WO2006075730A1 - 空気調和機の室内機 - Google Patents

Abstract

　空気調和気の室内機は、送付路により連通された吸込口および吹出口を設けた室内機本体を有し、この室内機本体の底面又は前面に形成した開口部を介して設けられたスイッチ機構部を備え、このスイッチ機構部は、上記開口部に対向するように室内機本体に収容されリモコンからの制御信号光を受光する受光素子と、この受光素子の近傍に設けられ空気調和機を強制運転させる押圧式スイッチと、透光性材質からなり、開口部を塞ぎかつ、押圧されることにより押圧式スイッチを動作させるスイッチ操作体を有する。

Description

明 細 書

空気調和機の室内機

技術分野

[0001] 本発明は空気調和機の室内機に係り、特に応急運転スィッチのスィッチ操作体と 受光素子用の開口カバーを兼用した空気調和機の室内機に関する。

背景技術

[0002] 一般に空気調和機は冷房運転、暖房運転、除湿運転、空気清浄運転等の種々の 運転状態で運転することが可能になっており、室内機外に付属されるリモコン力 送 信される赤外線信号による運転開始や運転終了の指令、使用者が設定した室温や 風量、風向、その他の運転に係る設定が行われる。

[0003] 時として、このリモコンは紛失する場合があり、この対応として、応急運転スィッチを 設けることが行われている (例えば、特開 2003— 74901号公報 (特許文献 1)参照）

[0004] しかし、特許文献 1に記載の応急運転スィッチは、目立たな 、よう小形の応急運転 スィッチが取り付けられているため、押しにくぐまた、運転状態表示部と併設されて いるため、この運転状態表示部の発光素子との区別がつきにくぐ操作性に改良の 余地があった。また、応急運転スィッチと受光部が別個に形成されているため高価に なっている。

[0005] 発明の開示

本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、応急運転スィッチの位置の確認 を容易に行うことができかつ、応急運転スィッチが押しやすぐまた、コストの低減を図 ることができる空気調和機の室内機を提供することを目的とする。

[0006] 上記の目的を達成させるために提供される本空気調和機の室内機は、送付路によ り連通された吸込口および吹出口を設けた室内機本体と、室内機本体内に設けられ たられた熱交換器と、室内機本体内で熱交換器の後流側に配置された送風機と、室 内機本体の底面又は前面に形成した開口部を介して設けられたスィッチ機構部を備 え、前記スィッチ機構部は、前記開口部に対向するように室内機本体に収容されリモ コンからの制御信号光を受光する受光素子と、この受光素子の近傍に設けられ空気 調和機を強制運転させる押圧式スィッチと、透光性材質力 なり、前記開口部を塞ぎ かつ、押圧されることにより前記押圧式スィッチを動作させるスィッチ操作体を有する ことを特徴とする。

[0007] また、本発明の好適な実施例によれば、前記受光素子とスィッチ操作体は同一の 小形な取付基板に取り付けられ、取付箱に収容されて、室内機本体内に取り付ける ことができる。

[0008] また、前記スィッチ操作体は、ほぼ平板状をなし、前記開口部の一端側に位置する 支点端部で室内機本体に軸支され、開口部に遊嵌するようにして開口部を塞ぐ一方 、押圧され、力点としての比較的大きな面積を有する押圧面と、常時スプリングによつ て下方に付勢されて ヽる押圧力伝達部材を押圧し、押圧力伝達部材を介して押圧 式スィッチを動作させる作用点としてのスィッチ押圧部が設けてもょ 、。このスィッチ 押圧部は押圧面力 わずかに突出して連設され、この突出を利用して開口部に遊嵌 し開口部を塞ぐようにする事も可能である。

[0009] このような特徴を有する本発明の空気調和気の室内機によれば、応急運転スィッチ の位置の確認を容易であり、応急運転スィッチが押しやすいので、その操作性を高 める事ができる。さらに、室内機本体の前面に設けられる発光素子などの表示部と離 間されているため、表示機能と操作機能を明確に区別できる。また、スィッチ機構部 を室内機本体と略同一平面にできるので、機能性とデザイン性を向上させることがで き、また、コストの低減を図ることができる空気調和機の室内機を提供することができ る。

発明を実施するための最良の形態

[0010] 以下、本発明に係る空気調和機の室内ユニットの一実施形態について添付図面を 参照して説明する。尚、以下の記載に於いて、上下、左右等、方向を示す言葉は添 付図面に記載の状態または、室内ユニットの実際の取り付け状態に関して述べられ ている。

[0011] 図 1は本実施形態の空気調和機の室内ユニットの正面図、図 2はその底面図、図 3 はその中央部分における側断面図、図 4はスィッチ機構部の斜視図、図 5はスィッチ 機構部が配置された側端部付近の側断面図である。

[0012] 図 1乃至図 5に示すように、本実施形態に係る空気調和機の室内ユニット 1は室内 機本体 2を有し、この室内機本体 2には、その前面および上面に吸込口 3が設けられ 、前面の下部には吹出口 4が設けられている。

[0013] 室内機本体 2内には、吸込口 3と吹出口 4を連通するように送風路 5が形成され、こ の送風路 5内に吸込口 3と対向して熱交 6が設けられ、さらに、この熱交 6の 後流側には送風機 7が設けられている。

[0014] また、吹出口 4には熱交換空気の風向を設定するルーバ 8が設けられ、さらに、室 内機本体 2の吸込口側前面には、室内機本体 2の前面を覆う板状の前面パネル 2a が取り付けられ、この前面パネル 2aの下側には吸込口 3の一部を構成する前面下部 吸込口 3aが形成されて 、る。

[0015] さらに、室内機本体 2の前面の幅方向に前面下部吸込口 3aと吹出口 4との間を仕 切る仕切板 9が形成されて 、る。

[0016] なお、熱交^^ 6と吸込口 3の間には、フィルタ 10が介設される。

[0017] また、仕切板 9の上端縁から前面下部吸込口 3aの内部に向力つて後方斜め上方 に傾斜して前面パネル 2aの下端より若干低い高さの位置まで延設する通風路壁 11 が設けられ、この通風路壁 11上端部に前面パネル 2a下端と略同等の高さに位置し 、幅方向に設置された光透過性半透明材料力もなる帯状部材 12が設けられている。

[0018] この帯状部材 12は半透明の合成樹脂からなり、前面下部吸込口 3aの幅と略同じ 幅を持つ細長形状となっており、仕切板 9の上部に固定できるように、左右方向の所 定箇所に係止片（図示せず)を形成して!/、る。

[0019] 帯状部材 12にはこの帯状部材 12と一体的に設けた複数の発光表示部力もなる運 転状態表示部 13が設けられている。この運転状態表示部 13は、運転状態を示すた め、帯状部材 12の中央部に横方向に所定間隔で複数配設し、透光材料からなるプ リズム状の光学系部材と発光ダイオード 16により発光表示するよう構成する。この発 光ダイオード 16は、透明、黄色、緑色、赤色、青色などの色が使用され、夫々の運転 モード、機能などに応じて、点灯する位置や色を変えることにより、その時の運転状 態を表示するようになって!/、る。 [0020] さらに、室内機本体の底面には、スィッチ機構部 17が設けられている。

[0021] このスィッチ機構部 17は、図 4乃至図 6に示すように、室内機本体底面に設けられ た矩形状の開口 18と、この開口 18に対向するように室内機本体 2に収容されリモコ ンからの制御信号を受光する受光素子 19と、この受光素子 19の近傍に設けられ空 気調和機を強制運転させる応急運転スィッチとしての押圧式スィッチ 20と、透光性材 質からなり、開口 18を塞ぎ、押圧されることにより、押圧力伝達部材 21を介して、押 圧式スィッチ 20を動作させ、開口カバーを兼ねたスィッチ操作体 22を有している。

[0022] 受光素子 19とスィッチ操作体 22は同一の小形な取付基板 23に取り付けられ、取 付箱 24に収容されて、室内機本体 2内に取り付けられている。

[0023] スィッチ操作体 22は、平面視長方形状でほぼ平板状をなし、テコの作用をなすよう に、開口 18の反押圧式スィッチ側端部に位置する支点端部 22aで室内機本体 2に 軸支され、開口 18に遊嵌するようにして開口 18を塞ぎ、使用者により押圧され、力点 としての比較的大きな面積を有する押圧面 22bと、常時スプリング 25によって下方に 付勢されている押圧力伝達部材 21を押圧し、この押圧力伝達部材 21を介して押圧 式スィッチ 20を動作させる作用点としてのスィッチ押圧部 22cが設けられている。こ のスィッチ押圧部 22cは押圧面 22bからわずかに突出して連設され、この突出を利 用して開口 18に遊嵌し開口 18を塞ぐようになつている。この押圧面 22bは、リモコン からの信号を透過させて受光素子 19に伝えるため、リモコンの操作位置が比較的広 範囲においても

信号が透過するよう、その面積は大きく設定される。このため、スィッチ押圧面 22bの 機能としても、広い面で操作することが出来、操作性も向上するという、 2面のメリット を兼ね備えている。

[0024] 本実施形態の空気調和機の室内機本体は、上記のようなスィッチ機構部 17が設け られているので、通常の使用時、リモコン力も発光された光は、確実に開口カバーを 兼ねたスィッチ操作体 22の押圧面 22bを透過し、受光素子 19で受光され、室内ュ- ット 2に希望運転状態 (モード)を入力する。

[0025] 一方、空気調和機を運転した!/、が、リモコンの電池切れ故障などでリモコン操作が 出来ない場合には、開口カバーを兼ねたスィッチ操作体 22の押圧面 22bを押圧す ることにより、押圧式スィッチ 20を ONにして空気調和機を運転させることができる。

[0026] このように、スィッチ操作体 22は、開口 18を塞ぐ比較的大きな矩形状の押圧面 22b を有するため、押圧式スィッチ 20の位置の確認を容易に行うことができ、また、押し 難さをなくして、その操作性を高めることができるとともに、リモコンからの光を押圧面 22bを通して確実に受光素子 19に伝えることができる。さらに、室内機本体の前面に 設けられる発光素子などの表示部と離間されているため、表示機能と操作機能を明 確に区別できる。また、スィッチ機構部 17を室内機本体 2と略同一平面にできるので 、機能性とデザイン性を向上させることができる。

[0027] なお、図 6において、スィッチ機構部 17が配置される室内機本体 2の一側部には、 室内ユニットの電気部品を装着した制御基板を収納する電気部品箱 26が配置され ており、前記スィッチ機構部 17の取付基板 23と電気配線で接続される。

[0028] 上述のように本実施形態の空気調和機の室内機によれば、応急運転スィッチが押 しゃすぐまた、応急運転スィッチの位置の確認を容易に行うことができかつ、コスト の低減を図ることができる空気調和機の室内機が実現される。

図面の簡単な説明

[0029] [図 1]本発明に係る空気調和機の室内機の概略正面図。

[図 2]本発明に係る空気調和機の室内機の概略底面図。

[図 3]本発明に係る空気調和機の室内機の拡大側断面図。

[図 4]本発明に係る空気調和機の室内機に設けられたスィッチ機構部近傍の斜視図

[図 5]本発明に係る空気調和機の室内機に設けられたスィッチ機構部近傍の側断面 図。

[図 6]本発明に係る空気調和機の室内機に設けられたスィッチ機構部近傍の側断面 図。

Claims

請求の範囲

[1] 送付路により連通された吸込口および吹出口を設けた室内機本体と、

室内機本体内に設けられたられた熱交換器と、

室内機本体内で熱交換器の後流側に配置された送風機と、

室内機本体の底面又は前面に形成した開口部を介して設けられたスィッチ機構部 を備え、

前記スィッチ機構部は、前記開口部に対向するように室内機本体に収容されリモコ ンからの制御信号光を受光する受光素子と、この受光素子の近傍に設けられ空気調 和機を強制運転させる押圧式スィッチと、透光性材質力 なり、前記開口部を塞ぎか つ、押圧されることにより前記押圧式スィッチを動作させるスィッチ操作体を有するこ とを特徴とする空気調和機の室内機。

[2] 前記受光素子とスィッチ操作体は同一の小形な取付基板に取り付けられ、取付箱 に収容されて、室内機本体内に取り付けられている、請求項 1に記載の空気調和気 の室内機。

[3] 前記スィッチ操作体は、ほぼ平板状をなし、前記開口部の一端側に位置する支点 端部で室内機本体に軸支され、開口部を塞ぐ一方、押圧され、力点としての比較的 大きな面積を有する押圧面と、常時スプリングによって下方に付勢されている押圧力 伝達部材を押圧し、押圧力伝達部材を介して押圧式スィッチを動作させる作用点と してのスィッチ押圧部が設けられている、請求項 2に記載の空気調和気の室内機。

[4] 前記スィッチ押圧部は押圧面力 わずかに突出して連設され、この突出を利用して 開口部に遊嵌し開口部を塞ぐようにした、請求項 3に記載の空気調和気の室内機。