WO2005008143A1

WO2005008143A1 - 空気調和機用室内機

Info

Publication number: WO2005008143A1
Application number: PCT/JP2004/010363
Authority: WO
Inventors: Toshiharu Nishizuka
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2003-07-16
Filing date: 2004-07-14
Publication date: 2005-01-27
Also published as: JP2005037000A; CN1735773A; CN1327168C; JP3846461B2

Abstract

　空気調和機用室内機は、空気吸込口が前面に形成されていると共に、吹出口を空気吹出口の下方に設けた室内機本体と、室内機本体に内蔵されて空気吸込口に連通する熱交換器と、室内機本体に内蔵されたファンと、室内機本体の前部に設けられて、前後に移動して空気吸込口を開閉する前面パネルと、吹出口に設けられて、前面パネルの移動に応じて回動することにより、吹出口から吹出される風の方向を変更する風向板とを備えると共に、運転停止時に前面パネルの下端と風向板の上端を近接して配置した。

Description

明細書空気調和機用室内機技術分野

本発明は、一般に、空気調和機に関するもので、特に、移動可能な前面パネルを備えた空気調和機用室内機に関する。

背景技術

図 6は、例えば、特開平 9— 2 1 0 4 0 2号公報に記載された従来の空気調和機用室内機を示す。この従来の室内機は、室内機本体に内蔵された熱交換器 5 2 及びファン 5 3と、室内機本体の前部に設けられ、空気吸込口 5 4が前面に形成されたフロントカバー 6 1と、フロントカバー 6 1の前部に設けられ、駆動装置 5 5により前後に移動して空気吸込口 5 4を開閉する前面パネル 5 6と、フロントカバー 6 1の下方に位置すると共に、冷風又は温風を吹出す吹出口 5 7と、吹出口 5 7に設けられ、冷風又は温風の吹出し方向を変更し得る 2枚の風向板 5 9 とを備える。

リモコンでこの室内機の運転を開始すると、前面パネル 5 6がフロントカバー 6 1の前方に移動して、前面パネル 5 6とフロントカバー 6 1の間の空隙から空気吸込口 5 4に吸込まれた室内の空気が、熱交換器 5 2により冷風や温風に熱交換される。次に、その冷風や温風が、ファン 5 3により吹出口 5 7に送出され、リモコンで設定された風向き方向に合わせられた風向板 5 9により吹出口 5 7から希望する方向に吹出される。その後、リモコンで室内機のを停止すると、前面パネル 5 6がフロントカバー 6 1側に後退して、空気吸込口 5 4をほぼ遮蔽する。

この時、前面パネル 5 6の下端と風向板 5 9の上端の間は、フロントカバー 6

1の下部 6 1 aが介在して大きく離隔している。従って、上記の従来の室内機は、 ^ftがー体感に欠けると共に全体として大きく見えるため、それを設置する部屋の内部とデザィン的に違和感をもたらすという不具合があつた。

発明の開示本発明は、従来技術の上記課題を解決するために、運転停止状態において前面パネルと風向板を近接して配置することにより、前面パネルと風向板の構造が一体的でコンパクトであるようにすつきりしたデザィンを有すると共に、前面パネルと風向板の干渉を防止することにより、前面パネルと風向板をスムーズに駆動することができる空気調和機用室内機を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために、本発明の空気調和機用室内機は、空気吸込口が前面に形成されていると共に、吹出口を空気吹出口の下方に設けた室内機本体と、室內機本体に内蔵されて空気吸込口に連通する熱交換器と、室内機本体に内蔵されたファンと、室内機本体の前部に設けられて、前後に移動して空気吸込口を開閉する前面パネルと、吹出口に設けられて、前面パネルの移動に応じて回動することにより、吹出口から吹出される風の方向を変更する風向板とを備えると共に、停止時に前面パネルの下端と風向板の上端を近接して配置した。

図面の簡単な説明

図 1は、本発明の実施の形態 1にかかる空気調和機用室内機の概略横断面図でめる。

図 2は、図 1の室内機の第 1運転モードにおける操作手順を示すフローチヤ一トである。

図 3は、図 2の第 1運転モードにおける図 1の室内機の前面パネルと風向板の配置を示す概略横断面図である。

図 4は、図 1の室内機の第 2運転モードにおける操作手順を示すフローチヤ一トである。

図 5は、本発明の実施の形態 2にかかる空気調和機用室内機の概略横断面図である。

図 6は、従来の空気調和機用室内機の概略横断面図である。

発明を実施するための最良の形態

以下に、本発明の各実施の形態を図面を参照して説明する。

(実施の形態 1 )

図 1は、本発明の実施の形態 1にかかる空気調和機用室内機 K 1の運転停止状態を示す。室内機 K 1において、熱交とファン 3が室内機本体 1に内蔵される一方、空気吸込口 4が室内機本体 1の前面に形成されている。又、前面パネル 6 1 室内機本体 1の前部に設けられ、駆動装置 5により水平方向に前後に移動して空気吸込口 4を開閉する。室内機 K 1の運転開始時に、前面パネル 6は、前面パネル 6が空気吸込口 4を閉鎖する実線の運停止状態から、前面パネル 6 が空気吸込口 4を開放する破線の状態まで矢印 Aで示すように水平方向に前方へ移動する。

熱交換器 2での熱交換により発生した冷風又は温風を吹出す吹出口 7が、空気吸込口 4の下方で室内機本体 1に設けられている。吹出口 7に設けられた風向板 9が、風向板駆動装置 1 0により回動軸 8を中心に回動して、吹出口 7から吹出される冷風又は温風の方向を変更する。室内機 K 1の運転開始時に、風向板 9は、風向板 9が吹出口 7を全閉する実線の運転停止状態から、風向板 9が吹出口 7を全開する破線の状態まで矢印 Bで示すように回動する。

又、前面パネル 6が後方に移動して空気吸込口 4を閉鎖すると共に、風向板 9 が吹出口 7を全閉してレ、る図 1の運転停止状態において、前面パネル 6の下端 6 aと風向板 9の上端 9 aが近接して配置されている。

上記構成の室内機 K 1は、第 1運転モード又は第 2運転モードで操作することができる。まず、室内機 K 1の第 1運転モードにおける操作手順を、図 2のフロ一チャートを参照して説明する。最初に、ステップ S 1で、リモコン 1 5をオンして、運転開始信号を室内機 K 1に送信する。その後、ステップ S 2で、前面パネル 6と風向板 9が、夫々、空気吸込口 4と吹出口 7を閉鎖するように、リセットされる。次に、ステップ S 3で、ファン 3の運転の開始と同時に、前面パネル 6が駆動装置 5により前方への移動を開始すると共に、風向板 9が、吹出口 7を開放するように回動を開始する。

ここで、図 1の実線の前面パネル 6と破線の風向板 9の重複から明らかなように、前面パネル 6が、空気吸込口 4を開放する破線の最終開放位置に到達する前に、風向板 9が、吹出口 7を全開する破線の全開角度まで回動すると、前面パネル 6の下端 6 aが風向板 9に衝突して、前面パネル 6と風向板 9の互いの移動が規制されることにより、室内機 K 1が故障する危険がある。そこで、第 1運転モードでは、前面パネル 6の下端 6 aと風向板 9の衝突を防止するために、ステツプ S 4において、風向扳 9の回動を、全閉角度から全開角度までの経路の途中の所定角度で、より具体的には、前面パネル 6の移動軌跡外の図 3に示す角度で停止する。ステップ S 5において、ステップ S 4の風向板 9の回動停止から第 1所定時間 P 1が経過した時、ステップ S 6で、風向板 9を、リモコン 1 5で設定した全開角度まで回動して、停止する。なお、風向板 9の回動が所定角度で第 1所定時間 P 1停止している間に、前面パネル 6が最終開放位置に到達する。

室内機 K 1の運転中は、ファン 3の回転により、室内空気が、室内機本体 1の前面より前方に移動した前面パネル 6と室内機本体 1の間の上方、側方及び下方の隙間から空気吸込口 4に吸込まれて、熱交換器 2により冷風や温風に熱交換される。次に、この冷風や温風は、吹出口 7に到達して、風向板 9の回動角度で決まる方向に吹出される。

なお、風向板 9の回動を所定角度で第 1所定時間 P 1停止するという図 2の上記ステップ S 4及ぴ S 5は、使用者がリモコン 1 5で設定した風向板 9の角度が、風向板 9の回動を一時的に停止する時の所定角度より大きい場合に行われる。従つて、リモコン 1 5で設定した風向板 9の回動角度が、風向板 9の回動を一時的に停止する時の図 3の所定角度より小さい場合は、ステップ S 4及ぴ S 5を行う必要がないことは言うまでもない。

風向板 9の回動を停止する第 1所定時間 P 1は、前面パネル 6が最終開放位置に移動するのに要する時間、風向板 9の回動に必要な時間等から決定することができる。上記したように、風向板 9の回動が所定角度で第 1所定時間 P 1停止している間に、前面パネル 6の移動が完了するので、前面パネル 6の下端 6 aと風向板 9が衝突することはない。

次に、室内機 K 1の第 2運転モードにおける操作手順を、図 4のフローチヤ一トを参照して説明する。第 1運転モードと同様に、最初に、ステップ S 1 1で、リモコン 1 5をオンして、運転開始信号を室内機 K 1に送信した後、ステップ S 1 2で、前面パネ/レ 6と風向板 9が、夫々、空気吸込口 4と吹出口 7を閉鎖するように、リセットされる。次に、ステップ S 1 3において、前面パネノレ 6の前方への移動とファン 3の運転が同時に開始される。

ここで、回動する風向板 9が前面パネル 6の移動軌跡と接触するまでの時間を第 2所定時間 Ρ 2と定義する。そこで、ステップ S 1 4において、ステップ 1 3 の前面パネル 6の前方への移動とファン 3の運転の同時開始から第 2所定時間 Ρ 2が経過した時、ステップ S 1 5で、風向板 9の回動を開始して、風向板 9をリモコン 1 5の設定角度で停止する。

第 2運転モードでは、風向板 9がリモコン 1 5で設定された角度に向けて回動を開始する時に、第 2所定時間 Ρ 2が経過しているので、前面パネル 6が、風向板 9との接触位置を通過しているから、前面パネル 6の下端 6 aと風向板 9が接触することはない。

この実施の形態では、運転停止状態にぉ、て前面パネル 6の下端 6 aと風向板 9の上端 9 aが近接して配置されているので、前面パネル 6と風向板 9の構造が一体的でコンパクトとなる。従って、前面パネル 6と風向板 9のデザインを統一することができると共に、室内機本体 1の高さが小さく見えるから、室内機 K 1 は、それを設置する部屋の内部にデザィン的に溶け込みやすい。

また、この実施の形態では、運転停止状態において前面パネル 6の下端 6 aと風向板 9の上端 9 aが近接して配置されている力第 1運転モードと第 2運転モ一ドで前面パネル 6と風向板 9の干渉を確実に防止することにより、前面パネル 6と風向板 9をスムーズに駆動することができる。

(実施の形態 2 )

図 5は、本発明の実施の形態 2にかかる空気調和機用室内機 K 2の運転停止状態を示す。室内機 K 2では、実施の形態 1の室内機 K 1と同様に、前面パネル 6 が後方に移動して空気吸込口 4を閉鎖し、更に、風向板 9が吹出口 7を全閉している図 5の運転停止状態において、前面パネル 6の下端 6 aと風向板 9の上端 9 aが近接して配置されている。又、室内機 K 2は、室内機 K 1と同様に、第 1運転モード又は第 2運転モードで操作される。

一方、運転開始時に前面パネル 6を運転停止状態から水平方向に前方へ移動させる室内機 K 1に対し、室内機 K 2の運転開始時には、前面パネル 6を、 · 矢印 C で示すように、運転停止状態から石ぁ锒の状態まで斜め上方向に前方へ移動させる。よって、前面パネノレ 6の前方への移動と風向板 9の開方向への回動が運転停止状態で同時に開始されても、前面パネル 6と風向板 9が衝突することがないから、前面パネル 6と風向板 9の動作制御が容易となる。

又、室内機 K 2では、前面パネル 6を運転停止状態から斜め上方向に前方へ移動させるので、空気取り入れ面積が、前面パネル 6を運転停止状態から水平方向に前方へ移動させる室内機 K 1の場合よりも大きくなるから、その分、前面パネル 6の前方への移動距離 dを室內機 K 1の移動距離 D (図 1 ) よりも小さく設定することができる。

この実施の形態では、前面パネル 6を運転停止状態から斜め上方向に前方へ移動させるので、前面パネル 6の前方への移動距離 dを室内機 K 1の移動距離 Dよりも小さく設定することができるから、前面パネル 6と風向板 9の構造を、室内機 K 1よりも一体的でコンパクトにできる結果、室内機 K 2は、それを設置する部屋の内部にデザィン的に室内機 K 1よりも溶け込みやすい。

又、この実施の形態では、前面パネル 6を運転停止状態から斜め上方向に前方へ移動させるので、前面パネル 6と風向板 9の干渉が室内機 K 1よりも確実に防止されるから、前面パネル 6と風向板 9を室内機 K 1よりもスムーズに駆動することができる。

Claims

請求の範囲

1 . 空気吸込口が前面に形成されていると共に、吹出口を空気吹出口の下方に設けた室内機本体と、室内機本体に内蔵されて空気吸込口に連通する熱交 m¾と、室内機本体に内蔵されたファンと、室内機本体の前部に設けられて、前後に移動して空気吸込口を開閉する前面パネルと、吹出口に設けられて、前面パネルの移動に応じて回動することにより、吹出口から吹出される風の方向を変更する風向板とを備えると共に、運転停止時に前面パネルの下端と風向板の上端を近接して配置したことを特徴とする空気調和機用室内機。

2 . 運転開始時に、前面パネルの前方への移動と風向板の開方向の回動を同時に開始する第 1ステップと、風向板の回動を所定角度で停止する第 2ステップと、第 2ステップの風向板の回動停止から第 1所定時間が経過した時、風向板を、リモコンで設定された角度まで回動する第 3ステップとを備える第 1運転モードで操作されることを特徴とする請求項 1記載の空気調和機用室内機。

3 . 運転開始時に、前面パネルの前方への移動とファンの運転を同時に開始する第 1ステップと、第 1ステツプの前面パネルの前方への移動とファンの運転の同時開始から第 2所定時間が経過した時、風向板の回動を開始して、風向板を、リモコンで設定した角度で停止する第 2ステップとを備える第 2運転モードで操作されることを特徴とする請求項 1記載の空気調和機用室内機。

4 . 運転開始時に、前面パネルを水平方向に前方へ移動させて、空気吸込口を開放するようにしたことを特徴とする請求項 1記載の空気調和機用室内機。

5 . 運転開始時に、前面パネルを斜め上方向に前方へ移動させて、空気吸込口を開放するようにしたことを特徴とする請求項 1記載の空気調和機用室内機。