WO2006057040A1

WO2006057040A1 - コンピュータ・システム及び情報処理方法

Info

Publication number: WO2006057040A1
Application number: PCT/JP2004/017546
Authority: WO
Inventors: Nobuo Togahara
Original assignee: Fujitsu Limited
Priority date: 2004-11-26
Filing date: 2004-11-26
Publication date: 2006-06-01
Also published as: EP1816565B1; CN101065732A; US20070213064A1; JPWO2006057040A1; EP1816565A1; EP1816565A4; US8204993B2; CN100461124C; JP4526539B2

Abstract

　本発明のコンピュータ・システムは、複数のサーバ5と、クライアント端末11からの処理要求を、複数のサーバのうち1のサーバに割り振るL7スイッチ7と、サーバが実施した業務処理の継続実施に必要なデータであり且つクライアント端末識別情報等である引継データ特定情報を含む引継データを保管且つ管理するセッション管理サーバとを有する。そして、L7スイッチ7により処理要求を割り振られたサーバは、当該処理要求に含まれる引継データ特定情報により該当する引継データを取得して当該引継データと処理要求に含まれるデータとを用いて業務処理を実施し、当該業務処理についての引継データを生成してセッション管理サーバに送信し、さらにサーバの再度の割り振り処理を実施することなく処理要求元であるクライアント端末に対する応答データを生成して送信する。

Description

コンピュータ 'システム及び情報処理方法

技術分野

[0001] 本発明は、コンピュータ 'システムにおける負荷分散及び障害対応技術に関する。

背景技術

[0002] 例えば、特開 2003— 196178号公報には以下のような技術が開示されている。すなわち、クライアント Aからの処理要求に対して、負荷分散装置 Bが、各サーバ装置 C 、 D、 Eの稼動状況の問合せを実施し、その結果力も第 1のサーバ装置 Cを処理の実行を行うサーバとして選択し、クライアント 'サーバ装置の接続、および処理開始により、第 1のサーバ装置 Cが処理を開始する。ここで、当該処理に必要なデータが生じた場合、サーバ装置 Cは、アプリケーション層サーバ Fに対してデータ取得要求を指示すると同時に、共有記憶手段 Gに対して、当該処理を再開するために必要なプロセス情報の記録を行う。アプリケーション層サーバ Fにおいて、当該処理に必要なデータの作成が終了し、データ返送要求が送出されると、システム制御装置 Hは、当該データを受け取った後、サーバ装置 C、 D、 Eの稼動状況の問合せを行い、処理の再開を行うサーバ装置を選択する。この選択の方法としては、各サーバ装置 C、 D、 Eの負荷の最も軽、もの、ある、は現在実行されて、る他の処理の数力 Sもっとも少な、ものなどを根拠に、以後の処理が最も効率良く実行されるサーバ装置を選択する。選択されたサーバ装置が第 3のサーバ装置 Eであったとすると、当該処理が当初実行されていたサーバ装置 Cとは異なるサーバにて処理を再開することになる。この場合、システム制御装置 Hは、まず、クライアント Aとサーバ装置 Cとの接続を、サーバ装置 Eとの接続へ変更することを指示する接続変更要求を、負荷分散装置 Bに送る。負荷分散装置 Bはこの接続変更要求にしたがって、クライアント Aとサーバ装置との接続変更を実施する。その後、システム制御装置 Hはサーバ装置 Eに対してアプリケーシヨン層サーバ Fにより取得されたデータの転送を行い、かつ処理再開指示を送る。データの転送、および処理再開要求を受けたサーバ装置 Eは、データ取得前に当該処理を行っていたサーバ装置とは異なるため、処理再開に必要なプロセス情報は保持していない。そこで、サーバ装置 Eは、共有記憶手段 Gにある処理を再開するために必要なプロセス情報の参照を行い、処理を再開する。このように、データ取得のため処理を一時停止した後、データを取得し処理を再開する際にも負荷分散を実施することにより、さらに効率的なウェブ層サーバの運用を実現することができるというものである。

特許文献 1：特開 2003—196178号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0003] し力しながら上記のような技術では、クライアント Aからの要求に応じて初めに処理を行ったサーバ装置を選択した上、さらに同一要求についてレスポンスを行うサーバ装置を選択する必要があるため、 1つの要求を処理するのにサーバ選択処理を 2回も行わなければならず、サーバ装置の負荷がほぼ均等であるならばサーバ選択処理 1回分の余分な時間が力かることになる。また、サーバ選択処理毎に負荷状況を各サーバ装置に問い合わせる場合にはそのための負荷も余分にかかる。上記のような技術では、サーバ装置においてアプリケーション層サーバへ処理を依頼した後に障害が発生した場合にはクライアントに影響を与えずに処理を完了させることが可能である力サーバ装置において初めに処理を開始した後やアプリケーション層サーノからのデータを処理している間に障害が発生した場合にはクライアントに障害発生の影響が出てしまうので、障害対策上大きな効果は無い。

[0004] 従って、本発明の目的は、コンピュータ 'システムにおいて負荷分散を図りつつ障害対応がスムーズになされる新たな技術を提供することである。

課題を解決するための手段

[0005] 本発明の第 1の態様に係るコンピュータ 'システムは、各々プロセッサを有する複数の業務処理単位と、クライアント端末力もの処理要求を、複数の業務処理単位のうち 1の業務処理単位に割り振る負荷分散装置と、業務処理単位が実施した業務処理の継続実施に必要なデータであり且つクライアント端末識別情報とユーザ識別情報とのうち少なくともいずれかである引継データ特定情報を含む引継データを保管且つ管理する引継データ管理コンピュータとを有する。そして、負荷分散装置により処理要求を割り振られた業務処理単位は、当該処理要求に含まれる引継データ特定情報により該当する引継データを取得して当該引継データと処理要求に含まれるデータとを用いて業務処理を実施し、当該業務処理についての引継データを生成して引継データ管理コンピュータに送信し、さらに業務処理単位の再度の割り振り処理を実施することなく処理要求元であるクライアント端末に対する応答データを生成して送信する。

[0006] このような処理を実施することにより、業務処理単位の割り振り処理が必要最低限に抑えられ、障害時においても引継データ管理コンピュータが保管且つ管理している引継データにより対処可能となっている。

[0007] なお、負荷分散装置は、クライアント端末との通信開始時において割り振った特定の業務処理単位が動作している場合には当該特定の業務処理単位に、クライアント端末力の後続の処理要求を割り振り、特定の業務処理単位に障害が発生した場合に、他の業務処理単位のうち 1の業務処理単位に処理要求を割り振るようにしてもよい。このようにすれば、例えば引継データ管理コンピュータに引継データを要求せずとも引継データを取得できる可能性があるので、レスポンスを高速ィ匕させることができる。

[0008] また、負荷分散装置は、クライアント端末力もの処理要求を受信する毎に、複数の業務処理単位の状態に応じて上記処理要求を 1の業務処理単位に割り振るようにしてちよい。このようにすれば、より負荷が分散されることになる。

[0009] さらに、特定のクライアント端末からの処理要求に対して割り振った特定の業務処理単位に障害が発生しても特定のクライアント端末と負荷分散装置との接続が継続される場合、引継データ特定情報としてセッション識別情報を用いるようにしてもよい。このような場合には、クライアント端末力も再度同じセッション IDで処理要求を受けるので、当該セッション IDにより引継データが特定できる。

[0010] また、特定のクライアント端末からの処理要求に対して割り振った特定の業務処理単位に障害が発生すると特定のクライアント端末と負荷分散装置との接続が切断される場合、引継データ特定情報としてユーザ識別情報を用いるようにしてもよい。このような場合ユーザは再度ログインしなければならないこともあり、そのような場合には前のセッション IDを業務処理単位にぉ、て取得できな、場合もあるためである。

[0011] さらに、負荷分散装置により処理要求を割り振られた業務処理単位は、引継データと処理要求に含まれるデータとの少なくともいずれかを用いて実施すべき業務処理を特定し、当該業務処理を実施するようにしてもよい。いずれの段階で障害が発生するかは分力ず、例えばクライアント端末力再度同じ処理要求がなされた場合には、前回その処理要求にっ、ての処理が完了して、て処理結果をクライアント端末に送信すればよ!、のか、または前回その処理要求につ!、ての処理が完了しておらず再度業務処理を行わなければならないのかを判断する必要があるためである。

[0012] 本発明の第 2の態様に係る情報処理方法は、負荷分散装置により、クライアント端末からの処理要求を複数の業務処理単位のうち特定の業務処理単位に割り振るステツプと、処理要求を割り振られた特定の業務処理単位により、当該処理要求に含まれ且つクライアント端末識別情報とユーザ識別情報とのうち少なくともいずれかである引継データ特定情報を用いて、クライアント端末のユーザについていずれかの業務処理単位により実施された業務処理の継続実施に必要なデータであり且つ弓 I継データ特定情報を含む引継データを保管且つ管理する引継データ管理コンピュータに該当する引継データを要求するステップと、引継データ管理コンピュータにより、特定の業務処理単位力の引継データの要求に応じて引継データを特定して返信するステツプと、特定の業務処理単位により、引継データ管理コンピュータから要求に係る引継データを受信し、受信した引継データと処理要求に含まれるデータとを用いて業務処理を実施し、当該業務処理についての引継データを生成して引継データ管理コンピュータに送信するステップと、引継データ管理コンピュータにより、特定の業務処理単位から引継データを受信し、保管するステップと、業務処理単位の再度の割り振り処理を実施することなく特定の業務処理単位により、処理要求元であるクライアント端末に対する応答データを生成して送信するステップと含む。

[0013] このようにすれば、コンピュータ 'システム全体としてレスポンス時間を短縮しつつ、障害時への対応もスムーズに行うことができるようになる。

[0014] さらに、本発明の第 3の態様に係る、プロセッサを含む業務処理単位により実行される情報処理方法は、負荷分散装置力クライアント端末力の処理要求を受信するステップと、処理要求に含まれ且つクライアント端末識別情報とユーザ識別情報とのうち少なくともいずれかである引継データ特定情報を用いて、クライアント端末のュ一ザについて過去に実施された業務処理の継続実施に必要なデータであり且つ弓 I 継データ特定情報を含む引継データを取得する取得ステップと、取得された引継データと処理要求に含まれるデータとを用いて業務処理を実施し、当該業務処理につ

V、ての引継データを生成して、引継データを保管且つ管理する引継データ管理コンピュータに送信するステップと、業務処理単位の再度の割り振り処理を実施することなぐ処理要求元であるクライアント端末に対する応答データを生成して送信するステツプとを含む。

[0015] また、上で述べた取得ステップにお、て、業務処理単位の記憶装置にお!/、て引 «I データを取得できな力つた場合に、引継データ管理コンピュータに要求するようにしてもよい。例えば、できるだけ同じ業務処理単位において連続して業務処理を行うように処理要求の割り振りが行われる場合には、自己の記憶装置に引継データが保持されている場合もあり、そのような場合には引継データ管理コンピュータに要求する必要が無ヽ場合もあるカゝらである。

[0016] 上で述べた情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを作成することができ、このプログラムは、例えばフレキシブルディスク、 CD-ROM,光磁気ディスク、半導体メモリ、ハードディスク等の記憶媒体又は記憶装置に格納される。また、ネットワークなどを介してデジタル信号として配信される場合もある。尚、中間的な処理結果はメモリ等の記憶装置に一時保管される。

図面の簡単な説明

[0017] [図 1]図 1は、本発明の一実施の形態に係る機能ブロック図である。

[図 2]引継データ格納部に格納されるデータの一例を示す図である。

[図 3]本実施の形態に係る第 1の処理フローを示す図である。

[図 4]本実施の形態に係る第 2の処理フローを示す図である。

[図 5]本実施の形態に係る第 3の処理フローを示す図である。

[図 6]本実施の形態に係る第 4の処理フローを示す図である。

[図 7]本実施の形態に係る第 5の処理フローを示す図である。 [図 8]本実施の形態に係る第 6の処理フローを示す図である。

[図 9]コンピュータの機能ブロック図である。発明を実施するための最良の形態

[0018] 図 1に本発明の一実施の形態に係るシステム構成図を示す。例えばインターネット等のネットワーク 9には、例えばパーソナルコンピュータであってウェブ (Web)ブラウザ機能を有する複数のクライアント端末 11及び 13が接続されており、さらに L7スィッチ 7も接続されている。また L7スィッチ 7には、例えば Webサーバ機能を有する複数の業務処理サーバ 5a乃至 5dが接続されて!、る。この業務処理サーバ 5a乃至 5dは、ブレードサーバのようなサーバであってもよ、し、共有メモリ型並列コンピュータの各プロセッサユニット、その他のプロセッサを含む処理単位であってもよい。また、業務処理サーバ 5a乃至 5dは、 LAN (Local Area network) 3を介してセッション管理サーノ 1に接続されている。

[0019] セッション管理サーバ 1は、引継データ格納部 101を有している。引継データ格納部 101には、例えば図 2に示すようなデータが格納されている。すなわち、クライアント端末 11又は 13とのセッションを特定するためのセッション IDと、クライアント端末 11 又は 13を操作しているユーザのユーザ IDと、業務処理サーバ 5a乃至 5dにより実施された業務処理のステート (状態)を表すデータと、当該業務処理を実行したサーバの IDと、処理完了時刻と、今回業務処理サーバ 5a乃至 5dが実行した業務処理を継続するために必要なデータとが登録されている。本実施の形態では、ログインしてからログオフするまで同一のセッション IDを用いるようにする。但し、明らかな特定の業務終了時に切り替えることも可能である。また、ステートを表すデータとしては、クライアント端末 11又は 13に表示させる画面のコードや特定の業務処理におけるステップを特定するコードと処理状態 (正常終了又は異常終了など)とを組み合わせたものである。業務処理を継続するために必要なデータとは、例えば顧客登録が要求された場合には、顧客登録画面にお、て入力され業務処理サーバに送信された顧客データ等のデータが含まれる。この顧客データ等は、例えば顧客登録の確認画面を生成し、送信する際に用いられるため、業務処理を継続するために必要なデータである。また、例えば顧客登録の確認画面において確認ボタンがクリックされ、顧客情報の本登録が要求された場合には、顧客コード及び顧客登録完了を表すコード等が、業務処理を継続するために必要なデータとなる。顧客登録完了を通知するのに必要なデータである力である。

[0020] なお、引継データ格納部 101に格納された引継データ（各レコード）については、例えば一連の業務処理において当該業務処理が終了したことが明らかな場合に当該業務処理に関連する全引継データを削除するか、処理時刻が一定期間以上経過した場合に削除するものとする。

[0021] 業務処理サーバ 5a乃至 5dの各々は、 L7スィッチ 7との通信及び LAN3との通信を行う通信処理部 51と、クライアント端末 11又は 13へのレスポンスデータを格納するレスポンスデータ格納部 52と、引継データ格納部 53と、クライアント端末 11又は 13からの業務処理要求等を格納する処理要求データ格納部 54と、制御部 55と、各種業務を行うための業務処理部 56とを含む。

[0022] 通信処理部 51は、 L7スィッチ 7から受信した業務処理要求などを処理要求データ格納部 54に格納する。制御部 55は、処理要求データ格納部 54に格納された業務処理要求などを参照して引継データの取得要求を通信処理部 51にセッション管理サーバ 1へ送信させる。なお、この際引継データ格納部 53を参照するようにしても良い。通信処理部 51は、セッション管理サーバ 1から引継データを受信すると引継データ格納部 53に格納する。制御部 55は、引継データ及び業務処理要求等に基づき実施すべき業務処理を特定し、業務処理部 56に業務処理を実行させる。業務処理部 56は、指示に従って処理を実施し、処理結果を制御部 55に出力する。制御部 55は、処理結果等に基づき引継データを生成し、引継データ格納部 53に出力すると共に、通信処理部 51にセッション管理サーノ 1へ送信させる。さらに、自動的にレスボンスデータを構成し、レスポンスデータ格納部 52に出力すると共に、通信処理部 51に L7スィッチ 7を介して要求元のクライアント端末 11又は 13へ送信させる。

[0023] L7スィッチ 7は、ロードバランサの機能を有しており、各種負荷分散アルゴリズム (ラゥンドロビンや静的な重み付け、最小コネクション数、最小クライアント数、最小データ通信量、最小応答時間、最小 CPU負荷率、最小メモリ使用率、最小ディスク負荷率等)を用いて負荷分散を実施する。なお、このような負荷分散機能は周知であって、業務処理サーバ 5a乃至 5dについて所定の間隔又は任意のタイミングで状態チェックを行う機能を含む。状態チヱックには、正常か異常かのチェックの他に、各業務処理サーバの負荷状況のチェックも含まれる。また、クライアント端末の IPアドレス等と負荷分散アルゴリズムにより割り当てられた業務処理サーバの IPアドレス等との対応テーブルを管理している。

[0024] 次に図 3乃至図 8を用いて図 1に示したコンピュータ 'システムの処理内容を説明する。なお、図 3乃至図 6においては既にログインが完了しているものとして説明する。まず、クライアント端末 11は、例えばメニュー画面などを表示しており、ユーザから特定の業務処理の開始を指示されたものとする。そうすると、クライアント端末 11は、当該指示に応じて、特定の業務開始要求 Aを L7スィッチ 7に送信する (ステップ Sl)。なお、業務開始要求 Aには、例えばクッキーを用いて又は URLに埋め込むような形態にてユーザ IDが含まれるものとする。 L7スィッチ 7は、クライアント端末 11から特定の業務開始要求 Aを受信し (ステップ S3)、所定のルールに従って業務処理サーバ（ Ml (業務処理サーバ 5a乃至 5dの!、ずれか 1つ） )を特定する（ステップ S5)。所定のルールは、単純に業務処理サーバ 5a乃至 5dの負荷状態及び障害の有無などに応じて選択するようなルールであっても良いし、クライアント端末力の業務処理要求等をできる限り同じ業務処理サーバに割り振り、当該業務処理サーバに障害が発生した場合に他の業務処理サーバから負荷状態などに応じて選択するようなルールであつてもよい。なお、レスポンスデータの返信を行うため、いずれの場合であってもクライアント端末 11の IPアドレスと特定された業務処理サーバ（Ml)の IPアドレス等との対応関係を記憶しておく。そして L7スィッチ 7は、業務処理サーバ（Ml)に特定の業務開始要求 Aを送信する (ステップ S 7)。

[0025] これに対して業務処理サーノ（Ml)の通信処理部 51は、 L7スィッチ 7から特定の業務開始要求 Aを受信し、処理要求データ格納部 54に格納する (ステップ S9)。そして、業務処理サーバ（Ml)の制御部 55は、業務開始であるからセッション IDを新たに生成し (ステップ S 11)、業務開始時における業務処理を業務処理部 56に実施させる（ステップ S13)。なお、ステップ S11の後又は前に、引継データを、ユーザ IDをキーとしてセッション管理サーバ 1から取得する処理を実施するようにしても良い。伹し、このように明示的に業務処理開始であることが分かれば、引継データの取得は省略可能である。制御部 55は、業務処理部 56による業務処理が完了すると処理結果を受け取り、セッション ID等を含む引継データを生成し、引継データ格納部 53に格納すると共に通信処理部 51にセッション管理サーノ 1へ送信させる (ステップ S 15)。ユーザ IDについては、ログイン時のユーザ IDがクッキーその他の手段にて伝えられるものとする。セッション管理サーバ 1は、業務処理サーノ（Ml)力もセッション ID等を含む引継データを受信し、引継データ格納部 101に格納する (ステップ S17)。格納される引継データは、図 2に示したようなデータである。引継データ格納部 101への書き込みが完了するとセッション管理サーバ 1は、処理完了を業務処理サーバ（M 1)に送信する。そして処理は端子 Aを介して図 4の処理に移行する。なお、特定の業務処理が顧客情報登録であるとすると、最初は顧客情報の登録画面用の Webぺージ'データを生成することになるので、引継データはセッション IDとユーザ IDと例えば画面 ID等のステート情報が主なデータとなる。

[0026] 次に、業務処理サーバ（Ml)の制御部 55は、セッション ID等を含むレスポンス 'データを生成し、通信処理部 51に L 7スィッチ 7へ送信させる（図 4 :ステップ S19)。セッシヨン ID及びユーザ IDは、例えばクッキーに保持させ、上の例では顧客情報の登録画面用の Webページ ·データと共に送信する。なお、クッキーだけではなぐ URLに埋め込む形であってもよい。 L7スィッチ 7は、業務処理サーバ（Ml)からセッション I D等を含むレスポンスデータを受信し、要求元のクライアント端末 11に転送する (ステップ S21)。クライアント端末 11は、 L7スィッチ 7からセッション ID等を含むレスポンスデータを受信し、表示装置に表示する (ステップ S23)。なお、セッション ID等がクッキ一で送信されてきた場合には、記憶装置に格納する。これにより、例えば顧客情報の登録画面が表示されるので、ユーザは顧客情報の入力を行う。クライアント端末 11は、ユーザによる入力を受け付け (ステップ S25)、例えば送信ボタンのクリックにより、セッション ID等及び入力データ等を含む業務処理要求 Bを L7スィッチ 7に送信する（ステップ S27)。

[0027] L7スィッチ 7は、クライアント端末 11からセッション ID等及び入力データ等を含む業務処理要求 Bを受信し (ステップ S29)、上で述べたのと同様に所定のルールに従つて業務処理サーバを特定する (ステップ S31)。ここでは業務処理サーバ（Ml)が、特定されるものとする。そして、特定された業務処理サーバ (Ml)に、セッション ID及び入力データ等を含む業務処理要求 Bを送信する (ステップ S33)。業務処理サーバ (Ml)の通信処理部 51は、セッション ID等及び入力データ等を含む業務処理要求 Bを受信し、処理要求データ格納部 54に格納する (ステップ S35)。処理は端子 Bを介して図 5の処理に移行する。

[0028] 業務処理サーバ（Ml)の制御部 55は、処理要求データ格納部 54に格納された業務処理要求に含まれるセッション ID等を読み出し、当該セッション ID等を含む引継データ要求を生成し、通信処理部 51にセッション管理サーノ 1へ送信させる（図 5 :ステツプ S37)。なお、引継データ格納部 53を参照して、直前の引継データが格納されている力確認して、直前の引継データが格納されていないと判断した場合のみ、セッシヨン管理サーバ 1に引継データ要求を送信するようにしても良い。このようにすればクライアント端末へのレスポンスを早くすることができる。セッション管理サーバ 1は、業務処理サーバ（Ml)力もセッション ID等を含む引継データ要求を受信し (ステップ S3 9)、セッション ID等を用いて引継データ格納部 101を検索し、該当する直前の引継データを特定し、要求元の業務処理サーバ (Ml)に送信する (ステップ S41)。

[0029] 業務処理サーバ（Ml)の通信処理部 51は、セッション管理サーバ 1から引継データを受信すると (ステップ S43)、引継データ格納部 53に格納する。そして、業務処理サーバ（Ml)の制御部 55は、引継データ格納部 53に格納された直前の引継データ及び処理要求データ格納部 54に格納された業務処理要求 Bのデータから実施すベき業務処理を特定し、業務処理部 56に実行させる (ステップ S45)。例えば、引継データが顧客情報の登録画面の画面 IDを含み、業務処理要求のデータに顧客情報が含まれる場合には、次の処理段階に進んで顧客情報登録確認を行うべきであると判断できる。従って、実施すべき業務処理として、受信した顧客情報を含む顧客情報登録確認画面用の Webページ ·データの生成を実施させる。

[0030] そして、業務処理サーバ（Ml)の制御部 55は、セッション ID等を含む新たな引継データを生成し、引継データ格納部 53に格納すると共に、通信処理部 51にセッション管理サーノ 1へ当該セッション ID等を含む新たな引継データを送信させる (ステツプ S47)。例えば新たな引継データとしては、受信した顧客情報を含む。セッション管理サーバ 1は、業務処理サーバ（Ml)力もセッション ID等を含む引継データを受信すると、引継データ格納部 101に格納する (ステップ S49)。そして引継データ格納部 101への引継データの書き込みが完了すると、書き込み完了通知を業務処理サーバ（Ml)に送信する。業務処理サーバ（Ml)の通信処理部 51がセッション管理サーノ 1から書き込み完了通知を受信すると、業務処理サーバ（Ml)の制御部 55は、クライアント端末 11に対するセッション ID等を含むレスポンス ·データを生成し、レスポンスデータ格納部 52に格納すると共に、通信処理部 51に L 7スィッチ 7へ送信させる (ステップ S51)。セッション ID等は上で述べたようにクッキーその他の手段にて送信される。

[0031] L7スィッチ 7は、業務処理サーノ（Ml)力セッション ID等を含むレスポンス'データを受信すると、要求元のクライアント端末 11に転送する (ステップ S53)。クライアント端末 11は、 L7スィッチ 7からセッション ID等を含むレスポンス 'データを受信し、表示装置に表示する (ステップ S55)。なお、セッション ID等がクッキーで送信されてきた場合には、記憶装置に格納する。

[0032] このように、引継データをセッション管理サーバ 1の引継データ格納部 101に格納しておくことにより、障害対応が可能となり、さらに業務処理サーバ間の負荷のバランスも向上するようになる。すなわち、クライアント端末へのレスポンス時間も短くなることが期待される。

[0033] 次に、業務処理サーバ（Ml)に障害が発生した場合について説明する。なお、仮に業務処理サーバ (Ml)にステップ S37以降に障害が発生したものとする。また、障害が発生したときには L7スィッチ 7の機能によって多少処理が変わってくる。すなわち、処理要求の振り分け先である業務処理サーバ（Ml)に障害が発生しても、クライアント端末 11と L7スィッチ 7の接続が保持される場合と、保持されない場合とがある。従って、これらのケースについて分けて説明する。

[0034] まず、クライアント端末 11と L7スィッチ 7の接続が保持される場合について図 6を用いて説明する。この場合、ユーザは、例えば送信ボタンのクリックの後、ある程度の時間待ってもレスポンスが帰ってこな、ため、例えば Webブラウザの中止ボタンをクリツクし、さらに送信ボタンを再度クリックする。そうすると、クライアント端末 11は、ユーザ力もの指示を受け付け、セッション ID等及び入力データ等を含む業務処理要求 Bを L7スィッチ 7に再送する（ステップ S61)。

[0035] L7スィッチ 7は、クライアント端末 11からセッション ID等及び入力データ等を含む業務処理要求 Bを受信し (ステップ S63)、上で述べたのと同様に所定のルールに従つて業務処理サーバを特定する (ステップ S65)。但し、業務処理サーバ（Ml)では障害が発生しているので、業務処理サーバ (Ml)には業務処理要求 Bを割り振ることができない。従って、ここでは業務処理サーノ（M2 (業務処理サーバ 5a乃至 5dのうち 1台の障害が発生した業務処理サーバを除く業務処理サーバ) )が、特定されるものとする。そして、特定された業務処理サーバ (M2)に、セッション ID及び入力データ等を含む業務処理要求 Bを送信する (ステップ S67)。業務処理サーバ（M2)の通信処理部 51は、セッション ID等及び入力データ等を含む業務処理要求 Bを受信し、処理要求データ格納部 54に格納する（ステップ S69)。

[0036] 業務処理サーバ（M2)の制御部 55は、処理要求データ格納部 54に格納された業務処理要求に含まれるセッション ID等を読み出し、当該セッション ID等を含む引継データ要求を生成し、通信処理部 51にセッション管理サーノ 1へ送信させる (ステツプ S71)。なお、引継データ格納部 53を参照して、直前の引継データが格納されているか確認して、直前の引継データが格納されていないと判断した場合のみ、セッシヨン管理サーバ 1に引継データ要求を送信するようにしても良い。但し、今回の場合には引継データ格納部 53には直前の引継データが格納されていないので、ステップ S71はそのまま実行される。セッション管理サーバ 1は、業務処理サーバ（M2)からセッション ID等を含む引継データ要求を受信し (ステップ S73)、セッション ID等を用いて引継データ格納部 101を検索し、該当する直前の引継データを特定し、要求元の業務処理サーバ (M2)に送信する (ステップ S75)。

[0037] 業務処理サーバ（M2)の通信処理部 51は、セッション管理サーバ 1から引継データを受信すると (ステップ S 77)、引継データ格納部 53に格納する。そして端子 Cを介して図 5のステップ S45に移行する。

[0038] なお、ステップ S45では、いずれのタイミングにて業務処理サーバ（Ml)に障害が発生したかによつて処理が異なる。例えば、業務処理サーバ（Ml)が必要な業務処理を実行せずに停止してしまった場合には、引継データ及び業務処理要求 Bに含まれる入力データを用いて必要な業務処理を実行する必要がある。従って、初めて業務処理要求 Bを受信したのと同様の処理を実行する。一方、業務処理サーバ（Ml) が必要な業務処理を実行し、引継データを生成してセッション管理サーバ 1に引継データを送信した後に停止してしまった場合には、引継データには業務処理が完了したことを表すデータが存在するため、業務処理要求 Bに含まれるデータを用いて処理をせずとも、引継データに含まれるデータを用いてレスポンスデータを生成すればよい。

[0039] 例えば、引継データに顧客情報登録完了というデータが含まれていれば、業務処理要求 Bが顧客登録指示を含む場合であっても再度顧客情報登録を実行することなぐ顧客情報登録完了をユーザに通知するための Webページ'データを生成すればよい。一方、引継データに顧客情報の登録確認のための顧客情報を含み、業務処理要求 Bが顧客登録指示を含む場合には、顧客情報登録は行われていないので、顧客情報登録処理を必要な業務処理として実行する。

[0040] 但し、必要な業務処理が例えば確認画面用の Webページ ·データの生成といったようなレスポンスデータの生成に実質的に等しいような場合には、初めて業務処理要求 Bを受信した場合と同様の処理を行うことになる。例えば、引継データに顧客情報の登録確認のための顧客情報を含み、業務処理要求 Bに同じく顧客情報が含まれる場合には、顧客情報の登録確認用の Webページ'データを、初めて業務処理要求 B を受信した場合と同様に生成することになる。

[0041] なお、業務処理を実行したが引継データを生成する途中で又は引継データをセッシヨン管理サーバ 1に登録する前に業務処理サーバ（Ml)が停止してしまった場合には、同じ業務処理を実行することになる。しかし、例えば業務処理において二重登録がないかといつた確認処理をあわせて実行して、二重登録が検出された場合には

ヽつた後処理を行わせれば、上記のような場合にも対処可能となる。

[0042] 次に図 7及び図 8を用いて、 L7スィッチ 7とクライアント端末 11との接続が保持されない場合について説明する。このような場合、ユーザは、例えば送信ボタンのクリックの後、ある程度の時間待ってもレスポンスが帰ってこないため、例えば Webブラウザの中止ボタンをクリックし、さらに送信ボタンを再度クリックする。しかし、接続が保持されて、な、ため、クライアント端末 11はエラーとして再ログインを要求する Webぺージ'データを受信し、表示装置に表示する。そうすると、ユーザは、ユーザ ID及びパスワードを入力欄に入力する。クライアント端末 11は、ユーザからのユーザ ID及びパスワードの入力を受け付け、ユーザ ID及びパスワードを含むログイン要求を L 7スィッチ 7に送信する（ステップ S81)。 L7スィッチ 7は、ユーザ ID及びパスワードを含む口グィン要求を受信し (ステップ S83)、認証処理を実施するサーバを特定する (ステツプ S85)。認証処理を実施するサーバは、図 1には示していないが例えば業務処理サーバ 5a乃至 5dのうち、ずれかの特定の業務処理サーバが認証処理用に特定されて、ても良、し、 V、ずれの業務処理サーバによっても実行できるようにしておき負荷状態などによって選択するようにしても良い。特定された認証用サーバに、ユーザ I D及びパスワードを含むログイン要求を送信する (ステップ S87)。認証用サーバは、ユーザ ID及びパスワードを含むログイン要求を受信し、認証処理を実施する (ステツプ S89)。もし、認証に失敗するようであれば再度ユーザ ID及びパスワードの入力を促す Webページ'データをクライアント端末 11に L7スィッチ 7を介して送信する。一方、認証が成功すると、認証用サーバは、ユーザ IDを含む業務継続要求を L7スィッチ 7に送信する（ステップ S91)。 L7スィッチ 7は、認証用サーノくからユーザ IDを含む業務継続要求を受信すると、上で述べた所定のルールに従って業務処理サーバを特定する (ステップ S93)。ここでは業務処理サーバ（M2)が選択されたものとする。そうすると、 L7スィッチ 7は、業務処理サーバ（M2)にユーザ IDを含む業務継続要求 Cを送信する（ステップ S95)。業務処理サーバ（M2)の通信処理部 51は、 L7スィツチ 7からユーザ IDを含む業務継続要求 Cを受信し (ステップ S97)、処理要求データ格納部 54に格納する。処理は端子 Dを介して図 8の処理に移行する。

業務処理サーバ（M2)の制御部 55は、処理要求データ格納部 54に格納された業務継続要求 Cに含まれるユーザ IDを読み出し、当該ユーザ IDを含む引継データ要求を生成し、通信処理部 51にセッション管理サーノ 1へ送信させる (ステップ S99)。なお、引継データ格納部 53を参照して、直前の引継データが格納されている力確認して、直前の引継データが格納されていないと判断した場合のみ、セッション管理サーバ 1に引継データ要求を送信するようにしても良い。但し、今回の場合には引継データ格納部 53には直前の引継データが格納されていないので、ステップ S99はそのまま実行される。さらに、業務引継要求にはセッション IDが含まれないのでセッション IDを発行する。そして、セッション管理サーバ 1は、業務処理サーバ（M2)からユーザ IDを含む引継データ要求を受信し (ステップ S101)、ユーザ IDを用いて引継データ格納部 101を検索し、該当する直前の引継データを特定し、要求元の業務処理サーバ（M2)に送信する (ステップ S 103)。なお、前提としては障害発生後の再口グインであるから有効な引継データが引継データ格納部 101に格納されている力通常のログイン時の処理では引継データが存在しない場合もある。

[0044] 業務処理サーバ（M2)の通信処理部 51は、セッション管理サーバ 1から引継データを受信すると (ステップ S 105)、引継データ格納部 53に格納する。そして端子 Cを介して図 5のステップ S45に移行する。

[0045] なお、ステップ S45では、引継データを受信でき且つ当該引継データの内容が業務処理が途中であることを示すものである場合には図 6に関連して説明したのと同じ処理を実施する。しかし、通常のログインである場合には、引継データが存在しない場合もある。また、引継データが業務処理の完了を表すデータの場合もある。そのような場合には、業務処理サーバ（M2)の制御部 55は、業務処理の最初の処理として、例えばメニューページ'データの生成を業務処理部 56に実行させる。従って、通常どおりユーザの指示により業務処理を開始することができるようになる。

[0046] このような処理を行えば、業務処理サーバ間の負荷のアンバランスを是正することができ、レスポンス時間の短縮が見込まれ、また障害発生時にも顧客が業務を最初力もやり直すという手間を削減することができる。なお、 1つのレスポンスをクライアント端末に返すために L7スィッチ 7は 2回も割り振り処理を実施しないため、割り振り処理のための負荷も軽減されている。割り振り処理毎に各業務処理サーバに状態を問い合わせる場合には本実施の形態によればより負荷が削減される。

[0047] 以上本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図 1では 1層のクライアント'サーノ 'システムを例に示した力 3層の場合であっても、上で述べたような処理を実施すればよ!、。

[0048] さらに、図 1に示した業務処理サーバ 5aの機能ブロックは、必ずしも実施のプロダラムモジュールとは対応しない場合もある。また、ネットワーク 9はインターネットだけではなぐ例えば社内のイントラネットの場合もある。

[0049] さらに上で述べた処理フローも一例であって、順番を入れ替えたりしても処理結果が同じであれば、そのような変形を採用しても良い。図 7において認証用サーバが認証成功の後、ー且メニュー画面用の Webページ ·データを生成してクライアント端末 11に送信し、例えばユーザが業務継続を指示すると、ステップ S93以降の処理が実行されるようにしてちょい。

[0050] また、上で述べた業務処理サーバ 5a乃至 5d、セッション管理サーバ 1及びクライァント端末 11及び 13はコンピュータ装置であって、図 9に示すように、メモリ 2501 (記憶部）と CPU2503 (処理部）とハードディスク ·ドライブ (HDD) 2505と表示装置 250 9に接続される表示制御部 2507とリムーバブル ·ディスク 2511用のドライブ装置 251 3と入力装置 2515とネットワークに接続するための通信制御部 2517とがバス 2519 で接続されている。オペレーティング 'システム（OS : Operating System)及び本実施の形態における処理を実施するためのアプリケーション ·プログラムは、 HDD2505 に格糸内されており、 CPU2503により実行される際には HDD2505力らメモリ 2501に読み出される。必要に応じて CPU2503は、表示制御部 2507、通信制御部 2517、ドライブ装置 2513を制御して、必要な動作を行わせる。また、処理途中のデータについては、メモリ 2501に格納され、必要があれば HDD2505に格納される。本発明の実施の形態では、上で述べた処理を実施するためのアプリケーション 'プログラムはリムーバブル ·ディスク 2511に格納されて頒布され、ドライブ装置 2513から HDD 2505にインストールされる。インターネットなどのネットワーク及び通信制御部 2517 を経由して、 HDD2505にインストールされる場合もある。このようなコンピュータ装置は、上で述べた CPU2503、メモリ 2501などのハードウェアと OS及び必要なアプリケーシヨン'プログラムとが有機的に協働することにより、上で述べたような各種機能を実現する。

Claims

請求の範囲

[1] 各々プロセッサを有する複数の業務処理単位と、

クライアント端末からの処理要求を、前記複数の業務処理単位のうち 1の業務処理単位に割り振る負荷分散装置と、

前記業務処理単位が実施した業務処理の継続実施に必要なデータであり且つクライアント端末識別情報とユーザ識別情報とのうち少なくともいずれかである引継データ特定情報を含む引継データを保管且つ管理する引継データ管理コンピュータと、を有し、

前記負荷分散装置により処理要求を割り振られた業務処理単位は、

当該処理要求に含まれる引継データ特定情報により該当する引継データを取得して当該引継データと前記処理要求に含まれるデータとを用いて業務処理を実施し、当該業務処理についての引継データを生成して前記引継データ管理コンピュータに送信し、さらに業務処理単位の再度の割り振り処理を実施することなく処理要求元であるクライアント端末に対する応答データを生成して送信する

ことを特徴とするコンピュータ ·システム。

[2] 前記負荷分散装置は、

前記クライアント端末との通信開始時において割り振った特定の業務処理単位が動作している場合には当該特定の業務処理単位に、前記クライアント端末からの後続の処理要求を割り振り、

前記特定の業務処理単位に障害が発生した場合に、他の業務処理単位のうち 1の業務処理単位に処理要求を割り振る

請求項 1記載のコンピュータ ·システム。

[3] 前記負荷分散装置は、

クライアント端末からの処理要求を受信する毎に、前記複数の業務処理単位の状態に応じて前記処理要求を 1の業務処理単位に割り振る

請求項 1記載のコンピュータ ·システム。

[4] 特定のクライアント端末力の処理要求に対して割り振った特定の業務処理単位に障害が発生しても前記特定のクライアント端末と前記負荷分散装置との接続が継続される場合、前記引継データ特定情報としてセッション識別情報を用いることを特徴とする請求項 1記載のコンピュータ 'システム。

[5] 特定のクライアント端末力の処理要求に対して割り振った特定の業務処理単位に障害が発生すると前記特定のクライアント端末と前記負荷分散装置との接続が切断される場合、前記引継データ特定情報としてユーザ識別情報を用いることを特徴とする請求項 1記載のコンピュータ 'システム。

[6] 前記負荷分散装置により処理要求を割り振られた業務処理単位は、前記引継データと前記処理要求に含まれるデータとの少なくともいずれかを用いて実施すべき業務処理を特定し、当該業務処理を実施することを特徴とする請求項 1記載のコンビユータ 'システム。

[7] 負荷分散装置により、クライアント端末力の処理要求を複数の業務処理単位のうち特定の業務処理単位に割り振るステップと、

前記処理要求を割り振られた特定の業務処理単位により、当該処理要求に含まれ且つクライアント端末識別情報とユーザ識別情報とのうち少なくともいずれかである引継データ特定情報を用いて、前記クライアント端末のユーザにっ、て、ずれかの業務処理単位により実施された業務処理の継続実施に必要なデータであり且つ前記引継データ特定情報を含む引継データを保管且つ管理する引継データ管理コンビユータに該当する引継データを要求するステップと、

前記引継データ管理コンピュータにより、前記特定の業務処理単位力の引継データの要求に応じて引継データを特定して返信するステップと、

前記特定の業務処理単位により、前記引継データ管理コンピュータ力要求に係る引継データを受信し、受信した引継データと前記処理要求に含まれるデータとを用いて業務処理を実施し、当該業務処理についての引継データを生成して前記引継データ管理コンピュータに送信するステップと、

前記引継データ管理コンピュータにより、前記特定の業務処理単位力引継データを受信し、保管するステップと、

業務処理単位の再度の割り振り処理を実施することなく前記特定の業務処理単位により、処理要求元であるクライアント端末に対する応答データを生成して送信するステツプと、

含む情報処理方法。

[8] プロセッサを含む業務処理単位により実行される情報処理方法であって、

負荷分散装置力クライアント端末力の処理要求を受信するステップと、前記処理要求に含まれ且つクライアント端末識別情報とユーザ識別情報とのうち少なくともいずれかである引継データ特定情報を用いて、前記クライアント端末のユーザについて過去に実施された業務処理の継続実施に必要なデータであり且つ前記引継データ特定情報を含む引継データを取得する取得ステップと、

取得された前記引継データと前記処理要求に含まれるデータとを用いて業務処理を実施し、当該業務処理についての引継データを生成して、前記引継データを保管且つ管理する引継データ管理コンピュータに送信するステップと、

業務処理単位の再度の割り振り処理を実施することなぐ処理要求元であるクライァント端末に対する応答データを生成して送信するステップと、

を含む情報処理方法。

[9] 前記取得ステップにおいて、

前記業務処理単位の記憶装置において前記引継データを取得できなかった場合に、前記引継データ管理コンピュータに要求することを特徴とする請求項 8記載の情報処理方法。

[10] 請求項 8又は 9記載の情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。

[11] 負荷分散装置からクライアント端末からの処理要求を受信する手段と、

前記処理要求に含まれ且つクライアント端末識別情報とユーザ識別情報とのうち少なくともいずれかである引継データ特定情報を用いて、前記クライアント端末のユーザについて過去に実施された業務処理の継続実施に必要なデータであり且つ前記引継データ特定情報を含む引継データを取得する手段と、

取得された前記引継データと前記処理要求に含まれるデータとを用いて業務処理を実施し、当該業務処理についての引継データを生成して前記引継データ管理コンピュータに送信する手段と、

業務処理単位の再度の割り振り処理を実施することなぐ処理要求元であるクライァント端末に対する応答データを生成して送信する手段と、を有するコンピュータ。