通信システム、情報処理装置、仲介サーバ、識別情報送信サーバ、通信 方法及びプログラム
技術分野
[0001] 本発明は、リレーサーバを介して通信を行う通信システム等に関する。
背景技術
[0002] 従来、図 42で示されるように、情報処理装置 Aと、情報処理装置 Bとが通信を行う 場合に、直接通信を行うのではなぐ所定のリレーサーバを介した通信が行われてい る。この通信では、情報処理装置 Aが情報をリレーサーバに送信すると、リレーサー バは、その情報を受信し、情報処理装置 Bに送信する。そのリレーサーバから送信さ れた情報を情報処理装置 Bが受信することによって、情報処理装置 Aから情報処理 装置 Bへの情報の送信が行われる。情報処理装置 Bから情報処理装置 Aへの情報 の送信も、同様にしてリレーサーバを介して行われる。
[0003] このようなリレーサーバを用いた通信は、音声や映像のデータなどを、一方の情報 処理装置力も他の情報処理装置へリレーする場合などに用いられている。また、この ような通信形態は、例えば、 SIP (Session Initiation Protocol)や、 STUN (Sim pie Traversal of UDP Through NATs)などによってピア^ ~·ツ^ ~·ピアー(Ρ eer to Peer)通信を開始するまでに行われる通信であり、そのピアー 'ツー'ピアー 通信で必要な情報を情報処理装置間で送受信する通信にぉ 、ても用いられて 、る 。この通信は、 J. Rosenberg, J. Weinberger, C. Huitema、 R. Mahy、「STUN
― simple Traversal of User Datagram Protocol (UDP) Through N etwork Address Translators (NATs)」、 2003年 3月、 Network Working G roup Request for Comments : 3489、(2004年 10月 7日検索、インターネット URL:http : //www. ietf. org/rfc/rfc3489. txt)に記載されている。
[0004] し力しながら、多くの情報処理装置が単一のリレーサーバを用いて通信を行った場 合には、そのリレーサーバの処理負担が過大になってしまうという問題がある。
[0005] 一方、リレーサーバの処理負担を分散するために、情報処理装置間でのデータリレ
一を複数のリレーサーバを介して行うとすると、データリレーにおける受信側の装置 は、どのリレーサーバを用いてデータリレーが行われるのかがわからず、どのリレーサ ーバにアクセスすればよいのかわ力もないという問題があった。特に、情報処理装置 力 例えば、 NAT (Network Address Translation)機能を有する通信処理装置
(例えば、ルータと呼ばれる装置である)を介して通信を行っている場合には、リレー サーノくからの情報を受信できるように、定期的にリレーサーバに対してパケットを送 信することが行われている。したがって、情報処理装置が NAT機能を有する通信処 理装置を介して通信を行っており、さらに、リレーサーバの処理負担を分散するため に複数のリレーサーバを用いた場合には、受信側の情報処理装置は、その複数のリ レーサーバのうち、どのリレーサーバを用いて他の情報処理装置から情報が送信さ れるのかがわからないため、どのリレーサーバに対して定期的にパケットを送信しなく てはならな 、のか、わからな ヽと 、う問題がある。
[0006] さらに、すべてのリレーサーバを経由して送信された情報を受信できるようにしてお くためには、受信側の情報処理装置は、すべてのリレーサーバに対して定期的にパ ケットを送信しなければならず、その情報処理装置におけるパケット送信の負荷が過 大なものとなるという問題もある。
発明の開示
[0007] 本発明による通信システムは、データをリレーするサーバである第 1から第 Nのリレ 一サーバ (Nは 2以上の整数)と、第 1の情報処理装置と、第 2の情報処理装置と、仲 介サーバとを備えた通信システムであって、第 1の情報処理装置は、第 1の情報処理 装置と第 2の情報処理装置との間のデータリレーにおいて用いるリレーサーバを識別 する情報であるリレーサーバ識別情報を記憶して 、る記憶部と、記憶部が記憶して いるリレーサーバ識別情報を含む情報である第 1の送信情報を仲介サーバに送信す る第 1の送信情報送信部と、記憶部が記憶しているリレーサーバ識別情報によって 識別されるリレーサーバを介して第 2の情報処理装置とデータリレーを行う第 1のデ ータ通信部と、を備え、仲介サーバは、第 1の送信情報を受信する第 1の送信情報受 信部と、第 1の送信情報受信部が受信した第 1の送信情報に含まれるリレーサーバ 識別情報を含む情報である第 2の送信情報を第 2の情報処理装置に送信する第 2の
送信情報送信部と、を備え、第 2の情報処理装置は、第 2の送信情報を受信する第 2 の送信情報受信部と、第 2の送信情報に含まれるリレーサーバ識別情報を蓄積する 第 2の蓄積部と、第 2の蓄積部が蓄積したリレーサーバ識別情報によって識別される リレーサーバを介して第 1の情報処理装置とデータリレーを行う第 2のデータ通信部と 、を備えた、ものである。
[0008] このような構成により、複数のリレーサーバを介して通信を行うため、単一のリレーサ ーバを介して通信を行った場合に比べて、リレーサーバの処理負担を分散させること ができる。その結果、単一のリレーサーバを介して通信を行う場合に比べて、処理能 力の低いリレーサーバであってもよいことになりうる。また、第 1の情報処理装置から 第 2の情報処理装置に、リレーサーバとは異なる仲介サーバを介して、データリレー を行うリレーサーバを示すリレーサーバ識別情報が送信されるため、リレーサーバ識 別情報を受信した第 2の情報処理装置は、第 1の情報処理装置とのデータリレーに お 、て、どのリレーサーバが用いられるのかにつ 、て知ることができる。
[0009] また、本発明による他の通信システムでは、識別情報送信サーバをさらに備え、第
1の情報処理装置が、リレーサーバ識別情報の送信を要求する情報である要求情報 を識別情報送信サーバに送信する要求情報送信部と、識別情報送信サーバから送 信されたリレーサーバ識別情報を受信する識別情報受信部と、識別情報受信部が 受信したリレーサーバ識別情報を記憶部に蓄積する第 1の蓄積部と、をさらに備え、 識別情報送信サーバが、要求情報を受信する要求情報受信部と、第 1から第 Nのリ レーサーバを識別する情報であるリレーサーバ識別情報を記憶している識別情報記 憶部と、識別情報記憶部が記憶している第 1から第 Nのリレーサーバのリレーサーバ 識別情報のうち、いずれかのリレーサーバ識別情報を取得する取得部と、要求情報 受信部が要求情報を受信した場合に、取得部が取得したリレーサーバ識別情報を送 信する識別情報送信部と、を備えてもよい。
[0010] このような構成により、第 1の情報処理装置は、識別情報送信サーノくから送信され たリレーサーバ識別情報を、仲介サーバを用いて第 2の情報処理装置に送信し、そ のリレーサーバ識別情報の示すリレーサーバによって第 2の情報処理装置とのデー タリレーを行うことができる。さらに、例えば、第 1の情報処理装置と第 2の情報処理装
置とのデータリレーで用いるリレーサーバが変更された場合(例えば、リレーサーバの 個数が変更されたり、リレーサーバのリレーサーバ識別情報が変更されたりした場合 など)に、識別情報送信サーバが保持しているリレーサーバ識別情報等を変更する だけで、その変更を容易〖こ反映させることができるメリットもある。
[0011] また、本発明によるさらに他の通信システムでは、要求情報には、第 1から第 Nのリ レーサーバのリレーサーバ識別情報に対応した情報であるドメイン情報が含まれて おり、識別情報記憶部が、ドメイン情報に対応付けて、第 1から第 Nのリレーサーバの リレーサーバ識別情報を記憶しており、取得部が、要求情報に含まれるドメイン情報 に対応する 2以上のリレーサーバ識別情報のうち、 1のリレーサーバ識別情報を取得 してちよい。
[0012] このような構成により、例えば、第 1から第 3のリレーサーバの組 (グループ)と、第 4 力も第 6のリレーサーバの組とがあった場合に、ドメイン情報によって、どの組のリレー サーバを用いるの力を指定することもできうる。より具体的には、例えば、第 1から第 3 のリレーサーバの組は、音声や映像データのデータリレーを行うリレーサーバであり、 第 4から第 6のリレーサーバの組は、ピアー 'ツー'ピアーの通信を確立させるための 制御を行うリレーサーバであるような場合に、どのような目的でデータリレーを行うの 力に応じて、要求情報に含まれるドメイン情報を変更することによって、 目的に応じた リレーサーバを選択することができうる。
[0013] また、本発明によるさらに他の通信システムでは、第 1の情報処理装置が、第 1から 第 Nのリレーサーバのリレーサーバ識別情報を記憶している複数識別情報記憶部と 、複数識別情報記憶部が記憶しているリレーサーバ識別情報のうち、いずれかの 1 個のリレーサーバ識別情報を取得する取得部と、取得部が取得したリレーサーバ識 別情報を記憶部に蓄積する第 1の蓄積部と、をさらに備えてもよい。
[0014] このような構成により、通信システムが識別情報送信サーバを備えなくても、第 1の 情報処理装置においてどのリレーサーバを用いてデータリレーを行うのかについて 決定することができる。
[0015] 本発明によるさらに他の通信システムは、データをリレーするサーバである第 1から 第 Nのリレーサーバ (Nは 2以上の整数)と、第 1の情報処理装置と、第 2の情報処理
装置と、仲介サーバとを備えた通信システムであって、第 1の情報処理装置は、第 1 の情報処理装置と第 2の情報処理装置との間のデータリレーにおいて用いるリレー サーバを識別する情報であるリレーサーバ識別情報の送信の要求を含む情報である 第 1の送信情報を仲介サーバに送信する第 1の送信情報送信部と、仲介サーバから 送信された、リレーサーバ識別情報を含む情報である第 3の送信情報を受信する第 3の送信情報受信部と、第 3の送信情報に含まれるリレーサーバ識別情報を蓄積す る第 1の蓄積部と、第 1の蓄積部が蓄積したリレーサーバ識別情報によって識別され るリレーサーバを介して第 2の情報処理装置とデータリレーを行う第 1のデータ通信 部と、を備え、仲介サーバは、第 1の送信情報を受信する第 1の送信情報受信部と、 第 1の送信情報受信部が第 1の送信情報を受信した場合に、第 1の情報処理装置と 第 2の情報処理装置との間のデータリレーにおいて用いるリレーサーバを識別するリ レーサーバ識別情報を含む情報である第 2の送信情報を第 2の情報処理装置に送 信する第 2の送信情報送信部と、第 1の送信情報受信部が第 1の送信情報を受信し た場合に、第 1の情報処理装置と第 2の情報処理装置との間のデータリレーにおい て用いるリレーサーバを識別するリレーサーバ識別情報を含む情報である第 3の送 信情報を第 1の情報処理装置に送信する第 3の送信情報送信部と、を備え、第 2の 情報処理装置は、第 2の送信情報を受信する第 2の送信情報受信部と、第 2の送信 情報に含まれるリレーサーバ識別情報を蓄積する第 2の蓄積部と、第 2の蓄積部が 蓄積したリレーサーバ識別情報によって識別されるリレーサーバを介して第 1の情報 処理装置とデータリレーを行う第 2のデータ通信部と、を備えた、ものである。
このような構成により、複数のリレーサーバを介して通信を行うため、単一のリレーサ ーバを介して通信を行った場合に比べて、リレーサーバの処理負担を分散させること ができる。その結果、単一のリレーサーバを介して通信を行う場合に比べて、処理能 力の低いリレーサーバであってもよいことになりうる。また、仲介サーノくから第 1の情 報処理装置及び第 2の情報処理装置に、データリレーを行うリレーサーバを示すリレ 一サーバ識別情報が送信されるため、リレーサーバ識別情報を受信した第 1の情報 処理装置及び第 2の情報処理装置は、装置間のデータリレーにおいて、どのリレー サーバを用いるのかにっ 、て知ることができる。
[0017] また、本発明によるさらに他の通信システムでは、識別情報送信サーバをさらに備 え、仲介サーバが、リレーサーバ識別情報の送信を要求する情報である要求情報を 識別情報送信サーバに送信する要求情報送信部と、識別情報送信サーバから送信 されたリレーサーバ識別情報を受信する識別情報受信部と、をさらに備え、識別情報 送信サーバが、要求情報を受信する要求情報受信部と、第 1から第 Nのリレーサー バを識別する情報であるリレーサーバ識別情報を記憶している識別情報記憶部と、 識別情報記憶部が記憶している第 1から第 Nのリレーサーバのリレーサーバ識別情 報のうち、いずれかのリレーサーバ識別情報を取得する取得部と、要求情報受信部 が要求情報を受信した場合に、取得部が取得したリレーサーバ識別情報を送信する 識別情報送信部と、を備え、第 2の送信情報が、識別情報受信部が受信したリレー サーバ識別情報を含み、第 3の送信情報が、識別情報受信部が受信したリレーサー バ識別情報を含んでもよい。
[0018] このような構成により、仲介サーバは、識別情報送信サーノくから送信されたリレーサ ーバ識別情報を、第 1の情報処理装置及び第 2の情報処理装置に送信し、そのリレ 一サーバ識別情報の示すリレーサーバによって、装置間でのデータリレーが行われ るようにすることができる。さらに、例えば、第 1の情報処理装置と第 2の情報処理装 置とのデータリレーで用いるリレーサーバが変更された場合(例えば、リレーサーバの 個数が変更されたり、リレーサーバのリレーサーバ識別情報が変更されたりした場合 など)に、識別情報送信サーバが保持しているリレーサーバ識別情報等を変更する だけで、その変更を容易〖こ反映させることができるメリットもある。
[0019] また、本発明によるさらに他の通信システムでは、要求情報には、第 1から第 Nのリ レーサーバのリレーサーバ識別情報に対応した情報であるドメイン情報が含まれて おり、識別情報記憶部が、ドメイン情報に対応付けて、第 1から第 Nのリレーサーバの リレーサーバ識別情報を記憶しており、取得部が、要求情報に含まれるドメイン情報 に対応する 2以上のリレーサーバ識別情報のうち、 1のリレーサーバ識別情報を取得 してちよい。
[0020] このような構成により、仲介サーノくから識別情報送信サーバに送信された要求情報 に含まれるドメイン情報に応じたリレーサーバ識別情報のうち、取得部によって取得さ
れたリレーサーバ識別情報によって識別されるリレーサーバを用いて、情報処理装 置間のデータリレーが行われるようにすることができる。
[0021] また、本発明によるさらに他の通信システムでは、仲介サーバが、第 1から第 Nのリ レーサーバのリレーサーバ識別情報を記憶して 、る複数識別情報記憶部と、複数識 別情報記憶部が記憶しているリレーサーバ識別情報のうち、いずれかの 1個のリレー サーバ識別情報を取得する取得部と、をさらに備え、第 2の送信情報が、取得部が取 得したリレーサーバ識別情報を含み、第 3の送信情報が、取得部が取得したリレーサ ーバ識別情報を含んでもょ 、。
[0022] このような構成により、通信システムが識別情報送信サーバを備えなくても、仲介サ ーバにお 、てどのリレーサーバを用いてデータリレーを行うのかにっ 、て決定するこ とがでさる。
[0023] 本発明による通信処理装置は、データをリレーするサーバである第 1から第 Nのリレ 一サーバ (Nは 2以上の整数)と、第 1の情報処理装置と、第 2の情報処理装置と、仲 介サーバと、識別情報送信サーバとを備えた通信システムであって、第 1の情報処理 装置は、データリレーを識別する情報であるデータリレー識別情報を含む情報である 第 1の送信情報を仲介サーバに送信する第 1の送信情報送信部と、データリレー識 別情報を含む情報であり、第 1の情報処理装置と第 2の情報処理装置との間のデー タリレーにおいて用いるリレーサーバを識別する情報であるリレーサーバ識別情報の 送信を要求する情報である第 1の要求情報を識別情報送信サーバに送信する第 1の 要求情報送信部と、識別情報送信サーバから送信されたリレーサーバ識別情報を受 信する識別情報受信部と、識別情報受信部が受信したリレーサーバ識別情報を蓄 積する第 1の蓄積部と、第 1の蓄積部が蓄積したリレーサーバ識別情報によって識別 されるリレーサーバを介して第 2の情報処理装置とデータリレーを行う第 1のデータ通 信部と、を備え、仲介サーバは、第 1の送信情報を受信する第 1の送信情報受信部と 、第 1の送信情報受信部が第 1の送信情報を受信した場合に、第 1の送信情報に含 まれるデータリレー識別情報を含む情報である第 2の送信情報を第 2の情報処理装 置に送信する第 2の送信情報送信部と、を備え、第 2の情報処理装置は、第 2の送信 情報を受信する第 2の送信情報受信部と、第 2の送信情報受信部が第 2の送信情報
を受信した場合に、第 2の送信情報に含まれるデータリレー識別情報を含む情報で ある第 2の要求情報を識別情報送信サーバに送信する第 2の要求情報送信部と、識 別情報送信サーバから送信されたリレーサーバ識別情報を受信する識別情報受信 部と、識別情報受信部が受信したリレーサーバ識別情報を蓄積する第 2の蓄積部と、 第 2の蓄積部が蓄積したリレーサーバ識別情報によって識別されるリレーサーバを介 して第 1の情報処理装置とデータリレーを行う第 2のデータ通信部と、を備え、識別情 報送信サーバは、第 1の要求情報及び第 2の要求情報を受信する要求情報受信部 と、第 1から第 Nのリレーサーバを識別する情報であるリレーサーバ識別情報を記憶 している識別情報記憶部と、識別情報記憶部が記憶している第 1から第 Nのリレーサ ーバ識別情報のうち、いずれかのリレーサーバ識別情報を取得する第 1の取得部と、 要求情報受信部が第 1の要求情報を受信した場合に、第 1の取得部が取得したリレ 一サーバ識別情報を第 1の情報処理装置に送信する第 1の識別情報送信部と、要 求情報受信部が第 1の要求情報を受信した場合に、第 1の要求情報に含まれるデー タリレー識別情報と、識別情報送信部が第 1の情報処理装置に送信するリレーサー バ識別情報とを対応付ける情報である対応情報を蓄積する対応情報蓄積部と、要求 情報受信部が第 2の要求情報を受信した場合に、対応情報蓄積部が蓄積した対応 情報を用いて、第 2の要求情報に含まれるデータリレー識別情報に対応するリレーサ ーバ識別情報を取得する第 2の取得部と、第 2の取得部が取得したリレーサーバ識 別情報を第 2の情報処理装置に送信する第 2の識別情報送信部と、を備えた、もの である。
このような構成により、複数のリレーサーバを介して通信を行うため、単一のリレーサ ーバを介して通信を行った場合に比べて、リレーサーバの処理負担を分散させること ができる。その結果、単一のリレーサーバを介して通信を行う場合に比べて、処理能 力の低いリレーサーバであってもよいことになりうる。また、第 1の情報処理装置と、第 2の情報処理装置とが、識別情報送信サーバからそれぞれ受信するリレーサーバ識 別情報が同一のリレーサーバを識別する情報である。したがって、第 1の情報処理装 置と第 2の情報処理装置と間で行われるデータリレーにおいて用いられるリレーサー バを特定することができうる。
[0025] また、本発明によるさらに他の通信システムでは、第 1の要求情報には、第 1から第 Nのリレーサーバのリレーサーバ識別情報に対応した情報であるドメイン情報が含ま れており、識別情報記憶部は、ドメイン情報に対応付けて、第 1から第 Nのリレーサー バのリレーサーバ識別情報を記憶しており、第 1の取得部が、第 1の要求情報に含ま れるドメイン情報に対応する 2以上のリレーサーバ識別情報のうち、 1のリレーサーバ 識別情報を取得してもよい。
[0026] このような構成により、ドメイン情報によって、どの組のリレーサーバを用いるのかを 旨定することちできうる。
[0027] また、本発明によるさらに他の通信システムでは、第 1の情報処理装置、及び Zま たは、第 2の情報処理装置が、通信処理装置を介して通信を行ってもよい。
[0028] このような構成により、第 1の情報処理装置、及び Zまたは第 2の情報処理装置が 通信処理装置を介して通信を行う場合であっても、複数のリレーサーバのうち、あるリ レーサーバを用いたデータリレーを適切に行うことができうる。例えば、第 2の情報処 理装置が通信処理装置を介して通信を行い、その通信処理装置において、ポート維 持時間が設定されていたとしても、第 2の情報処理装置は、仲介サーバを介してデー タリレーで用いるリレーサーバを知ることができるため、ポートを維持するためのバケツ トを複数のリレーサーバに送信しなくてもよい。
[0029] 本発明による通信システム等によれば、複数のリレーサーバを介して通信を行うた め、単一のリレーサーバを介して通信を行った場合に比べて、リレーサーバの処理負 担を分散させることができる。また、一方の情報処理装置から他方の情報処理装置に
、リレーサーバとは異なる仲介サーバを介して、データリレーを行うリレーサーバを示 すリレーサーバ識別情報が送信されるため、リレーサーバ識別情報を受信した情報 処理装置は、情報処理装置間のデータリレーにおいて、どのリレーサーバが用いら れるの力ゝにつ ヽて知ることができる。
図面の簡単な説明
[0030] [図 1]図 1は、本発明の実施の形態 1による通信システムの構成を示す図である。
[図 2]図 2は、実施の形態 1による第 1の情報処理装置の構成を示すブロック図である
[図 3]図 3は、実施の形態 1による第 2の情報処理装置の構成を示すブロック図である
[図 4]図 4は、実施の形態 1による仲介サーバの構成を示すブロック図である。
[図 5]図 5は、実施の形態 1による識別情報送信サーバの構成を示すブロック図であ る。
[図 6]図 6は、実施の形態 1による第 1のリレーサーバの構成を示すブロック図である。
[図 7]図 7は、実施の形態 1による第 1の情報処理装置の動作を示すフローチャートで ある。
[図 8]図 8は、実施の形態 1による第 2の情報処理装置の動作を示すフローチャートで ある。
[図 9]図 9は、実施の形態 1による仲介サーバの動作を示すフローチャートである。
[図 10]図 10は、実施の形態 1による識別情報送信サーバの動作を示すフローチヤ一 トである。
[図 11]図 11は、実施の形態 1によるリレーサーバの動作を示すフローチャートである
[図 12]図 12は、実施の形態 1による識別情報送信サーバの識別情報記憶部が記憶 して 、る情報の一例を示す図である。
[図 13]図 13は、実施の形態 1による識別情報送信サーバの動作の一例を示すフロー チャートである。
[図 14]図 14は、実施の形態 1における装置、サーバ間での情報の送受信について 説明するための図である。
[図 15]図 15は、実施の形態 1における装置識別情報とアドレス情報との対応の一例 を示す図である。
[図 16]図 16は、実施の形態 1による識別情報送信サーバの識別情報記憶部が記憶 して 、る情報の一例を示す図である。
[図 17]図 17は、本発明の実施の形態 2による通信システムの構成を示す図である。
[図 18]図 18は、実施の形態 2による第 1の情報処理装置の構成を示すブロック図で ある。
[図 19]図 19は、実施の形態 2による第 1の情報処理装置の動作を示すフローチヤ一 トである。
[図 20]図 20は、実施の形態 2による識別情報送信サーバの識別情報記憶部が記憶 して 、る情報の一例を示す図である。
[図 21]図 21は、実施の形態 2による第 1の情報処理装置の複数識別情報記憶部が 記憶しているリレーサーバ識別情報の一例を示す図である。
[図 22]図 22は、本発明の実施の形態 3による通信システムの構成を示す図である。
[図 23]図 23は、実施の形態 3による第 1の情報処理装置の構成を示すブロック図で ある。
[図 24]図 24は、実施の形態 3による仲介サーバの構成を示すブロック図である。
[図 25]図 25は、実施の形態 3による第 1の情報処理装置の動作を示すフローチヤ一 トである。
[図 26]図 26は、実施の形態 3による仲介サーバの動作を示すフローチャートである。
[図 27]図 27は、実施の形態 3における装置、サーバ間での情報の送受信について 説明するための図である。
[図 28]図 28は、本発明の実施の形態 4による通信システムの構成を示す図である。
[図 29]図 29は、実施の形態 4による仲介サーバの構成を示すブロック図である。
[図 30]図 30は、実施の形態 4による仲介サーバの動作を示すフローチャートである。
[図 31]図 31は、実施の形態 4における装置、サーバ間での情報の送受信について 説明するための図である。
[図 32]図 32は、本発明の実施の形態 5による通信システムの構成を示す図である。
[図 33]図 33は、実施の形態 5による第 1の情報処理装置の構成を示すブロック図で ある。
[図 34]図 34は、実施の形態 5による第 2の情報処理装置の構成を示すブロック図で ある。
[図 35]図 35は、実施の形態 5による識別情報送信サーバの構成を示すブロック図で ある。
[図 36]図 36は、実施の形態 5による第 1の情報処理装置の動作を示すフローチヤ一
トである。
[図 37]図 37は、実施の形態 5による第 2の情報処理装置の動作を示すフローチヤ一 トである。
[図 38]図 38は、実施の形態 5による識別情報送信サーバの動作を示すフローチヤ一 トである。
[図 39]図 39は、実施の形態 5における装置、サーバ間での情報の送受信について 説明するための図である。
[図 40]図 40は、実施の形態 5における対応情報の一例を示す図である。
[図 41]図 41は、実施の形態 5におけるリレーサーバ識別情報の一例と対応情報の一 例を示す図である。
[図 42]図 42は、従来のリレーサーバについて説明するための図である。
符号の説明
1, 10, 30, 110 第 1の情報処理装置
2, 120 第 2の情報処理装置
3, 4 通信処理装置
5, 40, 50 仲介サーバ
6, 130 識別情報送信サーバ
7 第 1のリレーサーバ
8 第 2のリレーサーバ
9 第 3のリレーサーバ
11 記憶部
12, 31, 111 第 1の送信情報送信部
13, 34, 115 第 1のデータ通信部
14, 42 要求情報送信部
15, 43, 113, 123 識別情報受信部
16, 19, 33, 114 第 1の蓄積部
17, 54 複数識別情報記憶部
18, 55, 63 取得部
21, 121 第 2の送信情報受信部
22, 124 第 2の蓄積部
23, 125 第 2のデータ通信部
32 第 3の送信情報受信部
41, 51, 53 第 1の送信情報受信部
44, 52, 56 第 2の送信情報送信部
45, 57 第 3の送信情報送信部
61, 131 要求情報受信部
62, 132 識別情報記憶部
64 識別情報送信部
71, 81, 91 データ受信部
72, 82, 92 アドレス情報記憶部
73, 83, 93 データ送信部
112 第 1の要求情報送信部
122 第 2の要求情報送信部
133 第 1の取得部
134 第 1の識別情報送信部
135 対応情報蓄積部
136 第 2の取得部
137 第 2の識別情報送信部
発明を実施するための最良の形態
[0032] (実施の形態 1)
本発明の実施の形態 1による通信システムについて、図面を参照しながら説明する
[0033] 図 1は、本実施の形態による通信システムの構成を示す図である。図 1において、 本実施の形態による通信システムは、第 1の情報処理装置 1と、第 2の情報処理装置 2と、通信処理装置 3, 4と、仲介サーバ 5と、識別情報送信サーバ 6と、第 1のリレー サーバ 7と、第 2のリレーサーバ 8と、第 3のリレーサーバ 9とを備える。通信処理装置 3
, 4、仲介サーバ 5、識別情報送信サーバ 6、第 1のリレーサーバ 7、第 2のリレーサー バ 8、第 3のリレーサーバ 9は、有線または無線の通信回線 100で接続されている。通 信回線 100は、例えば、インターネットやイントラネット、公衆電話回線網などである。 なお、図 1では、各装置やサーバが単一の通信回線 100に接続されている場合につ いて示しているが、後述するような、装置やサーバ間での通信を行うことができる範囲 において、複数の通信回線によって装置やサーバが接続されていてもよい。また、図 1では、 3個のリレーサーバを備える場合を示している力 通信システムは、 2個以上 のリレーサーバを備えるのであれば、リレーサーバの個数は問わない。例えば、通信 システムが 2個のリレーサーバを備えてもよぐ 4個以上のリレーサーバを備えてもよ い。また、図 1では、第 1の情報処理装置 1、第 2の情報処理装置 2がそれぞれ 1個の 通信処理装置 3, 4を介して通信を行う場合について示しているが、第 1の情報処理 装置 1、第 2の情報処理装置 2は、 2以上の通信処理装置を介して通信を行ってもよ い。また、以下の説明では、図 1の通信システムにおいて、第 1から第 3のリレーサー ノ 7〜9のいずれかを介して、第 1の情報処理装置 1と、第 2の情報処理装置 2がデー タリレーを行う場合について説明するが、他の情報処理装置間でも、第 1から第 3のリ レーサーバ 7〜9のいずれかを介して、データリレーが行われてもよい。その情報処 理装置間でのデータリレーも、第 1の情報処理装置 1と、第 2の情報処理装置 2との間 のデータリレーと同様に行われるものとする。ここで、データリレーとは、リレーサーバ を介して行われる情報の転送処理のことである。
[0034] 図 2は、本実施の形態による第 1の情報処理装置 1の構成を示すブロック図である。
図 2において、本実施の形態による第 1の情報処理装置 1は、記憶部 11と、第 1の送 信情報送信部 12と、第 1のデータ通信部 13と、要求情報送信部 14と、識別情報受 信部 15と、第 1の蓄積部 16とを備える。
[0035] 記憶部 11は、リレーサーバ識別情報を記憶している。ここで、リレーサーバ識別情 報とは、第 1の情報処理装置 1と第 2の情報処理装置 2との間のデータリレーにおい て用いるリレーサーバを識別する情報である。すなわち、このリレーサーバ識別情報 によって、 3個のリレーサーバのうち、どのリレーサーバを用いてデータリレーが行わ れるの力を知ることができる。リレーサーバ識別情報は、リレーサーバを識別できる情
報であればどのようなものであってもよい。本実施の形態では、リレーサーバ識別情 報がリレーサーバのアドレスであるとする。また、データリレーとは、 2個の情報処理装 置が直接 (すなわち、いわゆるピアー'ツー'ピアーによって)通信を行うのではなぐリ レーサーバを経由して通信を行うことをいう。その通信は、例えば、音声データ及び
Zまたは映像データや、プログラムデータ、テキストデータなどを送受信する場合のよ うに、一方の情報処理装置から他方の情報処理装置にデータを渡すために行われ るものであってもよく、あるいは、情報処理装置間でのピアー 'ツー'ピアー通信を確 立するために用いられるデータ(例えば、ピアー ·ツー ·ピアー通信で用いる通信処理 装置のアドレスやポート番号を示すデータなど)などを送受信する場合のように、情報 処理装置間での通信の制御に関するデータの授受のために行われるものであっても よい。記憶部 11は、所定の記録媒体 (例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光デイス クなど)によって実現され得る。
[0036] 第 1の送信情報送信部 12は、第 1の送信情報を仲介サーバ 5に送信する。ここで、 第 1の送信情報とは、記憶部 11が記憶しているリレーサーバ識別情報を含む情報で ある。この第 1の送信情報には、リレーサーバ識別情報以外に、第 2の情報処理装置 2を識別する装置識別情報などが含まれてもよぐあるいは、第 1の送信情報はリレー サーバ識別情報のみを含む情報であってもよい。本実施の形態では、前者の場合に ついて説明する。なお、第 1の送信情報送信部 12は、送信を行うための送信デバィ ス (例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよぐあるいは含まなくてもよ い(この場合には、第 1の送信情報送信部 12と通信処理装置 3との間に図示しない 送信デバイスが存在することとなる)。また、第 1の送信情報送信部 12は、ハードゥエ ァによって実現されてもよぐあるいは送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトゥェ ァによって実現されてもょ 、。
[0037] 第 1のデータ通信部 13は、第 2の情報処理装置 2とデータリレーを行う。このデータ リレーは、記憶部 11が記憶しているリレーサーバ識別情報によって識別されるリレー サーバを介して行われる。なお、第 1のデータ通信部 13は、通信を行うための通信デ バイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよぐあるいは含まなくて もよい (この場合には、第 1のデータ通信部 13と通信処理装置 3との間に図示しな ヽ
通信デバイスが存在することとなる)。また、第 1のデータ通信部 13は、ハードウェア によって実現されてもよぐあるいは通信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェア によって実現されてもよい。
[0038] 要求情報送信部 14は、要求情報を送信する。ここで、要求情報とは、リレーサーバ 識別情報の送信を要求する情報である。要求情報送信部 14は、要求情報を識別情 報送信サーバ 6に送信する。要求情報のパケットのペイロードには、何らかの情報が 含まれていてもよぐあるいは、何も情報が含まれていなくてもよい。また、要求情報 には要求 (指示や命令)が含まれておらず、例えば、何力 の情報が要求情報に含ま れることによって、識別情報送信サーバ 6において要求情報であると判断されてもよ い。なお、要求情報送信部 14は、送信を行うための送信デバイス (例えば、モデムや ネットワークカードなど)を含んでもよぐあるいは含まなくてもよい(この場合には、要 求情報送信部 14と通信処理装置 3との間に図示しない送信デバイスが存在すること となる)。また、要求情報送信部 14は、ハードウェアによって実現されてもよぐあるい は送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
[0039] 識別情報受信部 15は、リレーサーバ識別情報を受信する。このリレーサーバ識別 情報は、識別情報送信サーバ 6から送信されたものである。なお、識別情報受信部 1 5は、受信を行うための受信デバイス (例えば、モデムやネットワークカードなど)を含 んでもよぐあるいは含まなくてもよい(この場合には、識別情報受信部 15と通信処理 装置 3との間に図示しない受信デバイスが存在することとなる)。また、識別情報受信 部 15は、ハードウェアによって実現されてもよぐあるいは受信デバイスを駆動するド ライバ等のソフトウェアによって実現されてもょ 、。
[0040] 第 1の蓄積部 16は、識別情報受信部 15が受信したリレーサーバ識別情報を記憶 部に蓄積する。
[0041] なお、第 1の送信情報送信部 12、第 1のデータ通信部 13、要求情報送信部 14、識 別情報受信部 15の任意の 2以上の要素が通信に関するデバイスを有する場合に、 それらは同一の手段であってもよぐあるいは別々の手段であってもよい。
[0042] 図 3は、本実施の形態による第 2の情報処理装置 2の構成を示すブロック図である。
図 3において、本実施の形態による第 2の情報処理装置 2は、第 2の送信情報受信部
21と、第 2の蓄積部 22と、第 2のデータ通信部 23とを備える。
[0043] 第 2の送信情報受信部 21は、第 2の送信情報を受信する。ここで、第 2の送信情報 は、仲介サーバ 5から送信されたものであり、第 1の情報処理装置 1から仲介サーバ 5 に送信された第 1の送信情報に含まれていたリレーサーバ識別情報を含む情報であ る。なお、第 2の送信情報受信部 21は、受信を行うための受信デバイス (例えば、モ デムやネットワークカードなど)を含んでもよぐあるいは含まなくてもよい(この場合に は、第 2の送信情報受信部 21と通信処理装置 4との間に図示しない受信デバイスが 存在することとなる)。また、第 2の送信情報受信部 21は、ハードウェアによって実現 されてもよぐあるいは受信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現 されてちょい。
[0044] 第 2の蓄積部 22は、第 2の送信情報受信部 21が受信した第 2の送信情報に含まれ るリレーサーバ識別情報を所定の記録媒体に蓄積する。この記録媒体は、例えば、 半導体メモリや、光ディスク、磁気ディスク等であり、第 2の蓄積部 22が有していても よぐあるいは第 2の蓄積部 22の外部に存在してもよい。また、この記録媒体は、リレ 一サーバ識別情報を一時的に記憶するものであってもよぐそうでなくてもよい。
[0045] 第 2のデータ通信部 23は、第 1の情報処理装置とデータリレーを行う。このデータリ レーは、第 2の蓄積部 22が蓄積したリレーサーバ識別情報によって識別されるリレー サーバを介して行われる。なお、第 2のデータ通信部 23は、通信を行うための通信デ バイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよぐあるいは含まなくて もよい (この場合には、第 2のデータ通信部 23と通信処理装置 4との間に図示しない 通信デバイスが存在することとなる)。また、第 2のデータ通信部 23は、ハードウェア によって実現されてもよぐあるいは通信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェア によって実現されてもよい。
[0046] なお、第 2の送信情報受信部 21、第 2のデータ通信部 23が通信に関するデバイス を有する場合に、それらは同一の手段であってもよぐあるいは別々の手段であって ちょい。
[0047] また、第 2の情報処理装置 2は通信処理装置 4を介して通信を行うため、仲介サー バ 5から送信された情報を受信できない場合もありうる。例えば、通信処理装置 4が N
AT機能を有する装置である場合に、通信処理装置 4の LAN側 (第 2の情報処理装 置 2側)のアドレス X、ポート番号 Yから送信されたパケットを受信し、そのパケットにつ いて送信元のアドレス X、ポート番号 Yを、通信処理装置 4の WAN側(通信回線 100 側)のアドレス A、ポート番号 Bに変換して送信した場合には、通信処理装置 4の WA N側からアドレス A、ポート番号 Bに送信されたパケットについて、送信先のアドレス A 、ポート番号 Bをアドレス X、ポート番号 Yに変換して送信する。し力しながら、そのァ ドレス A、ポート番号 Bと、アドレス X、ポート番号 Yとの間のアドレス変換が最後に行 われてから、所定の期間が経過した後に通信処理装置 4の WAN側からアドレス A、 ポート番号 Bにパケットが送信された場合には、そのアドレス変換は行われない。その 所定の期間のことをポート維持時間と呼ぶことにする。したがって、第 2の情報処理装 置 2は、仲介サーバ 5から送信された情報をいつでも受信できるようにしておく(以下 、このことを「ポートを維持する」と表現することもある)ためには、ポート維持時間よりも 短い時間間隔ごとに、そのリレーサーバに反復パケットを反復して送信する機構 (図 示せず)を有してもよい。反復パケットとは、第 2の情報処理装置 2が反復して送信す るパケットである。「反復して送信する」とは、繰り返して何度も送信することであり、そ の送信の周期は一定 (例えば、 5分ごとなど)であってもよぐ不定 (例えば、 4分から 5 分の間で変化するなど)であってもよい。なお、反復パケットを送信する周期は、通常 、通信処理装置 4のポート維持時間よりも短く設定されている。この反復パケットのぺ ィロードには、何らかの情報が含まれていてもよぐ何も情報が含まれていなくてもよ い。反復パケットは、例えば、 UDP (User Datagram Protocol)や TCP (Transm ission Control Protocol)のノヽケットである。
また、第 1の情報処理装置 1も、第 2の情報処理装置 2と同様に、通信処理装置 3の ポートを維持するために、反復パケットを反復して仲介サーバ 5に送信する機構(図 示せず)を有してもよい。第 1の情報処理装置 1から反復パケットを仲介サーバ 5に送 信することにより、通信処理装置 3においてポート維持時間が設定されている場合で あっても、仲介サーバ 5から送信された情報を第 1の情報処理装置 1がいつでも受信 可能なようにすることができる。なお、第 1の情報処理装置 1が仲介サーバ 5を用いた 通信において、送信元であると決まっている場合には、第 1の情報処理装置 1は、反
復パケットを仲介サーバ 5に送信しなくてもよい。
[0049] 通信処理装置 3は、第 1の情報処理装置 1と、仲介サーバ 5等との間の通信に関す る処理を行う。通信処理装置 3は、プライベートアドレスとグローバルアドレスとの間で 相互にアドレス変換を行う NAT機能を有する装置であってもよぐパケットフィルタリ ングのファイアウォール (Firewall)の機能を有する装置であってもよぐあるいは、そ の両者を有する装置であってもよい。ここで、パケットフィルタリングとは、例えば、受 信フィルタルールに基づ 、た受信パケットの選択を行うものである。受信フィルタルー ルには、例えば、そのポートからパケットを送信したアドレスからのみしかパケットを受 信しないアドレスセンシティブ(Address Sensitive)フィルタ、そのポートからバケツ トを送信したポートからのみしかパケットを受信しな 、ポートセンシティブ(Port Sen sitive)フィルタ、フィルタが存在しな!ゾー (No)フィルタがある。
[0050] 通信処理装置 4は、第 2の情報処理装置 1と、仲介サーバ 5等との間の通信に関す る処理を行うものである。通信処理装置 4の機能は、通信処理装置 3と同様であり、そ の説明を省略する。
[0051] 図 4は、本実施の形態による仲介サーバ 5の構成を示すブロック図である。図 4にお いて、本実施の形態による仲介サーバ 5は、第 1の送信情報受信部 51と、第 2の送信 情報送信部 52とを備える。仲介サーバ 5は、例えば、 SIPを用いた処理を行うサーバ であってもよい。この仲介サーバ 5は、第 1の情報処理装置 1から送信されたリレーサ ーバ識別情報を第 2の情報処理装置 2に送信するものであり、この仲介サーバ 5が行 う処理は、リレーサーバが行う処理よりも一般に軽 、処理である。
[0052] 第 1の送信情報受信部 51は、第 1の情報処理装置 1から送信された第 1の送信情 報を受信する。なお、第 1の送信情報受信部 51は、受信を行うための受信デバイス( 例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよぐあるいは含まなくてもよい( この場合には、第 1の送信情報受信部 51と通信回線 100との間に図示しない受信デ バイスが存在することとなる)。また、第 1の送信情報受信部 51は、ノ、一ドウエアによつ て実現されてもよぐあるいは受信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによつ て実現されてもよい。
[0053] 第 2の送信情報送信部 52は、第 2の送信情報を第 2の情報処理装置 2に送信する
。この第 2の送信情報は、前述のように、第 1の送信情報受信部 51が受信した第 1の 送信情報に含まれるリレーサーバ識別情報を含む情報である。第 2の送信情報送信 部 52は、例えば、第 1の送信情報に含まれる第 2の情報処理装置 2を識別する装置 識別情報を用いて、第 2の情報処理装置 2のアドレスを取得し、その第 2の情報処理 装置 2に第 2の送信情報を送信してもよい。あるいは、第 2の送信情報送信部 52は、 例えば、第 1の送信情報の送信元のアドレスと、第 2の送信情報の送信先のアドレス とを対応付けるテーブルを有しており、そのテーブルを参照することによって、第 1の 送信情報の送信元のアドレスに対応する第 2の送信情報の送信先のアドレスを取得 し、その第 2の送信情報の送信先のアドレスに第 2の送信情報を送信してもよい。ここ で、「第 2の送信情報を第 2の情報処理装置 2に送信する」ことには、第 2の送信情報 の送信先を通信処理装置 4の WAN側のアドレスにする場合を含むものとする。通信 処理装置 4が NAT機能を有する場合には、第 2の送信情報の送信先として第 2の情 報処理装置 2のアドレスを指定することはできな 、が、通信処理装置 4のアドレスを指 定することによって、通信処理装置 4においてアドレス変換が行われ、第 2の情報処 理装置 2に送信されることになるからである。なお、第 2の送信情報送信部 52は、送 信を行うための送信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよ ぐあるいは含まなくてもよい (この場合には、第 2の送信情報送信部 52と通信回線 1
00との間に図示しない送信デバイスが存在することとなる)。また、第 2の送信情報送 信部 52は、ハードウェアによって実現されてもよぐあるいは送信デバイスを駆動する ドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよ 、。
[0054] なお、第 1の送信情報受信部 51、第 2の送信情報送信部 52が通信に関するデバ イスを有する場合に、それらは同一の手段であってもよぐあるいは別々の手段であ つてもよい。
[0055] また、本実施の形態では、単一の仲介サーバ 5を用いる場合について説明すする 1S 複数の仲介サーバによってリレーサーバ識別情報が仲介されてもよい。複数の 仲介サーバによって情報が仲介される場合としては、例えば、 SIPプロキシのように、 複数の仲介サーバ同士が通信を行うことによって、第 1の情報処理装置 1から第 2の 情報処理装置 2へのリレーサーバ識別情報が仲介される場合などがある。なお、通
信システムが複数の仲介サーバを備える場合には、その複数の仲介サーバをまとめ て仲介サーバ 5と呼ぶことにする。したがって、仲介サーバ 5は、複数のサーバから構 成されてもよい。
[0056] 図 5は、本実施の形態による識別情報送信サーバ 6の構成を示すブロック図である 。図 5において、本実施の形態による識別情報送信サーバ 6は、要求情報受信部 61 と、識別情報記憶部 62と、取得部 63と、識別情報送信部 64とを備える。
[0057] 要求情報受信部 61は、第 1の情報処理装置 1から送信された要求情報を受信する 。なお、要求情報受信部 61は、受信を行うための受信デバイス (例えば、モデムゃネ ットワークカードなど)を含んでもよぐあるいは含まなくてもよい(この場合には、要求 情報受信部 61と通信回線 100との間に図示しない受信デバイスが存在することとな る)。また、要求情報受信部 61は、ハードウェアによって実現されてもよぐあるいは 受信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
[0058] 識別情報記憶部 62は、第 1から第 3のリレーサーバ 7〜9のリレーサーバ識別情報 を記憶している。識別情報記憶部 62は、所定の記録媒体 (例えば、半導体メモリや 磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現され得る。
[0059] 取得部 63は、識別情報記憶部 62が記憶している第 1から第 3のリレーサーバ 7〜9 のリレーサーバ識別情報のうち、いずれかのリレーサーバ識別情報を取得する。この リレーサーバ識別情報の取得のタイミングは、例えば、要求情報受信部 61が要求情 報を受信したタイミングであってもよぐあら力じめ取得していたリレーサーバ識別情 報が、後述する識別情報送信部 64によって送信されたタイミングであってもよぐある いは、その他のタイミングであってもよい。本実施の形態では、要求情報受信部 61が 要求情報を受信したタイミングでリレーサーバ識別情報が取得されるものとする。取 得部 63が、 2以上のリレーサーバ識別情報から、いずれかのリレーサーバ識別情報 を取得する方法としては、例えば、(1)ランダムにいずれかひとつのリレーサーバ識 別情報を取得する方法、(2)取得するごとに、順番にリレーサーバ識別情報を取得 する方法、(3)リレーサーバの混雑度に基づいて、混雑していないリレーサーバのリ レーサーバ識別情報を取得する方法、 (4)データリレーを行う情報処理装置の地域 に近いリレーサーバのリレーサーバ識別情報を取得する方法などがある。ここで、上
記 (4)の方法にお 、て、要求情報を送信した情報処理装置の地域を取得する方法と しては、例えば、 IPアドレスと、その IPアドレスで特定される装置の存在する地域との 対応を示す情報を管理して 、るサーバにアクセスし、情報処理装置の IPアドレス(要 求情報の送信元のアドレス)から、その情報処理装置の地域を取得する方法などが ある。なお、上記(1)〜 (4)以外の方法によって、 2以上のリレーサーバ識別情報力も V、ずれかのリレーサーバ識別情報を取得してもよ!/、。
[0060] 識別情報送信部 64は、取得部 63が取得したリレーサーバ識別情報を要求情報の 送信元である第 1の情報処理装置 1に送信する。識別情報送信部 64は、要求情報 受信部 61が要求情報を受信した場合に、リレーサーバ識別情報を送信する。ここで 、「情報を第 1の情報処理装置 1に送信する」ことには、情報の送信先を通信処理装 置 3の WAN側のアドレスにする場合を含むものとする。通信処理装置 3が NAT機能 を有する場合には、情報の送信先として第 1の情報処理装置 1のアドレスを指定する ことはできないが、通信処理装置 3のアドレスを指定することによって、通信処理装置 3においてアドレス変換が行われ、第 1の情報処理装置 1に送信されることになるから である。また、「情報を第 2の情報処理装置 2に送信する」ことも、情報の送信先を通 信処理装置 4にする場合を含むものとする。これ以降の説明においても同様に、「情 報を第 1の情報処理装置 1に送信する」ことには、情報の送信先を通信処理装置 3の WAN側のアドレスにする場合を含み、「情報を第 2の情報処理装置 2に送信する」こ とには、情報の送信先を通信処理装置 4の WAN側のアドレスにする場合を含むもの とする。なお、識別情報送信部 64は、送信を行うための送信デバイス (例えば、モデ ムゃネットワークカードなど)を含んでもよぐあるいは含まなくてもよい(この場合には 、識別情報送信部 64と通信回線 100との間に図示しない送信デバイスが存在するこ ととなる)。また、識別情報送信部 64は、ハードウェアによって実現されてもよぐある いは送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
[0061] なお、要求情報受信部 61、識別情報送信部 64が通信に関するデバイスを有する 場合に、それらは同一の手段であってもよぐあるいは別々の手段であってもよい。
[0062] また、上記説明では、識別情報送信サーバ 6が第 1の情報処理装置 1から送信され た要求情報を受信した場合に、リレーサーバ識別情報を取得し、送信する場合につ
いて説明したが、他の装置、サーバ等力 送信された要求情報を受信した場合に、リ レーサーバ識別情報を取得し、その要求情報の送信元の装置等に取得したリレーサ ーバ識別情報を送信してもよ ヽ。
[0063] 図 6は、本実施の形態による第 1のリレーサーバ 7の構成を示すブロック図である。
図 6において、本実施の形態による第 1のリレーサーバ 7は、データ受信部 71と、アド レス情報記憶部 72と、データ送信部 73とを備える。
[0064] データ受信部 71は、データリレーにおける送信元の情報処理装置力も送信された データを受信する。なお、データ受信部 71は、受信を行うための受信デバイス (例え ば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよぐあるいは含まなくてもよい(この 場合には、データ受信部 71と通信回線 100との間に図示しない受信デバイスが存在 することとなる)。また、データ受信部 71は、ハードウェアによって実現されてもよぐあ るいは受信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもょ 、。
[0065] アドレス情報記憶部 72は、データリレーを行う情報処理装置のアドレスに関する情 報を記憶している。アドレス情報記憶部 72は、例えば、データリレーを行う 2つの情報 処理装置のアドレスを記憶していてもよい。アドレス情報記憶部 72は、所定の記録媒 体 (例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現され得る。
[0066] データ送信部 73は、データ受信部 71が受信したデータを、データリレーにおける 送信先の情報処理装置に送信する。例えば、アドレス情報記憶部 72がデータリレー を行う 2つの情報処理装置のアドレスを記憶している場合には、データ受信部 71が 受信したデータの送信元の情報処理装置に対応する情報処理装置のアドレスをアド レス情報記憶部 72から読み出し、そのアドレスにデータ受信部 71が受信したデータ を送信する。
[0067] なお、データ受信部 71、データ送信部 73が通信に関するデバイスを有する場合に 、それらは同一の手段であってもよぐあるいは別々の手段であってもよい。
[0068] また、図 6で示される第 1のリレーサーバ 7の構成は一例であり、ある情報処理装置 力 送信されたデータを他の情報処理装置にリレーできるのであれば、図 6で示され る以外の構成であってもよい。例えば、データ受信部 71が受信したデータに、その データのリレー先のアドレスが含まれている場合には、アドレス情報記憶部 72で記憶
されて!/、るアドレスを用いるのではなく、そのデータに含まれて!/、るアドレスを用いて データリレーを行ってちょ ヽ。
[0069] また、第 2及び第 3のリレーサーバ 8, 9の構成も、第 1のリレーサーバ 7の構成と同 様であり、第 2のリレーサーバ 8は、データ受信部 81と、アドレス情報記憶部 82と、デ ータ送信部 83とを備え、第 3のリレーサーバ 9は、データ受信部 91と、アドレス情報 記憶部 92と、データ送信部 93とを備えるものとし、その説明を省略する。
[0070] 次に、本実施の形態による第 1の情報処理装置の動作について、図 7のフローチヤ ートを用いて説明する。
[0071] (ステップ S101)第 1のデータ通信部 13は、データリレーを開始するタイミングかど うか判断する。そして、データリレーを開始するタイミングである場合には、ステップ S 102に進み、そうでない場合には、データリレーを開始するタイミングとなるまでステツ プ S101の処理を繰り返す。ここで、データリレーを開始するタイミングとは、例えば、 所定のイベント (ユーザ等からデータリレーを開始する旨の指示を受け付けたことなど )をトリガーとするものであってもよぐその他のタイミングであってもよい。
[0072] (ステップ S102)要求情報送信部 14は、識別情報送信サーバ 6に要求情報を送信 する。
[0073] (ステップ S103)識別情報受信部 15は、識別情報送信サーバ 6から送信されたリレ 一サーバ識別情報を受信した力どうか判断する。そして、リレーサーバ識別情報を受 信した場合には、ステップ S104に進み、そうでない場合には、リレーサーバ識別情 報を受信するまで、ステップ S 103の処理を繰り返す。なお、識別情報送信サーバ 6 がシャットダウンしているなどの原因によってリレーサーバ識別情報をいつまでたって も受信できない場合には、識別情報受信部 15は、要求情報が送信されて力 所定 の時間(例えば、 1分など)経過後にタイムアウトであると判断し、一連の処理を終了し てもよい。
[0074] (ステップ S104)第 1の蓄積部 16は、識別情報受信部 15が受信したリレーサーバ 識別情報を記憶部 11に蓄積する。
[0075] (ステップ S105)第 1の送信情報送信部 12は、記憶部 11に蓄積されたリレーサー バ識別情報を含む第 1の送信情報を仲介サーバ 5に送信する。
[0076] (ステップ S106)第 1のデータ通信部 13は、記憶部 11が記憶しているリレーサーバ 識別情報によって識別されるリレーサーバを用いて、第 2の情報処理装置 2との間で データリレーを行う。このステップ S106のデータリレーの処理では、通信処理装置 3 のポートの維持のために反復パケットを反復して送信する処理を含んでもよぐ含ま なくてもよい。この反復パケットの送信先は、例えば、記憶部 11で記憶されているリレ 一サーバ識別情報で識別されるリレーサーバである。また、このデータリレーの処理 は、第 1のデータ通信部 13がリレーサーバ識別情報で識別されるリレーサーバに、 例えば TCPや UDPによって接続する処理と、第 2の情報処理装置 2の第 2のデータ 通信部 23が同様にして、そのリレーサーバに接続した後に、第 2のデータ通信部 23 との間でリレーサーバを介したデータリレーを行う処理とに分かれてもよい。そして、 データリレーが終了すれば、ステップ S101に戻る。なお、第 1のデータ通信部 13は 、ステップ S105において第 1の送信情報送信部 12が第 1の送信情報を送信した後 に、第 2の情報処理装置 2がデータリレーを行うことができる状態になった旨の情報を 第 1の情報処理装置 1が仲介サーバ 5経由で受信した場合に、このデータリレーを開 始してちよい。
[0077] なお、図 7のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は 終了する。
[0078] 次に、本実施の形態による第 2の情報処理装置 2の動作について、図 8のフローチ ヤートを用いて説明する。
[0079] (ステップ S201)第 2の送信情報受信部 21は、第 2の送信情報を受信した力どうか 判断する。そして、第 2の送信情報を受信した場合には、ステップ S202に進み、そう でな 、場合には、第 2の送信情報を受信するまでステップ S201の処理を繰り返す。
[0080] (ステップ S202)第 2の蓄積部 22は、第 2の送信情報受信部 21が受信した第 2の 送信情報に含まれるリレーサーバ識別情報を蓄積する。
[0081] (ステップ S203)第 2のデータ通信部 23は、第 2の蓄積部 22が蓄積したリレーサー バ識別情報によって識別されるリレーサーバを用いて、第 1の情報処理装置 1との間 でデータリレーを行う。このステップ S203のデータリレーの処理では、通信処理装置 4のポートの維持のために反復パケットを反復して送信する処理を含んでもよぐ含ま
なくてもよい。この反復パケットの送信先は、例えば、第 2の蓄積部 22が蓄積したリレ 一サーバ識別情報によって識別されるリレーサーバである。また、このデータリレーの 処理もステップ S 106の処理と同様に、第 2のデータ通信部 23がリレーサーバ識別情 報によって識別されるリレーサーバに、例えば TCPや UDPによって接続する処理と 、第 1の情報処理装置 1の第 1のデータ通信部 13が同様にして、そのリレーサーバに 接続した後に、第 1のデータ通信部 13との間でリレーサーバを介したデータリレーを 行う処理とに分かれてもよい。そして、データリレーが終了すれば、ステップ S 201に 戻る。
[0082] なお、第 2の情報処理装置 2は、ステップ S201で第 2の送信情報を受信した後であ つて、ステップ S203でデータリレーを行う前に、データリレーを行うことができる旨(第 2の送信情報を受信した旨などであってもよい)を仲介サーバ 5経由で第 1の情報処 理装置 1に送信してもよい。
[0083] また、図 8のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は 終了する。
[0084] 次に、本実施の形態による仲介サーバ 5の動作について、図 9のフローチャートを 用いて説明する。
[0085] (ステップ S301)第 1の送信情報受信部 51は、第 1の送信情報を受信した力どうか 判断する。そして、第 1の送信情報を受信した場合には、ステップ S302に進み、そう でない場合には、第 1の送信情報を受信するまで、ステップ S301の処理を繰り返す
[0086] (ステップ S302)第 2の送信情報送信部 52は、第 1の送信情報受信部 51が受信し た第 1の送信情報に含まれるリレーサーバ識別情報を含む第 2の送信情報を構成し 、その第 2の送信情報を第 2の情報処理装置 2に送信する。そして、ステップ S301に 戻る。
[0087] なお、図 9のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は 終了する。
[0088] 次に、本実施の形態による識別情報送信サーバ 6の動作について、図 10のフロー チャートを用いて説明する。
[0089] (ステップ S401)要求情報受信部 61は、要求情報を受信したかどうか判断する。そ して、要求情報を受信した場合には、ステップ S402に進み、そうでない場合には、要 求情報を受信するまでステップ S401の処理を繰り返す。
[0090] (ステップ S402)取得部 63は、識別情報記憶部 62が記憶して 、る複数のリレーサ ーバ識別情報から、いずれかのリレーサーバ識別情報を取得する。取得部 63がリレ 一サーバ識別情報を取得する動作の詳細については、後述する。
[0091] (ステップ S403)識別情報送信部 64は、取得部 63が取得したリレーサーバ識別情 報を、要求情報の送信元である第 1の情報処理装置 1に送信する。そして、ステップ S401に戻る。
[0092] なお、図 10のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理 は終了する。
[0093] 次に、本実施の形態による第 1のリレーサーバ 7の動作について、図 11のフローチ ヤートを用いて説明する。
[0094] (ステップ S501)データ受信部 71は、データリレーのためのデータを受信したかど うか判断する。そして、データリレーのためのデータを受信した場合には、ステップ S5
02に進み、そうでない場合には、データリレーのためのデータを受信するまでステツ プ S501の処理を繰り返す。
[0095] (ステップ S502)データ送信部 73は、ステップ S501で受信したデータの送信先(リ レー先)のアドレス情報をアドレス情報記憶部 72から取得する。
[0096] (ステップ S503)データ送信部 73は、ステップ S 502で取得したアドレス情報を用い て、データを送信先に送信する。そして、ステップ S501に戻る。
[0097] なお、図 11のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理 は終了する。
[0098] また、リレーサーバに第 1の情報処理装置 1と、第 2の情報処理装置 2とのアドレス やポート番号の情報を登録して力 データリレーを行う場合には、第 1のリレーサーバ 7において、第 1の情報処理装置 1等のアドレス等の登録処理を行ってもよい。
[0099] また、第 2のリレーサーバ 8、第 3のリレーサーバ 9の動作も、第 1のリレーサーバ 7の 動作と同様であるとする。
[0100] 次に、本実施の形態による通信システムの動作について、具体例を用いて説明す る。この具体例において、仲介サーバ 5は、 SIPのサーバであるとする。また、リレー サーバ識別情報は、リレーサーバの IPアドレスであるとする。また、具体例 1では、要 求情報にドメイン情報が含まれるとする。ここで、要求情報に含まれるドメイン情報は
、第 1から第 3のリレーサーバ 7〜9のリレーサーバ識別情報に対応した情報である。 また、具体例 2では、要求情報にドメイン情報が含まれていないものとする。また、情 報処理装置やサーバの IPアドレスは、以下のとおりであるとする。
第 1の情報処理装置 1 : 192. 168. 0. 10
第 2の情報処理装置 2 : 192. 168 - 1. 20
通信処理装置 3 (WAN側;): 111. 222. 111. 1
通信処理装置 4 (WAN側;): 111. 222. 123. 1
仲介サーノ 5 : 200. 100. 10. 10
識別情報送信サーバ 6 : 202. 123. 10. 10
第 1のリレーサーバ 7 : 155. 32. 10. 10
第 2のリレーサーノ 8 : 155. 32. 10. 11
第 3のリレーサーノ 9 : 155. 32. 10. 12
(具体例 1)
要求情報に含まれるドメイン情報は、データリレーにおける負荷分散のために選択 的に用いられる複数のリレーサーバのリレーサーバ識別情報に対応した情報である 。図 1で示される通信システムの場合には、ドメイン情報は、第 1から第 3のリレーサー ノ 7〜9のリレーサーバ識別情報に対応した情報である。ドメイン情報は、例えば、「s erver. pana. net」などであってもよく、 FQDN (Fully Qualified Domain Nam e :完全修飾ドメイン名)と呼ばれる「www. server, pana. net」などであってもよい。
[0101] 識別情報送信サーバ 6の識別情報記憶部 62は、 1のドメイン情報に対応付けて、 2 以上のリレーサーバ識別情報を記憶しているものとする。図 12は、識別情報記憶部 6 2が記憶している情報の一例を示す図である。図 12において、 1のドメイン情報に対 応付けて 2以上のリレーサーバ識別情報が記憶されている。ドメイン情報に対応付け られている取得番号は、あるドメイン情報を含む要求情報が受信された場合に、その
ドメイン情報に対応する何番目のリレーサーバ識別情報を取得するのかを示す情報 である。この情報は、リレーサーバ識別情報が取得されると更新される。また、取得部
63は、要求情報に含まれるドメイン情報に対応する 2以上のリレーサーバ識別情報 のうち、 1のリレーサーバ識別情報を取得する。この識別情報送信サーバ 6は、例え ば、 DNS (Domain Name System)サーバであってもよぐあるいは、 DNSサー ノ とは異なるサーバであってもよ ヽ。
[0102] 図 13は、この具体例におけるステップ S402の処理の詳細を示すフローチャートで ある。ここで、図 13のフローチャートについて説明する。
[0103] (ステップ S601)取得部 63は、要求情報受信部 61が受信した要求情報に含まれる ドメイン情報に対応する取得番号を識別情報記憶部 62から取得する。
[0104] (ステップ S602)取得部 63は、要求情報受信部 61が受信した要求情報に含まれる ドメイン情報に対応する 2以上のリレーサーバ識別情報のうち、取得した取得番号に 対応するリレーサーバ識別情報を取得する。
[0105] (ステップ S603)取得部 63は、取得したリレーサーバ識別情報力 最後のリレーサ ーバ識別情報であるかどうか判断する。そして、最後のリレーサーバ識別情報である 場合には、ステップ S604に進み、そうでない場合には、ステップ S605〖こ進む。
[0106] (ステップ S604)取得部 63は、要求情報受信部 61が受信した要求情報に含まれる ドメイン情報に対応する取得番号を「1」に更新する。そして、図 10のフローチャート のステップ S403に進む。
[0107] (ステップ S605)取得部 63は、要求情報受信部 61が受信した要求情報に含まれる ドメイン情報に対応する取得番号を「1」だけインクリメントする。そして、図 10のフロー チャートのステップ S403に進む。
[0108] 図 14は、情報処理装置とサーバ間での情報の送受信を説明するための図である。
この図 14を用いて、具体例 1について説明する。なお、図 14では、通信処理装置 3,
4を省略しているが、第 1の情報処理装置 1、第 2の情報処理装置 2は、それぞれ通 信処理装置 3, 4を介して通信を行う。
[0109] まず、第 1の情報処理装置 1及び第 2の情報処理装置 2は、仲介サーバ 5に装置を 識別する情報である装置識別情報に対応付けて、 IPアドレスとポート番号を登録す
る。なお、登録される IPアドレス、ポート番号は、厳密には、通信処理装置 3, 4の IP アドレス、ポート番号となる。図 15は、仲介サーバ 5において登録されたアドレス情報 (IPアドレス、ポート番号)と、装置識別情報との対応の一例を示す図である。図 15に おいて、装置識別情報「八^」は、第 1の情報処理装置 1の装置識別情報であり、装 置識別情報 88」は、第 2の情報処理装置 2の装置識別情報である。図 15で示さ れる装置識別情報とアドレス情報との対応を示す情報は、仲介サーバ 5の第 2の送信 情報送信部 52において保持されているものとする。なお、第 1の情報処理装置 1、及 び第 2の情報処理装置 2は、通信処理装置 3, 4を介して通信を行うため、仲介サー バ 5から送信された情報をいつでも受信することができるように、仲介サーバ 5に対し て反復パケットを反復して送信して 、るものとする。
[0110] 第 1の情報処理装置 1の第 1のデータ通信部 13が、データリレーを開始すると判断 し、要求情報送信部 14に要求情報を送信する旨の指示を渡したとする (ステップ S1 01)。すると、要求情報送信部 14は、その指示に応じて、あらかじめ要求情報送信部 14に設定されている識別情報送信サーバ 6の IPアドレス「202. 123. 10. 10」に、 あらかじめ設定されているドメイン情報「www. server, pana. net」を含む要求情報 を送信する (ステップ S 102)。
[0111] その要求情報は、通信処理装置 3でアドレス変換され、識別情報送信サーバ 6に送 信される。識別情報送信サーバ 6の要求情報受信部 61は、その要求情報を受信す る (ステップ S401)。取得部 63は、識別情報記憶部 62が記憶している情報(図 12で 示される情報)を参照し、要求情報受信部 61が受信した要求情報に含まれるドメイン 情報「www. server, pana. net」に対応する取得番号「2」を取得する(ステップ S60 1)。そして、ドメイン情報「www. server, pana. net」に対応する 2番目のリレーサー バ識別情報「155. 32. 10. 11」を取得する (ステップ S602)。取得したリレーサーバ 識別情報は、 3個のうちの 2個目のリレーサーバ識別情報であり、最後のリレーサー バ識別情報ではないため、取得部 63は、取得番号を 1だけインクリメントして「3」に更 新する (ステップ S603、 S605)。識別情報送信部 64は、取得部 63が取得したリレー サーバ識別情報「155. 32. 10. 11」を要求情報の送信元である IPアドレス「111. 2 22. 111. 1」に送信する。この IPアドレスは、要求情報のヘッダに含まれる送信元の
アドレスである。
[0112] 識別情報送信サーバ 6から送信されたリレーサーバ識別情報は、通信処理装置 3 でアドレス変換され、第 1の情報処理装置 1の識別情報受信部 15で受信され (ステツ プ S103)、第 1の蓄積部 16によって記憶部 11に蓄積される (ステップ S104)。その 後、第 1の送信情報送信部 12は、記憶部 11が記憶しているリレーサーバ識別情報「 155. 32. 10. 11」を SIPのコール IDに含み、第 2の情報処理装置 2の装置識別情 報 BBBを含む SIPの呼制御メッセージである第 1の送信情報を仲介サーバ 5に送信 する(ステップ S 105)。
[0113] 具体的には、 SIPの呼制御メッセージのコール IDにリレーサーバ識別情報「155.
32. 10. 11」を埋め込むには、まず、リレーサーバ識別情報「155. 32. 10. 11」を ノイナリデータ力もテキストデータに変換する。リレーサーバ識別情報「155. 32. 10 . 11」を BASE64で ASCII化したとすると、「myAKCw」となる。そのリレーサーバ識 另 IJ†青報の埋め込まれたコーノレ IDは、「EF873B46myAKCw@ 192. 168. 0. 10」 となる。ここで、コール IDのうち、「192. 168. 0. 10」の部分は、発呼側の装置、すな わち第 1の情報処理装置 1の IPアドレスである。また、 myAKCwの前の文字列「EF 873B46Jは、舌 L数である。
[0114] その第 1の送信情報は、通信処理装置 3でアドレス変換され、仲介サーバ 5の第 1 の送信情報受信部 51で受信される (ステップ S301)。第 2の送信情報送信部 52は、 第 1の送信情報に含まれる装置識別情報「BBB」に対応するアドレス情報を図 15で 示される情報を参照して取得する。そして、そのアドレス情報の示す IPアドレス「111 . 222. 123. 1」、ポート番号「12345」に第 2の送信情報を送信する(ステップ S302 )。この第 2の送信情報は、第 1の送信情報と同様の SIPの呼制御メッセージである。 すなわち、この具体例では、第 1の送信情報のパケットと、第 2の送信情報のパケット では、ペイロードの情報は同じ呼制御メッセージである。
[0115] その第 2の送信情報は、通信処理装置 4でアドレス変換され、第 2の情報処理装置 2の第 2の送信情報受信部 21で受信される (ステップ S201)。そして、その第 2の送 信情報のコール IDに含まれるリレーサーバ識別情報「myAKCw」がテキストデータ からバイナリデータに変換され、リレーサーバ識別情報「155. 32. 10. 11」が、第 2
の蓄積部 22によって蓄積される (ステップ S 202)。
[0116] その後、第 1のデータ通信部 13は、記憶部 11が記憶しているリレーサーバ識別情 報「155. 32. 10. 11」の示す第 2のリレーサーバ 8にアクセスする。また、第 2のデー タ通信部 23は、蓄積部 22によって蓄積されたリレーサーバ識別情報「155. 32. 10 . 11」の示す第 2のリレーサーバ 8にアクセスする。このようにして、第 1の情報処理装 置 1と、第 2の情報処理装置 2との間で、第 2のリレーサーノ 8を介したデータリレーが 行われることになる(ステップ S 106、 S203、 S501〜S503)。
[0117] 第 2のリレーサーバ 8を介したデータリレーでは、まず、第 1の情報処理装置 1と第 2 の情報処理装置 2とがデータリレーを行う旨がアドレス情報記憶部 82に登録される。 具体的には、第 1の情報処理装置 1側の(厳密には、通信処理装置 3の)アドレス、ポ ート番号と、第 2の情報処理装置 2側の (厳密には、通信処理装置 4側の)アドレス、 ポート番号が登録され、第 2のリレーサーバ 8は、受信したパケットの送信元が第 1の 情報処理装置 1側のアドレス、ポート番号であれば、そのパケットを第 2の情報処理装 置 2に送信し、受信したパケットの送信元が第 2の情報処理装置 2側のアドレス、ポー ト番号であれば、そのパケットを第 1の情報処理装置 1に送信する。なお、このリレー サーバにおける処理は一例であり、例えば、第 1の情報処理装置 1から送信されたデ ータにデータのリレー先である第 2の情報処理装置 2のアドレス、ポート番号が含まれ る場合には、そのアドレス等を用いてデータのリレーを行ってもよい。
[0118] なお、この具体例では、第 1の情報処理装置 1がリレーサーバ識別情報を、仲介サ ーバ 5を介して第 2の情報処理装置 2に送信する場合に、 BASE64によってテキスト に変換する場合について説明した力 これは一例であって、例えば、リレーサーバ識 別情報が IPv4の IPアドレスである場合には、その IPアドレスを 4ビットずつに 8分割し 、その各分割に対して 16進数の 0〜Fのいずれかの文字列を割り当てることによって 、リレーサーバ識別情報 (IPアドレス)を、 8バイトの文字列に変換し、コール IDに埋 め込んでもよぐあるいは、リレーサーバ識別情報 (IPアドレス)をそのままコール IDに 埋め込んでもよい。リレーサーバ識別情報をそのままコール IDに埋め込む方法とし て ίま、 ί列えば、、コーノレ ID力 S「EF873B46@ 192. 168. 0. 10」である場合に、リレー サーバ識別情報「155. 32. 10. 11」をそのまま埋め込み、コール IDを「EF873B4
6. 155. 32. 10. 11 @ 192. 168. 0. 10」としてもよく、あるいは、リレーサーノ識另 U 情報を 12桁の数字として埋め込み、コール IDを「EF873B46155032010011 @ 1 92. 168. 0. 10」としてもよい。前者の場合には、「@」より前のピリオドで《られる 4 つの数字「155. 32. 10. 11」によってリレーサーバ識別情報が示され、後者の場合 には、「@」より前の 12桁の数字「155032010011」によってリレーサーバ識別情報 が示される。
[0119] (具体例 2)
この具体例では、要求情報にドメイン情報が含まれていないとする。識別情報送信 サーバ 6の識別情報記憶部 62が記憶しているリレーサーバ識別情報は、図 16で示 されるものである。図 16において、第 1から第 3のリレーサーバ 7〜9に対応するリレー サーバ識別情報のみが識別情報記憶部 62において記憶されており、そのリレーサ ーバ識別情報には、それぞれ負荷情報が対応付けられている。すなわち、識別情報 送信サーバ 6は、第 1から第 3のリレーサーバ 7〜9の専用の識別情報送信サーバ 6 であるとする。ここで、負荷情報とは、リレーサーバ識別情報で識別されるリレーサー バにおける処理の負荷 (あるいは、混雑度)を示す情報であり、 0%〜: L00%で示さ れるものであり、値が大きいほど、負荷が大きい (あるいは、混雑している)ことを示す 。この負荷情報は、識別情報送信サーバ 6の図示しない負荷更新部によって、更新 されるものとする。その負荷更新部は、例えば、第 1から第 3のリレーサーバ 7〜9にお ける負荷の状態を示す情報を第 1から第 3のリレーサーノ 7〜9から受け取り、その情 報に基づいて、負荷情報の更新を行うものとする。また、取得部 63は、識別情報記 憶部 62からリレーサーバ識別情報を取得するときに、負荷情報の示す負荷の値が最 も小さいリレーサーバ識別情報を取得するものとする。なお、この具体例において、 第 1の情報処理装置 1から識別情報送信サーバ 6への要求情報の送信と、識別情報 送信サーバ 6におけるリレーサーバ識別情報の取得の処理以外は、具体例 1と同様 であり、その説明を省略する。
[0120] 第 1の情報処理装置 1の第 1のデータ通信部 13がデータリレーを開始するタイミン グであると判断すると (ステップ S101)、要求情報送信部 14は、要求情報を識別情 報送信サーバ 6の IPアドレス「202. 123. 10. 10」に送信する(ステップ S 102)。こ
の要求情報には、要求情報である旨を示す情報が含まれているものとする。
[0121] その要求情報は、通信処理装置 3でアドレス変換され、識別情報送信サーバ 6に送 信される。識別情報送信サーバ 6の要求情報受信部 61は、その要求情報を受信す る (ステップ S401)。取得部 63は、図 16で示される識別情報記憶部 62が記憶してい る情報を参照し、最も小さい値の負荷情報「20%」に対応するリレーサーバ識別情報 「155. 32. 10. 11」を取得する(ステップ S402)。そして、そのリレーサーバ識別情 報は、第 1の情報処理装置 1に送信される (ステップ S403)。この後の処理は、具体 例 1と同様であり、その説明を省略する。
[0122] 以上のように、本実施の形態による通信システムでは、複数のリレーサーバを用い てデータリレーを行うため、単一のリレーサーバを用いてデータリレーを行う場合のよ うに、データリレーの負荷が単一のリレーサーバに集中することを防ぐことができ、負 荷を分散させることができる。その結果、複数のリレーサーバを用いた場合には、各リ レーサーバの処理能力が単一のリレーサーバほど高くなくてもよい。
[0123] また、仲介サーバ 5を介して第 1の情報処理装置 1から第 2の情報処理装置 2に、複 数のリレーサーバのうち、どのリレーサーバを用いてデータリレーを行うのかにつ 、て 伝えることができる。したがって、第 2の情報処理装置 2が、第 1の情報処理装置 1か ら送信されたリレーサーバ識別情報の示すリレーサーバにアクセスすることによって、 そのリレーサーバを介したデータリレーを、第 1の情報処理装置 1と、第 2の情報処理 装置 2との間で行うことができうる。このように、どのリレーサーバを用いてデータリレー を行うのかが、仲介サーバ 5によって伝えられるため、第 2の情報処理装置 2は、第 1 力 第 3のリレーサーバ 7〜9に反復パケットを送信する必要がなくなり、複数のリレー サーバを用いたとしても、第 2の情報処理装置 2の処理負担を増大させな 、ようにす ることがでさる。
[0124] また、ドメイン情報によって、リレーサーバの糸且 (グループ)を指定することができうる 。例えば、図 1で示される第 1から第 3のリレーサーバ 7〜9の組が音声や映像データ のデータリレーを行うものであり、図 1に図示されていない、ピア一'ッ一'ピアーの通 信を確立させるための制御を行う第 4から第 6のリレーサーバの組を通信システムが 有しており、第 1から第 3のリレーサーノ 7〜9の組には、ドメイン情報「www. music
. pana. net」が対応しており、第 4から第 6のリレーサーバの組には、ドメイン情報「w ww. p2p. pana. net」が対応しているとする。このような場合に、要求情報送信部 1 4が両者の組のドメイン情報を保持しておき、どのような目的でデータリレーを行うの 力に応じて、要求情報が含むドメイン情報を変更することによって、目的に応じたリレ 一サーバを選択するようにしてもよい。例えば、音声データのデータリレーを行う場合 には、要求情報送信部 14がドメイン情報「www. music, pana. net」を含む要求情 報を送信し、ピアー'ツー'ピアーの通信を確立させるための制御を行う場合には、要 求情報送信部 14がドメイン情報「 w. p2p. pana. net」を含む要求情報を送信し てもよい。
[0125] なお、本実施の形態の具体例では、仲介サーバ 5が受信した第 1の送信情報のパ ケットのペイロードと、仲介サーバ 5が送信した第 2の送信情報のパケットのペイロード とに同一の情報が含まれる場合について説明した力 両者は異なっていてもよい。例 えば、第 1の送信情報には、第 2の情報処理装置 2を識別する装置識別情報が含ま れており、第 2の送信情報には、その装置識別情報が含まれていなくてもよい。
[0126] (実施の形態 2)
本発明の実施の形態 2による通信システムについて、図面を参照しながら説明する 。本実施の形態による通信システムは、識別情報送信サーバを備えず、第 1の情報 処理装置にぉ 、て複数のリレーサーバのうち、 、ずれのリレーサーバを用いてデー タリレーを行うのかにっ 、て決定するものである。
[0127] 図 17は、本実施の形態による通信システムの構成を示す図である。図 17において 、本実施の形態による通信システムは、第 1の情報処理装置 10と、第 2の情報処理 装置 2と、通信処理装置 3, 4と、仲介サーバ 5と、第 1のリレーサーバ 7と、第 2のリレ 一サーバ 8と、第 3のリレーサーノ 9とを備える。なお、第 1の情報処理装置 1が第 1の 情報処理装置 10となった以外、実施の形態 1と同様である。したがって、第 1の情報 処理装置 10以外の構成及び動作は、実施の形態 1と同様であり、その説明を省略す る。
[0128] 図 18は、本実施の形態による第 1の情報処理装置 10の構成を示すブロック図であ る。図 18において、本実施の形態による第 1の情報処理装置 10は、記憶部 11と、第
1の送信情報送信部 12と、第 1のデータ通信部 13と、複数識別情報記憶部 17と、取 得部 18と、第 1の蓄積部 19とを備える。なお、記憶部 11、第 1の送信情報送信部 12 、第 1のデータ通信部 13の構成及び動作は、実施の形態 1と同様であり、その説明 を省略する。
[0129] 複数識別情報記憶部 17は、 2以上のリレーサーバ識別情報を記憶している。この 2 以上のリレーサーバ識別情報は、第 1の情報処理装置 10と、第 2の情報処理装置 2 との間で行われるデータリレーで用いられるリレーサーバとして選択可能なリレーサ ーバを識別するリレーサーバ識別情報である。本実施の形態では、複数識別情報記 憶部 17は、第 1から第 3のリレーサーバ 7〜9のリレーサーバ識別情報を記憶してい る。複数識別情報記憶部 17は、所定の記録媒体 (例えば、半導体メモリや磁気ディ スク、光ディスクなど)によって実現され得る。
[0130] 取得部 18は、複数識別情報記憶部 17が記憶している 2以上のリレーサーバ識別 情報のうち、いずれかの 1個のリレーサーバ識別情報を取得する。取得部 18が 2以 上のリレーサーバ識別情報から、 V、ずれかのリレーサーバ識別情報を取得する方法 は、実施の形態 1の取得部 63によるリレーサーバ識別情報の取得方法と同様であり 、その説明を省略する。
[0131] 第 1の蓄積部 19は、取得部 18が取得したリレーサーバ識別情報を記憶部 11に蓄 積する。なお、第 1の蓄積部 19がリレーサーバ識別情報を記憶部 11に蓄積する場 合に、以前に蓄積したリレーサーバ識別情報が記憶部 11で記憶されている場合に は、上書きで蓄積してもよぐあるいは、記憶されているリレーサーバ識別情報とは別 に蓄積し、第 1のデータ通信部 13が最新に蓄積されたリレーサーバ識別情報を使用 できるように、最後に蓄積したリレーサーバ識別情報にのみ所定のフラグを立てるよう にしてもよい。
[0132] 次に、本実施の形態による第 1の情報処理装置 10の動作について、図 19のフロー チャートを用いて説明する。なお、図 19のフローチャートにおいて、ステップ S701以 外の処理は、実施の形態 1の図 7のフローチャートと同様であり、その説明を省略す る。なお、ステップ S104において、蓄積されるリレーサーバ識別情報は、取得部 18 によって取得されたものであり、リレーサーバ識別情報の蓄積は、第 1の蓄積部 19に
よって行われる。
[0133] (ステップ S701)取得部 18は、複数識別情報記憶部 17が記憶している複数のリレ 一サーバ識別情報力もいずれかのリレーサーバ識別情報を取得する。
[0134] 次に、本実施の形態による通信システムの動作について、具体例を用いて説明す る。図 20は、情報処理装置とサーバ間での情報の送受信を説明するための図である
。なお、図 20では、通信処理装置 3, 4を省略しているが、第 1の情報処理装置 10等 の通信は、通信処理装置 3, 4を介して行われる。図 20において、第 1の情報処理装 置 10におけるリレーサーバ識別情報の取得に関する処理以外は、実施の形態 1の 具体例と同様であり、その説明を省略する。また、装置やサーバのアドレスは、実施 の形態 1の具体例と同様であるとし、複数識別情報記憶部 17は、図 21で示されるリ レーサーバ識別情報を記憶しているものとする。
[0135] 第 1の情報処理装置 10の第 1のデータ通信部 13が、データリレーを開始すると判 断し、図示しない経路により、取得部 18に、リレーサーバ識別情報を取得する旨の指 示を渡したとする (ステップ S 101)。すると、取得部 18は、複数識別情報記憶部 17か らランダムに 1個のリレーサーバ識別情報を取得する。ここでは、リレーサーバ識別情 報「155. 32. 10. 11」が取得されたとする(ステップ S701)。その取得されたリレー サーバ識別情報は、第 1の蓄積部 19によって記憶部 11に蓄積される (ステップ S10 4)その後、第 2のリレーサーバ 8によってデータリレーが行われるまでの処理は、実施 の形態 1と同様であり、その説明を省略する。
[0136] 以上のように、本実施の形態による通信システムによれば、第 1の情報処理装置 10 において、リレーサーバ識別情報の取得を行うことができ、その取得されたリレーサ ーバ識別情報によって識別されるリレーサーバを用いて第 1の情報処理装置 10と、 第 2の情報処理装置 2との間でのデータリレーを行うことができ、実施の形態 1による 通信システムと同様の効果が得られる。
[0137] なお、本実施の形態では、第 1の情報処理装置 10において、データリレーを開始 するタイミングでリレーサーバ識別情報の取得が行われる場合について説明したが、 このリレーサーバ識別情報の取得タイミングは、データリレーを開始するタイミングに 限定されるものではない。例えば、第 1の情報処理装置 10が起動されたタイミングで
取得部 18がリレーサーバ識別情報を取得し、そのリレーサーバ識別情報が第 1の情 報処理装置 10がシャットダウンまで使用されてもよい。あるいは、取得部 18は、定期 的に (例えば、 10時間ごとなど)リレーサーバ識別情報の取得を行ってもよい。
[0138] また、上記実施の形態 1, 2において、第 1の情報処理装置がリレーサーバ識別情 報を受信したり、取得したりすることによって記憶部 11に蓄積する場合について説明 したが、第 1の情報処理装置では、あら力じめ記憶部 11にリレーサーバ識別情報が 記憶されていてもよい。例えば、第 1の情報処理装置の製造、組み立て過程におい て、あらかじめリレーサーバ識別情報を記憶している記憶部 11が第 1の情報処理装 置に組み込まれてもよい。例えば、 300台の第 1の情報処理装置を製造する場合に 、 100台の第 1の情報処理装置では、記憶部 11が第 1のリレーサーバ 7のリレーサー バ識別情報を記憶するようにし、次の 100台の第 1の情報処理装置では、記憶部 11 が第 2のリレーサーバ 8のリレーサーバ識別情報を記憶するようにし、次の 100台の 第 1の情報処理装置では、記憶部 11が第 3のリレーサーバ 9のリレーサーバ識別情 報を記憶するようにすることで、リレーサーバにおける負荷を分散させることができうる 。また、記憶部 11へのリレーサーバ識別情報の蓄積は、ユーザ力PC (Personal C omputer)等によって第 1の情報処理装置にアクセスすることにより、手入力によって なされてもよい。このように、第 1の情報処理装置は、要求情報送信部 14、識別情報 受信部 15、第 1の蓄積部 16、複数識別情報記憶部 17、取得部 18、第 1の蓄積部 1 9を備えなくてもよい。
[0139] (実施の形態 3)
本発明の実施の形態 3による通信システムについて、図面を参照しながら説明する 。本実施の形態による通信システムでは、第 1の情報処理装置から仲介サーバに送 信される第 1の送信情報に、データリレーで用いるリレーサーバを識別するリレーサ ーバ識別情報が含まれず、仲介サーバから、第 1及び第 2の情報処理装置に送信さ れる情報に、データリレーで用いるリレーサーバを識別するリレーサーバ識別情報が 含まれる。
[0140] 図 22は、本実施の形態による通信システムの構成を示す図である。図 22において 、本実施の形態による通信システムは、第 1の情報処理装置 30と、第 2の情報処理
装置 2と、通信処理装置 3, 4と、仲介サーバ 40と、識別情報送信サーバ 6と、第 1のリ レーサーバ 7と、第 2のリレーサーバ 8と、第 3のリレーサーバ 9とを備える。なお、第 1 の情報処理装置 1が第 1の情報処理装置 30となり、仲介サーバ 5が仲介サーバ 40と なった以外、実施の形態 1と同様である。したがって、第 1の情報処理装置 30、仲介 サーバ 40以外の構成及び動作は、実施の形態 1と同様であり、その説明を省略する
[0141] 図 23は、本実施の形態による第 1の情報処理装置 30の構成を示すブロック図であ る。図 23において、本実施の形態による第 1の情報処理装置 30は、第 1の送信情報 送信部 31と、第 3の送信情報受信部 32と、第 1の蓄積部 33と、第 1のデータ通信部 3 4とを備える。
[0142] 第 1の送信情報送信部 31は、第 1の送信情報を仲介サーバ 40に送信する。ここで 、この第 1の送信情報は、実施の形態 1における第 1の送信情報と異なり、リレーサー バ識別情報を含まない。この第 1の送信情報は、第 1の情報処理装置 30と第 2の情 報処理装置 2との間のデータリレーにおいて用いるリレーサーバを識別する情報であ るリレーサーバ識別情報の送信の要求を含むものである。第 1の送信情報の内容が 異なる以外、第 1の送信情報送信部 31の構成は、実施の形態 1における第 1の送信 情報送信部 12と同様であり、その説明を省略する。
[0143] 第 3の送信情報受信部 32は、第 3の送信情報を受信する。ここで、第 3の送信情報 とは、仲介サーバ 40から送信された情報であり、リレーサーバ識別情報を含む情報 である。この第 3の送信情報によって、第 1の情報処理装置 30は、いずれのリレーサ ーバを用いて第 2の情報処理装置 2とデータリレーを行うのかにっ 、て知ることができ る。なお、第 3の送信情報受信部 32は、受信を行うための受信デバイス (例えば、モ デムやネットワークカードなど)を含んでもよぐあるいは含まなくてもよい(この場合に は、第 3の送信情報受信部 32と通信処理装置 3との間に図示しない受信デバイスが 存在することとなる)。また、第 3の送信情報受信部 32は、ハードウェアによって実現 されてもよぐあるいは受信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現 されてちょい。
[0144] 第 1の蓄積部 33は、第 3の送信情報受信部 32が受信した第 3の送信情報に含まれ
るリレーサーバ識別情報を、所定の記録媒体に蓄積する。この記録媒体は、例えば、 半導体メモリや、光ディスク、磁気ディスク等であり、第 1の蓄積部 33が有していても よぐあるいは第 1の蓄積部 33の外部に存在してもよい。また、この記録媒体は、リレ 一サーバ識別情報を一時的に記憶するものであってもよぐそうでなくてもよい。
[0145] 第 1のデータ通信部 34は、第 1の蓄積部 33が蓄積したリレーサーバ識別情報によ つて識別されるリレーサーバを介して第 2の情報処理装置 2とデータリレーを行う。第 1のデータ通信部 34は、記憶部 11が記憶しているリレーサーバ識別情報に代えて、 第 1の蓄積部 33が蓄積したリレーサーバ識別情報によって識別されるリレーサーバ を介して第 2の情報処理装置 2とデータリレーを行う以外、実施の形態 1の第 1のデー タ通信部 13と同様であり、その説明を省略する。
[0146] なお、第 1の送信情報送信部 31、第 3の送信情報受信部 32、第 1のデータ通信部 34の任意の 2以上の要素が通信に関するデバイスを有する場合に、それらは同一の 手段であってもよぐあるいは別々の手段であってもよ!/、。
[0147] 図 24は、本実施の形態による仲介サーノ Oの構成を示すブロック図である。図 24 において、本実施の形態による仲介サーバ 40は、第 1の送信情報受信部 41と、要求 情報送信部 42と、識別情報受信部 43と、第 2の送信情報送信部 44と、第 3の送信 情報送信部 45とを備える。
[0148] 第 1の送信情報受信部 41は、第 1の送信情報を受信する。この第 1の送信情報は、 第 1の情報処理装置 30から送信されたものである。なお、第 1の送信情報受信部 41 は、受信を行うための受信デバイス (例えば、モデムやネットワークカードなど)を含ん でもよぐあるいは含まなくてもよい (この場合には、第 1の送信情報受信部 41と通信 回線 100との間に図示しない受信デバイスが存在することとなる)。また、第 1の送信 情報受信部 41は、ハードウェアによって実現されてもよぐあるいは受信デバイスを 駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
[0149] 要求情報送信部 42は、要求情報を送信する。ここで、要求情報とは、リレーサーバ 識別情報の送信を要求する情報である。要求情報送信部 42は、要求情報を識別情 報送信サーバ 6に送信する。要求情報のパケットのペイロードには、何らかの情報が 含まれていてもよぐあるいは、何も情報が含まれなくていなくてもよい。また、要求情
報には要求 (指示や命令)が含まれておらず、例えば、何からの情報が要求情報に 含まれることによって、識別情報送信サーバ 6において要求情報であると判断されて もよい。なお、要求情報送信部 42は、送信を行うための送信デバイス (例えば、モデ ムゃネットワークカードなど)を含んでもよぐあるいは含まなくてもよい(この場合には 、要求情報送信部 42と通信回線 100との間に図示しない送信デバイスが存在するこ ととなる)。また、要求情報送信部 42は、ハードウェアによって実現されてもよぐある いは送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
[0150] 識別情報受信部 43は、リレーサーバ識別情報を受信する。このリレーサーバ識別 情報は、識別情報送信サーバ 6から送信されたものである。なお、識別情報受信部 4 3は、受信を行うための受信デバイス (例えば、モデムやネットワークカードなど)を含 んでもよぐあるいは含まなくてもよい(この場合には、識別情報受信部 43と通信回線 100との間に図示しない受信デバイスが存在することとなる)。また、識別情報受信部 43は、ハードウェアによって実現されてもよぐあるいは受信デバイスを駆動するドラ ィバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
[0151] 第 2の送信情報送信部 44は、第 2の送信情報を第 2の情報処理装置 2に送信する 。ここで、第 2の送信情報とは、第 1の情報処理装置 30と第 2の情報処理装置 2との 間のデータリレーにおいて用いるリレーサーバを識別するリレーサーバ識別情報を 含む情報である。第 2の送信情報は、識別情報受信部 43が受信したリレーサーバ識 別情報を含む。この第 2の送信情報の送信は、第 1の送信情報受信部 41が第 1の送 信情報を受信した場合に行われる。なお、第 2の送信情報送信部 44は、送信を行う ための送信デバイス (例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよぐある いは含まなくてもよい(この場合には、第 2の送信情報送信部 44と通信回線 100との 間に図示しない送信デバイスが存在することとなる)。また、第 2の送信情報送信部 4 4は、ハードウェアによって実現されてもよぐあるいは送信デバイスを駆動するドライ バ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
[0152] 第 3の送信情報送信部 45は、第 3の送信情報を第 1の情報処理装置 30に送信す る。ここで、第 3の送信情報とは、第 1の情報処理装置 30と第 2の情報処理装置 2との 間のデータリレーにおいて用いるリレーサーバを識別するリレーサーバ識別情報を
含む情報である。第 3の送信情報は、識別情報受信部 43が受信したリレーサーバ識 別情報を含む。この第 3の送信情報の送信は、第 1の送信情報受信部 41が第 1の送 信情報を受信した場合に行われる。なお、第 3の送信情報送信部 45は、送信を行う ための送信デバイス (例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよぐある いは含まなくてもよい(この場合には、第 3の送信情報送信部 45と通信回線 100との 間に図示しない送信デバイスが存在することとなる)。また、第 3の送信情報送信部 4 5は、ハードウェアによって実現されてもよぐあるいは送信デバイスを駆動するドライ バ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
[0153] なお、第 1の送信情報受信部 41、要求情報送信部 42、識別情報受信部 43、第 2 の送信情報送信部 44、第 3の送信情報送信部 45の任意の 2以上の要素が通信に 関するデバイスを有する場合に、それらは同一の手段であってもよぐあるいは別々 の手段であってもよい。
[0154] 次に、本実施の形態による第 1の情報処理装置 30の動作について、図 25のフロー チャートを用いて説明する。
[0155] (ステップ S801)第 1のデータ通信部 34は、データリレーを開始するタイミングかど うか判断する。そして、データリレーを開始するタイミングである場合には、ステップ S 802に進み、そうでない場合には、データリレーを開始するタイミングとなるまで、ステ ップ S801の処理を繰り返す。ここで、データリレーを開始するタイミングとは、例えば 、所定のイベント (ユーザ等力 データリレーを開始する旨の指示を受け付けたことな ど)をトリガーとするものであってもよぐその他のタイミングであってもよい。
[0156] (ステップ S802)第 1の送信情報送信部 31は、第 1の送信情報を仲介サーバ 40に 送信する。
[0157] (ステップ S803)第 3の送信情報受信部 32は、仲介サーバ 40から送信された第 3 の送信情報を受信した力どうか判断する。そして、第 3の送信情報を受信した場合に は、ステップ S804に進み、そうでない場合には、第 3の送信情報を受信するまで、ス テツプ S803の処理を繰り返す。なお、仲介サーノ Oがシャットダウンしているなどの 原因によって第 3の送信情報をいつまでたっても受信できない場合には、第 3の送信 情報受信部 32は、第 1の送信情報が送信されてから所定の時間 (例えば、 1分など)
経過後にタイムアウトであると判断し、一連の処理を終了してもよい。
[0158] (ステップ S804)第 1の蓄積部 33は、第 3の送信情報受信部 32が受信した第 3の 送信情報に含まれるリレーサーバ識別情報を蓄積する。
[0159] (ステップ S805)第 1のデータ通信部 34は、第 1の蓄積部 33が蓄積したリレーサー バ識別情報によって識別されるリレーサーバを用いて、第 2の情報処理装置 2との間 でデータリレーを行う。このステップ S805のデータリレーの処理では、通信処理装置 3のポートの維持のために反復パケットを反復して送信する処理を含んでもよぐ含ま なくてもよい。この反復パケットの送信先は、例えば、第 1の蓄積部 33が蓄積したリレ 一サーバ識別情報によって識別されるリレーサーバである。そして、データリレーが 終了すれば、ステップ S801に戻る。なお、第 1のデータ通信部 34は、ステップ S803 において第 3の送信情報を受信した後に、第 2の情報処理装置 2がデータリレーを行 うことができる状態になった旨の情報を第 1の情報処理装置 30が受信した場合に、こ のデータリレーを開始してもよい。
[0160] なお、図 25のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理 は終了する。
[0161] 次に、本実施の形態による仲介サーバ 40の動作について、図 26のフローチャート を用いて説明する。
[0162] (ステップ S901)第 1の送信情報受信部 41は、第 1の送信情報を受信した力どうか 判断する。そして、第 1の送信情報を受信した場合には、ステップ S902に進み、そう でない場合には、第 1の送信情報を受信するまで、ステップ S901の処理を繰り返す
[0163] (ステップ S902)要求情報送信部 42は、識別情報送信サーバ 6に要求情報を送信 する。
[0164] (ステップ S903)識別情報受信部 43は、識別情報送信サーバ 6から送信されたリレ 一サーバ識別情報を受信した力どうか判断する。そして、リレーサーバ識別情報を受 信した場合には、ステップ S904に進み、そうでない場合には、リレーサーバ識別情 報を受信するまで、ステップ S903の処理を繰り返す。なお、識別情報送信サーバ 6 がシャットダウンしているなどの原因によってリレーサーバ識別情報をいつまでたって
も受信できない場合には、識別情報受信部 43は、要求情報が送信されて力 所定 の時間(例えば、 1分など)経過後にタイムアウトであると判断し、一連の処理を終了し てもよい。
[0165] (ステップ S904)第 2の送信情報送信部 44は、識別情報受信部 43が受信したリレ 一サーバ識別情報を含む第 2の送信情報を構成し、その第 2の送信情報を第 2の情 報処理装置 2に送信する。
[0166] (ステップ S905)第 3の送信情報送信部 45は、識別情報受信部 43が受信したリレ 一サーバ識別情報を含む第 3の送信情報を構成し、その第 3の送信情報を第 1の情 報処理装置 30に送信する。そして、ステップ S 901に戻る。
[0167] なお、図 26のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理 は終了する。
[0168] 次に、本実施の形態による通信システムの動作について、具体例を用いて説明す る。この具体例において、第 1の情報処理装置 30等のアドレスは、第 1の情報処理装 置 1が第 1の情報処理装置 30となり、仲介サーバ 5が仲介サーノ Oとなった以外、 実施の形態 1の具体例と同様であるとする。また、識別情報送信サーバ 6は、実施の 形態 1の具体例 1と同様に、図 12で示されるように、 1のドメイン情報に対応付けて 2 以上のリレーサーバ識別情報を記憶しているものとする。また、仲介サーバ 40は、第 1の情報処理装置 30と、第 2の情報処理装置 2との間の通信において、 SIPを用いた 処理を行うものとする。
[0169] 図 27は、情報処理装置やサーバの間での情報の送受信を説明するための図であ る。この図 27を用いて、この具体例について説明する。なお、図 27では、通信処理 装置 3, 4を省略しているが、第 1の情報処理装置 30、第 2の情報処理装置 2は、そ れぞれ通信処理装置 3, 4を介して通信を行う。
[0170] まず、第 1の情報処理装置 30、第 2の情報処理装置 2が仲介サーバ 40に装置識別 情報に対応付けて、 IPアドレスとポート番号を登録する動作は、実施の形態 1の具体 例 1の説明と同様であり、その説明を省略する。ここで、仲介サーバ 40において登録 された装置識別情報、アドレス情報は、図 15で示されるものであるとする。
[0171] 第 1の情報処理装置 30の第 1のデータ通信部 34が、データリレーを開始すると判
断し、第 1の送信情報送信部 31に第 1の送信情報を送信する旨の指示を渡したとす る (ステップ S801)。すると、第 1の送信情報送信部 31は、第 2の情報処理装置 2の 装置識別情報「BBB」を含む呼制御メッセージである第 1の送信情報を構成する。そ して、第 1の送信情報送信部 31は、その第 1の送信情報を、あらかじめ設定されてい る仲介サーバ 40の IPアドレス「200. 100. 10. 10」に送信する(ステップ S802)。
[0172] 仲介サーバ 40の第 1の送信情報受信部 41は、その第 1の送信情報を受信すると( ステップ S901)、要求情報を送信する旨の指示を要求情報送信部 42に渡す。要求 情報送信部 42は、あらかじめ設定されている識別情報送信サーノ 6の IPアドレス「2 02. 123. 10. 10」〖こ、ドメイン情報「www. server, pana. net」を含む要求情報を 送信する (ステップ S902)。このドメイン情報は、要求情報送信部 42にあら力じめ設 定されているものとする。なお、要求情報が送信されてから、識別情報送信サーバ 6 からリレーサーバ識別情報が送信されるまでの処理は、リレーサーバ識別情報の送 信先が仲介サーバ 40である以外、実施の形態 1の具体例 1と同様であり、その説明 を省略する。なお、識別情報送信サーバ 6からは、リレーサーバ識別情報「155. 32 . 10. 11」が送信されたものとする。
[0173] 識別情報送信サーバ 6から送信されたリレーサーバ識別情報は、仲介サーバ 40の 識別情報受信部 43で受信され、第 2の送信情報送信部 44と、第 3の送信情報送信 部 45とに渡される(ステップ S903)。
[0174] 第 2の送信情報送信部 44は、識別情報受信部 43から受け取ったリレーサーバ識 別情報「155. 32. 10. 11」を、第 1の情報処理装置 30から受け取った SIPの呼制 御メッセージとしての第 1の送信情報に付加し、第 2の情報処理装置 2に送信する呼 制御メッセージとしての第 2の送信情報を構成する。第 2の送信情報送信部 44は、第 1の送信情報に含まれた装置識別情報「BBB」に対応するアドレス情報を図 15で示 される情報を参照して取得し、そのアドレス情報の示す第 2の情報処理装置 2 (厳密 には、通信処理装置 4)に、その第 2の送信情報を送信する (ステップ S904)。その第 2の送信情報は、第 2の情報処理装置 2の第 2の送信情報受信部 21で受信され (ス テツプ S201)、第 2の蓄積部 22によって蓄積される(ステップ S 202)。
[0175] 第 3の送信情報送信部 45は、第 1の送信情報の送信元である第 1の情報処理装置
30 (厳密には、通信処理装置 3)に、識別情報受信部 43から受け取ったリレーサー バ識別情報「155. 32. 10. 11」を送信する (ステップ S905)。その第 3の送信情報 は、第 1の情報処理装置 30の第 2の送信情報受信部 32で受信され (ステップ S803) 、第 1の蓄積部 33によって蓄積される (ステップ S804)。その後、第 1の情報処理装 置 30の第 1のデータ通信部 34と、第 2の情報処理装置 2の第 2のデータ通信部 23と の間でリレーサーバ識別情報「155. 32. 10. 11」で識別される第 2のリレーサーバ 8 を介してデータリレーが行われるのは、実施の形態 1の具体例 1と同様である (ステツ プ S805、 S203)。
[0176] 以上のように、本実施の形態による通信システムによれば、仲介サーバ 40がリレー サーバ識別情報を識別情報送信サーバ 6から受信し、そのリレーサーバ識別情報を 含む情報を第 1の情報処理装置 30と第 2の情報処理装置 2とに送信することによって 、第 1の情報処理装置 30と、第 2の情報処理装置 2との間において、そのリレーサー バ識別情報で識別されるリレーサーバを用いたデータリレーを行うことができる。
[0177] (実施の形態 4)
本発明の実施の形態 4による通信システムについて、図面を参照しながら説明する 。本実施の形態による通信システムは、識別情報送信サーバを備えず、仲介サーバ にお 、て複数のリレーサーバのうち、 、ずれのリレーサーバを用いてデータリレーを 行うのかにっ 、て決定するものである。
[0178] 図 28は、本実施の形態による通信システムの構成を示す図である。図 28において 、本実施の形態による通信システムは、第 1の情報処理装置 30と、第 2の情報処理 装置 2と、通信処理装置 3, 4と、仲介サーバ 50と、第 1のリレーサーバ 7と、第 2のリレ 一サーバ 8と、第 3のリレーサーバ 9とを備える。なお、仲介サーバ 40が仲介サーバ 5 0となった以外、実施の形態 3と同様である。したがって、仲介サーバ 40以外の構成 及び動作は、実施の形態 3と同様であり、その説明を省略する。
[0179] 図 29は、本実施の形態による仲介サーバ 50の構成を示すブロック図である。図 29 において、本実施の形態による仲介サーバ 50は、第 1の送信情報受信部 53と、複数 識別情報記憶部 54と、取得部 55と、第 2の送信情報送信部 56と、第 3の送信情報 送信部 57とを備える。
[0180] 第 1の送信情報受信部 53は、実施の形態 3の第 1の送信情報受信部 41と同様に、 第 1の情報処理装置 30から送信された第 1の送信情報を受信する。なお、第 1の送 信情報受信部 53が第 1の送信情報を受信することにより、後述する取得部 55によつ てリレーサーバ識別情報の取得が行われる以外、第 1の送信情報受信部 53の構成 は、実施の形態 3の第 1の送信情報受信部 41の構成と同様であり、その説明を省略 する。
[0181] 複数識別情報記憶部 54は、 2以上のリレーサーバ識別情報を記憶している。この 2 以上のリレーサーバ識別情報は、第 1の情報処理装置 30と、第 2の情報処理装置 2 との間で行われるデータリレーで用いられるリレーサーバとして選択可能なリレーサ ーバを識別するリレーサーバ識別情報である。本実施の形態では、複数識別情報記 憶部 54は、第 1から第 3のリレーサーバ 7〜9のリレーサーバ識別情報を記憶してい る。複数識別情報記憶部 54は、所定の記録媒体 (例えば、半導体メモリや磁気ディ スク、光ディスクなど)によって実現され得る。
[0182] 取得部 55は、複数識別情報記憶部 54が記憶している 2以上のリレーサーバ識別 情報のうち、いずれかの 1個のリレーサーバ識別情報を取得する。取得部 55が 2以 上のリレーサーバ識別情報から、 V、ずれかのリレーサーバ識別情報を取得する方法 は、実施の形態 1の取得部 63によるリレーサーバ識別情報の取得方法と同様であり 、その説明を省略する。
[0183] 第 2の送信情報送信部 56は、取得部 55が取得したリレーサーバ識別情報を含む 第 2の送信情報を第 2の情報処理装置 2に送信する。なお、識別情報受信部 43が受 信したリレーサーバ識別情報を含む第 2の送信情報に代えて、取得部 55が取得した リレーサーバ識別情報を含む第 2の送信情報を送信する以外、第 2の送信情報送信 部 56の構成は、実施の形態 3の第 2の送信情報送信部 44と同様であり、その説明を 省略する。
[0184] 第 3の送信情報送信部 57は、取得部 55が取得したリレーサーバ識別情報を含む 第 3の送信情報を第 1の情報処理装置 30に送信する。なお、識別情報受信部 43が 受信したリレーサーバ識別情報を含む第 3の送信情報に代えて、取得部 55が取得し たリレーサーバ識別情報を含む第 3の送信情報を送信する以外、第 3の送信情報送
信部 57の構成は、実施の形態 3の第 3の送信情報送信部 45と同様であり、その説明 を省略する。
[0185] なお、第 1の送信情報受信部 53、第 2の送信情報送信部 56、第 3の送信情報送信 部 57の任意の 2以上の要素が通信に関するデバイスを有する場合に、それらは同一 の手段であってもよぐあるいは別々の手段であってもよい。
[0186] 次に、本実施の形態による仲介サーバ 50の動作について、図 30のフローチャート を用いて説明する。なお、ステップ S1001以外の処理は、第 2の送信情報、第 3の送 信情報に含まれるリレーサーバ識別情報が、取得部 55が取得したものである以外、 実施の形態 2の図 26のフローチャートと同様であり、その説明を省略する。
[0187] (ステップ S1001)取得部 55は、複数識別情報記憶部 54が記憶している複数のリ レーサーバ識別情報力もいずれかのリレーサーバ識別情報を取得する。
[0188] 次に、本実施の形態による通信システムの動作について、具体例を用いて説明す る。図 31は、情報処理装置とサーバ間での情報の送受信を説明するための図である 。なお、図 31では、通信処理装置 3, 4を省略しているが、第 1の情報処理装置 30等 の通信は、通信処理装置 3, 4を介して行われる。図 31において仲介サーバ 50にお けるリレーサーバ識別情報の取得に関する処理以外は、実施の形態 3の具体例と同 様であり、その説明を省略する。また、装置やサーバのアドレスは、実施の形態 1の 具体例と同様であるとし、複数識別情報記憶部 54は、図 21で示されるリレーサーバ 識別情報を記憶して 、るものとする。
[0189] 第 1の情報処理装置 30の第 1のデータ通信部 34が、データリレーを開始すると判 断し、第 1の送信情報送信部 31に第 1の送信情報を送信する旨の指示を渡したとす る (ステップ S801)。すると、第 1の送信情報送信部 31は、第 2の情報処理装置 2の 装置識別情報「BBB」を含む呼制御メッセージである第 1の送信情報を構成する。そ して、第 1の送信情報送信部 31は、その第 1の送信情報を、あらかじめ設定されてい る仲介サーバ 40の IPアドレス「200. 100. 10. 10」に送信する(ステップ S802)。
[0190] 仲介サーバ 50の第 1の送信情報受信部 53は、その第 1の送信情報を受信すると( ステップ S901)、リレーサーバ識別情報を取得する旨の指示を取得部 55に渡す。取 得部 55は、複数識別情報記憶部 54で記憶されている図 21で示される複数のリレー
サーバ識別情報力もランダムに 1個のリレーサーバ識別情報「155. 32. 10. 11」を 取得する (ステップ S1001)。その取得されたリレーサーバ識別情報は、第 2の送信 情報送信部 56と、第 3の送信情報送信部 57とに渡される。その後、実施の形態 3の 具体例と同様にして、第 2の送信情報と、第 3の送信情報の送信が行われ、第 1の情 報処理装置 30と、第 2の情報処理装置 2との間で、リレーサーバ識別情報「155. 32 . 10. 11」で識別される第 2のリレーサーバ 8を用いたデータリレーが行われる。
[0191] 以上のように、本実施の形態による通信システムによれば、仲介サーバ 50において 、リレーサーバ識別情報の取得を行うことができ、その取得されたリレーサーバ識別 情報によって識別されるリレーサーバを用いて第 1の情報処理装置 30と、第 2の情報 処理装置 2との間でのデータリレーを行うことができ、実施の形態 3による通信システ ムと同様の効果が得られる。
[0192] なお、実施の形態 3では識別情報送信サーバ 6からリレーサーバ識別情報を取得 する場合について説明し、実施の形態 4では仲介サーバにおいて複数識別情報記 憶部 54からリレーサーバ識別情報を取得する場合について説明したが、仲介サー バは、それ以外の方法によって特定されたリレーサーバ識別情報を含む第 2の送信 情報、第 3の送信情報を送信してもよい。例えば、仲介サーバが第 2の送信情報、第 3の送信情報に含まれるリレーサーバ識別情報を記憶して 、る記憶部を有し、その記 憶部からリレーサーバ識別情報を読み出すことによって第 2の送信情報、第 3の送信 情報を送信してもよい。その場合に、ユーザが仲介サーバにアクセスし、その記憶部 で記憶されているリレーサーバ識別情報を、定期的に、あるいは不定期に変更しても よい。
[0193] (実施の形態 5)
本発明の実施の形態 5による通信システムについて、図面を参照しながら説明する 。本実施の形態による通信システムでは、第 1の情報処理装置と、第 2の情報処理装 置とから、識別情報送信サーバにそれぞれ要求情報を送信する。そして、第 1の情報 処理装置と、第 2の情報処理装置とは、それぞれ、識別情報送信サーバから送信さ れたリレーサーバ識別情報によって識別されるリレーサーバを用いて、情報処理装 置間でのデータリレーを行う。
[0194] 図 32は、本実施の形態による通信システムの構成を示す図である。図 32において 、本実施の形態による通信システムは、第 1の情報処理装置 110と、第 2の情報処理 装置 120と、通信処理装置 3, 4と、仲介サーバ 5と、識別情報送信サーバ 130と、第 1のリレーサーバ 7と、第 2のリレーサーバ 8と、第 3のリレーサーバ 9とを備える。なお、 第 1の情報処理装置 1が第 1の情報処理装置 110となり、第 2の情報処理装置 2が第 2の情報処理装置 120となり、識別情報送信サーバ 6が識別情報送信サーバ 130と なった以外、実施の形態 1と同様であり、その説明を省略する。
[0195] 図 33は、本実施の形態による第 1の情報処理装置 110の構成を示すブロック図で ある。図 33において、本実施の形態による第 1の情報処理装置 110は、第 1の送信 情報送信部 111と、第 1の要求情報送信部 112と、識別情報受信部 113と、第 1の蓄 積部 114と、第 1のデータ通信部 115とを備える。
[0196] 第 1の送信情報送信部 111は、第 1の送信情報を仲介サーバ 5に送信する。ここで
、第 1の送信情報は、実施の形態 1の第 1の送信情報と異なり、データリレー識別情 報を含む情報である。データリレー識別情報とは、データリレーを識別する情報であ る。このデータリレー識別情報は、後述するように、識別情報送信サーバ 130におい て、第 2の情報処理装置 120から送信された第 2の要求情報を受信した場合におけ るリレーサーバ識別情報の取得で用いられるものであり、そのリレーサーバ識別情報 の取得時にリレーサーバ識別情報を特定できる情報であれば、どのようなものであつ てもよい。データリレー識別情報は、例えば、第 1の情報処理装置 110の装置識別情 報であってもよぐ第 1の送信情報、第 2の送信情報が SIPの呼制御メッセージである 場合に、その呼制御メッセージに含まれるコール IDであってもよぐあるいは、その他 の情報であってもよい。また、上述のように、識別情報送信サーバ 130においてリレ 一サーバ識別情報を特定できるのであれば、同一のデータリレー識別情報が異なる データリレーに対して使用されてもよい。第 1の送信情報には、データリレー識別情 報以外に、第 2の情報処理装置 120を識別する装置識別情報などが含まれてもよぐ あるいは、第 1の送信情報はデータリレー識別情報のみを含む情報であってもよい。 なお、第 1の送信情報の内容が異なる以外、第 1の送信情報送信部 111の構成は、 実施の形態 1の第 1の送信情報送信部 12と同様であり、その説明を省略する。
[0197] 第 1の要求情報送信部 112は、第 1の要求情報を識別情報送信サーバ 130に送信 する。ここで、第 1の要求情報とは、第 1の情報処理装置 110と第 2の情報処理装置 1 20との間のデータリレーにおいて用いるリレーサーバを識別する情報であるリレーサ ーバ識別情報の送信を要求する情報である。この第 1の要求情報は、データリレー 識別情報を含む情報である。第 1の要求情報には要求 (指示や命令)が含まれてお らず、例えば、何らかの情報が要求情報に含まれることによって、識別情報送信サー ノ 130において要求情報であると判断されてもよい。なお、第 1の要求情報送信部 1 12の構成は、上記説明以外、実施の形態 1の要求情報送信部 14と同様であり、その 説明を省略する。
[0198] 識別情報受信部 113は、識別情報送信サーバ 130から送信されたリレーサーバ識 別情報を受信する。この識別情報受信部 113の構成は、実施の形態 1の識別情報 受信部 15と同様であり、その説明を省略する。
[0199] 第 1の蓄積部 114は、識別情報受信部 113が受信したリレーサーバ識別情報を所 定の記録媒体に蓄積する。この記録媒体は、例えば、半導体メモリや、光ディスク、 磁気ディスク等であり、第 1の蓄積部 114が有していてもよぐあるいは第 1の蓄積部 1 14の外部に存在してもよい。また、この記録媒体は、リレーサーバ識別情報を一時的 に記憶するものであってもよぐそうでなくてもよい。
[0200] 第 1のデータ通信部 115は、第 1の蓄積部 114が蓄積したリレーサーバ識別情報に よって識別されるリレーサーバを介して第 2の情報処理装置 120とデータリレーを行う 。この第 1のデータ通信部 115の構成は、記憶部 11が記憶しているリレーサーバ識 別情報によって識別されるリレーサーバに代えて、第 1の蓄積部 114が蓄積したリレ 一サーバ識別情報によって識別されるリレーサーバを介して第 2の情報処理装置 12 0とデータリレーを行う以外、実施の形態 1の第 1のデータ通信部 13と同様であり、そ の説明を省略する。
[0201] 図 34は、本実施の形態による第 2の情報処理装置 120の構成を示すブロック図で ある。図 34において、本実施の形態による第 2の情報処理装置 120は、第 2の送信 情報受信部 121と、第 2の要求情報送信部 122と、識別情報受信部 123と、第 2の蓄 積部 124と、第 2のデータ通信部 125とを備える。
[0202] 第 2の送信情報受信部 121は、第 2の送信情報を受信する。ここで、第 2の送信情 報とは、仲介サーバ 5から送信された情報であり、第 1の送信情報に含まれるデータリ レー識別情報を含む情報である。なお、第 2の送信情報の内容が異なる以外、第 2の 送信情報受信部 121の構成は、実施の形態 1の第 2の送信情報受信部 21と同様で あり、その説明を省略する。
[0203] 第 2の要求情報送信部 122は、第 2の送信情報受信部 121が第 2の送信情報を受 信した場合に、第 2の要求情報を識別情報送信サーバ 130に送信する。ここで、第 2 の要求情報とは、第 2の送信情報受信部 121が受信した第 2の送信情報に含まれる データリレー識別情報を含む情報である。また、要求情報には要求 (指示や命令)が 含まれておらず、例えば、何力 の情報が要求情報に含まれることによって、識別情 報送信サーバ 130において要求情報であると判断されてもよい。なお、要求情報送 信部 122は、送信を行うための送信デバイス (例えば、モデムやネットワークカードな ど)を含んでもよぐあるいは含まなくてもよい(この場合には、要求情報送信部 122と 通信処理装置 4との間に図示しない送信デバイスが存在することとなる)。また、要求 情報送信部 14は、ハードウェアによって実現されてもよぐあるいは送信デバイスを 駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
[0204] 識別情報受信部 123は、リレーサーバ識別情報を受信する。このリレーサーバ識別 情報は、識別情報送信サーバ 130から送信されたものである。なお、識別情報受信 部 123は、受信を行うための受信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど) を含んでもよぐあるいは含まなくてもよい (この場合には、識別情報受信部 123と通 信処理装置 3との間に図示しない受信デバイスが存在することとなる)。また、識別情 報受信部 123は、ハードウェアによって実現されてもよぐあるいは受信デバイスを駆 動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
[0205] 第 2の蓄積部 124は、識別情報受信部 123が受信したリレーサーバ識別情報を所 定の記録媒体に蓄積する。この記録媒体は、例えば、半導体メモリや、光ディスク、 磁気ディスク等であり、第 2の蓄積部 124が有していてもよぐあるいは第 2の蓄積部 1 24の外部に存在してもよい。また、この記録媒体は、リレーサーバ識別情報を一時的 に記憶するものであってもよぐそうでなくてもよい。
[0206] 第 2のデータ通信部 125は、第 2の蓄積部 124が蓄積したリレーサーバ識別情報に よって識別されるリレーサーバを介して第 1の情報処理装置 110とデータリレーを行う 。なお、第 2のデータ通信部 125の構成は、第 2の蓄積部 22が第 2の蓄積部 124とな つた以外、実施の形態 1の第 2のデータ通信部 23と同様であり、その説明を省略する
[0207] なお、仲介サーバ 5の構成は、第 1の送信情報、および第 2の送信情報の内容が異 なる以外、実施の形態 1と同様であり、その説明を省略する。すなわち、第 1の送信情 報受信部 51は、第 1の送信情報を受信する。また、第 2の送信情報送信部 52は、第 1の送信情報受信部 51が第 1の送信情報を受信した場合に、第 1の送信情報に含ま れるデータリレー識別情報を含む情報である第 2の送信情報を第 2の情報処理装置 120に送信する。
[0208] 図 35は、本実施の形態による識別情報送信サーバ 130の構成を示すブロック図で ある。図 35において、本実施の形態による識別情報送信サーバ 130は、要求情報受 信部 131と、識別情報記憶部 132と、第 1の取得部 133と、第 1の識別情報送信部 1 34と、対応情報蓄積部 135と、第 2の取得部 136と、第 2の識別情報送信部 137とを 備える。
[0209] 要求情報受信部 131は、第 1の情報処理装置 110から送信された第 1の要求情報 、及び第 2の情報処理装置 120から送信された第 2の要求情報を受信する。なお、要 求情報受信部 131は、受信を行うための受信デバイス (例えば、モデムやネットヮー クカードなど)を含んでもよぐあるいは含まなくてもよい (この場合には、要求情報受 信部 131と通信回線 100との間に図示しない受信デバイスが存在することとなる)。ま た、要求情報受信部 131は、ハードウ アによって実現されてもよぐあるいは受信デ バイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
[0210] 識別情報記憶部 132は、第 1から第 3のリレーサーバ 7〜9を識別する情報であるリ レーサーバ識別情報を記憶している。なお、識別情報記憶部 132は、第 1から第 3の リレーサーバ 7〜9以外のリレーサーバ識別情報を記憶していてもよい。識別情報記 憶部 132は、所定の記録媒体 (例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど )によって実現され得る。
[0211] 第 1の取得部 133は、識別情報記憶部 132が記憶している第 1から第 3のリレーサ ーバ識別情報のうち、いずれかのリレーサーバ識別情報を取得する。このリレーサー バ識別情報の取得のタイミングは、例えば、要求情報受信部 131が第 1の要求情報 を受信したタイミングであってもよぐあら力じめ取得していたリレーサーバ識別情報 力 後述する第 1の識別情報送信部 134によって送信されたタイミングであってもよく 、あるいは、その他のタイミングであってもよい。本実施の形態では、要求情報受信部 131が要求情報を受信したタイミングでリレーサーバ識別情報が取得されるものとす る。また、リレーサーバ識別情報を取得する方法は、取得部 63と同様であり、その説 明を省略する。
[0212] 第 1の識別情報送信部 134は、第 1の取得部 133が取得したリレーサーバ識別情 報を第 1の情報処理装置 110に送信する。第 1の識別情報送信部 134は、要求情報 受信部 131が第 1の要求情報を受信した場合に、リレーサーバ識別情報を送信する 。なお、第 1の識別情報送信部 134は、送信を行うための送信デバイス (例えば、モ デムやネットワークカードなど)を含んでもよぐあるいは含まなくてもよい(この場合に は、第 1の識別情報送信部 134と通信回線 100との間に図示しない送信デバイスが 存在することとなる)。また、第 1の識別情報送信部 134は、ハードウェアによって実現 されてもよぐあるいは送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現 されてちょい。
[0213] 対応情報蓄積部 135は、対応情報を蓄積する。この対応情報の蓄積は、要求情報 受信部 131が第 1の要求情報を受信し、その第 1の要求情報の受信に対応して第 1 の取得部 133がリレーサーバ識別情報を取得した場合 (第 1の取得部 133が取得し たリレーサーバ識別情報が第 1の識別情報送信部 134によって送信された場合でも よい)に行われる。ここで、対応情報とは、第 1の要求情報に含まれるデータリレー識 別情報と、第 1の識別情報送信部 134が第 1の情報処理装置 110に送信するリレー サーバ識別情報とを対応付ける情報である。「データリレー識別情報と、リレーサーバ 識別情報とを対応付ける」とは、データリレー識別情報からリレーサーバ識別情報を 取得できればよいという意味である。したがって、対応情報は、データリレー識別情報 とリレーサーバ識別情報とを含んでもよぐあるいは、対応情報は、データリレー識別
情報と、リレーサーバ識別情報とをリンク付ける情報であり、リレーサーバ識別情報が 対応情報に含まれなくてもよい。
[0214] 第 2の取得部 136は、第 2の要求情報に含まれるデータリレー識別情報に対応する リレーサーバ識別情報を取得する。この取得は、対応情報蓄積部 135が蓄積した対 応情報を用いて行われる。また、要求情報受信部 131が第 2の要求情報を受信した 場合に、第 2の取得部 136は、そのリレーサーバ識別情報の取得を行う。
[0215] 第 2の識別情報送信部 137は、第 2の取得部 136が取得したリレーサーバ識別情 報を第 2の情報処理装置 120に送信する。なお、第 2の識別情報送信部 137は、送 信を行うための送信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよ ぐあるいは含まなくてもよい (この場合には、第 2の識別情報送信部 137と通信回線 100との間に図示しない送信デバイスが存在することとなる)。また、第 2の識別情報 送信部 137は、ハードウェアによって実現されてもよぐあるいは送信デバイスを駆動 するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもょ 、。
[0216] なお、要求情報受信部 131、第 1の識別情報送信部 134、第 2の識別情報送信部 137の任意の 2以上の要素が通信に関するデバイスを有する場合に、それらは同一 の手段であってもよぐあるいは別々の手段であってもよい。
[0217] また、第 1の取得部 133と、第 2の取得部 136とがハードウェアによって構成される 場合には、両者は同一の手段であってもよい。
[0218] また、識別情報記憶部 132と、対応情報蓄積部 135が対応情報を蓄積した記録媒 体とは、同一の記録媒体であってもよぐ別の記録媒体であってもよい。前者の場合 には、リレーサーバ識別情報が記憶されている領域が識別情報記憶部 132となり、 対応情報が記憶されている領域が対応情報蓄積部 135によって対応情報の蓄積さ れた記録媒体の領域となる。
[0219] 次に、本実施の形態による第 1の情報処理装置 110の動作について、図 36のフロ 一チャートを用いて説明する。
[0220] (ステップ S1101)第 1のデータ通信部 115は、データリレーを開始するタイミングか どうか判断する。そして、データリレーを開始するタイミングである場合には、ステップ S 1102に進み、そうでない場合には、データリレーを開始するタイミングとなるまで、
ステップ SI 101の処理を繰り返す。ここで、データリレーを開始するタイミングとは、例 えば、所定のイベント (ユーザ等力もデータリレーを開始する旨の指示を受け付けた ことなど)をトリガーとするものであってもよぐその他のタイミングであってもよい。
[0221] (ステップ S1102)第 1の要求情報送信部 112は、第 1の要求情報を識別情報送信 サーバ 130に送信する。なお、第 1の要求情報には、データリレー識別情報が含まれ る。このデータリレー識別情報は、第 1の情報処理装置 110において保持されていた ものであってもよぐあるいは、第 1の要求情報が送信される直前に、第 1の情報処理 装置 110において、生成されたものであってもよい。
[0222] (ステップ S1103)第 1の送信情報送信部 111は、データリレー識別情報を含む第 1の送信情報を仲介サーバ 5に送信する。なお、この第 1の送信情報に含まれるデー タリレー識別情報は、第 1の要求情報に含まれたものと同一のものである。
[0223] (ステップ S 1104)識別情報受信部 113は、識別情報送信サーバ 130から送信さ れたリレーサーバ識別情報を受信したかどうか判断する。そして、リレーサーバ識別 情報を受信した場合には、ステップ S1105に進み、そうでない場合には、リレーサー バ識別情報を受信するまで、ステップ S 1104の処理を繰り返す。なお、識別情報送 信サーバ 130がシャットダウンしているなどの原因によってリレーサーバ識別情報を いつまでたっても受信できない場合には、識別情報受信部 113は、要求情報が送信 されて力も所定の時間(例えば、 1分など)経過後にタイムアウトであると判断し、一連 の処理を終了してもよい。
[0224] (ステップ S1105)第 1の蓄積部 114は、識別情報受信部 113が受信したリレーサ ーバ識別情報を蓄積する。
[0225] (ステップ S1106)第 1のデータ通信部 115は、第 1の蓄積部 114が蓄積したリレー サーバ識別情報によって識別されるリレーサーバを用いて、第 2の情報処理装置 12 0との間でデータリレーを行う。このステップ S1106のデータリレーの処理では、通信 処理装置 3のポートの維持のために反復パケットを反復して送信する処理を含んでも よぐ含まなくてもよい。この反復パケットの送信先は、例えば、第 1の蓄積部 114が蓄 積したリレーサーバ識別情報によって識別されるリレーサーバである。そして、データ リレーが終了すれば、ステップ S1101に戻る。なお、第 1のデータ通信部 115は、ス
テツプ S1103において第 1の送信情報送信部 111が第 1の送信情報を送信した後 に、第 2の情報処理装置 120がデータリレーを行うことができる状態になった旨の情 報を第 1の情報処理装置 110が受信した場合に、このデータリレーを開始してもよい
[0226] なお、図 36のフローチャートでは、第 1の要求情報を送信した直後に第 1の送信情 報を送信する場合について示しているが、第 1の送信情報を送信するタイミングは問 わない。例えば、第 1の要求情報の送信より以前に第 1の送信情報を送信してもよぐ あるいは、リレーサーバ識別情報を受信した後に、第 1の送信情報を送信してもよい
[0227] また、図 36のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理 は終了する。
[0228] 次に、本実施の形態による第 2の情報処理装置 120の動作について、図 37のフロ 一チャートを用いて説明する。
[0229] (ステップ S1201)第 2の送信情報受信部 121は、第 2の送信情報を受信したかどう か判断する。そして、第 2の送信情報を受信した場合には、ステップ S1202に進み、 そうでない場合には、第 2の送信情報を受信するまで、ステップ S 1201の処理を繰り 返す。
[0230] (ステップ S1202)第 2の要求情報送信部 122は、第 2の要求情報を識別情報送信 サーバ 130に送信する。なお、第 2の要求情報には、第 2の送信情報受信部 121が 受信した第 2の送信情報に含まれていたデータリレー識別情報が含まれる。
[0231] (ステップ S 1203)識別情報受信部 123は、識別情報送信サーバ 130から送信さ れたリレーサーバ識別情報を受信したかどうか判断する。そして、リレーサーバ識別 情報を受信した場合には、ステップ S1204に進み、そうでない場合には、リレーサー バ識別情報を受信するまで、ステップ S1203の処理を繰り返す。なお、識別情報送 信サーバ 130がシャットダウンしているなどの原因によってリレーサーバ識別情報を いつまでたっても受信できない場合には、識別情報受信部 123は、要求情報が送信 されて力も所定の時間(例えば、 1分など)経過後にタイムアウトであると判断し、一連 の処理を終了してもよい。
[0232] (ステップ SI 204)第 2の蓄積部 124は、識別情報受信部 123が受信したリレーサ ーバ識別情報を蓄積する。
[0233] (ステップ S1205)第 2のデータ通信部 125は、第 2の蓄積部 124が蓄積したリレー サーバ識別情報によって識別されるリレーサーバを用いて、第 1の情報処理装置 11 0との間でデータリレーを行う。このステップ S1205のデータリレーの処理では、通信 処理装置 4のポートの維持のために反復パケットを反復して送信する処理を含んでも よぐ含まなくてもよい。この反復パケットの送信先は、例えば、第 2の蓄積部 124が蓄 積したリレーサーバ識別情報によって識別されるリレーサーバである。そして、データ リレーが終了すれば、ステップ S1201に戻る。
[0234] なお、図 37のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理 は終了する。
[0235] 次に、本実施の形態による識別情報送信サーバ 130の動作について、図 38のフロ 一チャートを用いて説明する。
[0236] (ステップ S1301)要求情報受信部 131は、第 1の要求情報を受信したかどうか判 断する。そして、第 1の要求情報を受信した場合には、ステップ S1302に進み、そう でな ヽ場合【こ【ま、ステップ S 1305【こ進む。
[0237] (ステップ S 1302)第 1の取得部 133は、識別情報記憶部 132が記憶して 、る複数 のリレーサーバ識別情報から、 、ずれかのリレーサーバ識別情報を取得する。
[0238] (ステップ S1303)第 1の識別情報送信部 134は、第 1の取得部 133が取得したリレ 一サーバ識別情報を、第 1の要求情報の送信元である第 1の情報処理装置 110に 送信する。
[0239] (ステップ S 1304)対応情報蓄積部 135は、要求情報受信部 131が受信した第 1の 要求情報に含まれるデータリレー識別情報と、第 1の取得部 133が取得し、第 1の識 別情報送信部 134が送信したリレーサーバ識別情報とを対応付ける対応情報を蓄 積する。そして、ステップ S 1301に戻る。
[0240] (ステップ S 1305)要求情報受信部 131は、第 2の要求情報を受信したかどうか判 断する。そして、第 2の要求情報を受信した場合には、ステップ S1306に進み、そう でない場合には、ステップ S1301に戻る。
[0241] (ステップ S1306)第 2の取得部 136は、要求情報受信部 131が受信した第 2の要 求情報に含まれるデータリレー識別情報と、リレーサーバ識別情報とを対応付ける対 応情報が、対応情報蓄積部 135によって蓄積されているかどうか判断する。そして、 蓄積されている場合には、ステップ S1307に進み、そうでない場合には、ステップ S1 301に戻る。
[0242] (ステップ S1307)第 2の取得部 136は、対応情報蓄積部 135が蓄積した対応情報 を用いて、要求情報受信部 131が受信した第 2の要求情報に含まれるデータリレー 識別情報に対応するリレーサーバ識別情報を取得する。
[0243] (ステップ S 1308)第 2の識別情報送信部 137は、第 2の取得部 136が取得したリレ 一サーバ識別情報を、第 2の要求情報の送信元である第 2の情報処理装置 120に 送信する。そして、ステップ S 1301に戻る。
[0244] なお、図 38のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理 は終了する。
[0245] 次に、本実施の形態による通信システムの動作について、具体例を用いて説明す る。この具体例では、実施の形態 1の具体例と同様に、仲介サーバ 5は、 SIPのサー バであるとする。また、リレーサーバ識別情報は、リレーサーバの IPアドレスであると する。また、具体例 1では、要求情報にドメイン情報が含まれており、具体例 2では、 要求情報にドメイン情報が含まれていないものとする。また、情報処理装置やサーバ の IPアドレスは、実施の形態 1の具体例と同様であるとする。図 39は、情報処理装置 とサーバ間での情報の送受信を説明するための図である。この図 39を用いて、具体 例の説明を行う。なお、図 39では、通信処理装置 3, 4を省略しているが、第 1の情報 処理装置 110、第 2の情報処理装置 120は、それぞれ通信処理装置 3, 4を介して通 信を行う。
[0246] (具体例 1)
この具体例では、実施の形態 1の具体例 1と同様に、識別情報送信サーバ 130の 識別情報記憶部 132は、図 12で示される情報を記憶しているものとする。また、実施 の形態 1の具体例 1と同様に、第 1の取得部 133は、図 13のフローチャートで示され る処理を行うものとする。
[0247] なお、第 1の情報処理装置 110、及び第 2の情報処理装置 120が、仲介サーバ 5に 装置識別情報やアドレス等を登録する処理は、実施の形態 1の具体例と同様であり、 その説明を省略する。
[0248] 第 1の情報処理装置 110の第 1のデータ通信部 115が、データリレーを開始すると 判断し、第 1の送信情報送信部 111にデータリレー識別情報を生成する旨の指示を 渡し、第 1の要求情報送信部 112に第 1の要求情報を送信する旨の指示を渡したと する (ステップ S1101)。すると、第 1の送信情報送信部 111は、その指示に応じて、 コール ID「EF873B46@ 192. 168. 0. 10」を生成する。また、第 1の要求情報送 信部 112は、第 1のデータ通信部 115からの指示に応じて、第 1の送信情報送信部 1 11が生成したコール IDを含む要求情報と、あらかじめ第 1の要求情報送信部 112に 設定されているドメイン情報「www. server, pana. net」とを含む要求情報を、あら かじめ第 1の要求情報送信部 112に設定されて!、る識別情報送信サーバ 130の IP アドレス「202. 123. 10. 10」に送信する(ステップ S 1102)。
[0249] 第 1の送信情報送信部 111は、生成したコール IDと、第 2の情報処理装置 120の 装置識別情報「BBB」を含む SIPの呼制御メッセージ (第 1の送信情報)を構成して、 その呼制御メッセージを仲介サーバ 5に送信する(ステップ S 1103)。
[0250] 第 1の要求情報は、識別情報送信サーバ 130の要求情報受信部 131で受信される 。そして、実施の形態 1の具体例 1と同様にして、第 1の取得部 133によって、ドメイン 情報「www. server, pana. net」に対応するリレーサーバ識別情報「155. 32. 10 . 11」が取得され、そのリレーサーバ識別情報が第 1の情報処理装置 110に送信さ れる (ステップ S1301〜S1303)。また、対応情報蓄積部 135によって、第 1の要求 †青報に含まれるデータリレー識另 U†青報( 一ノレ ID)「EF873B46@ 192. 168. 0. 1 0」と、第 1の取得部 133が取得したリレーサーバ識別情報「155. 32. 10. 11」とを 対応付ける情報である対応情報が蓄積される (ステップ S 1304)。図 40は、対応情報 蓄積部 135が蓄積した対応情報の一例を示す図である。図 40の 1番目のレコードが 、リレーサーバ識別情報「155. 32. 10. 11」と、データリレー識別情報「EF873B46 @ 192. 168. 0. 10」とを対応付ける対応情報である。
[0251] 識別情報送信サーバ 130から送信されたリレーサーバ識別情報「155. 32. 10. 1
1」は、識別情報受信部 113で受信され、第 1の蓄積部 114によって蓄積される (ステ ップ S 1104、 S1105)。
[0252] 第 1の情報処理装置 110から送信された第 1の送信情報は、仲介サーバ 5の第 1の 送信情報受信部 51で受信される (ステップ S301)。そして、その第 1の送信情報のパ ケットのペイロードに含まれていた呼制御メッセージをそのままペイロードに含む第 2 の送信情報が、装置識別情報「BBB」に対応する第 2の情報処理装置 120に送信さ れる(ステップ S 302)。
[0253] その第 2の送信情報は、第 2の情報処理装置 120の第 2の送信情報受信部 121で 受信される (ステップ S1201)。第 2の送信情報受信部 121は、第 2の送信情報を受 信すると、その第 2の送信情報に含まれるデータリレー識別情報 (コール ID)「EF87 3B46@ 192. 168. 0. 10」と、第 2の要求情報を送信する旨の指示とを第 2の要求 情報送信部 122に渡す。すると、第 2の要求情報送信部 122は、第 2の送信情報受 信部 121から受け取ったデータリレー識別情報を含む第 2の要求情報を構成し、そ の第 2の要求情報を識別情報送信サーバ 130に送信する (ステップ S1202)。
[0254] その第 2の要求情報は、識別情報送信サーバ 130の要求情報受信部 131で受信 され、第 2の要求情報に含まれるデータリレー識別情報が第 2の取得部 136に渡され る (ステップ S1305)。第 2の取得部 136は、要求情報受信部 131から受け取ったデ 一タリレー識別情報「EF873B46@ 192. 168. 0. 10」を含む対応情報が対応情報 蓄積部 135によって蓄積された図 40で示される対応情報に含まれるため、そのデー タリレー識別情報「EF873B46@ 192. 168. 0. 10」に対応するリレーサーバ識別 情報「155. 32. 10. 11」を取得する(ステップ S1306、 S1307)。その取得されたリ レーサーバ識別情報「155. 32. 10. 11」は、第 2の識別情報送信部 137によって、 第 2の情報処理装置 120に送信される (ステップ S1308)。なお、対応情報を用いた リレーサーバ識別情報の取得が行われた後に、その対応情報 (ここでは、図 40で示 される対応情報の 1番目のレコード)が削除されてもよい。この具体例では、ランダム に生成された文字列を含むコール IDをデータリレー識別情報として用いているため 、対応情報を削除しなくてもよいが、例えば、装置識別情報をデータリレー識別情報 として用いているような場合には、リレーサーバ識別情報の取得後に、その取得で用
いられた対応情報を削除したほうがよい。
[0255] 識別情報送信サーバ 130から送信されたリレーサーバ識別情報「155. 32. 10. 1 1」は、第 2の情報処理装置 120の識別情報受信部 123で受信され、第 2の蓄積部 1 24によって蓄積される(ステップ S 1203、 S 1204)。
[0256] その後、第 1の情報処理装置 110の第 1のデータ通信部 115と、第 2の情報処理装 置 120の第 2のデータ通信部 125とは、リレーサーバ識別情報「155. 32. 10. 11」 によって識別される第 2のリレーサーバ 8を介して、データリレーを行う(ステップ S110 6、 S1205)。
[0257] (具体例 2)
この具体例では、第 1の要求情報にドメイン情報が含まれていないとする。識別情 報送信サーバ 130の識別情報記憶部 132が記憶しているリレーサーバ識別情報は 、図 16で示されるものである。図 16において、第 1から第 3のリレーサーバ 7〜9に対 応するリレーサーバ識別情報のみが識別情報記憶部 132において記憶されており、 そのリレーサーバ識別情報には、それぞれ負荷情報が対応付けられている。すなわ ち、識別情報送信サーバ 130は、第 1から第 3のリレーサーバ 7〜9の専用の識別情 報送信サーバ 130であるとする。なお、図 16で示される負荷情報、第 1の取得部 133 によるリレーサーバ識別情報の取得などは、実施の形態 1の具体例 2と同様であると する。
[0258] 第 1の情報処理装置 110の第 1のデータ通信部 115がデータリレーを開始するタイ ミングであると判断すると (ステップ S1101)、具体例 1と同様にして、第 1の送信情報 送信部 111によってデータリレー識別情報が生成される。そして、第 1の要求情報送 信部 112は、データリレー識別情報を含む第 1の要求情報を識別情報送信サーバ 1 30に送信する(ステップ S 1102)。
[0259] その第 1の要求情報は、識別情報送信サーバ 130の要求情報受信部 131で受信 される (ステップ S1301)。第 1の取得部 133は、図 16で示される識別情報記憶部 62 が記憶している情報を参照し、最も小さい値の負荷情報「20%」に対応するリレーサ ーバ識別情報「155. 32. 10. 11」を取得する(ステップ S1302)。そして、そのリレ 一サーバ識別情報は、第 1の情報処理装置 110に送信される (ステップ S1303)。こ
の後の対応情報が蓄積される処理や、第 1の送信情報、第 2の送信情報が送信され る処理、第 2の情報処理装置 120によってリレーサーバ識別情報が取得される処理 などは、具体例 1と同様であり、その説明を省略する。
[0260] 以上のように、本実施の形態による通信システムでは、第 1の情報処理装置 110と 、第 2の情報処理装置 120とが別々に識別情報送信サーバ 130に要求情報を送信 したとしても、識別情報送信サーバ 130において、対応情報によってリレーサーバ識 別情報と、データリレー識別情報とが対応付けられるため、それぞれの要求情報に 対して、同一のリレーサーバ識別情報を受け取ることができ、そのリレーサーバ識別 情報によって識別されるリレーサーバを介して情報処理装置間でのデータリレーを行 うことができ、実施の形態 1と同様の効果が得られる。
[0261] なお、本実施の形態では、識別情報送信サーバ 130の対応情報蓄積部 135が蓄 積した対応情報が図 40で示されるものである場合について説明したが、対応情報蓄 積部 135が蓄積した対応情報は図 40に限られるものではない。例えば、図 41で示さ れるように、対応情報は、識別情報記憶部 132が記憶しているリレーサーバ識別情 報にデータリレー識別情報が対応付けられたものであってもよい。図 41において、デ 一タリレー識別情報と、リレーサーバ識別情報とが対応付けられているため、第 2の 取得部 136は、第 2の要求情報に含まれるデータリレー識別情報に対応するリレー サーバ識別情報を、図 41で示される情報を用いて取得することができる。
[0262] また、上記各実施の形態では、第 1の情報処理装置、第 2の情報処理装置が通信 処理装置を介して通信を行う場合について説明したが、第 1の情報処理装置及び Z または第 2の情報処理装置は、通信処理装置を介さな!/、で通信を行ってもよ!、。
[0263] また、上記各実施の形態では、リレーサーバ識別情報がリレーサーバのアドレスで ある場合について説明したが、リレーサーバ識別情報は、アドレス以外の情報であつ てもよい。リレーサーバ識別情報は、例えば、リレーサーバのアドレスと対応付けられ ている情報でもよい。リレーサーバのアドレスと対応付けられている情報とは、例えば 、ドメイン情報であってもよぐ独自に設定された識別情報であってもよい。ここでのド メイン情報とは、実施の形態 1の具体例 1におけるドメイン情報とは異なり、リレーサー バと 1対 1位に対応している情報である。すなわち、ドメイン情報が特定されることによ
り、 1のリレーサーバを特定することができるものとする。このドメイン情報は、例えば、 ドメイン名を示すドメイン情報(具体的には、「server. pana. net」など)であってもよ く、 FQDN (Fully Qualified Domain Name :完全修飾ドメイン名。具体的には 、「www. server, pana. net」など)であってもよい。また、リレーサーバ識別情報は 、アドレス以外にポート番号を含んでいてもよい。この場合には、 2以上のリレーサー バが同一のアドレスを有しており、異なるポート番号を指定することによって異なるリレ 一サーバにアクセスするようにすることで、負荷分散をしてもよい。
[0264] また、上記各実施の形態では、リレーサーバ識別情報が情報処理装置やサーバ間 を転送している間に変更されない場合について説明したが、リレーサーバ識別情報 は、その情報によって識別されるリレーサーバが異ならない限り、表示方法やデータ 形式が変更されてもよい。例えば、あるリレーサーバのリレーサーバ識別情報として のドメイン名力 s「www. serverOOl. pana. net」であり、そのリレーサーバのリレーサ ーバ識別情報としての IPアドレスが「155. 32. 10. 10」である場合には、リレーサー バ識別情報が送受信される過程において、ドメイン名「www. serverOOl. pana. n et」力も IPアドレス「155. 32. 10. 10」に変更されたとしても、両者を同一のリレーサ ーバ識別情報とみなしてもよい。また、例えば、バイナリデータの IPアドレス「155. 3 2. 10. 10」と、そのバイナリデータがベース(BASE) 64でアスキー(ASCII)化され た「myAKCg」とを、同一のリレーサーバ識別情報とみなしてもよ!/、。
[0265] また、上記各実施の形態では、第 1の情報処理装置、及び第 2の情報処理装置が 仲介サーバからの情報をいつでも受信できるようにするため、反復パケットを仲介サ ーバに送信する場合について説明したが、第 1の情報処理装置や、第 2の情報処理 装置がポート維持時間の設定されて!、る通信処理装置を介さな!、で通信する場合に は、反復パケットの送信を行わなくてもよい。また、第 1の情報処理装置、第 2の情報 処理装置がリレーサーバを介してデータリレーを行う場合に、通信処理装置のポート 維持時間を超える時間にわたって通信を中止する場合には、第 1の情報処理装置、 第 2の情報処理装置は、データリレーを行うリレーサーバに反復パケットを送信しても よい。
[0266] また、上記各実施の形態では、通信システムが 3個のリレーサーバを備える場合に
ついて説明したが、通信システムは、第 1から第 Nのリレーサーバ、すなわち N個のリ レーサーバを備えるものであってもよい。ここで、 Nは 2以上の整数である。
[0267] また、上記各実施の形態の具体例では、仲介サーバが SIPを用いた処理を行う場 合について説明した力 仲介サーバは、 SIP以外のプロトコルを用いてもよい。例え ば、「H. 323」のプロトコルや、第 1の送信情報を受信し、第 2の送信情報等を送信 する独自のプロトコル等であってもよ 、。
[0268] また、上記各実施の形態の具体例では、アドレスが「IPアドレス」である場合にっ ヽ て説明したが、アドレスは、「IPアドレス」以外のアドレスであってもよい。例えば、情報 処理装置がリレーサーバにダイヤルアップで接続し、データリレーを行う場合には、 アドレスは電話番号であってもよい。また、アドレスは、情報の送信先を特定できる情 報であれば、それ以外の情報であってもよい。
[0269] また、上記各実施の形態における通信プロトコルは、例えば、 IPv4 (Internet Pro tocol version 4)で teつてもよ \、ある Wま、 IPv6 (Internet Protocol version 6)であってもよい。
[0270] また、上記各実施の形態にお!、て、各処理 (各機能)は、単一の装置 (システム)に よって集中処理されることによって実現されてもよぐあるいは、複数の装置によって 分散処理されることによって実現されてもょ 、。
[0271] また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成さ れてもよぐあるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラム を実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等 の記録媒体に記録されたソフトウェア 'プログラムを CPU等のプログラム実行部が読 み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。なお、上記各実施の形 態における第 1の情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムで ある。つまり、このプログラムは、コンピュータに、データをリレーするサーバである第 1 から第 Nのリレーサーバ (Nは 2以上の整数)と、第 1の情報処理装置と、第 2の情報 処理装置と、仲介サーバとを備えた通信システムを構成する第 1の情報処理装置に おける処理を実行させるためのプログラムであって、第 1の情報処理装置と第 2の情 報処理装置との間のデータリレーにおいて用いるリレーサーバを識別する情報であ
るリレーサーバ識別情報を含む情報である第 1の送信情報を仲介サーバに送信する 第 1の送信情報送信ステップと、リレーサーバ識別情報によって識別されるリレーサ ーバを介して第 2の情報処理装置とデータリレーを行う第 1のデータ通信ステップと、 を実行させるためのものである。
[0272] また、上記各実施の形態における第 1の情報処理装置を実現するソフトウェアは、 以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、データをリ レーするサーバである第 1から第 Nのリレーサーバ (Nは 2以上の整数)と、第 1の情 報処理装置と、第 2の情報処理装置と、仲介サーバとを備えた通信システムを構成す る第 1の情報処理装置における処理を実行させるためのプログラムあって、第 1の情 報処理装置と第 2の情報処理装置との間のデータリレーにおいて用いるリレーサー バを識別する情報であるリレーサーバ識別情報の送信の要求を含む情報である第 1 の送信情報を仲介サーバに送信する第 1の送信情報送信ステップと、仲介サーバか ら送信された、リレーサーバ識別情報を含む情報である第 3の送信情報を受信する 第 3の送信情報受信ステップと、第 3の送信情報に含まれるリレーサーバ識別情報を 蓄積する第 1の蓄積ステップと、第 1の蓄積ステップで蓄積したリレーサーバ識別情 報によって識別されるリレーサーバを介して第 2の情報処理装置とデータリレーを行う 第 1のデータ通信ステップと、を実行させるためのものである。
[0273] また、上記各実施の形態における第 1の情報処理装置を実現するソフトウェアは、 以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、データをリ レーするサーバである第 1から第 Nのリレーサーバ (Nは 2以上の整数)と、第 1の情 報処理装置と、第 2の情報処理装置と、仲介サーバと、識別情報送信サーバとを備 えた通信システムを構成する第 1の情報処理装置における処理を実行させるための プログラムであって、データリレーを識別する情報であるデータリレー識別情報を含 む情報である第 1の送信情報を仲介サーバに送信する第 1の送信情報送信ステップ と、データリレー識別情報を含む情報であり、第 1の情報処理装置と第 2の情報処理 装置との間のデータリレーにおいて用いるリレーサーバを識別する情報であるリレー サーバ識別情報の送信を要求する情報である第 1の要求情報を識別情報送信サー バに送信する第 1の要求情報送信ステップと、識別情報送信サーバから送信されたリ
レーサーバ識別情報を受信する識別情報受信ステップと、識別情報受信ステップで 受信したリレーサーバ識別情報を蓄積する第 1の蓄積ステップと、第 1の蓄積ステツ プで蓄積したリレーサーバ識別情報によって識別されるリレーサーバを介して第 2の 情報処理装置とデータリレーを行う第 1のデータ通信ステップと、を実行させるための ものである。
[0274] また、上記各実施の形態における第 2の情報処理装置を実現するソフトウェアは、 以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、データをリ レーするサーバである第 1から第 Nのリレーサーバ (Nは 2以上の整数)と、第 1の情 報処理装置と、第 2の情報処理装置と、仲介サーバとを備えた通信システムを構成す る第 2の情報処理装置における処理を実行させるためのプログラムであって、仲介サ ーバから送信された、第 1の情報処理装置と第 2の情報処理装置との間のデータリレ 一において用いるリレーサーバを識別する情報であるリレーサーバ識別情報を含む 情報である第 2の送信情報を受信する第 2の送信情報受信ステップと、第 2の送信情 報に含まれるリレーサーバ識別情報を蓄積する第 2の蓄積ステップと、第 2の蓄積ス テツプで蓄積したリレーサーバ識別情報によって識別されるリレーサーバを介して第 1の情報処理装置とデータリレーを行う第 2のデータ通信ステップと、を実行させるた めのものである。
[0275] また、上記各実施の形態における第 2の情報処理装置を実現するソフトウェアは、 以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、データをリ レーするサーバである第 1から第 Nのリレーサーバ (Nは 2以上の整数)と、第 1の情 報処理装置と、第 2の情報処理装置と、仲介サーバと、識別情報送信サーバとを備 えた通信システムを構成する第 2の情報処理装置における処理を実行させるための プログラムであって、データリレーを識別するデータリレー識別情報を含む情報であ る第 2の送信情報を受信する第 2の送信情報受信ステップと、第 2の送信情報に含ま れるデータリレー識別情報を含む情報である第 2の要求情報を識別情報送信サーバ に送信する第 2の要求情報送信ステップと、識別情報送信サーバから送信された、 第 1の情報処理装置と第 2の情報処理装置との間のデータリレーにおいて用いるリレ 一サーバを識別する情報であるリレーサーバ識別情報を受信する識別情報受信ステ
ップと、識別情報受信ステップで受信したリレーサーバ識別情報を蓄積する第 2の蓄 積ステップと、第 2の蓄積ステップで蓄積したリレーサーバ識別情報によって識別さ れるリレーサーバを介して第 1の情報処理装置とデータリレーを行う第 2のデータ通 信ステップと、を実行させるためのものである。
[0276] また、上記各実施の形態における仲介サーバを実現するソフトウェアは、以下のよう なプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、データをリレーするサ ーバである第 1から第 Nのリレーサーバ (Nは 2以上の整数)と、第 1の情報処理装置 と、第 2の情報処理装置と、仲介サーバとを備えた通信システムを構成する仲介サー バにおける処理を実行させるためのプログラムであって、第 1の情報処理装置と第 2 の情報処理装置との間のデータリレーにおいて用いるリレーサーバを識別する情報 であるリレーサーバ識別情報の送信の要求を含む情報である第 1の送信情報を受信 する第 1の送信情報受信ステップと、第 1の送信情報受信ステップで第 1の送信情報 を受信した場合に、第 1の情報処理装置と第 2の情報処理装置との間のデータリレー において用いるリレーサーバを識別するリレーサーバ識別情報を含む情報である第 2の送信情報を第 2の情報処理装置に送信する第 2の送信情報送信ステップと、第 1 の送信情報受信ステップで第 1の送信情報を受信した場合に、第 1の情報処理装置 と第 2の情報処理装置との間のデータリレーにおいて用いるリレーサーバを識別する リレーサーバ識別情報を含む情報である第 3の送信情報を第 1の情報処理装置に送 信する第 3の送信情報送信ステップと、を実行させるためのものである。
[0277] また、上記各実施の形態における識別情報送信サーバを実現するソフトウェアは、 以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、データをリ レーするサーバである第 1から第 Nのリレーサーバ (Nは 2以上の整数)と、第 1の情 報処理装置と、第 2の情報処理装置と、仲介サーバと、識別情報送信サーバとを備 えた通信システムを構成する識別情報送信サーバにおける処理を実行させるための プログラムであって、第 1の情報処理装置から送信される情報であり、データリレーを 識別するデータリレー識別情報を含む情報である第 1の要求情報、及び第 2の情報 処理装置から送信される情報であり、データリレー識別情報を含む情報である第 2の 要求情報を受信する要求情報受信ステップと、第 1から第 Nのリレーサーバを識別す
る情報であるリレーサーバ識別情報のうち、いずれかのリレーサーバ識別情報を取 得する第 1の取得ステップと、要求情報受信ステップで第 1の要求情報を受信した場 合に、第 1の取得ステップで取得したリレーサーバ識別情報を第 1の情報処理装置に 送信する第 1の識別情報送信ステップと、要求情報受信ステップで第 1の要求情報を 受信した場合に、第 1の要求情報に含まれるデータリレー識別情報と、識別情報送 信ステップで第 1の情報処理装置に送信するリレーサーバ識別情報とを対応付ける 情報である対応情報を蓄積する対応情報蓄積ステップと、要求情報受信ステップで 第 2の要求情報を受信した場合に、対応情報蓄積ステップで蓄積した対応情報を用 いて、第 2の要求情報に含まれるデータリレー識別情報に対応するリレーサーバ識 別情報を取得する第 2の取得ステップと、第 2の取得ステップで取得したリレーサーバ 識別情報を第 2の情報処理装置に送信する第 2の識別情報送信ステップと、を実行 させるためのものである。
[0278] なお、上記プログラムにお 、て、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する 受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップに おけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理 (ノヽ一ドウエアでしか行わ れな 、処理)は含まれな!/、。
[0279] また、このプログラムは、サーバなど力 ダウンロードされることによって実行されても よぐ所定の記録媒体 (例えば、 CD— ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導 体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。
[0280] また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよぐ複数であって もよい。すなわち、集中処理を行ってもよぐあるいは分散処理を行ってもよい。
[0281] また、本発明は種々の変更が可能であり、実施の形態に限定されるものではない。
産業上の利用可能性
[0282] 以上より、本発明による通信システム等は、複数のリレーサーバを介して通信を行う ため、単一のリレーサーバを介して通信を行った場合に比べて、リレーサーバの処理 負担を分散させることができるものであり、リレーサーバを介して情報処理装置間で 通信を行う通信システム等として有用である。