JP2010086743A - シートスイッチモジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】ライトガイドを伝搬する光が、その伝搬に伴って減衰する量を最小限に抑えて、ライトガイドの全長に渡って、光取出部を発光させるために十分な量の光を導くことができるとともに、より一層の薄型化が可能なシートスイッチモジュールを提供する。
【解決手段】本発明のシートスイッチモジュール10は、光源11と、これに近接配置されて光源11からの光をその一方の端面12c側から導入し、その面方向にその光を導光するシート状のライトガイド12と、ライトガイド12の一方の面12a側に配置されたシートスイッチ20とを備え、シートスイッチ20は、ライトガイド12の一方の面12aの周縁に設けられた粘着材13を介して、ライトガイド20に接着され、ライトガイド12とシートスイッチ20との間に間隙14が設けられ、ライトガイド12の一方の面12a、あるいは、他方の面12bに光取出部15が複数形成されたことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】本発明のシートスイッチモジュール10は、光源11と、これに近接配置されて光源11からの光をその一方の端面12c側から導入し、その面方向にその光を導光するシート状のライトガイド12と、ライトガイド12の一方の面12a側に配置されたシートスイッチ20とを備え、シートスイッチ20は、ライトガイド12の一方の面12aの周縁に設けられた粘着材13を介して、ライトガイド20に接着され、ライトガイド12とシートスイッチ20との間に間隙14が設けられ、ライトガイド12の一方の面12a、あるいは、他方の面12bに光取出部15が複数形成されたことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、携帯電話、情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータなどの操作ボタン、キーボタンを暗所にて操作する際、ボタンやキーの位置を見易くするための照明に用いて好適なシートスイッチモジュールに関する。
従来、携帯電話のキーボタン部を明るく照明するための面状発光装置が使用され、この面状発光装置の一形態として、側面発光方式の面状発光装置が広く用いられている。すなわち、表示部である液晶パネルの背面側に配置される導光板(ライトガイドフィルム)と、このライトガイドフィルムの端側面に配置された光源とによって面状発光装置が構成されている。また、この種の面状発光装置に適用される光源としては、LED(LightEmitting Diode)、冷陰極管などを例示することができる。
この種の押ボタンスイッチ式の照明装置の一例としては、複数個の操作キーと、操作キーの下方に配置されて操作キーの押圧によってスイッチングを行うスイッチング素子と、操作キーとスイッチング素子との間に配置され、側面に配置された光源から入射した光を操作キーの下面に向けて投射して下方から照明する可撓性の導光板とからなる構造の照明装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、近年の電子機器の薄型化に対応するために、可動電極およびスイッチ部を有する表面シート、および、固定電極を備えた固定シートから構成されるスイッチング素子と、その固定シートの裏面側のスイッチ部と対向する位置に貼着された導光板とを備えたシートスイッチが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−167655号公報
特開2007−157384号公報
光源から出射された光をライトガイド中に効率的に伝搬させるためには、ライトガイドを構成する材料の屈折率n1と、ライトガイドの周囲の屈折率n2との差(屈折率差)が大きく、n1とn2が、n1>n2の関係を満たすことが好ましい。
また、一般にライドガイドを構成する材料としては、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、アクリル樹脂などが用いられ、その屈折率は1.46〜1.62程度である。
また、一般にライドガイドを構成する材料としては、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、アクリル樹脂などが用いられ、その屈折率は1.46〜1.62程度である。
しかしながら、特許文献2に開示されているシートスイッチでは、ライトガイドとスイッチング素子が密着している上に、シートスイッチの固定シートを構成する材料としては、ライドガイドを構成する材料と同様のものが用いられているので、ライトガイドと固定シートとの屈折率差がほとんどない。そのため、光源からライトガイドに入射した光の一部が、ライトガイドの固定シート側の界面で反射せずに、固定シート側に漏れてしまうので、ライトガイドを伝搬する光は、その伝搬に伴って減衰が大きくなり、ライトガイドの全長に渡って、すなわち遠くまで十分に光を導くことができないという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、ライトガイドを伝搬する光が、その伝搬に伴って減衰するのを最小限に抑えて、ライトガイドの全長に渡って、光取出部を発光させるために十分な量の光を導くことができるとともに、より一層の薄型化が可能なシートスイッチモジュールを提供することを目的とする。
本発明のシートスイッチモジュールは、光源と、前記光源に近接配置されて前記光源からの光がその一端面側から導入されるとともに、その面方向に前記光源からの光が導光されるシート状のライトガイドと、該ライトガイドの一方の面側に配置されたシートスイッチとを備えたシートスイッチモジュールであって、前記シートスイッチは、前記ライトガイドの一方の面の周縁に設けられた粘着材を介して、前記ライトガイドに接着され、前記ライトガイドと前記シートスイッチとの間に間隙が設けられたことを特徴とする。
本発明のシートスイッチモジュールにおいて、前記ライトガイドの一方の面、あるいは、前記ライトガイドの一方の面とは反対側の面に光取出部が複数形成されたことが好ましい。
本発明のシートスイッチモジュールにおいて、前記光取出部は、前記シートスイッチに組み込まれた複数の感圧型のスイッチ素子に対して平面視位置合わせされたことが好ましい。
本発明のシートスイッチモジュールにおいて、前記光取出部は、印刷法によって形成された微小ドットからなることが好ましい。
本発明のシートスイッチモジュールにおいて、前記光取出部は、文字、図形あるいは記号を表示可能とされてなることが好ましい。
本発明によれば、シートスイッチが、シート状のライトガイドの一方の面の周縁に設けられた粘着材を介して、ライトガイドに接着され、ライトガイドとシートスイッチとの間に間隙が設けられたので、ライトガイドとシートスイッチとが接していないから、ライトガイドの一端面に対して、光源からの出射光が入射されると、その入射光がライトガイドの一方の面と他方の面の間で反射しながらライトガイドの内部を少ない減衰率で伝搬する。そして、ライトガイドに光取出部を設けた場合、光取出部以外の部分で光が漏れ出る割合が少ないので、光源からライトガイドに入射された光は、光取出部を中心としてライトガイドの外部に出射するので、ライトガイドの全長に渡って、光取出部を発光させるために十分な量の光を導くことができる。また、従来、ライトガイドとシートスイッチとの界面において、ライトガイドの外部に漏れ出した光を、再びライトガイドの内部に戻すために設けられていた反射部材を設ける必要がないので、シートスイッチモジュールをより一層薄型化することができ、ひいては、このシートスイッチモジュールを適用した電子機器をより一層薄型化することができる。
本発明のシートスイッチモジュールの最良の形態について説明する。
なお、この形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
なお、この形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
図1は、本発明のシートスイッチモジュールの一実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図である。図2は、本発明のシートスイッチモジュールの一実施形態を示す概略図であり、図1に示すシートスイッチモジュールを分解した分解斜視図である。図3は、図1に示すシートスイッチモジュールに組み込まれるシートスイッチの一例を示す断面図である。
この実施形態のシートスイッチモジュール10は、光源11と、光源11の出射面11aに近接配置されたシート状のライトガイド12と、ライトガイド12の一方の面(下面)12a側に配置されたシートスイッチ20とから概略構成されている。
この実施形態のシートスイッチモジュール10は、光源11と、光源11の出射面11aに近接配置されたシート状のライトガイド12と、ライトガイド12の一方の面(下面)12a側に配置されたシートスイッチ20とから概略構成されている。
シートスイッチ20は、ライトガイド12の一方の面12aの周縁に設けられた枠状の粘着材13を介して、ライトガイド12に接着されている。これにより、ライトガイド12とシートスイッチ20との間に間隙14が設けられている。すなわち、ライトガイド12とシートスイッチ20とが接することなく、粘着材13の厚みに応じた間隔を置いて対向して配置されている。
この間隙14内は、通常は空気層とされるが、真空であっても、他の気体が存在していてもよい。間隙14内に充填する気体としては、二酸化炭素、窒素、ヘリウム、ネオン、アルゴンなどの不活性ガスが用いられる。
なお、間隙14内が空気層の場合、その屈折率は1.0である。
なお、間隙14内が空気層の場合、その屈折率は1.0である。
ライトガイド12とシートスイッチ20との間に設けられた間隙14の厚み、すなわち、ライトガイド12とシートスイッチ20との距離は特に限定されず、シートスイッチモジュール10が使用される状況において、ライトガイド12とシートスイッチ20が接しない程度であり、シートスイッチモジュール10を薄型化するためには、0.01mm以上、0.05mm以下であることが好ましい。
ライトガイド12のシートスイッチ20が配置された面、すなわち、ライトガイド12の一方の面12aとは反対側の面(以下、「他方の面」と言う。)12bには、光取出部15が所定の位置に複数形成されている。このライトガイド12の他方の面12bが、シートスイッチモジュール10の上面(表面、発光面)をなしている。
さらに、複数の光取出部15は、シートスイッチ20に組み込まれた複数の感圧型のスイッチ素子30に対して平面視位置合わせされている。すなわち、光取出部15はそれぞれ、それぞれのスイッチ素子30のメタルプレート23に対して対向するように配置されている。
さらに、複数の光取出部15は、シートスイッチ20に組み込まれた複数の感圧型のスイッチ素子30に対して平面視位置合わせされている。すなわち、光取出部15はそれぞれ、それぞれのスイッチ素子30のメタルプレート23に対して対向するように配置されている。
シートスイッチ20は、基板21のライトガイド12と対向する面(以下、「一方の面」と言う。)21aに複数の接点部22が所定の間隔で設けられ、各接点部22をほぼ中央にして、これを覆うように配置されたドーム形状のメタルプレート23が設けられ、これらを覆うように、粘着層24を介して、押えシート25が設けられた基本構造をなしている。
より詳細には、図3に示すように、PCB(Printed Circuit Board)もしくはFPC(Flexible Printed Circuit)などのプリント配線基板からなる基板21の一方の面21aに、導電性材料からなる複数の接点部22が所定の間隔で設けられ、これらの接点部22の周囲に導電性材料からなる環状の接点部26が設けられ、接点部22および接点部26を覆うように、接点部22および接点部26との導通、非導通を切り替えるためのドーム形状のメタルプレート23が設けられている。
これらのメタルプレート23は、接点部22に接離可能な可撓性を備え、基板21の一方の面21aとは反対側に凸状をなす椀型のメタルドームとして構成されている。そして、操作者が指などの操作子によりメタルプレート23の基板21の一方の面21aと対向する面とは反対側の面(以下、「上面」と言う。)23aの中央部を押圧すると、メタルプレート23の上面23aの中央部が、基板21の一方の面21a側に向いて湾曲するように変形し、接点部22に当接して、接点部22と接点部26との導通がとれるようになっている。
したがって、シートスイッチ20にあっては、基板21の一方の面21aに設けられた接点部22と、その周囲に設けられた接点部26と、接点部22および接点部26を覆うように設けられたメタルプレート23と、これらを覆う押えシート25とにより、1つの感圧型のスイッチ素子30が構成され、このスイッチ素子30が基板21の一方の面21aに複数設けられた構造をなしている。
また、押えシート25の基板21の一方の面21aと対向する面に形成されている粘着層24によりメタルプレート23の位置が保持されている。
また、押えシート25の基板21の一方の面21aと対向する面に形成されている粘着層24によりメタルプレート23の位置が保持されている。
光源11としては、発光ダイオード(Light Emitting Diode、LED)などの発光素子、冷陰極管などの発光体などからなるものが用いられる。光源11がLEDからなるものである場合、箱状のケースの内部に発光素子チップが内蔵され、この発光素子チップが出射した光をケース側面の出射面11aから出射できるように構成されている。
ライトガイド12は、シート状の樹脂からなり、例えば、平面視長方形をなしている。
ライトガイド12を構成する樹脂としては、光透過性の樹脂であり、かつ、弾性変形可能なものであれば特に限定されないが、ポリウレタン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリメタクリル酸メチル(ポリメチルメタクリレート、PMMA)のエラストマー、ウレタンアクリレートからなる群から選択された1種が用いられる。
ライトガイド12を構成する樹脂としては、光透過性の樹脂であり、かつ、弾性変形可能なものであれば特に限定されないが、ポリウレタン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリメタクリル酸メチル(ポリメチルメタクリレート、PMMA)のエラストマー、ウレタンアクリレートからなる群から選択された1種が用いられる。
これらの樹脂の中でも、ライトガイド12とシートスイッチ20との間に設けられた間隙14の幅を一定に保つように、すなわち、ライトガイド12とシートスイッチ20が接しないようにするためには、適度な剛性を有する樹脂が好ましく、具体的には、ポリカーボネート系樹脂が好ましい。また、ポリカーボネート系樹脂は、厚みが薄くても光の透過率が高いので好適である。
また、ポリカーボネート系樹脂の代わりに、ポリウレタン系樹脂やシリコーン樹脂を用いれば、これらの樹脂は弾性を有するので、これらの樹脂からなるライトガイド12は、その上面が傷付きにくくなるとともに、スイッチ素子30(光取出部15)を押圧した際の感触がよくなる。
また、ポリカーボネート系樹脂の代わりに、ポリウレタン系樹脂やシリコーン樹脂を用いれば、これらの樹脂は弾性を有するので、これらの樹脂からなるライトガイド12は、その上面が傷付きにくくなるとともに、スイッチ素子30(光取出部15)を押圧した際の感触がよくなる。
ライトガイド12の厚みは特に限定されず、光源11からの出射光の透過率が高く、光取出部15を操作者が指先やペンなどの操作子で押圧した場合、その操作子がメタルプレート23を下向きに湾曲させて変形させ、メタルプレート23の中心部が接点部22に当接し、接点部22を接点部26に導通させることができるが、一方、光取出部15を押圧しない場合、ライトガイド12とシートスイッチ20との間に設けられた間隙14の幅を一定に保つことができる(すなわち、ライトガイド12とシートスイッチ20が接しないようにすることができる)程度であればよく、シートスイッチモジュール10を薄型化するためには、0.10mm以上、0.20mm以下であることが好ましい。
粘着材13としては、それ自体の形状を保持する粘着剤が用いられる。このような粘着剤としては、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、あるいは、樹脂や紙からなる基材の両面にこれらの樹脂または粘着材を塗布してなる両面テープなどが挙げられる。
また、粘着材13の厚みは特に限定されず、シートスイッチモジュール10が使用される状況において、ライトガイド12とシートスイッチ20が接しない程度であればよく、シートスイッチモジュール10を薄型化するためには、0.01mm以上、0.05mm以下であることが好ましい。
また、粘着材13の厚みは特に限定されず、シートスイッチモジュール10が使用される状況において、ライトガイド12とシートスイッチ20が接しない程度であればよく、シートスイッチモジュール10を薄型化するためには、0.01mm以上、0.05mm以下であることが好ましい。
ライトガイド12の他方の面12bに形成された光取出部15は、ライトガイド12を構成するシート状の樹脂シートの上面(ライトガイド12の他方の面12b)の必要な領域に凹凸部16を形成するなどの構造を採用し、凹凸部16を形成した領域において、ライトガイド12の他方の面12bに、ライトガイド12の内部から光が漏れ出るように構成されたものである。
また、この実施形態では、ライトガイド12の他方の面(上面)12bに、凹凸部16によって0、1〜9の数字と、*、♯の記号が表されているが、もちろん、他の文字や図形、記号であってもよい。
また、図1では、携帯電話用途の例を示したが、パソコン用のキーボードの用途にも適用可能である。
また、この実施形態では、ライトガイド12の他方の面(上面)12bに、凹凸部16によって0、1〜9の数字と、*、♯の記号が表されているが、もちろん、他の文字や図形、記号であってもよい。
また、図1では、携帯電話用途の例を示したが、パソコン用のキーボードの用途にも適用可能である。
ライトガイド12にあっては、その一方の端面12cに対し、光源11からの出射光が入射されると、その入射光がライトガイド12の一方の面12aと他方の面12bの間で反射しながらライトガイド12の内部を伝搬してゆくが、ライトガイド12の他方の面12bの必要な領域に凹凸部などを形成すると、内部を伝搬している光が漏れ出てくる。これにより、ライトガイド12の光取出部15から外側に光を出射することができる。すなわち、ライトガイド12の内部を伝搬する光によって、光取出部15を発光させることができる。
光取出部15を構成する凹凸部16は、スクリーン印刷法、グラビア印刷法、パッド印刷法などの印刷法により、ライトガイド12の他方の面12bに形成された微小ドットである。
スクリーン印刷法とは、孔版印刷として版に化学繊維のスクリーンを張ったものを利用し、そのスクリーンに光学的に版膜を作って必要な画線以外の目を塞ぎ、版を作り、その版膜の孔を介してインクを擦りつけることにより版の下に設置した被印刷物の印刷面に印刷を行う方法である。インクはスクリーンの版膜の孔を通過して被印刷面に押し出されて印刷されるので、必要な大きさの凹凸部16を形成することができる。
スクリーン印刷法とは、孔版印刷として版に化学繊維のスクリーンを張ったものを利用し、そのスクリーンに光学的に版膜を作って必要な画線以外の目を塞ぎ、版を作り、その版膜の孔を介してインクを擦りつけることにより版の下に設置した被印刷物の印刷面に印刷を行う方法である。インクはスクリーンの版膜の孔を通過して被印刷面に押し出されて印刷されるので、必要な大きさの凹凸部16を形成することができる。
スクリーン印刷法により形成された凹凸部16(光取出部15)は、数字や文字、図形などとして認識できるので、ライトガイド12の他方の面12b上に、操作キーを設ける必要がないから、シートスイッチモジュール10をより一層薄型化することができ、ひいては、このシートスイッチモジュール10を適用した電子機器をより一層薄型化することができる。
また、スクリーン印刷法によれば、インクを調整することにより所望の色相の凹凸部16(光取出部15)を形成することができるので、カラー表示が可能となり、シートスイッチモジュール10をより意匠性に優れたものとすることができ、ひいては、このシートスイッチモジュール10を適用した電子機器をより意匠性に優れたものとすることができる。
また、スクリーン印刷法によれば、インクを調整することにより所望の色相の凹凸部16(光取出部15)を形成することができるので、カラー表示が可能となり、シートスイッチモジュール10をより意匠性に優れたものとすることができ、ひいては、このシートスイッチモジュール10を適用した電子機器をより意匠性に優れたものとすることができる。
グラビア印刷は、印刷しようとする凸などの部分が窪んでいる版を用い、この窪みにインクが入るように適当な方法で版全体にインクを付け、表面をドクターと呼ばれる装置で拭き取りながら余分なインキを掻き落とし、窪みに入っているインキだけを残し、そのインキを被印刷面に押し付けて移し、インクの盛り上がり部分を形成することで凹凸部を形成する印刷方法である。印刷の濃い薄いは、窪みの幅とインキの厚みで表現するため、精巧な凹凸形状を形成可能であり、ライトガイド12の他方の面12bに所望の凹凸部16を形成できる。
グラビア印刷法によれば、スクリーン印刷法で形成した場合よりも微小な凹凸部16を形成することができるので、一見、凹凸部16が形成されていることを認識できなくすることができる。また、インクや印刷版を調整することにより所望の色相の凹凸部16(光取出部15)を形成することができる。したがって、シートスイッチモジュール10をより意匠性に優れたものとすることができ、ひいては、このシートスイッチモジュール10を適用した電子機器をより意匠性に優れたものとすることができる。
パッド印刷は、凹版プレートの凹部にインクを盛りつけ、ブレードによって凹部以外の部分のインクを掻き取り、シリコン製などのパッドを凹版に押し付けてインクをパッドに写し取り、このパッドを被印刷物の印刷面に押し付けることで凹凸部を形成する方法である。なお、パッドは球形状やドラム状など、種々のものが適用できる。この方法により3次元形状の転写も正確にできるので、ライトガイド12の他方の面12bに所望の凹凸部16を形成できる。
これらの印刷法の中でもスクリーン印刷法は、グラビア印刷法に比べて印刷版が安価でパッド印刷法よりも精度が高いなどの利点がある。また、スクリーン印刷法は、印刷版およびインクを種々変更することにより、所望の凹凸部を形成することができる利点と、優れた再現性、量産性が得られる利点がある。
このシートスイッチモジュール10は、ライトガイド12の光取出部15を操作者が指先やペンなどの操作子で押圧すると、その操作子がメタルプレート23を下向きに湾曲させて変形させるので、メタルプレート23の中心部が接点部22に当接し、接点部22を接点部26に導通させることができる。
したがって、シートスイッチモジュール10によれば、メタルプレート23が設けられているスイッチ部分の存在を各光取出部15からの漏れ光により位置表示できるとともに、光取出部15を指などの操作子により押圧してメタルプレート23を変形させ、接点部22と接点部26との導通を切り替えることで各スイッチ素子30のオンオフ(導通、非導通)操作を行うことができる。
したがって、シートスイッチモジュール10によれば、メタルプレート23が設けられているスイッチ部分の存在を各光取出部15からの漏れ光により位置表示できるとともに、光取出部15を指などの操作子により押圧してメタルプレート23を変形させ、接点部22と接点部26との導通を切り替えることで各スイッチ素子30のオンオフ(導通、非導通)操作を行うことができる。
シートスイッチモジュール10は、シートスイッチ20が、シート状のライトガイド12の一方の面12aに設けられた粘着材13を介して、ライトガイド12に接着され、ライトガイド12とシートスイッチ20との間に間隙14が設けられているので、ライトガイド12とシートスイッチ20とが接していない。すなわち、ライトガイド12の一方の面12aおよび他方の面12bが、樹脂からなる他の部材と接することなく、空気層に接している。したがって、ライトガイド12の一方の端面12cに対して、光源11からの出射光が入射されると、その入射光がライトガイド12の一方の面12aと他方の面12bの間で反射しながらライトガイド12の内部を伝搬して、光取出部15以外の部分で光が漏れ出る割合が少ない。ゆえに、光源11からライトガイド12に入射された光は、光取出部15を中心としてライトガイド12の外部に出射するので、ライトガイド12を伝搬する光が、その伝搬に伴って減衰するのが最小限に抑えられるから、ライトガイド12の全長に渡って、光取出部15を発光させるために十分な量の光を導くことができる。また、従来、ライトガイドとシートスイッチとの界面において、ライトガイドの外部に漏れ出した光を、再びライトガイドの内部に戻すために設けられていた反射部材(反射シート)を設ける必要がないので、シートスイッチモジュール10をより一層薄型化することができ、ひいては、このシートスイッチモジュール10を適用した電子機器をより一層薄型化することができる。
また、ライトガイド12の他方の面12bに直接、光取出部15を形成したので、ライトガイド12自体が操作キーの機能を有するから、従来のように、ライトガイドの上に操作キーを積層する必要がなくなり、シートスイッチモジュール10をより一層薄型化することができ、ひいては、このシートスイッチモジュール10を適用した電子機器をより一層薄型化することができる。
なお、この実施形態では、ライトガイド12の他方の面12bに、凹凸部16からなる光取出部15が設けられたシートスイッチモジュール10を例示したが、本発明のシートスイッチモジュールはこれに限定されない。本発明のシートスイッチモジュールにあっては、ライトガイドの一方の面、すなわち、ライトガイドのシートスイッチと対向する面に凹凸部からなる光取出部が設けられ、シートスイッチが透光性のものであってもよい。このようにライトガイドのシートスイッチと対向する面に光取出部が設けられていれば、光取出部がシートスイッチモジュールの上面(表面)に露出していないので、光取出部が損傷し難くなり、結果として、光取出部から出射される光の明るさを一定に保つことができ、シートスイッチを透過して光取出部から出射した光を目視可能である。
また、本発明のシートスイッチモジュールにあっては、印刷法により、ライトガイドの他方の面に設けられた光取出部を覆うように光透過性の樹脂からなる保護膜を設けてもよい。このようにすれば、光取出部を傷付き難くすることができる。
10・・・シートスイッチモジュール、11・・・光源、12・・・ライトガイド、13・・・粘着材、14・・・間隙、15・・・光取出部、16・・・凹凸部、20・・・シートスイッチ、21・・・基板、22・・・接点部、23・・・メタルプレート、24・・・粘着層、25・・・押えシート、26・・・接点部、30・・・スイッチ素子。
Claims (5)
- 光源と、前記光源に近接配置されて前記光源からの光がその一端面側から導入されるとともに、その面方向に前記光源からの光が導光されるシート状のライトガイドと、該ライトガイドの一方の面側に配置されたシートスイッチとを備えたシートスイッチモジュールであって、
前記シートスイッチは、前記ライトガイドの一方の面の周縁に設けられた粘着材を介して、前記ライトガイドに接着され、前記ライトガイドと前記シートスイッチとの間に間隙が設けられたことを特徴とするシートスイッチモジュール。 - 前記ライトガイドの一方の面、あるいは、前記ライトガイドの一方の面とは反対側の面に光取出部が複数形成されたことを特徴とする請求項1に記載のシートスイッチモジュール。
- 前記光取出部は、前記シートスイッチに組み込まれた複数の感圧型のスイッチ素子に対して平面視位置合わせされたことを特徴とする請求項1または2に記載のシートスイッチモジュール。
- 前記光取出部は、印刷法によって形成された微小ドットからなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシートスイッチモジュール。
- 前記光取出部は、文字、図形あるいは記号を表示可能とされてなることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のシートスイッチモジュール。
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Cited By (3)
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