JP2009047342A - 刺股 - Google Patents

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Hideto Morishita
秀人 森下
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Abstract

【目的】二股部で相手の首や腕などを地面や壁に押し付けて捕らえた犯罪者に、逆に、二股部や長柄の先端部を握られたときに、犯罪者に強い電気ショックを与えられるようにした刺股を提供する。
【構成】本発明に係る刺股は、長柄の先端に二股部を設け、該二股部または前記長柄の先端部寄りに放電部を設け、該放電部の電極が、長柄に内蔵した電源に開閉スイッチを介して接続してなることを特徴とし、二股部または前記長柄の先端部寄りを握った相手に電気ショックを与えられるように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、刺股、特に、放電部に接触した暴漢などの相手の神経網を強烈に刺激して一時的に身体の制御を利かなくするか、放電(スパーク)による威嚇効果を発揮するスタンガンの機能を備えた刺股に関するものである。
一般に、刺股(刺又)は長柄の先端に二股部を設け、その二股部で激しく抵抗する相手の首や腕などを地面や壁に押し付けて捕らえるための捕道具である。この捕道具は、柄が長く、刃物を持って暴れる犯罪者に距離をおいて対応できる点で安全かつ有効である。この場合、犯罪者に二股部や長柄の先端部を握られ、逆に、刺股を相手に奪われることを防御するため、二股部や長柄の先端部にコイルバネを巻いて握った手に力が入らないように工夫されたものが特開2005−291513により提案されている。
特開2005−291513

しかしながら、暴れる犯罪者と、その犯罪者を捕道しようとする者との間に、大きな腕力の差がある場合や捕道者をして腰が引けてるような場合には、二股部や長柄の先端部にコイルバネが巻かれていても刺股として充分な機能が発揮できない場合もあり得た。
本発明は、上記課題を解消すためのもので、その目的とするところは、二股部で相手の首や腕などを地面や壁に押し付けて捕らえた犯罪者に、逆に、二股部や長柄の先端部を握られたときに、犯罪者などの相手に強い電気ショックを与えて神経網を強烈に刺激して身体の制御を利かなくするか、放電(スパーク)による威嚇効果を発揮するようにした刺股を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る刺股は、長柄の先端に二股部を設け、該二股部または前記長柄の先端部寄りに、長柄に内蔵した電池を電源とする放電部を設けてなることを特徴とし、二股部または前記長柄の先端部寄りを握った相手に強い電気ショックを与えられるように構成した。
また、請求項2に記載の発明に係る刺股は、前記電池が、充電バッテリであることを特徴とし、部屋の隅などに刺股を立て掛けて置くとき、すなわち、不使用時に常に充電しておけるように構成した。
また、請求項3に記載の発明に係る刺股は、前記放電部が、二股部の股間、または長柄の手元部に設けた可動体の可動により放電開始するようになっていることを特徴とし、相手の首や腕などに触れることによって自動的(無意識的)にスイッチが入るか、手元で意識的にスイッチを入れて放電部からの放電が行えるように構成した。
本発明によれば、二股部または前記長柄の先端部寄りを握った相手に強い電気ショックを与えて神経網を強烈に刺激して身体の制御を利かなくするか、放電(スパーク)による威嚇効果を発揮するようにできるため、暴れる犯罪者と、その犯罪者を捕道しようとする者との間に大きな腕力の差がある場合でも、あるいは、捕道しようとする者自身に腰が引けてしまっているような場合でも、犯罪者(被捕道者)を確実に取り押さえることができるという優れた効果を奏するものである。
また、請求項2に記載の発明によれば、部屋の隅などに刺股を立て掛けて置くときに充電器に接続して常時充電しておけば、いざという時に電池切れという情けないことが起こり得ず、常に、犯罪者に安心して立ち向かえることができるという優れた効果を奏するものである。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、取り押さえるために二股部で相手の首や腕などに触れると自動的(無意識的)にスイッチが入るか、手元で意識的にスイッチを入れることにより放電部からの放電が行えるため、犯罪者との間に大きな腕力の差がある場合でも極めて有効であるという優れた効果を奏するものである。
次に、本発明の実施の態様を添付図面に基づいて説明する。図1は本願刺股の正面図、図2(a)、(b)は放電部の説明図、図3は充電スタンドの正面図、図4は開閉スイッチの説明図で、(a)は二股部、(b)は手元部、図5は長柄の伸縮部を示す断面図である。
刺股本体1は、図1の如く、長柄2の先端に二股部3を設けてなる。長柄2は、危険な対象者から距離を保つ一定の長さLを備えている。具体的にはL=2m程度あるとよい。長柄2及び二股部3の材質は、高強度のアルミニウム製で作られるとよい。手元部2′は絶縁性素材(例えばゴム又はプラスチック製)でカバーする構成をとるとよい。長柄2の適所(手元部2′のみに限らない)に鍔体2″を設け、危険な対象者への突きに力が入るようにするとよい。
前記二股部3と長柄2の先端部寄り部位2′は放電部(点模様部分)4になっている。該放電部4は、たとえば、長柄2の先端部寄り部位2aの対向側面に、図2(b)の如く電極4a、4bを放電可能に対向して埋設するか、二股部3の対向側面に、図2(b)の如く、板状の電極4a、4bを放電可能の間隔をあけて巻き付け固定するかし、これら電極4a、4b間で放電(スパーク)させるようにしている。この放電部4は、長柄2に内蔵した電池を電源5とするもので、高電圧(100万ボルト以上)型と、パルス型のものがあるが、いずれを採用してもよい。前記放電部4の放電開始は、前記二股部3の股間又は、長柄2の手元部2′に設けた可動体6の可動により開閉スイッチ7をオンすることにより行われる。
前記電源5は、乾電池でもよいが、充電バッテリを利用し、図3の如く、長柄2の手元部2′を差し込む充電スタンド8と併用するとよい。前記充電バッテリとしてはリチウムイオン充電池式とするとよい。この場合、充電スタンド8に錠(図示せず)を設け、開錠しなければ、刺股本体1を抜くことが出来ないようにすることもある。また、充電スタンド8から刺股本体1を抜くと、刺股本体1の適所に埋めた金属(図示せず)に、充電スタンド8の入口付近に設けたセンサー9が反応して、アラーム(図示せず)を鳴らすように構成してもよい。刺股本体1を学校などに設置する場合において、いたずら防止のために有効である。
前記可動体6は、図4(a)の如く、二股部3の股間3′にバネ9のバネ圧により一部6′を突出させ、この一部(突出部)6′が犯罪者(被捕道者)の身体に触れて押された場合に、可動(バネ圧に抗して没入)により開閉スイッチ7が閉じるようにしている。この開閉スイッチ7は、図4(b)の如く、長柄2の手元部2′に設け、長柄2を持つ手指で可動体6の一部(突出部)6′を押し操作するようにしてもよい。勿論、手元可動体は拳銃の引金のように構成してもよい。
前記開閉スイッチ7は二股部3の股間3′又は長柄2の手元部2′のいずれの場合でもスイッチONにより放電部4を連続して放電させることもあるし、数秒間(たとえば5秒間だけ)連続作動させるようにモード設定することも可能である。この放電時に威嚇のために一定の音響を発するようにしてもよい。図示していないが、オプションで催涙スプレーを装着することも、懐中電灯を装着することも可能である。
前記長柄2は、図5の如く、伸縮部10を設け、一方の長柄2Aを他方の長柄2Bから伸張させたときに、長柄2A内に設置したノッチ片11がバネ12の作用により突出して長柄2Bの端部(段部)に当設するように構成することもある。圧縮するときはノッチ片11をバネ12に抗して手指で押して長柄2A内に没入させれば簡単にでき、保管時は小さくでき、使用時は長く伸ばして使用できるようにすることもある。この伸縮部11は1カ所に限らず、2カ所以上に設けてもよい。
本願刺股1は、たとえば、学校や銀行やデパートやコンビニエンスストアーその他の壁面に立て掛けるように設置し、いざという時に犯罪者(被捕道者)に即時対応できるように設置しておくものとして、産業上の利用可能性は高いものである。
本願刺股の正面図である。 (a)、(b)は放電部の説明図である。 充電スタンドの正面図である。 可動体の説明図で、(a)は二股部、(b)は手元部である。 長柄の伸縮部を示す断面図である。
符号の説明
1 刺股本体
2 長柄
2a 先端部寄り部位
2′ 手元部
2″ 鍔体
3 二股部
4 放電部
4a、4b 電極
5 電源
6 可動体
6′ 一部(突出部)
7 開閉スイッチ
8 充電スタンド
9 センサー
10 伸縮部
11 ノッチ片
12 バネ

Claims (3)

  1. 長柄の先端に二股部を設け、該二股部または前記長柄の先端部寄りに、長柄に内蔵した電池を電源とする放電部を設けてなることを特徴とする刺股。
  2. 前記電池が、充電バッテリであることを特徴とする請求項1に記載の刺股。
  3. 前記放電部が、二股部の股間、または長柄の手元部に設けた可動体の可動により放電開始するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の刺股。
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