WO2007077609A1

WO2007077609A1 - 医療用架台

Info

Publication number: WO2007077609A1
Application number: PCT/JP2005/024118
Authority: WO
Inventors: Yoshimine Kobayashi; Takashi Yamashita; Ian B. Hallett; Joanna Perry
Original assignee: Olympus Medical Systems Corp.
Priority date: 2005-12-28
Filing date: 2005-12-28
Publication date: 2007-07-12

Abstract

　内視鏡３２の周辺装置が載置される棚板が配置された架台本体１１を有する医療用架台１であって、架台本体１１の背面側１１ｂを覆う背面パネル１００を具備し、背面パネル１００に、底面棚板１４に載置された記録機器１５０の操作部１５０ｓの少なくとも一部を露呈させ、操作部１５０ｓが背面側１１ｂから操作される用の窓部１０１が形成されていることを特徴とする。

Description

明細書

医療用架台

技術分野

[0001] 本発明は、内視鏡の周辺装置が載置される棚板が配置された架台本体を有する医療用架台に関する。

背景技術

[0002] 近年、医療分野において、体腔内の被検部位の診断や治療に内視鏡装置が用いられている。この内視鏡装置は、例えば体腔内に挿入される挿入部を有する内視鏡と、該内視鏡の周辺装置とにより主要部が構成されている。

[0003] 内視鏡の周辺装置としては、ビデオプロセッサ、光源装置、モニタ、記録機器、吸引装置等が周知である。ビデオプロセッサは、内視鏡の挿入部の先端に配設された固体撮像素子を駆動制御するとともに、撮像後生成された撮像信号に所定の信号処理を行い、映像信号を生成するものである。

[0004] また、光源装置は、内視鏡の挿入部先端から体腔内の被検部位に照射する照明光を生成して内視鏡に供給するものであり、モニタは、ビデオプロセッサで生成された映像信号を基に、撮像された内視鏡画像を表示するものである。

[0005] さらに、記録機器は、ビデオプロセッサで生成された映像信号を基に、撮像された内視鏡画像を記録、印刷するものであり、吸引装置は、内視鏡の挿入部の先端から、挿入部内に設けられた吸引管路を介して、体腔内の体液等を吸引するものである

[0006] これらの内視鏡の周辺装置は、例えば起立する 2本の支柱に対し複数の棚板が高さ方向に所定の間隔を有して固定されて構成された、既知である架台の前述の棚板にそれぞれ載置される。

[0007] また、該架台に、内視鏡が係止され、該内視鏡を保持するための内視鏡ハンガが設けられているものも周知であり、このような構成を有する架台は、例えば特開 2004 223156号公報に開示されている。

[0008] ここで、架台の操作者近接側（以下、正面側と称す）に対し、上述した各内視鏡の周辺装置の操作部が指向するよう、架台の各棚板に内視鏡の各周辺装置が載置されると、各周辺装置の背面側のコネクタに接続されたコード類が、架台の正面側に対し遠位側（以下、背面側と称す)から外部に露出されてしまい、架台の見栄えが悪いといった外観上の問題があった。

[0009] そこで、架台の背面側に、該架台の背面側を覆う背面パネルを固定することにより、該背面パネルにより、コード類の露出を防ぐ構成を有する架台も周知である。

[0010] ところで、内視鏡の操作者 (以下、術者と称す)が架台の棚板に載置された記録装置を操作する、例えば術者が記録装置の記録媒体の交換等を行うには、内視鏡検查を中断しなければならないため、記録媒体の交換等の操作は、術者以外の操作者 (以下、助手と称す)が行うのが一般的である。

[0011] また、術者が、架台の正面側において、内視鏡を用いた検査、処置等を行う際は、架台の正面側は滅菌域となるため、助手が架台の正面側に立ち入り、記録媒体の交換等を行うことはできない。

[0012] よって、記録媒体の交換を行う際には、背面パネルを外した後、滅菌域外となる架台の背面側に位置する助手が、架台の正面側に手を伸ばして目視なしで行う必要がある。

[0013] し力しながら、架台の背面側から、正面側に手を伸ばして各操作を行うのは煩雑である他、目視できないため架台を揺らし周辺装置に接続された内視鏡の体腔内の撮像位置を不意にずらしてしまう場合がある。

[0014] このため、助手が操作する必要がある架台に載置する周辺装置は、該周辺装置の操作部を、助手が位置する架台の背面側に指向させて、各棚板に載置することが一般的に行われている。

[0015] ところが、この場合であっても、周辺装置の操作部を操作するには、背面パネルを外す必要があり煩雑である。

[0016] また、架台の正面側に、周辺装置のコネクタ部に接続されたコード類が露出されてしまうといった外観上の問題があった。

[0017] 本発明は、上記問題点に鑑み、架台の背面側から容易に架台の棚板に載置された内視鏡の周辺装置の操作部を操作できるとともに、外観上の見栄えを向上した医療用架台を提供することを目的とする。

発明の開示

課題を解決するための手段

[0018] 本発明の第 1の態様における医療用架台は、内視鏡の周辺装置が載置される棚板が配置された架台本体を有する医療用架台であって、前記架台本体の前記内視鏡の操作者近接側に対し離間する操作者遠位側を覆う遠位側パネルを具備し、前記遠位側パネルに、前記棚板に載置された前記周辺装置の操作部の少なくとも一部を露呈させ、該操作部が前記操作者遠位側カゝら操作される用の窓部が形成されていることを特徴とする。

[0019] 本発明の第 2の態様における医療用架台は、内視鏡の周辺装置が載置される棚板が配置された架台本体を有する医療用架台であって、前記架台本体の前記内視鏡の操作者近接側に対し離間する操作者遠位側を覆う、複数に分割された遠位側パネルを具備し、少なくとも 1つの前記遠位側パネルに、前記棚板に載置された前記周辺装置の操作部の少なくとも一部を露呈させ、該操作部が前記操作者遠位側力ゝら操作される用の窓部が形成されていることを特徴とする。

図面の簡単な説明

[0020] [図 1]第 1実施の形態を示す医療用架台の斜視図。

[図 2]図 1の医療用架台力第 1のアーム及び第 2のアームを外した状態を示す、医療用架台を前方左斜め上方からみた斜視図。

[図 3]図 1の各中間棚板に装着される保護部材を示す第 1中間棚板の部分拡大斜視図。

[図 4]図 1の医療用架台の架台本体力背面パネルを外した状態を示す医療用架台の背面側の部分斜視図。

[図 5]図 1の医療用架台の架台本体の正面側の下部に正面側パネルが固定自在な状態を示す医療用架台の正面側の部分拡大斜視図。

[図 6]図 1の上面棚板の底面に、ガス供給ユニットを固定した状態を概略的に示す部分断面図。

[図 7]図 5の医療用架台の変形例の構成を、架台本体を下面側力概略的に見て示した部分底面図。

[図 8]第 2実施の形態を示す医療用架台の架台本体の背面側を覆う背面パネルの斜視図。

[図 9]図 8の背面パネルの下半部が開成した状態を示す斜視図。

発明を実施するための最良の形態

[0021] 以下、図面を参照して実施の形態を説明する。

[0022] (第 1実施の形態）

図 1は、第 1実施の形態を示す医療用架台の斜視図、図 2は、図 1の医療用架台から第 1のアーム及び第 2のアームを外した状態を示す、医療用架台を前方左斜め上方からみた斜視図、図 3は、図 1の各中間棚板に装着される保護部材を示す第 1中間棚板の部分拡大斜視図である。

[0023] また、図 4は、図 1の医療用架台の架台本体力背面パネルを外した状態を示す医療用架台の背面側の部分斜視図、図 5は、図 1の医療用架台の架台本体の正面側の下部に正面側パネルが固定自在な状態を示す医療用架台の正面側の部分拡大斜視図、図 6は、図 1の上面棚板の底面に、ガス供給ユニットを固定した状態を概略的に示す部分断面図である。

[0024] 図 1、図 2に示すように、医療用架台 1の架台本体 11は、例えば 2本の支柱 12a、 1

2bと上方から見た形状が矩形状の 4枚の棚板 13〜16とにより主要部が構成されている。

[0025] 詳しくは、支柱 12a、 12bは、水平方向の断面形状が略 L字状をなし、高さ方向に沿って略垂直に形成された有底穴を、例えば 2つ内部に有する部材力それぞれ構成されている。

[0026] また、支柱 12a、 12bは、図 1、図 2中、架台本体 11の内視鏡 32の操作者近接側（以下、正面側と称す) 1 Ifに対し離間する操作者遠位側 (以下、背面側と称す) l ib において、正面側 1 Ifと背面側 l ibとを結ぶ一側（以下、右側と称す） l lrと他側（以下、左側と称す） 111とにおいて、対向するよう起立して配設されている。

[0027] 尚、図 1、図 2中、支柱 12aは、架台本体 11の背面側 l ibの左側 111に配設され、支柱 12bは、架台本体 11の背面側 l ibの右側 l lrに配設されている。 [0028] また、以下、図面の説明において、架台本体 11の正面側 1 Ifを前方、背面側 l ib を後方、右側 l lrを右方、左側 111を左方と称す。

[0029] 架台本体 11の支柱 12aに形成された 2つの有底穴 52、 55のいずれ力〖こ、例えば複数の関節を有し、水平方向に回動自在なモニタ用アーム（図示せず)が嵌入されてネジ 58により固定できるようになつている。尚、図 2中は、有底穴 55の上方の開口には、着脱自在なカバー用のキャップが装着されて、る。

[0030] また、モニタ用アームの先端に、例えば LCDモニタ力構成された薄型のモニタ（図示せず）が固定できるようになつている。尚、モニタ用アームの先端にモニタ台を固定すれば、該モニタ台に、平面上幅広の CRTモニタ力構成されたモニタを載置することちでさる。

[0031] また、支柱 12aの 2つの有底穴 52、 55のいずれ力には、モニタ用アームに限らず、生理食塩水のノック等が係止されたポールが嵌入、固定されても構わな、。

[0032] 架台本体 11の支柱 12bに形成された 2つの有底穴 53、 54のいずれ力に、第 1のァーム 4の支柱 2が嵌入されて、例えばネジ 59で固定されることにより、第 1のアーム 4 1S 支柱 12bの上端に接続できるようになつている。尚、図 2中は、有底穴 54の上方の開口には、着脱自在なカバー用のキャップが装着されている。

[0033] また、支柱 2の 2つの有底穴 53、 54のいずれかへの嵌入長さを変えることにより、第 1のアーム 4は、架台本体 11の上面棚板 13から所望の高さに、ネジ 59にて固定することができる。

[0034] 第 1のアーム 4は、架台本体 11の高さ方向に略垂直に延出する円柱状の支柱 2と、該支柱 2の上端に後方端部が接続された、架台本体 11の正面側 l lfに延出する角柱状の延出部材 3とから構成されている。尚、支柱 2と延出部材 3とは一体的に形成されていても構わない。

[0035] 第 1のアーム 4は、延出部材 3が支柱 2を回動軸として水平方向に回動自在となるよう、上述のように支柱 12bに接続されている。

[0036] 延出部材 3の延出端部の近傍に、第 2のアーム 5の長手方向の一端 5iと他端 5tとの間の略中点となる中程 5s力延出部材 3と同軸となるように、水平方向に回動自在に接続されている。 [0037] 第 2のアーム 5の一端 5i側と他端 5t側との図 1中右側面となる外面 5gに、内視鏡 32 の操作部が係止される内視鏡ノヽンガ 6a、 6bがそれぞれ固定されている。

[0038] 支柱 12a、 12bの各上端に、上面棚板 13の後方側の左右両端部が固定されることにより、上面棚板 13が配設されている。また、支柱 12a、 12bの各下端にも、底面棚板 14の後方側の左右両端部が固定されることにより、底面棚板 14が配設されている。尚、底面棚板 14は、上面棚板 13に対し水平方向において略平行に対向するよう配設されている。

[0039] 底面棚板 14の下面の 4つの角部分に、搬送用キャスタ 24a〜24dが設けられている。該搬送用キャスタ 24a〜24dにより、架台本体 11は、操作者により所望方向に移動できるようになつている。

[0040] また、図 2に示すように、底面棚板 14の下面に、架台本体 11を使用する処置室のコンセントと絶縁する、トランス 29が配設されている。該トランス 29には、複数のコンセントが形成されており、該複数のコンセントには、各棚板 13〜15に載置された内視鏡 32の各周辺装置カも延出された電源コードのプラグが接続される。

[0041] 上面棚板 13の前方の左右 2つの角部に、搬送用ハンドル 22a, 22bが設けられている。搬送用ハンドル 22a, 22bは、搬送用キャスタ 24a〜24dにより架台本体 11が移動される際、操作者により把持されるものである。

[0042] また、上面棚板 13の右側面に、架台本体 11の内視鏡ノ、ンガ 6a、 6bに係止された内視鏡 32のユニバーサルコード 33の先端に設けられているコネクタ 30を保持するコネクタホルダ 23a、 23bが設けられている。

[0043] さらに、内視鏡 32を用いた検査等で COガスを用いる場合には、上面棚板 13の下

2

面であって、背面側 l ibに、図 6に示すように、ガス供給ユニットである COガス供給

2 ユニット 78が固定される。

[0044] COガス供給ユニット 78は、内視鏡 32を用いた検査または処置、具体的には、内

2

視鏡 32が腹腔鏡の場合、該腹腔鏡を腹部から挿入して行う検査または処置等に際し、 COガスを既知の手段を介して腹部内に送気することにより、腹部と臓器との間を

2

伸張させて、内視鏡 32の操作者 (以下、術者と称す)の視野及び作業スペースを確保するものである。 [0045] また、 COガス供給ユニット 78に、架台本体 11の各支柱 12a、 12bに沿って固定さ

2

れる、例えば 2本の COガスボンベ（図示せず）が接続されるとともに、切換弁（図示さ

2

れず)を有する切換ツマミ 78tが接続されて、る。

[0046] 切換ツマミ 78tは、 2本の COガスボンベから、腸内に送気する COガスをいずれか

2 2

一方のボンベに選択的に切り換えるものであり、上面棚板 13の後方側に形成された孔 77 (図 4、図 6参照）を介して架台本体 11の後方に突出されている。

[0047] 上面棚板 13と底面棚板 14との間に、第 1中間棚板 15と第 2中間棚板 16とが、第 1 中間棚板 15及び第 2中間棚板 16の後方側の左右両端部が、それぞれ支柱 12a、 1 2bに対して固定されることにより配設されている。

[0048] 第 1中間棚板 15と第 2中間棚板 16とは、互いに水平方向において略平行に高さ方向に所定の間隔を有して対向して配設されている。また、第 1中間棚板 15と第 2中間棚板 16とは、上面棚板 13と底面棚板 14とのそれぞれに対しても水平方向において略平行に対向して高さ方向に所定の間隔を有して配設されている。

[0049] さらに、第 1中間棚板 15と第 2中間棚板 16とは、該第 1中間棚板 15と該第 2中間棚板 16とのそれぞれに載置される内視鏡 32の各周辺装置の高さに応じて、支柱 12a、 12bの高さ方向の所望の位置に固定できるようになつている。

[0050] また、第 1中間棚板 15及び第 2中間棚板 16は、例えば 1枚の金属製の板材を正面側 l lf、背面側 l lb、右側 l lr、左側 111に、板材の各辺に沿って所定量折り曲げられることにより形成されている。尚、上面棚板 13、底面棚板 14も 1枚の金板力折り曲げられて形成されてヽても構わな、。

[0051] また、第 2中間棚板 16の右側面に、架台本体 11の内視鏡ノ、ンガ 6a、 6bに内視鏡 32が係止された際、内視鏡 32の挿入部 31の先端側が収納される容器 34a、 34bが垂下されて固定される。尚、容器 34a、 34bは、底面棚板 14の左側面に固定されても構わない。

[0052] 各棚板 13〜16は、架台本体 11の背面側 l ibの支柱 12a、 12bに固定されているため、架台本体 11の正面側 1 If、右側 l lr、左側 111は、何ら支柱を有さない構成となっている。

[0053] よって、架台本体 11は、各棚板 13〜16に対し、正面側 l lf、右側 l lr、左側 111から内視鏡 32の周辺装置が載置しやすヽ構成を有して!/ヽる。

[0054] また、図 1、図 2に示すように、第 1中間棚板 15、第 2中間棚板 16の各前方の左右両端部に、ゴム等カゝら構成された保護部材である弾性部材 49がそれぞれ固定されている。

[0055] 具体的には、弾性部材 49は、耐薬品性を有するゴム力も構成されており、例えば図 3に示すように、 1枚の金属板を正面側 1 Ifに所定量折り曲げた左側 111の端部と、左側 111に所定量折り曲げた正面側 l lfの端部との間に嵌入され、第 1中間棚板 1 5の正面側 1 Ifの左側 111端部を保護する。

[0056] 尚、弾性部材 49は、図示しないが、 1枚の金属板を正面側 l lfに所定量折り曲げた右側 1 lrの端部と、右側 1 lrに所定量折り曲げた正面側 1 Ifの端部との間に嵌入され、第 1中間棚板 15の正面側 l lfの右側 l lr端部を保護する。また、第 2中間棚板 1 6に対しても同様である。

[0057] このように、各棚板 15、 16の前方の左右両端部に、保護部材 49を取り付け固定することにより、各端部を溶接で固定するよりも低コストかつ容易に、各棚板 15、 16の前方の左右両端部を、架台本体 11の外方に対し保護することができる。

[0058] また、保護部材である弾性部材 49は、耐薬品性を有するゴム力も構成されて、るため、プラスチック等力も保護部材を構成するよりも、薬品の付着に強ぐ各棚板 15、 1 6が外部に接触した際、柔軟性を以て接触されることから、保護部材の耐久性が向上される。

[0059] 図 1、図 2に戻って、各棚板 13〜16には、内視鏡 32の周辺装置が載置される。一例を挙げると、上面棚板 13には、例えば内視鏡画像を表示する後述するビデオプロセッサに接続された平面上幅広の CRTモニタ等力構成されたモニタや、処置に用いる各種医薬品、ガーゼ、注射器等が載置される。

[0060] 第 1中間棚板 15には、例えば光源装置と該光源装置にケーブル等により接続されたビデオプロセッサとが、光源装置にビデオプロセッサが重畳された状態で載置される。尚、光源装置及びビデオプロセッサは、操作部が架台本体 11の正面側 l lfを指向した状態で載置される。

[0061] 光源装置は、内視鏡 32の挿入部 31の先端力も体腔内の被検部位に照射する照明光を生成して、内視鏡 32の内部に設けられているライトガイドファイバに照明光を供給するものである。

[0062] ビデオプロセッサは、内視鏡 32の挿入部 31の先端に配設された固体撮像素子を駆動制御するとともに、撮像後生成された撮像信号に所定の信号処理を行い、映像信号を生成するものである。

[0063] 第 2中間棚板 16には、内視鏡 32の挿入部 31の先端から、挿入部 31内に設けられた吸引管路を介して、体腔内の体液等を吸引する吸引装置等が載置される。

[0064] 底面棚板 14には、ビデオプロセッサと接続された記録機器 150 (図 4参照)等が載置される。記録機器 150は、ビデオプロセッサで生成された映像信号基に、撮像された内視鏡画像を記録、または印刷するものである。

[0065] 尚、記録機器 150は、図 4の 2点鎖線に示すように、操作部 150sが架台本体 11の背面側 l ibを指向するように底面棚板 14に載置される。

[0066] 即ち、図 5に示すように、記録機器 150のコネクタ 150c等が配設された接続部 150 h力架台本体 11の正面側 1 Ifを指向するように記録機器 150は底面棚板 14に載置される。

[0067] また、記録機器 150に限らず、術者以外の者 (以下、助手と称す)が操作する内視鏡の周辺装置は、操作部が架台本体 11の背面側 l ibを指向するように各棚板 13〜

16に載置されるが、以下では、記録機器 150のみが操作部 150sが背面側 l ibを指向するよう載置されるものとして説明する。

[0068] 尚、各棚板 13〜16に載置される内視鏡 32の周辺装置は、上述したものに限定されないことは勿論であり、例えば内視鏡検査に用いる付属品を収納する引き出し等が載置されても構わない。

[0069] また、周辺装置の大きさ等に応じ、架台本体 11の支柱 12a、 12bに対し、さらに、複数枚の棚板が固定されてヽても構わな、。

[0070] 図 2、図 4に示すように、架台本体 11の背面側 l ibに、該背面側 l ibを覆う遠位側パネルである背面パネル 100が、例えばスタッドとラッチ等により着脱自在に固定されている。

[0071] 尚、背面パネル 100は、例えば背面パネル 100の一側力架台本体 11の右側 l lr に高さ方向に沿って蝶番等で固定されて、架台本体 11の背面側 l ibに対し開閉する扉等であっても構わない。

[0072] 背面パネル 100は、各棚板 13〜16に操作部が正面側 1 Ifを指向するよう載置された、内視鏡 32の周辺装置の操作部に対向する接続部側に接続されたコード等を覆うことにより、架台本体 11の外観を向上させるものである。

[0073] 背面パネル 100の下方に窓部 101が形成されている。窓部 101は、背面パネル 10 0を架台本体 11の背面側 l ibに固定した際、架台本体 11の棚板の最下段である底面棚板 14に、操作部が背面側 l ibを指向するように載置された内視鏡 32の周辺装置、例えばビデオデッキ等の記録機器 150の操作部 150sの少なくとも一部を露呈させる。尚、以下、窓部 101により操作部が露呈される内視鏡 32の周辺装置は、記録機器 150を例に挙げて説明する。

[0074] 窓部 101は、記録機器 150の操作部 150sに配設された各種操作釦、ビデオ出し入れ口等が架台本体 11の背面側 1 lbから、助手が操作できるように背面パネル 100 に開口されたものである。

[0075] 尚、窓部 101から、各棚板 13〜16に載置された内視鏡 32の各周辺装置に接続された、他の装置に接続するためのコード類が延出されていても構わない。

[0076] また、窓部 101は、図 4に示すように、架台本体 11の右側 l lrと左側 111とを結ぶ方向において、底面棚板 14に載置された記録機器 150の横幅と略同じ横幅に形成されている。

[0077] これは、記録機器 150がビデオデッキの場合、ビデオ取り出し口 150tが、ビデオデツキの操作部 150sの右方に設けられている場合と左方に設けられている場合との双方における記録媒体の取り出しに対応するためである。

[0078] また、窓部 101の高さ方向の幅は、底面棚板 14に載置された記録機器 150の高さ方向の縦幅程度に形成されている。

[0079] 尚、窓部 101の横幅、縦幅は、上述した大きさに限定されず、底面棚板 14に載置される内視鏡 32の周辺装置の横幅、高さ方向の大きさに応じて背面パネル 100の強度を損なわない程度に形成される他、操作部の各操作釦等が、架台本体 11の背面側 l ibから操作できる大きさに形成される。 [0080] 具体例を挙げると、底面棚板 14に載置されるものが記録機器 150の場合は、記録機器 150から記録媒体を出し入れすることのできる大きさ、記録媒体の各種操作スィツチを操作できる大きさに窓部 101は形成される。

[0081] また、底面棚板 14に載置されるものが印刷機器の場合は、内視鏡画像が印刷された記録紙等を取り出すことのできる大きさに窓部 101は形成される。

[0082] 尚、窓部 101に、該窓部 101を必要に応じて開閉するための扉が配設されていても構わない。

[0083] 図 5に示すように、架台本体 11の正面側 1 Ifにおいて、背面パネル 100の窓部 10 1に対向する領域を有する部位を少なくとも覆うよう、近接側パネルである正面パネル 110が固定される。

[0084] 具体的には、正面パネル 110は、架台本体 11の正面側 1 Ifを覆う正面板 l lOfと、右側 1 lrの正面側 1 Ifの半部の領域を覆う右板 110rと、左側 111の正面側 1 Ifの半部の領域を覆う左板 1101とにより構成されたコの字状を有して、る。

[0085] 正面板 l lOfは、架台本体 11の右側 l lrと左側 111とを結ぶ横幅と略同じ横幅に形成されるとともに、高さ方向の縦幅は、底面棚板 14と第 2中間棚板 16との高さ方向の間の幅と略同じに形成されて、る。

[0086] また、正面板 l lOfの横幅の一端と他端は、それぞれ後方に折り曲げられており、それぞれ、右板 110rと左板 1101とに対し、ネジ 69とヮッシャ 68とで固定できるようになつている。

[0087] 右板 110rと左板 1101とは、架台本体 11の正面側 1 Ifと背面側 l ibとを結ぶ桁幅に対し、略半分の桁幅に形成されるとともに、高さ方向の縦幅は、底面棚板 14と第 2 中間棚板 16との高さ方向の間の幅と略同じに形成されている。

[0088] 右板 110rと左板 1101とは、高さ方向の上端近傍において、第 2中間棚板 16の右側端面と左側端面との前方半部にそれぞれネジ 69とヮッシャ 68とで固定できるようになっている。

[0089] 正面パネル 110は、底面棚板 14に記録機器 150が載置されている場合、該記録機器 150の接続部 150hに配設されたコネクタ 150c及び該コネクタ 150cに接続されたコード 150kを、架台本体 11の正面側 l lf、及び右側 l lr、左側 111の正面側 1 If の半部の領域にて覆うことにより、架台本体 11の外観を向上させるものである。

[0090] また、正面パネル 110は、底面棚板 14に載置された記録機器 150の接続部 150h 力の排熱力術者に吹き付けられてしまうのも防止する。

[0091] このように、本実施の形態においては、架台本体 11の背面側 l ibを覆う背面パネル 100に、操作部 150sが背面側 l ibを指向するよう架台本体 11の底面棚板 14に載置された記録機器 150の操作部 150sを外部に露呈させる窓部 101が形成され、該窓部 101により、操作部 150sが背面側 1 lbから操作できると示した。

[0092] また、架台本体 11の正面側 1 Ifであって、窓部 101に対向する領域と架台本体 11 の右側 1 lr及び左側 111の正面側半部の領域に、接続部 150hが正面側 1 Ifを指向するよう載置された記録機器 150の接続部 150hを覆う正面パネル 110が固定されていると示した。

[0093] このことによれば、架台本体 11の背面側 l ibから底面棚板 14に載置された記録機器 150の操作部 150sに配設された各種操作ボタン、記録媒体取り出し口 150t等を、背面パネル 100を取り外すことなぐ窓部 101から容易に操作できる。

[0094] よって、背面パネル 100を取り外すことにより、処置中に、架台本体 11が動いてしまい、内視鏡画像の処置位置がずれてしまう等による処置中の中断を防ぐことができる

[0095] また、背面側 l ibを指向する周辺装置のコード類を背面パネル 100により隠して架台本体 11の外観の見栄えを向上させたまま、記録機器 150を操作することができる

[0096] さらに、架台本体 11の正面側 l lfを指向する接続部 150hのコネクタ 150c、該コネクタ 150cに接続されたコード 150kを正面パネル 110により隠すことができることから、外観上の見栄えを向上した構成を有する医療用架台 1を提供することができる。

[0097] 尚、以下変形例を示す。

本実施の形態においては、背面パネル 100に形成する窓部 101は、底面棚板 14 に載置された記録機器 150の操作部 150sを露呈させる位置、例えば、背面パネル 1 00の下方に形成されていると示した。

[0098] これに限らず、例えば記録機器 150が第 2中間棚板 16に載置される場合は、記録機器 150の操作部 150sを露呈させるよう、窓部 101は、背面パネル 100の高さ方向の中程に形成されてヽても構わな、。

[0099] 即ち、窓部 101は、記録機器 150が載置される位置に応じて、背面パネル 100の所定位置に形成される。よって、正面パネル 110も、窓部 101の背面パネル 100における形成位置に応じて、架台本体 11の正面側 1 Ifに固定されることは勿論である

[0100] また、以下別の変形例を示す。図 7は、図 5の医療用架台の変形例の構成を、架台本体を下面側力概略的に見て示した部分底面図である。

[0101] 本実施の形態においては、正面板 l lOfは、左右両端部が後方に折り曲げられて形成され、該左右両端がそれぞれ、右板 110r、左板 1101〖こ、ネジ 69とヮッシャ 68とで固定されていると示した。即ち、正面パネル 110の正面板 l lOfと右板 110rと左板

1101とは、接続により一体的に形成されていると示した。

[0102] これに限らず、図 7に示すように、正面パネル 110の正面板 l lOfと右板 110rと左板 1101とは、別体に形成されて!、ても構わな!/、。

[0103] 具体的には、正面板 l lOfが架台本体 11の正面側 1 Ifに固定され、右板 110rが架台本体 11の右側 1 lrに固定され、左板 1101が架台本体 11の左側 111にそれぞれ別途に固定されてヽても構わなヽ。

[0104] 尚、この際、正面板 l lOfと右板 110r及び左板 1101との間に、それぞれ間隙を設けておけば、記録機器 150から排熱を術者以外の方向に排出することができる。

[0105] さらに、正面板 l lOfと右板 110rと左板 1101とは、ネジ等の接続を要しない一体的な部品、即ち、コの字状の部品から形成されていても構わない。

[0106] (第 2実施の形態）

図 8は、第 2実施の形態を示す医療用架台の架台本体の背面側を覆う背面パネルの斜視図、図 9は、図 8の背面パネルの下半部が開成した状態を示す斜視図である

[0107] 本実施の形態の医療用架台の構成は、第 1実施の形態の医療用架台と比して、背面パネルが複数に分割されて構成されている点が異なる。よって、この相違点のみを説明し、第 1実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。 [0108] 図 8に示すように、本実施の形態の医療用架台の架台本体 11の背面側 l ibを覆う背面ノネノレ 200は、該背面ノネノレ 200の高さ方向の上半咅 200aと下半咅 200bとに分割されて構成されている。

[0109] 上半部 200aは、上述した第 1実施形態同様、架台本体 11の背面側 l ibの上半部に、例えばネジ等により着脱自在に固定されている。

[0110] 上半部 200aは、各棚板 13、 15、 16に載置された、内視鏡 32の周辺装置の操作部に対向する接続部側に接続されたコード等を覆うことにより、架台本体 11の外観を向上させるものである。

[0111] 下半部 200bは、例えば下半部 200bの一側が、架台本体 11の右側 l lrに高さ方向の下半部に沿って蝶番等で固定されて、図 9に示すように、架台本体 11の背面側 l ibの下半部に対し開閉する。

[0112] 下半部 200bの高さ方向の幅は、底面棚板 14と第 2中間棚板 16との間の高さ方向の間隔以上に形成されている。また、下半部 200bに窓部 201が形成されている。

[0113] 窓部 201は、背面パネル 200を架台本体 11の背面側 l ibに固定した際、架台本体 11の棚板の最下段である底面棚板 14に、操作部が背面側 1 lbを指向するように載置された内視鏡 32の周辺装置、例えばビデオデッキ等の記録機器 150の操作部 150sの少なくとも一部を露呈させる。尚、窓部 201の形状、用途は、上述した第 1実施形態の窓部 101と同一であるため、その説明は省略する。

[0114] このように、本実施の形態においては、背面パネル 200を上半部 200aと窓部 201 が形成された下半部 200bとに分割し、下半部 200bのみを架台本体 11の背面側 11 bに対して開閉自在とした。

[0115] このことによれば、例えば内視鏡 32を用いた処置等の際に、架台本体 11の底面棚板 14に載置された、窓部 201の大きさでは取り出すことのできない大きさの物を取り出す必要がある場合、図 9に示すように、下半部 200bのみを開成することにより、背面パネル 200全体を取り外すことなく、容易に取り出すことができる。

[0116] 即ち、背面パネル 200全体を取り外すことにより、処置中に、架台本体 11が動いてしまい、内視鏡画像の処置位置がずれてしまう等による処置中の中断を防いで、底面棚板 14に載置された、窓部 201の大きさでは取り出すことのできない大きさの物を取り出すことができる。

[0117] 尚、このことは、例えば上半部 200aから、架台本体 11の外部にケーブル等が延出されて、る場合であって、処置中に上半部 200aを取り外すことができな、場合等において、特に有効である。

[0118] また、上半部 200aを開成する必要がないため、下半部 200bの開成に伴い、各棚板 13、 15、 16に載置された、内視鏡 32の周辺装置の接続部側に接続されたコード等の露出を、上半部 200aにより防止することができる。尚、その他の効果は、上述した第 1実施の形態と同様である。

[0119] 以下、変形例を示す。

本実施の形態においては、背面パネル 200は、上半部 200aと下半部 200bとに 2 分割されて構成されていると示した。これに限らず、背面パネル 200は、各棚板 13〜 16毎に複数分割しても構わな、し、 V、くつに分割してもよ、ことは勿論である。

[0120] よって、本実施の形態においては、下半部 200bのみ開閉自在となると示したが、例えば棚板 13、 15、 16において、操作部が架台本体 11の背面側 l ibを指向するように内視鏡 32の周辺装置が載置されている場合は、上半部 200aのみが開閉自在な構成であっても構わない。さら〖こ、上半部 200a及び下半部 200bの双方ともに開閉自在な構成であっても構わな、。

[0121] 即ち、複数分割された背面パネル 200においては、高さ方向のいずれの位置が開閉自在となっていても構わない。また、本実施の形態においても、架台本体 11の正面側 l lfに、第 1実施の形態同様、正面パネル 110が固定されていても構わない。

[0122] 尚、以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態に限定されるものではなぐ本発明の精神を逸脱しない範囲で幾多の変化がなしえることは勿論である。

Claims

請求の範囲

[1] 内視鏡の周辺装置が載置される棚板が配置された架台本体を有する医療用架台であって、

前記架台本体の前記内視鏡の操作者近接側に対し離間する操作者遠位側を覆う遠位側パネルを具備し、

前記遠位側パネルに、前記棚板に載置された前記周辺装置の操作部の少なくとも一部を露呈させ、該操作部が前記操作者遠位側カゝら操作される用の窓部が形成されていることを特徴とする医療用架台。

[2] 内視鏡の周辺装置が載置される棚板が配置された架台本体を有する医療用架台であって、

前記架台本体の前記内視鏡の操作者近接側に対し離間する操作者遠位側を覆う

、複数に分割された遠位側パネルを具備し、

少なくとも 1つの前記遠位側パネルに、前記棚板に載置された前記周辺装置の操作部の少なくとも一部を露呈させ、該操作部が前記操作者遠位側から操作される用の窓部が形成されていることを特徴とする医療用架台。

[3] 前記遠位側パネルは、前記架台本体の前記操作者遠位側に対し、着脱自在であることを特徴とする請求項 1または 2に記載の医療用架台。

[4] 前記遠位側パネルは、前記架台本体の前記操作者遠位側に一部が固定されて、前記操作者遠位側に対して開閉することを特徴とする請求項 1〜3のいずれか 1項に記載の医療用架台。

[5] 前記窓部は、前記架台本体の最下段の棚に載置された前記周辺装置の前記操作部を露呈させることを特徴とする請求項 1〜4のいずれか 1項に記載の医療用架台。

[6] 前記架台本体の前記操作者近接側にお！ヽて、前記遠位側パネルの前記窓部に対し対向する領域を少なくとも覆うとともに、前記周辺装置の前記操作部に対向するコネクタ部を覆う近接側パネルが設けられて、ることを特徴とする請求項 1〜5のヽずれか 1項に記載の医療用架台。

[7] 前記近接側パネルは、前記架台本体の前記操作者近接側と前記操作者遠位側とを結ぶ一側と他側との前記操作者近接側の半部の領域を、それぞれ対向してさらに覆うことを特徴とする請求項 6に記載の医療用架台 _c