WO2011080981A1 - 照光式キーシート - Google Patents

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Abstract

【課題】導光シートを一体に備え複数の照光領域を有するキーシートにおいて、照光領域どうしの境界からの光漏れを起き難くし、繰り返しの押圧操作に対しても高い耐久性を発揮する技術の提供。 【解決手段】導光シート15に設けたスリット15aにおける操作面側の開口縁を目隠し層14で覆うこととした。目隠し層14によって、スリット15aを構成する導光シート15の端面から漏れる光がスリット15aの開口から外部に放射されるのを防止することができる。さらに導光シート15に固着してスリット15aを覆う表面シート13と裏面被覆部19とを設けているため、ベースシート12の耐久性を高めることができる。

Description

照光式キーシート
 本発明は、携帯電話機、PDA、携帯楽曲プレーヤなどの携帯情報端末や、AV機器などの各種電子機器の入力部品に用いられる照光式キーシートに関する。
 携帯情報端末やAV機器などの各種電子機器の入力部品には、接点スイッチを配置した回路基板上に押釦(キートップ)を有するキーシートを被せて入力操作する押釦スイッチ構造のものが使用されている。そして暗所での操作性を高めるために、電子機器内に設けた内部光源でキーシートを裏面側から明るく照光する照光式キーシートが用いられている。
 このような照光式キーシートには、少ない光源の数でもキーシート全体を均一に明るく照光できるように、導光効率を高める導光シートを用いていることが多い。そして照光式キーシートを複数の照光領域に区切るためには、照光領域ごとに照光制御を可能にする導光シートが提案されている。その一例として、例えば、特開2009-54390号公報(特許文献1)には、導光シートに光を遮るスリットを設け、このスリットで照光領域を複数に区切って、それぞれの照光領域ごとに照光制御を可能にする技術が開示されている。さらに、特開2008-41431号公報(特許文献2)や特開2009-187855号公報(特許文献3)には、照光領域どうしの境界に設けたスリットの内部に遮光性の樹脂を充填し、照光領域間の光漏れを低減させる技術が開示されている。
特開2009-54390号公報 特開2008-41431号公報 特開2009-187855号公報
 ところで、特許文献1の技術では照光領域ごとに照光を制御することができるが、スリットをキートップどうしの間に設けてあるため、スリットの端面に当たった光が導光シートから放射されてキートップどうしの間に光漏れを起こすという問題がある。また特許文献2,3の技術ではスリットに充填した遮光性の樹脂によってスリットの端面から光を放射し難くすることができるが、導光シートが変形する押圧操作を繰り返すと遮光性の樹脂と導光シートが剥離してスリットの端面が露出してしまい、その端面から放射された光によってキートップどうしの間に光漏れを起こすという問題がある。
 以上のような従来技術を背景としてなされたのが本発明である。すなわち、本発明の目的は、導光シートを一体に備え複数の照光領域を有するキーシートにおいて、照光領域どうしの境界からの光漏れを起き難くし、繰り返しの押圧操作に対しても高い耐久性を発揮する技術を提供することにある。
 上記目的を達成すべく本発明は以下のように構成される。
 すなわち、第1に、可撓性のベースシートに複数の押圧操作部を備える照光式キーシートについて、ベースシートに、スリットとそのスリットにより区画された複数の照光領域を有する導光シートを備え、該導光シートの操作面側の前記スリットの少なくとも開口縁を被覆してそのスリットから操作面側への光漏れを防止する目隠し層と、該導光シートに固着して該スリットを覆う補強部と、をベースシートに設けてなることを特徴とする照光式キーシートを提供する。
 本発明では、ベースシートが導光シートを備えている。導光シートはそのシート内に光が伝わるため、ベースシートが導光シートを備えれば、ベースシートの面方向へ効率よく光を伝えることができる。そしてこの導光シートはスリットとそのスリットにより区画された複数の照光領域を有している。導光シートにスリットを有するため、このスリットによって光の伝達を止めることができ、スリットによって導光シート内に複数の照光領域を設けることができる。そしてこれらの複数の照光領域はスリットで区画されて一の照光領域から他の照光領域へ光が伝わり難くすることができる。よって各々の照光領域へ個別の光源から光を導入して照光すれば、各々の照光領域を独立して照光制御することができる。
 さらに、ベースシートは、導光シートの操作面側の前記スリットの開口縁を被覆して該スリットから操作面側への光漏れを防止する目隠し層と、導光シートに固着して該スリットを覆う補強部と、を設けて構成されている。
 導光シートの操作面側に設けた目隠し層は、導光シートの操作面側におけるスリットの少なくとも開口縁を被覆している。スリットの開口全体でも良いが、少なくともその開口縁を被覆するため、スリットの開口から光を操作面側へ漏れ難くすることができる。スリットの開口から漏れる光は、もともとスリットの端面である導光シートの端面を通じて光が漏れ、その漏れた光がスリットの開口に達するため、スリットの端面に連なる部分であるスリットの開口縁を覆うことが最も光漏れ防止に効果的だからである。
 さらに導光シートに固着して該スリットを覆う補強部を設けているため、押圧操作の際にスリット周辺に集中する押圧力を補強部に分散することができ、スリット周辺が無理な変形を起こし難くすることができる。よってスリットにおける導光シートの端面とその端面に固着する目隠し層との剥離を起こり難くしてベースシートの耐久性を高めることができ、高耐久な照光式キーシートを実現することができる。
 ベースシートに、前記スリットを構成する導光シートの端面の少なくとも一部を覆う端面被覆部と、導光シートの操作面側とは反対の裏面側にその導光シートへの入光を遮る遮光印刷層と、を設けることができる。
 ベースシートに端面被覆部を設ければ、スリットの端面即ち導光シートの端面からの光漏れを少なくすることができ、一の照光領域から他の照光領域への光の漏出を確実に抑えることができる。
 さらにベースシートにおける導光シートの裏面側に遮光印刷層を設けることができる。照光式キーシートを照光するために内部光源から発せられた光は、全てが導光シートに入射するのではなく、その一部は照光式キーシートと回路基板の間に放射される。こうした光は電子機器の内部で乱反射した後に、導光シートの裏面側から入射して導光シートの厚み方向に透過する。そしてその光は照光している照光領域に隣接する照光不要な照光領域を照光させたり、押圧操作部とは異なるベースシートの一部分を照光したりするおそれがある。しかし、導光シートの裏面側に遮光印刷層を設ければ、乱反射した光を導光シートの裏面側から入射し難くすることができ、導光シートの厚み方向に透過した光による照光不要な照光領域の照光や光漏れを起き難くすることができるのである。
 ここで、導光シートの裏面に対して直接遮光印刷層を設ける場合は、導光シートの裏面と遮光印刷層との界面を平滑面にすることが好ましい。平滑面に当たった光は反射率が高いため、導光シートの内部を伝わる光を導光シートから漏れ難くすることができ、遮光印刷層へ入射する光を少なくして導光シートの導光効率を高めることができるからである。
 目隠し層と遮光印刷層は同色とすることができる。このようにすれば、照光式キーシートを操作面側から見た際に、導光シートの操作面側に形成された目隠し層と導光シートの裏面側に形成された遮光印刷層との境界を視認し難くすることができ、見た目には目隠し層と遮光印刷層とを同一層のように見せることができる。よって目隠し層をスリットを覆うように形成すれば、見た目にはスリットを視認することができず、照光領域が区画されていることを隠すことができる。したがって照光領域の区画が外観に現れることを防ぐことができ、デザイン性を高めることができる。
 補強部が導光シートの操作面側に固着する表面シートを含み、目隠し層を該表面シートに形成することができる。これは、補強部が導光シートの操作面側に固着する表面シートそのものである場合の他、補強部がこうした表面シートとそれ以外の部分からなる場合もあり得ることを意味する。このようにすれば、表面シートが複数の照光領域を繋いで覆っているため、押圧操作の際にスリット周辺に集中する押圧力を表面シートに分散することができ、スリット周辺は無理な変形を起こし難くすることができる。よってスリットにおける導光シートの端面と、その端面に固着する目隠し層あるいは端面被覆部の剥離を起こり難くしてベースシートの耐久性を高めることができ、高耐久な照光式キーシートを実現することができる。
 また、導光シートは表面が傷付くとその箇所で光が散乱して光漏れを起こすおそれがあるが、表面シートで導光シートを覆うため、導光シートを傷付け難くすることができ、導光シートの傷付きに起因する導光効率の低下を起こり難くすることができる。
 表面シートを軟質樹脂フィルムで形成することができる。このように柔軟な表面シートを用いれば、表面シートが容易に曲げ変形できるため、その表面シートが複数の照光領域に亘っていても押圧操作の際に押圧荷重の上昇を抑えることができる。よってクリック荷重を有する接点スイッチを押圧した場合には、クリック感を伝わり易くすることができ、押圧操作性を高めることができる。そして表面シートは軟質樹脂フィルムであることから曲げ変形が容易であっても無理な伸び変形を起こし難くすることができ、スリット周辺の無理な伸び変形を起こり難くして、スリットにおける導光シートの端面と、その端面に固着する目隠し層あるいは端面被覆部の剥離を起こり難くして、ベースシートの耐久性を高めることができる。
 さらに軟質樹脂フィルムを用いれば、キーシートの押圧操作による繰り返し変形に対しても、破損や切れ難くすることができるのでベースシートの耐久性を高めることができる。
 また、導光シートに表面シートと熱圧着が可能な樹脂フィルムを用いることができる。導光シートに表面シートと熱圧着が可能な樹脂フィルムを用いれば、表面シートと導光シートを容易に圧着して一体化することができる。さらに表面シートに対して予め目隠し層や表示層を印刷形成することができ、導光シートに表面シートとの圧着と同時に目隠し層や表示層を形成することができる。なお、目隠し層をホットメルト接着が可能な樹脂で形成すれば、導光シートに対して表面シートを圧着するために別途接着層を設ける必要がなく、簡単かつ低コストでベースシートを製造することができる。
 目隠し層を、前記スリットを構成する導光シートの端面の一部にまで伸長するものとすることができる。すなわち、目隠し層の一部を端面被覆部とすることができる。このようにすれば、導光シートのスリットにおける端面の一部を目隠し層で覆うことができ、スリットの端面からの光の放射を低減することができる。よって照光領域どうしの境界からの光漏れを起き難くすることができる。そして、目隠し層を端面被覆部として形成するため、別途端面被覆部を設ける必要がなく、簡単かつ低コストでベースシートを製造することができる。
 なお、スリットの端面に対して、略半面に目隠し層を伸長すれば光の放射を半減することができ、略全面に目隠し層を伸長すれば光の放射を略無くすことができる。
 補強部が導光シートの裏面側に固着する裏面被覆部を含むものとすることができる。
これは、補強部が導光シートの裏面側に固着する裏面被覆部そのものである場合の他、補強部がこうした裏面被覆部とそれ以外の部分からなる場合もあり得ることを意味する。
このようにすれば、導光シートの裏面側から裏面被覆部が複数の照光領域を繋いでいるため、導光シートを一体化することができ、ベースシートを簡単に製造することができる。そして裏面被覆部は、導光シートの裏面側からスリットを覆うように一体化している。そのためスリット周辺の無理な伸び変形を起こり難くして、スリットにおける導光シートの端面と、その端面に固着する目隠し層あるいは端面被覆部の剥離を起こり難くして、ベースシートの耐久性を高めることができる。
 以上のとおり、補強部としては、表面シートで構成される補強部や、裏面被覆部で構成される補強部、さらに、表面シートと裏面被覆部とで構成される補強部が存在する。
 補強部が、導光シートの操作面側に固着する樹脂フィルムからなる表面シートと、導光シートの裏面側に固着する樹脂フィルムからなる裏面被覆部と、を含み、該表面シートと該裏面被覆部とをスリット内で固着するものとすることができる。このようにすれば、スリット内で固着する表面シートと裏面被覆部とで導光シートを挟むため、表面シートと裏面被覆部とを導光シートから剥れ難くすることができ、ベースシートの耐久性を高めることができる。また、表面シートと裏面被覆部とを樹脂フィルムで形成するため、表面シートと裏面被覆部とが同程度の強度を有することができる。さらに表面シートと裏面被覆部を同じ樹脂フィルムで形成すれば、両面から均一に導光シートと一体化できるため、導光シートと線膨張率が離れた樹脂フィルムを用いても、ベースシートが温度変化により反ってしまったりすることがなく、広範な用途に用いることができる照光式キーシートを得ることができる。
 スリット内で表面シートと裏面被覆部とが固着する態様については、表面シートと裏面被覆部とが直接的に固着する態様の他、表面シートと裏面被覆部とが目隠し層や遮光印刷層の何れか一方、またはそれらの双方を介して固着する場合など、表面シートと裏面被覆部とが間接的に固着する態様も含まれる。
 裏面被覆部を設けた照光式キーシートについては、裏面被覆部を、導光シートの複数の照光領域に固着し、照光領域における裏面側の全面にまで伸長するものとすることができる。このようにすれば、導光シートの裏面に設けた遮光印刷層を傷付け難くすることができ、遮光印刷層の破損箇所に発生する光漏れを起こし難くすることができる。
 また、裏面被覆部を樹脂フィルムで形成すれば、裏面被覆部を破損し難くすることができ、高耐久な裏面被覆部とすることができる。そして裏面被覆部に対してホットメルト接着が可能な遮光印刷層を印刷形成しておけば、導光シートと裏面被覆部とを熱圧着するために別途接着層を設ける必要がなく、簡単かつ低コストでベースシートを製造することができる。また樹脂フィルムでなる裏面被覆部に遮光印刷層を形成してこの裏面被覆部をスリット内に入り込ませ、遮光印刷層の一部を端面被覆部とすれば、目隠し層と遮光印刷層の一部とで、導光シートのスリット内における端面の略全面を覆うことができ、スリットの端面から光漏れし難くすることができる。よって一の照光領域から他の照光領域への光の漏出を確実に抑えることができる。またさらに表面シートと裏面被覆部とで導光シートを表裏面から挟む構成にできるため、ベースシートの耐久性を高めることができる。
 裏面被覆部を設けた照光式キーシートについては、裏面被覆部を、ベースシートの歪みを抑制する補強フレームとすることができる。ベースシートの歪みを抑制する補強フレームは、剛性の高い硬質樹脂や金属で形成されていることが好ましい。このようにすれば、補強フレームによってスリットの形状を維持することができ、撓み難い照光式キーシートを実現することができる。このため、例えば、仕切桟の無い操作開口を形成した筐体に補強フレームを備える照光式キーシートを備えても、スリットの形状を維持することができ、正確な押圧操作を実現することができる。
 また、スリットの形状を維持できることから、目隠し層をスリットの端面にまで伸長すれば、目隠し層をスリットの端面から剥がれ難くすることができる。よって、ベースシートの耐久性を高めながら、スリットの端面から光漏れし難くすることができる。よって一の照光領域から他の照光領域への光の漏出を確実に抑えることができる。
 さらに、補強フレームは照光領域を区画するスリットの位置にのみ設ければ、押圧操作部の投影位置には無く、押圧荷重の上昇を少なくすることができ、良好な押圧操作感を維持することができる。
 また、補強フレームをスリット内に配置することもできる。スリット内に補強フレームを備えれば、補強フレームによってスリットの形状を維持することができ、撓み難い照光式キーシートを実現することができる。例えば、スリット内に補強フレームを備えた照光式キーシートを仕切桟の無い操作開口を形成した筐体に適用する場合でも、スリットの形状を維持することができ、正確な押圧操作を実現することができる。
 そして、補強フレームを遮光性の材質とすれば、スリットの端面から光漏れし難くすることができ、一の照光領域から他の照光領域への光の漏出を確実に抑えることができる。
 さらに、補強フレームを金属など反射率の高い材質とすれば、スリットを通じて一の照光領域から漏出する光を補強フレームで反射させて一の照光領域内に戻すことができる。そのため、スリットからの光の漏出による輝度の低下を抑制して、照光の輝度を向上させることができる。
 こうした補強フレームは、導光シートと厚み方向で重なる位置に配置されるため、照光式キーシートが厚くなること防ぐことができ、補強フレームを有しながら薄型の照光式キーシートを実現することができる。
 裏面被覆部を設けた照光式キーシートについては、裏面被覆部が、スリット内を埋める中実の貫入突起を端面被覆部として有するものとすることができる。このようにすれば、貫入突起によって導光シートにおけるスリット内の端面を覆うことができ、スリットの端面から光漏れし難くすることができる。そして、貫入突起は隣り合う照光領域同士のスリット内を埋めているため、貫入突起が確実に光を減衰して、一の照光領域から他の照光領域への光の漏出を抑えることができる。
 このように中実の貫入突起を端面被覆部として有する裏面被覆部を軟質樹脂で形成すれば、押圧操作の際に、導光シートやスリット形状の変形に追従することができ、貫入突起と導光シートとの間の隙間を形成し難くすることができる。よってスリットの端面から光漏れし難くしながら、ベースシートの耐久性を高めることができる。さらに中実の貫入突起を端面被覆部として有する裏面被覆部を遮光性の樹脂で形成すれば、遮光性の裏面被覆部によって、電子機器内で乱反射した光を導光シートの裏面側から入射し難くすることができ、導光シートの厚み方向に透過した光による照光不要な照光領域の照光や光漏れを起き難くすることができる。そして遮光性の貫入突起によって、一の照光領域から他の照光領域への光の漏出を確実に抑えることができる。
 上記の照光式キーシートについては、端面被覆部でスリットを構成する導光シートの端面の全面を覆うものとすることができる。このようにすれば、スリットの端面から光を放射を略無くすことができ、スリット内から光漏れし難くすることができる。よって一の照光領域から他の照光領域へ光を漏出し難くすることができる。例えば、裏面被覆部がスリット内に大きく入り込み固着する構成、目隠し層と裏面被覆部が同程度の深さでスリット内に入り込み固着する構成などとすることができる。そして、裏面被覆部と目隠し層とを樹脂フィルムで形成すれば、裏面被覆部と目隠し層とが同程度の強度を有するため、容易に一の工程で両者を変形することができ、スリットの端面を容易に覆うことができる。
 また、本発明の第2の構成では、可撓性のベースシートに複数の押圧操作部を備える照光式キーシートについて、ベースシートに、スリットとそのスリットにより区画された複数の照光領域を有する導光シートを備え、導光シートの押圧操作部側である操作面側の前記スリットの少なくとも開口縁を被覆して該スリットから操作面側への光漏れを防止する目隠し層をベースシートに設けてなることを特徴とする照光式キーシートを提供する。
 第2の照光式キーシートについては、ベースシートに、スリットとそのスリットにより区画された複数の照光領域を有する導光シートを備えている。導光シートはその面方向へ光を伝え易くすることができるため、導光シートを備えるベースシートはベースシートの面方向へ効率よく光を伝えることができる。
 そしてこの導光シートはスリットとそのスリットにより区画された複数の照光領域を有している。導光シートにスリットを有するため、このスリットによって光の伝達を止めることができる。したがって、複数の照光領域をスリットで区画すれば、一の照光領域から他の照光領域への光を漏出し難くすることができる。よって各々の照光領域へ別々の光源から光を導入して照光させることとすれば、各々の照光領域を独立して照光制御することができる。
 さらに、ベースシートは、導光シートの操作面側の前記スリットの開口縁を被覆して該スリットから操作面側への光漏れを防止する目隠し層を設けて構成されている。即ち、この目隠し層は、導光シートの操作面側におけるスリットの少なくとも開口縁を被覆している。スリットの開口全体でも良いが、少なくともその開口縁を被覆するため、スリットの開口から光を操作面側へ漏れ難くすることができる。スリットの開口から漏れる光は、もともとスリットの端面である導光シートの端面を通じて漏れた光がスリットの開口に達っしたものであるため、スリットの端面に連なる部分であるスリットの開口縁を覆うことが最も光漏れ防止に効果的だからである。
 目隠し層を、導光シートにおけるスリット側の端面に伸長するものとすることができる。すなわち、目隠し層の一部を端面被覆部とすることができる。このようにすれば、導光シートにおけるスリット側の端面を目隠し層で覆うことができ、スリットの端面からの光の放射を低減することができる。よって照光領域どうしの境界からの光漏れを起き難くすることができる。そして、目隠し層を端面被覆部として形成するため、別途端面被覆部を設ける必要がなく、簡単かつ低コストでベースシートを製造することができる。
 なお、スリットの端面に対して、略半面に目隠し層を伸長すれば光の放射を半減することができ、略全面に目隠し層を伸長すれば光の放射を略無くすことができる。
 第2の照光式キーシートについては、ベースシートが、導光シートの操作面側にスリットを覆って複数の照光領域に固着する表面シートを有するものとすることができる。このようにすれば、表面シートが複数の照光領域を繋いで覆っているため、押圧操作の際にスリット周辺に集中する押圧力を表面シートに分散することができ、スリット周辺は無理な変形を起こし難くすることができる。よってスリットにおける導光シートの端面と、その端面に固着する目隠し層あるいは端面被覆部の剥離を起こり難くしてベースシートの耐久性を高めることができ、高耐久な照光式キーシートを実現することができる。
 また、導光シートは表面が傷付くとその箇所で光が散乱して光漏れを起こすおそれがあるが、表面シートで導光シートを覆うため、導光シートを傷付け難くすることができ、導光シートの傷付きに起因する導光効率の低下を起こり難くすることができる。
 さらに表面シートを備える照光式キーシートでは、表面シートと目隠し層を同一部材とすることができる。このようにすれば、部材点数を増やさずに表面シートを備えることができ、簡単かつ低コストでベースシートを製造することができる。
 表面シートを有する第2の照光式キーシートについては、表面シートを軟質樹脂フィルムで形成することができる。このように柔軟な表面シートを用いれば、表面シートが容易に曲げ変形できるため、その表面シートが複数の照光領域に亘っていても押圧操作の際に押圧荷重の上昇を抑えることができる。よってクリック荷重を有する接点スイッチを押圧した場合には、クリック感を伝わり易くすることができ、押圧操作性を高めることができる。そして表面シートは軟質樹脂フィルムであることから曲げ変形が容易であっても無理な伸び変形を起こし難くすることができ、スリット周辺の無理な伸び変形を起こり難くして、スリットにおける導光シートの端面と、その端面に固着する目隠し層あるいは端面被覆部の剥離を起こり難くして、ベースシートの耐久性を高めることができる。
 さらに軟質樹脂フィルムを用いれば、キーシートの押圧操作による繰り返し変形に対しても、破損や切れ難くすることができるのでベースシートの耐久性を高めることができる。
 また、導光シートに表面シートと熱圧着が可能な樹脂フィルムを用いることができる。導光シートに表面シートと熱圧着が可能な樹脂フィルムを用いれば、表面シートと導光シートを容易に圧着して一体化することができる。さらに、表面シートに対して予め目隠し層や表示層を印刷形成することができ、導光シートに表面シートとの圧着と同時に目隠し層や表示層を形成することができる。なお、目隠し層をホットメルト接着が可能な樹脂で形成すれば、導光シートに対して表面シートを圧着するために別途接着層を設ける必要がなく、簡単かつ低コストでベースシートを製造することができる。
 第2の照光式キーシートについては、導光シートの裏面側に、スリットを覆う裏面被覆部を設けることができる。このようにすれば、導光シートの裏面側から裏面被覆部が複数の照光領域を繋いでいるため、導光シートを一体化することができる。そして裏面被覆部は、導光シートの裏面側からスリットを覆うように一体化している。そのためスリット周辺の無理な伸び変形を起こり難くして、スリットにおける導光シートの端面と、その端面に固着する目隠し層あるいは端面被覆部の剥離を起こり難くして、ベースシートの耐久性を高めることができる。
 さらに裏面被覆部が、スリット内を埋める中実の貫入突起を端面被覆部として有するものとすることができる。このようにすれば、貫入突起によって導光シートにおけるスリット内の端面を覆うことができ、スリットの端面から光漏れし難くすることができる。そして、貫入突起は隣り合う照光領域同士のスリット内を埋めているため、貫入突起が確実に光を減衰して、一の照光領域から他の照光領域への光の漏出を抑えることができる。
 第2の照光式キーシートについては、ベースシートに、前記スリットを構成する導光シートの端面の少なくとも一部を覆う端面被覆部を設けることができる。このようにすれば、スリットの端面から光漏れし難くすることができ、一の照光領域から他の照光領域への光の漏出を確実に抑えることができる。
 第2の照光式キーシートについては、ベースシートに、導光シートの操作面側とは反対の裏面側にその導光シートへの入光を遮る遮光印刷層を設けることができる。このようにすれば、電子機器の内部で乱反射した光を導光シートの裏面側から入射し難くすることができ、導光シートの厚み方向に透過した光による照光不要な照光領域の照光や光漏れを起き難くすることができる。
 導光シートの裏面に対して直接遮光印刷層を設ける場合は、導光シートと遮光印刷層との界面を平滑面にすることが好ましい。平滑面に当たった光は反射率が高いため、導光シートの内部を伝わる光を導光シートから漏れ難くすることができ、遮光印刷層へ入射する光を少なくして導光シートの導光効率を高めることができるからである。
 遮光印刷層を有する第2の照光式キーシートについては、目隠し層と遮光印刷層を同色とすることができる。このようにすれば、照光式キーシートを操作面側から見た際に、導光シートの操作面側に形成された目隠し層と導光シートの裏面側に形成された遮光印刷層との境界を視認し難くすることができ、見た目には目隠し層と遮光印刷層とを同一層のように見せることができる。よって目隠し層をスリットを覆うように形成すれば、見た目にはスリットを視認することができず、照光領域が区画されていることを隠すことができる。したがって照光領域の区画が外観に現れることを防ぐことができ、デザイン性を高めることができる。
 第1、第2の照光式キーシートについては、導光シートに、スリット間を渡って導光シートどうしを繋ぐ架橋部を設けることができる。この架橋部は、隣り合う照光領域へ光の漏出がほとんど無いように、光源に対して広角の位置に設けるとことが好ましい。このようにすれば、複数の照光領域を形成する導光シートを一体化することができ、導光シートを取扱い易くしてベースシートを簡単に製造することができる。また架橋部によってスリット間の寸法を正確に維持し易くすることができ、寸法安定性に優れるベースシートを製造することができる。また、例えば、比較的硬質な樹脂の導光シートと、柔軟な樹脂フィルムの補強部でベースシートを構成する場合には、架橋部を形成することでベースシートを撓み難くすることができる。
 さらに、前述した表面シートと架橋部とを組み合わせれば、導光シートの耐久性を高めることができ、高耐久なベースシートを実現することができる。
 第1、第2の照光式キーシートについては、導光シートの裏面に透明樹脂層を設け、導光シートと透明樹脂層との接触面を平滑面とすることができる。このようにすれば、導光シートと透明樹脂層との接触面で、導光シート内を導光する光を効率よく反射させることができ、導光シートにおける光の入射位置から離れている位置まで光を伝え易くすることができる。よって導光シートの導光効率を高めることができ、照光領域を比較的均一に明るく照光することができる。
 透明樹脂層を設けた照光式キーシートについては、透明樹脂層の裏面にさらに遮光印刷層を設けることができる。このようにすれば、電子機器内で乱反射した光を導光シートの裏面側から入射し難くすることができ、導光シートの厚み方向に透過した光による照光不要な照光領域の照光や光漏れを起き難くすることができる。そして、導光シートと遮光印刷層との間に透明樹脂層を介するので、導光シートを伝わる光の大部分は導光シートと透明樹脂層との界面で反射し、遮光印刷層へ入射する光を低減することができる。よって導光シートの裏面側に遮光印刷層を設けても導光する光の減衰を少なくすることができ、照光領域を比較的均一に明るく照光することができる。
 透明樹脂層を有する第1、第2の照光式キーシートについては、透明樹脂層を導光シートより屈折率の低い樹脂で形成することができる。このようにすれば、導光シートの内部に伝わる光を、導光シートと透明樹脂層との界面で効率よく全反射させることができ、導光シートの導光効率を高めることができる。よって照光領域を明るく照光することができる。
 表面シートを有する第1、第2の照光式キーシートについては、表面シートを導光シートより屈折率の低い樹脂で形成することができる。このようにすれば、導光シートの内部に伝わる光を、導光シートと表面シートとの界面で効率よく全反射させることができ、導光シートの導光効率を高めることができる。よって照光領域を明るく照光することができる。
 さらに導光シートに光を散乱する拡散層を設け、この拡散層で反射した光によって照光領域を照光させれば、照光むらを低減することができる。
 本発明の照光式キーシートによれば、導光シートは照光領域がスリットにより複数に区画されているため、一の照光領域から他の照光領域への光を漏出し難くすることができる。よって各々の照光領域へ個別の光源から光を導入して照光すれば、各々の照光領域を独立して照光制御することができる。
 さらに、スリットにおける操作面側の少なくとも開口縁を目隠し層で覆ってスリットの端面から放射された光を操作面側に漏れ難くしているため、照光領域どうしの境界から光を漏れ難くすることができる。またさらにスリットを覆う補強部を設けているため、押圧操作の際にスリット周辺に集中する押圧力を補強部に分散することができ、スリット周辺が無理な変形を起こし難くすることができる。よってスリットにおける導光シートの端面とその端面に固着する目隠し層との剥離を起こり難くしてベースシートの耐久性を高めることができ、繰り返される押圧操作でもスリットの端面から光漏れを起こすようなことがなく、高耐久な照光式キーシートを実現することができる。
第1実施形態の照光式キーシートを示す平面図。 図1のSA-SA線断面図。 第2実施形態の照光式キーシートを示す図2相当断面図。 第3実施形態の照光式キーシートを示す図2相当断面図。 第4実施形態の照光式キーシートを示す平面図。 図5のSB-SB線断面図。 第4実施形態における照光式キーシートの変形例1を示す要部拡大断面図。 第4実施形態における照光式キーシートの変形例2を示す要部拡大断面図。 第5実施形態の照光式キーシートを示す図2相当断面図。 第6実施形態の照光式キーシートを示す図2相当断面図。 第6実施形態における照光式キーシートの変形例1を示す要部拡大断面図。 第7実施形態の照光式キーシートを示す図2相当断面図。 第8実施形態の照光式キーシートを示す図2相当断面図。 第9実施形態の照光式キーシートを示す図2相当断面図。 各実施形態に共通する変形例1を示す裏面図。 図15のSC-SC線断面図。 各実施形態に共通する変形例2を示す平面図。 各実施形態に共通する変形例2に用いる導光シートを示す平面図。
 本発明について図面を参照してさらに詳しく説明する。なお、本実施形態では携帯電話機の入力部品に用いられる照光式キーシートを例に挙げて示す。また、各実施形態で共通する構成については同一の符号を付して重複説明を省略し、さらに共通する材質、作用、効果、製造方法などについても重複説明を省略する。
 第1実施形態〔図1,図2〕
 第1実施形態の照光式キーシート11を図1、図2に示す。図1は照光式キーシート11の平面図であり、図2は照光式キーシート11のSA-SA線断面図である。本実施形態の照光式キーシート11は、キートップ10とベースシート12とを備えている。そしてベースシート12は、表面シート13、目隠し層14、導光シート15、拡散層16、透明樹脂層17、遮光印刷層18、裏面被覆部19を備えている。
 キートップ10は照光式キーシート11において「押圧操作部」となる部材であり、透明な樹脂によって平面視で矩形状に形成されている。このキートップ10の操作面となる天面とは反対の裏面には、表示要素を表す表示層1が設けられており、さらに後述するベースシート12に対して接着層2で固着されている。
 表示層1は、例えば、表示要素の背景を遮光性にして表示要素を透光性とし、表示要素が照光する構成に形成したり、表示要素の背景を透光性として表示要素を遮光性にし、表示要素の周囲が照光する構成に形成することができる。
 キートップ10の材質は、透明性の高い熱可塑性樹脂や反応硬化性樹脂を用いることができる。例えば、ポリオレフィン系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエーテル系樹脂、アセテート系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂、アルキド樹脂、これらのアロイ系樹脂などが挙げられる。これらの中でも、成形が容易で透明性の高いポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリルニトリルブタジエンスチレン共重合体樹脂を用いることが好ましい。キートップ10をスモーク調にすると、非照光時には表示層1を視認できず、照光時に表示層1を視認できる新たなデザインを実現することができる。
 接着層2の材質は、キートップ10をベースシート12に接着する接着剤を用いることができるが、ベースシート12を透過した光が表示層1を照光するように、透光性の接着剤を用いる必要がある。例えば、紫外線硬化型接着剤、透光性ホットメルト接着剤などが挙げられる。また、接着層2は、導光シート15より低屈折率の樹脂を用いることが好ましい。そのようにすれば、接着層2と導光シート15との界面において、導光シート15内を導光する光を導光シート15内に反射することができ、導光効率を高めることができる。後述の拡散層16でキートップ10側に拡散反射された光については、界面に鈍角に入射するため、ほとんど反射することがない。
 なお、本実施形態では、表示層1をキートップ10の裏面に設けているが、キートップ10の天面に設けたり、後述する表面シート13に設けることもできる。
 ベースシート12は、導光シート15を基材として有し複数のキートップ10を載置する部材である。以下に、ベースシート12を構成する各部材について説明する。
 導光シート15は、スリット15aとそのスリット15aにより区画された照光領域を形成し、その導光シート15の厚み方向に対する交差方向(面方向)へ光を伝える部材である。そして本実施形態では、照光領域がスリット15aにより6つに区画されている。
 また、この導光シート15においてキートップ10を備える側の面、即ち操作面側には表面シート13が設けられている。表面シート13と接する表面は、平坦な平滑面4とされている。ここで、「平坦」とは起伏が無く平らなことをいい、「平滑」とはシボや艶消しなどのように視認できる微視的な凹凸が無く滑らかなことをいう。このような平滑面4は、鏡面加工した表面、あるいは鏡面加工したロールや金型の転写面によって形成される。導光シート15と表面シート13との接触面を平滑面4とすれば、導光シート15と表面シート13との接触面で、導光シート15内を導光する光を効率よく反射させることができ、導光シート15における光の入射位置から離れている位置まで光を伝え易くすることができる。よって導光シート15の導光効率を高めることができ、照光領域を比較的均一に明るく照光することができる。
 このような導光シート15の厚さは、30μm~500μmとすることができる。厚さが30μmより薄いと、導光シートの内部に伝わる光量が小さくなって照光式キーシートの照光輝度が低くなってしまう。厚さが500μmより厚いと、変形応力が大きくて押圧荷重が増えしまい押圧操作性が悪くなってしまう。さらに好ましい厚みは100μm~300μmである。これらより本実施形態の厚さは100μmとしてある。
 導光シート15には、透明な樹脂フィルムを利用することができ、透明性の高い熱可塑性樹脂フィルムを用いることが好ましい。例えば、ポリオレフィン系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエーテル系樹脂、アセテート系樹脂、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、エステル系熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、アミド系熱可塑性エラストマー、フッ素系熱可塑性エラストマー、アクリル系熱可塑性エラストマーなどの樹脂フィルムが挙げられる。なかでも可視光領域に波長の吸収領域がなく高透明性のポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ウレタン系熱可塑性エラストマー、アクリル系熱可塑性エラストマーの樹脂フィルムを用いることが好ましい。
 また、導光シート15は、照光式キーシート11の良好な押圧操作性を得るために柔軟な樹脂フィルムを利用することが好ましい。「良好な押圧操作性」とは、接点スイッチのクリック感を明確に伝えることができることをいう。このような導光シート15には、変形応力が小さい軟質樹脂フィルムが挙げられ、その中でもゴム弾性を有するゴム状弾性体であることが好ましく、具体的には、JIS K6253のゴム硬さがA50~A90のゴム状弾性体が好適である。ゴム硬さがA90より硬いと、照光式キーシートの剛性が高くなり、押圧荷重が上昇して、クリック率も低下してしまう。ゴム硬さがA50より低いと、導光シートが大きく撓み導光性能が低下してしまうおそれや、導光シートが大きく変形してしまい押圧操作に誤入力などの入力障害が起きるおそれがある。このような観点からは、特に前述の熱可塑性樹脂フィルムの中でも、ポリウレタン系樹脂またはウレタン系熱可塑性エラストマーを用いることが好ましい。
 スリット15aは、導光シート15の分断箇所であり、6つの照光領域に区画するために設けている。本実施形態では、図面上の上側(ファンクションキー)と下側(テンキー)のキートップ10を分け、さらに上側(ファンクションキー)のキートップ10は、矩形環状の4方向キーとその両サイドに位置するキートップ10を区分し、下側(テンキー)は縦3列に分けて、それぞれを照光領域とした。スリット15aは導光シート15を完全に貫通するように形成している。そして、導光シート15におけるスリット15a側の端面は平坦な面であるが、平滑面4とすれば導光シート15内へ光を反射することができ、光の漏出を低減することができる。なお、本実施形態における導光シートのスリット側の端面は対向面どうしが相互に平行に形成されているが、裏面側を向く傾斜面に形成することができる。また目隠し層を導光シートにおけるスリット側の端面に固着する構成では、その端面を基板側や操作面側を向く傾斜面に形成することもできる。
 表面シート13は照光式キーシート11の操作面側を形成する部材であり、本実施形態の表面シート13は、「補強部」として導光シート15の全面を覆うように固着している。即ち、スリット15aで分断された各照光領域を繋ぎ導光シート15を一体化している。
 表面シート13の厚さは、20μm~200μmとすることができる。厚さが20μmより薄いと、強度が弱くて破れ易くなり、目隠し層14や導光シート15を保護し難くなるおそれがある。厚さが200μmより厚いと、変形応力が大きくて押圧荷重が高くなったり、ベースシート12が厚くなってしまう。これらより本実施形態の厚さは50μmである。
 表面シート13の透光性については、透明性が高い樹脂フィルムを用いることが好ましい。そして表面シート13の屈折率は、導光シート15の屈折率より低い方が好ましい。表面シート13の屈折率が導光シート15の屈折率よりも低ければ、導光シート15内の面方向へ伝わる光を全反射し易くすることができる。さらに両者の屈折率差が0.06以上であれば、効率よく全反射することができる。このように導光シート15内の面方向へ伝わる光を全反射し易くすれば、導光効率を高めて、さらに光漏れし難くすることができる。例えば、導光シート15内の面方向へ伝わる光が表面シート13へ入射すると、導光シート15による導光量が減少し、拡散層で反射する光量も少なくなって照光領域の照光量を小さくしてしまう。また表面シート13に入射した光は、照光させる照光領域に隣接する照光させない照光領域の表示層1に伝わり、そこから光漏れを起こすおそれがある。
 表面シート13には、透光性でありかつ柔軟で可撓性のある軟質樹脂フィルムを用いることができる。例えば、ポリオレフィン系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエーテル系樹脂、アセテート系樹脂、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、エステル系熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、アミド系熱可塑性エラストマー、フッ素系熱可塑性エラストマー、アクリル系熱可塑性エラストマーなどの樹脂フィルムが挙げられる。こららの中でも、柔軟性や取り扱い性の観点から、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、各種熱可塑性エラストマーの樹脂フィルムを用いることが好ましい。また、表面シート13と導光シート15は、同一の材料を用いることもできるが、導光シート15にポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂などの硬質の樹脂フィルムを用いた場合には、表面シートの柔軟性の効果が顕著になる。すなわち、柔軟な表面シート13は容易に曲げ変形できるため、表面シート13が複数の照光領域に亘っていても押圧操作の際に押圧荷重の上昇を抑えることができ、押圧操作性を損なうことがない。そして表面シートは軟質樹脂フィルムであることから曲げ変形が容易であっても、無理な伸び変形を抑制することができる。そのため、スリット部分の無理な伸び変形を抑制して、スリットにおける導光シートの端面と、その端面に固着する目隠し層あるいは端面被覆部の剥離を抑制して、ベースシートの耐久性を高めることができる。導光シート15が硬質樹脂の場合には、軟質樹脂による導光シートの場合よりもスリット部分への応力が集中するため、導光シートの端面と、その端面に固着する目隠し層あるいは端面被覆部がより剥離しやくなる傾向にあるが、表面シート13を設けることで、硬質の樹脂フィルムの導光シートを採用した場合でも、確実に剥離を抑制して、ベースシートの耐久性を高めることができるのである。
 また、表面シート13がゴム状弾性を有する軟質樹脂フィルムであれば、キートップ10を固着する際に、表面シート13の反発性によって表面シート13とキートップ10との界面に隙間を形成し難くすることができ、表面シート13とキートップ10との密着性を高めることができる。さらにキートップ10を熱圧着する場合には、キートップ10により導光シート15を変形し難くする「緩衝層」としても作用する。硬質のキートップ10を導光シート15に直接圧着すると、キートップ10の角部において導光シート15が変形してしまうおそれがある。しかしキートップ10と導光シート15の間にゴム状弾性を有する表面シート13を介在させれば、表面シート13の緩衝作用がキートップ10の圧力を吸収しながら広範囲に分散させることができ、殆ど導光シート15の変形を起こさずに圧着することができる。具体的には、JIS K6253のゴム硬さがA50~A90のゴム状弾性を有する軟質樹脂フィルムが好適である。ゴム硬さがA90以下であれば、表面シートを設けても押圧荷重を上昇させることがほとんどなく、クリック率の低下を最小限にすることができる。ゴム硬さがA50より低いと、過度の柔軟性から伸び変形を抑制する効果が低くなり、スリットにおける導光シートの端面と、その端面に固着する目隠し層あるいは端面被覆部の剥離を抑制できないおそれがある。このようなゴム状弾性を有する軟質樹脂フィルムとして、ポリウレタン系樹脂フィルムまたはウレタン系熱可塑性エラストマーフィルムが好適である。
 目隠し層14は導光シート15どうしの隙間(スリット)15aからの光漏れを防止する遮光性の層であり、導光シート15における操作面側の少なくとも開口縁15bを覆う層である。本実施形態では、表面シート13の裏面に印刷等で設けられており、目隠し層14の幅をスリット15aの幅より大きく形成している。
 目隠し層14は、スリット15aの少なくとも開口縁15bを覆うものとしているが、開口全部を覆い、かつその幅方向の長さを、導光シート15の厚さの3倍以上で形成することが好ましい。こうすることでスリット15の開口からの光漏れを充分に防ぐことができる。例えば、厚さが100μmの導光シート15であれば、スリット15aの開口全部を覆い、その広がりが300μm以上に形成する。導光シート15が薄肉の場合には、導光シート15の厚みの3倍の長さがそれほど長くならないため、位置ズレを考慮すると、できるだけ長く形成することが好ましい。
 目隠し層14の厚さは、5μm~50μmとすることができる。厚さが5μmより薄いと、光を遮り難くなって遮光できないおそれがある。厚さが50μmより厚いと、導光シート15の操作面側に形成される目隠し層による段差が大きくなってベースシート12が厚くなってしまう。なお、目隠し層14を形成した表面シート13を、熱圧着で導光シート15と一体化する場合には、10μm~50μmとすることが好ましい。10μm以下では、熱圧着の際に導光シート15の端部に圧力が集中するため、その部分の目隠し層が圧縮されて厚さが薄くなり、そこから光漏れが起こる可能性がある。これらより本実施形態の厚さは5μmである。
 さらに、デザイン性の観点から、遮光印刷層と同じ色の樹脂で形成することが好ましい。そうすることで、上面から視認したときに、導光部の上面に形成された目隠し層と、導光部の下面側に形成された遮光印刷層の境界が視認できず、見た目には一枚のシートであるように見えるためである。すなわち、照光領域が分かれていることを隠すことができるのである。
 目隠し層14の材質については、遮光性が可能なものを使用できる。そして表面シート13へ目隠し層14を設けてから導光シート15と一体にする場合には、表面シート13への印刷形成が可能なものを用いる。また、導光シート15と固着するため、導光シート15に対して接着性を有するホットメルト接着剤を用いることもできる。
 なお、本実施形態では目隠し層14を表面シート13の裏面に設けているが、表面シート13の操作面側に設けることもできる。但し、スリット15aの端面から放射された光が表面シート13に入射して表面シート13内を伝わるおそれがあるため、本実施形態の構成が好ましい。
 拡散層16は導光シート15内を面方向に進む光の進路をキートップ10方向へと変更する層であり、導光シート15の裏面におけるキートップ10の投影領域と略同等の領域内にドット状で配置されている。この拡散層16は高屈折率の充填材、光反射率の高い充填材などが添加された樹脂塗膜でなり、導光シート15との接触面は粗面5に形成されている。このような拡散層16の厚さは5μm~30μmとすることができる。
 拡散層16に用いる樹脂の材質は、導光シート15に印刷形成が可能な樹脂を用いることができる。例えば、樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエーテル系樹脂、アセテート系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂、アルキド樹脂などが挙げられる。これらの樹脂の中でも、インキ化が容易なビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂、アルキド樹脂を用いることが好ましい。そして、高屈折率の充填材、光反射率の高い充填材には、例えば、酸化チタンが挙げられる。この充填材は、配合量を調整して輝度を調整することができる。例えば、光の入射位置に近い拡散層16は配合量を少なくして、光の入射位置から遠い拡散層16は配合量を増やし、各拡散層16を均一な輝度にすることができる。また、拡散層16の厚みで輝度を調整しても良い。拡散層16を導光シート15の裏面に印刷形成する際に、そのインキに含まれる溶剤で導光シート15の固着面を粗面5にすることが好ましい。例えば、ポリカーボネート樹脂フィルムでなる導光シート15に対しては、芳香族系、ケトン系、エステル系などの溶剤を含むインキを用いれば、導光シート15の固着面を粗面5とすることができる。このように粗面5とすれば、平滑面4に比べて導光シート15を伝わる光をキートップ10方向へ反射し易くすることができる。
 なお、本実施形態では拡散層16をキートップ10の投影領域と略同等の領域内にドット状で配置されているが、表示要素の形状に形成することもできる。また、本実施形態ではキートップ10の裏面に表示層1を設け導光シート15の裏面に拡散層16を設けているが、導光シートの裏面側に表示層を設け光を裏面側に反射する拡散面を導光シートの操作面側に光を裏面側に反射する拡散面を設けることもできる。このように反射光の指向性を制御できる拡散面としては、プリズム形状の凹凸面とすることが好ましい。例えば、電気制御が必要となる表示層を用いる場合には、回路基板と一体に表示層を設け、導光シートを表示層の上方に配置すれば、配線や接続などの構造を容易にすることができる。また透光性にできない表示層の場合にも、表示層に対し操作面側から光を照射して、表示部を照らすことができる。このような表示形態の例としては、電気泳動式の電子ペーパーなどがある。
 透明樹脂層17は導光シート15の導光効率を高める層であり、導光シート15の裏面に対し拡散層16を覆って導光シート15と略同等の大きさに形成されている。この透明樹脂層17は導光シート15に対し非浸食性塗液を塗布して形成される透明な樹脂塗膜であり、導光シート15との接触面は平坦な平滑面4に形成されている。
 このような透明樹脂層17の厚さは5μm~200μmとすることができる。厚さが5μmより薄いと、導光シートと透明樹脂層の間の界面が平滑面となるように透明樹脂層を設けても、遮光印刷層を塗布したときに、透明樹脂層の厚みが薄いため、透明樹脂層を介して導光シートを浸食してしまい、平滑な反射面を形成できないおそれがある。また、透明樹脂層を通じて拡散層の裏面側や拡散層の側面から入射する光も、表示層側へ拡散されるため、確実に拡散層を覆う透明樹脂層を設ければ輝度を向上させることができる。さらに厚さが5μmより薄いと、拡散層16を確実に覆うことができないおそれがあり、拡散層16からキートップ10側へ反射する光が減少するおそれがある。厚さが200μmより厚いと、変形応力が大きくて押圧荷重が高くなったり、ベースシート12が厚くなってしまう。さらに好ましい厚みは5μm~30μmである。これらより本実施形態の厚さは10μmである。
 透明樹脂層17の屈折率は、導光シート15の屈折率より低いことが好ましい。透明樹脂層17の屈折率が導光シート15の屈折率よりも低ければ、その界面で導光シート15内の面方向へ伝わる光を全反射し易くすることができる。さらに両者の屈折率差が0.06以上であれば、効率よく全反射することができる。このように導光シート15内の面方向へ伝わる光を全反射し易くすれば、導光効率を高めるとともに、さらに光漏れし難くすることができる。透明樹脂層17の裏面には遮光印刷層18を形成しているため、透明樹脂層17へ入射する光を少なくすれば、遮光印刷層18に入射する光も少なくすることができ、遮光印刷層18による光の吸収を小さくすることができる。よってベースシート12に遮光印刷層18を付加しても照光輝度の低下を少なくすることができる。
 透明樹脂層17の材質は、透明性が高く、導光シート15の表面を侵すことのない非浸食性塗液を用いることが好ましい。具体的には、無溶剤の紫外線硬化型、EB硬化型などの活性エネルギー線硬化型樹脂や硬化型樹脂、水系やアルコール系などの非浸食性の溶剤を含有する硬化型樹脂などである。こうした樹脂インキについては、特に導光シート15の材質を選ばないものとして紫外線硬化型ウレタンアクリレート系インキや、無溶剤の熱硬化型のウレタン系インキが挙げられる。ポリカーボネート樹脂フィルム製の導光シート15に対しては、芳香族系、エステル系、ケトン系の溶剤は浸食性の溶剤であるが、脂肪族系の溶剤は非浸食性溶剤として用いることができる。また、単独では浸食性の溶剤であっても非浸食性の溶剤と混合して含まれるインキは非浸食性塗液となることもある。例えば、前述のポリカーボネート樹脂フィルム製の導光シート15に対しては、脂肪族系溶剤と芳香族系溶剤の混合溶剤において脂肪族系溶剤が50%以上となるようにしてインキを調製すれば非浸食性塗液とすることができる。また、ウレタン系樹脂フィルム製の導光シート15に対しては、ケトン系溶剤を含むインキも非浸食性塗液として用いることができる。こうした塗液が浸食性であるか非浸食性であるかの判断は、導光シート15の平滑な表面に前記塗液を塗布して、一定時間の後にその塗液を拭き取ったときに、導光シート15の表面が白化や溶解、膨潤するなどして塗布前の平滑性が失われた場合には前記塗液は浸食性塗液であり、塗布前と同様に平滑面を維持している場合には非浸食性塗液であると評価できる。透明樹脂層17を架橋又は硬化型のインキで形成することで、透明樹脂層17に積層する遮光印刷層18やその他の印刷層によって浸食され難い層とすることができる。
 また、比較的屈折率の低い材料としては、フッ素変性アクリル樹脂などのフッ素変性樹脂や、シリコーン樹脂やシリコーンゴム、シリコーン変性樹脂、光の波長よりも十分に小さく樹脂中に分散させても光散乱を起こさず透明性を維持できる低屈折率の微粒子を分散させた樹脂などを用いたインキが挙げられる。
 なお、本実施形態では透明樹脂層17を導光シート15の裏面にのみ設けているが、導光シート15の操作面にも設けることができる。また、後述する非浸食性塗液を塗布した遮光印刷層であれば、透明樹脂層17を省いて後述の遮光印刷層18を導光シート15の裏面に設けることができる。
 遮光印刷層18は黒色や濃紺色などの暗い配色で光が透過し難い層であり、透明樹脂層17の裏面に対し透明樹脂層17と略同等の大きさに形成されている。この遮光印刷層18は透明樹脂層17に対し非浸食性塗液を塗布して形成される樹脂塗膜であり、透明樹脂層17との接触面は平坦な平滑面4に形成されている。そして遮光印刷層18と目隠し層14は同色に形成されている。
 このような遮光印刷層18の厚さは5μm~50μmとすることができる。厚さが5μmより薄いと、光を遮断する効果が低下するおそれがある。厚さが50μmより厚いと、遮光効果は変わらずにベースシート12が厚くなってしまう。これらより本実施形態の厚さは5μmである。
 本実施形態のように遮光印刷層18を透明樹脂層17の裏面に印刷形成する場合には、遮光印刷層18を透明樹脂層17より小さい屈折率の樹脂で形成することが好ましい。そのようにすれば、透明樹脂層17と遮光印刷層18との界面での光の反射効率を高めることができる。
 遮光印刷層18の材質は、透明樹脂層17を溶かしたり膨潤させることのない透明樹脂層17に対する非浸食性塗液を用いることが好ましい。このような材質については、透明樹脂層17の説明した考え方と同様の観点から選択すれば良く、具体的には、無溶剤の紫外線硬化型、EB硬化型などの活性エネルギー線硬化型樹脂や硬化型樹脂、水系やアルコール系などの非浸食性の溶剤を含有する硬化型樹脂などであり、例えば、紫外線硬化型ウレタンアクリレート系インキ、無溶剤の熱硬化型ウレタン系インキなどが挙げられる。しかし紫外線硬化型インキは、紫外線を受けて硬化するため、遮光印刷層に含まれている染料や顔料が紫外線を吸収してしまい、充分な硬化反応が起きないおそれがある。そのため、熱硬化型のウレタン系インキやEB硬化型ウレタン系インキが好ましい。このような非浸食性塗液を用いることで、透明樹脂層17と遮光印刷層18の界面を平滑面4として形成することができる。このような平滑面4は、ベースシート12の断面を観察したときに、観察している断面とは反対側の断面から入射した光を明るく反射する様子が観察できる。一方、遮光印刷層18が浸食性塗液で形成され粗面を形成している場合には、艶消しがかったように全体が暗く拡散反射する様子が観察できる。
 なお、遮光印刷層18は、塗装による遮光塗装層、蒸着による遮光蒸着層など、他の方法で形成した遮光性の層と置き換えることができる。
 裏面被覆部19は、操作面側とは反対の裏面側に露出するスリット15aの開口を被覆する部材であり、本実施形態における裏面被覆部19は、「補強部」としてスリット15aの開口だけでなく6つの照光領域の裏面側全面を覆うように形成されている。また、この裏面被覆部19は、スリット15a内にはスリット15aを埋める中実の貫入突起19aが形成されており、スリット15aを形成する導光シート15の端面を被覆する「端面被覆部」として形成されている。そして、その貫入突起19aの先端面は目隠し層14の裏面に固着している。このような透光性の貫入突起19aを設ける場合には、裏面被覆部19に用いる樹脂として、光吸収性を備えた半透明の樹脂を用いるか、あるいはスリット15aとの界面における光の反射効率を高めるために導光シート15の屈折率より、0.2以上屈折率の低い樹脂を用いることが好ましい。さらに低屈折率の樹脂を用いる場合には、反射効率を高めるために、スリット15aを基板側や操作面側を向く傾斜面に形成することが好ましい。そうすることで、反射した光を目隠し層14または遮光印刷層18で吸収することができる。さらに、裏面被覆部19の裏面には、キートップ10に対応して裏面側へ突出する押し子19bが設けられている。この押し子19bは、照光式キーシート11の裏面側に備えられる回路基板上の接点スイッチを押圧する部位である。なお、本実施形態は裏面被覆部19を透光性としているが、このように貫入突起19aを形成している構成では、スリット15aの端面と貫入突起19aとの間に遮光層を設ければ、スリット15aの端面から放射される光を遮光層で確実に防ぐことができる。また貫入突起19aを含めて裏面被覆部19を遮光性とすれば、スリット15aの端面から放射される光を貫入突起19aで防ぐことができ、遮光層を設けなくてもスリット15aの端面から放射される光を確実に防ぐことができる。
 裏面被覆部19の材質は、機械的な高強度、高耐久性、及び軽量性などの要求性能や、スリット15aを埋めながら導光シート15全体に積層することから、熱可塑性、熱硬化性、光硬化性などの軟質樹脂であることが好ましい。さらに、これらの軟質樹脂は、容易にスリット15aを埋めて裏面被覆部19を形成し易い液状樹脂の硬化体であることがより好ましい。なお、軟質樹脂はゴム弾性を有していることが好ましく、具体的には、JIS K6253のゴム硬さがA30~D70のゴム状弾性体が好適である。ゴム硬さがD70より硬いと、照光式キーシートの剛性が高くなり、押圧荷重が上昇して、クリック率も低下して、押圧操作性を損なうおそれがある。ゴム硬さがA30より低いと、押圧操作の際に裏面被覆部19の押し子19bが大きく変形してしまい押圧操作に誤入力などの入力障害が起きるおそれがある。また、裏面被覆部19もまた、スリット15bにおける導光シート15の端面と、その端面に固着する目隠し層14あるいは「端面被覆部」の剥離を抑制するが、ゴム硬さがA30より低いと、剥離を抑制することができないおそれがある。前記ゴム硬さはA50~A90であることがより好ましい。ゴム硬さがA90以下であれば、押圧荷重の上昇およびクリック率も低下がほとんどなく、押圧操作性をより高めることができる。また、ゴム硬さがA50以上であれば、押し子19bの変形も少なくすることができるため、押圧操作性をより高めることができる。
 ここで照光式キーシート11の製造方法の一例について説明する。
 先ず、導光シート15より大きな1枚の樹脂フィルムを準備する。そしてこの樹脂フィルムの片面(裏面)に拡散層16を印刷形成した後に、この拡散層16を覆うようにして透明樹脂層17を印刷形成する。さらに透明樹脂層17に遮光印刷層18を印刷形成した後に、レーザーカットや抜き型を用い、樹脂フィルムを透明樹脂層17や遮光印刷層18と共に抜き加工して、スリット15aを設け、拡散層16、透明樹脂層17、遮光印刷層18を順次積層し、6つの照光領域を含む導光シート15が形成された樹脂フィルムを得た。このとき、導光シート15となる領域はスリット15aにより照光領域が分断されているが、樹脂フィルムにおけるベースシート12の外周より外側の部分で6つの照光領域が連結されている。
 次に、軟質樹脂フィルムでなる表面シート13を準備して、この表面シート13の片面(裏面)に目隠し層14を印刷形成する。そして表面シート13の裏面と前述の導光シート15を形成した樹脂フィルムを対向させて、熱圧着で一体化して複層シートを得る。その後、この一体化した複層シートを裏面被覆部19の成形用金型にインサートし、遮光印刷層18側に液状シリコーンゴムでなる裏面被覆部19を一体成形して、裏面被覆部19が一体になった複層シートを得る。この際に、液状シリコーンゴムがスリット15a内に充填されて中実の貫入突起19aが形成され、同時に押し子19bも成形用金型のキャビティによって形成される。次に、裏面被覆部19が一体になった複層シートを、レーザーカットや抜き型などを用いてベースシートの大きさに抜き加工し、ベースシート12を得る。
 次に、射出成形して得たキートップ10の裏面に表示層1を印刷形成し、さらにホットメルト接着剤でなる接着層2を順次印刷形成する。
 最後に、キートップ10の接着層2をベースシート12の操作面側に対向させて、熱圧着で固着し、照光式キーシート11を得ることができる。
 照光式キーシート11の作用、効果について説明する。
 照光式キーシート11によれば、導光シート15は照光領域がスリット15aにより6つに区画されているため、一の照光領域から他の照光領域への光を漏出し難くすることができる。よって図1で示すように、照光式キーシート11の外周位置に各々の照光領域に対し個別の内部光源(LED)3から光を導入して照光すれば、各々の照光領域を独立して照光制御することができる。
 さらに、スリット15aにおける操作面側の開口を目隠し層14で覆ってスリット15aの端面から放射された光を操作面側に漏れ難くしているため、照光領域どうしの境界から光を漏れ難くすることができる。また従来技術のように、スリットに遮光性の樹脂で充填してその端面を隠し遮光しているのと異なり、繰り返される押圧操作でスリット15aの端面が露出して光漏れを起こすようなことがなく、光漏れに対して高い耐久性を発揮することができる。
 ベースシート12の操作面側は表面シート13で形成されている。このように、表面シート13が6つの照光領域を繋いで覆っているため、押圧操作の際にスリット15aの周辺に集中する押圧力を表面シート13に分散することができ、スリット15aの周辺は無理な変形を起こし難くすることができる。よってスリット15aにおける導光シート15の端面と、その端面に固着する貫入突起19aの剥離を起こり難くしてベースシート12の耐久性を高めることができ、高耐久な照光式キーシート11を実現することができる。
 また、表面シート13が導光シート15における操作面側の全面を覆っているため、導光シート15を傷付け難くすることができ、導光シート15の傷付きに起因する導光効率の低下を起こり難くすることができる。
 表面シート13を軟質樹脂フィルムで形成するため、表面シート13の変形応力を小さくすることができ、表面シート13が6つの照光領域に亘って固着していても押圧操作の際に押圧荷重の上昇を抑えることができる。よってクリック荷重を有する接点スイッチを押圧した場合には、クリック感を伝わり易くすることができ、押圧操作性を高めることができる。そして表面シート13は無理な伸び変形が起き難くなり、表面シート13の耐久性を高めることができる。
 また、導光シート15に表面シート13と熱圧着が可能な樹脂フィルムを用いているため、表面シート13と導光シート15を容易に圧着して一体化することができる。さらに、表面シート13に対して予め目隠し層14を印刷形成することができ、導光シート15に表面シート13との圧着と同時に目隠し層14を形成することができる。なお、目隠し層14をホットメルト接着が可能な樹脂で形成すれば、導光シート15に対して表面シート13を圧着するために別途接着層を設ける必要がなく、簡単かつ低コストでベースシート12を製造することができる。
 さらに軟質樹脂フィルムを用いれば、押圧操作による繰り返し変形に対しても、破損や切れ難くすることができるのでベースシート12の耐久性を高めることができる。
 導光シート15の裏面側に遮光印刷層18を設けるため、電子機器の内部で乱反射した光を導光シート15の裏面側から入射し難くすることができ、導光シート15の厚み方向に透過した光による照光不要な照光領域の照光や光漏れを起き難くすることができる。
 目隠し層14と遮光印刷層18を同色としたため、照光式キーシート11を操作面側から見た際に、導光シート15の操作面側に形成された目隠し層14と導光シート15の裏面側に形成された遮光印刷層18との境界を視認し難くすることができ、見た目には目隠し層14と遮光印刷層18とを同一層のように見せることができる。よってスリット15aを覆う目隠し層14により、見た目にはスリット15aを視認することができず、照光領域が6つに区画されていることを隠すことができる。したがって照光領域の6区画が外観に現れることを防ぐことができ、デザイン性を高めることができる。
 裏面被覆部19が導光シート15の裏面側から6つの照光領域を繋いでいるため、導光シート15を一体化することができる。そして裏面被覆部19は、導光シート15の裏面側からスリット15aを覆うように一体化している。そのためスリット15aの周辺の無理な伸び変形を起こり難くして、スリット15aにおける導光シート15の端面と、その端面に固着する貫入突起19aの剥離を起こり難くして、ベースシート15の耐久性を高めることができる。
 裏面被覆部19を6つの照光領域に伸長して導光シート15における裏面側の全面を覆うため、導光シート15を傷付け難くすることができ、導光シート15の導光効率を高めることができる。
 また、導光シート15と裏面被覆部19との間に遮光印刷層18を設けるため、遮光印刷層18を傷付け難くすることができ、遮光印刷層18の破損箇所に発生する光漏れを起こし難くすることができる。
 中実の貫入突起19aを有する裏面被覆部19が軟質樹脂のシリコーンゴムで形成されているため、押圧操作の際に、導光シート15やスリット15a形状の変形に追従することができ、貫入突起19aと導光シート15との間の隙間を形成し難くすることができる。よってスリット15aの端面から光漏れし難くすることができ、一の照光領域から他の照光領域への光の漏出を確実に抑えることができる。そして、貫入突起19aは隣り合う照光領域どうしのスリット15a内を埋めているため、貫入突起19aが確実に光を減衰して、一の照光領域から他の照光領域への光の漏出を抑えることができる。
 導光シート15の裏面に透明樹脂層17を設け、導光シート15と透明樹脂層17との接触面を平滑面4とするため、導光シート15と透明樹脂層17との接触面で、導光シート15内を導光する光を効率よく反射させることができ、導光シート15における光の入射位置から離れている位置まで光を伝え易くすることができる。よって導光シート15の導光効率を高めることができ、照光領域を比較的均一に明るく照光することができる。
 透明樹脂層17の裏面にさらに遮光印刷層18を設けるため、電子機器内で乱反射した光を導光シート15の裏面側から入射し難くすることができ、導光シート15の厚み方向に透過した光による照光不要な照光領域の照光や光漏れを起き難くすることができる。そして、導光シート15と遮光印刷層18との間に透明樹脂層17を介するので、導光シート15を伝わる光の大部分は導光シート15と透明樹脂層17との界面で反射し、遮光印刷層18へ入射する光を低減することができる。よって導光シート15の裏面側に遮光印刷層18を設けても導光する光の減衰を少なくすることができ、照光領域を比較的均一に明るく照光することができる。
 透明樹脂層17を導光シート15より屈折率の低い樹脂で形成すれば、導光シート15の内部に伝わる光を、導光シート15と透明樹脂層17との界面で効率よく全反射させることができ、導光シート15の導光効率を高めることができる。よって照光領域を明るく照光することができる。
 表面シート13を導光シート15より屈折率の低い樹脂で形成すれば、導光シート15の内部に伝わる光を、導光シート15と表面シート13との界面で効率よく全反射させることができ、導光シート15の導光効率を高めることができる。よって照光領域を明るく照光することができる。
 第2実施形態〔図3〕
 第2実施形態の照光式キーシート21を図3に示す。図3は照光式キーシート21の断面図である。本実施形態の照光式キーシート21は第1実施形態の照光式キーシート11と異なり、ベースシート22は裏面被覆部19を遮光性として遮光印刷層を備えていない。その他の構成は、照光式キーシート11と同じである。
 照光式キーシート21の製造方法について説明する。先ず、導光シート15より大きな1枚の樹脂フィルムの片面(裏面)に拡散層16、透明樹脂層17を順次印刷形成する。その後、樹脂フィルムを透明樹脂層17と共に抜き加工してスリット15aを設ける。次に、軟質樹脂フィルムでなる表面シート13の片面(裏面)に目隠し層14を印刷形成して、表面シート13の裏面と前述のスリット15aを形成した樹脂フィルムを対向させて、熱圧着で一体化する。その後、この一体化した複層シートを裏面被覆部19の成形用金型にインサートし、透明樹脂層17側に液状シリコーンゴムでなる裏面被覆部19を一体成形して、裏面被覆部19が積層された複層シートを得て、この複層シートを、ベースシートの大きさに抜き加工して、ベースシート22を得る。この際に、スリット15a内を埋める「端面被覆部」としての貫入突起19aと押し子19bが形成される。次に、射出成形して得たキートップ10の裏面に表示層1とホットメルト接着剤でなる接着層2を順次印刷形成する。最後に、キートップ10の接着層2をベースシート22の操作面側に対向させて、熱圧着で固着し、照光式キーシート21を得ることができる。
 照光式キーシート21によれば、裏面被覆部19を遮光性のシリコーンゴムで形成するため、電子機器内で乱反射した光を導光シート15の裏面側から入射し難くすることができ、導光シート15の厚み方向に透過した光による照光不要な照光領域の照光や光漏れを起き難くすることができる。そして、貫入突起19aは隣り合う照光領域どうしのスリット15a内を埋めているため、貫入突起19aが確実に光を減衰して、一の照光領域から他の照光領域への光の漏出を抑えることができる。したがって遮光印刷層を省くことができる。
 第3実施形態〔図4〕
 第3実施形態の照光式キーシート31を図4に示す。図4は照光式キーシート31の断面図である。本実施形態の照光式キーシート31は第1実施形態の照光式キーシート11と異なり、ベースシート32は透明樹脂層と遮光印刷層と裏面被覆部が無く、押し子体39を備えている。その他の構成は、照光式キーシート11と同じである。
 押し子体39は、裏面被覆部の一部ではなくスリットを埋めるものでもないため、押圧操作の際に変形することが無く、硬質樹脂で形成することができる。押し子体39を硬質樹脂で形成すれば、押し子体39で衝撃吸収が無く、接点スイッチのクリック感を正確に伝えることができる。
 照光式キーシート31の製造方法について説明する。先ず、導光シート15より大きな1枚の樹脂フィルムの片面(裏面)に拡散層16を印刷形成した後に、紫外線硬化型樹脂にて押し子体39を形成する。その後、樹脂フィルムを抜き加工してスリット15aを設け、拡散層16と押し子体39を形成した6つの照光領域が形成された樹脂フィルムを得る。次に、軟質樹脂フィルムでなる表面シート13の片面(裏面)に目隠し層14を印刷形成して、表面シート13の裏面と前述の照光領域が形成された樹脂フィルムを対向させ、熱圧着で一体化して、表面シート13が積層された複層シートを得る。この複層シートを、ベースシートの大きさに抜き加工して、ベースシート32を得る。次に、射出成形して得たキートップ10の裏面に表示層1とホットメルト接着剤でなる接着層2を順次印刷形成する。最後に、キートップ10の接着層2をベースシート32の操作面側に対向させて、熱圧着で固着し、照光式キーシート31を得ることができる。
 照光式キーシート31によれば、表面シート13を備えるため、ベースシートの耐久性を高めることができる。また、目隠し層14を形成しているため、スリット15aから光を漏れ難くすることができる。したがって透明樹脂層、遮光印刷層、裏面被覆部を省くことができ、薄型の照光式キーシート31を実現することができる。
 第4実施形態〔図5,図6〕
 第4実施形態の照光式キーシート41を図5、図6に示す。図5は照光式キーシート41の平面図であり、図6は照光式キーシート41のSB-SB線断面図である。本実施形態の照光式キーシート41が第1実施形態の照光式キーシート11と異なるのは、ベースシート42における表面シート43と目隠し層44の構成、および裏面被覆部が無く押し子体39を備えている点である。その他の構成は、照光式キーシート11と同じである。
 本実施形態ではスリット15a内が中空である。そして図6で示すように、表面シート43と目隠し層44がスリット15aを構成する導光シート15の端面に追従してスリット15a内に大きく入り込み、目隠し層44がその端面の略全面に固着している。そのため、目隠し層44は、導光シート15の端面を覆う端面被覆部にもなっている。
 照光式キーシート41の製造方法について説明する。先ず、導光シート15より大きな1枚の樹脂フィルムの片面(裏面)に拡散層16、透明樹脂層17、遮光印刷層18を順次印刷形成した後に、紫外線硬化型樹脂にて押し子体39を形成する。その後、樹脂フィルムを透明樹脂層17や遮光印刷層18と共に抜き加工してスリット15aを設け、拡散層16と透明樹脂層17と遮光印刷層18を積層した6つの照光領域が形成された樹脂フィルムを得る。次に、軟質樹脂フィルムでなる表面シート43の片面(裏面)に目隠し層44を印刷形成して、表面シート43の裏面と前述の照光領域が形成された樹脂フィルムを対向させて、熱圧着で一体化する。この熱圧着時に、柔らかな型押し体を用いて表面シート43をスリット15aの端面に追従変形するように圧着する。このようにして得た複層シートを、ベースシートの大きさに抜き加工して、ベースシート42を得る。次に、射出成形して得たキートップ10の裏面に表示層1とホットメルト接着剤でなる接着層2を順次印刷形成する。最後に、キートップ10の接着層2をベースシート42の操作面側に対向させて、熱圧着で固着し、照光式キーシート41を得ることができる。
 照光式キーシート41によれば、目隠し層44をスリット15aの端面に固着するため、導光シート15におけるスリット15a側の端面を目隠し層44で覆うことができ、スリット15aの端面からの光の放射を低減することができる。よって照光領域どうしの境界から操作面側への光漏れを起き難くすることができる。特に、本実施形態ではスリット15aの端面の略全面に目隠し層44が固着しているため、スリット15aの端面からの光の放射を略無くすことができ、一の照光領域から他の照光領域への光の漏出を略無くすことができる。
 また、表面シート43が導光シート15を繋いで覆っているため、スリット周辺は無理な変形を起こし難くすることができる。よってスリットにおける導光シート15の端面15aと、その端面15aに固着する目隠し層44との剥離を起こり難くしてベースシート42の耐久性を高めることができる。
 第4実施形態の変形例1〔図7〕
 第4実施形態の照光式キーシート41では、表面シート43がスリット15a内に大きく入り込み目隠し層44がその端面の略全面に固着しているが、変形例1では表面シート43と目隠し層44がスリット15aの端面に追従してスリット15a内に浅く入り込み、スリット15aの端面の略半面に目隠し層44が固着している。そのため、目隠し層44は、導光シート15の端面を覆う端面被覆部にもなっている。
 このようにしても、照光領域どうしの境界から操作面側への光漏れを起き難くすることができる。そしてスリット15aの端面の略半面に目隠し層44が固着しているため、スリット15aの端面からの光の放射を半減することができ、一の照光領域から他の照光領域への光を漏出し難くすることができる。
 第4実施形態の変形例2〔図8〕
 第4実施形態の照光式キーシート41では、表面シート43がスリット15a内に大きく入り込み目隠し層44がその端面の略全面に固着しているが、変形例2では表面シート43と目隠し層44がスリット15a内に入り込まず、スリット15aの端面に目隠し層44が略固着していない。
 このようにしても、照光領域どうしの境界から操作面側への光漏れを起き難くすることができる。
 第5実施形態〔図9〕
 第5実施形態の照光式キーシート51を図9に示す。図9は照光式キーシート51の断面図である。本実施形態の照光式キーシート51が第4実施形態の照光式キーシート41と異なるのは、遮光印刷層58の構成、および裏面被覆部59を備えている点である。その他の構成は、照光式キーシート41と同じである。
 遮光印刷層58は後述する裏面被覆部59の操作面側に対し裏面被覆部59と略同等の大きさに形成されている。そして裏面被覆部59と共にスリット15a内に浅く入り込み、同じくスリット15a内に浅く入り込んでいる目隠し層44と固着している。このような遮光印刷層58のうち、スリット15a内でスリット15aの端面に固着している部分が端面被覆部58aとなる。
 遮光印刷層58の材質には、ホットメルト接着剤を用いることが好ましい。
 裏面被覆部59はスリット15aの裏面側を覆う部材であり、「補強部」として照光式キーシート11の裏面側を形成している。この裏面被覆部59は6つの照光領域における裏面側の全面を覆うように伸長している。そして遮光印刷層58と共にスリット15a内に浅く入り込んでいる。さらに裏面被覆部59の裏面には、キートップ10に対応して裏面側へ突出する押し子体39が設けられている。
 裏面被覆部59の材質は、柔軟で可撓性のある軟質樹脂フィルムを用いることが好ましい。例えば、ポリアミド樹脂フィルム、ポリウレタン樹脂フィルムなどが挙げられる。
 照光式キーシート51の製造方法について説明する。先ず、導光シート15より大きな1枚の樹脂フィルムの片面(裏面)に拡散層16、透明樹脂層17を順次印刷形成する。その後、樹脂フィルムを透明樹脂層17と共に抜き加工してスリット15aを設け、拡散層16と透明樹脂層17を積層した6つの照光領域が形成された樹脂フィルムを得る。次に、一方で軟質樹脂フィルムでなる表面シート43の片面(裏面)に目隠し層44を印刷形成し、他方で軟質樹脂フィルムでなる裏面被覆部59の片面(操作面側の面)に遮光印刷層58を印刷形成する。そして、表面シート43の裏面と前述の照光領域が形成された樹脂フィルムの表面側を対向させ、裏面被覆部59の遮光印刷層58側と照光領域が形成された樹脂フィルムの透明樹脂層17側を対向させて、熱圧着で一体化する。即ち、導光シート15を表面シート43と裏面被覆部59で挟んで一体化する。この熱圧着時に、柔らかな型押し体を用いて表面シート43と裏面被覆部59をスリット15a内に入り込ませて、目隠し層44と遮光印刷層58を固着する。その後、裏面被覆部59の裏面に紫外線硬化型樹脂にて押し子体39を形成する。このようにして得た複層シートを、ベースシートの大きさに抜き加工して、ベースシート52を得る。次に、射出成形して得たキートップ10の裏面に表示層1とホットメルト接着剤でなる接着層2を順次印刷形成する。最後に、キートップ10の接着層2をベースシート52の操作面側に対向させて、熱圧着で固着し、照光式キーシート51を得ることができる。
 照光式キーシート51によれば、導光シート15の表面側にスリット15aを覆う表面シート43を設け、導光シート15の裏面側にスリット15aを覆う裏面被覆部59を設けるため、導光シート15の両面から照光領域を繋いで、導光シート15を一体化することができる。そして表面シート43および裏面被覆部59は、スリット15aに対する押圧操作の押圧力を分散して、スリット15a周辺は無理な変形を起こし難くすることができる。よってスリット15aにおける導光シートの端面と、その端面に固着する目隠し層あるいは端面被覆部の剥離を起こり難くしてベースシートの耐久性を高めることができ、高耐久な照光式キーシート51を実現することができる。
 また、導光シート15を両面から覆うため、導光シート15の傷付きに起因する導光効率の低下を確実に抑制することができる。
 裏面被覆部59を樹脂フィルムで形成するため、裏面被覆部59を破損し難くすることができ、高耐久な裏面被覆部59とすることができる。
 さらに、導光シート15と裏面被覆部59との間に遮光印刷層58を設けているため、遮光印刷層58を傷付け難くすることができ、遮光印刷層58の破損箇所に発生する光漏れを起こし難くすることができる。そして、ホットメルト接着でなる遮光印刷層58を印刷形成したため、導光シート15に対して熱圧着で固着することができ、別途接着層を設ける必要がなく、簡単かつ低コストでベースシート52を製造することができる。
 表面シート43と裏面被覆部59が同程度の深さでスリット内に入り込み、目隠し層44と遮光印刷層58を介して固着するため、目隠し層44や遮光印刷層58の端面被覆部58aによって、導光シート15におけるスリット15a内の端面の略全面を覆うことができ、スリット15a内から光漏れし難くすることができる。よって一の照光領域から他の照光領域へ光を漏出し難くすることができる。さらに、スリット15a内で固着する表面シート43と裏面被覆部59とで導光シート15を挟むため、表面シート43と裏面被覆部59とを導光シート15から剥れ難くすることができ、ベースシート52の耐久性を高めることができる。
 また、表面シート43と裏面被覆部59とを樹脂フィルムで形成するため、表面シート43と裏面被覆部59とが同程度の強度を有することができる。また、表面シート42と裏面被覆部59を同じ樹脂フィルムで形成すれば、両面から均一に導光シート15と一体化できるため、導光シート15と線膨張率が離れた樹脂フィルムを用いても、ベースシート52が温度変化により反ってしまったりすることがなく、広範な用途に用いることができる照光式キーシートを得ることができる。
 第6実施形態〔図10〕
 第6実施形態の照光式キーシート61を図10に示す。図10は照光式キーシート61の断面図である。本実施形態の照光式キーシート61が第4実施形態の照光式キーシート41と異なるのは、ベースシート42の裏面側に「裏面被覆部」としての補強フレーム69を備えてベースシート62を構成している点である。その他の構成は、照光式キーシート41と同じである。
 補強フレーム69はスリット15aの裏面側を覆う部材であり、キートップ10群の外周位置とスリット15a位置で格子形状に形成されている。さらに補強フレーム69の剛性によりベースシート42の歪みを抑制する。
 補強フレーム69の材質は、剛性の高いものを用いる。例えば、硬質樹脂、金属薄板などが挙げられる。硬質樹脂としては、ポリカーボネート樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアクリル系共重合樹脂、ポリオレフィン系樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂などを含むポリアミド樹脂、シリコーン系樹脂、メラミン樹脂などのアミノ樹脂、アリル樹脂、フラン樹脂、フェノール系樹脂、フッ素樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリアリルスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリスルホン樹脂などが挙げられる。金属薄板としては、スレテンレス、銅、真鍮などが挙げられる。
 なお、補強フレーム69は、照光領域を区分するスリット15aの全ての裏面側を覆う必要はなく、ベースシート42の耐久性を高め、歪みを規制する効果を奏する範囲でスリット15aの一部を覆うものであっても良い。またキートップ10群の外周に形成したように、スリット15a以外の部分にも形成することができる。
 照光式キーシート61の製造方法について説明する。先ず照光式キーシート41と同様の製法でベースシート42と同等の構成の複合シートを得る。次に、格子形状に型抜きした補強フレーム69を用意し、ベースシート42と同等の複合シートの裏面側に補強フレーム69を圧着して一体化してからベースシートの大きさに抜き加工して、ベースシート62を得る。次に、射出成形して得たキートップ10の裏面に表示層1とホットメルト接着剤でなる接着層2を順次印刷形成する。最後に、キートップ10の接着層2をベースシート62の操作面側に対向させて、熱圧着で固着し、照光式キーシート61を得ることができる。
 照光式キーシート61によれば、導光シート15の裏面側にスリット15aを覆う補強フレーム69を設け、導光シート15の裏面側から補強フレーム69が複数の照光領域を繋いでいるため、導光シート15を一体化することができ、ベースシート62を簡単に製造することができる。そして押圧操作の押圧力を1つの照光領域を形成する導光シート15で受けるのではなく、複数の照光領域を形成する導光シート15で受けることができ、1つの照光領域を形成する導光シート15に無理な変形を起こし難くすることができる。
 「裏面被覆部」としての補強フレーム69を備えるため、補強フレーム69によってスリット15aの形状を維持することができ、撓み難い照光式キーシート61を実現することができる。例えば、仕切桟の無い操作開口を形成した筐体に照光式キーシート61を備えても、スリット15aの形状を維持することができ、正確な押圧操作を実現することができる。
 また、スリット15aの形状を維持できることから、スリット15aの端面に固着する目隠し層44をスリット15aの端面から剥がれ難くすることができ、ベースシート62の耐久性をより高めることができる。また、スリット15aの端面から光漏れし難くすることができ、一の照光領域から他の照光領域への光の漏出を確実に抑えることができる。
 さらに、補強フレーム69は照光領域を区画するスリット15aの位置に設けられているため、キートップ10の投影位置には無く、押圧荷重の上昇を少なくすることができ、良好な押圧操作感を維持することができる。
 第6実施形態の変形例1〔図11〕:
 第6実施形態の変形例1としての照光式キーシート61’を図11に示す。前記補強フレームは、スリット内に配置することができ、例えば、照光式キーシート61’は、スリット15a内に補強フレーム69’を備えている。
 照光式キーシート61’の製造は次のように行うことができる。
 導光シート15より大きな樹脂フィルムに、拡散層16、透明樹脂層17、遮光印刷層18をこの順に印刷形成する。そして、紫外線硬化型樹脂で押し子体39を形成した後、レーザーカットや抜き型を用いてスリット15aを設け、6つの照光領域が形成された樹脂フィルムを得る。一方、軟質樹脂フィルムでなる表面シート13に目隠し層14を印刷形成する。また、格子形状に型抜きした補強フレーム69’を用意しておく。それから、前記表面シート13に前記樹脂フィルムと補強フレーム69’を対向し、熱圧着して一体化して複層シートを得る。これをベースシートの大きさに抜き加工して、ベースシート62’を得る。最後に、他の実施形態と同様にキートップ10をベースシート62’に固着して照光式キーシート61’を得る。
 照光式キーシート61’は補強フレーム69’を備えるため、補強フレーム69’によってスリット15aの形状を維持することができ、撓み難い照光式キーシート61’を実現することができる。例えば、仕切桟の無い操作開口を形成した筐体に照光式キーシート61’を備えても、スリット15aの形状を維持することができ、正確な押圧操作を実現することができる。
 また、補強フレーム69’を遮光性の材質とすれば、スリット15aの端面から光漏れし難くすることができ、一の照光領域から他の照光領域への光の漏出を確実に抑えることができる。
 さらに、補強フレーム69’を金属など反射率の高い材質とすれば、スリット15aを通じて一の照光領域から漏出する光を補強フレーム69が反射して一の照光領域内に戻すことができる。このことから、スリット15aからの光の漏出による輝度の低下を抑制して、照光の輝度を向上させることができる。
 こうした補強フレーム69’は、導光シート15と厚み方向で重なる位置に配置されるため、照光式キーシート61’が厚くなること防ぐことができ、補強フレーム69’を有しながら薄型の照光式キーシート61’を実現することができる。
 第7実施形態〔図12〕
 第7実施形態の照光式キーシート71を図12に示す。図12は照光式キーシート71の断面図である。本実施形態の照光式キーシート71が第4実施形態の照光式キーシート41と異なるのは、ベースシート72における導光シート75の構成、および、拡散層、透明樹脂層、遮光印刷層を備えずに樹脂シート79を備える点である。その他の構成は、照光式キーシート41と同じである。
 導光シート75は導光シート15と同様に、照光式キーシート71の照光領域を形成し、その面方向へ光を伝える部材である。そしてスリット75aにより6つに区画されている。導光シート15と異なるのは、裏面に対し光の進路をキートップ10方向へと変更する拡散面75eを形成している点である。この拡散面75eは、キートップ10の投影領域と略同等の大きさであり、凹凸面に形成されている。
 なお、変形例として拡散面に透明樹脂層を積層することができる。この場合、導光シート75と透明樹脂層との屈折率の差は0.1以上とすることが好ましい。屈折率が0.1より小さいと、反射の臨界角が小さくなり、凹凸面での光の反射効率が低くなって明るく照光させることができないおそれがある。
 樹脂シート79は黒色や濃紺色などの暗い配色で光が透過し難いシートであり、6つの導光シート75と略同等の大きさに形成されている。この樹脂シート79の裏面には押し子体39が設けられており、操作面側は導光シート75の裏面に密着せず空隙75cを形成して、キートップ10群の外周位置で接着層75dによって固着されている。
 照光式キーシート71の製造方法について説明する。先ず、導光シート75より大きな1枚の樹脂フィルムの片面(裏面)に金型を押し当てて拡散面を形成した後に、抜き加工してスリット75aを設け、6つの照光領域が形成された樹脂フィルムを得る。次に、軟質樹脂フィルムでなる表面シート43の片面(裏面)に目隠し層44を印刷形成して、表面シート43の裏面と前述の照光領域が形成された樹脂フィルムを対向させて、熱圧着で一体化して、さらに、ベースシートの大きさに抜き加工して表面シート43と目隠し層44が一体となった導光シート75を得る。この熱圧着時に、柔らかな型押し体を用いて表面シート43をスリット75aの端面に追従変形するように圧着する。次に、樹脂シート79を用意し、その片面(裏面)に紫外線硬化型樹脂にて押し子体39を形成する。そしてこの樹脂シート79を操作面側に設けた接着層75dで前述の導光シート75の裏面に固着して、ベースシート72を得る。次に、射出成形して得たキートップ10の裏面に表示層1とホットメルト接着剤でなる接着層2を順次印刷形成する。最後に、キートップ10の接着層2をベースシート72の操作面側に対向させて、熱圧着で固着し、照光式キーシート71を得ることができる。
 照光式キーシート71によれば、導光シート75に光を散乱する拡散面75eを設けるため、この拡散面75eで反射した光によって照光領域を照光させることができ、照光むらを低減することができる。
 導光シート75の裏面に空隙75cを設けるため、導光シート75の裏面では導光シート75内を導光する光を効率よく反射させることができ、導光シート75における光の入射位置から離れている位置まで光を伝え易くすることができる。よって導光シート75の導光効率を高めることができ、照光領域を比較的均一に明るく照光することができる。
 導光シート75の裏面側に樹脂シート79を設けるため、電子機器の内部で乱反射した光を導光シート75の裏面側から入射し難くすることができ、導光シート75の厚み方向に透過した光による照光不要な照光領域の照光や光漏れを起き難くすることができる。
 第8実施形態〔図13〕
 第8実施形態の照光式キーシート81を図13に示す。図13は照光式キーシート81の断面図である。本実施形態の照光式キーシート81が第2実施形態の照光式キーシート21と異なるのは、ベースシート82において表面シートを備えていない点である。その他の構成は、照光式キーシート21と同じである。
 照光式キーシート81の製造方法について説明する。先ず、片面(表面)にセパレートフィルムが積層し、導光シート15より大きな1枚の樹脂フィルムを準備し、その片面(裏面)に拡散層16、透明樹脂層17を順次印刷形成する。その後、セパレートフィルムを分断しないように樹脂フィルムのみを透明樹脂層17と共に抜き加工してスリット15a部分の樹脂フィルムをセパレートフィルムから剥がして、拡散層16と透明樹脂層17を積層した6つの照光領域が形成された積層フィルムを得る。次に、この積層フィルムを裏面被覆部19の成形用金型にインサートし、透明樹脂層17側に液状シリコーンゴムでなる裏面被覆部19を一体成形する。この際に、スリット15a内を埋める中実の貫入突起19aと押し子19bが形成される。次に、裏面被覆部19を形成した積層フィルムからセパレートフィルムを剥がし、操作面側(表面側)に対してスリット15aを覆うように目隠し層14を形成して、さらにベースシートの大きさに抜き加工し、ベースシート82を得る。次に、射出成形して得たキートップ10の裏面に表示層1とホットメルト接着剤でなる接着層2を順次印刷形成する。最後に、キートップ10の接着層2をベースシート82の操作面側に対向させて、熱圧着で固着し、照光式キーシート81を得ることができる。
 照光式キーシート81によれば、裏面被覆部19が導光シート15を一体に繋げているため、表面シートを省くことができ、簡単かつ低コストでベースシート82を製造することができる。また、目隠し層14を軟質樹脂フィルムで形成すれば、目隠し層14で導光シート15の一体化を補完することができ、ベースシート82の耐久性を高めることができる。
 第9実施形態〔図14〕
 第9実施形態の照光式キーシート91を図14に示す。図14は照光式キーシート91の断面図である。本実施形態の照光式キーシート91が第8実施形態の照光式キーシート81と異なるのは、ベースシート92における目隠し層94の構成である。その他の構成は、照光式キーシート81と同じである。
 本実施形態における目隠し層94は、導光シート15におけるスリット15aの開口全体を覆わずに、スリット15aの開口縁15bを覆っている。そのため、目隠し層94の間に裏面被覆部19の貫入突起19aが視認できる。
 照光式キーシート91の製造方法について説明する。先ず照光式キーシート81と同様に、導光シート15、拡散層16、透明樹脂層17、裏面被覆部19を一体化して積層フィルムを得る。次に、前述の積層フィルムの操作面側に対して目隠し層94を形成して、さらにベースシートの大きさに抜き加工して、ベースシート92を得る。次に、射出成形して得たキートップ10の裏面に表示層1とホットメルト接着剤でなる接着層2を順次印刷形成する。最後に、キートップ10の接着層2をベースシート92の操作面側に対向させて、熱圧着で固着し、照光式キーシート91を得ることができる。
 照光式キーシート91によれば照光式キーシート81と同様に、表面シートを省くことができ、簡単かつ低コストでベースシート92を製造することができる。また、目隠し層94を軟質樹脂フィルムで形成すれば、目隠し層94で導光シート15の一体化を補完することができ、ベースシート92の耐久性を高めることができる。
 以下に、各実施形態に共通する変形例を説明する。なお、代表例として第3実施形態の照光式キーシート31の変形例を示すが、他の照光式キーシート11,21,41,51,61,71,81,91も同様の変形例が可能である。
 各実施形態に共通する変形例1〔図15,図16〕
 照光式キーシート31では、ベースシート32の外周位置から導光シート15の側面に対してLEDの光を入射する例を示したが、変形例1の照光式キーシート111ではベースシート112における6つの導光シート15ごとにその裏面に対して受光部115を設けている。
 受光部115は、LEDが照射する光を効率よく導光シート15へ導くと共に、LEDを備える回路基板とベースシート112との隙間寸法を設定する部材である。この受光部115は平面視で矩形のブロック形状であり、透光性の樹脂で形成されている。このような受光部115の回路基板との対向面はその回路基板に当接する当接面115aであり、この当接面115aにはLEDを収容する収容凹部115bが形成されている。さらに受光部115の導光方向の側面は導光シート15側へ徐々に薄肉となる傾斜面115cとなっている。
 受光部115の当接面115aが回路基板に当接することで、回路基板と導光シート15の間隙を受光部115の厚みにすることができ、回路基板とベースシート112との隙間寸法を設定することができる。受光部115の収容凹部115bは平面視で少なくともLEDより大きく形成されている。LEDと収容凹部115bの側面の隙間は0.2mm程度が好ましい。0.2mm程度であればLEDと収容凹部115bを容易に係合することができ、回路基板と照光式キーシート111との位置ズレを起き難くすることができる。収容凹部115bの深さは、少なくともLEDの発光面を覆う深さが好ましい。受光部115の傾斜面115cはLEDから受光した光を導光シート15側へ反射させる面であり、光を効率良く導光シート15へ導くことができる。このような傾斜面115cと導光シート15の裏面との角度は、2°~10°とすることが好ましい。2°未満では、傾斜が緩いために傾斜面が広くなり、受光部が大きくなってしまう。10°を超えると、傾斜面で反射した光の導光シートに対する入射角が小さくなり、導光シート内での全反射による導光が難しくなって、光が外部に漏れ易くなってしまう。このため導光効率が低下して、LEDから遠い位置の照光輝度が低下してしまう。導光効率を高めるには2°~5°とすることがより好ましい。
 受光部115の材質は、透明性の高い樹脂が使用でき、軟質樹脂やゴム状弾性体も含まれる。但し、回路基板とベースシート112との高さを設定することから、照光式キーシート111を回路基板に圧設した際に、過大な変形が起こらないように少なくともゴム硬度がA50以上であることが好ましく、特に精度を求める場合には、ゴム硬度がD70以上であることが好ましい。例えば、ゴム状弾性体としては、アクリルゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム、エチレンプロピレンゴム、ブタジエンゴムなどが挙げられる。樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエーテル系樹脂、アセテート系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、エステル系熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、アミド系熱可塑性エラストマー、フッ素系熱可塑性エラストマー、アクリル系熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。これらの樹脂の中でも、導光シート15への固着力が高いアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂を用いることが好ましい。
 また、受光部115の屈折率を導光シート15の屈折率より大きくすることが好ましい。このようにすれば、導光シート15の屈折角を直角に近づけ、導光シート15内に入射した光の方向をシート面方向に近づけることができ、光漏れを起き難くして導光効率を高めることができる。
 このような受光部115を備えれば、周囲を他の導光シートで囲まれている導光シートに対しても、LEDからの光を導入することができ、ベースシートの外周に面してない照光領域を構成することができる。
 各実施形態に共通する変形例2〔図17,図18〕
 照光式キーシート31では、ベースシート32における6つの導光シート15がスリット15aによって完全に分割される例を示したが、変形例2の照光式キーシート121では、ベースシート122における6区画の導光シート125にスリット125aを渡って隣接する導光シート125どうしを繋ぐ架橋部125eが設けられている。
 このようにすれば、6つの照光領域を形成する導光シート125を一体化することができ、導光シート125を取扱い易くしてベースシート122を簡単に製造することができる。また架橋部125eによってスリット125a間の寸法を正確に維持し易くすることができ、寸法安定性に優れるベースシート122を製造することができる。
 各実施形態に共通する変形例3
 照光式キーシート31では、キートップ10の裏面に表示層1を設ける例を示したが、変形例3では、表示層1を省いて導光シートに設けた拡散層を表示要素に形成することができる。
 導光効率の高い実施形態やその変形例を変形例3のようにすれば、表示要素が明るく光る新たなデザインを実現することができる。
 各実施形態に共通する変形例4
 各実施形態では、射出成形で作製したキートップを用いた例を示したが、硬化型樹脂を用いてベースシートに直接キートップを形成してもよい。キートップには透光性の樹脂を用いることができ、キートップの裏面側に表示部を設ける場合には透明度の高い樹脂を用いることが好ましい。キートップの材質は、透明性を除けば、第1実施形態の裏面被覆部19の材質と同様の樹脂材料を用いることができ、特に紫外線硬化型の液状樹脂を用いることが好ましい。また、キートップに用いる樹脂はゴム弾性を有していてもよく、具体的には、JIS K6253のゴム硬さがA50~D70の材料を用いることができる。ゴム硬さがD70より硬いと、薄型のキートップを形成したときに、硬質である反面、押圧操作で割れやすくなってしまい、耐久性が低くなるおそれがある。一方、硬さがA50より柔らかいと、押圧操作の際にキートップが撓み易くなることからクリック感が正確に伝わり難くなり、押圧操作性が低下するおそれがある。
 各実施形態に共通する変形例5: 
 拡散層を表示要素、遮光印刷層を表示要素の背景して形成しても良い。このようにすれば、別途キートップに表示部を設ける必要がない。また、拡散層が表示要素であることから、導光シート内を導光する光を直接表示要素として反射することができる。そのため拡散層で反射した光で表示部を照らす構成と比較して照光のロスが少なく、表示要素を明るく照光することができる。
 各実施形態に共通する変形例6: 
 キートップを省略して平坦な照光式キーシートとしても良い。例えば、第1実施形態から第3実施形態の照光式キーシートはベースシートが表面は平坦な表面シートで形成されている。このような構成であれば、キートップを省略しても、平坦な照光式キーシートとすることができる。また、目隠し部と遮光印刷層を同色とすれば、照光領域の区画が外観に現れることを防ぐことができ、デザイン性を高めることができる。また、このような構成において、前述の変形例5のような表示部を形成することが好ましい。
 各実施形態や変形例で示した特徴的な構成は、可能な範囲で組合せたり入れ替えたりすることができる。
 例えば、第6実施形態の照光式キーシート61は裏面被覆部としての補強フレーム69を備えるが、例えば補強フレームのさらに裏面側に対して、第1実施形態の裏面被覆部19ように液状樹脂で覆い、補強フレームと樹脂層による裏面被覆部を形成しても良い。また、前述の液状樹脂を、第5実施形態の裏面被覆部59のような樹脂フィルムに変更して、補強フレームと樹脂フィルムによる裏面被覆部とすることもできる。このようにすれば、各実施形態の特徴的な効果を同時に発揮させることができる。
 また、第6実施形態の変形例1の照光式キーシート61’についても同様にすることができる。例えば、第1実施形態のような裏面被覆部を設けることで、スリット15aと補強フレーム69’の隙間を埋めることができる。こうした構成であれば、金属フレームと導光シートの端面の間に空気層がある場合と比較して、補強フレームの反射効率を高めることができ、さらに輝度を高めることができる。
  1  表示層
  2  接着層
  3  LED(内部光源)
  4  平滑面
  5  粗面
 10  キートップ(押圧操作部)
 11  照光式キーシート(第1実施形態)
 12  ベースシート
 13  表面シート
 14  目隠し層
 15  導光シート
  15a スリット
  15b 開口縁(スリットの開口縁)
 16  拡散層
 17  透明樹脂層
 18  遮光印刷層
 19  裏面被覆部
  19a 貫入突起(端面被覆部)
  19b 押し子
 21  照光式キーシート(第2実施形態)
 22  ベースシート
 31  照光式キーシート(第3実施形態)
 32  ベースシート
 39  押し子体
 41  照光式キーシート(第4実施形態)
 42  ベースシート
 43  表面シート
 44  目隠し層
 51  照光式キーシート(第5実施形態)
 52  ベースシート
 58  遮光印刷層
  58a 端面被覆部
 59  裏面被覆部
 61  照光式キーシート(第6実施形態)
 62  ベースシート
 69  補強フレーム(裏面被覆部)
 61’  照光式キーシート(第6実施形態の変形例)
 62’  ベースシート
 69’  補強フレーム
 71  照光式キーシート(第7実施形態)
 72  ベースシート
 75  導光シート
  75a スリット
  75b 開口縁
  75c 空隙
  75d 接着層
  75e 拡散面
 79  樹脂シート
 81  照光式キーシート(第8実施形態)
 82  ベースシート
 91  照光式キーシート(第9実施形態)
 92  ベースシート
 94  目隠し層
111  照光式キーシート(各実施形態の変形例1)
112  ベースシート
115  受光部
 115a 当接面
 115b 収容凹部
 115c 傾斜面
121  照光式キーシート(各実施形態の変形例2)
122  ベースシート
125  導光シート
 125a スリット
 125e 架橋部

Claims (18)

  1.  可撓性のベースシートに複数の押圧操作部を備える照光式キーシートにおいて、
     ベースシートに、スリットとそのスリットにより区画された複数の照光領域を有する導光シートを備え、
     該導光シートの操作面側の前記スリットの少なくとも開口縁を被覆してそのスリットから操作面側への光漏れを防止する目隠し層と、該導光シートに固着して該スリットを覆う補強部と、をベースシートに設けてなることを特徴とする照光式キーシート。
  2.  ベースシートに、前記スリットを構成する導光シートの端面の少なくとも一部を覆う端面被覆部と、導光シートの操作面側とは反対の裏面側にその導光シートへの入光を遮る遮光印刷層と、を設ける請求項1記載の照光式キーシート。
  3.  補強部が導光シートの操作面側に固着する表面シートを含み、目隠し層が該表面シートに形成される請求項1または請求項2記載の照光式キーシート。
  4.  目隠し層が、前記スリットを構成する導光シートの端面の一部にまで伸長する請求項1~請求項3何れか1項記載の照光式キーシート。
  5.  補強部が導光シートの裏面側に固着する裏面被覆部を含む請求項1~請求項4何れか1項記載の照光式キーシート。
  6.  補強部が、導光シートの操作面側に固着する樹脂フィルムからなる表面シートと、導光シートの裏面側に固着する樹脂フィルムからなる裏面被覆部と、を含み、該表面シートと該裏面被覆部とがスリット内で固着する請求項1~請求項5何れか1項記載の照光式キーシート。
  7.  裏面被覆部が、導光シートの複数の照光領域に固着し、照光領域における裏面側の全面にまで伸長する請求項5または請求項6記載の照光式キーシート。
  8.  裏面被覆部が、ベースシートの歪みを抑制する補強フレームである請求項5記載の照光式キーシート。
  9.  裏面被覆部が、スリット内を埋める中実の貫入突起を端面被覆部として有する請求項5~請求項8何れか1項記載の照光式キーシート。
  10.  端面被覆部でスリットを構成する導光シートの端面の全面を覆う請求項2~請求項9何れか1項記載の照光式キーシート。
  11.  可撓性のベースシートに複数の押圧操作部を備える照光式キーシートにおいて、
     ベースシートに、スリットとそのスリットにより区画された複数の照光領域を有する導光シートを備え、
     導光シートの押圧操作部側である操作面側の前記スリットの少なくとも開口縁を被覆して該スリットから操作面側への光漏れを防止する目隠し層をベースシートに設けてなることを特徴とする照光式キーシート。
  12.  ベースシートに、導光シートの操作面側にスリットを覆って複数の照光領域に固着する表面シートを有する請求項11記載の照光式キーシート。
  13.  ベースシートに、前記スリットを構成する導光シートの端面の少なくとも一部を覆う端面被覆部を設ける請求項11または請求項12記載の照光式キーシート。
  14.  ベースシートに、導光シートの操作面側とは反対の裏面側にその導光シートへの入光を遮る遮光印刷層を設ける請求項11~請求項13何れか1項記載の照光式キーシート。
  15.  導光シートに、スリット間を渡って導光シートどうしを繋ぐ架橋部を設ける請求項1~請求項14何れか1項記載の照光式キーシート。
  16.  導光シートの裏面に透明樹脂層を設け、導光シートと透明樹脂層との接触面が平滑面である請求項1~請求項15何れか1項記載の照光式キーシート。
  17.  透明樹脂層が導光シートより屈折率の低い樹脂でなる請求項16記載の照光式キーシート。
  18.  補強フィルムをスリット内に設ける請求項8記載の照光式キーシート。
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