対の分割規制部２７Ａ，２７Ｂからなり、互いに対称形状とされる。つまり、一対の分割規制部２７Ａ，２７Ｂは、同一部品とされる。端子収容室２３ｄの内周面のうち、Ｘ軸方向についての両内側面は、図５に示すように、Ｚ軸方向に沿ってほぼ真っ直ぐな形状とされるのに対し、Ｙ軸方向（一対の弾性接触片２６の開閉方向）についての両内側面は、図６に示すように、Ｚ軸方向（アウタリード１８ｃの挿抜方向）に対して傾斜状をなしており、ここが各分割規制部２７Ａ，２７Ｂの移動をガイド可能なガイド面２８とされる。一対のガイド面２８は、端子収容室２３ｄにおいてアウタリード１８ｃの挿入方向の手前側（表側）に行くほどＹ軸方向についての間隔が拡がり、奥側（裏側）行くほど同間隔が狭まるような勾配を有している。従って、一対のガイド面２８に沿って一対の分割規制部２７Ａ，２７Ｂを移動させると、一対の分割規制部２７Ａ，２７Ｂは、Ｙ軸方向について接近または離間するよう相対変位することになる。また、分割規制部２７Ａ，２７Ｂにおけるガイド面２８との対向面についても同様の勾配の傾斜面とされている。さらには、分割規制部２７Ａ，２７ＢにおけるＸ軸方向の両端部には、図５及び図７に示すように、一対のガイド突部２９が外向きに突出して形成されているのに対し、端子収容室２３ｄにおけるＸ軸方向についての両内側面には、各ガイド突部２９を受け入れる一対のガイド溝部３０が凹み形成されており、これらガイド突部２９及びガイド溝部３０における互いの対向面が上記したガイド面２８に並行する形態とされる。これらガイド面２８、ガイド突部２９及びガイド溝部３０により、分割規制部２７Ａ，２７Ｂは、コネクタハウジング２３に対してアウタリード１８ｃの挿抜方向であるＺ軸方向に対して傾斜した方向に沿って略直線的に移動するのがガイドされるようになっている。

　一対の分割規制部２７Ａ，２７Ｂは、図６に示すように、各弾性接触片２６の拡開を規制可能な拡開規制部３１と、挿通路２５に対するアウタリード１８ｃの挿通を規制可能な挿通規制部３２とをそれぞれ有している。拡開規制部３１は、分割規制部２７Ａ，２７ＢのうちＺ軸方向の略中央に配されるとともに内向きに突出する形態とされ、その外形が弾性接触片２６の基部２６ａにおける外面に倣い、Ｚ軸方向に沿ってほぼ真っ直ぐな形状とされる。挿通規制部３２は、分割規制部２７Ａ，２７ＢのうちＺ軸方向の表側の端部に配されるとともに内向きに、拡開規制部３１よりもさらに大きく突出する形態とされる。

　一対の分割規制部２７Ａ，２７Ｂを図７及び図８に示す第１の位置に配すると、一部（挿通規制部３２を含む）がコネクタハウジング２３から表側に突出するとともに、互いに対向する挿通規制部３２間にＹ軸方向について所定の空隙Ｃが保有される。この空隙Ｃは、コネクタ２２における挿通路２５に連通していて且つほぼ同じ幅を有しているため、外部のアウタリード１８ｃを空隙Ｃに挿通して引き続いて挿通路２５に挿通したり、逆に弾性接触片２６間に挟持されたアウタリード１８ｃを挿通路２５に挿通して引き続いて空隙Ｃに挿通して外部に取り出すことが可能とされる。このように第１の位置では、挿通規制部３２がコネクタ２２の挿通路２５から退避していると言える。また、空隙Ｃを構成する両挿通規制部３２の対向面にアウタリード１８ｃを摺接させることで、その挿抜動作をガイドすることが可能とされる。一方、この第１の位置では、拡開規制部３１は、接続端子２４の弾性接触片２６からはＺ軸方向及びＹ軸方向について離間した位置に配されており、弾性接触片２６の拡開許容空間ＯＳから退避している。これにより、一対の弾性接触片２６がＹ軸方向について外向きに拡開変形するのが許容され、もってアウタリード１８ｃの挿抜が可能とされる。

　一対の分割規制部２７Ａ，２７Ｂは、図５及び図６に示す第２の位置とされると、その全体がコネクタハウジング２３の端子収容室２３ｄ内に収容される。この第２の位置では、一対の挿通規制部３２が挿通路２５に進出して挿通路２５を外部に対して閉鎖するとともに互いの対向面が当接される。つまり、第１の位置において両挿通規制部３２間に保有されていた空隙Ｃは、第２の位置に至る過程で狭められてなくなっている。これにより、アウタリード１８ｃを挿通路２５に挿通するのがほぼ不可能とされる。一方、この第２の位置では、拡開規制部３１は、弾性接触片２６の基部２６ａに対してＹ軸方向について外側（アウタリード１８ｃとは反対側）に隣接するよう配されており、弾性接触片２６の拡開許容空間ＯＳに進出している。これにより、一対の弾性接触片２６がＹ軸方向について外向き（アウタリード１８ｃから離間する方向）に拡開変形するのが規制される。なお、第２の位置において拡開規制部３１を弾性接触片２６に対して内向き（アウタリード１８ｃ側）に圧接する設定とすれば、弾性接触片２６により挟持されるアウタリード１８ｃに対する接圧をより高めることが可能とされる。

　コネクタハウジング２３に対して分割規制部２７Ａ，２７Ｂを上記のような第１の位置と第２の位置とに選択的に保持するため、コネクタハウジング２３及び分割規制部２７Ａ，２７Ｂには、次に説明する保持構造が設けられている。保持構造は、分割規制部２７Ａ，２７Ｂに設けられた第１保持突部３３及び第２保持突部３４と、コネクタハウジング２３に設けられた保持溝部３５とから構成される。第１保持突部３３及び第２保持突部３４は、分割規制部２７Ａ，２７Ｂのうちガイド面２８との対向面にそれぞれ形成されている。第１保持突部３３及び第２保持突部３４は、Ｚ軸方向について所定の間隔を空けて配されており、第１保持突部３３が相対的に表側に、第２保持突部３４が相対的に裏側に配されている。保持溝部３５は、コネクタハウジング２３のうち端子収容室２３ｄにおけるガイド面２８を有する側壁２３ｆをＹ軸方向に沿って内外に貫通させて形成されている。保持溝部３５におけるＺ軸方向の寸法は、第１保持突部３３と第２保持突部３４との間の外寸とほぼ等しいものとされ、また上記側壁２３ｆのうち保持溝部３５の表側に残された部分におけるＺ軸方向の寸法は、第１保持突部３３と第２保持突部３４との間の外寸よりも小さな内寸とほぼ等しいものとされる。そして、分割規制部２７Ａ，２７Ｂを第１の位置に配すると、図８に示すように、第２保持突部３４が保持溝部３５における表側の縁部に係止されるとともに第１保持突部３３が側壁２３ｆの表側の縁部に係止される。これにより、分割規制部２７Ａ，２７Ｂが第１の位置に保持され、第１の位置からＺ軸方向について表側または裏側に不用意に変位することが防がれる。一方、分割規制部２７Ａ，２７Ｂを第２の位置に配すると、図６に示すように、第１保持突部３３が保持溝部３５における表側の縁部に係止されるとともに第２保持突部３４が保持溝部３５における裏側の縁部に係止される。これにより、分割規制部２７Ａ，２７Ｂが第２の位置に保持され、第２の位置からＺ軸方向について表側または裏側に不用意に変位することが防がれる。

　本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用を説明する。液晶表示装置１０を製造するには、それぞれ別途に製造した液晶パネル１１、バックライト装置１２及びベゼル１３などを組み付けるようにする。以下、主にバックライト装置１２の製造手順について説明する。

　コネクタ２２は、シャーシ１４への組み付けに先立ってコネクタハウジング２３に対して接続端子２４及び規制部２７が装着される。接続端子２４は、コネクタハウジング２３の端子収容室２３ｄ内に収容されることで、光源受入部２３ａから基板受入部２３ｂにわたる範囲に配される。規制部２７を構成する一対の分割規制部２７Ａ，２７Ｂは、光源受入部２３ａにおける端子収容室２３ｄ内に収容される。このとき、一対の分割規制部２７Ａ，２７Ｂは、図７及び図８に示すように、第１の位置に組み付けられる。この状態では、両挿通規制部３２間に挿通路２５に通じる空隙Ｃが保有されるとともに、両拡開規制部３１が接続端子２４の両弾性接触片２６との間に拡開許容空間ＯＳよりも大きな間隔を空けて配されている。つまり、挿通規制部３２及び拡開規制部３１は、それぞれ挿通路２５及び拡開許容空間ＯＳから退避した配置とされる。

　上記のように規制部２７を第１の位置に組み付けた各コネクタ２２をシャーシ１４に組み付けるとともに各ランプクリップ１９についてもシャーシ１４に取り付け、さらにシャーシ１４内に反射シート１５を敷設する作業を行う。続いて、各冷陰極管１８をシャーシ１４内に収容する作業を行う。冷陰極管１８をシャーシ１４内に収容すると、冷陰極管１８の各端部がＺ軸方向に沿ってそれぞれ各コネクタ２２のコネクタハウジング２３における光源受入部２３ａ内に進入する。このとき、各アウタリード１８ｃは、規制部２７における挿通規制部３２間の空隙Ｃを通された後、挿通路２５を挿通されて一対の弾性接触片２６間へと挿入される。一対の弾性接触片２６は、その間に入り込むアウタリード１８ｃにより外向きに押し拡げられることで、外側の拡開許容空間ＯＳに退避しつつＹ軸方向に弾性的に拡開変形される。そして、冷陰極管１８をシャーシ１４内に正規深さまで押し込まれたところで、一対の弾性接触片２６間にてアウタリード１８ｃが所定の接圧でもって弾性的に挟持される。

　冷陰極管１８を収容する作業を終えたら、続いて規制部２７を第１の位置から第２の位置へ移動させる作業を行う。図８に示す第１の位置とされた両分割規制部２７Ａ，２７ＢをＺ軸方向に沿って裏側、つまりアウタリード１８ｃの挿入方向へ向けて押し込むと、側壁２３ｆに対する第１保持突部３３の係止状態が解除されるとともに、Ｚ軸方向に対して傾斜したガイド面２８によりガイドされることで両分割規制部２７Ａ，２７ＢがＺ軸方向に対して傾斜した方向に沿って移動される。このように冷陰極管１８と規制部２７とで操作方向が同一になるよう統一しているので、作業性に優れる。両分割規制部２７Ａ，２７Ｂが第１の位置から第２の位置に至る過程では、両挿通規制部３２がその間の空隙Ｃを狭めつつＹ軸方向について互いに接近するとともに挿通路２５への進出量が次第に増加するとともに、両拡開規制部３１が両弾性接触片２６に対してＺ軸方向及びＹ軸方向について接近することで、拡開許容空間ＯＳへの進出量が次第に増加する。そして、両分割規制部２７Ａ，２７Ｂが第２の位置に達すると、図６に示すように、両挿通規制部３２が互いに当接されて挿通路２５を外部に対して閉塞するとともに、両拡開規制部３１が拡開許容空間ＯＳに入り込んで両弾性接触片２６に対して外側に隣接して配される。これにより、アウタリード１８ｃを挟持する両弾性接触片２６は、拡開許容空間ＯＳに進出した両拡開規制部３１によって外向きに拡開変形するのが規制されるとともに、両弾性接触片２６間に挟持されたアウタリード１８ｃは、挿通路２５に進出した両挿通規制部３２によって挿通路２５に挿通されるのが規制される。また、両分割規制部２７Ａ，２７Ｂは、第１保持突部３３及び第２保持突部３４が保持溝部３５の各縁部に係止することで、第２の位置からＺ軸方向について不用意に変位するのが規制され、安定的に位置決め状態に保持される。

　全ての冷陰極管１８を収容したら、続いてシャーシ１４の長辺方向の両端部にそれぞれランプホルダ２０を取り付ける作業を行う。ランプホルダ２０を取り付けると、その内部にコネクタ２２及び冷陰極管１８の端部が収容される（図５）。ランプホルダ２０の取り付けが完了したら、続いて光学部材１６をシャーシ１４の開口部１４ｂを覆う形で取り付けると、光学部材１６の外縁部がランプホルダ２０の光学部材載置部２０ａに載置される。その一方、シャーシ１４の裏面側において、コネクタ２２の基板受入部２３ｂにおける基板挿入口２３ｃに対してインバータ基板２１のコネクタ接続部２１ａを挿入すると、接続端子２４の基板接触部２４ｂに対してコネクタ接続部２１ａの端子が接触される（図５）。これにより、インバータ基板２１がコネクタ２２を介して冷陰極管１８に対して電気的に中継接続される。以上のようにして、バックライト装置１２が組み付けられるので、そのバックライト装置１２に対して液晶パネル１１及びベゼル１３などを組み付けることで、液晶表示装置１０が得られる（図３）。

　上記のようにして製造された液晶表示装置１０を搬送などする際には、液晶表示装置１０に大きな振動や衝撃が作用する場合があり、そうなると接続端子２４とアウタリード１８ｃとの接続状態に悪影響が及ぶおそれがある。そのような場合でも、本実施形態では、第２の位置とした規制部２７における両拡開規制部３１が接続端子２４の両弾性接触片２６における拡開許容空間ＯＳに進出して両弾性接触片２６の拡がりを規制しているので、両弾性接触片２６間に挟持されたアウタリード１８ｃが振動または衝撃によって外れることが防止されている。その上で、第２の位置とした規制部２７における両挿通規制部３２が挿通路２５に進出して挿通路２５を外部に対して閉塞しているので、挿通路２５に対するアウタリード１８ｃの挿通がほぼ不能な状態に規制され、もってアウタリード１８ｃが外部へと抜け出すことが防がれる。アウタリード１８ｃが端子収容室２３ｄにおいて両挿通規制部３２よりも内側に配されていれば、弾性接触片２６との接触状態を維持することが可能とされる。このように、本実施形態に係る規制部２７は、互いに接続される接続端子２４の弾性接触片２６とアウタリード１８ｃとの双方に対してそれぞれ直接的に作用することで、接続状態が解除されるのを防ぐようにしているから、大きな振動や衝撃が加わった場合でも、相互を安定的に接続状態に維持することが可能とされ、高い耐振動性能及び耐衝撃性能が得られる。これにより、高い接続信頼性を得ることができるのである。

　以上説明したように本実施形態のバックライト装置１２は、端部にアウタリード１８ｃ（外部接続部）を有する冷陰極管１８（光源）と、冷陰極管１８を収容するシャーシ１４と、シャーシ１４に組み付けられ、アウタリード１８ｃが挿通可能とされる挿通路２５を保有するとともに挿通路２５に通されたアウタリード１８ｃが挟持可能とされる接続端子２４を有するコネクタ２２とを備え、コネクタ２２には、第１の位置と第２の位置とのいずれかに選択的に配され、第１の位置では、挿通路２５に対するアウタリード１８ｃの挿通を許容し且つアウタリード１８ｃを挟持する接続端子２４の拡がりを許容するのに対し、第２の位置では、挿通路２５に対するアウタリード１８ｃの挿通を規制し且つアウタリード１８ｃを挟持した接続端子２４の拡がりを規制する規制部２７が備えられている。

　このようにすれば、規制部２７を第１の位置に配すると、コネクタ２２における挿通路２５に対する冷陰極管１８の端部におけるアウタリード１８ｃの挿通が許容され且つアウタリード１８ｃを挟持する接続端子２４の拡がりが許容される。従って、外部からアウタリード１８ｃを挿通路２５に挿通して接続端子２４に挟持させることができ、また逆に接続端子２４からアウタリード１８ｃを外して挿通路２５に挿通しつつ外部に取り出すことができる。アウタリード１８ｃを接続端子２４により挟持させた後、規制部２７を第２の位置に配すると、挿通路２５に対するアウタリード１８ｃの挿通が規制され且つアウタリード１８ｃを挟持した接続端子２４の拡がりが規制される。これにより、例えば当該バックライト装置１２に外部から振動や衝撃が作用した場合でも、接続端子２４が不用意に拡がって挟持されたアウタリード１８ｃが外れたり、アウタリード１８ｃが挿通路２５を通って外部に抜け出すような事態が生じるのが防がれる。つまり、第２の位置に配された規制部２７は、互いに接続されるアウタリード１８ｃと接続端子２４との双方に対してそれぞれ直接的に作用することで、接続状態が解除されるのを防ぐことができるから、従来に比べてアウタリード１８ｃと接続端子２４との接続状態を一層安定的に維持することができ、もって高い接続信頼性を得ることができる。

　また、コネクタ２２は、シャーシ１４に組み付けられるとともに接続端子２４を収容するコネクタハウジング２３を備えており、規制部２７は、コネクタハウジング２３とは別体とされる。このようにすれば、仮に規制部をコネクタハウジング２３と一体にしたものに比べると、規制部２７を設計する上での自由度が高いものとされる。

　また、規制部２７は、第１の位置と第２の位置との間を略直線的に移動するものとされる。このようにすれば、規制部２７を第１の位置と第２の位置との間で移動させる際に規制部２７を略直線的に移動するよう操作すればよいから、作業性に優れる。なお、規制部２７をコネクタハウジング２３とは別体とすることで、略直線的に移動するような設計を容易に実現することができる。

　また、規制部２７は、その移動方向が挿通路２５に対するアウタリード１８ｃの挿通方向（Ｚ軸方向）に対して傾斜するものとされる。このようにすれば、仮に規制部の移動方向をアウタリード１８ｃの挿通方向に対して直交させた場合に比べると、移動に際して規制部２７を操作し易くなっており、作業性に優れる。

　また、規制部２７とコネクタハウジング２３との少なくともいずれか一方には、挿通路２５に対するアウタリード１８ｃの挿通方向に対して傾斜するとともに規制部２７の移動をガイドするガイド面２８が設けられている。このようにすれば、挿通路２５に対するアウタリード１８ｃの挿通方向に沿って規制部２７を操作することで、ガイド面２８によって規制部２７の移動をガイドさせることが可能とされる。つまり、アウタリード１８ｃを挿通路２５に挿通させて接続端子２４に接続する作業と、規制部２７を移動させる作業とで操作対象物の操作方向を統一することができるから、さらに作業性に優れる。

　また、規制部２７は、互いに分割された一対の分割規制部２７Ａ，２７Ｂからなり、一対の分割規制部２７Ａ，２７Ｂは、第１の位置では挿通路２５に通じる空隙Ｃを保有しつつ互いに離間するのに対し、第１の位置から第２の位置へ向かうに連れて空隙Ｃを狭めつつ互いに接近するものとされる。このようにすれば、第１の位置では、一対の分割規制部２７Ａ，２７Ｂ間に保有される空隙Ｃが挿通路２５に通じるものとされるから、一対の分割規制部２７Ａ，２７Ｂにおける対向面により挿通路２５に対するアウタリード１８ｃの位置決めを図ることができる。一対の分割規制部２７Ａ，２７Ｂを第１の位置から第２の位置へ移動させると、一対の分割規制部２７Ａ，２７Ｂが空隙Ｃを狭めつつ互いに接近することで、挿通路２５に対するアウタリード１８ｃの挿通が規制され且つアウタリード１８ｃを挟持した接続端子２４の拡がりが規制される。

　また、一対の分割規制部２７Ａ，２７Ｂは、対称形状とされる。このようにすれば、分割規制部２７Ａ，２７Ｂを同一部品とすることができるので、規制部２７に係るコストを低減することができる。

　また、規制部２７とコネクタハウジング２３とには、規制部２７をコネクタハウジング２３に対して第１の位置と第２の位置とに選択的に保持可能な保持構造（第１保持突部３３、第２保持突部３４及び保持溝部３５）が設けられている。このようにすれば、規制部２７を第１の位置または第２の位置に位置決め状態に保持することができる。

　また、接続端子２４は、アウタリード１８ｃに対して弾性接触可能な一対の弾性接触片２６を有する。このようにすれば、アウタリード１８ｃを接続端子２４における一対の弾性接触片２６により挟持すると、一対の弾性接触片２６がアウタリード１８ｃに対して弾性接触されるので、相互の接続状態を良好に維持することができ、接続信頼性に一層優れる。

　また、シャーシ１４に対して冷陰極管１８とは反対側には、冷陰極管１８に駆動電力を供給可能なインバータ基板２１（電力供給基板）が配されており、コネクタ２２は、インバータ基板２１と冷陰極管１８とを電気的に中継接続するものとされる。このようにすれば、コネクタ２２によりインバータ基板２１と冷陰極管１８とを中継接続することで、インバータ基板２１からの駆動電力を冷陰極管１８に供給することができる。

　また、光源は、冷陰極管１８からなる。このようにすれば、長寿命化などを図ることができ、また調光を容易に行うことが可能となる。

　＜実施形態２＞
　本発明の実施形態２を図９または図１０によって説明する。この実施形態２では、規制部１２７を変更したものを示す。なお、上記した実施形態１と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。

　規制部１２７は、図９に示すように、コネクタハウジング１２３に一体形成されている。詳しくは、規制部１２７は、Ｙ軸方向についてコネクタハウジング１２３とほぼ同じ幅寸法を有するとともに端子収容室１２３ｄを閉塞可能な蓋状をなしており、その一方の端部がヒンジ３６を介してコネクタハウジング１２３に対して繋げられるのに対し、他方の端部がコネクタハウジング１２３から分離されている。ヒンジ３６は、規制部１２７及びコネクタハウジング１２３におけるＹ軸方向についての端部同士を繋ぐものとされる。規制部１２７は、ヒンジ３６を中心にしてコネクタハウジング１２３に対して回動可能とされており、挿通路２５を含む端子収容室１２３ｄを閉塞した図９に示す位置が第２の位置とされるのに対し、端子収容室１２３ｄを開放してコネクタハウジング１２３に対して外側に隣り合って配された図１０に示す位置が第１の位置とされる。第１の位置では、規制部１２７は、図１０に示すように、コネクタハウジング１２３に対してＹ軸方向、つまりアウタリード１８ｃの挿通方向であるＺ軸方向と、冷陰極管１８の軸線方向であるＸ軸方向との双方に対して直交する方向について外側に隣り合って配されている。つまり、第１の位置とされた規制部１２７は、コネクタハウジング１２３に対してＹ軸方向について片側にのみ隣り合って配されており、コネクタハウジング１２３に対してＸ軸方向について外側に並ぶことが避けられている。この規制部１２７のうちＹ軸方向における中央部が、図９に示すように、挿通路２５を閉塞してアウタリード１８ｃの挿通を規制する挿通規制部１３２とされる。規制部１２７における内面には、Ｙ軸方向について一対の弾性接触片２６の外寸とほぼ同じ間隔を空けた位置に一対の拡開規制部１３１が設けられている。また、規制部１２７における他方の端部（ヒンジ３６側とは反対側の端部）には、ロック片３７が設けられるのに対し、コネクタハウジング１２３には、ロック片３７が係止可能なロック突部３８が設けられている。これにより、規制部１２７を第２の位置に安定的に保持することができる。

　以上説明したように本実施形態によれば、コネクタ１２２は、シャーシ１４に組み付けられるとともに接続端子２４を収容するコネクタハウジング１２３を備えており、規制部１２７は、コネクタハウジング１２３に一体形成されている。このようにすれば、仮に規制部をコネクタハウジング１２３とは別体とした場合に比べると、部品点数を削減でき、製造コストの低減を図ることができる。

　また、規制部１２７は、ヒンジ３６を介してコネクタハウジング１２３に対して繋げられるとともにヒンジ３６を中心にして第１の位置と第２の位置との間を回動するものとされる。このようにすれば、規制部１２７を第１の位置と第２の位置との間で移動させる際には、規制部１２７をヒンジ３６を中心にして回動するよう操作すればよい。

　また、冷陰極管１８は、軸線方向に沿う線状をなしており、規制部１２７は、第１の位置では、軸線方向（Ｘ軸方向）及び挿通路２５に対するアウタリード１８ｃの挿通方向（Ｚ軸方向）との双方に対して交差する方向（Ｙ軸方向）についてコネクタハウジング１２３に対して外側に隣り合って配される。このようにすれば、第１の位置とした規制部１２７がコネクタハウジング１２３に対して線状をなす冷陰極管１８の軸線方向について並ぶことが避けられるから、冷陰極管１８の軸線方向について当該バックライト装置１２を小型化することが可能とされる。

　また、規制部１２７は、一端側がヒンジ３６によりコネクタハウジング１２３に繋げられるのに対し、他端側がコネクタハウジング１２３から分離されている。このようにすれば、第１の位置では、規制部１２７は、軸線方向及び挿通路２５に対するアウタリード１８ｃの挿通方向との双方に対して交差する方向についてコネクタハウジング１２３に対して片側にのみ隣り合って配されるので、その反対側に空いたスペースを確保することができる。

　＜実施形態３＞
　本発明の実施形態３を図１１または図１２によって説明する。この実施形態３では、上記した実施形態２からさらに規制部２２７を変更したものを示す。なお、上記した実施形態２と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。

　規制部２２７は、図１１及び図１２に示すように、互いに分割された一対の分割規制部２２７Ａ，２２７Ｂから構成される。詳しくは、一対の分割規制部２２７Ａ，２２７Ｂは、それぞれＹ軸方向についてコネクタハウジング２２３の約半分の幅寸法を有するとともに、互いに協働することで端子収容室２２３ｄを閉塞可能とされる。一対の分割規制部２２７Ａ，２２７Ｂは、図１１に示す第２の位置においてＹ軸方向の外側、つまり他の分割規制部２２７Ａ，２２７Ｂ側とは反対側の端部がヒンジ２３６によりコネクタハウジング２２３に対して回動可能な状態に繋げられている。また、一対の分割規制部２２７Ａ，２２７Ｂにおける図１１に示す第２の位置において互いに突き合わせられる端部については、コネクタハウジング２２３から分離されている。図１２に示す第１の位置では、各分割規制部２２７Ａ，２２７Ｂは、コネクタハウジング２２３に対してＹ軸方向について両外側にそれぞれ隣り合って配される。両分割規制部２２７Ａ，２２７Ｂのうち第２の位置において互いに突き合わせられる端部が、図１１に示すように、それぞれ挿通路２５を閉塞してアウタリード１８ｃの挿通を規制する挿通規制部２３２とされる。分割規制部２２７Ａ，２２７Ｂにおける内面には、それぞれ拡開規制部２３１が設けられている。なお、両分割規制部２２７Ａ，２２７ＢにおけるＸ軸方向についての端部には、上記した実施形態２に記載したものと同様のロック片２３７がそれぞれ設けられており、このロック片２３７がコネクタハウジング２２３に設けられたロック突部（図示せず）に対して係止可能とされる。

　以上説明したように本実施形態によれば、規制部２２７は、互いに分割される一対の分割規制部２２７Ａ，２２７Ｂからなり、一対の分割規制部２２７Ａ，２２７Ｂのうち第２の位置における他の分割規制部２２７Ａ，２２７Ｂ側とは反対側の端部側がヒンジ２３６によりコネクタハウジング２２３に繋げられている。このようにすれば、第１の位置では、一対の分割規制部２２７Ａ，２２７Ｂは、コネクタハウジング２２３に対して軸線方向（Ｘ軸方向）及び挿通路２５に対するアウタリード１８ｃの挿通方向（Ｚ軸方向）との双方に対して交差する方向（Ｙ軸方向）について両側にそれぞれ隣り合って配されるので、一対の分割規制部２２７Ａ，２２７Ｂを第１の位置に配する上でコネクタハウジング２２３の両側に確保するスペースをそれぞれ小さなものとすることができる。

　＜実施形態４＞
　本発明の実施形態４を図１３から図１５によって説明する。この実施形態４では、上記した実施形態２から規制部３２７を変更したものを示す。なお、上記した実施形態２と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。

　規制部３２７は、図１３及び図１４に示すように、Ｘ軸方向及びＹ軸方向についてそれぞれコネクタハウジング３２３とほぼ同じ寸法を有するとともに端子収容室３２３ｄを閉塞可能な蓋状をなしており、そのＸ軸方向についての一方の端部がヒンジ３３６を介してコネクタハウジング３２３に対して繋げられるのに対し、Ｘ軸方向についての他方の端部がコネクタハウジング３２３から分離されている。ヒンジ３３６は、規制部３２７のうちＸ軸方向における外側、つまり冷陰極管１８側とは反対側の端部と、コネクタハウジング３２３とを繋ぐものとされる。規制部３２７は、ヒンジ３３６を中心にしてコネクタハウジング３２３に対して回動可能とされており、挿通路２５を含む端子収容室３２３ｄを閉塞した図１３及び図１４に示す位置が第２の位置とされるのに対し、端子収容室３２３ｄを開放してコネクタハウジング３２３に対して外側に隣り合って配された図１５に示す位置が第１の位置とされる。第１の位置では、規制部３２７は、図１５に示すように、コネクタハウジング３２３に対してＸ軸方向、つまり冷陰極管１８の軸線方向について外側に隣り合って配されている。つまり、第１の位置とされた規制部３２７は、コネクタハウジング３２３に対してＹ軸方向、つまり冷陰極管１８の並列方向について外側に隣り合って配されることが避けられている。この規制部３２７のうちＹ軸方向における中央部が、図１４に示すように、挿通路２５を閉塞してアウタリード１８ｃの挿通を規制する挿通規制部３３２とされる。規制部３２７における内面には、Ｙ軸方向について一対の弾性接触片２６の外寸とほぼ同じ間隔を空けた位置に一対の拡開規制部３３１が設けられている。本実施形態に係る規制部３２７は、冷陰極管１８におけるガラス管１８ａの端部を直接押さえることが可能とされる。また、規制部３２７における他方の端部（ヒンジ３６側とは反対側の端部）には、ロック片３３７が設けられるのに対し、コネクタハウジング３２３には、ロック片３３７が係止可能なロック突部３３８が設けられている。これにより、規制部３２７を第２の位置に安定的に保持することができる。

　以上説明したように本実施形態によれば、冷陰極管１８は、軸線方向に沿う線状をなし且つ複数が互いに軸線方向（Ｘ軸方向）及び挿通路２５に対するアウタリード１８ｃの挿通方向（Ｚ軸方向）との双方に対して交差する方向（Ｙ軸方向）に沿って並列して配されており、規制部３２７は、第１の位置では、軸線方向についてコネクタハウジング３２３に対して外側に隣り合って配される。このようにすれば、隣り合う冷陰極管１８の間に第１の状態とした規制部３２７が配されることがないから、規制部３２７が隣り合う冷陰極管１８に干渉し難くなる。言い換えると、規制部３２７に拘わらず隣り合う冷陰極管１８間の間隔を自由に設定することが可能となり、当該バックライト装置１２における光学設計の自由度を高めることができる。

　＜参考例＞
　続いて、参考例について図１６または図１７によって説明する。この参考例では、アウタリード１８ｃの挿通のみを規制する規制部３９を示す。なお、上記した実施形態１と同様の構造及び作用について重複する説明は省略する。

　規制部３９は、図１６に示すように、コネクタハウジング２３′をＹ軸方向に沿って横切る棒状をなしており、コネクタハウジング２３′における側壁２３ｆ′に形成された取付溝４０に取り付けられるとともに、取付溝４０内をＹ軸方向に沿ってスライド可能とされる。規制部３９は、図１６に示す位置では、アウタリード１８ｃの挿通路２５′を閉塞することで、アウタリード１８ｃの挿通を規制するものの、図１７に示す位置では、挿通路２５′を開放することで、アウタリード１８ｃの挿通を許容している。なお、規制部３９は、弾性接触片２６の拡開動作を規制することはないものとされる。

　＜他の実施形態＞
　本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
　（１）上記した実施形態１では、コネクタハウジングにガイド面を設けるとともに規制部にもガイド面に沿って並行する傾斜面を設けたものを示したが、コネクタハウジング側のガイド面または規制部側の傾斜面のいずれかを省略することも可能である。その場合でも、規制部がＺ軸方向に対して傾斜した方向へ移動するのをガイドすることができる。

　（２）上記した実施形態１では、コネクタハウジングのガイド面及び規制部の傾斜面に加えてガイド突部及びガイド溝部によって規制部の移動をガイドするものを示したが、ガイド突部及びガイド溝部のみによって規制部の移動をガイドするようにし、上記したガイド面及び傾斜面を共に省略することも可能である。逆に、ガイド面または傾斜面によって規制部の移動をガイドするようにし、ガイド突部及びガイド溝部を共に省略することも可能である。

　（３）上記した実施形態１では、コネクタハウジングとは別体とした規制部を一対の分割規制部により構成するものを示したが、規制部を一部品とすることも可能である。逆に規制部を３以上の部品に分割することも可能である。

　（４）上記した実施形態１では、一対の分割規制部を対称形状（同一形状）としたものを示したが、一対の分割規制部を非対称形状（非同一形状）とすることも勿論可能である。

　（５）上記した実施形態１では、規制部の移動方向をアウタリードの挿通方向に対して傾斜する設定としたものを示したが、例えば規制部を２段階で移動させるようにし、第１の段階ではアウタリードの挿通方向（Ｚ軸方向）に沿って移動させ、第２の段階ではアウタリードの挿通方向と直交する方向（Ｙ軸方向）に沿って移動させるようにしたものも本発明に含まれる。

　（６）上記した実施形態１では、規制部が略直線的に移動するものを示したが、規制部を曲線的に移動させるようにしたものも本発明に含まれる。その場合、ガイド面として規制部の移動方向に沿った曲面を設けるのが好ましい。

　（７）上記した実施形態３では、コネクタハウジングに一体形成した一対の分割規制部を対称形状（同一形状）としたものを示したが、一対の分割規制部を非対称形状（非同一形状）とすることも勿論可能である。

　（８）上記した実施形態２～４では、ヒンジにより規制部をコネクタハウジングに一体形成したものを示したが、例えば規制部をコネクタハウジングとは別体とし、蝶番などにより規制部をコネクタハウジングに対して回動可能な状態に一体化したものも本発明に含まれる。

　（９）上記した各実施形態では、接続端子がアウタリードを挟持する一対の弾性接触片を有するものを示したが、例えば弾性接触片を１本のみとし、その弾性接触片と対向状をなす受け部を設けるようにし、弾性接触片と受け部との間でアウタリードを挟持するようにしたものも本発明に含まれる。

　（１０）上記した各実施形態では、コネクタに対してインバータ基板の端部が挿抜可能とされるものを示したが、例えばコネクタからシャーシの裏側へリード線を引き出すようにし、そのリード線を直接的また間接的にインバータ基板に接続するようにしても構わない。

　（１１）上記した各実施形態では、冷陰極管がガラス管の端部に突出したアウタリードを備え、このアウタリードをコネクタの接続端子に接続したものを例示したが、例えばガラス管の端部にアウタリードに接続した口金を外装し、口金を接続端子に接続させるようなものも本発明に含まれる。

　（１２）上記した各実施形態では、直管型の冷陰極管を用いたものを例示したが、例えばＵ字型の冷陰極管など湾曲型の冷陰極管を用いたものも本発明に含まれる。

　（１３）上記した各実施形態では、線状光源として冷陰極管を使用した場合を示したが、例えば熱陰極管など他の種類の放電管を用いたものも本発明に含まれる。

　（１４）上記した各実施形態以外にも、使用する光源の数は適宜に変更可能である。

　（１５）上記した各実施形態では、液晶パネル及びシャーシがその短辺方向を鉛直方向と一致させた縦置き状態とされるものを例示したが、液晶パネル及びシャーシがその長辺方向を鉛直方向と一致させた縦置き状態とされるものも本発明に含まれる。

　（１６）上記した各実施形態では、液晶表示装置のスイッチング素子としてＴＦＴを用いたが、ＴＦＴ以外のスイッチング素子（例えば薄膜ダイオード（ＴＦＤ））を用いた液晶表示装置にも適用可能であり、カラー表示する液晶表示装置以外にも、白黒表示する液晶表示装置にも適用可能である。

　（１７）上記した各実施形態では、表示パネルとして液晶パネルを用いた液晶表示装置を例示したが、他の種類の表示パネルを用いた表示装置にも本発明は適用可能である。

　（１８）上記した各実施形態では、チューナーを備えたテレビ受信装置を例示したが、チューナーを備えない表示装置にも本発明は適用可能である。

　１０…液晶表示装置（表示装置）、１１…液晶パネル（表示パネル）、１２…バックライト装置（照明装置）、１４…シャーシ、１８…冷陰極管（光源）、１８ｃ…アウタリード（外部接続部）、２１…インバータ基板（電力供給基板）、２２，１２２…コネクタ、２３，１２３，２２３，３２３…コネクタハウジング、２４…接続端子、２５…挿通路、２６…弾性接触片、２７，１２７，２２７，３２７…規制部、２７Ａ，２７Ｂ，２２７Ａ，２２７Ｂ…分割規制部、２８…ガイド面、３３…第１保持突部（保持構造）、３４…第２保持突部（保持構造）、３５…保持溝部（保持構造）、３６，２３６，３３６…ヒンジ、Ｃ…空隙、ＴＶ…テレビ受信装置

Claims (20)

1. 　端部に外部接続部を有する光源と、
   　前記光源を収容するシャーシと、
   　前記シャーシに組み付けられ、前記外部接続部が挿通可能とされる挿通路を保有するとともに前記挿通路に通された前記外部接続部が挟持可能とされる接続端子を有するコネクタとを備え、
   　前記コネクタには、第１の位置と第２の位置とのいずれかに選択的に配され、前記第１の位置では、前記挿通路に対する前記外部接続部の挿通を許容し且つ前記外部接続部を挟持する前記接続端子の拡がりを許容するのに対し、前記第２の位置では、前記挿通路に対する前記外部接続部の挿通を規制し且つ前記外部接続部を挟持した前記接続端子の拡がりを規制する規制部が備えられている照明装置。
2. 　前記コネクタは、前記シャーシに組み付けられるとともに前記接続端子を収容するコネクタハウジングを備えており、
   　前記規制部は、前記コネクタハウジングとは別体とされる請求項１記載の照明装置。
3. 　前記規制部は、前記第１の位置と前記第２の位置との間を略直線的に移動するものとされる請求項２記載の照明装置。
4. 　前記規制部は、その移動方向が前記挿通路に対する前記外部接続部の挿通方向に対して傾斜するものとされる請求項３記載の照明装置。
5. 　前記規制部と前記コネクタハウジングとの少なくともいずれか一方には、前記挿通路に対する前記外部接続部の挿通方向に対して傾斜するとともに前記規制部の移動をガイドするガイド面が設けられている請求項４記載の照明装置。
6. 　前記規制部は、互いに分割された一対の分割規制部からなり、前記一対の分割規制部は、前記第１の位置では前記挿通路に通じる空隙を保有しつつ互いに離間するのに対し、前記第１の位置から前記第２の位置へ向かうに連れて前記空隙を狭めつつ互いに接近するものとされる請求項４または請求項５記載の照明装置。
7. 　前記一対の分割規制部は、対称形状とされる請求項６記載の照明装置。
8. 　前記規制部と前記コネクタハウジングとには、前記規制部を前記コネクタハウジングに対して前記第１の位置と前記第２の位置とに選択的に保持可能な保持構造が設けられている請求項２から請求項７のいずれか１項に記載の照明装置。
9. 　前記コネクタは、前記シャーシに組み付けられるとともに前記接続端子を収容するコネクタハウジングを備えており、
   　前記規制部は、前記コネクタハウジングに一体形成されている請求項１記載の照明装置。
10. 　前記規制部は、ヒンジを介して前記コネクタハウジングに対して繋げられるとともに前記ヒンジを中心にして前記第１の位置と前記第２の位置との間を回動するものとされる請求項９記載の照明装置。
11. 　前記光源は、軸線方向に沿う線状をなしており、
    　前記規制部は、前記第１の位置では、前記軸線方向及び前記挿通路に対する前記外部接続部の挿通方向との双方に対して交差する方向について前記コネクタハウジングに対して外側に隣り合って配される請求項１０記載の照明装置。
12. 　前記規制部は、一端側が前記ヒンジにより前記コネクタハウジングに繋げられるのに対し、他端側が前記コネクタハウジングから分離されている請求項１１記載の照明装置。
13. 　前記規制部は、互いに分割される一対の分割規制部からなり、前記一対の分割規制部のうち前記第２の位置における他の分割規制部側とは反対側の端部側が前記ヒンジにより前記コネクタハウジングに繋げられている請求項１１記載の照明装置。
14. 　前記光源は、軸線方向に沿う線状をなし且つ複数が互いに前記軸線方向及び前記挿通路に対する前記外部接続部の挿通方向との双方に対して交差する方向に沿って並列して配されており、
    　前記規制部は、前記第１の位置では、前記軸線方向について前記コネクタハウジングに対して外側に隣り合って配される請求項１０記載の照明装置。
15. 　前記接続端子は、前記外部接続部に対して弾性接触可能な一対の弾性接触片を有する請求項１から請求項１４のいずれか１項に記載の照明装置。
16. 　前記シャーシに対して前記光源とは反対側には、前記光源に駆動電力を供給可能な電力供給基板が配されており、
    　前記コネクタは、前記電力供給基板と前記光源とを電気的に中継接続するものとされる請求項１から請求項１５のいずれか１項に記載の照明装置。
17. 　前記光源は、冷陰極管からなる請求項１から請求項１６のいずれか１項に記載の照明装置。
18. 　請求項１から請求項７のいずれか１項に記載の照明装置と、前記照明装置からの光を利用して表示を行う表示パネルとを備える表示装置。
19. 　前記表示パネルは、一対の基板間に液晶を封入してなる液晶パネルとされる請求項１８記載の表示装置。
20. 　請求項１８または請求項１９に記載された表示装置を備えるテレビ受信装置。

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