WO2007113925A1

WO2007113925A1 - 表示シート、ライザ、エスカレータ及びシート片貼着方法

Info

Publication number: WO2007113925A1
Application number: PCT/JP2006/310589
Authority: WO
Inventors: Nobushige Shigaya
Original assignee: Sekou Center Taiyo Ltd.
Priority date: 2006-04-03
Filing date: 2006-05-26
Publication date: 2007-10-11

Abstract

　本発明は、エスカレータの手摺り部分よりも広いステップ部又はライザ部に貼着され、ステップ部の端部とライザ部とが噛合しても剥がれることのない表示シートを提供することにあり、その表示シートが貼着されたライザ、エスカレータ、及び、その表示シートの貼着方法を提供することを課題とする。本発明は、所定の情報が形成されたシート部材を、ステップ部とライザ部に形成されている櫛目状の複数の凹部の形状の対応するような形状に切断してシート片を形成し、そのシート片をステップ部又はライザ部の凹部底面に貼着することで、ステップ部とライザ部とがエスカレータ内部に収納される際にステップ部の端部とライザ部とが噛合しても凹部底面に貼着された状態のまま剥がれず、切断前のシート部材に形成された情報を認識することができる。

Description

明細書

表示シート、ライザ、エスカレータ及びシート片貼着方法

技術分野

[0001] 本発明は、エスカレータのステップ部又はライザ部に形成される櫛目状の複数の凹部底面に貼着される表示シートに関するものであり、その表示シートを有するライザ、エスカレータに関し、その表示シートを構成するシート片を貼着する方法に関するものである。

背景技術

[0002] 従来、エスカレータの手摺り部分に印刷した特殊シートを貼着して所定の情報を表示したものがあった。さらに、エスカレータの手摺り部分の形状に対応する形状の透明なカバーを設け、所定の情報が形成されたシートをその手摺り部分と透明なカバ一との間に挟み込むものがあった (例えば特許文献 1参照。）

[0003] 特許文献 1 :特開平 07— 206352号公報

[0004] し力しながら、手摺り部分の幅は約 8cmで、多くの情報を表示したり、デザイン性のある情報を表示するには、狭すぎるという問題点があった。また、また、エスカレータは、櫛目状の凹部を複数有するステップ部とライザ部とにより構成されており、ステツプ部の端部とライザ部とが嚙合して、ステップ部とライザ部とがエスカレータ内部に収納される。そのため、ステップ部とライザ部に単に所定の情報を形成した表示シートを貼着してもステップ部の端部とライザ部とが嚙合うことで剥がれてしま、、その剥がれた表示シートが異物としてエスカレータの内部に入り込むことで、運転できなくなるという問題もあった。

発明の開示

[0005] そこで、本発明は、上記実情に鑑み、エスカレータの手摺り部分よりも広いステップ部又はライザ部に貼着され、ステップ部の端部とライザ部とが嚙合しても剥がれることのない表示シートを提供することを目的とする。また、その表示シートが貼着されたラィザ、エスカレータ、及び、その表示シートの貼着方法を提供すること目的とする。

[0006] そこで、本発明の表示シートは、櫛目状の凹部が複数形成されたステップ部とライザ部とを有するエスカレータに貼着される表示シートであって、所定の情報が形成されたシート部材を前記ステップ部又は前記ライザ部の凹部底面の形状に対応する形状となるように切断された複数のシート片により構成され、前記シート片は、切断前の前記シート部材に形成された前記情報が認識可能なように前記ステップ部又は前記ライザ部に貼り着されていることを特徴とする。

[0007] 本発明の表示シートによれば、所定の情報が形成されたシート部材を、ステップ部とライザ部に形成されている櫛目状の複数の凹部の形状の対応するような形状に切断してシート片を形成し、そのシート片をステップ部又はライザ部の凹部底面に貼着することで、ステップ部とライザ部とがエスカレータ内部に収納される際にステップ部の端部とライザ部とが嚙合しても凹部底面に貼着された状態のまま剥がれず、切断前のシート部材に形成された情報を認識することができる。

[0008] 本発明のライザは、前記櫛目状の凹部が複数形成されたライザ部と、前記ライザ部の複数の凹部底面に貼着され、前記ライザ部の凹部底面の形状に対応する形状の複数のシート片とを有し、前記シート片は、所定の情報が形成されたシート部材を前記ライザ部の凹部底面の形状に対応するように切断することで形成され、切断前の前記シート部材に形成された前記情報が認識可能なように、前記ライザ部に貼着されていることを特徴とする。このように前記シート片をライザ部に備えることで、ライザ部からシート片が剥がれず、切断前のシート部材に形成された情報を認識することができるライザとなる。情報伝達可能なライザとなる。

[0009] 本発明のエスカレータは、前記櫛目状の凹部が複数形成されたステップ部とライザ部とを有するエスカレータであって、前記ライザ部の複数の凹部底面に貼着され、前記ライザ部の前記凹部底面の形状に対応する形状の複数のシート片とを有し、前記シート片は、所定の情報が形成されたシート部材を前記ステップ部又は前記ライザ部の凹部底面の形状に対応するように切断することで形成され、切断前の前記シート部材に形成された前記情報が認識可能なように、前記ライザ部の凹部底面に貼着されていることを特徴とする。このように前記シート片をステップ部又はライザ部に備えることで、ステップ部又はライザ部力シート片が剥がれず、切断前のシート部材に形成された情報を認識することができるエスカレータとなり、情報伝達可能なエスカレータとなる。

[0010] 本発明のシート片貼着方法は、所定の情報が形成されたシート部材をエスカレータのステップ部又はライザ部に複数形成された櫛目状の凹部底面の形状に対応する形状に切断してシート片を形成する行程と、前記シート片の形状に対応する形状の板状部材に該シート片を剥離可能に貼着する行程と、前記板状部材に貼着した前記シート片を切断前のシート部材に形成された情報が認識可能なように、前記ステツプ部又は前記ライザ部の凹部底面に貼着する行程と、前記ステップ部又は前記ライザ部の凹部底面に貼着した前記シート部材力前記板状部材を剥離する行程とを有することを特徴とする。

[0011] 本発明のシート片貼着方法によれば、切断されたシート片を板状部材に剥離可能に貼着させた後、エスカレータのステップ部又はライザ部にシート片を貼着させることで、シート片を貼着面である凹部底面に押し込むように貼着することができる。そのため、しわやゆがみが少なぐ早くシート片をステップ部又はライザ部の凹部底面に貼着することができる。

[0012] 本発明は、所定の情報が形成されたシート部材を、ステップ部とライザ部に形成されている櫛目状の複数の凹部の形状の対応するような形状に切断してシート片を形成し、そのシート片をステップ部又はライザ部の凹部底面に貼着することで、ステップ部とライザ部とがエスカレータ内部に収納される際にステップ部の端部とライザ部とが嚙合しても凹部底面に貼着された状態のまま剥がれず、切断前のシート部材に形成された情報を認識することができる。

図面の簡単な説明

[0013] [図 1]本発明の表示シートを備えるエスカレータの一部の一例を示す図である。

[図 2]図 1のエスカレータのステップ部とライザ部とが嚙合する部分を拡大した図である。

[図 3]本発明の表示シートの一例を示す図である。

[図 4]本発明の表示シートの複数のシート片をライザ部の凹部底面に貼着した断面図である。

[図 5]本発明の表示シートをエスカレータのライザ部に貼着した状態を示す図である。 [図 6]本発明のシート片の貼着方法において、シート片と板状部材との関係を示す図である。

[図 7]本発明のシート片の貼着方法において、シート片をライザ部の凹部底面に貼着する行程を示す図である。

発明を実施するための最良の形態

[0014] 以下、本発明の表示シートについて図面を参照しながら説明する。

[0015] 図 1は、本発明の表示シートをライザ部に備えるエスカレータの一例を示す図である。エスカレータ 1は、複数の踏み込み台 10が無端状に連結されたもので、この複数の踏み込み台 10が回転することで、利用者を上層階又は下層階の方向に移動させるものである。この踏み込み台 10は、櫛目状の凹部を複数有するステップ部 11及びライザ部 12とを複数有して、る。

[0016] ステップ部 11は、エスカレータ 1が設置される地面に対してほぼ平行の面を有し、エスカレータ 1を利用する利用者が乗る面の部分である。このステップ部 11は、踏み込み台 10の進行方向前後の方向に櫛目状の凹部が所定の間隔で複数形成されている。そして、ステップ部 11の端部には、ステップ部 11の凹部 110と凹部 110との間に凸部 111が形成されている。この凸部 111は、隣接上方の踏み込み台 10のライザ部 12の凹部と嚙合するように突出している。

[0017] ライザ部 12は、当該ライザ部 12のある踏み込み台 10のステップ部 11から隣接下方の踏み込み台 10のステップ部 11を繋ぐように、当該ライザ部 12のある踏み込み台 1 0のステップ部 11と接続固定され、踏み込み台 10の断面がフの字状に形成される。このライザ部 12にも、踏み込み台 10の進行方向前後の方向に櫛目状の凹部 120が所定の間隔で複数形成されており、凹部 120と凹部 120との間に凸部 121が形成されている。この凹部 120は、上述のように、隣接下方のステップ部 11の端部に突出した凸部 111と、ライザ部 12の凹部 120が嚙合するような間隔で形成されて、る。

[0018] ステップ部 11の凹部 110には、隣接する凸部 111の 2つの壁面との間に挟まれるように凹部底面 115が形成されている。同様に、ライザ部 12の凹部 120にも、隣接する凸部 121の 2つの壁面との間に挟まれるように凹部底面 125が形成されている。このような踏み込み台 10を有するエスカレータ 1は、ステップ部 11の端部の凸部 111とラィザ部 12の凹部 120とが、図 2のように嚙合し、踏み込み台 10のステップ部 11と隣接する踏み込み台 10のステップ部 11とが平坦になるように踏み込み台 10を収納する。

[0019] このとき、このステップ部 11の凹部底面 115は、ライザ部 12の凸部 121と接触せず、また、ライザ部 12の凹部底面 125は、ステップ部 11の凸部 111と接触しないように所定の隙間 Dが形成される。なお、図 1及び図 2のように、ステップ部において、ステップ部 11とライザ部 12との接続部分からステップ部 11の端部までの長さを XI、ステップ部 11の隣接する 2つの凸部 111間の距離、すなわち凹部底面 115の幅を Y1とする。そして、ライザ部 12において、ライザ部 12とステップ部 11との接合部分から隣接する踏み込み台 10のステップ部 11端部までの長さを X2、ライザ部 12の隣接する 2つの凸部 121間の距離、すなわち凹部底面 125の幅を Y2とする。なお、ステップ部 11の凹部底面 115の幅の長さ Y1は、そのステップ部 11の凸部 111の幅よりも長い。同様に、ライザ部 12の凹部底面 125の幅の長さ Y2は、そのライザ部 12の凸部 1 21の幅よりも長い。

[0020] 本発明の表示シートは、上述のようなエスカレータ 1のステップ部 11又はライザ部 1 2に備えられるものである。まず、ライザ部 12に備えられる本発明の表示シートについて説明する。

[0021] 本発明の表示シート 2は、図 3のように、一方主面に所定の情報が形成された厚さが上述した所定の隙間 Dよりも薄い可撓性のシート部材 20を切断して形成された複数のシート片 25により構成される。シート部材 20の厚さは特に限定するものではなく、表示シート 2を備えるエスカレータの機種などによる力隙間 Dは概ね lmmから 2m m程度であるので、例えば lmm以下、好ましくは 0. 2mmから 0. 3mm程度の厚さが好ましい。このシート部材 20の形状は、例えば、ライザ部 12の長さ X2よりも短い長さ Xの 1辺を有している長方形である。この場合、長方形のシート部材 20のもう 1辺は、ライザ部 12の凹部底面 125の幅の長さ Y2とそのライザ部 12の凹部底面 125の数との積により求められる複数の凹部底面 125の幅の総和よりも短い長さとなる。シート部材 20は、このような長方形に限られるものではなぐこの長方形よりも小さい形状のもので有ればよ!、。このシート部材 20の情報が形成された面に対して反対側の面は、ライザ部 12の凹部底面 125に貼着可能となるように、ほぼ全面に粘着層を有している。

[0022] 本発明の表示シート 2を構成し、ライザ部 12の凹部底面 125に貼着されるシート片 25は、上述のようなシート部材 20を切断することで形成される。このとき、シート部材 20は、 X2よりも短い長さ Xの 1辺に隣り合う辺を、ライザ部 12の凹部底面 125の幅 Y 2よりも短くなるような長さ Yに切断し、短冊状のシート片 25を複数形成する。すなわち、シート片 25は、図 3のように、 1辺を長さ X2より短い長さ X(Xく X2)と、長さ Y2より短い長さ Y(Yく Y2)の長方形となる。例えば、 1辺を 5mmから 7mm程度、もう 1辺を 125mmから 300mm程度とした長方形状などが挙げられる。本発明において、ラィザ部 12の凹部底面 125の形状に対応する形状とは、ライザ部 12の凹部底面 125 のみに貼着することができるシート片の形状のことを示し、上述のように、 1辺を長さ X 2より短い長さ X(Xく X2)と、長さ Y2より短い長さ Y(Yく Y2)の長方形、又は、その長方形よりも小さい形状を示す。

[0023] このように切断されたシート片 25は、図 4のように、上述したエスカレータ 1のライザ部 12の凹部底面 115に貼着される。このとき、シート片 25は、情報が形成されたシート部材 20が切断された際に隣接するシート片 25の関係を固定した状態でライザ部 1 2の凹部底面 125に貼着される。すなわち、複数のシート片 25を切断前のシート部材 20と同じ状態になるように並べた際に、その順番を崩さないように、ライザ部 12の凹部底面 125にシート片 25を貼着する。これにより、シート片 25は、切断前のシート部材 20に形成された情報が認識可能なように貼着される。

[0024] 具体的には、シート片 25は、図 3のように「ABCD」という情報が記載されたシート部材 20を長さ X、長さ Yを有する長方形となるように切断して複数形成される。シート片 25をこの大きさに形成することで、ライザ部 12の凹部底面 125に収まる。この複数のシート片 25は、切断前のシート部材 20に形成された情報が認識可能なように貼着されることで、図 5のような、ライザ部 12にシート部材 20が備えられ、本発明の表示シート 2となる。この表示シート 2は、順番を崩さないように貼着されたものである。エス力レータ 1の利用者の目線は、ライザ部 12の凸部 121ではなぐ凹部底面 125に備えられるシート片 25に集中する。したがって、凸部 121が隣接するシート片 25の間に存在していても、ライザ部 12を望める場所力もであれば、貼着された複数のシート片 25 により構成される表示シート 2から、シート片 25を形成する前にシート部材 20に形成された情報を認識することができる。

[0025] 同様に、ステップ部 11の凹部底面 115にも表示シート 2を備えることができる。さらに、エスカレータ 1の上端及び下端にある踏み込み台 10の収納部分には、踏み込み台 10のステップ部 11の凹部 110の形状に対応する図示されない突起が設けられており、ステップ部 11に付着したゴミなどをエスカレータ 1の内部に搬送しないように、この突起と、ステップ部 11の凹部 110が嚙合するように踏み込み台 10がエスカレータ 1 の内部に収納される。この突起とステップ部 11の凹部底面 115も、上述のライザ部 1 2の凹部底面 125とステップ部 11の凸部 111と同様に、 1mmから 2mm程度の隙間を有する。

[0026] このとき、表示シート 2を構成するシート片 25は、エスカレータ 1の収納部分の突起とステップ部 11の凹部底面 115との隙間よりも薄ぐ例えば、ステップ部 11の長さ XI よりも短い長さ Xの 1辺を有している長方形である。この場合、長方形のシート部材 20 のその 1辺に隣り合う 1辺は、ステップ部 11の凹部底面 115の幅の長さ Y1とそのステップ部 11の凹部底面 115の数との積により求められる複数の凹部底面 115の幅の総和よりも短い長さとなる。シート部材 20は、このような長方形に限られるものではなぐこの長方形よりも小さい形状のもので有ればよい。このシート部材 20を長さ XIよりも短い長さ Xを有する 1辺に隣り合う辺を、ステップ部 11の凹部底面 115の幅 Y1よりも短くなるような長さ Yに切断し、短冊状のシート片 25を複数形成する。このシート片 2 5を上述と同様に、ステップ部 11の凹部底面 115に貼着することで、ステップ部 11の凹部底面 115にも本発明の表示シート 2を備えることができる。本発明において、ステップ部 11の凹部底面 115の形状に対応する形状とは、ステップ部 11の凹部底面 11 5のみに貼着することができるシート片の形状のことを示し、上述のように、 1辺を長さ XIより短い長さ X(Xく XI)と、長さ Y1より短い長さ Y(Yく Y1)の長方形、又は、その長方形よりも小さ!/、形状を示す。

[0027] このシート片 25のステップ部 11の凹部底面 115又はライザ部 12の凹部底面 125 への貼着は以下のように行われる。 [0028] この方法は、所定の形状に切断されたシート片 25を板状部材 3に剥離可能に貼着する。この板状部材 3は、図 6のように、切断前のシート部材 20で情報を有している面側のシート片 25の面 26 (情報形成面）、すなわち、粘着層を有する面 27と反対側の面 26とほぼ同じ形状の面 28を有し、シート片 25を貼着するステップ部 11の凹部 11 0又はライザ部 12の凹部 120に入る形状を有する。材質は特に限定されるものではないが、アクリル製の板を加工したものが利用可能である。切断されたシート片 25は、シート片 25の面 26と、板状部材 3の面 28とを向かい合わせるように、板状部材 3に剥離可能に貼着される。このとき、シート片 25の面 26側には、図示しないシート片 25 の面 27に備えられる粘着層よりも弱い粘着力の弱粘層が形成されている。

[0029] そして、図 7のように、シート片 25を剥離可能に貼着させた板状部材 3をシート片 25 を貼着するステップ部 11の凹部 110及びライザ部 12の凹部 120に、凹部底面 115、 125とシート片 25の粘着層を有する面 27とを向かい合わせるように、板状部材 3を押し込む。これにより、ステップ部 11の凹部底面 115又はライザ部 12の凹部底面 125 にシート片 25を貼着することができる。

[0030] その後、板状部材 3をステップ部 11の凹部 110又はライザ部 12の凹部 120から取り出すように、ステップ部 11の凹部底面 115又はライザ部 12の凹部底面 125とは反対の方向に板状部材 3を引っ張る。凹部底面 115、 125と接触しているシート片 25の粘着層を有する面 27の粘着よりも、板状部材 3と接触しているシート片 25の弱粘層を有する面 26の粘着力の方が弱いため、板状部材 3のみが、ステップ部 11の凹部底面 115又はライザ部 12の凹部底面 125から取り出せる。

[0031] このように、板状部材 3を用いて、本発明の表示シート 2を形成することで、しわやゆがみが少なぐ早くシート片 25をステップ部 11の凹部底面 115又はライザ部 12の凹部底面 125に貼着することができる。これにより、シート片 25の貼り替えも作業も容易となる。

[0032] そして、このような表示シート 2は、所定の情報が形成されたシート部材 20を、ステツプ部 11とライザ部 12に形成されて!、る櫛目状の複数の凹部 110、 120の形状の対応するような形状に切断してシート片 25を形成し、そのシート片 25をステップ部 11又はライザ部 12の凹部底面 115、 125に貼着する。このシート片 25は、凹部底面 125 とステップ部 11の凸部 111との隙間 Dよりも薄、ものでありるため、ステップ部 11とラィザ部 12とがエスカレータ 1内部に収納される際にステップ部 11の端部とライザ部 1 2とが嚙合しても、凸部 111、 121に接触することがなぐ凹部底面 115、 125に貼着された状態のまま剥がれない。したがって、切断前のシート部材 20に形成された情報を認識することができる。

[0033] 本発明のライザは、上述のような表示シート 2をライザ部 12の凹部底面 125に備えることで、ライザ部 12からシート片 25が剥がれず、切断前のシート部材 20に形成された情報を認識することができるライザとなる。情報伝達可能なライザとなる。

[0034] そして、本発明のエスカレータは、上述のような表示シート 2をステップ部 11の凹部底面 115又はライザ部 12の凹部底面 125に備えることで、ステップ部 11又はライザ部 12からシート片 25が剥がれず、切断前のシート部材 20に形成された情報を認識することができるエスカレータとなる。すなわち、情報伝達可能なエスカレータとなる。

[0035] 上述した情報としては、特に限定されるものではな、が、文字や図形や記号などの集合体が挙げられ、具体的には、広告などが挙げられる。

[0036] 本発明の表示シート 2は、上述のように、 1つのステップ部 11又はライザ部 12に備えられるものではなぐ 2つ以上のステップ部 11又はライザ部 12に備えられ、切断前のシート部材 20に形成された情報を 2つ以上のステップ部 11又はライザ部 12から認識できるようにしてもよい。例えば、隣接する 3つのライザ部 12の凹部底面 125にシート片 25を備え、 3つ分のライザ部 12によって構成される表示シート 2であってもよい。この場合、シート部材 20は、上述の例に挙げたものよりも、長さ Yが約 3倍とし、そのシート部材 20を、上述のシート片 25と同様の大きさに切断して、隣接するシート片 25 の関係を崩さずに、 3つの踏み込み台 10のライザ部 12の凹部底面 125に備える。これにより、より情報の形成できる領域が大きくなり、より多くの情報を提供することができる。

Claims

請求の範囲

[1] 櫛目状の凹部が複数形成されたステップ部とライザ部とを有するエスカレータに貼着される表示シートであって、

所定の情報が形成されたシート部材を前記ステップ部又は前記ライザ部の凹部底面の形状に対応する形状となるように切断された複数のシート片により構成され、前記シート片は、切断前の前記シート部材に形成された前記情報が認識可能なように前記ステップ部又は前記ライザ部に貼り着されて、ることを特徴とする表示シート

[2] 前記櫛目状の凹部が複数形成されたライザ部と、

前記ライザ部の複数の凹部底面に貼着され、前記ライザ部の凹部底面の形状に対応する形状の複数のシート片とを有し、

前記シート片は、所定の情報が形成されたシート部材を前記ライザ部の凹部底面の形状に対応するように切断することで形成され、切断前の前記シート部材に形成された前記情報が認識可能なように、前記ライザ部に貼着されていることを特徴とするライザ。

[3] 前記櫛目状の凹部が複数形成されたステップ部とライザ部とを有するエスカレータであって、

前記ライザ部の複数の凹部底面に貼着され、前記ライザ部の前記凹部底面の形状に対応する形状の複数のシート片とを有し、

前記シート片は、所定の情報が形成されたシート部材を前記ステップ部又は前記ラィザ部の凹部底面の形状に対応するように切断することで形成され、切断前の前記シート部材に形成された前記情報が認識可能なように、前記ライザ部の凹部底面に貼着されてヽることを特徴とするエスカレータ。

[4] 所定の情報が形成されたシート部材をステップ部又はライザ部に複数形成された櫛目状の凹部底面の形状に対応する形状に切断してシート片を形成する行程と、前記シート片の形状に対応する形状の板状部材に該シート片を剥離可能に貼着する行程と、

前記板状部材に貼着した前記シート片を切断前のシート部材に形成された情報が認識可能なように、前記ステップ部又は前記ライザ部の凹部底面に貼着する行程と、前記ステップ部又は前記ライザ部の凹部底面に貼着した前記シート部材力前記板状部材を剥離する行程とを有することを特徴とするシート片貼着方法。