明細書
TSM方式の無線通信方法、 無線通信システム、 無線受信装置及ぴ基地局装置 技術分野
本発明は、 T SM(TD-SGDMA(Time— Division Synchronous CDMA) System for Mobile Communication)方式の無 f泉通信方法、 並びにこの方法で使用する 無線通信システム、 無線受信装置及び基地局装置に関する。 背景技術
TD— S CDMAは、 中国が I TU(International Telecommunication Unio n)に提案した移動無線通信方式である。 TD_ S CDMAには 2つの方式が 存在し、 一つは中国の C C S A(Ghina Communications Standards Associatio n)で標準化仕様を策定している TD_ S CDMAのェアインタフエースと G SM(GlobaI System for Mobile communications)のネットワークとを用いる T SM方式であり (例えば、 "China Wireless Telecommunication Standard;3G digital cellular telecommunications system; Multiplexing and multiple access on the radio path (Release 3)", CWTS TSM 05.02 v 3.1.0, 2002.12 (以下、 非特許文献 1という) を参照) 、 もう一つは 3 G P P(3rd Generation Partn ership Project)で標準化仕様を策定している T D— S C DMAのエアインタ フェースと 3 G P Pのネットワークとを用いる L C R(Law Chip Rate) TD D(Time Division Duplex)方式(?ぁ -S>。
T SM方式では、 回線交換 (C S : Circuit Switching) モードにおいてト ラフィックチャネル (TCH(Traffic GHannel)— T) での通信中に、 基地局 装置等が無線受信装置等に対してハンドオーバー等の緊急制御情報を送信す るときには、 特定の区間 F AC CH(Fast, TCH Associated, Control GHannel )ー丁で丁〇11_丁を乗っ取る (以下、 この乗っ取りを 「S t e a 1 i n g
」 と表記することがある) 。
図 1に、 T S M方式における FAC CH— Tによる TCH— Tの 2 S p e e c h - F r a m e分の S t e a l i n gの例を示す。 T SM方式では、 T し Η— Τ/ £ F S (tnhanced full rate traffic channel for 12.2 kbit/s speech) と FAC CH— Tとに共にプロック ·ダイァゴナル 'インタリープが施され る。 ここで、 ブロック ·ダイァゴナル ·インタリープは、 誤り訂正符号化後 の I S p e e c h— F r a m e分の信号の半分を S p e e c h— F r a m e の n+ 1番目 ( 「 S p e e c h— F r a m e # n+ 1」 と表記する。 以下同 様。 ) の偶数 (E v e n) ビットに、 残り半分の信号を S p e e c h— F r a m e # n + 2の奇数 (O d d) ビットに振り分ける信号処理である。
図 1では、 S p e e c h_F r am e # nにおいて T C H— Tが F A C C H— Tに乗っ取られておらず (以下、 「N o _ S t e a l i n g」 という) 、 S ρ e e c h - F r a m e # n+ lにおいて TCH— Tの E v e nビット が FAC CH— Tの E v e nビットに乗っ取られ (以下、 「E v e n— S t e a 1 i n g」 という) 、 S p e e c h— F r a m e # n + 2において TC H— Tの O d dビットが FACCH— Tの O d dビットに乗っ取られている (以下、 「O d d _ S t e a l i n g」 という) 。 これらの S t e a l i n gが行われると、 S t e a l i n gと伴に送信される信号の誤り訂正符号化 処理等が変更されるため、 無線受信装置は S t e a 1 i n gが行われたこと を正確に把握し、 その後の誤り訂正復号化処理等を適宜変更する必要がある また、 図 2に、 T SM方式における F AC CH— Tによる T CH—Tの 4 S p e e c h -F r a m e分の S t e a l i n gの f列を示す。 図 2では、 S •D e e c h _F r a m e # nにおレヽて E v e n— S t e a 1 i n g力 s行われ 、 S p e e c h _ F r a m e # n + 1において T CH— Tの E v e nビット 及び O d dビットが共に FAC CH— Tの E v e nビット及び O d dビット に乗っ取られ (以下、 「F u l 1 — S t e a l i n g」 とレ、う) 、 S p e e
c h— F r a m e # n+ 2にお!/、て F u l l — S t e a l i n gが行われ、 S p e e c h— F r a m e # n + 3において〇 d d— S t e a l i n gが行 われている。 図 2に示すように、 FAC CH—Tによる T CH— Tの S t e a 1 i n gは、 複数の S p e e c h— F r a m eに渡って連続的に行われる 場合もある。
従って、 T SM方式の無線通信方法では、 特定の S p e e c h _ F r a m eにおける S t e a 1 i n gの状態は 4つ存在し、 回線交換モードでのそれ ぞれの状態が図 3に示す 4つのビットパターン即ち 「0 0」 、 「0 1」 、 「 1 0」 及び 「1 1」 で表現される。 なお、 S t e a l i n gの状態は、 図 4 に示す T SM方式のトラフィックバーストにおける S t e a l i n g— F 1 a gのデータとして記載される (非特許文献 1参照) 。
また、 これら 4つのビットパターンは、 基地局装置において 4相 P S K ( QP SK) で変調され、 I Q位相平面上に図 5に示すようにマッピングされ る。 その後、 拡散変調ゃスクランプリング等の処理が施されて送信される。 従って、 受信側無線通信装置においては、 送信されてくる信号の S p e e c h - F r a m e毎の S t e a l i n g— F l a gを軟判定した後に、 その軟 判定値を例えば図 6に示す境界線を設けて 4つの候補のいずれかに硬判定す ることにより、 その S p e e c h— F r a m eの S t e a l i n gの状態が 把握される。
しかしながら、 S t e a 1 i n g— F 1 a gには、 例えば W— CDMA— FDD, TDD 1.2 8Mc p s O p t i o nにおける T F C I (Transpo rt Format Combination indicator)の R e e d— M u l l e r— C o d i n g のような誤り訂正は適用されていない。 そのため、 受信側無線通信装置にお いて、 S t e a l i n g— F l a gが正確に把握されなくなる危険性が比較 的高い。 そして、 S t e a l i n g— F l a gが誤って硬判定された場合に は、 当該 S p e e c h— F r a meで送信されてくる信号が受信側無線通信 装置において正確に復号されなくなり、 音声の瞬断や緊急制御情報通知の途
絶等が発生する問題がある 発明の開示
本発明の目的は、 基地局装置から無線受信装置に送信される 4相 P S Kで 変調された信号に含まれる S t e a l i n g -F l a gについて、 無線受信 装置における S t e a l i n g— F l a gの硬判定の判定精度を高める T S M方式の無線通信方法、 並びにこの方法で使用される無線通信システム、 無 線受信装置及び基地局装置を提供することである。
本発明の一形態によれば、 T SM方式の無線通信方法は、 4相 P S Kで変 調された信号を送信する送信ステップと、 送信された前記信号を受信する受 信ステップと、 前記受信ステップにおける受信信号を復調する復調ステップ と、 復調された前記受信信号に含まれる S t e a l i n g— F l a gを S p e e c h-F r a m e毎に軟判定する軟判定ステップと、 前回の前記 S p e e c h - F r a m eの前記 S t e a l i n g— F l a gについての硬判定値 が存在しないと見なされるときには、 今回の前記 S p e e c h-F r a m e についての前記軟判定ステップにおける軟判定値を 4相 P S Kで 4つの候補 のいずれかに硬判定する第 1の硬判定ステップと、 前回の前記 S p e e c h - F r a m eの前記 S t e a l i n g— F l a gについての前記硬判定値が 存在すると見なされるときには、 前記硬判定値に応じて今回の前記 S p e e c h-F r a m eについての前記軟判定ステップにおける前記軟判定値を 2 相 P S で 2つの候補のいずれかに硬判定する第 2の硬判定ステップと、 前 記第 1の硬判定ステップ又は前記第 2の硬判定ステツプにおける今回の前記 S p e e c h— F r a m eの目 ij d S t e a l i n g— F 1 a gにつレヽての 記硬判定値に応じて今回の前記 S p e e c h— F r a m eの前記受信信号を 復号する復号ステップと、 を具備する。
本発明の他の形態によれば、 T SM方式の無線通信システムは、 4相 P S Kで変調された信号を送信する送信手段を備える基地局装置と、 送信された
前記信号を受信する受信手段と、 受信信号を復調する復調手段と、 復調され た前記受信信号に含まれる S t e a l i n g— F l a gを S p e e c h— F r a m e毎に軟判定する軟判定手段と、 前回の前記 S p e e c h-F r a m eの前記 S t e a l i n g— F l a gについての硬判定値が存在しないと見 なされるときには、 今回の前記 S p e e c h -F r a m eの前記 S t e a l i n g -F 1 a gについての前記軟判定手段による軟判定値を 4相 P S で 4つの候捕のいずれかに硬判定し、 或いは前回の前記 S p e e c h-F r a tti eの前記 S t e a l i n g— F l a gについての前記硬判定値が存在する と見なされるときには、 前記硬判定値に応じて今回の前記 S p e e c h-F r a m eの前記 S t e a l i n g -F 1 a gについての前記軟判定手段によ る前記軟判定値を 2相 P S Kで 2つの候補のいずれかに硬判定する硬判定手 段と、 今回の前記 S p e e c h -F r a m eの前記 S t e a l i n g - F 1 a gについての前記硬判定値に応じて今回の前記 S p e e c h -F r a m e の前記受信信号を復号する復号手段と、 を備える無線受信装置と、 を具備す る。
本発明のさらに他の形態によれば、 T SM方式の無線受信装置は、 4相 P SKで変調された信号を受信する受信手段と、 受信信号を復調する復調手段 と、 復調された前記受信信号に含まれる S t e a l i n g— F l a gを S p e e c h -F r a m e毎に軟判定する軟判定手段と、 前回の前記 S p e e c h— F r a meの前記 S t e a l i n g— F l a gについての硬判定値が存 在しないと見なされるときには、 今回の前記 S p e e c h -F r a m eの前 記 S t e a 1 i n g -F 1 a gについての前記軟判定手段による軟判定値を 4相 P SKで 4つの候補のいずれかに硬判定し、 或いは前回の前記 S p e e c h - F r a m eの前記 S t e a l i n g— F l a gについての前記硬判定 値が存在すると見なされるときには、 前記硬判定値に応じて今回の前記 S p e e c h— F r a m eの ftuf己 S t e a l i n g— F l a gについての前記軟 判定手段による前記軟判定値を 2相 P S Kで 2つの候補のいずれかに硬判定
する硬判定手段と、 今回の前記 S p e e c h-F r a m eの前記 S t e a l i n g -F 1 a gについての前記硬判定値に応じて今回の前記 S p e e c h 一 F r a m eの前記受信信号を復号する復号手段と、 を具備する。
本発明のさらに他の形態によれば、 T SM方式の基地局装置は、 T SM方 式が回線交換モードの場合において、 S t e a l i n g— F l a gのビット パターン 「0 1」 と 「1 1」 とを入れ替える S t F入替手段と、 前記ビッ ト パターンの入れ替えられた信号を 4相 P S Kで変調する変調手段と、 変調さ れた前記信号を送信する送信手段と、 を具備する。 図面の簡単な説明
図 1は、 T SM方式における FAC CH— Tによる T CH— Tの 2 S p e e c h— F r a m e分の S t e a l i n gの例を示す図、
図 2は、 T SM方式における F AC CH— Tによる T CH— Tの 4 S p e e c h— F r a m e分の S t e a l i n gの ί列を示す図、
図 3は、 特定の S p e e c h— F r a m eにおける S t e a l i n gの状 態を示す 4つのビットパターンを示す図、
図 4は、 T SM方式のトラフィックバース卜の構成を示す図、
図 5は、 S p e e c h— F r a m e毎の S t e a 1 i n g— F 1 a gにつ いての硬判定で使用される I Q位相平面を示す図、
図 6は、 S p e e c h— F r a m e毎の S t e a l i n g— F l a gにつ いての硬判定で使用される I Q位相平面を示す図、
図 7は、 本発明の実施の形態 1において S p e e c h— F r a m e毎の S t e a 1 i n gの状態について可能な遷移を示す図、
図 8は、 本発明の実施の形態 1における硬判定のための I Q位相平面を示 す図、
図 9は、 本発明の実施の形態 1に係る T SM方式の無線通信システムの構 成を示す図、
図 1 0は、 本発明の実施の形態 1における第 1の硬判定ステップと第 2の 硬判定ステップとの遷移を示す図、
図 1 1は、 本発明の実施の形態 2に係る T SM方式の無線通信システムの 構成を示す図、
図 1 2は、 本発明の実施の形態 2において特定の S p e e c h-F r a m eにおける S t e a l i n gの状態を表す 4つのビットパターンを示す図、 図 1 3は、 本発明の実施の形態 2において S p e e c h— F r a m e毎の S t e a l i n gの状態について可能な遷移を示す図、
図 1 4は、 本発明の実施の形態 2における硬判定のための I Q位相平面を 示す図、 である。 発明を実施するための最良の形態
以下、 本発明の実施の形態に係る T SM方式の無線通信方法等について、 図面を用いて説明する。
(実施の形態 1)
図 7は、 受信信号における S p e e c h— F r a m e毎の S t e a l i n gの状態を示す 4つのビットパターン 「0 0」 、 「0 1」 、 「1 0」 及び 「 1 1」 について、 前回の S p e e c h— F r a m e力、ら今回の S p e e c h — F r am eへの経過において可能な遷移を矢印 (1 ) から (8) で示す図 である。 ここで、 矢印 ( 1 ) は N o— S t e a 1 i n gが継続する場合、 矢 印 (2) は N o— S t e a l i n g力 ら E v e n— S t e a l i n gに遷移 する場合、 矢印 (3) は E v e n— S t e a l i n g力、ら F u l 1 — S t e a 1 i n gに遷移する場合、 矢印 (4) は E V e n— S t e a 1 i n gカ ら O d d— S t e a l i n gに遷移する場合、 矢印 (5) は F u l 1 - S t e a 1 i n gが継続する場合、 矢印 (6) は F u l 1 — S t e a 1 i n g力 ら O d d— S t e a l i n gに遷移する場合、 矢印 (7) は O d d— S t e a 1 i n gから N o _ S t e a 1 i n gに遷移する場合、 矢印 (8) は O d d
一 S t e a l i n gカ ら E v e n— S t e a l i n gに遷移する場合を示す 図 7に示すように、 前回の S p e e c h— F r a m eの S t e a l i n g の状態が正確に把握されていれば、 今回の S p e e c h -F r a m eにおけ る S t e a 1 i n gの状態の候補は常に 2つとなる。 そこで、 本発明では、 前回の S p e e c h— F r a m eの S t e a l i n g— F l a gについての 硬判定値が存在しないと見なされるとき即ち S t e a 1 i n gの状態が正確 に把握されていないときには、 今回の S p e e c h— F r a m eの S t e a 1 i n g -F 1 a gについての軟判定値を 4相 P S Kで 4つの候補のいずれ かに硬判定する (第 1の硬判定ステップ) 一方、 前回の S p e e c h— F r a m eの S t e a l i n g _F l a gについての硬判定値が存在すると見な されるとき即ち S t e a 1 i n gの状態が正確に把握されているときには、 その硬判定値即ち S t e a l i n gの状態に応じて今回の S p e e c h - F r a m eの S t e a l i n g— F l a gについての軟判定値を 2相 P S で 2つの候捕のいずれかに硬判定する (第 2の硬判定ステップ) 。 なお、 「前 回の S p e e c h— F r a m eの S t e a l i n g— F l a gにつレヽての硬 判定値が存在しないと見なされるとき」 とは、 基地局装置から無線受信装置 に初めて信号が送信されてくる場合のみならず、 伝搬路の変化等によって受 信信号を復調できない場合や後に詳述する誤り訂正 ·複号化された受信信号 に誤りが検出されて前回の S p e e c h— F r a m eの S t e a l i n gの 状態が正確でないと見なされる場合も含まれる。 また、 「前回の S p e e c h— F r a m eの S t e a l i n g— F l a gについての硬判定値が存在す ると見なされるとき」 とは、 前記 「前回の S p e e c h— F r a m eの S t e a l i n g— F l a gについての硬判定値が存在しないと見なされるとき J を除いた場合であって、 S p e e c h— F r a m eの S t e a l i n g— F 1 a gについての硬判定値の現実の存在とは必ずしも一致しない。
図 8に、 前回の S p e e c h— F r a m eの S t e a l i n g— F l a g
についての硬判定値が存在すると見なされるときに、 その硬判定値即ち前回 の S p e e c h— F r a m eの S t e a l i n gの状態に応じて、 今回の S p e e c h— F r a m eの S t e a 1 i n g _F l a gについての軟判定値 を 2相 P S Kで 2つの候補のいずれかに硬判定するために設けられる境界線 及びその硬判定値の 2つの候補を I Q位相平面上に示す。 図 8 (A) は前回 の S p e e c h— F r a m eの S t e a l i n g— F l a gについての硬半 lj 定値が 「0 0」 の場合、 図 8 (B) は前回の S p e e c h— F r a m eの S t e a l i n g— F l a gについての硬判定値が 「0 1」 の場合、 図 8 (C ) は前回の S p e e c h— F r am eの S t e a l i n g—F l a gにつ ヽ ての硬判定値が 「1 0」 の場合、 並びに図 8 (D) は前回の S p e e c h - F r a meの S t e a l i n g—F l a gについての硬半 lj定値カ S 「 1 1」 の 場合を示したものである。
図 6と比較すれば、 図 8 (A) から (D) では、 境界線が 1本となって硬 判定値の 2つの候補それぞれに許容される領域が拡大していることが判る。 即ち、 本実施の形態によれば、 第 2の硬判定ステップにおいて、 I Q位相平 面上での硬判定値の各候補の許容領域が拡大するため、 その硬判定精度を高 めることができる。
図 9に、 本実施の形態に係る無線受信装置 1 1 0及び基地局装置 1 5 0を 具備する T SM方式の無線通信システムの構成を示す。 無線受信装置 1 1 0 は、 アンテナ素子 1 1 1、 アンテナスィツチ 1 1 2、 受信部 1 1 3、 復調部 1 1 4、 軟判定部 1 1 5、 硬判定部 1 1 6、 デ 'インタリーバ 1 1 7、 誤り 訂正 ·復号部 1 1 8、 制御部 1 1 9及び送信部 1 2 1を具備する。 また、 基 地局装置 1 5 0は、 アンテナ素子 1 5 1、 アンテナスィツチ 1 5 2、 受信部 1 5 3、 制御部 1 5 4、 誤り訂正■符号化部 1 5 5、 インタリーバ 1 5 6、 変調部 1 5 7及び送信部 1 5 8を具備する。
アンテナ素子 1 1 1は、 基地局装置 1 5 0から伝搬路を介して送信されて くる 4相 P SKで変調された無線信号を捕捉してアンテナスィッチ 1 1 2に
入力する。 また、 アンテナ素子 1 1 1は、 アンテナスィツチ 1 1 2から入力 されてくる信号を基地局装置 1 5 0に向けて出力する。
アンテナスィツチ 1 1 2は、 無線受信装置 1 1 0の下り回線に割り当てら れたタイムスロッ トでは、 アンテナ素子 1 1 1で捕捉された信号を受信部 1 1 3に入力し、 無線受信装置 1 1 0の上り回線に割り当てられたタイムス口 ットでは、 送信部 1 2 1から入力されてくる信号をアンテナ素子 1 1 1に入 力する。
受信部 1 1 3は、 バンドパスフィルタや増幅器等を具備し、 アンテナスィ ツチ 1 1 2から入力されてくる受信信号に公知の受信用信号処理を施した後 に、 その受信信号を復調部 1 1 4に入力する。
復調部 1 1 4は、 受信部 1 1 3から入力されてくる受信信号を復調し、 復 調された S t e a l i n g— F l a gを軟判定部 1 1 5に入力し、 復調され た受信信号のデータ部をデ ·インタリーバ 1 1 7に入力する。
軟判定部 1 1 5は、 復調された S t e a l i n g—F l a gを S p e e c h— F r a m e毎に軟判定し、 その軟判定値を S p e e c h— F r a m e毎 に硬判定部 1 1 6に順次入力する。
硬判定部 1 1 6は、 S p e e c h— F r a m e毎の S t e a l i n g— F 1 a gの軟判定値を順次硬判定し、 それらの硬判定値を誤り訂正 ·復号部 1 1 8に入力する。 硬判定において、 硬判定部 1 1 6は、 前回の S p e e c h 一 F r a m eの S t e a l i n g— F l a gについての硬判定値が存在しな いと見なされるときには、 今回の S p e e c h— F r a m eの S t e a 1 i n g - F 1 a gについての軟判定値を図 6に示す 4相 P S Kで 4つの候補の いずれかに硬判定する一方、 前回の S p e e c h— F r a m eの S t e a 1 i n g - F 1 a gについての硬判定値が存在すると見なされるときには、 図 8に示すようにその硬判定値に応じて今回の S p e e c h— F r a m eの S t e a l i n g— F l a gについての軟判定値を 2相 P S Kで 2つの候補の いずれかに硬判定する。 また、 硬判定部 1 1 6は、 今回の S p e e c h - F
r a meの S t e a l i n g— F l a gについての硬判定の際に、 前回の S p e e c h— F r a m eの S t e a l i n g— F l a gについての硬半 I」定値 を必要とすることから、 前回の S p e e c h— F r a m eの S t e a l i n g -F 1 a gについての硬判定値を保持するメモリを備える。 この硬判定部 1 1 6に具備されるメモリは、 S p e e c h— F r a m e # nの S t e a l i n g -F 1 a gの硬判定値をその正誤に関わらず記録し、 S p e e c h— F r a m e # rL+ lの S t e a 1 i n g— F l a gについての硬判定が終了 するまで保持する。 また、 このメモリは、 後述するように制御部 1 1 9から 復号された後の受信信号のデータ部に誤りが検出された旨の通知を受けると 、 対応する S p e e c h— F r am eの S t e a l i n g— F l a gについ ての硬判定値を直ちに破棄して、 その S p e e c h— F r a m eの S t e a 1 i n g - F 1 a gについての硬判定値が存在しないと見なされるようにす る。
デ ·インタリーバ 1 1 7は、 復調部 1 1 4から入力されてくる前記受信信 号のデータ部に関してデ ·インターブを施す。 そして、 デ■インタリーバ 1 1 7は、 デ 'インタリーブされた受信信号を S p e e c h— F r a m e毎に 誤り訂正 ·復号部 1 1 8に入力する。
誤り訂正 ·復号部 1 1 8は、 硬判定部 1 1 6から入力されてくる S p e e c h— F r a m e毎の S t e a l i n g— F l a gについての硬半 IJ定値に基 づいて、 デ■インタリーバ 1 1 7から入力されてくる受信信号のデータ部に 関してその誤り訂正 ·複号化方式を判定し、 判定された誤り訂正 ·復号化方 式に応じて前記受信信号のデータ部に関して誤り訂正 ·復号化処理を施す。 また、 誤り訂正 '復号部 1 1 8は、 例えばこの受信信号に予め付加された C RC (巡回冗長符号) を判定することによって、 誤り訂正■複号化処理を施 された受信信号のデータ部に依然として残存する誤りを検出する。 そして、 誤り訂正■復号部 1 1 8は、 S p e e c h— F r a m e毎の誤り検出結果を 制御部 1 1 9に入力する。
制御部 1 1 9は、 誤り訂正 ·復号部 1 1 8から入力されてくる S p e e c h-F r a me毎の誤り検出結果に応じて、 基地局装置 1 50への再送信要 求信号等を生成する。 また、 制御部 1 1 9は、 誤り訂正 '復号部 1 1 8から 誤り訂正 ·復号化処理された後の受信信号のデータ部に誤りが検出されたと きには、 対応する S p e e c h— F r a m eの硬判定値を直ちに破棄するよ う硬判定部 1 1 6に通知する。
送信部 1 2 1は、 制御部 1 1 9から入力されてくる信号に変調及び增幅等 の公知の送信用信号処理を施した後に、 これらの処理を施された信号をアン テナスィッチ 1 1 2に入力する。
アンテナ素子 1 5 1は、 無線受信装置から送信されてくる無線信号を捕捉 してアンテナスィツチ 1 5 2に入力すると伴に、 アンテナスィツチ 1 5 2か ら入力されてくる 4相 P SKで変調された信号を無線受信装置 1 1 0に向け て出力する。
アンテナスィツチ 1 5 2は、 上り回線に割り当てられたタイムス口 Vトで は、 アンテナ素子 1 5 1によって捕捉された信号を受信部 1 5 3に入力し、 下り回線に割り当てられたタイムスロットでは、 送信部 1 5 8から入力され てくる 4相 P S Kで変調された信号をアンテナ素子 1 5 1に入力する。
受信部 1 53は、 バンドパスフィルタや増幅器等を具備し、 アンテナスィ ツチ 1 52から入力されてくる受信信号に公知の受信用信号処理を施して、 各処理が施された受信信号を制御部 1 54に入力する。
制御部 1 54は、 受信部 1 1 3から入力されてくる受信信号に応じて、 無 線受信装置 1 1 0に送信する S p e e c h— F r a me等を判定し、 その判 定結果に基づいて誤り訂正■符号化方式ゃィンタリーブ方式等を決定する。 そして、 制御部 1 54は、 この決定を誤り訂正 ·符号化部 1 5 5及びインタ リーバ 1 5 6にそれぞれ入力する。
誤り訂正 ·符号化部 1 5 5は、 制御部 1 54から入力されてくる決定に応 じて、 再送信用信号又は新規送信用信号を生成し、 生成された信号に前記決
定により指定された方式の誤り訂正 '符号化処理を施す。 そして、 誤り訂正
-符号化部 1 5 5は、 所定の方式で誤り訂正■符号化処理された信号をィン タリーバ 1 5 6に入力する。
インタリーバ 1 5 6は、 誤り訂正 ·符号化部 1 5 5から入力されてくる信 号に制御部 1 5 4から入力されてくる決定に応じた方式によるインタリーブ 処理を施す。 そして、 インタリーバ 1 5 6は、 インタリーブ処理を施された 信号を変調部 1 5 7に入力する。
変調部 1 5 7は、 インタリーバ 1 5 6から入力されてくる信号を 4相 P S Kで変調し、 変調された信号を送信部 1 5 8に入力する。
送信部 1 5 8は、 4相 P SKで変調された信号に増幅及び D/A変換等の 公知の送信用信号処理を施した後に、 これらの処理を施された信号をアンテ ナスィツチ 1 5 2に入力する。
次いで、 本実施の形態に係る T SM方式の無線受信装置における硬判定部 1 1 6の動作について具体的に説明する。 図 1 0に、 軟判定部 1 1 5から入 力されてくる S p e e c h— F r a m e毎の S t e a l i n g— F l a gに ついての軟判定値を硬判定するときにおいて、 4相 P S Kで 4つの候補のい ずれかに硬判定する場合 (第 1の硬判定ステップ) と 2相 P SKで 2つの候 捕のいずれかに硬判定する場合 (第 2の硬判定ステップ) との遷移を矢印 ( 1 1 ) から矢印 (1 4) で示す。 矢印 (1 1 ) は、 S p e e c h— F r a m e # nの S t e a l i n g— F l a gについての軟判定値を 4相 P S Kで 4 つの候補のいずれかに硬判定し、 S p e e c h— F r a m e # n+ lの S t e a 1 i n g— F l a gについての軟判定値も引き続き 4相 P SKで 4つの 候補のいずれかに硬判定する場合を示す。 矢印 (1 1 ) の具体的態様として は、 S p e e c h— F r a m e # n _ l及び S p e e c h— F r a m e # n についての誤り訂正■復号化処理を施された受信信号のデータ部に誤りが検 出される場合が例示される。 また、 矢印 (1 2) は、 S p e e c h— F r a m e # nの S t e a 1 i n g—F l a gについての軟判定値を 4相 P S Kで
4つの候捕のいずれかに硬判定し、 S p e e c h— F r ame #n+ lの S t e a l i n g— F l a gについての軟判定値を 2相 P S Kで 2つの候捕の いずれかに硬判定する場合を示す。 矢印 (1 2) の具体的態様としては、 無 線受信装置 1 1 0が初めて受信した S p e e c h— F r ame # lの S t e a l i n g— F l a gについての硬判定値に誤りがなく、 かつ、 S p e e c h -F r ame # 1についての誤り訂正 ·復号部 1 1 8における誤り訂正■ 複号化処理後の受信信号のデータ部にも誤りが検出されない場合が例示され る。 また、 矢印 (1 3) は、 S p e e c h— F r ame # nの S t e a l i n g - F 1 a gについての軟判定値を 2相 P S Kで 2つの候補のいずれかに 硬半 IJ定し、 S p e e c h— F r ame # n+ 1の S t e a l i n g_F l a gについての軟判定値も引き続き 2相 P SKで 2つの候捕のいずれかに硬判 定する場合を示す。 矢印 (1 3) の具体的態様としては、 S p e e c h— F r a m e # n— 1及ひ S p e e c h— F r ame # nの S t e a l i n g— F l a gについての硬判定値が現実に存在し、 かつ、 S p e e c h— F r a m e # n— 1及び S p e e c h— F r ame # nについての誤り訂正 ·復号 化処理後の受信信号のデータ部に誤りが検出されない場合が例示される。 ま た、 矢印 (14) は、 S p e e c h— F r ame # nの S t e a l i n g— F 1 a gについての軟判定値を 2相 P SKで 2つの候補のいずれかに硬判定 し、 S p e e c h— F r ame # n+ 1の S t e a 1 i n g— F l a gにつ いての軟判定値を 4相 P SKで 4つの候補のいずれかに硬判定する場合を示 す。 矢印 (14) の具体的態様としては、 S p e e c h— F r ame # nの 誤り訂正 ·複号化処理を施された受信信号のデータ部に初めて誤りが検出さ れる場合が例示される。
このように本実施の形態に係る T SM方式の無線通信方法及び無線通信シ ステムによれば、 前回の S p e e c h— F r ameについての S t e a 1 i n g— F 1 a gの硬判定値が存在すると見なされるときには、 この硬判定値 に応じて今回の S p e e c h— F r ameの S t e a l i n g— F l a gに
ついての軟判定値を 2相 P S Kで 2つの候補のいずれかに硬判定するため、 S t e a l i n g -F l a gの送受信処理が複数の S p e e c h— F r a m eに渡って連続的に行われることを利用して、 S t e a l i n g— F l a g の硬判定精度を高めることができる。
また、 本実施の形態に係る T SM方式の無線通信方法及び無線通信システ ムによれば、 S p e e c h— F r a m e # nについての誤り訂正 .復号化処 理を施された受信信号のデータ部に誤りが検出されたときには、 S p e e c h - F r a m e # nについての S t e a 1 i n g - F 1 a gの硬半 lj定ィ直が存 在しないと見なし、 S p e e c h— F r a m e # n + 1の S t e a l i n g 一 F 1 a gについての軟判定 を従来通り 4相 P S Kで 4つの候補のいずれ 力、に硬半 IJ定するため、 S p e e c h— F r a m e # nについての S t e a l i n g -F 1 a gについての硬判定値が誤っていた場合に S p e e c h-F r a m e # n+ lの S t e a l i n g— F l a gについて、 誤った 2つの候 捕のいずれかに硬判定してしまうことを防ぐことができる。
なお、 本実施の形態に係る T SM方式の無線受信装置 1 1 0では、 誤り訂 正 ·復号部 1 1 8において誤り訂正 ·復号化処理を施された受信信号のデー タ部に誤りが検出されたときには、 その誤りが検出された S p e e c h-F r a m eの S t e a l i n g— F l a gについての硬判定値を破棄するよう に制御部 1 1 9が硬判定部 1 1 6に通知する場合について説明したが、 本発 明はこの場合に限定されるものではなく、 例えば誤り訂正 '復号部 1 1 8に おいて誤り訂正 ·複号化処理を施された受信信号のデータ部に誤りが検出さ れても硬判定部 1 1 6に前記通知がされないようにしてもよい。 このように すれば、 T SM方式の無線受信装置 1 1 0において、 フィードバック制御の ために要求される信号処理の負荷を軽減することができる。
(実施の形態 2)
図 1 1は、 本発明の実施の形態 2に係る T SM方式の無線通信システムの 構成を示すプロック図である。 本実施の形態に係る T SM方式の無線通信シ
ステムは、 実施の形態 1に係る TSM方式の無線通信システムにおける基地 局装置 1 50の代わりに、 基地局装置 1 50におけるインタリーバ 1 5 6と 変調部 1 5 7との間に S t F入替部 1 5 9を付加した基地局装置 5 50を具 備するものである。 従って、 本実施の形態に係る T SM方式の無線通信シス テムの多くの構成部は、 実施の形態 1に係る T SM方式の無線通信システム の各構成部と同様の機能を発揮する。 そこで、 以下に本実施の形態に係る T S M方式の無線通信システムの構成及び動作について説明するが、 実施の形 態 1に係る T S M方式の無線通信システムの各構成部と同様の機能を発揮す る構成部については、 同一の参照符号を付してその説明を省略する。
S t F入替部 1 5 9は、 汎用のメモリ及び論理回路で構成され、 T SM方 式が回線交換モードの場合において、 インタリーバ 1 5 6から入力されてく るプロック ·ダイァゴナル 'インタリープされた信号の S t e a l i n g - F 1 a gの 4つのビットパターンの内 「0 1」 と 「1 1」 とを入れ替え、 こ のビットパターンが入れ替えられた信号を変調部 1 5 7に入力する。 従って 、 S t F入替部 1 5 9から変調部 1 5 7に入力される信号について、 S p e e c h - F r a m e毎の S t e a l i n g— F l a gに記載される 4つのビ ットパターンと S t e a l i n gの状態との対応関係は、 図 1 2に示す態様 となる。 なお、 図 1 2では、 入れ替えられたビットパターンに下線を付して いる。
変調部 1 5 7に入力された信号は、 4相 P S Kで変調された後に無線受信 装置 1 1 0に向けて出力される。 無線受信装置 1 1 0では、 受信信号の S p e e c h-F r a me毎の S t e a l i n g—F l a gについての軟判定ィ直 に対して実施の形態 1と同様に第 1の硬判定ステップ又は第 2の硬判定ステ ップが実施される。
しかし、 本実施の形態では、 上述の通り受信信号に含まれる S t e a 1 i n g— F 1 a gの 4つのビッ トパターンの内 「0 1」 と 「 1 1 j とが入れ替 えら ていること力、ら、 S p e e c h— F r ame毎の S t e a l i n gの
状態について可能な遷移を示すと、 図 1 3の態様となる。
そこで、 本実施の形態では、 硬判定部 1 1 6による第 2の硬判定ステップ において、 前回の S p e e c h— F r a m eにおける S t e a l i n g— F 1 a gについての硬判定値のビットパターンが 「0 0」 のときには、 今回の S p e e c h— F r a meの S t e a l i n g— F l a gについての軟半 IJ定 値をビットパターン 「0 0」 又は 「1 1」 のいずれかに 2相 P S Kで硬判定 し、 また前回の S p e e c h— F r a m eにおける S t e a l i n g— F 1 a gについての硬判定値のビットパターンが 「0 1」 のときには、 今回の S p e e c h— F r a m eの S t e a l i n g— F l a gにつレヽての軟半 lj定ィ直 をビットパターン 「1 0」 又は 「0 1」 のいずれかに 2相 P S Kで硬判定し 、 また前回の S p e e c h— F r a m eにおける S t e a l i n g— F l a gについての硬判定値のビットパターンが 「1 0」 のときには、 今回の S p e e c h— F r am eの S t e a l i n g - F 1 a gについての軟半 I」定値を ビッ トパターン 「0 0」 又は 「1 1」 のいずれかに 2相 P S Kで硬判定し、 また前回の S p e e c h— F r a m eにおける S t e a l i n g— F l a g についての硬判定値のビットパターンが 「1 1」 のときには、 今回の S p e e c h— F r a meの S t e a l i n g— F l a gについての軟判定値をビ ットパターン 「1 0」 又は 「0 1」 のいずれかに 2相 P S Kで硬判定するよ うにする。
本実施の形態における第 2の硬判定ステップに関して、 図 1 4の I Q位相 平面上に、 目 ij回の S p e e c h— F r a m eの S t e a l i n g— F l a g についての硬判定値が存在すると見なされるときに、 その硬判定値即ち前回 の S p e e c h— F r a m eの S t e a l i n gの状態に応じて、 今回の S p e e c h— F r a m eの S t e a l i n g— F l a gについての軟半 lj定値 を 2相 P S Kで 2つの候補のいずれかに硬判定するために設けられる境界線 及びその硬判定値の 2つの候補を示す。
図 1 4と図 8とを比較すれば明らかなように、 本実施の形態によれば、 実
施の形態 1における効果に加えて、 受信信号の S p e e c h— F r ame毎 の S t e a l i n g— F l a gについての軟判定値を硬判定するに際して、 I Q位相平面上においてその硬判定値の 2つの候補の間の位相角を大きく取 ることができるため、 その硬判定精度を一層高めることができる。
なお、 本実施の形態では、 T SM方式の回線交換モードにおいて、 基地局 装置 5 50の S t F入替部 1 5 9によってインタリーバ 1 5 6から入力され てくるブロック ■ダイァゴナル■インタリープされた信号の S t e a l i n g— F 1 a gの 4つのビッ トパターンの内 「0 1」 と 「1 1」 とを入れ替え る場合について説明したが、 このビットパターンの入れ替えは、 T SM方式 の規格自体を変更する (ビッ トパターン 「0 1」 と 「1 1」 とを入れ替える ) ことによつても実現可能である。 即ち、 本実施の形態に係る発明は、 T S M方式の規格を変更する場合と均等の効果を奏する。
本明細書は、 200 3年 8月 29日出願の特願 2003— 307646に 基づくものである。 この内容を全てここに含めておく。 産業上の利用可能性
本発明に係る T SM方式の無線通信方法は、 S p e e c h— F r ameに ついて S t e a l i n g— F l a gの硬判定精度を高めることができるとい う効果を有し、 T SM方式の無線通信方法、 並びにこの方法で使用する無線 通信システム、 無線受信装置及び基地局装置等として有用である。