WO2008004632A1

WO2008004632A1 - Article à porter

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Publication number: WO2008004632A1
Application number: PCT/JP2007/063497
Authority: WO
Inventors: Yasuhiko Kenmochi; Akiyoshi Kinoshita; Natsuko Aoyagi
Original assignee: Uni-Charm Corporation
Priority date: 2006-07-06
Filing date: 2007-07-05
Publication date: 2008-01-10
Also published as: AU2007270365A1; CO6140016A2; EA200900139A1; CN101484114A; AU2007270365B2; BRPI0712277A2; MX2009000134A; US20080021431A1; US7727215B2; EP2039331A1; KR20090038869A; JP5113048B2; BRPI0712277B8; MY147913A; CA2655595A1; KR101319739B1; TWI361680B; CN101484114B; TW200812553A; EP2039331A4

Description

明細書

着用物品

技術分野

[0001] 本発明は、着用物品に関し、特に、前後ウェスト域の横方向対向側部が互いに再固定可能な使い捨ておむつなどに関する。

背景技術

[0002] 前後ウェスト域の横方向対向側部が互いに再固定可能な着用物品として、例えば

、特許文献 1には、前後ウェスト域の横方向側部にファスナ手段を備える使い捨てトレニングパンツなどの吸収性ガーメントが開示されている。

[0003] 特許文献 1に開示された吸収性ガーメントは、一方のウェスト域において吸収体ァセンプリから横方向外向きに延びるサイドパネルと、他方のウェスト域のメカ-カルファスユング構成要素とを含む。サイドパネルは、吸収性ガーメントをパンツの形態に維持するために、ファスユング構成要素と再固定可能に係合するようになって!/、る内側面を形成する。

特許文献 1：特表 2002— 532147号公報 (請求項 9、図 1)

[0004] 特許文献 1の吸収性ガーメントは、一方のウェスト域と他方のウェスト域を、ループ要素とフック要素力構成されるファスユング構成要素で固定可能にすることによりパンッの形態となる。しかし、ファスユング構成要素は、エラストマー不織材料力もなるサイドパネルに取り付けられているため、ファスユング構成要素の取り付け位置によつては、エラストマー不織材料がウェスト周り方向に収縮したとき、吸収性ガーメントの着用中に、ウェスト域のサイドパネルの上縁がめくれて、着用外観が悪くなるば力りでなぐフィット性が低下したり、ファスユング構成要素が剥がれたりするおそれがある。特に、フック要素がめくれると、着用者の肌を刺激して違和感を与える原因になったり、着衣や寝具等を傷つける原因になったりする。

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0005] このような問題点に鑑み、本発明は、ファスユング構成要素が互いに離脱可能に係合される着用物品において、ウェスト開口画成縁に沿って設けられた弾性要素の収縮に起因するウェスト域の横方向対向側縁部のめくれが抑制された着用物品を提供することを主たる目的とする。

課題を解決するための手段

[0006] 本発明は、着用物品に係り、縦方向、横方向及びウェスト回り方向と、身体側面及び着衣側面と、前ウェスト域及び後ウェスト域の一方であって第 1ウェスト開口画成縁を有する第 1ウェスト域、前記前後ウェスト域の他方であって第 2ウェスト開口画成縁を有する第 2ウェスト域、及び前記第 1及び第 2ウェスト域の間における股下域と、前記第 1及び第 2ウェスト域が互いに対向するように前記股下域の仮想横方向中央線に沿って二つに折り重ねられた状態において、前記第 1及び第 2ウェスト開口画成縁に沿い前記ウェスト回り方向へ延びる第 1及び第 2ウェスト開口弾性域とを有するシャーシと、前記第 1及び第 2ウェスト域の横方向対向側縁部を互いに連結するファスユング手段とを含む。前記第 1ウェスト開口弾性域は、前記第 1ウェスト開口画成縁に隣接する第 1縁及びその反対側の第 2縁を有し、前記第 2ウェスト開口弾性域は、前記第 2ウェスト開口画成縁に隣接する第 1縁及びその反対側の第 2縁を有する。前記ファスユング手段は、前記縦方向へ細長く形成され、前記第 1ウェスト開口画成縁の側に位置する第 1端及び前記股下域の側に位置する第 2端を有する第 1ファス- ング構成要素と、前記縦方向へ細長く形成され、前記第 2ウェスト開口画成縁の側に位置する第 1端及び前記股下域の側に位置する第 2端を有し、前記第 1ファスユング構成要素と離脱可能に係合する第 2ファスユング構成要素とから構成される。

[0007] 本発明は、前段落に開示の構成において、前記第 1及び第 2ウェスト開口弾性域の前記第 1縁及び第 2縁の少なくとも前記第 1縁が前記ウェスト回り方向へ一直線に整列するように、前記第 1及び第 2ファスユング構成要素が互いに係合して前記第 1 及び第 2ウェスト域の前記横方向対向側縁部が連結された状態において、前記第 2 ファスニング構成要素の前記第 1端が、前記第 1ファスニング構成要素の前記第 1端及び前記第 2ウェスト開口弾性域の前記第 1縁を前記第 2ウェスト開口画成縁の側へ越えて位置することを特徴とする。

[0008] 本発明は、下記の好ましい実施の形態を含む。 [0009] 前記第 1ファスニング構成要素の前記第 1端が、前記第 1ウェスト開口弾性域の前記第 1縁を前記第 1ウェスト開口画成縁の側へ越えて位置する形態。

[0010] 前記第 1ウェスト開口弾性域の前記第 1縁が、前記第 1ファスニング構成要素の前記第 1端と重なり合い、又は前記第 1端を前記第 1ウェスト開口画成縁の側へ越えて位置する形態。

[0011] 前記第 1ウェスト開口弾性域の前記第 1縁と、前記第 1ファスニング構成要素の前記第 1端との離間距離が 0〜30mmである形態。

[0012] 前記第 1ウェスト開口弾性域の前記第 2縁が、前記第 1ファスニング構成要素の前記第 1端よりも前記股下域の側に位置する形態。

[0013] 前記第 2ファスニング構成要素の前記縦横方向の寸法が、前記第 1ファスニング構成要素のそれらよりも大きい形態。

[0014] 前記第 1ファスユング構成要素が、前記縦方向に複数に分割され、その分割された前記第 1ファスニング構成要素が前記縦方向に離間する形態。

[0015] 前記第 1ファスユング構成要素がフック要素力構成され、前記第 2ファスユング構成要素がループ要素力構成される形態。

[0016] 前記フック要素が、前記着衣側面に取り付けられる形態。

[0017] 前記第 1ファスニング構成要素が、前記第 1ウェスト域の横方向対向側縁部の実質的に全長にわたって接合された補強サイドシートを介して、前記第 1ウェスト域の横方向対向側縁部に設けられる形態。

[0018] 前記第 1及び第 2ウェスト開口弾性域が、前記第 1及び第 2ウェスト域の前記横方向又は前記ウェスト回り方向の実質的に全長にわたって延びており、前記第 1及び第 2ファスユング構成要素と交差する前記第 1及び第 2ウェスト開口弾性域の部分が実質的に非弾性化される形態。

[0019] 前記シャーシが、前記身体側面を画成する透液性の身体側ライナと、前記着衣側面を画成する不透液性の外側カバーと、前記身体側ライナと前記外側カバーとの間に介在する吸液性のコアとを含む形態。

発明の効果

[0020] 本発明によれば、第 2ファスユング構成要素の第 1端が、第 2ウェスト開口弾性域の第 1縁を第 2ウェスト開口画成縁の側へ越えて位置することにより、第 2ウェスト開口弾性域の収縮力が、第 2ファスユング構成要素の設けられた第 2ウェスト域の側縁部近傍の第 2ウェスト開口画成縁の部分に及ばなくなるので、この部分のめくれが防止される。

[0021] 第 1ファスユング構成要素の第 1端が、第 1ウェスト開口弾性域の第 1縁を第 1ウェスト開口画成縁の側へ越えている態様では、高剛性の第 1ファスユング構成要素により、第 1ファスユング構成要素が設けられた第 1ウェスト域の側縁部及びその近傍の第 1ウェスト開口画成縁の部分の変形が抑制されるため、第 1ウェスト開口弾性域の収縮力により前記側縁部及び開口画成縁の近傍がめくれることが未然に防止される。

[0022] 第 1ウェスト開口弾性域の第 1縁が、第 1ファスユング構成要素の第 1端と重なり合い、又は前記第 1端を第 1ウェスト開口画成縁の側へ越えて位置し、両者の離間距離力^〜 30mmである態様では、高剛性の第 1ファスユング構成要素により、第 1ファスユング構成要素が設けられた第 1ウェスト域の側縁部及びその近傍の第 1ウェスト開口画成縁の部分の変形が抑制され、第 1ウェスト域の側縁部近傍の第 1ウェスト開口画成縁の部分のめくれの発生が防止される。

[0023] 第 2ファスユング構成要素の縦横方向の寸法が、第 1ファスユング構成要素のそれらよりも大きい態様では、第 1及び第 2ファスユング構成要素が、互いに縦方向及び Z又は横方向へずれてそれらの間に互いに係合しな、部分が生じな、ように、それら構成要素を係合させ易い。

[0024] 第 1ファスユング構成要素が、縦方向に複数に分割され、縦方向に離間する態様では、着用物品を取り外すとき、その離間領域に着用者が指を挿入して第 2ファスニング構成要素を第 1ファスユング構成要素カゝら離脱させる操作を容易になすことができる。

[0025] 第 1ファスユング構成要素が、補強サイドシートを介して、第 1ウェスト域の横方向対向側縁部に設けられる態様では、第 1ファスユング構成要素及び第 1ウェスト域の側縁部近傍の第 1ウェスト開口画成縁の部分の変形を有効に防止することができる。

[0026] 第 1及び第 2ファスニング構成要素とそれぞれ交差する第 1及び第 2ウェスト開口弾性域の部分が非弾性化されている形態では、第 1及び第 2ウェスト開口弾性域の収縮力による第 1及び第 2ファスニング構成要素の変形が有効に防止される。

図面の簡単な説明

[図 1]おむつの前後ウェスト域の対向側縁部の一方を開放した状態の斜視図。

[図 2] (a)は第 1ファスユング構成要素 (フック要素)の上端がウェスト開口弾性域の上縁よりも上側に位置する態様を示す側面図、 (b)は第 1ファスユング構成要素 (フック要素)の上端がウェスト開口弾性域の上縁よりも下側に位置する態様を示す側面図。

[図 3]本発明の変形例を示す図 1と同様なおむつの斜視図。

符号の説明

1 吸収 ^feシャーシ

2 前 (第 1)ウェスト域

3 後 (第 2)ウェスト域

4 股下域

5 前 (第 1)ウェスト域の側縁部

6 後 (第 2)ウェスト域の側縁部

7 ファスユング手段

7a 第 1ファスニング構成要素（フック要素）

7b 第 2ファスニング構成要素 (ループ要素）

9a 前 (第 1)ウェスト開口弾性域

9b 後 (第 2)ウェスト開口弾性域

12a 前 (第 1)ウェスト開口画成縁

12b 後 (第 2)ウェスト開口画成縁

17 フック要素の上端 (第 1端）

18 ループ要素の上端 (第 1端）

19a 前 (第 1)ウェスト開口弾性域の上縁 (第 1縁)

19b 後 (第 2)ウェスト開口弾性域の上縁 (第 1縁)

20a 前 (第 1)ウェスト開口弾性域の下縁 (第 2縁)

20b 後 (第 2)ウェスト開口弾性域の下縁 (第 2縁)

D 離間距離発明を実施するための最良の形態

[0029] 図面を参照して、本発明に係る着用物品を、使い捨ておむつを例に説明すると、以下のとおりである。

[0030] 図 1において、使い捨ておむつは、前後ウェスト域 2, 3が互いに対向するように、股下域 4の仮想横方向中央線に沿って二つに折り曲げられ、前後ウェスト域 2, 3の一側部が連結され、その他側部が分離された状態で斜視図で示され、吸収性シャーシ 1と、ファスユング手段 7とを含む。吸収性シャーシ 1は、縦方向 Y、横方向 X及びゥェスト回り方向 Ζと、身体側面 la及び着衣側面 lbと、縦方向へ並ぶ、前ウェスト域 2、後ウェスト域 3及びこれらの間に介在する股下域 4と、身体側面 laを画成する透液性の身体側ライナ 1A、着衣側面 lbを画成する不透液性の外側カバー IB及びこれら間に介在する吸液性コア（図示せず)とを含む。ただし、吸液性コアは、本発明を適用する着用物品によっては、不可欠要素ではない。前後ウェスト域 2, 3の側縁部 5, 6 の縦方向 Yの寸法 hiは、実質的に同じである。

[0031] ファスユング手段 7は、メカ-カルファスユング構成要素であり第 1ファスユング構成要素を構成するフック要素 7aと、メカ-カルファスユング構成要素であり第 2ファス- ング構成要素を構成するフック要素 7aと離脱可能に係合するループ要素 7bとから構成されている。フック要素 7aは、多数のフックを有し縦方向 Yへ細長く形成され、前ゥエスト域 2の横方向対向側縁部 5 (以下、両側縁部 5の一方のみに言及）に沿って着衣側面 lbに接合された補強サイドシート 21を介して設けられ、ループ要素 7bは、多数のループを有し縦方向 Yへ細長く形成され、後ウェスト域 3の横方向対向側縁部 6 (以下、両側縁部 6の一方のみに言及）に沿って身体側面 laに設けられている。補強サイドシート 21は、縦方向 Yへ細長く形成され、前ウェスト域 2の側縁部 5の実質的に全長にわたって接合されている。フック要素 7aは、前ウェスト域 2の縦方向 Yの寸法 h 1又は補強サイドシート 21の縦方向 Yの寸法よりも縦方向 Yの寸法が若干小さくかつ補強サイドシート 21の横方向 Xの寸法よりも横方向 Xの寸法が若干小さく形成され、フック要素 7aの周縁が補強サイドシート 21の周縁と離間して該周縁内に位置している。吸収性シャーシ 1は、前ウェスト域 2のフック要素 7aと後ウェスト域 3のループ要素 7bとを係合することで、図 1に示されるパンツの形態をとる。 [0032] 吸収性シャーシ 1は、前後ウェスト域 2, 3の横方向 Xへ延びて前後ウェスト開口画成縁 12a, 12bに沿って延びる前後ウェスト開口弾性域 9a, 9bと、股下域 4の両レツグ開口画成縁に沿って延びる両レッダ開口弾性域 26a, 26bとをも含む。前ウェスト開口弾性域 9aの上縁 19aと、前ウェスト開口弾性域 9aの下縁 20aとの間の幅寸法、及び後ウェスト開口弾性域 9bの上縁 19bと、後ウェスト開口弾性域 9bの下縁 20bとの間の幅寸法は、それぞれ前後ウェスト開口弾性域 9a, 9bの全長にわたって実質的に同じである。ただし、前後ウェスト開口弾性域 9a, 9bの前記幅寸法は前後ウェスト域 2, 3において互いに異ならせることができる力前後ウェスト開口弾性域 9a, 9b の少なくとも上縁 19a, 19bは、前後ウェスト域 2, 3の側縁部 5, 6がフック要素 7a及びループ要素 _7bを介して正常に連結された状態において、ウェスト回り方向 Zに沿つて実質的に一直線に整列すること、すなわち、図 1において互いに実質的に同じ高さ（水平）に位置することが好ましい。前後ウェスト開口弾性域 9a, 9bと両レッダ開口弾性域 26a, 26bは、それぞれ複数条のゴムひも 10, 27の長さ方向へ伸長下で吸収性シャーシ 1を構成する身体側ライナ 1Aと外側カバー 1Bとの間にホットメルト接着剤（図示せず)を介して固定することで形成される。前後ウェスト開口弾性域 9a, 9b 及び両レッダ開口弾性域 26a, 26は、それぞれゴムひも 10, 27の収縮力により、収縮して着用者のウェスト回り及びレッダ回りにフィットするとともに、おむつが着用者のウェストからずれ落ちないように固定される。同時に、特に前後ウェスト開口弾性域 9 a, 9bのゴムひも 10についていえば、その収縮力は、前後ウェスト域 2, 3の両側縁部 5, 6の前後ウェスト開口画成縁 12a, 12b近傍を引っ張る方向へ作用する。吸収性シャーシ 1は、さらに前後ウェスト開口弾性域 9a, 9bと両レッダ開口弾性域 26a, 26b の間の前後ウェスト域 2, 3にウェスト回り方向へ伸縮可能な複数の補助弾性要素 28 を含み、補助弾性要素 28は、身体側ライナ 1Aと外側カバー 1Bとの間に伸長下にホットメルト接着剤（図示せず)を介して固定されている。ちなみに、一般に、補助弾性要素 28を構成するゴムひもそれぞれの伸長力は、前後ウェスト開口弾性域 9a, 9bを構成するゴムひもそれぞれよりも弱くされる。

[0033] フック要素 7aには、例えば、ポリプロピレンやポリエチレン等の熱可塑性榭脂で形成され、ベースシート表面から多数のフックが起立しており、フック高さ力 00〜400 ^ m,フック数力 600〜2500本 / (25. 4 X 25. 4mm)のものを用! /、ること力できる。一般に、フック要素 7a及びループ要素 7bの剛性は、互いに実質的に同じか、前者が後者よりも若干高い。

[0034] ループ要素 7bには、例えば、パイル数が 10〜50個 Zcm²のナイロン繊維を、ポリプロピレンフィルムに接着して形成され、合計坪量が 30〜50gZm²のものを用いることができる。ループ要素 7bとして、フック要素 7aと係合可能な繊維不織布を用いることもできる。この場合には、ループ要素 7bの剛性は、フック要素 7aのそれよりもかなり低い。

[0035] フック要素 7aとループ要素 7bはいずれも、フック要素 7aの上端 17とループ要素 7b の上端 18が、前後ウェスト域 2, 3の前後ウェスト開口画成縁 12a, 12bから縦方向 Y の外側へ突出しないように、股下域 4の側へ適宜離間して設けられている。このようにフック要素 7aの上端 17とループ要素 7bの上端 18とを前後ウェスト域 2, 3の前後ゥェスト開口画成縁 12a, 12bから離間させる構成にすれば、おむつ製造時のフック要素 7a及びループ要素 7bの取り付け位置精度の工程能力を考慮した公差を確保することができるとともに、フック要素 7aおよびループ要素 7b、特にフック要素 7aが露出して着用者に違和感をおぼえさせるなどの問題が生じることを未然に防止できる。

[0036] 身体側ライナ 1Aは、熱可塑性ポリマーからなる繊維不織布ゃ開孔フィルム等から形成され、外面カバー 1Bは，熱可塑性ポリマー力もなるプラスチックフィルムや繊維不織布、これらフィルムと不織布とを積層した複合シート等カゝら形成される。補強サイドシート 21は、熱可塑性ポリマー力もなる繊維不織布ゃ開孔フィルム等力も形成される。フック要素 7aやループ要素 7bは、ホットメルト接着剤、熱溶着等の公知手段によつて取り付けることができる。フック要素 7a及びループ要素 7bとそれぞれ交差する前後ウェスト開口弾性域 9a, 9bのゴムひも 10及び補助弾性要素 28のゴムひもの各部分は、これら部分の伸縮性が発現しないようにカ卩ェされていることが好ましい。この加ェは、前記各部分に位置するゴムひもの切断、ホットメルト接着剤による被覆固定又は薬品処理等によってなすことができる。この加工により、それら弾性要素の収縮力でフック要素 7a及び Z又はループ要素 7bにそれらの係合に支障を来たすおそれのある皺が生じることを未然に防止できる。 [0037] 図 2 (a)は、前後ウェスト域 2, 3の側縁部 5, 6の前後ウェスト開口画成縁 12a, 12b 及び前後ウェスト開口弾性域 9a, 9bがウェスト回り方向 Zへ実質的に一列に整列した状態、すなわち、実質的に同じ高さ (水平）に位置した状態において、フック要素 7 aの上端 17が、前ウェスト開口弾性域 9aの上縁 19aを前ウェスト開口画成縁 12aの側（また後ウェスト開口画成縁 12bの側も）へ越えて位置する、すなわち、前ウェスト開口弾性域 9aの上縁 19aよりも上側に位置する態様を示す模式図である。図 2 (b) は、同様に、前後ウェスト域 2, 3の前後ウェスト開口画成縁 12a, 12b及び前後ゥェスト開口弾性域 9a, 9bがウェスト回り方向 Zへ実質的に一列に整列した状態、すなわち、実質的に同じ高さ（水平）に位置した状態において、フック要素 7aの上端 17が、前ウェスト開口弾性域 9aの上縁 19aよりも股下域 4の側（下側）、厳密には、上縁 19a と下縁 20aとの間に位置する態様を示す模式図である。いずれの態様も、ループ要素 7bの上端 18が、フック要素 7aの上端 17及び後ウェスト開口弾性域 9bの上縁 19b を後ウェスト開口画成縁 12bの側へ越えて位置する、すなわち、後ウェスト開口弾性域 9bの上縁 19bよりも上側に位置している。

[0038] ループ要素 7bの上端 18が後ウェスト開口弾性域 9bもよりも上側に位置することにより、前後ウェスト開口画成縁 12a, 12b及び前後ウェスト開口弾性域 9a, 9bがゥェスト回り方向 ^—列に整列するように、前後ウェスト域 2, 3の側縁部 5, 6がフック要素 7a,ループ要素 7bを介して正常に連結された状態（図 1参照）においては、後ゥェスト開口弾性域 9bのゴムひも 10の収縮力が後ウェスト開口弾性域 9b近傍の側縁部 6に及ばなくなり、この部分の変形によるめくれが未然に防止される。また後ウェスト開口弾性域 9b近傍の側縁部 6が平らになることにより、前後ウェスト域 2, 3を連結するとき着用者がその手で持ちやすくなり、操作性が向上する。

[0039] 図 2 (a)のようにフック要素 7aの上端 17が前ウェスト開口弾性域 9aの上縁 19aよりも上側に位置する場合には、剛性に関して前ウェスト域 2よりも高いフック要素 7aにより、前ウェスト域 2の側縁部 5近傍の変形が抑制されるため、前ウェスト開口弾性域 9a の収縮力は前ウェスト域 2の側縁部 5及び上縁 19aに及ばない。この結果、前ウェスト開口画成縁 12a近傍の側縁部 5が変形してめくれることが未然に防止される。

[0040] 図 2 (b)では、前ウェスト開口弾性域 9aの上縁 19aが、フック要素 7aの上端 17を前ウェスト開口画成縁 12aの側へ越えて位置する、すなわち、上端 17よりも上側に位置し、前ウェスト開口弾性域 9aの上縁 19aとフック要素 7aの上端 17の離間距離 D力 3 Omm以下にされている。したがって、図示されていないが、前ウェスト開口弾性域 9a の上縁 19aが、フック要素 7aの上端 17と実質的に重なり合つていてもよい。また、前ウェスト開口弾性域 9aの下縁 20aは、フック要素 7aの上端 17よりも下側（股下域 4の側）に位置している。

[0041] このように、前ウェスト開口弾性域 9aの上縁 19aの、フック要素 7aの上端 17からの離間距離 Dを 0〜30mmにすれば、剛性に関して前ウェスト域 2よりも高いフック要素 7aにより前ウェスト開口画成縁 12a近傍の側縁部 5の変形が抑制されるので、前ゥェスト開口画成縁 12a近傍の側縁部 5が変形してめくれることが防止される。離間距離 Dが 30mmを越えると、フック要素 7aによる前ウェスト開口画成縁 12a近傍の側縁部 5の変形の抑制効果が低下して、めくれが生じ始める。

[0042] なお、前ウェスト開口弾性域 9aの下縁 20aを、フック要素 7aの上端 17よりも下側に位置させることが好ましい。このように構成すれば、前ウェスト開口弾性域 9aの下縁 2 Oaとフック要素 7aの上端 17の間の補強サイドシート 21が、前ウェスト開口弾性域 9a の収縮力により変形してめくれることが防止される。

[0043] 図 3は、本発明の一変形例を示すおむつの斜視図である。この変形例では、縦方向 Yに二つに分割されたフック要素 7aが、縦方向 Yに互いに離間して補強サイドシート 21に取り付けられている。残余の点は図 1に示すおむつと同様であり、詳細な説明は省略する。この構成では、 2つのフック要素 7aの間の領域 30は、その剛性がフック要素 7aが取り付けられている部分の剛性よりも低ぐまたループ要素 7bに止着されていないので、補助弾性要素 28の収縮力により変形する結果、フック要素 7aとループ要素 7bの間に隙間が生じる。このように隙間が生じることにより、おむつを取り外すとき、この領域 30に生じた隙間に、例えば、着用者が指を挿入してループ要素 7bをフック要素 7aから離脱させる操作を容易になすことが可能になる。

[0044] なお、分割したフック要素 7aの間隔は 10〜40mmの範囲にすることが好ましい。間隔が 10mm未満では指を挿入することが困難になる。また、間隔力 Ommを越えるとフック要素 7aの面積が小さくなり、ループ要素 7bに対する十分な係合強度が得られなくなる。

[0045] 以上、実施形態に基づき説明したが、本発明はこれらに限定されず、種々変更して実施することができる。例えば、フック要素 7aを、補強サイドシート 21を介さず、直接前ウェスト域 2の外側カバー 1Bに設けることができる。また、フック要素 7aを感圧性粘着テープに代え、ループ要素 7bをこの粘着テープに接合可能なシートに代えた感圧性粘着テープファスナとすることができる。場合により、メカ-カルファスナ又は感圧性粘着テープファスナを構成する第 1及び第 2ファスユング構成要素を縦方向 Y及び Z又は横方向 Xに複数個に分割してもよい。さらに前後ウェスト開口弾性域 9a, 9 bを、弾性を有する繊維不織布や比較的幅の広!、帯状のゴム材料から構成してもよい。また、図示の実施の形態とは異なり、第 1ファスユング構成要素を後ウェスト域 3 の側縁部 6に、第 2ファスユング構成要素を前ウェスト域 2の側縁部 5にそれぞれ設けることちよい。

[0046] また、図示のように、フック要素 7aを着用者から見て外側を向くように着衣側面 lbに設ける構成に代えて、フック要素 7aが着用者側を向くように身体側面 laに配置することもできる。フック要素 7aを着用者力も見て外側を向く配置は、着用者の違和感を防止するときに有効である。フック要素 7aを着用者側に向ける配置は、着衣や寝具などの傷つきを防止するときに有効である。なお、フック要素 7aを 2分割する変形例を示した力フック要素 7aを 3つ以上に分割することもできる。

[0047] 本発明は、既述した使い捨ておむつの他に、トレユングパンツ、失禁おむつ、おむつカバー（ホルダー）等にも適用可能である。

Claims

請求の範囲

[1] 縦方向、横方向及びウェスト回り方向と、

身体側面及び着衣側面と、

前ウェスト域及び後ウェスト域の一方であって第 1ウェスト開口画成縁を有する第 1 ウェスト域、前記前後ウェスト域の他方であって第 2ウェスト開口画成縁を有する第 2 ウェスト域、及び前記第 1及び第 2ウェスト域の間における股下域と、

前記第 1及び第 2ウェスト域が互いに対向するように前記股下域の仮想横方向中央線に沿って二つに折り重ねられた状態において、前記第 1及び第 2ウェスト開口画成縁に沿い前記ウェスト回り方向へ延びる第 1及び第 2ウェスト開口弾性域とを有するシャーシと、

前記第 1及び第 2ウェスト域の横方向対向側縁部を互いに連結するファスニング手段とを含み、

前記第 1ウェスト開口弾性域が、前記第 1ウェスト開口画成縁に隣接する第 1縁及びその反対側の第 2縁を有し、前記第 2ウェスト開口弾性域が、前記第 2ウェスト開口画成縁に隣接する第 1縁及びその反対側の第 2縁を有し、

前記ファスニング手段が、前記縦方向へ細長く形成され、前記第 1ウェスト開口画成縁の側に位置する第 1端及び前記股下域の側に位置する第 2端を有する第 1ファスユング構成要素と、前記縦方向へ細長く形成され、前記第 2ウェスト開口画成縁の側に位置する第 1端及び前記股下域の側に位置する第 2端を有し、前記第 1ファス二ング構成要素と離脱可能に係合する第 2ファスユング構成要素とから構成される着用物品において、

前記第 1及び第 2ウェスト開口弾性域の前記第 1縁及び第 2縁の少なくとも前記第 1 縁が前記ウェスト回り方向へ一直線に整列するように、前記第 1及び第 2ファスユング構成要素が互いに係合して前記第 1及び第 2ウェスト域の前記横方向対向側縁部が連結された状態において、前記第 2ファスニング構成要素の前記第 1端が、前記第 1 ファスニング構成要素の前記第 1端及び前記第 2ウェスト開口弾性域の前記第 1縁を前記第 2ウェスト開口画成縁の側へ越えて位置することを特徴とする前記物品。

[2] 前記第 1ファスユング構成要素の前記第 1端が、前記第 1ウェスト開口弾性域の前記第 1縁を前記第 1ウェスト開口画成縁の側へ越えて位置する請求項 1に記載の着用物品。

[3] 前記第 1ウェスト開口弾性域の前記第 1縁が、前記第 1ファスニング構成要素の前記第 1端と重なり合い、又は前記第 1端を前記第 1ウェスト開口画成縁の側へ越えて位置する請求項 1に記載の着用物品。

[4] 前記第 1ウェスト開口弾性域の前記第 1縁と、前記第 1ファスニング構成要素の前記第 1端との離間距離が 0〜30mmである請求項 3に記載の着用物品。

[5] 前記第 1ウェスト開口弾性域の前記第 2縁が、前記第 1ファスニング構成要素の前記第 1端よりも前記股下域の側に位置する請求項 3に記載の着用物品。

[6] 前記第 2ファスユング構成要素の前記縦横方向の寸法が、前記第 1ファスユング構成要素のそれらよりも大きい請求項 1〜5のいずれかに記載の着用物品。

[7] 前記第 1ファスユング構成要素が、前記縦方向に複数に分割され、その分割された前記第 1ファスユング構成要素が前記縦方向に離間している請求項 1〜6のいずれかに記載の着用物品。

[8] 前記第 1ファスユング構成要素がフック要素力構成され、前記第 2ファスユング構成要素がループ要素力構成される請求項 1〜7のいずれかに記載の着用物品。

[9] 前記フック要素が、前記着衣側面に取り付けられる請求項 8に記載の着用物品。

[10] 前記第 1ファスニング構成要素が、前記第 1ウェスト域の横方向対向側縁部の実質的に全長にわたって接合された補強サイドシートを介して、前記第 1ウェスト域の横方向対向側縁部に設けられる請求項 1〜9のいずれかに記載の着用物品。

[11] 前記第 1及び第 2ウェスト開口弾性域が、前記第 1及び第 2ウェスト域の前記横方向又は前記ウェスト回り方向の実質的に全長にわたって延びており、前記第 1及び第 2ファスユング構成要素と交差する前記第 1及び第 2ウェスト開口弾性域の部分が実質的に非弹性ィ匕される請求項 1〜10のいずれかに記載の着用物品。

[12] 前記シャーシが、前記身体側面を画成する透液性の身体側ライナと、前記着衣側面を画成する不透液性の外側カバーと、前記身体側ライナと前記外側カバーとの間に介在する吸液性のコアとを含む請求項 1〜： L 1の、ずれかに記載の着用物品。