WO2007058236A1

WO2007058236A1 - 通信端末、通信方法、通信プログラム、および記録媒体

Info

Publication number: WO2007058236A1
Application number: PCT/JP2006/322820
Authority: WO
Inventors: Hiroaki Shibasaki
Original assignee: Pioneer Corporation
Priority date: 2005-11-18
Filing date: 2006-11-16
Publication date: 2007-05-24

Description

明細書

通信端末、通信方法、通信プログラム、および記録媒体

技術分野

[0001] この発明は、通信端末、通信方法、通信プログラム、および記録媒体に関する。ただし、この発明の利用は、前述した通信端末、通信方法、通信プログラム、および記録媒体に限らない。

背景技術

[0002] 従来より、目的地点までのルートを探索するルート探索機能に関する技術がある。

このような技術には、たとえば、突発的事態対処情報を受信する情報受信手段と、地図に関する情報を格納する記憶手段と、突発的事態対処情報と地図に関する情報とから、突発的事態によって渋滞が発生する迂回地域を設定し、迂回地域情報を作成する迂回地域情報作成手段と、迂回地域情報を送信する迂回地域情報送信手段とを有する迂回地域設定システムがある（たとえば、下記特許文献 1参照。 ) o

[0003] 特許文献 1：特開 2002— 243481号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] ところで、地図情報および渋滞情報に基づいて算出された移動時間はあくまで計算上の移動時間であり、実際の移動時間と異なることがある。このため、渋滞箇所を通過するルートであっても状況によっては迂回ルートよりも早く目的地点に到達できる場合もある。し力しながら、上述した従来の技術では、目的地点への到達時間の早さを優先してルートを探索する場合、渋滞箇所を回避するようなルートが探索されるという問題が一例として挙げられる。

[0005] また、上述した従来の技術では、目的地点までの距離に拘わらず現在の道路状況に基づいてルートが探索されるため、たとえば、目的地点までの距離が長い場合、探索時に目的地点周辺の渋滞情報を考慮したとしても、実際にその近傍を通行する際に反映しきれな、と、う問題が一例として挙げられる。

課題を解決するための手段 [0006] 請求項 1の発明にかかる通信端末は、複数の移動体がそれぞれ有する通信端末が相互に通信可能な通信ネットワーク内における一の移動体の通信端末であって、第 1エリアに含まれる第 1の地点と第 2エリアに含まれる第 2の地点を通過するルートを移動した他の移動体の通信端末から、前記ルートに関する情報を受信する受信手段と、前記受信手段によってルートに関する情報が受信された場合、前記ルートと、前記第 1エリア内の前記第 1の地点とは異なる第 3の地点と、前記第 2エリア内の前記第 2の地点とは異なる第 4の地点と、に基づいて、前記一の移動体の移動ルートを特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された移動ルートを出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。

[0007] 請求項 5の発明に力かる通信端末は、複数の移動体がそれぞれ有する通信端末が相互に通信可能な通信ネットワーク内における一の移動体の通信端末であって、前記一の移動体の出発地点と目的地点とを結ぶルート上に存在すると想定される第 1の地点と第 2の地点との間、または、任意の第 1のエリアと任意の第 2のエリアとの間を通過した他の移動体の通信端末から、前記第 1および第 2の地点を通過するルート (以下、「部分ルート」と称する）に関する情報を受信する受信手段と、前記受信手段によって部分ルートに関する情報が受信された場合、前記部分ルートと前記出発地点と前記目的地点とに基づいて、前記一の移動体の移動ルートを特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された移動ルートを出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。

[0008] 請求項 6の発明に力かる通信方法は、複数の移動体がそれぞれ有する通信端末が相互に通信可能な通信ネットワーク内における一の移動体の通信端末を利用した通信方法であって、第 1エリアに含まれる第 1の地点と第 2エリアに含まれる第 2の地点を通過するルートを移動した他の移動体の通信端末から、前記ルートに関する情報を受信する受信工程と、前記受信工程によってルートに関する情報が受信された場合、前記ルートと、前記第 1エリア内の前記第 1の地点とは異なる第 3の地点と、前記第 2エリア内の前記第 2の地点とは異なる第 4の地点と、に基づいて、前記一の移動体の移動ルートを特定する特定工程と、前記特定工程によって特定された移動ルートを出力する出力工程と、を含んだことを特徴とする。 [0009] 請求項 7の発明に力かる通信方法は、複数の移動体がそれぞれ有する通信端末が相互に通信可能な通信ネットワーク内における一の移動体の通信端末を利用した通信方法であって、前記一の移動体の出発地点と目的地点とを結ぶルート上に存在すると想定される第 1の地点と第 2の地点との間、または、任意の第 1のエリアと任意の第 2のエリアとの間を通過した他の移動体の通信端末から、前記第 1および第 2の地点を通過するルート (以下、「部分ルート」と称する）に関する情報を受信する受信工程と、前記受信工程によって部分ルートに関する情報が受信された場合、前記部分ルートと前記出発地点と前記目的地点とに基づいて、前記一の移動体の移動ルートを特定する特定工程と、前記特定工程によって特定された移動ルートを出力する出力工程と、を含んだことを特徴とする。

[0010] 請求項 8の発明に力かる通信プログラムは、請求項 6または 7に記載の通信方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。

[0011] 請求項 9の発明にかかる記録媒体は、請求項 8に記載の通信プログラムを記録したことを特徴とする。

図面の簡単な説明

[0012] [図 1]図 1は、この発明の実施の形態に力かる通信ネットワークの機能的構成を示すブロック図である。

[図 2]図 2は、この発明の実施の形態に力かる通信端末の機能的構成を示すブロック図である。

[図 3]図 3は、この発明の実施の形態に力かる通信端末の通信処理手順を示すフロ一チャートである。

[図 4]図 4は、移動ルートの特定について説明する説明図である。

[図 5]図 5は、この発明の実施例に力かるナビゲーシヨン装置のハードウェア構成を示すブロック図である。

[図 6]図 6は、この実施例に力かるナビゲーシヨン装置の通信処理手順を示すフローチャートである。

符号の説明

[0013] 110 通信端末 201 記憶部

202 受信部

205 検出部

207 特定部

208 出力部

発明を実施するための最良の形態

[0014] 以下に添付図面を参照して、この発明にかかる通信端末、通信方法、通信プロダラムおよび記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。

[0015] (通信ネットワークの機能的構成）

はじめに、この発明の実施の形態に力かる通信ネットワークの機能的構成について説明する。図 1は、この発明の実施の形態に力かる通信ネットワークの機能的構成を示すブロック図である。図 1において、通信ネットワーク 100は、複数の移動体の通信端末 110によって構成されて、る。

[0016] ここで、移動体とは、移動することが可能な物体であり、たとえば、車両や人間などが挙げられる。移動体の通信端末 110とは、移動体とともに移動することが可能な可搬型のコンピュータ端末である。具体的には、通信端末 110は、たとえば、移動体が車両である場合には当該車両に搭載されたナビゲーシヨン装置などによって実現され、移動体が人間である場合には当該人物が所有する携帯型電話機などによって実現される。通信ネットワーク 100を構成する各通信端末 110は、相互に通信可能である。

[0017] (通信端末の機能的構成）

つぎに、この発明の実施の形態に力かる通信端末 110の機能的構成について説明する。図 2は、この発明の実施の形態に力かる通信端末 110の機能的構成を示すブロック図である。図 2において、通信端末 110は、記憶部 201と、受信部 202と、判定部 203と、送信部 204と、検出部 205と、探索部 206と、特定部 207と、出力部 20 8と、を備える。

[0018] まず、記憶部 201は、移動体の移動履歴情報や地図情報を記憶する。ここで、移動体の移動履歴情報は、たとえば、移動体が過去に移動したルート、当該ルート上を通過した時刻などをあらわす情報が挙げられる。ルート上を通過した時刻は、たとえば、移動体が移動したルートを構成する各ノードおよびリンクを通過した時刻でもよいし、ルート上の交差点や主要な施設の近傍などを通過した時刻でもよい。地図情報は、ノードおよびリンク力なる道路ネットワークをあらわす情報であり、施設や道路その他地形（山、川、土地)などをあらわすフィーチャ、施設の名称や住所などをあらわす文字情報などが含まれて、る。

[0019] また、受信部 202は、第 1エリアに含まれる第 1の地点と第 2エリアに含まれる第 2の地点を通過するルートを移動した他の移動体の通信端末 110から、第 1および第 2の地点を通過するルートに関する情報を受信する。ここで、ルートに関する情報とは、ルートを構成するリンクやノードをあらわす情報である。第 1エリアとは第 1の地点とは異なる第 3の地点を含む所定の広さを有するエリアであり、第 2エリアとは第 2の地点とは異なる第 4の地点を含む所定の広さを有するエリアである。

[0020] たとえば、第 1および第 2エリアは、第 3および第 4の地点をそれぞれ中心とする所定半径 (たとえば、「3km」など）の圏内などのように規定される。第 3および第 4の地点とは、任意の地点であり、たとえば、通信端末 110の利用者によって設定された出発地点、経由地点あるいは目的地点などである。一の移動体の出発地点、経由地点および目的地点は、たとえば、通信端末 110の利用者が、キーボードゃタツチパネルなどのインターフェースによって実現される設定部によって、通信端末 110の利用者の入力操作を受け付けるなどした場合に設定してもよい。なお、この場合の設定部は、出発地点に関しては、通信端末 110の利用者の入力操作を介さずに、移動体の現在地点を自動的に出発地点に設定してもよい。

[0021] すなわち、第 1および第 2の地点は、移動体の通信端末 110の利用者によって設定された第 3および第 4の地点に対して、それぞれ所定の半径以内に位置する地点となる。なお、第 3および第 4の地点を、たとえば、ルート上において交通量が多い地点に設定することによって、第 3および第 4の地点の周辺となる第 1および第 2の地点を通過した移動体を見つけ易くすることができる。

[0022] 受信部 202は、第 1および第 2の地点の移動時間に関する情報を受信してもよい。

ここで、第 1および第 2の地点の移動時間に関する情報とは、第 1および第 2の地点間の移動に要した移動時間をあらわすことができる情報である。具体的には、たとえば、第 1および第 2の地点の通過時刻をあらわす情報や、第 1および第 2の地点を通過して力も現在時刻までの時間をあらわす情報 (たとえば、「第 1の地点： 50分前に通過、第 2の地点： 30分前に通過」など）である。

[0023] たとえば、受信部 202によって受信された移動時間に関する情報が、第 1および第 2の地点の通過時刻をあらわす情報である場合には、第 1および第 2の地点の通過時刻の差分を算出することによって第 1および第 2の地点間の移動に要した移動時間をあらわすことができる。

[0024] なお、ルートに関する情報の受信に先立って、第 1および第 2エリアを通過するルートに関する情報の取得要求を、送信部 204によって通信ネットワーク 100を構成する他の通信端末 110に送信してもよい。受信部 202は、他の移動体の通信端末 110から送信された取得要求を受信する。判定部 203は、他の移動体の通信端末 110から送信された取得要求が、受信部 202によって受信された場合、第 1および第 2エリアを通過したか否かを判定する。送信部 204は、判定部 203によって第 1および第 2ェリアを通過したと判定された場合、第 1および第 2の地点を通過するルートに関する情報を送信する。

[0025] さらに、送信部 204は、ルートに関する情報の取得要求に加えて、あるいは、ルートに関する情報の取得要求の送信に先立って、上述した第 1および第 2の地点の移動時間に関する情報の取得要求を送信してもよい。この場合、受信部 202によって受信された移動時間に関する情報の取得要求に応じて、第 1および第 2エリアを通過したと判定部 203によって判定された場合に、第 1および第 2の地点の移動時間に関する情報が、他の移動体の通信端末 110から送信される。

[0026] また、検出部 205は、受信部 202によってルートに関する情報が受信された場合、第 1エリアの境界またはその近傍におけるルート上の第 5の地点と、第 2エリアの境界またはその近傍におけるルート上の第 6の地点と、を検出する。第 5および第 6の地点は、第 1および第 2エリアの境界またはその近傍であればよぐたとえば、第 1および第 2エリアの外側であってもよヽ。

[0027] 上述した受信部 202によって受信されたルートに関する情報が複数のルートに関する情報である場合、検出部 205は、受信部 202によって受信された移動時間に関する情報に基づいて、第 1および第 2の地点間の移動に要した移動時間が最短となるルートを用いて、第 5および第 6の地点を検出する。

[0028] また、探索部 206は、検出部 205によって検出された第 5および第 6の地点と記憶部 201によって記憶された地図情報とを用いて、第 1および第 2のエリア内ルートを探索する。ここで、第 1のエリア内ルートは、第 1エリア内の第 1の地点とは異なる第 3の地点と、検出部 205によって検出された第 5の地点とを通過するルートであり、第 2のエリア内ルートは、第 2エリア内の第 2の地点とは異なる第 4の地点と、検出部 205によって検出された第 6の地点とを通過するルートである。

[0029] また、特定部 207は、受信部 202によってルートに関する情報が受信された場合、当該ルートと上述した第 3および第 4の地点とに基づいて、一の移動体の移動ルートを特定する。上述した受信部 202によって受信されたルートに関する情報が複数のルートに関する情報である場合、特定部 207は、受信部 202によって受信された移動時間に関する情報に基づいて、第 1および第 2の地点間の移動に要した移動時間が最短となるルートを用いて、移動ルートを特定する。

[0030] 上述した探索部 206によって第 1および第 2のエリア内ルートが探索された場合、特定部 207は、第 5および第 6の地点を通過するエリア間ルートと、探索部 206によって探索された第 1および第 2のエリア内ルートと、に基づいて、移動体の移動ルートを特定する。この場合、エリア間ルートと第 1および第 2のエリア内ルートとを繋いだルートを移動ルートとして特定する。

[0031] また、出力部 208は、特定部 207によって特定された移動ルートを出力する。ここで、出力部 208は、特定された移動ルートをあらわす画像情報を表示画面に表示してもよいし、移動ルートの主な経由地点を案内する音声をスピーカから流してもよいし、それら両方を用いて出力してもよ、。

[0032] (通信端末の通信処理手順）

つぎに、この発明の実施の形態に力かる通信端末 110の通信処理手順について説明する。図 3は、この発明の実施の形態に力かる通信端末 110の通信処理手順を示すフローチャートである。図 3に示す通信処理手順は、利用者などによって、第 1 および第 2の地点があら力じめ指定されている場合に実行される。図 3のフローチヤートにおいて、まず、ルートに関する情報を、受信部 202によって受信するまで待つ（ステップ S 301 : No)。

[0033] ステップ S301において、ルートに関する情報を受信した場合 (ステップ S301： Yes )には、受信された情報に基づいて、第 5および第 6の地点を検出部 205によって検出し (ステップ S302)、検出された第 5および第 6の地点を用いて、上述した第 1および第 2のエリア内ルートを、探索部 206によって探索する（ステップ S303)。

[0034] そして、ステップ S303において探索された第 1および第 2のエリア内ルート、および、第 5および第 6の地点の検出に用いたルートに基づいて、移動体の移動ルートを特定部 207によって特定し (ステップ S304)、特定された移動ルートを出力部 208によつて出力して (ステップ S305)、一連の処理を終了する。

[0035] つぎに、図 3において説明した通信処理手順によっておこなわれる移動ルートの特定についてさらに詳細に説明する。図 4は、移動ルートの特定について説明する説明図である。図 4において、符号 P1〜P6は、それぞれ、第 1〜第 6の地点をあらわしている。符号 A1および A2は、それぞれ、第 1エリアおよび第 2エリアをあらわしている

[0036] 図 4に示すように、図 3のステップ S301 : Yesにおいて、地点 Pl、 P5、 P6、 P2を経由するルート (Rb+Ra+Re)に関する情報が受信された場合、ステップ S302においては、第 1および第 2エリア A1および A2の境界と、ルート (Rb+Ra+Rc)との交点力第 5および第 6の地点 P5および P6として検出される。

[0037] そして、図 3のステップ S303においては、第 3の地点 P3と第 5の地点 P5とを通過する第 1のエリア内ルート Rdと、第 4の地点 P4と第 6の地点 P6とを通過する第 2のエリア内ルート Reと力探索部 206によって探索される。ステップ S304においては、探索部 206によって探索された第 1および第 2のエリア内ルート Rdおよび Reと、検出部 20 5によって検出された第 5および第 6の地点 P5および P6を通過するエリア間ルート R aとをつなぎ合わせたルートが、移動ルートとして特定される。

[0038] 上述したように、この実施の形態の通信端末 110によれば、第 1エリア A1に含まれる第 1の地点 P1と第 2エリア A2に含まれる第 2の地点 P2を通過するルート (Rb+Ra +Rc)を移動した他の移動体の通信端末 110から、ルート (Rb+Ra+Rc)に関する情報を受信し、ルート (Rb+Ra+Rc)に関する情報が受信された場合、ルート (Rb +Ra+Rc)と第 3の地点 P3と第 4の地点 P4とに基づいて、移動体の移動ルートを特定し、特定された移動ルートを出力することができる。

[0039] したがって、通信端末 110は、第 3および第 4の地点間の移動に類似する移動をおこなった移動体が移動したルートに基づいて、移動ルートを特定することができる。これにより、利用者は、第 3および第 4の地点 P3および P4間を移動する移動体が存在しない場合にも、類似する移動をおこなった移動体が移動したルートを加味して、最適な移動ルートを移動することができる。

[0040] また、この実施の形態の通信端末 110によれば、受信部 202によってルート (Rb + Ra+Rc)に関する情報が受信された場合、第 5および第 6の地点 P5および P6を検出し、検出された第 5および第 6の地点 P5および P6を通過するエリア間ルート Raと第 1のエリア内ルート Rdと第 2のエリア内ルート Reとに基づいて、移動体の移動ルートを特定することができる。

[0041] したがって、通信端末 110は、第 3および第 4の地点 P3および P4間を移動する移動体が存在しない場合にも、第 3および第 4の地点 P3および P4間を結ぶ移動ルートを特定することができる。これにより、利用者は、第 3および第 4の地点 P3および P4 間を移動する移動体の有無に拘わらず、第 3および第 4の地点 P3および P4間を確実に移動することができる。

[0042] また、この実施の形態の通信端末 110によれば、ルート (Rb+Ra+Rc)の移動時間に関する情報を受信し、受信された移動時間に関する情報に基づいて、移動体の移動ルートを特定することができる。

[0043] したがって、通信端末 110は、第 1および第 2エリア A1および A2間の実際の移動時間に基づいて、移動ルートを特定することができる。これにより、利用者は、たとえば、渋滞箇所を経由するルートがあつたとしても、渋滞の有無に拘わらず、第 1および第 2エリア A1および A2間の実際の移動時間に基づいて特定された最適な移動ルートを移動することができる。

[0044] また、この実施の形態の通信端末 110によれば、他の移動体が移動したルートのうち移動時間が最短となるルートに基づいて、移動体の移動ルートを特定することができる。したがって、第 3および第 4の地点 P3および P4間をより早く移動できるルート (R b+Ra+Rc)をカ卩味して移動ルートを特定することができる。

[0045] したがって、通信端末 110は、たとえば、渋滞箇所を経由するルートがあつたとしても、渋滞の有無に拘わらず、第 1および第 2の地点 P1および P2間の移動時間が最短となる移動ルートを特定することができる。これにより、利用者は、たとえば、仮に渋滞があったとしても、第 1および第 2エリア A1および A2間を最も早く移動できる移動ルートを移動することができる。

[0046] なお、この実施の形態にお!、ては、出発地点および目的地点を第 3および第 4の地点 P3および P4として移動ルートを特定するようにしたがこれに限るものではな、。たとえば、以下のようにして移動ルートを特定するようにしてもよい。この場合は、まず、出発地点および目的地点に加えて、出発地点と目的地点との間において経由する地点を指定する。そして、出発地点を第 3の地点 P3とし、指定された地点（以下、「指定地点」と称する）を第 7の地点 P7とする第 1の移動ルートを特定する。

[0047] つぎに、たとえば、指定地点が 1つであれば、さらに、指定地点を第 8の地点 P8とし、目的地点を第 4の地点 P4とする第 2の移動ルートを特定する。そして、第 1および第 2の移動ルートをつなぎ合わせたルート（地点 P7と地点 P8にてつなぎ合わせたルート）を、移動ルートとして特定するようにしてもよい。この場合、指定地点の数は任意であり、指定地点の数に応じて第 3の移動ルート、第 4の移動ルート、 · · ·を特定することができる。

[0048] ここで、指定地点は、たとえば、交通量の多!、道路上や高速道路のインターチェンジなどを指定することによって、各指定地点の周辺の地点を通過した他の移動体を見つけ易くすることができる。これにより、利用者は、利用者が設定した出発地点から目的地点までの距離が長ぐ出発地点および目的地点を移動する他の移動体が存在しない場合にも、出発地点、指定地点および目的地点によって分割される部分的なルートの移動をおこなった他の移動体が存在すれば、複数の他の移動体が移動したルートをカ卩味して、最適な移動ルートを移動することができる。

[0049] また、出発地点と目的地点との間における指定地点を指定する場合、指定地点間をつなぐルートを探索部 206によって探索するようにしてもよい。この場合、探索部 20 6は、たとえば、指定地点間を最も短い距離でつなぐルートを探索してもよいし、指定地点間を最も短い時間でつなぐルートを探索してもよい。これによつて、利用者は、より最適な移動ルートを移動することができる。

[0050] なお、図示を省略するが、ステップ S301においては、第 1および第 2の地点を通過するルートに関する情報の受信に先立って、第 1および第 2エリアを通過するルートに関する情報の取得要求を送信した場合に限って、ルートに関する情報を受信するようにしてもよい。これによつて、通信端末 110間の通信に際しての各通信端末 110 における処理負担を軽減することができる。

[0051] また、図示を省略する力ステップ S301においては、第 1および第 2の地点を通過するルートに関する情報の受信に先立って、第 1および第 2の地点の移動時間に関する情報を受信し、他の移動体が移動したルートのうち移動時間が最短となるルートに関する情報の取得要求を送信した場合に限って、ルートに関する情報を受信するようにしてもよい。特定のルートに関する情報のみを受信するようにしてもよい。これによって、通信端末 110間の通信に際しての各通信端末 110における処理負担をより一層軽減することができる。

[0052] また、この実施の形態においては、出発地点および目的地点を第 3および第 4の地点 P3および P4として移動ルートを特定するようにしたがこれに限るものではな、。たとえば、以下のようにして移動ルートを特定するようにしてもよい。具体的には、たとえば、出発地点および目的地点が設定された場合、設定された出発地点と目的地点とを結ぶルート上に存在すると想定される第 1の地点と第 2の地点とを抽出する。

[0053] ここで、出発地点と目的地点とを結ぶルートは、探索部 206によって探索されたルートである。探索部 206によって探索されるルートは単数であってもよいし、複数であつてもよい。複数のルートが探索された場合は、抽出される第 1および第 2の地点は、それぞれ複数であってもよ、。

[0054] また、抽出される第 1および第 2の地点は、通信端末 110の利用者によって指定された地点であってもよいし、あらかじめ設定された条件に応じて通信端末 110によつて自動的に抽出された地点であってもよい。自動的に抽出する場合、たとえば、探索部 206によって探索されたルート上に存在する渋滞箇所の両端に位置する地点を、第 1および第 2の地点としてもよい。

[0055] つぎに、出発地点と目的地点とを結ぶルート上に存在すると想定される第 1の地点と第 2の地点との間を通過した他の移動体の通信端末 110を検出し、検出された通信端末 110から第 1および第 2の地点を通過するルート（以下、「部分ルート」と称する）に関する情報を、受信部 202によって受信する。ここで、部分ルートに関する情報は、第 1の地点と第 2の地点との間を通過した他の移動体の通信端末 110に限らず、任意の第 1のエリアと任意の第 2のエリアとの間を通過した他の移動体の通信端末 11 0から受信してもよい。第 1および第 2のエリアは、たとえば、第 1および第 2の地点をそれぞれ含む、所定の広さを有するエリアであってもよいし、通信端末 110の利用者によって指定された所定のエリアであってもよ、。

[0056] そして、受信部 202によって部分ルートに関する情報が受信された場合、受信された部分ルートと出発地点および目的地点とに基づいて、特定部 207によって一の移動体の移動ルートを特定する。特定部 207によって特定された移動ルートは、出力部 208によって出力される。

[0057] ところで、探索部 206によって探索されるルートは、一般的な地図情報や渋滞情報などに基づいて出発地点と目的地点とを結ぶ、いわば一般的に推奨されるルートである。ここで、出発地点と目的地点とを結ぶルート上に存在すると想定される 2つの地点を通過する部分ルートを加味した移動ルートを特定することで、出発地点と目的地点とを結ぶ一般的に推奨されるルートを基本としながらも、より推奨されるルートが部分的にある場合には、一般的に推奨されるルートにおける部分的なルートに代えて、より推奨されるルートを移動することができる。これにより、利用者は、出発地点と目的地点との間において、より最適な移動ルートを移動することができる。

[0058] なお、この実施の形態においては、通信端末 110間で直接通信をおこなうようにしたが、これに限るものではない。たとえば、各移動体の移動履歴に関する情報を管理するサーバを設け、このサーバと各通信端末 110とが通信をおこなうことによって、上述した図 3に示した通信処理手順をおこなってもよい。

実施例 [0059] 以下に、上述した実施の形態に力かる通信端末 110の実施例について説明する。この実施例は、上述した通信端末 110を、車両（四輪車、二輪車を含む)などの移動体に搭載されたナビゲーシヨン装置に適用した例である。特に図示を省略するが、この実施例におけるナビゲーシヨン装置は、相互に通信可能な他のナビゲーシヨン装置とともに通信ネットワークを構成している。他のナビゲーシヨン装置は、それぞれ移動体に搭載されている。

[0060] (ナビゲーシヨン装置のハードウェア構成）

まず、この発明の実施例に力かるナビゲーシヨン装置のハードウェア構成について説明する。図 5は、この発明の実施例に力かるナビゲーシヨン装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図 5において、ナビゲーシヨン装置 500は、 CPU501と、 ROM502と、 RAM503と、磁気ディスクドライブ 504と、磁気ディスク 505と、光ディスクドライブ 506と、光ディスク 507と、音声 IZF (インターフェース） 508と、マイク 509 と、スピーカ 510と、入力デバイス 511と、映像 IZF512と、ディスプレイ 513と、通信 I ZF (インターフェース） 514と、 GPSレシーノ 515と、を備えている。各構成部 501〜 515はバス 516によってそれぞれ接続されて、る。

[0061] まず、 CPU501は、ナビゲーシヨン装置 500の全体の制御を司る。 ROM502は、ブートプログラム、ルート探索プログラム、誘導プログラム、音声生成プログラム、通信プログラムなどのプログラムを記録している。ここで、ルート探索プログラムは、光ディスク 507に記録されている地図情報などを利用して、出発地点から目的地点までの最適なルートを探索する。最適なルートとは、目的地点までの最短 (あるいは最速)ルートゃ利用者が指定した条件にもっとも合致するルートなどである。ルート探索プログラムを実行することによって探索された誘導ルートは、 CPU501を介して音声 I/F5 08や映像 IZF512へ出力される。

[0062] また、誘導プログラムは、ルート探索プログラムを実行することによって探索された誘導ルート情報、通信 IZF514によって取得されたナビゲーシヨン装置の現在地点情報、光ディスク 507から読み出された地図情報に基づいて、リアルタイムなルート誘導情報の生成をおこなう。誘導プログラムを実行することによって生成されたルート誘導情報は、 CPU501を介して音声 IZF508や映像 IZF512へ出力される。 [0063] また、音声生成プログラムは、パターンに対応したトーンと音声の情報を生成する。すなわち、誘導プログラムを実行することによって生成されたルート誘導情報に基づ V、て、案内ポイントに対応した仮想音源の設定と音声ガイダンス情報の生成をおこない、 CPU501を介して音声 IZF508へ出力する。

[0064] また、通信プログラムは、始点エリアに含まれる他の移動体の始点と終点エリアに含まれる他の移動体の終点を通過するルートを移動した他の移動体の通信端末 110から、ルートに関する情報を受信させ、ルートに関する情報が受信された場合には当該ルートと移動体の始点および終点とに基づ、て、移動体の移動ルートを特定させ、特定された移動ルートを出力させる。ここで、始点エリアとは上述した第 1エリア Al、終点エリアとは上述した第 2エリア A2と同じである。

[0065] また、始点とは、上述した第 3の地点 P3であり、たとえば、利用者の現在地点など移動に際しての出発地点となる地点である。終点とは、上述した第 4の地点 P4であり、たとえば、目的地点など、移動に際しての到着目標地点となる地点である。

[0066] 通信プログラムは、合流地点および分岐地点を検出させ、検出された合流地点および分岐地点を通過するエリア間ルート（図 4のエリア間ルート Raを参照）と、エリア内ルート（図 4の第 1および第 2のエリア内ルート Rdおよび Reを参照）と、に基づいて移動ルートを特定させてもよい。ここで、合流地点とは、始点からルートまでのルートがルートに合流する地点であり、上述した第 5の地点 P5である。そして、分岐地点とは、ルートから分岐して終点に至るルートがルートから分岐する地点であり、上述した第 6 の地点 P6である。

[0067] 通信プログラムは、ルートの移動時間に関する情報が受信された場合、さらに、移動時間に関する情報に基づいて移動体の移動ルートを特定させてもよい。この場合、他の移動体が移動したルートのうち、たとえば、移動時間が最短となるルートに基づ、て移動体の移動ルートを特定させてもよ、。

[0068] RAM503は、 CPU501のワークエリアとして使用される。磁気ディスクドライブ 504 は、 CPU501の制御にしたがって磁気ディスク 505に対するデータの読み込み Z書き込みを制御する。磁気ディスク 505は、磁気ディスクドライブ 504の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク 505としては、たとえば、 HD (ノヽードディスク）や FD (フレキシブルディスク）を用いることができる。磁気ディスク 505には、上述した実施の形態において説明した移動履歴に関する情報が記録されている。

[0069] 光ディスクドライブ 506は、 CPU501の制御にしたがって光ディスク 507に対するデータの読み取り Z書き込みを制御する。光ディスク 507は、光ディスクドライブ 506の制御にしたがって光ディスク 507からデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク 507は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体として、光ディスク 507のほ力、 MO、メモリカードなどであってもよい。光ディスク 507〖こは、上述した地図情報が記録されている。地図情報は、ルート探索およびルート誘導に用いられる。

[0070] また、音声 IZF508は、音声入力用のマイク 509および音声出力用のスピーカ 51 0に接続される。マイク 509に受音された音声は、音声 IZF508内で AZD変換される。また、スピーカ 510からは音声が出力される。また、入力デバイス 511は、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タツチパネルなどが挙げられる。

[0071] 入力デバイス 511を操作することによって、たとえば、ルートの始点ゃ終点などを入力したり、ルートの探索指示を入力したり、ルートの移動時間の取得要求の送信指示を入力したりすることができる。始点および終点は、現在地点や最終目的地点に限らず、経由地点であってもよい。

[0072] また、映像 IZF512は、ディスプレイ 513と接続される。映像 I/F512は、具体的には、たとえば、ディスプレイ 513全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録する VRAM (Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ 5 13を表示制御する制御 ICなどによって構成される。

[0073] ディスプレイ 513には、アイコン、カーソル、メニュー、ウィンドウ、あるいは文字や画像等の各種データが表示される。このディスプレイ 513は、たとえば、 CRT, TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。ディスプレイ 513 には、上述した地図情報に加えて、道路の渋滞情報、誘導ルートなどを重畳表示させることちでさる。 [0074] また、通信 IZF514は、無線、あるいは通信ケーブルを介してネットワークに接続され、このネットワークと CPU501とのインターフェースとして機能する。ネットワークには、 LAN、 WAN,公衆回線網や携帯電話網等がある。通信 IZF514は、たとえば、 FMチューナー、 VICS (登録商標）/ビーコンレシーノ、無線通信機器、およびその他の通信機器によって構成され、 VICSセンターから配信される渋滞や交通規制などの道路交通情報を取得する。

[0075] また、 GPSレシーバ 515は、 GPS (Global Positioning System)や各種センサ力もの出力値を用いて、移動体の現在位置けピゲーシヨン装置の現在位置)を示す情報を取得する。

[0076] なお、図 2に示した受信部 202、検出部 205、特定部 207、出力部 208は、図 5に示した ROM502、 RAM503、磁気ディスク 505、光ディスク 507などに記録されたプログラムを CPU501が実行し、ナビゲーシヨン装置 500における各部を制御することによってその機能を実現する。

[0077] (ナビゲーシヨン装置の通信処理手順）

つぎに、この実施例に力かるナビゲーシヨン装置 500の通信処理手順について説明する。図 6は、この実施例に力かるナビゲーシヨン装置 500の通信処理手順を示すフローチャートである。図 6のフローチャートにおいて、まず、始点および終点が指定されるまで待って (ステップ S601 :No)、指定された場合 (ステップ S601： Yes)には、始点エリア、終点エリアを算出する (ステップ S602)。

[0078] つづいて、ステップ S602において算出された始点エリアおよび終点エリアをともに通過するルートに関する情報の取得要求を、通信ネットワーク内に送信する (ステツプ S603)。そして、取得要求を送信してから所定時間内に、ルートに関する情報を受信した力否かを判定し (ステップ S604)、受信しな力つた場合 (ステップ S604： No) には、ステップ S601において指定された始点カも終点に至るルートを探索し (ステツプ S612)、ステップ S609へ移行する。

[0079] 一方、ステップ S604においてルートに関する情報を受信した場合 (ステップ S604 :

Yes)には、受信された情報に基づいて、合流地点および分岐地点を検出する (ステップ S605)。ステップ S604においては、移動時間に関する情報を併せて受信してもよい。

[0080] つぎに、ステップ S605において検出された合流地点および分岐地点を用いて、始点エリアおよび終点エリア内におけるエリア内ルートを探索し (ステップ S606)、探索された第 1および第 2のエリア内ルートおよびステップ S604 : Yesにおいて受信された情報に基づくルートに基づいて、移動体の移動ルートを特定する (ステップ S607) 。ステップ S607においては、ステップ S604 :Yesにおいて受信された移動時間に関する情報を用いて、移動ルートを特定してもよい。特定された移動ルートを音声 IZF 508や映像 IZF512を介して出力する（ステップ S608)。

[0081] その後、ステップ S608において出力した移動ルートを用いた誘導をおこなうか否かを判定し (ステップ S609)、おこなわない場合 (ステップ S609 : No)には一連の処理を終了する。おこなう場合 (ステップ S609 : Yes)には、誘導処理をおこなう (ステップ S610)。なお、誘導処理は、上述した ROM502に記録された誘導プログラムを実行すること〖こより実現される。

[0082] そして、移動体の現在地点が、ステップ S601： Yesにおいて指定された終点に到達するまで (ステップ S611 :No)、ステップ S610に戻って誘導処理を継続し、終点に到達した場合 (ステップ S611 : Yes)には、一連の処理を終了する。

[0083] 上述したように、この実施例によれば、始点エリア（図 4の第 1エリア A1を参照）に含まれる他の移動体の始点（図 4の第 1の地点 P1を参照）と、終点エリア（図 4の第 2エリァ A2を参照）に含まれる他の移動体の終点（図 4の第 2の地点 P2を参照）とを通過するルート（図 4のルート (Rb+Ra+Rc)を参照）に関する情報を受信し、ルートと移動体の始点および終点（図 4の第 3および第 4の地点 P3および P4を参照）とに基づ V、て移動体の移動ルートを特定し、特定された移動ルートを出力することができる。

[0084] したがって、ナビゲーシヨン装置 500は、始点および終点間の移動に類似する移動をおこなった他の移動体が移動したルートに基づ、て、移動ルートを特定することができる。これにより、利用者は、始点および終点間を移動する移動体が存在しない場合にも、類似する移動をおこなった移動体が移動したルートを加味して、最適な移動ルートを移動することができる。

[0085] また、この実施例によれば、ルートに関する情報が受信された場合、合流地点および分岐地点（図 4の第 5および第 6の地点 P5および P6を参照）を検出し、検出された合流地点および分岐地点を通過するエリア間ルート（図 4のエリア間ルート Raを参照 )と、エリア内ルート（図 4の第 1および第 2のエリア内ルート Rdおよび Reを参照）とに基づ、て、移動体の移動ルートを特定することができる。

[0086] したがって、ナビゲーシヨン装置 500は、始点および終点間を移動する移動体が存在しない場合にも、始点および終点間を結ぶ移動ルートを特定することができる。これにより、利用者は、始点および終点間を移動する移動体の有無に拘わらず、始点および終点間を確実に移動することができる。

[0087] また、この実施例によれば、ステップ S604 : Yesにおいてルートの移動時間に関する情報を受信し、受信された移動時間に関する情報に基づいて、移動体の移動ルートを特定することができる。

[0088] したがって、ナビゲーシヨン装置 500は、始点エリアおよび終点エリア間の実際の移動時間に基づいて、移動ルートを特定することができる。これにより、利用者は、たとえば、渋滞箇所を経由するルートがあつたとしても、渋滞の有無に拘わらず、始点ェリアおよび終点エリア間の実際の移動時間に基づいて特定された最適な移動ルートを移動することができる。

[0089] また、この実施例によれば、他の移動体が移動したルートのうち移動時間が最短となるルートに基づいて、移動体の移動ルートを特定することができる。したがって、始点エリアおよび終点エリア間をより早く移動できるルートを加味して移動ルートを特定することができる。

[0090] したがって、ナビゲーシヨン装置 500は、たとえば、渋滞箇所を経由するルートがあつたとしても、渋滞の有無に拘わらず、始点エリアおよび終点エリア間の移動時間が最短となる移動ルートを特定することができる。これにより、利用者は、たとえば、仮に渋滞があつたとしても、始点エリアおよび終点エリア間を最も早く移動できる移動ルートを移動することができる。

[0091] 以上説明したように、この実施例に力かるナビゲーシヨン装置 500によれば、始点および終点間の移動に類似する移動をおこなった他の移動体が移動したルートに基づいて、移動ルートを特定することができる。なお、本実施の形態で説明した通信方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル 'コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、 CD-ROM 、 MO、 DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンビユータによって記録媒体力読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。

Claims

請求の範囲

[1] 複数の移動体がそれぞれ有する通信端末が相互に通信可能な通信ネットワーク内における一の移動体の通信端末であって、

第 1エリアに含まれる第 1の地点と第 2エリアに含まれる第 2の地点を通過するルートを移動した他の移動体の通信端末から、前記ルートに関する情報を受信する受信手段と、

前記受信手段によってルートに関する情報が受信された場合、前記ルートと、前記第 1エリア内の前記第 1の地点とは異なる第 3の地点と、前記第 2エリア内の前記第 2 の地点とは異なる第 4の地点と、に基づいて、前記一の移動体の移動ルートを特定する特定手段と、

前記特定手段によって特定された移動ルートを出力する出力手段と、

を備えることを特徴とする通信端末。

[2] 前記受信手段によってルートに関する情報が受信された場合、前記第 1エリアの境界またはその近傍における前記ルート上の第 5の地点と、前記第 2エリアの境界またはその近傍における前記ルート上の第 6の地点と、を検出する検出手段を備え、前記特定手段は、

さらに、前記検出手段によって検出された第 5および第 6の地点を通過するエリア間ルートと、前記第 3の地点と前記第 5の地点とを通過する第 1のエリア内ルートと、前記第 4の地点と前記第 6の地点とを通過する第 2のエリア内ルートと、に基づいて、前記一の移動体の移動ルートを特定することを特徴とする請求項 1に記載の通信端末。

[3] 前記受信手段は、

前記第 1および第 2の地点の移動時間に関する情報を受信し、

前記特定手段は、

さらに、前記受信手段によって受信された移動時間に関する情報に基づいて、前記一の移動体の移動ルートを特定することを特徴とする請求項 1または 2に記載の通信端末。

[4] 前記特定手段は、前記他の移動体が移動したルートのうち前記移動時間が最短となるルートに基づいて、前記一の移動体の移動ルートを特定することを特徴とする請求項 3に記載の通信端末。

[5] 複数の移動体がそれぞれ有する通信端末が相互に通信可能な通信ネットワーク内における一の移動体の通信端末であって、

前記一の移動体の出発地点と目的地点とを結ぶルート上に存在すると想定される第 1の地点と第 2の地点との間、または、任意の第 1のエリアと任意の第 2のエリアとの間を通過した他の移動体の通信端末から、前記第 1および第 2の地点を通過するルート (以下、「部分ルート」と称する）に関する情報を受信する受信手段と、

前記受信手段によって部分ルートに関する情報が受信された場合、前記部分ルートと前記出発地点と前記目的地点とに基づいて、前記一の移動体の移動ルートを特定する特定手段と、

を備えることを特徴とする通信端末。

[6] 複数の移動体がそれぞれ有する通信端末が相互に通信可能な通信ネットワーク内における一の移動体の通信端末を利用した通信方法であって、

第 1エリアに含まれる第 1の地点と第 2エリアに含まれる第 2の地点を通過するルートを移動した他の移動体の通信端末から、前記ルートに関する情報を受信する受信ェ程と、

前記受信工程によってルートに関する情報が受信された場合、前記ルートと、前記第 1エリア内の前記第 1の地点とは異なる第 3の地点と、前記第 2エリア内の前記第 2 の地点とは異なる第 4の地点と、に基づいて、前記一の移動体の移動ルートを特定する特定工程と、

前記特定工程によって特定された移動ルートを出力する出力工程と、

を含んだことを特徴とする通信方法。

[7] 複数の移動体がそれぞれ有する通信端末が相互に通信可能な通信ネットワーク内における一の移動体の通信端末を利用した通信方法であって、

前記一の移動体の出発地点と目的地点とを結ぶルート上に存在すると想定される第 1の地点と第 2の地点との間、または、任意の第 1のエリアと任意の第 2のエリアとの間を通過した他の移動体の通信端末から、前記第 1および第 2の地点を通過するルート (以下、「部分ルート」と称する）に関する情報を受信する受信工程と、

前記受信工程によって部分ルートに関する情報が受信された場合、前記部分ルートと前記出発地点と前記目的地点とに基づいて、前記一の移動体の移動ルートを特定する特定工程と、

前記特定工程によって特定された移動ルートを出力する出力工程と、を含んだことを特徴とする通信方法。

[8] 請求項 6または 7に記載の通信方法をコンピュータに実行させることを特徴とする通信プログラム。

[9] 請求項 8に記載の通信プログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。