WO2007129631A1

WO2007129631A1 - 物流用コンテナの搬入出口遮蔽装置

Info

Publication number: WO2007129631A1
Application number: PCT/JP2007/059292
Authority: WO
Inventors: Hiroyuki Nozoe
Original assignee: Eiwa Co., Ltd.
Priority date: 2006-05-02
Filing date: 2007-05-01
Publication date: 2007-11-15
Also published as: JPWO2007129631A1

Abstract

【課題】プラットホームとトラックのコンテナとの間の隙間を密閉して塞ぐことができ、物流用冷蔵庫の搬入出口部から冷気が逃げると共に外気が侵入してコンテナ内を昇温してしまうという不具合を確実に解消できる物流コンテナの搬入出口遮蔽装置を提供する。【解決手段】物流用冷凍冷蔵庫１の搬入出口部１ａに設けたプラットホーム２にトラックのコンテナＣを近接させて積荷の搬入搬出を行なう方式の物流用冷凍冷蔵庫１において、プラットホーム２とトラックのコンテナＣ及び荷台後端部との隙間を遮蔽する弾性チューブ１３製の緩衝体１１を設ける。遮蔽部４を、ガイド板６ａに取り付けられ複数の車輪９でもって前後の支持枠同士を連結するガイドレール１０上を前後動可能にされた可動枠６に固定し、ガイド板６ａに設けられた支軸７でもって緩衝体１１が搬入出口１ａに対して前後斜め方向に揺動できるように取り付ける。

Description

明細書

物流用コンテナの搬入出口遮蔽装置

技術分野

[0001] 本発明は、冷蔵冷凍装置を備えた物流用倉庫等において、保冷車等の運搬用トラックのコンテナ力ゝら積荷の搬入搬出を行なう際に使用する搬入出口の遮蔽装置に関する。

背景技術

[0002] 物流用冷蔵庫と運搬用トラックのコンテナとの間で積荷の搬入搬出を行なう際に、物流用冷蔵庫の搬入出口部力冷気が逃げると共に外気が侵入してコンテナ内を昇温してしまうためこれを防止する必要があった。

[0003] そこで従来は、物流用冷蔵庫の搬入出口部の外方に、トラックのコンテナ部分の外方を覆うことが可能なドックシェルターを設けて粉塵等の侵入を防ぐと共に、トラックのコンテナの後端部を物流用冷蔵庫の搬入出口部のプラットホームにクッション材を取り付けておき、このクッション材にトラックの荷台後端部を当接してトラックを停車させて、積荷の搬入搬出時にトラックの荷台の後端部と前記プラットホーム端部との隙間力も冷気が洩れるのを防止するようにしたものが知られて、る。

[0004] また、複数の細長の板状体をゴム状体で包んで帯状の遮蔽板に形成し、この遮蔽板を蛇腹状に折り畳んで収納容器に収納してプラットホーム上に設置し、トラックの荷台とプラットホームとの間隙を覆うように遮蔽板を掛け渡し、プラットホームとトラックの荷台との隙間力冷気の散逸を防止するようにした装置も提案されている (特許文献 1参照。）。

[0005] 特許文献 1 :特開 2003— 128263号公報

発明の開示

[0006] し力しながら、運搬用トラックの車種によって荷台の形状や高さは異なるうえに、荷物の積載状態によっても荷台の高さは異なってくる。このため、物流用冷蔵庫のブラットホームに設けたクッション材の高さと、プラットホームに到着したトラックの荷台部の高さの間に高低差が生じて確実な当接が不可能となり、積荷の搬入出時にこの高低差部分あるいは荷台後端の凹凸の隙間を通って下方へ冷気が逃げたり、または、この隙間を通って下方の外気や粉塵がコンテナ内に侵入したりするという問題があった。また、単に遮蔽板を設けただけでは、コンテナと物流用冷蔵庫との間の密閉が不十分で、上記従来の問題点を完全に解決して、るとは言ヽ難、。

[0007] 本発明はこれらの問題点を解消し、プラットホームとトラックのコンテナとの間の隙間を密閉して塞ぐことができ、物流用冷蔵庫の搬入出口部から冷気が逃げると共に外気が侵入してコンテナ内を昇温してしまうという不具合を確実に解消できる物流コンテナの搬入出口遮蔽装置を提供することを目的とする。

[0008] そこで本発明の物流用コンテナの搬入出口遮蔽装置は、物流用冷凍冷蔵庫の搬入出口部に設けたプラットホームにトラックのコンテナを近接させて積荷の搬入搬出を行なう方式の物流用冷凍冷蔵庫において、プラットホームとトラックのコンテナ及び荷台後端部との隙間を遮蔽する弾性チューブ製の緩衝体を設けたことを第 1の特徴とする。また、緩衝体が上下及び Z又は前後に移動可能にされていることを第 2の特徴とする。さらに、緩衝体が搬入出口に対して前後斜め方向に揺動可能にされていることを第 3の特徴とする。

図面の簡単な説明

[0009] [図 1]本発明に係る物流用コンテナの搬入出口遮蔽装置の一実施例を示す側面図である。

[図 2]図 1の A— A線断面図である。

[図 3] (a)は緩衝体の一実施例を示す正面図、（b)は (a)の B— B線断面図である。

[図 4]本発明に係る物流用コンテナの搬入出口遮蔽装置の他の実施例を示す側面図である。

[図 5] (a)は図 4の一部断面平面図、（b)は正面図である。

[図 6]搬入出口遮蔽装置の使用状態を示す側面図である。

[図 7] (a)は緩衝体の他の実施例を示す平面図、（b)は正面図である。

[図 8] (a)は緩衝体の正面図、（b)は (a)の A— A線断面図である。

[図 9] (a)は弹¾チューブの平面図、（b)は側面図である。

発明を実施するための最良の形態 [0010] 次に、本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。

実施例 1

[0011] 図 1は本発明に係る物流用コンテナの搬入出口遮蔽装置を備えた物流用冷凍冷蔵庫 1における遮蔽装置の使用状態を示し、 laは物流用冷凍冷蔵庫 1の搬入出口部、 2はプラットホーム、 8は装置の前後に設けられた一対の支持枠である。

[0012] 3は遮蔽装置、 5は遮蔽装置の遮蔽部 4と搬入出口部 laとを被覆して繋ぐキャンバスダクトであり、後述する遮蔽部 4の上下動に応じて自在に移動できるようにキャンバス地等の布で形成されてヽる。

[0013] 図 2に示すように、遮蔽部 4は緩衝体 11を複数個矩形の窓状に組み合わせて形成される。ここで、緩衝体 11は後述するエアチューブ 13を可動枠板 12にボルト 15止め固定して構成されて、る。遮蔽部 4は車輪 9でもって前後の支持枠同士を連結する前後ガイド枠 7とレール 10上を前後動可能にされた可動台車 6の横ガイド枠 6bに固定されており、さらにこの横ガイド枠 6bは可動台車 6の縦ガイド枠 6aに沿って上下に移動できるようにされている。尚、図中 19はコイルスプリングであり、シャフト 19aに押圧されて伸縮して可動台車 6の急激な移動を規制できるようにされている。また、 20 は可動台車 6の上部車輪、 22は停止ランプ、 21は停止ランプに繋がれた安全スイツチである。

[0014] また、遮蔽部 4は左右に 4個のナイロン製車輪 17が取付けられると共に、滑車 18a 、 18a及びワイヤー 18cを介してバランスウェイト 18が連結され、縦ガイド柱 6c上を上下に移動できるようにされている。

[0015] 図 3に示すように、緩衝体 11は、円筒形の風船状に形成されたエアチューブ 13の保護用ゴム板 17を介して背面側をエアチューブ 13円周面に倣った円弧形に形成された内外一対の取付用鉄板 14で挟持して、可動枠板 12にその一端が取付用鉄板 14に溶着されたボルト 15止めして固定して形成されている。尚、図中 13aは空気注入口である。

[0016] 次に本実施例の搬入出口遮蔽装置の使用方法及び作用について説明する。

[0017] 物流用冷凍冷蔵庫 1へ積荷を搬入又は搬出するトラックには、保冷コンテナ Cを荷台に搭載している。図 1に示すように、トラックのコンテナ Cの後端開口部の高さに応じて遮蔽部 4を上下に移動して固定する。そして、可動台車 6をコンテナ C方向に移動させて、遮蔽部 4をコンテナ Cの後端部及びトラックの後端部に密着させる。ここで、遮蔽部 4は風船状に形成されたエアチューブ 13で構成されているので、如何なる形状の荷台後端部であっても密着させることができ、プラットホーム 2とトラックの荷台部との隙間をほぼ完全に覆うことができ、冷気が下方へ逃げるのを防ぐと共に粉塵等が物流用冷凍冷蔵庫 1及びコンテナ C内に侵入するのを確実に防止できる。

実施例 2

[0018] 図 4は本発明の他の実施例に係る物流用コンテナの搬入出口遮蔽装置を備えた物流用冷凍冷蔵庫 1における遮蔽装置を示し、 laは物流用冷凍冷蔵庫 1の搬入出口部、 2はプラットホーム、 8は装置の前後に設けられた左右一対の支持枠である。尚、便宜上、実施例 1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明する。

[0019] 3は遮蔽装置、 5は遮蔽装置 3の遮蔽部 4と搬入出口部 laとを被覆して繋ぐキャンバスダクトであり、後述する遮蔽部 4の上下動に応じて自在に移動できるようにキャンバス地等の布で形成されて、る。

[0020] 図 4乃至図 6に示すように、遮蔽部 4は緩衝体 11を複数個矩形の窓状に組み合わせて形成される。ここで、緩衝体 11は後述する弾性チューブ 13を可動枠板 12にボルト 15止め固定して構成されている。遮蔽部 4はガイド板 6aに取り付けられ複数の車輪 9でもって前後の支持枠 8同士を連結するガイドレール 10上を前後動可能にされた可動枠 6に固定されており、さらにこの可動枠 6に沿って上下に移動できるようにされている。

[0021] また、可動枠 6は、ガイド板 6aに設けられた支軸 7でもって緩衝体 11が搬入出口 la に対して前後斜め方向に揺動できるように取り付けられており、コンテナ Cの傾斜にも対応して緩衝体 11が密着できるようにされている。可動枠 6はガイドローラー 17及び傾斜角度制限ストッパー 17aによって揺動角度を任意に調整できるようにされている

[0022] 尚、図中 19はコイルスプリングであり、シャフト 19aに押圧されて伸縮して可動台車

6の急激な移動を規制できるようにされてヽる。

[0023] また、遮蔽部 4は、滑車 18a、 18a及びチェーン 18b、 18bを介してバランスウェイト 18が連結され、可動枠 6上を上下に移動し所望の位置で停止できるようにされて、る。尚、この上下移動はハンドル 4aを人手によって操作することにより行う。また、可動枠板 12の上部及び下部に突設された昇降制限ストッパー 12aにより昇降範囲が規制される。

[0024] 図 7乃至図 9に示すように、緩衝体 11は、円筒形で中に発砲榭脂製のビーズ 16が充填された弾性チューブ 13を保護用ゴム板 14aを介して背面側を弾性チューブ 13 の円周面に倣った円弧形に形成された一対の取付用鉄板 14で挟持して、可動枠板 12にボルト 15止めして固定して形成されている。尚、図中 13aはビーズ 16を出し入れするファスナー付開口、 13bは空気抜き孔、 13cは縦に配置される弾性チューブ 1 3の保護シートであり、弾性チューブ 13の上端に接着及び縫製して取り付けられている。また、縦に配置される弾性チューブ 13の内部略中央には中仕切り膜 13dが設けられ、充填されたビーズ 16の下方への偏りを規制できるようにされている。

[0025] 次に本実施例の搬入出口遮蔽装置の使用方法及び作用について説明する。

[0026] 物流用冷凍冷蔵庫 1へ積荷を搬入又は搬出するトラックには、保冷コンテナ Cを荷台に搭載している。図 1に示すように、トラックのコンテナ Cの後端開口部の高さに応じて遮蔽部 4を上下に移動して固定する。そして、可動台車 6をコンテナ C方向に移動させて、遮蔽部 4をコンテナ Cの後端部及びトラックの後端部に密着させる。ここで、遮蔽部 4は複数の弾性チューブ 13で構成されているので、如何なる形状の荷台後端部であっても密着させることができ、プラットホーム 2とトラックの荷台部との隙間をほぼ完全に覆うことができ、冷気が下方へ逃げるのを防ぐと共に粉塵等が物流用冷凍冷蔵庫 1及びコンテナ C内に侵入するのを確実に防止できる。

[0027] 尚、本発明は上記実施例に限定されず、種々の応用変形が可能である。例えば、本実施例では遮蔽部を前後及び上下移動可能としているが、上下動のみあるいは前後動のみの構成としても本発明の要旨を逸脱するものではない。また、弾性チューブの取り付けは面ファスナーによるものでも良い。

産業上の利用可能性

[0028] 本発明によれば、以下の優れた効果がある。

(1)物流用冷凍冷蔵庫の搬入出口部とトラックのコンテナとの間を密閉可能な弾性チユーブ製の緩衝体を設けたので、積荷の搬入搬出時に物流用冷凍冷蔵庫やコンテナカもの冷気の散逸を減らして省エネ化が図られると共に、粉塵等が物流用冷蔵庫やコンテナ内に侵入するのを確実に防止することができる。

(2)弾性チューブ製の緩衝体が上下及び Z又は前後に移動可能にされると共に、緩衝体が搬入出口に対して前後斜め方向に揺動可能に設けられているので、プラットホームとトラックのコンテナとの間隙を確実に密閉して塞ぐことができる。

Claims

請求の範囲

[1] 物流用冷凍冷蔵庫の搬入出口部に設けたプラットホームにトラックのコンテナを近接させて積荷の搬入搬出を行なう方式の物流用冷凍冷蔵庫において、プラットホームとトラックのコンテナ及び荷台後端部との隙間を遮蔽する弾性チューブ製の緩衝体を設けたことを特徴とする物流用コンテナの搬入出口遮蔽装置。

[2] 緩衝体が上下及び Z又は前後に移動可能にされていることを特徴とする請求項 1記載の物流用コンテナの搬入出口遮蔽装置。

[3] 緩衝体が搬入出口に対して前後斜め方向に揺動可能にされていることを特徴とする請求項 1又は請求項 2記載の物流用コンテナの搬入出口遮蔽装置。