WO2007102536A1

WO2007102536A1 - 分散ファイル管理システム

Info

Publication number: WO2007102536A1
Application number: PCT/JP2007/054421
Authority: WO
Inventors: Akihito Hayashi
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2006-03-08
Filing date: 2007-03-07
Publication date: 2007-09-13
Also published as: US20090240700A1; JPWO2007102536A1

Abstract

　ネットワーク上の通信量と、各サーバの記憶資源の無駄とを可及的に減少させることを可能とする分散ファイル管理装置またはその方法を提供する。　ユーザが利用する端末と通信回線を介して接続され、電子ファイルを記憶しているファイル記憶手段を備える複数のサーバのいずれかが、前記端末から送信される電子ファイルに関連するユーザの要求を受け付けることにより、当該ユーザの要求に関連する処理を実行し、実行した処理の結果を前記端末に送信する分散ファイル管理システムであって、電子ファイルに関連するユーザの要求を受け付けたアクセス元サーバからの問合せに応じて、当該ユーザの要求に関連する電子ファイルを記憶しているファイル記憶手段を備えるサーバである保持サーバに関連する情報を、前記アクセス元サーバに送信する分散ファイル管理装置を備える。

Description

明細書

分散ファイル管理システム

技術分野

[0001] コンピュータ 'ネットワーク（以下、「ネットワーク」という。）上で分散している電子ファィルを管理するシステムに関する。

背景技術

[0002] ネットワークの活用により、ユーザは自身が使用する端末から、ネットワークを介して他の端末やサーバが保持する電子ファイルにアクセスすることができる。これにより、ネットワーク上で分散している電子ファイルを各端末のユーザが利用することができ、情報の流通が促進され、ユーザが容易に新しレ、情報を取得することを支援してレ、る。

[0003] 従来、ネットワーク上で分散している電子ファイルの効率的な利用および管理に関する技術が提案されてレ、る。

[0004] 例えば、特許文献 1に記載の技術は、各サーバのファイルシステムを統合するスーパーディレクトリを頂点とするツリー構造をした仮想的なファイルシステムをユーザに提示するファイルシステムの管理方法である。この技術によると、ユーザは自身が利用している端末が保持している電子ファイルにアクセスする場合と同様のインターフエースから、他のサーバの電子ファイルにアクセスすることができる。

[0005] また、特許文献 2に記載の技術は、各サーバが保持する 1つの電子ファイルをネットワークに接続された各端末において共同で利用するのではなぐ各サーバが同一の電子ファイルないし電子ファイル群を保持し、各サーバ間で保持している電子フアイルないし電子ファイル群の内容を完全に同期させるメカニズムまたは方法である。特許文献 1 :特開平 5— 250249号公報

特許文献 2：特表平 10— 510413号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0006] し力、しながら、従来の技術は、ネットワーク上を移動する情報量を増加させ、または各サーバの記憶資源の利用に無駄が生じるという問題がある。 [0007] 例えば、特許文献 1に記載の技術によれば、電子ファイルの更新時には、その電子ファイルを保持するサーバにのみ更新処理をすればよぐ効率的といえる。

[0008] し力ながら、他のサーバが保持する電子ファイルの取得時には、そのアクセス毎に、当該電子ファイルの情報をネットワークを介して送信する必要があり、ネットワーク上を移動する情報量が増加する。この問題は、ユーザから頻繁に取得アクセスが発生する電子ファイルの場合、深刻である。

[0009] 他方、例えば、特許文献 2に記載の技術によれば、電子ファイルの取得時にはネットワーク上の通信は端末とサーバとの間のみである。

[0010] しかしながら、同一のファイルを複数のサーバが保持するため、電子ファイルの内容に更新があると逐一全てのサーバに新たな電子ファイルの内容を送信する必要があり、ネットワーク上を移動する情報量が増加する。また、利用頻度の低い電子フアイルまで全てのサーバが保持するため、記憶資源の利用に無駄が生じる。

[0011] 本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、ネットワーク上の通信量と、各サーバの記憶資源の無駄とを可及的に減少させることを可能とする分散フアイル管理装置またはその方法の提供を目的とする。

課題を解決するための手段

[0012] 上記目的を達成するために、本発明に係る分散ファイル管理装置は、ユーザが利用する端末と通信回線を介して接続され、電子ファイルを記憶してレ、るファイル記憶手段を備える複数のサーバのレ、ずれかが、前記端末から送信される電子ファイルに関連するユーザの要求を受け付けることにより、当該ユーザの要求に関連する処理を実行し、実行した処理の結果を前記端末に送信する分散ファイル管理システムであって、電子ファイルに関連するユーザの要求を受け付けたアクセス元サーバからの問合せに応じて、当該ユーザの要求に関連する電子ファイルを記憶しているファイル記憶手段を備えるサーバである保持サーバに関連する情報を、前記アクセス元サーバに送信する分散ファイル管理装置を備える。

[0013] 好ましくは、前記分散ファイル管理装置は、前記サーバの識別情報と、前記サーバが備えるファイル記憶手段が記憶している電子ファイルに関連する情報とを対応付けたファイル所在情報を記憶してレ、るファイル所在記憶手段と、前記アクセス元サーバ力の問合せに応じて、前記ファイル所在情報を参照することにより、前記保持サーバを判断する保持サーバ判断手段と、前記保持サーバ判断手段により判断された前記保持サーバに関連する情報を、前記アクセス元サーバに送信する保持サーバ送信手段とを備える。

[0014] また、前記分散ファイル管理システムは、さらに、複数のサーバを備え、前記各サーバは、前記端末に入力された前記ユーザの要求を受け付ける要求受付手段と、前記保持サーバ送信手段により送信された前記保持サーバに関連する情報を受信する保持サーバ受信手段と、前記保持サーバ受信手段が受信した前記保持サーバに関連する情報に基づいて、前記ユーザの要求に関連するアクセス先を判断するァクセス先判断手段と、前記アクセス先判断手段により判断された前記アクセス先に、前記ユーザの要求に関連する処理を要求する処理要求手段と、前記処理要求手段が要求した前記アクセス先における処理の結果を、前記アクセス先から取得する結果取得手段と、前記結果取得手段が取得した結果を前記端末に送信する結果送信手段とを備える。

[0015] さらに、前記各サーバは、さらに、前記アクセス先判断手段により判断された前記ァクセス先の全てから、前記結果取得手段が前記ユーザの要求に関連する処理の結果を取得した場合に、前記ユーザの要求に関連する処理が完了したと判断する完了判断手段を備え、前記結果送信手段は、前記完了判断手段が前記ユーザの要求に関連する処理が完了したと判断した場合に、前記ユーザの要求に係る処理の結果を言 U 己端末に送信する。

[0016] さらに、前記各サーバは、さらに、前記完了判断手段が前記ユーザの要求に関連する処理が完了したと判断した場合に、前記ユーザの要求に関連して書込処理が行われたアクセス先に関連する情報および電子ファイルに関連する情報を、前記分散ファイル管理装置に通知する完了通知手段を備え、前記分散ファイル管理装置は、さらに、前記完了通知手段から取得したアクセス先に関連する情報および電子フアイルに関連する情報により、前記ファイル所在情報を更新する所在情報更新手段を備る。

[0017] このように、分散ファイル管理装置が、電子ファイルの所在を記憶している。そのため、サーバは、分散ファイル管理装置に問い合わせることにより、ユーザの要求に係る電子ファイルを保持するサーバを判断することができる。

[0018] 従って、ユーザは、いずれのサーバがどの電子ファイルを保持しているかを意識することなぐ所望の電子ファイルを取得することが可能となる。また、異なるサーバに保持されてレ、る電子ファイルにつレ、てユーザが更新する要求をした場合、その電子ファィルの内容について、サーバ間で同期をとることが可能となる。

[0019] さらに好ましくは、前記分散ファイル管理装置は、さらに、保持サーバ判断手段が、前記ユーザの要求が電子ファイルの書込要求であり、かつ、保持サーバがあると判断した場合に、当該保持サーバに、当該保持サーバが備える前記ファイル記憶手段をロックさせる指示を送信するロック指示送信手段を備える。

[0020] また、前記分散ファイル管理装置は、さらに、前記完了通知手段から通知を受けた場合に、ロック指示送信手段が指示を送信した前記保持サーバに、当該保持サーバが備える前記ファイル記憶手段のロックを解除させる指示を送信するロック解除送信手段を備える。

[0021] このように、ユーザの要求が電子ファイルの書込である場合、その電子ファイルの書き込み先となるサーバが備えるファイル記憶手段をロックする。これにより、異なるサーバに保持されている電子ファイルの内容に関する、サーバ間での同期の精度をより向上させることが可能となる。

[0022] さらに好ましくは、前記アクセス先判断手段は、前記ユーザの要求が電子ファイルの取得要求であり、かつ、前記アクセス元サーバが備える前記ファイル記憶手段が前記ユーザの要求に関連する電子ファイルを記憶しておらず、かつ、前記保持サーバ受信手段が受信した前記保持サーバに関連する情報に前記サーバの識別情報が含まれている場合に、当該保持サーバに関連する情報により示されるサーバを前記ユーザの要求に関連する電子ファイルの取得に係るアクセス先と判断し、前記ァクセス元サーバが備えるファイル記憶手段を前記ユーザの要求に関連する電子ファイルの書込に係るアクセス先と判断する第 1判断部を備える。

[0023] また、前記各サーバは、さらに、電子ファイルを前記電子ファイル記憶手段に書き込み、書き込みが終了した後に前記結果取得手段に書込みの終了を通知する書込手段を備え、前記処理要求手段は、前記第 1判断部がアクセス先を判断した場合に

、前記保持サーバに関連する情報により示されるサーバに前記ユーザの要求に関連する電子ファイルの送信を要求するとともに、前記アクセス元サーバが備える書込手段に前記ユーザの要求に関連する電子ファイルの書込を要求し、前記結果取得手段は、前記ユーザの要求に関連する処理の結果として、前記保持サーバに関連する情報により示されるサーバから前記ユーザの要求に関連する電子ファイルを取得するとともに、前記アクセス元サーバが備える書込手段から当該電子ファイルの書込終了の通知を取得し、前記完了判断手段は、前記結果取得手段が前記ユーザの要求に関連する電子ファイルを取得し、かつ、前記書込終了の通知を取得した場合に、前記ユーザの要求に関連する処理が完了したと判断し、前記結果送信手段は、前記完了判断手段が前記ユーザの要求に関連する処理が完了したと判断した場合に、前記結果取得手段が取得した前記ユーザの要求に関連する電子ファイルを前記端末に送信する。

[0024] さらに、前記完了通知手段は、前記完了判断手段が前記ユーザの要求に関連する処理が完了したと判断した場合に、前記アクセス元サーバに関連する情報、および、前記結果取得手段が取得した電子ファイルに関連する情報を前記分散ファイル管理装置に通知し、前記所在情報更新手段は、前記完了通知手段から取得した前記アクセス元サーバに関連する情報、および、電子ファイルに関する情報を対応付けて前記ファイル所在記憶手段に格納することにより、前記ファイル所在情報を更新する

[0025] このように、ユーザが取得しょうとする電子ファイルを、ユーザがアクセスしたサーバが所持していない場合に、ユーザがアクセスしたサーバは、その電子ファイルを他のサーバから取得し、その後に自身が備えるファイル記憶部に格納する。そのため、各サーバが重複して保持する電子ファイルはユーザからアクセスがあった電子フアイノレに限られる。従って、各サーバの記憶資源の無駄を可及的に減少させることが可能となる。

[0026] また、上記のようにユーザが一度取得した電子ファイルは、ユーザがそのときァクセスしたサーバにより保持される。そのため、ユーザが同一の電子ファイルを同一のサーバから再度取得しょうとする場合、そのサーバは自身が保持する電子ファイルをュ一ザに提供できる。そのため、ネットワーク上を移動する情報量を減少させることが可能となり、また、以前に取得されたことがある電子ファイルについては速やかにユーザに提供することが可能となる。

[0027] さらに好ましくは、前記アクセス先判断手段は、前記ユーザの要求が電子ファイルの書込要求であり、かつ、前記保持サーバ受信手段が受信した前記保持サーバに関連する情報に前記サーバの識別情報が含まれてレ、る場合に、前記アクセス元サーバが備えるファイル記憶手段および当該保持サーバに関連する情報により示されるサーバを前記ユーザの要求に関連する電子ファイルの書込に係るアクセス先と判断する第 2判断部を備える。

[0028] また、前記各サーバは、さらに、電子ファイルを前記電子ファイル記憶手段に書き込み、書き込みが終了した後に前記結果取得手段に書込みの終了を通知する書込手段を備え、前記処理要求手段は、前記第 2判断部がアクセス先を判断した場合に、前記保持サーバに関連する情報により示されるサーバと前記アクセス元サーバが備える書込手段とに前記ユーザの要求に関連する電子ファイルの書込を要求し、前記結果取得手段は、前記ユーザの要求に関連する処理の結果として、前記保持サーバに関連する情報により示されるサーバと前記アクセス元サーバが備える書込手段とから書込終了の通知を取得し、前記完了判断手段は、前記結果取得手段が前記保持サーバと前記アクセス元サーバが備える書込手段とから書込終了の通知を取得した場合に、前記ユーザの要求に関連する処理が完了したと判断し、前記結果送信手段は、前記完了判断手段が前記ユーザの要求に関連する処理が完了したと判断した場合に、書込処理の終了を前記端末に送信する。

[0029] さらに、前記完了通知手段は、前記完了判断手段が前記ユーザの要求に関連する処理が完了したと判断した場合に、前記ユーザの要求に係る電子ファイルに関連する情報、前記アクセス元サーバに関連する情報、および、前記保持サーバに関連する情報を、前記分散ファイル管理装置に通知し、前記保持情報更新手段は、前記完了通知手段から取得する前記ユーザの要求に係る電子ファイルに関連する情報、前記アクセス元サーバに関連する情報、および、前記保持サーバに関連する情報を対応付けて前記ファイル所在記憶手段に格納することにより、前記ファイル所在情報を更新する。

[0030] このように、ユーザの要求が電子ファイルの書込である場合、ユーザの要求を受けたサーバは、分散ファイル管理装置に問い合わせることにより、その電子ファイルを保持するサーバをアクセス先と判断する。また、ユーザの要求を受けたサーバは、自身が備えるファイル記憶手段をもアクセス先と判断する。

[0031] そして、これらアクセス先となるファイル記憶手段やアクセス先となるサーバが備えるファイル記憶手段に、電子ファイルを書き込む。

[0032] そのため、同一の電子ファイルを保持しているサーバ間において、その電子フアイルの内容の同期をとることが可能となる。また、ユーザは、電子ファイルを書き込む要求をする際に、このような同期について意識する必要がなぐ利便性が向上する。さらに、アクセス先となったサーバがユーザからその電子ファイルの取得要求を受けた場合に、アクセス先となったサーバは速やかにその電子ファイルをユーザに提供することが可能となる。

[0033] さらに好ましくは、前記アクセス先判断手段は、前記ユーザの要求が電子ファイルの書込要求であり、かつ、前記保持サーバ受信手段が受信した前記保持サーバに関連する情報に前記サーバの識別情報が含まれてレ、なレ、場合に、前記アクセス元サーバが備えるファイル記憶手段を前記ユーザの要求に関連する電子ファイルの書込に係るアクセス先と判断する第 3判断部を備える。

[0034] また、前記各サーバは、さらに、電子ファイルを前記電子ファイル記憶手段に書き込み、書き込みが終了した後に前記結果取得手段に書込みの終了を通知する書込手段を備え、前記処理要求手段は、前記第 3判断部がアクセス先を判断した場合に、前記アクセス元サーバが備える書込手段に前記ユーザの要求に関連する電子ファィルの書込を要求し、前記結果取得手段は、前記ユーザの要求に関連する処理の結果として、前記アクセス元サーバが備える書込手段から書込終了の通知を取得し、前記完了判断手段は、前記結果取得手段が前記アクセス元サーバが備える書込手段から書込終了の通知を取得した場合に、前記ユーザの要求に関連する処理が完了したと判断し、前記結果送信手段は、前記完了判断手段が前記ユーザの要求に関連する処理が完了したと判断した場合に、書込処理の終了を前記端末に送信する。

[0035] さらに、前記完了通知手段は、前記完了判断手段が前記ユーザの要求に関連する処理が完了したと判断した場合に、前記ユーザの書込要求に係る電子ファイルに関連する情報、および、前記アクセス元サーバに関連する情報を、前記分散ファイル管理装置に通知し、前記保持情報更新手段は、前記完了通知手段から取得する前記ユーザの要求に係る電子ファイルに関連する情報、および、前記アクセス元サーバに関連する情報を対応付けて前記ファイル所在記憶手段に格納することにより、前記ファイル所在情報を更新する。

[0036] このように、保持してレ、るサーバが存在しなレ、電子ファイルを書き込む要求をユーザから受けた場合、ユーザの要求を受けたサーバは、自身のファイル記憶手段に書き込む。また、ユーザの要求を受けたサーバは、新たな電子ファイルの自身が保持していることを分散ファイル管理装置に通知する。

[0037] そのため、ユーザがその電子ファイルを取得する要求を当該サーバに送信した場合には、当該サーバは速やかにその電子ファイルをユーザに提供することができる。また、他のサーバがその電子ファイルを取得する要求をユーザから受け付けた場合であっても、そのサーバは電子ファイル管理装置に問い合わせることにより、その電子ファイルをユーザに提供することが可能となる。

[0038] なお、本発明は、このような特徴的な手段を備える分散ファイル管理装置およびサーバから構成される分散ファイル管理システムとして実現することができるだけでなく、分散ファイル管理システムに含まれる特徴的な手段をステップとする分散ファイル管理方法として実現したり、分散ファイル管理システムに含まれる特徴的な手段としてコンピュータを機能させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、 CD— ROM (Compact Disc-Read Only Memory)等の記録媒体やインターネット等の通信ネットワークを介して流通させることができる。発明の効果

[0039] 本発明によると、ユーザは、いずれのサーバがどの電子ファイルを保持しているかを意識することなぐ所望の電子ファイルを取得することが可能となる。 [0040] また、異なるサーバに保持されてレ、る電子ファイルにつレ、てユーザが更新する要求をした場合、その電子ファイルの内容について、サーバ間で同期をとることが可能となる。

[0041] さらに、各サーバが重複して保持する電子ファイルはユーザからアクセスがあった電子ファイルに限られるため、各サーバの記憶資源の無駄を可及的に減少させることが可能となる。

[0042] さらに、ユーザが同一の電子ファイルを同一のサーバから再度取得しょうとする場合、そのサーバは自身が保持する電子ファイルをユーザに提供できるため、ネットヮ一ク上を移動する情報量を減少させることが可能となり、また、以前に取得されたこと力 Sある電子ファイルについては速やかにユーザに提供することが可能となる。

図面の簡単な説明

[0043] [図 1]図 1は、本実施の形態に係る分散ファイル管理システムの構成の概要を示す図である。

[図 2]図 2は、本実施の形態に係る各サーバが備えるファイル記憶部が記憶している電子ファイル情報に共通する電子ファイルのパスの例を示す図である。

[図 3]図 3は、本実施の形態に係るサーバ Aが備えるファイル記憶部が記憶している電子ファイル情報の例を示す図である。

[図 4]図 4は、本実施の形態に係るサーバ Bが備えるファイル記憶部が記憶している電子ファイル情報の例を示す図である。

[図 5]図 5は、本実施の形態に係るサーバ Cが備えるファイル記憶部が記憶している電子ファイル情報の例を示す図である。

[図 6]図 6は、本実施の形態に係る分散ファイル管理装置および各サーバが備える機能的構成を示すブロック図である。

[図 7]図 7は、保持サーバ記憶部が記憶している管理サーバ情報の例を示す図である。

[図 8]図 8は、保持サーバ記憶部が記憶している保持サーバ情報の例を示す図である。

[図 9]図 9は、ユーザが端末からファイル取得要求を送信した場合に、本実施の形態に係る分散ファイル管理システムを構成する各装置において実行される処理および各装置間で送受信される情報の一例を示すタイムチャートである。

[図 10]図 10は、ユーザが端末からファイル書込要求を送信した場合に、本実施の形態に係る分散ファイル管理システムを構成する各装置において実行される処理および各装置間で送受信される情報の一例を示すタイムチャートである。

[図 11]図 11は、端末 aを利用するユーザがサーバ Aにファイル aの取得要求を送信した場合のタイムチャートである。

園 12]図 12は、端末 aを利用するユーザがサーバ Aにファイル eの取得要求を送信した場合のタイムチャートである。

園 13]図 13は、端末 aを利用するユーザがサーバ Aにファイル eの取得要求を送信した場合の処理を実行した後に、サーバ Aが備えるファイル記憶部が記憶してレ、る電子ファイル情報を示す図である。

[図 14]図 14は、端末 aを利用するユーザがサーバ Aにファイル eの取得要求を送信した場合の処理を実行した後に、保持サーバ記憶部が記憶している保持サーバ情報を示す図である。

園 15]図 15は、端末 aを利用するユーザがサーバ Aにファイル gの取得要求を送信した場合のタイムチャートである。

[図 16]図 16は、端末 aを利用するユーザがサーバ Aにファイル gの書込要求を送信した場合のタイムチャートである。

園 17]図 17は、端末 aを利用するユーザがサーバ Aにファイル gの書込要求を送信した場合の処理を実行した後に、サーバ Aが備えるファイル記憶部が記憶してレ、る電子ファイル情報を示す図である。

[図 18]図 18は、端末 aを利用するユーザがサーバ Aにファイル gの書込要求を送信した場合の処理を実行した後に、保持サーバ記憶部が記憶している保持サーバ情報を示す図である。

園 19]図 19は、端末 aを利用するユーザがサーバ Aにファイル bの更新要求を送信した場合のタイムチャートである。

[図 20]図 20は、端末 aを利用するユーザがサーバ Aにファイル bの更新要求を送信した場合の処理を実行した後に、サーバ Aが備えるファイル記憶部が記憶してレ、る電子ファイル情報を示す図である。

園 21]図 21は、端末 aを利用するユーザがサーバ Aにファイル bの更新要求を送信した場合の処理を実行した後に、保持サーバ記憶部が記憶している保持サーバ情報を示す図である。

園 22]図 22は、端末 aを利用するユーザがサーバ Aにファイル aの更新要求を送信した場合のタイムチャートである。

園 23]図 23は、端末 aを利用するユーザがサーバ Aにファイル aの更新要求を送信した場合の処理を実行した後に、サーバ Aが備えるファイル記憶部が記憶してレ、る電子ファイル情報を示す図である。

[図 24]図 24は、端末 aを利用するユーザがサーバ Aにファイル aの更新要求を送信した場合の処理を実行した後に、サーバ Bが備えるファイル記憶部が記憶している電子ファイル情報を示す図である。

園 25]図 25は、端末 aを利用するユーザがサーバ Aにファイル aの更新要求を送信した場合の処理を実行した後に、保持サーバ記憶部が記憶している保持サーバ情報を示す図である。

[図 26]図 26は、端末 aを利用するユーザがサーバ Aにファイル dの書込要求を送信した場合のタイムチャートである。

[図 27]図 27は、端末 aを利用するユーザがサーバ Aにファイル dの書込要求を送信した場合の処理を実行した後に、サーバ Aが備えるファイル記憶部が記憶してレ、る電子ファイル情報を示す図である。

[図 28]図 28は、端末 aを利用するユーザがサーバ Aにファイル dの書込要求を送信した場合の処理を実行した後に、サーバ Bが備えるファイル記憶部が記憶している電子ファイル情報を示す図である。

[図 29]図 29は、端末 aを利用するユーザがサーバ Aにファイル dの書込要求を送信した場合の処理を実行した後に、サーバ Cが備えるファイル記憶部が記憶している電子ファイル情報を示す図である。

[図 30]図 30は、端末 aを利用するユーザがサーバ Aにファイル dの書込要求を送信した場合の処理を実行した後に、保持サーバ記憶部が記憶している保持サーバ情報を示す図である。

[図 31]図 31は、ユーザが利用する端末に接続されたモニタに表示される、ユーザが特定のファイルに対する要求を入力するための画面の例を示す図である。

園 32]図 32は、ユーザがファイル aの取得要求を指示した場合に、ユーザが利用する端末に接続されたモニタに表示される結果の例を示す図である。

園 33]図 33は、ユーザがファイル aの更新要求を指示した場合に、ユーザが利用する端末に接続されたモニタに表示される結果の例を示す図である。

符号の説明

10 分散ファイル管理装置

15、 50 通信回線

20、 30、 40 サーバ

25、 35、 45 ファイル記憶部

60、 65 i

71 要求受付部

73 アクセス先判断部

75 書込ファイル保持部

77 ファイル記憶制御部

79 アクセス先問合部

81 アクセス先受信部

83 処理要求部

85 結果取得部

87 完了判断部

89 完了通知部

91 結果送信部

100 保持サーバ記憶部

102 問合受付部

104 保持サーバ判断部 106 アクセス先応答部

108 通知受付部

110 保持情報更新部

112 制御指示送信部

発明を実施するための最良の形態

[0045] 以下に、図面を参照しながら、本発明に係る分散ファイル管理装置の一実施の形態について説明する。

[0046] 図 1は、本実施の形態に係る分散ファイル管理システムの構成の概要を示す図である。ユーザは、端末を利用して、サーバに電子ファイルに関連する要求を送信し、また、ユーザの要求に応じてサーバおよび分散ファイル管理装置において処理された結果を取得する。

[0047] 本実施の形態に係る分散ファイル管理システムは、ユーザが利用する端末と通信回線を介して接続され、電子ファイルを記憶してレ、るファイル記憶部を備える複数のサーバのいずれかが、前記端末から送信される電子ファイルに関連するユーザの要求を受け付けることにより、当該ユーザの要求に関連する処理を実行し、実行した処理の結果をユーザが利用する端末に送信するシステムの一例である。

[0048] 本実施の形態に係る分散ファイル管理システムは、分散ファイル管理装置 10と、サーバ A20、サーバ B30およびサーバ C40と、端末 a60および端末 b65とから構成される。

[0049] 本実施の形態に係る分散ファイル管理装置 10は、複数のサーバ 20、 30、 40におレ、て記憶保持されている電子ファイルに関する情報を管理する装置であり、電子ファィルに関連するユーザの要求を受け付けたアクセス元サーバからの問合せに応じて、保持サーバに関連する情報を、前記アクセス元サーバに送信する装置の一例である。

[0050] ここで、保持サーバは、ユーザの要求に関連する電子ファイルを記憶しているフアイル記憶部 25、 35、 45を備えるサーバをいう。

[0051] 分散ファイル管理装置 10は、サーバ A20とサーバ B30とサーバ C30とを管理対象とし、サーバ A20において記憶保持されている電子ファイルに関する情報と、サーバ B30において記憶保持されている電子ファイルに関する情報と、サーバ Cにおいて記憶保持されている電子ファイルに関する情報とを管理する。

[0052] 通信回線 15は、分散ファイル管理装置 10と、各サーバ 20、 30および 40とを接続する通信回線であり、例えば、 LAN (Local Area Network)や WAN (Wide Ar ea Network)である。

[0053] サーバ A20は、ユーザが利用する各端末 60、 65や他のサーバ 30、 40から電子フアイルに関連する要求を受ける装置である。サーバ A20は、要求を受け付けると必要に応じて分散ファイル管理装置 10と連携して、受け付けた要求を処理し、処理した結果を要求の送信元に送信する。

[0054] サーバ A20は、電子ファイルを記憶しているファイル記憶部 25を備える。

[0055] また、サーバ B30、およびサーバ C40も、同様の機能を備え、それぞれ、フアイノレ記憶部 35、およびファイル記憶部 45を備える。

[0056] ここで、本実施の形態に係る各ファイル記憶部 25、 35、 45が記憶している電子ファィルに係るファイル構造の例について図 2を参照して説明し、また、各ファイル記憶部 25、 35、 45が記憶している電子ファイルの具体例を、図 3から図 5を参照して説明する。

[0057] 図 2は、本実施の形態に係る各サーバが備えるファイル記憶部が記憶している電子ファイルに共通のフォルダ構成の例を示す図である。分散ファイル管理装置 10の管理に係る電子ファイルが各サーバに保持される場合、各サーバは、予め定められた共通のフォルダ構成に従って保持する。

[0058] ユーザは、端末 60または 65を利用して、本図に示すような予め定められた共通のフォルダ構成を示すパスにより電子ファイルを特定し、特定した電子ファイルに関連する要求を各サーバ 20、 30、 40のいずれ力例えば、各端末 60、 65に予め設定されているサーバに送信する。

[0059] ここで、「電子ファイルに関連する要求」には、電子ファイルを取得する要求である取得要求と、電子ファイルを書き込む要求である書込要求とがある。書込要求には、既存の電子ファイルを更新する要求と、新たな電子ファイルを格納する要求とを含む [0060] 本図に示す各電子ファイルは、フォルダ名「/data」に関連するフォルダを頂点とする相対パスにより特定される。

[0061] フォルダ名力 S「/data」であるフォルダは、その直下に、ファイル名が「a」である電子フアイノレと、ファイル名力 S「b」である電子ファイルと、ファイル名力 S「d」である電子フアイルと、ファイル名力 S「g」である電子ファイルと、フォルダ名力 S「_c」であるフォルダとを有する。

[0062] フォルダ名力 S「c」であるフォルダは、直下に、ファイル名力 S「e」である電子ファイルと

、ファイル名が「f」である電子ファイルとを有する。

[0063] ここで、「電子ファイル」には、電子ファイルの実体となる情報の他、ファイル名ゃファィルの更新日時等というファイルの属性情報を含み、以下においても同様である。

[0064] また、以下単に「ファイル x」とレ、う場合、ファイル名が「x」である電子ファイルをさす

。また、単に「フォルダ x」という場合、フォルダ名力 x」であるフォルダをさす。

[0065] 図 3は、本実施の形態に係るサーバ A20が備えるファイル記憶部 25が記憶している電子ファイル情報 25aの例を示す図である。本図は、本実施の形態に係るファイル記憶部 25が「ファイル a」と、「ファイル b」とを記憶している例を示す。

[0066] 図 4は、本実施の形態に係るサーバ B30が備えるファイル記憶部 35が記憶している電子ファイル情報 35aの例を示す図である。本図は、本実施の形態に係るファイル記憶部 35が「ファイル a」と、「ファイルのと、「ファイル e」とを記憶している例を示す。

[0067] 図 5は、本実施の形態に係るサーバ C40が備えるファイル記憶部 45が記憶している電子ファイル情報 45aの例を示す図である。本図は、本実施の形態に係るファイル記憶部 45が「ファイル d」を記憶してレ、る例を示す。

[0068] ここで、図 1の説明に戻る。

[0069] 通信回線 50は、各サーバ 20、 30、 40と、各端末 60、 65を接続する通信回線であり、例えば、 LANや WAN等である。

[0070] 端末 a60は、ユーザが利用する端末である。端末 a60は、電子ファイルに関連するユーザの要求を受け付けると、その要求を各サーバ 20、 30、 40のいずれかに送信する。また、端末 a60は、要求を送信したサーバから結果を取得すると、取得した結果をモニタに表示する等により、取得した結果をユーザに提供する。端末 b65も同様の機能を備える。

[0071] 以上のように、予め定められたファイル構成により示される各ファイルが複数のサーバに分散保持されており、ユーザが所望の電子ファイルを保持していないサーバにアクセスした場合であっても、分散ファイル管理装置 10は、その電子ファイルに係るユーザの要求の処理を可能とする。

[0072] このような処理を可能とするために各装置が備える機能的構成について、図 6を参照して説明する。

[0073] 図 6は、本実施の形態に係る分散ファイル管理装置 10および各サーバ 20 (30、 40 )が備える機能的構成を示すブロック図である。

[0074] まず、サーバ A20は、ファイル記憶部 25と、要求受付部 71と、アクセス先判断部 73 と、書込ファイル保持部 75と、ファイル記憶制御部 77と、アクセス先問合部 79と、ァクセス先受信部 81と、処理要求部 83と、結果取得部 85と、完了判断部 87と、完了通知部 89と、結果送信部 91とを備える。

[0075] ファイル記憶部 25は、図 3を参照して説明したため、ここでの説明は省略する。

[0076] 要求受付部 71は、通信回線 50を介してユーザが利用する端末 60、 65からの要求を受け付け、また、通信回線 15を介して他のサーバ 30、 40からの要求を受け付ける部位である。すなわち、要求受付部 71は、端末に入力されたユーザの要求を受け付ける要求受付手段の一例である。

[0077] アクセス先判断部 73は、要求受付部 71が受け付けた要求に応じたアクセス先を判断する部位であり、後述する保持サーバ受信手段の一例であるアクセス先受信部 81 が受信した保持サーバに関連する情報に基づいて、ユーザの要求に関連するァクセス先を判断するアクセス先判断手段の一例である。

[0078] 本実施の形態において、要求受付部 71が受け付ける要求には、上記のように、取得要求と書込要求とがある。

[0079] 本実施の形態に係るアクセス先判断部 73は、要求受付部 71が受け付けた要求の送信元と、その要求の内容とに基づいてアクセス先を判断する。また、必要に応じて、自身のファイル記憶部 25 (35、 45)が記憶している電子ファイル情報 25a (35a、 4 5a)を検索した結果および分散ファイル管理装置 10に問い合わせることにより得られた結果の一方または両方に基づいてアクセス先を判断する。

[0080] ここで、「自身のファイル記憶部」とは、アクセス先判断部 73自身と同一のサーバ 20

(30、 40)に備えられたファイル記憶部 25 (35、 45)をさす。以下、各部位に「自身の」を付した場合は、同様に、動作の主体となる部位と同一のサーバが備える各部位をさす。

[0081] 具体的には、要求の送信元が他のサーバである場合、アクセス先判断部 73は、自身のファイル記憶部 25 (35、 45)をアクセス先と判断する。

[0082] また、要求の送信元が端末 60 (65)であり、かつ、取得要求である場合、アクセス先判断部 73は、さらに、自身のファイル記憶部 25 (35、 45)が記憶している電子フアイル情報 25a (35a、 45a)に、取得要求に係る電子ファイルが含まれているか否かにつレ、て検索した結果を取得し、その取得した検索結果に基づいてアクセス先を判断する。

[0083] ここで、電子ファイル情報 25a (35a, 45a)に取得要求に係る電子ファイルが含まれているとの結果を取得した場合、アクセス先判断部 73は、アクセス先を自身のフアイル記憶部 25 (35、 45)と判断する。

[0084] また、電子ファイル情報 25a (35a, 45a)に取得要求に係る電子ファイルが含まれていないとの結果を取得した場合、アクセス先判断部 73は、まず、取得要求に係る電子ファイルを保持してレ、るサーバにつレ、て分散ファイル管理装置 10に問レ、合わせることにより得られた結果を取得する。次に、アクセス先判断部 73は、その取得した問合せ結果に基づレ、てアクセス先を判断する。

[0085] ここでの、問合せ結果には、取得要求に係る電子ファイルを保持しているサーバがある場合、そのサーバを示す情報が含まれる。また、取得要求に係る電子ファイルを保持しているサーバがない場合、問合せ結果には、取得要求に係る電子ファイルを保持してレ、るサーバがなレ、ことを内容とする信号が含まれる。

[0086] さらに、要求の送信元が端末 60 (65)であり、かつ、書込要求である場合、書込要求に係る電子ファイルを保持しているサーバについて分散ファイル管理装置 10に問い合わせることにより得られた結果を取得する。次に、アクセス先判断部 73は、その取得した問合せ結果に基づいてアクセス先を判断する。 [0087] ここでの、問合せ結果には、書込要求に係る電子ファイルを保持しているサーバがある場合、書込要求に係る電子ファイルを保持している全てのサーバを示す情報が含まれる。また、取得要求に係る電子ファイルを保持しているサーバがない場合、問合せ結果には、書込要求に係る電子ファイルを保持しているサーバがないことを内容とする信号が含まれる。

[0088] 以上が、本実施の形態に係るアクセス先判断部 73における具体的な判断である。

[0089] また、アクセス先判断部 73は、判断したアクセス先に自身のファイル記憶部 25 (35 、 45)が含まれる場合、自身のファイル記憶制御部 77にユーザの要求に関連する処理を要求する。すわなち、この場合、アクセス先判断部 73は、アクセス先判断手段により判断されたアクセス先に、ユーザの要求に関連する処理を要求する処理要求手段の一例である。

[0090] 書込ファイル保持部 75は、要求受付部 71が書込要求を受け付けた場合に、書き込むべき電子ファイルを一時的に記憶保持する部位である。書込ファイル保持部 75 は、例えば、 RAM (Random Access Memory)により実現される。

[0091] ファイル記憶制御部 77は、ファイル記憶部 25を制御する部位である。ファイル記憶制御部 77は、ファイル記憶部 25が特定の電子ファイルを記憶しているか否かを検索確認し、ファイル記憶部 25が記憶している電子ファイルを読み出し、ファイル記憶部 25が記憶している電子ファイルを更新し、ファイル記憶部 25に新たな電子ファイルを格納し、また、電子ファイル記憶部 25へのアクセスを特定の指示のみに制限するロックおよびそのロック解除を行う。

[0092] すなわち、ファイル記憶制御部 77は、電子ファイルを電子ファイル記憶手段に書き込み、書き込みが終了した後に、後述する結果取得手段の一例である完了判断部 8 7に書込みの終了を通知する書込手段の一例である。

[0093] アクセス先問合部 79は、アクセス先判断部 73が分散ファイル管理装置 10への問合せが必要であると判断した場合に、要求受付部 71が受け付けた要求の内容とともに、その要求の内容に応じたアクセス先を問い合わせる信号を、通信回線 50を介して分散ファイル管理装置 10に送信する部位である。

[0094] アクセス先受信部 81は、アクセス先問合部 79による問合わせに対する、分散フアイル管理装置 10からの応答を、通信回線 50を介して受信する部位である。すなわち、アクセス先受信部 81は、後述する保持サーバ送信手段の一例であるアクセス先応答部 106により送信された前記保持サーバに関連する情報を受信する保持サーバ受信手段の一例である。

[0095] 処理要求部 83は、アクセス先判断部 73が他のサーバへのアクセスが必要と判断した場合に、アクセスが必要であると判断された他サーバに、要求受付部 71が受け付けた要求に応じた処理を、通信回線 50を介して要求する部位である。

[0096] すなわち、処理要求部 83は、アクセス先判断手段の一例であるアクセス先判断部 7 3により判断されたアクセス先に、ユーザの要求に関連する処理を要求する処理要求手段の一例である。

[0097] 結果取得部 85は、処理要求部 83がアクセスした他サーバから、要求した処理の結果を、通信回線 50を介して取得する部位である。すなわち、結果取得部 85は、処理要求手段が要求したアクセス先における処理の結果を、アクセス先から取得する結果取得手段の一例である。

[0098] 完了判断部 87は、アクセス先判断部 73によりアクセスが必要であると判断されたサーバの全てから各サーバにおける処理結果を取得したか否かを判断する部位である

[0099] 本実施の形態に係る完了判断部 87は、アクセス先判断部 73によりアクセスが必要であると判断された全サーバを示す情報を自身がアクセス先判断部 73から取得し保持する。そして、完了判断部 87は、保持している全サーバを示す情報と、結果取得部 85が取得した結果の送信元を示す情報とを比較することにより、アクセス先判断部 73によりアクセスが必要であると判断された全サーバから処理結果を取得したか否かを判断する。ここで、完了判断部 87が判断する全サーバには、完了判断部 87を備えるサーバ自身を含む。

[0100] すなわち、完了判断部 87は、アクセス先判断手段により判断されたアクセス先の全てから、結果取得手段がユーザの要求に関連する処理の結果を取得した場合に、ュ一ザの要求に関連する処理が完了したと判断する完了判断手段の一例である。

[0101] また、完了判断部 87は、アクセス先判断手段 73により自身のファイル記憶部 25 (3 5、 45)がファイルの書き込みに係るアクセス先であると判断された場合に、自身のフアイル記憶制御部 77から書き込みが終了した通知をユーザの要求に係る処理の結果として取得する。

[0102] すなわち、この場合の完了判断部 87は、処理要求手段の一例であるアクセス先判断部 73が要求したアクセス先における処理の結果を、前記アクセス先から取得する結果取得手段の一例である。

[0103] 完了通知部 89は、要求受付部 71が受け付けたユーザからの要求に関連して各サーバにおいて必要な処理が完了した場合に、各サーバにおいて必要な処理が完了したことを分散ファイル管理装置 10に通知する部位である。

[0104] 本実施の形態に係る完了通知部 89は、アクセス先判断部 73によりアクセスが必要であると判断された全てのサーバから処理結果を取得したと完了判断部 87が判断した場合に、各サーバにおいて必要な処理が完了したこととともに、アクセスした全てのサーバと、各サーバにおいてなされた処理とを通知する。

[0105] すなわち、完了通知部 89は、完了判断手段がユーザの要求に関連する処理が完了したと判断した場合に、ユーザの要求に関連して書込処理が行われたアクセス先に関連する情報および電子ファイルに関連する情報を、分散ファイル管理装置に通知する完了通知手段の一例である。

[0106] 結果送信部 91は、要求受付部 71が受け付けた要求に応じて実行した処理の結果を、その要求の送信元に送信する部位である。

[0107] すなわち、結果送信部 91は、結果取得手段が取得した結果を端末に送信する結果送信手段の一例である。より詳しくは、結果送信部 91は、完了判断手段がユーザの要求に関連する処理が完了したと判断した場合に、ユーザの要求に係る処理の結果を端末に送信する結果送信手段の一例である。

[0108] 要求受付部 71が端末 60、 65から要求を受け付けた場合には、結果送信部 91は通信回線 15を介して、要求の送信元である端末 60、 65に処理の結果を送信する。また、他のサーバ 30、 40からの要求を受信した場合には、結果送信部 91は通信回線 50を介して、要求の送信元であるサーバ 30、 40に処理の結果を送信する。

[0109] 次に、分散ファイル管理装置 10は、保持サーバ記憶部 100と、問合受信部 102と、保持サーバ判断部 104と、アクセス先応答部 106と、通知受信部 108と、保持情報更新部 110と、制御指示送信部 112とを備える。

[0110] 保持サーバ記憶部 100は、分散ファイル管理装置 10の管理対象として設定されてレ、るサーバに関する情報である管理サーバ情報と、管理サーバ情報に含まれる各サーバが保持している電子ファイルに関連する情報である保持サーバ情報とを記憶している記憶部である。保持サーバ記憶部 100は、例えば、 HD (Hard Disk)により実現される。

[0111] ここで、本実施の形態に係る管理サーバ情報と、保持サーバ情報との具体例を図 7 と、図 8とを参照して、説明する。

[0112] 図 7は、保持サーバ記憶部 100が記憶している管理サーバ情報 100aの例を示す図である。本図が示すように、本実施の形態に係る管理サーバ情報 100aは、「サーバ名」と、「IPアドレス」とカゝら構成される。

[0113] 「サーバ名」は、分散ファイル管理装置 10の管理対象であるサーバに付されているサーバの名称を内容とする。「IPアドレス」は、各サーバに付与されている IPアドレスを内容とする。そして、管理サーバ情報 100aは、分散ファイル管理装置 10の管理対象である各サーバにっレ、て、サーバ名と IPアドレスとを対応付けて保持する。

[0114] 本図は、例えば、「サーバ名」が「サーバ A」により示されるサーバ A20について、「I Pアドレス」力 S「192. 168. XXX. 1」であることを示す。

[0115] 図 8は、保持サーバ記憶部 100が記憶している保持サーバ情報 100bの例を示す図である。本図が示すように、本実施の形態に係る保持サーバ情報 100bは、「フアイルパス」と、「サーバ名」とから構成される。すなわち、保持サーバ情報 100bはフアイル所在情報の一例であり、保持サーバ記憶部 100はファイル所在情報記憶手段の一例である。

[0116] 「ファイルパス」は、各サーバが保持している電子ファイルのパスを内容とする。電子ファイルのパスは、図 2を参照して説明したように、分散ファイル管理装置 10による管理される全てのサーバにおレ、て共通である。

[0117] 「サーバ名」は、管理サーバ情報 100aの「サーバ名」と同様のサーバの名称を内容とする。保持サーバ情報 100bの「サーバ名」は、「ファイルパス」に示される電子ファィルに対応付けられている。保持サーバ情報 100bの「サーバ名」には、対応する「フアイルパス」により示される電子ファイルを保持している全てのサーバの名称が格納される。

[0118] 本図は、例えば、「ファイルパス」が「ZdataZa」により示される電子ファイル、すなわち、「ファイル a」を保持するサーバが、サーバ A20とサーバ B30とであることを示す

[0119] ここから、図 6の説明に戻る。

問合受付部 102は、ユーザの要求を受け付けたサーバのアクセス先問合部 79から、当該サーバが受け付けたユーザの要求に関連するサーバについての問合せを受け付ける部位である。

[0120] 本実施の形態に係る問合受付部 102は、サーバが受け付けたユーザの要求の内容と、そのユーザの要求に係る電子ファイルの属性情報と、そのユーザの要求に係る電子ファイルに関連するサーバを判断し応答する要求とを受け付ける。

[0121] 保持サーバ判断部 104は、保持サーバ記憶部 100が記憶している管理サーバ情報 100aと保持サーバ情報 100bとを参照して、問合受付部 102が受け付けた問い合わせの内容に応じたサーバとその IPアドレスとを判断抽出し、さらに、判断抽出したサーバが備えるファイル記憶部をロックすることが必要か否力を判断する部位である

[0122] すなわち、保持サーバ判断部 104は、アクセス元サーバからの問合せに応じて、フアイル所在情報を参照することにより、保持サーバを判断する保持サーバ判断手段の一例である。

[0123] アクセス先応答部 106は、問合せ元のサーバに応答する部位であり、保持サーバ判断部 104が判断抽出したサーバに関連する情報を応答として送信する。

[0124] 本実施の形態に係るアクセス先応答部 106は、保持サーバ判断部 104が判断抽出したサーバに関連する情報とともに、問合受付部 102が受け付けた問い合わせに含まれる、サーバが受け付けたユーザの要求の内容と、そのユーザの要求に係る電子ファイルの属性情報とを問合せ元のサーバに送信する。

[0125] すなわち、アクセス先応答部 106は、保持サーバ判断手段により判断された保持サーバに関連する情報を、アクセス元サーバに送信する保持サーバ送信手段の一例である。

[0126] 通知受付部 108は、サーバ 20 (30、 40)が備える完了通知部 89から、ユーザの要求に関連する処理が終了した通知を受けて、当該通知に含まれる情報を保持情報更新部 110に出力する。

[0127] 保持情報更新部 110は、通知受付部 108から受け付けた通知情報に基づいて、保持サーバ記憶部 100が記憶している保持サーバ情報 100bを更新する部位である。

[0128] 本実施の形態に係る保持情報更新部 110は、通知情報に含まれる各サーバにおレ、てなされた処理を参照して「ファイルパス」の内容を更新し、さらに、通知情報に含まれるアクセスした全てのサーバを参照して、更新された「ファイルパス」の内容に対応する「サーバ名」の内容を更新する。

[0129] すなわち、保持情報更新部 110は、完了通知手段から取得したアクセス先に関連する情報および電子ファイルに関連する情報により、ファイル所在情報を更新する所在情報更新手段の一例である。

[0130] 制御指示送信部 112は、保持サーバ判断部 104が判断した結果を受けて、各サーバが備えるファイル記憶部をロックする指示を各サーバに送信し、送信したサーバに関する情報を保持する部位である。

[0131] また、制御指示送信部 112は、保持情報更新部 110からの指示を受けて、サーバが備えるファイル記憶部のロックを解除する指示を送信する部位である。ここで、ロック解除指示の送信先は、ロック指示を送信したサーバであり、制御指示送信部 112 が保持している。

[0132] 本実施の形態に係る制御指示送信部 112は、保持サーバ判断部 104が判断抽出したサーバが備えるファイル記憶部をロックすることが必要であると判断した場合に、保持サーバ判断部 104が判断抽出した各サーバに、各サーバが備えるファイル記憶部をロックする指示を送信する。

[0133] また、本実施の形態に係る制御指示送信部 112は、保持情報更新部 110が保持サーバ記憶部が記憶している保持サーバ情報 100bの更新を終了したことを受けて、自身が保持しているロック指示を送信した各サーバに、各サーバが備えるファイル記憶部のロックを解除する指示を送信する。

[0134] すなわち、制御指示送信部 112は、保持サーバ判断手段が、ユーザの要求が電子ファイルの書込要求であり、かつ、保持サーバがあると判断した場合に、保持サーバに、保持サーバが備えるファイル記憶手段をロックさせる指示を送信するロック指示送信手段の一例である。

[0135] また、すなわち、制御指示送信部 112は、完了通知手段から通知を受けた場合に、ロック指示送信手段が指示を送信した保持サーバに、保持サーバが備えるファイル記憶手段のロックを解除させる指示を送信するロック解除送信手段の一例である。

[0136] 以上に説明した機能をサーバ 20 (30、 40)および分散ファイル管理装置 10が備えることにより、分散ファイル管理装置 10は管理対象である各サーバ 20 (30、 40)が保持する電子ファイルを管理することができる。そのため、ユーザの要求を受けたサーバは自身が保持していない電子ファイルに関連する要求を受け付けた場合であっても、当該電子ファイルに関連する処理を実行し、ユーザの要求に応えることが可能となる。

[0137] ユーザが端末 60、 65を利用して取得要求または書込要求を送信した場合に、分散ファイル管理装置 10および各サーバ 20、 30、 40において実行される一連の処理について、図 9および図 10を参照して説明する。

[0138] 図 9は、ユーザが端末からファイル取得要求を送信した場合に、本実施の形態に係る分散ファイル管理システムを構成する各装置において実行される処理および各装置間で送受信される情報の一例を示すタイムチャートである。

[0139] 本図に示す端末はユーザが利用する端末であり、本実施の形態においては端末 a

60または端末 b65のいずれかである。

[0140] アクセス元サーバは、ユーザが利用する端末 60 (65)がユーザの要求を送信する送信先となるサーバである。本実施の形態におけるアクセス元サーバは、サーバ A2

0、サーバ B30またはサーバ C40のレ、ずれか 1つである。

[0141] ファイル保持サーバ（以下、「保持サーバ」という。）は、アクセス元サーバを除ぐュ一ザの要求に係る電子ファイルを保持しているサーバである。本実施の形態における保持サーバは、サーバ A20、サーバ B30またはサーバ C40のいずれかが候補となる。

[0142] まず、ユーザが利用する端末 60 (65)力ファイル取得要求 401がアクセス元サーバ 20 (30、 40)に送信され、アクセス元サーバ 20 (30、 40)が備える要求受付部 71 は、ファイル取得要求 401を受け付ける。

[0143] ファイル取得要求 401は、ユーザの指定に係る特定の電子ファイルの取得要求を内容とする信号である。

[0144] ファイル取得要求 401を受け付けた要求受付部 71は、アクセス先判断部 73に、フアイル取得要求 401およびその送信元を示す情報を引き渡す。本実施の形態における送信元を示す情報は、その一例である、端末 60 (65)のアドレスとする。

[0145] ファイル取得要求 401およびその送信元を示すアドレスを取得したアクセス先判断部 73は、要求受付部 71から取得した要求が端末 60 (65)からのファイル取得要求 4 01であると半 IJ断し、自身のファイル記憶部 25 (35、 45)がファイル取得要求 401に係る電子ファイルを保持してレ、るか否力を判断する（S 1)。

[0146] この判断処理（S 1)における詳細を、以下に説明する。

[0147] まず、アクセス先判断部 73は、自身のファイル記憶部 25 (35、 45)が記憶している電子ファイル情報 25a (35a、 45a)に、ファイル取得要求 401に係る電子ファイルが含まれているか否かを、ファイル記憶制御部 77に検索させる。

[0148] 次に、アクセス先判断部 73は、ファイル記憶制御部 77から、ファイル記憶制御部 7 7が検索した結果を取得する。

[0149] 取得した検索結果が、電子ファイル情報 25a (35a, 45a)に、ファイル取得要求 40 1に係る電子ファイルが含まれてレ、ることを内容とする場合には、アクセス先判断部 7 3は、自身のファイル記憶部 25 (35、 45)がファイル取得要求に係る電子ファイルを保持していると判断する（S1で Yes)。

[0150] また、取得した検索結果が、電子ファイル情報 25a (35a, 45a)に、ファイル取得要求 401に係る電子ファイルが含まれていないことを内容とする場合には、アクセス先判断部 73は、自身のファイル記憶部 25 (35、 45)がファイル取得要求に係る電子フアイルを保持してレ、ないと判断する（S 1で No)。

[0151] 以上、ファイル取得要求 401に係る電子ファイルをアクセス元サーバ 20 (30、 40) 自身が保持しているか否かの判断（SI)における詳細である。

[0152] まず、アクセス先判断部 73が、自身のファイル記憶部 25 (35、 45)がファイル取得要求 401に係る電子ファイルを保持していると判断した場合（S1で Yes)、ファイル記憶制御部 77は、アクセス先判断部 73の指示を受けて、ファイル記憶部 25 (35、 45) の電子ファイル情報 25a (35a、 45a)力、らファイル取得要求 401に係る電子ファイルを読み出す (S2)。

[0153] アクセス先判断部 73は、ファイル記憶制御部 77から、ファイル記憶制御部 77が読み出した電子ファイルを取得すると、その電子ファイルとファイル取得要求 401の送信元を示すアドレスとを結果送信部 91に引き渡す。

[0154] 結果送信部 91は、アクセス先判断部 73から、電子ファイルとファイル取得要求 401 の送信元を示すアドレスとを取得すると、そのアドレス宛にファイル 402を送信して処理を終了する。

[0155] ファイル 402は、ファイル取得要求 401に係る電子ファイルを内容とする信号である

[0156] このように、アクセス元サーバ 20 (30, 40)自身が保持している電子ファイルのファィル取得要求 401を受け付けた場合、自身が備えるファイル記憶部 25 (35、 45)にアクセスすることによりファイル取得要求 401に係る電子ファイルを取得し、ユーザが利用する端末 60 (65)に送信する。

[0157] そのため、この場合、アクセス元サーバ 20 (30、 40)は、後述するような自身が保持していない電子ファイルのファイル取得要求 401を受け付けた場合とは異なり、分散ファイル管理装置 10や他のサーバ 30 (40、 20)にアクセスすることがないため、より速や力、に、フアイノレ 402を送信できる。

[0158] 次に、自身のファイル記憶部 25 (35、 45)がファイル取得要求 401に係る電子ファィルを保持していないと判断した場合（S1で No)、アクセス先問合部 79は、アクセス先判断部 73の指示を受けて、分散ファイル管理装置 10に保持サーバ問合せ 403を送信する。

[0159] 保持サーバ問合せ 403は、ファイル取得要求 401に係る電子ファイルを保持しているサーバの問合せであることを内容とする信号である。 [0160] 問合受付部 102は、保持サーバ問合せ 403を受け付ける。保持サーバ問合せ 403 を受け付けた問合受付部 102は、保持サーバ問合せ 403を保持サーバ判断部 104 に引き渡す。

[0161] 保持サーバ判断部 104は、アクセス元サーバ 20 (30、 40)を示す情報と保持サーバ問合せ 402とを問合受付部 102から取得すると、保持サーバがあるか否かを、保持サーバ記憶部 100が記憶している保持サーバ情報 100bを参照することにより判断する（S3)。

[0162] より具体的には、保持サーバ判断部 104は、ユーザの要求に係る電子ファイルを示す情報が含まれており、その電子ファイルを示す情報に対応付けられたサーバを示す情報がある場合に、保持サーバがあると判断し (S3で Yes)、それ以外の場合には保持サーバがないと判断する（S3で No)。

[0163] まず、保持サーバがないと判断した場合（S3で No)、アクセス先応答部 106は、保持サーバ判断部 104の判断を受けて、不保持通知 404をアクセス元サーバ 20 (30、 40)に送信する。

[0164] 不保持通知 404は、保持サーバがないことを内容とする信号である。

[0165] アクセス先受信部 81は、不保持通知 404を分散ファイル管理装置 10への問合せの結果として取得する。不保持通知 404を取得したアクセス先受信部 81は、不保持通知 404をアクセス先判断部 73に引き渡す。

[0166] 不保持通知 404を取得したアクセス先判断部 73は、ファイル取得要求 401に対して不保持通知 404を取得したことから、ファイル取得要求 401に係る処理が完了したと判断し、ファイル取得要求 401の送信元である端末 60 (65)を示すアドレスと不保持通知 404とを結果送信部 91に引き渡す。

[0167] 結果送信部 91は、アクセス先判断部 73の指示を受けて、取得したアドレス宛に不保持通知 405を送信して、処理を終了する。

[0168] 不保持通知 405は、保持サーバがないことを内容とする信号である。

[0169] 次に、保持サーバがあると判断した場合（S3で Yes)、保持サーバ判断部 104は、さらに、管理サーバ情報 100aを参照することにより、保持サーバ 30、 40 (20)の IPァドレスを読み出す。 [0170] 保持サーバの IPアドレスを読み出した保持サーバ判断部 104は、読み出した IPァドレスを制御指示送信部 112に引き渡す。

[0171] 制御指示送信部 112は、保持サーバ判断部 104からの指示を受けて、取得した IP アドレス宛にロック状態確認指示 406を送信する。

[0172] ロック状態確認指示 406は、保持サーバ 30、 40 (20)が備えるファイル記憶部 35、

45 (25)がロックされてレ、るかを確認するための信号である。

[0173] ファイル記憶制御部 77は、ロック状態確認指示 406を受信する。ロック状態確認指示 406を受信したファイル記憶制御部 77は、ロック状態応答 407を送信する。

[0174] ロック状態応答 407は、ロック状態確認指示 406を受けたサーバ 30、 40 (20)が備えるファイル記憶部 35、 45 (25)がロックされているか否かを内容とする信号である。

[0175] 制御指示送信部 112は、ロック状態応答 407を受信する。ロック状態応答 407を受信した制御指示送信部 112は、ロック状態応答 407の内容から、保持サーバ 30、 40

(20)が備えるファイル記憶部 35、 45 (25)がロックされてレ、るか否かを判断する（S4

)。ロックされていると判断した場合（S4で Yes)、制御指示送信部 112は、ロック状態確認指示 406を再度送信する。

[0176] ロックされていないと判断した場合（S4で No)、制御指示送信部 112は、保持サーバ判断部 104に保持サーバ 30、 40 (20)が備えるファイル記憶部 35、 45 (25)がロックされてレヽなレ、ことを通知する。

[0177] この通知を受けた保持サーバ判断部 104は、アクセス元サーバを示す IPアドレスと保持サーバを示す IPアドレスと、保持サーバ問合せ 403とをアクセス先応答部 106 に引き渡す。

[0178] アクセス先応答部 106は、保持サーバ判断部 104の指示を受けて、アクセス元サーバを示す IPアドレス宛に、保持サーバ通知 408を送信する。

[0179] 保持サーバ通知 408は、保持サーバ問合せ 403と、保持サーバを示す IPアドレスとを内容とする信号である。

[0180] アクセス先受信部 81は、保持サーバ通知 408を受信する。保持サーバ通知 408を受信したアクセス先受信部 81は、保持サーバ通知 408をアクセス先判断部 73に引き渡す。 [0181] アクセス先判断部 73は、保持サーバ通知 408に含まれる保持サーバ 30、 40 (20) を、ファイル取得要求 401の電子ファイルの取得に係るアクセス先であると判断する。

[0182] 保持サーバ 30、 40 (20)をアクセス先であると判断したアクセス先判断部 73は、保持サーバ 30、 40 (20)の IPアドレス宛に、ファイル送信要求 409を送信する。

[0183] ファイル送信要求 409は、ファイル取得要求 401に係る電子ファイルをアクセス元サーバ 20 (30、 40)に送信する要求を内容とする信号である。

[0184] 保持サーバ 30、 40 (20)が備える要求受付部 71は、ファイル送信要求 409を受け付ける。

[0185] 保持サーバ 30、 40 (20)が備えるアクセス先判断部 73は、要求受付部 71からファィル送信要求 409およびその送信元を示す情報、例えば、アクセス元サーバ 20 (30 、 40)の IPアドレスを取得する。

[0186] 保持サーバ 30、 40 (20)が備えるアクセス先判断部 73は、自身の要求受付部 71 力受信した要求力サーバ 20 (30、 40)力のファイル送信要求 409であること力ら、自身のファイル記憶部 35、 45 (25)をアクセス先と判断する。

[0187] 保持サーバ 30、 40 (20)が備えるファイル記憶制御部 77は、自身のアクセス先判断部 73の指示を受けて、自身のファイル記憶部 35、 45 (25)の電子ファイル情報 35 a、 45a (25a)力ファイル送信要求 409に係る電子ファイルを読み出す（S5)。

[0188] 保持サーバ 30、 40 (20)が備えるアクセス先判断部 73は、自身のファイル記憶制御部 77から、ファイル記憶制御部 77が読み出した電子ファイルを取得すると、その電子ファイルと、ファイル送信要求 409と、ファイル送信要求 409の送信元を示すアドレスとを結果送信部 91に引き渡す。

[0189] 保持サーバ 30、 40 (20)が備える結果送信部 91は、自身のアクセス先判断部 73 から、電子ファイルと、ファイル送信要求 409と、ファイル送信要求 409の送信元を示すアドレスとを取得すると、そのアドレス宛に、フアイノレ送信要求 409とフアイノレ 410とを送信する。

[0190] フアイノレ 410は、ファイル送信要求 409に係る電子ファイルを内容とする信号である [0191] アクセス元サーバ 20 (30、 40)の結果取得部 85は、ファイル送信要求 409とフアイノレ 410とを、分散ファイル管理装置 10への問合せの結果として取得する。ファイル送信要求 409とファイル 410とを取得した結果取得部 85は、ファイル送信要求 409とフアイル 410とを完了判断部 87に引き渡す。

[0192] ファイル送信要求 409とファイル 410とを取得した完了判断部 87は、ファイル送信要求 409に関連するファイル取得要求 401の内容およびファイル取得要求 401の送信元である端末 60 (65)を示すアドレスとを、アクセス先判断部 73から取得する。

[0193] また、アクセス先判断部 73は、自身のファイル記憶部 25 (35、 45)が保持していなレ、ファイルを取得したため自身のファイル記憶部 25 (35、 45)がアクセス先であると判断し、完了判断部 87は、その判断結果をも取得する。

[0194] これらを取得した完了判断部 87は、ファイル取得要求 401に対してファイル 410を取得したことから、まず、ファイル取得要求 401の送信元である端末 60 (65)を示すアドレスとファイル 410とを結果送信部 91に引き渡す。

[0195] 結果送信部 91は、完了判断部 87の指示を受けて、取得したアドレス宛にファイル 4

11を送信する。

[0196] ファイル 411は、フアイノレ 410と同一であり、したがって、ファイル取得要求 401に係る電子ファイルである。

[0197] また、これらを取得した完了判断部 87は、自身のファイル記憶部 25 (35、 45)がァクセス先であることから、次に、ファイル 410をファイル記憶制御部 77に引き渡す。

[0198] ファイル記憶制御部 77は、完了判断部 87の指示を受けて、取得したファイル 410 をファイル記憶部 25 (35、 45)の電子ファイル情報 25a (35a, 45a)に格納する（S6)

[0199] 取得したファイル 410を格納したファイル記憶制御部 77は、ファイル 410の格納が終了したことを完了判断部 87に通知する。

[0200] ファイル 410の格納が終了したとの通知を受けた完了判断部 87は、ファイル取得要求 401に係る処理が完了したと判断する。ファイル取得要求 401に係る処理が完了したと判断した完了判断部 87は、完了通知部 89に、アクセス元サーバ 20 (30、 4 0)が備えるファイル記憶部 25 (35、 45)にファイル 410が格納されたことを通知する [0201] ファイル記憶部 25 (35、 45)にファイル 410が保持されたとの通知を受けた完了通知部 89は、分散ファイル管理装置 10に、保持通知 412を送信して、処理を終了する

[0202] 保持通知 412は、アクセス元サーバ 20 (30、 40)がファイル 410を保持していることを内容とする信号である。

[0203] 通知受付部 108は、保持通知 412を受け付ける。保持通知 412を受け付けた通知受付部 108は、保持通知 412を保持情報更新部 110に引き渡す。

[0204] 保持情報更新部 110は、取得した保持通知 412に従って、保持サーバ情報 100b を更新して（S7)、処理を終了する。ここでの、保持サーバ情報 100bの更新処理は、具体的には、「ファイルパス」がファイル 410である「サーバ名」にアクセス元サーバの名称を追加する処理である。

[0205] 以上により、アクセス元サーバ 20 (30、 40)力自身が保持していない電子ファイルに係る取得要求を、端末 60 (65)から受け付けた場合であっても、分散ファイル管理装置 10の管理対象であるサーバ 30、 40 (20)の中に、取得要求に係る電子ファイルを保持するサーバ 30、 40 (20)がある場合には、その保持サーバ 30、 40 (20)から取得要求に係る電子ファイルを取得することが可能となる。

[0206] また、この場合であっても、ユーザは、いずれのサーバが所望の電子ファイルを保持してレ、るかにっレ、て、端末上のインターフェースや処理にぉレ、て意識する必要がない。

[0207] さらに、アクセス元サーバ 20 (30、 40)は、保持サーバ 30、 40 (20)から取得した電子ファイルを、自身が備えるファイル記憶部 25 (35、 45)に格納するため、ユーザから、再度、同一の電子ファイルに係る取得要求を受け付けた場合には、より迅速に応答することが可能となる。

[0208] 図 10は、ユーザが端末からファイル書込要求を送信した場合に、本実施の形態に係る分散ファイル管理システムを構成する各装置において実行される処理および各装置間で送受信される情報の一例を示すタイムチャートである。

[0209] 本図に示す端末 60 (65)と、アクセス元サーバ 20 (30、 40)と、分散ファイル管理装置 10と、保持サーバ 30、 40 (20)との意味ないし関係は、図 9に示す端末 60 (65)と、アクセス元サーバ 20 (30、 40)と、分散ファイル管理装置 10と、保持サーバ 30、 40

(20)と同一であるため、ここでの説明は省略する。

[0210] まず、ユーザが利用する端末 60 (65)力ファイル書込要求 501がアクセス元サーバ 20 (30、 40)に送信される。

[0211] ファイル書込要求 501は、ユーザの指定に係る特定の電子ファイルの書込要求を内容とする信号である。

[0212] 次に、アクセス元サーバ 20 (30、 40)が備える要求受付部 71は、ファイル書込要求 501を受け付ける。

[0213] ファイル書込要求 501を受け付けた要求受付部 71は、アクセス先判断部 73に、フアイル書込要求 501およびその送信元を示す情報を引き渡す。本実施の形態における送信元を示す情報は、その一例である、端末 60 (65)のアドレスであるとする。

[0214] ファイル書込要求 501およびその送信元を示すアドレスを取得したアクセス先判断部 73は、要求受付部 71から受信した要求が端末 60 (65)からのファイル書込要求 5

01であるため、書込ファイル保持部 75にファイル書込要求 501に係る新たな電子フアイルを格納する（S 11)。

[0215] ファイル書込要求 501およびその送信元を示すアドレスを取得したアクセス先判断部 73は、次に、アクセス先問合部 79に、ファイル書込要求 501を引き渡す。

[0216] ファイル書込要求 501を取得したアクセス先問合部 79は、分散ファイル管理装置 1

0に保持サーバ問合せ 502を送信する。

[0217] 保持サーバ問合せ 502は、ファイル書込要求 501に係る電子ファイルを保持しているサーバの問合せであることを内容とする信号である。

[0218] 問合受付部 102は、保持サーバ問合せ 502を受け付ける。保持サーバ問合せ 502 を受け付けた問合受付部 102は、保持サーバ問合せ 502を保持サーバ判断部 104 に引き渡す。

[0219] 保持サーバ判断部 104は、アクセス元サーバ 20 (30、 40)を示す情報と保持サーバ問合せ 402とを問合受付部 102から取得すると、保持サーバがあるか否かを、保持サーバ記憶部 100が記憶している保持サーバ情報 100bを参照することにより判断する（S12)。ここでの、保持サーバの有無に係る判断（S12)の詳細は、図 9に示す保持サーバの有無に係る判断 (S3)と同様であるため、ここでの説明は省略する。

[0220] まず、保持サーバがないと判断した場合（S 12で No)、制御指示送信部 112は、保持サーバ判断部 104の判断を受けて、まず、アクセス元サーバ 20 (30、 40)にロック指示 503を送信する。

[0221] ロック指示 503は、アクセス元サーバ 20 (30、 40)が備えるファイル記憶部 25 (35、

45)力、後続する分散ファイル管理装置 10からの書き込み指示以外を受け付けないようにロックする指示を内容とする信号である。

[0222] ファイル記憶制御部 77は、ロック指示 503を受け付ける。ロック指示 503を受け付けたファイル記憶制御部 77は、ロック指示 503に従って、その制御に係るファイル記憶部 25 (35、 45)をロックする（S13)。

[0223] アクセス先応答部 106は、制御指示送信部 112によるロック指示 503の送信に続けて、書込先通知 504をアクセス元サーバ 20 (30、 40)に送信する。

[0224] 書込先通知 504は、保持サーバ問合せ 502に関連するファイル書込要求 501に係る電子ファイルを保持するサーバがないため、新たな電子ファイルの格納先が自身のファイル記憶部 25 (35、 45)のみであることを内容とする信号である。

[0225] アクセス先受信部 81は、書込先通知 504を受け付ける。書込先通知 504を受け付けたアクセス先受信部 81は、書込先通知 504をアクセス先判断部 73に引き渡す。

[0226] アクセス先判断部 73は、書込先通知 504から、ファイル書込要求 501に係るァクセス先が、自身のファイル記憶部 25 (35、 45)のみであると判断する。

[0227] アクセス先が自身のファイル記憶部 25 (35、 45)のみであると判断したアクセス先判断部 73は、自身のファイル記憶制御部 77に、書込先通知 504に基づく書込指示を出力する。

[0228] 書込先通知 504に基づく書込指示を取得したファイル記憶制御部 77は、書込先通知 504に係る電子ファイルを書込ファイル保持部 75から取得し、ファイル記憶部 25 (

35、 45)に格納する（S14)。

[0229] 次に、保持サーバがあると判断した場合（S 12で No)、続けて、保持サーバ判断部

104は、保持サーバがアクセス元サーバ 20 (30、 40)のみであるか否かを判断する（

S15)。 [0230] 保持サーバがアクセス元サーバ 20 (30、 40)のみであると判断した場合（S 15で Ye s)、制御指示送信部 112は、保持サーバ判断部 104の判断を受けて、まず、ァクセス元サーバ 20 (30、 40)にロック指示 505を送信する。

[0231] ロック指示 505は、ロック指示 503と同一内容の信号である。

[0232] ファイル記憶制御部 77は、ロック指示 505を受け付けると、 S13における処理と同様の処理をして、ロック指示 505に従って、ファイル記憶部 25 (35、 45)をロックする（

S16)。

[0233] アクセス先応答部 106は、制御指示送信部 112によるロック指示 505の送信に続けて、書込先通知 506をアクセス元サーバ 20 (30、 40)に送信する。

[0234] 書込先通知 506は、保持サーバ問合せ 502に関連するファイル書込要求 501に係る電子ファイルを保持してレ、るサーバがアクセス元サーバ 20 (30、 40)のみであるため、新たな電子ファイルの格納先が自身のファイル記憶部 25 (35、 45)のみであることを内容とする信号である。

[0235] アクセス先受信部 81は、書込先通知 506を受け付ける。書込先通知 506を受け付けたアクセス先受信部 81は、書込先通知 506をアクセス先判断部 73に引き渡す。

[0236] アクセス先判断部 73は、書込先通知 506から、ファイル書込要求 501に係るァクセス先が、自身のファイル記憶部 25 (35、 45)のみであると判断する。

[0237] アクセス先が自身のファイル記憶部 25 (35、 45)のみであると判断したアクセス先判断部 73は、自身のファイル記憶制御部 77に、書込先通知 506に基づく書込指示を出力する。

[0238] 書込先通知 506に基づく書込指示を取得したファイル記憶制御部 77は、書込先通知 506に係る電子ファイルを書込ファイル保持部 75から取得し、ファイル記憶部 25 (

35、45)を更新する（317)。

[0239] ここでの更新は、例えば、電子ファイルに含まれる情報のうち、ファイル名以外の情報、すなわち、ファイル記憶部 25 (35、 45)が保持していた電子ファイルの実体および電子ファイルの作成日時を上書きする処理である。

[0240] 書込先通知 506に基づく書き込みを終了したファイル記憶制御部 77は、書込先通知 506に基づく書き込みが終了したことを完了判断部 87に通知する。 [0241] 書込先通知 506に基づく書き込みが終了したとの通知を受けた完了判断部 87は、ファイル書込要求 501に係る処理が完了したと判断する。ファイル書込要求 501に係る処理が完了したと判断した完了判断部 87は、完了通知部 89に、アクセス元サーバ 20 (30、 40)が備えるファイル記憶部 25 (35、 45)のファイル書込要求 501に係る電子ファイルが更新されたことを通知する。

[0242] ファイル記憶部 25 (35、 45)が保持している、ファイル書込要求 501に係る電子フアイルが更新されたとの通知を受けた完了通知部 89は、分散ファイル管理装置 10に、保持通知 507を送信する。

[0243] 保持通知 507は、ファイル書込要求 501に係る電子ファイルが更新されたことを内容とする信号である。

[0244] 通知受付部 108は、保持通知 507を受け付ける。保持通知 507を受け付けた通知受付部 108は、保持通知 507を保持情報更新部 110に引き渡す。

[0245] 保持情報更新部 110は、取得した保持通知 507に従って、保持サーバ情報 100b を更新する（S18)。

[0246] ここでの、保持サーバ情報 100bの更新処理は、具体的には、ファイル書込要求 50 1に係る電子ファイルに対応する「ファイルパス」に関連する電子ファイルの属性情報を更新する処理である。

[0247] 更新処理（S18)を終了した保持情報更新部 110は、ファイル書込要求 501に関連する更新処理が終了したことを、制御指示送信部 112に通知する。ファイル書込要求 501に関連する更新処理が終了したことを取得した制御指示送信部 112は、ァクセス元サーバ 20 (30、 40)にロック解除 508を送信する。

[0248] ロック解除 508は、ファイル書込要求 501に係るロック指示 503または 505による口ックを解除することを内容とする信号である。

[0249] ファイル記憶制御部 77は、ロック解除 508を受け付ける。ロック解除を受け付けたフアイル記憶制御部 77は、その制御に係るファイル記憶部 25 (35、 45)のロックを解除する（S19)。

[0250] ロックを解除したファイル記憶制御部 77は、ファイル書込要求 501に係るロックを解除したことを完了判断部 87に通知する。 [0251] ファイル書込要求 501に係るロックが解除されたことを取得した完了判断部 87は、ファイル書込要求 501に係る書込処理が終了したと判断して、結果送信部 91にそれを通知する。

[0252] なお、完了判断部 87は、ファイル書込要求 501に係る電子ファイルが更新されたとの通知を受けたことにより、ファイル書込要求 501に係る書込処理が終了したと判断して、結果送信部 91にそれを通知してもよい。

[0253] 結果送信部 91は、要求の送信元である端末に完了通知 509を送信して、処理を終了する。

[0254] 完了通知 509は、ファイル書込要求 501に係る書込処理が終了したことを内容とする信号である。

[0255] 保持サーバがアクセス元サーバ 20 (30、 40)のみではないと判断した場合（S 15で No)、保持サーバ判断部 104は、保持サーバ記憶部 100が記憶している管理サーバ情報 100aを参照することにより、保持サーバの IPアドレスを取得する。

[0256] ここでの保持サーバは、ファイル書込要求 501に係る電子ファイルを保持している全てのサーバである。

[0257] 制御指示送信部 112は、保持サーバ判断部 104から、ファイル書込要求 501の送信元であるアクセス元サーバ 20 (30、 40)の IPアドレスと、保持サーバの IPアドレスと、ロック指示 510および 511を送信する指示とを受けて、まず、アクセス元サーバ 20 ( 30、 40)にロック指示 510を送信する。

[0258] ロック指示 510は、ロック指示 503と同一内容の信号である。

[0259] ファイル記憶制御部 77は、ロック指示 510を受け付ける。ロック指示 510を受け付けたファイル記憶制御部 77は、ロック指示 510に従って、その制御に係るファイル記憶部 25 (35、 45)をロックする（S20)。

[0260] 制御指示送信部 112は、次に、保持サーバ 30、 40 (20)にロック指示 511を送信する。

[0261] ここで、保持サーバが複数ある場合、制御指示送信部 112は、全ての保持サーバにロック指示 511を送信する。ただし、アクセス元サーバ 20 (30、 40)が保持サーバである場合、制御指示送信部 112は、アクセス元サーバ 20 (30、 40)を除ぐ残り全ての保持サーバにロック指示 511を送信する。

[0262] ロック指示 511は、保持サーバ 30、 40 (20)が備えるファイル記憶部 35、 45 (25)

1S 後続するアクセス元サーバ 20 (30、 40)力もの書き込み指示以外を受け付けなレ、ようにロックする指示を内容とする信号である。

[0263] 保持サーバ 30、 40 (20)が備えるファイル記憶制御部 77は、ロック指示 511を受け付ける。ロック指示 511を受け付けたファイル記憶制御部 77は、ロック指示 511に従つて、その制御に係るファイル記憶部 25 (35、 45)をロックする（S21)。

[0264] 制御指示送信部 112がロック指示 510および 511を送信した後、アクセス先応答部

106は、保持サーバ判断部 104から、保持サーバ 30、 40 (20)に関連する情報、例えば、保持サーバ 30、 40 (20)の IPアドレスと、アクセス元サーバ 20 (30、 40)の IP アドレスと、ファイル書込要求 501に関連する応答であることとを内容とする信号を受け取る。

[0265] アクセス先応答部 106は、アクセス元サーバ 20 (30、 40)宛に書込先通知 512を送信する。

[0266] 書込先通知 512は、保持サーバ 30、 40 (20)に関連する情報、例えば、保持サーバ 30、 40 (20)の IPアドレスと、ファイル書込要求 501に関連する応答であることとを内容とする信号である。

[0267] アクセス先受信部 81は、書込先通知 512を受信する。書込先通知 512を受信したアクセス先受信部 81は、アクセス先判断部 73に、受信した書込先通知 512を引き渡す。

[0268] アクセス先判断部 73は、取得した書込先通知 512から、保持サーバおよび自身が備えるファイル記憶部 25 (35、 45)をアクセス先であると判断する。なお、本実施の形態においては、アクセス元サーバ自身が保持サーバであるか否かに係わらず、フアイル書込要求 501に係る電子ファイルは常に、アクセス元サーバが備えるファイル記憶部 25 (35、 45)に格納する。

[0269] アクセス先判断部 73は、ファイル書込要求 501に係るアクセス先を完了判断部 87 に引渡し、完了判断部 87は取得したファイル書込要求 501に係るアクセス先を一時的に保持する（S22)。 [0270] 一方で、アクセス先判断部 73は、ファイル書込要求 501に係る電子ファイルとそのファイルの更新または新規格納の指示とを、自身のファイル記憶制御部 77に出力する。

[0271] ファイル制御部 77は、アクセス判断部 73から受け付けた指示に従って、ファイル書込要求 501に係る電子ファイルをファイル記憶部 25 (35、 45)に更新または新規格納する（S23)。

[0272] 更新または新規格納処理（S23)が終了したフィル記憶制御部 77は、アクセス先の

1つである自身が備えるファイル記憶部 25 (35、 45)への処理が終了したことを完了判断部 87に出力する。

[0273] 他方で、アクセス先判断部 73は、書込要求 501に係る、アクセス元サーバ 20 (30、

40)以外の保持サーバ 30、 40 (20)の IPアドレスを、処理要求部 83に引き渡す。

[0274] 書込要求 501に係る保持サーバの IPアドレスを取得した処理要求部 83は、書込要求 501に係る電子ファイルを書き込みファイル保持部 75から取得し、保持サーバ 30

、 40 (20)宛に書込要求 513を送信する。

[0275] 書込要求 513は、書込要求 501に係る電子ファイルと、その電子ファイルの格納指示とを内容とする信号である。

[0276] 保持サーバ 30、 40 (20)が備える要求受付部 71は、書込要求 513を受け付ける。

書込要求 513を受け付けた要求受付部 71は、受け付けた書込要求 513と、書込要求 513の送信元であるアクセス元サーバ 20 (30、 40)を示す情報とをアクセス先判断部 73に引き渡す。

[0277] 保持サーバ 30、 40 (20)が備えるアクセス先判断部 73は、書込要求 513の送信元が他のサーバであることから、自身のファイル記憶部 35、 45 (25)をアクセス先と判断する。

[0278] 保持サーバ 30、 40 (20)が備えるアクセス先判断部 73は、自身の判断に基づいて、書込要求 513に係る電子ファイルと、その電子ファイルの更新指示とをファイル記憶制御部 77に出力する。

[0279] 保持サーバ 30、 40 (20)が備えるファイル記憶制御部 77は、書込要求 513に係る電子ファイルと、その電子ファイルの更新指示を受け付ける。さらに、ファイル記憶制御部 77は、受け付けた電子ファイルの更新指示に従って、書込要求 513に係る電子ファイルにより、自身が制御するファイル記憶部 35、 45 (25)が記憶している電子ファィル情報 35a、 45a (25a)を更新する（S24)。

[0280] 更新処理（S24)が終了したファイル記憶制御部 77は、書込要求 513に係る電子フアイルの更新処理の終了をアクセス先判断部に出力する。アクセス先判断部は、受け付けた書込要求 513に係る電子ファイルの更新処理の終了を、結果送信部 91に出力する。

[0281] 書込要求 513に係る電子ファイルの更新処理の終了を受け付けた結果送信部 91 は、アクセス元サーバ 20 (30、 40)に書込終了通知 514を結果として送信する。

[0282] 書込終了通知 514は、アクセス元サーバ 20 (30、 40)への書込要求 513に関連する、当該保持サーバ 30、 40 (20)における処理が終了したことを内容とする信号である。

[0283] アクセス元サーバ 20 (30、 40)の結果取得部 85は、書込終了通知 514を取得する

。結果取得部 85は、取得した書込終了通知 514を完了判断部 87に引き渡す。

[0284] 完了判断部 87は、書込要求 513に係る書込処理が完了したか否力を判断する（S

25)。ここで、完了判断部 87は、自身が保持記憶したアクセス先を参照することにより

、全てのアクセス先から書込の終了通知を受けたか否かにより判断する。

[0285] 書込処理が完了していないと判断した場合（S25で No)、完了判断部 87はァクセス先からの終了通知の受け付けを継続する。

[0286] 書込処理が完了したと判断した場合（S25で Yes)、完了判断部 87は完了通知部 8

9に保持通知 515の通知を指示する。

[0287] 保持通知 515は、全てのアクセス先サーバのファイル記憶部 25、 35、 45が書込要求 501に係る電子ファイルにより、更新または新規格納されたことを内容とする信号である。

[0288] 通知受付部 108は保持通知 515を受け付ける。保持通知 515を受け付けた通知受付部 108は、保持通知 515を保持情報更新部 110に引き渡す。

[0289] 保持情報更新部 110は、保持通知 515の内容に従って、保持サーバ記憶部 100 の保持サーバ情報 100bを更新する（S26)。ここでの、更新内容は、該当する電子フアイルが更新されたこと、および、アクセス元サーバ 20 (30、 40)が保持サーバではなかった場合にはアクセス元サーバ 20 (30、 40)が保持サーバとなったことである。

[0290] 保持サーバ情報 100bを更新した保持情報更新部 1 10は、保持サーバ情報 100b の更新が終了したことを制御指示送信部 112に出力する。

[0291] 制御指示送信部 112は、保持サーバ情報 100bの更新に係るサーバ、すなわち、全てのアクセス先サーバ 20、 30、 40にロック解除 516、 517を送信して、処理を終了する。

[0292] 各アクセス先サーバ 20、 30、 40が備えるファイル記憶制御部 77は、ロック解除 51

6、 517を受け付け、各ファイル記憶制御部 77の制御に係るファイル記憶部 25、 35、

45のロックを解除する（S27および S28)。

[0293] ロックを解除した (S28)アクセス元サーバ 20 (30、 40)のファイル記憶制御部 77は

、完了判断部 87にロック解除を出力する。完了判断部 87は、ファイル書込要求 501 に係る処理が終了したことを結果として、結果送信部 91に出力する。

[0294] 結果送信部 91は、完了判断部 87から受けた結果に従って、ファイル書込要求 501 を送信した端末に、完了通知 518を送信して、処理を終了する。

[0295] 完了通知 518は、完了通知 509と同様に、ファイル書込要求 501に係る書込処理が終了したことを内容とする通知である。

[0296] ファイル書込要求 501を送信した端末は完了通知 518を取得する。

[0297] これにより、端末を利用するユーザは、端末に接続されたモニタ等の表示により、フアイル書込要求 501に係る処理が終了したことを知ることができる。

[0298] 以上、本実施の形態に係る端末、各サーバおよび分散ファイル管理装置が実行する一連の処理の流れを説明した。これらの処理のより具体的な例を、図 11から図 30 を参照して、説明する。

[0299] ここで、図 11から図 30までにおいて、各サーバ 20、 30、 40が備えるファイル記憶部 25、 35、 45が記憶している電子ファイル情報 25a、 35a, 45aの初期状態は、それぞれ、図 3、図 4、図 5に示す内容であるとする。

[0300] また、図 11から図 30までにおいて、ユーザが利用する端末は端末 a60であり、ユーザが端末 a60から要求を送信するサーバはサーバ A20であるとする。 [0301] また、「ファイル x」とは、図 1 1力図 30までにおいても、上記の通りファイル名「x」に関連する電子ファイル情報をさす。

[0302] また、図 1 1力ら図 30までにおいて、「ファイル X— 2」とは、更新されたファイル xに関連する電子ファイル情報、すなわち、ファイル名が「x」であって、ファイル名以外の「ファイル x」に関連する電子ファイル情報が更新された電子ファイル情報をさす。

[0303] 図 1 1は、端末 a60を利用するユーザがサーバ A20にファイル aの取得要求を送信した場合のタイムチャートである。

[0304] まず、端末 60からファイル a取得要求 401 aがアクセス元サーバ 20 (30、 40)に送信される。ファイル a取得要求 401 aは、ファイル aの取得要求を内容とする信号である

[0305] 次に、サーバ A20が備える要求受付部 71は、ファイル a取得要求 401 aを受け付ける。ファイル a取得要求 401 aを受け付けた要求受付部 71は、アクセス先判断部 73に、ファイル a取得要求 401 a、およびその送信元である端末 60のアドレスを引き渡す。

[0306] さらに、アクセス先判断部 73は、要求受付部 71から取得した要求が端末 60からのファイル a取得要求 401 aであると判断し、自身のファイル記憶部 25がファイル aを保持しているか否力を判断する（S 1 )。

[0307] ここで、図 3に示すように、ファイル記憶情報 25aはファイル aを保持している。そのため、アクセス先判断部 73が自身のファイル記憶部 25がファイル aを保持していると判断する（S 1で Yes)。

[0308] ファイル記憶制御部 77は、アクセス先判断部 73の指示を受けて、電子ファイル情報 25aからファイル aを読み出す（S2)。

[0309] アクセス先判断部 73は、ファイル記憶制御部 77からファイル aを取得すると、フアイノレ aと端末 a60のアドレスとを結果送信部 91に引き渡す。

[0310] 結果送信部 91は、端末 a60のアドレス宛にファイル aを送信 402aして処理を終了する。

[0311] 以上により、ファイル aの取得要求に係る処理は終了する。このように、アクセス元サーバが保持している電子ファイルに係る取得要求の場合、アクセス元サーバは、保持サーバ情報 100bを参照する必要が無ぐ自身の電子ファイル情報 25aおよび保持サーバ情報 100bに書き込む必要がない。そのため、ユーザの要求に速やかに応えることができる。

[0312] 図 12は、端末 a60を利用するユーザがサーバ A20にファイル eの取得要求を送信した場合のタイムチャートである。

[0313] まず、端末 a60力ファイル e取得要求 401bがサーバ A20に送信される。ファイル e 取得要求 401bは、ファイル eの取得要求を内容とする信号である。

[0314] 次に、サーバ A20が備える要求受付部 71は、ファイル e取得要求 401bを受け付ける。要求受付部 71は、アクセス先判断部 73に、ファイル e取得要求 401bおよび端末 a60のアドレスを引き渡す。

[0315] アクセス先判断部 73は、要求受付部 71から取得した要求が端末 a60からのフアイノレ e取得要求 401bであると判断し、自身のファイル記憶部 25がファイル eを保持してレ、るか否力 ^判断する（S l)。

[0316] ここで、図 3に示すように、ファイル記憶情報 25aはファイル eを保持していない。そのため、アクセス先判断部 73は自身のファイル記憶部 25がファイル eを保持してないと判断する（S 1で No)。

[0317] アクセス先問合部 79は、アクセス先判断部 73の指示を受けて、分散ファイル管理装置 10に保持サーバ問合せ 403bを送信する。保持サーバ問合せ 403bは、フアイノレ eを保持しているサーバの問合せであることを内容とする信号である。

[0318] 保持サーバ問合せ 403bを受け付けた問合受付部 102は、保持サーバ問合せ 403 bを保持サーバ判断部 104に引き渡す。

[0319] 保持サーバ判断部 104は、サーバ A20を示す情報と保持サーバ問合せ 403bとを問合受付部 102から取得すると、保持サーバがあるか否かを、保持サーバ記憶部 10 0が記憶している保持サーバ情報 100bを参照することにより判断する（S3)。

[0320] ここで、図 8に示す保持サーバ情報 100bから、ファイル eの保持サーバはサーバ B 30である。そのため、保持サーバ判断部 104は、保持サーバがあると判断する（S3 で Yes)。

[0321] 保持サーバ判断部 104は、さらに、管理サーバ情報 100aを参照することにより、保持サーバであるサーバ B30の IPアドレスを読み出し、読み出した IPアドレスを制御指示送信部 112に引き渡す。

[0322] 制御指示送信部 112は、サーバ B30宛にロック状態確認指示 406bを送信する。口ック状態確認指示 406bは、サーバ B30が備えるファイル記憶部 35がロックされてレヽるかを確認するための信号である。

[0323] ファイル記憶制御部 77は、ロック状態確認指示 406を受信し、ロック状態応答 407 bを送信する。ロック状態応答 407bは、ロック状態確認指示 406bを受けたサーバ 30 が備えるファイル記憶部 35がロックされているか否かを内容とする信号である。

[0324] 制御指示送信部 112は、ロック状態応答 407bを受信し、ロック状態応答 407bの内容から、保持サーバ 30が備えるファイル記憶部 35がロックされているか否かを判断する（S4)。ロックされていると判断した場合（S4で Yes)、制御指示送信部 112は、口ック状態確認指示 406を再度送信する。

[0325] ロックされていないと判断した場合（S4で No)、制御指示送信部 112は、保持サーバ判断部 104にファイル記憶部 35がロックされていないことを通知する。

[0326] この通知を受けた保持サーバ判断部 104は、サーバ Aを示す IPアドレスとサーバ B を示す IPアドレスと、保持サーバ問合せ 403bとをアクセス先応答部 106に引き渡す

[0327] アクセス先応答部 106は、保持サーバ判断部 104の指示を受けて、サーバ B宛に、保持サーバ通知 408bを送信する。保持サーバ通知 408bは、保持サーバ問合せ 40 3bと、サーバ Bを示す IPアドレスとを内容とする信号である。

[0328] アクセス先受信部 81は、保持サーバ通知 408bを受信し、それをアクセス先判断部

73に引き渡す。アクセス先判断部 73は、保持サーバ通知 408bから、ファイル e取得要求 401bに係るアクセス先力サーバ B30であると判断する。

[0329] アクセス先判断部 73は、サーバ B30宛に、ファイル b送信要求 409bを送信する。フアイル b送信要求 409bは、ファイル eをサーバ A20に送信する要求を内容とする信号である。

[0330] サーバ B30が備える要求受付部 71は、ファイル e送信要求 409bを受け付ける。サーバ B30が備えるアクセス先判断部 73は、要求受付部 71からファイル e送信要求 40 9、およびその送信元であるサーバ A20の IPアドレスを取得する。 [0331] サーバ B30が備えるアクセス先判断部 73は、自身の要求受付部 71が受信した要求力サーバ A20力ものファイル e送信要求 409bであることから、自身のファイル記憶部 35をアクセス先と判断する。

[0332] サーバ B30が備えるファイル記憶制御部 77は、自身のアクセス先判断部 73の指示を受けて、電子ファイル情報 35aからファイル eを読み出す（S5)。

[0333] サーバ B30が備えるアクセス先判断部 73は、自身のファイル記憶制御部 77から、ファイル eを取得すると、そのフアイノレ eと、ファイル e送信要求 409bと、ファイル送信要求 409の送信元であるサーバ A20を示すアドレスとを結果送信部 91に引き渡す。

[0334] サーバ B30が備える結果送信部 91は、自身のアクセス先判断部 73から、ファイル e と、ファイル e送信要求 409bと、サーバ A20を示すアドレスとを取得すると、サーバ A

20宛に、フアイノレ e送信要求 409bとフアイノレ e410bとを送信する。

[0335] 結果取得部 85は、分散ファイル管理装置 10への問合せの結果として取得した、フアイル e送信要求 409bとファイル e410bとを、完了判断部 87に引き渡す。

[0336] 完了判断部 87は、ファイル e取得要求 401bの内容およびファイル e取得要求 401b の送信元である端末 a60を示すアドレスとを、アクセス先判断部 73から取得する。

[0337] 完了判断部 87は、ファイル e取得要求 401bに対してファイル e410を取得したことから、まず、端末 a60を示すアドレスとファイル e410bとを結果送信部 91に引き渡す

[0338] 結果送信部 91は、完了判断部 87の指示を受けて、端末 a60宛にファイル e411b を送信する。

[0339] また、完了判断部 87は、ファイル e取得要求 401bに対してファイル e410bを取得したことから、次に、ファイル e410bをファイル記憶制御部 77に引き渡す。

[0340] ファイル記憶制御部 77は、完了判断部 87の指示を受けて、ファイル e410bを電子ファイル情報 25aに格納する（S6)。

[0341] ファイル e410bを格納したファイル記憶制御部 77は、ファイル e410bの格納が終了したことを完了判断部 87に通知する。完了判断部 87は、ファイル取得要求 401に係る処理が完了したと判断し、完了通知部 89に、ファイル記憶部 25にファイル e410 bが格納されたことを通知する。 [0342] ファイル記憶部 25にファイル e410bが保持されたとの通知を受けた完了通知部 89 は、分散ファイル管理装置 10に、保持通知 412bを送信して、処理を終了する。

[0343] 保持通知 412bは、サーバ A20がファイル e410bを保持していることを内容とする信号である。

[0344] 通知受付部 108は、保持通知 412bを受け付けると、保持通知 412bを保持情報更新部 110に引き渡す。

[0345] 保持情報更新部 110は、取得した保持通知 412bに従って、保持サーバ情報 100 bを更新して（S7)、処理を終了する。ここでの、保持サーバ情報 100bの更新処理は、具体的には、「ファイルパス」が「/dataZc/e」である「サーバ名」に「サーバ A」を追加する処理である。

[0346] 図 13は、端末 a60を利用するユーザがサーバ A20にファイル eの取得要求を送信した場合の処理を実行した後に、サーバ A20が備えるファイル記憶部 25が記憶してレ、る電子ファイル情報 25bを示す図である。

[0347] 電子ファイル情報 25bは、 S6においてファイル eが新規格納される。そのため、ファィル e取得要求 401bに係る処理を終了した後の電子ファイル情報 25bには、 Γ/dat ajの下に「/c/e」が追加されてレヽる。

[0348] これにより、サーバ A20が端末から再度ファイル eの取得要求を受け付けた場合には、その要求を迅速に処理することができる。

[0349] 図 14は、端末 a60を利用するユーザがサーバ A20にファイル eの取得要求を送信した場合の処理を実行した後に、保持サーバ記憶部 100が記憶している保持サーバ情報 100cを示す図である。

[0350] 保持サーバ情報 100cは、電子ファイル情報 25bにファイル eが格納されたため、 S

7において更新されている。そのため、「/data/cZe」の保持サーノに「サーバ A」が追加されている。

[0351] 図 15は、端末 a60を利用するユーザがサーバ A20にファイル gの取得要求を送信した場合のタイムチャートである。

[0352] まず、端末 a60力ファイル g取得要求 401cがサーバ A20に送信される。フアイノレ g 取得要求 401cは、ファイル gの取得要求を内容とする信号である。 [0353] 次に、サーバ A20が備える要求受付部 71は、ファイル g取得要求 401cを受け付ける。要求受付部 71は、アクセス先判断部 73に、ファイル g取得要求 401cおよび端末 a60のアドレスを引き渡す。

[0354] アクセス先判断部 73は、要求受付部 71から取得した要求が端末 a60からのフアイノレ g取得要求 401cであると判断し、自身のファイル記憶部 25がファイル gを保持してレ、るか否力 ^判断する（S l)。

[0355] ここで、図 3に示すように、ファイル記憶情報 25aはファイル gを保持していなレ、。そのため、アクセス先判断部 73は自身のファイル記憶部 25がファイル gを保持してないと判断する（S 1で No)。

[0356] アクセス先問合部 79は、アクセス先判断部 73の指示を受けて、分散ファイル管理装置 10に保持サーバ問合せ 403cを送信する。保持サーバ問合せ 403cは、フアイノレ gを保持しているサーバの問合せであることを内容とする信号である。

[0357] 保持サーバ問合せ 403cを受け付けた問合受付部 102は、保持サーバ問合せ 403 cを保持サーバ判断部 104に引き渡す。

[0358] 保持サーバ判断部 104は、サーバ A20を示す情報と保持サーバ問合せ 403cとを問合受付部 102から取得すると、保持サーバがあるか否かを、保持サーバ記憶部 10 0が記憶している保持サーバ情報 100bを参照することにより判断する（S3)。

[0359] ここで、図 8に示す保持サーバ情報 100bから、ファイル gの保持サーバは存在しなレ、。そのため、保持サーバ判断部 104は、保持サーバがないと判断する（S3で No)

[0360] アクセス先応答部 106は、保持サーバ判断部 104の判断を受けて、不保持通知 40 4cをサーバ A20に送信する。不保持通知 404cは、保持サーバがないことを内容とする信号である。

[0361] アクセス先受信部 81は、不保持通知 404cを分散ファイル管理装置 10への問合せの結果として取得し、それをアクセス先判断部 73に引き渡す。不保持通知 404cを取得したアクセス先判断部 73は、不保持通知 404cを取得したことから、ファイル取得要求 401cに係る処理が完了したと判断し、ファイル取得要求 401cの送信元である端末 a60を示すアドレスと不保持通知 404cとを結果送信部 91に引き渡す。 [0362] 結果送信部 91は、アクセス先判断部 73の指示を受けて、端末 a60のアドレス宛に不保持通知 405cを送信して、処理を終了する。不保持通知 405cは、保持サーバがないことを内容とする信号である。

[0363] 以上により、アクセス元サーバと同一の分散ファイル管理装置 10の管理対象となるサーバに保持されていない電子ファイルの取得要求をユーザが送信した場合であつても、アクセス元サーバは、分散ファイル管理装置 10にアクセスするだけで、当該フアイルを保持しているサーバがないことを判断できる。そのため、このような場合に、例えば、アクセス元サーバが全てのサーバにアクセスする必要がなぐ処理に要する時間を短くできる。

[0364] また、ユーザは、アクセス元サーバと同一の分散ファイル管理装置 10の管理対象となるサーバに、所望の電子ファイルがないことを知ることができる。

[0365] 図 16は、端末 a60を利用するユーザがサーバ A20にファイル gの書込要求を送信した場合のタイムチャートである。

[0366] まず、端末 a60力ファイル g書込要求 501aがサーバ A20に送信される。

[0367] ファイル g書込要求 501aは、ファイル gの書込要求を内容とする信号である。

[0368] 次に、要求受付部 71は、ファイル g書込要求 501aを受け付けると、アクセス先判断部 73に、ファイル g書込要求 501aおよびその送信元を示す情報、例えば、端末 a60 のアドレスを引き渡す。

[0369] アクセス先判断部 73は、要求受付部 71から受信した要求が端末 a60からのフアイノレ g書込要求 501aであると判断し、書込ファイル保持部 75にファイル gを格納する（ S l l)。

[0370] アクセス先判断部 73は、次に、アクセス先問合部 75に、ファイル g書込要求 501aを引き渡す。

[0371] アクセス先問合部 75は、分散ファイル管理装置 10に保持サーバ問合せ 502aを送信する。保持サーバ問合せ 502aは、ファイル gを保持しているサーバの問合せであることを内容とする信号である。

[0372] 問合受付部 102は、保持サーバ問合せ 502aを受け付けると、それを保持サーバ判断部 104に引き渡す。保持サーバ判断部 104は、保持サーバがあるか否かを、保持サーバ記憶部 100が記憶している保持サーバ情報 100bを参照することにより判断する（S 12)。

[0373] ここで、図 8に示す保持サーバ情報 100bから保持サーバは存在しない。そのため、保持サーバ判断部 104は、保持サーバがないと判断する（S 12で No)。

[0374] 制御指示送信部 112は、保持サーバ判断部 104の判断を受けて、まず、サーバ A 20にロック指示 503aを送信する。ロック指示 503aは、ファイル記憶部 25が後続する分散ファイル管理装置 10からの書き込み指示以外を受け付けないようにロックする指示を内容とする信号である。

[0375] ファイル記憶制御部 77は、ロック指示 503aを受け付けるとファイル記憶部 25をロックする（S13)。

[0376] アクセス先応答部 106は、制御指示送信部 112によるロック指示 503aの送信に続けて、書込先通知 504aをサーバ A20に送信する。書込先通知 504aは、ファイル gを保持するサーバがないため、ファイル gの格納先が自身のファイル記憶部 25のみであることを内容とする信号である。

[0377] アクセス先受信部 81は書込先通知 504aを受け付けると、それをアクセス先判断部 73に引き渡す。アクセス先判断部 73は、書込先通知 504aから、ファイル g書込要求 501aに係るアクセス先力自身のファイル記憶部 25のみであると判断する。

[0378] アクセス先判断部 73は、自身のファイル記憶制御部 77に、書込先通知 504aに基づく書込指示を出力する。ファイル記憶制御部 77は、ファイル gを書込ファイル保持部 75から取得し、ファイル記憶部 25に格納する（S 14)。

[0379] 書込先通知 504aに基づく書き込みを終了したファイル記憶制御部 77は、書込先通知 504aに基づく書き込みが終了したことを完了判断部 87に通知する。

[0380] 完了判断部 87は、ファイル書込要求 501aに係る処理が完了したと判断する。ファィル書込要求 501aに係る処理が完了したと判断した完了判断部 87は、完了通知部 89に、ファイル記憶部 25にファイル gが格納されたことを通知する。

[0381] 完了通知部 89は、分散ファイル管理装置 10に、保持通知 507aを送信する。保持通知 507は、ファイル gが格納されたことを内容とする信号である。

[0382] 通知受付部 108は、保持通知 507aを受け付けると、それを保持情報更新部 110 に引き渡す。保持情報更新部 110は、取得した保持通知 507aに従って、保持サーバ情報 100bを更新する。

[0383] ここでの、保持サーバ情報 100bの更新処理は、具体的には、「ファイルパス」に「/ data/gjを追加するとともに、それに対応する「サーバ名」に「サーバ A」を追加する処理である。

[0384] 更新処理を終了した保持情報更新部 110がファイル書込要求 501 aに関連する更新処理が終了したことを、制御指示送信部 112に通知すると、制御指示送信部 112 は、アクセス元サーバであるサーバ A20にロック解除 508aを送信する。ロック解除 5 08aは、ロック指示 503aによるロックを解除することを内容とする信号である。

[0385] ファイル記憶制御部 77は、ロック解除 508aを受け付けると、ファイル記憶部 25の口ックを解除する（S 19)。ファイル記憶制御部 77はロックを解除したことを完了判断部 87に通知する。

[0386] 完了判断部 87は、ファイル g書込要求 501 aに係る書込処理が終了したと判断して

、結果送信部 91にそれを通知する。

[0387] 結果送信部 91は、ファイル g書込要求 501 aの送信元である端末 a60に完了通知 5

09aを送信して、処理を終了する。完了通知 509aは、ファイル g書込要求 501aに係る書込処理が終了したことを内容とする信号である。

[0388] 図 17は、端末 a60を利用するユーザがサーバ A20にファイル gの書込要求を送信した場合の処理を実行した後に、サーバ A20が備えるファイル記憶部 25が記憶してレ、る電子ファイル情報 25cを示す図である。

[0389] S 14において，電子ファイル情報 25aにファイル gが新規格納される。そのため、フアイル g書込要求 501 aに係る処理を終了した後の電子ファイル情報 25cには、「/d atajの下に「/g」が追加されてレ、る。

[0390] 図 18は、端末 a60を利用するユーザがサーバ A20にファイル gの書込要求を送信した場合の処理を実行した後に、保持サーバ記憶部 100が記憶している保持サーバ情報 100dを示す図である。

[0391] 保持サーバ情報 100bは、電子ファイル情報 25cにファイル gが格納されたため、 S

18において更新されている。そのため、保持サーバ情報 100dの「ファイルパス」に「 /data/gjが追加されるとともに、それに対応するサーバ名に「サーバ A」が追加されている。

[0392] 図 19は、端末 a60を利用するユーザがサーバ A20にファイル bの更新要求を送信した場合のタイムチャートである。

[0393] まず、端末 a60力ファイル b更新要求 501bがサーバ A20に送信される。フアイノレ b更新要求 501bは、ファイル b_2の書込要求を内容とする信号である。

[0394] 次に、サーバ A20が備える要求受付部 71は、ファイル書込要求 501を受け付けると、アクセス先判断部 73に、ファイル b更新要求 501bおよびその送信元である端末 a

60のアドレスを引き渡す。

[0395] ファイル b更新要求 501bおよび端末 a60を示すアドレスを取得したアクセス先判断部 73は、要求受付部 71から受信した要求が端末 a60からのファイル b更新要求 501 bであると判断し、書込ファイル保持部 75にファイル b_2を格納する（Sl l)。

[0396] ファイル b更新要求 501bおよび端末 a60を示すアドレスを取得したアクセス先判断部 73は、次に、アクセス先問合部 75に、ファイル b更新要求 501bを引き渡す。

[0397] アクセス先問合部 75は、分散ファイル管理装置 10に保持サーバ問合せ 502bを送信する。保持サーバ問合せ 502bは、ファイル bを保持しているサーバの問合せであることを内容とする信号である。

[0398] 問合受付部 102は、保持サーバ問合せ 502bを受け付けると、それを保持サーバ判断部 104に引き渡す。

[0399] 保持サーバ判断部 104は、サーバ A20を示す情報と保持サーバ問合せ 403とを問合受付部 102から取得すると、保持サーバがあるか否かを、保持サーバ記憶部 10

0が記憶している保持サーバ情報 100bを参照することにより判断する（S12)。

[0400] ここで、図 8に示す保持サーバ情報 100bからサーバ Aはファイル bを保持している

。そのため、保持サーバ判断部 104は、保持サーバがあると判断する（S12で Yes)。

[0401] 続けて、保持サーバ判断部 104は、保持サーバがサーバ A20のみであるか否かを判断する（S15)。

[0402] ここで、図 8に示す保持サーバ情報 100bから保持サーバはサーバ Aのみである。

そのため、保持サーバ判断部 104は、保持サーバはサーバ A20のみであると判断する（SI 5で Yes)。

[0403] 制御指示送信部 112は、保持サーバ判断部 104の判断を受けて、まず、サーバ A 20にロック指示 505bを送信する。ロック指示 505bは、ファイル記憶部 25が後続する分散ファイル管理装置 10からの書き込み指示以外を受け付けないようにロックする指示を内容とする信号である。

[0404] ファイル記憶制御部 77は、ロック指示 505bを受け付けると、上記の S13における処理と同様の処理をして、ロック指示 505bに従って、ファイル記憶部 25をロックする（ S16)。

[0405] アクセス先応答部 106は、続けて、書込先通知 506bをサーバ A20に送信する。書込先通知 506bは、ファイル bを保持しているサーバがサーバ A20のみであるため、ファイル b_2の格納先が自身のファイル記憶部 25のみであることを内容とする信号である。

[0406] アクセス先受信部 81は、書込先通知 506bを受け付けると、書込先通知 506bをァクセス先判断部 73に引き渡す。

[0407] アクセス先判断部 73は、書込先通知 506bから、ファイル b更新要求 501bに係るァクセス先が、自身のファイル記憶部 25のみであると判断し、自身のファイル記憶制御部 77に、書込先通知 506に基づく書込指示を出力する。

[0408] 書込先通知 506bに基づく書込指示を取得したファイル記憶制御部 77は、フアイノレ b— 2を書込ファイル保持部 75から取得し、ファイル記憶部 25を更新する（S 17)。

[0409] ここでの更新は、ファイル bに含まれる情報のうち、「ファイル b」というファイル名以外の情報、すなわち、ファイル記憶部 25が保持していたファイル bの実体およびフアイル bの作成日時をファイル b_2により上書きする処理である。

[0410] 書込先通知 506bに基づく書き込みを終了したファイル記憶制御部 77は、それを完了判断部 87に通知する。

[0411] 完了判断部 87は、ファイル書込要求 501に係る処理が完了したと判断し、完了通知部 89に、サーバ A20が備えるファイル記憶部 25のファイル bがファイル b_2により更新されたことを通知する。

[0412] その通知を受けた完了通知部 89は、分散ファイル管理装置 10に、保持通知 507b を送信する。保持通知 507bは、ファイル bがファイル b— 2により更新されたことを内容とする信号である。

[0413] 通知受付部 108は、保持通知 507bを受け付けると、保持通知 507bを保持情報更新部 110に引き渡す。保持情報更新部 110は、取得した保持通知 507bに従って、保持サーバ情報 100bを更新する（S 18)。

[0414] ここでの、保持サーバ情報 100bの更新処理は、ファイル bの属性情報をファイル b

_2の属性情報に更新する処理である。

[0415] 更新処理（S18)を終了した保持情報更新部 110は、ファイル b更新要求 501bに関連する更新処理が終了したことを、制御指示送信部 112に通知する。

[0416] ファイル b更新要求 501bに関連する更新処理が終了したことを取得した制御指示送信部 112は、アクセス元サーバであるサーバ A20にロック解除 508bを送信する。ロック解除 508bは、ファイル b更新要求 501bに係るロック指示 505bによるロックを解除することを内容とする信号である。

[0417] ファイル記憶制御部 77は、ロック解除 508bを受け付けるとファイル記憶部 25のロックを解除する（S 19)。

[0418] 完了判断部 87は、ファイル b書込要求 501bに係るロックが解除されたことを取得すると、ファイル b更新要求 501bに係る書込処理が終了したと判断して、結果送信部 9 1にそれを通知する。

[0419] 結果送信部 91は、ファイル b更新要求 501bの送信元である端末 a60に完了通知 5

09bを送信して、処理を終了する。完了通知 509bは、ファイル b更新要求 501bに係る書込処理が終了したことを内容とする信号である。

[0420] 図 20は、端末 a60を利用するユーザがサーバ A20にファイル bの更新要求を送信した場合の処理を実行した後に、サーバ A20が備えるファイル記憶部 25が記憶してレ、る電子ファイル情報 25dを示す図である。

[0421] 電子ファイル情報 25aは、 S17においてファイル bが更新される。そのため、フアイノレ b更新要求 501bに係る処理を終了した後の電子ファイル情報 25(1の「7(1& &7

」は、「ZdataZb_2」に更新されている。

[0422] 図 21は、端末 aを利用するユーザがサーバ A20にファイル bの更新要求を送信した場合の処理を実行した後に、保持サーバ記憶部 100が記憶している保持サーバ情報 100eを示す図である。

[0423] 保持サーバ情報 100bは、電子ファイル情報 25aのファイル bが更新されたため、 S

18において更新されている。そのため、「ファイルパス」の「/data/b」力 S「/data/ b_2」に更新されている。

[0424] 図 22は、端末 a60を利用するユーザがサーバ A20にファイル aの更新要求を送信した場合のタイムチャートである。

[0425] まず、端末 a60力、らファイル a書込要求 501cがサーバ A20に送信される。フアイノレ a 書込要求 501cは、ファイル a_2の書込要求を内容とする信号である。

[0426] 次に、サーバ A20が備える要求受付部 71は、ファイル a書込要求 501cを受け付けると、アクセス先判断部 73に、ファイル a書込要求 501cおよび端末 a60のアドレスを引き渡す。

[0427] ファイル a書込要求 501 cおよびその送信元のアドレスを取得したアクセス先判断部 73は、要求受付部 71から受信した要求が端末 a60からのファイル a書込要求 501c であると判断し、書込ファイル保持部 75にファイル aを格納する（S l l)。

[0428] 次に、アクセス先判断部 73は、アクセス先問合部 75に、ファイル a書込要求 501cを引き渡し、分散ファイル管理装置 10に保持サーバ問合せ 502cを送信する。保持サーバ問合せ 502cは、ファイル aを保持しているサーバの問合せであることを内容とする信号である。

[0429] 問合受付部 102は、保持サーバ問合せ 502cを受け付けると、保持サーバ問合せ 5

02cを保持サーバ判断部 104に引き渡す。

[0430] 保持サーバ判断部 104は、サーバ A20を示す情報と保持サーバ問合せ 403cとを問合受付部 102から取得すると、保持サーバがあるか否かを、保持サーバ記憶部 10

0が記憶している保持サーバ情報 100bを参照することにより判断する（S 12)。

[0431] ここで、図 8に示す保持サーバ情報 100bからサーバ A20とサーバ B30とはフアイノレ aを保持している。そのため、保持サーバ判断部 104は、保持サーバがあると判断する（S 12で Yes)。

[0432] 続けて、保持サーバ判断部 104は、保持サーバがサーバ A20のみであるか否かを判断する（S15)。

[0433] 上記のように保持サーバは、サーバ Aとサーバ Bとである。そのため、保持サーバ判断部 104は、保持サーバはサーバ A20のみではないと判断し（S15で Yes)、保持サーバ記憶部 100が記憶している管理サーバ情報 100aを参照することにより、保持サーバの IPアドレスを取得する。

[0434] 制御指示送信部 112は、保持サーバ判断部 104から、ファイル a書込要求 501cの送信元であるサーバ A20の IPアドレスと、保持サーバであるサーバ B30の IPアドレスと、ロック指示 510cとロック指示 511cとを送信する指示とを受けて、それぞれをサーバ A20とサーバ B30とに送信する。

[0435] ロック指示 510とロック指示 511とは、それぞれ、ファイル記憶部 25とファイル記憶部 35とが、後続する分散ファイル管理装置 10からの書き込み指示以外を受け付けないようにロックする指示を内容とする信号である。

[0436] サーバ A20のファイル記憶制御部 77とサーバ B30のファイル記憶制御部 77とは、それぞれ、ロック指示 510を受け付けると、それに従ってファイル記憶部 25とファイル記憶部 35とをロックする（S20および S21)。

[0437] 続いて、アクセス先応答部 106は、保持サーバ判断部 104から、サーバ B30の IP アドレスと、サーバ A20の IPアドレスと、ファイル a書込要求 501cに関連する応答であることとを内容とする信号を受け取り、アクセス先応答部 106は、サーバ A20宛に書込先通知 512cを送信する。

[0438] 書込先通知 512cは、保持サーバであるサーバ B30の IPアドレスと、ファイル a書込要求 501cに関連する応答であることとを内容とする信号である。

[0439] アクセス先受信部 81は、書込先通知 512cを受信すると、アクセス先判断部 73にそれを引き渡す。

[0440] アクセス先判断部 73は、取得した書込先通知 512cから、サーバ B30および自身が備えるファイル記憶部 25をアクセス先であると判断し、その判断に係るアクセス先を完了判断部 87に引き渡す。

[0441] 完了判断部 87は、その判断に係るアクセス先を一時的に保持する（S22)。

[0442] 一方で、アクセス先判断部 73は、ファイル aとファイル aの更新指示とを、自身のファィル記憶制御部 77に出力する。ファイル制御部 77は、その指示に従って、ファイル a をファイル a— 2により更新する（S23)。

[0443] 更新処理（S23)が終了したフィル記憶制御部 77は、アクセス先の 1つであるフアイル記憶部 25への処理が終了したことを完了判断部 87に出力する。

[0444] 他方で、アクセス先判断部 73は、サーバ B30の IPアドレスを、処理要求部 83に引き渡す。処理要求部 83は、ファイル a_2を書込ファイル保持部 75から取得し、サーバ B30宛に書込要求 513cを送信する。

[0445] 書込要求 513cは、フアイノレ a_2と、その格納指示とを内容とする信号である。

[0446] サーバ B30の要求受付部 71は、書込要求 513cを受け付けると、サーバ A20を示す情報をアクセス先判断部 73に引き渡す。

[0447] サーバ B30のアクセス先判断部 73は、書込要求 513cの送信元が他のサーバであること力、自身のファイル記憶部 35をアクセス先と判断し、フアイノレ a_2と、その更新指示とをファイル記憶制御部 77に出力する。

[0448] サーバ B30のファイル記憶制御部 77は、更新指示を受け付けると、それに従ってファイル a— 2により、電子ファイル情報 35aを更新する（S24)。

[0449] 続けて、サーバ B30のアクセス先判断部 73は、更新処理（S24)が終了したフアイル記憶制御部 77から、ファイル a— 2の更新処理の終了を取得し、それを結果送信部 91に出力する。結果送信部 91は、サーバ A20に書込終了通知 514cを結果として送信する。

[0450] 書込終了通知 514cは、サーバ B30においてファイル a書込要求 513cに関連する処理が終了したことを内容とする信号である。

[0451] サーバ A20の結果取得部 85は、書込終了通知 514cを取得すると、それを完了判断部 87に引き渡す。

[0452] 完了判断部 87は、ファイル a書込要求 513cに係る書込処理が完了したか否かを判断する（S25)。完了判断部 87は、サーバ A20とサーバ B30とから書込の終了通知を受けたか否かにより判断する。サーバ A20のファイル記憶制御部 77からは更新処理（S23)の後に、また、サーバ B30からは書込終了通知 514cにより、書込の終了通知を受けているため、完了判断部 87はファイル a書込要求 513cに係る書込処理が完了したと判断する（S25で Yes)。

[0453] 続いて、完了判断部 87は完了通知部 89に保持通知 515cの通知を指示する。

[0454] 保持通知 515cは、ファイル記憶部 25とファイル記憶部 35と力ファイル a— 2により

、更新されたことを内容とする信号である。

[0455] 通知受付部 108は保持通知 515cを受け付けると、それを保持情報更新部 110に引き渡す。保持情報更新部 110は、保持通知 515cの内容に従って、保持サーバ情報 100bを更新する（S26)。ここでの、更新内容は、ファイル aがファイル a_2により更新されたことである。

[0456] 保持サーバ情報 100bを更新した保持情報更新部 1 10が、保持サーバ情報 100b の更新が終了したことを制御指示送信部 112に出力すると、制御指示送信部 112は、サーノ A20とサーノ B30とにロック解除 516c、 517cを送信して、処理を終了する

[0457] サーバ A20のファイル記憶制御部 77とサーバ B30のファイル記憶制御部 77は、口ック解除 516c、 517cを受け付け、それぞれ、ファイル記憶部 25のロックとファイル記憶部 35のロックとを解除する（S27および S28)。

[0458] ロックを解除した (S28)サーバ A20のファイル記憶制御部 77は、完了判断部 87にロック解除を出力する、完了判断部 87は、ファイル a書込要求 501cに係る処理が終了したことを結果として、結果送信部 91に出力する。

[0459] 結果送信部 91は、完了判断部 87から受けた結果に従って、端末 a60に、完了通知 518cを送信して、処理を終了する。完了通知 518cは、ファイル a書込要求 501c に係る書込処理が終了したことを内容とする通知である。

[0460] 端末 a60は完了通知 518を取得して、処理を終了する。

図 23は、端末 a60を利用するユーザがサーバ A20にファイル aの更新要求を送信した場合の処理を実行した後に、サーバ A20が備えるファイル記憶部 25が記憶してレ、る電子ファイル情報を示す図である。

[0461] 電子ファイル情報 25aは、 S23においてファイル aが更新される。そのため、ファイル a書込要求 501cに係る処理を終了した後の電子ファイル情報 25eの「ZdataZa」は

、「/data/a 2」に更新されている。 [0462] 図 24は、端末 a60を利用するユーザがサーバ A20にファイル aの更新要求を送信した場合の処理を実行した後に、サーバ B30が備えるファイル記憶部 35が記憶してレ、る電子ファイル情報を示す図である。

[0463] 電子ファイル情報 35aは、 S24においてファイル aが更新される。そのため、ファイル a書込要求 501cに係る処理を終了した後の電子ファイル情報 35bの「/data/a」は

、「/data/a_2」に更新されている。

[0464] 図 25は、端末 a60を利用するユーザがサーバ A20にファイル aの更新要求を送信した場合の処理を実行した後に、保持サーバ記憶部 100が記憶している保持サーバ情報を示す図である。

[0465] 保持サーバ情報 100bは、ファイル記憶部 25およびファイル記憶部 35のファイル a 力 Sファイル a_2に更新されたため、 S26において更新されている。そのため、保持サーバ情報 100fにおレ、て、「ファイルパス」の「/data/a」が「/data/a_2」に更新されている。

[0466] 図 26は、端末 a60を利用するユーザがサーバ A20にファイル dの更新要求を送信した場合のタイムチャートである。

[0467] まず、端末 a60力ファイル d書込要求 501dがサーバ A20に送信される。ファイル d書込要求 501dは、ファイル d— 2の書込要求を内容とする信号である。

[0468] 次に、サーバ A20が備える要求受付部 71は、ファイル d書込要求 501dを受け付けると、アクセス先判断部 73に、ファイル d書込要求 501dおよび端末 a60のアドレスを引き渡す。

[0469] ファイル d書込要求 501dおよびその送信元のアドレスを取得したアクセス先判断部 73は、要求受付部 71から受信した要求が端末 a60からのファイル d書込要求 501d であると判断し、書込ファイル保持部 75にファイル d_2を格納する（S l l)。

[0470] 次に、アクセス先判断部 73は、アクセス先問合部 75に、ファイル d書込要求 501d を引き渡し、分散ファイル管理装置 10に保持サーバ問合せ 502dを送信する。保持サーバ問合せ 502dは、ファイル dを保持しているサーバの問合せであることを内容とする信号である。

[0471] 問合受付部 102は、保持サーバ問合せ 502dを受け付けると、保持サーバ問合せ 5 02dを保持サーバ判断部 104に引き渡す。

[0472] 保持サーバ判断部 104は、サーバ A20を示す情報と保持サーバ問合せ 502dとを問合受付部 102から取得すると、保持サーバがあるか否かを、保持サーバ記憶部 10

[0473] ここで、図 8に示す保持サーバ情報 100bからサーバ B30とサーバ C40とはフアイノレ dを保持している。そのため、保持サーバ判断部 104は、保持サーバがあると判断する（S 12で Yes)。

[0474] 続けて、保持サーバ判断部 104は、保持サーバがサーバ A20のみであるか否かを判断する（S15)。

[0475] ここで、上記のように保持サーバは、サーバ B30とサーバ C40とである。そのため、保持サーバ判断部 104は、保持サーバはサーバ A20のみではないと判断し（S15で Yes)、保持サーバ記憶部 100が記憶している管理サーバ情報 100aを参照することにより、保持サーバの IPアドレスを取得する。

[0476] 制御指示送信部 112は、保持サーバ判断部 104から、ファイル d書込要求 501dの送信元であるサーバ A20の IPアドレスと、保持サーバであるサーバ B30の IPアドレスと、保持サーバであるサーバ C40の IPアドレスと、ロック指示 510dとロック指示 51 Id とロック指示 51 leとを送信する指示とを受けて、それぞれをサーバ A20と、サーバ B 30と、サーバ C40とに送信する。

[0477] ロック指示 510dとロック指示 51 Idとロック指示 51 leとは、それぞれ、ファイル記憶部 25とファイル記憶部 35とファイル記憶部 45とが、後続する分散ファイル管理装置 1 0からの書き込み指示以外を受け付けないようにロックする指示を内容とする信号である。

[0478] サーバ A20のファイル記憶制御部 77は、ロック指示 510dを受け付けると、それに従ってファイル記憶部 25をロックする（S20)。サーバ B30とサーバ C40とは、同様に、ファイル記憶部 35とファイル記憶部 45とをロックする（S21)。

[0479] 続いて、アクセス先応答部 106は、保持サーバ判断部 104から、サーバ A20、サーバ B30およびサーバ C40の IPアドレスと、ファイル d書込要求 501dに関連する応答であることとを内容とする信号を受け取り、アクセス先応答部 106は、サーバ A20宛に書込先通知 512dを送信する。

[0480] 書込先通知 512dは、保持サーバであるサーバ B30およびサーバ C40の IPァドレスと、ファイル d書込要求 501dに関連する応答であることとを内容とする信号である。

[0481] アクセス先受信部 81は、書込先通知 512dを受信すると、アクセス先判断部 73にそれを引き渡す。

[0482] アクセス先判断部 73は、取得した書込先通知 512dから、サーバ B30、サーバ C40 および自身が備えるファイル記憶部 25をアクセス先であると判断し、その判断に係るアクセス先を完了判断部 87に引き渡す。

[0483] 完了判断部 87は、その判断に係るアクセス先を一時的に保持する（S22)。

[0484] 一方で、アクセス先判断部 73は、ファイル dとファイル dの更新指示とを、自身のファィル記憶制御部 77に出力する。ファイル制御部 77は、その指示に従って、フアイノレ d

_2を新規格納する（S23)。

[0485] 格納処理（S23)が終了したフィル記憶制御部 77は、アクセス先の 1つであるフアイル記憶部 25への処理が終了したことを完了判断部 87に出力する。

[0486] 他方で、アクセス先判断部 73は、サーバ B30およびサーバ C40の IPアドレスを、処理要求部 83に引き渡す。処理要求部 83は、ファイル d— 2を書き込みファイル保持部 75から取得し、サーバ B30およびサーバ Cのそれぞれに書込要求 513dを送信する。

[0487] 書込要求 513dは、ファイル d— 2と、その格納指示とを内容とする信号である。

[0488] サーバ B30の要求受付部 71は、書込要求 513dを受け付けると、サーバ A20を示す情報をアクセス先判断部 73に引き渡す。

[0489] サーバ B30のアクセス先判断部 73は、書込要求 513cの送信元が他のサーバであること力、自身のファイル記憶部 35をアクセス先と判断し、フアイノレ d_2と、その更新指示とをファイル記憶制御部 77に出力する。

[0490] サーバ B30のファイル記憶制御部 77は、更新指示を受け付けると、それに従ってフアイノレ d_2により、電子ファイル情報 35aを更新する（S24)。続けて、アクセス先判断部 73は、更新処理（S24)が終了したファイル記憶制御部 77から、ファイル dの更新処理の終了を取得し、それを結果送信部 91に出力する。結果送信部 91は、サーバ A20に書込終了通知 514dを結果として送信する。

[0491] 書込終了通知 514dは、サーバ B30においてファイル d書込要求 513dに関連する処理が終了したことを内容とする信号である。

[0492] 以上のサーバ B30における処理は、サーバ C40においても同様に実行され、ファィル dが更新されると、書込終了通知 514eがサーバ A20に送信される。

[0493] 書込終了通知 514eは、サーバ C40においてファイル d書込要求 513dに関連する処理が終了したことを内容とする信号である。

[0494] サーバ A20の結果取得部 85は、書込終了通知 514dと書込終了通知 514eとを取得すると、それを完了判断部 87に引き渡す。

[0495] 完了判断部 87は、ファイル d書込要求 513dに係る書込処理が完了したか否かを判断する（S25)。完了判断部 87は、サーバ A20とサーバ B30とサーバ C40とから書込の終了通知を受けたか否かにより判断する。サーバ A20のファイル記憶制御部 77 力らは格納処理（S23)の後に、また、サーバ B30およびサーバ C40力らは書込終了通知 514dおよび書込終了通知 514eにより、書込の終了通知を受けているため、完了判断部 87はファイル d書込要求 513dに係る書込処理が完了したと判断する（S25 で Yes)。

[0496] 続いて、完了判断部 87は完了通知部 89に保持通知 515dの通知を指示する。

[0497] 保持通知 515dは、ファイル記憶部 25とファイル記憶部 35とファイル記憶部 45とが

、ファイル d— 2により、更新されたことを内容とする信号である。

[0498] 通知受付部 108は保持通知 515dを受け付けると、それを保持情報更新部 110に引き渡す。保持情報更新部 110は、保持通知 515dの内容に従って、保持サーバ情報 100bを更新する（S26)。ここでの、更新内容は、ファイル dがファイル d_2により更新されたことである。

[0499] 保持サーバ情報 100bを更新した保持情報更新部 110が、保持サーバ情報 100b の更新が終了したことを制御指示送信部 112に出力すると、制御指示送信部 112は、サーノ A20とサーノ B30とサーノ C40とにロック角军除 516d、 516e、 517dを送信して、処理を終了する。

[0500] サーバ A20のファイル記憶制御部 77とサーバ B30のファイル記憶制御部 77とサーバ C40のフアイノレ記憶制御部 77とは、ロック角军除 516d、 516e、 517dを受け付け

、それぞれ、ファイル記憶部 25のロックとファイル記憶部 35のロックとファイル記憶部

45のロックとを角军除する（S27および S28)。

[0501] ロックを解除した (S28)サーバ A20のファイル記憶制御部 77は、完了判断部 87にロック解除を出力する、完了判断部 87は、ファイル d書込要求 501dに係る処理が終了したことを結果として、結果送信部 91に出力する。

[0502] 結果送信部 91は、完了判断部 87から受けた結果に従って、端末 a60に、完了通知 518dを送信して、処理を終了する。完了通知 518dは、ファイル d書込要求 501d に係る書込処理が終了したことを内容とする通知である。

[0503] 端末 a60は完了通知 518を取得して、処理を終了する。

図 27は、端末 a60を利用するユーザがサーバ A20にファイル dの書込要求を送信した場合の処理を実行した後に、サーバ A20が備えるファイル記憶部 25が記憶してレ、る電子ファイル情報を示す図である。

[0504] 電子ファイル情報 25aは、 S23においてファイル d— 2が新規格納される。そのため

、ファイル d書込要求 501dに係る処理を終了した後の電子ファイル情報 25fには、「

/data/d— 2」が追加されてレヽる。

[0505] 図 28は、端末 a60を利用するユーザがサーバ A20にファイル dの書込要求を送信した場合の処理を実行した後に、サーバ B30が備えるファイル記憶部 35が記憶してレ、る電子ファイル情報を示す図である。

[0506] 電子ファイル情報 35aは、 S24においてファイル dが更新される。そのため、フアイル d書込要求 501dに係る処理を終了した後の電子ファイル情報 35cの「/data/d」は、「ZdataZd_2」に更新されている。

[0507] 図 29は、端末 a60を利用するユーザがサーバ A20にファイル dの書込要求を送信した場合の処理を実行した後に、サーバ C40が備えるファイル記憶部 45が記憶してレ、る電子ファイル情報を示す図である。

[0508] 電子ファイル情報 45aは、 S24においてファイル dが更新される。そのため、フアイル d書込要求 501dに係る処理を終了した後の電子ファイル情報 451)の「7(1& &7(1

」は、「ZdataZd 2」に更新されている。 [0509] 図 30は、端末 a60を利用するユーザがサーバ A20にファイル dの更新要求を送信した場合の処理を実行した後に、保持サーバ記憶部 100が記憶している保持サーバ情報を示す図である。

[0510] 保持サーバ情報 100bは、ファイル記憶部 25にファイル d_2が新規格納され、また、ファイル記憶部 35およびファイル記憶部 45のファイル aがファイル d_2に更新されたため、 S26において更新されている。そのため、保持サーバ情報 100gにおける「フアイルパス」の「ZdataZd」が「ZdataZd_2」に更新されてレ、る。

[0511] 以上が、各サーバ 20、 30、 40および分散ファイル管理装置 10が実行する一連の処理の具体的な例である。このように、端末 60 (65)力アクセスしたサーバ 20、 30、 40がユーザの要求に係るファイルを保持していない場合であっても、他のサーバが保持している場合には、ユーザは所望のファイルを取得することができる。

[0512] また、書込を要求する場合には、書込要求に関連するファイルを保持する全てのサーバを更新することができるため、ファイルの同期をとることができる。

[0513] 次に、図 31から図 33までを参照して、ユーザが利用する端末 60 (65)に接続されたモニタに表示される入力画面および結果の表示画面の例を説明する。

[0514] 図 31は、ユーザが利用する端末 60 (65)に接続されたモニタに表示される、ユーザが特定のファイルに対する要求を入力するための画面の例を示す図である。ユーザは、本図に示す画面表示を見て、取得要求や書込要求をサーバに送信する。

[0515] 本図に例示する入力画面 601は、ファイル構成表示部 602と、選択ファイル表示部 603と、取得ボタン 604と、書込フアイノレ人力咅 605と、書込ボタン 606と力ら構成される。

[0516] ファイル構成表示部 602は、分散ファイル管理装置 10の管理対象である各サーバ 20、 30、 40における電子ファイルのパスを表示する部分である。

[0517] ファイル構成表示部 602に表示される内容は、図 2に示す電子ファイルのパスと同様の構成であり、端末 60 (65)からサーバ 20、 30、 40を介して分散ファイル管理装置 10の保持サーバ情報 100bにアクセスすることにより、取得される。

[0518] ここで、「/data/g」により示されるファイルは、いずれのサーバ 20、 30、 40も保持していない。本図は、分散ファイル管理装置 10が管理対象となるサーバに共通する電子ファイルのパスを保持サーバ情報 100bとは別に保持するなどのために、実際に各サーバ 20、 30、 40が保持している電子ファイルの所在を示す保持サーバ情報 10 Obと不整合が生じてレ、る例である。

[0519] ユーザはファイル構成表示部 602に表示される電子ファイルをマウス等の入力機器を利用して、取得要求または書込要求に関連する電子ファイルを選択する。本図のファイル構成表示部 602は、ファイル aにカーソルがあたっており、ファイル aが選択されている例を示す。

[0520] 選択ファイル表示部 604は、ユーザにより選択されている電子ファイルを表示する部分である。本図は上記のようにファイル aが選択されている。そのため、選択フアイル表示部 604の「選択ファイル」には、「/data/a」とレ、うパスが表示されてレ、る。

[0521] 取得ボタン 605は、取得要求を端末 60 (65)に送信させるボタンである。本図のような入力画面 601において、ユーザが取得ボタン 605を押下すると、端末 60 (65)はサーバ 20、 30、 40のレ、ずれ力に、ファイル aの取得要求を送信する。

[0522] 書込ファイル入力部 606は、サーバ 20、 30、 40が保持するファイルを更新し、または新規格納させる電子ファイルを入力する。本図は「端末 a/xyz」というパスにより特定される、端末 a60 (65)が保持するファイル xyzが入力されている例である。

[0523] 書込ボタン 606は、書込要求を端末 60 (65)に送信させるボタンである。本図のような入力画面 601において、ユーザが書込ボタン 606を押下すると、端末 60 (65)はサーバ 20、 30、 40のレヽずれ力に、ファイル aが選択されているため、ファイル aの更新要求を送信する。また、更新後の実体は書込ファイル入力部 606に入力されているフアイノレ xyzである。

[0524] 図 32は、ユーザがファイル aの取得要求を指示した場合に、ユーザが利用する端末 60 (65)に接続されたモニタに表示される結果の例を示す図である。

[0525] 本図に示す取得結果表示画面 701は、ファイル aの取得要求を送信することにより、ユーザの利用する端末 60 (65)がファイル aを取得した場合に、モニタ上に表示される画面である。

[0526] 取得結果表示画面 701は、取得ファイル表示部 702と、閲覧ボタン 703と、保存ボタン 704とから構成される。 [0527] 取得ファイル表示部 702は、取得したファイルの名称を表示する。

[0528] 閲覧ボタン 703は、取得したファイルをモニタ上に表示させるボタンである。ユーザがマウスなどを利用して押下すると、取得したファイルがモニタ上に表示される。

[0529] 保存ボタン 704は、取得したファイルを端末 60 (65)が備える記憶部に保存させるボタンである。ユーザがマウスなどを利用して押下すると、取得したファイルが端末 60

(65)の記憶部に保存される。

[0530] 図 33は、ユーザがファイル aの更新要求を指示した場合に、ユーザが利用する端末 60 (65)に接続されたモニタに表示される結果の例を示す図である。

[0531] 本図に示す更新結果表示画面 801は、ファイル aの更新要求に関連する処理が完了した場合に、モニタ上に表示される画面である。

[0532] 更新結果表示画面 801は、更新結果表示部 802と、確認ボタン 703とから構成される。

[0533] 更新結果表示部 802は、端末 60 (65)から送信された書込要求が電子ファイルを更新する要求である場合に、更新する要求に関連する電子ファイルの名称と、その処理が完了したこととを表示する。

[0534] これにより、端末 60 (65)を利用するユーザは処理が完了したことを知ることができる。

[0535] 確認ボタン 703は、押下されると更新結果表示画面 801を閉じるボタンである。

[0536] これらのような表示画面により、ユーザはモニタ上で要求を送信し、要求に係る処理の結果を取得することができる。

[0537] 以上、本発明の実施の形態に係る分散ファイル管理装置および分散ファイル管理システムについて説明した力 S、本発明はこの実施の形態に限定されるものではなレ、。

[0538] 例えば、実施の形態に係る分散ファイル管理システムは、図 10に示すようにロック指示の直後に書込先通知を送信しているが、ロック指示の後、さらに、ロック指示を送信したサーバにおいてロックがかけられたことを確認した後に、書込先通知を送信しても構わない。

産業上の利用可能性

[0539] 本発明は、複数のサーバで分散保持されている電子ファイル群を管理する装置またはシステム等に適用でき、特に、複数のファイルサーバおよび各ファイルサーバを管理する装置や、複数の WWW (World Wide Web)サーバおよび各 WWWサーバを管理する装置等に適用できる。

Claims

請求の範囲

[1] ユーザが利用する端末と通信回線を介して接続され、電子ファイルを記憶しているファイル記憶手段を備える複数のサーバのいずれ力、が、前記端末から送信される電子ファイルに関連するユーザの要求を受け付けることにより、当該ユーザの要求に関連する処理を実行し、実行した処理の結果を前記端末に送信する分散ファイル管理システムであって、

電子ファイルに関連するユーザの要求を受け付けたアクセス元サーバからの問合せに応じて、当該ユーザの要求に関連する電子ファイルを記憶しているファイル記憶手段を備えるサーバである保持サーバに関連する情報を、前記アクセス元サーバに送信する分散ファイル管理装置を備える

ことを特徴とする分散ファイル管理システム。

[2] 前記分散ファイル管理装置は、

前記サーバの識別情報と、前記サーバが備えるファイル記憶手段が記憶してレ、る電子ファイルに関連する情報とを対応付けたファイル所在情報を記憶しているフアイル所在記憶手段と、

前記アクセス元サーバからの問合せに応じて、前記ファイル所在情報を参照することにより、前記保持サーバを判断する保持サーバ判断手段と、

前記保持サーバ判断手段により判断された前記保持サーバに関連する情報を、前記アクセス元サーバに送信する保持サーバ送信手段とを備える

ことを特徴とする請求項 1に記載の分散ファイル管理システム。

[3] 前記分散ファイル管理システムは、さらに、複数のサーバを備え、

前記各サーバは、前記端末に入力された前記ユーザの要求を受け付ける要求受付手段と、

前記保持サーバ送信手段により送信された前記保持サーバに関連する情報を受信する保持サーバ受信手段と、

前記保持サーバ受信手段が受信した前記保持サーバに関連する情報に基づいて、前記ユーザの要求に関連するアクセス先を判断するアクセス先判断手段と、前記アクセス先判断手段により判断された前記アクセス先に、前記ユーザの要求に関連する処理を要求する処理要求手段と、

前記処理要求手段が要求した前記アクセス先における処理の結果を、前記ァクセス先から取得する結果取得手段と、

前記結果取得手段が取得した結果を前記端末に送信する結果送信手段とを備える

ことを特徴とする請求項 2に記載の分散ファイル管理システム。

[4] 前記各サーバは、さらに、前記アクセス先判断手段により判断された前記アクセス先の全てから、前記結果取得手段が前記ユーザの要求に関連する処理の結果を取得した場合に、前記ユーザの要求に関連する処理が完了したと判断する完了判断手段を備え、

前記結果送信手段は、前記完了判断手段が前記ユーザの要求に関連する処理が完了したと判断した場合に、前記ユーザの要求に係る処理の結果を前記端末に送信する

ことを特徴とする請求項 3に記載の分散ファイル管理システム。

[5] 前記各サーバは、さらに、前記完了判断手段が前記ユーザの要求に関連する処理が完了したと判断した場合に、前記ユーザの要求に関連して書込処理が行われたァクセス先に関連する情報および電子ファイルに関連する情報を、前記分散ファイル管理装置に通知する完了通知手段を備え、

前記分散ファイル管理装置は、さらに、前記完了通知手段から取得したアクセス先に関連する情報および電子ファイルに関連する情報により、前記ファイル所在情報を更新する所在情報更新手段を備える

ことを特徴とする請求項 4に記載の分散ファイル管理システム。

[6] 前記分散ファイル管理装置は、さらに、保持サーバ判断手段が、前記ユーザの要求が電子ファイルの書込要求であり、かつ、保持サーバがあると判断した場合に、当該保持サーバに、当該保持サーバが備える前記ファイル記憶手段をロックさせる指示を送信するロック指示送信手段を備える

ことを特徴とする請求項 5に記載の分散ファイル管理システム。

[7] 前記分散ファイル管理装置は、さらに、前記完了通知手段から通知を受けた場合に、ロック指示送信手段が指示を送信した前記保持サーバに、当該保持サーバが備える前記ファイル記憶手段のロックを解除させる指示を送信するロック解除送信手段を備える

ことを特徴とする請求項 6に記載の分散ファイル管理システム。

[8] 前記アクセス先判断手段は、前記ユーザの要求が電子ファイルの取得要求であり、かつ、前記アクセス元サーバが備える前記ファイル記憶手段が前記ユーザの要求に関連する電子ファイルを記憶しておらず、かつ、前記保持サーバ受信手段が受信した前記保持サーバに関連する情報に前記サーバの識別情報が含まれている場合に、当該保持サーバに関連する情報により示されるサーバを前記ユーザの要求に関連する電子ファイルの取得に係るアクセス先と判断し、前記アクセス元サーバが備えるファイル記憶手段を前記ユーザの要求に関連する電子ファイルの書込に係るァクセス先と判断する第 1判断部を備える

ことを特徴とする請求項 3から請求項 7のいずれ力 1項に記載の分散ファイル管理システム。

[9] 前記アクセス先判断手段は、前記ユーザの要求が電子ファイルの書込要求であり、力つ、前記保持サーバ受信手段が受信した前記保持サーバに関連する情報に前記サーバの識別情報が含まれてレ、る場合に、前記アクセス元サーバが備えるファイル記憶手段および当該保持サーバに関連する情報により示されるサーバを前記ユーザの要求に関連する電子ファイルの書込に係るアクセス先と判断する第 2判断部を備える

ことを特徴とする請求項 3から請求項 8のいずれ力 1項に記載の分散ファイル管理システム。

[10] 前記アクセス先判断手段は、前記ユーザの要求が電子ファイルの書込要求であり、力、つ、前記保持サーバ受信手段が受信した前記保持サーバに関連する情報に前記サーバの識別情報が含まれてレ、なレ、場合に、前記アクセス元サーバが備えるフアイル記憶手段を前記ユーザの要求に関連する電子ファイルの書込に係るアクセス先と判断する第 3判断部を備える

ことを特徴とする請求項 3から請求項 9のいずれ力、 1項に記載の分散ファイル管理システム。

[11] 前記アクセス先判断手段は、前記ユーザの要求が電子ファイルの取得要求であり、かつ、前記アクセス元サーバが備える前記ファイル記憶手段が前記ユーザの要求に関連する電子ファイルを記憶しておらず、かつ、前記保持サーバ受信手段が受信した前記保持サーバに関連する情報に前記サーバの識別情報が含まれていない場合に、前記ユーザの要求に関連するアクセス先がないと判断する第 4判断部を備えることを特徴とする請求項 3から請求項 10のいずれ力 4項に記載の分散ファイル管理システム。

[12] 前記各サーバは、さらに、電子ファイルを前記電子ファイル記憶手段に書き込み、書き込みが終了した後に前記結果取得手段に書込みの終了を通知する書込手段を備え、

前記処理要求手段は、前記第 1判断部がアクセス先を判断した場合に、前記保持サーバに関連する情報により示されるサーバに前記ユーザの要求に関連する電子フアイルの送信を要求するとともに、前記アクセス元サーバが備える書込手段に前記ュ一ザの要求に関連する電子ファイルの書込を要求し、

前記結果取得手段は、前記ユーザの要求に関連する処理の結果として、前記保持サーバに関連する情報により示されるサーバから前記ユーザの要求に関連する電子ファイルを取得するとともに、前記アクセス元サーバが備える書込手段から当該電子ファイルの書込終了の通知を取得し、

前記完了判断手段は、前記結果取得手段が前記ユーザの要求に関連する電子フアイルを取得し、かつ、前記書込終了の通知を取得した場合に、前記ユーザの要求に関連する処理が完了したと判断し、

前記結果送信手段は、前記完了判断手段が前記ユーザの要求に関連する処理が完了したと判断した場合に、前記結果取得手段が取得した前記ユーザの要求に関連する電子ファイルを前記端末に送信する

ことを特徴とする請求項 8に記載の分散ファイル管理システム。

[13] 前記完了通知手段は、前記完了判断手段が前記ユーザの要求に関連する処理が完了したと判断した場合に、前記アクセス元サーバに関連する情報、および、前記結果取得手段が取得した電子ファイルに関連する情報を前記分散ファイル管理装置に通知し、

前記所在情報更新手段は、前記完了通知手段から取得した前記アクセス元サーバに関連する情報、および、電子ファイルに関する情報を対応付けて前記ファイル所在記憶手段に格納することにより、前記ファイル所在情報を更新する

ことを特徴とする請求項 12に記載の分散ファイル管理システム。

[14] 前記各サーバは、さらに、電子ファイルを前記電子ファイル記憶手段に書き込み、書き込みが終了した後に前記結果取得手段に書込みの終了を通知する書込手段を備え、

前記処理要求手段は、前記第 2判断部がアクセス先を判断した場合に、前記保持サーバに関連する情報により示されるサーバと前記アクセス元サーバが備える書込手段とに前記ユーザの要求に関連する電子ファイルの書込を要求し、

前記結果取得手段は、前記ユーザの要求に関連する処理の結果として、前記保持サーバに関連する情報により示されるサーバと前記アクセス元サーバが備える書込手段とから書込終了の通知を取得し、

前記完了判断手段は、前記結果取得手段が前記保持サーバと前記アクセス元サーバが備える書込手段とから書込終了の通知を取得した場合に、前記ユーザの要求に関連する処理が完了したと判断し、

前記結果送信手段は、前記完了判断手段が前記ユーザの要求に関連する処理が完了したと判断した場合に、書込処理の終了を前記端末に送信する

ことを特徴とする請求項 9に記載の分散ファイル管理システム。

[15] 前記完了通知手段は、前記完了判断手段が前記ユーザの要求に関連する処理が完了したと判断した場合に、前記ユーザの要求に係る電子ファイルに関連する情報、前記アクセス元サーバに関連する情報、および、前記保持サーバに関連する情報を、前記分散ファイル管理装置に通知し、

前記保持情報更新手段は、前記完了通知手段から取得する前記ユーザの要求に係る電子ファイルに関連する情報、前記アクセス元サーバに関連する情報、および、前記保持サーバに関連する情報を対応付けて前記ファイル所在記憶手段に格納することにより、前記ファイル所在情報を更新する

ことを特徴とする請求項 14に記載の分散ファイル管理システム。

[16] 前記各サーバは、さらに、電子ファイルを前記電子ファイル記憶手段に書き込み、書き込みが終了した後に前記結果取得手段に書込みの終了を通知する書込手段を備え、

前記処理要求手段は、前記第 3判断部がアクセス先を判断した場合に、前記ァクセス元サーバが備える書込手段に前記ユーザの要求に関連する電子ファイルの書込を要求し、

前記結果取得手段は、前記ユーザの要求に関連する処理の結果として、前記ァクセス元サーバが備える書込手段から書込終了の通知を取得し、

前記完了判断手段は、前記結果取得手段が前記アクセス元サーバが備える書込手段から書込終了の通知を取得した場合に、前記ユーザの要求に関連する処理が完了したと判断し、

ことを特徴とする請求項 10に記載の分散ファイル管理システム。

[17] 前記完了通知手段は、前記完了判断手段が前記ユーザの要求に関連する処理が完了したと判断した場合に、前記ユーザの書込要求に係る電子ファイルに関連する情報、および、前記アクセス元サーバに関連する情報を、前記分散ファイル管理装置に通知し、

前記保持情報更新手段は、前記完了通知手段から取得する前記ユーザの要求に係る電子ファイルに関連する情報、および、前記アクセス元サーバに関連する情報を対応付けて前記ファイル所在記憶手段に格納することにより、前記ファイル所在情報を更新する

ことを特徴とする請求項 16に記載の分散ファイル管理システム。

[18] ユーザが利用する端末と通信回線を介して接続され、電子ファイルを記憶しているファイル記憶手段を備える複数のサーバのいずれ力、が、前記端末から送信される電子ファイルに関連するユーザの要求を受け付けることにより、当該ユーザの要求に関連する処理を実行し、実行した処理の結果を前記端末に送信する分散ファイル管理方法であって、

電子ファイルに関連するユーザの要求を受け付けたアクセス元サーバからの問合せに応じて、当該ユーザの要求に関連する電子ファイルを記憶しているファイル記憶手段を備えるサーバである保持サーバに関連する情報を、前記アクセス元サーバに送信するステップを含む

ことを特徴とする分散ファイル管理方法。

[19] ユーザが利用する端末と通信回線を介して接続され、電子ファイルを記憶しているファイル記憶手段を備える複数のサーバのいずれ力、が、前記端末から送信される電子ファイルに関連するユーザの要求を受け付けることにより、当該ユーザの要求に関連する処理を実行し、実行した処理の結果を前記端末に送信する分散ファイル管理方法であって、

前記サーバの識別情報と、前記サーバが備えるファイル記憶手段が記憶してレ、る電子ファイルに関連する情報とを対応付けたファイル所在情報を参照することにより、前記アクセス元サーバからの問合せに応じて前記保持サーバを判断する保持サーバ判断ステップと、

前記保持サーバ判断ステップにおいて判断された前記保持サーバに関連する情報を送信する保持サーバ送信ステップとを含む

ことを特徴とする請求項 18に記載の分散ファイル管理方法。

[20] ユーザが利用する端末と通信回線を介して接続され、電子ファイルを記憶しているファイル記憶手段を備える複数のサーバのレ、ずれかが、前記端末から送信される電子ファイルに関連するユーザの要求を受け付けることにより、当該ユーザの要求に関連する処理を実行し、実行した処理の結果を前記端末に送信する分散ファイル管理プログラムであって、

電子ファイルに関連するユーザの要求を受け付けたアクセス元サーバからの問合せに応じて、当該ユーザの要求に関連する電子ファイルを記憶しているファイル記憶手段を備えるサーバである保持サーバに関連する情報を、前記アクセス元サーバに送信するステップをコンピュータに実行させることを特徴とする分散ファイル管理プログラム。

ユーザが利用する端末と通信回線を介して接続され、電子ファイルを記憶しているファイル記憶手段を備える複数のサーバのいずれ力が、前記端末から送信される電子ファイルに関連するユーザの要求を受け付けることにより、当該ユーザの要求に関連する処理を実行し、実行した処理の結果を前記端末に送信する分散ファイル管理プログラムであって、

前記保持サーバ判断ステップにおいて判断された前記保持サーバに関連する情報を送信する保持サーバ送信ステップとをコンピュータに実行させる

ことを特徴とする請求項 20に記載の分散ファイル管理プログラム。