WO2010023716A1 - 抗癌作用を有する微生物培養物及びこの微生物培養物を用いた製品 - Google Patents
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Abstract
【課題】癌細胞増殖抑制作用、癌細胞浸潤抑制作用、癌治癒力の増強作用が強く、しかも、汎用性が高く、さらに、癌細胞増殖抑制、癌細胞浸潤抑制、癌治癒力の増強などの抗癌作用があり、副作用がなく安全な医薬品並びに予防、改善のための医薬部外品の原料を提供する。 【解決手段】ケフィア(Kefir)粒から分離された微生物〔ラクトバシラス属(Lactobacillus sp.)SIID1719-6b(原受託番号 FERM AP-20062、新受託番号 FERM ABP-10299)〕を、あるいは前記微生物を含む微生物群を、緑茶と緑茶以外のお茶及び/又はその有効成分との組み合わせで微生物培養して得られた微生物培養物であって、抗癌作用を有する微生物培養物。
Description
本発明は、抗癌剤、免疫賦活剤、治療薬などの医薬品並びに予防、改善のための医薬部外品の原料として、あるいは、これら製品又は原料に添加することにより、癌細胞増殖抑制、癌細胞浸潤抑制、癌治癒力の増強などの抗癌作用を有する微生物培養物に関する。さらに詳しくは、緑茶と緑茶以外のお茶及び/又はその有効成分との組み合わせで微生物培養した微生物培養物に関する。さらに、本発明はそれらを用いた抗癌剤、免疫賦活剤、治療薬などの医薬品並びに予防、改善のための医薬部外品に関する。
現在の日本における死因として、悪性新生物(癌)は一貫して上昇し続け、昭和56年以降死因順位第1位となり、平成17年の全死亡者に占める割合は30.1%で、全死亡者のおよそ3人に1人は悪性新生物(癌)で死亡していることになる。そのため、癌の抑制、予防は今日の医療における重要課題である。
動物のペットにおいても、癌が犬や猫の死因の第1位となっている。
癌の治療方法としては、手術、放射線治療が挙げられ、それらの進歩は目覚しいものがある。しかし、手術においては、癌の再発、転移などの際に問題があり、また、放射線治療においては、癌の種類により感受性の違いで効果がない場合がある。そのため、原発巣のような局所における癌には有効であるが、癌が再発、転移した場合においてはそれを完全に取り除くことは不可能に近い。
また、癌の治療方法として、上記手術及び放射線治療を含む3大癌治療方法の1つとして、化学療法(抗癌剤治療)が挙げられる。この場合に用いられる抗癌剤の種類として、「細胞障害性抗癌剤」、「分子標的治療薬」があり、そのうち前者の「細胞障害性抗癌剤」には、代謝拮抗剤、アルキル化剤、抗癌性抗生物質、微小管阻害薬がある。
しかし、全身療法としての「細胞障害性抗癌剤」の場合は、効果と薬物有害反応(副作用)が半々か、あるいは、効果よりも薬物有害反応の方が大きい場合がある。主な薬物有害反応としては、悪心(おしん)、嘔吐(おうと)、しびれ感、脱毛、白血球減少と発熱、血小板減少と出血、肝機能障害、腎機能障害等の症状が挙げられる。薬物有害反応を軽く済ませるための努力が注がれ、分子標的治療薬などが開発されて来ているが、薬物有害反応を完全に無くすことはまだ出来ていない。
前記3大癌治療方法以外の治療方法として、さらに免疫細胞療法、遺伝子治療などが挙げられる。しかし、保険の適用がないなど費用の面で不利であるだけでなく、臨床試験段階であるという問題もある。
一方、抗癌サプリメントにおいては、キノコ系サプリメントとして、アガリクス、メシマコブ、活性化多糖類関連化合物(AHCC)、マイタケエキス、ヤマブシタケがあり、植物系サプリメントとして、フコイダン、アラビノキシランなどがある。しかし、多量の摂取による障害、アレルギー性の疾患、発癌物質の含有などの問題があるものもある。
従来、抗癌剤には、副作用や取扱いに関する注意点が多かった。このようなことから、癌細胞増殖抑制作用、癌細胞浸潤抑制作用、癌治癒力の増強作用が強く、しかも、汎用性が高く、さらに、癌細胞増殖抑制、癌細胞浸潤抑制、癌治癒力の増強などの抗癌作用があり、副作用がなく安全な医薬品並びに予防、改善のための医薬部外品の原料開発が望まれていた。
微生物培養物を利用した技術のうち、天然物の乳酸菌を利用した癌に関する治療薬として、腸内乳酸球菌のエンテロコッカス・フェカリス菌とドコサヘキサエン酸とを有効成分として含む制癌免疫療法剤(例えば、特許文献1参照)、ポリ-γ-グルタミン酸の免疫補強剤組成物と抗原性物質として、ペプチド、ポリペプチド、該ポリペプチドを発現する乳酸菌、抗原タンパク質、該抗原タンパク質を発現する乳酸菌等を含む癌疾患の予防用または治療用のワクチン用組成物(例えば、特許文献2参照)、癌の抑制、感染症のリスクを低下させるために、乳酸菌および少なくとも一種の酵母菌を選択的に加えて生成させる発酵大豆エキスを含む治療組成物(例えば、特許文献3参照)、癌などの自己免疫疾患におけるアポトーシス誘導、炎症抑制を低下させるアルギニン・デイミナーゼを高度に富む乳酸菌(例えば、特許文献4参照)、癌などを含む腫瘍の予防剤又は治療剤として、ハトムギの殻、薄皮及び渋皮から選ばれる少なくとも一種を、麹菌、乳酸菌及び酵母から選ばれる少なくとも一種の微生物により発酵することで得られる食品用又は医薬用組成物(例えば、特許文献5参照)などが提案されている。
また、天然物のお茶を利用した技術のうち、癌細胞に対してアポトーシスを誘導する医薬品および健康補助食品として、茶葉から抽出されたポリフェノール誘導体(例えば、特許文献6参照)、ウーロン茶抽出物を有効成分とすることを特徴とする癌細胞転移抑制剤(例えば、特許文献7参照)、アスパラチンを有効成分として含有する癌細胞増殖抑制作用及び癌細胞浸潤抑制作用を有する、ルボイス茶より精製されたものであることを特徴する抗癌剤(例えば、特許文献8参照)などが提案されている。
一方、コーカサス地方が発祥の地と考えられている伝統的な乳酸菌と酵母の複合醗酵乳ケフィア(Kefir)は、そのスターターであるケフィア粒を牛乳にて培養することにより製造される。
本発明者は、天然物であるこのケフィア粒を飲料、食品、化粧料又は飼料などに利用した場合、人、動物にとって安全であることを見出し、さらに、様々な利用方法について鋭意研究を重ねて来た。そして、ケフィア粒から分離された微生物〔ラクトバシラス属(Lactobacillus sp.)SIID1719-6b〕を、あるいは前記微生物を含む微生物群を培養することにより得られる微生物培養物並びにそれらを用いた製品を提案し、開発するに至った(例えば、特許文献9参照)。また、ケフィア粒から分離された微生物〔ラクトバシラス属(Lactobacillus sp.)SIID1719-6b〕を、あるいは前記微生物を含む微生物群を緑茶及び黒茶を主成分とする培地で得られる微生物培養物並びにそれを用いた製品を提案し、開発するに至った(例えば、特許文献10参照)。また、ケフィア粒から分離された微生物〔ラクトバシラス属(Lactobacillus sp.)SIID1719-6b〕を、あるいは前記微生物を含む微生物群を緑茶、黒茶及びヨモギ抽出液を主成分とする培地で得られる微生物培養物並びにそれを用いた製品を提案し、開発するに至った(例えば、特許文献11参照)。さらに、ケフィア粒から分離された微生物〔ラクトバシラス属(Lactobacillus sp.)SIID1719-6b〕を、あるいは前記微生物を含む微生物群を、緑茶の培養液で微生物培養して得られた培養物を、皮膚外用剤(軟膏)、皮膚疾患治療薬、化粧料、及び経口投与薬などの医薬品並びに予防、改善のための医薬部外品に添加することによって、皮膚炎発症抑制、皮膚創傷の治癒促進効果を有する微生物培養物並びにそれらを用いた製品を提案し、開発するに至った(例えば、特許文献12参照)。
本発明者は、天然物であるこのケフィア粒を飲料、食品、化粧料又は飼料などに利用した場合、人、動物にとって安全であることを見出し、さらに、様々な利用方法について鋭意研究を重ねて来た。そして、ケフィア粒から分離された微生物〔ラクトバシラス属(Lactobacillus sp.)SIID1719-6b〕を、あるいは前記微生物を含む微生物群を培養することにより得られる微生物培養物並びにそれらを用いた製品を提案し、開発するに至った(例えば、特許文献9参照)。また、ケフィア粒から分離された微生物〔ラクトバシラス属(Lactobacillus sp.)SIID1719-6b〕を、あるいは前記微生物を含む微生物群を緑茶及び黒茶を主成分とする培地で得られる微生物培養物並びにそれを用いた製品を提案し、開発するに至った(例えば、特許文献10参照)。また、ケフィア粒から分離された微生物〔ラクトバシラス属(Lactobacillus sp.)SIID1719-6b〕を、あるいは前記微生物を含む微生物群を緑茶、黒茶及びヨモギ抽出液を主成分とする培地で得られる微生物培養物並びにそれを用いた製品を提案し、開発するに至った(例えば、特許文献11参照)。さらに、ケフィア粒から分離された微生物〔ラクトバシラス属(Lactobacillus sp.)SIID1719-6b〕を、あるいは前記微生物を含む微生物群を、緑茶の培養液で微生物培養して得られた培養物を、皮膚外用剤(軟膏)、皮膚疾患治療薬、化粧料、及び経口投与薬などの医薬品並びに予防、改善のための医薬部外品に添加することによって、皮膚炎発症抑制、皮膚創傷の治癒促進効果を有する微生物培養物並びにそれらを用いた製品を提案し、開発するに至った(例えば、特許文献12参照)。
そして、本発明者はさらに研究を重ねた結果、緑茶と緑茶以外のお茶及び/又はその有効成分との組み合わせで微生物培養した微生物培養物であれば、天然物であって安全性が高く、しかも、それらを用いれば、癌細胞増殖抑制、癌細胞浸潤抑制、癌治癒力の増強などの抗癌作用を有する抗癌剤、免疫賦活剤、治療薬などの医薬品並びに予防、改善のための医薬部外品の原料が得られることを見出した。また、緑茶と緑茶以外のお茶との組み合わせを変えることにより、癌の種類ごとに効果が異なることも見出した。
これらの知見に基づいて、本発明者は、ケフィア粒から分離された微生物〔ラクトバシラス属(Lactobacillus sp.)SIID1719-6b〕を、あるいは前記微生物を含む微生物群を、緑茶と緑茶以外のお茶及び/又はその有効成分との組み合わせで微生物培養して得られた微生物培養物を、抗癌剤、免疫賦活剤、治療薬などの医薬品並びに予防、改善のための医薬部外品の原料として用い得ること、さらに、これら製品又は原料に前記微生物培養物を添加することにより、癌細胞増殖抑制、癌細胞浸潤抑制、癌治癒力の増強などの抗癌作用を有することを見出した。また、緑茶と緑茶以外のお茶との組み合わせを変えることで、癌の種類ごとに効果が異なることも見出した。そして、本発明者は、それらを用いた抗癌剤、免疫賦活剤、治療薬などの医薬品並びに予防、改善のための医薬部外品に前記微生物培養物を添加することによって、癌細胞増殖抑制、癌細胞浸潤抑制、癌治癒力の増強などの抗癌作用を有する製品を開発するに至ったものである。
本発明は、以下の構成からなる発明である。すなわち、
(1) ケフィア(Kefir)粒から分離された微生物〔ラクトバシラス属(Lactobacillus sp.)SIID1719-6b(原受託番号 FERM AP-20062、新受託番号 FERM ABP-10299)〕を、あるいは前記微生物〔ラクトバシラス属(Lactobacillus sp.)SIID1719-6b(原受託番号 FERM AP-20062、新受託番号 FERM ABP-10299)〕を含む微生物群を、緑茶と緑茶以外のお茶及び/又はその有効成分との組み合わせで微生物培養して得られた微生物培養物であって、抗癌作用を有することを特徴とする微生物培養物である。
(2) 緑茶と緑茶以外のお茶として、黒茶を組み合わせることで、抗癌作用を増強することを可能ならしめたことを特徴とする前記(1)記載の微生物培養物である。
(3) 緑茶と緑茶以外のお茶として、黒茶と杜仲茶を組み合わせることで、治癒する癌の種類を拡大し、抗癌作用を増強することを可能ならしめたことを特徴とする前記(1)記載の微生物培養物である。
(4) 前記抗癌作用が、癌細胞増殖、癌細胞浸潤などを抑制する作用並びに癌治癒力の増強作用である、前記(1)~(3)記載の微生物培養物である。
(5) 前記癌は、神経芽腫、乳癌、子宮癌、肝細胞癌、腎細胞癌、膵癌、膀胱・腎盂・尿管癌、大腸癌、皮膚癌(悪性黒色腫・基底細胞癌・有棘細胞癌)、咽頭癌、喉頭癌、甲状腺癌(乳頭癌、濾胞癌、髄様癌)、肺癌、食道癌、胃癌、胆道癌、十二指腸乳頭部癌、前立腺癌、卵巣癌および脳腫瘍(髄芽腫、胚細胞腫)、悪性中皮腫、胸腺腫、精巣腫瘍、子宮肉腫、骨軟部腫瘍、白血病、悪性リンパ腫を含むものである、前記(1)~(3)のいずれかに記載の微生物培養物である。
(6) 前記(1)記載の微生物培養物から菌体を除去した微生物培養物も、上述した場合と同様の効果、機能、すなわち、抗癌作用、機能を有するものである。
(7) 前記(1)記載の微生物培養物が添加されていることを特徴とする、抗癌作用を有する抗癌剤、免疫賦活剤、治療薬などの医薬品並びに予防、改善のための医薬部外品である。
(1) ケフィア(Kefir)粒から分離された微生物〔ラクトバシラス属(Lactobacillus sp.)SIID1719-6b(原受託番号 FERM AP-20062、新受託番号 FERM ABP-10299)〕を、あるいは前記微生物〔ラクトバシラス属(Lactobacillus sp.)SIID1719-6b(原受託番号 FERM AP-20062、新受託番号 FERM ABP-10299)〕を含む微生物群を、緑茶と緑茶以外のお茶及び/又はその有効成分との組み合わせで微生物培養して得られた微生物培養物であって、抗癌作用を有することを特徴とする微生物培養物である。
(2) 緑茶と緑茶以外のお茶として、黒茶を組み合わせることで、抗癌作用を増強することを可能ならしめたことを特徴とする前記(1)記載の微生物培養物である。
(3) 緑茶と緑茶以外のお茶として、黒茶と杜仲茶を組み合わせることで、治癒する癌の種類を拡大し、抗癌作用を増強することを可能ならしめたことを特徴とする前記(1)記載の微生物培養物である。
(4) 前記抗癌作用が、癌細胞増殖、癌細胞浸潤などを抑制する作用並びに癌治癒力の増強作用である、前記(1)~(3)記載の微生物培養物である。
(5) 前記癌は、神経芽腫、乳癌、子宮癌、肝細胞癌、腎細胞癌、膵癌、膀胱・腎盂・尿管癌、大腸癌、皮膚癌(悪性黒色腫・基底細胞癌・有棘細胞癌)、咽頭癌、喉頭癌、甲状腺癌(乳頭癌、濾胞癌、髄様癌)、肺癌、食道癌、胃癌、胆道癌、十二指腸乳頭部癌、前立腺癌、卵巣癌および脳腫瘍(髄芽腫、胚細胞腫)、悪性中皮腫、胸腺腫、精巣腫瘍、子宮肉腫、骨軟部腫瘍、白血病、悪性リンパ腫を含むものである、前記(1)~(3)のいずれかに記載の微生物培養物である。
(6) 前記(1)記載の微生物培養物から菌体を除去した微生物培養物も、上述した場合と同様の効果、機能、すなわち、抗癌作用、機能を有するものである。
(7) 前記(1)記載の微生物培養物が添加されていることを特徴とする、抗癌作用を有する抗癌剤、免疫賦活剤、治療薬などの医薬品並びに予防、改善のための医薬部外品である。
請求項1記載の発明によれば、ケフィア(Kefir)粒から分離された微生物〔ラクトバシラス属(Lactobacillus sp.)SIID1719-6b〕を、あるいは前記微生物を含む微生物群を、緑茶と緑茶以外のお茶及び/又はその有効成分との組み合わせで微生物培養して得られた微生物培養物であって、抗癌作用を有する微生物培養物を新規に提供できる効果がある。
請求項2記載の発明によれば、緑茶と緑茶以外のお茶として、黒茶を組み合わせることで、抗癌作用を増強することが可能となり、癌の種類、提供価格に応じて、微生物培養物を新規に提供できる効果がある。
請求項3記載の発明によれば、緑茶と緑茶以外のお茶として、黒茶と杜仲茶を組み合わせることで、治癒する癌の種類を拡大し、抗癌作用を増強することが可能となり、癌の種類、提供価格に応じて、微生物培養物を新規に提供できる効果がある。
請求項4記載の発明によれば、癌細胞増殖、癌細胞浸潤などを抑制する作用並びに癌治癒力の増強作用などの抗癌作用を有する微生物培養物を新規に提供できる効果がある。
請求項5記載の発明によれば、体表や臓器などに関わる癌、腫瘍に対して、抗癌作用を有する微生物培養物を新規に提供できる効果がある。
請求項6記載の発明によれば、請求項1記載の培養物から菌体を除去した微生物培養物であって、抗癌作用を有する微生物培養物を新規に提供できる効果がある。
請求項7記載によれば、前記微生物培養物は毒性や副作用が無く安全であり、当該微生物培養物が添加されている、抗癌作用を有する抗癌剤、免疫賦活剤、治療薬などの医薬品並びに予防、改善のための医薬部外品を新規に提供できる効果がある。
本発明の好ましい実施の形態について、詳細に説明する。
ケフィア粒から分離された微生物〔ラクトバシラス属(Lactobacillus
sp.)SIID1719-6b〕を、緑茶と緑茶以外のお茶との組み合わせで微生物培養して得られた微生物培養物が、癌細胞増殖抑制作用、機能を有するか、以下の評価試験を行った。その結果、緑茶と緑茶以外のお茶との組み合わせを変え、微生物培養して得られた微生物培養物が、癌細胞増殖抑制作用、機能を有することを確認することができた。さらに、本発明では、微生物〔ラクトバシラス属(Lactobacillus sp.)SIID1719-6b〕と安全性が確認できている微生物を共生し同様な作用を示すものや、緑茶と緑茶以外のお茶及び/又はその有効成分との組み合わせで調製すれば、いずれも使用できる。
なお、微生物〔ラクトバシラス属(Lactobacillus sp.)SIID1719-6b(FERM
AP-20062)〕は、独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センターに寄託し、さらに、FERM ABP-10299として同センターに国際寄託するに至っている。
ケフィア粒から分離された微生物〔ラクトバシラス属(Lactobacillus
sp.)SIID1719-6b〕を、緑茶と緑茶以外のお茶との組み合わせで微生物培養して得られた微生物培養物が、癌細胞増殖抑制作用、機能を有するか、以下の評価試験を行った。その結果、緑茶と緑茶以外のお茶との組み合わせを変え、微生物培養して得られた微生物培養物が、癌細胞増殖抑制作用、機能を有することを確認することができた。さらに、本発明では、微生物〔ラクトバシラス属(Lactobacillus sp.)SIID1719-6b〕と安全性が確認できている微生物を共生し同様な作用を示すものや、緑茶と緑茶以外のお茶及び/又はその有効成分との組み合わせで調製すれば、いずれも使用できる。
なお、微生物〔ラクトバシラス属(Lactobacillus sp.)SIID1719-6b(FERM
AP-20062)〕は、独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センターに寄託し、さらに、FERM ABP-10299として同センターに国際寄託するに至っている。
代表例として、微生物〔ラクトバシラス属(Lactobacillus sp.)SIID1719-6b〕を、5:5の割合の緑茶と黒茶を組み合わせた2種混合茶と、3:4:3の割合の緑茶と黒茶と杜仲茶とを組み合わせた3種混合茶の2種類を各々微生物培養し、得られた2種類の微生物培養物を用いて癌細胞増殖抑制評価試験を次のように実施した。
ヒト乳癌細胞HS-538T、ヒト子宮癌細胞HeLa、ヒト肝細胞癌細胞HepG2、ヒト腎細胞癌細胞Caki-1及びKU19-20、ヒト膵癌細胞MiaPaCa-2、ヒト膀胱癌細胞RYOJI-XA、ハムスター膵臓β細胞HIT-T15及びアデノウィルスで形質転換したヒト胚性腎細胞HEK293の計9種類の癌細胞を、10mM
HEPES含有DMEM/F12培地(SigmaD6421)に10%FBS、ペニシリン及びストレプトマイシンを添加し、5%CO2 環境下で37℃培養し、増殖期の細胞をトリプシン処理後、前記培地に懸濁し、コラーゲンコート96ウェルプレートに約20%コンフルエントになるように撒いた。
HEPES含有DMEM/F12培地(SigmaD6421)に10%FBS、ペニシリン及びストレプトマイシンを添加し、5%CO2 環境下で37℃培養し、増殖期の細胞をトリプシン処理後、前記培地に懸濁し、コラーゲンコート96ウェルプレートに約20%コンフルエントになるように撒いた。
15時間培養後、培地を吸引し、それぞれの濃度が0%、1%、2%、4%、8%及び16%になるように、微生物〔ラクトバシラス属(Lactobacillus sp.)SIID1719-6b〕と前記割合の緑茶と黒茶を組み合わせた2種混合茶の48時間培養物(以下、B2溶液(a)という)とを加えた血清添加10mM
HEPES含有DMEM/F12培地を、ウェルあたり100μL入れ、5%CO2 環境下で37℃にて40時間培養した。各処理は4ウェルずつ実験を行った。
HEPES含有DMEM/F12培地を、ウェルあたり100μL入れ、5%CO2 環境下で37℃にて40時間培養した。各処理は4ウェルずつ実験を行った。
また、前記の場合と同様に、15時間培養後、培地を吸引し、それぞれの濃度が0%、1%、2%、4%、8%及び16%になるように、微生物〔ラクトバシラス属(Lactobacillus sp.)SIID1719-6b〕と前記割合の緑茶と黒茶と杜仲茶とを組み合わせた3種混合茶の48時間培養物(以下、B11溶液(b)という)とを加えた血清添加10mM
HEPES含有DMEM/F12培地を、ウェルあたり100μL入れ、5%CO2 環境下で37℃にて40時間培養した。前記の場合と同様に、各処理は4ウェルずつ実験を行った。
HEPES含有DMEM/F12培地を、ウェルあたり100μL入れ、5%CO2 環境下で37℃にて40時間培養した。前記の場合と同様に、各処理は4ウェルずつ実験を行った。
前記培養後、培地を吸引し、癌細胞増殖率を定量するため、AlarmaBlue(BIOSOUCE社)を10%添加した血清添加10mM
HEPES含有DMEM/F12培地を100μL入れ、5%CO2 環境下で37℃にて4時間培養した。培地の吸光度(570nm、595nm)を測定し、以下の計算式(1)により、AlarmaBlue還元率を計算した。培養物上清0%の値を100%としたときの相対値で各癌細胞に対しての増殖抑制を求めた。
その結果を、各癌細胞に対する相対値のグラフについて図1~図9に示す。(縦軸は癌細胞増殖率、横軸は培養物上清濃度を示す。)
HEPES含有DMEM/F12培地を100μL入れ、5%CO2 環境下で37℃にて4時間培養した。培地の吸光度(570nm、595nm)を測定し、以下の計算式(1)により、AlarmaBlue還元率を計算した。培養物上清0%の値を100%としたときの相対値で各癌細胞に対しての増殖抑制を求めた。
その結果を、各癌細胞に対する相対値のグラフについて図1~図9に示す。(縦軸は癌細胞増殖率、横軸は培養物上清濃度を示す。)
ヒト乳癌細胞HS-538T、ヒト子宮癌細胞HeLa、ヒト肝細胞癌細胞HepG2、ヒト腎細胞癌細胞Caki-1及びKU19-20、ヒト膵癌細胞MiaPaCa-2、ヒト膀胱癌細胞RYOJI-XA、ハムスター膵臓β細胞HIT-T15及びアデノウィルスで形質転換したヒト胚性腎細胞HEK293の計9種類の癌細胞に対して、ハムスター膵臓β細胞HIT-T15は、有意な差が得られなかったものの、残りの8種類の癌細胞に対しては、培養物上清の濃度依存的に癌細胞増殖の抑制が認められた。
また、B2溶液(a)よりもB11溶液(b)の方が上記8種類の癌細胞に対して、有意に高いことが認められた。
さらに、B2溶液(a)又はB11溶液(b)を10倍希釈で添加した場合の増殖抑制効果を、ヒト子宮癌細胞HeLa、ヒト膵癌細胞MiaPaCa-2、ヒト膀胱癌細胞RYOJI-XAに対して実施し、5日目の増殖抑制状態を位相差顕微鏡で観察した。前記3種類の癌細胞の増殖抑制状態を撮影した写真を図10~図12に示す。各図の左側がB2溶液(a)を10倍希釈で添加した場合を、各図の右側がB11溶液(b)を10倍希釈で添加した場合を示す。B2溶液(a)又はB11溶液(b)を添加しない場合は、癌細胞はディシュ全体に広がって増殖した。
これらのことから、ケフィア(Kefir)粒から分離された微生物〔ラクトバシラス属(Lactobacillus
sp.)SIID1719-6b〕を、あるいは、前記微生物を含む微生物群を、緑茶と緑茶以外のお茶及び/又はその有効成分との組み合わせで微生物培養して得られた本発明に係る微生物培養物に、 癌細胞増殖抑制作用があることが示唆され、さらに、緑茶と緑茶以外のお茶との組み合わせを変えることで、癌の種類ごとに細胞増殖抑制作用を増強することが可能となることが示唆された。
sp.)SIID1719-6b〕を、あるいは、前記微生物を含む微生物群を、緑茶と緑茶以外のお茶及び/又はその有効成分との組み合わせで微生物培養して得られた本発明に係る微生物培養物に、 癌細胞増殖抑制作用があることが示唆され、さらに、緑茶と緑茶以外のお茶との組み合わせを変えることで、癌の種類ごとに細胞増殖抑制作用を増強することが可能となることが示唆された。
ケフィア(Kefir)粒から分離された微生物〔ラクトバシラス属(Lactobacillus sp.)SIID1719-6b〕を、あるいは、前記微生物を含む微生物群を、緑茶と緑茶以外のお茶及び/又はその有効成分との組み合わせで微生物培養して得られた微生物培養物は、様々な種類の癌細胞増殖抑制、癌細胞浸潤抑制、癌治癒力の増強などの抗癌作用が期待できる。
そして、前記微生物培養物を抗癌剤、免疫賦活剤、治療薬などの医薬品並びに予防、改善のための医薬部外品の原料として用いることができ、さらに、これら製品又は原料に前記微生物培養物を添加することにより、癌細胞増殖抑制、癌細胞浸潤抑制、癌治癒力の増強などの抗癌作用が期待できる。
独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センターに寄託後、SIID1719-6bの種の再同定を行うために、欧州特許第1607476号明細書(前記特許文献9)記載の塩基配列を用いて、細菌基準株データベースに対して相同性検索を行い、得られた16S
rDNAの塩基配列から検体と近縁と考えられる種の相同性検索を行い、上位5株を決定した。
相同性検索結果を、表1に示す。
rDNAの塩基配列から検体と近縁と考えられる種の相同性検索を行い、上位5株を決定した。
相同性検索結果を、表1に示す。
これまで得られた情報をもとに16S rDNA塩基配列とこれに近縁と考えられる菌群の16S rDNA塩基配列を用いて分子系統樹を構築した。なお、分子系統樹の推定には近隣結合法を用い、樹型の妥当性を示すブートストラップは1000回発生させた。解析にはMEGA
ver3.1を使用した。
分子系統解析結果を、図13に示す。
ver3.1を使用した。
分子系統解析結果を、図13に示す。
16S rDNAの塩基配列解析で最も近縁な菌種Lactobacillus satsumensisと、DNA-DNAハイブリッド形成試験を行い、種の異同を決定した。
方法として、培地MRS Broth(Oxoid, Hampshire, UK)で、培養温度30℃、培養時間48時間の嫌気培養を行い、各検体の培養菌体から河村らの方法(「日本細菌学雑誌」,日本細菌学会,2000年8月,
第55巻,第3号,p.545-584)によりDNAを抽出・精製した。DNA-DNAハイブリッド形成試験の主な手法は河村らの方法および成書(鈴木健一朗、平石 明、横田 明編,「微生物の分類・同定実験法」,分子遺伝学・分子生物学的手法を中心に,シュプリンガー・ジャパン,2001年9月16日,p.34-47)により、マイクロプレート法を用いて行った。蛍光強度の測定には蛍光プレートリーダー(ジェニオス,
TECAN (和光純薬工業株式会社製, 大阪))を使用した。
方法として、培地MRS Broth(Oxoid, Hampshire, UK)で、培養温度30℃、培養時間48時間の嫌気培養を行い、各検体の培養菌体から河村らの方法(「日本細菌学雑誌」,日本細菌学会,2000年8月,
第55巻,第3号,p.545-584)によりDNAを抽出・精製した。DNA-DNAハイブリッド形成試験の主な手法は河村らの方法および成書(鈴木健一朗、平石 明、横田 明編,「微生物の分類・同定実験法」,分子遺伝学・分子生物学的手法を中心に,シュプリンガー・ジャパン,2001年9月16日,p.34-47)により、マイクロプレート法を用いて行った。蛍光強度の測定には蛍光プレートリーダー(ジェニオス,
TECAN (和光純薬工業株式会社製, 大阪))を使用した。
SIID1719-6bとLactobacillus
satsumensisの3回の試験による相同値の平均は70%以上の値を示した。現在、細菌の種はDNA-DNA相同値の比較の結果、70%以上の相同値を示す菌株同士を同種とすると定義されている。このことから、SIID1719-6bとLactobacillus satsumensisは互いに同種であると判断された。
従って、SIID1719-6bは、Lactobacillus
satsumensisと同定された。
satsumensisの3回の試験による相同値の平均は70%以上の値を示した。現在、細菌の種はDNA-DNA相同値の比較の結果、70%以上の相同値を示す菌株同士を同種とすると定義されている。このことから、SIID1719-6bとLactobacillus satsumensisは互いに同種であると判断された。
従って、SIID1719-6bは、Lactobacillus
satsumensisと同定された。
SIID1719-6bの16S rDNA塩基配列の塩基配列を、表2に示す。
Claims (7)
- ケフィア(Kefir)粒から分離された微生物〔ラクトバシラス属(Lactobacillus
sp.)SIID1719-6b(原受託番号 FERM AP-20062、新受託番号 FERM ABP-10299)〕を、あるいは前記微生物〔ラクトバシラス属(Lactobacillus sp.)SIID1719-6b(原受託番号 FERM AP-20062、新受託番号 FERM ABP-10299)〕を含む微生物群を、緑茶と緑茶以外のお茶及び/又はその有効成分との組み合わせで微生物培養して得られた微生物培養物であって、抗癌作用を有することを特徴とする微生物培養物。 - 緑茶と緑茶以外のお茶として、黒茶を組み合わせることで、抗癌作用を増強することを可能ならしめたことを特徴とする請求項1記載の微生物培養物。
- 緑茶と緑茶以外のお茶として、黒茶と杜仲茶を組み合わせることで、治癒する癌の種類を拡大し、抗癌作用を増強することを可能ならしめたことを特徴とする請求項1記載の微生物培養物。
- 前記抗癌作用が、癌細胞増殖、癌細胞浸潤などを抑制する作用並びに癌治癒力の増強作用である請求項1~3のいずれかに記載の微生物培養物。
- 前記癌は、神経芽腫、乳癌、子宮癌、肝細胞癌、腎細胞癌、膵癌、膀胱・腎盂・尿管癌、大腸癌、皮膚癌(悪性黒色腫・基底細胞癌・有棘細胞癌)、咽頭癌、喉頭癌、甲状腺癌(乳頭癌、濾胞癌、髄様癌)、肺癌、食道癌、胃癌、胆道癌、十二指腸乳頭部癌、前立腺癌、卵巣癌および脳腫瘍(髄芽腫、胚細胞腫)、悪性中皮腫、胸腺腫、精巣腫瘍、子宮肉腫、骨軟部腫瘍、白血病、悪性リンパ腫を含むものである請求項1~4のいずれかに記載の微生物培養物。
- 請求項1記載の微生物培養物から菌体を除去したことを特徴とする微生物培養物。
- 請求項1記載の微生物培養物が添加されていることを特徴とする、抗癌作用を有する抗癌剤、免疫賦活剤、治療薬などの医薬品並びに予防、改善のための医薬部外品。
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