WO2011010363A1

WO2011010363A1 - 通信システムおよび基地局間通信制御方法

Info

Publication number: WO2011010363A1
Application number: PCT/JP2009/063062
Authority: WO
Inventors: 栄二長竹
Original assignee: 三菱電機株式会社
Priority date: 2009-07-21
Filing date: 2009-07-21
Publication date: 2011-01-27

Abstract

　公衆網を経由して携帯電話網へ接続する基地局と、移動端末と、携帯電話網内の基地局制御装置と、を備える通信システムであって、基地局は、自局が、直接基地局間通信が可能か否かを基地局属性情報として基地局制御装置へ送信し、配下の移動端末から送信された接続先の識別子を含む発呼要求を基地局制御装置へ転送し、基地局制御装置は、地局から受信した基地局属性情報を基地局ごとに保持する基地局情報登録部３２と、移動端末から送信された発呼要求を受信すると、基地局属性情報に基づいて、発呼側基地局と接続先基地局の両局が、直接基地局間通信が可能であるか否かを判断し、両局が直接基地局間通信が可能であると判断した場合に、その発呼要求に対応する伝送路として直接基地局間通信の伝送路を決定して基地局へ通知する接続制御部３１と、を備える。

Description

通信システムおよび基地局間通信制御方法

　本発明は、公衆ＩＰ網（Internet　Protocol）を介して携帯電話網へ接続する基地局を備え、基地局が携帯電話網を介さずに公衆ＩＰ網経由で基地局間の通信を行う通信システムに関する。

　携帯電話システムでは、一般的な公衆サービスを提供する標準基地局とは別に、ユーザ宅内等の屋内に設置され低価格サービス等の専用サービスを提供可能な超小型の基地局を設置することができる。このような基地局は、たとえば、高速ブロードバンド回線のような公衆ＩＰ網を介して携帯電話網へ接続される。この場合、基地局同士は公衆ＩＰ網を介して物理的に接続されており、公衆ＩＰ網上に基地局間の通信経路を確立して携帯電話網を介さずに直接基地局間でデータを伝送すれば、携帯電話網側機器の負荷を軽減することができる。公衆ＩＰ網を介して基地局間の直接通信を行う場合、従来の基地局間通信制御方式では、以下のように通信を行っていた（たとえば、下記特許文献１参照）。

　（１）基地局が携帯電話プロトコルとＩＰ電話プロトコル（ＳＩＰ：Session　Initiation　Protocol）との間のプロトコル変換機能を搭載し、公衆ＩＰ網に設置されているＩＰ電話用の呼制御サーバを用いた呼接続を実現する。これにより、公衆ＩＰ網経由での基地局間直接通信の場合でも、基地局がプロトコル変換をするため、移動端末～基地局間の発着信処理は携帯電話網を経由する場合と同様である。

　（２）呼制御サーバが、通信相手の移動端末と基地局の対応などに基づいて同一公衆ＩＰ網内（自身が接続している公衆ＩＰ網内）の基地局との直接通信の利用可否（相手移動端末が同一ＩＰ網内の基地局配下にいるか否か）を判定する。呼制御サーバは、移動端末と基地局の対応状況、登録情報などを記憶しておき、利用可否の判定にそれらの情報を用いる。

　（３）呼制御サーバが、通信相手の移動端末が同一ＩＰ網内の基地局配下にいると判定した場合には基地局間直接通信を実施する。また、通信相手の移動端末が同一ＩＰ網内の基地局の配下にいない場合には、呼制御サーバが携帯電話網に対しての発信処理（発信元基地局への再発呼要求）を実施する。

　（４）携帯電話網に対して再発呼する場合、移動端末からの再発呼はできないため基地局が再発呼処理を代行する。このとき移動端末～基地局間と基地局～携帯電話網間の暗号化キーが異なるケースでは、基地局が復号化／再暗号化を実施する。

国際公開第２００６／０４３３１８号

　しかしながら、上記従来の基地局間通信制御方式では、公衆ＩＰ網で提供されているＩＰ電話用の呼制御サーバを用いて基地局間通信を行う。そのため、基地局にプロトコル変換機能が必要となり基地局の装置価格が高くなる、という問題がある。また、基地局間で直接通信する場合に、携帯電話網側が通信状況を把握できない、という問題点がある。

　また、上記従来の基地局間通信制御方式では、オペレータが計画的に設置する標準基地局の場合と異なり、ユーザが各々の条件で契約した公衆ＩＰ網に基地局を接続する。そのため、公衆ＩＰ網を介した直接通信の可否について携帯電話網側が事前に把握するためには、個々のユーザ使用環境などを事前に確認し基地局属性データとして登録する必要がある。また、ユーザが使用する公衆ＩＰ網を変更する際には再登録などの手続きが必要になる。したがって、これらの登録や最登録などの手続きのためにオペレータの業務が複雑になる、という問題がある。さらに、ユーザの利便性を損なう、という問題点がある。

　また、上記従来の基地局間通信制御方式の別の形態として、公衆ＩＰ網で提供されているＩＰ電話用の呼制御サーバを用いずに、公衆ＩＰ網上に基地局間直接通信を管理する形態もある。その場合、既存の基地局制御装置などに対して基地局間直接通信を行うためのプロトコル変換など特殊な機能を追加する、または基地局間直接通信を行うための専用装置の追加設置が必要になり、システム構築のためのコストが増大する、という問題がある。

　本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で公衆ＩＰ網を介した基地局間の直接通信を実現し、また携帯電話網側でその通信状況を把握することができる通信システムおよび基地局間通信制御方法を得ることを目的とする。

　上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、公衆網を経由して携帯電話網へ接続する基地局と、前記基地局と無線接続する移動端末と、前記基地局を制御する前記携帯電話網内の基地局制御装置と、を備え、前記基地局同士の公衆網を介した直接通信である直接基地局間通信を行う通信システムであって、前記基地局は、直接基地局間通信が可能か否かを判定するための所定の情報を取得し、取得した所定の情報に基づいて、自局が、直接基地局間通信が可能か否かを判定し、判定結果を基地局属性情報として保持する基地局属性情報管理手段と、前記基地局属性情報を、前記基地局制御装置へ送信する通信制御手段と、配下の移動端末から送信された接続先の識別子を含む発呼要求を前記基地局制御装置へ転送するパケット処理手段と、を備え、前記基地局制御装置は、前記基地局から受信した基地局属性情報を基地局ごとに保持する基地局情報登録手段と、前記基地局が転送した移動端末から送信された発呼要求を受信すると、その発呼要求の接続先の識別子が移動端末の識別子であった場合に、保持している基地局属性情報に基づいて、その移動端末を配下に有する基地局である接続先基地局と、発呼要求を転送した基地局である発呼側基地局と、の両局が、直接基地局間通信が可能であるか否かを判断し、両局が、直接基地局間通信が可能であると判断した場合に、その発呼要求に対応する伝送路として直接基地局間通信の伝送路を決定し、また、接続先基地局と発呼側基地局のうち１つ以上が、直接基地局間通信が可能でないと判断した場合に、その発呼要求に対応する伝送路として携帯電話網経由の伝送路を決定し、決定した伝送路を発呼側基地局および接続先基地局に通知する接続制御手段と、を備える、ことを特徴とする。

　本発明にかかる通信システムおよび基地局間通信制御方法は、基地局装置が、自身が公衆ＩＰ網を介した基地局間直接通信が可能か否かの情報を基地局制御装置へ通知し、基地局制御装置が、各基地局から受信した情報を基地局ごとに保持し、保持している情報に基づいて発呼側／接続先双方の基地局が公衆ＩＰ網を介した基地局間直接通信が可能である場合に、双方の基地局に対して基地局間直接通信を行うよう指示するようにしたので、簡易な構成で公衆ＩＰ網を介した基地局間の直接通信を実現し、また携帯電話網側でユーザの利便性を損なうことなくその通信状況を把握することができる、という効果を奏する。

図１は、実施の形態１の通信システムの構成例を示す図である。図２は、実施の形態１の基地局の機能構成例を示す図である。図３は、実施の形態１の基地局制御装置の機能構成例を示す図である。図４は、実施の形態１の基地局間通信の制御動作例を示す図である。図５は、実施の形態２の基地局間通信の制御動作例を示す図である。図６は、実施の形態３の基地局間通信の制御動作例を示す図である。図７は、実施の形態４の基地局間通信の制御動作例を示す図である。図８は、実施の形態５の基地局間通信の制御動作例を示す図である。

　以下に、本発明にかかる通信システムおよび基地局間通信制御方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。

実施の形態１．
　図１は、本発明にかかる通信システムの実施の形態１の構成例を示す図である。図１に示すように、本実施の形態の通信システムは、基地局１－１，１－２と、基地局１－１，１－２とそれぞれ無線通信を行う移動端末２－１，２－２と、基地局１－１，１－２を制御する基地局制御装置３と、で構成される。基地局１－１，１－２は、公衆ＩＰ網４に接続し、公衆ＩＰ網４を介して携帯電話網５に接続され、基地局１－１，１－２は、公衆ＩＰ網４および携帯電話網５を介して基地局制御装置３に接続される。

　また、基地局１－１と基地局１－２は、公衆ＩＰ網４を介して基地局相互間での直接通信６を行う。なおここでは基地局１－１，１－２は公衆ＩＰ網４に接続されることとしているが、これに限らず、基地局１－１，１－２は公衆網に接続され、その公衆網経由で携帯電話網と接続されていればよい。基地局制御装置３が、基地局間での直接通信を行うかを判断し、また直接通信についての基地局に対する接続制御を実施する。移動局２－１と移動局２－２は、音声やデータなどの情報を無線通信により基地局１－１，１－２との間でそれぞれ送受信する。

　図２は、本実施の形態の基地局１－１の機能構成例を示す図である。図２に示すように、本実施の形態の基地局１－１は、公衆ＩＰ網４を介して基地局制御装置３との間でＩＰパケットの送受信を行うＩＰパケット処理部１０と、基地局制御装置３との間で制御情報のやりとりを行い移動端末２－１，２－２および他基地局との間の通信接続を制御する通信制御部１１と、自局と他の基地局との間での直接通信の可否の情報を管理する基地局属性情報管理部１２と、基地局間での通信に使用する暗号化を制御する暗号化制御部１３と、受信した無線信号に対して所定の処理を行う無線信号処理部１４と、で構成される。基地局１－２の構成は、基地局１－１の構成と同様である。

　図３は、本実施の形態の基地局制御装置３の機能構成例を示す図である。図３に示すように、本実施の形態の基地局制御装置３は、自身が収容する基地局との間でやり取りするデータに対して所定の受信処理または送信処理を行うデータ交換部３０と、基地局に対して携帯電話網４を介した通信を行うか公衆ＩＰ網４を介した基地局同士の直接通信（以下、基地局間直接通信という）を行うかを判断し、基地局を制御する接続制御部３１と、収容する基地局が、基地局間直接通信が可能か否かを示す情報を管理する基地局情報登録部３２と、基地局間および移動端末間の暗号化通信を管理する暗号通信管理部３３と、で構成される。

　図４は、本実施の形態の基地局間通信の制御動作例を示す図である。以下、図２～図４を用いて本実施の形態の動作を説明する。まず、ユーザが基地局１－１，１－２を設置して公衆ＩＰ網４へ接続した際、基地局属性情報管理部１２が、自局が公衆ＩＰ網４を介した基地局間直接通信が可能かどうかを判定する。具体的には、たとえば、基地局１－１が公衆ＩＰ網に接続した際に、ユーザの使用環境（たとえば、アクセス制限など）など基地局間直接通信が可能であるか否かを判定するために必要な情報を取得し、その情報に基づいて、自局が公衆ＩＰ網４を介した基地局間直接通信が可能であるか否かを判定する。

　そして、基地局属性情報管理部１２がその判定結果を基地局属性情報として保持するとともに、通信制御部１１が、ＩＰパケット処理部１０を経由してその基地局属性情報を基地局制御装置３へ通知する（ステップＳ１１，ステップＳ１３）。

　基地局制御装置３は、基地局１－１，１－２からそれぞれ通知された基地局属性情報を基地局ごとに基地局情報登録部３２へ登録する（基地局情報登録部３２が保持する）。移動端末２－１が発呼する際、移動端末２－１は宛先移動端末（この場合は移動端末２－２）の識別子を含む発呼を要求するメッセージ（接続要求メッセージ）を基地局１－１へ送信する。基地局１－１の無線信号処理部１３が、移動端末２－１から発呼を要求するメッセージを受信し、受信したメッセージをＩＰパケット処理部１０が基地局制御装置３へ転送する。その際、転送するメッセージには発呼側の基地局である基地局１－１の識別子を含めることとする。

　基地局制御装置３は、データ交換部３０が、基地局１－１によって転送された発呼を要求するメッセージを受信すると、接続制御部３１が、基地局情報登録部３２に登録されている基地局ごとの基地局属性情報に基づいて、発呼側と接続先双方の基地局（この場合は、発呼側が基地局１－１、接続先基地局が基地局１－２）が公衆ＩＰ網４を介した基地局間直接通信が可能か否かを識別する。双方の基地局が、基地局間直接通信が可能であると判断した場合は、接続制御部３１は、直接通信用の伝送路設定を行うよう双方の基地局（基地局１－１，１－２）に対して指示するメッセージをデータ交換部３０経由で双方の基地局へ送信する（ステップＳ１２）。なお、移動端末２－１，２－２が基地局１－１，１－２と接続する際の位置登録など処理により、基地局１－１，１－２の配下に、どの移動端末が存在するか、の情報が基地局１－１，１－２から基地局制御装置３へ通知され、基地局制御装置３は基地局とその配下の移動端末の関係を把握しているとする。

　このとき、ステップＳ１２でそれぞれの基地局へ送信されるメッセージには相手側基地局（この場合は、基地局１－１に対しては基地局１－２、基地局１－２に対しては基地局１－１）のＩＰアドレスを含むこととする。これにより、基地局１－１と基地局１－２との間で、公衆ＩＰ網４を介した基地局間直接通信が可能となる。すなわち、基地局１－１は、移動端末２－１から無線信号処理部１４経由で受信したデータをＩＰパケット処理部１０が、基地局１－２に宛てて送信し、また、基地局１－２では、基地局１－１から受信した移動端末２－２宛てのデータを無線信号処理部１４経由で移動端末２－２へ送信する。

　なお、基地局制御装置３が基地局へ公衆ＩＰ網を介した基地局間直接通信を行うよう指示するメッセージを送信する際に、基地局間直接通信で暗号化を採用する場合には、基地局制御装置３の暗号通信管理部３３は、基地局間直接通信の伝送路での通信に使用する暗号化キーを付与してそのメッセージに含めて送信する。そして、そのメッセージを受信した基地局の暗号化制御部１３は、メッセージに含まれる暗号化キーを用いて地局間直接通信を行うよう通信制御部１１経由でＩＰパケット処理部１０へ指示する。そして、基地局１－１，１－２は、同士がこれを用いて暗号化通信を行う。すなわち、基地局１－１では、移動端末２－１から無線信号処理部１４経由で受信したデータをＩＰパケット処理部１０が、その暗号化キーを用いて暗号化して基地局１－２に宛てて送信し、また、基地局１－２では、基地局１－１から受信した移動端末２－２宛てのデータをその暗号化キーを用いて復号して、無線信号処理部１４経由で移動端末２－２へ送信する。

　また、接続制御部３１が、基地局情報登録部３２に登録されている基地局ごとの基地局属性情報に基づいて、発呼側と接続先双方のうち１つ以上の基地局が、基地局間直接通信が可能でないと判断した場合には、接続制御部３１は、携帯電話網５を介して通信を行うよう双方の基地局へ指示するメッセージをデータ交換部３０経由で双方の基地局へ送信する（ステップＳ１２）。

　発呼側，接続先の双方の基地局では、通信制御部１１が、ＩＰパケット処理部１０経由で受信した基地局制御装置３から送信されたメッセージを受信し、そのメッセージによって指示された経路（公衆ＩＰ網４を介した基地局間直接通信または携帯電話網５経由の経路）での通信を行うよう伝送路設定を行う。伝送路設定の後、設定された伝送路を用いて、移動端末２－１と移動端末２－２の間の通信を中継する。

　また、移動端末から要求された発呼が、他の基地局を経由しないＷｅｂ閲覧など通常のインターネットアクセスであった場合にも、基地局制御装置３は、発呼側基地局に対して公衆ＩＰ網を介してＷｅｂ閲覧先の装置へ直接接続するよう指示する。

　なお、移動端末間の通信路においても暗号化を行う場合には、基地局制御装置３の暗号通信管理部３３は、発呼を要求するメッセージを受信すると、発呼元の移動端末２－１と接続先の移動端末２－２との間の通信の暗号化キーを生成し、基地局１－１，基地局１－２経由でそれぞれ移動端末２－１，移動端末２－２へ通知する。そして、移動端末２－１，移動端末２－２は、通知された暗号化キーを用いて相手先の移動端末に送信するデータを暗号化し、相手先の移動端末から受信したデータを復号する。

　以上のように、本実施の形態では、基地局１－１，１－２が、自身が公衆ＩＰ網４を介した基地局間直接通信が可能か否かの基地局属性情報を基地局制御装置へ通知し、基地局制御装置３は、各基地局から受信した基地局属性情報を基地局ごとに基地局情報登録部３２に登録し、接続制御部３１は、発呼側／接続先双方の基地局が公衆ＩＰ網４を介した基地局間直接通信が可能である場合に、双方の基地局に対して基地局間直接通信を行うよう指示するようにした。

　そのため、従来のように公衆ＩＰ網４を介した基地局間直接通信の可否について携帯電話網側が事前に把握するための登録作業が不要となり、ユーザ利便性を向上することができる。また、ネットワーク上に新規設備を追加することなく簡易な構成で低コストで基地局間直接通信を実現することができ、その通信状況を携帯電話網側が把握することができる。さらに、基地局間通信で使用する暗号化キーを基地局制御装置から付与し公衆ＩＰ網での通信に暗号化を使用しているので、公衆ＩＰ網での通信におけるセキュリティを確保することができる。

実施の形態２．
　図５は、本発明にかかる本実施の形態２の基地局間通信の制御動作例を示す図である。本実施の形態の通信システムの構成および通信システムを構成する各装置の構成は、基地局制御装置３から基地局情報登録部３２を削除する以外は実施の形態１と同様である。以下、実施の形態１と異なる点について説明する。

　実施の形態１では、基地局１－１，１－２が基地局制御装置３へ、基地局属性情報を送信するようにしたが、本実施の形態では、基地局属性情報を基地局制御装置３へ登録する替わりに、発呼側の基地局（この例では、移動端末２－１が発呼するとし、発呼側の基地局基地局１－１とする）が、移動端末２－１から送信された発呼を要求するメッセージを基地局制御装置３へ転送する際に、そのメッセージに基地局属性情報を含めて通知する（ステップＳ２１）。

　一方、接続先基地局（この例では、基地局１－２）では、基地局制御装置３から転送された発呼を要求するメッセージを受信した際の応答に、自身が保持する基地局属性情報を含めることで、基地局制御装置３へ通知する（ステップＳ２２）。このようにして、基地局制御装置３は双方の基地局から基地局属性情報を取得し、双方の基地局の基地局属性情報に基づき、実施の形態１と同様に基地局に指示する伝送路設定（基地局間直接通信を行うか携帯電話網５を経由する通信とするかの設定）を決定して、決定結果を基地局１－１，１－２へ指示する（ステップＳ２３）。以上述べた以外の本実施の形態の動作は、実施の形態１と同様である。

　以上のように、本実施の形態では、基地局制御装置３が、各基地局の基地局属性情報を登録せず、発呼側の基地局が、発呼を要求するメッセージを基地局制御装置３へ転送する際に、そのメッセージに基地局属性情報を含めて送信し、接続先基地局は、基地局制御装置３から転送された発呼を要求するメッセージへの応答に基地局情報を含めて送信するようにした。そのため、実施の形態１と同様の効果が得られるとともに、基地局制御装置３が管理する情報を削減することができ、基地局制御装置３の構成が簡易になり、実施の形態１に比べ基地局制御装置３の装置コストを低減することができる。

実施の形態３．
　図６は、本発明にかかる本実施の形態３の基地局間通信の制御動作例を示す図である。本実施の形態の通信システムの構成および通信システムを構成する各装置の構成は、実施の形態１と同様である。以下、実施の形態１と異なる点について説明する。

　実施の形態１では、基地局１－１，１－２が設置時に、基地局制御装置３へ基地局属性情報を通知するようにしたが、本実施の形態では、その替わりに、基地局１－１，１－２が、自身の配下の移動端末２－１，２－２へ基地局属性情報を通知し（ステップＳ３１）、移動端末２－１，２－２が携帯電話網５内の基地局制御装置３に対して位置登録する際に、受信した基地局属性情報を基地局制御装置３へ通知する（ステップＳ３２）。

　そして、基地局制御装置３は、基地局１－１，１－２経由でそれぞれの配下の移動端末２－１，２－２から送信された基地局属性情報を、基地局ごとに基地局情報管理部３２へ登録する。なお、基地局制御装置３に対して位置登録を行う際には、その移動端末２－１，２－２が接続する基地局１－１または基地局１－２の情報が基地局制御装置３へ通知されることとする。基地局制御装置３は、このようにして各基地局の受信した基地局属性情報を保持し、発呼を要求するメッセージを受信した場合には、発呼元，接続先の双方の基地局の基地局属性情報に基づき、実施の形態１と同様に基地局に指示する伝送路設定を決定して、決定結果を基地局１－１，１－２へ指示する（ステップＳ３３）。以上述べた以外の本実施の形態の動作は、実施の形態１と同様である。

　以上のように、本実施の形態では、基地局１－１，１－２が、自身の配下の移動端末２－１，２－２へ基地局属性情報を通知し、移動端末２－１，２－２が携帯電話網５内の基地局制御装置３に対して位置登録する際に基地局制御装置３へ基地局属性情報を通知するようにした。そのため、実施の形態１と同様の効果が得られるとともに、既存の従来の基地局に対してメッセージ内の情報要素を追加するのみでよいため、既存の基地局へ専用の機能を追加する必要がなく、実施の形態１に比べ基地局の装置コストを低減できる。

実施の形態４．
　図７は、本発明にかかる本実施の形態４の基地局間通信の制御動作例を示す図である。本実施の形態の通信システムの構成および通信システムを構成する各装置の構成は、基地局制御装置３から基地局情報登録部３２を削除する以外は実施の形態１と同様である。以下、実施の形態１と異なる点について説明する。

　実施の形態１では、基地局１－１，１－２が設置時に、基地局制御装置３へ基地局属性情報を通知するようにしたが、本実施の形態では、その替わりに、基地局１－１，１－２が、自身の配下の移動端末２－１，２－２へ基地局属性情報を通知し（ステップＳ４１）、移動端末２－１，２－２が発呼を要求するメッセージを送信する際に、受信した基地局属性情報をそのメッセージに含めることにより基地局制御装置３へ通知する（ステップＳ４２）。

　一方、接続先の移動端末では、基地局制御装置３からの発呼を要求するメッセージを受信した際の応答に、自身が接続する基地局から受信した基地局属性情報を含めることで基地局制御装置３へ基地局情報を通知する（ステップＳ４３）。基地局制御装置３は、双方の移動端末から通知された情報に基づき、実施の形態１と同様に基地局に指示する伝送路設定を決定して、決定結果を基地局１－１，１－２へ通知する（ステップＳ４４）。以上述べた以外の本実施の形態の動作は、実施の形態１と同様である。

　以上のように、本実施の形態では、基地局１－１，１－２が、自身の配下の移動端末２－１，２－２へ基地局属性情報を通知し、移動端末２－１，２－２が携帯電話網５内の基地局制御装置３に対して位置登録する際に基地局制御装置３へ基地局属性情報を通知するようにした。そのため、実施の形態１と同様の効果が得られるとともに、基地局制御装置３が管理する情報を削減することができ、基地局制御装置３の構成が簡易になり、実施の形態１に比べ基地局制御装置３の装置コストを低減することができる。

実施の形態５．
　図８は、本発明にかかる本実施の形態５の基地局間通信の制御動作例を示す図である。本実施の形態の通信システムの構成および通信システムを構成する各装置の構成は、実施の形態１～実施の形態４のいずれか１つと同様である。以下、実施の形態１～実施の形態４と異なる点について説明する。

　本実施の形体では、基地局制御装置３は、実施の形態１～実施の形態４のいずれか１つと同様に各基地局からの基地局属性情報を取得し、保持する。移動端末２－１は、発呼する際に、ユーザによる端末操作によって公衆ＩＰ網４を介した基地局間直接通信を行うか否かの選択を受け付け、選択結果を示す情報を、発呼を要求するメッセージに含めて送信する（ステップＳ５１）。

　基地局制御装置３は、保持している基地局ごとの基地局属性情報と、発呼側ユーザによる選択結果の情報と、に基づいて基地局に指示する伝送路設定を決定し、決定した結果を基地局１－１，１－２へ通知する（ステップＳ５２）。具体的には、発呼側ユーザによる選択結果の情報が、基地局間直接通信を行うことを示す選択結果であった場合は、実施の形態１と同様に、基地局属性情報に基づいて伝送路設定を決定して、決定結果を基地局１－１，１－２へ指示する。

　発呼側ユーザによる選択結果の情報が、基地局間直接通信を行うことを示す選択結果であった場合に、発呼側または接続先側のいずれか１つ以上の基地局が基地局間直接通信を行うことができない（ユーザの選択に従うことができない）場合には、携帯電話網５を介した通信を行うよう決定する、またはその通信を接続不可とする。または直接通信不可である旨をユーザへ通知しユーザの選択に従って携帯電話網５を介した通信を行うかどうかを決定する、などの処理を実施してもよい。ユーザの選択に従うことができない場合に、これらの処理のうちどの処理を選択するかは、サービス形態に応じて固定的に設定しても良いし、ユーザからの設定操作によって逐次変更できるようにしても良い。

　発呼側ユーザによる選択結果の情報が、基地局間直接通信を行わないことを示す選択結果であった場合には、基地局属性情報に基づく伝送路設定の処理は実施せずに、携帯電話網５を介した通信を行うよう決定し、その決定結果を基地局１－１，１－２に通知する。以上述べた以外の本実施の形態の動作は実施の形態１～実施の形態４のいずれか１つと同様である。

　以上のように、本実施の形態では、公衆ＩＰ網４を介した基地局間直接通信を行うか否かを移動端末のユーザが選択し、選択結果に基づいて基地局制御装置３が、基地局間直接通信を行うか否かを決定するようにした。そのため、実施の形態１と同様の効果が得られるとともに、ユーザの希望を反映することができ、実施の形態１に比べ、さらにユーザ利便性を向上させることができる。

実施の形態６．
　つぎに、本発明にかかる実施の形態６の動作について説明する。本実施の形態の実施の通信システムの構成および通信システムを構成する各装置の構成は、実施の形態１と同様である。以下、実施の形態１と異なる点について説明する。

　実施の形態１では、基地局制御装置３が、基地局間直接通信で使用する暗号化キーを付与するようにしたが、本実施の形態では、基地局制御装置３が暗号化キーを付与するのではなく、基地局１－１，１－２が自律的に生成して交換する。

　具体的には、基地局１－１，１－２が、基地局制御装置３から公衆ＩＰ網４を介した基地局間直接通信を行うよう指示された際に、基地局間直接通信で使用する伝送路を確立する際に、基地局間直接通信の通信に使用する暗号化キーを各々の基地局の暗号化制御部１３が自律的に生成する。そして、通信制御部１１がその暗号化キーをＩＰパケット処理部１０経由で、基地局間直接通信の相手先の基地局へ送信する。

　このようにして、基地局間直接通信を行う基地局間で暗号化キーを交換し、各々の基地局が、自身が生成した暗号化キーに基づいて暗号化したデータを基地局間直接通信により送信し、また、相手先の基地局から受信した暗号化キーに基づいて相手先の基地局から受信したデータを復号する。以上述べた以外の本実施の形態の動作は、実施の形態１と同様である。

　なお、ここでは、実施の形態１と同様の通信システムにおいて暗号化キーを基地局が自律的に生成するようにしたが、これに限らず、実施の形態２～実施の形態５のいずれか１つの通信システムにおいて、暗号化キーを基地局が自律的に生成するようにしてもよい。

　以上のように、本実施の形態では、基地局間直接通信で用いる暗号化キーを、基地局間直接通信を行う際に基地局１－１，１－２が自律的に生成し、交換するようにした。そのため、実施の形態１と同様の効果が得られるとともに、実施の形態１に比べ、基地局制御装置３の負荷を軽減することができる。

実施の形態７．
　つぎに、本発明にかかる実施の形態７の動作について説明する。本実施の形態の実施の通信システムの構成および通信システムを構成する各装置の構成は、実施の形態１と同様である。以下、実施の形態１と異なる点について説明する。

　実施の形態１および実施の形態６では、基地局間直接通信の暗号化について記載したが、移動端末同士間でも暗号化通信を行っている場合がある。このような場合、基地局制御装置３から基地局１－１，１－２へ公衆ＩＰ網を介した基地局間直接通信を行うよう指示された場合に、基地局１－１，１－２の暗号化制御部１３が、自身の配下の移動端末２－１が用いる暗号化キーを生成する。そして、生成した暗号化キーを配下の移動端末と基地局間直接通信の相手先の基地局へ通知する。また、基地局間直接通信の相手先の基地局から受信した暗号化キーを、配下の移動端末へ通知する。

　移動端末２－１，２－２は、自身が接続する基地局が生成した暗号化キーに基づいて、送信データの暗号化を行い、相手先の基地局の基地局が生成した暗号化キーを用いて受信データの復号を行う。以上述べた以外の本実施の形態の動作は実施の形態１と同様である。

　なお、本実施の形態では、実施の形態１の通信システムにおいて移動端末間の通信を暗号化する例について説明したが、これに限らず実施の形態２～６のいずれか１つの通信システムにおいて本実施の形態と同様に移動端末間の通信を暗号化してもよい。

　以上のように、本実施の形態では、基地局１－１，１－２が移動端末２－１と移動端末２－２と間の暗号化通信で用いる暗号化キーを生成し、生成した暗号化キーを配下の移動端末と基地局間直接通信の相手先の基地局へ送信し、また、基地局間直接通信の相手先の基地局から受信した暗号化キーを配下の移動端末へ通知するようにした。そのため、実施の形態１と同様の効果が得られるとともに、移動端末間の通信の暗号化キーについても基地局が自律的に生成し交換するため、基地局制御装置３の負荷を増加させることなくセキュリティを確保することができる。

　以上のように、本発明にかかる通信システムおよび基地局間通信制御方法は、公衆ＩＰ網を介して携帯電話網へ接続する基地局を備える通信システムに有用であり、特に、公衆ＩＰ網を介した基地局間の直接通信を行う通信システムに適している。

　１－１，１－２　基地局
　２－１，２－２　移動端末
　３　基地局制御装置
　４　公衆ＩＰ網
　５　携帯電話網
　１０　ＩＰパケット処理部
　１１　通信制御部
　１２　基地局属性情報管理部
　１３　暗号化制御部
　１４　無線信号処理部
　３０　データ交換部
　３１　接続制御部
　３２　基地局情報登録部
　３３　暗号通信管理部

Claims

　公衆網を経由して携帯電話網へ接続する基地局と、前記基地局と無線接続する移動端末と、前記基地局を制御する前記携帯電話網内の基地局制御装置と、を備え、前記基地局同士の公衆網を介した直接通信である直接基地局間通信を行う通信システムであって、
　前記基地局は、
　直接基地局間通信が可能か否かを判定するための所定の情報を取得し、取得した所定の情報に基づいて、自局が、直接基地局間通信が可能か否かを判定し、判定結果を基地局属性情報として保持する基地局属性情報管理手段と、
　前記基地局属性情報を、前記基地局制御装置へ送信する通信制御手段と、
　配下の移動端末から送信された接続先の識別子を含む発呼要求を前記基地局制御装置へ転送するパケット処理手段と、
　を備え、
　前記基地局制御装置は、
　前記基地局から受信した基地局属性情報を基地局ごとに保持する基地局情報登録手段と、
　前記基地局が転送した移動端末から送信された発呼要求を受信すると、その発呼要求の接続先の識別子が移動端末の識別子であった場合に、保持している基地局属性情報に基づいて、その移動端末を配下に有する基地局である接続先基地局と、発呼要求を転送した基地局である発呼側基地局と、の両局が、直接基地局間通信が可能であるか否かを判断し、両局が、直接基地局間通信が可能であると判断した場合に、その発呼要求に対応する伝送路として直接基地局間通信の伝送路を決定し、また、接続先基地局と発呼側基地局のうち１つ以上が、直接基地局間通信が可能でないと判断した場合に、その発呼要求に対応する伝送路として携帯電話網経由の伝送路を決定し、決定した伝送路を発呼側基地局および接続先基地局に通知する接続制御手段と、
　を備える、
　ことを特徴とする通信システム。
　公衆網を経由して携帯電話網へ接続する基地局と、前記基地局と無線接続する移動端末と、前記基地局を制御する前記携帯電話網内の基地局制御装置と、を備え、前記基地局同士の公衆網を介した直接通信である直接基地局間通信を行う通信システムであって、
　前記基地局は、
　直接基地局間通信が可能か否かを判定するための所定の情報を取得し、取得した所定の情報に基づいて、自局が、直接基地局間通信が可能か否かを判定し、判定結果を基地局属性情報として保持する基地局属性情報管理手段と、
　配下の移動端末から送信された接続先の識別子を含む発呼要求に前記基地局属性情報を付加し、また、前記基地局制御装置から、自局の配下の移動端末を接続先とする発呼要求を受信した場合に、その発呼要求に対応する応答である発呼要求応答に前記基地局属性情報を付加する通信制御手段と、
　前記基地局属性情報付加後の発呼要求を前記基地局制御装置へ転送し、また、前記基地局属性情報付加後の発呼要求応答を前記基地局制御装置へ転送するパケット処理手段と、
　を備え、
　前記基地局制御装置は、
　前記基地局から転送された発呼要求の接続先の識別子が移動端末の識別子であった場合に、その発呼要求に含まれる基地局属性情報と、その発呼要求に対する発呼要求応答に含まれる基地局属性情報と、に基づいて、その接続先の移動端末を配下に有する基地局である接続先基地局と、発呼要求を転送した基地局である発呼側基地局と、の両方が直接基地局間通信が可能であると判断した場合に、その発呼要求に対応する伝送路として直接基地局間通信の伝送路を決定し、また、接続先基地局と発呼側基地局のうち１つ以上が、直接基地局間通信が可能でないと判断した場合に、その発呼要求に対応する伝送路として携帯電話網経由の伝送路を決定し、決定した伝送路を発呼側基地局および接続先基地局に通知する接続制御手段と、
　を備える、
　ことを特徴とする通信システム。
　公衆網を経由して携帯電話網へ接続する基地局と、前記基地局と無線接続する移動端末と、前記基地局を制御する前記携帯電話網内の基地局制御装置と、を備え、前記基地局同士の公衆網を介した直接通信である直接基地局間通信を行う通信システムであって、
　前記基地局は、
　直接基地局間通信が可能か否かを判定するための所定の情報を取得し、取得した所定の情報に基づいて、自局が、直接基地局間通信が可能か否かを判定し、判定結果を基地局属性情報として保持する基地局属性情報管理手段と、
　前記基地局属性情報を自局の配下の移動端末に通知する無線信号処理手段と、
　配下の移動端末から送信されたその移動端末の位置登録を要求する位置登録要求を前記基地局制御装置へ転送し、また、配下の移動端末から送信された接続先の識別子を含む発呼要求を前記基地局制御装置へ転送するパケット処理手段と、
　を備え、
　前記移動端末は、
　自端末が無線接続する基地局へその基地局から通知された基地局属性情報を含めた位置登録要求を前記基地局へ送信し、
　前記基地局制御装置は、
　前記基地局が転送した移動端末から送信された発呼要求を受信すると、その発呼要求の接続先の識別子が移動端末の識別子であった場合に、前記基地局から転送された位置登録要求に含まれる基地局属性情報に基づいて、その移動端末を配下に有する基地局である接続先基地局と、発呼要求を転送した基地局である発呼側基地局と、の両局が、直接基地局間通信が可能であるか否かを判断し、両局が、直接基地局間通信が可能であると判断した場合に、その発呼要求に対応する伝送路として直接基地局間通信の伝送路を決定し、また、接続先基地局と発呼側基地局のうち１つ以上が、直接基地局間通信が可能でないと判断した場合に、その発呼要求に対応する伝送路として携帯電話網経由の伝送路を決定し、決定した伝送路を発呼側基地局および接続先基地局に通知する接続制御手段と、
　を備える、
　ことを特徴とする通信システム。
　公衆網を経由して携帯電話網へ接続する基地局と、前記基地局と無線接続する移動端末と、前記基地局を制御する前記携帯電話網内の基地局制御装置と、を備え、前記基地局同士の公衆網を介した直接通信である直接基地局間通信を行う通信システムであって、
　前記基地局は、
　直接基地局間通信が可能か否かを判定するための所定の情報を取得し、取得した所定の情報に基づいて、自局が、直接基地局間通信が可能か否かを判定し、判定結果を基地局属性情報として保持する基地局属性情報管理手段と、
　前記基地局属性情報を自局の配下の移動端末に通知する無線信号処理手段と、
　配下の移動端末から送信された接続先の識別子を含む発呼要求を前記基地局制御装置へ転送し、また、前記基地局制御装置から送信された自局の配下を接続先とする発呼要求をその接続先の移動端末へ転送するパケット処理手段と、
　を備え、
　前記移動端末は、
　自端末が無線接続する基地局へその基地局から通知された基地局属性情報を含めた発呼要求を前記基地局へ送信し、また、その基地局が転送した発呼要求を受信した場合に、その発呼要求に対応する応答である発呼要求応答に前記基地局属性情報を付加して前記基地局制御装置に宛てて送信し、
　前記基地局制御装置は、
　前記基地局が転送した移動端末から送信された発呼要求の接続先の識別子が移動端末の識別子であった場合に、その発呼要求に含まれる基地局属性情報と、その発呼要求に対する発呼要求応答に含まれる基地局属性情報と、に基づいて、その移動端末を配下に有する基地局である接続先基地局と、発呼要求を転送した基地局である発呼側基地局と、の両局が、直接基地局間通信が可能であるか否かを判断し、両局が、直接基地局間通信が可能であると判断した場合に、その発呼要求に対応する伝送路として直接基地局間通信の伝送路を決定し、また、接続先基地局と発呼側基地局のうち１つ以上が、直接基地局間通信が可能でないと判断した場合に、その発呼要求に対応する伝送路として携帯電話網経由の伝送路を決定し、決定した伝送路を発呼側基地局および接続先基地局に通知する接続制御手段と、
　を備える、
　ことを特徴とする通信システム。
　前記移動端末は、ユーザによって選択された直接基地局間通信を実施するか否かの選択結果を受け付け、前記選択結果を発呼要求に含めて前記無線制御装置に向けて送信し、
　前記無線制御装置は、
　受信した発呼要求に含まれる前記選択結果が、直接基地局間通信を実施する旨の選択結果であった場合に、前記接続制御手段の処理を実施し、直接基地局間通信を実施しない旨の選択結果であった場合に、前記接続制御手段は携帯電話網経由の伝送路でその発呼要求の通信を行うよう発呼側基地局および接続先基地局に通知する、
　ことを特徴とする請求項１に記載の通信システム。
　前記移動端末は、ユーザによって選択された直接基地局間通信を実施するか否かの選択結果を受け付け、前記選択結果を発呼要求に含めて前記無線制御装置に向けて送信し、
　前記無線制御装置は、
　受信した発呼要求に含まれる前記選択結果が、直接基地局間通信を実施する旨の選択結果であった場合に、前記接続制御手段の処理を実施し、直接基地局間通信を実施しない旨の選択結果であった場合に、前記接続制御手段は携帯電話網経由の伝送路でその発呼要求の通信を行うよう発呼側基地局および接続先基地局に通知する、
　ことを特徴とする請求項２に記載の通信システム。
　前記移動端末は、ユーザによって選択された直接基地局間通信を実施するか否かの選択結果を受け付け、前記選択結果を発呼要求に含めて前記無線制御装置に向けて送信し、
　前記無線制御装置は、
　受信した発呼要求に含まれる前記選択結果が、直接基地局間通信を実施する旨の選択結果であった場合に、前記接続制御手段の処理を実施し、直接基地局間通信を実施しない旨の選択結果であった場合に、前記接続制御手段は携帯電話網経由の伝送路でその発呼要求の通信を行うよう発呼側基地局および接続先基地局に通知する、
　ことを特徴とする請求項３に記載の通信システム。
　前記移動端末は、ユーザによって選択された直接基地局間通信を実施するか否かの選択結果を受け付け、前記選択結果を発呼要求に含めて前記無線制御装置に向けて送信し、
　前記無線制御装置は、
　受信した発呼要求に含まれる前記選択結果が、直接基地局間通信を実施する旨の選択結果であった場合に、前記接続制御手段の処理を実施し、直接基地局間通信を実施しない旨の選択結果であった場合に、前記接続制御手段は携帯電話網経由の伝送路でその発呼要求の通信を行うよう発呼側基地局および接続先基地局に通知する、
　ことを特徴とする請求項４に記載の通信システム。
　前記移動端末は、直接基地局間通信を実施できない場合に、携帯電話網経由の伝送路での通信を行うか否かの選択結果である携帯電話網選択結果を受け付け、その携帯電話網選択結果を前記基地局制御装置へ向けて送信し、
　前記接続制御手段は、受信した発呼要求に含まれる前記選択結果が、直接基地局間通信を実施する旨の選択結果であった場合に、その発呼要求に対応する伝送路として携帯電話網経由の伝送路が決定された場合、前記携帯電話網選択結果に基づいて、前記携帯電話網選択結果が携帯電話網経由の伝送路での通信を行う旨の結果であった場合に、決定した伝送路として携帯電話網経由の伝送路を発呼側基地局および接続先基地局に通知し、その携帯電話網選択結果が携帯電話網経由の伝送路での通信を行わない旨の結果であった場合に、その発呼要求の通信を行わないよう制御する、
　ことを特徴とする請求項５～８のいずれか１つに記載の通信システム。
　前記基地局装置は、受信した発呼要求に含まれる前記選択結果が、直接基地局間通信を実施する旨の選択結果であった場合に、その発呼要求に対応する伝送路として携帯電話網経由の伝送路が決定された場合、直接基地局間通信が不可である旨を示す接続不可通知を発呼要求の送信元の移動端末へ向けて送信し、
　接続不可通知を受信した前記移動端末は、ユーザから携帯電話網経由の伝送路での通信を行うか否かの選択結果である携帯電話網選択結果を受け付け、その携帯電話網選択結果を前記基地局制御装置へ向けて送信し、
　携帯電話網選択結果を受信した前記基地局制御装置では、前記接続制御手段が、その携帯電話網選択結果が携帯電話網経由の伝送路での通信を行う旨の結果であった場合に、決定した伝送路として携帯電話網経由の伝送路を発呼側基地局および接続先基地局に通知し、その携帯電話網選択結果が携帯電話網経由の伝送路での通信を行わない旨の結果であった場合に、その発呼要求の通信を行わないよう制御する、
　ことを特徴とする請求項５～８のいずれか１つに記載の通信システム。
　前記基地局制御装置は、
　直接基地局間通信間で使用する暗号化キーである基地局間暗号化キーを生成する暗号通信管理手段、
　をさらに備え、
　前記接続制御手段は、決定した伝送路を通知する際に、前記基地局間暗号化キーを通知し、
　前記パケット処理手段は、前記基地局間暗号化キーを用いて、直接基地局間通信の区間の暗号化および復号化を行う、
　ことを特徴とする請求項１～８のいずれか１つに記載の通信システム。
　前記基地局制御装置は、
　直接基地局間通信間で使用する暗号化キーである基地局間暗号化キーを生成する暗号通信管理手段、
　をさらに備え、
　前記接続制御手段は、決定した伝送路を通知する際に、前記基地局間暗号化キーを通知し、
　前記パケット処理手段は、前記基地局間暗号化キーを用いて、直接基地局間通信の区間の暗号化および復号化を行う、
　ことを特徴とする請求項９に記載の通信システム。
　前記基地局制御装置は、
　直接基地局間通信間で使用する暗号化キーである基地局間暗号化キーを生成する暗号通信管理手段、
　をさらに備え、
　前記接続制御手段は、決定した伝送路を通知する際に、前記基地局間暗号化キーを通知し、
　前記パケット処理手段は、前記基地局間暗号化キーを用いて、直接基地局間通信の区間の暗号化および復号化を行う、
　ことを特徴とする請求項１０に記載の通信システム。
　前記基地局は、
　移動端末間で使用する暗号化キーである移動端末間暗号化キーを生成する暗号化制御手段、
　をさらに備え、
　前記移動端末間暗号化キーを配下の移動端末へ送信するとともに、直接基地局間通信の相手先の基地局へ前記移動端末間暗号化キーを送信し、また、直接基地局間通信の相手先の基地局から移動端末間暗号化キーを受信した場合には、受信した移動端末間暗号化キーを配下の移動端末へ転送し、
　前記移動端末は、自端末が無線接続する基地局が生成した移動端末間暗号化キーを用いて通信相手の移動端末へ送信するデータを暗号化し、自端末が無線接続する基地局が転送した移動端末間暗号化キーを用いて通信相手の移動端末から送信されたデータを復号化する、
　ことを特徴とする請求項１～８のいずれか１つに記載の通信システム。
　前記基地局は、
　移動端末間で使用する暗号化キーである移動端末間暗号化キーを生成する暗号化制御手段、
　をさらに備え、
　前記移動端末間暗号化キーを配下の移動端末へ送信するとともに、直接基地局間通信の相手先の基地局へ前記移動端末間暗号化キーを送信し、また、直接基地局間通信の相手先の基地局から移動端末間暗号化キーを受信した場合には、受信した移動端末間暗号化キーを配下の移動端末へ転送し、
　前記移動端末は、自端末が無線接続する基地局が生成した移動端末間暗号化キーを用いて通信相手の移動端末へ送信するデータを暗号化し、自端末が無線接続する基地局が転送した移動端末間暗号化キーを用いて通信相手の移動端末から送信されたデータを復号化する、
　ことを特徴とする請求項９に記載の通信システム。
　前記基地局は、
　移動端末間で使用する暗号化キーである移動端末間暗号化キーを生成する暗号化制御手段、
　をさらに備え、
　前記移動端末間暗号化キーを配下の移動端末へ送信するとともに、直接基地局間通信の相手先の基地局へ前記移動端末間暗号化キーを送信し、また、直接基地局間通信の相手先の基地局から移動端末間暗号化キーを受信した場合には、受信した移動端末間暗号化キーを配下の移動端末へ転送し、
　前記移動端末は、自端末が無線接続する基地局が生成した移動端末間暗号化キーを用いて通信相手の移動端末へ送信するデータを暗号化し、自端末が無線接続する基地局が転送した移動端末間暗号化キーを用いて通信相手の移動端末から送信されたデータを復号化する、
　ことを特徴とする請求項１０に記載の通信システム。
　前記基地局は、
　移動端末間で使用する暗号化キーである移動端末間暗号化キーを生成する暗号化制御手段、
　をさらに備え、
　前記移動端末間暗号化キーを配下の移動端末へ送信するとともに、直接基地局間通信の相手先の基地局へ前記移動端末間暗号化キーを送信し、また、直接基地局間通信の相手先の基地局から移動端末間暗号化キーを受信した場合には、受信した移動端末間暗号化キーを配下の移動端末へ転送し、
　前記移動端末は、自端末が無線接続する基地局が生成した移動端末間暗号化キーを用いて通信相手の移動端末へ送信するデータを暗号化し、自端末が無線接続する基地局が転送した移動端末間暗号化キーを用いて通信相手の移動端末から送信されたデータを復号化する、
　ことを特徴とする請求項１１に記載の通信システム。
　前記基地局は、
　移動端末間で使用する暗号化キーである移動端末間暗号化キーを生成する暗号化制御手段、
　をさらに備え、
　前記移動端末間暗号化キーを配下の移動端末へ送信するとともに、直接基地局間通信の相手先の基地局へ前記移動端末間暗号化キーを送信し、また、直接基地局間通信の相手先の基地局から移動端末間暗号化キーを受信した場合には、受信した移動端末間暗号化キーを配下の移動端末へ転送し、
　前記移動端末は、自端末が無線接続する基地局が生成した移動端末間暗号化キーを用いて通信相手の移動端末へ送信するデータを暗号化し、自端末が無線接続する基地局が転送した移動端末間暗号化キーを用いて通信相手の移動端末から送信されたデータを復号化する、
　ことを特徴とする請求項１２に記載の通信システム。
　前記基地局は、
　移動端末間で使用する暗号化キーである移動端末間暗号化キーを生成する暗号化制御手段、
　をさらに備え、
　前記移動端末間暗号化キーを配下の移動端末へ送信するとともに、直接基地局間通信の相手先の基地局へ前記移動端末間暗号化キーを送信し、また、直接基地局間通信の相手先の基地局から移動端末間暗号化キーを受信した場合には、受信した移動端末間暗号化キーを配下の移動端末へ転送し、
　前記移動端末は、自端末が無線接続する基地局が生成した移動端末間暗号化キーを用いて通信相手の移動端末へ送信するデータを暗号化し、自端末が無線接続する基地局が転送した移動端末間暗号化キーを用いて通信相手の移動端末から送信されたデータを復号化する、
　ことを特徴とする請求項１３に記載の通信システム。
　前記基地局は、
　直接基地局間通信間で使用する暗号化キーである基地局間暗号化キーを生成する暗号化制御手段、
　をさらに備え、
　前記パケット処理手段は、前記基地局間暗号化キーを直接基地局間通信の通信相手先の基地局へ送信し、
　前記パケット処理手段は、前記暗号化制御手段が生成した基地局間暗号化キーおよび直接基地局間通信の通信相手先の基地局から受信した基地局間暗号化キーを用いて、直接基地局間通信の区間の暗号化および復号化を行う、
　ことを特徴とする請求項１～８のいずれか１つに記載の通信システム。
　前記基地局は、
　直接基地局間通信間で使用する暗号化キーである基地局間暗号化キーを生成する暗号化制御手段、
　をさらに備え、
　前記パケット処理手段は、前記基地局間暗号化キーを直接基地局間通信の通信相手先の基地局へ送信し、
　前記パケット処理手段は、前記暗号化制御手段が生成した基地局間暗号化キーおよび直接基地局間通信の通信相手先の基地局から受信した基地局間暗号化キーを用いて、直接基地局間通信の区間の暗号化および復号化を行う、
　ことを特徴とする請求項９に記載の通信システム。
　前記基地局は、
　直接基地局間通信間で使用する暗号化キーである基地局間暗号化キーを生成する暗号化制御手段、
　をさらに備え、
　前記パケット処理手段は、前記基地局間暗号化キーを直接基地局間通信の通信相手先の基地局へ送信し、
　前記パケット処理手段は、前記暗号化制御手段が生成した基地局間暗号化キーおよび直接基地局間通信の通信相手先の基地局から受信した基地局間暗号化キーを用いて、直接基地局間通信の区間の暗号化および復号化を行う、
　ことを特徴とする請求項１０に記載の通信システム。
　前記暗号化制御手段は、直接基地局間通信間で使用する暗号化キーである基地局間暗号化キーを生成し、
　前記パケット処理手段は、前記基地局間暗号化キーを直接基地局間通信の通信相手先の基地局へ送信し、
　前記パケット処理手段は、前記暗号化制御手段が生成した基地局間暗号化キーを用いて直接基地局間通信の区間の暗号化を行い、直接基地局間通信の通信相手先の基地局から受信した基地局間暗号化キーを用いて直接基地局間通信の区間の復号化を行う、
　ことを特徴とする請求項１４に記載の通信システム。
　前記暗号化制御手段は、直接基地局間通信間で使用する暗号化キーである基地局間暗号化キーを生成し、
　前記パケット処理手段は、前記基地局間暗号化キーを直接基地局間通信の通信相手先の基地局へ送信し、
　前記パケット処理手段は、前記暗号化制御手段が生成した基地局間暗号化キーを用いて直接基地局間通信の区間の暗号化を行い、直接基地局間通信の通信相手先の基地局から受信した基地局間暗号化キーを用いて直接基地局間通信の区間の復号化を行う、
　ことを特徴とする請求項１５に記載の通信システム。
　前記暗号化制御手段は、直接基地局間通信間で使用する暗号化キーである基地局間暗号化キーを生成し、
　前記パケット処理手段は、前記基地局間暗号化キーを直接基地局間通信の通信相手先の基地局へ送信し、
　前記パケット処理手段は、前記暗号化制御手段が生成した基地局間暗号化キーを用いて直接基地局間通信の区間の暗号化を行い、直接基地局間通信の通信相手先の基地局から受信した基地局間暗号化キーを用いて直接基地局間通信の区間の復号化を行う、
　ことを特徴とする請求項１６に記載の通信システム。
　前記暗号化制御手段は、直接基地局間通信間で使用する暗号化キーである基地局間暗号化キーを生成し、
　前記パケット処理手段は、前記基地局間暗号化キーを直接基地局間通信の通信相手先の基地局へ送信し、
　前記パケット処理手段は、前記暗号化制御手段が生成した基地局間暗号化キーを用いて直接基地局間通信の区間の暗号化を行い、直接基地局間通信の通信相手先の基地局から受信した基地局間暗号化キーを用いて直接基地局間通信の区間の復号化を行う、
　ことを特徴とする請求項１７に記載の通信システム。
　前記暗号化制御手段は、直接基地局間通信間で使用する暗号化キーである基地局間暗号化キーを生成し、
　前記パケット処理手段は、前記基地局間暗号化キーを直接基地局間通信の通信相手先の基地局へ送信し、
　前記パケット処理手段は、前記暗号化制御手段が生成した基地局間暗号化キーを用いて直接基地局間通信の区間の暗号化を行い、直接基地局間通信の通信相手先の基地局から受信した基地局間暗号化キーを用いて直接基地局間通信の区間の復号化を行う、
　ことを特徴とする請求項１８に記載の通信システム。
　前記暗号化制御手段は、直接基地局間通信間で使用する暗号化キーである基地局間暗号化キーを生成し、
　前記パケット処理手段は、前記基地局間暗号化キーを直接基地局間通信の通信相手先の基地局へ送信し、
　前記パケット処理手段は、前記暗号化制御手段が生成した基地局間暗号化キーを用いて直接基地局間通信の区間の暗号化を行い、直接基地局間通信の通信相手先の基地局から受信した基地局間暗号化キーを用いて直接基地局間通信の区間の復号化を行う、
　ことを特徴とする請求項１９に記載の通信システム。
　公衆網を経由して携帯電話網へ接続する基地局と、前記基地局と無線接続する移動端末と、前記基地局を制御する前記携帯電話網内の基地局制御装置と、を備え、前記基地局同士の公衆網を介した直接通信である直接基地局間通信を行う通信システムにおける基地局間通信制御方法であって、
　前記基地局が、直接基地局間通信が可能か否かを判定するための所定の情報を取得し、取得した所定の情報に基づいて、自局が、直接基地局間通信が可能か否かを判定し、判定結果を基地局属性情報として保持する基地局属性情報管理ステップと、
　前記基地局が、前記基地局属性情報を、前記基地局制御装置へ送信する通信制御ステップと、
　前記基地局が、配下の移動端末から送信された接続先の識別子を含む発呼要求を前記基地局制御装置へ転送するパケット処理ステップと、
　前記基地局制御装置が、前記基地局から受信した基地局属性情報を基地局ごとに保持する基地局情報登録ステップと、
　前記基地局制御装置が、前記基地局が転送した移動端末から送信された発呼要求を受信すると、その発呼要求の接続先の識別子が移動端末の識別子であった場合に、保持している基地局属性情報に基づいて、その移動端末を配下に有する基地局である接続先基地局と、発呼要求を転送した基地局である発呼側基地局と、の両局が、直接基地局間通信が可能であるか否かを判断し、両局が、直接基地局間通信が可能であると判断した場合に、その発呼要求に対応する伝送路として直接基地局間通信の伝送路を決定し、また、接続先基地局と発呼側基地局のうち１つ以上が、直接基地局間通信が可能でないと判断した場合に、その発呼要求に対応する伝送路として携帯電話網経由の伝送路を決定し、決定した伝送路を発呼側基地局および接続先基地局に通知する接続制御ステップと、
　を含む、
　ことを特徴とする基地局間通信制御方法。
　公衆網を経由して携帯電話網へ接続する基地局と、前記基地局と無線接続する移動端末と、前記基地局を制御する前記携帯電話網内の基地局制御装置と、を備え、前記基地局同士の公衆網を介した直接通信である直接基地局間通信を行う通信システムにおける基地局間通信制御方法であって、
　前記基地局が、直接基地局間通信が可能か否かを判定するための所定の情報を取得し、取得した所定の情報に基づいて、自局が、直接基地局間通信が可能か否かを判定し、判定結果を基地局属性情報として保持する基地局属性情報管理ステップと、
　前記基地局が、配下の移動端末から送信された接続先の識別子を含む発呼要求に前記基地局属性情報を付加し、また、前記基地局制御装置から、自局の配下の移動端末を接続先とする発呼要求を受信した場合に、その発呼要求に対応する応答である発呼要求応答に前記基地局属性情報を付加する通信制御ステップと、
　前記基地局が、前記基地局属性情報付加後の発呼要求を前記基地局制御装置へ転送し、また、前記基地局属性情報付加後の発呼要求応答を前記基地局制御装置へ転送するパケット処理ステップと、
　前記基地局制御装置が、前記基地局から転送された発呼要求の接続先の識別子が移動端末の識別子であった場合に、その発呼要求に含まれる基地局属性情報と、その発呼要求に対する発呼要求応答に含まれる基地局属性情報と、に基づいて、その接続先の移動端末を配下に有する基地局である接続先基地局と、発呼要求を転送した基地局である発呼側基地局と、の両方が直接基地局間通信が可能であると判断した場合に、その発呼要求に対応する伝送路として直接基地局間通信の伝送路を決定し、また、接続先基地局と発呼側基地局のうち１つ以上が、直接基地局間通信が可能でないと判断した場合に、その発呼要求に対応する伝送路として携帯電話網経由の伝送路を決定し、決定した伝送路を発呼側基地局および接続先基地局に通知する接続制御ステップと、
　を含む、
　ことを特徴とする基地局間通信制御方法。
　公衆網を経由して携帯電話網へ接続する基地局と、前記基地局と無線接続する移動端末と、前記基地局を制御する前記携帯電話網内の基地局制御装置と、を備え、前記基地局同士の公衆網を介した直接通信である直接基地局間通信を行う通信システムにおける基地局間通信制御方法であって、
　前記基地局が、直接基地局間通信が可能か否かを判定するための所定の情報を取得し、取得した所定の情報に基づいて、自局が、直接基地局間通信が可能か否かを判定し、判定結果を基地局属性情報として保持する基地局属性情報管理ステップと、
　前記基地局が、前記基地局属性情報を自局の配下の移動端末に通知する無線信号処理ステップと、
　前記基地局が、配下の移動端末から送信されたその移動端末の位置登録を要求する位置登録要求を前記無線制御装置へ転送し、また、配下の移動端末から送信された接続先の識別子を含む発呼要求を前記基地局制御装置へ転送するパケット処理ステップと、
　前記移動端末が、自端末が無線接続する基地局へその基地局から通知された基地局属性情報を含めた位置登録要求を前記基地局へ送信する位置登録送信ステップと、
　前記基地局制御装置が、前記基地局が転送した移動端末から送信された発呼要求を受信すると、その発呼要求の接続先の識別子が移動端末の識別子であった場合に、前記基地局から転送された位置登録要求に含まれる基地局属性情報に基づいて、その移動端末を配下に有する基地局である接続先基地局と、発呼要求を転送した基地局である発呼側基地局と、の両局が、直接基地局間通信が可能であるか否かを判断し、両局が、直接基地局間通信が可能であると判断した場合に、その発呼要求に対応する伝送路として直接基地局間通信の伝送路を決定し、また、接続先基地局と発呼側基地局のうち１つ以上が、直接基地局間通信が可能でないと判断した場合に、その発呼要求に対応する伝送路として携帯電話網経由の伝送路を決定し、決定した伝送路を発呼側基地局および接続先基地局に通知する接続制御ステップと、
　を含む、
　ことを特徴とする基地局間通信制御方法。
　公衆網を経由して携帯電話網へ接続する基地局と、前記基地局と無線接続する移動端末と、前記基地局を制御する前記携帯電話網内の基地局制御装置と、を備え、前記基地局同士の公衆網を介した直接通信である直接基地局間通信を行う通信システムにおける基地局間通信制御方法であって、
　前記基地局が、直接基地局間通信が可能か否かを判定するための所定の情報を取得し、取得した所定の情報に基づいて、自局が、直接基地局間通信が可能か否かを判定し、判定結果を基地局属性情報として保持する基地局属性情報管理ステップと、
　前記基地局が、前記基地局属性情報を自局の配下の移動端末に通知する無線信号処理ステップと、
　前記基地局が、配下の移動端末から送信された接続先の識別子を含む発呼要求を前記基地局制御装置へ転送し、また、前記基地局制御装置から送信された自局の配下を接続先とする発呼要求をその接続先の移動端末へ転送するパケット処理ステップと、
　前記移動端末が、自端末が無線接続する基地局へその基地局から通知された基地局属性情報を含めた発呼要求を前記基地局へ送信し、また、その基地局が転送した発呼要求を受信した場合に、その発呼要求に対応する応答である発呼要求応答に前記基地局属性情報を付加して前記基地局制御装置に宛てて送信する発呼要求応答ステップと、
　前記基地局制御装置が、前記基地局が転送した移動端末から送信された発呼要求の接続先の識別子が移動端末の識別子であった場合に、その発呼要求に含まれる基地局属性情報と、その発呼要求に対する発呼要求応答に含まれる基地局属性情報と、に基づいて、その移動端末を配下に有する基地局である接続先基地局と、発呼要求を転送した基地局である発呼側基地局と、の両局が、直接基地局間通信が可能であるか否かを判断し、両局が、直接基地局間通信が可能であると判断した場合に、その発呼要求に対応する伝送路として直接基地局間通信の伝送路を決定し、また、接続先基地局と発呼側基地局のうち１つ以上が、直接基地局間通信が可能でないと判断した場合に、その発呼要求に対応する伝送路として携帯電話網経由の伝送路を決定し、決定した伝送路を発呼側基地局および接続先基地局に通知する接続制御ステップと、
　を含む、
　ことを特徴とする基地局間通信制御方法。