WO2008062858A1

WO2008062858A1 - Dispositif de prévention de chute pour dispositif de contraception masculine

Info

Publication number: WO2008062858A1
Application number: PCT/JP2007/072614
Authority: WO
Inventors: Seiji Sawada
Original assignee: Nagai, Eiji
Priority date: 2006-11-24
Filing date: 2007-11-22
Publication date: 2008-05-29
Also published as: JP2008125929A; JP4029359B1

Description

明細書

男性用避妊具脱落防止具

技術分野

[0001] 本発明は、男性用避妊具脱落防止具に関し、特に、男性用避妊具であるコンドームの脱落を防止する脱落防止具に関する。

背景技術

[0002] 男性用避妊具であるコンドームは、軟性の天然ゴムや合成樹脂により形成された変形自在な筒状体で構成され、閉塞されたその一端には膨らみや突起からなる液溜部が設けられ、また、開口されたその他端は未使用状態で巻き上げられて扁平な状態となっている。そして、装着時には開口端から巻きが解かれ、引き延ばされながら陰茎を外力覆う状態となる。

[0003] 男性用避妊具は、規格品として様々なサイズのものが各社より提供され、性能や構造的にはあまり差はないが、使用中に脱落することがあり、これでは本来の目的を達成できない懸念がある。

[0004] そのような男性用避妊具んついては、下記の特許文献 1〜5に記載のように、使用中の脱落を防止するために種々の工夫を凝らした構成が提案されている。

[0005] 特許文献 1、特許文献 1に記載の男性用避妊具は、筒状体の開口部の 2ケ所に紐又はテープの両端を取り付けた構造を有し、使用時には、筒状体を陰茎に装着した状態で紐又はテープを陰嚢の下側にくぐらせて裏側に引っかけるようにするものである。これにより、紐又はテープの収縮性によって筒状体が陰茎から容易に抜けないようになる。

[0006] 特許文献 3に記載の男性用避妊具は、弾性の環状紐から構成されたものである。この環状紐は、筒状体の開口部の縁に形成された肉厚の環と陰嚢の裏側とに斜めに掛け渡すことにより、弾性紐の収縮性によって筒状体が陰茎から容易に抜けないようになっている。

[0007] 特許文献 4、特許文献 5に記載の弾性用避妊具は、筒状体の開口部の縁より先の部分に切り込みを入れた構造を有している。そして、その切れ込みにより自由になつた開口部の縁を引き延ばし、陰嚢の下をくぐらせてその裏側に掛けることにより、筒状体が陰茎から容易に抜けなレ、ようになって!/、る。

[0008] しかしながら、特許文献 1〜特許文献 5に記載の男性用避妊具は、筒状体の開口部に取り付けられたり装着されたりする紐、テープまたは切り込みを陰嚢のしたにくぐらせてその裏側に掛けるようになつている。

[0009] これにより、使用時には、紐、テープ等が陰嚢を陰茎に向けて斜め上方向に引き上げる力のみが生じるために、陰嚢を集中的に圧迫して使用者に不快感を生じさせる

。特に、特許文献 4、 5に記載のものは、陰嚢に伸びる部分の元々の大きさが筒状体の開口径と同じであるため、陰嚢を引っ張る力は強くなりがちである。

[0010] これに対して特許文献 6〜； 10のそれぞれに記載のように、陰茎に装着されたコンドームの外周を陰茎の根本に押さえつけるコンドーム脱落防止リングが提案され、その内部には所定の形状記憶合金製板状芯体が取り付けられて陰茎の膨張時に収縮するように構成されている。

[0011] それらのうちに特許文献 6には、コンドーム脱落防止リングの下半部中央に切れ込み端を設けることが記載されてレ、る。

[0012] 特許文献 7には、コンドーム脱落防止リングの下半部中央に切れ込み端が設けられ

、さらに上半部の中央にはリング内側に突出する小突起部を設けることが記載されている。

[0013] 特許文献 8には、コンドーム脱落防止リングの下半部中央の切れ込み端とその上半部の中央に、リングの内側に突出する小突起部をそれぞれ設けることが記載されている。

[0014] また、特許文献 9には、コンドーム脱落防止リングの上半部が半円弧に形成され、下半部が楕円状に形成され、下半部の中央に切れ込みが形成され、さらに、下半部中央の切れ込み端と上半部の中央にはリングの内側に向けて突出する小突起部が設けられることが記載されて!/、る。

[0015] さらに、特許文献 10には、コンドーム脱落防止リングの内側に突出する突起部を有する突起保持体をリングに装着可能に取り付けることが記載されている。

特許文献 1 :特開 2005— 312849号公報特許文献 2：特開平 06— 197921号公報

特許文献 3：特開 2005— 168626号公幸

特許文献 4 :特開平 10— 305058号公報

特許文献 5：特開平 09— 220248号公報

特許文献 6：実開平 05— 039525号公報

特許文献 7 :実開平 06— 061220号公報

特許文献 8 :特開平 07— 231905号公報

特許文献 9：実用新案登録第 3027860号公報

特許文献 10 :実用新案登録第 3053331号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0016] しかし、特許文献 6〜； 10に記載のコンドーム脱落防止リングには、特許文献 1〜5に記載のように、陰嚢を前方に圧迫するような応力は作用しないものの、陰茎が収縮した場合にコンドームが抜けやすくなる。この場合、リングの径を狭くすることも可能であるが、膨張状態での陰茎へのリングの圧迫力が増すので、使用者に不快感を与えてしまう。

[0017] 本発明の目的は、使用時に男性用避妊具の抜けを防止しつつ、陰嚢への圧迫感を抑制することができる男性用避妊具脱落防止具を提供することである。

課題を解決するための手段

[0018] 上述の課題は、男性用避妊具の開口より大きい内径を有する弾性の環部と、前記幹部の一部に設けられて前記環部の幅方向（環部開口面に垂直な方向、中心軸方向）の少なくとも一方に突出して前記男性用避妊具の前記開口の縁部の一部を係止する係止部とを有することを特徴とする男性用避妊具脱落防止具によつて解決され

[0019] 上記の男性用避妊具脱落防止具にお!/、て、前記係止部は、前記環部上で厚さ方向の外側に突出している突起に設けられていることを特徴とする。

[0020] 上記の男性用避妊具脱落防止具において、前記環部の外面側には、前記環部の周方向に前記突起の両側から遠ざかるに従って徐々に薄くなるテーパが設けられていることを特徴とする。

[0021] 上記の男性用避妊具脱落防止具において、前記係止部の下面は、その直下の前記環部の内面に対して浮き上がり状の段差を有することを特徴とする。

[0022] 上記の男性用避妊具脱落防止具において、前記係止部が突出する前記環部の前記幅方向の前記一方とは逆方向に、前記突起の拡張部が形成されていることを特徴とする。

[0023] 上記の男性用避妊具脱落防止具にお!/、て、前記環部は厚さより充分大き!/、幅を有する帯状であることを特徴とする。この場合、前記環部の幅は、前記突起の両側において最も広くなつてもよい。

[0024] 上記の男性用避妊具脱落防止具にお!/、て、前記環部は、天然ゴム、合成ゴム、男性用避妊具用材料を同じ材料のレ、ずれかで形成されてレ、ることを特徴とする。

[0025] 上記の男性用避妊具脱落防止具にお!/、て、前記突起は、前記環部と一体に成型されていることを特徴とする。

発明の効果

[0026] 本発明の男性用避妊具脱落防止具は、その係止部を人の胴体に向けた状態で陰茎の根本の周囲に装着し、その後で、陰茎に装着した男性用避妊具の開口縁部を一部を引き伸ばして係止部に掛けるように係止させると。陰茎の伸縮にかかわらずに男性用避妊具の抜けが防止できる。しかも、その環部は、陰茎の根本を包むような状態を保持するので、その力が陰嚢に集中することはなぐ陰嚢に不快感を与えるのを防止できる。

[0027] この状態で、男性用避妊具が収縮しても、男性用避妊具と環部の双方の弾性力によって、男性用避妊具と係止部の係止状態が容易に解かれることはない。

こと力 Sでさる。

図面の簡単な説明

[0028] [図 1]図 l (a)〜（d)は、本発明の第 1実施形態による男性用避妊具脱落防止具を示す正面図、側面図、背面図及び上面図である。

[図 2]図 2は、本発明の第 1実施形態による男性用避妊具脱落防止具を示す斜視図である。 [図 3]図 3 (a)、（b)は、本発明の第 1実施形態による男性用避妊具脱落防止具の使用状態を示す断面図である。

[図 4]図 4 (a)〜（d)は、本発明の第 2実施形態による男性用避妊具脱落防止具を示す正面図、側面図、背面図及び上面図である。

[図 5]図 5 (a)〜（d)は、本発明の第 3実施形態による男性用避妊具脱落防止具を示す正面図、側面図、背面図及び上面図である。

[図 6]図 6 (a)〜（d)は、本発明の第 4実施形態による男性用避妊具脱落防止具を示す正面図、側面図、背面図及び上面図である。

[図 7]図 7 (a)〜（d)は、本発明の第 5実施形態による男性用避妊具脱落防止具を示す正面図、側面図、背面図及び上面図である。

符号の説明

[0029] 1 男性用避妊具脱落防止具

2 環部

2a 内面

2b 拡幅部

3 突起

3a、 3c 係止部

3b、 3d 下面

4 テーパ

5 押さえ用拡張部

発明を実施するための最良の形態

[0030] 以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。添付の図面において、同じ符号は同様の要素を示している。

[0031] (第 1の実施形態）

図 l (a)〜（d)は、本発明の第 1実施形態による男性用避妊具脱落防止具 1を示す正面図、側面図、背面図及び上面図であり、図 2は、その斜視図である。

[0032] 図 1、図 2において、男性用避妊具（コンドーム）脱落防止具 1は、天然ゴムまたはポリウレタン等の合成ゴム等の弾性材で形成されている。男性用避妊具脱落防止具 1 は、伸縮自在及び変形自在な帯状の環部 2と、環部 2の周方向の少なくとも一箇所に取り付けられて環部 2の半径方向又は径方向又は厚さ方向の外方に突出する突起 3 と、を有する。環部 2の厚さは、一般的には 0. 8〜； 1. 5mmであり、典型的には約 0. 9〜； 1. 1mmであり、例えば lmmである。環部 2の内径は、一般的には 35〜50mm であり、典型的には 40mm〜45mmであり、例えば 42mmである。環部 2の帯幅は、一般的には 7〜； 13mmであり、典型的には 8〜； 12mmであり、例えば 10mmである。

[0033] 伸ばさない状態の環部 2の内径は、特に限定されるものではないが、伸ばさない状態のコンドームの内径（約 32〜35mm)より充分大きぐ一般的にはコンドームの内径の約 1.；!〜 1. 6倍であり、典型的にはその約 1. 15- 1. 35倍であり、例えば 1. 2 5倍である。

[0034] 突起 3は。コンドームの内側との間の摩擦力が充分大きい材料、例えば、環部 2と同じ材料又はコンドームと同じ材料で形成される力、その厚さは環部 2よりも充分肉厚であり、突起 3は変形しにくい。突起 3の厚さは、一般的には 3〜7mmであり、典型的には 4〜6mmであり、例えば 5mmである。環部 2の周方向の突起 3の長さは、一般的には 13〜21mmであり、典型的には 15〜； 19mm、例えば 17mmである。突起 3と環部 2の合計の厚さは、一般的には 3. 8〜8. 5mmであり、典型的には約 3. 9〜8. 1 mmであり、例えば 6mmである。突起 3は環部 2と一体に成形または形成されていることが好ましい。代替構成として、突起 3を環部 2に固定または固着するために、突起 3の底面を環部 2の上面に適切な接着剤で接着しても、突起 3を環部 2に糸で縫い合わせても、または突起 3を環部 2にホチキスの針で止めてもよい。環部 2および突起 3 、特に突起 3には、鋭利な突出部や先端部、特に硬い鋭利な突出部や先端 (例えば、針の先端）が外部に露出していないことが好ましい。その理由は、そのような鋭利な突出部や先端部力突起 3に係止された薄いコンドームの薄い膜を破る恐れがある力である。

[0035] また、突起 3の一端には、環部 2の帯幅の一方向に環部 2から突出する係止部 3aが設けられている。突起 3の外側に露出する端縁は丸みを与えてある。係止部 3aの突出幅は、一般的には 2〜8mmであり、典型的には 3〜7mmであり、例えば 5mmである。この係止部 3aには、コンドームの開口部（リング状部）の一部が係止される。その係止部 3aの下側の面 3bは、環部 2の内面 2aの延長仮想面に対してその厚さ方向または半径方向に浮き上がり状の小さな段差 αを有する。その段差によって、コンドームの開口部の一部の係止部 3aへの係止が容易になる。その段差 αの高さは、コンド一ムの開口縁部の厚さと実質的に等しレ、又はその厚さより僅かに小さレ、又はその厚さ以上の大きさを有し、一般的には 0. 4〜； 1. 6mm、典型的には 0. 6〜； 1. 3mm。例えば約 lmmである。

[0036] 以上の構成の男性用避妊具脱落防止具 1は次のように使用される。

まず、男性用避妊具脱落防止具 1の突起 3の上面を人の顔の方向（上方向）に向けるとともにその係止部 3aを人の腹部に向けた状態で、環部 2の径を伸ばし広げてこれを陰茎、陰嚢の順、又はその逆の順にくぐらせて通すと、男性用避妊具脱落防止具 1は、図 3 (b)に示すように、陰嚢 B裏側の胴体寄りの位置で陰茎 Aの根本を外周から包むように装着される。

[0037] その後で、巻きを解きながらコンドームを陰茎 Aに被せ、その開口部が陰茎 Aの根本に到達した状態で、図 3 (b)に示すように、コンドーム 10の開口縁部 Dのうち人の臍に近い部分を指で摘み上げ、その開口縁部 Dの内面を突起 3及び係止部 3aの上面に接触させてそのまま係止部 3aの下面 3bに回り込ませると、コンドーム 10の開口縁部 Dの一部は係止部 3aの下面 3bで係止された状態を保持する。

[0038] それによつて、陰茎 Aから抜ける方向にコンドーム 10に力が加わっても、その開口縁部 Dは男性用避妊具脱落防止具 1の係止部 3aに引つ力、かったままであり、コンドーム 10は容易には陰茎 Aから抜けない。

[0039] しかも、男性用避妊具脱落防止具 1は、環部 2内に嵌め込まれている陰茎 Aと陰嚢 Bによっても前方向への大きな移動は阻止される。

[0040] また、男性用避妊具脱落防止具 1の環部 2は帯状であるので、突起 3がコンドーム 1 0によって前方に引っ張られても、その引っ張り力は、環部 2内面が接触している陰茎 Aの根本外周および陰嚢 Bの上部に分散し、陰嚢 Bに集中することはなぐ装着感が良好となる。

[0041] コンドーム 10を陰茎から外す場合には、コンドーム 10の開口縁部 Dを突起 3の係止部 3aから指で外した後に、コンドーム 10を陰茎 Aから抜き去る。この場合には、陰茎 Aが収縮していることが多ぐコンドーム 10による引っ張り力も小さくなつて係止部 3からのコンドーム 10の取り外しは容易となる。

[0042] なお、男性用避妊具脱落防止具 1を人体から外す場合には、装着時と逆の扱いを行う。

[0043] (第 2の実施形態）

図 4 (a)〜（d)は、本発明の第 2実施形態による男性用避妊具脱落防止具 1を示す正面図、側面図、背面図及び上面図である。

[0044] 図 4において、男性用避妊具脱落防止具 1の環部 2の外面側には、環部 2の周方向にその上の突起 3の上面の両側辺から遠ざかるに従って徐々に薄くなるテーパ 4、またはその上の突起 3の上面の両側辺に向けて徐々に肉厚となるテーパ 4が形成されている。換言すれば、突起 3の両側は環部 2に対してそのテーパ部によって傾斜面となっている。

[0045] それによつて、突起 3と環部 2の接合部の面積が第 1実施形態に比べて増すので、環部 2に対する突起部 3の強度（分離するような外力に抗する強度）が高くなり、突起 3に外力が加わったときに、突起 3が引き起こされることが防止される。これによつて、突起 3と陰茎の一体感が増し、男性用避妊具脱落防止具 1の装着感がさらに良好になる。

[0046] (第 3の実施形態）

図 5 (a)〜（d)は、本発明の第 3実施形態による男性用避妊具脱落防止具 1を示す正面図、側面図、背面図及び上面図である。

[0047] 図 5に示す男性用避妊具脱落防止具 1は、環部 2に設けられた突起 3のうちの係止部 3aとは反対側に、その係止部 3aと同じ機能の第 2の係止部 3cが設けられている。

[0048] それによつて、男性用避妊具脱落防止具 1を装着するときに、環部 2の前向き、後向きの判断が無用となり、第 1、第 2実施形態に比べてさらに装着が容易になる。

[0049] なお、本実施形態において、特に図示しないが、第 2実施形態と同様に、突起 3の両側であって環部 2の上面にテーパ部（4)を設けてもよ!/、。

[0050] (第 4の実施形態）

図 6 (a)〜（d)は、本発明の第 4実施形態による男性用避妊具脱落防止具 1を示す正面図、側面図、背面図及び上面図である。

[0051] 図 6に示す男性用避妊具脱落防止具 1は、環部 2に設けられた突起 3の係止部 3a の突出方向とは反対方向の側部に、環部 2の内面 2aに連続した下面を有する押さえ用拡張部 5が突出して設けられている。

[0052] それによれば、突起 3の係止部 3aにコンドームの開口縁部の一部を係止した状態において、コンドームの収縮力によって突起部 3に前方へ力が加わったときには、前方にある拡張部 5が陰茎上部に接触し押圧して、その力を陰茎上でさらに分散させることができ、陰嚢へ加わる力を小さくして装着感をさらに良好にすることができる。

[0053] なお、本実施形態において、特に図示しないが、第 2実施形態と同様に、環部 2の周方向の突起 3の両側であって環部 2の上部にテーパ 4を設けてもよい。

[0054] (第 5の実施形態）

図 7 (a)〜（d)は、本発明の第 5実施形態による男性用避妊具脱落防止具 1を示す正面図、側面図、背面図及び上面図である。

[0055] 図 7に示す男性用避妊具脱落防止具 1は、環部 2の帯状の幅を、一定にせずに、突起 3の配置領域で最も大きく広くなるようにテーパ状の拡幅部 2bを設けた構造を有する。

[0056] これによれば、突起 3の係止部 3aにコンドームの開口縁部が係止された状態において、コンドームから突起部 3に前方へ引っ張る力が加わった時には、その力のうち陰茎に加わる成分を大きくする一方、陰嚢に加わる力を小さくすることができ、陰嚢に生じる不快感を大幅に減らして装着感をより良好にすることができる。

[0057] なお、本実施形態において、特に図示しないが、第 2実施形態と同様に、突起 3の両側であって環部 2の上面にテーパ 4を設けてもよい。

[0058] 上記した各実施形態における各要素または各特徴を組み合わせることが可能であり、それによつて男性用避妊具脱落防止具 1の装着感がより良好になる。

産業上の利用可能性

[0059] 本発明の男性用避妊具脱落防止具 1は、コンドームの脱落を防止するのに利用でき、産業上の利用性が大きい。

Claims

請求の範囲

[1] 男性用避妊具の開口より大きい内径を有する弾性の環部と、

前記幹部の一部に設けられて前記環部の幅方向の少なくとも一方に突出して前記男性用避妊具の前記開口の縁部の一部を係止する係止部と、

を有することを特徴とする男性用避妊具脱落防止具。

[2] 前記係止部は、前記環部上で厚さ方向の外側に突出している突起に設けられていることを特徴とする、請求項 1に記載の男性用避妊具脱落防止具。

[3] 前記環部の外面側には、前記環部の周方向に前記突起の両側から遠ざかるに従つて徐々に薄くなるテーパが設けられていることを特徴とする、請求項 1又は請求項 2 に記載の男性用避妊具脱落防止具。

[4] 前記係止部の下面は、その直下の前記環部の内面に対して浮き上がり状の段差を有することを特徴とする、請求項 1乃至請求項 3のいずれかに記載の男性用避妊具脱落防止具。

[5] 前記係止部が突出する前記環部の前記幅方向の前記一方とは逆方向に、前記突起の拡張部が形成されていることを特徴とする、請求項 1乃至請求項 4のいずれかに記載の男性用避妊具脱落防止具。

[6] 前記環部は帯状であることを特徴とする、請求項 1乃至請求項 5のいずれかに記載の男性用避妊具脱落防止具。

[7] 前記環部の幅は、前記突起の両側において最も広くなつていることを特徴とする、請求項 6に記載の男性用避妊具脱落防止具。

[8] 前記環部は、天然ゴム、合成ゴム、男性用避妊具と同じ材料のいずれかで形成されていることを特徴とする、請求項 1乃至請求項 7のいずれかに記載の男性用避妊具脱落防止具。

[9] 前記突起は、前記環部と一体に成型されていることを特徴とする、請求項 1乃至請求項 8のいずれかに記載の男性用避妊具脱落防止具。