WO2007122842A1

WO2007122842A1 - スタンガン付き警杖

Info

Publication number: WO2007122842A1
Application number: PCT/JP2007/052390
Authority: WO
Inventors: Takeshi Matsushima
Original assignee: Takeshi Matsushima
Priority date: 2006-04-24
Filing date: 2007-02-09
Publication date: 2007-11-01
Also published as: JP2007292368A

Abstract

誰でも簡単に使用可能で、相手方に十分なダメージを与えることができ、しかも簡単には相手方に奪われることのない護身用の防御具を提供することを課題とする。また、格闘の際にも簡単に破損することがなく、屋外においても使用することができる護身用の防御具を提供することを課題とする。スタンガンの本体２と警杖３とを着脱自在に結合し、前記警杖３の側面に前記スタンガンの電極４を取り付けたことを特徴とするスタンガン付き警杖１により、上記の課題を解決する。

Description

明細書

スタンガン付き警杖

技術分野

[0001] 本発明は、強盗などによる不意の犯罪から、武道の心得がない一般人でも安全に護身できるスタンガン付き警杖に関するものである。

背景技術

[0002] 従来、この種の護身用の防御具としては、一般の警備などに用いられる警棒が知られて、る。警棒は平時にぉ、て警察官のシンボル的な存在として多用されて、るが、防御具としての実用性には乏しいものである。また、警棒より長い警杖も警備用の防御具として知られており、警杖は警棒に較べると防御具としての実用性に優れ、示威行為の警備や暴徒を抑制する際に用いられる。（例えば、特許文献 1参照)。

[0003] さらに、警備用の防御具として近年、女性の間ではスタンガンが痴漢撃退などの手段として広く知られるようになり、スタンガンを携帯する人も増加している。そして、より効果的に暴徒を撃退可能とするスタンガンも提案されている (例えば、特許文献 2参照）

特許文献 1 :特開平 8— 219689号公報

特許文献 2：特開 2002— 115994号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] しかし、単なる警棒であっては、犯罪などの発生に際して相手が刃物やその他の凶器を用いて抵抗したりすると、これを抑制または取り押さえるには不十分であった。また、相手が凶暴な場合には、警棒を使用する側に危険が及ぶことも起こり得る。特に最近では、社会情勢を反映して犯罪が多発、凶悪ィ匕してきており、力かる事態が発生した場合には、これに直面して警備する側の安全を確保するとともに、早期に事態の改善を図ることは緊急の課題でもある。

[0005] また、警棒より長さの長!、警杖にっ、ては、警杖をうまく使、こなすために十分な訓練と技能が必要とされる。誰でも簡単に警杖を上手く使いこなすというわけには行かない。したがって、警杖を用いて防御しょうとしても、下手な使用者では相手方に警杖を奪、取られて逆襲される恐れもあった。

[0006] また、近年、スタンガンは各種のものが市販されて!、るが、、ずれもスタンガンの本体たる筐体は ABS等の合成樹脂材料で成形されており、スタンガンの本体の機械的強度は必ずしも優れたものではない。したがって、防御具がスタンガンであることが暴徒に知られると、暴徒は電極部分を避けてスタンガンの本体に打撃を与えて破壊し、スタンガンの機能を喪失させることもあった。

[0007] また、スタンガンを使用する場合には、一般にスタンガンの先端には突起状の電極力 Sあるため、強い衝撃を伴う暴漢との接触時には電極が破損する可能性があった。

[0008] さらに、一般に巿販されているスタンガンは防水機能を有さないため、屋内での使用に限定され、屋外での使用は保証の限りでな力つた。

[0009] 本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、誰でも簡単に使用可能で相手方に十分なダメージを与えることができ、し力も簡単には相手方に奪われることのない護身用の防御具を提供することを課題とする。また、格闘の際にも簡単に破損することがなぐ屋外においても使用することができる護身用の防御具を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

[0010] 請求項 1記載の発明は、スタンガンの本体と警杖とを結合し、前記警杖に前記スタンガンの電極を取り付けたことを特徴とするスタンガン付き警杖である。

[0011] 請求項 2記載の発明は、請求項 1記載のスタンガン付き警杖において、前記スタンガンの電極が平面または湾曲パネル力もなることを特徴とするものである。

[0012] 請求項 3記載の発明は、請求項 1または 2記載のスタンガン付き警杖において、前記スタンガンの本体と警杖とを着脱自在に結合し、該結合部にシール部材を設けたことを特徴とするものである。

発明の効果

[0013] 請求項 1記載のスタンガン付き警杖によれば、スタンガンの本体と警杖とを結合し、前記警杖に前記スタンガンの電極を取り付けたので、警杖本来の熟練を要する使用方法を習得しない者であっても、簡単に警杖を使用することができる。すなわち、スタンガン付き警杖においては、警杖の先端部を暴漢等の相手に対して突き出し、相手に接触させるだけで電極間に放電を起こさせることができる。それにより相手に強い電気ショックを与え、暴漢を撃退することが可能となる。

[0014] 請求項 2記載のスタンガン付き警杖によれば、前記スタンガンの電極が平面または湾曲パネル力なるので、スタンガンの欠点である防御具としての強度不足を解消するとともに、警杖としても使用できる丈夫な防御具を提供できる。

[0015] 請求項 3記載のスタンガン付き警杖によれば、前記スタンガンの本体と警杖とを着脱自在に結合し、その結合部にシール部材を設けて防水機能を持たせたことから、屋外においても使用することができる。したがって、熊や猿などの害獣に対しても使用することができる。

図面の簡単な説明

[0016] [図 1]本発明に係るスタンガン付き警杖の外観斜視図である。

[図 2]スタンガンの本体と警杖との結合部を示す分解図である。

[図 3]スタンガンの本体の構成を示すブロック図である。

圆 4]警杖の先端側の半部を示す外観斜視図である。

[図 5]同上

発明を実施するための最良の形態

[0017] 以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図 1は本発明に係るスタンガン付き警杖 1の外観を示す斜視図であり、図 2は同スタンガンの本体 2と警杖 3との結合部を示す分解図である。スタンガンは本体と一対の電極力もなるが、本発明に用いるスタンガンにお、ては、巿販されて!/、る汎用のスタンガンの部品をそのまま用いることができる。

[0018] 警杖 3は約 lmの長さの塩ィ匕ビニール製の棒体力なり、スタンガンの本体 2と着脱自在に結合され、警杖 3の側面にはスタンガンの電極 4, 4が取り付けられる。スタンガンの本体 2と警杖 3との結合方法には、雄雌ねじによる結合方法、雄雌テーパー嵌合方法などを採用することができるが、本実施例では雄雌ねじ 5, 6による結合方法を用いている。

[0019] スタンガンの本体 2と警杖 3との結合部にはシール部材 7が設けられる。具体的には断面形状が矩形のラバーリング 7がスタンガンの本体端面 2aと警杖の一端面 3aとの間に配設される。このことによりスタンガンの本体 2と警杖 3との結合部はラバーリング 7によりシールされることになる。なお、ラバーリング 7の形状'材料には、種々の形状' 材料を採用することができる。例えば-トリルゴム製の汎用オーリングを採用することも可能である。

[0020] スタンガンの本体 2の内部には、図 3に示すように電源部たる乾電池 8、直流 Z交流変

たる高周波発生装置 9が備えられている。高周波発生装置 9は乾電池 8からの 3 V程度の直流電圧を数十万 Vのパルス電圧に変換するものであり、スタンガンの性能を左右する重要な装置であるが、本発明に係るスタンガン付き警杖 1におヽては巿販されているスタンガンの本体 2をそのまま利用することができる。

[0021] また、スタンガンの本体 2には安全装置 10および作動スィッチ 11が設けられ、これらのスィッチ類の操作をするための操作片 10a, 11aがスタンガンの本体 2の外面に露出して設けられている。ここで、安全装置 10はスタンガンの作動スィッチ 11を不用意に操作しても誤作動しないようにするためのものであり、通常はロックされ防御が予想される状態に至った場合に解除される。作動スィッチ 11は安全装置 10が解除された状態でオンすることにより、スタンガンの本体 2から一対の電極 4, 4に高周波電圧を印カロするためのものである。

[0022] さらにスタンガンの本体 2の端面のうち、警杖 3と結合される側には高周波発生装置 9からの出力を電極 4に伝えるためのリード線 12が引き出され、その端末にはジョイントプラグ 13が固着されている。

[0023] スタンガンの本体 2と結合される警杖 3は、通常の警杖に較べてやや短くされている。すなわち、本実施例による警杖 3の長さはスタンガンの本体 2の長さ分だけ短くされており、スタンガンの本体 2と警杖 3とを結合した後の長さが、通常の警杖の長さになるように製作されている。このことにより不慣れな使用者であっても支障なく使用できる。

[0024] 警杖 3の側面の先端寄り半部 3bには、スタンガンの電極たる一対の金属パネル 4, 4が設けられている。警杖 3の断面形状は通常丸棒として形成されることから、電極たる金属パネル 4の形状は、図 4に示すように警杖 3に固着された後の形状が警杖の基部 3cの形状と一致するように形成される。具体的には丸棒からなる警杖の先端寄り半部 3bの側面を切欠き、断面形状が直線と円弧力もなる湾曲パネル 4を固着する。湾曲パネル 4の固着方法はエポキシ榭脂等の接着剤を用いて行ってもよヽし、ビス等を用いて機械的に固着してもよい。一対の電極 4, 4にはスタンガンの本体 2から電力を供給するためのリード線 14が接続され、警杖の基部 3c側の端部に引き出されたリード線 14の端末にはジョイントプラグ 15が固着されている。

[0025] なお、電極たる金属パネル 4を警杖の先端側の半部 3bだけに固着したのは、警杖 3 の基本的使用態様は先端を相手方に突き当てて、相手方に電気ショックを与えるものであり、警杖 3の側部に必要以上に長く電極を設ける必要がないからである。もちろん警杖 3の側部の全長にわたって電極を設けてもよいが、製作コストの増大を招来することから、費用対効果の観点力本実施例では警杖 3の側面の先端寄り半部だけに電極 4を固着している。

[0026] 電極の断面形状は直線と円弧力なる湾曲パネル 4に限定されるものではなぐ図 5に示すような断面が矩形の平面パネル 4を用いることもできる。このような平面パネル 4は製作が容易であり低コストで製作できるという利点がある。

[0027] 上述した本実施例によるスタンガン付き警杖 1によれば、警杖本来の熟練を要する使用方法を習得しない者であっても、簡単に警杖を使用することができる。すなわち、スタンガン付き警杖 1においては、警杖の先端部を暴漢等の相手に対して突き出し、相手に接触させるだけで電極 4, 4間に放電を起こさせることができる。それにより相手に強!、電気ショックを与え、暴漢を撃退することが可能となる。

[0028] また、スタンガンの欠点である防御具としての強度不足を解消するとともに、警杖としても使用できる丈夫な防御具を提供できる。すなわち、市販されているスタンガンそのままでは、スタンガンの先端に突起状の電極があるため相手との接触時に電極が破損する可能性がある力本実施例によれば電極としてアルミ板等の金属板を使用したことから、警杖の先端部を暴漢等に何度突き続けても簡単には破損することがない十分な強度を有する。また、警杖 3の先端に近い部位の電極が暴漢等に接触することで暴漢等の動作が止まり、警杖 3の先端を継続して暴漢等に突き続けることが容易となる。そのため警杖本来の威力を倍増させて暴漢等に大きなダメージを与えることが可能となる。また、警杖 3の先端力過半部に取り付けられた長い電極 4, 4に触れると感電するため、暴漢等が警杖を掴んで奪取することが困難となり、継続して暴漠等にダメージを与えることができる。

[0029] さらに、スタンガンの本体 2と警杖 3の結合部にラバーリングのシール 7を設けた水封構造としたことから屋外においても使用することができる。したがって、熊や猿などの害獣に対しても使用することができる。また、スタンガンの本体 2と警杖 3とを簡単に取り外すことができることから、スタンガンの本体 2または警杖 3の、ずれか一方が破損しても、破損した方を交換して防護具としての機能を容易に回復することができる。

[0030] 以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではなぐ種々の変形実施をすることができる。例えば、上記実施例においては、電極としてのパネル 4の断面形状を平面または湾曲形状のものを用いた力パネル 4の断面形状は他の形状、たとえば多角形としてもよい。また、上記実施例では警杖 3として塩ィ匕ビニール製のものを用いたが、警杖の材料は塩ィ匕ビニールに限定されるものではなぐ樫や桜等の天然木材、グラスファイバー、 FRPの他、硬くて軽量な素材であれば如何なる素材であっても使用することができる。

Claims

請求の範囲

[1] スタンガンの本体と警杖とを結合し、前記警杖に前記スタンガンの電極を取り付けたことを特徴とするスタンガン付き警杖。

[2] 前記スタンガンの電極が平面または湾曲パネル力なることを特徴とする請求項 1記載のスタンガン付き警杖。

[3] 前記スタンガンの本体と警杖とを着脱自在に結合し、該結合部にシール部材を設けたことを特徴とする請求項 1または 2記載のスタンガン付き警杖。