WO2006077678A1

WO2006077678A1 - ケーキ搬送容器

Info

Publication number: WO2006077678A1
Application number: PCT/JP2005/017843
Authority: WO
Inventors: Minoru Ishii
Original assignee: Minoru Ishii
Priority date: 2005-01-21
Filing date: 2005-09-28
Publication date: 2006-07-27
Also published as: JP2006225040A

Abstract

　本発明は、ケーキの装飾が完成した状態で容器に内包できるとともに、装飾が完成した状態を維持したまま外部に出すことができ、搬送後、新たに装飾を施す必要がない。また、少なくとも一部を透明としており、内包したケーキを容器外部から視認することができる。したがって、本発明のケーキ搬送容器は、ケーキの装飾が完成した状態で内包・搬送することができるとともに、装飾が完成したケーキを搬送中に容器外部から視認することができる。

Description

明細書

ケーキ搬送容器

技術分野

[0001] 本発明は、ケーキを搬送する際に使用するケーキ搬送容器に関するものである。

背景技術

[0002] 従来、ケーキを搬送する容器としては、紙製の箱型の容器がある。このような紙製の箱型の容器は、内包されたケーキを容器外部力も見ることができない。また、透明な容器でケーキを食する際に内包されていたケーキをその容器の上に置き、小さなケーキを大きく見せることができるケーキの容器を兼ねたケーキ台がある（例えば、特許文献 1参照)。

[0003] 特許文献 1 :特開平 11 157544号公報

発明の開示

[0004] 上記特許文献 1の容器に内包されるケーキの装飾は、ケーキを容器に載せることで完成する。したがって、内包されたケーキは、装飾が完成していない状態のものである。すなわち、ケーキを搬送する際は、ケーキの装飾が未完成であり、装飾が完成された状態のケーキを搬送中に容器外部力見ることができな、。

[0005] そこで、本発明は、上記実状に鑑み、ケーキの装飾が完成した状態で内包することができるとともに、内包されたケーキを外部力も見ることができるケーキ搬送容器を提供することを目的とする。

[0006] 本発明のケーキ搬送容器は、ケーキを搬送する際に使用するケーキ搬送容器であつて、略平板状部材の下面に直交するように脚体を備えるとともに上面に棒体を立設し、ケーキを載せるケーキ台と、前記ケーキ台を定置する定置部と、前記定置部に着脱自在に取り付けることで前記ケーキ台と前記ケーキとを内包し、少なくとも一部を透明とする容器本体とを有することを特徴とする。

[0007] 本発明のケーキ搬送容器によれば、装飾が完成した状態で容器の外部に出すことができ、搬送後新たに装飾を施す必要がない。また、少なくとも一部を透明としており、内包したケーキを容器外部力も視認することができる。したがって、本発明のケーキ搬送容器は、ケーキの装飾が完成した状態で搬送することができるとともに、装飾が完成したケーキを搬送中に容器外部から視認することができる。ケーキを食する際は、脚体の付いたケーキ台を取り出すため、ケーキの装飾を維持したまま容器外部にケーキを出すことができる。

[0008] 本発明のケーキ搬送容器において、前記ケーキ台は、略平板状部材の上面に棒体を立設した第 1の台部と、略平板状部材の下面に直交するように脚体を備えるとともに上面に棒体を立設し、前記第 1の台部の棒体に前記脚体を積み重ねた少なくとも 1つの第 2の台部と、略平板状部材の下面に直交するように脚体を備え、前記第 2 の台部の棒体に前記脚体を積み重ねた第 3の台部とにより構成されることを特徴とする。これにより、ケーキの装飾性を高めることができる。

[0009] 本発明のケーキ搬送容器において、前記ケーキ台は、前記棒体の先端をテーパー状とすることを特徴とする。これにより、ケーキを棒体に刺しやすくなる。ケーキを棒体に刺すことでケーキをケーキ台に載せるだけでなくケーキを固定することができる。したがって、容器にケーキを入れて搬送する際、多少容器が傾いたり、容器に衝撃が加わったりしてもケーキの装飾を崩さずに搬送することができる。

[0010] 本発明のケーキ搬送容器において、前記第 2の台部及び前記第 3の台部の脚体は筒状であり、前記ケーキ台は、前記第 1の台部の棒体を前記第 2の台部の筒状の脚体の筒中に着脱自在に嵌め込むことで第 1の台部と第 2の台部とを積み重ね、前記第 2の台部の棒体を前記第 3の台部の筒状の脚体の筒中に着脱自在に嵌め込むことで第 2の台部と第 3の台部とを積み重ねることを特徴とする。これにより、第 1の台部の棒体及び第 2の台部の棒体を、第 2の台部の筒状の脚体と第 3の台部の筒状の脚体にそれぞれ着脱自在に嵌め込むことで、容易に第 1の台部、第 2の台部及び第 3 の台部を容易に積み重ねることができる。そして、積み重ねられた各台部は棒体が筒状の脚体に嵌め込まれて、ることで安定したケーキ台を構成することができる。また、各台部は着脱自在であるため各台部を分けることもできる。

[0011] 本発明のケーキ搬送容器において、前記容器本体は、前記ケーキ台に載せられるケーキを照らす照明手段を備えていることを特徴とする。これにより、容器に納められた装飾されたケーキを容器外部力見えやすくすることができる。また、暗いところでも装飾されたケーキを容器外部力も見ることができる。

[0012] 本発明のケーキ搬送容器において、前記定置部は、前記ケーキ台の前記脚体の位置に対応する位置に前記脚体の形状に対応する形状の窪みを設けることを特徴とする。これにより、ケーキ台とケーキ台を定置する定置部とを着脱自在に嵌め込むことができる。すなわち、ケーキ台が容器内で動くことを抑制し、よりケーキ及びケーキに施した装飾を維持したまま搬送しやすくすることができる。

[0013] 本発明のケーキ搬送容器において、前記ケーキ搬送容器の内部の温度を該ケーキ搬送容器の外部の温度よりも低く保つ冷却手段を備えることを特徴とする。これにより、ケーキを冷却しつつ搬送が可能となり、ケーキが傷まずに搬送することができる

[0014] 本発明のケーキ搬送容器において、前記定置部は、前記ケーキ台の前記略平板状部材の法線と平行な軸を中心として前記ケーキ台を回転させる駆動源を備えることを特徴とする。ケーキ台を回転させることで、ケーキを眺める人が動かなくてもケーキの施された装飾の全てを見せることが可能となる。そして、これによつてよりケーキの装飾性を高めることができる。

[0015] 本発明のケーキ搬送容器によれば、装飾が完成した状態で容器の外部に出すことができ、搬送後新たに装飾を施す必要がない。また、少なくとも一部を透明としており、内包したケーキを容器外部力も視認することができる。したがって、本発明のケーキ搬送容器は、ケーキの装飾が完成した状態で搬送することができるとともに、装飾が完成したケーキを搬送中に容器外部から視認することができる。

図面の簡単な説明

[0016] [図 1]本発明のケーキ搬送容器の斜視図である。

[図 2]本発明のケーキ搬送容器の分解斜視図である。

[図 3]本発明のケーキ搬送容器の容器本体に取り付けられた照明部を示す図である

[図 4]ケーキを内包した本発明のケーキ搬送容器の斜視図である。

[図 5]ケーキを載せた本発明のケーキ搬送容器のケーキ台の分解斜視図である。

[図 6]本発明のケーキ搬送容器において、冷却手段を備える定置部の構造の一例を示す斜視図である。

[図 7]本発明のケーキ搬送容器において、ケーキ台を回転させる駆動源を定置部に備えたケーキ台と定置部との断面図である。

発明を実施するための最良の形態

[0017] 本発明のケーキ搬送容器について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は、以下の説明に限られるものではなぐ本発明の主旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。

[0018] 本発明のケーキ搬送容器 1は、図 1及び図 2のように、ケーキを載せるケーキ台 2と、ケーキ台 2を定置する定置部 3と、定置部 3に着脱自在に取り付けられる容器本体 4 とを有している。そして、本発明のケーキ搬送容器 1は、定置部 3と容器本体 4とを着脱自在に取り付けられることで、ケーキ台 2に載せられるケーキを内包する容器となる

[0019] ケーキ台 2は、図 1及び図 2に示されるように、ケーキ台 2の中で最も下側に備えられる第 1の台部 21と、第 1の上側に積み重ねられる第 2の台部 22と、第 2の台部の上側に積み重ねられる第 3の台部 23とにより構成されている。図 1及び図 2において、ケーキ台 2は、 3つの台部を有するものである力これに限定するものではなぐ 1つや 2つの台部を有するものでも、それ以上の台部を有するものでもよい。例えば、第 3 の台部のみを使用して 1段のケーキ台としてもよい。また、第 1の台部と第 3の台部を使用して 2段の 2段のケーキ台としてもよい。第 2の台部 22を 2つ使用し、第 2の台部 22同士を積み重ねることで 4段のケーキ台としてもよい。

[0020] 第 1の台部 21は、略平板状部材である板 210を有している。板 210の定置部 3と向かい合う面である下面には、板 210の下面に対して直交するように所要の間隔をあけて 3つの脚体 211が備えられて!/、る。

[0021] そして、 3つの脚体 211を有する下面の反対側の上面は、ケーキが載せられる面であり、その上面には所要の間隔をあけて 3つの棒体 212が立設されている。この棒体 212の先端はテーパー状に形成されているため、ケーキを第 1の台部 21の板 210に載せる際、この棒体 212をケーキに刺しやすくすることができる。そして、棒体 212をケーキに刺すことでケーキを第 1の台部 21に固定することができる。この棒体 212は、下記で説明する第 2の台部 22の筒状の脚体 221の筒中に着脱自在に嵌め込まれる。これにより、第 1の台部 21と第 2の台部 22とを積み重ねることができる。

[0022] 図 1及び図 2に示される第 1の台部 21は、ハート型の板 210である力板 210の形状はこれに限定されるものではなぐ円形や矩形であってもよい。また、第 1の台部 21 は透明であってもよい。脚体 211及び棒体 212の数や配置も限定されるものではない。

[0023] 第 2の台部 22は、略平板状部材である板 220を有している。板 220の第 1の台部 2 1の上面と向かい合う面である下面には、板 220の下面に対して直交し、第 1の台部 21の棒体 212の位置に対応する位置に 3つの脚体 221が備えられている。この脚体 221は、内部を中空とする筒状であり、その筒状の脚体 221の筒中に第 1の台部 21 の棒体 212の先端を着脱自在に嵌め込み、第 1の台部 21と第 2の台部 22とを積み重ねることができる。第 1の台部 21の棒体 212を第 2の台部 22の脚体 221に嵌め込むことで、第 1の台部 21と第 2の台部 22とを安定させることができる。

[0024] そして、 3つの脚体 221を有する下面の反対側の上面は、ケーキが載せられる面であり、その上面には所要の間隔をあけて 3つの棒体 222が立設されている。この棒体 222の先端はテーパー状に形成されて、るため、ケーキを第 2の台部 22の板 220に載せる際、この棒体 222をケーキに刺しやすくすることができる。そして、棒体 222をケーキに刺すことでケーキを第 2の台部 22に固定することができる。この棒体 222は、下記で説明する第 3の台部 23の筒状の脚体 231の筒中に着脱自在に嵌め込まれる。これにより、第 2の台部 22と第 3の台部 23とを積み重ねることができる。

[0025] 図 1及び図 2に示される第 2の台部 22は、ハート型の板 220である力板 220の形状はこれに限定されるものではなぐ円形や矩形であってもよい。また、第 2の台部 22 は透明であってもよい。第 2の台部の板 220は、第 1の台部 21の板 210と同じ形状であっても異なる形状であってもよい。脚体 221及び棒体 222の数や配置も限定されるものではない。

[0026] 第 3の台部 23は、略平板状部材である板 230を有している。板 230の第 2の台部 2 2の上面と向かい合う面である下面には、板 230の下面に対して直交し、第 2の台部 22の棒体 222の位置に対応する位置に 3つの脚体 231が備えられている。この脚体 231は、内部を中空とする筒状であり、その筒状の脚体 231の筒中に第 2の台部 22 の棒体 222の先端を着脱自在に嵌め込み、第 2の台部 22と第 3の台部 23とを積み重ねることができる。第 2の台部 22の棒体 222を第 3の台部 23の脚体 231に嵌め込むことで、第 2の台部 22と第 3の台部 23とを安定させることができる。

[0027] そして、 3つの脚体 231を有する下面の反対側の上面は、ケーキが載せられる面であり、その上面には所要の間隔をあけて 3つの棒体 232が立設されている。この棒体 232は、第 1の台部 21の棒体 212や第 2の台部 22の棒体 222のようにケーキを突き抜けな!/、ものが備えられて、る。この棒体 232の先端はテーパー状に形成されてヽるため、ケーキを第 3の台部 23の板 230に載せる際、この棒体 232をケーキに刺しやすくすることができる。そして、棒体 232をケーキに刺すことでケーキを第 3の台部 23 に固定することができる。

[0028] 図 1及び図 2に示される第 3の台部 23は、ハート型の板 230である力板 230の形状はこれに限定されるものではなぐ円形や矩形であってもよい。また、第 3の台部 23 は、透明であってもよい。第 3の台部の板 230は、第 1の台部 21の板 210や第 2の台部 22の板 220と同じ形状であっても異なる形状であってもよい。脚体 231及び棒体 2 32の数や配置も限定されるものではない。

[0029] ケーキ台 2は、上述の第 1の台部 21に第 2の台部 22を積み重ね、さらにその第 2の台部 22に第 3の台部 23を積み重ねることで形成される。このとき、第 1の台部 21の棒体 212に第 2の台部 22の脚体 221を着脱自在に嵌め込み、第 2の台部の棒体 222 に第 3の台部 23の脚体 231を着脱自在に嵌め込むことで各台部が安定し、容易に崩れな、ケーキ台 2とすることができる。

[0030] 定置部 3は、第 1の台部 21、第 2の台部 22及び第 3の台部により構成されるケーキ台 2を定置する。この定置部 3は、ケーキ台 2の最も下側に備えられる第 1の台部 21 の脚体 211の形状に対応する形状の窪み 30を 3つ有している。そして、その 3つの窪み 30は、第 1の台部 21の脚体 211の位置に対応する位置に設けられる。この窪み 30に第 1の台部 21の脚体 211を着脱自在に嵌め込むことで、第 1の台部 21を定置することができ、定置部 3にケーキ台 2を固定することができる。これにより、ケーキ台が容器内で動くことを抑制し、よりケーキ及びケーキに施した装飾を維持したまま搬送しやすくすることができる。

[0031] 定置部 3は係止具 31を有している。この係止具 31は、下記で説明する容器本体 4 の係止具掛具 40に係止具 31を引っ掛け、定置部 3に容器本体 4を着脱自在に取り付けることができる。定置部 3に容器本体 4を着脱自在に取り付けることで、ケーキ台 2に載せられたケーキを定置部 3と容器本体 4とに形成される容器の内部に内包することができる。そして、係止具 31を係止具掛具 40から取り外すことで、内包されたケーキ台 2ケーキを取り出すこともできる。この定置部 3への容器本体 4の取り付け方法としては、着脱自在に取り付けることができる方法であれば特に限定されるものではない。例えば、定置部 3と容器本体 4との接触部分近傍に螺子切りを施し、容器本体 4と定置部 3とを螺合してもょ、。

[0032] 容器本体 4は、上端を塞いだ円筒状の形状で、少なくとも定置部 3に着脱自在に取り付けられることで少なくとも一部が透明である。この容器本体 4は、係止具 31を引つ掛ける係止具掛具 40を定置部 3の係止具 31の位置に対応する位置に備えて!/、る。この係止具掛具 40に係止具 31を引っ掛け、定置部 3に容器本体 4を着脱自在に取り付けることができる。容器本体 4は、一部が透明であることで内包するケーキ台 2に載せられるケーキを容器外部カゝら視認することができる。また、容器本体 4の塞がれた上端には、取っ手 42を有している。この取っ手 42によって、本発明のケーキ搬送容器 1を持ちやすくすることができる。容器本体 4の形状は特に限定されるものではなぐ例えば角柱状の容器であってもよい。また、この容器本体 4には、定置部 3に着脱自在に取り付けられた際、内部の温度を低く保っために、ドライアイスや保冷剤等の冷却手段を冷却部として設けてもよい。この冷却部は、下記で詳細に説明する。

[0033] 容器本体 4は、図 3のように、塞がれた上端側に照明手段として照明部 41が備えられている。この照明部 41は、図示されていない電源により点灯する。照明部 41を備えることにより、内包されるケーキを照らすことができる。また、照明部 41は、点灯だけではなぐ点滅させてもよい。これにより、内包されたケーキを見えやすぐ目立たせることができる。また、暗い場所でも内包されたケーキを見せることができる。また、ケーキの装飾として照明部 41を使用することもでき、ケーキの装飾性を高めることができる。白色の光のみならず、赤色、緑色、青色等の光を組み合わせてもよぐ例えば、このような光を使用してケーキやケーキ搬送容器 1の装飾を行ってもよい。容器本体 4 に備えられる照明部 41としては、特に限定されるものではなぐ例えば、電球、冷陰極管、発光ダイオード、エレクト口ルミネッセンス素子、蠟燭等が挙げられる。この容器本体 4には、音声や音楽を入力した制御装置をスィッチとともに搭載させ、このスイツチをオンにすることで所要の音声や音楽を出力させてもよい。例えば、誕生日や結婚式に相応しい音楽を流すこともできる。これにより、音声や音楽による演出も行え、ケーキの受取人をより喜ばすことができる。この照明部 41を光らせるために電源が必要である場合、その電源としては、特に限定されるものではなぐ乾電池や蓄電池といつた電池、商用電源等が挙げられる。例えば、商用電源を使用する場合、照明部 41 と接続されるコンセントを介して商用電源と接続させてもよい。この電源と照明部 41とを電気的に接続することで照明部 41を光らせることができる。

[0034] 上述のように、本発明のケーキ搬送容器 1は、 3種の台部により構成されるケーキ台 2とケーキ台 2を定置する定置部 3と定置部 3に着脱自在に取り付けられる容器本体 4 を有している。図 4及び図 5のように、このケーキ台 2は、ケーキ台 2にケーキを載せることで、ケーキ台 2とともにケーキを定置部 3と容器本体 4とに内包することができる。そして、第 1の台部 21にはケーキ 51が載せられ、第 2の台部 22にはケーキ 52が載せられ、第 3の台部にはケーキ 53が載せられる。

[0035] 第 1の台部 21に載せられるケーキ 51は、第 1の台部 21の板 210上の棒体 212が刺し込まれる。すなわち、ケーキ 51に棒体 212が突き抜けた状態となり、ケーキ 51が第 1の台部 21上に載っているだけではなぐこの棒体 212によってケーキ 51を第 1の台部 21の板 210上に固定することができる。このケーキ 51を突き抜けた棒体 212は、第 2の台部 52の脚体 221に着脱自在に嵌め込まれ、第 1の台部 21に第 2の台部 2 2を積み重ねることができる。

[0036] 第 2の台部 22に載せられるケーキ 52は、第 2の台部 22の板 220上の棒体 222力 S 刺し込まれる。すなわち、ケーキ 52に棒体 222が突き抜けた状態となり、ケーキ 52を第 2の台部 22上に載っているだけではなぐこの棒体 222によってケーキ 52を第 2の台部 22の板 220上に固定することができる。このケーキ 52を突き抜けた棒体 222は、第 3の台部 53の脚体 231に着脱自在に嵌め込まれ、第 2の台部 22に第 3の台部 2 3を積み重ねることができる。

[0037] 第 3の台部 22に載せられるケーキ 53は、第 3の台部 23の板 230上の棒体 232が刺し込まれる。すなわち、ケーキ 53に棒体 232が突き刺さった状態となり、ケーキ 53 を第 3の台部 23上に載っているだけではなぐこの棒体 232によってケーキ 53を第 3 の台部 23の板 230上に固定することができる。

[0038] これら各台部に載せられたケーキ 51、 52、 53は、装飾された状態で各台部に載せられてもよいが、装飾が未完成な状態で各台部に載せた後に装飾を施してもよい。また、ケーキ 51、 52、 53の種類としては、ショートケーキ、チーズケーキ、チョコレートケーキ等が挙げられ、好みに応じて適宜変更できる。また、各台部に載せられるケーキは、全て同じ種類であってもよいが、異なる種類のケーキを載せてもよい。このケーキ 51、 52、 53への装飾は、特に限定されるものではなぐ図 4及び図 5のように、タリームゃ苺やメロン等の果物を使用してもよい。また、文字、記号、絵等の装飾をケーキに施してもよい。さらに、容器本体 4に取り付けられた照明部 41からの光を反射するような装飾を施してもよい。ケーキ 51、 52、 53は、略同様な装飾を施してもよいが、異なる装飾を施してもよい。

[0039] また、ケーキ 53は、その上方に新たな台部やケーキ等が無くケーキ 53全体がよく見えるため、ケーキの上面に別の装飾を施してもよい。例えば、ケーキ 53の上面にケーキの送り主や受取人の顔を描いてもよい。このように、装飾性を高めることができる。ケーキ 53を載せた第 3のケーキ台は、第 2のケーキ台から容易に取り外すことができるため、ケーキ 53のみを贈答品として持ち帰ることもできる。

[0040] ケーキ 52を載せた第 2の台部 22は、ケーキ 52を載せた第 2の台部 22の脚体 221 に、第 1の台部 21のケーキ 51を突き抜けた棒体 212を着脱自在に嵌め込む。そして、ケーキ 53を載せた第 3の台部 23は、ケーキ 53を載せた第 3の台部 23の脚体 231 に、第 2の台部 22のケーキ 52を突き抜けた棒体 222を着脱自在に嵌め込む。これにより各台部にケーキが置かれたケーキ台 2となる。このケーキ台 2を定置部 3の窪み 3 0に第 1の台部 21の脚体 211を入れ、ケーキを載せたケーキ台 2を定置部 3に定置する。そして、ケーキ台 2を定置させた定置部に容器本体 4がケーキ台 2を内包するように着脱自在に取り付けることで本発明のケーキ搬送容器 1にケーキを内包することがでさる。

[0041] 本発明のケーキ搬送容器 1は、定置部 3に容器本体 4が着脱自在に取り付けられ、また、定置部 3にケーキ台 2が着脱自在に嵌め込まれている。したがって、容器本体 4を容器に定置部 3から取り外し、ケーキ台 2を定置部 3から取り外すことで容易に容器の外部にケーキを載せたケーキ台 2を出すことができる。ケーキ台 2に載せられたケーキは、装飾が完成された状態で容器に内包される。すなわち、本発明のケーキ搬送容器 1に内包されるケーキは、ケーキへの装飾が完成した状態のまま崩さずに容器から出すことができ、容器力も出した後に新たに装飾を施す必要がない。また、従来の脚体の無いケーキ台ではケーキを載せる板状部材を直接テーブル等に置くため、ケーキとテーブルとの間に距離がほとんど無ぐケーキの装飾を崩したり、テーブルを汚したりしてしまう問題点があった。本発明のケーキ搬送容器 1は、ケーキ台 2 に脚体を有しているため、ケーキ台 2を置くテーブル等とケーキとの距離を離すことができる。したがってケーキの装飾を崩さず、ケーキ台 2を置くテーブル等を汚さない。さらに、ケーキ台 2には脚体が備えられているため、定置部 3とケーキ台 2との間に隙間があり、この隙間に手を入れることで、ケーキをケーキ台 2とともに容易に取り出すことがでさる。

[0042] そして、ケーキ台 2を構成する各台部は、着脱自在に嵌め込まれて、るため、各台部にケーキを載せたまま崩さずに各台部を分けることができる。このとき、各台部の脚体とケーキとは接触していないため、ケーキの装飾を崩すことがなく各台部を分けることができる。また、脚体とケーキとが接触しないことで、例えば、各台部を分けた後、それぞれの台部をテーブル等に置、ても、テーブル等を汚すことがな、。

[0043] また、一部を透明としており、内包したケーキを容器外部力視認することができる。したがって、本発明のケーキ搬送容器 1は、ケーキの装飾が完成した状態で搬送することができるとともに、装飾が完成したケーキの搬送中に容器外部から視認することができる。さらに、容器本体 4に設けられた照明部 41を使用することで光を使用した装飾を行うことができる。このように、本発明のケーキ搬送容器 1は、ケーキの搬送する行為自体を演出とすることができる。例えば、結婚式場や飲食店等の人が多く集まるような場所や、結婚式、出産、誕生日等の祝い事等で本発明のケーキ搬送容器 1を使用することにより、ケーキの搬送自体が演出となり、ケーキの受取人やその場にいる人をより楽しませることができる。また、内包されたケーキを部屋などの装飾品として酉己置することもできる。

[0044] 上述した本発明のケーキ搬送容器 1は、容器本体 4や定置部 3やケーキ台 2にドラィアイス等の白煙を放出するものを備えてもよい。図 6は、上述した白煙放出手段を備える構造の一例を説明する図である。白煙放出手段を備える定置部 3には、図 6のように、ケーキ台を着脱自在に固定する窪み 30を有する上面に、所定の深さの溝 33 が定置部 3の外縁に沿って形成されている。この溝 33に白煙を放出するドライアイス等を入れ、それぞれの溝 33の形状に対応する蓋 34を被せることで白煙放出手段を定置部 3に備えている。この蓋 34は、白煙を溝 33から放出するために図 6のような網状のものであってもよい。ドライアイスは白煙を放出し、その白煙は下方にたまる。これにより、ケーキを搬送する際では、容器本体 4内部の下方付近にたまり、搬送するケーキをさらに装飾することができ、容器外部から白煙により装飾されたケーキを見ることができる。また、容器本体 4が定置部 3から取り外された際、ドライアイス力も発生する白煙が定置部 3の溝 33から発生し、ケーキの下方を漂うように広がる。このドライアイス由来の白煙がケーキを装飾し、より装飾性を高めることができる。また、ドライアイスにより、容器本体 4内部の温度を容器本体外部の温度よりも低く保つこともできる

[0045] この定置部 3には、容器本体 4及び定置部 3とによって形成される空間、すなわち、本発明のケーキ搬送容器の内部の温度を容器外側よりも低く保っために、冷却手段として冷却部を備えてもよい。この冷却部は、定置部 3の上面すなわち、容器内部や定置部 3の内部に備え付けていてもよい。この冷却部は、ドライアイス、保冷材、氷等が挙げられる。また、これら冷却部は、の冷気の放出を阻害することなぐ箱状部材に包んで備え付けてもよい。これにより、例えば、比較的気温が高い場合であっても、所定の時間、ケーキ搬送容器 1内の温度を外部の温度よりも低くすることが可能となる。これにより、例えば高い気温の中でケーキを搬送することで、内包されるケーキの一部が溶けて崩れたり、雑菌等の繁殖で傷んだり、ケーキの味が損なわれたりという問題を防ぐとともにケーキを目的の場所まで搬送することが可能となる。 [0046] さらに、定置部 3又は容器本体 4に備えられていてもよい冷却部から発生する冷気を容器内部で拡散させることができるファン等の拡散手段を備えて、てもよ、。このフアンを動かす動力源としては、ファン等の拡散手段を駆動できるものであればどのようなものであってもよぐ例えば、乾電池や蓄電池といった電池、商用電源等が挙げられる。この拡散手段の一例であるファンは、この駆動源と電気的に接続され、例えばスィッチをオンとすることで、ファンが回転し、冷却部の冷気を容器内部に拡散することができる。これにより、容器内部を効率的に冷却し、容器外部の温度よりも低く保つことができる。

[0047] この拡散手段は、冷却部の冷気を効率的に拡散させるために、冷却部及び冷却部近傍に拡散手段を備えてもよい。例えば、冷却部が定置部 3及び容器本体 4によつて囲われる容器内部に備えられてヽる場合、この拡散手段を容器の内部に備えることで、より容器内部で発生した冷気を拡散し、より効率的に容器内部を冷却し、容器外部の温度も低く保つことができる。この場合、暖かい空気を外に逃がすために容器内部と容器外部とを接続するような孔が設けられていてもよい。また、例えば、冷却部が定置部 3の内部に設けられている場合、定置部 3には、定置部 3の上面と定置部 3 の内部とを接続する孔等を設け、その孔と接するように拡散手段を備えてもよい。これにより、拡散手段を介して定置部 3の内部で発生した冷気を容器内部に導入する。そして、拡散手段は、導入した冷気を容器内部で拡散させることができる。また、定置部 3の内部に拡散手段を設ける場合、定置部 3の側面に容器外部と接続するような孔を設けてもよい。これにより、例えば、冷蔵庫等のように、容器の外部の温度が容器内部のケーキを保存するために十分な温度である場合に、冷却部を備えなくても、内部に冷気を導入することができる。

[0048] また、上述した本発明のケーキ輸送容器 1は、ケーキ台 2の板の法線と平行な軸を中心としてケーキ台 2を回転させるように定置部 3に駆動源を備えてもよい。ケーキ台 2を回転させることで、ケーキを眺める人が動かなくてもケーキの施された装飾の全てを見せることが可能となる。そして、これによつてよりケーキの装飾性を高めることができる。

[0049] 図 7は、ケーキ台を回転させる駆動源を定置部に備えたケーキ台と定置部の断面図である。この定置部 3は、回転台 35と、駆動源 37と、基台 39とにより構成されている。回転台 35は、略平板状の部材で、上面にケーキ台 2の最下段の脚体の形状及び位置に対応した窪み 30を有している。この窪み 30に着脱自在に固定するようにケーキ台 2を定置させると、回転台 35は、ケーキ台 2の各板とは平行となる。

[0050] 駆動源 37は、図示されない所定の電源と接続されることによって軸を中心に回転する回転部 36を有している。そして、この駆動源 37は、回転部 36の軸が回転台 34 の法線と平行となるように、回転台 35の下面に固定される。これにより、回転台 34の軸がケーキ台 2の板の法線と平行になる。この駆動源 37を回転台 35に固定する位置としては、回転部 36の回転によって回転する回転台 35及びケーキ台 2が容器本体と接触しない位置であれば、限定されるものではない。例えば、回転部 36の軸が回転台 35の略中央に位置するように駆動源 37を回転台 35に固定することが挙げられる

[0051] 基台 39は、その略中央に駆動源 37を納めることができる程度の大きさの凹部 38を有している。そして、この凹部 38には、駆動源 37を固定した回転台 35と基台 39が接触しないように駆動源 37が固定される。この駆動源 37を基台 39に固定する位置としては、回転部 36の回転によって回転する回転台 35及びケーキ台 2が容器本体と接触しない位置であれば、限定されるものではない。例えば、回転部 36の軸が基台 39 の略中央に位置するように駆動源 37を基台 39の凹部 38に固定することが挙げられる。

[0052] これにより、駆動源 37が所定の電源と接続することで回転部 36が回転し、回転部 3 6の軸を中心に回転台 35が回転し、回転台 35に着脱自在に固定されたケーキ台 2 が回転する。したがって、上述のように駆動源 37を定置部 3に備えることで、ケーキ台 2の板の法線と平行な軸を中心としてケーキ台 2を回転させることができる。これにより、ケーキの施された装飾の全てを見せることが可能となり、よりケーキの装飾性を高めることがでさる。

[0053] この駆動源 37を駆動させる電源としては、特に限定されるものではなぐ乾電池や蓄電池といった電池、商用電源等が挙げられる。例えば、商用電源を使用する場合、駆動源 37と接続されるコンセントを介して商用電源と接続させてもよい。本発明のケーキ搬送容器は、上述のように脚体と棒体との数は、 3つに限られるものではなぐ例えば、脚体と棒体の数は、 1つであっても、 2つであっても、 4つであつてもよい。また、例えば脚体と棒体との数が 1つである場合、上述した定置部に備えた駆動源と同様に、それぞれの台部に回転部の軸がそれぞれの台部の板の法線と平行となるように駆動源を備え、各台部をそれぞれ別々に回転させてもよい。

Claims

請求の範囲

[1] ケーキを搬送する際に使用するケーキ搬送容器であって、

略平板状部材の下面に直交するように脚体を備えるとともに上面に棒体を立設し、ケーキを載せるケーキ台と、

前記ケーキ台を定置する定置部と、

前記定置部に着脱自在に取り付けることで前記ケーキ台と前記ケーキとを内包し、少なくとも一部を透明とする容器本体とを有することを特徴とするケーキ搬送容器。

[2] 前記ケーキ台は、略平板状部材の上面に棒体を立設した第 1の台部と、

略平板状部材の下面に直交するように脚体を備えるとともに上面に棒体を立設し、前記第 1の台部の棒体に前記脚体を積み重ねた少なくとも 1つの第 2の台部と、略平板状部材の下面に直交するように脚体を備え、前記第 2の台部の棒体に前記脚体を積み重ねた第 3の台部とにより構成される

ことを特徴とする請求項 1記載のケーキ搬送容器。

[3] 前記ケーキ台は、前記棒体の先端をテーパー状とすることを特徴とする請求項 1記載のケーキ搬送容器。

[4] 前記第 2の台部及び前記第 3の台部の脚体は筒状であり、

前記ケーキ台は、前記第 1の台部の棒体を前記第 2の台部の筒状の脚体の筒中に着脱自在に嵌め込むことで第 1の台部と第 2の台部とを積み重ね、

前記第 2の台部の棒体を前記第 3の台部の筒状の脚体の筒中に着脱自在に嵌め込むことで第 2の台部と第 3の台部とを積み重ねることを特徴とする請求項 2記載のケーキ搬送容器。

[5] 前記容器本体は、前記ケーキ台に載せられるケーキを照らす照明手段を備えていることを特徴とする請求項 1記載のケーキ搬送容器。

[6] 前記定置部は、前記ケーキ台の前記脚体の位置に対応する位置に前記脚体の形状に対応する形状の窪みを設けることを特徴とする請求項 1記載のケーキ搬送容器

[7] 前記ケーキ搬送容器の内部の温度を該ケーキ搬送容器の外部の温度よりも低く保つ冷却手段を備えることを特徴とする請求項 1記載のケーキ搬送容器。前記定置部は、前記ケーキ台の前記略平板状部材の法線と平行な軸を中心として前記ケーキ台を回転させる駆動源を備えることを特徴とする請求項 1記載のケーキ搬