WO2006025406A1

WO2006025406A1 - コンピュータカードのアダプタ装置及び該アダプタ装置を備えたコンピュータカードシステム

Info

Publication number: WO2006025406A1
Application number: PCT/JP2005/015798
Authority: WO
Inventors: Kenji Nomura
Original assignee: Seiko Instruments Inc.
Priority date: 2004-08-31
Filing date: 2005-08-30
Publication date: 2006-03-09
Also published as: JPWO2006025406A1

Abstract

　コンピュータのスロットに挿入したときに接続するコネクタと、スロットにコンピュータカードを挿入したときにこれと接続するコネクタを備えるアダプタ装置において、アンテナを設け、このアンテナがスロットの開口を覆う第１の位置と、スロットの開口から厚み方向に変位した第２の位置の２つの位置をとりえるように、筐体とアンテナとを結合する結合機構を設けた。　

Description

コンピュータカードのアダプタ装置及び該アダプタ装置を備えたコンビュータカードシステム技術分野

[0001] 本発明はコンピュータのカードスロットに、異なる規格のコンピュータカードを適合させるためのアダプタ装置に関し、特に無線通信回路を内蔵しアンテナを備えたァダプタ装置に関する。

背景技術

[0002] 従来、特開平 8— 279027号公報 (特許文献 1)に記載のように、アンテナを収納可能に設けることによって携帯性を損なうことなく無線通信を行うことができる無線通信カードが開示されている。

[0003] また、特開 2000— 122763号公報 (特許文献 2)に記載のように、小型の PCカードを大型のカードスロットに装着できるようにした PCカードアダプタが開示されている。特許文献 1：特開 8— 279027号公報

特許文献 2 :特開 2000— 122763号公報さらに、特許文献 2で開示されているような PCカードアダプタ自体に無線通信回路とアンテナを搭載した PCカードアダプタも提供されている。このような PCカードアダプタを図 9に示す。この PCカードアダプタ 1 00は例えばコンパクトフラッシュ (登録商標：以後省略する）規格のカードを PCカード規格のコンピュータスロットに挿入できるようにするためのもので、一端に pcカード規格のコネクタ 101と、他端にコンパクトフラッシュ規格のカードを挿入するためのスロット 102とコネクタ 103と力 S設けられている。またアンテナ 105は、スロット 102の開口部 106の上に設けられる。

[0004] さて、図 9に示した従来の PCカードアダプタ 100では、コンパクトフラッシュ規格の P Cカードは開口部 106から挿入される。一方、アンテナ 105は PCカードの挿入を妨げない位置に設けなければならないため、図に示すように PCカードの開口部 106を避け、厚み方向にずらした位置に設けられる。しカゝしながら、このようなアンテナ構成はカードアダプタ 100の一部分の厚みが大きく増えるため、携帯性が損なわれるという課題があった。

発明の開示

[0005] 本発明は、従来のアダプタ装置の有する前記課題を解決するためになされたものであって、携帯性を損なうことがないよう所定の位置にアンテナを配置することができるとともに、 PCカードの挿入、取り外しにおいても操作性を損なうことのないコンビュータカードのアダプタ装置、またそれを用いたコンピュータカードシステムを提供することを目的としている。

[0006] 上記課題を解決するために本発明によるコンピュータカードのアダプタ装置は、力ード状の筐体を有し、コンピュータのカードスロットに揷人して使用するコンピュータ力ードのアダプタ装置であって、該アダプタ装置は、前記筐体の前記カードスロットの挿入方向端部に設けられ、前記コンピュータとインタフェースするための第 1のコネクタと、前記筐体の前記挿入方向とは反対方向の端部に設けられ、コンピュータカードを挿入するための開口を有するスロットと、該スロットの前記挿入方向端部となる前記筐体端部に設けられ、前記コンピュータカードとインタフェースするための第 2のコネクタと、前記筐体の前記挿入方向とは反対方向の端部近傍に設けられたアンテナとを備えたことを特徴とする。

[0007] また、本発明によるコンピュータカードのアダプタ装置は、カード状の筐体を有し、コンピュータのカードスロットに挿入して使用するコンピュータカードのアダプタ装置であって、該アダプタ装置は、前記筐体の前記カードスロットの挿入方向端部に設けられ、前記コンピュータとインタフェースするための第 1のコネクタと、前記筐体の前記の挿入方向とは反対方向の端部に設けられ、コンピュータカードを挿入するための開口を有するスロットと、該スロットの前記挿入方向端部となる前記筐体端部に設けられ、前記コンピュータカードとインタフェースするための第 2のコネクタと、前記筐体の前記挿入方向とは反対方向の端部近傍に設けられたアンテナと、該アンテナが、少なくとも、前記スロットの開口を略覆う第 1の位置と、前記スロットの開口力も該ァダブタ装置の厚み方向に変位した第 2の位置の 2つの位置をとりえるように、前記筐体と前記アンテナとを結合する結合機構とを備えたことを特徴とする。

[0008] また、本発明によるコンピュータカードのアダプタ装置は、カード状の筐体を有し、コンピュータのカードスロットに挿入して使用するコンピュータカードのアダプタ装置であって、該アダプタ装置は、前記筐体の前記カードスロットの挿入方向端部に設けられ、前記コンピュータとインタフェースするための第 1のコネクタと、前記筐体の前記の挿入方向とは反対方向の端部に設けられ、コンピュータカードを挿入するための開口を有するスロットと、該スロットの前記挿入方向端部となる前記筐体端部に設けられ、前記コンピュータカードとインタフェースするための第 2のコネクタと、棒状のアンテナ本体部と、該アンテナ本体部の一方の端力前記アンテナ本体部とともに略 L字をなすように延在する基部とを備えたアンテナと、該アンテナが、少なくとも、前記スロットの開口を覆うように該アンテナの長手方向の軸が前記開口の長手方向の中心軸と略平行にかつ近接して配置された第 1の位置と、該アンテナの長手方向の軸が該アダプタ装置の厚み方向に前記第 1の位置から平行に変位した第 2の位置の 2つの位置をとりえるように、前記アンテナの基部と前記筐体の前記挿入方向とは反対方向の端部近傍に設けられた回動可能な結合機構とを備えたことを特徴とする。

[0009] また、本発明によるコンピュータカードのアダプタ装置は、カード状の筐体を有し、コンピュータのカードスロットに挿入して使用するコンピュータカードのアダプタ装置であって、該アダプタ装置は、前記筐体の前記カードスロットの挿入方向端部に設けられ、前記コンピュータとインタフェースするための第 1のコネクタと、前記筐体の前記の挿入方向とは反対方向の端部に設けられ、コンピュータカードを挿入するための開口を有するスロットと、該スロットの前記挿入方向端部となる前記筐体端部に設けられ、前記コンピュータカードとインタフェースするための第 2のコネクタと、棒状のアンテナ本体部と、該アンテナ本体部の両端力前記アンテナ本体部とともに略 L字をなすように延在する基部とを備えたアンテナと、該アンテナが、少なくとも、前記スロットの開口を覆うように該アンテナの長手方向の軸が前記開口の長手方向の中心軸と略平行にかつ近接して配置された第 1の位置と、該アンテナの長手方向の軸が該ァダプタ装置の厚み方向に前記第 1の位置から平行に変位した第 2の位置の 2つの位置をとりえるように、前記アンテナの基部と前記筐体の前記挿入方向とは反対方向の端部近傍に設けられた回動可能な結合機構とを備えたことを特徴とする。

[0010] このコンピュータカードのアダプタ装置においては、前記結合機構を前記アンテナの基部に設けられた第 1の部位と、前記筐体に設けられた第 2の部位とによって構成し、第 1の部位と第 2の部位の回動軸を前記開口の長手方向の軸に略平行に配置するようにしてちょい。

[0011] また、本発明によるコンピュータカードのアダプタ装置は、カード状の筐体を有し、コンピュータのカードスロットに挿入して使用するコンピュータカードのアダプタ装置であって、該アダプタ装置は、前記筐体の前記カードスロットの挿入方向端部に設けられ、前記コンピュータとインタフェースするための第 1のコネクタと、前記筐体の前記の挿入方向とは反対方向の端部に設けられ、コンピュータカードを挿入するための開口を有するスロットと、該スロットの前記挿入方向端部となる前記筐体端部に設けられ、前記コンピュータカードとインタフェースするための第 2のコネクタと、棒状のアンテナ本体部と、該アンテナ本体部の一方の端において第 1の回動軸まわりに回動可能に結合され、一の状態において前記アンテナ本体部とともに略 L字をなすように延在する基部とを備えたアンテナと、該アンテナが、少なくとも、前記スロットの開口を覆うように該アンテナの長手方向の軸が前記開口の長手方向の中心軸と略平行にかつ近接して配置された第 1の位置と、該アンテナの長手方向の軸が該アダプタ装置の厚み方向に前記第 1の位置から平行に変位した第 2の位置の 2つの位置をとりえるように、前記アンテナの基部に設けられた第 1の部位と、前記筐体の前記挿入方向とは反対方向の端部近傍に設けられた第 2の部位とを備え、該第 1の部位と第 2の部位とが結合される第 2の回動軸が前記開口の長手方向の軸に略平行に配置された回動可能な結合機構とを備えたことを特徴とする。

[0012] このコンピュータカードのアダプタ装置においては、前記結合機構に、さらに前記挿入方向に略平行に配置された回動軸を設けてもょヽ。

[0013] 以上に示したコンピュータカードのアダプタ装置には、前記筐体内に前記アンテナに接続された無線通信回路を備えてもょヽ。

[0014] また以上に示したコンピュータカードのアダプタ装置のスロットに挿入可能なコンビユータカードを、このアダプタ装置のスロットに挿入してコンピュータカードシステムを構成することができる。

[0015] またこのとき無線通信回路を備えたコンピュータカードをスロットに挿入することによつてコンピュータカードシステムを構成するようにしてもよい。

図面の簡単な説明

[0016] [図 1]本発明によるアダプタ装置の平面図である。

[図 2]本発明によるアダプタ装置の側面図である。

[図 3]本発明によるアダプタ装置を構成するアンテナの平面図および側面図である。

[図 4]本発明によるアダプタ装置のアンテナと腕部との結合説明図である。

[図 5]本発明によるアダプタ装置の斜視図である。

[図 6]本発明によるコンピュータカードシステムの平面図である。

[図 7]本発明によるアダプタ装置のブロック図である。

[図 8]本発明によるコンピュータカードシステムを構成する PHS無線データ通信装置のブロック図である。

[図 9]従来のアダプタ装置の平面図である。

[図 10]本発明によるアダプタ装置をより詳細に示す斜視図である。

[図 11]本発明によるアダプタ装置の平面図である。

[図 12]本発明によるアダプタ装置の側面図である。

[図 13]本発明によるアダプタ装置のアンテナ支持部の A— A断面図である。

[図 14]本発明によるアダプタ装置のアンテナ支持部の B— B断面図である。

[図 15]本発明によるアダプタ装置のアンテナ支持部の分解斜視図である。

[図 16]本発明によるアダプタ装置の導通端子と回路基板との接続説明図である。

[図 17]本発明によるアダプタ装置の他の実施例の斜視図である。

[図 18]本発明によるアダプタ装置の他の実施例の側面図である。

[図 19]本発明によるアダプタ装置の他の実施例の分解斜視図である。

発明を実施するための最良の形態

[0017] 図 1は本発明によるアダプタ装置の平面図、図 2は同側面図である。

[0018] 図 1のようにアダプタ装置 1は平板状の筐体 10を有し、本体部 11から二つの腕部 1

2及び 13をコの字状に配置した形状となっている。

[0019] 本体部 11と二つの腕部 12及び 13で構成される空間がコンパクトフラッシュ規格の

PCカードを挿入するためのスロット 14を構成する。矢印 y方向が PCカードの挿入方向で、腕部 12及び 13のスロット 14を構成する面 12a及び 13aにはレール状の凹凸が形成されており、図示していない PCカードの側面に形成された凹凸とはまり合うことによって PCカードを支持しつつ矢印 y方向に PCカードをスライドできるように構成されている。スロット 14を構成する本体部 11の面 11aには PCカードと電気的に接続するためのコネクタ 15が設けられている。 PCカードにはこのコネクタ 15と結合するコネクタが設けられている。なお、 17は PCカードがスロット 14に挿入されていないときにコネクタ 15を保護するためのカバーであり、 PCカードを挿入すると同時に y方向に移動し、このときコネクタ 15の接続端子が露出し PCカード側のコネクタと接続するようになっている。

[0020] 矢印 Y方向は、アダプタ装置 1を図示していないコンピュータのスロットに挿入する方向である。本体部 11の矢印 Y方向の端部 11 bにはコンピュータと電気的に接続するためのコネクタ 16が設けられている。コンピュータのスロットにはこのコネクタ 16と結合するコネクタが設けられて、る。

[0021] 概略以上のように構成されたアダプタ装置 1は、その外観形状力PCカード規格で定められており、幅 W1すなわち矢印 X方向の長さは 54mm、図 2に示すように厚み T すなわち矢印 Z方向の長さは 5mmとなっている。スロット 14の形状も PCカード規格とコンパクトフラッシュ規格によって定められており幅 W2は 42. 8mmとなっている。なお、腕部 12及び 13の y方向の長さは設計によって定められる。

[0022] 前記腕部 12の矢印 y方向とは逆の端部 12bにはアンテナ 2が設けられて、る。

[0023] 端部 12bとアンテナ 2との結合構造の詳細を図 3に示す。図 3 (a)は平面図、図 3 (b )は側面図である。アンテナ 2はアンテナ本体 21と基部 22とから成り、両者は回動軸 23回りに図中方向 Aに回動自在に結合されて、る。アンテナ本体 21と基部 22は図のように略 L字形状の姿勢を取り得る。基部 22の回動軸 23とは離れた方向の位置には X方向に軸穴 27が設けられて、る。図では前記回動軸 23は軸穴 27と直交する方向に配置されている。基部 22には回動軸 23と軸穴 27の間に回動部 28が設けられる。回動部 28は基部 22の軸回りの方向 Bに回転する構成となっている。

[0024] 一方腕部 12の端部 12bには軸穴 25が設けられ、ピン力もなる回動軸 24がこの軸穴 25、および基部 22の軸穴 27にはまり合うことによって、基部 22が図中方向 Cに示すように回動軸 24回りに回動可能に結合される。

[0025] 図 1のアダプタ装置 1の腕部 13の端部 13bにはアンテナ本体 21の前記回動軸 23と反対方向端部 26を受けるための格納溝 13cが設けられている。

[0026] アンテナ 2と腕部 12とが結合された平面図を図 4に示す。基部 22の回動軸 24は図

4に示すように、端部 12bの軸穴 25に回動可能に結合される。

[0027] またアンテナ 2と腕部 12とが結合された斜視図を図 5に示す。アンテナ 2は本体 11 内に設けられる電子回路と電気的に接続されると共に、図 5に示すように使用者が受信に適した位置に回動可能となる。

[0028] 図 1の平面図では、アンテナ 2の格納状態を示している。この状態では図 2の側面図に示すように、アンテナ本体 21は本体部 11の厚み T内にほぼ収まるようになる。ァンテナ本体の端部 26は腕部 13の格納溝 13cに収まり容易には動かな、ように固定される。

[0029] アンテナ 2は直交する 2軸 23、 24によって腕部 12と結合されているので、自由な位置を取り得る。まず、アンテナ本体 21を回動軸 23回り Aa方向に回動させると、アンテナ本体 21の端部 26を格納溝 13cからはずすことができる。この状態でアンテナ本体 21を回動軸 24回りに Cc方向に回動させることにより、図 2の格納位置 P1から位置 P 2まで移動させることができ、アンテナ 2を本体部 11の厚み方向にシフトさせることが可能となる。

[0030] この状態でスロット 14に PCカードを挿入する。本発明のアダプタ装置 1に PCカード 3を挿入した図が図 6である。 PCカード 3は本体部 31と露出部 32と力もなる。本体部 31は規格で厚みが定められて、るので、アダプタ装置 1に挿入した状態ではァダプタ装置 1の上面、下面と同レベルとなる。一方、露出部 32は規格において拡張部として定められた部位であり寸法は比較的自由に定めることができる。無線データ通信力ードではこの部位にアンテナを内蔵することが多ぐその場合は厚みを厚くして上面方向に突出させた形状にすることが多い。このような PCカード 3であっても、アンテナ 2の取り付け位置を適当な位置に配置すれば図 6のように露出部 32とは干渉しないようにすることができる。アンテナ 2を図 2の P2の位置に移動することにより PCカード 3 の挿入、取り外しにおいても特にアンテナ 2がじゃまになることはなぐ操作性も損なうことがない。

[0031] 使用する場合には、アンテナ 2を受信状態の良い適当な位置に配置する。アンテナ 2は回動軸によって比較的自由な姿勢をとることができるので、たとえば図 6の P3 のような位置に配置することができる。 PCカードはコンピュータのスロットに挿入されて使用されるため、比較的電波の受信には都合の悪い姿勢とされることが多いが、ァンテナを自由な姿勢に置くことができるので受信性能を向上させることもできる。また、アンテナ 2の各回動軸にクリック機構を持たせ、例えば Pl、 P2の位置で略固定されるようにすれば、 PCカード 3を挿入した状態でもアンテナ 2が P2の位置に固定されるので携帯性を損なうこともな、。

[0032] アダプタ装置 1はアンテナ 2を使用する回路を内蔵する。図 7は一例として無線 LA Nデータ通信装置を内蔵した場合のブロック図である。

[0033] 無線 LANデータ通信装置が内蔵されたアダプタ装置 1の構成は以下の通りである。まず、無線 LAN無線部 32と無線 LANベースバンド部 33とにより両者で無線 LAN データ通信装置を構成する。無線 LANベースバンド部 33には PCカードインタフエース部 34が接続され、さらにコネクタ 16が接続されている。無線 LANベースバンド部 33は CPU35と ROMZRAM36を内蔵し、無線 LAN無線部 32から受信した電波を復調して受信データを再生するとともに、送信データを変調して無線 LAN無線部 32から電波を送信させる。また送受信したデータは PCカードインタフェース部 34 及びコネクタ 16を介して、コネクタ 16に接続るコンピュータ（図示せず）との間で送受信される。さらに、 PCカードインタフェース部 34にはコネクタ 15が接続されており、ここに接続されたコンパクトフラッシュ形状の PCカード 3と交換されるデータをコネクタ 1 6に接続るコンピュータ（図示せず）に送受信する中継装置としての機能も合わせ持つている。

[0034] コネクタ 15に挿入する PCカード 3の一例として、図 8に PHSデータ通信カードの例を示した。 PHSデータ通信装置を内蔵した PCカード 3の構成は以下の通りである。まず、 PHS無線部 42と PHSベースバンド部 43とにより PHS電話機を構成する。 PH Sベースバンド部 43には PCカードインタフェース部 44が接続され、さらにコネクタ 45 が接続されて、る。 PHSベースバンド部 43は CPU46と ROMZRAM47を内蔵し、 PHS無線部 42から受信した電波を復調して受信データを再生するとともに、送信データを変調して PHS無線部 42から電波を送信させる。また送受信したデータは PC カードインタフェース部 44及びコネクタ 45を介して、コネクタ 45に接続された外部機器との間で送受信されるようになっている。これらの構成要素はコンパクトフラッシュ形状の筐体に実装されて、る。

[0035] 以上のように構成した PHSデータ通信装置内蔵の PCカード 3を無線 LANデータ通信装置内蔵アダプタ装置 1に挿入してコンピュータカードシステムとして構成すれば、携帯性また操作性も損なうことのな、コンピュータカードシステムとすることができる。

[0036] アダプタ装置 1に内蔵する無線機能としては無線 LANデータ通信装置に限るものではない。アンテナ 2と機能的に結合された装置を内蔵して構成することが可能である。また PCカード 3に内蔵する無線機能も PHSデータ通信装置に限るものではなく他の装置を内蔵して構成することも可能である。

[0037] 次に本発明のアダプタ装置 1のより詳細な実施例を図 10に示す。

[0038] 図 10は図 5に示したアダプタ装置をより詳細に示す斜視図、図 11は図 10に示したアダプタ装置の平面図、図 12は図 10のアダプタ装置の側面図である。アンテナ 2、腕部 12、 13、端部 12b、 13b、格納溝 13c、アンテナ端部 26は図 5と同様の構成であり、ここでの説明は省略する。

図 13はアンテナ支持部 101の図 11に示す A— A断面図、図 14はアンテナ支持部 1 01の図 12に示す B— B断面図、図 15はアンテナ支持部 101の分解斜視図である。

[0039] アンテナカバー 102内には金属製のエレメント 103が内蔵されアンテナとして機能する。アンテナカバー 102とエレメント 103はヒンジ 104に接続される。このときエレメント 103は金属製のヒンジ 104と電気的に導通するように接続される。ヒンジ 104はヒンジ 105に係合し、キャップ 106、キャップ 107と共にピン 108、ピン 109で回動自由に係止される。ヒンジ 104内にはノネ 110、金属ボール 111が内蔵され、共に金属製のヒンジ 104とヒンジ 105の電気的導通を行う。ヒンジ 105の係止部 105aはヒンジ 11 2の係合部 112aに圧入し回動可能に係止される。ヒンジ 112にはヒンジ 104と同様にノネ 113、金属ボール 114が内蔵され金属製のヒンジ 105とヒンジ 112の電気的導通を行う。ヒンジ 112はピン 115により導伝端子 116、ウェーブヮッシャ 117と共に端部 12bに回動可能に係止される。このときヒンジ 112にウェーブヮッシャ 117と導伝端子 116を接触させて、ピン 115をヒンジ 112〖こ圧入し、ウェーブヮッシャ 117によりヒンジ 112と導通端子 116との電気的導通を行う。導通端子 116は他端部 116aを筐体 10内の回路基板に直接はんだ付けされる。もしくは導通端子 116の他端部 116a を図 16に示すようにパネ状に形成して筐体 10内の回路基板 118に接触させて電気的導通を行う。

[0040] 図 17は本発明の他の実施例を示す斜視図である。

[0041] アンテナ 202はコの字形状に形成され、係合部 203、 204により、アダプタ装置 21 0の端部 212a、 213aと回動可能に係止される。

[0042] 図 18は他の実施例の側面図である。

アンテナ 202は腕部 212、 213と回動可能に結合されているので、図 18に示すように P4、 P5のように自由な位置を取り得る。この時アンテナ 202を回動させる場合、 P4 、 P5の位置でクリック機構を持たせ、略固定させる。アンテナ 202を D方向に回動させると、アンテナ 202を図 18の格納位置 P4から位置 P5まで移動させることができ、アンテナ 202を本体部 211の厚み方向にシフトさせることが可能となる。この状態でスロット 214に PCカードを挿入する。

[0043] 図 19は他の実施例の分解斜視図である。

[0044] アンテナ 202は、アンテナエレメント 251をアンテナカバー 252、 253で挟持して成る。アンテナエレメント 251の端部 251aはカシメピン 254により、腕部 212内のアンテナ心線 255に電気的に接続される。アンテナ心線 255は筐体 210の本体部 211内の図示しない回路基板に接続される。

[0045] 上記実施の形態において示した各部の形状及び構造は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならない。すなわち、本発明はその精神、又はその主要な特徴力逸脱することなく、様々な形で実施することができる。

産業上の利用可能性

[0046] 本発明によれば、 PCカード挿入時にアンテナをコンピュータカードの厚み方向に変位させて配置させることができるので、携帯時のアダプタ装置の厚みを大きくすることが無ぐ携帯性を損なうことがない。

またアンテナを厚み方向に変位させて配置しておけば、コンピュータカードをスロットに障害なく挿入 Z取り外しすることができ、操作性を損なうことがないという効果も有する。

Claims

請求の範囲

[1] カード状の筐体を有し、コンピュータのカードスロットに挿入して使用するコンビユータカードのアダプタ装置であって、該アダプタ装置は、

前記筐体の前記カードスロットの挿入方向端部に設けられ、前記コンピュータとインタフエースするための第 1のコネクタと、

前記筐体の前記挿入方向とは反対方向の端部に設けられ、コンピュータカードを挿入するための開口を有するスロットと、

該スロットの前記挿入方向端部となる前記筐体端部に設けられ、前記コンピュータカードとインタフェースするための第 2のコネクタと、

前記筐体の前記挿入方向とは反対方向の端部近傍に設けられたアンテナとを備えたことを特徴とするコンピュータカードのアダプタ装置。

[2] カード状の筐体を有し、コンピュータのカードスロットに挿入して使用するコンビユータカードのアダプタ装置であって、該アダプタ装置は、

前記筐体の前記の挿入方向とは反対方向の端部に設けられ、コンピュータカードを挿入するための開口を有するスロットと、

前記筐体の前記挿入方向とは反対方向の端部近傍に設けられたアンテナと、該アンテナが、少なくとも、前記スロットの開口を略覆う第 1の位置と、前記スロットの開口カも該アダプタ装置の厚み方向に変位した第 2の位置の 2つの位置をとりえるように、前記筐体と前記アンテナとを結合する結合機構とを備えたことを特徴とするコンピュータカードのアダプタ装置。

[3] カード状の筐体を有し、コンピュータのカードスロットに挿入して使用するコンビユータカードのアダプタ装置であって、該アダプタ装置は、

前記筐体の前記カードスロットの挿入方向端部に設けられ、前記コンピュータとインタフエースするための第 1のコネクタと、前記筐体の前記の挿入方向とは反対方向の端部に設けられ、コンピュータカードを挿入するための開口を有するスロットと、

棒状のアンテナ本体部と、該アンテナ本体部の一方の端力前記アンテナ本体部とともに略 L字をなすように延在する基部とを備えたアンテナと、

該アンテナが、少なくとも、前記スロットの開口を覆うように該アンテナの長手方向の軸が前記開口の長手方向の中心軸と略平行にかつ近接して配置された第 1の位置と、該アンテナの長手方向の軸が該アダプタ装置の厚み方向に前記第 1の位置から平行に変位した第 2の位置の 2つの位置をとりえるように、前記アンテナの基部と前記筐体の前記挿入方向とは反対方向の端部近傍に設けられた回動可能な結合機構とを備えたことを特徴とするコンピュータカードのアダプタ装置。

カード状の筐体を有し、コンピュータのカードスロットに挿入して使用するコンビユータカードのアダプタ装置であって、該アダプタ装置は、

棒状のアンテナ本体部と、該アンテナ本体部の両端力前記アンテナ本体部とともに略 L字をなすように延在する基部とを備えたアンテナと、

該アンテナが、少なくとも、前記スロットの開口を覆うように該アンテナの長手方向の軸が前記開口の長手方向の中心軸と略平行にかつ近接して配置された第 1の位置と、該アンテナの長手方向の軸が該アダプタ装置の厚み方向に前記第 1の位置から平行に変位した第 2の位置の 2つの位置をとりえるように、前記アンテナの基部と前記筐体の前記挿入方向とは反対方向の端部近傍に設けられた回動可能な結合機構とを備えたことを特徴とするコンピュータカードのアダプタ装置。 [5] 前記結合機構は、前記アンテナの基部に設けられた第 1の部位と、前記筐体に設けられた第 2の部位とからなり、

該第 1の部位と第 2の部位の回動軸は前記開口の長手方向の軸に略平行に配置されていることを特徴とする請求項 3および請求項 4記載のコンピュータカードのァダプタ装置。

[6] カード状の筐体を有し、コンピュータのカードスロットに挿入して使用するコンビユータカードのアダプタ装置であって、該アダプタ装置は、

棒状のアンテナ本体部と、該アンテナ本体部の一方の端において第 1の回動軸まわりに回動可能に結合され、一の状態において前記アンテナ本体部とともに略 L字をなすように延在する基部とを備えたアンテナと、

該アンテナが、少なくとも、前記スロットの開口を覆うように該アンテナの長手方向の軸が前記開口の長手方向の中心軸と略平行にかつ近接して配置された第 1の位置と、該アンテナの長手方向の軸が該アダプタ装置の厚み方向に前記第 1の位置から平行に変位した第 2の位置の 2つの位置をとりえるように、前記アンテナの基部に設けられた第 1の部位と、前記筐体の前記挿入方向とは反対方向の端部近傍に設けられた第 2の部位とを備え、該第 1の部位と第 2の部位とが結合される第 2の回動軸が前記開口の長手方向の軸に略平行に配置された回動可能な結合機構とを備えたことを特徴とするコンピュータカードのアダプタ装置。

[7] 前記結合機構は、さらに前記挿入方向に略平行に配置された回動軸を有することを特徴とする請求項 6記載のコンピュータカードのアダプタ装置。

[8] 前記筐体内に配置され、前記アンテナに接続された無線通信回路を備えたことを特徴とする請求項 1ないし請求項 7のいずれか 1項に記載されたコンピュータカードのアダプタ装置。

[9] 前記スロットに挿入可能なコンピュータカードを請求項 1な、し請求項 8の、ずれか

1項に記載されたコンピュータカードのアダプタ装置の前記スロットに挿入してなることを特徴とするコンピュータカードシステム。

[10] 前記コンピュータカードは無線通信回路を備えて、ることを特徴とする請求項 9記載のコンピュータカードシステム。

[11] 前記コンピュータカードシステムを備えていることを特徴とする請求項 10記載の情報処理システム。