WO2006101053A1

WO2006101053A1 - 記録装置、再生装置、記録媒体、記録方法、及びｌｓｉ

Info

Publication number: WO2006101053A1
Application number: PCT/JP2006/305414
Authority: WO
Inventors: Yasunori Sato; Kazuhiko Hirayama; Akihiro Miyazaki
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2005-03-22
Filing date: 2006-03-17
Publication date: 2006-09-28
Also published as: CN101147395A; CN101147395B; US8213778B2; JP4856626B2; EP1871108A4; JPWO2006101053A1; US20090052867A1; EP1871108A1; JP5094993B2; JP2011244476A; EP1871108B1

Abstract

　独立して復号可能なピクチャを含むPESパケットを構成するTSパケットの先頭アドレス及び当該ピクチャに関するサイズ情報を含むメタ情報を生成して、記録媒体に記録する記録装置であって、トランスポートストリームを構成するTSパケットの中から、PESパケットの先頭にあたるものを検出する検出部と、当該PESパケットが、独立して復号可能なピクチャを包含しているか否かを判定する判定部と、独立して復号可能なピクチャを包含していると判定されたPESパケットの先頭から、次のPESパケットの先頭までのサイズを前記サイズ情報として含むメタ情報を生成する生成部とを備える。

Description

明細書

記録装置、再生装置、記録媒体、記録方法、及び LSI

技術分野

[0001] 本発明は、メタ情報生成技術に関する。

背景技術

[0002] メタ情報とは、ビデオストリームを読み出すための情報であり、独立して復号可能な各ピクチャデータのアドレス及びサイズを示す。 MPEG2 (Moving Picture Experts Gro up phase 2)、 MPEG4- AVC (Advanced Video Coding)等にお!、て、メタ情報作成技術は、フレーム間の相関性を用いて符号ィ匕されたビデオストリームを特殊再生するにあたって不可欠な技術であり、様々な記録媒体の応用層規格に採用されている。

[0003] MPEG2-Video、 MPEG4-AVC等の符号化方式により符号化されたビデオストリームは、力かるフレーム間の相関性を用いて圧縮されているため、独立して復号可能なピクチャデータを復号した後でなければ、 Pピクチャ、 Bピクチャを復号できない。そこで再生装置は、メタ情報を読み込み、どの位置からどれだけのデータを読み込めばよいかを解釈する。これにより再生装置は、ビデオストリームの中身を実際に解析しなくても、ビデオストリームのどこ力も読み込みを始めれば独立して復号可能なピクチャデータを再生できるかを即断することができる。このようにメタ情報を利用することによつて、データを不必要に読み込むことなぐ次から次へと独立して復号可能なピクチャデータを読み出していくことができる。そのため、記録媒体にビデオストリームが記録されて!/ヽる場合、早送り再生や逆再生などのランダムアクセスを好適に実現することがでさる。

[0004] なお、メタ情報生成技術に関する先行技術としては、特許文献 1に記載されたものがある。

特許文献 1：特開 2000— 224543号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0005] ところで、記録媒体をランダムアクセスするにあたって、独立して復号可能なピクチャデータを再生装置が読み出すには、ピクチャデータの先頭を"点"として示すアドレス情報だけでは足りず、そのピクチャデータがビデオストリームにおいて、どれだけのサイズを占めているかという"大きざ'の情報、つまりサイズ情報が必要になる。

DVDの記録装置は、エンコード時において、ピクチャデータをバイト単位で表現することによりサイズ情報を生成している。一方、既にエンコードされた TS (Transport St ream)を受信して記録媒体に書き込む場合でも、その TSをー且 PES (Packetized Elem entary Stream)に展開することで、力かるピクチャデータのサイズ情報を得ることができる。かかる展開を要するのは、ピクチャデータの終端は、当該ピクチャデータの次のピクチャデータに係るピクチャヘッダを検出することで把握されるので、記録装置は P ESに展開しないと、ピクチャデータの終端がどこにあるかを検出することができないからである。

[0006] し力し、かかる PESへの展開は、メモリ等のハードウェア資源を必要とするので、記録装置の更なる簡略ィ匕の要請に応えることができない。さらに、記録装置はピクチャヘッダを検出するために、 PESを 1ビットずつ探索していく必要があるので、処理負荷も大きくなる。そのため、デジタルテレビ放送の携帯型受信装置には、適応が難しいとの問題がある。

[0007] 本発明は上記問題に鑑みてなされたものであって、 PESへの展開を必要とせずとも、独立して復号可能なピクチャデータについてのサイズ情報を生成することにより、メタ情報を生成する記録装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0008] 上記課題を解決するために、本発明は、独立して復号可能なピクチャを含む PESパケットを構成する TSパケットの先頭アドレス及び当該ピクチヤに関するサイズ情報を含むメタ情報を生成して、記録媒体に記録する記録装置であって、トランスポートストリームを構成する TSパケットの中から、 PESパケットの先頭にあたるものを検出する検出手段と、当該 PESパケットが、独立して復号可能なピクチャを包含している力否かを判定する判定手段と、独立して復号可能なピクチャを包含して、ると判定された PESパケットの先頭から、次の PESパケットの先頭までのサイズを前記サイズ情報として含むメタ情報を生成する生成手段とを備えることを特徴とする記録装置である。発明の効果

[0009] TSを構成する TSパケットの中から、 PESパケットの先頭にあたるものの検出や、当該 PESパケットが独立して復号可能なピクチャを包含して、る力否かの判定は、 TSパケットを参照すれば行うことができ、 PESへの展開を要しな、。

また、独立して復号可能なピクチャを包含して、ると判定された PESパケットの先頭から、次の PESパケットの先頭までに存在する TSパケットの個数を用いて、独立して復号可能なピクチャのサイズを近似表現するので、データサイズの精度は粗くなるものの、受信時において記録装置が行えばよい処理負荷は、 DVD記録装置等、据え置き型記録装置と比べて格段に低くなる。これにより、メタ情報を生成するにあたっての処理負荷を大きく低下させることができるので、携帯型の記録装置の開発に大きく貢献することができる。

[0010] ここで、前記サイズとは、独立して復号可能なピクチャを包含して、ると判定された P ESパケットの先頭から、次の PESパケットの先頭までに存在する TSパケットの個数を用、て表現されるとしても良、。

ここで、前記検出手段は、さらに、前記 TSパケットの中から PESパケットのサイズ情報を検出し、前記 TSパケットの個数とは、前記 PESパケットのサイズ情報に相当する TS パケットの個数であるとしても良い。

[0011] これにより、 PESパケットのサイズ情報を用いて当該 PESパケットの終端を判定するので、例えば、次に存在するはずの PESパケットの先頭が欠落していた場合であっても、その次に存在する PESパケットの先頭までに存在する TSパケットの全てを用いて前記ピクチヤのサイズを近似するのではなぐ前記 PESパケットのサイズ情報に相当する TSパケットの個数により近似するので、データサイズの精度を向上させることができる。

[0012] ここで、前記検出手段は、さらに、前記独立して復号可能なピクチャを包含していると判定された TSパケットから前記ピクチヤの再生時間を示す情報と、当該 TSパケット以降に存在する TSパケットから、ビデオデータとオーディオデータとの同期をとるための基準クロック情報とを検出し、前記生成手段は、さらに、前記基準クロック情報が前記再生時間を示す情報以上の値を示すか否かを判定する時間情報判定手段を含み、前記 TSパケットの個数とは、前記独立して復号可能なピクチャを包含していると判定された PESパケットの先頭から、前記基準クロック情報が前記再生時間を示す情報以上の値を示すと判定されるまでに存在する TSパケットの個数であるとしても良い。

[0013] これにより、基準クロック情報が再生時間を示す情報以上の値を示すと判定された場合には、独立して復号可能なピクチャを包含していると判定された PESパケットの先頭から、当該判定までの TSパケット数を用いて、当該ピクチヤのサイズを近似表現するので、データサイズの精度を向上させることができる。

図面の簡単な説明

[0014] [図 1]本発明に係るシステム図である。

[図 2]本実施形態における記録再生装置 300の構成を示す機能ブロック図である。

[図 3]メタ情報生成部 330の詳細な構成を示す機能ブロック図である。

[図 4]TSパケットの構成を示す図である。

[図 5]ビデオデータの PESパケットの先頭力 ^ayloadに含まれている場合の TSパケットの構成を示した図である。

[図 6]メタ情報の構成を示す図である。

[図 7]メタ情報のビット配列を示す図である。

[図 8]記録処理に関するフローチャートを示す図である。

[図 9]メタ情報生成処理に関するフローチャートを示す図である。

[図 10]メタ情報生成処理に関するフローチャートを示す図である。

[図 11]高速再生処理に関するフローチャートを示す図である。

[図 12]本発明を模式的に示す図である。

[図 13]図 12に示す場合における TSEJNF05テーブルを示す図である。

[図 14]第二実施形態におけるメタ情報生成処理 2に関するフローチャートを示す図である。

[図 15]第二実施形態におけるメタ情報生成処理 2に関するフローチャートを示す図である。

[図 16]第二実施形態におけるメタ情報生成処理 3に関するフローチャートを示す図である。

圆 17]第二実施形態におけるメタ情報生成処理 3に関するフローチャートを示す図である。

符号の説明

100 放送システム

200 送信アンテナ

300 記録再生装置

310 UI部

320 システム制御部

330 メタ情報生成部

331 TSパケット解析部

331a TSパケット解析部

331b TSパケット解析部

331c TSパケット解析部

332 TPI保持部

333 TSパケット数カウント部

334 メタ情報格納部

335 メタ情報生成制御部

340 入力部

350 情報記録媒体制御部

360 デコード部

370 出力部

400 情報記録媒体

発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。

(第一実施形態）

<システムの概要 >

本発明に係る記録再生装置 300の実施形態について説明する。先ず始めに、本発明に係る記録再生装置 300の実施行為のうち、使用行為についての形態を説明する。本発明に係る記録再生装置 300は、図 1に示すようなシステムでユーザの使用に供される。図 1に示すシステムは、放送システム 100、送信アンテナ 200、記録再生装置 300、及び情報記録媒体 400を含んで構成される。

[0017] 放送システム 100は、デジタル放送で送信されるストリームデータを作成するシステムである。作成されるストリームデータは、社団法人電波産業会の規定である「地上デジタルテレビジョン放送運用規定」（ARIB TR B— 14)の Cプロファイルに関する規定や、これに関連する規格でデジタル放送用に規定された ISOZIEC13818— 1 の MPEG2トランスポートストリームで、ビデオデータやオーディオデータなどが多重化されている。多重化されるビデオデータは、例えば、 MPEG4—AVC規格 (ISOZ IEC14496— 10)で規定されているビデオデータで、オーディオデータは、例えば、 MPEG2— AAC規格（ISOZlEC 13818—7)で規定されてヽるオーディオデータである。

[0018] 送信アンテナ 200は、デジタル放送の放送波を送信する。放送システム 100で作成されたストリームデータは、送信アンテナ 200を介して送信される。

記録再生装置 300はアンテナ部、表示部などを含んで構成される。アンテナ部でストリームデータを受信し、受信したストリームデータのメタ情報を生成する。そして、受信したストリームデータ及び当該ストリームデータのメタ情報を情報記録媒体 400に記録する。また、記録再生装置 300は前記メタ情報に基づいて情報記録媒体 400に記録されているストリームデータを取得し、表示部に表示する。

[0019] 情報記録媒体 400は、データを記録しておくための記録媒体であり、具体的には、光ディスク、磁気ディスク、半導体メモリ等である。本発明に係る記録再生装置 300は、情報記録媒体 400にストリームデータ及び当該ストリームデータのメタ情報を記録する。なお、以下の実施の形態では、情報記録媒体 400は SDカードであるものとして説明する。

[0020] 以上が、記録再生装置 300の使用行為の形態である。

続いて、本発明に係る記録再生装置 300の実施形態について図面を参照しながら説明する。 <構成>

図 2は、本実施形態における記録再生装置 300の構成を示す機能ブロック図である。記録再生装置 300は、 Ul (User Interface)部 310、システム制御部 320、メタ情報生成部 330、入力部 340、情報記録媒体制御部 350、デコード部 360、及び出力部 370を含んで構成される。

[0021] 記録再生装置 300は具体的にはマイクロプロセッサ、 ROM、 RAM,ハードデイスクユニットなど力も構成されるコンピュータシステムである。前記 ROM又は前記ハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサカ前記コンピュータプログラムに従って動作することにより、記録再生装置 300はその機能を達成する。

[0022] UI部 310は、ユーザ操作を受け付け、操作内容 (録画、再生など）に基づ!/、てシステム制御部 320に対して指示を行う。

システム制御部 320は、 UI部 310からの指示を受けて、メタ情報生成部 330、情報記録媒体制御部 350、及びデコード部 360を制御する。

メタ情報生成部 330は、システム制御部 320から録画の指示を受けると、入力部 34 0からストリームデータを取得し、メタ情報を生成する。メタ情報生成部 330は、ストリームデータと、生成したメタ情報とを情報記録媒体制御部 350に出力する。より詳細には、メタ情報生成部 330は、図 3に示すように、 TSパケット解析部 331、 TPI保持部 332、 TSパケット数カウント部 333、メタ情報格納部 334、及びメタ情報生成制御部 335を含んで構成される。

[0023] TSパケット解析部 331は、入力部 340から TSパケットを逐次取得し、取得した TS パケットにビデオの PESヘッダが含まれているか否かを PID及び payload_unit_start_in dicatorにより判定する。ビデオの PESヘッダが含まれていると判定した場合には、さらに primary_pic_typeにより IDRピクチャを含んで!/、るか否かを判定する。 IDRピクチャを含んでヽると判定した場合には、当該 TSパケットに付された番号を TPI保持部 3 32に出力する。

[0024] TPI保持部 332は、 TSパケット解析部 331により IDRピクチャを含んでいると判定された TSパケットの番号を保持する。 TSパケット数カウント部 333は、取得した TSパケットが TSパケット解析部 331により判定される時に 1だけインクリメントされる。具体的には、 TSパケット解析部 331により TSパケットは IDRピクチャを含んでいると判定された時にインクリメントされ、また、それ以降、次に TSパケット解析部 331により TSパケットはビデオの PESヘッダを含んでいると判定されるまでインクリメントされる。

[0025] メタ情報格納部 334は、 TPI保持部 332により保持されている TSパケットの番号と、 TSパケット数カウント部 333によりカウントされた TSパケットの数とを対応付けたメタ情報を格納する。ここで、メタ情報とは、ストリームデータの構成および管理情報を含んだデータである。本発明では、記録再生装置 300がストリームデータの高速再生を行うことを助けるための情報をメタ情報として生成する。

[0026] メタ情報生成制御部 335は、システム制御部 320からの指示を受けて、 TSパケット解析部 331を制御する。また、システム制御部 320からの指示を受けて、メタ情報格納部 334に格納されているメタ情報を情報記録媒体制御部 350に出力する。

入力部 340は、デジタル放送波として送出されるストリームデータを受信する。また、受信したストリームデータを構成する TSパケットに番号を付す。番号は、コンテンツの先頭の TSパケットを 0とする。以後、 TSパケット毎に連続する番号を付す。入力部 340は、具体的には、アンテナ、及びテレビ信号の入力手段等を含んで構成される。

[0027] 情報記録媒体制御部 350は、情報記録媒体 400へのストリームデータ及びメタ情報の記録や情報記録媒体 400からのストリームデータ及びメタ情報の取得などを制御する。システム制御部 320から録画の指示を受けると、情報記録媒体制御部 350 は、メタ情報生成部 330から出力されたストリームデータ、及び当該ストリームデータのメタ情報を情報記録媒体 400に記録する。

[0028] また、システム制御部 320から再生の指示を受けると、情報記録媒体制御部 350は、情報記録媒体 400に記録されているメタ情報を取得し、デコード部 360に出力する。そして、デコード部 360より要求されたストリームデータの部分を取得し、デコード部 360に出力する。

デコード部 360は、システム制御部 320から再生の指示を受けると、情報記録媒体制御部 350からストリームデータのメタ情報を受け取る。そして、メタ情報に基づいて、 IDRピクチャを含む PESパケットに相当するストリームデータの部分の取得を情報記録媒体制御部 350に要求する。要求したストリームデータを受け取ると、受け取つたストリームデータの中から IDRピクチャをデコードする。一般的にはさらに、オーディォデータをデコードする。デコード部 360は、ストリームデータをデコードした後、デコードにより生成された映像信号、音声信号などを出力部 370へ出力する。ここで、デコード後の映像信号、音声信号は、非圧縮のデジタルデータである。

[0029] 出力部 370は、デコード部 360からの信号を再生する。具体的には、 LCD等の映像表示部、スピーカ一等の音声再生部を含んで構成される。

以上が、記録再生装置 300の構成である。

<TSパケットの構成 >

続いて、 TSパケットの構成について説明する。

[0030] ストリームデータは、 TSパケットから構成される。図 4は、 TSパケットの構成を示した図である。 TSパケットは、 TSヘッダと、 payloadとで構成される。 TSヘッダは、 payload —unit— start— indicatorゝ PID、及び Adaptation— field— control 含んで構成れる。

payload_unit_start_indicatorは、 TSパケットの中に PESパケットの先頭が含まれて!/ヽる力否か（payloadに PESパケットヘッダが含まれて!/、るか否力）を示す。

[0031] PIDは、 TSパケットの種類を示し、具体的には payloadにビデオデータが含まれているの力、オーディオデータが含まれているのかを示す。

Adaptation_field_controlは、 Adaptation_fieldと payloadのどちら力一方か存在する力、あるいは両方存在するかを示す。 Adaptation_fieldが存在する場合には、 Adaptation _field内に Adaptation_field_lengthを含む。

[0032] Adaptation_field_lengthは、 Adaptation_fieldのサイズを示す。

payloadは、ビデオデータ、またはオーディオデータを含む。

続いて図 5は、ビデオデータの PESパケットの先頭が payloadに含まれている場合の TSパケットの構成を示した図である。本図に示すように、 payloadは、 PESパケットを含む。 PESパケットは、 PESヘッダと、 ES (Elementary Stream)とから構成される。

[0033] PESヘッダは、 PES— packet— length、及び PTS (Presentation Time Stamp)を含んで構成されている。 PES_packet_length、は PESパケットのサイズを示す。

PTSは、 PESヘッダ直後のピクチャデータの再生時間を示す。

前記 ARIB TR B— 14の Cプロファイル規定に従ったストリームデータに含まれるビデォデータの PESパケットは、 1個以上の整数個のピクチャデータ力も構成される。したがって、ビデオデータの PESパケットに係る PESヘッダのあとは、ピクチャデータでめり、通常、 Access Unit delimiterの咅 |5分となる。 Access Unit delimiterは、 primary— pic —typeを含んで構成される。

[0034] Primary_pic_typeは、ピクチャデータのピクチャの種別（IDRピクチャ、 IDRピクチャ以外)を識別する情報である。 IDRピクチャとは、そのピクチヤより前のピクチヤの情報を一切使わなくても、それ以後のピクチャが正しく復号できることを意味するピクチャである。

なお、前記 ARIB TR B— 14の Cプロファイル規定に従ったストリームデータに含まれるビデオデータの PESでは、 IDRピクチャは必ず PESパケットの先頭に位置する。 <メタ†青報 >

続いて、図 6はメタ情報の構成を示す図である。 MOI (Media Object Information)フアイルは、メタ情報が記載されたファイルであり、 TstTypeと、 TSE_TABLE5とを含む。

[0035] TstTypeは、当該 MOIファイルが、本発明の実施形態に係るメタ情報を示すファイルであるか否かを示す。

TSE— TABLE5は、 TSE— INF05を含み、 TSE— INF05は EntryPESPacketNumと、 TPI (T ransport Packet Index)とを含む。 TSEJNF05は、メタ情報生成部 330により IDRピクチヤと同数だけ生成される。

[0036] EntryPESPacketNumは、 IDRピクチャを含む PESパケット全体を取得するために必要な TSパケットの数を示す。

TPIは、 IDRピクチャを含む PESパケットを構成する TSパケットのうち、 IDRピクチャの最初のバイトを含む TSパケットに付された番号を示す。

続!、て図 7は、本発明に係る TSEJNF05テーブルのビット配列の一例を示した図である。図 6記載の EntryPESPacketNum及び TPIは、図 7に示されるビット配列として情報記録媒体 400に記録される。記録再生装置 300は、本発明に係る TSEJNF05テ一ブルを読み書きすることができる。

<記録処理 >

続、て、記録再生装置 300の記録処理にっ、て図 8に示すフローチャートを用いて説明する。

[0037] まず、 UI部 310はユーザ力も記録開始の指示を受け付けると (ステップ S101)、システム制御部 320へ記録開始を指示する (ステップ S 102)。システム制御部 320は、メタ情報生成部 330、及び情報記録媒体制御部 350に記録開始を指示する (ステツプ S103)。メタ情報生成部 330は、記録開始指示を受けると、初期化処理終了後、入力部 340からストリームデータを取得する (ステップ S104)。メタ情報生成部 330は、 TSパケットなどの一定のサイズごとにストリームデータを取得する。システム制御部 320は、 1；1部310、または情報記録媒体制御部 350から記録停止の指示を受け付けたか否かを判断する (ステップ S 105)。記録停止の指示を受け付けていれば、記録再生装置 300は記録終了処理 (ステップ S109〜S 111)を行う。ここで、 111部310 は、ユーザ力も記録停止の指示を受けていた場合、システム制御部 320に記録停止を指示し、情報記録媒体制御部 350は、情報記録媒体 400に記録する残量が少なくなった時にシステム制御部 320に記録停止を指示する。また、記録停止の指示を受け付けて、なければ記録処理を続行する。

[0038] 記録処理を続行する場合、メタ情報生成部 330、及び情報記録媒体制御部 350は、ステップ S106、 107、 108、 104を実行し続ける。すなわち、メタ情報生成部 330は、ステップ S104で取得したストリームデータを情報記録媒体制御部 350に出力する（ステップ S106)。情報記録媒体制御部 350は、ストリームデータを取得すると、情報記録媒体 400にストリームデータを記録する (ステップ S107)。それと同時に、メタ情報生成部 330は、必要があれば取得したストリームデータからメタ情報を生成し (ステップ S108)、新たなストリームデータを取得する（ステップ S104)。

[0039] 記録終了処理 (ステップ S109〜S111)では、記録再生装置 300は情報記録媒体 400にメタ情報を記録する。すなわち、システム制御部 320は、メタ情報生成部 330 、及び情報記録媒体制御部 350に記録停止を指示する (ステップ S109)。これを受け、メタ情報生成部 330は、記録されたストリームデータのメタ情報を情報記録媒体制御部 350へ出力する (ステップ S110)。情報記録媒体制御部 350は、出力されたメタ情報を受け取り、情報記録媒体 400に記録する (ステップ SI 11)。

[0040] 以上が記録再生装置 300の記録処理である。

<メタ情報生成処理 >

続いて、メタ情報生成部 330によるメタ情報生成処理について図 9、 10に示すフロ一チャートを用いて説明する。

本フローチャートにおいて、 nは TSパケット数を特定する変数である。まず、 TSパケット解析部 331は、メタ情報生成制御部 335より記録開始の指示を受けると、入力部 340から TSパケットを取得する（ステップ S201)。 TSパケット解析部 331は、 TSパケットの TSヘッダの payload_unit_startjndicator、及び PIDを参照し、 payloadにビデオデータの PESパケットヘッダが含まれているか否かを判定する（ステップ S 202)。含まれていないと判定すると、 TSパケット解析部 331は、当該 TSパケットを情報記録媒体 400【こ出力し (ステップ S 203)、ステップ S 201【こ移行する。

[0041] payloadにビデオデータの PESパケットヘッダが含まれて!/、ると判定されると、メタ情報生成制御部 335は、ステップ S201〜S203を実行中に、システム制御部 320から録画停止の指示があった力否かを判断する（ステップ S204)。録画停止の指示はな力つたと判断されると、 TSパケット解析部 331は、 primary_pk_typeを参照し、当該 TS パケットを含んで構成される PESパケットに IDRピクチャが含まれているカゝ否かを判定する（ステップ S205)。含まれていないと判定すると、ステップ S 203に移行する。

[0042] すなわち、 TSパケット解析部 331は、 payloadにビデオデータの PESパケットヘッダが含まれており、さらに IDRピクチャを含む PESパケットを構成する TSパケットを取得するまで、 TSパケットを取得する（ステップ S201〜S205)。

IDRピクチャが含まれていると判定されると、 TPI保持部 332は、当該 TSパケットに付された番号を保持する (ステップ S206)。 TSパケット解析部 331は、 nを 1に設定する (ステップ S207)。 TSパケット解析部 331は、当該 TSパケットを情報記録媒体 4 00に出力し (ステップ S208)、入力部 340から TSパケットを取得する（ステップ S209 ；)。 TSパケット解析部 331は、 payload— unit— start— indicator,及び PIDを参照し、 payloa dにビデオデータの PESパケットヘッダが含まれて!/、るか否かを判定する（ステップ S 210)。含まれていないと判定すると、 nを 1計数し (ステップ S211)、ステップ S208に移行する。含まれていると判定すると、 nを EntryPESPacketNumとする（ステップ S 212)。 EntryPESPacketNumは、独立して復号可能なピクチャに関するサイズ情報である。メタ情報格納部 334は、 EntryPESPacketNumと、 TPI保持部 332により保持されてヽる TSパケットの番号 (TPI)とを対応付けたメタ情報を格納する (ステツプ S213)。そして、ステップ S204に移行する。

[0043] また、ステップ S 204にお、て、録画停止の指示があつたと判断されると、メタ情報生成制御部 335は、メタ情報格納部 334に格納されて、るメタ情報を情報記録媒体制御部 350に出力する (ステップ S214)。

以上カ^タ情報生成部 330によるメタ情報生成処理である。

<高速再生処理 >

続、て、記録再生装置 300の高速再生処理にっ、て図 11に示すフローチャートを用いて説明する。

[0044] まず、 UI部 310はユーザ力も高速再生開始の指示を受け付けると (ステップ S301) 、システム制御部 320に高速再生開始を指示する (ステップ S302)。システム制御部 320は、デコード部 360、及び情報記録媒体制御部 350に高速再生開始を指示する (ステップ S303)。指示を受けた情報記録媒体制御部 350は、情報記録媒体 400 からメタ情報を取得し (ステップ S304)、取得したメタ情報をデコード部 360へ出力する (ステップ S305)。デコード部 360は、メタ情報を取得すると (ステップ S306)、次に再生すべき IDRピクチャを含む PESパケットを示すメタ情報（TPI及び EntryPESPacke tNum)を選択する (ステップ S307)。そして、情報記録媒体制御部 350に選択したメタ情報に対応するストリームデータの取得を要求する (ステップ S308)。情報記録媒体制御部 350は、要求を受け取ると、メタ情報に対応するストリームデータを取得し（ステップ S309)、取得したストリームデータをデコード部 360に出力する（ステップ S3 10)。デコード部 360は、ストリームデータを取得すると、取得したストリームデータの中から IDRピクチャを復号ィ匕する (ステップ S311)。そして、復号化により生成した画像を出力部 370へ送る (ステップ S312)。出力部 370は、取得した画像を表示する（ステップ S313)。この後、デコード部 360、及び情報記録媒体制御部 350が、ステツプ S307から S313を実行中に、 UI部 310はユーザから高速再生停止の指示を受けていた力否かを判断する (ステップ S314)。停止の指示を受けていた場合、 UI部 31 0は、システム制御部 320に高速再生停止を指示し、システム制御部 320は、デコード部 360、及び情報記録媒体制御部 350に高速再生停止を指示する。これにより、記録再生装置 300は、高速再生処理を終了する。停止の指示を受けていない場合、デコード部 360、及び情報記録媒体制御部 350は、ステップ S307から S313を実行し続け、記録再生装置 300は高速再生処理を続行する。

[0045] 以上が記録再生装置 300の高速再生処理である。

<具体例 >

続いて、図 12は本発明を模式的に示す図である。図 12において、上図はビデオフレームを示し、中図は PESパケット（ビデオデータのみ）を示し、下図は TSパケットを示す。下図において、「V」はビデオデータを格納している TSパケットを示し、「A」はオーディオデータを格納している TSパケットを示す。 0から 34までの数字は、それぞれの TSパケットに付された番号を示す。また本図に示すように、 PESパケットは複数のピクチャ力も構成され、各ピクチャは 1つの PESパケットで完結し、複数の PESパケットに跨って格納されることはない。

[0046] TSパケット解析部 331は、コンテンツの先頭の TSパケット V0を取得すると、ビデオデータの PESパケットヘッダが含まれているか否かを判定する。ここで、 TSパケット V 0は、本図に示すように、ビデオデータの PESパケットヘッダを含んでいる。よって、 T Sパケット解析部 331は、さらに TSパケット V0を含んで構成される PESパケットが IDR ピクチャを含んでいる力否かを判定する。本図に示すように、 IDRピクチャを含んでいるので、 TPI保持部 332は、 TPIとして当該 TSパケットに付された番号 0を保持する。また、 TSパケット数カウント部 333における TSパケット数を 1とする。続いて、 TSパケット解析部 331は、 TSパケット VIを取得し、ビデオデータの PESパケットヘッダが含まれて!/、るか否かを判定する。ビデオデータの PESパケットヘッダを含んで!/、な!/、ので、 TSパケット数を 1だけインクリメントし、次の TSパケット A2を取得する。同様の処理を TSパケット VI 3まで行う。

[0047] 続いて、 TSパケット解析部 331は、 TSパケット V14を取得すると、ビデオデータの PESパケットヘッダが含まれているか否かを判定する。ここで、 TSパケット V14は、本図に示すように、ビデオデータの PESパケットヘッダを含んでいる。よって、 TSバケツト V13と TSパケット V14の間が PESパケットの境界となるので、これまでにカウントされた TSパケット数を EntryPESPacketNumとする。そして、メタ情報格納部 334は、 Ent ryPESPacketNumと TPI保持部に保持されてヽる番号とを対応付けて格納する。

[0048] TSパケット解析部 331は、さらに TSパケット V14を含んで構成される PESパケットが IDRピクチャを含んでいるカゝ否かを判定する。本図に示すように、 IDRピクチャを含んでいないので、 TSパケット VI 5を取得し、ビデオデータの PESパケットヘッダが含まれて、るか否かを判定する。ビデオデータの PESパケットヘッダを含んで!/、な!/、ので、次の TSパケット V16を取得する。同様の処理を TSパケット V24まで行う。

[0049] 続いて、 TSパケット解析部 331は、 TSパケット V25を取得すると、ビデオデータの PESパケットヘッダが含まれているか否かを判定する。ここで、 TSパケット V25は、本図に示すように、ビデオデータの PESパケットヘッダを含んでいる。よって、 TSバケツト解析部 331は、さらに TSパケット V25を含んで構成される PESパケットが IDRピクチャを含んでいるか否かを判定する。本図に示すように、 IDRピクチャを含んでいるので、 TPI保持部 332は、 TPIとして当該 TSパケットに付された番号 25を保持する。また、 TSパケット数カウント部 333における TSパケット数を 1とする。続いて、 TSバケツト解析部 331は、 TSパケット A26を取得し、ビデオデータの PESパケットヘッダが含まれて!/、るか否かを判定する。ビデオデータの PESパケットヘッダを含んで!/、な!/、ので、 TSパケット数を 1だけインクリメントし、次の TSパケット V27を取得する。同様の処理を TSパケット V31まで行う。

[0050] 続いて、 TSパケット解析部 331は、 TSパケット V32を取得すると、ビデオデータの PESパケットヘッダが含まれているか否かを判定する。ここで、 TSパケット V32は、本図に示すように、ビデオデータの PESパケットヘッダを含んでいる。よって、 TSバケツト V31と TSパケット V32の間が PESパケットの境界となるので、これまでにカウントされた TSパケット数を EntryPESPacketNumとする。そして、メタ情報格納部 334は、 Ent ryPESPacketNumと TPI保持部に保持されてヽる番号とを対応付けて格納する。

[0051] 図 13は、以上のようにして生成された TSEJNF05テーブルを示す図である。以上のように本実施形態によれば、 TSパケットにビデオデータの PESパケットヘッダが含まれて、るか否かの判定や、当該 PESパケットが IDRピクチャを包含して!/、るか否かの判定は、 TSパケットの TSヘッダ、及び Access Unit delimiterを参照すれば行うことができ、 PESストリームへの展開を要しない。

また、 IDRピクチャを包含して、ると判定された PESパケットを構成する TSパケットの個数を用いて、当該 IDRピクチャのサイズを近似表現するので、データサイズの精度は粗くなるものの、受信時において記録再生装置 300が行えばよい処理負荷は、 DV D記録装置等、据え置き型記録装置と比べて格段に低くなる。

(第二実施形態）

第一実施形態では、 IDRピクチャを包含して、ると判定された PESパケットを構成する TSパケットの個数を用いて、 IDRピクチャのサイズを近似表現することにより、処理負荷の軽減を図った。しかし、例えば、デジタル放送の電波が届きにくいところで放送を受信した場合等、受信したストリームデータの内容が実際に送信された内容と異なる場合がある。このような場合では、受信したストリームデータ中の TSパケットの欠落により、 PESパケットの先頭を含む TSパケットを取得することができず、適切な近似をすることができな、ことが考えられる。

[0053] そこで、本実施形態では、記録再生装置 300は PESパケットの境界を判定する際に、 PESパケットの先頭を含む TSパケットを検出するのではなぐ PESパケットのサイズ情報、 PTS、 PCRを利用し、適切な近似を行う。

まず、 IDRピクチャを包含して、ると判定された PESパケットのサイズ情報を用いることにより、 IDRピクチャのサイズを近似表現する方法について述べる。

[0054] この方法により近似表現する場合には、 TSパケット解析部 331aは、第一実施形態で示した機能にカ卩え、 TSパケットの primary_pic_typeを参照することにより、当該 TSパケットを含んで構成される PESパケットに IDRピクチャが含まれていると判定した場合に、 PES_packet_lengthを取得する機能を有する。また、前記判定後、 TSパケットを取得する毎に、 TSパケットの合計サイズと PESパケットのサイズとを比較し、 TSパケットの合計サイズ力 SPESパケットのサイズ以上になったか否かを判定する。 PESノケットのサイズ以上になった場合には、それまでにカウントされた TSパケット数を EntryPESP acketNumとする。

<メタ情報生成処理 2 >

続いて、上述した方法によるメタ情報生成処理 2について図 14、 15に示すフローチャートを用いて説明する。

[0055] 本フローチャートにおいて、 nは TSパケット数を特定する変数であり、 lengthは取得した TSパケットの payloadの合計サイズを特定する変数である。ステップ S401からステップ S407までの処理は、図 9におけるステップ S201からステップ S206までの処理と同様である。

すなわち、 TSパケット解析部 33 laは、 payloadにビデオの PESパケットヘッダが含まれている TSパケットを取得するまで、 TSパケットを取得する（ステップ S401〜ステップ S404)。また、録画停止の指示がなかったと判断されると (ステップ S405で No)、 TSパケット解析部 33 laは、 IDRピクチャを含む PESパケットを構成する TSパケットを取得するまで、 TSパケットを取得し (ステップ S406)、 IDRピクチャを含む PESパケットを構成する TSパケットを取得すると、当該 TSパケット番号を保持する (ステップ S4 07)。録画停止の指示があつたと判断されると (ステップ S405で Yes)、メタ情報生成制御部 335は、メタ情報格納部 334に格納されて、るメタ情報を情報記録媒体制御部 350に出力する (ステップ S421)。

[0056] 次に、 IDRピクチャが含まれていると判定されると、 TSパケット解析部 33 laは PESへッダから PES_packet_lengthを取得する（ステップ S408)。 nを 1に設定し、 lengthを 0に設定する (ステップ S409)。 TSパケット解析部 331は、当該 TSパケットを情報記録媒体制御部 350に出力し (ステップ S410)、入力部 340から TSパケットを取得する (ステツプ S411)。 TSパケット解析部 331aは、取得した TSパケットの PIDを参照し、 payl oadにビデオデータが含まれているか否かを判定する（ステップ S412)。含まれていないと判定されると、 nを 1計数し (ステップ S413)、ステップ S410に移行する。含まれて、ると判定されると、 TSパケット解析部 331aは、 Adaptation_field_control=01か否かを判定する（ステップ S414)。 Adaptation_field_control=01と判定されると、 lengthに 184加算した値を新たな lengthとする（ステップ S415)。そして、 lengthは PES_packetJ ength+6以上か否かを判定する（ステップ S416)。判定が肯定であれば、 nを EntryPE SPacketNumとする（ステップ S419)。そしてメタ情報格納部 334は、 EntryPESPacket Numと、 TPI保持部 332により保持されている TSパケットの番号 (TPI)とを対応付けたメタ情報を格納し (ステップ S420)、ステップ S404に移行する。判定が否定であれば、ステップ S413に移行する。 Adaptation_field_control=01でないと判定されると、 Ad aptation_field_control=llか否かを判定する（ステップ S417)。 Adaptation_field_contro 1=11と判定されると、 length+184- Adaptation_field_lengthを新たな lengthとする（ステツプ S418)。ステップ S416に移行する。

[0057] 以上カ^タ情報生成処理 2である。

次に、 IDRピクチャを包含していると判定された PESパケットの PTS、及び PCR(Progr am Clock Reference)を用いることにより、 IDRピクチャのサイズを近似表現する方法について述べる。

この方法により近似表現する場合には、 TSパケット解析部 331bは、第一実施形態で示した機能にカ卩え、 TSパケットの primary_pic_typeを参照することにより、当該 TSパケットを含んで構成される PESパケットに IDRピクチャが含まれていると判定した場合に、当該 TSパケットから PTSを取得する機能を有する。また、前記判定後、 TSパケットを取得する毎に、当該 TSパケットが Adaptation_fieldを含んで!/、るか否かを判定し、含んでいる場合には、当該 TSパケットから PCRを取得する機能を有する。さらに、取得した PTSと PCRを比較し、取得した PCR力PTS以上か否かを判定する。 PTS以上になった場合には、それまでにカウントされた TSパケット数を EntryPESPacketNum とする。

[0058] PCRは、ビデオデータとオーディオデータとの同期をとるための基準クロック情報であり、 Adaptation_fieldに含まれる。

<メタ情報生成処理 3 >

続いて、上述した方法によるメタ情報生成処理 3について図 16、 17に示すフローチャートを用いて説明する。

[0059] 本フローチャートにおいて、 nは TSパケット数を特定する変数である。ステップ S501 力ステップ S507までの処理は、図 9におけるステップ S201からステップ S206までの処理と同様である。すなわち、 TSパケット解析部 331bは、 payloadにビデオの PES パケットヘッダが含まれている TSパケットを取得するまで、 TSパケットを取得する（ステツプ S501〜ステップ S504)。また、録画停止の指示がな力つたと判断されると (ステツプ S505で No)、 TSノケット解析部 331bは、 IDRピクチャを含む PESパケットを構成する TSパケットを取得するまで、 TSパケットを取得し (ステップ S506)、 IDRピクチヤを含む PESパケットを構成する TSパケットを取得すると、当該 TSパケット番号を保持する (ステップ S507)。録画停止の指示があつたと判断されると (ステップ S505 で Yes)、メタ情報生成制御部 335は、メタ情報格納部 334に格納されているメタ情報を情報記録媒体制御部 350に出力する (ステップ S519)。

[0060] 次に、 IDRピクチャが含まれていると判定されると、 TSパケット解析部 331bは、 PES ヘッダから PTSを取得する（ステップ S508)。 nを 1に設定する（ステップ S509)。 TS パケット解析部 331bは、当該 TSパケットを情報記録媒体制御部 350に出力し (ステップ S510)、入力部 340から TSパケットを取得する（ステップ S511)。 TSパケット解析部 33 lbは、取得した TSパケットの PIDを参照し、 payloadにビデオデータが含まれている力否かを判定する（ステップ S512)。含まれていないと判定されると、 nを 1計数し (ステップ S513)、ステップ S510に移行する。含まれていると判定されると、 TS パケット解析部 33 lbは、 Adaptation_fieldが存在するか否かを判定する（ステップ S51 4)。 Adaptationjeldが存在しないと判定されると、ステップ S513〖こ移行する。 Adapta tion_fieldが存在すると判定されると、当該 TSパケットに含まれて!/、る PCRを取得する (ステップ S515)。取得した PCRは PTS以上か否かを判定する（ステップ S516)。判定が肯定であれば、 nを EntryPESPacketNumとする（ステップ S517)。メタ情報格納部 334は、 EntryPESPacketNumと、 TPI保持部 332により保持されている TSパケットの番号 (TPI)とを対応付けたメタ情報を格納する (ステップ S518)。判定が否定であれば、ステップ S513に移行する。

[0061] 以上カ^タ情報生成処理 3である。

最後に、 IDRピクチャを包含していると判定された PESパケットの PTS、及びそれ以降のビデオデータあるいはオーディオデータの PESヘッダの PTSを用いることにより、 IDRピクチャのサイズを近似表現する方法にっ、て述べる。 TSパケット解析部 331cは、 IDRピクチャを含む PESパケットを構成する TSパケットを取得した際に、当該 PESパケットの PTSの情報を取得する。 TSパケット解析部 33 lcは、それ以降、ビデオデータとオーディオデータの PESヘッダの PTSを取得する

[0062] ビデオデータの PTSを取得すると、少なくとも IDRピクチャ以降のピクチャの PTSに当たるため、それまでに少なくとも当該 IDRピクチャを含む PESパケットを構成する T Sパケットを取得して、ることが判別できる。

オーディオデータの PTSを取得すると IDRピクチャの PTSと比較する。 ISO/IEC 13818— 1で規定されているデコードモデル、オーディオフレームのサイズなどを考慮すると、オーディオデータとビデオデータの PTSの差における許容量が計算できる。取得したオーディオデータの PTS力その許容量を超えている場合、 TSパケット解析部 331cは、ビデオデータの PTSをとり損ねた可能性が高ぐそれまでに少なくとも IDRピクチャが含まれて、ることを判別できる。

[0063] 以上のように本実施形態によれば、デジタル放送の電波が届きにくいところで放送を受信した場合等、受信したストリームデータの内容が実際に送信された内容と異なる場合であっても、 IDRピクチャのサイズを適切に近似することができる。

(補足）

上記の実施形態では、高速再生処理について説明した力例えば、サムネイル表示等の他の特殊再生であっても良、。

[0064] 上記の実施形態では、デコード部 360は PESパケットから IDRピクチャのみを復号化するとした力 IDRピクチャのみでなぐ PESパケットに含まれる全ピクチャを復号化して、出力部 370に送ってもよい。

上記の実施形態では、 TSパケット解析部 331は TSパケットが IDRピクチャを含んでいるか否かを判定した力 IDRピクチャ、または Non-IDRの Iピクチャのいずれかを含んでいるか否かを判定するとしても良い。ここで、 Non-IDRの Iピクチャとは、それ以後のピクチャがそのピクチヤより前のピクチヤの情報を参照する可能性のあるピクチヤである。 Iピクチャには、 IDRピクチャと、 Non-IDRの Iピクチャとの 2種類がある。

[0065] 上記の実施形態では、 IDRピクチャを含む PESパケットのサイズを TSパケットの個数で表現した力 TSパケットの個数ではなぐ単にバイト数等のサイズで表現しても良い。

上記の実施形態では、記録再生装置 300を用いたが、本発明は上記フローチヤ一トで示したステップを含む方法、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、及びシステム LSI等の集積回路であっても良い。システム LSIは、集積度の違いにより、 IC、 LSI, スーパー LSI、ウノレ卜ラ LSIと呼称されることもある。

[0066] また、集積回路化の手法は LSIに限るものではなぐ専用回路又は汎用プロセッサで実現しても良い。 LSI製造後に、プログラムすることが可能な FPGA (Field Program mable Gate Array)や、 LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブノレ ·プロセッサを利用しても良、。

更には、半導体技術の進歩又は派生する技術により LSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積回路化を行っても良い。例えば、バイオ技術の適応などが可能性としてありうる。

産業上の利用可能性

[0067] 本発明を構成する記録再生装置 300は、製造産業において経営的に、また継続的及び反復的に製造し、販売することができる。特に、ワンセグに対応した携帯機器として有用である。

Claims

請求の範囲

[1] 独立して復号可能なピクチャを含む PESパケットを構成する TSパケットの先頭アドレス及び当該ピクチヤに関するサイズ情報を含むメタ情報を生成して、記録媒体に記録する記録装置であって、

トランスポートストリームを構成する TSパケットの中から、 PESパケットの先頭にあたるものを検出する検出手段と、

当該 PESパケットが、独立して復号可能なピクチャを包含して、る力否かを判定する判定手段と、

独立して復号可能なピクチャを包含していると判定された PESパケットの先頭から、次の PESパケットの先頭までのサイズを前記サイズ情報として含むメタ情報を生成する生成手段と

を備えることを特徴とする記録装置。

[2] 前記サイズ情報とは、独立して復号可能なピクチャを包含して、ると判定された PES パケットの先頭から、次の PESパケットの先頭までに存在する TSパケットの個数を用いて表現される

請求項 1記載の記録装置。

[3] 前記検出手段は、さらに、前記 TSパケットの中から PESパケットのサイズ情報を検出し、

前記 TSパケットの個数とは、前記 PESパケットのサイズ情報に相当する TSパケットの個数である

請求項 2記載の記録装置。

[4] 前記検出手段は、さらに、前記独立して復号可能なピクチャを包含していると判定された TSパケットから前記ピクチヤの再生時間を示す情報と、当該 TSパケット以降に存在する TSパケットから、ビデオデータとオーディオデータとの同期をとるための基準クロック情報とを検出し、

前記生成手段は、さらに、

前記基準クロック情報が前記再生時間を示す情報以上の値を示すか否かを判定する時間情報判定手段を含み、前記 TSパケットの個数とは、前記独立して復号可能なピクチャを包含して!/、ると判定された PESパケットの先頭から、前記基準クロック情報が前記再生時間を示す情報以上の値を示すと判定されるまでに存在する TSパケットの個数である

請求項 2記載の記録装置。

[5] 独立して復号可能なピクチャを含む PESパケットを構成する TSパケットの先頭アドレス及び当該ピクチヤに関するサイズ情報を含むメタ情報を生成して、記録媒体に記録する処理をコンピュータに行わせるコンピュータ読み取り可能なプログラムを記録する記録媒体であって、

前記プログラムは、

トランスポートストリームを構成する TSパケットの中から、 PESパケットの先頭にあたるものを検出する検出コードと、

当該 PESパケットが、独立して復号可能なピクチャを包含して、る力否かを判定する判定コードと、

独立して復号可能なピクチャを包含していると判定された PESパケットの先頭から、次の PESパケットの先頭までのサイズを前記サイズ情報として含むメタ情報を生成する生成コードと

を含むコンピュータ読み取り可能なプログラムを記録する記録媒体。

[6] 独立して復号可能なピクチャを含む PESパケットを構成する TSパケットの先頭アドレス及び当該ピクチヤに関するサイズ情報を含むメタ情報を生成して、記録媒体に記録する記録方法であって、

トランスポートストリームを構成する TSパケットの中から、 PESパケットの先頭にあたるものを検出する検出ステップと、

当該 PESパケットが、独立して復号可能なピクチャを包含して、る力否かを判定する判定ステップと、

独立して復号可能なピクチャを包含していると判定された PESパケットの先頭から、次の PESパケットの先頭までのサイズを前記サイズ情報として含むメタ情報を生成する生成ステップと

を備えることを特徴とする記録方法。

[7] 独立して復号可能なピクチャを含む PESパケットを構成する TSパケットの先頭アドレス及び当該ピクチヤに関するサイズ情報を含むメタ情報を生成して、記録媒体に記録する記録装置に設けられるシステム集積回路であって、

を備えることを特徴とする記録装置に設けられるシステム集積回路。

[8] メタ情報に基づいて記録媒体に記録されているトランスポートストリームを取得し、再生する再生装置であって、

メタ情報に示されるトランスポートストリームの部分である、独立して復号可能なピクチヤを含む PESパケットの先頭から、次の PESパケットの先頭までに存在する TSバケツトを取得する取得手段と、

取得した TSパケットうち、前記独立して復号可能なピクチャを構成する TSパケットを復号化する復号化手段と、

を備えることを特徴とする再生装置。

[9] 記録媒体であって、

トランスポートストリームと、

前記トランスポートストリーム内に存在する独立して復号可能なピクチャを含む PES パケットを構成する TSパケットの先頭アドレス及び当該ピクチヤに関するサイズ情報を含むメタ情報とが記録されており、

前記メタ情報は、

独立して復号可能なピクチャを含む PESパケットの先頭から、次の PESパケットの先頭までのサイズを用いて、独立して復号可能なピクチャのサイズを近似表現する情報をサイズ情報として含むことを特徴とする記録媒体。