WO2004086804A1

WO2004086804A1 - 通信端末装置及び無線通信方法

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Publication number: WO2004086804A1
Application number: PCT/JP2004/004035
Authority: WO
Inventors: Hitoshi Iochi; Hidetoshi Suzuki; Eiko Seidel
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co. Ltd.
Priority date: 2003-03-26
Filing date: 2004-03-24
Publication date: 2004-10-07
Also published as: CN1745599A; BRPI0407836A; EP1565021A1; US20060079257A1; JP2004297284A

Abstract

伝送方法選択部（２２３）は、第１のパケット伝送方法あるいは第２のパケット伝送方法のいずれかを選択する。ＳＲＱ情報生成部（２２４）は、第１のパケット伝送方法が選択された場合、データ量測定部（２２１）にて測定されたデータ量及び／又はその滞留時間、送信電力算出部（２２２）にて算出されたパケットデータの送信のために使用可能な送信電力に基づいてＳＲＱ（スケジューリング要求）情報を生成する。一方、第２のパケット伝送方法が選択された場合、ＳＲＱ情報生成部（２２４）は、ＳＲＱ情報の生成を行わない、あるいは、パケットデータの送信が許可されることのない特定の値のＳＲＱ情報を生成する。これにより、上り回線でパケット伝送を行い、パケット伝送方法を適応的に切替える無線通信システムにおいて、基地局装置に固有の信号を送信せず、パケット伝送方法を知らせることができる。

Description

明細書通信端末装置及び無線通信方法技術分野 .

本発明は、上り回線においてバケツト伝送を行う無線通信システムに用いられる通信端末装置及び無線通信方法に関する。背景技術

下り回線においてバケツトデータを伝送する技術として、 H S D P A (High-Speed Downlink Packet Access) と呼ばれるパケット伝送方式が知られている (例えば、特許文献 1参照）。

H S D P Aでは、 1つの物理チャネルを複数の通信端末装置で時間分割により共有して使用する。このため、基地局装置は、所定の時間単位でパケットデータを送信する先の通信端末装置及びバケツトデータの送信パラメータを決定する（一般に「スケジューリング」と呼ばれる）。スケジューリングは、例えば、基地局装置が通信端末装置に送信するデータ量、許容遅延時間、通信品質などに基づいて行われる。

一方、上り回線におけるバケツト伝送技術も現在検討されている。この上り回線のパケット伝送方法として、以下の 2つが挙げられる。

まず、 1つ目は、下り回線と同様に、基地局装置がスケジユーリングを行い、複数の通信端末装置の中からバケツト送信を許可する通信端末装置を決定する送方式 (Base-station Controlled Scheduled Transmission：以下、「第丄のパケット伝送方法」という）である。

この方法では、基地局装置で決定されたスケジューリングの情報（データ送信許可）およびその際の送信パラメータ（伝送レート）力通信中の各通信端末装置に送信され、各通信端末装置では、送信されたスケジューリング情報および送信パラメタに基づいて基地局装置にパケットデータを送信する。

2つ目は、基地局装置がスケジューリングを行わず、各通信端末装置が所定の送信パラメータ（伝送レート）で基地局装置にパケットデータを送信する伝送方式（Autonomous Transmission：以下、「第 2のパケット伝送方法」という）である。

第 1のパケット伝送方法は、例えば、データ量が多い通信端末装置に、基地局装置において許容される受信電力の増加分を集中して割り当てれば、高い伝送レートでパケット伝送を行うことができるという利点がある。しかしながら、一方で、第 1のパケット伝送方法には、通信端末装置がセル端にいてソフトハンドオーバ ( S H O) を行っている場合に、その通信端末装置に対してスケジユーリングを行わなかつた基地局装置において予想しな、受信電力の増加が起こってしまい、他の通信端末において受信品質が劣化してしまうという欠点がある。

また、第 2のパケット伝送方法は、基地局装置においてスケジユーリングを行う必要がないため、低遅延でデータを伝送することができるという利点がある。しかしながら、一方で、第 2のパケット伝送方法には、他セルに対する干渉を抑えるため常に、低い伝送レートでしかバケツト伝送を行うことができないという欠点がある。

このように、上記 2つの方法にはそれぞれに長所短所があるため、状況に応じてこれらの方法を適応的に切替えて用いることが考えられる。例えば、非特許文献 1には、通信端末装置がハンドオーバ状態のときには他セルに対する干渉を抑えるため第 2のパケット伝送方法を用い、通常の場合（ハンドオーバー状態ではないとき）には第 1のバケツト伝送方式を用いることが記載されている。

ここで、上り回線のパケット伝送方法を適応的に切替える場合、通信端末装置がどちらの方法を用いてパケットを伝送するかを通信端末装置から基地局装置に逐次知らせる必要がある。従来では、通信端末装置から基地局装置にバケツト伝送方法を知らせるための固有の信号を送信している。

しかしながら、通信端末装置がバケツト伝送方法を知らせるために新たな信号を生成して送信することは、上り回線の干渉が增加してしまい、システムのキャパシティが低下し、通信端末装置の消費電力が大きくなつてしまうという問題を生じさせる。発明の開示

本発明の目的は、基地局装置に固有の信号を送信せず、システムのキャパシティを低下させずに、また、通信端末装置の消費電力を増加させずに、パケット伝送方法を知らせることができる通信端末装置及び無線通信方法を提供することである。

この目的は、上り回線のパケット伝送では通信端末装置がスケジユーリング要求情報を基地局装置に送信することに着目し、基地局装置がスケジユーリングを行わずに通信端末装置がパケット伝送を行う方法を選択した場合、この選択結果を、スケジューリング要求情報の送信を停止する、あるいは、スケジュ一リング要求情報の内容を制御することにより基地局装置に知らせることにより達成される。図面の簡単な説明

図 1は、本発明の実施の形態 1に係る基地局装置の構成を示すプ口ック図、図 2は、本発明の実施の形態 1に係る通信端末装置の構成を示すプロック図、図 3は、本発明の実施の形態 1に係る通信端末装置のバケツト伝送方法選択の一例を示す図、

図 4は、本発明の実施の形態 1に係るパケット伝送方法と S R Q情報の送受との関係を示す図、

図 5は、本発明の実施の形態 1に係る基地局装置のスケジューリング部の内部構成を示すブロック図、

図 6は、本発明の実施の形態 2に係る通信端末装置の S R Q情報生成部に保持されるテーブルの一例を示す図、及び、

図 7は、本発明の実施の形態 2に係る基地局装置のスケジューリング部の内部構成を示すプロック図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。

(実施の形態 1 )

実施の形態 1では、通信端末装置が、基地局装置のスケジューリングによらずに予め定められた送信パラメータでパケットデータを送信する場合 (第 2のバケツト伝送方法）、基地局装置に対してスケジュ一リングを要求する情報 (以下、「SRQ情報」という）を送信しない形態について説明する。なお、 SR Q情報は、通信端末装置が要求するデータ量、伝送レートあるいは使用可能な送信電力を示す情報である。

まず、本実施の形態の基地局装置 100の各構成部分の作用について、図 1 のプロック図を用いて説明する。

受信無線部（RE— RF) 102は、アンテナ 101に受信された無,線周波数の受信信号をベースバンドのディジタル信号に変換し、逆拡散部 (DES) 103及び逆拡散部（D E S) 121に出力する。

逆拡散部 103は、無線通信を行う通信端末装置の数だけ用意され、受信べ一スパンド信号に対して逆拡散処理を行い、各通信端末装置から送信された個別チャネルの信号を取り出して復調部（DEM) 104に出力する。また、逆拡散部 103は、逆拡散の際に作成する遅延プロファイルから得られる希望波電力を示す情報を S I R測定部（S I R— MEA) 106に出力する。

復調部 104は、無線通信を行う通信端末装置の数だけ用意され、逆拡散部 103の出力信号に対して復調処理を行い、復調信号をチャネルデコーディング部 105に出力する。

チャネルデコーディング部 105は、復調部 104の出力信号に対して誤り訂正復号等の復号処理を行い、受信データ、下り回線用の送信電力制御コマンド（以下、「DL— TPC」という）及ぴ SRQ情報を取り出す。受信データは上位の制御局に送られ、 D L— T P Cは送信電力制御部（POWER— CO N) 164に送られ、 S RQ情報はスケジューリング部 108に送られる。なお、 SRQ情報は、通信端末装置が望む送信パケットデータの伝送レートを示す情報であり、例えば l〜n (nは 2以上の自然数）で表される。この伝送レートは、通信端末装置に蓄積されているパケットデータの量及びその滞留時間と通信端末装置においてバケツトデータの送信のために使用可能な送信電力に基づいて定められる。また、本実施の形態では、第 2のパケット伝送方法を選択した通信端末装置からは SR Q情報は送信されない。

S I R測定部 106は、無線通信を行う通信端末装置の数だけ用意され、希望波電力の分散値から干渉波電力を算出し、希望波電力と干渉波電力との比（以下、「S I R」という）を算出し、 S I Rを示す情報を TPC生成部（TPC -GEN) 107及びスケジユーリング部 108に出力する。

T PC生成部 107は、無線通信を行う通信端末装置の数だけ用意され、上り回線の受信 S I Rと目標 S I Rとの大小関係により、上り回線の送信電力の増減を指示する上り回線用の送信電力制御コマンド (以下、 rUL-TPCj という）を生成し、 U L— T P Cをチャネルコーディング部 161に出力する。スケジューリング部 108は、各通信端末装置からの S R Q情報及び S I R に基づいてバケツトデータの送信を許可する通信端末装置を決定し、そのパケットデータ送信時のパラメータ（誤り訂正符号化の符号化率、変調多値数、拡散率、送信電力等）を決定する（スケジューリング）。そして、スケジユーリング部 108は、スケジユーリングの結果を示す情報（以下、「 S A L情報」という）をチャネルコーディング部 161に送り、送信パラメータを示す情報を逆拡散部 121、復調部（DEM) 122及びチャネルデコーディング部 1 2 3に出力する。なお、基地局装置 1 0 0は、パケットデータの送信を許可する通信端末装置には S A L情報を必ず送信するが、他の通信端末装置には送信しなくても良い。スケジューリング部 1 0 8の処理の詳細については後述する。逆拡散部 1 2 1は、スケジューリング部 1 0 8からの送信パラメータ情報に示された拡散率で、受信ベースバンド信号に対して逆拡散処理を行い、通信端末装置から送信されたバケツト信号を取り出して復調部 1 2 2に出力する。復調部 1 2 2は、スケジューリング部 1 0 8からの送信パラメータ情報に示された変調多ィ直数で、逆拡散部 1 2 1から出力されたバケツト信号に対して復調処理を行い、復調信号をチャネルデコーディング部 1 2 3に出力する。

チャネルデコーディング部 1 2 3は、スケジューリング部 1 0 8からの送信パラメータ情報に示された符号化率で、復調部 1 2 2から出力された復調信号に対して誤り訂正復号等の復号処理を行い、受信バケツトデータを取り出し、誤り検出部 1 2 4に出力する。

誤り検出部 1 2 4は、チャネルデコーディング部 1 2 3から出力された受信バケツトデータに対して誤り検出を行う。そして、誤りが検出されなかった場合、誤り検出部 1 2 4は、受信パケットデータを上位局に出力するとともに、正しく復調できた旨を示す A C K信号をチヤネルコーディング部 1 6 1に出力する。一方、誤りが検出された場合、誤り検出部 1 2 4は、正しく復調できなかった旨を示す N A C K信号をチャネルコーディング部 1 6 1に出力する。チャネルコーディング部 1 6 1は、無線通信を行う通信端末装置の数だけ用意され、各通信端末装置に個別チャネルで送信する送信データに、パイロット信号（P L ) 、 A C K/NA C Kヽ U L— T P C及び S A L情報を多重し、多重化後のデータに対して誤り訂正符号化処理を行い、符号化処理によって得られた信号を変調部（MO D) 1 6 2に出力する。なお、送信データには、無線ネットワーク制御装置等の上位装置にて、システム負荷を示す情報（以下、「S Y L情報」という）、ソフトハンドオーバ状態か否かを示す情報（以下、「S H O情報」という）が多重される力基地局装置は送信データを扱うのみで内容を認識しないためこれらの情報を知ることはない。また、 SYL情報は、少なくとも 1つの基地局装置におけるシステム負荷から生成されるものであり、システム負荷を示す指標として、（1) 基地局装置における受信電力と熱雑音電力の和、（2)通信中の通信端末装置の数、（3)使用中の伝送レートの和、等が挙げられる。

変調部 162は、無線通信を行う通信端末装置の数だけ用意され、チャネルコーディング部 161の出力信号に対して変調処理を行い、変調信号を拡散部 (SPR) 163に出力する。

拡散部 163は、無線通信を行う通信端末装置の数だけ用意され、変調部 1 62の出力信号に対して拡散処理を行って増幅部 165に出力する。

送信電力制御部 164は、無線通信を行う通信端末装置の数だけ用意され、 0 _丁？〇に従って增幅部165の増幅量を制御する。増幅部 165は、無線通信を行う通信端末装置の数だけ用意され、送信電力制御部 164の制御に従って、拡散部 163の出力信号の送信電力を増幅し、増幅後の信号を送信無線部（TR— RF) 166に出力する。

送信無線部 166は、増幅部 165の出力信号を無泉周波数にアップコンパートしてアンテナ 101から無線送信する。 '

以上が、本実施の形態に係る基地局装置 100の構成の説明である。

次に、本実施の形態の通信端末装置 200の各構成部分の作用について、図 2のプロック図を用いて説明する。

受信無線部 (RE-RF) 202は、アンテナ 201に受信された無線周波数の受信信号をベースバンドのディジタル信号に変換し、逆拡散部（DES) 203に出力する。

逆拡散部 203は、受信ベースバンド信号に対して逆拡散処理を行い、基地局装置から送信された個別チャネルの信号を取り出して復調部（DEM) 20 4に出力する。また、逆拡散部 203は、逆拡散の際に作成する遅延プロファィルから得られる希望波電力を示す情報を S I R測定部 (S I R-MEA) 2 06に出力する。 '

復調部 204は、逆拡散部 203の出力信号に対して復調処理を行い、復調信号をチャネルデコーディング部 205に出力する。チャネルデコーディング部 205は、復調部 204の出力信号に対して誤り訂正復号等の復号処理を行い、受信データ、 3 1 冑報、111^_丁？〇及び 01： ^ 〇を取り出す。なお、 SHO情報及ぴSYL情報は、受信データより取り出される。 SAL情報は送信パラメータ設定部 241に送られ、 UL— TPCは送信電力制御部（ P OWER-CON) 228に送られ、 A C K/N A C Kはバッファ 242に送られ、 SHO情報及び S YL情報は伝送方法選択部 223に送られる。

S I R測定部 206は、希望波電力の分散値から干渉波電力を算出し、希望波電力と干渉波電力とから S I Rを算出し、 S I Rを示す信号を TP C生成部 (T P C-GEN) 207に出力する。

T P C生成部 207は、下り回線の受信 S I Rと目標 S I Rとの大小関係により、下り回線の送信電力の増減を指示する DL— TP Cを生成し、 DL— T P Cをチヤネノレコーディング部 225に出力する。

データ量測定部 (DATA-MEA) 221は、後述するバッファ 242内のデータ量及びそのデータの滞留時間を測定し、測定結果を S RQ情報生成部 (SRQ-GEN) 224に出力する。また、データ量測定部 221は、データ量が所定の閾値以上か否か、及び、そのデータの滞留時間が所定の閾値以上か否かをそれぞれ判定し、判定結果を示す情報を伝送方法選択部 223に出力する。なお、サービスの種類に応じて上記の閾値を適応的に制御すれば、サービスごとに品質を確保した上で、 S R Q情報の送信頻度を低減することができる。

送信電力算出部（POWER— C〇N) 222は、予め定められている送信電力の最大値から、後述する送信無線部（TR— RF) 248において送信される全ての信号の送信電力を減算して、バケツトデータの送信のために使用可能な送信電力を算出し、算出結果を S RQ情報生成部 224に出力する。また、送信電力算出部 2 2 2は、バケツトデータの送信のために使用可能な送信電力が所定の閾値以上か否かを判定し、判定結果を示す情報を伝送方法選択部 2 2 3に出力する。なお、使用可能な送信電力の計算において、パケットデータの電力及び Z又は S R Q情報の電力を考慮する Z考慮しないは、システムに応じて適宜決定することができる。

伝送方法選択部 2 2 3は、 S H O情報、 S Y L情報、データ量測定部 2 2 1 の判定結果、送信電力算出部 2 2 2の判定結果の少なくとも 1つに基づいて、第 1のバケツト伝送方法あるいは第 2のバケツト伝送方法のいずれかを選択し、選択したバケツト伝送方法を示す情報を S R Q情報生成部 2 2 4及び送信パラメータ設定部 2 4 1に出力する。なお、第 1のパケット伝送方法と第 2のパケット伝送方法は、 1つのアルゴリズムにおける異なる動作として実現されていてもよい。例えば、 1つのアルゴリズムにおいて基地局がスケジユーリングするかしないかの違いであってもよい。伝送方法選択部 2 2 3の具体的な処理内容は後述する。

S R Q情報生成部 2 2 4は、第 1のバケツ 1、伝送方法が選択された場合、データ量測定部 2 2 1にて測定されたデータ量及び Z又はその滞留時間、送信電力算出部 2 2 2にて算出されたバケツトデ一タの送信のために使用可能な送信電力に基づいて S R Q情報を生成し、生成した S R Q情報をチャネルコーディング部 2 2 5に出力する。一方、第 2のパケット伝送方法が選択された場合、 S R Q情報生成部 2 2 4は、 S R Q情報の生成を行わない。

チヤネノレコ一ディング部 2 2 5は、 D L - T P C及び S R Q情報を多重し、多重化後のデータに対して誤り訂正符号化処理を行い、符号化処理によつて得られた信号を変調部（MO D) 2 2 6に出力する。

変調部 2 2 6は、チャネルコーディング部 2 2 5の出力信号に対して変調処理を行い、変調信号を拡散部（S P R) 2 2 7に出力する。拡散部 2 2 7は、無線通信を行う通信端末装置の数だけ用意さ、変調部 2 2 6の出力信号に対して拡散処理を行って増幅部 2 2 9に出力する。送信電力制御部 228は、 UL— TPCに従って増幅部 229の増幅量を制御する。増幅部 229は、送信電力制御部 228の制御に従って、拡散部 22 7の出力信号の送信電力を増幅し、増幅後の信号を送信無線部 248に出力する。

送信パラメータ設定部 241は、第 1のバケツト伝送方法が選択された場合、 SAL情報によって示される送信パラメータをバッファ 242、チャネルコーデイング部 243、変調部（MOD) 244、拡散部（SPR) 245、送信電力制御部（POWER— CON) 246に出力する。この結果、通信端末装置 200が、基地局装置 100のスケジューリングに基づいてバケツトデータを送信することになる。一方、第 2のパケット伝送方法が選択された場合、送信パラメータ設定部 241は、予め定められた送信パラメータをバッファ 24 2、チャネルコーディング部 243、変調部 244、拡散部 245、送信電力制御部 246に出力する。この結果、通信端末装置 200が、基地局装置 10 0のスケジューリングによらず、パケットデータを送信することになる。なお、送信パラメータ 241は、常に S A L情報が示すパラメータを設定してもよく、バッファ内のデータ量が指定された伝送レートより低くても送信可能な場合等、他の要因を加味して SAL情報が示すパラメータよりも低い送信電力、伝送レ一トとなるものを設定してもよい。また、第 2のパケット伝送方法選択時の送信パラメータは、常に固定の値でもよく、通信開始時もしくは通信中に上位局から指示されるとしてもよい。または、基地局装置からの SAL情報に基づいて決めてもよい。例えば、最後に受け取った SAL情報を使い続ける、所定期間のうち最低レートの SAL情報を使用する、 SAL情報から決まる伝送レートを所定期間で平均化する、あるいは、 SAL情報を受け取つてからの時間に応じて伝送レートを下げていく、等である。

バッファ 242は、送信バケツトデータを一時的に蓄積し、送信パラメータ設定部 241に指示されたパケットデータを指示された時間でチャネルコーデイング部 243に出力する。このとき、 A CKを入力した場合、バッファ 24 2は、送信済みのバケツトデータを廃棄し、新規のバケツトデータを出力する。一方、 NA C Kを入力したとき、バッファ 2 4 2は、前回送信したパケットデータを再出力する。

チャネルコーディング部 2 4 3は、送信パラメータ設定部 2 4 1に指示された符号化率でバケツトデータに対して誤り訂正符号化処理を行い、符号化処理によって得られたパケット信号を変調部 2 4 4に出力する。

変調部 2 4 4は、送信パラメータ設定部 2 4 1に指示された変調多値数でチャネルコーディング部 2 4 3から出力されたバケツト信号に対して変調処理を行い、変調後のバケツト信号を拡散部 2 4 5に出力する。

拡散部 2 4 5は、送信パラメータ設定部 2 4 1に指示された拡散率で変調部 2 4 4から出力されたバケツト信号に対して拡散処理を行い、拡散後のバケツト信号を増幅部 2 4 7に出力する。

送信電力制御部 2 4 6は、送信パラメータ設定部 2 4 1の指示に従って増幅部 2 4 7の増幅量を制御する。増幅部 2 4 7は、送信電力制御部 2 4 6の制御に従って、拡散部 2 4 5から出力されたバケツト信号の送信電力を増幅し、増幅後の信号を送信無線部 2 4 8に出力する。

送信無線部 2 4 8は、増幅部 2 4 7及び増幅部 2 2 9の出力信号を無線周波数にアップコンパ一トしてアンテナ 2 0 1から無線送信する。

以上が本実施の形態に係る通信端末装置 2 0 0の構成の説明である。

次に、伝送方法選択部 2 2 3の具体的な処理内容について説明する。伝送方法選択部 2 2 3は、 S H O情報、 S Y L情報、データ量測定部 2 2 1の判定結果、送信電力算出部 2 2 2の判定結果の少なくとも 1つに基づいて、第 1のパケット伝送方法あるいは第 2のバケツト伝送方法のいずれかを選択する。例えば、（1 ) S H O情報に基づいて自局（通信端末装置 2 0 0 ) がハンドオーバ状態にあるか否かを判断し、ハンドオーバ状態にある場合には、基地局装置における予測できない受信電力の増加を抑えるために第 2のパケット伝送方法を選択する。（2 ) S Y L情報に基づいて通信セルのシステム負荷が所定値より大きいか否かを判断し、システム負荷が所定値よりも大きい場合には、セルの基地局装置における受信電力が許容値を超えること抑えるために第 2のパケット伝送方法を選択する。（ 3 ) データ量測定部 2 2 1の判定結果に基づいてデータ量を判断し、バッファ 2 4 2内のデータ量が所定値より少ない、あるいは Zかつ、滞留時間が所定値より短い場合には、高い伝送レートでパケットデータを送る必要がないことからシステム全体のスループットを上げるため、第 2のバケツト伝送方法を選択する。（4 ) 送信電力算出部 2 2 2の判定結果に基づいてバケツトデータの送信のために使用可能な送信電力の大きさを判断し、送信電力の余裕が所定値以下の場合は高い伝送レートでバケツトデータを送ることができないため、第 2のバケツト伝送方法を選択する。

また、伝送方法選択部 2 2 3は、上記（1 ) 〜（4 ) の判断基準を組み合わせてパケット伝送方法を選択することもできる。例えば、通信端末装置が通信している基地局装置のセルのシステム負荷が小さ V、場合、たとえ通信端末装置がハンドオーバ状態であつたとしても高い伝送レートでバケツトデータを送信可能であることから、図 3に示すように、通信端末装置がハンドオーバ状態であって、かつ、システム負荷が所定値よりも大きい場合にのみ、第 2のパケット伝送方法を選択して S R Q情報を送信しないようにする、等である。

以上の結果、図 4に示すように、 S R Q情報は、通信端末装置 2 0 0が第 1 のバケツト伝送方法を選択したときには基地局装置 1 0 0に送信され、通信端末装置 2 0 0が第 2のパケット伝送方法を選択したときには基地局装置 1 0 0 に送信されないこととなる。

次に、スケジューリング部 1 0 8の処理の詳細について図 5を用いて説明する。図 5は、スケジューリング部 1 0 8の内部構成を示すブロック図である。スケジユーリング部 1 0 8は、 S R Q情報判定部 3 0 1と、送信端末決定部 3 0 2と、送信パラメータ決定部 3 0 3とから主に構成される。

S R Q情報判定部 3 0 1は、所定時間内に各通信端末装置から S R Q情報が送信されたか否かを判定し、送信が確認、された S R Q情報とこれを送信した通信端末装置とを対応付けて送信端末決定部 3 0 2に出力する。

送信端末決定部 3 0 2は、 S R Q情報を送信した通信端末装置の中で、当該 S R Q情報と S I R情報に基づいてバケツトデータの送信を許可する通信端末装置を決定する。決定の方法として、例えば、 S R Q情報から各通信端末装置の送信電力の余裕を読み取り、これと S I Rに基づいて誤りなく受信できる伝送デートを通信端末装置ごとに求め、最も伝送レートが高い通信端末装置にパケットデータの送信を許可する、等が考えられる。

送信パラメータ決定部 3 0 3は、バケツトデータの送信を許可された通信端末装置からの S R Q情報に基づいてパケットデータ送信時のパラメータ（誤り訂正符号化の符号化率、変調多値数、拡散率、送信電力等）を決定し、パケットデータの送信を許可された通信端末装置に対応するチャネルコーディング部

1 6 1に S A L情報を出力する。

このように、本実施の形態によれば、通信端末装置において、第 1のパケット伝送方法を選択した場合には基地局装置に対-して S R Q情報を送信し、第 2 のパケット伝送方法を選択した場合には基地局装置に対して S R Q情報を送信しないように、 S R Q情報の送信の実行 Z停止を制御することにより、基地局装置に固有の信号を送信せずに、バケツト伝送方法を知らせることができる。また、第 2のバケツト伝送方法を選択した場合には基地局装置に対して S R Q 情報を送信しないため、システムに与える干渉量を低減させることができる。さらに、通信端末装置の送信電力が減るためバッテリの消耗を抑えることがでさる。

(実施の形態 2 )

実施の形態 2では、通信端末装置が、基地局装置のスケジユーリングによらずに予め定められた送信パラメータでパケットデータを送信する場合（第 2のパケット伝送方法）、パケットデータの送信が許可されることのない特定の値の S R Q情報を送信する形態について説明する。

なお、実施の形態 2において、基地局装置及び通信端末装置の構成は、実施の形態の図 1、図 2と同様であり、基地局装置のスケジユーリング部 1 0 8の内部構成、通信端末装置の S R Q情報生成部 2 2 4の動作のみが異なる。本実施の形態の S R Q情報生成部 2 2 4は、図 6に示すようなバッファ 2 4 2内のデータ量、使用可能な送信電力と S R Q情報とが関係付けられたテープルを保持している。なお、使用可能な送信電力は、送信電力算出部 2 2 2により計算された値に対しての比としてデシベル（dB) で表される。

そして、 S R Q情報生成部 2 2 4は、第 1のパケット伝送方法が選択された場合、図 6のテーブルに従って S R Q情報を生成する。例えば、バッファ 2 4 2内のデータ量が 350bitで、使用可能な送信電力が 3 dBの場合、これらの最小値に対応する S R Q情報「2」が生成される。

一方、 S R Q情報生成部 2 2 4は、第 2のパケット伝送方法が選択された場合、パケットデータの送信が許可されることのな！/、特定の値の S R Q情報を一義的に生成する。ここで、特定の値としては、送信可能な伝送レートが最も低いことを示す値、バッファ内のパケットデータ量が最も少ないことを示す値（図 6の場合、「0」 )、あるいは、 S R Q情報としてテーブル上で未使用の値（図 6の場合、「7」）等が考えられる。

本実施の形態のスケジユーリング部 1 0 8は、図 7に示すように、実施の形態 1と比較して S R Q情報判定部 3 0 1が不要となる。

送信端末決定部 3 0 2は、通信中の全ての通信端末装置の中で、 S R Q情報と S I R情報に基づいてバケツトデータの送信を許可する通信端末装置を決定する。この場合、特定の値の S R Q情報を送信した通信端末装置にパケットデータの送信を許可することはない。

このように、本実施の形態によれば、通信端末装置において、第 1のバケツト伝送方法を選択した場合には基地局装置に対してテーブルに従った S R Q情報を送信し、第 2のバケツト伝送方法を選択した場合には基地局装置に対してパケットデータの送信が許可されることのな、特定の値の S R Q情報を送信するように、 S R Q情報の内容を制御することにより、基地局装置に固有の信号を送信せずに、バケツト伝送方法を知らせることができる。

なお、上記各実施の形態では、基地局装置が S I R情報に基づいてスケジュ一リングを行う場合について説明したが、本発明はこれに限られず、逆拡散前電力、逆拡散後電力等に基づいてスケジューリングを行ってもよい。また、本発明では、基地局装置が同時に送信を許可する通信端末装置は複数であってもよい。

また、上記各実施の形態では、通信端末装置が第 1のパケット伝送方法と第 2のバケツト伝送方法とのどちらかを選択する場合について説明したが、データ量が全くない場合等にバケツト伝送の停止を選択することもできる。なお、パケット伝送を停止する場合には、当然、通信端末装置は基地局装置に SRQ 情報を送信しない。

以上の説明から明らかなように、本発明によれば、通信端末装置において選択したバケツト伝送方法によって、スケジューリング要求情報の送信の実行/ 停止を制御する、あるいは、スケジユーリング要求情報の内容を制御することにより、基地局装置に固有の信号を送信せずに、パケット伝送方法を知らせることができる。本明細書は、 2003年 3月 263出願の特願 2003-084709に基づくものである。この内容をここに含めておく。産業上の利用可能性

本発明は、上り回線においてバケツト伝送を行う無線通信システムに用いられる通信端末装置に用いるに好適である。

Claims

請求の範囲

1 . 上り回線でパケット伝送を行い、基地局装置のスケジューリングに従って通信端末装置がバケツト伝送を行う第 1のバケツト伝送方法と基地局装置がスケジユーリングを行わずに通信端末装置がバケツト伝送を行う第 2のパケット伝送方法とを適応的に切替える無線通信システムに用いられる通信端末装置であって、

前記第 1あるいは第 2のパケット伝送方法のいずれかを選択する伝送方法選択手段と、前記第 1のバケツト伝送方法時に前記基地局装置がスケジユーリングに用いるスケジューリング要求情報を生成し、前記スケジューリング要求情報の生成方法によつてパケット伝送方法を区別して表現するスケジューリング要求情報生成手段と、前記スケジューリング要求情報を基地局装置に送信する送信手段とを具備する通信端末装置。

2 . 前記スケジューリング要求情報生成手段は、前記第 2のパケット伝送方法時には、前記スケジユーリング用情報の生成を停止する請求項 1記載の通信端末装置。

3 . 前記スケジユーリング要求情報生成手段は、前記第 2のパケット伝送方法時には、パケットデータの送信が許可されることのない特定の値のスケジユーリング要求情報を生成する請求項 1記載の通信端末装置。

4 . 前記伝送方法選択手段は、ハンドオーバ状態ではない場合には前記第 1のパケット伝送方法を選択する請求項 1記載の通信端末装置。

5 . 前記伝送方法選択手段は、通信中の基地局装置におけるシステム負荷が所定の閾値以下の場合には前記第 1のバケツト伝送方法を選択する請求項 1記載の通信端末装置。

6 . 前記伝送方法選択手段は、バッファ内のパケットデータ量が所定の閾値以下の場合には前記第 2のパケット伝送方法を選択する請求項 1記載の通信端末

7 . 前記伝送方法選択手段は、バッファ内のパケットの滞留時間が所定の閾値以下の場合には前記第 2のパケット伝送方法を選択する請求項 1記載の通信端

8 . 前記伝送方法選択手段は、パケットデータを送信するための送信電力が所定の閾値以下の場合には前記第 2のパケット伝送方法を選択する請求項 1記載の通信端末装置。

9 . 上り回線でパケット伝送を行い、基地局装置のスケジューリングに従って通信端末装置がパケット伝送を行う第 1のパケット伝送方法と基地局装置がスケジユーリングを行わずに通信端末装置がパケット伝送を行う第 2のバケツト伝送方法とを適応的に切替える無線通信システムに用いられる基地局装置であつて、

所定時間内に各通信端末装置から送信されたスケジューリング要求情報に基づいてパケットデータの送信を許可する通信端末装置を決定する送信端末決定手段と、バケツトデータの送信を許可された通信端末装置からのスケジユーリング要求情報に基づいてパケットデータ送信時のパラメータを決定する送信パラメータ決定手段とを具備する基地局装置。

1 0 . 所定時間内に各通信端末装置からスケジューリング要求情報が送信されたか否かを判定するスケジューリング用情報判定手段を具備し、送信端末決定手段は、前記スケジューリング要求情報を送信した通信端末装置の中からパケットデータの送信を許可する通信端末装置を決定する請求項 9記載の基地局装置。

1 1 . 送信端末決定手段は、パケットデータの送信が許可されることのない特定の値のスケジューリング要求情報を送信した通信端末装置を除いた中からパケットデータの送信を許可する通信端末装置を決定する請求項 9記載の基地局

1 2 . 上り回線でパケット伝送を行い、基地局装置のスケジューリングに従つて通信端末装置がパケット伝送を行う第 1のバケツト伝送方法と基地局装置がスケジューリングを行わずに通信端末装置がバケツト伝送を行う第 2のバケツト伝送方法とを適応的に切替える無線通信システムに用いられる無線通信方法であって、

前記通信端末装置が、前記第 1あるいは第 2のバケツト伝送方法のいずれかを選択する工程と、前記第 1のパケット伝送方法時に前記基地局装置がスケジユーリングに用いるスケジューリング要求情報を生成し、前記スケジユーリング要求情報の生成方法によつてパケット伝送方法を区別して表現する工程と、前記スケジューリング要求情報を基地局装置に送信する工程とを具備し、前記基地局装置が、前記通信端末装置から送信された前記スケジューリング要求情報に基づいてスケジューリングを行う工程と、パケットの送信を許可する通信端末装置に送信パラメータを送信する工程とを具備する無線通信方法。