WO2005032005A1

WO2005032005A1 - Cdmaシステム及びそのハンドオーバ方法

Info

Publication number: WO2005032005A1
Application number: PCT/JP2003/012380
Authority: WO
Inventors: Hirokazu Matsuura; Takao Murakami; Kazuya Uno; Ryo Nonomura
Original assignee: Fujitsu Limited
Priority date: 2003-09-29
Filing date: 2003-09-29
Publication date: 2005-04-07

Abstract

　ハンドオーバに際して、移動元基地局の通信周波数と移動先基地局の通信周波数が異なる場合、移動元基地局はシンボルレートをアップしてフレーム内に空きスロットを生成し､移動局は該空きスロットにおいて移動先基地局から送信される信号を受信して同期制御に必要な位相測定を行なって保存し､しかる後､移動局は通信周波数の切替が指示された時､移動先基地局の通信周波数に切り替えると共に､保存してある位相データを用いて位相同期制御を行なう。

Description

明細書

CDMAシステム及びそのハンドオーバ方法技術分野

本発明は、 CDMA システム及びそのハンドオーバ方法に係わり、特に、移動元基地局の通信周波数から移動先基地局の通信周波数に切り替えて通信を継続する CDMAシステム及びそのハンドオーバ方法に関する。

背景技術

移動体通信においては、加入者の移動に応じて基地局を切り替えて通信を継続する追跡接続技術が重要である。 CDMA ( Code Divisional Multiple Access) 方式においては各基地局が同一の周波数を使用できるようになり、この同一周波数を利用して移動している限り、 DHO (ダイパーシチハンドォ一バ）方式により無瞬断で基地局の切り替え、すなわち、ハンドオーバが可能になった。なお、 CDMA における DHO 方式とは、 1 つの受信機で同時に複数の基地局からの信号を受信し、基地局に応じたスクランブルコ一ドで逆拡散して各基地局からの信号を分離してその強度を測定し、測定結果に基づいて無瞬断でハンドオーバする方式である（ソフトハンドオーバ）。

ところで、 1周波数で収容できる加入者の数に限りがあり、他の周波数を使用する必要が生じる。例えば、基地局に異なる周波数を割り当てたり、あるいは、基地局に複数の周波数を割り当てる必要が生じる。かかる場合であっても、固定であれば、基地局単位で使用周波数をきめておけば問題は生じないが、移動するということから、どうしても他の周波数に切り替える必要が生じる。かかる場合、現在の CDMA方式においては、従来の PDC ( Personal Digital Cellular) 方式と同様にハ一ドハンドオーバにより切り替えを実施しており、瞬断（数 100ms程度）が生じ、しかも、切替音が発生して違和感が生じる問題がある。これは、受信機が 1つしかないため、同時に 2 以上の異なる周波数信号を受信できないためである。すなわち、周波数を切り替えるハンドオーバに.おいて、無線機を 1台しか積んでない移動機（通常の移動機）では、周波数を切り替えて他の基地局との同期（フレーム同期、スロット同期）をとるために、 1 フレーム以上の連続受信をしなければ、フレームおよびスロット同期ができず、このため 1 フレーム以上の時間、接続断時間が発生し、無瞬断切り替えが実施できなかった。

そこで、本発明では、予め移動先基地局との同期（フレーム同期、スロット同期）を取るに必要な位相差を測定して保存しておき、この位相差を用いて同期確立することにより無瞬断でハンドオーバする。従来はかかる無瞬断のハンドオーバ方式はなかった。なお、スロッテッドモード（シンポルレ一トアップ）で空き時間を作り、この時間で下り送信電力（現在通信中の基地局の送信電力）の劣化を抑圧させる技術がある（たとえば特許文献 1 参照）。しかし、この従来技術はハンドオーバに関するものではなく、特に、ハンドオーバに先立って空きスロットを作成し、その空きスロット期間において基地局周波数の切替に必要な位相差や拡散コードを取得して保存するものではない。

以上から本発明の目的は、周波数を切り替えてハンドオーバする場合であっても、瞬断が発生せず、しかも、切替音が発生しないようにすることである。

本発明の別の目的は、複数の受信機を使用せず、 1つの受信機で無瞬断のハンドオーバを可能にすることである。

特許文献 1 : 特開 2 0 0 1— 1 6 8 7 9 1号公報発明の開示

本発明は、移動元基地局の通信周波数から移動先基地局の通信周波数に切り替えて通信を継続する CDMAシステムおよびそのハンドォ一パ方法である。 CDMA システムにおいて、ハンドオーバに際して、移動元基地局の通信周波数と移動先基地局の通信周波数が異なる場合、移動元基地局はシンポルレ一トをアップしてフレーム内に空きスロットを生成し、移動局は該空きスロットにおいて移動先基地局から送信される信号を受信して同期制御に必要な位相測定（例えば、フレーム位相、スロット位相）を行なって保存し、しかる後、移動局は通信周波数の切替が指示された時、移動先基地局の通信周波数に切り替えると共に、前記保存してある位相データを用いて位相同期制御を行なう。

この場合、移動元基地局は、前記シンポルレ一トをアツプする前に、基地局制御装置より前記移動先基地局の通信周波数を取得すると共に、該通信周波数を前記移動局に通知する。また、移動元基地局は、前記シンポルレー卜をアップする前に、シンポルレートのアップを開始するフレーム番号を移動局に通知し、移動局は通知されたフレームにおいて、前記空きスロットにおいて移動先基地局から送信される信号を受信してフレーム位相、スロット位相を測定する。

また、ハンドオーバに際して、移動先基地局は、移動局との間に通信チャネルを構築する際、シンポルレ一トをアップしてフレーム内に空きスロットを生成し、移動局はこの空きスロットにおいて通信周波数の変更制御及び前記保存してある位相データを用いた同期制御を実行し、移動先基地局は次のフレームからシンポルレートを下げ、移動局は該フレームを受信する。：^::

前記空きスロットを生成するために、移動元基地局は、 n個（nは 2 以上の整数）の隣接フレームを組にしてシンポルレートをアップし、最初のフレームの後半に空きスロットを形成すると共に、必要に応じて中間のフレームに空きスロットを形成し、かつ、最後のフレームの前半に空きスロットを形成し、トータルして連続的に 1 フレーム以上の空きスロットを形成する。また、移動先基地局は、移動局との間に通信チャネルを構築する際、 n個（nは 2 以上の整数）の隣接フレームを組にしてシンポルレ一トをアップし、最初のフレームの後半に空きスロットを形成すると共に、必要に応じて中間のフレームに空きスロットを形成し、かつ、最後のフレームの前半に空きスロットを形成し、トータルして連続的に 1 フレーム以上の空きスロットを形成し、移動局はこの空きスロット期間において通信周波数の変更制御及び前記保存してある位相データを用いた同期制御を実行し、移動先基地局は次のフレームからシンポルレ一トを下げ、移動局は該フレームを受信する。

本発明の CDMAシステムおよびそのハンドォ一パ方法によれば、周波数を切り替えてハンドオーバする場合であっても、予め空きスロットを生成してこの空きスロット期間に移動先基埤局の位相測定をしておき、しかも、切替の際、空きスロットを生成してこの期間に周波数変更制御、測定位相を用いた同期確立制御を行なえるため、切り替え時に瞬断が発生せず，しかも、切替音が発生しないようにできる, また、本発明の CDMAシステムおよびそのハンドオーバ方法によれば、複数の受信機を使用せず、 1つの受信機で無瞬断のハンドオーバができる。図面の簡単な説明

図 1は移動体通信システムの構成図ある。

図 2は移動局が通信周波数 f iの基地局と通信しながら移動して通信周波数 f 2 の基地局に接近している状況説明図である。

図 3はフレーム位相差、スロット位相差の説明図である。

図 4は送信伝送レート（シンポルレ一ト）をアップして空きスロットを作成し、その空きスロット期間において位相差を測定する位相差測定制御説明図である。図 5はハンドォ一バ切替タイミング説明図である。

図 6は移動局の構成図である。

図 7は移動局の制御回路の構成図である。

図 8は本発明のハンドォ一パシーケンス説明図である。発明を実施するための最良の形態

( A ) 本発明の概略

本発明は、移動局一基地局間でのシンポルの伝送レ一トをダイナミックに変化させ（伝送レートを 2倍、 3倍）、これにより発生する空きスロットをフレームの先頭側に挿入したり、フレームの後方側に挿入し、移動局に周波数の切り替えに必要な位相の測定、拡散コードの抽出のための保証時間を与える。すなわち、'移動元基地局は、空きスロットを設けることにより、（1)移動局が、異なる周波数で送信している移動先基地局と現在通信中の移動元基地局との間の位相差を測定する時間、（2) 移動局が、移動先基地局の使用拡散コード等を抽出する時間、（3) 移動局が、周波数切り替え時に PLL ロックするまでの時間、を保証する。移動局は、この保証時間を利用して、フレーム位相差、スロット位相差を観測し、また、移動先基地局の使用拡散コードを抽出して記憶する。

また、移動先基地局は実際の切替に際して、空きスロットをフレームの先頭側に揷入したり、フレームの後方側に挿入することにより、（1) 移動局が、移動先基地局周波数に PLLロックするまでの時間、（2) 移動局が、位相データを用いて位相同期制御を完了するまでの時間、を保証する。移動局はこの-保証時間において、記憶データを用いて移動先基地局の異周波数へ無瞬断で切り替える。例えば、伝送レートを 3倍にアップさせると、フレームの 1 / 3の時間だけ受信すれば、残りの 2 Z 3の自由な時間が確保される。この自由な時間（空きスロット）をフレームの先頭側に配置したり、後方側に配置することにより、移動局 6 による観測時間の確保をはかる。具体的には、空きスロットの前方配置と後方配置を組み合わせ、 1 フレーム以上（10ms以上）の観測時間を確保し、 1 回の観測で、スロット位相差、フレーム位相差の測定を実施する。注意事項としては、シンポルレ一トを 3倍にしたときは、エラ一レートを確保するため、受信電力（Power) を 3倍にする。

( B) 実施例

( a ) システム構成

図 1 は移動体通信システムの構成図であり、固定網 1 は市内電話交換機 1 a , 1 b、中継交換機 1 c、関門交換機 Id等で構成されている。移動網 2 は、移動体用関門交換機 2a、移動機に対してサービスをを提供するための加入者クラスや位置登録情報を管理するホームロケ一ションレジスタ（HLR) 2 b、ホームロケ一シヨンレジスタ（HLR)を参照して無線制御を行う基地局制御装置（RNC)3a, 3b,を決定する移動体交-換機 2 c等で構成されている。

基地局制御装置（RNC) 3a,3bは、上位装置である移動体交換機 2 cやマルチメディァ信号処理装置（MPE) 4 と接続してコマンドを入出力する機能、コマンドに従った処理を行う機能、基地局 5 a , 5 b , . . . との間でデータの送受信を行う機能を備えている。各基地局 5a， 5b, . . . は管理下のセル内に存在する多数の加入者端末装置（移動局） 6 a， 6 b , . . . と無線で通信する。固定網 1には固定電話機 7 や PHS用アダプタ 8 を介して PHS基地局 9が接続されている。

図 2 は移動局 6が通信周波数 f の基地局（移動元基地局） 5 aと通信しながら移動して通信周波数 f ₂ の基地局（移動先基地局） 5 bに接近している状況を示している。移動局 ' 6が移動元基地局 5 aと移動先基地局 5 bのセル 1 0 a , 1 0 b の境界に到達し、移動元基地局 5 aからの受信強度が小さくなり、替わって移動先基地局 5 bからの受信強度が大きくなると、移動局 6 は移動元基地局 5 aから移動先基地局 5 bにハンドオーバする。 ―

(b)位相差ハンドオーバするためには、移動先基地局 5 bで使用している拡散コードゃ移動先基地局 5 と移動元基地局 5 aとの間のフレーム位相差、スロット位相差（あるいは基準からの絶対位相）を測定する必要がある。図 3 はフレーム位相差、スロット位相差を説明するための移動局の受信タイミング説明図であり、（A) は基地局 5 aからの下り個別物理チャネル（DPCH) の受信タイミング、（B) は基地局 5 bからの下り個別物理チャネル（DPCH) の受信タイミングである。下り個別物理チャネル（DPCH) において、 1フレームは 10msであり、 1 5個のスロット (スロット 1〜スロット 1 5 )で構成され、 1スロット当りのチップ数は 2560 である。各スロットには、図示しないが、伝送速度に応じた数のユーザデータと所定の制御データがマツビングされ、伝送速度が早くなるほど、 1 シンポル当りのチップ数が少なくなってゲインが低下する。図 3 において，基地局 5 a， 5 bの受信タイミング間には Θ _Fのフレーム位相差が存在すると共に、 0 s のスロット位相差が存在する。

移動局がハンドォ一パするためには、フレーム位相差 0 F、スロット位相差 Θ s を取得して同期制御（逆拡散するタイミングのシフト）する必要がある。また、ハンドォ一パするためには、移動先基地局の拡散コード (スクランブルコード等) を取得する必要がある。

( b ) 位相差取得および拡散コード取得のための空きスロットの作成無瞬断でハンドオーバするために、前述の位相差 Θ _F、 0 sや拡散コードをハンドオーバに先立って取得して保存しておき（前処理）、実際のハンドオーバに際してこれら前処理で取得してあるデータを用いて短時間で高速に無瞬断のハンドォ一バを実行する。

そこで、前処理を実行する為に、移動元基地局 5 aからの送信伝送レ一ト（シンポルレート）をアップさせ、空きスロットを作成し、この空きスロット期間において位相差測定や拡散コードを取得するようにする。

図 4 は送信伝送レー卜（シンポルレート）を 2 倍にアップした例である。移動元基地局 5a は、 2 つの隣接フレーム 5 1， 5 2 ((A)参照）を組にしてシンポルレートをアップし、（B) に示すように、初めのフレーム 5 1 の後半に空きスロット 8 ~ 15 を形成し、後のフレーム 5 2の前半に空きスロット 1 ~ 7 を形成し、ト一夕ルして連続的に 1 フレーム以上の空きスロット 53を形成する。尚、フレーム 5 1 の前半スロット 1 〜 7、及ぴフレーム 5 2の後半フレーム 8 〜 1 5のシンポルレ —トは 2倍になっている。

図 4では 1 フレームの空きスロット 5 3が形成されているが、ァップする伝送レートを 2倍以上にすることにより 1フレーム以上の空きスロッ卜を形成することができる。また、 n個（nは 2以上の整数）の隣接フレームを組にしてシンポルレ —トをアップし、最初のフレームの後半に空きスロットを形成すると共に、中間のフレームに空きスロットを形成し、かつ、最後のフレームの前半に空きスロットを形成し、ト一タルして連続的に ( n - 1 ) フレーム以上の空きスロットを形成することができる。

この 1 フレーム以上の空きスロット 53 の開始タイミングにおいて、移動局 6 は、移動先基地局 5 bから送信される周波数信号を受信し、拡散コ一ドの取得、同期制御に必要な位相差測定を行なって保存する。すなわち、空きスロット 53 の期間において、移動局 6 は移動先基地局の通信周波数の受信、拡散コードの取得、同期制御に必要な位相差測定を行なわなくてはならない。

( c ) 周波数切替および位相同期制御のための空きスロットの作成

測定済みの前記位相差 0 F、 0 s や拡散コ一ドを用いて無瞬断で移動元基地局 5 aの通信周波数 ί i から移動先基地局 5 b の通信周波数 f ₂ に切り替え、同期を確立して通信を継続する必要がある（無瞬断のハンドオーバ）。

このために、ハンドオーバに際して、図 5 (A) ,(B)に示すように、移動元基地局 5 a及び移動先基地局 5 b は共に、送信伝送レート（シンポルレ一ト）を 2倍にアツレートプして空きスロットを作成し、この空きスロット期間において周波数切り替え、同期を確立して通信を継続するようにする。

すなわち、移動元基地局 5 aは、 2つの隣接フレーム 5 1 , 5 2 ((A )参照）を組にしてシンポルレ一トを 2倍にアップし、初めのフレーム 5 1 の後半に空きスロット 8 ~15 を形成し、後のフレーム 5 2の前半に空きスロット 1 ~ 7 を形成し、トータルして連続的に 1 フレーム以上の空きスロット 5 3 を形成する。同様に、移動先基地局 5 bは、 2つの隣接フレーム 6 1 , 6 2 (( B )参照）を組にしてシンポルレ一トを 2倍にアップし、初めのフレーム 6 1 の後半に空きスロット 8 ~ 1 5 を形成し、後のフレーム 6 2の前半に空きスロット 1 ~ 7 を形成し、トータルして連続的に 1 フレーム以上の空きスロット 6 3 を形成する。

一方、移動局 6は、（1)移動元基地局 5 aからフレーム 5 1 を受信し、そのスロット 1〜 7から伝送レートが 2 倍にアップされたデ一夕を復調して取り込む。ついで、移動局 6 は、（2)空きスロットの開始タイミングでシンセサイザを制御して受信周波数を周波数 f 1 カゝら f ₂ に切り替えて移動先基地局 5 bからフレーム 6 1 , 6 2 を受信し、（3)空きスロット期間 6 3 において既に測定されて記憶されている位相データを用いて同期確立する。（4)しかる後、移動局 6 はフレーム 6 2のスロット 8〜 1 5から伝送レートが 2 倍にアップされたデ一夕を復調して取り込む。以後、（5)移動先基地局 5 bは次フレームから伝送レー卜を基に戻し、移動局 6 は通常の伝送レートのシンポルの送受信制御を行なう。

( d ) 移動局の構成

図 6 は移動局 6の構成図、図 7 は移動局の制御回路の構成図である。図 6 において、アンテナ 2 1 に受信された受信信号はデュープレックス 22を介して無線受信部 23に入力し、高周波増幅される。シンセサイザ 24は通信中基地局に応じた周波数 f iの信号を発生し、ダウンコンバータ 2 5は受信した高周波信号をべ一スパンド信号にダウンコンパ一トする。 IFフィルタ 2 6は、所望の中間周波信号を通過、増幅し、直交検波部 2 7は QPSK直交検波し、 AD変換部 2 8は I， Q軸にマッピングされた検波出力信号をディジタルに変換して制御回路 2 9に入力する。制御回路 2 9は、位相測定、同期確立制御、逆拡散、同期検波、誤り訂正、復号処理をすると共に、ハンドオーバのための受信周波数切り替え制御、拡散コ一ド変更制御、電力制御等を行なう。

以上は受信処理であるが、送信に際して、制御部 2 9は I， Q軸にマツピングされた送信データを、 DA変換器 3 0 を介して直交変調器 3 1 に入力する。直交変調器 3 1 は入力信号を QPSK直交検波し、 IFフィルタ 3 2 を介してアツプコンバ一夕 3 3 に入力する。ァップコンバー夕 3 3はべ一スパンド信号を通信中基地局に応じた周波数 f iの信号と混合して高周波信号に変換し、無線送信部 3 4、デュープレックス 22 を介してアンテナ 2 1 より送信する。

図 7の制御回路において、逆拡散部 71は逆拡散コ一ド（スクランブルコード. +チャネライゼ一シヨンコ一ド）を用いて受信信号を逆拡散し、同期検波部 7 2は同期検波によりチャネル特性による位相回転を補償し、誤り訂正部 7 3は誤り訂正処理し、復号部 74は誤り訂正後のデータに基づいて復号化処理し、制御部 7 5は復号されたユーザデ一夕を出力すると共にハンドオーバ制御（受信周波数切替制御、拡散コ一ド変更制御）等を行なう。拡散コ一ド発生部 7 6は拡散コ一ド（位相差測定用の同期コード、基地局/移動局に応じたコ一ド）を発生し、位相測定 Z拡散コ一ド識別部 77 は移動先基地局からの受信信号と位相測定用の同期コードとの相関を演算してフレーム位相 Θ _F、スロット位相 S sを測定して位相保存部 78に記憶する。また、位相測定ノ拡散コ一ド識別部 77は移動先基地局のスクランブルコ一ドを識別して拡散コード発生部 76 に入力する。タイミング制御部 7 9は、基地局/ 移動局に応じた拡散コ一ドの発生夕イミングを位相保存部 7 8 に保存してあるフレーム位相、スロット位相に基づいて制御して逆拡散部 71 に入力する。なお、以上は制御回路 29の受信系の構成であるが、図示しない送信系の構成も存在する。

( e ) ハンドオーバシーケンス

図 8は本発明のハンドオーバシーケンス説明図である。

現在、移動局 6は移動元基地局（旧 BTS) 5 a , 基地局制御装置（RNC)3を介して図示しない端末装置と移動しながら通信しているものとし、移動先基地局（新 BTS) 5 bの方向に移動しているものとする。なお、通信周波数は移動元基地局 5 aでは f i、移動先基地局 5 bでは f ₂である。

ハンドオーバが開始する前に、移動局 6は上記の通信をしながら周辺基地局のフレーム位相、スロット位相、拡散コ一ド（スクランブルコ一ド）を取得する処理を行なう（ステップ S 1 : 異周波数測定）。すなわち、 RNC 3は移動元基地局 5 aに対して周辺基地局（たとえば移動先基地局） 5 bの使用周波数 f ₂ を通知し、移動元基地局 5 aは該移動先基地局の使用周波数 f ₂ 及びシンポルレートをアップするフレーム番号を移動局 6 に通知する。移動元基地局 5 aは、図 4 で説明したように、移動局 6に通知した前記フレーム番号を有する隣接フレーム 5 1 , 5 2のシンポルレートをアップし、該隣接フレーム間に空きスロット 5 3 を作成する。なお、空きスロット位置は予め設定されているものとするが通知しても良い。移動局 6 の制御回路 2 9 (図 6 )は、空きスロット期間になるとシンセサイザ 2 4を制御して受信周波数を f i→ f ₂ に変更すると共に無線受信部 23 を制御して受信電力をアップする。また、位相測定/拡散コード識別部 77(図 7)は受信信号と既知の同期コ一ドの相閧を演算してフレーム位相、スロッ卜位相を測定して位相保存部 78 に記憶するとともに、受信信号に含まれている移動先基地局のスクランブルコードを識別して拡散コード発生部 76に入力して保存する。スロット期間が終了すれば、制御回路 2 9はシンセサイザ 2 4を制御して受信周波数を f ₂→ f iに変更し、移動元基地局 5 aから伝送レートをアップした信号を受信する。以後、移動局 6、移動元基地局 5 aは上記動作を繰返す。

かかる状態において、 RNC 3は移動局 6からの測定報告により、ハンドオーバが必要になれば、周辺セル情報を参照して移動局 6が現在使用中の周波数が移動先基地局 5 bに存在するかチェックし、存在しなければハードハンドオーバの起動トリガとすると共に、報告確認信号を移動局に通知する（ステツプ S 2 )。

以後、 RNC 3は移動先基地局 5 b との間で新チャネル設定のためのメッセ一ジ送受を行なって、新チャネルの設定を行なう（ステップ S 3 ：無線回線設定要求応答、制御回線設定要求 Z応答、音声回線設定要求/応答）。

上記新チャネルの設定が完了すれば、移動先基地局 5 bは、図 5 (B) で説明したように、隣接フレームのシンボルレート 6 1， 6 2 をアップし、該隣接フレーム間に空きスロット 6 3 を作成する（ステップ S 4 )。

また、上記新チャネルの設定が完了すれば、 RNC 3は移動元基地局 5 aを介して移動局 6 に物理チャネル再構築を指示する（ステツプ S 5 )。

移動局 6の制御回路 2 9は物理チャネル再構築が指示されると、図 5 ( B) で説明したように、（1)移動元基地局 5 aからフレーム 5 1 を受信し、そのスロット 1 ~ 7から伝送レートが 2 倍にアップされたデータを復調して取り込む。ついで、 (2)スロット 8からはシンセサイザ 2 を制御して受信周波数を周波数 f i から； f 2 に切り替えて移動先基地局 5 bからフレーム 6 1 , 6 2 を受信し、（3) タイミング制御部 79は空きスロット期間 6 3 において、既に測定されて記憶されている位相データを用いて拡散コード発生部 76 から発生する拡散コードの位相をシフトして同期確立する。スロット期間 6 3が終了するまでに、移動局 6は周波数変更、同期制御が完了し、: NC 3に物理チャネル再構築完了を通知する（ステップ S 7 )。以後、移動局 6は移動先基地局 5 bから送信されたフレーム 62(図 5 (A) 参照）のスロット 8以降の信号を受信し、逆加算部 7 1 は拡散コードで受信信号を逆拡散して出力する。すなわち、移動局 6はフレーム 6 2のスロット 8〜 1 5から伝送レートが 2倍にアップされたデータを復調して取り込む。以後、移動先基地局 5 bは次フレームから伝送レートを基に戻し、移動局 6 は通常の伝送レートのシンポルの送受信制御を行なう（ステップ 8 ：通信中）。

ついで、 RNC 3は移動局 6 に次の測定を指示し（ステップ S 9 )、最後に、移動元基地局 5 aとの間で旧チャネル切断のためのメッセージ送受を行ない、旧チヤネルの切断、解放処理を行なう（ステツプ S 10 :無線回線解放要求/応答、制御回線解放要求/応答、音声回線解放要求/応答）。

• 変形例

以上では、八ンドオーバトリガ信号の発生（ステップ S 2)前に異周波数測定処理 (ステップ 1 )を行なったが、ハンドオーバトリガ信号発生後に、新チャネル設定処理（ステツプ 3)と並行して実行するように構成することもできる。

•変形例

又、以下に従ってハンドオーバシーケンスを実行するように構成することもでさる。

(DRNC 3は、移動局 6より測定報告を受信すると、周辺セル情報より移動局 6 の移動先基地局 5 bに現在使用中の周波数が存在しないかチェックし、存在しない場合はハ一ドハンドオーバの起動トリガが発生する。

(2)移動元基地局 5 aは、 RNC 3 を経由し、移動先基地局 5 bからスクランプルコード、チヤネライゼ一シヨンコード、周波数コードを取得するとともに、移動局 6 にも通知する。 …八一ド八ンドォ一パ準備

(3) 移動元基地局 5 aは、シンポルレ一トを上げ、移動局 6 に異周波数の観測時間を与える。このとき、事前に何番目のフレームからレートを上げるかを移動元基地局 5 aから移動局 6 に通知する（フレーム番号通知）。

(4)移動局 6で異周波数の観測を開始する。

(5)移動局 6から観測終了信号を移動元基地局 5 aに通知する。

(6)移動元基地局 5 aは、切り替えフレームを移動局 6及び RNC 3を経由して移動先基地局 5 bに通知する。

(7)移動先基地局 5 bは、切り替えフレームを受信するとシンポルレートを上げ、移動局 6が周波数を切り替えるための準備を行う。

(8)移動局 6は切り替え完了後、切り替え完了信号を移動先基地局 5 に通知する。移動先基地局 5 bは、 RNC 3を経由して移動元基地局 5 aにも通知する。

(9)移動先基地局 5 bは、シンポルレートを元に戻す通知（フレーム番号）を移動局 6に通知する。

(10)移動元基地局 5 a及び RNC 3は旧チャネルを解放する。

(11)移動先基地局 5 b、移動局 6は、通常シンポルレー卜に戻り、ハンドォーバが完了する。

以上本発明によれば、周波数切り替え時に生じる通話断時間がなくなり、移動しているのにもかかわらず、固定電話と同等のサービスが可能となる。

また、本発明によれば、無線機を 2台搭載する方法ではなく、ソフトウエア/フアームウェアの改造により実現できるため、部品点数も変わらず、コストアップにならない。

Claims

請求の範囲

1 . 移動元基地局の通信周波数から移動先基地局の通信周波数に切り替えて通信を継続する CDMAシステムにおけるハンドオーバ方法において、

移動元基地局の通信周波数と移動先基地局の通信周波数が異なる場合、移動元基地局はシンポルレートをアップしてフレーム内に空きスロットを生成し、移動局は該空きスロットにおいて移動先基地局から送信される信号を受信して同期制御に必要な位相測定を行なって保存し、

前記移動局は通信周波数の切替が指示された時、移動先基地局の通信周波数に切り替えると共に、前記保存してある位相データを用いて位相同期制御を行なう、ことを特徴とする CDMAシステムにおけるハンドオーバ方法。

2 . 前記移動局は、前記位相測定においてフレーム位相、スロット位相を測定して保存する、

ことを特徴とする請求項 1記載の CDMAシステムにおけるハンドオーバ方法。

3 . 前記移動元基地局は、前記シンポルレ一トをアツプする前に、基地局制御装置より前記移動先基地局の通信周波数を取得すると共に、該通信周波数を前記移動局に通知する、

ことを特徴とする請求項 1記載の CDMAシステムにおけるハンドォ一パ方法。

4 . 前記移動元基地局は、前記シンポルレ一トをアップする前に、シンポルレ一トのアップを開始するフレーム番号を移動局に通知し、

移動局は通知されたフレームにおいて、前記空きスロットにおいて移動先基地局から送信される信号を受信してフレーム位相、スロット位相を測定する、

ことを特徴とする請求項 3記載の CDMAシステムにおけるハンドオーバ方法。

5 . 移動元基地局は、 n個（nは 2以上の整数）の隣接フレームを組にしてシンボルレートをアップし、最初のフレームの後半に空きスロットを形成すると共に、必要に応じて中間のフレームに空きスロットを形成し、かつ、最後のフレームの前半に空きスロットを形成し、トータルして連続的に 1 フレーム以上の空きス口ットを形成する、

' ことを特徴とする請求項 1記載の CDMAシステムにおけるハンドオーバ方法。

6 . 移動先基地局は、移動局との間に通信チャネルを構築する際、シンポルレ一卜をアップしてフレーム内に空きスロッ卜を生成し、

移動局はこの空きスロット期間において通信周波数の変更制御及び前記保存してある位相データを用いた同期制御を実行し、

移動先基地局は次のフレームからシンポルレートを下げ、移動局は該フレームを受信する、

7 . 移動先基地局は、移動局との間に通信チャネルを構築する際、 n個（nは 2 以上の整数）の隣接フレームを組にしてシンポルレートをアップし、最初のフレ —ムの後半に空きスロットを形成すると共に、必要に応じて中間のフレームに空きスロットを形成し、かつ、最後のフレームの前半に空きスロットを形成し、トータルして連続的に 1フレーム以上の空きスロットを形成し、

移動局はこの空きスロット期間において通信周波数の変更制御及び前記保存してある位相デ一夕を用いた同期制御を実行し、

移動先基地局は次のフレームからシンポルレ一トを下げ、移動局は該フレームを受信する、

8 . 移動元基地局の通信周波数から移動先基地局の通信周波数に切り替えて通信を継続する CDMAシステムにおいて、

移動元基地局の通信周波数と移動先基地局の通信周波数が異なる場合、移動元基地局はシンボルレートをアップしてフレーム内に空きスロット'を生成する手段を備え、移動局は、

前記空きスロットにおいて移動先基地局から送信される信号を受信する手段、前記移動先基地局から信号を受信して同期制御に必要な位相測定を行なって保存する手段、

通信周波数の切替が指示された時、移動先基地局の通信周波数に切り替えると共に、前記保存してある位相データを用いて位相同期制御を行なう手段、

を備えた、

ことを特徴とする CDMAシステム。

9 -前記移動局は、前記位相測定においてフレーム位相、スロット位相を測定して保存する、

ことを特徴とする請求項 8記載の CDMAシステム。

1 0 . 前記移動元基地局は、前記シンポルレートをアツプする前に、基地局制御装置より前記移動先基地局の通信周波数を取得すると共に、該通信周波数を前記移動局に通知する手段を備えた、

ことを特徵とする請求項 8記載の CDMAシステム。

1 1 . 前記移動元基地局は、前記シンボルレートをアップする前に，シンポルレートのアップを開始するフレーム番号を移動局に通知する手段を備え、

前記移動局の測定手段は、該通知されたフレームにおいて、前記空きスロットにおいて移動先基地局から送信される信号を受信して前記フレーム位相、スロット位相を測定する、

ことを特徴とする請求項 9記載の CDMAシステム。

1 2 . 移動先基地局は、移動局との間に通信チャネルを構築する際、シンポルレ —卜をアップしてフレーム内に空きスロットを生成すると共に次のフレームからシンポルレ一卜を下げる手段、

を備え、移動局は、

該空きスロットにおいて通信周波数の変更制御及び前記保存してある位相デ一夕を用いた同期制御を実行し、移動局は移動先基地局より次のフレームから受信する、

ことを特徴とする請求項 1 1記載の CDMAシステム。

1 3 . 移動元基地局の通信周波数から移動先基地局の通信周波数に切り替えて通信を継続する CDMAシステムの移動局において、

移動元基地局より空きスロットを有するフレーム受信した時、該空きスロットにおいて移動先基地局から送信される信号を受信する手段、

移動先基地局のフレーム位相、スロット位相を測定して保存する手段、通信周波数の切替が指示された時、移動先基地局の通信周波数に切り替えると共に、前記保存してある位相データを用いて位相同期制御を行なう手段、

を備えた、

ことを特徴とする CDMAシステムの移動局。