明 細 書
バスシステム設計方法,バスシステムおよびデバイスユニット
技術分野
[0001] 本発明は、例えばストレージシステムにおいて用いられている PCIバスのように、同 一バスに対して複数のデバイスユニットを接続可能なバスシステムに関し、又、当該 バスシステムの設計に用いて好適なバスシステム設計方法並びにデバイスユニットに 関する。
^景技術
[0002] 例えば、複数のディスクユニット(磁気ディスク装置,物理デバイス)をそなえ、サー バ(ホスト)力 のアクセスに応じて、サーバからのデータをこれらのディスクユニットに 書き込んだり、サーバから要求されたデータをディスクユニットから読み出して転送し たりするストレージ装置にぉレ、ては、ファイバチャネルインターフェースバスを介して サーバとのインターフェース(データ転送)を制御するホストインターフェースモジユー ルがそなえられている。
[0003] このホストインターフェースモジュールは、 PCIバス(インターフェースバス)を介して PCIブリッジモジュールに接続され、同じく PCIバスを介して PCIブリッジモジュール に接続されたディスクインターフェースモジュールや管理モジュール等との間でデー タ転送を行なうようになっている。
ホストインターフェースモジュールは、プリント基板上に CPUやメモリ等を配設する ことによって構成されたユニットとして構成されており、このように構成されたホストイン ターフェースモジュールを、 PCIバスが形成されたマザ一ボード上に取り付ける(揷入 する)ことにより、ホストインターフェースモジュールを構成するデバイスが PCIバスに データ通信可能に接続されるようになっている。そして、必要数のインターフェースモ ジュールをマザ一ボードに取り付けることにより、必要数のホストインターフェースモジ ユールをそなえたストレージ装置を容易に構成することができるようになつている。
[0004] さて、マザ一ボード(PCIバス)が活性状態(通電状態)のままでホストインターフエ一 スモジュールを取り付ける(活性挿入,活性接続)と、この接続 (挿入)によって PCIバ
ス上にノイズが生じ、 PCIバス上に接続された他のホストインターフェースモジュール やマザ一ボードを構成する種々のデバイスに影響を与え、これらの他のデバイスの 誤動作等の原因になる。
一般に、このような、ホストインターフェースモジュールの活性揷入による影響を防 止するために、ホストインターフェースモジュールの取り付けを行なう際には PCIバス のバス動作を停止させている。又、例えば、特開平 7— 253834号公報(下記特許文 献 1)には、活性揷抜時にモジュールが故障したり誤作動したりすることを防止するた めに、活性揷抜時に一部のスィッチの接続又は切り離しを行なうことによりノイズの伝 搬を抑止するモジュール揷抜制御装置が開示されている。
[0005] しかしながら、ホストインターフェースモジュールを揷入するために PCIバスのバス 動作を停止(非活性化)させると、この停止中には PCIバスを介したデータ転送を行 なうことができずデータの転送効率が低下するという課題がある。又、ホストインターフ エースモジュール力 spciバスに挿入されたか否かの監視や、 PCIバスを停止させるた めの各種の制御が必要になるので、系の制御が繁雑になるとともにシステムの設計 の効率が低下するとレ、う課題もある。
[0006] また、活性挿抜 (活性接続)を行なうために専用の制御装置をそなえる場合には、こ の制御装置をそなえることにより、装置の製造コストが上昇したり装置が大型化したり するという課題もある。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、デバイスユニットの活性接続を 行なっても、同一のデータバスに接続された他のデバイスユニットやデバイスにノイズ の影響がないバスシステムおよびデバイスユニット並びに当該バスシステムの設計方 法を提供することを目的とする。
特許文献 1 :特開平 7-253834号公報 (第 3-4頁、第 1図,第 2図)
発明の開示
[0007] 上記の目的を達成するために、本発明のバスシステム設計方法は、複数のデバイ スユニットとこのデバイスユニットを接続可能に構成されたデータバスとデバイスュニ ットにタイミング信号バスを介してタイミング信号を供給可能なタイミング信号供給源と デバイスユニットとデータバスとの間における信号の接続/切断状態を切替可能に
構成されたバススィッチとこのバススィッチの接続/切断動作を制御可能なバススィ ツチ制御部とをそなえたバスシステムの設計方法であって、タイミング信号の周期と、 デバイスユニットにおける信号伝搬遅延と、タイミング信号バスおよびデータバスにお ける信号伝搬遅延と、データバスに接続されたデバイスユニットもしくはデバイスにお けるセットアップタイムとに基づいて、データバスにデバイスユニットを活性接続するこ とによって生じるノイズ力 データバスに接続されたそのデバイスユニット以外のデバ イスユニットもしくはそのデータバスに接続されたデバイスへ伝搬するタイミングを算 出するノイズ伝搬計算ステップと、ノイズ伝搬計算ステップにおいて算出したタイミン グに基づいて、デバイスユニットとデータバスとの接続タイミングを算出する接続タイミ ング算出ステップとをそなえることを特徴としている。
なお、接続タイミング算出ステップにおいて、デバイスユニットとタイミング信号バスと が接続されてからデバイスユニットとデータバスとをバススィッチが接続させるまでの 遅延時間を算出することにより、デバイスユニットとデータバスとの接続タイミングを算 出してもよい。
また、ノイズ伝搬計算ステップにおいて、タイミング信号の周期 Tと、タイミング信号 供給源からバススィッチ制御部までのスキュー aと、バススィッチ制御部においてタイ ミング信号が入力されてからバススィッチに対してデバイスユニットとデータバスとを接 続するための接続制御信号が出力されるまでの制御用遅延時間 bと、バススィッチ制 御部とバススィッチとの間における信号伝搬遅延時間 cと、バススィッチの動作遅延 時間 dと、ノイズのパルス幅(時間) eと、デバイスユニットおよびデータバスにおけるノ ィズの伝搬遅延時間 fと、タイミング信号供給源からそのデバイスユニット以外のデバ イスユニットもしくはそのデータバスに接続されたデバイスまでのスキュー gと、バスシ ステムにおけるセットアップタイム Sとに基づいて、ノイズがそのデバイスユニット以外 のデバイスユニットもしくはそのデータバスに接続されたデバイスに到達してからセッ トアップ時間が始まるまでのタイミングマージン M{ただし、 M= (T + g) - (a + b + c + d + e + f)_S}を、ノイズの伝搬タイミングとして算出し、接続タイミング算出ステップに おいて、タイミングマージン Mが 0以上となるようなバススィッチの制御用遅延時間 bを 算出してもよい。
[0009] さらに、本発明のデバイスシステムは、複数のデバイスユニットと、このデバイスュニ ットを活性接続可能に構成されたデータバスと、デバイスユニットにタイミング信号バ スを介してタイミング信号を供給可能なタイミング信号供給源と、デバイスユニットとデ ータバスとの間における信号の接続 Z切断状態を切替可能に構成されたバススイツ チと、バススィッチに対してデバイスユニットとデータバスとを接続するための接続制 御信号を出力することにより、バススィッチの接続/切断動作を制御可能なバススィ ツチ制御部とをそなえたバスシステムであって、バススィッチ制御部が、デバイスュニ ットとタイミング信号バスとが接続され、そのバススィッチ制御部においてタイミング信 号が入力されてからバススィッチに対して接続制御信号が出力されるまでの制御用 遅延時間 b経過後にデバイスユニットとデータバスとを接続させるようにバススィッチを 制御するものであり、制御用遅延時間 bが、タイミング信号の周期 Tと、タイミング信号 供給源からバススィッチ制御部までのスキュー aと、制御用遅延時間 bと、バススィッチ 制御部とバススィッチとの間における信号伝搬遅延時間 cと、バススィッチの動作遅 延時間 dと、データバスにデバイスユニットを活性接続することによって生じるノイズの パルス幅(時間) eと、デバイスユニットおよびデータバスにおけるノイズの伝搬遅延時 間 fと、タイミング信号供給源からそのデバイスユニット以外のデバイスユニットもしくは そのデータバスに接続されたデバイスまでのスキュー gと、バスシステムにおけるセット アップタイム Sとに基づいて、ノイズがそのデバイスユニット以外のデバイスユニットも しくはそのデータバスに接続されたデバイスに到達してからセットアップ時間が始まる までのタイミングマージン M {ただし、 M= (T+ g)— (a + b + c + d + e + f)— S }が 0以 上となるような値であることを特徴としてレ、る。
[0010] なお、バススィッチ制御部が、タイミング信号供給源からタイミング信号バスを介して 供給されるタイミング信号の位相を変更可能な調整回路をそなえ、この位相変更後 のタイミング信号に基づいて、バススィッチに対して接続制御信号を出力してもよい。 また、調整回路が PLL (Phase Locked Loop ;位相ロックループ)回路であってもよく 、又、調整回路が DLL (Delay Locked Loop;遅延ロックループ)回路であってもよい。
[0011] また、本発明のデバイスユニットは、データバスとタイミング信号供給源とこのタイミ ング信号供給源に接続されたタイミング信号バスとをそなえたバスユニットに取り付け
可能なデバイスユニットであって、当該デバイスユニットとデータバスとの間における 信号の接続/切断状態を切替可能に構成されたバススィッチと、このバススィッチに 対してデバイスユニットとデータバスとを接続するための接続制御信号を出力するこ とにより、バススィッチの接続/切断動作を制御可能なバススィッチ制御部とをそなえ 、このバススィッチ制御部力 デバイスユニットとタイミング信号バスとが接続され、当 該バススィッチ制御部においてタイミング信号が入力されてからバススィッチに対して 接続制御信号が出力されるまでの制御用遅延時間 b経過後にデバイスユニットとデ ータバスとを接続させるようにバススィッチを制御するものであり、制御用遅延時間 b が、タイミング信号の周期 τと、タイミング信号供給源からバススィッチ制御部までのス キュー aと、制御用遅延時間 bと、バススィッチ制御部とバススィッチとの間における信 号伝搬遅延時間 cと、バススィッチの動作遅延時間 dと、データバスにデバイスュニッ トを活性接続することによって生じるノイズのパルス幅(時間) eと、デバイスユニットお よびデータバスにおけるノイズの伝搬遅延時間 fと、タイミング信号供給源からこのデ バイスユニット以外のデバイスユニットもしくはそのデータバスに接続されたデバイス までのスキュー gと、バスシステムにおけるセットアップタイム Sとに基づいて、ノイズが このデバイスユニット以外のデバイスユニットもしくはそのデータバスに接続されたデ バイスに到達してからセットアップ時間が始まるまでのタイミングマージン M {ただし、 M= (T + g) _ (a + b + c + d + e + f) _S }が 0以上となるような値であることを特徴とし ている。
[0012] なお、バススィッチ制御部が、タイミング信号供給源からタイミング信号バスを介して 供給されるタイミング信号の位相を変更可能な調整回路をそなえ、この位相変更後 のタイミング信号に基づいて、バススィッチに対して接続制御信号を出力してもよい。 また、調整回路が PLL (Phase Locked Loop ;位相ロックループ)回路であってもよく 、又、調整回路が DLL (Delay Locked Loop;遅延ロックループ)回路であってもよい。
[0013] さらに、本発明のデバイスユニットは、データバスとタイミング信号供給源とこのタイ ミング信号供給源に接続されたタイミング信号バスとをそなえたバスユニットに取り付 け可能なデバイスユニットであって、そのデバイスユニットとデータバスとの間におけ る信号の接続/切断状態を切替可能に構成されたバススィッチと、タイミング信号供
給源からタイミング信号バスを介して供給されるタイミング信号の位相を変更可能な 調整回路をそなえ、その位相変更後のタイミング信号に基づいて、バススィッチに対 してデバイスユニットとデータバスとを接続するための接続制御信号を出力することに より、バススィッチの接続 Z切断動作を制御可能なバススィッチ制御部とをそなえるこ とを特徴としている。
なお、調整回路が PLL (Phase Locked Loop ;位相ロックループ)回路であってもよく 、又、調整回路が DLL (Delay Locked Loop;遅延ロックループ)回路であってもよい。
[0014] 本発明のバスシステム設計方法,バスシステムおよびデバイスユニットによれば、以 下の効果ないし利点がある。
(1)データバス上でデータ通信を行なっている状態でも、そのノイズの影響を考慮 することなくデバイスユニットの脱着を行なうことができるので、バスシステムの信頼性 を向上させることができる他、利便性が高い。
[0015] (2)デバイスユニットをデータバスに活性接続することによって生じるノイズ力 S、この データバスに接続された他のデバイスユニットもしくはデータバスに接続されたデバイ スに影響を与えることがないので、データバスにおけるデータ転送を停止させることな くデバイスユニットの活性接続を行なうことができるので、データの転送効率を向上さ せること力 Sできる他、デバイスユニットがデータバスに挿入されたか否かの監視や、 P CIバスを停止させるための各種の制御が不要であるので、系の制御を簡素化するこ とができ、開発 ·運用コストを低減することができる。
[0016] (3)バススィッチ制御部が、タイミング信号供給源からタイミング信号バスを介して供 給されるタイミング信号の位相を変更可能な調整回路をそなえることにより、制御用 遅延時間 bを容易且つ確実に調整 ·実現することができ、バススィッチの接続タイミン グを細力べ設定することができる。
(4)デバイスユニットを他のマザ一ボード等に用いる際においても、そのマザ一ボー ドに対する調整回路における最適な位相の変更量を再度算出して、プログラムによ つて設定することにより、そのマザ一ボードに対してデバイスユニットを活性揷入 (活 性接続)しても、その活性接続によって生じるノイズ力 そのマザ一ボード上のデバィ スに影響を及ぼすことがなぐ汎用性を持たせることができ経済的である。
[0017] (5)デバイスユニットとタイミング信号バスとが接続されてからデバイスユニットとデー タバスとをバススィッチが接続させるまでの遅延時間を算出することにより、デバイス ユニットとデータバスとの接続タイミングを算出することにより、デバイスユニットとデー タバスとの接続タイミングを容易に決定することができる。
(6)タイミング信号の周期 Tと、タイミング信号供給源からバススィッチ制御部までの スキュー aと、バススィッチ制御部においてタイミング信号が入力されてからバススイツ チに対してデバイスユニットとデータバスとを接続するための接続制御信号が出力さ れるまでの制御用遅延時間 bと、バススィッチ制御部とバススィッチとの間における信 号伝搬遅延時間 cと、バススィッチの動作遅延時間 dと、ノイズのパルス幅(時間) eと、 デバイスユニットおよびデータバスにおけるノイズの伝搬遅延時間 fと、タイミング信号 供給源からそのデバイスユニット以外のデバイスユニットもしくはデバイスまでのスキュ 一 gと、バスシステムにおけるセットアップタイム Sとに基づいて、ノイズがそのデバイス ユニット以外のデバイスユニットもしくはデータバスに接続されたデバイスに到達して 力らセットアップ時間が始まるまでのタイミングマージン M{ただし、 M= (T + g) -(a + b + c + d + e + f)_S }が 0以上となるようなバススィッチの制御用遅延時間 b を算出することにより、デバイスユニットとデータバスとの接続タイミングを容易に決定 すること力 Sできる。
発明を実施するための最良の形態
[0018] 以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
本発明の一実施形態としてのバスシステムは、例えば、複数のディスクユニット(磁 気ディスク装置,物理デバイス)をそなえ、サーバ(ホスト)からのアクセスに応じて、サ ーバからのデータをこれらのディスクユニットに書き込んだり、又、サーバから要求さ れたデータをディスクユニットから読み出して転送したりするストレージ装置等におい て用いられる PCI (Peripheral Component Interconnect)バスをそなえた PCIシステム であり、データ信号の送受信を行なうためのものである。
[0019] 上述したストレージ装置においては、ファイバチャネルインターフェースバスを介し てサーバとのインターフェース(データ転送)を制御するホストインターフェースモジュ ール(デバイスユニット)がそなえられており、このホストインターフェースモジュールは
、 PCIバス等のインターフェースバスを介して PCIブリッジモジュールに接続され、同 じく PCIバスを介して PCIブリッジモジュールに接続されたディスクインターフェースモ ジュールや管理モジュール等との間でデータ転送を行なうことができるようになつてい る。
[0020] また、ホストインターフェースモジュールは、プリント基板上に CPUやメモリ等を配設 することによって構成されたユニットとして構成されており、このようにユニットとして構 成されたホストインターフェースモジュールを、 PCIバスが形成されたマザ一ボードに 脱着可能に揷入 (接続)することにより、ホストインターフェースモジュールを構成する デバイスが PCIバスにデータ通信可能に接続されるようになっていて、これにより所 望の仕様を満たすストレージ装置を構成することができるようになつている。
[0021] 以下、本発明の一実施形態としてのバスシステムとして、ホストインターフェースモ ジュール等のデバイスユニットをマザ一ボード(バスユニット)に対して複数個取り付け 可能に構成された PCIバスシステムを例に説明する。
図 1は本発明の一実施形態としてのバスシステム(PCIバスシステム)の構成を模式 的に示す図、図 2はその斜視図である。 PCIバスシステム 1は、図 1に示すように、マ ザ一ボード(バスユニット) 2と複数(図 1および図 2中では 3つ)のデバイスユニット 3a, 3b, 3cとをそなえて構成されている。これらのデバイスユニット 3a, 3b, 3cは、マザ一 ボード 2上に形成された取付スロット 11a, l ib, 11cにそれぞれ脱着自在に構成され ており、これらの取付スロット 11a, l ib, 11cにそれぞれ取り付ける(挿入する)ことに より、マザ一ボード 2の PCIバス 7に通信可能に接続されるようになっている。又、デバ イスユニット 3a, 3b, 3cは、マザ一ボード 2が活性状態においても脱着することができ るようになっている。
[0022] なお、以下、マザ一ボード 2が活性している状態(活性状態,通電状態)でデバイス ユニット 3a, 3b, 3cを取り付ける(接続する)ことを活性揷入又は活性接続という場合 もある。又、図 2中には 3つの取付スロット 11が示されている力 これに限定されるもの ではなぐ 2以下もしくは 4以上の取付スロット 11をそなえてもよぐ又、デバイスュニッ ト 3a, 3b, 3cは、これらのどの取付スロット 11に取り付けてもよレ、。
[0023] マザ一ボード(バスユニット) 2は、プリント基板上に PCIバス 7,マザ一デバイス 8,ク
ロック供給源 10および取付スロット 11a, l ib, 11cをそなえて構成されている。 PCI バス 7はデータバス 7aとクロックバス(タイミング信号バス) 7bとをそなえて構成されて いる。クロック供給源 (タイミング信号供給源) 10は、クロックバス 7bを介してクロック信 号 (タイミング信号)を本 PCIバスシステム 1にそなえられた各デバイスに供給するもの である。
[0024] マザ一デバイス 8は PCIバス 7を介したデータ信号の送受信に関して種々の処理を 行なうものであって、データバス 7aおよびクロックバス 7bに通信可能に接続されてお り、クロック供給源 10から供給されたクロック信号を受信するようになっている。
データバス 7aはマザ一デバイス 8とデバイスユニット 3a, 3b, 3cとの間でデータ信 号を送受信するためのデータ通路 (バス)である。クロックバス 7bはクロック供給源 10 とデバイスユニット 3a, 3b, 3cやマザ一デバイス 8とを接続するバスであって、クロック 供給源 10から供給されたクロック信号を、取付スロット 11a, l ib, 11cを介してデバ イスユニット 3a, 3b, 3cに供給するものである。又、データバス 7aおよびクロックバス 7 bは、いずれもその途中部分に取付スロット 11 a, l ib, 11cが形成されており、これら の、取付スロット 11a, l ib, 11cを介してデバイスユニット 3a, 3b, 3cをそれぞれ接 続することができるようになつている。
[0025] 取付スロット 11a, l ib, 11cは、デバイスユニット 3a, 3b, 3cをマザ一ボード 2に取 り付ける(挿入する)ためのもの(接続部)であり、例えば接続端子をそなえたコネクタ 等により構成され、デバイスユニット 3a, 3b, 3cが取り付けられた状態で、それぞれ、 マザ一ボード 2のクロックバス 7bとデバイスユニット 3a, 3b, 3cのバス 9aとを接続する とともに、マザ一ボード 2のデータバス 7aとデバイスユニット 3a, 3b, 3cのバス 9bとを 通信可能に接続するようになっている。なお、これらの取付スロット l la, l ib, 11cは 、互いにほぼ同様の構成をそなえており、以下、取付スロットを示す符号としては、複 数の取付スロットのうち 1つを特定する必要があるときには符号 1 1a, l ib, 11cを用 レ、る力 任意の取付スロットを指すときには符号 11を用いる。
[0026] デバイスユニット 3a, 3b, 3cは、前述したようにストレージ装置におけるホストインタ 一フェースモジュールであって、プリント基板上にバススィッチ制御部 4,ノ ススィッチ 6, PCIデバイス 5およびバス 9a, 9b, 9c, 9dを配設することによって構成され、マザ
一ボード 2に形成された取付スロット 11a, l ib, 11cに脱着可能に取り付けることが できるようになつている。
[0027] なお、これらのデバイスユニット 3a, 3b, 3cは、互いにほぼ同様の構成をそなえて おり、以下、デバイスユニットを示す符号としては、複数のデバイスユニットのうち 1つ を特定する必要があるときには符号 3a, 3b, 3cを用いる力 S、任意のデバイスユニット を指すときには符号 3を用いる。
また、以下、本実施形態においては、取付スロット 11aにデバイスユニット 3aを取り 付けるものとし、又、取付スロット l ibにデバイスユニット 3bを、更に、取付スロット 11c にデバイスユニット 3cをそれぞれ取り付けるものとする。本実施形態においては、デ バイスユニット 3a, 3b, 3cは、互いにほぼ同様の構成をそなえているので、取付スロ ット 11aに取り付けるデバイスユニット 3をデバイスユニット 3aとして特定することができ 、同様に、取付スロット l ibに取り付けるデバイスユニット 3をデバイスユニット 3b、取 付スロット 11cに取り付けるデバイスユニット 3をデバイスユニット 3cとしてそれぞれ特 定することができるのである。
[0028] なお、デバイスユニット 3が、ストレージ装置におけるホストインターフェースモジユー ルである場合には、これらの各デバイスユニット 3は、上述したバススィッチ制御部 4, PCIデバイス 5,バススィッチ 6およびバス 9a, 9b, 9c, 9dの他に、メモリや CPU,フ アイバーチャネルインターフェースをそなえて構成されているのである力 図 1中にお いては、便宜上これらのメモリや CPU,ファイバーチャネルインターフェースを図示せ ず、 PCIバス 7を用いたデータ信号の送受信に関係する、バススィッチ制御部 4, PCI デバイス 5,バススィッチ 6およびバス 9a, 9b, 9c, 9dのみをデバイスユニット 3中に示 している。
[0029] デバイスユニット 3においては、バススィッチ制御部 4とバススィッチ 6とがバス 9bを 介して通信可能に接続されており、又、 PCIデバイス 5とバススィッチ 6とがバス 9cを 介して通信可能に接続されている。又、デバイスユニット 3においては、このデバイス ユニット 3を取付スロット 11を介してマザ一ボード 8に取り付けた際に、マザ一ボード 2 に形成されたクロックバス 7bにバススィッチ制御部 4や PCIデバイス 5が通信可能に 接続されるようにバス 9aが形成されており、同様に、このデバイスユニット 3を取付スロ
ット 11を介してマザ一ボード 8に取り付けた際に、バススィッチ 6がデータバス 7aと通 信可能に接続されるようにバス 9dが形成されてレ、る。
[0030] PCIデバイス 5は、 PCIバス 7 (データバス 7a)を介してマザ一ボード 2や他のデバィ スユニット 3との間におけるデータ信号の送受信に関する種々の処理を行なうもので あって、クロック供給源 10からクロックバス 7bおよび取付スロット 11を介して供給され たクロック信号がバス 9aを介して入力されるようになっており、 PCIデバイス 5は、この クロック信号に基づいて動作し、バス 9c,バススィッチ 6,バス 9dおよび取付スロット 1 1を介してデータバス 7aとの間でデータ信号を入出力するようになっている。
[0031] バススィッチ 6は、 PCIデバイス 5とデータバス 7a (取付スロット 11)との間にそなえら れ、バス 9cとバス 9dとの接続/切断状態を切り替えることにより、 PCIデバイス 5とデ ータバス 7aとの間におけるデータ信号の接続 Z切断状態を切り替えるものである。又 、このバススィッチ 6は、バススィッチ制御部 4による制御(接続命令,開命令等)に従 つてその接続/切断状態を切り換えるようになつている。
[0032] バススィッチ制御部 4は、バススィッチ 6に対してデバイスユニット 3とデータバス 7aと を接続するための接続命令 (接続制御信号)を出力することにより、バススィッチ 6の 接続/切断動作を制御するものである。このバススィッチ制御部 4には、クロック供給 源 10からクロックバス 7bおよび取付スロット 11を介して供給されたクロック信号がバス 9aを介して入力されるようになっており、バススィッチ制御部 4は、このクロック信号に 基づいて動作するようになっている。そしてバススィッチ制御部 4は、バススィッチ 6の 接続(開)タイミングを制御することにより、 PCIデバイス 5を任意のタイミングでデータ バス 7に接続することができるようになつている。具体的には、バススィッチ制御部 4は 、デバイスユニット 3 (バススィッチ制御部 4)とクロックバス 7bとが接続されてから予め 設定された時間 b (制御用遅延時間 b;詳細は後述)経過後にデバイスユニット 5 (PCI デバイス 5)とデータバス 7aとを接続させるようにバススィッチ 6を制御するようになって いる。なお、バススィッチ制御部 4の構成についての詳細は後述する。
[0033] そして、上述の如く構成されたデバイスユニット 3を、図 2に示すように、マザ一ボー ド 2に形成された取付スロット 11に揷入することにより、デバイスユニット 3におけるバ ス 9aの一端がマザ一ボード 2に形成されたクロックバス 7bに通信可能に接続されると
ともに、デバイスユニット 3におけるバス 9dの一端がマザ一ボード 2に形成されたデー タバス 7aに通信可能に接続されるのである。なお、図 2に示す例においては、便宜上 、各デバイスユニット 3に PCIデバイス 5のみを示し、バススィッチ制御部 4やバススィ ツチ 6等の他の構成部品は省略している。
[0034] 次に、本発明の一実施形態としての PCIバスシステム 1における、バススィッチ制御 部 4がバススィッチ 6の開制御を行なうための制御用遅延時間 bの算出手法 (バスシス テム設計方法)について説明する。
図 3 (1)—(7)は本発明の一実施形態としての PCIバスシステム(バスシステム) 1に デバイスユニット 3を活性接続した際におけるタイミングチャートを示す図であり、図 3 ( 1)はクロック供給源 10が出力するクロック(ベースクロック)信号を示す図、図 3 (2)は バススィッチ制御部 4に入力されるクロック信号を示す図、図 3 (3)はバススィッチ制 御部 4からバススィッチ 6に対する接続命令信号を示す図、図 3 (4)はバススィッチの 接続イネ一ブル(Out Enable)状態を示す図、図 3 (5)はデバイスユニット 3から発生 するノイズを示す図、図 3 (6)は他のデバイスユニットに伝搬したノイズを示す図、図 3 (7)は他のデバイスユニットに入力されるクロック信号を示す図である。
[0035] なお、これらの図 3 (1)—(7)においては、図 1に示す PCIバスシステム 1において デバイスユニット 3 (3a)をマザ一ボード 2の取付スロット 11aに活性接続した場合につ いて説明するものである。
本バスシステム設計方法においては、これらの図 3 (1)—(7)に示すような、クロック 供給源 10のクロック周期 Tと、デバイスユニット 3における信号伝搬遅延と、 PCIバス 7 (クロックバス 7b,データバス 7a)における信号伝搬遅延と、データバス 7aに接続され たデバイスユニット 3もしくはその他のデバイス(例えばマザ一ボード 2や他のデバイス )におけるセットアップタイムとに基づいて、データバス 7aにデバイスユニット 3を活性 接続することによって生じるノイズ力 このデータバス 7aに接続されたデバイスュニッ ト 3以外のデバイスユニット 3もしくはこのデータバス 7aに接続された他デバイス(マザ 一デバイス 8等)へ伝搬するタイミングを算出するようになっている(ノイズ伝搬計算ス テツプ)。
[0036] 例えば、マザ一ボード 2にデバイスユニット 3aを揷入 '接続することにより、デバイス
ユニット 3aのバス 9aがクロックバス 7bに接続されるとともに、バス 9dがデータバス 7a に接続される。その後、クロック供給源 10からクロック信号が出力されると(図 3 (1)の A点参照)、そのクロック信号はクロックバス 7bおよびバス 9aを介して、デバイスュニッ ト 3aのバススィッチ制御部 4に時間 a遅延して到達する(図 3 (2)の B点参照)。この時 間 aはクロック供給源 10からバススィッチ制御部 4までのクロックスキュー (スキュー) a である。
[0037] バススィッチ制御部 4は、クロック信号が入力されてから遅延時間(制御用遅延時間 ) b経過後にバススィッチ 6に対して接続命令(開命令)信号 (接続制御信号)を出力 する(図 3 (3)の C点参照)。バススィッチ制御部 4から出力された接続命令信号がバ ス 9bを介してバススィッチ 6に到達するまでに、バス 9bにおける伝送遅延によって時 間 c (信号伝達遅延時間 c)を要し、更に、バススィッチ 6においては、接続命令信号 を受信してからバス 9cとバス 9dとを接続(Out Enable)状態にするまでに、開動作時 間(動作遅延時間) dがかかる(図 3 (4)の D点参照)。
[0038] そして、バススィッチ 6が開状態になるとデバイスユニット 3aから所定のパルス幅 eの ノイズが発生する(図 3 (5)の E点参照)。なお、本実施形態においては、このノイズが 発生している時間 eのことをノイズのパルス幅というものとする。
また、このデバイスユニット 3aから発生したノイズは、バス 9dやデータバス 7aにおけ る伝送遅延によって時間 f (ノイズの伝達遅延 f)だけ遅れて他のデバイスユニット 3b, 3cに伝達する(図 3 (6)の F点参照)。
[0039] 一方、クロック供給源 10から供給されたクロック信号力 マザ一ボード 2に取り付け られた複数のデバイスユニット 3の内デバイスユニット 3a以外のデバイスユニット 3b , 3cに到達するまでに、クロックバス 7bにおいて時間 gの伝搬遅延(クロックスキュー, スキュー)が生じる(図 3 (7)の G点参照)。
なお、上述したクロックスキュー a,信号伝達遅延時間 c, ノイズのパルス幅 e,ノイズ の伝達遅延 fおよびクロックスキュー gはマザ一ボード 2やデバイスユニット 3の回路設 計やプリント板の構成 (例えば、回路長や材質,チップ性能等)によって定まるもので あり、バススィッチ 6の動作遅延時間 dやセットアップタイム Sはデバイスユニット 3の仕 様によって定まるものである。
[0040] さて、デバイスユニット 3やマザ一デバイス 8等において、クロック供給源 10から供給 されるタイミング信号 (クロック信号やデータストロープ信号)に基づレ、て動作する各 種デバイスは、そのクロック信号の立ち上がりエッジもしくは立ち下がりエッジにおい て各処理を行なっている力 一般に、このような各種デバイスにおいては、クロック信 号 (タイミング信号)に先立ってデータ信号を確保 *保持しておく必要があり、一般に、 このデータ信号の確定 ·保持に力、かる最小限の時間をセットアップタイム(Setup Time )という。なお、図 3 (7)においては、このセットアップタイム Sに斜線を付して表わして いる。
[0041] このようなセットアップタイムは半導体製品毎やバス規格毎に予め規定されており、 タイミング信号の立ち上がりエッジもしくは立ち下がりエッジを基準として、セットアップ タイム以上前にデータ信号を確定させる必要がある。従って、マザ一ボード 2にデバ イスユニット 3を活性接続するに際して、そのデバイスユニット 3の活性接続によって 生じるノイズ力 そのデバイスユニット 3が接続される PCIバス 7に接続された他のデ バイスユニット 3やその他のデバイスにおいて、それぞれ、そのセットアップタイム Sに 重ならないようにすることにより、力かるノイズの影響による不具合を無くすことができ る。
[0042] そこで、本発明のバスシステム設計方法においては、先ず、デバイスユニット 3の活 性接続によって生じるノイズ力 デバイスユニット 3が接続される PCIバス 7に接続され た他のデバイスユニット 3やその他のデバイスへ到達時(図 3 (6)の H点参照)と、その デバイスユニット 3が接続される PCIバス 7に接続された他のデバイスユニット 3やその 他のデバイスにおけるセットアップタイムの終了時(図 3 (6)の I点参照)との時間間隔 、すなわち、ノイズが活性接続されたデバイスユニット 3以外のデバイスユニット 3もしく はデバイスに到達してからセットアップ時間が始まるまでの時間を、タイミングマージ ン Mとして算出し (ノイズ伝搬計算ステップ)、このタイミングマージン Mが 0以上となる ような制御用遅延時間 bを算出するのである(タイミング算出ステップ)。具体的には、 タイミングマージン Mを、以下に示す式(1)に基づいて求める。
M= (T + g)- (a + b + c + d + e + f)-S · · · (1)
[0043] ただし、 aはクロック供給源 10からバススィッチ制御部 4までのクロックスキュー、 cは
、バススィッチ制御部 4から出力された接続命令信号がバス 9bを介してバススィッチ 6 に到達するまでに要するバス 9bにおけるクロック信号の伝送遅延、 dは、バススィッチ 6において、接続命令信号を受信してからバス 9cとバス 9dとを接続(Out Enable)状 態にするまでに要する開動作時間(動作遅延時間)、 eはノイズのパルス幅(時間)、 f は、デバイスユニット 3aから発生したノイズが他のデバイスユニット 3b, 3cに伝達する までに、バス 9dやデータバス 7aにおいて生じる伝送遅延、 gはクロック供給源 10から 供給されたクロック信号が、マザ一ボード 2にそなえられた複数のデバイスユニット 3 の内デバイスユニット 3a以外のデバイスユニット 3b, 3cに到達するまでに、クロックバ ス 7bにおいて生じる伝搬遅延であり、活性接続を行なったデバイスユニット 3とこのデ バイスユニット 3以外のデバイスユニット 3もしくは同一のデータバス 7aに接続された 他のデバイスとのクロックスキュー(スキュー)である。
[0044] すなわち、上記(1)式に基づいて求められるタイミングマージン Mが 0以上となるよ うに、各パラメータ(クロック供給源のクロック周期 T,クロック供給源 10からバススイツ チ 6の接続/切断動作を制御可能なバススィッチ制御部 4までのクロックスキュー a, 制御用遅延時間 b,バススィッチ制御部 4とバススィッチ 6との間における信号伝搬遅 延時間 c,バススィッチ 6の動作遅延時間 d,ノイズのパルス幅(時間) e,デバイスュニ ット 3およびデータバス 7aにおけるノイズの伝搬遅延時間 f,クロック供給源 10からそ のデバイスユニット 3以外のデバイスユニット 3もしくはそのデータバス 7aに接続され た他のデバイスまでのクロックスキュー gおよび本 PCIバスシステム 1におけるセットァ ップタイム S)を設定すればょレ、。
[0045] 本実施形態においては、バススィッチ制御部 4が、デバイスユニット 3 (バススィッチ 制御部 4)とクロックバス 7bとが接続されてからデバイスユニット 5 (PCIデバイス 5)とデ ータバス 7aとを接続させるまでの時間 b (制御用遅延時間 b)を調整 ·設定することに よりタイミングマージン Mの設定を行なう。
すなわち、制御用遅延時間 bは、上記(1)式に基づいて求められるタイミングマージ ン Mが 0以上となるような値として求められる。
[0046] そして、マザ一ボード 2に複数のデバイスユニット 3をそれぞれ活性接続可能にする ためには、その設計段階において、これらの複数のデバイスユニット 3の活性接続に
よってそれぞれ生じる各ノイズ力 S、各デバイスユニット 3におけるセットアップタイムに 重ならないような制御用遅延時間 bをそれぞれ算出する必要がある。
例えば、図 1に示すように、マザ一ボード 2に 3つのデバイスユニット 3a, 3b, 3cを活 性接続可能にそなえる PCIバスユニット 1を設計するためには、各デバイスユニット 3a , 3b, 3cの活性接続によって生じるノイズが互いに影響を及ぼさないようにする必要 があり、このために、デバイスユニット 3aの活性揷入により生じるノイズ力 デバイスュ ニット 3b, 3cのいずれにおいても各セットアップタイムに重ならないようにするとともに 、デバイスユニット 3bの活性揷入により生じるノイズ力 デバイスユニット 3a, 3cのい ずれにおいても各セットアップタイムに重ならないようにし、更に、デバイスユニット 3c の活性揷入により生じるノイズ力 デバイスユニット 3a, 3bのいずれにおいても各セッ トアップタイムに重ならなレ、ようにすることが重要である。
[0047] すなわち、各デバイスユニット 3a, 3b, 3cについて、このような条件を満たす制御用 遅延時間 bをそれぞれ算出するためには、先ず、デバイスユニット 3aを活性接続する ためのタイミングマージン Mlを以下の式(2)に基づいて求めるとともに、デバイスュ ニット 3bを活性接続するためのタイミングマージン M2を以下の式(3)に基づいて求 め、更に、デバイスユニット 3cを活性接続するためのタイミングマージン M3を以下の 式(4)に基づいて求める。
Ml=min[{ (T+g )-(a + b + c + d + e + f )_S},
12 12
{(T + g )-(a + b + c + d + e + f )-S} ·'· (2)
13 13
[0048] ただし、以下、式中において既述の符号と同一の符号は同一もしくは略同一の部 分を示すものとし、又、式 min[a, b]は、 aと bとのうち小さい方を選択する旨を示すも のである。又、 g はデバイスユニット 3aとデバイスユニット 3bとのクロックスキューであ
12
り、 g はデバイスユニット 3aとデバイスユニット 3cとのクロックスキューである。又、 f は
13 12 デバイスユニット 3aからデバイスユニット 3bへのノイズの伝搬時間であり、 f はデバイ
13 スユニット 3aからデバイスユニット 3cへのノイズの伝搬時間である。
M2=min[{ (T+g )-(a + b + c + d + e + f )Sj,
21 21
{(T + g )-(a + b + c + d + e + f )-S} ·'· (3)
23 23
[0049] ただし、 g はデバイスユニット 3bとデバイスユニット 3aとのクロックスキューであり、本
21
実施形態においては上記 g と同一である。又、 g はデバイスユニット 3bとデバイスュ
12 23
ニット 3cとのクロックスキューである。又、 f はデバイスユニット 3bからデバイスユニット
21
3aへのノイズの伝搬時間であり、本実施形態においては上記 f と同一である。 f は
21 23 デバイスユニット 3bからデバイスユニット 3cへのノイズの伝搬時間である。
M3 = min[ { (T + g )- (a + b + c + d + e + f )— S},
31 31
{ (T + g ) - (a + b + c + d + e + f )-S} · · · (4)
32 32
[0050] ただし、 g はデバイスユニット 3cとデバイスユニット 3aとのクロックスキューであり、本
31
実施形態においては上記 g と同一である。又、 g はデバイスユニット 3cとデバイスュ
13 32
ニット 3bとのクロックスキューであり、本実施形態においては上記 g と同一である。又
23
、 f はデバイスユニット 3cからデバイスユニット 3aへのノイズの伝搬時間であり、本実
31
施形態においては上記 f と同一である。 f はデバイスユニット 3cからデバイスュニッ
13 32
ト 3bへのノイズの伝搬時間であり、本実施形態においては上記 f と同一である。
23
[0051] そして、上記のタイミングマージン Ml , M2, M3がいずれも 0以上となるような制御 用遅延時間 bを算出した後、各デバイスユニット 3において、バススィッチ制御部 4に、 デバイスユニット 3 (バススィッチ制御部 4)とクロックバス 7bとが接続されてから予め設 定された時間 b (制御用遅延時間 b)経過後にデバイスユニット 5 (PCIデバイス 5)とデ ータバス 7aとを接続させるように設定 (設計)する。かかる設定は、例えば、ノくススイツ チ制御部 4に遅延回路を持たせたり、バススィッチ制御部 4内において力かる制御用 遅延時間 bに相当する伝送遅延が生じるような回路長を設計したり、クロック信号のタ イミング (位相)を変更することにより実現することができる。
[0052] 本実施形態においては、スィッチ制御部 4は、クロック供給源 10から供給されるクロ ック信号の位相を変更することにより、制御用遅延時間 bを生成するようになっている 図 4は本発明の一実施形態としてのバスシステム(PCIバスシステム)のバススィッチ 制御部 4の構成例を示す図である。この図 4に示すように、バススィッチ制御部 4は、 PLL回路 41,バススィッチ接続条件判定回路 42および出力 FF (Flip-Flop) 43をそ なえて構成されている。
[0053] バススィッチ接続条件判定回路 42は、バススィッチ 6によるバス 9cとバス 9dとの接
続を行なうか否かの判定を行なうものであり、本 PCIバスシステム 1における種々の状 態やプログラム等の種々の状況に基づいて、予め設定されたバススィッチ接続条件 が満たされてレ、るか否かを判断し、バススィッチ接続条件が満たされてレ、ると判断し た時に、出力 FF43に対して ON信号を出力するようになっている。
PLL (Phase Locked Loop ;位相ロックループ)回路 41は、クロック供給源 10からクロ ックバス 7bを介して供給されるクロック信号の位相を変更可能な調整回路であり、そ の変更する位相の量をプログラム等によって調整することができるようになつている。
[0054] PLL回路 41は、一般に、外部から入力された基準信号と、ループ内の発振器から の出力との位相差が一定になるよう、ループ内発振器にフィードバック制御をかけて 発振させるものである力 本 PCIバスシステム 1においては、その位相調整機能を用 いて、クロック供給源 10から供給されるクロック信号の位相を変えることにより、マザ一 ボード 2にデバイスユニット 3が取り付けられて、バススィッチ制御部 4にクロック信号 が入力された場合に、バススィッチ制御部 4にクロック信号が入力されてから制御用 遅延時間 b経過後に、デバイスユニット 3 (PCIデバイス 5)とデータバス 7aとを接続さ せるように、バススィッチ 6に対して接続命令 (接続制御信号)を出力するようになって いる。
[0055] また、 PLL回路 41における位相の変更量は最適な値、すなわち、バススィッチ接 続条件判定回路 42から ON信号が出力されている状態において、バススィッチ制御 部 4にクロック信号が入力されてから、そのバススィッチ制御部 4からバススィッチ 6に 対する接続命令が出力されるまでの時間が bとなるように、出力 FF43の内部ディレイ 等を考慮して算出され、そのような位相変更を実現するように PLL回路 41の設定が 工場出荷時等に行なわれるようになつている。
また、デバイスユニット 3を他のマザ一ボード (バスユニット)に取り付ける場合には、 そのマザ一ボードに対する PLL回路 41における最適な位相の変更量を改めて算出 し、そのような位相変更を実現するように PLL回路 41の設定をプログラムによって行 なう。
[0056] 出力 FF43には、 PLL回路 41からの出力信号とバススィッチ接続条件判定回路 42 力 の出力信号とが入力されるようになっており、又、この出力 FF43からの出力信号
は、ノくススィッチ 6 (具体的には、バススィッチ 6のアウトィネーブル端子)に入力され るようになっている。
そして、出力 FF43においては、バススィッチ接続条件判定回路 42から ON信号が 出力されている状態において、例えば PLL回路 41から供給される信号の立ち上がり エッジに同期して ON信号 (接続命令,接続制御信号)が順次出力されるようになつ ている。
[0057] すなわち、バススィッチ制御部 4は、 PLL回路 41による位相変更後のクロック信号 に基づレ、て、バススィッチ 4に対してデバイスユニット 3とデータバス 7aとを接続するた めの接続制御信号を出力するのである。
なお、上述した、 PLL回路 41,バススィッチ接続条件判定回路 42および出力 FF4 3としての機能を 1つの LSI (Large Scale Integration)上に形成することによりバススィ ツチ制御部 4を構成してもよぐ又、これらの PLL回路 41,バススィッチ接続条件判定 回路 42および出力 FF43としての機能の一部を別々のチップに実装して構成しても よい。
[0058] 本発明の一実施形態としての PCIバスシステム(バスシステム) 1によれば、上述の 如く PCIバスシステム 1を設計することにより、マザ一ボード 2に形成された複数の取 付スロット 11のうち、レ、ずれの取付スロット 11にデバイスユニット 3を活性挿入(活性 接続)しても、その活性接続によって生じるノイズ力 PCIバス 7上に取り付けられた他 のデバイスユニット 3に影響を及ぼすことがなぐ PCIバスシステム 1の信頼性を向上 させることができる他、 PCIバス 7上でデータ通信を行なっている状態でも、そのノイズ の影響を考慮することなくデバイスユニット 3の脱着を行なうことができるので、利便性 力 si¾レ、0
[0059] また、デバイスユニット 3をマザ一ボード 2に接続する際に、マザ一ボード 2を不活性 ィ匕 (電源断等)する必要がなぐデータ転送を効率よく行なうことができる。又、デバイ スユニット 3の接続に際して PCIバスを停止させるための制御が不要であるので、シス テムを簡素化することができ製造コストや運用コストを低減することができる。
さらに、式(2) (4)を用いて示したように、各デバイスユニット 3において、そのデ バイスユニット 3の活性揷入により生じるノイズがそれぞれ他のデバイスユニット 3のい
ずれにおいても各セットアップタイムに重ならないように、各デバイスユニット 3にそな えられたバススィッチ制御部 4について共通の制御用遅延時間 bを設定しているので 、デバイスユニット 3毎に個別の設定を行なう必要がなぐ製造コストを低減することが できるとともに、利便性が向上する。
[0060] また、各デバイスユニット 3が互いにほぼ同様の構成をそなえるとともに、そのバスス イッチ制御部 4について共通の制御用遅延時間 bを設定しているので、各デバイスュ ニット 3をどの取付スロット 11に取り付けてもよく利便性が高レ、。
さらに、バススィッチ制御部 4においてクロック信号の位相を変更可能な PLL回路( 調整回路) 41をそなえることにより、制御用遅延時間 bを容易且つ確実に調整 ·実現 することができ、バススィッチ 6の接続タイミングを細力べ設定することができる。
[0061] また、デバイスユニット 3を他のマザ一ボード等に用いる際においても、そのマザ一 ボードに対する PLL回路 41における最適な位相の変更量を改めて算出し、そのよう な位相変更を実現するように PLL回路 41の設定をプログラムによって行なうことによ り、そのマザ一ボードに対してデバイスユニット 3を活性挿入 (活性接続)しても、その 活性接続によって生じるノイズ力 そのマザ一ボード上のデバイスに影響を及ぼすこ とがなぐ汎用性を持たせることができ経済的である。
なお、上述した実施形態に関わらず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形 して実施することができる。
[0062] 例えば、上述した実施形態においては、タイミング信号としてクロック供給源 10から 供給されるクロック信号を用いている力 これに限定されるものではなぐ例えばタイミ ング信号としてデータストロープ信号を用いてもょレ、。
また、上述した実施形態においては、図 3 (3)および図 3 (4)に示す例において、バ ススィッチ制御部 4から出力される接続命令信号やバススィッチ 6におけるイネーブ ル状態は、立ち下がりエッジを基準にしている力 これに限定されるものではなぐ立 ち上がりエッジを基準にしてもょレ、。
[0063] 同様に、図 3 (1) ,図 3 (2) ,図 3 (5) 図 3 (7)に示す例に示す各種の信号は立ち 上がりエッジを基準にしている力 S、これに限定されるものではなぐ立ち下がりエッジ を基準にしてもよい。
また、上述した実施形態においては、マザ一ボード 2において、マザ一デバイス 8内 部部にクロック供給源 (タイミング信号供給源) 10がそなえられているが、これに限定 されるものではなぐマザ一デバイス 8の外部にクロックバス供給源 10をそなえ、この クロックバス供給源 10からクロックバス 7bにクロック信号を供給してもよい。
[0064] さらに、図 3を用いて説明した上述した実施形態においては、マザ一ボード 2に 3つ のデバイスユニット 3a, 3b, 3cを活性接続可能にそなえる PCIバスユニット 1を設計 するに際して、各デバイスユニット 3a, 3b, 3cの活性接続によって生じるノイズの影 響を互いに受けないようにタイミングマージン Ml , M2, M3をそれぞれ求めて、制御 用遅延時間 bを決定している力 これに限定されるものではなぐデバイスユニット 3を 活性接続することによって生じるノイズ力 PCIバス 7に接続された他のデバイスにお けるセットアップタイムに影響を与えなレ、、すなわち、ノイズがそのセットアップタイム に重ならなレ、ようにすることも重要である。
[0065] 以下に、 PCIバス 7に接続された他のデバイスとしてマザ一デバイス 8を考慮した場 合の例を説明する。マザ一ボード 2に 3つのデバイスユニット 3a, 3b, 3cを活性接 続可能にそなえる PCIバスユニット 1において、デバイスユニット 3a, 3b, 3cをそれぞ れ活性接続することによって生じるノイズ力 それぞれ他のデバイスユニット 3a, 3b, 3cに互いに影響を与えないようにするとともに、これらのノイズがマザ一デバイス 8に も影響を与えないようにするためには、先ず、デバイスユニット 3aを活性接続するた めのタイミングマージン を以下の式(5)に基づいて求めるとともに、デバイスュ ニット 3bを活性接続するためのタイミングマージン を以下の式(6)に基づいて 求め、更に、デバイスユニット 3cを活性接続するためのタイミングマージン を以 下の式(7)に基づいて求める。
Mlr =min[ { (T + g ) - (a + b + c + d + e + f ) _S } ,
12 12
{ (T + g ) - (a + b + c + d + e + f ) _S }
13 13 ,
{ (T + g ) - (a + b + c + d + e + f ) -S } - - - (5)
lm lm
[0066] ただし、以下、式中において既述の符号と同一の符号は同一もしくは略同一の部 分を示すものとし、又、式 min [a, b, c]は、 a, bおよび cのうち最も小さいものを選択 する旨を示すものである。又、 g はデバイスユニット 3aとマザ一デバイス 8とのクロック
スキューであり f はデバイスユニット 3aからマザ
lm 一デバイス 8へのノイズの伝搬時間で める。
M2' =min[{ (T+g )-(a + b + c + d + e + f )_S},
21 21
{(T + g )-(a + b + c + d + e + f )_S}
23 23 ,
{(T + g )-(a + b + c + d + e + f )-S}---(6)
2m 2m
[0067] ただし、 g はデバイスユニット 3bとマザ
m 一デバイス 8とのクロックスキューであり、 f
2 2m はデバイスユニット 3bからマザ一デバイス 8へのノイズの伝搬時間である。
M3r =min[{ (T + g )-(a + b + c + d + e + f )_S},
31 31
{(T + g )-(a + b + c + d + e + f )_S}
32 32 ,
{(T + g )-(a + b + c + d + e + f )-S}---(7)
3m 3m
[0068] ただし、 g はデバイスユニット 3cとマザ一デバイス 8とのクロックスキューであり、 f
3m 3m はデバイスユニット 3cからマザ一デバイス 8へのノイズの伝搬時間である。
[0069] そして、上記のタイミングマージン , Μ2; , Μ3; がいずれも 0以上となるよう に、各パラメータ(クロック供給源のクロック周期 Τ,クロック供給源 10力 バススィッチ 6の接続/切断動作を制御可能なバススィッチ制御部 4までのクロックスキュー a,制 御用遅延時間 b,バススィッチ制御部 4とバススィッチ 6との間における信号伝搬遅延 時間 c,バススィッチ 6の動作遅延時間 d,ノイズのパルス幅(時間) e,デバイスュニッ ト 3およびデータバス 7aにおけるノイズの伝搬遅延時間 f,クロック供給源 10からその デバイスユニット 3以外のデバイスユニット 3もしくはそのデータバス 7aに接続された 他のデバイスまでのクロックスキュー gおよび本 PCIバスシステム 1におけるセットアツ プタイム S)を設定する。
[0070] これにより、マザ一ボード 2に 3つのデバイスユニット 3a, 3b, 3cを活性接続可能に そなえる PCIバスユニット 1において、デバイスユニット 3a, 3b, 3cをそれぞれ活性接 続することによって生じるノイズ力 それぞれ他のデバイスユニット 3a, 3b, 3cやマザ 一デバイス 8に影響を与えないような PCIバスシステム 1を容易に設計することができ る。
[0071] また、上述した実施形態においては、バスシステムとして PCIバスシステムを例とし て示したが、これに限定されるものではなぐ例えば、 ISA (Industry Standard
Architecture)バスや NuBus等の他のバスシステムに適用してもよレ、。
さらに、上述した実施形態においては、 PCIバスシステム 1が 3つのデバイスユニット 3a, 3b, 3cをそなえて構成されている力 \これに限定されるものではなぐ 2つ以下、 もしくは 4つ以上のデバイスユニット 3をそなえてもよレ、。又、これらの複数のデバイス ユニット 3がそれぞれ異なる構成をそなえてもよい。
[0072] また、上述した実施形態においては、バススィッチ制御部 4は、クロック供給源 10か ら供給されるクロック信号のタイミングを変更することにより、制御用遅延時間 bを実現 するようになっているが、これに限定されるものではなぐ例えば、遅延回路をそなえ たり、回路張を調整することにより、制御用遅延時間 bに相当する伝送遅延が生じさ せてもよぐ本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
[0073] さらに、上述した実施形態においては、クロック供給源 10からクロックバス 7bを介し て供給されるクロック信号の位相を変更する調整回路として PLL回路 41をそなえて いる力 S、これに限定されるものではなぐ DLL (Delay Locked Loop;遅延ロックループ )回路を用いてもよい。
このように、 PLL回路 41に代えて DLL回路を用いた場合においても、 PLL回路 41 をそなえた場合と同様に、バススィッチ接続条件判定回路 42から ON信号が出力さ れている状態において、バススィッチ制御部 4にクロック信号が入力されてから、バス スィッチ制御部 4からバススィッチ 6に対する接続命令が出力されるまでの時間力 ¾と なるように、クロック信号の位相の変更量を求め、工場出荷時等において設定'変更 する。
[0074] なお、本発明の各実施形態が開示されていれば、本発明のバスシステム設計方法 ,バスシステムおよびデバイスユニットを当業者によって実施'製造することが可能で める。
産業上の利用可能性
[0075] 例えば、 PCIバス等のバスシステムにおいて、デバイスユニットを活性接続すること によって生じるノイズが他のデバイスユニットや同一バスに接続された他のデバイスに 影響を与えることがないようにする工夫を施すことにより、同一バスに対して複数のデ バイスユニットの活性接続を実現することができる。
図面の簡単な説明
[図 1]本発明の一実施形態としてのバスシステム(PCIバスシステム)の構成を模式的 に示す図である。
[図 2]本発明の一実施形態としてのバスシステム(PCIバスシステム)の斜視図である
[図 3] (1) (7)は本発明の一実施形態としての PCIバスシステム(バスシステム)に デバイスユニットを活性接続した際におけるタイミングチャートを示す図である。
[図 4]本発明の一実施形態としてのバスシステム(PCIバスシステム)のバススィッチ制 御部の構成例を示す図である。