JP2011258465A - シートスイッチモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】大型化やコスト上昇を防ぎ、しかも製造が容易であり、操作キーの照光輝度の向上を低コストで実現できるシートスイッチモジュールを提供する。
【解決手段】導光シート13Aの粘着材15によってシートスイッチ20と接着される部分に、導光シート13Aから粘着材15への漏光を防ぐ光閉じ込め用反射部60を有するシートスイッチモジュール10Aを提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯電話、情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータなどの操作キーの照光用のバックライト装置として用いて好適なシートスイッチモジュールに関する。
携帯電話、情報携帯端末、パーソナルコンピュータなどの操作キーの照光用のバックライト装置として用いられるシートスイッチモジュールとしては、押し込み操作される操作キーと、該操作キーの押し込み及び押し込み解除によって電気回路を開閉するスイッチ部との間に、前記操作キーを照光するためのシート状の照明装置を配置し、全体としてシート状とした構成が広く採用されており、薄型化、軽量化が要求される携帯電話等のモバイル機器では広く用いられている。
従来のシートスイッチモジュールとしては、例えば、図7に示すように、ハウジング101、102間に、基板103と、ドーム状をなしたスイッチ104aを有したスイッチ層104、EL(エレクトロルミネッセンス)材料からなる薄膜照明手段105、複数の操作キー106を有したキーシート108が積層して設けられた構成が開示されている(特許文献1参照)。この構成においては、薄膜照明手段105から発せられる光により、キーシート108の一面を一様に照明している。
また、図8に示すように、固定接点111が配置されたFPC(Flexible Printed Circuits)112と、このFPC112上に配置される発光素子113と、前記FPC112上に被覆され、固定接点111の上方に被さるように配置されるドーム状の可動接点114を被覆保持する導光性シート115とを備え、導光性シート115には、発光素子113から出射される光を前記可動接点114の上面に沿って導光する構成が開示されている(特許文献2参照)。
図9に示すように、凹凸形状部121を有するベースシート122と、前記凹凸形状部121を埋め込むようにベースシート122の下面側に形成され、ベースシート122の光の屈折率よりも低い屈折率の膜123と、その膜123の下面に形成した粘着層124と、粘着層124に接着保持された可動接点125と、可動接点125に対向する固定接点126が設けられた基板127とを備える構成が開示されている(特許文献3参照)。
特開2001−148213号公報 特開2007−53063号公報 特開2009−164114号公報
しかしながら、特許文献1に記載された構成のように、薄膜照明手段105としてEL材料を用いた場合、回路系が複雑になるだけでなく、駆動のためのドライバ等も搭載しなければならず、モジュール組立が煩雑になる。また、EL材料を用いるために必要な部品を追加して組み込むため、モジュール全体の小型化が困難になり、コストも高くなるという問題がある。
また、特許文献2に記載された構成では、光源としてEL材料を用いておらず、LED(Light Emitting Diode)を用いた構成であるため、上記した問題は回避できるものの、可動接点114に対応した部分において、導光性シート115を固定するために、可動接点114と導光性シート115との間に粘着層117が設けられている。導光性シート115の一面側に直接粘着層117が設けられると、導光性シート115内を伝搬する光が透光性の粘着層117に漏れ出て吸収され、照明効率が低下するといった問題がある。また、ドーム状の可動接点114の鏡面加工された上面にて反射した光によって可動接点114上方のキートップを均等に照光することは容易ではなく、さらに粘着層117内での光屈折等によってキートップの照光に偏りが生じやすいといった問題もある。
特許文献3に記載された構成においては、ベースシート122と粘着層124との間に、低屈折率の膜123を設けたので、ベースシート122内を伝搬する光が粘着層124に吸収されることを防ぐことが可能となっている。
しかし、ベースシート122と低屈折率の膜123の材料の組み合わせに制限が生じる。さらに、低屈折率の膜123として代表されるフッ素樹脂等の材料は高価であることが多い。さらに、低屈折率の膜123は、製造工程中においてフッ素樹脂等を塗布することで形成されるため、手間がかかるという問題がある。
本発明の目的は、製造効率の向上、小型化、低コスト化を容易に実現でき、しかも、導光シートからの出射光による操作キー(キートップ)の照光輝度を高めることができ、照光の均等化も容易となるシートスイッチモジュールを提供することである。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
第1の発明は、導光シートと、この導光シートにその端面から光を入射する光源と、前記導光シートの表面側に配置された操作キーから可撓性の前記導光シートを介しての押圧及び押圧解除によって電気回路を開閉するスイッチ部と、前記導光シートの複数箇所に前記スイッチ部を接着する粘着材とを備え、前記導光シートは、前記操作キーに対応する位置に前記光源からの入射光を散乱させて前記操作キーに臨む表面側から出射させる光取出部を有し、さらに該導光シートの裏面の前記粘着材と対向する位置に、前記光源から入射されて導光シート内を伝搬する光を反射して前記導光シートから粘着材への漏光を防ぐ光閉じ込め部を有することを特徴とするシートスイッチモジュールを提供する。
第2の発明は、前記光閉じ込め部が前記導光シート裏面に形成された光取出部を覆う光閉じ込め用反射層であることを特徴とする第1の発明のシートスイッチモジュールを提供する。
第3の発明は、前記光取出部及び前記光閉じ込め用反射層が、それぞれインキを用いて前記導光シート裏面に形成された印刷パターンであることを特徴とする第1又は2の発明のシートスイッチモジュールを提供する。
第4の発明は、前記光閉じ込め用反射部が、金属系材料からなる粉末を樹脂バインダに混入してなるミラーインキを用いて前記導光シート裏面に形成された印刷パターンであることを特徴とする第1から3の発明のいずれか1つのシートスイッチモジュールを提供する。
第5の発明は、前記スイッチ部が、プリント配線基板と、このプリント配線基板の前記導光シートと対向する対向面に形成された複数の接点部からなる接点部ユニットと、この接点部ユニットの接点部の1以上に対して接離することで接点部同士の電気導通と非導通とを切り替えて前記プリント配線基板に形成された電気回路を開閉する導電性の接離部材と、この接離部材を覆って前記プリント配線基板の前記対向面に沿って設けられた可撓性の押えシートとを有するシートスイッチであり、前記接点部ユニットと前記接離部材とからなる回路開閉部が前記導光シートの前記光取出部に対応する位置に設けられ、前記押さえシートの複数箇所が前記粘着材によって前記導光シートに接着されていることを特徴とする第1から4の発明のいずれか1つのシートスイッチモジュールを提供する。
第6の発明は、前記導光シートは、前記シートスイッチの一面側から他面側に連続して設けられ、前記スイッチ部の端部を収納するように前記導光シートがU字形に曲げられた曲げ部の内周側及び/又は外周側に、前記光源から入射されて導光シート内を伝搬する光を反射して前記導光シートからの漏光を防ぐ曲げ部反射層が形成されていることを特徴とする第5の発明のシートスイッチモジュールを提供する。
第7の発明は、前記導光シートの前記光源からの入射光が入射される端面である入射端面とは反対側の末端部に直接接して該導光シートと前記スイッチ部とを接着する末端部粘着材を有することを特徴とする第1から6の発明のいずれか1つのシートスイッチモジュールを提供する。
本発明によれば、導光シートを粘着材によって接着される部分に導光シート内を伝搬する光を反射する光閉じ込め部を有する構成としたので、光源から入射され導光シート内を伝搬する光が粘着材に吸収されてしまうといった不都合が生じない。このため、導光シートからの出射光による操作キー(キートップ)の照光輝度を高めることができる。
また、粘着材での光の吸収が生じず、導光シートから粘着材への光の漏れ出しがないことから、シートスイッチモジュールの光学設計を容易に行うことができるといった利点もある。しかも、光閉じ込め部によって導光シートから粘着材への漏光が防がれることで、導光シートから透光性の粘着材に入射されて反射あるいは散乱された光によって操作キーの照光のばらつきが生じるといった不都合が発生しないため、操作キーの照光の均等化を容易に実現できる。
さらに、EL材料を用いる必要がないので、シートスイッチモジュールの大型化やコスト上昇を防ぐことができ、小型化、低コスト化を容易に実現できる。構造が単純で済むことから、製造効率の向上も容易に実現できる。また、粘着材として高価な低屈折率材料を使用する必要が無く、安価で塗布等の使用上の取り扱いが容易な材料の使用が可能となるから、この点も低コスト化、製造効率の向上に有効に寄与する。
本実施形態におけるシートスイッチモジュールの一例を示す断面図である。 導光シートの折り返し部を有するシートスイッチモジュールの一例を示す断面図である。 図1に示したシートスイッチモジュールにおいて遮光ブロックを設けた構成を示す断面図である。 図2に示したシートスイッチモジュールにおいて遮光ブロックを設けた構成を示す断面図である。 図1に示したシートスイッチモジュールの変形例を示す断面図である。 導光シートの操作キーに対向する表面側に光取出部を設けた構成の一例を示す図である。 従来の携帯電話端末の構成を示す斜視展開図である。 従来の他のシートスイッチモジュールの構成を示す断面図である。 従来のさらに他のシートスイッチモジュールの構成を示す断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明によるシートスイッチモジュールの1実施形態を説明する。但し、本発明はここで説明する実施形態のみに限定されるものではない。
図1は、本実施形態に係るシートスイッチモジュール10Aの断面図である。
この実施形態のシートスイッチモジュール10Aは、例えば携帯電話等の電子機器の複数の操作キー50(キートップ)が配列される部分において前記操作キー50が形成されたキーシート51の背後に設けられて前記操作キー50を照光するものである。このシートスイッチモジュール10Aは、光源11と、この光源11からの出射光が入射される透光性の合成樹脂シートである導光シート13Aと、この導光シート13Aを介して前記操作キー50が設けられている表面13a側とは反対の裏面13b側に配置されたシートスイッチ20(スイッチ部)とから概略構成されている。
シートスイッチ20は、リジッドのPCB(Printed Circuit Board)もしくはFPCなどのプリント配線基板21(以下、単に基板とも言う)と、この基板21の導光シート13Aと対向する面21a(対向面。以下、表面側主面とも言う。)に互いに接近させて形成された複数の接点部22a、22bからなり表面側主面21aの複数箇所に設けられた接点部ユニット22と、各接点部ユニット22に対応させて配置されたドーム形状のメタルプレート23と、このメタルプレート23に被せて前記基板21の表面側主面21a全体を覆うように設けられた可撓性の押さえシート25とを有して構成されている。
なお、押さえシート25は電気絶縁性の合成樹脂シートである。
前記押さえシート25は前記基板21に対面する面(裏面)に設けられた不図示の粘着材層によって、複数箇所を基板21の表面側主面21aに接着して基板21に取り付けられている。前記粘着材層は押さえシート25の裏面全体に設けられているが、これに限定されず例えば裏面の複数箇所に点在配置されていても良い。
また、メタルプレート23は、押さえシート25に対して、該押さえシート25裏面の前記粘着材層によって接着されている。前記押さえシート25は、前記メタルプレート23に被せた部分の周囲を前記粘着材層によって基板21の表面側主面21aに接着しており、前記メタルプレート23に被せた部分がメタルプレート23外形に沿うドーム状に形成されている。
前記シートスイッチ20は、押さえシート25によって、基板21と押さえシート25との間からのメタルプレート23の脱落を防止して全体を一体化してなるシート状に構成されている。
そして、このシートスイッチ20は前記押さえシート25の前記裏面とは反対の表面の複数箇所に層状に設けられた粘着材15を介して導光シート13Aに接着して取り付けられている。図1においては、押さえシート25のメタルプレート23外形に沿うドーム形状に形成された部分の頂部25aと、押さえシート25を表面側主面21aに接着された部分から立ち上げるようにして、その裏面の粘着材層によって、基板21の表面側主面21aに固定して突設されたスペーサ24の側面及び前記表面側主面21aとは反対側の上面に接着した部分とを粘着材15によって導光シート13Aに接着して、シートスイッチ20を導光シート13Aに取り付けている。
前記基板21は、前記押さえシート25に覆われた領域(シート積層領域)の他に、該シート積層領域から押さえシート25外周の外側に張り出すように延出された光源実装片部21hを有し、この光源実装片部21hに光源11が実装されている。
前記スペーサ24は基板21のシート積層領域の外周部に設けられている。
押さえシート25の前記スペーサ24の上面に接着して一体化された部分の表面側に設けられた粘着材15は、シートスイッチ20における基板21のシート積層領域の外周部に対応する部分と、該部分に位置合わせされた導光シート13Aの外周部とを接着する機能を果たす。導光シート13Aの外周部は、粘着材15によって、スペーサ24等を介して基板21のシート積層領域の外周部に取り付けられている。
図1に示すように、基板21の表面側主面21aに設けられた接点部ユニット22は、導光シート13Aの表面側の複数の操作キー50に対応させて表面側主面21aの複数箇所に設けられた第1接点部22aと、この第1接点部22aの周囲に前記第1接点部22aに接近配置された第2接点部22bとからなる。第2接点部22bは例えば第1接点部22aを囲繞するリング状であるが、これに限定されず、第1接点部22aの周囲の複数箇所に分散配置された構成であっても良い。また、本発明は、第1接点部22aと、その周囲の1箇所のみにドット状に形成された第2接点部22aとによって構成された接点部ユニット22も含むものとする。
前記メタルプレート23は、前記第1接点部22aに被せ、外周部が前記第2接点部22bに接触状態で前記押さえシート25によって基板21に対して位置決めして押さえ込まれて設けられている。このメタルプレート23は、例えば銅、ステンレス、アルミニウム等の導電性金属材料によって形成されている。このメタルプレート23も、導光シート13Aの表面側の複数の操作キー50に対応させて基板21の表面側主面21a側に配置されている。
また、このメタルプレート23は、第1接点部22aに接離可能な可撓性を有している。すなわち、このメタルプレート23は、前記導光シート13Aの表面13a側(シートスイッチ20とは反対の側)に設けられた前記操作キー50の押し込み(シートスイッチ20側への押し込み操作)によって、可撓性の導光シート13A及び前記押さえシート25を介してその頂部が基板21側に押圧されることで全体が扁平に弾性変形されて第1接点部22aに接触可能であり、変形されたメタルプレート23の頂部が第1接点部22aに接触した状態にて前記操作キー50からの押圧力が除荷(押圧解除)されることでドーム形状に弾性復帰して前記接点部22aから離隔する。
メタルプレート23の頂部が操作キー50からの押圧力によって第1接点部22aに接触したとき、メタルプレート23の外周部は第2接点部22bに接触しているので、これにより、第1接点部22aに電気的に接続されている基板21の回路(電気回路)と、第2接点部22bに電気的に接続されている基板21の回路(電気回路)とがメタルプレート23を介して電気導通される。
一方、操作キー50に押し込み力が作用していないときには、メタルプレート23が基板21の表面側主面21aからに突出するドーム形状となり、メタルプレート23の頂部が第1接点部22aから離隔し、メタルプレート23が第1接点部22aに対して接触しない状態となるため、第1接点部22aと第2接点部22bとの間の電気導通が確保されず、非導通状態が保たれる。
なお、メタルプレート23の外周部は、押さえシート25によって第2接点部22bに対する接触状態が安定に保たれた状態であっても良いが、第2接点部22bに対して若干浮き上がった位置からメタルプレート23頂部の基板21方向への押圧時に第2接点部22bに当接される構成となっていても良い。
シートスイッチモジュール10Aは、操作キー50からの押圧力(押し込み力)に対して、電子機器の筐体(図示略)あるいは該筐体内に設けられた受圧部材によって、操作キー50が配置されている電子機器表面側とは反対の側(電子機器裏面側)への移動が規制されている。また、基板21は平板状の状態が保たれる。このため、操作キー50からの押圧力によるメタルプレート23の変形、それによるメタルプレート23と第1、2接点部22a、22bとの接触を確実に実現できる。
前記メタルプレート23は、接点部ユニット22の複数の接点部のうち少なくとも第1接点部22aに対して接離することで、接点部ユニット22の接点部22a、22b同士の電気導通と非導通とを切り替える導電性の接離部材として機能する。
このシートスイッチ20は、接点部ユニット22と、該接点部ユニット22に対応して設けられたメタルドーム23とからなる複数の回路開閉部30を、それぞれ操作キー50に対応した位置に有する構成となっている。
回路開閉部としては、上述のドーム形状のメタルプレートを用いた構成に限定されず、基板21に設けられた接点部ユニットの複数の接点部に同時に接触可能、且つこれら接点部の1以上に対して接離する導電性の接離部材によって、接点部同士の電気導通と非導通とを切り替える(基板21の回路を開閉する)構成であれば良く、各種構成を採用可能である。
導光シート13Aはシートスイッチ20の基板21に沿って並行に延在配置されている。シートスイッチ20の押さえシート25の頂部の周囲には、導光シート13Aと該導光シート13Aから離隔したシートスイッチ20との間の間隙18が確保されているため、操作キー50が押し込み操作されたときに、導光シート13Aの押し込み操作された操作キー50に対応する部分、押し込み操作された操作キー50に対応するシートスイッチ20のメタルプレート23及び押さえシート25の前記メタルプレート23に被せた部分の変形が円滑になされる。このため、操作キー50の押圧及び押圧解除に伴う回路開閉部30の開閉が円滑になされる。
光源11としては、発光ダイオード(Light Emitting Diode、LED)などの発光素子、冷陰極管などの発光体などからなるものが用いられる。
また、図1において光源11は、はんだ29によって、基板21の表面側主面21aに形成された図示略の電気回路に接続して実装されている。
導光シート13Aのシートスイッチ20が配置された側の面、すなわち、導光シート13Aの裏面13bには、各操作キー50に対応した複数箇所に、導光シート13Aに光源11から入射された入射光を導光シート13Aの表面13a側に取り出す(出射させる)光取出部19が形成されている。
図示例のシートスイッチモジュール10Aの導光シート13Aの前記光取出部19は、導光シート13Aを構成する樹脂シートにインキを用いて複数の微小ドットを印刷によって形成してなる印刷パターンである。
光取出部19は、導光シート13A内を伝搬する光を散乱させて導光シート13Aの表面13a側に取り出す(出射させる)ものである。この光取出部19の形成手法としては、高い光散乱性が得られる例えば白色印刷等を採用できる。光取出部19は、例えば金属粉等の光散乱用の粒子をバインダ樹脂中に混入したインキを用いた印刷によって形成できる。
導光シート13Aには、光源11の出射面11aに対面配置された端面13e(以下、入射端面とも言う)から、光源11からの出射光が入射される。導光シート13Aに入射された入射光は、導光シート13Aの厚み方向の両面(表面と裏面)の間で反射を繰り返しながら導光シート13Aの内部を導光シート13Aの入射端面13eとは反対側の端部(末端部13d)に伝搬してゆく。そして、導光シート13A内の伝搬光が光取出部19にて散乱される。これにより、光取出部19を形成した領域、すなわち各操作キー50に対応した領域から表面13a側に漏れ光を生じさせることができ、この漏れ光により操作キー50を照光できる。
光取出部19は、スクリーン印刷法、グラビア印刷法、パッド印刷法などの印刷法により形成できる。
スクリーン印刷法とは、孔版印刷として版に化学繊維のスクリーンを張ったものを利用し、そのスクリーンに光学的に版膜を作って必要な画線以外の目を塞ぎ、その版膜の孔を介してインキを擦りつけることにより版の下に設置した被印刷物の印刷面に印刷を行う方法である。インキはスクリーンの版膜の孔を通過して被印刷面に押し出されて印刷されるので、必要な大きさ、形状のドット(光取出部19を形成するドット)を形成することができる。
スクリーン印刷法によれば、光取出部19を構成するドットパターンとして、数字や文字として認識できるものを形成することが可能である。
数字や文字として認識できるドットパターンからなる光取出部19を形成した場合、導光シート13Aの光取出部19を形成した領域自体を操作キー、導光シート13A自体をキーシートとして機能させることも可能である。この場合、導光シート13A表面側に操作キーを備えたキーシート51を別途設ける必要が無いから、シートスイッチモジュール10Aをより一層薄型化することができ、ひいては、このシートスイッチモジュール10Aを適用した電子機器の薄型化にも有効に寄与する。
また、スクリーン印刷法によれば、インキを調整することにより所望の色相の光取出部19を形成することができるので、シートスイッチモジュール10Aをより意匠性に優れたものとすることができ、ひいては、このシートスイッチモジュール10Aを適用した電子機器をより意匠性に優れたものとすることができる。
グラビア印刷法は、印刷しようとする凸などの部分が窪んでいる版を用い、この窪みにインキが入るように適当な方法で版全体にインキを付け、表面をドクターと呼ばれる装置で拭き取りながら余分なインキを掻き落とし、窪みに入っているインキだけを残し、そのインキを被印刷面に押し付けて移し、インキの盛り上がり部分を形成することで凹凸部を形成する印刷方法である。窪みの幅とインキの厚みで印刷の濃淡を表現するため、精巧な凹凸形状を形成可能であり、光取出部19を形成するドット形状やサイズの調整を精密に行えるため、例えば光取出部19をドットサイズが互いに異なる複数の領域を有する構成としたり、ドットの導光シート13Aに被着された部分に形成される面であり導光シート13A内を伝搬する光を反射する反射面の形状を矩形、六角形、星形等の形状にするといったといったことも可能となる。
グラビア印刷法によれば、スクリーン印刷法で形成した場合よりも微小な印刷パターンを形成することができるので、シートスイッチモジュール10Aによる照光が行われていない場合に、電子機器表面側から目視して光取出部19が形成されていることを認識できなくすることができる。また、インキや印刷版を調整することにより所望の色相の光取出部19を形成することができる。したがって、シートスイッチモジュール10Aをより意匠性に優れたものとすることができ、ひいては、このシートスイッチモジュール10Aを適用した電子機器をより意匠性に優れたものとすることができる。
パッド印刷法は、凹版プレートの凹部にインキを盛りつけ、ブレードによって凹部以外の部分のインキを掻き取り、シリコン製などのパッドを凹版に押し付けてインキをパッドに写し取り、このパッドを被印刷物の印刷面に押し付けることで凹凸部を形成する方法である。なお、パッドは球形状やドラム状など、種々のものが適用できる。この方法により3次元形状の転写も正確にできるので、導光シート13Aに所望の光取出部19のドットを形成できる。
これらの印刷法の中でもスクリーン印刷法は、グラビア印刷法に比べて印刷版が安価でパッド印刷法よりも精度が高いなどの利点がある。また、スクリーン印刷法は、印刷版およびインキを種々変更することにより、所望の凹凸部を形成することができる利点と、優れた再現性、量産性が得られる利点がある。
これら複数の光取出部19には、シートスイッチ20に組み込まれた複数の感圧型の回路開閉部30が平面視位置合わせされ、光取出部19と回路開閉部30とが上下に対向するように配置されている。
本実施形態のシートスイッチモジュール10Aでは、操作者が指先やペンなどの操作子によりキーシート51の操作キー50を押圧すると、導光シート13Aおよび押さえシート25を介してメタルプレート23の頂部23aが押圧される。すると、この頂部23aが、基板21の表面側主面21a側に向けて湾曲するように変形して接点部22aに当接し、接点部22aとの導通がとれるようになっている。
したがって、本実施形態のシートスイッチモジュール10Aによれば、メタルプレート23が設けられている操作キー50の存在を各光取出部19からの漏れ光により位置表示できるとともに、操作キー50を指などの操作子により押圧してメタルプレート23を変形させ、接点部22aとの導通、接点部22a、22b同士の導通を確保できる。
導光シート13Aは弾性変形可能な透光性の樹脂シートである。
導光シート13Aを構成する樹脂としては、高い透光性(透明性)を有するものであれば特に限定されないが、例えばポリウレタン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリメタクリル酸メチル(ポリメチルメタクリレート、PMMA)のエラストマー、ウレタンアクリレートからなる群から選択されたいずれかを好適に用いることができる。
これら樹脂の中でも、導光シート13Aとシートスイッチ20との間に設けられた間隙18の幅を一定に保つように、すなわち、導光シート13Aとシートスイッチ20が接しないようにするためには、適度な剛性を有する樹脂が好ましく、具体的には、ポリカーボネート系樹脂が好ましい。また、ポリカーボネート系樹脂は、厚みが薄くても光の透過率が高いので好適である。
また、ポリウレタン系樹脂やシリコーン樹脂は弾性を有するので、これらの樹脂からなる導光シート13Aは、その上面が傷付きにくくなるとともに、操作キー50を押圧した際の感触が良くなる。
導光シート13Aの厚みは特に限定されないが、操作キー50を操作者が指先やペンなどの操作子で押圧して回路開閉部30の接点部22a、22b同士の電気導通を確保(スイッチオン)したときに破れ等の破損を生じない程度の強度確保、操作キー50からの押圧力によって回路開閉部30のスイッチオン操作を円滑に実現するべく撓み変形する可撓性の確保、回路開閉部30のスイッチオン時に局所的に撓み変形された部分が回路開閉部30をスイッチオン状態とする押圧力の除荷によってシートスイッチ20の基板21に沿って延在する状態(初期状態)を復元可能(例えば弾性復帰可能)な復元性の確保、シートスイッチモジュール10Aの薄型化等に鑑みて、例えば0.1mm以上、0.2mm以下であることが好ましい。
また、導光シート13Aの厚みが小さい方が、導光シート裏面13bの光取出部19にて散乱され導光シート13Aの表面13aから出射される散乱光(漏れ光)が導光シート13Aを透過する透過率の向上、この漏れ光による操作キー50の照光輝度の向上の点で有利である。導光シート13Aの厚みが0.1mm以上、0.2mm以下であれば、高い照光輝度を以て操作キー50を照光できる。
シートスイッチ20と導光シート13Aとを接着する粘着材15としては、例えば、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤といった粘着材料を用いることができる。
また、粘着材としては、シート状基材の両面に、粘着材料を塗布した粘着材層が形成された、いわゆる両面テープ状とされたものも使用可能である。
図1に例示したシートスイッチモジュール10Aにおいて、導光シート13Aには、粘着材15によってシートスイッチ20と接着される入射端面13e側の端部(入射側端部13c)、光取出部19が形成された部分、前記入射側端部13cとは反対側の端部(末端部13d)の内、末端部13d以外の、入射側端部13c及び光取出部19が形成された部分に、導光シート13A内の伝搬光の粘着材15への漏れ出しを防ぐ光閉じ込め部として、ミラー効果を有する光閉じ込め用反射層60が形成されている。光閉じ込め用反射層60は、導光シート13A裏面に形成され、導光シート13Aに一体化している。
光閉じ込め用反射層60は、導光シート13A裏面に、例えば、アルミニウム系金属や銀等の金属粉をバインダ樹脂中に混入したミラーインキを用いて印刷を行うことで形成することができる。図1において、光閉じ込め用反射層60は、導光シート13A裏面の複数箇所に形成された光取出部19に対応して導光シート13A裏面の複数箇所に形成されて、光取出部19を覆う印刷パターンとなっている。
この光閉じ込め用反射層60は導光シート13A裏面に沿って延在する層状に形成されている。層状の粘着材15は、シートスイッチ20とは反対側の面の全体が光閉じ込め用反射層60に接して、光閉じ込め用反射層60を介して導光シート13Aと押さえシート25とを接着しており、粘着材15が導光シート13Aに直接接触しない。光閉じ込め用反射層60は、導光シート13Aの光取出部19が形成されている部分においては、光取出部19を覆って、パッド状に形成された粘着材15のシートスイッチ20とは反対側の面全体が接する面積を確保した層状に形成される。
光閉じ込め用反射層60の導光シート13Aに接する面は、導光シート13A内を伝搬する光を反射する反射面となっている。また、光閉じ込め用反射層60は遮光性を有している。したがって、粘着材15が導光シート13Aに直接接触しない構成により、導光シート13Aから粘着材15への漏光を防ぐことができる。
光閉じ込め用反射層60は導光シート13A内を伝搬する光を反射(全反射)するものであるため、導光シート13A内の伝搬光の光閉じ込め用反射層60での反射によって導光シート13A表面(導光シート13A表面のうち、光閉じ込め用反射層60に対応する部分)から電子機器表面側(操作キー50側)へ出射される光(漏光)の発生は殆ど(あるいは全く)無い。
光閉じ込め用反射層60は、導光シート13A内を伝搬する光を反射(全反射)することで、導光シート13Aからの漏光を防ぎ、導光シート13A内に光を閉じ込める機能を果たす。
なお、光取出部19を構成する微小ドットは、導光シート13A内の伝搬光を導光シート13A表面側に取り出すための光散乱性を有するものであれば良く、例えば微細なドット状に形成された金属蒸着膜の配列パターン等であっても良い。金属蒸着膜の配列パターンは、例えば微細な孔が複数形成されたマスクを用いた金属蒸着や、導光シート13A裏面に沿って延在する層状に形成された金属蒸着膜のフォトリソグラフィー工程等によるパターニング等、の手法によって形成できる。
光取出部19及び該光取出部19を覆う光閉じ込め用反射層60が、いずれも印刷によって導光シート13A裏面の複数箇所に形成した印刷パターンである場合は、光取出部19の位置に対応してこれを覆う光閉じ込め用反射層60を形成することが容易になり、光取出部19の位置に対応する光閉じ込め用反射層60の形成を短時間で容易に行えるといった利点がある。
光閉じ込め用反射層60は、導光シート13A内を伝搬する光を反射する反射面を形成できるものであれば良く、ミラーインキを用いて形成した印刷層に限定されず、例えば金属蒸着層であっても良い。
導光シート13Aの末端部13dとシートスイッチ20とを接着する粘着材15は、光閉じ込め用反射層60を介することなく導光シート13Aに直接接している。
導光シート13Aの末端部13dでは、導光シート13Aに直接接する粘着材15へ光を漏れ出させ、この光を粘着材15によって吸収することで、導光シート13Aの末端部13dの端面からの放射光や、末端部13dから導光シート13A表面側へ放射される放射光の光量を抑制できる。したがって、前記末端部13dからの放射光が、シートスイッチモジュール10Aを設けた電子機器の表面側から目視されるといった不都合の防止に有効に寄与する。
なお、シートスイッチ20の押さえシート25は透明のものを使用しても良いが、例えば黒色等に着色された光吸収率の高いものを使用することが、導光シート13Aの末端部13dからの放射光の電子機器筐体内での反射、及びそれによる前記放射光の電子機器表面側への漏れ出しを抑制する点でより好ましい。
導光シート13Aは、その外周部のうち、入射側端部13c及び末端部13dに加えて、これら入射側端部13c及び末端部13d以外の部分も、粘着材15によって、シートスイッチ20における基板21のシート積層領域の外周部に対応する部分に接着することが可能である。導光シート13Aの外周部の入射側端部13c以外の部分は、該部分からの放射光が電子機器表面側から目視されることを防ぐ点では、上述の末端部13dと同様に光閉じ込め用反射層60を介することなく導光シート13A裏面に直接接触させた粘着材15によってシートスイッチ20と接着することが好ましい。
本発明に係るシートスイッチモジュールとしては、図1に示すように、シートスイッチ20の押さえシート25をドーム形状のメタルプレート23の外形に沿って基板21から突出するドーム状に形成した部分(以下、ドーム状形成部)を、それぞれ、粘着材15によって導光シート13Aの光取出部19が形成された部分に光閉じ込め用反射層60を介して接着した構成に限定されない。例えば、図5に示すように、押さえシート25の複数のドーム状形成部のうち導光シート13Aに接着していないドーム状形成部や、導光シート13Aの複数箇所の光取出部19が形成された部分のうち光閉じ込め層60が設けられておらず粘着材15を介したシートスイッチ20との接着も行われない箇所Qが存在する構成も採用可能である。導光シート13Aに接着していないドーム状形成部は導光シート13Aに対して常時接触状態であっても良く、また接離可能になっていても良い。
また、図5に示すように、本発明に係るシートスイッチモジュールは、シートスイッチ20の押さえシート25の外周部から内側の部分に、押さえシート25のドーム状形成部以外に、粘着材15によってシートスイッチ20(具体的にはその押さえシート25)と導光シート13Aとを接着した部分(以下、中間接着部26)を有していても良い。
図5に例示した中間接着部26は、基板21の表面側主面21aのシート積層領域外周部から内側部分にスペーサ27を突設し、このスペーサ27を覆って接着固定した押さえシート25の前記スペーサ27の前記表面側主面21aとは反対の上端面に接着された部分を、粘着材15を介して、導光シート13A裏面の光閉じ込め用反射層60を形成した箇所に接着した構成となっている。粘着材15は、導光シート13A裏面に形成された光閉じ込め用反射層60のみに接し、光閉じ込め用反射層60を介してシートスイッチ20と導光シート13Aとを接着する。
前記シートスイッチモジュール10Aにあっては、導光シート13Aの粘着材15によって接着される部分に光閉じ込め層60を有し、この光閉じ込め層60を介して粘着材15によって導光シート13Aとシートスイッチ20とを接着した構成としたので、光源11から入射され導光シート13A内を伝搬する光が粘着材15に吸収されてしまうといった不都合が生じず、導光シート13Aからの出射光による操作キー50(キートップ)の照光輝度を高めることができる。
また、粘着材15での光の吸収が生じず、導光シート13Aから粘着材15への光の漏れ出しがないことから、シートスイッチモジュールの光学設計を容易に行うことができるといった利点もある。しかも、遮光性の光閉じ込め層60によって導光シート13Aから粘着材15への漏光が防がれることで、導光シート13Aから透光性の粘着材15に入射されて反射あるいは散乱された光によって操作キー50の照光のばらつきが生じるといった不都合が発生しないから、操作キー50の照光の均等化を容易に実現できる。
さらに、このシートスイッチモジュール10Aにあっては、EL材料を用いる必要がなく、構造が単純で済むことから、シートスイッチモジュール全体の大型化やコスト上昇を防ぐことができ、小型化、低コスト化を容易に実現でき、製造効率の向上も容易に実現できる。
また、粘着材として高価な低屈折率材料を使用する必要が無く、安価で塗布等の使用上の取り扱いが容易な材料の使用が可能となるから、この点も低コスト化、製造効率の向上に有効に寄与する。
(その他の実施形態)
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。なお、以下に示す各変形例において、図1に示す構成と共通する構成については同符号を付してその説明を省略する。
図2は、光源11を、基板21において、メタルプレート23が設けられている表面側主面21a側とは反対側(裏面側)の裏面側主面21bに実装した構成のシートスイッチモジュール10Bを示す断面図である。
この図2に示すシートスイッチモジュール10Bの導光シート13Bは、前記シートスイッチ20のキーシート51とは反対側の裏面側(基板21の裏面側主面21b側)から、前記シートスイッチ20の端部を収納するようにU字形に曲げられた(湾曲された)曲げ部13fを介して、前記シートスイッチ20の表面側に連続して設けられている。
前記導光シート13Bのシートスイッチ20表面側にて基板21に沿って並行に延在された部分13g(以下、表面側延在部とも言う)の構成は、図1に例示したシートスイッチモジュール10Aの導光シート13Aと同様であるため、その説明を簡略化する。前記導光シート13Bの材質も図1に例示したシートスイッチモジュール10Aの導光シート13Aと同様である。
前記表面側延在部13gは、キーシート51の裏面側に該キーシート51に沿って設けられる。この導光シート13Bにおいては、表面側延在部13gのシートスイッチ20側の裏面13bとは反対側の表面が、キーシート51の操作キー50に対向する表面13aとなっている。
表面側延出部13gにはキーシート51の操作キー50に対応する位置に光取出部19が形成され、その裏面における粘着材15によってシートスイッチ20と接着される部分には、上記実施形態と同様に光閉じ込め用反射層60が形成されている。
また、前記導光シート13Bは、シートスイッチ20裏面側にて基板21に沿って並行に延在された部分13h(以下、裏面側延在部とも言う)の端面(裏面側延在部13hにおける曲げ部13fとは反対側端面)が光源11の出射面11aに対面配置された入射端面13e、この入射端面13eとは反対側の端部、すなわち表面側延在部13gの端部が末端部13dとされている。
導光シート13Bの入射端面13eがシートスイッチ20裏面側に配置された光源11の出射面11aに対面配置された構成であれば、光源11と導光シート13Bとの間にて散乱光が生じても、これが電子機器表面側へ漏れ出した漏光が目視されるといった不都合を防ぐことが容易となる。
さらに、導光シート13Bの曲げ部13fにおいては、光源11から入射されて導光シート13B内を伝搬する光の導光シート13Bの外への漏光を防ぐため、その湾曲の内周側と外周側とに曲げ部反射層70が形成されている。この曲げ部反射層70は、光閉じ込め用反射層60と同様のミラーインキを用いて印刷法により形成することができる。
このシートスイッチモジュール10Bによれば、前記曲げ部反射層70によって導光シート13Bの曲げ部13fからの漏光が防がれることで、導光シート13Bに光源11から入射されて表面側延在部13gに伝搬する光の光量が前記曲げ部13fからの漏光によって減少することを防ぐことができる。その結果、表面側延在部13gを伝搬する光の光量確保が容易となり、導光シート13Bの表面側延在部13gからの出射光による操作キー50の照光輝度を高めることができる。
なお、本発明に係るシートスイッチモジュールとしては、導光シート13Bの曲げ部13fの内周側及び外周側の一方のみに曲げ部反射層70を形成した構成も含む。
また、本発明に係るシートスイッチモジュールとしては、図3、図4に示すように、図1、図2に示した導光シート13A、13Bの入射端面13eとは反対の末端部13dの端面に対面配置した遮光ブロック80を具備する構成とすることもできる。
図3、図4に示すシートスイッチモジュールにおいて、前記遮光ブロック80は、基板21に固定して、導光シートの末端部端面に対向配置されている。
遮光ブロック80は、高い光吸収性と遮光性とを有する部材であり、導光シートの末端部端面からの出射光が電子機器筐体内にて反射して電子機器表面側から目視可能な漏光を生じることを防ぐために、導光シート末端部端面からの出射光を吸収するものである。
この遮光ブロック80としては、例えば黒色に着色されたプラスチック材料を用いて形成された成形部材や、導光シートの末端部端面に対面する面に遮光性の黒色印刷層が形成された部材等を採用することができる。
上記図1〜図4に示した構成では、光閉じ込め用反射層60を、光取出部19が形成されている部分に設ける構成を例示しているが、導光シートの操作キー50とは反対の裏面における光閉じ込め用反射層60の形成位置は、粘着材15によってシートスイッチと接着する部分であれば特には限定は無い。シートスイッチモジュールとしては、例えば図5に例示した既述の中間接着部26のように、導光シート13Aの平面視において光取出部19を避けた部分に形成した光閉じ込め用反射層60と、シートスイッチ20の押さえシート25の外周部から内側の部分とを、粘着材15によって接着した箇所を有する構成も採用可能である。
図5の例は、図1に対応した構成となっているが、これに限らず、図2〜図4の構成にも同様に適用できることは言うまでもない。
図5に例示したように、押さえシート25の複数のドーム状形成部のうち導光シート13Aに接着していないドーム状形成部が存在する構成は、図1のシートスイッチモジュールに対応した構成に限らず、図2〜図4の構成のシートスイッチモジュールにも同様に適用できる。
また、図5に例示したように、導光シート13Aの平面視において光取出部19が形成された箇所であって、光閉じ込め層60の形成及び粘着材15を介したシートスイッチ20との接着のいずれも行われていない箇所Qが存在する構成は、図1のシートスイッチモジュールに対応した構成に限らず、図2〜図4の構成のシートスイッチモジュールにも適用できる。
また、図1〜図5では、導光シートの操作キー50に対向する部分の裏面側に、印刷等によって形成した光取出部を形成した構成を例示したが、光取出部としては、例えば図6に例示するように、導光シートの操作キー50に対向する部分(シートスイッチ20の表面側に配置された部分)の表面側に形成しても良い。
図6に示すように、導光シートの表面側に形成する光取出部としては、例えば切り欠き19aや、サンドブラスト等によって形成した粗面化部等を採用できる。
図6の例は、図1に対応した構成となっているが、これに限らず、図2〜図5の構成にも同様に適用できることは言うまでもない。
なお、切り欠き19aや、サンドブラスト等によって形成した粗面化部は、導光シートの操作キー50に対向する部分(シートスイッチ20の表面側に配置された部分)の表面側に形成する光取出部に限定されず、導光シートの操作キー50に対向する部分の裏面側に設けられる光取出部、特に粘着材15によるシートスイッチ20との接着を行わない光取出部に好適に採用可能である。
また、スイッチ部としては、小型に形成でき、導光シートと接着して全体としてシート状のシートスイッチモジュールを構成できるものであれば良く、シートスイッチ20に限定されない。シートスイッチモジュールとしては、例えば、個々の操作キー50に対応して、独立した個別のスイッチ部を設けた構成も採用可能である。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
10A、10B…シートスイッチモジュール、11…光源、13A、13B…導光シート、13a…表面、13b…裏面、13c…入射側端部、13d…末端部、13e…入射端面、13f…曲げ部、13g…表面側延在部、13h…裏面側延在部、15…粘着材、19…光取出部、19a…光取出部(切り欠き)、20…シートスイッチ、23…メタルプレート、25…押えシート、30…回路開閉部、50…操作キー、60…光閉じ込め部(光閉じ込め用反射層)、70…曲げ部反射層。

Claims (7)

  1. 導光シートと、この導光シートにその端面から光を入射する光源と、前記導光シートの表面側に配置された操作キーから可撓性の前記導光シートを介しての押圧及び押圧解除によって電気回路を開閉するスイッチ部と、前記導光シートの複数箇所に前記スイッチ部を接着する粘着材とを備え、
    前記導光シートは、前記操作キーに対応する位置に前記光源からの入射光を散乱させて前記操作キーに臨む表面側から出射させる光取出部を有し、さらに該導光シートの裏面の前記粘着材と対向する位置に、前記光源から入射されて導光シート内を伝搬する光を反射して前記導光シートから粘着材への漏光を防ぐ光閉じ込め部を有することを特徴とするシートスイッチモジュール。
  2. 前記光閉じ込め部が前記導光シート裏面に形成された光取出部を覆う光閉じ込め用反射層であることを特徴とする請求項1に記載のシートスイッチモジュール。
  3. 前記光取出部及び前記光閉じ込め用反射層が、それぞれインキを用いて前記導光シート裏面に形成された印刷パターンであることを特徴とする請求項1又は2に記載のシートスイッチモジュール。
  4. 前記光閉じ込め用反射部が、金属系材料からなる粉末を樹脂バインダに混入してなるミラーインキを用いて前記導光シート裏面に形成された印刷パターンであることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のシートスイッチモジュール。
  5. 前記スイッチ部が、プリント配線基板と、このプリント配線基板の前記導光シートと対向する対向面に形成された複数の接点部からなる接点部ユニットと、この接点部ユニットの接点部の1以上に対して接離することで接点部同士の電気導通と非導通とを切り替えて前記プリント配線基板に形成された電気回路を開閉する導電性の接離部材と、この接離部材を覆って前記プリント配線基板の前記対向面に沿って設けられた可撓性の押えシートとを有するシートスイッチであり、前記接点部ユニットと前記接離部材とからなる回路開閉部が前記導光シートの前記光取出部に対応する位置に設けられ、前記押さえシートの複数箇所が前記粘着材によって前記導光シートに接着されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のシートスイッチモジュール。
  6. 前記導光シートは、前記シートスイッチの一面側から他面側に連続して設けられ、前記スイッチ部の端部を収納するように前記導光シートがU字形に曲げられた曲げ部の内周側及び/又は外周側に、前記光源から入射されて導光シート内を伝搬する光を反射して前記導光シートからの漏光を防ぐ曲げ部反射層が形成されていることを特徴とする請求項5に記載のシートスイッチモジュール。
  7. 前記導光シートの前記光源からの入射光が入射される端面である入射端面とは反対側の末端部に直接接して該導光シートと前記スイッチ部とを接着する末端部粘着材を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のシートスイッチモジュール。
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