WO2007043647A1

WO2007043647A1 - 状況通信システム

Info

Publication number: WO2007043647A1
Application number: PCT/JP2006/320456
Authority: WO
Inventors: Makoto Nishida; Kiyoji Muramatsu; Katsura Uchida; Tetsuya Higuchi
Original assignee: Brother Kogyo Kabushiki Kaisha
Priority date: 2005-10-14
Filing date: 2006-10-13
Publication date: 2007-04-19

Abstract

【課題】使用者の状況を複数の端末間で通信する場合に、通信負荷を軽減することのできる状況通信システム、装置、及び方法を提供する。【解決手段】状況通信端末Ａ及び状況通信端末Ｂでセンシングが実行されると、そのセンシングデータに基づいて状況推論処理が実行され、得られた状況推論値は自端末情報として仲介サーバに送信される。仲介サーバでは、受信した端末情報により全端末情報を更新した後、その全端末情報を送信してきた状況通信端末に返信する。状況通信端末Ａでは、受信した全端末情報の中から状況を表示したい端末（状況通信端末Ｂ）の情報を検索し読み出して、ＬＥＤ等のアクチュエータにより表示する。

Description

明細書

状況通信システム

技術分野

[0001] 本発明は状況通信システムに関し、特に状況通信に係るシステム、装置、方法、プログラムを備えた媒体、サーバ、端末、通信サーバプログラムを備えた媒体、及び端末プログラムを備えた媒体に関する。背景技術

[0002] 一般に、使用者同士の円滑なコミュニケーションのために、情報交信に際して感情変化等を送信することが可能なシステムが知られており、感情変化をリアルタイムに相互更新することが可能なものも提案されている（例えば、特許文献 1)。このようなシステムでは、情報更新用端末に検出機構が設けられ、検出機構で検出された感情変化に基づいて、情報交信元の喜怒哀楽の程度が判定され、その判定結果が情報交信先に送信される。そして、受信した情報交信先の情報交信用端末では、受信した情報交信元の感情変化を報知する報知機構を備え、画像、音声、振動等により報知している。

特許文献 1：特開 2005 - 72743号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0003] し力しながら、上記システムにお、ては、複数の情報交信端末間を、直接ネットヮークを介して接続しているため、複数の端末を指定して情報を交信しょうとする場合や、複数の端末力も指定されて情報を交信しょうとする場合には、接続数が増加し、通信処理に対する端末の負担が大きくなり、通信の遅延を招く場合もあった。

[0004] 本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、使用者の状況を複数の端末間で通信する場合に、通信負荷を軽減することのできる状況通信システム、状況通信方法、状況通信装置、状況通信サーバ、状況通信サーバプログラム、状況通信端末、状況通信端末プログラム、及び状況通信プログラムを提供することを目的とする。課題を解決するための手段

[0005] 上記目的を達成するために、本発明の請求項 1に記載の状況通信システムは、使用者の状態や周辺環境の状況を計測して通知する複数の状況通信端末と、当該状況通信端末にネットワークを介して接続し、前記状況通信端末間の通信を仲介する状況通信サーバとからなる状況通信システムであって、前記状況通信端末は、使用者に関する生体情報又は周辺環境に関する環境情報を計測するセンサと、前記センサにより計測された計測情報又は当該計測情報に基づく情報のいずれかである状況データを前記状況通信サーバに送信する端末側送信手段と、前記状況通信サーバから送信される状況データを受信する端末側受信手段と、前記受信手段が受信した状況データに基づき他の状況通信端末の状況を表現する状況表現手段とを備え、前記状況通信サーバは、前記状況通信端末から送信された状況データを受信するサーバ側受信手段と、当該サーバ側受信手段が受信した状況データを各状況通信端末毎に記憶するサーバ側状況データ記憶手段と、前記状況通信端末に送信する状況データを、前記サーバ側状況データ記憶手段から読み出すサーバ側状況デ一タ読出手段と、少なくとも前記状況データを送信してきた状況通信端末に、前記サーバ側状況データ読出手段により読み出された状況データを送信するサーバ側送信手段とを備えたことを特徴とする。

[0006] また、本発明の請求項 2に記載の状況通信方法は、使用者の状況や周辺環境を計測してその計測情報を通知する複数の状況通信端末と、当該状況通信端末にネットワークを介して接続し、前記状況通信端末間の通信を仲介する状況通信サーバと力なる状況通信システムにて行なわれる状況通信方法であって、前記状況通信端末が、使用者に関する生体情報又は周辺環境に関する環境情報をセンサにより計測し、計測された計測情報又は当該計測情報に基づく情報の、ずれかである状況データを前記状況通信サーバに送信し、前記状況通信サーバが、前記状況通信端末から送信された状況データを受信し、受信した状況データを各状況通信端末毎に前記サーバ側状況データ記憶手段に記憶し、少なくとも前記状況データを送信してきた状況通信端末に、前記サーバ側状況データ記憶手段から状況データを読み出して送信し、前記状況通信端末が、前記状況通信サーバから送信される状況データを受信し、受信した状況データに基づき他の状況通信端末の状況を表現することを特徴とする。

[0007] また、本発明の請求項 3に記載の状況通信サーバは、使用者の状態や周辺環境の状況を計測して通知する複数の状況通信端末にネットワークを介して接続し、前記状況通信端末間の通信を仲介する状況通信サーバであって、前記状況通信端末から送信された状況データを受信するサーバ側受信手段と、当該サーバ側受信手段が受信した状況データを各状況通信端末毎に記憶するサーバ側状況データ記憶手段と、前記状況通信端末に送信する状況データを、前記サーバ側状況データ記憶手段から読み出すサーバ側状況データ読出手段と、少なくとも前記状況データを送信してきた状況通信端末に、前記サーバ側状況データ読出手段により読み出された状況データを送信するサーバ側送信手段とを備えたことを特徴とする。

[0008] また、本発明の請求項 4に記載の状況通信サーバは、請求項 3に記載の発明の構成に加え、前記サーバ側状況データ読出手段が、前記サーバ側状況データ記憶手段に記憶されている全ての状況通信端末の状況データを読み出すことを特徴とする

[0009] また、本発明の請求項 5に記載の状況通信サーバは、請求項 3に記載の発明の構成に加え、前記状況通信端末から状況データを送信すべき他の状況通信端末を指定する指定情報が送信されてきた場合に、当該指定情報に対応する状況通信端末の状況データを前記サーバ側状況データ記憶手段に記憶されている状況データから検索する検索手段を備え、前記サーバ側状況データ読出手段は、当該検索手段により発見された状況データを読み出すことを特徴とする。

[0010] また、本発明の請求項 6に記載の状況通信サーバは、請求項 3に記載の発明の構成に加え、前記状況通信端末から状況データを送信すべき他の状況通信端末を指定する指定情報が送信されてきた場合に、サーバ側状況データ読出手段は前記状況通信端末に送信する状況データを前記サーバ側状況データ記憶手段から読み出し、前記サーバ側送信手段は読み出された状況データを前記情報通信端末に送信することを特徴とする。

[0011] また、本発明の請求項 7に記載の状況通信サーバプログラムを記録した記録媒体は、請求項 3乃至 6の、ずれかに記載の状況通信サーバの各種処理手段としてコンピュータを機能させる。

[0012] また、本発明の請求項 8に記載の状況通信端末は、端末間の通信を仲介する状況通信サーバにネットワークを介して接続した状況通信端末であって、使用者に関する生体情報又は周辺環境に関する環境情報を計測するセンサと、前記センサにより計測された計測情報又は当該計測情報に基づく情報のいずれかである状況データを前記状況通信サーバに送信する端末側送信手段と、前記状況通信サーバから送信された状況データを受信する端末側受信手段と、当該受信手段が受信した状況データに基づいて状況を表現する状況表現手段とを備えたことを特徴とする。

[0013] また、本発明の請求項 9に記載の状況通信端末は、請求項 8に記載の発明の構成に加え、前記端末側受信手段が受信した状況データを記憶する端末側記憶手段と、前記状況表現手段により表現したい状況データを有する状況通信端末を指定する端末指定手段と、当該端末指定手段により指定された状況通信端末の状況データを端末側記憶手段から読み出す端末側読出手段と、当該端末側読出手段により読み出された状況データに基づいて状況を表現するよう状況表現手段を制御する状況表現制御手段とを備えたことを特徴とする。

[0014] また、本発明の請求項 10に記載の状況通信端末は、請求項 9に記載の発明の構成に加え、前記状況表現制御手段が、新たな前記状況データが生成されたとき、当該新たな前記状況データに基づいて前記状況表現手段を制御することを特徴とする

[0015] また、本発明の請求項 11に記載の状況通信端末は、請求項 8に記載の発明の構成に加え、前記状況表現手段により表現した、状況データを有する他の状況通信端末を指定する端末指定手段を備え、前記端末側送信手段は、前記状況データと、前記端末指定手段による状況通信端末の指定情報とを前記状況通信サーバに送信することを特徴とする。

[0016] また、本発明の請求項 12に記載の状況通信端末は、請求項 8に記載の発明の構成に加え、前記端末側送信手段が、新たな前記状況データが生成されたとき、当該新たな前記状況データを前記状況通信サーバに送信することを特徴とする。 [0017] また、本発明の請求項 13に記載の状況通信端末プログラムを記録した記録媒体は、請求項 8乃至 12のいずれかに記載の状況通信端末の各種処理手段としてコンビュータを機能させる。

[0018] また本発明の請求項 14に記載の状況通信装置は、使用者や周辺環境の状況に関する情報である状況情報を通信する状況通信装置にお!、て、通信可能な端末の前記状況情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得した状況情報に基づき、複数の端末の状況を表示手段に表示可能とする表示制御手段とを備えたことを特徴とする。

[0019] また、本発明の請求項 15に記載の状況通信装置は、請求項 1に記載の発明の構成に加え、前記表示制御手段が、前記取得手段により状況情報を取得した全ての端末の状況を一覧表示させる一覧表示手段を備えたことを特徴とする。

[0020] また、本発明の請求項 16に記載の状況通信装置は、請求項 14に記載の発明の構成に加え、前記表示制御手段が、前記取得手段により状況情報を取得した全ての端末のうち、予め定められた条件に合致する一部の端末を抽出してその状況を表示する抽出表示手段を備えたことを特徴とする。

[0021] また、本発明の請求項 17に記載の状況通信装置は、請求項 16に記載の発明の構成に加え、前記抽出表示手段が、特定の状況情報を有する端末を抽出してその状況を表示することを特徴とする。

[0022] また、本発明の請求項 18に記載の状況通信装置は、請求項 14に記載の発明の構成に加え、前記表示制御手段により状況が表示された複数の端末から 1又は複数の端末を選択する選択手段と、当該選択手段により選択された端末の状況を、前記取得手段が当該端末の状況情報を取得するごとに更新して表示させる更新手段とを備えたことを特徴とする。

[0023] また、本発明の請求項 19に記載の状況通信装置は、請求項 14に記載の発明の構成に加え、前記表示制御手段が、自装置の状況と、選択された端末の状況とを同時に表示させることを特徴とする。

[0024] また、本発明の請求項 20に記載の状況通信装置は、請求項 14に記載の発明の構成に加え、自装置の状況情報又は使用者の状況情報を入力する入力手段を備えたことを特徴とする。

[0025] また、本発明の請求項 21に記載の状況通信装置は、請求項 14に記載の発明の構成に加え、使用者の状態や周辺環境の状況を計測する計測手段と、当該計測手段により計測された計測情報に基づき、使用者の感情や状態又は自装置の周辺のにぎや力さの少なくとも一つを含む状況情報を作成する状況情報作成手段とを備えたことを特徴とする。

[0026] また、本発明の請求項 22に記載の状況通信装置は、請求項 14に記載の発明の構成に加え、前記表示制御手段が、前記状況情報に基づき色又は振動の少なくとも一方により状況を表示する状況表示制御手段を備えたことを特徴とする。

[0027] また、本発明の請求項 23に記載の状況通信方法は、通信可能な端末の使用者や周辺環境の状況に関する情報である状況情報を取得し、取得した状況情報に基づき、複数の端末の状況を表示手段に表示させることを特徴とする。

[0028] また、本発明の請求項 24に記載の状況通信プログラムを記録した記録媒体は、請求項 14乃至 22のいずれかに記載の状況通信装置の各種処理手段としてコンビユータを機能させることを特徴とする。

発明の効果

[0029] 本発明の請求項 1に記載の状況通信システムは、状況通信端末がセンサにより使用者の生体情報や環境情報を計測し、それに基づ!、て状況データを状況通信サーバに送信し、状況通信サーバでは、状況通信端末から受信した状況データを記憶し、記憶している状況データを状況通信端末に送信する。従って、複数の状況通信端末が通信を行なう場合に、当該状況通信端末間で直接通信が行なわれず、状況通信サーバを介するため、通信は状況通信端末と状況通信サーバの 1対 1となる。状況通信端末が他の状況通信端末を指定して当該他の状況通信端末の状況を入手したい場合にも、その状況データは状況通信サーバに記憶されているから、状況通信サーバとの通信により状況データが入手可能である。従って、複数の状況通信端末が 1 個の状況通信端末の状況データを入手しょうとする場合であっても、状況通信端末間で直接通信を行なう場合に比べて通信の負荷を軽減することができ、スムーズな通信を行なうことができる。 [0030] また、本発明の請求項 2に記載の状況通信方法は、状況通信端末がセンサにより使用者の生体情報や環境情報を計測し、それに基づ!、て状況データを状況通信サーバに送信し、状況通信サーバでは、状況通信端末から受信した状況データを記憶し、記憶している状況データを状況通信端末に送信する。従って、複数の状況通信端末が通信を行なう場合に、当該状況通信端末間で直接通信が行なわれず、状況通信サーバを介するため、通信は状況通信端末と状況通信サーバの 1対 1となる。状況通信端末が他の状況通信端末を指定して当該他の状況通信端末の状況を入手したい場合にも、その状況データは状況通信サーバに記憶されているから、状況通信サーバとの通信により状況データが入手可能である。従って、複数の状況通信端末が 1個の状況通信端末の状況データを入手しょうとする場合であっても、状況通信端末間で直接通信を行なう場合に比べて通信の負荷を軽減することができ、スムーズな通信を行なうことができる。

[0031] また、本発明の請求項 3に記載の状況通信サーバは、状況通信端末がセンサにより使用者の生体情報や環境情報を計測し、それに基づ!、て送信してきた状況データを記憶し、状況通信端末に送信する。従って、このような状況通信サーバを用いることにより、複数の状況通信端末が通信を行なう場合に、当該状況通信端末間で直接通信が行なわれず、状況通信サーバを介するため、通信は必ず状況通信端末と状況通信サーバの 1対 1の通信となる。状況通信端末が他の状況通信端末を指定して当該他の状況通信端末の状況を入手した!/、場合にも、その状況データは状況通信サーバに記憶されているから、状況通信サーバとの通信により状況データが入手可能である。従って、複数の状況通信端末が 1個の状況通信端末の状況データを入手しょうとする場合であっても、状況通信端末間で直接通信を行なう場合に比べて通信の負荷を軽減することができ、スムーズな通信を行なうことができる。

[0032] また、本発明の請求項 4に記載の状況通信サーバは、請求項 3に記載の発明の構成に加え、状況通信端末に状況データを送信する際には、記憶しているすべての状況データを読出して送信する。従って、状況通信端末では、状況データを入手した V、他の状況通信端末につ!、ての状況データであるか否かにかかわらず状況通信サーバが記憶しているすべての状況通信端末に関する状況データを入手できるので、状況通信端末側で適宜表示させたい相手の状況通信端末を指定してその状況データを検索し、表示させることがでさる。

[0033] また、本発明の請求項 5に記載の状況通信サーバは、請求項 3に記載の発明の構成に加え、状況通信端末が指定した他の状況通信端末の状況データを検索し、その状況データのみを送信するようにしたので、状況通信端末側での検索処理が不要で、受信後すぐに指定した他の状況通信端末の状況を表示させることができる。

[0034] また、本発明の請求項 6に記載の状況通信サーバは、請求項 3に記載の発明の構成に加え、いずれかの状況通信端末が状況データを送信してきたときに、その返信として、状況通信サーバが記憶している状況データを読出して送信する。従って、状況通信端末が状況データを求めているときに適切な状況データを送信することができる。

[0035] また、本発明の請求項 7に記載の記録媒体は、状況通信サーバプログラムをコンビユータに実行させることにより、請求項 3乃至 6のいずれかに記載の状況通信サーバの各種処理手段としての作用効果を奏することができる。

[0036] また、本発明の請求項 8に記載の状況通信端末は、センサにより使用者の生体情報や環境情報を計測し、それに基づ!、て状況データを状況通信サーバに対して送信すると、状況通信サーバが、記憶している状況データを送信してくるので、受信した状況データに基づ!/、て、所望の相手の状況通信端末の状況を適宜表示させることができる。従って、表示させたい状況通信端末が集中するような場合にも、直接通信を行なわず、状況通信サーバを介しているので、通信の負荷を軽減することができ、スムーズな通信を行なうことができる。

[0037] また、本発明の請求項 9に記載の状況通信端末は、請求項 8に記載の発明の構成に加え、状況通信サーバから受信した状況データを記憶する端末側記憶手段を備えたので、複数の状況通信端末に関する状況データを受信した場合であってもそれを記憶しておき、適宜表示させたい状況通信端末を指定して検索をおこない、対応する状況データに基づいて状況を表示させることができる。

[0038] また、本発明の請求項 10に記載の状況通信端末は、請求項 9に記載の発明の構成に加え、新たな前記状況データが生成されたときにその状況データに基づいて状況を表現するので、自身の状況は状況データ生成時に、指定した他の状況通信端末の状況は、記憶手段を検索して得られた状況データに基づ、て表現することができる。

[0039] また、本発明の請求項 11に記載の状況通信端末は、請求項 8に記載の発明の構成に加え、状況通信サーバに対して、他の状況通信端末の指定情報も送信するので、状況通信サーバでは、状況データに加えて指定情報も各情報通信端末毎に記憶させておき、受信した状況通信端末でこの指定情報を利用した状況表現、例えば互いに相手を指定している場合に特別の表現を行なったりする等の対応が可能になる。

[0040] また、本発明の請求項 12に記載の状況通信端末は、請求項 8に記載の発明の構成に加え、新たな状況データを生成したときに状況通信サーバに対して状況データを送信するので、常に最新の状況データを状況通信サーバに蓄積することが可能になる。

[0041] また、本発明の請求項 13に記載の記録媒体は、状況通信端末プログラムをコンビユータに実行させることにより、請求項 8乃至 12のいずれかに記載の状況通信端末の各種処理手段としての作用効果を奏することができる。

[0042] 本発明の請求項 14に記載の状況通信装置は、通信可能な端末の状況情報を取得手段により取得し、取得した状況情報に基づき、複数の端末の状況を表示手段に表示することができる。従って、表示された複数の端末の中から 1または複数の端末をその状況に基づ、て選択することが可能である。

[0043] また、本発明の請求項 15に記載の状況通信装置は、請求項 14に記載の発明の効果に加え、複数の端末の状況表示は、全ての端末の状況を一覧表示させることによつて行なうので、通信可能な全端末の状況を互いに比較しながら所望の端末を選択することが可能である。

[0044] また、本発明の請求項 16に記載の状況通信装置は、請求項 14に記載の発明の効果に加え、抽出表示手段により、予め定められた条件に合致する一部の端末を抽出してその状況を表示することができるので、特定の条件に合致する端末のみを表示させ、その中からさらに所望の端末を選択をすることが可能になる。 [0045] また、本発明の請求項 17に記載の状況通信装置は、請求項 16に記載の発明の効果に加え、予め定められた条件として、特定の状況情報を有する端末を抽出するので、所望の状況にある端末のみを表示させ、その中からさらに所望の端末を選択をすることが可能になる。

[0046] また、本発明の請求項 18に記載の状況通信装置は、請求項 14に記載の発明の効果に加え、状況が表示された複数の端末から 1又は複数の端末が選択手段により選択され、その選択された端末の状況が状況情報の取得の度ごとに更新されて表示されるので、ほぼリアルタイムに状況を知ることができる。

[0047] また、本発明の請求項 19に記載の状況通信装置は、請求項 14に記載の発明の効果に加え、自装置の状況と、選択された端末の状況とを同時に表示させることができる。

[0048] また、本発明の請求項 20に記載の状況通信装置は、請求項 1に記載の発明の効果に加え、入力手段から自装置の状況情報又は使用者の状況情報を入力することができる。

[0049] また、本発明の請求項 21に記載の状況通信装置は、請求項 1に記載の発明の効果に加え、センサ等の計測手段により使用者の状態や周辺環境の状況を計測し、その計測情報に基づいて、状況情報作成手段により使用者の状態や又は自装置の周辺の状況情報を作成することができる。

[0050] また、本発明の請求項 22に記載の状況通信装置は、請求項 14に記載の発明の効果に加え、色又は振動の少なくとも一方を用いて状況を表示することができる。

[0051] また、本発明の請求項 23に記載の状況通信方法は、通信可能な端末の使用者や周辺環境の状況に関する情報である状況情報を取得し、取得した状況情報に基づき、複数の端末の状況を表示手段に表示させることができるので、選択した複数の端末の状況を常時又は切り替えて使用者が把握することができる。

[0052] また、本発明の請求項 24に記載の記録媒体は、状況通信プログラムをコンピュータに実行させることにより、請求項 14乃至 22のいずれかに記載の状況通信装置の各種処理手段としての作用効果を奏することができる。

図面の簡単な説明 [図 1]本発明の第一の実施の形態に係る状況通信システム 100の構成を示すシステム構成図である。

[図 2]本発明の第一の実施の形態に係る状況通信端末 1を斜め上方カゝら見たィメージ図である。

[図 3]本発明の第一の実施の形態に係る状況通信端末 1を前方力見たイメージ図である。

[図 4]本発明の第一の実施の形態に係る状況通信端末 1の電気的構成を示すブロック図である。

[図 5]本発明の第一の実施の形態に係る RAM30の記憶エリアの構成を示す模式図である。

[図 6]本発明の第一の実施の形態に係る RAM30のセンシングデータ記憶エリア 30 1の構成を示す模式図である。

[図 7]本発明の第一の実施の形態に係る状況推論テーブル記憶エリア 302に記憶された状況推論テーブルの構成を示す模式図である。

[図 8]本発明の第一の実施の形態に係る自端末情報記憶エリア 303の構成を示す模式図である。

[図 9]本発明の第一の実施の形態に係る全端末情報記憶エリア 304の構成を示す模式図である。

[図 10]本発明の第一の実施の形態に係る状況表示テーブル記憶エリア 305に記憶された状況表示テーブルの構成を示す模式図である。

[図 11]本発明の第一の実施の形態に係る状況通信端末 1のメイン処理のフローチヤートである。

[図 12]本発明の第一の実施の形態に係るメイン処理により起動されるセンサ処理のフローチャートである。

[図 13]本発明の第一の実施の形態に係るメイン処理で実行される状況推論処理のフローチャートである。

[図 14]本発明の第一の実施の形態に係るメイン処理で実行されるデータ送受信処理のフローチャートである。 [図 15]本発明の第一の実施の形態に係るメイン処理で実行される状況表示処理のフローチャートである。圆 16]本発明の第一の実施の形態に係る仲介サーバ 2及び本発明の第二の実施の形態に係る仲介サーバ 1003の電気的構成を示すブロック図である。

圆 17]本発明の第一の実施の形態に係る全端末情報記憶エリア 182の構成を示す模式図である。

[図 18]本発明の第一の実施の形態に係る仲介サーバ 2のメイン処理のフローチヤ一トである。

[図 19]本発明の第一の実施の形態に係る状況通信システム 100のタイムチャートである。

圆 20]本発明の第一の実施の形態に係る変形例 1の状況通信端末 1のメイン処理のフローチャートである。

圆 21]本発明の第一の実施の形態に係る変形例 1の状況通信端末 1のメイン処理で実行されるデータ送受信処理のフローチャートである。

圆 22]本発明の第一の実施の形態に係る変形例 1のデータ送受信処理で実行される指定端末状況表示処理のフローチャートである。

[図 23]本発明の第一の実施の形態に係る変形例 1の仲介サーバ 2のメイン処理のフローチャートである。圆 24]本発明の第一の実施の形態に係る変形例 1のタイムチャートである。

圆 25]本発明の第一の実施の形態に係る変形例 2の状況通信端末 1のメイン処理のフローチャートである。

圆 26]本発明の第一の実施の形態に係る変形例 1の状況通信端末 2のメイン処理で実行されるデータ送受信処理のフローチャートである。

[図 27]本発明の第一の実施の形態に係る変形例 2の仲介サーバ 2のメイン処理のフローチャートである。圆 28]本発明の第一の実施の形態に係る変形例 2のタイムチャートである。

圆 29]本発明の第一の実施の形態に係る変形例 3の状況通信端末 1のメイン処理のフローチャートである。圆 30]本発明の第一の実施の形態に係る変形例 3の状況通信端末 1のメイン処理により起動されるデータ送受信処理のフローチャートである。

圆 31]本発明の第一の実施の形態に係る変形例 3のタイムチャートである。

[図 32]本発明の第二の実施の形態に係る状況通信システム 1100の構成を示すシステム構成図である。

圆 33]本発明の第二の実施の形態に係る仮想状況通信端末 1001の電気的構成を示すブロック図である。

圆 34]本発明の第二の実施の形態に係る仮想状況通信端末 1001の表示装置 107 0に表示されるメイン画面 1200のイメージ図である。

圆 35]本発明の第二の実施の形態に係る仮想状況通信端末 1001の表示装置 107 0に表示される端末指定画面 1400のイメージ図である。

[図 36]本発明の第二の実施の形態に係る RAM1030の記憶エリアの構成を示す模式図である。

[図 37]本発明の第二の実施の形態に係る状況推論テーブル記憶エリア 1302に記憶された状況推論テーブルの構成を示す模式図である。

圆 38]本発明の第二の実施の形態に係る自端末情報記憶エリア 1303の構成を示す模式図である。

圆 39]本発明の第二の実施の形態に係る全端末情報記憶エリア 1304の構成を示す模式図である。

[図 40]本発明の第二の実施の形態に係る状況表示テーブル記憶エリア 1305に記憶された状況表示テーブルの構成を示す模式図である。

[図 41]本発明の第二の実施の形態に係る仮想状況通信端末 1001のメイン処理のフローチャートである。圆 42]本発明の第二の実施の形態に係るメイン処理の中で実行されるメイン状態処理のフローチャートである。

圆 43]本発明の第二の実施の形態に係るメイン処理の中で実行される端末指定状態処理のフローチャートである。

圆 44]本発明の第二の実施の形態に係るメイン状態処理の中で実行されるマウス入力処理のフローチャートである。

圆 45]本発明の第二の実施の形態に係るマウス入力処理で実行される推論フラグ処理のフローチャートである。

[図 46]本発明の第二の実施の形態に係るメイン状態処理の中で実行される状況推論処理のフローチャートである。

[図 47]本発明の第二の実施の形態に係るメイン状態処理及び端末指定状態処理の中で実行されるデータ送受信処理のフローチャートである。

圆 48]本発明の第二の実施の形態に係るメイン状態処理の中で実行されるメイン表示処理のフローチャートである。

圆 49]本発明の第二の実施の形態に係る端末指定状態処理の中で実行されるソーティング処理のフローチャートである。

[図 50]本発明の第二の実施の形態に係るソーティング処理で生成される中間テープルのイメージ図である。

[図 51]本発明の第二の実施の形態に係る端末指定状態処理の中で実行される一覧表示処理のフローチャートである。

圆 52]本発明の第二の実施の形態に係る端末指定状態処理の中で実行される端末指定処理のフローチャートである。

圆 53]本発明の第二の実施の形態に係る全端末情報記憶エリア 1182の構成を示す模式図である。

[図 54]本発明の第二の実施の形態に係る仲介サーバ 1003のメイン処理のフローチヤートである。

[図 55]本発明の第二の実施の形態に係る状況通信システム 1100のタイムチャートである。

[図 56]本発明の第二の実施の形態に係る変形例 1の一覧表示メイン画面 2200のィメージ図である。

[図 57]本発明の第二の実施の形態に係る変形例 1の頁切替表示メイン画面 2300のイメージ図である。

圆 58]本発明の第二の実施の形態に係る変形例 1の端末指定状態処理のフローチヤートである。

[図 59]本発明の第二の実施の形態に係る変形例 1のマウス入力処理のフローチヤ一トである。

[図 60]本発明の第二の実施の形態に係る変形例 1のメイン表示処理のフローチヤ一トである。

[図 61]本発明の第二の実施の形態に係る変形例 1の指定端末表示処理のフローチヤートである。

[図 62]本発明の第二の実施の形態に係る変形例 1の端末指定処理のフローチャートである。

[図 63]本発明の第二の実施の形態に係る変形例 2の端末指定状態処理のフローチヤートである。

[図 64]本発明の第二の実施の形態に係る変形例 2のソーティング処理のフローチヤートである。

[図 65]本発明の第二の実施の形態に係る変形例 2のソーティング処理で生成されるテープノレのイメージ図である。

[図 66]本発明の第二の実施の形態に係る変形例 2の一覧表示処理のフローチャートである。

[図 67]本発明の第二の実施の形態に係る変形例 2の端末指定処理のフローチャートである。

符号の説明

1 状況通信端末

2 仲介サーバ

4 インターネット

10 CPU

12 加速度センサ

13 温度センサ

14 赤外線センサ 16 圧力センサ

17 マイク

21 LED

23 モータ

30 RAM

40 計時装置

50 窪み部

52 識別部材

55 揷入部

60 通信部

99 制御部

100 状況通信システム

110 CPU

180 ハードディスク装置

181 プログラム記憶エリア

182 全端末情報記憶エリア

190 通信装置

301 センシングデータ記憶エリア

302 状況推論テーブル記憶エリア

303 自端末情報記憶ヱリア

304 全端末情報記憶エリア

305 状況表示テーブル記憶エリア

1001 仮想状況通信端末

1002 状況通信端末

1003 仲介サーバ

1004 インターネット

1010 CPU

1030 RAM 1060 入力装置

1070 表示装置

1080 各種センサ

1100 状況通信システム

1110 CPU

1140 ビデオコントローラ

1145 ディスプレイ

1150 キーコントローラ

1155 キーボード

1160 ドライブ

1180 ハードディスク装置

1181 プログラム記憶エリア

1182 全端末情報記憶エリア

1190 通信装置

1195 ノレータ

1200 メイン画面

1201-1203 状況入力アイコン

1210 端末画像

1211 指定端末状況表示部

1212 自端末状況表示部

1220 把持状況アイコン

1230 アドレス帳ボタン

1240 ニックネーム表示部

1301 入力データ記憶エリア

1302 状況推論テーブル記憶エリア

1303 自端末情報記憶エリア

1304 全端末情報記憶エリア

1305 状況表示テーブル記憶エリア 1400 端末指定画面

1410 一覧表示部

1411 小端末画像

1412 ニックネーム

1420 ソーティングキー選択ボックス

2200 一覧表示メイン画面

2300 切替表示メイン画面

2310 頁切替ボタン

2320 頁切替ボタン

発明を実施するための最良の形態

[0055] 以下、本発明の第 1の実施の形態について説明する。まず、本発明の全体構成について説明する。図 1は、状況通信システム 100の構成を示すシステム構成図である

[0056] 図 1に示すように、状況通信システム 100は、使用者や周囲の状況を表現でき、ィンターネット 4に接続した複数の状況通信端末 1と、インターネット 4に接続し、状況通信端末 1相互の通信を仲介する仲介サーバ 2とから構成されて、る。状況通信端末 1 は、後述するように、各種のセンサを備え、そのセンサが検知したセンシングデータに基づいて使用者や周囲の状況を推論し、その結果を仲介サーバ 2に送信し、仲介サーバ 2から他の状況通信端末 1の状況推論結果を得て、それに基づ、て LED等の表現手段を使って他の状況通信端末 1や自身の状況を表現する。

[0057] 次に、状況通信端末 1について説明する。図 2は、状況通信端末 1を斜め上方から見たイメージ図であり、図 3は、状況通信端末 1を前方から見たイメージ図である。また、図 4は、状況通信端末 1の電気的構成を示すブロック図である。

[0058] 図 2及び図 3に示すように、状況通信端末 1は略球体であり、使用者が片手又は両手に把持できる程度のサイズである。状況通信端末 1の筐体は、数 mmの厚み (例えば、 5mm厚）の透明性を有する合成樹脂で球状に構成されており、その内部には球状の密閉空間が形成されている。

[0059] 状況通信端末 1の筐体の上部であって、且つ、前方側には、上方に開口し、カード状の識別部材 52を挿入するための挿入部 55が設けられている。挿入部 55は、識別部材 52が使用者力も視認でき、かつ、筐体力も突出しないように、筐体表面をえぐるように設けられた窪み部 50の中に開口されて、る。挿入部 55の下方の筐体内部には、識別部材 52に記載された他の状況通信端末 1を指定する情報を読み取るためのフォトセンサ 18 (図 4参照）が設けられて!/、る。

[0060] 識別部材 52は、略矩形のカード状に形成され、表面には指定する相手の顔写真や名前等の識別情報が使用者に視認可能に記載されており、カード下部には、フォトセンサ 18で読み取れる指定状況通信端末の IDを示す反射型のスリットが設けられている。識別部材 52を挿入部 55に挿入すると、フォトセンサ 18が指定状況通信端末の IDを読み取り、その IDは、後述するように指定情報として RAM30 (図 4参照）内に記憶される。ここで、識別部材 52が、本発明の端末指定手段に相当する。

[0061] また、状況通信端末 1の筐体内部には、状況通信端末 1の筐体の下端部における設置面と平行であって、当該筐体の中心部を通る平面に配置された円形板状の基板が設けられており、その基板に各種センサ 12〜17 (図 4参照）、ァクチユエータ 21 , 23 (図 4参照）、制御部 99 (図 4参照)などが接続又は設置されている。

[0062] また、図 4に示すように、状況通信端末 1の筐体内部には、状況通信端末 1の制御を司る CPUIO, ROM20, RAM30,時間を計測する計時装置 40,仲介サーバ 2と通信するための通信部 60,各種モジュールを接続するための IZOインタフェイス 70 等が収納された制御部 99が設けられている。そして、制御部 99ではバス 80を介して、 ROM20, RAM30,計時装置 40,通信部 60, I/Oインタフェイス 70が、 CPU10 に接続している。そして、図示しないが、状況通信端末 1はバッテリーにより電源供給されている。なお、 ROM20には、後述の図 11〜15の各処理を実行するための状況通信プログラムが記憶されて、る。

[0063] また、状況通信端末 1は、各種センサ 12〜18が接続される AD変と、ァクチユエータ 21, 23を差し込むための拡張ポート 91とを具備している。 AD変換器 90は I ZOインタフェイス 70及びバス 80を介して CPU10に接続しており、各種センサ 12〜 18から入力されるアナログデータの計測値力 AD変 90によりデジタルデータに変換されて制御部 99に入力される。拡張ポート 91も I/Oインタフェイス 70及びバス 80を介して CPU10に接続しており、制御部 99から出力されるデジタルデータの指示信号が、拡張ポート 91を介してァクチユエータ 21, 23に入力される。そして、各種センサ 12〜 18は AD変換器 90において着脱，追加，交換などが可能であり、ァクチユエータ 21, 23は拡張ポート 91において着脱，追加，交換などが可能である。

[0064] ここで、各種センサ 12〜17について説明する。まず、加速度センサ 12は、静電容量の変化、圧電セラミック等を利用する加速度センサであり、状況通信端末 1の動き（状況通信端末 1にかかった加速度とその方向）を計測する。温度センサ 13は、白金測温抵抗体、サーミスタ、熱電対などを用いている、所謂温度計であり、状況通信端末 1の周囲の温度及び装置に触れている手のひらや指の温度を計測する。赤外線センサ 14は、血液の膨張収縮による距離の差分を検出して、触れている人の心拍（脈拍数)を計測する。光センサ 15は、フォトトランジスタや CdS等を利用した光の強さを計測するセンサであり、状況通信端末 1の表面に設けられている。

[0065] 圧力センサ 16は、状況通信端末 1の表面に設けられ、導電性ゴムに定抵抗を直列接続し、ある電圧をかけて導電性ゴムの分圧値を測定することにより状況通信端末 1 にかかった圧力を計測する。マイク 17は、音声等、状況通信端末 1の周囲の音を入力する。

[0066] また、温度センサ 13,赤外線センサ 14,光センサ 15,圧力センサ 16,マイク 17は、図 3に示すように、状況通信端末 1の筐体の中心部を通る平面付近の筐体表面に配置されている。そして、識別部材 52が挿入された状態で、識別部材 52表面が見えるように使用者が状況通信端末 1を把持すると、温度センサ 13,赤外線センサ 14, 光センサ 15,圧力センサ 16に使用者の指が接触し、センシングが適切になされるとともに、マイク 17が使用者の正面に位置するようになるので、使用者の周囲の音声を拾いやすくなる。

[0067] 次に、本発明の状況表現手段であるァクチユエータ 21及び 23について説明する。

LED21は種々の色や明るさで点灯するものであり、任意の方向（上側、下側など）に対して発光可能である。モータ 23は状況通信端末 1を振動させる。

[0068] なお、状況通信端末 1には、パーソナルコンピュータのようなキーボードは設けられていない。そこで、状況通信端末 1の各種センサ 12〜17が検知した情報を所定の動作を指示する指示入力として予め登録しておき、使用者が状況通信端末 1を握ってジエスチヤ（所定回数振る、握る等）を行うことにより動作の指示を行っている。

[0069] 次に、状況通信端末 1で使用されるテーブル等が記憶される RAM30の記憶エリアについて、図 5〜図 11を参照して説明する。図 5は、 RAM30の記憶エリアの構成を示す模式図である。図 6は、 RAM30のセンシングデータ記憶エリア 301の構成を示す模式図である。図 7は、状況推論テーブル記憶エリア 302に記憶された状況推論テーブルの構成を示す模式図である。図 8は、自端末情報記憶エリア 303の構成を示す模式図である。図 9は、全端末情報記憶エリア 304の構成を示す模式図である。図 10は、状況表示テーブル記憶エリア 305に記憶された状況表示テーブルの構成を示す模式図である。

[0070] まず、図 5に示すように、 RAM30には、各種センサ 12〜17が計測した値であるセンシングデータを記憶するセンシングデータ記憶エリア 301,センシングデータに基づいて状況推論を行なうための状況推論テーブルを記憶する状況推論テーブル記憶エリア 302, 自身の ID、指定状況通信端末の ID、自身の状況推論値を記憶するための自端末情報記憶エリア 303,仲介サーバ 2から受信した全ての状況通信端末の ID、指定状況通信端末の ID、その状況通信端末の状況推論値を記憶する全端末情報記憶エリア 304,状況推論値に従ってァクチユエータに状況表示をさせるための状況表示テーブルを記憶する状況表示テーブル記憶エリア 305,図示外のその他の記'隐エリアが設けられて、る。

[0071] また、図 6に示すように、センシングデータ記憶エリア 301には、保存バッファ 1と保存バッファ 2が設けられ、各種センサ 12〜17が検出し、 AD変 90によりデジタルデータに変換された値 (センシングデータ）である、圧力データ、温度データ、光データ、音データが、計測の都度保存バッファ 1に記憶され、すべてのセンサからのセンシングデータが揃うと、保存バッファ 2にコピーされ、保存バッファ 2の値が状況推論処理で使用される（詳細は後述)。尚、図 6に示す各センシングデータは、理解を容易にするために、センサの電圧値から AD変換された値力さらに各単位に変換された値を用いて、るが、センサの電圧値力も AD変換された値をそのまま用いるようにしてもよい。 [0072] 次に、図 7に示すように、状況推論テーブル記憶エリア 302には、取得した各種のセンシングデータに基づいて使用者の状況を推論するための状況推論テーブルが記憶されている。本実施形態では、圧力、温度、光、音の各センシングデータの値を状況推論テーブルにあてはめて状況推論処理が実行され、結果が状況推論値として出力される。

[0073] 次に、図 8に示すように、自端末情報記憶エリア 303には、当該状況通信端末自身の情報として、あら力じめ設定されている状況通信端末の ID (図 8の例では ID「A」）と、識別部材 52の挿入部 55への挿入により指定された他の状況通信端末 1の ID (図 8の例では ID「B」）と、センシングデータに基づく状況推論の結果出力された状況推論値（図 8の例では「1」）とが記憶されている。尚、挿入部材 52が挿入されていないときは、指定端末 IDの項目は情報なしとなる。

[0074] 次に、図 9に示すように、全端末情報記憶エリア 304には、仲介サーバ 2から受信した、すべての状況通信端末 1についての情報が記憶される。情報の項目としては、自端末情報と同様に、その状況通信端末 1の ID、当該状況通信端末 1が指定している他の状況通信端末の ID、当該状況通信端末 1が出力した状況推論値から構成されている。

[0075] 次に、図 10に示すように、状況表示テーブル記憶エリア 305には、状況推論処理によって得られた状況推論値、又は、受信した他の状況通信端末 1の状況推論値に基づ、て、ァクチユエータにより状況通信端末 1に状況を表現するための状況表示テ一ブルが記憶されている。自身の状況推論値についても、他の状況通信端末 1の状況推論値についても、状況表示の方法は同一であり、たとえば、状況推論値が「1」であれば、 LED21を赤色で点灯し、状況推論値が「2」であれば、 LED21を青色で点灯し、状況推論値が「3」であれば、 LED21を緑色で点灯する。 LED21は、前述のように方向を指定して点灯できるため、自身の状況については状況通信端末 1下部に、指定端末の状況については上部に表示するように構成されている。尚、状況表示の方法は、 LED21に限定されず、モータ 23を振動させたり双方を組み合わせたり、他のァクチユエータを接続したりすることにより種々の表現が可能である。

[0076] 次に、以上の構成を有する状況通信端末 1の動作について説明する。図 11は、状況通信端末 1のメイン処理のフローチャートである。図 12は、メイン処理により起動されるセンサ処理のフローチャートである。図 13は、メイン処理で実行される状況推論処理のフローチャートである。図 14は、メイン処理で実行されるデータ送受信処理のフローチャートである。図 ₁₅は、メイン処理で実行される指定端末状況表示処理のフローチャートである。なお、本実施の形態のメイン処理（図 11)は、状況通信端末 1にノッテリーがセットされて、電源がオンされると状況通信プログラムが起動され、状況通信端末 1の CPU 10により継続的に実施される。

[0077] 図 11に示すように、メイン処理では、まず、種々のデータやフラグ等の初期化が行われる（Sl)。例えば、 RAM30においてセンシングデータ記憶エリア 301が初期化されたり、ジエスチヤ回数をカウントするためのカウント値がクリアされたりする。

[0078] 初期化（S1)が実行されると、次に、各種センサ 12〜17の計測値を取得するセンサ処理を起動する（S2)。センサ処理の詳細については、図 12を参照して後述する。

[0079] 次に、センサ処理により取得されセンシングデータ記憶エリア 301に記憶されているセンシングデータに基づいて、使用者の感情等の状況を推論して指標値を算出する状況推論処理を実行する（S3)。状況推論処理の詳細については、図 13を参照して後述する。

[0080] 次に、自端末情報記憶エリア 303に記憶されている自己の状況推論値に基づいて

(図 8参照）、状況表示テーブル記憶エリア 305に記憶されている状況表示テーブルに従って（図 10参照）、 LED21やモータ 23により自身の状況表示を行なう（S4)。例えば、状況推論値力 S「l」であれば、 LED21を赤色で点灯する。尚、自己端末の状況表示は、状況通信端末 1の下側半分に表示される。

[0081] 次に、状況推論処理により得られた状況推論値を仲介サーバ 2に送信し、仲介サーバ 2から自分自身及び他の状況通信端末 1を含む全端末の状況推論値を受信するデータ送受信処理を実行する（S5)。データ送受信処理の詳細については、図 14 を参照して後述する。

[0082] 次に、仲介サーバ 2から受信した全端末情報の中力表示させたい端末として指定した他の状況通信端末 1の状況推論値に基づ、て、ァクチユエータを用いて状況を表示する指定端末状況表示処理を実行する（S6)。指定端末状況表示処理の詳細については、図 15を参照して後述する。

[0083] そして、状況通信端末 1の電源が OFFされたか否かを判断し (S7)、電源 OFFでなければ（S7 :NO)、 S3〖こ戻り、上述の処理を繰り返す。電源 OFFの場合には（S7 :Y ES)、起動中の全ての処理を終了させ（S8)、メイン処理を終了する。

[0084] 次に、図 12を参照して、メイン処理により起動されるセンサ処理について説明する。

まず、センサ処理が起動されると、各種センサ 12〜 17を起動して計測を開始する（S 101)。そして、センサからセンシングデータを取得し（S 102)、センシングデータ記憶エリア 301の保存バッファ 1に取得したセンシングデータを保存する（S103)。例えば、圧力センサ 16と光センサ 14からのセンシングデータのみ取得できた場合は、図 6に示すように、圧力データと光データのみがセンシングデータ記憶エリア 301の保存バッファ 1に記憶される。

[0085] 次に、バッファ 1に全てのセンサからのセンシングデータが揃ったか否かを判断し（ S 104)、全てのセンサについて取得できていなければ（S 104 : NO)、 S 102に戻り、計測済のセンシングデータを取得する。例えば、上述のように、センシングデータ記憶エリア 301の保存バッファ 1に圧力データと光データしかなければ、温度データや音データが揃うまで、センシングデータの取得を繰り返す。

[0086] バッファ 1に全てのセンサからのセンシングデータが揃ったら（S 104 : YES)、保存バッファ 1のデータを保存バッファ 2にコピーする（S105)。このとき、 CPU10は、 RA M30の更新フラグ（図示せず)を「1」に設定する。そして、次のセンシングデータ取得のために、保存バッファ 1のデータをクリアする（S106)。そして、 S102に戻り、センシングデータ取得 ·保存の処理を繰り返す。

[0087] 以上のようにセンサ処理が «続して実行されるので、センシングデータ記憶エリア 3 01の保存バッファ 2には常に使用できるセンシングデータが記憶されていることになり、メイン処理でこのセンシングデータに基づ、て状況推論処理を実行することができる（図 11、 S3)。

[0088] 次に、図 13を参照して、メイン処理で実行される状況推論処理について説明する。

状況推論処理が開始されると、まず、センシングデータ記憶エリア 301の保存バッファ 2が更新されたカゝ否かを判断する（S31)。つまり、 S31では、 CPU10は、更新フラグが「1」である力否かを判断する。センシングデータ記憶エリア 301の保存バッファ 2 は、前述のセンサ処理において、全てのセンサ力新たなセンシングデータが取得されたときに保存バッファ 1からコピーされて更新される（図 12、 S105)。従って、保存バッファ 2が更新されて!ヽれば、新たなセンシングデータが得られたと!、うことなので、そのセンシングデータに基づいて状況推論が可能になっている。そこで、保存バッファ 2が更新されていなければ (S31 :NO)、 S31の判断を繰り返し行ない、更新されるまで待機する。

[0089] 保存バッファ 2が更新されていれば（S31： YES)、保存バッファ 2に保存されている各センシングデータに基づ、て、状況推論テーブル記憶エリア 302を用いて状況推論値を算出する（S32)。例えば、図 6のように保存バッファ 2にセンシングデータが記憶されているとすると、図 7の状況推論テーブルを参照すると、圧力が 5(kg/cmく SUP〉 2く/ SUP〉)以上、温度が 35(°C)以上、光が 10(lx)以下、音が 10(db)以上であるから、状況推論値は「1」の「使用者が興奮してヽる」と算出される。

[0090] 以上の処理で算出された状況推論値は、図 8に示す自端末情報記憶エリア 303の状況推論値の項に記憶される（S33)。このとき、 CPU10は、更新フラグを「0」にリセットする。そして、メイン処理に戻る。尚、上記状況推論処理で算出される状況推論値が本発明の状況データに相当する。

[0091] 次に、図 14を参照して、メイン処理で実行されるデータ送受信処理について説明する。データ送受信処理が開始されると、自端末情報記憶エリア 303に記憶されている情報（図 8参照）、すなわち、自己の端末 ID、状況を自己の端末に表示させたい相手の端末 ID、状況推論処理で得られた自己の状況推論値を、仲介サーバ 2に送信する（S41)。

[0092] 仲介サーバ 2は、その端末情報の受信すると、仲介サーバ 2に記憶して、るすべての状況通信端末 1につ、ての情報である全端末情報を送信してくるので (詳細は後述する）、その全端末情報を受信する（S42)。そして、受信した内容を全端末情報記憶エリア 304に記憶して、更新し (S43)、メイン処理に戻る。以上の処理により、自己の状況推論値を仲介サーバ 2に送信したタイミングで、その時点で仲介サーバ 2が持つていた他の状況通信端末 1の情報が全て送信されてくるので、全ての状況通信端末 1につ、ての状況推論値を記憶しておくことができる。

[0093] 次に、図 15を参照して、メイン処理で実行される指定端末状況表示処理について説明する。まず、自端末情報記憶エリア 303 (図 8参照）に、指定端末 IDが記憶されているか、すなわち、状況を表示したい端末の IDが指定されている力否かを判断する（S51)。前述のように、識別部材 52が挿入部 55に挿入されると、フォトセンサ 18により指定端末 IDが読み取られ、フォトセンサ 18からの出力値が自端末情報記憶エリァ 303の指定端末 ID項目に記憶される。

[0094] 端末の指定がない場合には（S51 :NO)、状況を表示すべきものが存在しないので、そのままメイン処理に戻る。

[0095] 自端末情報記憶エリア 303に、指定端末 IDが記憶されている場合には（S51 :YE S)、次に、全端末情報記憶エリア 304に記憶されている情報から指定端末 IDを検索する（S52)。

[0096] 次に、検索の結果発見された端末の情報に含まれる指定端末の IDが、自端末の I Dであるか否か、すなわち、互いに指定しあっている力否かを判断する（S53)。例えば、自己の端末 IDが A、自端末が指定している相手の IDが Bの場合に、全端末情報記憶エリア 304から発見された端末 Bの指定端末 IDが「A」であるカゝ否かを判断する。指定端末の指定端末 IDが自端末 IDではない場合は（S53 :NO)、そのまま S55に進む。

[0097] 指定端末 IDが互いに一致している場合には（S53 : YES)、相互に指定していることを示す特別の表示を行なう（本実施形態では、「両思い表示」とも称する。 ) (S54) ₀ この両思い表示は、専用 LEDを設けて点灯するようにしたり、通常の LEDを点滅させるようにしたり、種々の方法で実現できる。

[0098] そして、両思い表示（S54)後、又は、両思い表示をしない場合には（S53 : NO)、次に、 S52で発見された指定端末の情報に、状況推論値が含まれているか否かを判断する（S55)。指定端末の状況推論値が記憶されて!ヽな、 (情報なし)場合には (S 55 :NO)、状況の表示が不能であるため、そのままメイン処理に戻る。

[0099] 指定端末の状況推論値が記憶されている場合には（S55 : YES)、その状況推論値に基づ、て、状況表示テーブル記憶エリア 305に記憶されて、る状況表示テープルに従って（図 10参照）、 LED21やモータ 23等のァクチユエータにより状況表示を行い（S56)、メイン処理に戻る。例えば、状況推論値が「2」であれば、 LED21を青色で点灯する。尚、指定端末の状況表示は、状況通信端末 1の上側半分に表示される。

[0100] 次に、状況通信システム 100を構成する仲介サーバ 2の構成及び動作について、図 16〜図 18を参照して説明する。まず、図 16及び図 17を参照して、仲介サーバ 2 の構成について説明する。図 16は、仲介サーバ 2の電気的構成を示すブロック図である。図 17は、全端末情報記憶エリア 182の構成を示す模式図である。

[0101] 仲介サーバ 2は、一般的なコンピュータであり、ルータ 195を経由してインターネット 4に接続可能な通信装置 190を備えている。ここで、通信装置 190が本発明のサーバ側送信手段及びサーバ側受信手段に相当する。

[0102] 図 16に示すように、仲介サーバ 2には、仲介サーバ 2の制御を司る CPU110が設けられ、 CPU110には、各種のデータを一時的に記憶する RAM120と、 BIOS等を記憶した ROM130と、データの受け渡しの仲介を行う IZOインタフェイス 170とが接続されている。 ΙΖΟインタフェイス 170には、ハードディスク装置 180が接続され、ノヽードディスク装置 180には、プログラム記憶エリア 181と、各状況通信端末 1から送信されてきた端末情報を記憶しておく全端末情報記憶エリア 182と、図示外のその他の情報記憶エリアとが設けられている。プログラム記憶エリア 181には CPU110で実行されるプログラムが記憶されている。尚、全端末情報記憶エリア 182が本発明のサーバ側状況データ記憶手段に相当する。

[0103] また、 I/Oインタフェイス 170には、ビデオコントローラ 140と、キーコントローラ 150 と、 CD— ROMドライブ 160と、通信装置 190とが接続され、ビデオコントローラ 140 にはディスプレイ 145が接続され、キーコントローラ 150にはキーボード 155が接続され、通信装置 190はルータ 195を経由してインターネット 4に接続可能となっている。なお、 CD— ROMドライブ 160に挿入される CD— ROM165には、仲介サーバ 2の制御プログラムが記憶されており、導入時には、制御プログラムは、 CD—ROM165 から、ハードディスク装置 180にセットアップされてプログラム記憶エリア 181に記憶されるようになっている。 [0104] 次に、図 17を参照して、ハードディスク装置 180の全端末情報記憶エリア 182について説明する。全端末情報記憶エリア 182には、仲介サーバ 2に各状況通信端末 1 から送信されてきた端末 ID、指定端末 ID、状況推論値が記憶されている。各状況通信端末 1から新たなデータが送信されてくると、その端末 IDに対応する状況通信端末 1の指定端末 ID及び状況推論値が新たなものに書き替えられ、全端末情報が更新される。例えば、図 17上段に示すように、更新前の全端末情報エリア 182には、 A , B, C, · · ·の IDを有する状況通信端末 1について、端末 Aは、指定端末はなし、状況推論値が 0、端末 Bは、指定端末が A、状況推論値が 2、端末 Cは、指定端末はなし、状況推論値が 3、 · · ·と記憶されている。ここで、端末 Aからデータが送信されてくると、図 17下段に示すように、全端末情報記憶エリア 182は、端末 Aについてのデータが更新されて、端末 Aは、指定端末が B、状況推論値が 1、端末 Bは、指定端末が A、状況推論値が 2、端末 Cは、指定端末はなし、状況推論値が 3、 · · ·と記憶される

[0105] 次に、図 18を参照して、仲介サーバ 2の動作について説明する。図 18は、仲介サーバ 2のメイン処理のフローチャートである。電源が投入され、仲介サーバ 2のメイン処理が開始されると、初期化が実行された (S201)後、いずれかの状況通信端末 1 力も情報を受信した力否かを判断する（S202)。受信していなければ (S202 : NO)、受信するまで待ち、 S202の判断を繰り返す。受信した場合には（S202 : YES)、受信した端末情報（図 8参照）を取得して、全端末情報記憶エリア 182のその端末に関するレコードを更新する（S203)。例えば、全端末情報記憶エリア 182の内容が図 1 7の上段に示す状態である場合に、端末 IDが Aの状況通信端末 1 (端末 A)から、図 8の内容の端末情報が送信されてきた場合には、端末 Aの部分の情報が更新されて、図 17下段に示すような内容となる。

[0106] そして、更新後の全端末情報記憶エリア 182に記憶されているすべての端末の情報を、情報を送信してきた状況通信端末 1 (上述の例では、端末 A)に対して送信する（S204)。そして、 S202に戻る。従って、端末情報を送信してきた状況通信端末 1 は、折り返し仲介サーバ 2から他の状況通信端末 1につ、ての端末情報を得ることができる。そして、前述のように、受信した全端末情報から指定端末情報を取り出して、指定した端末の状況としてァクチユエータにより表示させることができる。

[0107] 次に、以上説明した各処理を実行する複数の状況通信端末 1及び仲介サーバ 2からなる状況通信システム 100において、全体としてどのように処理が実行されるかについて、図 19のタイムチャートを参照して説明する。図 19は、状況通信システム 100 のタイムチャートである。ここでは、例として端末 IDが「A」であり、状況を表現したい相手の端末 ID (指定状況通信端末)が「B」である状況通信端末 Aと、端末 IDが「B」であり、指定状況通信端末が指定されていない状況通信端末 Bと仲介サーバ 2との間の処理を例にとって説明する。尚、図 11〜図 15及び図 18のフローチャートも必要に応じて適宜参照する。

[0108] 図 19に示すように、状況通信端末 Aでセンサ処理が起動し（図 11, S2)、センシングが実行されると（図 12)、取得されたセンシングデータに基づいて状況推論処理が実行され (図 11, S3)、得られた状況推論値は自端末情報 (図 8参照)として仲介サーバ 2に送信される（図 11, S5)。ここでは、状況通信端末 A力も仲介サーバ 2に送信される自端末情報は、「自端末 ID:A,指定端末 ID: B,状況推論値：1」とする。

[0109] 仲介サーバ 2では、状況通信端末 Aから自端末情報「自端末 ID: A,指定端末 ID:

B,状況推論値： 1」を受信して、全端末情報記憶エリア 182の該当レコードを更新する（図 18, S203)。そして、状況通信端末 Aに対し、全端末情報記憶エリア 182に記憶されているすべての情報を送信する（図 18, S204)。例えば、全端末情報記憶ェリア 182に状況通信端末 Aと状況通信端末 Bの端末情報が記憶されており、状況通信端末 Aの端末情報は、更新後の「自端末 ID :A,指定端末 ID : B,状況推論値：1」であり、状況通信端末 Bの端末情報は、「自端末 ID: B,指定端末 ID :情報なし，状況推論値:情報なし」とすると、この 2つのレコードの情報が状況通信端末 Aに送信される。尚、ここでは仲介サーバ 2は全ての状況通信端末の IDを予め静的に記憶しているものとするが、変形例として仲介サーバ 2に接続している状況通信端末の IDのみ動的に記憶する、つまり、端末情報を送信した状況通信端末の IDのみ記憶するようにしてもよい。

[0110] 一方、仲介サーバ 2から状況通信端末 Aに全端末情報が送信される頃、状況通信端末 Bでもセンサ処理が起動し（図 11, S2)、センシングが実行されると（図 12)、取得されたセンシングデータに基づいて状況推論処理が実行され（図 11, S3)、得られた状況推論値が自端末情報として仲介サーバ 2に送信される（図 11, S5)。ここでは、状況通信端末 Bから仲介サーバ 2に送信される自端末情報は、「自端末 ID: B, 指定端末 ID :なし，状況推論値 : 2」とする。

[0111] 仲介サーバ 2では、状況通信端末 Bから自端末情報「自端末 ID : B,指定端末 ID: なし，状況推論値: 2」を受信して、全端末情報記憶エリア 182の該当レコードを更新する（図 18, S203)。そして、状況通信端末 Bに対し、全端末情報記憶エリア 182に記憶されているすべての情報を送信する（図 18, S204)。例えば、全端末情報記憶エリア 182に状況通信端末 Aと状況通信端末 Bの端末情報が記憶されており、状況通信端末 Aの端末情報は、「自端末 ID: A,指定端末 ID: B,状況推論値：1」であり、状況通信端末 Bの端末情報は、更新された「自端末 ID： B,指定端末 ID：情報なし，状況推論値： 2」とすると、この 2つのレコードの情報が状況通信端末 Bに送信される。

[0112] 状況通信端末 Aでは、仲介サーバ 2から先に送信された全端末情報に基づいて、 RAM30の全端末情報記憶エリア 304の内容を更新する（図 14, S43)。すなわち、送信された全端末情報、「自端末 ID: A,指定端末 ID: B,状況推論値：1」「自端末 I D : B,指定端末 ID :情報なし，状況推論値:情報なし」が全端末情報記憶エリア 304 (図 9)にコピーされる。

[0113] ここで、状況通信端末 Aの使用者が表示させた、相手の状況通信端末は、端末 B であるから、その状況を表示するために（図 11, S6)、まず状況通信端末 Bの情報を全端末情報記憶エリア 304から検索する（図 15, S52)が、状況通信端末 Bの状況推論値の情報が記憶されていないため（図 15, S55 :NO)、状況表示は不能となり、状況通信端末 Aの上部には何も状況表示はなされない。

[0114] また、状況通信端末 Bでも、仲介サーバ 2から送信された全端末情報に基づいて、 RAM30の全端末情報記憶エリア 304の内容を更新する（図 14, S43)。すなわち、送信された全端末情報、「自端末 ID: A,指定端末 ID: B,状況推論値：1」「自端末 I D : B,指定端末 ID :情報なし，状況推論値 : 2」が全端末情報記憶エリア 304にコピ一される。

[0115] ここで、状況通信端末 Bの使用者が表示させた、相手の状況通信端末は指定されていないので（図 15, S51 :NO)、状況通信端末 Bの上部には何も状況表示はなされない。

[0116] さらに、状況通信端末 Aにおいて図 11のメイン処理が繰り返され、新たなセンシングデータに基づいて状況推論処理が実行されると（図 11, S3)、その状況推論値は、再び自端末情報（図 8参照）として仲介サーバ 2に送信される（図 11, S5)。ここでは、状況通信端末 Aから仲介サーバ 2に送信される自端末情報は、前回と変化なぐ「自端末 ID :A,指定端末 ID : B,状況推論値：1」とする。

[0117] 仲介サーバ 2では、状況通信端末 Aから自端末情報「自端末 ID: A,指定端末 ID:

B,状況推論値： 1」を受信して、全端末情報記憶エリア 182の該当レコードを更新する（図 18, S203)。そして、状況通信端末 Aに対し、全端末情報記憶エリア 182に記憶されているすべての情報を送信する（図 18, S204)。先に、状況通信端末 Bから送信されてきた情報に基づいて全端末情報記憶エリア 182の状況通信端末 Bに対応するレコードも更新されているので、現在の全端末情報記憶エリア 182の内容は、「自端末 ID :A,指定端末 ID : B,状況推論値：1」「自端末 ID : B,指定端末 ID:情報なし，状況推論値： 2」である。この情報が状況通信端末 Aに送信される。

[0118] そして、状況通信端末 Aでは、仲介サーバ 2から送信された全端末情報に基づいて、 RAM30の全端末情報記憶エリア 304の内容を更新する（図 14, S43)。すなわち、送信された全端末情報、「自端末 ID : A,指定端末 ID : B,状況推論値：1」「自端末 ID : B,指定端末 ID :情報なし，状況推論値 : 2」が全端末情報記憶エリア 304にコピーされる。

[0119] ここで、状況通信端末 Aの使用者が表示させた、相手の状況通信端末は、端末 B であるから、その状況を表示するために（図 11, S6)、状況通信端末 Bの情報を全端末情報記憶エリア 304から検索する（図 15, S52) ₀今回入手した全端末情報の中には状況通信端末 Bの状況推論値が含まれているので（図 15, S55 :YES)、状況通信端末 Aの上部に状況通信端末 Bの状況を表示する（図 15, S56) ₀具体的には、状況通信端末 Bの状況推論値が「2」であるから、状況表示テーブル記憶エリア 305 ( 図 10参照）に従って、上部に LED21を青色で点灯する。尚、状況通信端末 Aの状況推論値は「1」であるから、既に自端末状況表示処理（図 11, S4)により、下部には LED21が赤色で点灯されている。

[0120] 以上説明したように、本実施形態の状況通信システム 100によれば、各状況通信端末 1にお、て各種センサ 12〜 17により常時センシングを実行し、得られたセンシングデータに基づヽて状況推論を行なって状況推論値を得、識別部材 52の挿入により指定された指定端末情報とともに端末情報として仲介サーバ 2に送信する。仲介サーバ 2では、端末情報を受信すると、全端末情報記憶エリア 182の当該端末にかかるレコードを更新し、端末情報を送信してきた状況通信端末 1に対して全端末情報を送り返す。全端末情報を受信した状況通信端末 1では、これをー且 RAM30の全端末情報記憶エリア 304に蓄積して、指定端末情報により指定された他の状況通信端末 1の端末情報を検索し、発見されたら、その状況推論値に基づいてァクチユエ一タを用いて状況通信端末 1の上部に表現する。個々の状況通信端末 1は、その指定端末にかかわらず、仲介サーバ 2と通信を行ない、仲介サーバ 2から指定端末を含めた全端末情報を得て、指定端末の状況を表現することができる。従って、指定端末が複数の状況通信端末で重複するような場合であっても、通信は各状況通信端末と仲介サーバ 2との間に限られるため、通信負荷は軽くなる。

[0121] 尚、上記実施形態において、図 14の S41で自端末情報送信処理を実行する状況通信端末の CPU10が本発明の端末側送信手段として機能する。また、図 14の S42 で全端末情報受信処理を実行する状況通信端末の CPU10が本発明の端末側受信手段として機能する。また、図 18の S204で全端末情報記憶エリア 182から全端末情報を読出して状況通信端末 1に送信する処理を実行する仲介サーバ 2の CPU11 0が本発明のサーバ側状況データ読出手段として機能する。

[0122] 尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなぐその趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。以下、このような変形例について図面を参照して説明する。尚、上記実施形態に共通の部分については、図面及び説明を援用する。また、フローチャート内のステップ番号についても、共通部分については同一の番号を使用する。

[0123] まず、仲介サーバ 2から状況通信端末 1に対して全端末情報を送信せず、指定端末についての情報のみを送信する場合の変形例 1について、図 20〜図 24を参照して説明する。図 20は、変形例 1の状況通信端末 1のメイン処理のフローチャートである。図 21は、変形例 1の状況通信端末 1のメイン処理で実行されるデータ送受信処理のフローチャートである。図 22は、変形例 1のデータ送受信処理で実行される指定端末状況表示処理のフローチャートである。図 23は、変形例 1の仲介サーバ 2のメイン処理のフローチャートである。図 24は、変形例 1のタイムチャートである。尚、図示しないが、変形例 1では、 RAM30の記憶エリアとして、全端末情報記憶エリアに代えて、指定端末情報記憶エリアが用意される。

[0124] 図 20に示すように、変形例 1の状況通信端末 1のメイン処理は、上述の実施形態のメイン処理とほぼ同様に処理が行なわれる力指定端末状況表示処理（図 11, S6) がメイン処理の中で実行されず、データ送受信処理の中で実行される。

[0125] すなわち、まず、種々のデータやフラグ等の初期化が行われる（Sl)。次に、各種センサ 12〜17の計測値を取得するセンサ処理を起動する（S2)。次に、センサ処理により取得されセンシングデータ記憶エリア 301に記憶されて、るセンシングデータに基づいて、使用者の感情等の状況を推論して指標値を算出する状況推論処理を実行する（S3)。次に、自端末情報記憶エリア 303に記憶されている自己の状況推論値に基づいて（図 8参照）、状況表示テーブル記憶エリア 305に記憶されている状況表示テーブルに従って（図 10参照）、 LED21やモータ 23により自身の状況表示を行なう（S4)。

[0126] 次に、状況推論処理により得られた状況推論値を仲介サーバ 2に送信し、仲介サーバ 2から指定端末の状況推論値を受信するデータ送受信処理を実行する（S115) 。データ送受信処理の詳細については、図 21を参照して後述する。

[0127] そして、状況通信端末 1の電源が OFFされたか否かを判断し (S7)、電源 OFFでなければ（S7 :NO)、 S3〖こ戻り、上述の処理を繰り返す。電源 OFFの場合には（S7 :Y ES)、起動中の全ての処理を終了させ（S8)、メイン処理を終了する。

[0128] 次に、図 21を参照して、変形例 1の状況通信端末 1のメイン処理で実行されるデータ送受信処理について説明する。データ送受信処理が開始されると、自端末情報記憶エリア 303に記憶されている情報（図 8参照）、すなわち、自己の端末 ID、状況を自己の端末に表示させたい相手の端末 ID、状況推論処理で得られた自己の状況推論値を、仲介サーバ 2に送信する（S41)。

[0129] 次に、自端末情報記憶エリア 303 (図 8参照）に、指定端末 IDが記憶されている力、すなわち、状況を表示したい端末の IDが指定されている力否かを判断する（S51)。端末の指定がない場合には (S51 :NO)、仲介サーバ 2からは指定端末情報が送信されてこないので、そのままメイン処理に戻る。

[0130] 自端末情報記憶エリア 303に、指定端末 IDが記憶されている場合には（S51 :YE S)、仲介サーバ 2がその指定端末 IDについての端末情報を検索して読出した上で送信してくるので、それを受信し (S 142)、指定端末情報記憶エリアに上書きして更新する（S143)。そして、更新された指定端末情報に基づいてその状況を表示する指定端末状況表示処理を実行し (S144)、メイン処理に戻る。指定端末状況表示処理の詳細については、図 22を参照して以下に説明する。

[0131] 図 22に示すように、変形例 1の指定端末状況表示処理では、まず、データ送受信処理において指定端末情報記憶エリア (図示外)に記憶した (図 21, S143)、指定端末の情報に含まれる指定端末の IDが、自端末の IDである力否力、すなわち、指定端末 IDが互いに一致しているカゝ否かを判断する（S53)。指定端末の指定端末 IDが自端末 IDではない場合は（S53 : NO)、そのまま S55に進む。

[0132] 指定端末 IDが互いに一致している場合には（S53 : YES)、相互に指定していることを示す両思、表示を行なう（S54)。

[0133] そして、両思い表示（S54)後、又は、両思い表示をしない場合には（S53 : NO)、次に、指定端末の状況推論値が記憶されているか否かを判断する（S55)。指定端末の状況推論値が記憶されていない場合には（S55： NO)、状況の表示が不能であるため、そのままデータ送受信処理を経てメイン処理に戻る。

[0134] 指定端末の状況推論値が記憶されている場合には（S55 : YES)、その状況推論値に基づ、て、状況表示テーブル記憶エリア 305に記憶されて、る状況表示テープルに従って（図 10参照）、 LED21やモータ 23等のァクチユエータにより状況表示を行い（S56)、データ送受信処理を経てメイン処理に戻る。

[0135] 次に、図 23を参照して、変形例 1における仲介サーバ 2の動作について説明する。

変形例 1の仲介サーバ 2の動作は、上述の実施形態と異なり、全端末情報をそのまま状況通信端末 1に返信するのではなぐ指定端末についての情報のみをあら力じめ仲介サーバ 2側で検索し読出して送信を行なう。

[0136] すなわち、初期化が実行された後（S201)、いずれかの状況通信端末 1から情報を受信した力否かを判断する（S202)。受信していなければ (S202 : NO)、受信するまで待ち、 S202の判断を繰り返す。受信した場合には（S202 : YES)、受信した端末情報（図 8参照）を取得して、全端末情報記憶エリア 182のその端末に関するレコードを更新する（S 203)。

[0137] 次に、送信されてきた端末情報内に指定端末 IDが含まれているカゝ否かを判断する

(S210)。端末指定がない場合には（S210 : NO)、情報を送信する必要がないので、そのまま S202に戻り、状況通信端末 1からの端末情報の受信を待つ。

[0138] 端末指定がある場合には（S210 :YES)、その指定端末の端末情報を全端末情報記憶エリア 182から検索して読出す (S211)。そして、読出した指定端末情報を状況通信端末に返信し（S212)、 S202に戻る。

[0139] 以上の処理が実行される変形例 1の状況通信システム 100において、全体としてどのように処理が実行されるかについて、図 24のタイムチャートを参照して説明する。図 24に示すように、状況通信端末 Aでセンサ処理が起動し（図 20, S2)、センシングが実行されると（図 12)、取得されたセンシングデータに基づいて状況推論処理が実行され (図 20, S3)、得られた状況推論値は自端末情報 (図 8参照)として仲介サーノ 2に送信される（図 20, S115)。ここでは、状況通信端末 Aから仲介サーバ 2に送信される自端末情報は、「自端末 ID:A,指定端末 ID: B,状況推論値：1」とする。

[0140] 仲介サーバ 2では、状況通信端末 Aから自端末情報「自端末 ID: A,指定端末 ID:

B,状況推論値： 1」を受信して、全端末情報記憶エリア 182の該当レコードを更新する（図 23, S203)。そして、状況通信端末 Aの指定端末 IDに該当する状況通信端末 Bのレコードを検索して読み出し（図 23, S211)、読み出した状況通信端末 Bの端末情報 (指定端末情報)を送信する（図 23, S212)。例えば、全端末情報記憶エリア 18 2に状況通信端末 Aと状況通信端末 Bの端末情報が記憶されており、状況通信端末 Aの端末情報は、更新後の「自端末 ID :A,指定端末 ID : B,状況推論値：1」であり、状況通信端末 Bの端末情報は、「自端末 ID : B,指定端末 ID:情報なし，状況推論値：情報なし」とすると、「自端末 ID: B,指定端末 ID :情報なし，状況推論値:情報なし」という状況通信端末 Bのレコードの情報が状況通信端末 Aに送信される。

[0141] 一方、仲介サーバ 2から状況通信端末 Aに全端末情報が送信される頃、状況通信端末 Bでもセンサ処理が起動し（図 20, S2)、センシングが実行されると（図 12)、取得されたセンシングデータに基づいて状況推論処理が実行され（図 20, S3)、得られた状況推論値が自端末情報として仲介サーバ 2に送信される（図 20, S115)。ここでは、状況通信端末 Bから仲介サーバ 2に送信される自端末情報は、「自端末 ID: B ,指定端末 ID:なし，状況推論値 : 2」とする。

[0142] 仲介サーバ 2では、状況通信端末 Bから自端末情報「自端末 ID : B,指定端末 ID: なし，状況推論値: 2」を受信して、全端末情報記憶エリア 182の該当レコードを更新する（図 23, S203)。そして、状況通信端末 Bの指定端末 IDを調べるが、端末の指定がなされていないので（図 23, S 210 : NO)、状況通信端末 Bにはいずれの端末情報も送信されない。

[0143] 状況通信端末 Aでは、仲介サーバ 2から送信された状況通信端末 Bの情報を指定端末情報記憶エリアに記憶して更新し（図 21, S 143)、状況表示処理を行なう（図 2 1, S144)。但し、状況通信端末 Bの状況推論値の情報がないため（図 22, S55 :N 0)、状況表示は不能となり、状況通信端末 Aの上部には何も状況表示はなされない

[0144] さらに、状況通信端末 Aにおいて図 11のメイン処理が繰り返され、新たなセンシングデータに基づいて状況推論処理が実行されると（図 20, S3)、その状況推論値は、再び自端末情報（図 8参照）として仲介サーバ 2に送信される（図 20, S115)。ここでは、状況通信端末 Aから仲介サーバ 2に送信される自端末情報は、前回と変化なく、「自端末 ID:A,指定端末 ID: B,状況推論値：1」とする。

[0145] 仲介サーバ 2では、状況通信端末 Aから自端末情報「自端末 ID: A,指定端末 ID:

B,状況推論値： 1」を受信して、全端末情報記憶エリア 182の該当レコードを更新する（図 23, S203)。そして、状況通信端末 Aの指定端末 IDに該当する状況通信端末 Bのレコードを検索して読み出し（図 23, S211)、読み出した状況通信端末 Bの端末情報 (指定端末情報)を送信する（図 23, S212) ₀先に、状況通信端末 Bから送信されてきた情報に基づいて全端末情報記憶エリア 182の状況通信端末 Bに対応するレコードも更新されているので、現在の全端末情報記憶エリア 182の内容は、「自端末 I D :A,指定端末 ID : B,状況推論値：1」「自端末 ID : B,指定端末 ID:情報なし，状況推論値: 2」である。ここから、「自端末 ID: B,指定端末 ID :情報なし，状況推論値： 2」が読み出され、この情報が状況通信端末 Aに送信される。

[0146] 状況通信端末 Aでは、仲介サーバ 2から送信された状況通信端末 Bの情報を指定端末情報記憶エリアに記憶して更新し（図 21, S 143)、状況表示処理を行なう（図 2 1, S144)。今回は、状況通信端末 Bの状況推論値の情報があるので（図 22, S55 : YES)、その状況推論値に基づいて状況通信端末 Aの上部に状況通信端末 Bの状況を表示する（図 21, S144、図 22)。具体的には、状況通信端末 Bの状況推論値が「2」であるから、状況表示テーブル記憶エリア 305 (図 10参照）に従って、上部に LE D21を青色で点灯する。尚、状況通信端末 Aの状況推論値は「1」であるから、既に自端末状況表示処理（図 20, S4)により、下部には LED21が赤色で点灯されている

[0147] 以上説明したように、変形例 1の状況通信システム 100によれば、各状況通信端末 1にお、て常時センシングを実行し、得られたセンシングデータに基づ、て状況推論を行なって状況推論値を得、識別部材 52の挿入により指定された指定端末情報とともに端末情報として仲介サーバ 2に送信する。仲介サーバ 2では、端末情報を受信すると、全端末情報記憶エリアの当該端末に力かるレコードを更新し、受信した端末情報に指定端末 IDが含まれている場合には、その指定端末に関する端末情報を全端末情報記憶エリアから検索して読み出し、その指定端末情報のみを状況通信端末 1に返信する。従って、指定端末情報を受信した状況通信端末 1では、指定端末情報を検索する処理が不要であり、全端末情報を蓄積しておく記憶エリアも不要となる

[0148] 尚、上記実施形態において、図 21の S41で自端末情報送信処理を実行する状況通信端末の CPU10が本発明の端末側送信手段として機能する。また、図 21の S14 2で指定端末情報受信処理を実行する状況通信端末の CPU10が本発明の端末側受信手段として機能する。また、図 23の S211で全端末情報記憶エリア 182から指定端末情報を検索して読み出す処理を実行する仲介サーバ 2の CPU110が本発明のサーバ側状況データ読出手段として機能する。

[0149] 次に、仲介サーバ 2から状況通信端末 1に対して全端末情報を送信するが、状況通信端末 1から端末情報が送信されてきたとき、その端末情報に指定端末情報が含まれている場合に限り情報の送信を行なう場合の変形例 2について、図 25〜図 28を参照して説明する。図 25は、変形例 2の状況通信端末 1のメイン処理のフローチヤ一トである。図 26は、変形例 1の状況通信端末 2のメイン処理で実行されるデータ送受信処理のフローチャートである。図 27は、変形例 2の仲介サーバ 2のメイン処理のフローチャートである。図 28は、変形例 2のタイムチャートである。

[0150] 図 25に示すように、変形例 2の状況通信端末 1のメイン処理は、上述した変形例 1 のメイン処理と同様に、指定端末状況表示処理がメイン処理の中で実行されず、データ送受信処理の中で実行される。

[0151] すなわち、まず、種々のデータやフラグ等の初期化が行われる（Sl)。次に、各種センサ 12〜17の計測値を取得するセンサ処理を起動する（S2)。次に、センサ処理により取得されセンシングデータ記憶エリア 301に記憶されて、るセンシングデータに基づいて、使用者の感情等の状況を推論して指標値を算出する状況推論処理を実行する（S3)。次に、自端末情報記憶エリア 303に記憶されている自己の状況推論値に基づいて（図 8参照）、状況表示テーブル記憶エリア 305に記憶されている状況表示テーブルに従って（図 10参照）、 LED21やモータ 23により自身の状況表示を行なう（S4)。

[0152] 次に、状況推論処理により得られた状況推論値を仲介サーバ 2に送信し、送信した端末情報に指定端末情報が含まれていた場合には仲介サーバ 2から全端末の情報を受信するデータ送受信処理を実行する（S125)。データ送受信処理の詳細については、図 26を参照して後述する。

[0153] そして、状況通信端末 1の電源が OFFされたか否かを判断し (S7)、電源 OFFでなければ（S7 :NO)、 S3〖こ戻り、上述の処理を繰り返す。電源 OFFの場合には（S7 :Y ES)、起動中の全ての処理を終了させ（S8)、メイン処理を終了する。

[0154] 次に、図 26を参照して、変形例 2の状況通信端末 1のメイン処理で実行されるデータ送受信処理について説明する。データ送受信処理が開始されると、自端末情報記憶エリア 303に記憶されている情報（図 8参照）、すなわち、自己の端末 ID、状況を自己の端末に表示させたい相手の端末 ID、状況推論処理で得られた自己の状況推論値を、仲介サーバ 2に送信する（S41)。

[0155] 次に、自端末情報記憶エリア 303 (図 8参照）に、指定端末 IDが記憶されている力、すなわち、状況を表示したい端末の IDが指定されている力否かを判断する（S51)。端末の指定がない場合には (S51 :NO)、仲介サーバ 2からは端末情報が送信されてこないので、そのままメイン処理に戻る。

[0156] 自端末情報記憶エリア 303に、指定端末 IDが記憶されている場合には（S51 :YE S)、仲介サーバ 2が全端末情報を送信してくるのでその全端末情報を受信する（S4 2)。そして、受信した内容を全端末情報記憶エリア 304に記憶して、更新し (S43)、指定端末の端末情報を全端末情報記憶エリア 304から検索して状況表示処理をして力（S6、図 15)、メイン処理に戻る。状況表示処理の詳細は、図 15に示す前述の実施形態の場合と同様であるから、説明を省略する。

[0157] 以上の処理により、状況を表示させたい指定端末がある場合には、自己の状況推論値を仲介サーバ 2に送信したタイミングで、その時点で仲介サーバ 2が持って、た他の状況通信端末 1の情報が全て送信されてくるので、全ての状況通信端末 1につ V、ての状況推論値を記憶し、その中から検索して所望の指定端末にっ、ての状況を表示させることができる。

[0158] 次に、図 27を参照して、変形例 2における仲介サーバ 2の動作について説明する。

変形例 1の仲介サーバ 2の動作は、上述の実施形態とほぼ同様であるが、送られてきた端末情報内に指定端末 IDが含まれていた場合のみ全端末情報を送信する。

[0159] 図 27に示すように、初期化が実行された後（S201)、いずれかの状況通信端末 1 力も情報を受信した力否かを判断する（S202)。受信していなければ (S202 : NO)、受信するまで待ち、 S202の判断を繰り返す。受信した場合には（S202 : YES)、受信した端末情報（図 8参照）を取得して、全端末情報記憶エリア 182のその端末に関するレコードを更新する（S203)。

[0160] 次に、送信されてきた端末情報内に指定端末 IDが含まれているカゝ否かを判断する (S210)。端末指定がない場合には（S210 : NO)、情報を送信する必要がないので、そのまま S202に戻り、状況通信端末 1からの端末情報の受信を待つ。

[0161] 端末指定がある場合には（S210 : YES)、更新後の全端末情報記憶エリア 182に記憶されて、るすべての端末の情報を、情報を送信してきた状況通信端末 1に対して送信する（S204)。そして、 S202に戻る。

[0162] 以上の処理が実行される変形例 2の状況通信システム 100において、全体としてどのように処理が実行されるかについて、図 28のタイムチャートを参照して説明する。図 28に示すように、状況通信端末 Aでセンサ処理が起動し（図 25, S2)、センシングが実行されると（図 12)、取得されたセンシングデータに基づいて状況推論処理が実行され (図 25, S3)、得られた状況推論値は自端末情報 (図 8参照)として仲介サーノ 2に送信される（図 25, S125)。ここでは、状況通信端末 Aから仲介サーバ 2に送信される自端末情報は、「自端末 ID:A,指定端末 ID: B,状況推論値：1」とする。

[0163] 仲介サーバ 2では、状況通信端末 Aから自端末情報「自端末 ID: A,指定端末 ID:

B,状況推論値： 1」を受信して、全端末情報記憶エリア 182の該当レコードを更新する（図 27, S203)。そして、状況通信端末 Aから送られてきた端末情報には、指定端末情報が含まれている（指定端末 ID: B)ので（図 27, S210 :YES)、状況通信端末 Aに対し、全端末情報記憶エリア 182に記憶されているすべての情報を送信する（図 27, S204)。例えば、全端末情報記憶エリア 182に状況通信端末 Aと状況通信端末 Bの端末情報が記憶されており、状況通信端末 Aの端末情報は、更新後の「自端末 I D :A,指定端末 ID : B,状況推論値：1」であり、状況通信端末 Bの端末情報は、「自端末 ID : B,指定端末 ID :情報なし，状況推論値:情報なし」とすると、この 2つのレコードの情報が状況通信端末 Aに送信される。

[0164] 一方、仲介サーバ 2から状況通信端末 Aに全端末情報が送信される頃、状況通信端末 Bでもセンサ処理が起動し（図 25, S2)、センシングが実行されると（図 12)、取得されたセンシングデータに基づいて状況推論処理が実行され（図 25, S3)、得られた状況推論値が自端末情報として仲介サーバ 2に送信される（図 25, S125) ₀ここでは、状況通信端末 Bから仲介サーバ 2に送信される自端末情報は、「自端末 ID: B ,指定端末 ID:なし，状況推論値 : 2」とする。 [0165] 仲介サーバ 2では、状況通信端末 Bから自端末情報「自端末 ID : B,指定端末 ID: なし，状況推論値: 2」を受信して、全端末情報記憶エリア 182の該当レコードを更新する（図 27, S203)。ここで、状況通信端末 Bから送られてきた端末情報には、指定端末情報が含まれていないので（図 27, S210 :NO)、状況通信端末 Bには端末情報が送信されない。

[0166] 状況通信端末 Aでは、仲介サーバ 2から送信された全端末情報に基づ、て、 RAM 30の全端末情報記憶エリア 304の内容を更新する（図 26, S43)。すなわち、送信された全端末情報、「自端末 ID :A,指定端末 ID : B,状況推論値：1」「自端末 ID: B, 指定端末 ID：情報なし，状況推論値：情報なし」が全端末情報記憶エリア 304 (図 9) にコピーされる。

[0167] ここで、状況通信端末 Aの使用者が表示させた、相手の状況通信端末は、端末 B であるから、その状況を表示するために（図 26, S6)、まず状況通信端末 Bの情報を全端末情報記憶エリア 304から検索する（図 15, S52)が、状況通信端末 Bの状況推論値の情報が記憶されていないため（図 15, S55 :NO)、状況表示は不能となり、状況通信端末 Aの上部には何も状況表示はなされない。

[0168] さらに、状況通信端末 Aにおいて図 25のメイン処理が繰り返され、新たなセンシングデータに基づいて状況推論処理が実行されると（図 25, S3)、その状況推論値は、再び自端末情報（図 8参照）として仲介サーバ 2に送信される（図 25, S125) ₀ここでは、状況通信端末 Aから仲介サーバ 2に送信される自端末情報は、前回と変化なく、「自端末 ID:A,指定端末 ID: B,状況推論値：1」とする。

[0169] 仲介サーバ 2では、状況通信端末 Aから自端末情報「自端末 ID: A,指定端末 ID:

B,状況推論値： 1」を受信して、全端末情報記憶エリア 182の該当レコードを更新する（図 27, S203)。そして、状況通信端末 Aから送られてきた端末情報には、指定端末情報が含まれている（指定端末 ID: B)ので（図 27, S210 :YES)、状況通信端末 Aに対し、全端末情報記憶エリア 182に記憶されているすべての情報を送信する（図 27, S204)。先に、状況通信端末 Bから送信されてきた情報に基づいて全端末情報記憶エリア 182の状況通信端末 Bに対応するレコードも更新されているので、現在の全端末情報記憶エリア 182の内容は、「自端末 ID: A,指定端末 ID: B,状況推論値 : 1」「自端末 ID : B,指定端末 ID :情報なし，状況推論値 : 2」である。そこで、この 2つのレコードの情報が状況通信端末 Aに送信される。

[0170] ここで、状況通信端末 Aの使用者が表示させた、相手の状況通信端末は、端末 B であるから、その状況を表示するために（図 26, S6)、まず状況通信端末 Bの情報を全端末情報記憶エリア 304から検索する（図 15, S52)。今回入手した全端末情報の中には状況通信端末 Bの状況推論値が含まれているので（図 15, S55 :YES)、状況通信端末 Aの上部に状況通信端末 Bの状況を表示する（図 15, S56) ₀具体的には、状況通信端末 Bの状況推論値が「2」であるから、状況表示テーブル記憶エリア 3 05 (図 10参照）に従って、上部に LED21を青色で点灯する。尚、状況通信端末 Aの状況推論値は「1」であるから、既に自端末状況表示処理（図 25, S4)により、下部には LED21が赤色で点灯されている。

[0171] 以上説明したように、変形例 2の状況通信システム 100によれば、各状況通信端末 1にお、て常時センシングを実行し、得られたセンシングデータに基づ、て状況推論を行なって状況推論値を得、識別部材 52の挿入により指定された指定端末情報とともに端末情報として仲介サーバ 2に送信する。仲介サーバ 2では、端末情報を受信すると、全端末情報記憶エリア 182の当該端末に力かるレコードを更新し、受信した端末情報に指定端末 IDが含まれている場合には、その指定端末に関する端末情報を含む全ての端末情報を全端末情報記憶エリアから読み出して状況通信端末 1に返信する。従って、端末を指定していない状況通信端末 1では、全端末情報を更新する処理が不要となる。

[0172] 尚、上記実施形態において、図 26の S41で自端末情報送信処理を実行する状況通信端末 1の CPU10が本発明の端末側送信手段として機能する。また、図 26の S4 2の全端末情報受信処理を実行する状況通信端末の CPU10が本発明の端末側受信手段として機能する。また、図 27の S204で全端末情報記憶エリア 182から全端末情報を読み出して送信する処理を実行する仲介サーバ 2の CPU110が本発明のサーバ側状況データ読出手段として機能する。

[0173] 次に、状況推論処理のタイミングにかかわらず、所定時間間隔で端末情報を状況通信端末 1から仲介サーバ 2に送信する変形例 3について、図 29〜図 31を参照して説明する。図 29は、変形例 3の状況通信端末 1のメイン処理のフローチャートである。図 30は、変形例 3の状況通信端末 1のメイン処理により起動されるデータ送受信処理のフローチャートである。図 31は、変形例 3のタイムチャートである。

[0174] 図 29に示すように、変形例 3の状況通信端末 1のメイン処理では、上述の実施形態とほぼ同様の流れで処理が行なわれる力データの送受信処理がメイン処理とは別個に所定時間間隔で実行される。

[0175] すなわち、まず、種々のデータやフラグ等の初期化が行われる（Sl)。次に、各種センサ 12〜17の計測値を取得するセンサ処理を起動する（S2)。次に、タイマにより所定時間間隔で、状況推論処理により得られた状況推論値を仲介サーバ 2に送信し、仲介サーバ 2から全端末の情報を受信するデータ送受信処理を起動する（S123)。データ送受信処理につ!、ては、図 30を参照して後述する。

[0176] 次に、センサ処理により取得されセンシングデータ記憶エリア 301に記憶されているセンシングデータに基づいて、使用者の感情等の状況を推論して指標値を算出する状況推論処理を実行する（S3)。次に、自端末情報記憶エリア 303に記憶されている自己の状況推論値に基づいて（図 8参照）、状況表示テーブル記憶エリア 305に記憶されている状況表示テーブルに従って（図 10参照）、 LED21やモータ 23により自身の状況表示を行なう（S4)。

[0177] 次に、仲介サーバ 2から受信した全端末情報の中力も表示させたい端末として指定した他の状況通信端末 1の状況推論値に基づ、て、ァクチユエータを用いて状況を表示する指定端末状況表示処理を実行する（S6、図 15)。

[0178] そして、状況通信端末 1の電源が OFFされたか否かを判断し (S7)、電源 OFFでなければ（S7 :NO)、 S3〖こ戻り、上述の処理を繰り返す。電源 OFFの場合には（S7 :Y ES)、起動中の全ての処理を終了させ（S8)、メイン処理を終了する。

[0179] 次に、図 30を参照して、変形例 3の状況通信端末 1のメイン処理により起動されるデータ送受信処理につ!、て説明する。

[0180] 図 30に示すように、データ送受信処理が開始されると、まず、計時装置 40によりタイマを起動する（S91)。そして、予め定められた所定時間、例えば 10秒が経過したか否かを判断する（S92)。所定時間が経過していなければ (S92 : NO)、そのまま所定時間の経過まで S92を実行して待機する。所定時間が経過している場合には（S9 2 : YES)、タイマがリセットされ、タイマは初めからカウントを行う。その後、自端末情報記憶エリア 303に記憶されている情報（図 8参照）、すなわち、自己の端末 ID、状況を自己の端末に表示させたい相手の端末 ID、状況推論処理で得られた自己の状況推論値を、仲介サーバ 2に送信する（S41)。

[0181] 仲介サーバ 2は、その端末情報を受信すると、仲介サーバ 2に記憶しているすべての状況通信端末 1につ、ての情報である全端末情報を送信してくるので、その全端末情報を受信する（S42)。そして、受信した内容を全端末情報記憶エリア 304に記憶して、更新し (S43)、 S92に戻って、所定時間の経過を待つ。

[0182] 以上の処理を繰り返すことにより、状況通信端末 1における状況推論処理のタイミングにかかわらず所定の時間間隔で端末情報を仲介サーバ 2に対して送信し、同じタイミングで全端末情報を仲介サーバ 2から受信することができる。従って、状況推論処理毎にデータ送受信処理を実行する場合に比べて通信に力かる負荷を平均化することができる。尚、仲介サーバ 2の実行する処理は、上述の実施形態と同一であるので説明を省略する。

[0183] 次に、以上の処理が実行される変形例 3の状況通信システム 100において、全体としてどのように処理が実行されるかについて、図 31のタイムチャートを参照して説明する。図 31に示すように、状況通信端末 Aでセンサ処理が起動し（図 29, S2)、センシングが実行されると（図 12)、取得されたセンシングデータに基づいて状況推論処理が実行され（図 29, S3)、得られた状況推論値は、タイマの値が所定時間経過していれば（図 30, S92 :YES)、自端末情報（図 8参照）として仲介サーバ 2に送信される（図 30, S41)。ここでは、状況通信端末 Aから仲介サーバ 2に送信される自端末情報は、「自端末 ID :A,指定端末 ID : B,状況推論値：1」とする。

[0184] 仲介サーバ 2では、状況通信端末 Aから自端末情報「自端末 ID: A,指定端末 ID:

B,状況推論値： 1」を受信して、全端末情報記憶エリア 182の該当レコードを更新する（図 18, S203)。そして、状況通信端末 Aに対し、全端末情報記憶エリア 182に記憶されているすべての情報を送信する（図 18, S204)。例えば、全端末情報記憶ェリア 182に状況通信端末 Aと状況通信端末 Bの端末情報が記憶されており、状況通信端末 Aの端末情報は、更新後の「自端末 ID :A,指定端末 ID : B,状況推論値：1」であり、状況通信端末 Bの端末情報は、「自端末 ID: B,指定端末 ID :情報なし，状況推論値:情報なし」とすると、この 2つのレコードの情報が状況通信端末 Aに送信される。

[0185] 一方、仲介サーバ 2から状況通信端末 Aに全端末情報が送信される頃、状況通信端末 Bでもセンサ処理が起動し（図 29, S2)、センシングが実行されると（図 12)、取得されたセンシングデータに基づいて状況推論処理が実行され（図 29, S3)、得られた状況推論値が、タイマの値が所定時間経過後に（図 30, S92 :YES)、自端末情報として仲介サーバ 2に送信される（図 30, S41)。ここでは、状況通信端末 Bから仲介サーバ 2に送信される自端末情報は、「自端末 ID: B,指定端末 ID :なし，状況推論値 : 2」とする。

[0186] 仲介サーバ 2では、状況通信端末 Bから自端末情報「自端末 ID : B,指定端末 ID: なし，状況推論値: 2」を受信して、全端末情報記憶エリア 182の該当レコードを更新する（図 18, S203)。そして、状況通信端末 Bに対し、全端末情報記憶エリア 182に記憶されているすべての情報を送信する（図 18, S204)。例えば、全端末情報記憶エリア 182に状況通信端末 Aと状況通信端末 Bの端末情報が記憶されており、状況通信端末 Aの端末情報は、「自端末 ID: A,指定端末 ID: B,状況推論値：1」であり、状況通信端末 Bの端末情報は、更新された「自端末 ID： B,指定端末 ID：情報なし，状況推論値： 2」とすると、この 2つのレコードの情報が状況通信端末 Bに送信される。

[0187] 状況通信端末 Aでは、仲介サーバ 2から送信された全端末情報に基づ、て、 RAM 30の全端末情報記憶エリア 304の内容を更新する（図 30, S43)。すなわち、送信された全端末情報、「自端末 ID :A,指定端末 ID : B,状況推論値：1」「自端末 ID: B, 指定端末 ID：情報なし，状況推論値：情報なし」が全端末情報記憶エリア 304 (図 9) にコピーされる。

[0188] ここで、状況通信端末 Aの使用者が表示させた、相手の状況通信端末は、端末 B であるから、その状況を表示するために（図 29, S6)、まず状況通信端末 Bの情報を全端末情報記憶エリア 304から検索する（図 15, S52)が、状況通信端末 Bの状況推論値の情報が記憶されていないため（図 15, S55 :NO)、状況表示は不能となり、状況通信端末 Aの上部には何も状況表示はなされない。

[0189] また、状況通信端末 Bでも、仲介サーバ 2から送信された全端末情報に基づ、て、 RAM30の全端末情報記憶エリア 304の内容を更新する（図 30, S43)。すなわち、送信された全端末情報、「自端末 ID: A,指定端末 ID: B,状況推論値：1」「自端末 I D : B,指定端末 ID :情報なし，状況推論値 : 2」が全端末情報記憶エリア 304にコピ一される。

[0190] ここで、状況通信端末 Bの使用者が表示させたい相手の状況通信端末は指定されていないので（図 15, S51 :NO)、状況通信端末 Bの上部には何も状況表示はなされない。

[0191] さらに、状況通信端末 Aにおいて図 11のメイン処理が繰り返され、新たなセンシングデータに基づいて状況推論処理が実行された後（図 29, S3)、前回の仲介サーバ 2への端末情報の送信力所定時間経過していれば（図 30, S92 :YES)、その状況推論値は、再び自端末情報（図 8参照）として仲介サーバ 2に送信される（図 30, S4 D oここでは、状況通信端末 Aから仲介サーバ 2に送信される自端末情報は、前回と変化なぐ「自端末 ID :A,指定端末 ID : B,状況推論値：1」とする。

[0192] 仲介サーバ 2では、状況通信端末 Aから自端末情報「自端末 ID: A,指定端末 ID:

[0193] そして、状況通信端末 Aでは、仲介サーバ 2から送信された全端末情報に基づヽて、 RAM30の全端末情報記憶エリア 304の内容を更新する（図 30, S43)。すなわち、送信された全端末情報、「自端末 ID : A,指定端末 ID : B,状況推論値：1」「自端末 ID : B,指定端末 ID :情報なし，状況推論値 : 2」が全端末情報記憶エリア 304にコピーされる。 [0194] ここで、状況通信端末 Aの使用者が表示させた、相手の状況通信端末は、端末 B であるから、その状況を表示するために（図 29, S6)、状況通信端末 Bの情報を全端末情報記憶エリア 304から検索する（図 15, S52)。今回入手した全端末情報の中には状況通信端末 Bの状況推論値が含まれているので（図 15, S55 :YES)、状況通信端末 Aの上部に状況通信端末 Bの状況を表示する（図 15, S56) ₀具体的には、状況通信端末 Bの状況推論値が「2」であるから、状況表示テーブル記憶エリア 305 に記憶されている状況表示テーブル（図 10参照）に従って、上部に LED21を青色で点灯する。尚、状況通信端末 Aの状況推論値は「1」であるから、既に自端末状況表示処理（図 29, S4)により、下部には LED21が赤色で点灯されている。

[0195] 以上説明したように、変形例 3の状況通信システム 100によれば、各状況通信端末 1にお、て常時センシングを実行し、得られたセンシングデータに基づ、て状況推論を行なって状況推論値を得る。そして、状況推論を実行するメイン処理とは別個に、タイマにより所定時間間隔で実行されるデータ送受信処理を起動し、状況推論値及び指定端末情報を端末情報として仲介サーバ 2に送信する。従って、仲介サーバ 2 は、一定時間間隔で同じ状況通信端末 1から端末情報を受信し、そのタイミングで全端末情報を当該状況通信端末 1に送信することとなる。従って、状況推論値の生成タイミングにかかわらず、一定時間をおいて端末情報の送受信がなされることとなり、通信負荷の見込みが立ちやすぐ負荷を軽減することができる。

[0196] 尚、上変形例 3において、図 30の S41で自端末情報送信処理を実行する状況通信端末 1の CPU10が本発明の端末側送信手段として機能する。また、図 30の S42 の全端末情報受信処理を実行する状況通信端末の CPU10が本発明の端末側受信手段として機能する。

[0197] 次に本発明の第二の実施の形態について説明する。まず、本発明の状況通信装置間の通信を仲介サーバを介して行なう状況通信システム 1100の全体構成にっヽて説明する。図 32は、状況通信システム 1100の構成を示すシステム構成図である。

[0198] 図 32に示すように、状況通信システム 1100は、使用者や周囲の状況をパーソナルコンピュータ上で表現でき、インターネット 1004に接続した仮想状況通信端末 1001 と、仮想状況通信端末 1001と同様に、使用者や周囲の状況を表現でき、使用者が把持できる大きさに形成された状況通信端末 1002と、インターネット 1004に接続し、仮想状況通信端末 1001や状況通信端末 1002間の通信を仲介する仲介サーバ 1 003とから構成されている。仮想状況通信端末 1001は、本発明の状況通信装置に相当し、使用者からの入力に基づいて使用者や周囲の状況を推論し、その結果を仲介サーバ 1003に送信し、仲介サーバ 1003に接続している状況通信端末 1002の状況推論結果を得て、それに基づ!/、て表示画面上に各端末の状況を一覧表示させたり（図 35参照）、指定した状況通信端末 1002や自身の状況を、状況通信端末 100 2のような表示画像（図 34参照）により表現する。また、状況通信端末 1002は、各種のセンサを備え、そのセンサが検知したセンシングデータに基づいて使用者や周囲の状況を推論し、その結果を仲介サーバ 1003に送信し、仲介サーバ 1003から他の状況通信端末 1002の状況推論結果を得て、それに基づヽて LED等の表現手段を使って他の状況通信端末 1002や自身の状況を表現する。

[0199] 次に、仮想状況通信端末 1001について説明する。図 33は、仮想状況通信端末 1 001の電気的構成を示すブロック図である。図 33に示すように、仮想状況通信端末 1001は、通常のコンピュータ機器と同様の構成をなし、 CPU1010, ROM1020, R AM1030,ハードディスク（HD) 1050の他、各種データを表示するための表示装置 1070,仮想状況通信端末 1001を操作するためのマウスやキーボード等の入力装置 1060,外部機器と接続するためのインタフェイス (IZF)回路 1040がバス 1090を介して相互に接続されている。インタフェイス回路 1040には、インターネット 1004を介して仲介サーバ 1003に接続するための通信回路（図示外)も接続されている。尚、下記の実施形態では、使用者の状況は入力装置 1060からの入力による方法を例示しているが、各種センサ 1080を USBポート等に接続して使用者の状態を計測し、その計測情報に基づ、て状況推論を行なうようにしてもょ、。各種センサ 1080としては、温度センサ、赤外線センサ、光センサ、圧力センサ、マイク等を用いることができる。

[0200] 次に、図 34及び図 35を参照して、仮想状況通信端末 1001の表示画面について説明する。図 34は、仮想状況通信端末 1001の表示装置 1070に表示されるメイン画面 1200のイメージ図である。図 35は、仮想状況通信端末 1001の表示装置 1070 に表示される端末指定画面 1400のイメージ図である。

[0201] 仮想状況通信端末 1001において状況通信プログラムが起動されると、まず図 34 に示すようなメイン画面 1200が表示される。そして、メイン画面 1200中のアドレス帳ボタン 1230がクリックされると、図 35に示す端末指定画面 1400に画面が切り替えられる。端末指定画面 1400には、仲介サーバ 1003から受信した仮想状況通信端末 1 001又は状況通信端末 1002の状況が一覧表示されるので、その中から所望の端末をクリックして指定すると、メイン画面 1200に戻って、中央の端末画像 1210に色等でその指定端末の状況が表示される。

[0202] 図 34に示すように、メイン画面 1200には、中央に端末画像 1210が配置され、端末画像 1210の上半部は指定した端末の状況が表示される指定端末状況表示部 12 11となっており、端末画像 1210の下半部は、仮想状況通信端末 1001自身の状況が表示される自端末状況表示部 1212となっている。また、メイン画面 1200の上方には使用者が自分の状況をクリックして入力するための状況入力アイコン 1201〜120 3が配置されている。また、左下方には、仮想状況通信端末 1001を把持しているか否かを仮想的に選択できる把持状況アイコン 1220が配置されている。さらに、右下方には、仲介サーバ 1003に接続している状況通信端末 1002を一覧表示してその中から所望の端末を指定するための端末指定画面 1400を呼び出すアドレス帳ボタン 1230が配置されている。なお、端末指定画面 1400で既に端末を指定しており、その状況が指定端末状況表示部 1211に表示されてヽる場合には、その指定端末のニックネーム力 Sメイン画面 1200の最下部のニックネーム表示部 1240に表示される。図 34の例では、まだ端末が指定されていないので、ニックネーム表示部 1240には、「NOBODY」と表示されている。

[0203] 次に、図 35に示すように、端末指定画面 1400は、中央に一覧表示部 1410が配置され、一覧表示部 1410内には、仲介サーバ 1003に接続している状況通信端末 1 002の状況を色で表示した小端末画像 1411がその端末のニックネーム 1412と対応させて一覧表示される。一覧表示部 1410の右上方には、一覧表示部 1410に表示される小端末画像 1411をどのような順序で並べるかを指定するためのソーティングキー選択ボックス 1420が配置され、そのソーティングキー選択ボックス 1420で選択されたソーティングキーに従って状況通信端末 1002が並び替えられて一覧表示部 1 410に一覧表示される。一覧表示部 1410の下方には、一頁内に表示できるよりも数多くの端末が存在する場合に、頁を切り替えるための BACKボタン 1430と NEXTボタン 1440が配置されており、いずれかがマウスでクリックされると、その指示に従って前頁又は次頁に頁が切り替えられる。

[0204] 次に、仮想状況通信端末 1001で使用されるテーブル等が記憶される RAM1030 の記憶エリアについて、図 36〜図 40を参照して説明する。図 36は、 RAM1030の記憶エリアの構成を示す模式図である。図 37は、状況推論テーブル記憶エリア 130 2に記憶された状況推論テーブルの構成を示す模式図である。図 38は、自端末情報記憶エリア 1303の構成を示す模式図である。図 39は、全端末情報記憶エリア 13 04の構成を示す模式図である。図 40は、状況表示テーブル記憶エリア 1305に記憶された状況表示テーブルの構成を示す模式図である。

[0205] まず、図 36に示すように、 RAM1030には、マウスやキーボードの入力装置 1060 力も入力された値を記憶する入力データ記憶エリア 1301 ,入力データに基づ!/、て状況推論を行なうための状況推論テーブルを記憶する状況推論テーブル記憶エリア 1302, 自身の ID、指定状況通信端末の ID、自身の状況推論値を記憶するための自端末情報記憶エリア 1303,仲介サーバ 1003から受信した全ての状況通信端末の ID、指定状況通信端末の ID、その状況通信端末の状況推論値を記憶する全端末情報記憶エリア 1304,状況推論値に従ってァクチユエータに状況表示をさせるための状況表示テーブルを記憶する状況表示テーブル記憶エリア 1305,図示外のその他の記憶エリアが設けられている。ここで、入力データ記憶エリア 1301には、状況入力アイコン 1201〜1203のクリックの有無、端末画像 1210上でのマウスの移動速度等が 2回分記憶される。

[0206] 次に、図 37に示すように、状況推論テーブル記憶エリア 1302には、入力データに基づ、て使用者の状況を推論するための状況推論テーブルが記憶されて、る。本実施形態では、状況入力アイコン 1201〜1203のクリックの検出と、端末画像 1210 上でのマウスの移動速度の入力データの値を状況推論テーブルにあてはめて状況推論処理が実行され、結果が状況推論値として出力される（図 46参照)。 [0207] 次に、図 38に示すように、自端末情報記憶エリア 1303には、当該仮想状況通信端末 1001自身の情報として、あらかじめ設定されている仮想状況通信端末 1001の ID (図 38の例では ID「A」）と、後述する端末指定処理により指定された状況通信端末 1002の ID (図 38の例では ID「B」）と、入力データに基づく状況推論の結果出力された状況推論値（図 38の例では「1」）、仮想状況通信端末自身のニックネーム（図 38の例では「taro」 )とが記憶されて、る。尚、指定端末がまだ選択されて、な、ときは、旨定端末 IDの項目は†青報なしとなる。

[0208] 次に、図 39に示すように、全端末情報記憶エリア 1304には、仲介サーバ 1003から受信した、すべての状況通信端末 1002についての情報が記憶される。情報の項目としては、自端末情報と同様に、その状況通信端末 1002の ID、当該状況通信端末 1002が指定している状況通信端末 1002 (指定端末)の ID、当該状況通信端末 1 002が出力した状況推論値、その状況通信端末 1002のニックネーム力も構成されている。

[0209] 次に、図 40に示すように、状況表示テーブル記憶エリア 1305には、状況推論処理によって得られた自端末の状況推論値、又は、受信した他の状況通信端末 1002の状況推論値に基づ、て、メイン画面 1200の端末画像 1210に状況を表現するための状況表示テーブルが記憶されている。自身の状況推論値についても、他の状況通信端末 1の状況推論値についても、状況表示の方法は同一である。すなわち、状況推論値が「1」であれば、赤色で表示し、状況推論値が「2」であれば、青色で表示し、状況推論値が「3」であれば、緑色で表示する等である。状況表示の方法はこれに限られるものではなぐ例えば、端末画像 1210をメイン画面 1200上で振動しているかのように表示してもよい。

[0210] 次に、以上の構成を有する仮想状況通信端末 1001の動作について図 41〜図 52 を参照して説明する。図 41は、仮想状況通信端末 1001のメイン処理のフローチヤ一トである。図 42は、メイン処理の中で実行されるメイン状態処理のフローチャートである。図 43は、メイン処理の中で実行される端末指定状態処理のフローチャートである。図 44は、メイン状態処理の中で実行されるマウス入力処理のフローチャートである。図 45は、マウス入力処理で実行される推論フラグ処理のフローチャートである。図 4 6は、メイン状態処理の中で実行される状況推論処理のフローチャートである。図 47 は、メイン状態処理及び端末指定状態処理の中で実行されるデータ送受信処理のフローチャートである。図 48は、メイン状態処理の中で実行されるメイン表示処理のフロ一チャートである。図 49は、端末指定状態処理の中で実行されるソーティング処理のフローチャートである。図 50は、ソーティング処理で生成される中間テーブルのィメージ図である。図 51は、端末指定状態処理の中で実行される一覧表示処理のフローチャートである。図 52は、端末指定状態処理の中で実行される端末指定処理のフロ一チャートである。尚、図 41のメイン処理は、状況通信プログラムが起動されると、プログラムの終了指示が入力されるまで継続的に実施される。また、メイン処理では、「メイン状態処理」又は「端末指定状態処理」の 2つの処理状態から 1つが選択され、その選択に従ってメイン状態処理又は端末指定状態処理のいずれかが実行される。

[0211] 図 41に示すように、メイン処理が開始されると、まず、種々のデータやフラグ等の初期化が行われる（S1001)。例えば、 RAM1030において入力データ記憶エリア 13 01ゃ自端末情報記憶エリア 1303等がクリアされる。

[0212] 次に、既定の処理状態として、「メイン状態処理」を指定する（S 1002)。そして、デフォルトの表示画面であるメイン画面 1200 (図 34参照）を表示する（S1003)。次に、処理状態に「メイン状態処理」が指定されて、る力否かを判断する（S 1004)。初回の処理では、 S 1002で「メイン状態処理」が指定されているので（S 1004 : YES)、メイン画面 1200にお、て指定端末の状況表示や自端末の状況表示を行なうメイン状態処理を実行する（S 1005)。そして、プログラムの終了が指示された力否かを判断し（ S1007)、終了指示であれば全ての処理を終了し（S1007 :YES)、終了指示がなければ（S1007 :NO)、 S1004に戻って処理を繰り返す。メイン状態処理の詳細は図 4 2を参照して後述する。

[0213] 2回目以降の処理において、処理状態に「メイン状態処理」が指定されていない場合には（S1004 :NO)、仲介サーバ 1003に接続している仮想状況通信端末 1001 又は状況通信端末 1002の状況を一覧表示させたり、その一覧表示から、状況をメイン画面 1200に表示させたい端末を指定する端末指定状態処理を実行し (S 1006) 、 S1007に進む。端末指定状態処理の詳細は、図 43を参照して後述する。 [0214] 次に、図 42を参照して、メイン処理の中で実行するメイン状態処理について説明する。前述のように、メイン状態処理は、処理状態に「メイン状態処理」が指定されている場合に（図 41, S 1004 : YES)実行される。

[0215] メイン状態処理が開始されると、まず、マウス力ゝらの入力を検出して状況推論の元になる入力データを取得するマウス入力処理を実行する（S1051)。マウス入力処理の詳細は、図 44を参照して後述する。

[0216] 次に、マウス入力処理において取得された入力データと RAM1030の状況推論テ一ブル記憶エリア 1302に記憶されて、る状況推論テーブルに基づ!/、て状況推論値を算出する状況推論処理を実行する（S 1053)。状況推論処理の詳細については、図 46を参照して後述する。

[0217] 次に、状況推論処理で得られた状況推論値と、端末 ID等の自端末情報を仲介サーバ 1003に送信し、仲介サーバ 1003から他の端末の情報を受信するデータ送受信処理を実行する（S 1055)。データ送受信処理の詳細については、図 47を参照して後述する。

[0218] 次に、データ送受信処理で得られた状況推論値と RAM1030の状況表示テープル記憶エリア 1305に記憶されて、る状況表示テーブルに基づ、て自端末や指定端末の状況を表示させるメイン表示処理を実行し (S 1057)、メイン状態処理に戻る。メイン表示処理の詳細は、図 48を参照して後述する。

[0219] 次に、図 43を参照して、メイン処理の中で実行する端末状態処理について説明する。前述のように、端末状態処理は、処理状態に「端末状態処理」が指定されている場合に（図 41, S 1004 : NO)実行される。

[0220] 端末状態処理が開始されると、まず、自端末情報を仲介サーバ 1003に送信し、仲介サーバ 1003から他の端末の情報を受信するデータ送受信処理を実行する（S10 61)。このデータ送受信処理は、メイン状態処理の中で実行するものと同様であり、その詳細については、図 47を参照して後述する。次に、 S 1061で受信した全端末情報を一覧表示させるために並び替えるソーティング処理を行なう（S1062)。ソーティング処理の詳細は、図 49を参照して後述する。

[0221] 次に、端末指定画面 1400の一覧表示部 1410に通信可能な端末の状況を一覧表示させるために頁番号に 0を代入して初期化する（S 1063)。そして、ソーティング処理された全端末情報を、端末指定画面 1400 (図 35参照）に頁単位で一覧表示させる一覧表示処理を行なう（S 1064)。一覧表示処理の詳細は、図 51を参照して後述する。

[0222] 次に、端末指定画面 1400に表示された端末一覧力もメイン画面 1200で状況を表示させる端末を指定する端末指定処理を行なう (S1065) _o端末指定処理の詳細は、図 52を参照して後述する。

[0223] 次に、端末指定画面 1400において BACKボタン 1430や NEXTボタン 1440が押されたことによる頁切替指示が検出された力否かを判断し (S1066)、検出された場合には（S1066 :YES)、その入力に従って、前頁または次頁での一覧表示処理をするために S1064に戻る。ここで、頁切替の検出は、頁切替フラグ力「l」である力否かにより判断される。この頁切替フラグは、後述する端末指定処理の中で、 BACKボタン 1430や NEXTボタン 1440の入力を検出し、検出された場合に「1」としている（図 52参照)。

[0224] 頁切替が検出されな力つた場合には（S 1066 : NO)、次に、並び替えの基準となるソーティングキーの切替指示が検出されたか否かを判断する（S1067)。ソーティングキーは、端末指定画面 1400においてソーティングキー選択ボックス 1420から選択される。ソーティングキー選択ボックス 1420への入力は、後述する端末指定処理の中で検出され、検出された場合には、ソーティングフラグが「1」とされる（図 44参照)。ソ一ティングキーが切り替えられた場合には（S 1067 : YES)、その切替後のソーティングキーに従ってソーティング処理を実行するため、 S1062に戻る。ここで、ソーティングキー切替の入力の検出は、ソーティングフラグが「1」である力否かにより判断される。ソーティングキーが切り替えられていない場合には（S 1066 : NO)、メイン処理に戻る。

[0225] 次に、メイン状態処理（図 42)の中で実行されるマウス入力処理にっ、て、図 44を参照して説明する。メイン状態処理中は、表示装置 1070にメイン画面 1200が表示されており、使用者がマウスによりメイン画面 1200中の状況入力アイコン 1201〜12 03をクリックしたり、端末画像 1210上でマウスを動力したりすることにより、使用者の状況を入力することができる。マウス入力処理では、このような使用者からのマウス入力を検出し、その検出結果を状況推論処理のために出力する。

[0226] まず、マウス入力処理が開始されると、マウスの入力や移動を検出したカゝ否かを判断する（S1511)。マウスの入力が検出されなかった場合には（S1511 :NO)、そのままメイン状態処理に戻る。

[0227] マウスの入力が検出された場合には（S1511 :YES)、次に、マウスによりメイン画面 1200上のアドレス帳ボタン 1230がクリックされ、端末指定状態を指定する処理要求が検出された力否かを判断する（S1512)。端末指定状態の処理要求が検出された場合には（S1512 :YES)、処理状態として端末指定状態処理を指定する（S151

3)。そして、メイン状態処理に戻る。ここで処理状態が端末指定状態処理となったので、次回のメイン処理（図 41)では、 S1004でメイン状態処理ではないと判断され（図 41、 S1004 :NO)、端末指定状態処理のサブルーチンが実行される（図 41, S100 6)。

[0228] 端末指定状態の処理要求が検出されな力つた場合には（S1512 :NO)、次に、メイン画面 1200上の端末画像 1210の表示角度が検出された力否かを判断する（S 151

4)。メイン画面 1200では、端末画像 1210をドラッグすることにより、表示角度を使用者の所望の角度に変更することができるようになつている。このような表示角度を変更するためのマウスの動きが検出された場合には（S1514 : YES)、表示角度を RAMI 030に記憶し、その検出結果に基づいて端末画像 1210の表示角度を変更する（S1

515)。そして、メイン状態処理に戻る。

[0229] 端末画像 1210の表示角度が検出されな力つた場合には（S1514 :NO)、状況推論処理（図 43参照）で用いる入力データを取得するための推論フラグ処理を行う（S1

516)。推論フラグ処理の詳細は、図 45を参照して後述する。推論フラグ処理終了後は、メイン状態処理に戻る。

[0230] 次に、図 45を参照して、マウス入力処理で実行される推論フラグ処理について説明する。推論フラグ処理では、状況推論を行うための入力、具体的には、本実施形態では、メイン画面 1200上の状況入力アイコン 1201〜1203のいずれかのクリック、端末画像 1210上のマウスの移動速度を取得し、それぞれの取得値を前回の値と比較して、一致しな、場合にはその値に基づ、て状況推論処理をする必要があるとして推論フラグを「1」とする処理を行う。

[0231] まず、推論フラグを「0」として初期化する（S15161)。次に、比較対象とするために前回のデータ（選択されたアイコンとマウスの移動速度）を、 RAM1030の入力データ記憶エリア 1301から取得する（S15162)。そして、いずれかの状況入力アイコン 1 201〜1203のクリックが検出された力否かを判断する（S15163)。クリックが検出されていなければ（S15163 :NO)、前回との比較判断をする必要がないので、そのまま S15167に進む。

[0232] アイコンのクリックが検出された場合には（S15163 : YES)、前回の選択アイコンと今回の選択アイコンが一致している力否かを判断する（S15164)。選択アイコンがー致している場合には（S15164 : YES)、今回の選択アイコンに基づいて状況推論を行う必要がないので、そのまま S15167〖こ進む。

[0233] 選択アイコンが前回と異なる場合には（S15164 :NO)、選択アイコン情報を今回検出されたものに更新し (S15165)、状況推論処理を実行するための推論フラグを「 1」に更新する（S15166)。ここで推論フラグが「1」とされることによって、メイン状態処理に戻って力もの状況推論処理（図 46参照）が実行されることになる（後述)。

[0234] 次に、今回のマウスの移動速度を取得する（S15167)。そして、前回の移動速度と今回の移動速度が一致する力否かを判断する（S15168)。移動速度が前回と一致している倍には（S15168 : YES)、そのままマウス入力処理に戻る。

[0235] 前回とは移動速度が異なる場合には（S15168 :NO)、移動速度を今回検出されたものに更新し (S15169)、状況推論処理を実行するための推論フラグを「1」に更新する（S15170)。このように、選択アイコンが前回力も変化した場合 (S15164 :N 0)、又は、マウスの移動速度が前回と異なる場合（S15168 :NO)のいずれかが充足されると、推論フラグが「1」とされ、状況推論処理が実行されるようになる。

[0236] 尚、状況の入力をマウスで行なうほか、各種センサ 1080を接続してセンサからのセンシングデータを入力データとして状況推論を行なう場合には、各種センサ 1080からセンシングデータを定期的に取得し、全てのセンサからのセンシングデータが得られたところで推論フラグを 1として、次回のルーチンで状況推論処理を行なうようにすればよい。

[0237] 次に、図 46を参照して、メイン状態処理で実行される状況推論処理について説明する。状況推論処理が開始されると、まず、マウス入力処理で推論フラグが更新され、「1」となっている力否かを判断する（S1531)。推論フラグが「0」の場合には（S153 1 : NO)、状況推論処理を実行する必要はないので、そのままメイン状態処理に戻る

[0238] 推論フラグが「1」の場合には（S1531 :YES)、図 37に示す状況推論テーブルに、選択アイコンとマウス移動速度の入力データをあてはめて状況推論値を算出する（S 1532)。そして、メイン状態処理に戻る。

[0239] 例えば、状況入力アイコン 1201と状況入力アイコン 1202と状況入力アイコン 120 1とが未検出であって、移動速度が 5であれば、端末の周りは静かであるとする状況推論値「1」が算出される。また、状況入力アイコン 1201のみが検出され、移動速度力であれば、使用者は落ち着いているとする状況推論値「2」が算出される。また、移動速度が 10以上であれば、検出された状況入力アイコンにかかわらず、使用者は非常に興奮状態であるとする状況推論値「3」が算出される。

[0240] 尚、ここではマウスの入力に基づいて状況推論を行なっている力各種センサ 108 0が接続され、そのセンシングデータが得られている場合には、センシングデータに基づく状況推論テーブル (図示外)を用意しておき、その状況推論テーブルに従って状況推論値を算出するようにすればよ!、。

[0241] 次に、図 47を参照して、メイン状態処理及び端末指定状態処理の中で実行されるデータ送受信処理につ!、て説明する。

[0242] データ送受信処理が開始されると、自端末情報記憶エリア 1303に記憶されている情報（図 38参照）、すなわち、自己の端末 ID、状況を自己の端末に表示させたい相手の端末 ID、状況推論処理で得られた自己の状況推論値、自端末のニックネームを、仲介サーバ 1003に送信する（S1551)。

[0243] 仲介サーバ 1003は、その端末情報を受信すると、仲介サーバ 1003に記憶しているすべての状況通信端末 1002についての情報である全端末情報を送信してくるので (詳細は後述する）、その全端末情報を受信する（S1552)。そして、受信した内容を全端末情報記憶エリア 1304に記憶して、更新し (S1553)、親の処理に戻る。以上の処理により、自己の状況推論値を仲介サーバ 1003に送信したタイミングで、その時点で仲介サーバ 1003が持っていた状況通信端末 1002の情報が全て送信されてくるので、全ての状況通信端末 1002についての状況推論値を記憶しておくことができる。

[0244] 次に、メイン状態処理の中で実行されるメイン表示処理につ!、て、図 48を参照して説明する。メイン表示処理が開始されると、まず背景の表示を実行する（S1571)。次に、端末画像 1210の表示角度を RAM1030から取得する（S1572)。そして、ここまでの端末指定状態処理において指定端末状況表示部 1211 (端末画像 1210の上半分）に状況を表示させたい端末が既に指定されている力否かを、自端末情報記憶エリア 1303に記憶されて、る指定端末情報に基づ!/、て判断する（S 1573)。端末の指定がまだされていない場合には（S 1573 : NO)、そのまま S 1578に進み、自端末情報記憶エリア 1303に記憶されて、る自端末の状況推論値に基づ!/、て自端末状況表示部 1212 (端末画像 1210の下半分）に自己の状況を表示する。

[0245] 端末の指定がある場合には（S1573 : YES)、データ送受信処理において仲介サーバ 1003から受信し、全端末情報記憶エリア 1304に更新記憶された全端末情報から指定端末の情報を検索する（S1574)。

[0246] 次に、検索の結果発見された端末の情報に含まれる指定端末の IDが自端末の ID であるか否か、すなわち、互いに指定しあっているか否かを判断する（S 1575)。例えば、自己の端末 IDが A、自端末が指定している相手の IDが Bの場合に、全端末情報記憶エリア 1304から発見された端末 Bの指定端末 ID力 S「A」である力否かを判断する。指定端末の指定端末 IDが自端末 IDではない場合は（S 1575 : NO)、そのまま S 1577に進む。

[0247] 指定端末 IDが互いに一致している場合には（S1575 : YES)、相互に指定していることを示す特別の表示を行なう（本実施形態では、「両思い表示」とも称する。 ) (S15 76)。この両思い表示は、専用のアイコンをメイン画面 1200上に配置してその色を変更したり、点滅表示させたり、メッセージを表示させたり、種々の方法で実現できる [0248] そして、両思い表示（S1576)後、又は、両思い表示をしない場合には（S1575 :N O)、その状況推論値に基づいて、状況表示テーブル記憶エリア 1305に記憶されて V、る状況表示テーブルに従って（図 40参照）、指定端末状況表示部 1211に状況表示を行う（S1577)。そして、同様に、自己の状況推論値と状況表示テーブルに基づ V、て自端末状況表示部 1212に状況表示を行!、（S 1578)、メイン処理に戻る。

[0249] 次に、図 49及び図 50を参照して、端末指定状態処理の中で実行されるソーティング処理について説明する。ソーティング処理は、端末指定画面 1400での一覧表示の際に、どの端末を一覧中のどこに表示するかを決定するために、指定されたソーテイングキーに従って端末の並び替えをするものである。データ送受信処理により仲介サーバ 1003から受信した各端末情報はそれぞれ状況推論値を有しており、使用者がメイン画面 1200に表示させたヽ端末を選択する際に、好みの状況推論値を有する端末ごとに並んでいると操作しやすいと考えられるので、ソーティング処理では、状況推論値を基準にして並び替えを行なっている。但し、状況推論値の数が多い場合にはわかりにくくなるおそれもあるので、本実施形態では、数個の状況推論値をダループ化してカラーを付与し (例えば、状況推論値力^〜 5ではライトブルー、 6〜10はブルー、 11〜15はダークブルー、以下同様のようなカラーテーブル 1600 (図 50参照）を予め用意しておく）、カラーごとのグループでまず並べ、同一のカラーグループの中でさらに状況推論値に従って並び替えるようにして、る。

[0250] 図 49及び図 50に示すように、ソーティング処理が開始されると、まず、データ送受信処理で受信し、全端末情報記憶エリア 1304 (図 39参照）に記憶された全端末情報から、端末 IDと状況推論値を取り出したテーブル 1500を、状況推論値に従って並べ替え、インデックス番号を付与したテーブル 1510を作成する（S1621)。次に、並び替え後のテーブル 1510とカラーテーブル 1600を照合して、各端末にカラーを付与したテーブル 1520を作成する（S1622)。次に、作成されたテーブル 1520において、各カラーの最終インデックス番号を取得する（S1623)。図 50のテーブル 15 20の例では、ライトブルーの最終インデックス番号は 1であり、ブルーの最終インデッタス番号は 3であり、ダークブルーの最終インデックス番号は 4である。

[0251] 次に、端末指定画面 1400のソーティングキー選択ボックス 1420からソーティングキーの入力を検出したカゝ否かを判断する（S1624)。ソーティングキーが検出された場合には（S1624 :YES)、検出されたソーティングキーからソーティングルールを決定する（S1625)。例えば、選択ボックスで「Loud」が選択された場合には、ソーティングルール「Loud」に決定する。

[0252] ソーティングキーが検出されていない場合には（S 1624 : NO)、自端末の状況推論値力もソーティングルールを決定する（S1627)。例えば、自端末の状況推論値 (例えば、 12)が該当するカラー（例えば、ダークブルー）がトップに来るようなソーティングルール (例えば、「Loud」）に決定する。

[0253] 次に、決定されたソーティングルールを S1623で作成したテーブル 1520に適用し、並び替えを行い、テーブル 1530を得る（S1626)。そして、端末指定状態処理に戻る。このテーブル 1530力一覧表示処理の際の元テーブルとして用いられる（図 5 1参照)。

[0254] 次に、図 51を参照して、端末指定状態処理の中で実行される一覧表示処理について説明する。一覧表示処理では、ソーティング処理された全端末情報を頁単位で一覧表示する。

[0255] まず、端末指定画面 1400の背景表示を行なう（S1641)。次に、この後の処理で表示する頁番号を取得する（S1642)。頁番号の更新は、一覧表示処理の後に行なわれる端末指定処理中で行なわれる（後述)。従って、初回の処理では、端末指定状態処理で初期化されている（図 43, Sテーブル 1063)ため、頁番号は「0」となる。次に、全端末情報記憶エリア 1304に記憶されている、受信済の端末数を取得する（S1 643)。そして、表示済端末数を初期化する。すなわち、表示済端末数に「0」を代入する（S 1644)。

[0256] 次に、ソーティング処理（図 49)で得られたテーブル 1530 (図 50参照）に基づいて、 1端末ずつ状況表示を行なう（S1645〜S1648)。まず、 S1643で取得した全端末数に相当する数の端末の状況力すでに一覧表示部 1410に小端末画像 1411として表示済であるか否かを判断する（S 1645)。一覧表示処理は、端末指定画面 140 0上の一覧表示部 1410に頁単位で行なわれる力全端末数が頁内に表示できる端末の数よりも少ない場合は、頁内に表示可能な数の分の表示処理を実行する前に全端末についての表示処理が完了する。ここでは、このような場合を想定して判断を行なう。全端末の状況がすでに表示済であれば (S1645 : YES)、そのまま端末指定状態処理に戻る。

[0257] まだ全端末の状況が表示済でなければ (S 1645 : NO)、次に、ソーティング処理で作成されたテーブル 1530と S1642で取得した頁番号に従って、対象端末の状況をニックネームと対応させて表示する（S1646)。既述のように、一覧表示での端末状況は、状況推論値に応じてグループィ匕されたカラーのついた小端末画像 1411として表示される。

[0258] 次に、表示端末数に 1を加算する（S1647)。そして、頁内に表示可能な数の端末が既に表示された力否かを判断する（S1648)。例えば、 1頁に 20個の端末が表示可能であれば、表示済端末数と表示可能数の 20個を比較して判断する。まだ全個数が表示済でなければ（S1648 :NO)、 S645に戻り、処理を繰り返す。全数が表示済であれば (S1648 :YES)、 1頁分の一覧表示処理が完了したので、端末指定状態処理に戻る。

[0259] 次に、図 52を参照して、端末指定状態処理の中で実行される端末指定処理について説明する。端末指定処理では、端末状況が一覧表示された端末指定画面 1400 から、使用者による端末の指定の受け付け、ソーティングキー選択ボックス 1420からのソーティングキーの指定の受け付け、 NEXTボタン 1440、 BACKボタン 1430による頁移動の受け付けを行なう。

[0260] 端末指定処理が開始されると、まず、ソーティング処理（図 49)を行うか否かを決定するためのソーティングフラグを「0」として初期化する（S1651)。次に、新たな頁で一覧表示処理を実行する力否かを決定するための頁切替フラグを「0」として初期化する（S1652)。

[0261] 次に、マウス入力が検出された力否かを判断し (S1653)、検出されない場合は（S 1653 :NO)、検出されるまで S1653で待機する。マウス入力が検出された場合 (S1 653 :YES)、一覧表示 1410からの端末の指定（S1654〜S1656)、新たなソーティングキーの旨定（S1657〜S1659)、頁の切替（S1660, S1661)の! /、ずれ力なので、検出された入力の種類に従って、それぞれの処理を実行していく。 [0262] まず、一覧表示内のいずれかの小端末画像 1411がクリックされて指定端末が検出されたカゝ否かを判断する（S1654)。指定端末が検出された場合には（S1654 :YES )、その指定端末の IDを取得する（S1655)。一覧表示部 1410では、テーブル 153 0に従って小端末画像 1411が並んでいるので、このテーブル 1530から指定端末の IDを得ることができる。以上で状況を表示させたい端末が決定されたので、次の回の処理では、メイン画面 1200に指定端末の状況を表示させるため、処理状態をメイン状態処理に変更する（S1656)。そして、端末指定状態処理に戻る。

[0263] 指定端末が検出されな力つた場合には（S 1654 : NO)、次に、ソーティングキーが検出されたカゝ否かを判断する（S1657)。ソーティングキーが検出された場合には（S 1657 : YES)、指定されたソーティングキーに基づいて次回のルーチンでソーティング処理を行なうため、ソーティングキーを更新し (S1658)、ソーティングフラグに「1」を代入して「ON」とし (S1659)、端末指定状態処理に戻る。

[0264] ソーティングキーが検出されなかった場合には（S 1657 : NO)、 BACKボタン 143 0力 NEXTボタン 1440の!、ずれかがクリックされたと!/、うことなので、現在の頁番号から 1減算する力 1加算することにより、頁番号を更新する（S1660)。そして、次回のルーチンで新たな頁の一覧表示を行なうため、頁切替フラグに「1」を代入して「ON」とする（S1661)。そして、端末指定状態処理に戻る。

[0265] 次に、状況通信システム 1100を構成する仲介サーバ 1003の構成及び動作について、図 47,図 23〜図 54を参照して説明する。まず、図 47及び図 53を参照して、仲介サーバ 1003の構成について説明する。図 47は、仲介サーバ 1003の電気的構成を示すブロック図である。図 53は、全端末情報記憶エリア 1182の構成を示す模式図である。

[0266] 仲介サーバ 1003は、一般的なコンピュータであり、図 47に示されるように第一の実施の形態に係る仲介サーバ 2と同様な構成を採っている。よって第一の実施の形態に係る仲介サーバ 2を構成する部材の符号に 1000を加えて説明を省略する。

[0267] 次に、図 53を参照して、ハードディスク装置 1180の全端末情報記憶エリア 1182について説明する。全端末情報記憶エリア 1182には、仲介サーバ 1003に仮想状況通信端末 1001又は状況通信端末 1002から送信されてきた端末 ID、指定端末 ID、状況推論値、ニックネームが記憶されている。仮想状況通信端末 1001又は状況通信端末 1002から新たなデータが送信されてくると、その端末 IDに対応する仮想状況通信端末 1001又は状況通信端末 1002の指定端末 ID及び状況推論値が新たなものに書き替えられ、全端末情報が更新される。例えば、図 53上段に示すように、更新前の全端末情報記憶エリア 1182には、 A, B, C,…の IDを有する仮想状況通信端末 1001又は状況通信端末 1002について、端末 Aは、指定端末はなし、状況推論値が 0、ニックネームは「taro」、端末 Bは、指定端末が A、状況推論値が 2、ニックネームは「ziro」、端末 Cは、指定端末はなし、状況推論値が 3、ニックネームは「han akoj · · ·と記憶されている。ここで、端末 Aからデータが送信されてくると、図 53下段に示すように、全端末情報記憶エリア 1182は、端末 Aについてのデータが更新されて、端末 Aは、指定端末が B、状況推論値が 1、端末 Bは、指定端末が A、状況推論値が 2、端末 Cは、指定端末はなし、状況推論値が 3、 · · ·と記憶される。

[0268] 次に、図 54を参照して、仲介サーバ 1003の動作について説明する。図 54は、仲介サーバ 1003のメイン処理のフローチャートである。電源が投入され、仲介サーバ 1 003のメイン処理が開始されると、初期化が実行された (S1201)後、仮想状況通信端末 1001又は状況通信端末 1002から情報を受信した力否かを判断する（S1202) 。受信していなければ（S 1202 : NO)、受信するまで待ち、 S1202の判断を繰り返す。受信した場合には（S1202 : YES)、受信した端末情報（図 39参照）を取得して、全端末情報記憶エリア 1182のその端末に関するレコードを更新する（S1203)。例えば、全端末情報記憶エリア 1182の内容が図 53の上段に示す状態である場合に、端末 IDが Aの仮想状況通信端末 1001又は状況通信端末 1002 (端末 A)から、図 39 の内容の端末情報が送信されてきた場合には、端末 Aの部分の情報が更新されて、図 53下段に示すような内容となる。

[0269] そして、更新後の全端末情報記憶エリア 1182に記憶されているすべての端末の情報を、情報を送信してきた仮想状況通信端末 1001又は状況通信端末 1002 (上述の例では、端末 A)に対して送信する（S 1204)。そして、 S1202に戻る。従って、端末情報を送信してきた仮想状況通信端末 1001又は状況通信端末 1002は、折り返し仲介サーバ 1003から他の仮想状況通信端末 1又は状況通信端末 1002についての端末情報を得ることができる。そして、端末情報を取得した仮想状況通信端末 100 1では、前述のように、受信した全端末情報に基づいて端末指定画面 1400に端末の状況を一覧表示させたり、指定した端末の状況をメイン画面 1200の端末画像 121 0に表示させたりすることができる。

[0270] 次に、以上説明した各処理を実行する仮想状況通信端末 1001、状況通信端末 1 002及び仲介サーバ 1003からなる状況通信システム 1100において、全体としてどのように処理が実行されるかについて、図 55のタイムチャートを参照して説明する。図 55は、状況通信システム 1100のタイムチャートである。ここでは、例として端末 ID が「A」であり、状況を表現した!/、相手の端末 ID (指定状況通信端末)が「B」である仮想状況通信端末 Aと、端末 IDが「B」であり、指定状況通信端末が指定されていない状況通信端末 Bと仲介サーバ 1003との間の処理を例にとって説明する。尚、図 41 〜図 52及び図 54のフローチャートも必要に応じて適宜参照する。

[0271] 図 55に示すように、仮想状況通信端末 Aで、状況入力アイコン 1201〜1203の入力やマウス移動等の操作が行なわれ、マウス入力処理が実行されると（図 42, S105 1、図 44)、取得された入力データに基づいて状況推論処理が実行され（図 42, S10 53、図 46)、得られた状況推論値は自端末情報（図 38参照）として仲介サーバ 100 3に送信される（図 42, S1055、図 47)。ここでは、状況通信端末 Aから仲介サーバ 1 003に送信される自端末情報は、「自端末 ID : A,指定端末 ID : B,状況推論値：1, ニックネーム： taro」とする。

[0272] 仲介サーバ 1003では、仮想状況通信端末 Aから自端末情報「自端末 ID: A,指定端末 ID : B,状況推論値： 1,ニックネーム: taro」を受信して、全端末情報記憶エリア 1182の該当レコードを更新する（図 54, S1203)。そして、仮想状況通信端末 Aに対し、全端末情報記憶エリア 1182に記憶されているすべての情報を送信する（図 54 , S1204)。例えば、全端末情報記憶エリア 1182に仮想状況通信端末 Aと状況通信端末 Bの端末情報が記憶されており、仮想状況通信端末 Aの端末情報は、更新後の「自端末 ID : A,指定端末 ID : B,状況推論値： 1,ニックネーム: taro」であり、状況通信端末 Bの端末情報は、「自端末 ID : B,指定端末 ID:情報なし，状況推論値:情報なし，ニックネーム： ziro」とすると、この 2つのレコードの情報仮想が状況通信端末 A に送信される。尚、ここでは仲介サーバ 1003は全ての仮想状況通信端末 1001又は状況通信端末 1002の IDを予め静的に記憶しているものとする力変形例として仲介サーバ 1003に接続している状況通信端末の IDのみ動的に記憶する、つまり、端末情報を送信した状況通信端末の IDのみ記憶するようにしてもょヽ。

[0273] 一方、仲介サーバ 1003から状況通信端末 Aに全端末情報が送信される頃、状況通信端末 Bでは、各種のセンサ力検出を行うセンサ処理が起動し、センシングが実行され、取得されたセンシングデータと状況通信端末 Bに記憶された状況推論テーブルに基づいて、状況推論値を算出する状況推論処理が実行され、得られた状況推論値が自端末情報として仲介サーバ 1003に送信される。ここでは、状況通信端末 Bから仲介サーバ 1003に送信される自端末情報は、「自端末 ID : B,指定端末 ID ：なし，状況推論値： 2,ニックネーム： ziro」とする。

[0274] 仲介サーバ 1003では、状況通信端末 Bから自端末情報「自端末 ID : B,指定端末 ID :なし，状況推論値： 2,ニックネーム: ziro」を受信して、全端末情報記憶エリア 11 82の該当レコードを更新する（図 54, S1203)。そして、状況通信端末 Bに対し、全端末情報記憶エリア 1182に記憶されているすべての情報を送信する（図 54, S120 4)。例えば、全端末情報記憶エリア 1182に仮想状況通信端末 Aと状況通信端末 B の端末情報が記憶されており、仮想状況通信端末 Aの端末情報は、「自端末 ID : A, 指定端末 ID : B,状況推論値：1」であり、状況通信端末 Bの端末情報は、更新された「自端末 ID : B,指定端末 ID :情報なし，状況推論値 : 2」とすると、この 2つのレコードの情報が状況通信端末 Bに送信される。

[0275] 仮想状況通信端末 Aでは、仲介サーバ 1003から先に送信された全端末情報に基づいて、 RAM1030の全端末情報記憶エリア 1304の内容を更新する（図 47, S155 3)。すなわち、送信された全端末情報、「自端末 ID : A,指定端末 ID : B,状況推論値： 1,ニックネーム: tar₀」「自端末 ID: B,指定端末 ID :情報なし，状況推論値:情報なし，ニックネーム： ziro」が全端末情報記憶エリア 1304 (図 39)にコピーされる。

[0276] ここで、仮想状況通信端末 Aの使用者が、メイン画面 1200の端末画像 1210に表示させたい相手の状況通信端末は、端末 Bであるから、その状況を表示するために（図 42, S1057)、まず状況通信端末 Bの情報を全端末情報記憶エリア 1304から検索する（図 48, S1574)が、状況通信端末 Bの状況推論値の情報が記憶されていないため、状況表示は不能となり、メイン画面 1200の端末画像 1210の指定端末状況表示部 1211には何も状況表示はなされな!/、。

[0277] また、状況通信端末 Bでも、仲介サーバ 1003から送信された全端末情報に基づいて、 RAM内の全端末情報を更新する。すなわち、送信された全端末情報、「自端末 I D :A,指定端末 ID : B,状況推論値：1」「自端末 ID : B,指定端末 ID:情報なし，状況推論値: 2」が全端末情報記憶エリア（図示外）にコピーされる。

[0278] ここで、略球形の状況通信端末 Bの上部には、指定端末の状況力LED等のァクチユエータを用いて表示できるようになつている力この場合、状況通信端末 Bの使用者が表示させた!/、相手の状況通信端末が指定されて!、な!、ので、状況通信端末 B の上部には何も状況表示はなされない。

[0279] さらに、仮想状況通信端末 Aにおいて図 41のメイン処理が繰り返され、新たなマウス操作に基づいて状況推論処理が実行されると（図 42, S 1053)、その状況推論値は、再び自端末情報（図 38参照）として仲介サーバ 1003に送信される（図 42, S10 55)。ここでは、仮想状況通信端末 Aから仲介サーバ 1003に送信される自端末情報は、前回と変化なぐ「自端末 ID:A,指定端末 ID: B,状況推論値：1,ニックネーム： taro」とする。

[0280] 仲介サーバ 1003では、仮想状況通信端末 Aから自端末情報「自端末 ID: A,指定端末 ID : B,状況推論値： 1,ニックネーム: taro」を受信して、全端末情報記憶エリア 1182の該当レコードを更新する（図 54, S1203)。そして、状況通信端末 Aに対し、全端末情報記憶エリア 1182に記憶されているすべての情報を送信する（図 54, S1 204)。先に、状況通信端末 Bから送信されてきた情報に基づいて全端末情報記憶エリア 1182の状況通信端末 Bに対応するレコードも更新されているので、現在の全端末情報記憶エリア 1182の内容は、「自端末 ID: A,指定端末 ID: B,状況推論値： 1,ニックネーム: taro」「自端末 ID: B,指定端末 ID :情報なし，状況推論値： 2, -ックネーム： ziro」である。この情報が仮想状況通信端末 Aに送信される。

[0281] そして、仮想状況通信端末 Aでは、仲介サーバ 1003から送信された全端末情報に基づいて、 RAM1030の全端末情報記憶エリア 1304の内容を更新する（図 47, S1553) ₀すなわち、送信された全端末情報、「自端末 ID: A,指定端末 ID: B,状況推論値： 1」「自端末 ID : B,指定端末 ID :情報なし，状況推論値 : 2,ニックネーム: ^ ojが全端末情報記憶エリア 1304にコピーされる。

[0282] ここで、仮想状況通信端末 Aの使用者が表示させた、相手の状況通信端末は、端末 Bであるから、その状況を表示するために（図 42, S 1057)、状況通信端末 Bの情報を全端末情報記憶エリア 1304から検索する（図 48, S1574) ₀今回入手した全端末情報の中には状況通信端末 Bの状況推論値が含まれて、るので、メイン画面 120 0の端末画像 1210上半分である指定端末状況表示部 1211に状況通信端末 Bの状況を表示する（図 48, S1577) ₀具体的には、状況通信端末 Bの状況推論値が「2」であるから、状況表示テーブル記憶エリア 1305 (図 40参照）に従って、指定端末状況表示部 1211を青色で表示する（図 48、 S1577) ₀そして、仮想状況通信端末 A自身の状況推論値「1」に基づき、自端末状況表示部 1212を赤色で表示する（図 48、 S1578)。

[0283] 以上説明したように、本実施形態の状況通信システム 1100によれば、仮想状況通信端末 1において、メイン画面 1200と端末指定画面 1400に表示された各種のアイコンゃボタン等のクリックやマウスの移動等の操作をして、使用者の状況を入力し、その入力に基づいて状況推論処理により状況推論値を算出する。そして、得られた状況推論値を仲介サーバ 1003に送信し、仲介サーバ 1003に接続した状況通信端末 1002の状況推論値を受信する。受信した色々な状況通信端末 1002の情報は、仮想状況通信端末 1001に記憶するとともに、端末指定画面 1400に一覧表示し、並び替えを行って所望の端末を選択し、メイン画面 1200に状況を表示させることができる。従って、数多くの状況通信端末 1002についての情報を得るとともに、その中から表示させた、状況推論値を有する端末をまとめて一覧表示させて、そのなかからメイン画面 1200上に表示させたい端末を選ぶことができる。

[0284] 尚、上記実施形態において、図 42の S1055及び図 43の S1061のデータ送受信処理を実行する CPU1010が本発明の取得手段として機能する。図 43の S 1064の一覧表示処理を実行する CPU1010が本発明の表示制御手段及び一覧表示手段として機能する。図 43の S1065の端末指定処理を実行する CPU1010が本発明の選択手段として機能する。図 42の S1057のメイン表示処理を実行する CPU1010が本発明の更新手段として機能する。

[0285] 尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなぐその趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。以下、このような変形例について図面を参照して説明する。尚、上記実施形態に共通の部分については、図面及び説明を援用する。また、フローチャート内のステップ番号についても、共通部分については同一の番号を使用する。

[0286] まず、上記実施の形態では、メイン画面に表示される端末画像は 1個だけで、複数個の端末の状況を表示させるものではな力つたが、複数の端末にっ、ての状況を同時に表示させたり、メイン画面 1200を切り替えて表示させたりすることもできる。このような変形例について以下に説明する。以下では、複数の指定端末群を指定可能とする変形例 1について、図 56〜図 62について説明する。図 56は、変形例 1の一覧表示メイン画面 2200のイメージ図である。図 57は、変形例 1の頁切替表示メイン画面 2300のイメージ図である。図 58は、変形例 1の端末指定状態処理のフローチヤ一トである。図 59は、変形例 1のマウス入力処理のフローチャートである。図 60は、変形例 1のメイン表示処理のフローチャートである。図 61は、変形例 1の指定端末表示処理のフローチャートである。図 62は、変形例 1の端末指定処理のフローチャートである。

[0287] 図 56に示すように、一覧表示メイン画面 2200は、実施形態のメイン画面 1200と略同様である力端末 1K象力 2210, 2220, 2230, 2240の 4つ表示でさ、各端末画像がそれぞれ指定端末状況表示部と自端末状況表示部を有し、各端末画像上でマウスをドラッグすることにより、当該端末画像の表示角度を変化させることができるようになっている。

[0288] 図 57の頁切替表示メイン画面 2300は、実施形態のメイン画面 1200に頁切替ボタン 2310と 2320を追加し、指定された個数の端末について、頁切替ボタン 2310又は 2320を押すことにより、頁を切り替えて端末の状況を表示させることができるようになつている。

[0289] 変形例 1では、仮想状況通信端末 1001のメイン処理は上述の実施形態のメイン処理（図 41)と同様の処理が行われる。また、メイン処理中のメイン状態処理も、上述の実施形態のメイン状態処理 (図 42)と同様である。指定処理状態が端末指定状態処理となった場合の処理、メイン状態処理中のマウス入力処理、メイン状態処理、端末指定状態処理中の端末指定処理が異なるので、それぞれの処理について以下に説明する。

[0290] まず、図 58に示すように、変形例 1の端末指定状態処理は、上述の実施形態の端末指定状態処理と略同様であるが、処理が開始されたときに、端末指定の初期化を実行する（S1060)。そして、自端末情報を仲介サーバ 1003に送信し、仲介サーバ 1003から他の端末の情報を受信するデータ送受信処理を実行する（S1061)。次に、 S 1061で受信した全端末情報を一覧表示させるために並び替えるソーティング処理を行なう（S 1062)。

[0291] 次に、端末指定画面 1400の一覧表示部 1410に通信可能な端末の状況を一覧表示させるために頁番号に 0を代入して初期化する（S 1063)。そして、ソーティング処理された全端末情報を、端末指定画面 1400 (図 35参照）に頁単位で一覧表示させる一覧表示処理を行なう（S1064)。

[0292] 次に、端末指定画面 1400に表示された端末一覧力もメイン画面 1200で状況を表示させる端末を指定する端末指定処理を行なう (S1065) _o端末指定処理の詳細は、図 62を参照して後述する。

[0293] 次に、端末指定画面 1400において BACKボタン 1430や NEXTボタン 1440が押されたことによる頁切替指示が検出された力否かを判断し (S1066)、検出された場合には（S1066 :YES)、その入力に従って、前頁または次頁での一覧表示処理をするため〖こ S1064〖こ;^る。

[0294] 頁切替が検出されな力つた場合には（S 1066 : NO)、次に、並び替えの基準となるソーティングキーの切替指示が検出されたか否かを判断する（S1067)。ソーティングキーが切り替えられた場合には（S1067 : YES)、その切替後のソーティングキーに従ってソーティング処理を実行するため、 S 1062に戻る。ソーティングキーが切り替えられて、な、場合には（S 1066： NO)、メイン処理に戻る。

[0295] 次に、変形例 1において、メイン状態処理（図 42)の中で実行されるマウス入力処理について、図 59を参照して説明する。変形例 1のマウス入力処理では、メイン画面の表示様式を一覧表示メイン画面 2200と頁切替表示メイン画面 2300との間で切り替える処理も行う。

[0296] まず、マウス入力処理が開始されると、マウスの入力や移動を検出したカゝ否かを判断する（S1511)。マウスの入力が検出されなかった場合には（S1511 :NO)、そのままメイン状態処理に戻る。

[0297] マウスの入力が検出された場合には（S1511 :YES)、次に、マウスによりメイン画面 1200上のアドレス帳ボタン 1230がクリックされ、端末指定状態を指定する処理要求が検出された力否かを判断する（S1512)。端末指定状態の処理要求が検出された場合には（S1512 :YES)、処理状態として端末指定状態処理を指定する（S151

3)。そして、メイン状態処理に戻る。

[0298] 端末指定状態の処理要求が検出されな力つた場合には（S1512 :NO)、次に、メイン画面 1200上の端末画像 1210の表示角度が検出された力否かを判断する（S 151

4)。表示角度を変更するためのマウスの動きが検出された場合には（S1514 : YES) 、表示角度を RAM1030に記憶し、その検出結果に基づいて端末画像 1210の表示角度を更新する（S1515)。そして、メイン状態処理に戻る。

[0299] 端末画像 1210の表示角度が検出されな力つた場合には（S1514 :NO)、次に、メイン画面の表示様式の切替が検出された力否かを判断する（S1521)。表示様式の切替が検出された場合には（S1521 : YES)、次に、現在の表示様式が切替表示メイン画面 2300であるか否かを判断する（S1522)。切替表示メイン画面 2300である場合には（S1522 :YES)、表示様式を一覧表示メイン画面 2200に変更し（S1523 )、メイン状態処理に戻る。

[0300] 現在の表示様式が切替表示メイン画面 2300でない場合には（S1522 :NO)、表示様式を現在の表示様式が切替表示メイン画面 2300に変更し（S1524)、メイン状態処理に戻る。

[0301] 表示様式の切替が検出されな力つた場合には（S1521 :NO)、次に、現在の表示様式が切替表示メイン画面 2300である力否かを判断する（S1525)。切替表示メイン画面 2300である場合には（S1525： YES)、表示させる端末番号が検出されたか否かを判断する（SI 526)。端末番号が検出された場合には（S1526 : YES)、その端末番号に表示端末番号を更新し (S1527)、メイン状態処理に戻る。ここで更新された表示端末番号は、メイン表示処理（図 60)において適用され、表示が行われる。

[0302] 表示させる端末番号が検出されなかった場合には（S1526 :NO)、状況推論処理の元となる入力データを取得するための推論フラグ処理を実行する（S1516)。推論フラグ処理の内容は、上述の実施形態と同様である（図 45)。そして、メイン状態処理に戻る。

[0303] 次に、変形例 1において、メイン状態処理（図 42)の中で実行されるメイン表示処理について、図 60を参照して説明する。メイン表示処理が開始されると、まず背景の表示を実行する（S1571)。次に、端末群 (複数の端末)の指定がなされているか否かを判断する（S1581)。端末群の指定がされていない場合には（S1581 :NO)、 S15 84に進み、マウス入力処理で得られた表示角度に従って自端末の状況を自端末状況表示部に表示し、メイン状態処理に戻る。

[0304] 端末群の指定がされている場合には（S1581 : YES)、次に、現在の表示様式が切替表示か否かを判断する（S 1582)。現在のメイン画面の表示様式が切替表示の場合には（S1582 :YES)、表示端末番号に従って指定端末の表示を指定端末状況表示部に行う指定端末表示処理を実行し (S 1583)、マウス入力処理で得られた表示角度に従って自端末の状況を自端末状況表示部に表示し (S 1584)、メイン状態処理に戻る。指定端末表示処理の詳細は、図 61を参照して後述する。

[0305] 現在のメイン画面の表示様式が切替表示でない場合には（S 1582 : NO)、一覧表示様式で表示を行う（S1585〜S1589)。まず、表示済端末数を「0」にして初期化する（S1585)。そして、表示端末番号に従って指定端末の表示を指定端末状況表示部に行う指定端末表示処理を実行し (S 1586)、マウス入力処理で得られた表示角度に従って自端末の状況を自端末状況表示部に表示する（S 1587)。指定端末表示処理の詳細は、図 61を参照して後述する。

[0306] 次に、表示済端末数に 1を加算し (S1588)、表示済端末数が指定端末の数を超えたカゝ否かを判断する（S1589)。表示済端末数が指定端末数を超えており (S158 9 : YES)、指定端末群のすべてについて表示が終了したら、メイン状態処理に戻る。 [0307] 表示済端末数が指定端末数以下の場合には（S 1589 : NO)、 S1586に戻って、次の指定端末にっ、ての表示を行う。

[0308] 次に、図 61を参照して、変形例 1のメイン表示処理中で実行される指定端末表示処理について説明する。まず、表示すべき端末の端末番号を取得する（S15831)。次に、表示端末画像の表示角度を RAM1030から取得する（S15832)。そして、データ送受信処理において仲介サーバ 1003から受信し、全端末情報記憶エリア 130 4に更新記憶された全端末情報力も表示端末の情報を検索する（S15833)。

[0309] 次に、検索の結果発見された端末の情報に含まれる指定端末の IDが自端末の ID であるか否か、すなわち、互いに指定しあっているか否かを判断する（S 1575)。例えば、自己の端末 IDが A、自端末が指定している相手の IDが Bの場合に、全端末情報記憶エリア 1304から発見された端末 Bの指定端末 ID力 S「A」である力否かを判断する。指定端末の指定端末 IDが自端末 IDではない場合は（S 1575 : NO)、そのまま S 1577に進む。

[0310] 指定端末 IDが互いに一致している場合には（S1575 : YES)、「両思い表示」を行なう（S1576)。両思い表示（S1576)後、又は、両思い表示をしない場合には（S15 75 : NO)、その状況推論値に基づいて、状況表示テーブル記憶エリア 1305に記憶されて、る状況表示テーブルに従って（図 40参照）、指定端末状況表示部 1211に状況表示を行う (S1577) ₀そして、メイン処理に戻る。

[0311] 次に、図 62を参照して、変形例 1の端末指定状態処理で実行される端末指定処理について説明する。端末指定処理が開始されると、まず、ソーティング処理（図 49)を行うか否かを決定するためのソーティングフラグを「0」として初期化する（S 1651)。次に、新たな頁で一覧表示処理を実行する力否かを決定するための頁切替フラグを「0」として初期化する（S1652)。

[0312] 次に、マウス入力が検出された力否かを判断し (S1653)、検出されない場合は（S 1653 :NO)、検出されるまで S1653で待機する。マウス入力が検出された場合 (S1 653 :YES)、一覧表示 1410からの複数端末の端末群への指定（S1654〜S1673 )、指定端末群の決定（SI 674, S1656)、新たなソーティングキーの指定（S1657 〜S1659)、頁の切替（S1660, S1661)のいずれかなので、検出された入力の種類に従って、それぞれの処理を実行していく。

[0313] まず、一覧表示内のいずれかの小端末画像 1411がクリックされて指定端末が検出されたカゝ否かを判断する（S1654)。指定端末が検出された場合には（S1654 :YES )、その指定端末の IDを取得する（S1655)。次に、取得した IDを指定端末群に登録する（S1671)。そして、指定端末群に登録された登録数に 1を加算し (S1672)、その登録数が登録可能数を超えたか否かを判断する（S1673)。まだ登録可能数を超えていなければ（S1673 :NO)、 S1653に戻る。登録可能数を超えた場合には（S1 673 :YES)、処理状態をメイン状態処理に変更する（S1656)。そして、端末指定状態処理に戻る。

[0314] 指定端末が検出されな力つた場合には（S 1654 : NO)、次に、指定端末群の決定が検出されたカゝ否かを判断する（S1674)。指定端末群の決定がなされた場合には（ S1674 :YES)、処理状態をメイン状態処理に変更する（S1656)。そして、端末指定状態処理に戻る。

[0315] 指定端末群の決定がなされていない場合には（S1674 :NO)、次に、ソーティングキーが検出されたか否かを判断する（S1657)。ソーティングキーが検出された場合には（S1657 :YES)、指定されたソーティングキーに基づいて次回のルーチンでソ一ティング処理を行なうため、ソーティングキーを更新し (S1658)、ソーティングフラグに「1」を代入して「ON」とし (S 1659)、端末指定状態処理に戻る。

[0316] ソーティングキーが検出されなかった場合には（S 1657 : NO)、 BACKボタン 143 0力 NEXTボタン 1440の!、ずれかがクリックされたと!/、うことなので、現在の頁番号から 1減算する力 1加算することにより、頁番号を更新する（S1660)。そして、次回のルーチンで新たな頁の一覧表示を行なうため、頁切替フラグに「1」を代入して「ON」とする。そして、端末指定状態処理に戻る。

[0317] 以上のように、変形例 1の状況通信システムでは、メイン画面に複数の端末の状況を一度に（一覧表示メイン画面 2200)、または切り替えて (切替表示メイン画面 2300 )表示させることができる。従って、注目したい端末が複数ある場合にも、端末の指定を何度もやり直す必要がなぐ複数個の端末について継続して状況を取得して表示させておくことができる。 [0318] 尚、変形例 1において、図 58の S65及び図 62で端末指定処理を実行する CPU10 10が本発明の選択手段として機能する。

[0319] 次に、端末指定画面に全ての端末の状況を一覧表示するのではなぐ特定の端末についてのみ抽出して表示させる変形例 2について、図 63〜図 67を参照して説明する。図 63は、変形例 2の端末指定状態処理のフローチャートである。図 64は、変形例 2のソーティング処理のフローチャートである。図 65は、変形例 2のソーティング処理で生成されるテーブルのイメージ図である。図 66は、変形例 2の一覧表示処理のフローチャートである。図 67は、変形例 2の端末指定処理のフローチャートである。

[0320] 変形例 2では、メイン処理及びメイン状態処理は上記実施の形態と同様で、端末指定状態処理及びその中で実行されるソーティング処理や一覧表示処理、端末指定処理の方法が異なって、る。

[0321] まず、図 63に示すように、端末状態処理が開始されると、まず、自端末情報を仲介サーバ 1003に送信し、仲介サーバ 1003から他の端末の情報を受信するデータ送受信処理を実行する（S1061)。次に、 S1061で受信した全端末情報を一覧表示させるために並び替えるソーティング処理を行なう（S1062)。ソーティング処理の詳細は、図 64を参照して後述する。

[0322] 次に、一覧表示させるために頁番号に 0を代入して初期化する（S1063)。そして、ソーティング処理された全端末情報を、端末指定画面 1400 (図 35参照）に頁単位で一覧表示させる一覧表示処理を行なう（S 1064)。一覧表示処理の詳細は、図 66を参照して後述する。

[0323] 次に、端末指定画面 1400に表示された端末一覧力もメイン画面 1200で状況を表示させる端末を指定する端末指定処理を行なう (S1065) _o端末指定処理の詳細は、図 67を参照して後述する。

[0324] 次に、端末指定画面 1400において BACKボタン 1430や NEXTボタン 1440が押されたことによる頁切替指示が検出された力否かを判断し (S1066)、検出された場合には（S1066 :YES)、その入力に従って、前頁または次頁での一覧表示処理をするため〖こ S1064〖こ;^る。

[0325] 頁切替が検出されな力つた場合には（S 1066 : NO)、次に、表示グループの切り替え指示が検出された力否かを判断する（S1068)。表示グループの入力は、端末指定処理の中で検出され、検出された場合には、表示グループフラグが「1」とされる（図 67参照)。表示グループの切り替え指示が検出された場合には（S1068 : YES)、その表示グループに従ってソーティング処理を実行するため、 S1062に戻る。表示グループの切り替え指示が検出されていない場合には（S1068 :NO)、メイン処理に戻る。

[0326] 次に、図 64及び図 65を参照して、変形例 2の端末指定状態処理の中で実行されるソーティング処理について説明する。変形例 2で実行するソーティング処理は、端末指定画面 1400での一覧表示の際に、全端末について一覧表示をするのではなぐ特定の状況推論値を有する端末ごとにグループ化して、指定されたグループにつヽて抽出して表示を行なうための処理である。グループ化のためのルールは、予め状況推論値ごとにまとめたグループ化ルール 1800を用意してお《図 65参照)。

[0327] まず、図 64に示すように、まず、データ送受信処理で受信し、全端末情報記憶エリァ 1304 (図 39参照）に記憶された全端末情報から、端末 IDと状況推論値を取り出したテーブル 1700(図 65参照)を、状況推論値に従って並べ替え、番号を付与したテ一ブル 1710を作成する（S1631)。

[0328] 次に、並び替え後のテーブル 1710とグループ化ルール 1800を照合して、各グループの最終の端末番号を保持したグループテーブル 1720を作成する（S1622)。図 65のグループテーブル 1720の例では、グループ 0の最終端末は「1」であり、グループ 1の最終端末は「3」であり、グループ 2の最終端末は「14」である。以上のようにグループテーブルが作成されたら、端末指定状態処理に戻る。このグループテープルが、一覧表示処理の際の元テーブルとして用いられる（図 66参照)。

[0329] 次に、図 65を参照して、変形例 2の端末指定状態処理の中で実行される一覧表示処理について説明する。一覧表示処理では、ソーティング処理された表示グループの端末情報を頁単位で一覧表示する。

[0330] まず、端末指定画面 1400の背景表示を行なう（S1641)。次に、表示グループの指定がなされているか否かを判断する（S1701)。表示グループの指定は、後述する端末指定処理の中で行なわれる（図 67参照)。表示グループの指定がされている場合には（S1701 :YES)、そのまま S703に進み、表示グループの指定がされていない場合には（S 1701： NO)、自端末の状況推論値から表示グループを決定する（S1 702)。例えば、自端末の状況推論値 (例えば、 12)が該当する表示グループを指定する。そして、 S 1703に進む。

[0331] 次に、グループテーブル 1720を参照して、これから表示する表示グループの端末についての情報を取得する（S1703)。そして、表示グループに入っている端末数を取得する（S1704)。次に、この後の処理で表示する頁番号を取得する（S 1642)。頁番号の更新は、一覧表示処理の後に行なわれる端末指定処理中で行なわれる ( 後述)。従って、初回の処理では、端末指定状態処理で初期化されている（図 63, S 1063)ため、頁番号は「0」となる。

[0332] 次に、ソーティング処理（図 64)で得られたグループテーブル 1720 (図 65参照）に基づいて、 1端末ずつ状況表示を行なう（S1704〜S1648)。まず、 S1704で取得した表示グループの全端末数に相当する数の端末の状況が、すでに一覧表示部 141 0に小端末画像 1411として表示済である力否かを判断する（S1704)。変形例 2の一覧表示処理は、端末指定画面 1400上の一覧表示部 1410に、指定された表示グループを頁単位で行なわれるが、指定表示グループの全端末数が頁内に表示できる端末の数よりも少ない場合は、頁内に表示可能な数の分の表示処理を実行する前に全端末についての表示処理が完了する。ここでは、このような場合を想定して判断を行なう。指定表示グループの全端末の状況がすでに表示済であれば (S 1704： Y ES)、そのまま端末指定状態処理に戻る。

[0333] 指定表示グループの全端末の状況がまだ表示済でなければ（S 1704 : NO)、次に、 S1642で取得した頁番号に従って、対象端末の状況をニックネームとともに表示する（S1646)。

[0334] 次に、表示端末数に 1を加算する（S1647)。そして、頁内に表示可能な数の端末が既に表示された力否かを判断する（S1648)。例えば、 1頁に 20個の端末が表示可能であれば、表示済端末数と表示可能数の 20個を比較して判断する。まだ全個数が表示済でなければ（S1648 :NO)、 S645に戻り、処理を繰り返す。全数が表示済であれば (S648 :YES)、 1頁分の一覧表示処理が完了したので、端末指定状態処理に戻る。

[0335] 次に、図 67を参照して、変形例 2の端末指定状態処理の中で実行される端末指定処理について説明する。端末指定処理では、端末状況が一覧表示された端末指定画面 1400から、使用者による端末の指定の受け付け、表示グループの指定の受け付け、 NEXTボタン 1440、 BACKボタン 1430による頁移動の受け付けを行なう。

[0336] 端末指定処理が開始されると、まず、表示グループごとにソーティング処理（図 64) を行うか否かを決定するための表示グループフラグを「0」として初期化する（S1650) 。次に、新たな頁で一覧表示処理を実行する力否かを決定するための頁切替フラグを「0」として初期化する（S1652)。

[0337] 次に、マウス入力が検出された力否かを判断し (S1653)、検出されない場合は（S 1653 :NO)、検出されるまで S1653で待機する。マウス入力が検出された場合 (S1 653 :YES)、一覧表示 1410からの端末の指定（S1654〜S1656)、新たな表示グノレープの旨定（S1711〜S1713)、頁の切替（S1660, S1661)の! /、ずれ力なので、検出された入力の種類に従って、それぞれの処理を実行していく。

[0338] まず、一覧表示内のいずれかの小端末画像 1411がクリックされて指定端末が検出されたカゝ否かを判断する（S1654)。指定端末が検出された場合には（S1654 :YES )、その指定端末の IDを取得する（S1655)。一覧表示部 1410では、テーブル 153 0に従って小端末画像 1411が並んでいるので、このテーブル 1530から指定端末の IDを得ることができる。以上で状況を表示させたい端末が決定されたので、次の回の処理では、メイン画面 1200に指定端末の状況を表示させるため、処理状態をメイン状態処理に変更する（S1656)。そして、端末指定状態処理に戻る。

[0339] 指定端末が検出されな力つた場合には（S 1654 : NO)、次に、表示グループ番号が検出されたカゝ否かを判断する（S1711)。表示グループ番号が検出された場合には（S1711： YES)、指定された表示グループ番号に基づいて次回のルーチンでソ一ティング処理を行なうため、表示グループ番号を更新し (S 1712)、表示グループフラグに「 1」を代入して「ON」とし (S1713)、端末指定状態処理に戻る。

[0340] 表示グループ番号が検出されなかった場合には（S1711 :NO)、 BACKボタン 14 30か NEXTボタン 1440のいずれかがクリックされたということなので、現在の頁番号から 1減算するか、 1加算することにより、頁番号を更新する（S 1660)。そして、次回のルーチンで新たな頁の一覧表示を行なうため、頁切替フラグに「1」を代入して「o N」とする（S1661)。そして、端末指定状態処理に戻る。

[0341] 以上説明したように、変形例 2の状況通信システム 1100によれば、状況推論値により端末状況をグループィ匕し、そのグループィ匕した端末のみを一覧表示するようにしたので、所望の状況にある端末のみを表示させた上で選択することが可能になり、操作性が向上する。

[0342] 尚、変形例 2において、図 63の S1062でソーティング処理を実行する CPU1010 が本発明の抽出表示手段として機能する。

[0343] 上述の第一の実施の形態及び第二の実施の形態に係る記憶媒体においては、 R OM及びハードディスクを用いて!/、るがこれに限らず、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、光磁気ディスク、半導体製メモリなど、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体も含まれることは言うまでもな、。

Claims

請求の範囲

[1] 使用者の状態や周辺環境の状況を計測して通知する複数の状況通信端末（1)と、当該状況通信端末（1)にネットワークを介して接続し、前記状況通信端末（1)間の通信を仲介する状況通信サーバ（2)とからなる状況通信システム（100)であって、前記状況通信端末（1)は、

使用者に関する生体情報又は周辺環境に関する環境情報を計測するセンサ（12 〜17)と、

前記センサ（12〜17)により計測された計測情報又は当該計測情報に基づく情報の!ヽずれかである状況データを前記状況通信サーバ（2)に送信する端末側送信手段（10, S41)と、

前記状況通信サーバ (2)から送信される状況データを受信する端末側受信手段（ 10, S42)と、

前記受信手段が受信した状況データに基づき他の状況通信端末（1)の状況を表現する状況表現手段 (21, 23)とを備え、

前記状況通信サーバ（2)は、

前記状況通信端末 (1)力送信された状況データを受信するサーバ側受信手段（ 190) (190)と、

当該サーバ側受信手段（190)が受信した状況データを各状況通信端末（1)毎に記憶するサーバ側状況データ記憶手段（182)と、

前記状況通信端末（1)に送信する状況データを、前記サーバ側状況データ記憶手段（182)から読み出すサーバ側状況データ読出手段（10, S204)と、

少なくとも前記状況データを送信してきた状況通信端末（1)に、前記サーバ側状況データ読出手段（10, S204)により読み出された状況データを送信するサーバ側送信手段（190)とを備えたことを特徴とする状況通信システム（100)。

[2] 使用者の状況や周辺環境を計測してその計測情報を通知する複数の状況通信端末（1)と、当該状況通信端末（1)にネットワークを介して接続し、前記状況通信端末（ 1)間の通信を仲介する状況通信サーバ（2)とからなる状況通信システム（100)にて行なわれる状況通信方法であって、前記状況通信端末（1)が、

使用者に関する生体情報又は周辺環境に関する環境情報をセンサ（12〜17)により計測し、計測された計測情報又は当該計測情報に基づく情報の!/、ずれかである状況データを前記状況通信サーバ（2)に送信し、

前記状況通信サーバ（2)が、

前記状況通信端末（1)から送信された状況データを受信し、受信した状況データを各状況通信端末（1)毎に前記サーバ側状況データ記憶手段（182)に記憶し、少なくとも前記状況データを送信してきた状況通信端末（1)に、前記サーバ側状況データ記憶手段（182)から状況データを読み出して送信し、

前記状況通信端末（1)が、

前記状況通信サーバ（2)から送信される状況データを受信し、受信した状況データに基づき他の状況通信端末（1)の状況を表現することを特徴とする状況通信方法

[3] 使用者の状態や周辺環境の状況を計測して通知する複数の状況通信端末（1)にネットワークを介して接続し、前記状況通信端末（1)間の通信を仲介する状況通信サーバ（2)であって、

前記状況通信端末 (1)力送信された状況データを受信するサーバ側受信手段（ 190)と、

少なくとも前記状況データを送信してきた状況通信端末（1)に、前記サーバ側状況データ読出手段（10, S204)により読み出された状況データを送信するサーバ側送信手段（190)とを備えたことを特徴とする状況通信サーバ（2)。

[4] 前記サーバ側状況データ読出手段（10, S204)は、前記サーバ側状況データ記憶手段（182)に記憶されている全ての状況通信端末（1)の状況データを読み出すことを特徴とする請求項 3に記載の状況通信サーバ（2)。 [5] 前記状況通信端末（1)から状況データを送信すべき他の状況通信端末（1)を指定する指定情報が送信されてきた場合に、当該指定情報に対応する状況通信端末 (1 )の状況データを前記サーバ側状況データ記憶手段（182)に記憶されて、る状況データから検索する検索手段（10, S211)を備え、

前記サーバ側状況データ読出手段（10, S204)は、当該検索手段（10, S211)により発見された状況データを読み出すことを特徴とする請求項 3に記載の状況通信サーバ（2)。

[6] 前記状況通信端末（1)から状況データを送信すべき他の状況通信端末（1)を指定する指定情報が送信されてきた場合に、サーバ側状況データ読出手段（10, S204) は前記状況通信端末（1)に送信する状況データを前記サーバ側状況データ記憶手段（182)力読み出し、前記サーバ側送信手段（190)は読み出された状況データを前記情報通信端末に送信することを特徴とする請求項 3に記載の状況通信サーバ (2)。

[7] 請求項 3乃至 6の、ずれかに記載の状況通信サーバ（2)の各種処理手段としてコンピュータを機能させるための状況通信サーバプログラムをコンピュータに読み取り可能に記録した記録媒体（181)。

[8] 端末間の通信を仲介する状況通信サーバ（2)にネットワークを介して接続した状況通信端末（1)であって、

使用者に関する生体情報又は周辺環境に関する環境情報を計測するセンサ（12

〜17)と、

前記状況通信サーバ (2)から送信された状況データを受信する端末側受信手段（ 10, S42)と、

当該受信手段が受信した状況データに基づいて状況を表現する状況表現手段（2 1, 23)とを備えたことを特徴とする状況通信端末（1)。

[9] 前記端末側受信手段（10, S42)が受信した状況データを記憶する端末側記憶手段（304)と、

前記状況表現手段（21, 23)により表現したい状況データを有する状況通信端末（

1)を指定する端末指定手段 (52)と、

当該端末指定手段（52)により指定された状況通信端末（1)の状況データを端末側記憶手段（304)から読み出す端末側読出手段（10, S6)と、

当該端末側読出手段（10, S6)により読み出された状況データに基づいて状況を表現するよう状況表現手段（21, 23)を制御する状況表現制御手段とを備えたことを特徴とする請求項 8に記載の状況通信端末（ 1 )。

[10] 前記状況表現制御手段は、新たな前記状況データが生成されたとき、当該新たな前記状況データに基づいて前記状況表現手段（21, 23)を制御することを特徴とする請求項 9に記載の状況通信端末（ 1)。

[11] 前記状況表現手段（21, 23)により表現したい状況データを有する他の状況通信端末 (1)を指定する端末指定手段 (52)を備え、

前記端末側送信手段（10, S41)は、前記状況データと、前記端末指定手段（52) による状況通信端末（1)の指定情報とを前記状況通信サーバ（2)に送信することを特徴とする請求項 8に記載の状況通信端末（ 1 )。

[12] 前記端末側送信手段（10, S41)は、新たな前記状況データが生成されたとき、当該新たな前記状況データを前記状況通信サーバ（2)に送信することを特徴とする請求項 8に記載の状況通信端末（ 1)。

[13] 請求項 8乃至 12のいずれかに記載の状況通信端末（1)の各種処理手段としてコンピュータを機能させるための状況通信端末プログラムをコンピュータに読み取り可能に記録した記録媒体（20)。

[14] 使用者や周辺環境の状況に関する情報である状況情報を通信する状況通信装置

(1001)において、

通信可能な端末の前記状況情報を取得する取得手段（1010, S1055, S1066) と、

前記端末の状況を表示可能な表示手段 (400)と、

前記取得手段（1010, S1055, S1066)により取得した状況情報に基づき、複数の前記端末の状況を前記表示手段に表示可能とする表示制御手段（1010, S106

4)とを備えたことを特徴とする状況通信装置（1001)。

[15] 前記表示制御手段（1010, S1064)は、前記取得手段（1010, S1055, S1066) により状況情報を取得した全ての端末の状況を一覧表示させる一覧表示手段（101

0, S1064)を備えたことを特徴とする請求項 14に記載の状況通信装置（1001)。

[16] 前記表示制御手段（1010, S1064)は、前記取得手段（1010, S1055, S1066) により状況情報を取得した全ての端末のうち、予め定められた条件に合致する一部の端末を抽出してその状況を表示する抽出表示手段（1010, S1062)を備えたことを特徴とする請求項 14に記載の状況通信装置（1001)。

[17] 前記抽出表示手段（1010, S1062)は、特定の状況情報を有する端末を抽出してその状況を表示することを特徴とする請求項 16に記載の状況通信装置（1001)。

[18] 前記表示制御手段（1010, S1064)により状況が表示された複数の端末から 1又は複数の端末を選択する選択手段（1010, S1065)と、

当該選択手段（1010, S1065)により選択された端末の状況を、前記取得手段（1

010, S1055, S1066)が当該端末の状況情報を取得するごとに更新して表示させる更新手段（1010, S1057)とを備えたことを特徴とする請求項 14に記載の状況通信装置（1001)。

[19] 前記表示制御手段（1010, S1064)は、自装置の状況と、選択された端末の状況とを同時に表示させることを特徴とする請求項 14に記載の状況通信装置（1001)。

[20] 自装置の状況情報又は使用者の状況情報を入力する入力手段（1060)を備えたことを特徴とする請求項 14に記載の状況通信装置（1001)。

[21] 使用者の状態や周辺環境の状況を計測する計測手段（1080)と、

当該計測手段（1080)により計測された計測情報に基づき、使用者の感情や状態又は自装置の周辺のにぎや力さの少なくとも一つを含む状況情報を作成する状況情報作成手段（1010, S1532)とを備えたことを特徴とする請求項 14に記載の状況通信装置（1001)。

[22] 前記表示制御手段（1010, S1064)は、前記状況情報に基づき色又は振動の少なくとも一方により状況を表示する状況表示制御手段（1211)を備えたことを特徴とする請求項 14に記載の状況通信装置（1001)。

[23] 通信可能な端末の使用者や周辺環境の状況に関する情報である状況情報を取得し、

取得した状況情報に基づき、複数の端末の状況を表示手段（1211)に表示させることを特徴とする状況通信方法。

[24] 請求項 14乃至請求項 22のいずれかに記載の状況通信装置（1001)の各種処理手段としてコンピュータを機會させるための状況通信プログラムをコンピュータに読み取り可能に記録した記録媒体（1181)。