WO2008062502A1

WO2008062502A1 - Elément de fermeture étanche pour dépouille, et procédé de fermeture étanche utilisant ledit élément de fermeture étanche

Info

Publication number: WO2008062502A1
Application number: PCT/JP2006/323112
Authority: WO
Inventors: Risa Nishihara
Original assignee: Risa Nishihara
Priority date: 2006-11-20
Filing date: 2006-11-20
Publication date: 2008-05-29
Also published as: JPWO2008062502A1

Description

明細書

遺体の封止部材及びその封止部材を使用した封止方法

技術分野

[0001] 本発明は、遺体解剖等によって切り開いた開き部や、損傷した遺体の開き部を、そのままで封止する或いは詰め物をした後に封止する際に使用する封止部材及びその封止部材を使用した封止方法に関する。

背景技術

[0002] 従来より、遺体の病理解剖等ではすべての臓器を取り出すため、解剖後の遺体復元にあたっては、臓器を取り去った後の体腔に詰め物を入れて修復し、開き部を縫い合わせて封止している。その際に用いられる一般的な詰め物としては、ォガ屑、新聞紙、綿花等を組み合わせたものである。しかし、そのような詰め物を用いた場合には、体液等の吸液性や作業性が悪ぐしかも、縫合部力もォガ屑等が覼くなどの問題が発生する。また、縫合部からの体液の漏れ、即ち遺漏が生じた際には、遺漏に伴つてウィルスや細菌等の病原菌が周囲を汚染したり、病原菌の周囲への感染が問題となる。

[0003] また、事故や災害に遭って内臓などが大きく損傷した遺体に対しても、上記と同様に詰め物を行い、開き部を縫合して封止する処置を行うことがあり、従って、上記と同様な問題が生じている。

[0004] 一方、特許文献 1には、遺体の解剖時における廃体液を処理する技術が開示されている。この特許文献 1では、廃体液を処理するために、粉末状或は粒状の吸水性榭脂からなる吸水材を水崩壊性の紙や水溶性のフィルムに包んでなる廃体液ゲルィ匕材を用いている。この廃体液ゲル化材を、解剖時の廃体液を移した容器や体液が残留した解剖体腔内に直接投入し、廃体液ゲル化材に体液を吸収させることでゲルィ匕させる。そして、この特許文献 1では、その後処理として、解剖体腔の皮膚を縫い合わせて開き部を封止するようにして、る。

[0005] また、遺体の体腔への詰め物としては、高吸水膨潤性繊維体と非膨潤性繊維体との混合体を透水性袋体に充填してなる解剖修復材もある (例えば特許文献 2参照)。この解剖修復材を遺体の体腔内に投入すると、高吸水膨潤性繊維体は体液を急速に吸収して膨潤しようとし、一方、非膨潤性繊維体は体液を吸収して収縮しょうとする。この両方の繊維体の吸液バランスによって解剖修復材の膨潤が抑制されるので、遺体の体形がそれほど変化しなヽ。この特許文献 2の解剖修復材を用いた場合にも、遺体の体腔に詰め物を入れた後に、開き部を縫い合わせて封止する。

[0006] また、遺体の開き部を縫、合わせるものとしては縫合器が知られて、る（例えば特許文献 3参照)。この特許文献 3では、 U字ないしコ字形に形成された可燃材料からなる鈎針の各針軸部の先端を、遺体に差し込むことで開き部を封止するようにして、る。

特許文献 1：特開平 06— 178779号公報

特許文献 2：特開 2003 - 299658号公報

特許文献 3：特開平 06— 233772号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0007] ところで、遺体はやがて焼却されることから、本来、開き部を細力べ綺麗に縫合する必要はない。し力しながら、詰め物が覼くのを避ける必要があるとともに、体液の遺漏を防止する必要があり、力!]えて、遺体の皮膚には生体のような自己回復による接合力が全く無いので、物理的に皮膚を合わせて接合しておくことが要求される。従って、現状では、遺体の開き部を緻密に縫い合わせている。この縫い合わせ作業は、多大な時間を要するのみならず、作業時に誤って針を指先に刺したり、指先が針に触れて傷付くこともあり、その際に作業者が感染する危険もある。

[0008] また、遺体の開き部は平面的でないとともに、直線的でもなぐさらに大きさも一様ではない。このため、特許文献 3に開示されている縫合器を有効に使用できる遺体の開き部は限られるとともに、縫い合わせ作業にも力なりの熟練を必要とし、簡便な封止作業とは言い難い。従って、実際の現場においては、遺体の開き部の封止作業は、従来どおり手縫、で行わて!/、るケースが殆どである。

[0009] つまり、遺体の開き部の封止作業の現場では、作業者にあまり負担の力からない、簡便な封止作業が強く望まれている。 [0010] 本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、遺体の開き部をラフに縫い合わせて、縫い合わせ部分と縫い合わせ部分との間を、粘着面を有するフィルム部材で接合することで、遺体の開き部を簡便に接合できるようにした。

[0011] すなわち、本発明に係る封止部材では、一方の面に粘着面が設けられた細長いテープ状のフィルム部材を備え、その粘着面の中央部分にはクッション材が設けられ、クッション材の両側には粘着面が露出して残されている。この封止部材の使用方法としては、遺体の開き部をラフに縫い合わせた後に、縫い合わされた部分の間に跨るように封止部材を置いて、遺体の開き部にクッション材をあてカ^、、開き部の両側の皮膚表面に粘着面をあて力 ^、、この粘着面で開き部の両側の皮膚表面を接合するようにする。このことによって、縫い合わされた部分の間の両側の皮膚同士は封止部材の粘着面で接合されるので、簡便な縫い合わせ作業としながら、遺体の開き部を確実に封止できる。

[0012] 特に、特許文献 2で開示されてヽるような高吸水膨潤性繊維体と非膨潤性繊維体と力なる詰め物を遺体の体腔に入れて、その後、遺体の開き部をラフに縫い合わせてから、上記封止部材で皮膚を接合することによって、開き部を確実に封止できるという優れた効果を発揮する。

課題を解決するための手段

[0013] 具体的には、第 1の発明は、遺体の開き部を封止する遺体の封止部材であって、封止部材は、一方の面に粘着面が設けられた細長、テープ状のフィルム部材を備え、上記フィルム部材の粘着面の幅方向中央部分には、該フィルム部材の長手方向に延び、上記開き部の表面に被せられるクッション材が設けられ、上記クッション材の幅方向両側には、上記粘着面が露出している構成である。

[0014] 第 2の発明は、第 1の発明において、遺体の開き部の表面に沿って伸びる弾力性を備える構成である。

[0015] 第 3の発明は、第 1又は 2の発明において、クッション材は、フィルム部材の長手方向両端に亘つて同一幅である構成である。

[0016] 第 4の発明は、第 1又は 2の発明において、フィルム部材の長手方向両端部には粘着面が露出しており、クッション材は、フィルム部材の長手方向両端に亘つて同一幅である構成である。

[0017] 第 5の発明は、第 1ないし 4のいずれか 1つの発明において、遺体の封止部材の長さが 100mm以上で、幅が 20mm以上である構成である。

[0018] 第 6の発明は、第 1ないし 5のいずれか 1つの発明に係る遺体の封止部材を使用して遺体の開き部を封止する封止方法であって、遺体の開き部を、間隔を開けて部分的に縫い合わせて閉じ、その後、開き部の表面に対して封止部材を貼り付けることにより、該開き部を封止する構成である。

[0019] 第 7の発明は、第 3の発明に係る遺体の封止部材を使用して遺体の開き部を封止する封止方法であって、遺体の開き部を、間隔を開けて部分的に縫い合わせて閉じ、その後、開き部の表面に対して封止部材を貼り付けることにより、該開き部を封止し、封止部材の端部に対しては、クッション材がなぐ粘着面のみからなる封止部材を用意し、この封止部材を貼り付けて開き部の端部も封止する構成である。

[0020] 第 8の発明は、第 7の発明において、封止部材の長さが 100mm以上である構成とする。

[0021] また、本発明において、開き部とは、遺体の病理解剖等の際に切開して臓器を取り出した後の体腔が口を開けた部分、体腔に詰め物をした後に口を開けた部分、事故や災害に遭って生じた傷口の開いた部分等である。この開き部の生じた原因などは特に限定されない。また、本発明において、開き部の部位は腹部、胸部、背中等があるが、特に限定されず、開き部の大きさや形状も特に限定されない。

[0022] また、本発明にお、て、縫、合わせとは、糸や U字状針等を使って道具で開き部を縫、合わせることや、糸等を使って手縫、で縫、合わせることを含む。

発明の効果

[0023] 第 1の発明によれば、遺体の開き部を封止する際にラフな縫い合わせで良ぐ縫い合わせ作業を大幅に簡単にでき、且つ封止部材の粘着面によって遺体の開き部を確実に封止できる。

[0024] 第 2の発明によれば、封止部材が弾力性を有するので、遺体の皮膚表面の形状や開き部の形状が凸凹形状や非直線形状等になっていても、封止部材を遺体の皮膚に確実に接着して開き部を封止できる。 [0025] 第 3の発明によれば、開き部の両端部の皮膚も確実に接合できる。

[0026] 第 4の発明によれば、連続したフィルム部材の粘着面にクッション材を重ねることによって、所定長さの封止部材を生産することができるので、生産性に優れる。

[0027] また、連続したフィルム部材の粘着面に、クッション材も連続して重ねて接合し、連続した封止部材を得ることもできる。

[0028] また、遺体の開き部の長さに合わせて、封止部材を切断して使用することも簡単にできる。その場合に、開き部の両端部には封止部材の粘着面がない状態になるが、この部分も接合する必要があれば、粘着面のみからなり、クッション材のない別の封止部材をこの部分に貼るようにしても良、。

[0029] 第 5の発明によれば、封止部材が適切な長さとなるので、取扱いが容易で、遺体の開き部を封止する作業が確実に行える。

[0030] 第 6の発明によれば、遺体の開き部を封止する際にラフな縫い合わせで良ぐ縫い合わせ作業を大幅に簡単にでき、且つ封止部材の粘着面によって遺体の開き部を確実に封止できる。

[0031] 第 7の発明によれば、遺体の開き部の長さが短い場合には、封止部材を適切な長さに切断して皮膚に貼ることで対応できる。この場合、開き部の両端にはクッション材がない状態となるので、粘着面のみ力なる封止部材を貼ることで、遺体の開き部を封止できる。逆に、遺体の開き部の長さが長い場合には、複数の封止部材を連続して開き部に貼ることで開き部の大部分を封止できる。そして、開き部の両端にはクッシヨン材がなぐ粘着面のみ力なる封止部材を貼ることで、遺体の開き部を封止できる

[0032] 第 8の発明によれば、遺体の開き部の長さが短い場合には、封止部材を適切な長さに切断して皮膚に貼ることで対応できる。一方、遺体の開き部の長さが長い場合には、複数の封止部材を連続して開き部に貼り合わせることで開き部の大部分を封止できる。そして、開き部の両端には、クッション材がなぐ粘着面のみからなる封止部材を貼ることで、遺体の開き部を封止できる。

図面の簡単な説明

[0033] [図 1]本発明の実施形態 1に係る封止部材の平面図を示す。圆 2]図 1の封止部材の断面図を示す。

圆 3]実施形態 1で使用する別の封止部材の平面図を示す。

圆 4]遺体の開き部を縫い糸でラフに縫い合わせた状態を説明する概略図を示す。圆 5]封止部材を貼った状態を説明する概略図である。

圆 6]別の封止部材を上に貼った状態を説明する概略図である。

圆 7]実施形態 3に係る図 1相当図である。

[図 8]実施形態 3に係る図 2相当図である。

符号の説明

[0034] A 遺体

B 開き部

C 表面

D 縫い糸

1 封止部材

2 フィルム部材

2a 粘着面

3 クッション材

4 剥離材

発明を実施するための最良の形態

[0035] 以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。

(実施形態 1)

本発明の実施形態 1に係る封止部材 1につ、て図面に基づ、て説明する。図 1は実施形態 1に係る封止部材 1の正面図を示し、図 2は封止部材 1の断面図を示す。図 1に示すように、封止部材 1は、片面（一方の面）に粘着面 2aを有する細長いテープ状のフィルム部材 2を備えている。このフィルム部材 2は、遺体 Aの開き部 Bの表面 C に沿って伸びる弾力性を備え、開き部 Bの表面 Cに貼り付け易くなつている。封止部材 1の長さ Lや幅 Mは開き部 Bの長さや形状、使用状態等によって異なるが、取扱い易さや生産性を考慮すると、長さ Lは 100mm以上で、幅 Mは 20mm以上であることが好ましぐ特に、長さ Lは 200mm以上 1000mm以下で、幅 Mは 40mm以上 100 mm以下であることが好ましい。フィルム部材 2としては、生体の傷口などに使用されている通常の貼り合わせ部材が使用可能である。

[0036] また、フィルム部材 2の粘着面 2aの幅方向中央部分には、フィルム部材 2の長手方向に同一幅を有するクッション材 3が貼り付けられており、遺体 Aの開き部 Bの合わせ部分に柔ら力べ接触するようになっている。クッション材 3としては、発泡ポリウレタン等の発泡材が適用可能である。クッション材 3の長さ 1はフィルム部材 2の長さ Lと同じであり、クッション材 3の幅 mはフィルム部材 2の幅 Mの 1Z4以上 3Z5以下が好ましい

[0037] 符号 4は紙等力もなる剥離材である。これら 2枚の剥離材 4、 4は、フィルム部材 2の粘着面 2aに剥離可能に接着され、クッション材 3の上に被さって重なるように設けられている。なお、剥離材 4の幅方向両端 4bがフィルム部材 2の粘着面 2aの幅方向両端力も少しはみ出している力生産上の都合でこのようになっているだけであり、使用に際しては関係無ぐ剥離材 4の幅はフィルム部材 2の幅と同じであっても良い。

[0038] 図 2に示すように、剥離材 4が紙材力なり、フィルム部材 2よりも厚くて硬いので、剥離材 4が平面となり、フィルム部材 2のほうが、クッション材 3及び剥離材 4に沿うように折れ曲がった形状になっている力この形状に限られるものではなぐ剥離材 4をフィルム部材 2よりも薄くて柔らカ、ものにすれば、フィルム部材 2が平面的な形状となり、剥離材 4がクッション材 3とフィルム部材 2に沿うような形状になることもあり、また、その中間状態で、フィルム部材 2及び剥離材 4の両方が互いに少し折れ曲がるような形状になることもある。

[0039] なお、この実施形態 1では、フィルム部材 2の幅方向中央にクッション材 3がフィルム部材 2の長さと同じ長さで設けられているので、フィルム部材 2とクッション材 3とを連続して生産でき、適切な長さで切断したものを用意できる。この実施形態 1では、そのように封止部材 1を適切な長さで切断している力切断せずにフィルム部材 2とクッシヨン材 3とを連続してロール状に卷、たものを用意するようにしても良!、。

[0040] 図 3は、遺体 Aの開き部 Bの両端に貼り付ける別の封止部材 21であって、片面（一方の面）に封止部材 1と同じ粘着面が設けられている。この封止部材 21は略矩形状とされている。しかし、この封止部材 21は、封止部材 1とは異なり、粘着面にはクッション材が設けられていない。この封止部材 21の幅は、封止部材 2の幅とほぼ同じであり、長さはこの封止部材 21の幅と略同じで良い。

[0041] 次に、上記封止部材 1の使用要領について、図 4ないし図 6に基づいて説明する。

[0042] 図 4に示すように、解剖した遺体 Aの開き部 Bに詰め物をした後、開き部 Bの両側の表面 Cを合わせて開き部 Bを閉じて縫い糸 Dを使って開き部 Bをラフに、例えば 50m m間隔で手縫いで縫い合わせる。この状態から、図 5に示すように、開き部 Bの表面 C に封止部材 2を貼り付ける。具体的には、剥離材 4を剥がした後、或いは剥がしながら、クッション材 3を開き部 Bの合わせ部分にあてがうにして、クッション材 3の両側の粘着面 2aを開き部 Bの両側の表面 Cに貼り付ける。その後、図 6に示すように、開き部 Bの長手方向両端部には、別の封止部材 21を封止部材 1の端部の上及び表面 C に貼り付ける。このようにして、遺体 Aの開き部 Bを封止する。

[0043] この実施形態 1では、遺体 Aの開き部 Bに対して、ラフに縫い合わせるだけで良いので、縫い合わせ作業が容易であり、熟練者でなくても縫い合わせできるメリットを有する。その上、短時間で処理できる。封止部材 1で開き部 Bを接着するので、簡単な作業で確実に開き部 Bを封止できる。

[0044] 特に、開き部 Bが小さく殆ど詰め物をしなくて良い場合のように、自然な状態で殆ど開き部 Bが合わさった状態になっているものでは、封止部材 1を貼るだけで開き部 B を封止できる。また、自然な状態で開き部 Bが開いている場合には、強制的に皮膚を引き寄せて合わせて、その状態を保持できるようにする必要があるが、このような状態の開き部 Bに対しては、封止部材 1を貼り合わせただけでは、開き部 Bを閉じた状態で保持できない可能性が有る。この実施形態では、封止部材 1を貼る前に開き部 Bをラフに縫い合わせているので、このような状態の開き部 Bであっても封止できる。このように、ラフな縫、合わせ作業と貼り付け作業とで開き部 Bを封止するようにして、るので、作業が簡単であって開き部 Bを確実に封止できる。

(実施形態 2)

次に、図 7に基づいて、本発明の実施形態 2に係る封止部材 11について説明する。実施形態 2の説明では、実施形態 1と異なる部分のみを説明し、実施形態 1と同じ部分の説明は省略する。

[0045] 実施形態 2の封止部材 11は、実施形態 1のフィルム部材 2と同様に、片面に粘着面を備えた細長、フィルム部材 12を有する。このフィルム部材 12の粘着面の幅方向中央にクッション材 13が貼り付けられている。実施形態 2のクッション材 13が、実施形態 1のクッション材 3と異なっている点は、フィルム部材 12の長手方向両端部まで延びておらず、長手方向両端部には粘着面が露出して残されている点である。

[0046] 上記封止部材 11を使用する際には、遺体 Aの開き部 Bをラフに縫い合わせた後に、この封止部材 11を開き部 Bに貼り付けるだけでよぐ別の封止部材 21を貼り付ける作業を省略できるメリットを有する。なお、実施形態 1では、封止部材 1を開き部 Bの長さに応じて適切な長さに切断したり、不足する場合には封止部材 1を付け足したりすることで対応できる力実施形態 2の封止部材 11では、開き部 Bの長さに関係なく、この封止部材 11を貼り付けるようにする。

(実施形態 3)

次に、図 8に基づいて、本発明の実施形態 3に係る封止部材 11について説明する。実施形態 3の説明では、実施形態 1と異なる部分のみを説明し、実施形態 1と同じ部分の説明は省略する。

[0047] 実施形態 3の封止部材 31は、フィルム部材 1と同様なフィルム部材 32を備え、フィルム部材 32の粘着面にはクッション材 3と同様なクッション材 33が貼り付けられている。剥離材 34は、フィルム部材 32の幅寸法と同じ幅に形成され、実施形態 1と同様にクッション材 33の上で重なって被せられている。また、剥離材 34がフィルム部材 32 よりも薄くて柔らか、ので、剥離材 34が折れ曲がって、る。

[0048] 上記実施形態 2、 3のものも、実施形態 1と同様に、簡単な作業で確実に開き部 Bを封止できる。

産業上の利用可能性

[0049] 本発明の封止部材は、遺体を解剖してできた開腹部等の開き部や事故死等でできた開き部を封止する際に適用できる。

Claims

請求の範囲

[1] 遺体の開き部を封止する遺体の封止部材であって、

封止部材は、一方の面に粘着面が設けられた細長!/、テープ状のフィルム部材を備え、

上記フィルム部材の粘着面の幅方向中央部分には、該フィルム部材の長手方向に延び、上記開き部の表面に被せられるクッション材が設けられ、

上記クッション材の幅方向両側には、上記粘着面が露出していることを特徴とする遺体の封止部材。

[2] 請求項 1に記載の遺体の封止部材にお、て、

遺体の開き部の表面に沿って伸びる弾力性を備えることを特徴とする遺体の封止部材。

[3] 請求項 1又は 2に記載の遺体の封止部材において、

クッション材は、フィルム部材の長手方向両端に亘つて同一幅であることを特徴とする遺体の封止部材。

[4] 請求項 1又は 2に記載の遺体の封止部材において、

フィルム部材の長手方向両端部には粘着面が露出しており、

[5] 請求項 1な!、し 4の!、ずれか 1つに記載の遺体の封止部材にお!/、て、

遺体の封止部材の長さが 100mm以上で、幅が 20mm以上であることを特徴とする遺体の封止部材。

[6] 請求項 1ないし 5のいずれか 1つに記載の遺体の封止部材を使用して遺体の開き部を封止する封止方法であって、

遺体の開き部を、間隔を開けて部分的に縫い合わせて閉じ、

その後、開き部の表面に対して封止部材を貼り付けることにより、該開き部を封止することを特徴とする遺体の開き部の封止方法。

[7] 請求項 3に記載の遺体の封止部材を使用して遺体の開き部を封止する封止方法であって、遺体の開き部を、間隔を開けて部分的に縫い合わせて閉じ、その後、開き部の表面に対して封止部材を貼り付けることにより、該開き部を封止し、封止部材の端部に対しては、クッション材がなぐ粘着面のみからなる封止部材を用意し、この封止部材を貼り付けて開き部の端部も封止することを特徴とする遺体の開き部の封止方法。

請求項 7に記載の遺体の開き部の封止方法であって、

封止部材の長さが 100mm以上であることを特徴とする遺体の開き部の封止方法。