WO2011052163A1 - X線管 - Google Patents
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Definitions
- the cathode emits thermoelectrons.
- the anode target emits X-rays when electrons emitted from the cathode are incident.
- the first metal member 31 has a cylindrical shape with the tube axis TA as a central axis, extends in a direction along the tube axis TA, and is disposed so as to surround the cathode 10 and the anode target 20.
- the first metal member 31 includes a cylindrical portion 31a, a plate portion 31b having an opening connected to one end of the cylindrical portion 31a, and a ring portion 31c connected to the other end of the cylindrical portion 31a. These are integrally formed.
- the anode target 20 is connected to the plate portion 31b so as to close the opening of the plate portion 31b.
- the first metal member has an X-ray emission window 31W.
- the cylindrical portion 31a has an opening, and an X-ray radiation window 31W is provided so as to close the opening. X-rays emitted from the anode target 20 pass through the X-ray emission window 31W.
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Abstract
本発明のX線管(1)は、陰極(10)と、X線を放出する陽極ターゲット(20)と、真空外囲器(30)と冷却機構(60)とを備え、前記陽極ターゲットで発生した熱を前記冷却機構で冷却すること、前記陰極で発生した熱をセラミック部材(33)、第2金属部材(32)、伝熱媒体(50)、アダプタ(40)、第1金属部材(31)を介して前記冷却機構で冷却すること、を特徴とする。 これにより、一つの冷却機構を用いて、陽極ターゲットと陰極とを同時に冷却することが可能になり、簡単な構造で外部に熱を放出できるX線管を提供することができるようになった。
Description
本出願は、2009年10月30日に出願した先行する日本国特許出願第2009-250901号による優先権の利益に基礎をおき、かつ、その利益を求めており、その内容全体が引用によりここに包含される。
本発明の実施例は、X線を発生するX線管に関する。
一般に、X線管は、医療診断システムや工業診断システム等の人体や物品の内部を透視するシステムに用いられる。X線管は、陰極と、陽極ターゲットと、陰極および陽極ターゲットを収容した真空外囲器とを有する。陰極および陽極ターゲット間に高電圧を印加することにより、陰極側から放出された電子が陽極ターゲットに衝突し、陽極ターゲットからX線が放射する。
陰極から放出された電子が陽極ターゲットに衝突すると、陽極ターゲットは加熱され高温になる。また陰極は熱電子を放出させるためにフィラメントが加熱されるので、陰極も高温になる。高電圧プラグが陰極に接続され陰極と陽極ターゲットとの間に高電圧が印加される場合、陰極の熱が高電圧プラグに伝わり、高電圧プラグの絶縁部分が変形し、絶縁破壊が生じる恐れがある。
特許文献1は、X線管の真空ケーシングに設けられた高電圧接続部に被せ嵌めるために設けられている形式の高電圧コネクタを開示し、また高電圧コネクタが冷却剤のための冷却通路を有することを開示している。
特許文献2は、高圧ケーブル端部および高電圧端子を収納し、内部に充填された絶縁封止部材により絶縁して保持するハウジングと、ハウジング内壁に固定され、高電圧端子に熱的に接触し絶縁封止部材より熱伝導率の大きい高熱伝導絶縁部材とを有した構成を開示し、また高熱伝導絶縁部材が、陽極から高電圧端子を経て伝達される熱をハウジングに放熱することを開示している。
特許文献3は、外囲器から突出する支持体の他端側でかつ外囲器と給電部との間で、管容器に接続する接続部により、支持体を保持するとともに、絶縁材に蓄積された熱を絶縁材に接触する支持体を介して放熱することを開示し、また、支持体の熱を絶縁材や管容器に伝達して管容器から放熱しやすくでき、支持体の熱の放出特性が向上でき、給電部の温度を低減できることを開示している。
特許文献4は、高電圧絶縁体がポッティング材で包囲され、ポッティング材の外面が冷却されるX線管を開示している。
実施例によれば、陰極と、陽極ターゲットと、陰極および陽極ターゲットを収容する真空外囲器と、アダプタと、伝熱媒体と、冷却液が流れる冷却路を形成する冷却機構を備えるX線管が提供される。
陰極は、熱電子を放出する。陽極ターゲットは、陰極から放出される電子が入射されることによりX線を放出する。
真空外囲器は、第1金属部材と、第2金属部材と、電気絶縁性のセラミック部材を有する。第1金属部材は、陽極ターゲットと接続されX線管の管軸に沿った方向に延出し、X線放射窓を有する。第2金属部材は、第1金属部材に接続され管軸に沿った方向に延出し、第1金属部材の熱膨張率より低い熱膨張率を有する。セラミック部材は第2金属部材および陰極に接続される。セラミック部材は、陰極から管軸に垂直な方向に突出する環状に形成され、電気絶縁性を示す。
アダプタは、第1金属部材と接するように配置され、第2金属部材を囲み、第2金属部材の熱伝導率より高い熱伝導率を有する。伝熱媒体は、セラミック部材とアダプタとの間に配置される。冷却機構は、第1金属部材と接続され、陽極ターゲットから放出される熱が直接または第1金属部材を介して間接的に伝導され、また陰極から放出される熱がセラミック、伝熱媒体、アダプタおよび第1金属部材を介して間接的に伝導される。
陽極ターゲットと陰極とを冷却する場合、従来は、陽極ターゲットと陰極とを独立して冷却する必要があり、冷却に複雑な機構が必要であった。このため、陽極ターゲットに生じる熱と陰極に生じる熱を、簡単な構造で効率よく外部に放出できる技術が求められていた。
実施例のX線管は、陰極に生じる熱および陽極ターゲットに生じる熱を簡単な構造で効率よく外部に放出できる。
以下、一実施例のX線管を、図面を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、X線管1は、陰極10、陽極ターゲット20、陰極10および陽極ターゲット20を収納した真空外囲器30を有している。図中、TAはX線管の管軸を示す。
陰極10は、電子放出源としてのフィラメント11と、集束電極12とを有している。フィラメント11は、陽極ターゲット20に衝突する熱電子を放出する。集束電極12は、フィラメント11から放出される電子の軌道を取り囲むように配置され、フィラメント11から放出される電子を集束する。陰極10には、陽極ターゲット20に対して負の高電圧、及びフィラメント11を加熱するフィラメント電流が、図示しない外部電源から供給される。
陽極ターゲット20は、陰極10と対向するように配置されている。陽極ターゲット20は、モリブデン(Mo)や、タングステン(W)などの高融点金属によって形成されている。陽極ターゲット20は、陰極10と対向する側にターゲット層20Lを有している。ターゲット層20Lには、電子が衝突する。陽極ターゲット20には、陰極10に対して正の電圧が印加される。陽極ターゲット20と陰極10との間に電位差が生じると、陰極10から放出された電子は加速され集束され陽極ターゲット20に衝突し、陽極ターゲット20はX線を放出する。
真空外囲器30は、陰極10および陽極ターゲット20を収容している。真空外囲器30は、気密に密閉されている。真空外囲器30の内部は、真空状態に維持されている。つまり、真空外囲器30は、陰極10および陽極ターゲット20を真空中に保持している。真空外囲器30は、第1金属部材31と、第2金属部材32と、セラミック部材33とを有している。
第1金属部材31は、管軸TAを中心軸とする筒状で、管軸TAに沿った方向に延出し、陰極10および陽極ターゲット20を囲むように配置されている。詳しくは、第1金属部材31は、円筒部31aと、円筒部31aの一端に接続され、開口を有した板部31bと、円筒部31aの他端に接続され環部31cとを有し、これらは一体に形成されている。真空側において、板部31bの開口を塞ぐように陽極ターゲット20が板部31bに接続されている。第1金属部材は、X線放射窓31Wを有している。円筒部31aは開口を有し、X線放射窓31Wが開口を塞ぐように設けられている。陽極ターゲット20から放出されたX線はX線放射窓31Wを透過する。
第2金属部材32は、管軸TAを中心軸とする円筒状に形成され、管軸TAに沿った方向に延出している。第2金属部材32は、第1金属部材31に同軸的に配置され第1金属部材31の環部31cに接続されている。第2金属部材32が第1金属部材31に接続される箇所は環部31cの外側面、内側面または円筒部31aの内面でないことはいうまでもない。第2金属部材32は、環部31cの主表面に接続されている。第2金属部材32は、管軸TAに沿って陰極10を部分的に囲んでいる。第2金属部材32の厚みは小さい。第2金属部材32の厚みは、第2金属部材32の管軸TAに沿った方向の長さより小さい。第2金属部材32と、後述する低熱膨張率を有するセラミック部材33と接合するため、第2金属部材32は第1金属部材31の熱膨張率より低い熱膨張率を有する金属、例えばコバールによって形成されている。
セラミック部材33は、第2金属部材32の一端を塞ぐように配置され、第2金属部材32および陰極10に気密に接続されている。セラミック部材33は、電気絶縁性を示し、また低熱膨張率を有する。セラミック部材33の熱膨張率は、第1の金属部材31の熱膨張率及び第2の金属部材32の熱膨張率よりも小さい。セラミック部材33は、陰極10の外面から管軸TAに垂直な方向に突出する環状に形成されている。セラミック部材33の真空側の面と反対側の面は、平坦である。
陰極10は、さらに第1陰極導入端子13Aおよび第2陰極導入端子13Bを有している。第1陰極導入端子13Aは円筒状であり、第2陰極導入端子13Bは棒状である。第1陰極導入端子13Aおよび第2陰極導入端子13Bのそれぞれの一端は、フィラメント11に接続され、また第1陰極導入端子13Aは集束電極12にも接続されている。第1陰極導入端子13Aおよび第2陰極導入端子13Bの他端は陰極セラミック部材13Cに固定されている。第1陰極導入端子13Aの外面がセラミック部材33に接続され、第1陰極導入端子13Aおよび第2陰極導入端子13Bの他端は、真空外囲器30の外側まで延出している。第1陰極導入端子13Aおよび第2陰極導入端子13Bと、第2金属部材32とは、セラミック部材33によって電気的に絶縁されている。つまり、セラミック部材33は、陰極10と、第2金属部材32に接続された陽極ターゲット20とを電気的に絶縁する高電圧絶縁部材である。
X線管1は、さらに、アダプタ40、伝熱媒体50を備えている。
アダプタ40は、第1金属部材31の環部31c上に配置されている。アダプタ40は、管軸TAに沿って第2金属部材32を囲んでいる。アダプタ40は、円筒状で、管軸TAに沿った方向に延出している。アダプタ40の一端は、第1金属部材31の環部31cと接する。アダプタ40を第1金属部材31に固定するため、アダプタ40は、例えば環部31cにろう付あるいはねじ止めされている。また図2示すように、アダプタ40の他端は外形が略正方形になるようにつばを有する。陰極10と陽極ターゲット20間に高電圧を印加するための高電圧プラグ70を固定するためのネジ穴40Aがつばに設けられている。アダプタ40は、第2金属部材32の熱伝導率より高い熱伝導率を有する。アダプタ40は、銅(Cu)、真鍮、アルミニウム(Al)等の高熱伝導率の金属によって形成されている。
伝熱媒体50は、セラミック部材33とアダプタ40との間に配置され、第2金属部材32およびアダプタ40と接している。即ち、セラミック部材33および伝熱媒体50は、第2金属部材32の厚さ方向に、第2金属部材33を挟んで対向している。伝熱媒体50は、高い熱伝導率を有する材料、例えば銅(Cu)によって形成されている。なお、伝熱媒体50は、アダプタ40および第2金属部材32との接触を確実にするため、メッシュ状に形成された金属またはバネ性を有する形状に形成された金属であることが望ましい。
X線管1は、さらに陽極ターゲット20を冷却する冷却機構60を備えている。冷却機構60の一部は、真空外囲器30の第1金属部材31と接続されている。冷却機構60は、冷却液が流れる冷却路60Pを形成している。冷却液は第1金属部材31及び陽極ターゲット20に直接接する。陽極ターゲット20が発生する熱が冷却液に直接的に伝達される。また、陰極が発生する熱がセラミック部材33、第2金属部材52、伝熱媒体50、アダプタ40および第1金属部材31を介して冷却液に間接的に伝達される。冷却液は、例えば、純水、水溶液、絶縁油である。純水および水溶液は、絶縁油と比較して、熱伝導率が高いため、冷却水として純水および水溶液を用いると、陽極ターゲット20をより冷却できる。なお、水溶液は主要な成分が水である。
高電圧プラグ70は、図示しない外部電源から陰極10に、高電圧及びフィラメント11を加熱するフィラメント電流を供給する。高電圧プラグ70は、蓋部71と、蓋部71に充填されたエポキシ樹脂72と、エポキシ樹脂72とセラミック部材33との間に位置した電気絶縁材としてのシリコーンプレート73と、高電圧ケーブル74を有している。シリコーンプレート73は、開口部73aを有している。
高電圧ケーブル74は、エポキシ樹脂72で覆われ、第1陰極導入端子13Aおよび第2陰極導入端子13と対向している。第1陰極導入端子13Aおよび第2陰極導入端子13Bは、シリコーンプレート73の開口部73Aを介して高電圧ケーブル74の第1導体74A、第2導体74Bに接続される。シリコーンプレート73は、セラミック部材33に密着している。
X線管1の動作時には、陰極10に高電圧プラグ70が接続される。即ち、高電圧プラグ70が真空外囲器30に延出する第1陰極導入端子と第2陰極導入端子に接続される。高電圧プラグ70は、アダプタ40に設けられたネジ穴40Aおよび図示しないネジを用いることによって、アダプタ40に固定される。陽極ターゲット20には、陰極10に対して正の電圧が印加される。ここでは、陽極ターゲット20は接地されている。また、高電圧プラグ70の第1導体74A、第2導体74Bは、第1陰極導入端子13Aおよび第2陰極導入端子13Bに接続される。第1導体74A、第2導体74Bは、第1陰極導入端子13Aおよび第2陰極導入端子13Bを介して、フィラメント11にフィラメント電流を供給し、またフィラメント11および集束電極12に陽極ターゲット20に対して負の高電圧を印加する。これにより、陰極10と陽極ターゲット20との間に高電圧が印加され、フィラメント11から放出された電子が陽極ターゲット20に衝突し、X線が発生する。発生したX線は、X線放射窓31Wから外部へ放出される。
陽極ターゲット20が冷却液と接しているため、電子が陽極ターゲット20に衝突することによって生じる熱は、冷却液を介して、X線管1の外部へ放出される。
一方、陰極10に発生する熱は、第1陰極導入端子13Aおよび第2陰極導入端子13Bを介してセラミック部材33に伝達される。第2金属部材32がコバールなどの低い熱伝導率の金属によって形成されているため、セラミック部材33に伝達された熱は、第2金属部材32を介して第1金属部材31に十分に伝達できない。しかし、伝熱媒体50は高い熱伝導率を有するため、陰極10からセラミック部材33に伝達された熱は、第2金属部材32、伝熱媒体50およびアダプタ40を介して、第1金属部材31に伝達される。第1金属部材31に伝達された熱は、冷却液を介して、X線管1の外部へ放出される。つまり、陰極10で発生した熱は、セラミック部材33、第2金属部材32、伝熱媒体50、アダプタ40、第1金属部材31を介して、冷却機構60の冷却液を介して、X線管1の外部へ放出される。
以上説明したように、本実施例のX線管は、陰極に生じる熱および陽極ターゲットに生じる熱を、簡単な構造により効率よく外部に放出できる。またこれにより、X線管1と高電圧プラグ70との接続部を冷却でき、高電圧プラグ70の絶縁部分の変形を防止できる。したがって本実施例によれば、X線管1と高電圧プラグ70との高電圧接続の安定化を確保でき、信頼性の高いX線管が得られる。
また、上記実施例によるX線管は、陽極ターゲット20を冷却する冷却機構60の冷却路60Pを陰極10まで引き伸ばすことなく、陰極10で発生した熱を放熱することができる。つまり、陰極10に生じた熱および陽極ターゲット20に生じた熱は、X線管1の大きさを変えることなく、1つの冷却機構60により外部に効率よく放出される。
上記実施例では、伝熱媒体50が第2金属部材32と接するように配置されている。しかし、図4に示すように、伝熱媒体50はセラミック部材33に接するように配置されてもよい。この場合も、第2金属部材32はセラミック部材33に気密に接続している。セラミック部材33と伝熱媒体50との間に第2金属部材32が介在していないため、陰極10で発生した熱が効率良く第1金属部材31へ伝達され、冷却機構60により放熱される。
上記実施例では、真空外囲器30の第1金属部材31が略円筒状に形成され、陽極ターゲット20と接続されている。しかし、第1金属部材31は、円筒状に形成されていなくてもよく、種々変形可能である。また板部31bに形成された開口は閉塞されていてもよい。この場合、陽極ターゲット20は真空側の第1金属部材31の板部31b上に配置される。陽極ターゲット20に生じる熱は、第1金属部材31の板部31bを介して冷却液に伝導されるため、上記実施例と同様の効果が得られる。
また、上記実施例は、真空外囲器30の第1金属部材31が1つのX線放射窓31Wを有しているX線管を説明した。しかし、X線管は複数のX線放射窓31Wを有していてもよい。X線管が複数のX線放射窓31Wを有することにより、X線管はX線を複数方向に放射できる。
第1金属部材31と第2金属部材32との間に熱膨張係数に大きな差がある。第1金属部材31と第2金属部材32とが接続されにくい場合、第2金属部材32の厚み(内径と外径との差)を小さくすることで、第1金属部材31と第2金属部材32の気密性を維持することができる。また効率的に熱を伝導させるためにはアダプタ40の円筒状部の厚みが大きいことが好ましい。したがって、アダプタ40の厚みは第2金属部材32の厚みよりも大きい。
上記実施例では、セラミック部材33は、管軸TAに垂直な一平面上に広がるように環状に形成されている。このため、セラミック部材が平坦でないX線管に比べ、X線管1の全長を短くすることができ、X線管1の小型化が可能になる。また、陰極10からアダプタ40への熱の伝導パスを短くできるため、X線管は陰極10で発生した熱を効率良く放出することができる。さらに、上記実施例によれば、セラミック部材33の真空側の面と反対側の面が平坦に形成されているため、X線管1の小型化が可能になる。
以上説明したように、本発明は、陰極に生じる熱および陽極ターゲットに生じる熱を、簡単な構造によって、効率よく外部に放出できるX線管を提供できる。
本発明のいくつかの実施例を説明したが、これらの実施例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施例やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…陰極
20…陽極ターゲット
TA…管軸
30…真空外囲器
31…第1金属部材
31W…X線放射窓
32…第2金属部材
33…セラミック部材
40…アダプタ
50…伝熱媒体
60…冷却機構
20…陽極ターゲット
TA…管軸
30…真空外囲器
31…第1金属部材
31W…X線放射窓
32…第2金属部材
33…セラミック部材
40…アダプタ
50…伝熱媒体
60…冷却機構
Claims (13)
- 電子を放出する陰極と、
前記陰極から放出される電子が入射されることによりX線を放出する陽極ターゲットと、
前記陽極ターゲットと接続されX線管の管軸に沿った方向に延出し、X線放射窓を有する第1金属部材と、前記第1金属部材に接続され前記管軸に沿った方向に延出し、前記第1金属部材の熱膨張率より低い熱膨張率を有する第2金属部材と、前記第2金属部材および前記陰極と接続され、前記陰極から前記管軸に垂直な方向に突出する環状の電気絶縁性のセラミック部材とを有し、前記陰極および前記陽極ターゲットを収容する真空外囲器と、
前記第1金属部材に接するように配置され、前記第2金属部材を囲み前記第2金属部材の熱伝導率より高い熱伝導率を有するアダプタと、
前記セラミック部材と前記アダプタとの間に配置された伝熱媒体と、そして
前記第1金属部材と接続された、冷却液が流れる冷却路を形成する冷却機構であって、前記陽極ターゲットから放出される熱が直接または第1金属部材を介して間接的に伝導され、また前記陰極から放出される熱が前記セラミック、前記伝熱媒体、前記アダプタおよび前記第1金属部材を介して間接的に伝導される冷却機構と、
を備えたX線管。 - 前記冷却液は純水である請求項1に記載のX線管。
- 前記冷却液は主要な成分が水である水溶液である請求項1に記載のX線管。
- 前記陽極ターゲットが前記冷却液と接する請求項1に記載のX線管。
- 前記第1金属部材が前記冷却液と接する請求項1に記載のX線管。
- 前記セラミック部材および前記伝熱媒体は、前記第2金属部材の厚さ方向に、前記第2金属部材を挟んで対向している請求項1のX線管。
- 前記伝熱媒体は、前記セラミック部材に接している請求項1のX線管。
- 前記アダプタの厚さは、前記第2金属部材の厚さより大きい請求項1のX線管。
- 前記伝熱媒体は、メッシュ状に形成された金属である請求項1のX線管。
- 前記伝熱媒体は、バネ性を有する形状に形成された金属である請求項1のX線管。
- 前記セラミック部材の真空側の面と反対側の面は、平坦である請求項1に記載のX線管。
- 前記陽極は接地されている請求項1に記載のX線管。
- 前記陰極はフィラメント、前記フィラメントに接続された第1陰極導入端子と第2陰極導入端子を有し、前記第1陰極導入端子と前記第2陰極導入端子は前記真空外囲器の外側まで延出し、前記陰極に高電圧を供給する高電圧プラグが前記真空外囲器の外側まで延出した前記第1陰極導入端子と前記第2陰極導入端子に接続される請求項12に記載のX線管。
Priority Applications (3)
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