JP2003304195A - 送信フォーマット組み合わせ情報選択方法及び移動端末装置 - Google Patents

送信フォーマット組み合わせ情報選択方法及び移動端末装置

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JP2003304195A JP2002107645A JP2002107645A JP2003304195A JP 2003304195 A JP2003304195 A JP 2003304195A JP 2002107645 A JP2002107645 A JP 2002107645A JP 2002107645 A JP2002107645 A JP 2002107645A JP 2003304195 A JP2003304195 A JP 2003304195A
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    • H04W52/04TPC
    • H04W52/30TPC using constraints in the total amount of available transmission power
    • H04W52/36TPC using constraints in the total amount of available transmission power with a discrete range or set of values, e.g. step size, ramping or offsets

Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信電力が最大送信電力以下となるTFCを高
速に決定できるようにする。 【解決手段】 各トランスポートチャネルにおける所定
時間間隔(TTI)の送信データ長の組合わせを規定するT
FCを選択し、該選択されたTFCに基いて各トランスポート
チャネルの送信データを多重して送信する移動端末装置
におけるTFC選択方法である。クラス切替部53cは、各TFC
をトランスポートチャネルTrCHの多重送信データ量に基
いてクラス分けし、送信電力値に基いて選択すべきTFCの
クラスを決定し、該決定されたクラス内よりTFCを選択す
る。TFCクラスの決定に際しては、送信パワーモニタ部60
において送信電力値を測定し、指定最大送信電力値と測
定した送信電力値の大小関係に基いて、クラス切替部53
cは選択すべきTFCのクラスをアップ、ダウンする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は送信フォーマット組
み合わせ情報(TFC)の選択方法及び移動端末装置に係わ
り、特に、装置の最大送信パワーを超えないように、ある
いは適正送信電力となるようにTFCの選択を行うTFC選択
方法及び移動端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は従来のCDMA移動端末装置の構成図
である。複数のターミナルアクセスファンクション部(以
後TAF部と略称)1a〜1nや上位アプリケーション2から所
定のロジカルチャネル(以後LCH と略称)にマッピングさ
れて送出されたユーザデータや制御データは、ターミナ
ルアクセスファンクションインターフェース部(以後TAF
IF部 と略称)3に集約される。TAF IF部3のTFC決定部
3aは、予め指定される上位レイヤからの通知より、LC
H とトランスポートチャネル(以後TrCHと略称)との接続
状態を確認する。LCHがTrCHと接続されている場合は、T
FC決定部3aは、同様に上位レイヤから指定されている
各TrCH の所定送信時間間隔TTIの送信データ長を1以上
特定する送信フォーマット情報TFIに従って、可能な限
り多量のデータを送信できるような各TrCHの送信フォー
マットの組み合わせTFCを決定する。尚、送信時間間隔TT
I はTransmission Time Intervalの略称、送信フォーマ
ット情報TFIはTransmission Format Informationの略
称、送信フォーマットの組み合わせTFCはTransmission F
ormat Combinationの略称である。TrCHデータ分離部3b
は、決定されたTFCに基いて各TrCHの送信時間間隔TTI毎
の送信データ長を認識し、該送信データ長に基いて各TrC
Hの送信データを送信時間間隔TTI毎に分離してチャネル
コーデック部に入力する。なお、以下の説明ではTrCH数
は4チャネルであり、各TrCHiのTTIは10ms、20ms、40m
s、80msであるとする。
【0003】チャネルコーデック部の各送信バッファ部
51〜54はTAF-IF部3から入力する送信データをバッ
ファメモリ(図示せず)に連続的に書き込むと共に、TTI=
10ms、20ms、40ms、80ms毎の送信データを順次読出して
次段のエンコード処理部61〜64に入力する。エンコ
ード処理部61〜64はそれぞれTTI=10ms、20ms、40m
s、80msの送信データを畳み込み符号あるいはターボ符
号に従って符号化して多重部7に入力する。すなわち、
エンコード処理部61は時間長10msの符号化データE10
を出力し、エンコード処理部62は時間長20msの符号化
データE20を出力し、エンコード処理部63は時間長40m
sの符号化データE40を出力し、エンコード処理部64は
時間長80msの符号化データE80を出力する。たとえば、
図14に示すようにエンコード処理部61は10ms毎に符
号化データ10ms-1を出力し、エンコード処理部62は10
ms毎に符号化データE20の前半部20ms-1、後半部20ms-2
を順番に出力し、エンコード処理部63は10ms毎に符号
化データE40の1/4部分40ms-1,40ms-2,40ms-3,40ms-4を
順番に出力し、エンコード処理部64は10ms毎に符号化
データE80の1/8部分80ms-1,80ms-2,80ms-3,80ms-4,80ms
-5,80ms-6,80ms-7,80ms-8を順番に出力する。
【0004】多重部7は各エンコード処理部61〜64
から10ms毎に入力する符号化データを多重して1フレー
ム分の多重データを作成し、多重された符号化データDP
DCHを同相成分(IN-Phase component)データとして変調
部(MOD)9に入力する。図14は多重方法の説明図であ
り、最初の10ms目では符号化データ[10ms-1,20ms-1,40m
s-1,80ms-1]を第1フレームとして多重して送出する。
以後、20ms目〜80ms目において第2〜第8フレームとし
て 多重データ:[10ms-1,20ms-2,40ms-2,80ms-2]・・第2フレーム 多重データ:[10ms-1,20ms-1,40ms-3,80ms-3]・・第3フレーム 多重データ:[10ms-1,20ms-2,40ms-4,80ms-4]・・第4フレーム 多重データ:[10ms-1,20ms-1,40ms-1,80ms-5]・・第5フレーム 多重データ:[10ms-1,20ms-2,40ms-2,80ms-6]・・第6フレーム 多重データ:[10ms-1,20ms-1,40ms-3,80ms-7]・・第7フレーム 多重データ:[10ms-1,20ms-2,40ms-4,80ms-8]・・第8フレーム を作成して送出する。すなわち、送信時間間隔TTI=10m
sのTrCHの送信データはフレーム毎に送信され、送信時
間間隔TTI=20msのTrCHの送信データは2フレームかけ
て送信され、送信時間間隔TTI=40msのTrCHの送信デー
タは4フレームかけて送信され、送信時間間隔TTI=80m
sのTrCHの送信データは8フレームかけて送信される。
【0005】制御信号発生部8はパイロットPILO、TFC
I、TPC等の制御データDPCCHを直交成分(Quadrature com
ponent)データとして一定シンボル速度で変調部(MOD)9
に入力する。QPSK拡散器9a,9bは送信データDPDCH(Ich
成分)、制御データDPCCH(Qch成分)に所定の拡散コ
ードを用いて拡散変調を施し、乗算部9c,9dはゲインフ
ァクタ算出部4で算出されたゲインファクタβd,βcを
拡散データに乗算し、図示しないDA変換器でDA変換し
てQPSK直交変調器9eに入力する。直交変調器9eはI
ch信号、Qch信号にQPSK直交変調を施し、無線送信部1
0は直交変調器から出力するベースバンド信号を高周波
数に周波数変換(IF→RF)すると共に、高周波増幅等を行
ってアンテナANTTより送信する。
【0006】図15は移動局(移動端末装置)から基地局
への上り信号のフレームフォーマット説明図である。1
フレームは10msecで、15スロットS0〜S14で構成
されている。ユーザデータDPDCH(Dedicated Physical D
ata Channel)はQPSK変調の直交するIchにマッピングさ
れ、制御データDPCCH(Dedicated Physical Control Ch
annel)はQPSK変調の直交するQchにマッピングされる。
ユーザデータ用のIchにおける各スロットのビット数n
はシンボル速度に応じて変化し、制御データ用のQchに
おける各スロットは10ビットで構成され、シンボル速度
は15ksps一定である。ユーザデータDPDCHは1以上のトラ
ンスポートチャネルTrCHのデータが多重されて形成さ
れ、制御データDPCCHはTPC(Transmission Power Contorl
Bit),TFCI(Transport Format Combination Indicato
r),PILOT、FBIで構成されている。
【0007】図16は基地局から移動局への下り信号の
フレームフォーマット及びスロット構成説明図であり、
1フレームは10msecで、15スロットS0〜S14で構成
され、各スロットにユーザデータData1, Data2、制御デ
ータTPC,TFCI,PILOTが混在している。各スロットのデー
タは1ビットづつ交互にQPSK直交変調のIchとQchに振
り分けられ、しかる後、拡散変調、直交変調を施され、
周波数変換されて移動局に送信される。
【0008】受信に際して、無線受信部12はアンテナ
ATNRにより受信した高周波信号をベースバンド信号に
周波数変換(RF→IF変換)し、しかる後、復調部(DEM)1
3はベースバンド信号を直交検波して同相成分(I成分)
信号と直交成分(Q成分)信号を発生し、各信号をAD
変換し、I成分データ、Q成分データに拡散符号と同じ
符号を用いて逆拡散処理を施し、ユーザデータDPDCHを
チャネルコーデック部の分離部15に入力し、制御デー
タをTPC抽出部14に入力する。TPC抽出部14は制御データ
DPCCHよりTPCビットを抽出して送信パワー制御部11に入
力する。送信パワー制御については後述する。
【0009】分離部15には、図17に示すように多重され
た符号化データ、すなわち、 多重データ:[10ms-1,20ms-1,40ms-1,80ms-1]・・第1フレーム 多重データ:[10ms-1,20ms-2,40ms-2,80ms-2]・・第2フレーム 多重データ:[10ms-1,20ms-1,40ms-3,80ms-3]・・第3フレーム 多重データ:[10ms-1,20ms-2,40ms-4,80ms-4]・・第4フレーム 多重データ:[10ms-1,20ms-1,40ms-1,80ms-5]・・第5フレーム 多重データ:[10ms-1,20ms-2,40ms-2,80ms-6]・・第6フレーム 多重データ:[10ms-1,20ms-1,40ms-3,80ms-7]・・第7フレーム 多重データ:[10ms-1,20ms-2,40ms-4,80ms-8]・・第8フレーム がフレーム毎に入力する。
【0010】分離部15は各フレームの最初の10ms符号
化データ10ms-1を第1のデコード処理部161に入力
し、第2の20ms符号化データ20ms-1,20ms-2を第2のデ
コード処理部162に入力し、第3の40ms符号化データ
40ms-1,40ms-2,40ms-3,40ms-4を第3のデコード処理部
163に入力し、第4の80ms符号化データ80ms-1,80ms-
2,80ms-3,80ms-4,80ms-5,80ms-6,80ms-7,80ms-8を第4
のデコード処理部164に入力する。すなわち、送信時
間間隔TTI=10msのサービスのデータはフレーム毎に受信
され、送信時間間隔TTI=20msのサービスのデータは2フ
レームかけて受信され、送信時間間隔TTI=40msのサービ
スのデータは4フレームかけて受信され、送信時間間隔
TTI=80msのサービスのデータは8フレームかけて受信さ
れる。
【0011】第1のデコード処理部161は時間長10ms
の符号化データに誤り訂正処理を施して元の送信データ
を復号化するもので、符号化データ10ms-1を復号して10
ms毎に次段の受信バッファ部171に入力する。第2の
デコード処理部162は送信時間間隔TTI=20msの符号化
データに誤り訂正処理を施して元の送信データを復号化
するもので、符号化データ20ms-1〜20ms-2を復号して20
ms毎に次段の受信バッファ部172に入力する。第3の
デコード処理部163は送信時間間隔TTI=40msの符号化
データに誤り訂正処理を施して元の送信データを復号化
するもので、符号化データ40ms-1〜40ms-4を復号して40
ms毎に次段の受信バッファ部173に入力する。第4の
デコード処理部164は送信時間間隔TTI=80msの符号化
データに誤り訂正処理を施して元の送信データを復号化
するもので、符号化データ80ms-1〜80ms-8を復号して80
ms毎に次段の受信バッファ部174入力する。
【0012】受信バッファ部171〜174は復号デー
タを10ms、20ms、40ms、80ms毎にバッファメモリに書き
込むと共に、所定速度でバッファメモリから連続的に復
号データを読出してTAF-IF部3に入力する。TAF-IF 3
は各受信バッファ部171〜174から入力する復号デ
ータを選択的にTAF部1a〜1n、上位アプリケーション部2
に入力する。
【0013】・多重、分離制御 以上では、移動端末装置の全体的動作について説明した
が、以下では多重、分離について説明する。W-CDMAシステ
ムのデータ送受信時間間隔は前述のように10ms,20ms,40
ms,80msに規定されている。この時間間隔は前述のよう
にTTI(Transmission Time Interval)と呼び、送受信
のタイミングは各TTI毎に、図18に示すようになる。
【0014】W-CDMAシステムにおけるチャネルコーデッ
クのエンコード処理部6i(i=1〜4)は、上位レイ
ヤより送信されたデータを受け取り、トランスポートチ
ャネル(TrCH)毎に符号化処理を行ない、符号化したデ
ータを多重して物理チャネルにマッピングして送信す
る。逆に、チャネルコーデック部のデコード処理部16
i(i=1〜4)は、物理チャネルに多重されているデ
ータをトランスポートチャネル (TrCH)毎に分離して復
号処理を行ない、その結果をTAF-IF部3に渡す。
【0015】通信を開始した時点で、TAF-IF部3は、各
トランスポートチャネルTrCH毎に符号化方式(畳み込み
符号、ターボ符号などの符号化方式)、送信時間間隔 TT
I,送信フォーマットTFIなど符号化処理や多重送信に必
要な情報を上位レイヤにより指定される。TAF-IF部3
は、各TrCHの送信データのビットレートと上位レイヤか
ら指定された各TrCHの送信フォーマット情報TFIとに基
いて各TrCHの送信時間間隔TTI毎の送信データ長の組み
合わせを決定し、各TrCHの送信データをTTI毎に分離し
てチャネルコーデック部に入力する。チャネルコーデッ
ク部は指定された符号化方式に従って符号化する。各ト
ランスポートチャネルTrCHにおいて送信データを符号化
したら、フレーム毎に多重して物理チャネルへマッピン
グし、送信する。物理チャネルデータは、1フレーム10m
sであるため10ms単位で送信される。そこで、TTI 20ms
以上のデータは、10msのフレーム単位に均等にデータを
分割して、データをTTI時間かけて物理チャネルにマッ
ピングして送信する。図19にTTI 20msと40msの2つのT
rCH#1、TrCH#2を多重して送信する例を示す(TrCH#1 :T
TI=20ms,TrCH#2 :TTI=40ms)。尚、図19において、
1フレーム目と2フレーム目のTrCH#1-1,TrCH#1-2はTrC
H#1の最初の20msデータであり、3フレーム目と4フレー
ム目のTrCH#1-3,TrCH#1-4はTrCH#1の次の20msデータで
ある。
【0016】各トランスポートチャネルTrCHの符号化デ
ータを多重して物理チャネルにマッピングして送信する
時に、受信側で正しく分離できるように、どのように各
トランスポートチャネルTrCHの符号化データを多重した
かを示すパラメータを作成し、物理チャネルデータに添
付して送信する。このパラメータがTFCI(Transmission
Format Combination Indicator)である。TFCIは各トラ
ンスポートチャネルTrCHで送信するデータのTTI当たり
のビット長を特定するトランスポートフォーマットTFI
の組み合わせにより一意に決定される。
【0017】トランスポートフォーマットTFIには番号
がつけられている。例えばユーザデータDPDCHをトラン
スポートチャネルTrCH#1とトランスポートチャネルT
rCH#2で多重して送信する場合におけるTFIテーブル
の一例を図20(A),(B)に示す。ユーザデータ用のTrC
H#1のTFIは6種類あり、それぞれの送信時間間隔TTI当た
りのビット長は、0×336ビット、1×336ビット、2×336
ビット、4×336ビット、8×336ビット、12×336ビッ
トであり、TFIは0,1,2,3,4,5である。また、
TrCH#2のTFIは2種類あり、TTI当たりのビット長は0×1
48ビット、1×148ビットであり、TFIはそれぞれ0,1
である。
【0018】トランスポートチャネルがTrCH#1,TrCH#
2の2種類のみとすれば、TrCH#1,TrCH#2のTFIの組み
合わせは図20(C)に示すように全部で12個(=6×2)
あり、それぞれの組み合わせに対してCTFC(Calculated
Transport Format Combination)がCTFC演算式を用いて
計算される。尚、図20(C)の右側にCTFCを付してい
る。送信側および受信側は、図20(D)に示すTFCIとCT
FCの対応表を持っているから、送信側は算出されたCTFC
を、該対応表を用いてTFCIに変換し、符号化して送信す
る。たとえば、TrCH#1から1TTI当たりのビット数が2×3
36bitのデータを20ms分と1TTI当たりのビット数が1×33
6bitのデータを20ms分連続して送信し、TrCH#2から1TTI
当たりのビット数が1×148bitのデータを40ms分送信す
るものとすれば、10ms毎の4フレーム分の多重データ
は、図20(E)に示すようなTFIの組み合わせとなる。
そこで、各組み合わせにおけるCTFCを計算し、図20(D)
の対応表を用いて該CTFCをTFCIに変換し、該TFCIに符号
化処理を施して送信する。
【0019】図21に具体例を上げる。上位アプリケー
ション2から148bit データがLCH0にマッピングされ、T
AF部1aから8400bit のデータがLCH1 にマッピングさ
れてTAF IF部3に送られた場合を考える。接続可能なLC
H とTrCH は、LCH0 とTrCH1 、LCH1 とTrCH2 であ
るので、LCH0はTrCH1 としてチャネルエンコード処理が
可能で、LCH1 はTrCH2 としてチャネルエンコード処理
が可能である。各TrCHの複数のトランスポートフォーマ
ットTFI が上位レイヤから指定されている。TFIは上位
レイヤからあらかじめ指定される送信時間間隔TTI(10m
s,20ms,40ms,80ms)の送信データ長を示すもので、送信
データ長はトランスポートブロック数(TrBk数)×TrBkビ
ット数で表現されている。TrCH2のTFI は、0×148bit, 1
×148bitの2種類 があり、TrCH1 のTFIは0×336bit, 1
×336bit, 2×336bit, 4×336bit , 8×336bit, 12×33
6bit, 16×336bit, 20×336bit , 24×336bit の9種類
がある。
【0020】各TrCHを多重送信する際、スループットを
可能なかぎり上げる必要があるため、できるだけたくさ
んのデータを送信可能なフォーマットTFIを選択する。
図21の具体例では、LCH0 で送信しようとするデータ
は148bit であり、TrCH1 のフォーマットは148bit ×0,
148bit ×1 なので148bit ×1 の方を選択して、TTI=40
msでエンコード処理を行う。また、LCH1 で送信しよう
とするデータは8400bitであり、TrCH2 のフォーマット
は336bit ×0, 336bit ×1, 336bit ×2, 336bit×4, 3
36bit ×8, 336bit ×12, 336bit ×16, 336bit ×20,
336bit ×24であり、この中で最大のフォーマットは336
bit ×24=8064bit≦8400bit なので、最初のTTI 20ms
では336bit ×24 のフォーマットで送信し、次のTTI 20
ms では8400−8064=336=336bit ×1 なのでこのフォー
マットで送信する。TrCH1,TrCH2 のTTI選択処理後、各T
rCH のエンコード処理を行い、TrCH 多重を行う。
【0021】TrCH 多重後の時間軸に対するユーザデー
タ量を図22 に示す。時間ではTrCH1:148bit ×1(T
TI=40ms なので1/4 分のデータ)とTrCH2:336 ×24(TTI
=20msなので1/2 分のデータ)が多重され、時間ではTr
CH1:148bit ×1(TTI=40msなので1/4 分のデータ)とTrC
H2:336 ×24(TTI=20ms なので1/2 分のデータ)が多重さ
れ、時間ではTrCH1:148bit ×1(TTI=40ms なので1/4
分のデータ)とTrCH2:336 ×1(TTI=20ms なので1/2 分
のデータ) が多重され、時間ではTrCH1:148bit ×1
(TTI=40ms なので1/4 分のデータ)とTrCH2:336 ×1(TT
I=20ms なので1/2 分のデータ) が多重される。
【0022】・送信電力によるTFIの選択制御 3GPP TS25,321は移動端末装置の送信最大電力を越えな
いようにTFCを選択することを規定している。以下では上
記規定を満足するために普通に考えられるTFC選択制御
について説明する 3GPP 規格に準ずるW-CDMA システムにおいて、移動端末
装置から基地局装置へデータ(uplinkデータ)を送信する
際、以下の処理を行う。各トランスポートチャネルTrCH
の送信フォーマットコンビネーション(TFC)を決定してT
rCH のエンコード処理、TrCH 多重処理を経て、ユーザ
データをDPDCHと定義して送信処理を行う。
【0023】送信処理の際の初期送信電力は、あらかじ
め上位レイヤより通知される値(initial.power)によ
り決定される。ゲインファクタ算出部4(図13)は送信する
データのデータ量に応じて、送信電力制御因子であるゲ
インファクタβd,βc をフレーム毎に演算し、変調部(M
OD)9の乗算部9c,9dは拡散後のユーザデータDPDCHと制
御データDPCCHにそれぞれゲインファクタβd,βcを乗算
して重みずけを行う。ゲインファクタβd 、βc の値は
必ずどちらかが1 となり、それぞれβd:0 〜1.0 、βc:
0.0667 〜1.0 の範囲となるようにしてDPDCH とDPCCH
電力値の相対比を示す。βd,βc はユーザデータ量に応
じて変化するパラメータであり、ユーザデータ量が多く
なるとβd は1.0 に近くなり、ユーザデータ量が少なく
なるとβd は0に近くなり、ユーザデータがない場合は0
となる。逆にいうとユーザデータ量が変化しない場合
はβd,βc は変化しない。
【0024】ゲインファクタβd,βc の決定には、TrCH
毎に上位レイヤよりあらかじめ指定されるRate Matchin
g Attribute (以後、レートマッチング比率あるいはRM
比率と略称)を使用する。ある任意のコンビネーション
(TFC)に対して、リファレンスのゲインファクタとし
て、βdref とβcref が上位レイヤより与えられる。そ
のリファレンスコンビネーションに対して、各TrCH
の番号をi、各TrCHiの符号化処理後のデータ長を計算
しその値をNrefi、TrCHiのRM比率をRMi として、ゲ
インファクタ算出部4は次式 Kref=ΣiRmi× Nrefi (1) により、リファレンスコンビネーションに対する各TrCHi
のレートマッチング処理前データ長RMi×Nrefiの総和Kr
ef を求める。同様にj番目の送信フォーマットTFCj 選
択後、次式 Kj=ΣiRmi×Nji (2) により、実際に送信しようとするTFCjに対する各TrCHi
のレートマッチング処理前データ長RMi×Njiの総和Kj
を求める。
【0025】ついで、次式
【数1】 によりAj を求める。計算の結果、Aj>1 の場合はβd=1.
0かつβc≦1/Aj の範囲で最大のものを表1 より選択す
る(βc=0 の場合はβc=0.0667 に変換)。一方、Aj≦1 の
場合はβc=1.0 かつβd≧Aj の範囲で最小のものを表1
より選択する。このゲインファクタβd,βc が求まると
後述する(4)式〜(8)式より、送信電力値Ptが確定する。
【0026】
【表1】 チャネルオープン後、送信パワー制御部11は上位レイヤ
より予め指定される初期送信電力値initial.power と最
小電力値rang.mini からDPCCH 送信電力値 PDPCCH及びD
PDCH 送信電力値PDPDCH を次式 PDPCCH = initial.power−rang.mini (dBm) …(4) PDPDCH =(βd/βc)×PDPCCH (dBm) …(5) により求める(図23参照)。また、送信電力Ptは次式 Pt = PDPDCH + PDPCCH (dBm) …(6) で与えられる。
【0027】また、基地局装置BTSは移動端末装置MSから
送信されたuplink データの回線品質を測定し、目標と
なる回線品質に達しているかどうかを判断し、判断結果
に基づいてdownlinkデータ内の制御情報の1 つであるTP
Cビットにより移動端末装置MS に対してスロット毎にup
linkの送信電力を上げる/下げる の指示を行う。この時
の上げ幅、下げ幅(上げ幅=下げ幅)もあらかじめ上位レ
イヤより指定される。すなわち、図16に示す各スロッ
トのTPC 部分に、回線品質がよい場合は”0”を挿入
し、悪い場合は”1”を挿入する。移動端末装置MS の送
信パワー制御部11はdownlink のTPCビット部分より判断
して、上位レイヤよりあらかじめ指定される上げ幅、下
げ幅step(dB)を用いて次式 TPCビット=0の場合: Pt= Pt−step (dBm) …(7) TPCビット=1の場合: Pt= Pt+step (dBm) …(8) によりSlot 毎に送信電力値Pt を制御する。
【0028】以上の移動端末装置MSによる送信電力の変
動例を図23 に示す。図中、timeは時間を示し、Pt は
送信電力を、rang.max はあらかじめ上位レイヤより通
知される最大送信電力を、initial.power はあらかじめ
上位レイヤより通知される初期送信電力を、rang.mini
はあらかじめ上位レイヤより通知される最小送信電力を
示す。Initial.power より毎スロット毎にTPCビットに
よる制御で、uplink送信電力が変動することが分かる。
【0029】図24は送信電力Ptが最大送信電力を越え
ないようにTFCを選択する制御処理フローである。チャネ
ルオープンに先立って、上位レイヤより、電力パラメー
タである初期送信電力値: initial.power 、最小送信
電力値: rang.mini 、最大送信電力値:range.max 、
TPCビットによる上げ幅、下げ幅step、リファレン
スのゲインファクタβd,βc、TrCHのパラメータである
TrCH-LCH 接続可能状態、送信時間間隔TTI、送信フォー
マットTFI、RM 比率等が通知されるから、これらを受
信保存する(ステップ1001)。
【0030】ついで、TAF 部1a〜1n及び上位アプリケー
ション2からのユーザデータが発生すると、各ユーザデ
ータはTAF IF 部3に集約されて、そこで、TrCH パラメ
ータを使用してできるだけスループットの上がるTFC を
選択する(ステップ1002)。ついで、選択したTFC からTr
CH パラメータを使用して、ゲインファクタ演算部4は
(1)〜(3)式を用いてゲインファクタβd 、βc を演算
し、該ゲインファクタβd 、βcを変調部9及び送信パワ
ー制御部11に入力する(ステップ1003)。送信パワー制御
部11は以下の(9)〜(11)式を用いて送信電力の最大値P
t#maxを推定する(ステップ1004)。すなわち、送信パワ
ー制御部11は電力パラメータとゲインファクタ値βd 、
βcより送信電力Ptを次式 Pt = (1 +βd/βc )×(initial.power - rang.mini ) …(9) により計算する。βd/βc が大きくなるほど、すなわ
ち、ユーザデータ量が増すほどPt は大きくなる。さら
に、電力パラメータであるstep より1 フレームあたり
の電力の最大上げ幅をstep#max とおくと1 フレーム=15
スロットであるため step#max=step ×15 …(10) となるので、(9),(10)より1 フレーム当たりに最大にな
ると推定される送信電力値Pt#max は、次式 Pt#max = (1 +βd/βc )×(initial.power - rang.mini ) + step ×15 …(1 1) により求まる。
【0031】ついで、送信パワー制御部11はPt#max
が、最大送信電力値:range.max を超えるかどうかを判
断し(ステップ1005)、超えている場合はその旨をTAF-IC
部3に通知する。これにより、TAF-IC部3はステップ1002の
処理によりTFC を変更し、ゲインファクタ算出部4及び
送信パワー制御部11はステップ1003以降の処理を繰り
返す。最終的に、range.max を超えないようなTFC を選
択すれば、移動端末装置は該TFCに基いて各TrCHの送信
データを多重送信する(ステップ1006)。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】従来方法では、TFCを選
択してゲインファクタ演算後に送信電力を推定し、該推
定送信電力が最大送信電力range.maxを超えるかどうか
判断し、超える場合には再度TFCの選択を行う必要があ
る。このため、従来方法では、送信電力が最大送信電力ra
nge.max以下となるTFCを決定するまでの繰り返しが回
数、処理ステップ数が多くなり、高速にTFCを決定できな
い問題がある。また、トータルの処理ステップ数が多く
なるため、結果的に消費電流が増加する問題もある。
【0033】又、W-CDMA 方式は、同一セル内における複
数の移動端末装置MS の送信電力による熱雑音合計が少
ない程、通信トラフィックを多くできるシステムであ
る。従来の送信パワーによるTFC 選択方式は、同一セル
内にユーザデータ送信能力の異なる移動端末装置MSが混
在する場合、送信能力の大きい移動端末装置MSが固有に
選択可能なTFC を目一杯使用して送信する事態が生じ
る。かかる場合、セル内の熱雑音合計が多くなり、基地
局装置BTS は送信能力の小さい移動端末装置MS に対す
る最大送信電力を制限することになり、その結果、通信
トラッフィクが制限される問題がある。以上から本発明
の目的は、送信電力が、指定最大送信電力以下となるよ
うに、あるいは適正送信電力となるようにTFCを高速に決
定できるようにすることである。本発明の別の目的は、
送信能力の大きい移動端末装置MSにTFC を目一杯使用さ
せないようにすることである。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明は、各トランスポ
ートチャネルにおける所定時間間隔(TTI)の送信デー
タ長の組合わせを規定する送信フォーマット組み合わせ
情報(TFC)を選択し、該選択されたTFCに基いて各トラン
スポートチャネルの送信データを多重して送信する移動
端末装置及びそのTFC選択方法であり、TFCを各トランス
ポートチャネルの多重送信データ量に基いてクラス分け
し、送信電力値に基いて選択すべきTFCのクラスを決定
し、該決定されたクラス内よりTFCを選択する。TFCクラ
スの決定に際しては、送信電力値を測定し、指定最大送信
電力値と測定した送信電力値の大小関係に基いて、選択
すべきTFCのクラスをアップまたはダウンする。以上の
ようにTFCを多重送信データ量に基いてクラス分けし、
現クラスで送信電力が指定最大送信電力以上となれば次
のクラスよりTFCを選択するようにしたから、クラス同
士の送信データ量の差が大きいため、1回の制御で送信電
力を指定最大送信電力以下にできる。このためTFCを高
速に決定することができる。また、送信電力が指定送信電
力以上の場合にはTFCを送信データ量の差が大きい次の
クラスから選択しなければならないため、送信能力の大
きい移動端末装置MSであってもTFC を目一杯使用させな
いようにできる。
【0035】また、TFCクラスの決定に際して、送信電力
値を測定し、適正送信電力値と測定送信電力値の差分に
基いて選択すべきTFCのクラスを算出するようにすれ
ば、確実に1回のTFCクラス切り替え制御により、送信電
力を指定最大送信電力以下にできるためTFCを高速に決
定することができる。 また、クラス分けは、TFCにより規定される各トランスポ
ートチャンネルの送信データビット長と、各トランスポ
ートチャンネルのレートマッチング比率とを用いて、レ
ートマッチング計算を行ってレートマッチング後のデー
タビット長を求め、該レートマッチング後のデータビッ
ト長に基いてTFCをクラス分けする。このようにすれば、
レートマッチングにより増減するデータ量を考慮してTF
Cを決定することができる。また、レートマッチング後の
データビット長を、3GPPの送信スロットフォーマットが
規定する1フレーム当たりの複数段階の送信データビッ
ト長(150,300,600,1200,2400,4800,9600)のいず
れかとなるように決定できるため、TFCを3GPPの1フレー
ム当たりのビット長に従って簡単にクラス分けすること
ができる。
【0036】また、クラス分けを以下のように行う。す
なわち、各トランスポートチャネルにおける送信時間間
隔TTIの送信データビット長(ブロック長とブロック数
とで表現されている)を1以上特定するTFIより求まる
各トランスポートチャネルの最大ブロック長及び最大ブ
ロック数と、トランスポートチャネル毎の送信時間間隔
TTIと、各トランスポートチャンネルのレートマッチング
比率とを用いて、クラス分け数値Ncomb maxを算出し、
該クラス分け数値Ncomb maxを順次1/nづつ、例えば1
/2づつ除算して各クラスの数値範囲を決定する。かか
る状態において、所定のTFCにより規定される各トランス
ポートチャンネルのブロック長とブロック数と、トラン
スポートチャネル毎の送信時間間隔TTIと、各トランスポ
ートチャンネルのレートマッチング比率とを用いてクラ
ス分け数値Nを算出し、該クラス分け数値Nが属する前
記数値範囲に基いて該TFCをクラス分けし、他のTFCも同
様にクラス分けする。このようにクラス分けする場合、
簡単な演算で高速にクラス分けすることができ、しかも3
GPPの1フレーム当たりのビット長にしたがったクラス分
けと同等のクラス分けが可能となる。
【0037】
【発明の実施の形態】(A)本発明の移動通信端末MSの
構成 図1は本発明の移動通信端末MSの構成図である。複数のタ
ーミナルアクセスファンクション部(以後TAF部と略称)5
1a〜51nや上位アプリケーション52から所定のロジカル
チャネルLCHにマッピングされて送出されたユーザデー
タや制御データは、TAF IF部53に集約される。TAF IF
部53のTFC決定部53aは、予め指定される上位レイヤか
らの通知より、LCH とトランスポートチャネル(以後TrC
Hと略称)との接続状態を確認する。LCHがTrCHと接続さ
れている場合は、TFC決定部53aは、同様に上位レイヤ
から指定されている各TrCH の所定送信時間間隔TTIの送
信データ長を特定する送信フォーマット情報TFIに従っ
て、可能な限り多量のデータを送信できるような各TrCH
の送信フォーマットの組み合わせTFCを決定する。
【0038】TrCHデータ分離部53bは、決定されたTFCに
基いて各TrCHの送信時間間隔TTI毎の送信データ長を認
識し、該送信データ長に基いて各TrCHの送信データを送
信時間間隔TTI毎に分離してチャネルコーデック部54に
入力する。 チャネルコーデック部54は図13に示す従来と同様の構成
を備え、各TrCHの送信データを畳み込み符号あるいはタ
ーボ符号に従って符号化し、しかる後、各TrCHの符号化デ
ータを10ms毎に多重して1フレーム分の多重データを作
成し、多重された符号化データDPDCHを同相成分(IN-Ph
ase component)データとして変調部(MOD)55に入力す
る。
【0039】制御信号発生部56はパイロットPILOT、TFC
I、TPC等の制御データDPCCHを直交成分(Quadrature com
ponent)データとして一定シンボル速度で変調部(MOD)55
に入力する。拡散器55a,55bは送信データDPDCH(Ich成
分)、制御データDPCCH(Qch成分)に所定の拡散コー
ドを用いて拡散変調を施し、乗算部55c,55dはゲインフ
ァクタ算出部57で算出されたゲインファクタβd,βcを
拡散データに乗算し、DA変換器55e,55fは各乗算器出力を
DA変換してQPSK直交変調器55gに入力する。直交変調
器55gはIch信号、Qch信号にQPSK直交変調を施し、無
線送信部58は直交変調器から出力するベースバンド信号
を高周波数に周波数変換(IF→RF)すると共に、高周波増
幅等を行ってアンテナANTTより送信する。
【0040】受信に際して、無線受信部61はアンテナAT
NRにより受信した高周波信号をベースバンド信号に周
波数変換(RF→IF変換)し、しかる後、復調部(DEM)62
はベースバンド信号を直交検波して同相成分(I成分)
信号と直交成分(Q成分)信号を発生し、各信号をAD
変換し、I成分データ、Q成分データに拡散符号と同じ
符号を用いて逆拡散処理を施し、ユーザデータDPDCHを
チャネルコーデック部54に入力し、制御データをTPC抽
出部63に入力する。TPC抽出部63は制御データDPCCHより
TPCビットを抽出して送信パワー制御部59に入力する。 チャネルコーデック部54は多重された符号化データを
分離し、しかる後、符号化データに誤り訂正処理を施して
元の送信データを復号化してTAF-IF部53に入力する。TA
F-IF部53は入力する復号データを選択的にTAF部51a〜51
n、上位アプリケーション部52に入力する。
【0041】ゲインファクタ算出部57は(1)〜(3)式に従
ってゲインファクタβc,βdを計算して変調部55の乗算
部55c、55dに入力する。 送信パワー制御部59はdownlink のTPCビットの"0","
1"に基いて送信電力を(7)〜(8)式に基いて制御する。
送信パワーモニタ部60は送信電力を測定し、TAF-IF部53
のクラス切替部53cに入力する。図2は送信パワーモニタ
部及び周辺部の構成図であり、無線送信部58は変調器(MO
D部)55から出力するQPSK変調信号を無線周波数にアップ
コンバートする周波数変換器58a、RF信号を増幅し
てアンテナANTTに入力する送信電力増幅器(PA)58bを有
している。送信パワーモニタ部60において、電圧レベル
変換部60aは送信電力増幅器58bから出力するRF信号を電
圧レベルに変換し、AD変換器60bは該電圧レベルをディジ
タルに信号に変換する。送信電力モニタ値発生部60cは、
内蔵のROMに記憶してある送信電力変換テーブル60dを用
いて、デジタル信号を予め決められている送信電力モニ
タ値に変換し、しかる後、予め設定されている最大送信
電力との差あるいは大小関係、あるいは適正送信電力と
の差分を計算してTFC制御データとしてクラス切り替え
部53cに入力する。なお、送信電力変換テーブル60dは、
「あらかじめこのデータがきたら、送信電力モニタ値は
この値を出力する」という情報をROMに記憶させておく
ことにより実現する。クラス切り替え部53cは送信パワ
ーモニタ部60から入力するTFC制御データに基いて選択
すべきTFCクラスを変更する。
【0042】図3はクラス切替部53cの構成図であり、TF
C決定部53aを含めて示している。TFCクラス分け部71は、
各TrCHにおける送信データビット長の組合わせ(TFIの組
合わせ)を特定するTFCを、各TrCHの多重送信データ量に
基いてクラス分けし、クラス分けテーブル(図4参照)を
作成して保存する。許容TFCクラス判定部72は、送信パワ
ーモニタ部60から入力するTFC制御データ(指定最大送
信電力との差あるいは大小関係、あるいは適正送信電力
との差分)に基いてTFCを選択すべき許容TFCクラスを判
定する。TFC決定部53aのビットレート検出部81iは各TrCH
i(i=1,2,..)におけるビットレートを検出し、TFI決定
部82iは各TrCHi(i=1,2,..)におけるビットレートと許
容TFCクラスとから該TrCHiのTTI毎のTFI(送信時間間隔
の送信データ長)を決定してTrCHデータ分離部53b(図1)
に入力する。TrCHデータ分離部53bは、変更されたTFCに
基いて各TrCHの送信時間間隔TTI毎の送信データ長を認
識し、該送信データ長に基いて各TrCHの送信データを送
信時間間隔TTI毎に分離してチャネルコーデック部54に
入力する。
【0043】(B)TFCのクラス分け TFCクラスとは、各TFCのレートマッチング後の多重送信
データ量に基いてTFCを分類したものである。例えば、TrC
H が2チャネルのユーザデータが発生した場合を考え
る。トランスポートチャネルTrCH1、TrCH2において選択
可能な送信フォーマットTFIは、以下の通りであるとす
る。すなわち、 TrCH1の選択可能な送信フォーマットTFI(9種類); 336bit ×0, 336bit ×1, 336bit ×2, 336bit ×4, 33
6bit ×8, 336bit ×12,336bit ×16,336bit ×20,336bit ×24 TrCH2の選択可能な送信フォーマットTFI(2種類); 148bit ×0, 148bit ×1 であるとする。また、TrCH1、TrCH2のレートマッチング比
率は TrCH1; RM=145 TrCH1; RM=160 であり、TrCH1、TrCH2の送信時間間隔TTIは TrCH1; TTI=20ms TrCH2; TTI=40ms であるとする。
【0044】TrCH1,TrCH2のTTIの組み合わせは18通り(9
×2)あり、それぞれのTTIの組合わせ(TFCj,j=1〜1
8)について後述する手順でレートマッチング計算する
と、レートマッチング後のTrCH1,TrCH2の合成データビッ
ト長及び送信スロットフォーマット番号は図4に示すよ
うになる。ここでスロットフォーマット番号は3GPPで定
義されている1フレーム当たりのuplink送信データビッ
ト長を示すもので、送信スロット番号と1フレーム当た
りの送信データビット長は図5に示す対応関係がある。18
個のTFCj(j=1~18)は、レートマッチング後のデータ長及
び3GPPで定義されている1フレーム当たりのuplink送信
データビット長に基いてクラス分けされる。
【0045】すなわち、図4のクラス分けテーブルにお
いて、ユーザデータを一番大量に送信可能なクラスをCl
ass A、次のクラスをClass B、さらに次のクラスをClas
s C、... とすると、Class A に許容されるTFCはN
o.1 〜No.18 であり送信スロットフォーマット番号とし
ては2〜6 まで使用可能である。また、Class B に許容さ
れるTFCはNo.1 〜No.12 であり送信スロットフォーマッ
ト番号は2〜5 まで使用可能であり、Class C に許容さ
れるTFCはNo.1 〜No.9 であり送信スロットフォーマッ
ト番号は2〜4 まで使用可能である。このクラス分けは
移動端末装置MS毎にカテゴライズされていて、上位レイ
ヤより指定する各TrCHの送信フォーマット(TFI)をMSの
送信能力に応じて制限することにより実現される。
【0046】レートマッチング計算は以下のように行
う。 送信スロットフォーマットは図5に示すように3GPP で定
義されている。この送信スロットフォーマットより、サ
ブセットSET0 SET0;{150, 300, 600, 1200, 2400, 4800, 9600} を定義する。次にサブセットSET0 の各因子をNdata
SET0 、TrCH 番号をi 、上位レイヤから指定される各Tr
CHi のレートマッチング比率をRmi 、j番目のTFC(=TFC
j)の各TrCHiのレートマッチング前のデータビット長をN
ji として次式 {NdataSET0−Σi{Rmi/min RM}×Nji} (12) により、サブセットSET1 を計算する。このサブセットSE
T1は、NdataSET0=150,300, 600, 1200, 2400, 4800, 9
600のそれぞれについて(12)式の演算を行って得られる7
個の値を因子とするサブセットである。
【0047】ついで、このサブセットSET1の因子の中で
0 より大きいもの中から最小の因子を求めれば、該因子
に応じたNdataSET0がレートマッチング後のデータビッ
ト長Ndata となる。このレートマッチング後のデータビ
ット長Ndata が図5の 1フレーム当たりの7個のビット長
のいずれかになるから、これよりj番目のTFC(=TFCj)の
クラスを決定できる。同様に他のTFCのクラスを決定すれ
ば図4のクラス分けテーブルが得られる。
【0048】(C)第1実施例の送信電力によるTFC選択処
理 図6は第1実施例の送信電力によるTFC選択処理フローで
ある。この第1実施例は、クラス切り替えの際、送信パワ
ーモニタ部60からクラス切替部53cへ送信電力と指定最
大送信電力との差分、あるいは、送信電力と指定最大送
信電力の大小関係をTFC制御データとして通知し、クラ
ス切替部53cで該TFC制御データを用いて許容TFC クラス
をアップ、ダウンすると共に該許容TFC クラスよりTFCの
選択を行う例である。送信フレームあたりのビット 長
が大きくなると送信電力も増加するので、その場合は許
容TFCクラスを下げる制御を行い、逆に送信電力が最小
送信電力に近い状態では許容TFCクラスを上げる制御を
行う。
【0049】移動端末装置MSのTAF-IF部53は上位レイヤ
から通知される各種パラメータ類(TTI,TFI,レートマッ
チング比率等)を受信して保存する(ステップ101)。つい
で、各TFCのクラス分けを行う(ステップ102)。すなわ
ち、各TrCHiのTFIの組合わせであるj番目のTFC(=TFC
j,j=1〜18)について(12)式に従って、レートマッチング
計算を行って、所属クラスを決定し、同様に他のTFCにつ
いてレートマッチング計算を行って所属クラスを決定
し、図4のクラス分けテーブルを作成して記憶する。 クラス分けが終了すれば、各TrCHiの送信ビットレートに
基いて最高クラスより各TrCHiのTFIを決定し(ステップ1
03)、決定したTFIに基いて各TrCHiのデータを分割して多
重送信する(ステップ104)。
【0050】送信パワーモニタ部60は送信電力を測定し
(ステップ105)、該送信電力Ptと指定最大送信電力PMAX
との差分ΔP(=PMAX−Pt)を算出し(ステップ106)、計
算結果をTFC制御データとしてクラス切替部53cに通知す
る(ステップ107)。クラス切替部53cは差分ΔPの正負を
判別し(ステップ108)、ΔP=0であればクラスを変更せず
(ステップ109)、ΔP>0であれば、TFCクラスを1ランクアッ
プし(ステップ110)、ΔP<0であれば、TFCクラスを1ランク
ダウンする(ステップ111)。ついで、TFC決定部53aは各Tr
CHiの送信ビットレートに基いて更新後のクラスより各T
rCHiのTFIを決定し、TrCHデータ分離部53bに入力する(ス
テップ112)。TrCHデータ分離部53bは決定されたTFIに基
いて各TrCHの送信データをTTI毎に分離してチャネルコ
ーデック部54に入力し、チャネルコーデック部54は各Tr
CHの送信データをTTI単位で符号化した後多重して送信
する。 以後、送信が完了するのを監視し(ステップ113)、送信が
完了するまでステップ104以降の処理が繰り返される。
【0051】具体的に説明すると、送信パワーモニタ部6
0において、指定送信電力値PMAXを最大送信電力値:rang
e.maxに対してxdB 低いところとして設定し、実際に送
信した送信電力:Pt が range.max ≧ Pt > range.max−xdB の場合、図4のクラス分けテーブルにおいて、現TFC が
クラスAだった場合はクラスを1ランクダウンしてクラ
スB に下げるようにTFC の制限を行う。逆に、実際に送
信した送信電力:Pt が range.max−xdB≧ Pt の場合は、図4のクラス分けテーブルにおいて、現TFC
がクラスB だった場合はクラスA に上げるようにTFC
制限の解除を行う。
【0052】以上では、送信電力Ptと指定送信電力PMAX
の差分ΔPをクラス切替部53cにフィードバックした場合
であるが、送信電力Ptと指定送信電力PMAXの大小関係を
クラス切替部53cにフィードバックするようにもでき
る。すなわち、送信パワーモニタ部60にて指定送信電力
PMAXを予め決めておき、実際に送信した電力がそれより
大きい場合はクラス切替部53cにその旨を通知し、クラ
ス切替部はその情報を元にTFCクラスを1ランクダウン
し、結果的に送信電力を絞る制御を行う。逆に、指定送
信電力よりも、実際に送信した電力が小さい場合は、TF
Cクラスを1ランクアップし、送信電力を増す制御を行
う。
【0053】以上のようにTFCを多重送信データ量に基
いてクラス分けし、現クラスで送信電力が指定送信電力
以上となれば1ランク下の次のクラスよりTFCを選択する
ようにしたから、クラス同士の送信データ量の差が大き
いため、1回の制御で送信電力を指定最大送信電力以下に
できる。このためTFCを高速に決定することができる。ま
た、送信電力が指定最大送信電力以上の場合にはTFCを1
ランク下のクラスから選択しなければならないため、送
信能力の大きい移動端末装置MSであってもTFCを目一杯
使用させないようにできる。また、クラス分けは、レー
トマッチング計算を行ってレートマッチング後のデータ
ビット長を求め、該レートマッチング後のデータビット
長に基いてTFCをクラス分けしているから、レートマッチ
ングにより増減するデータ量を考慮してTFCを決定する
ことができる。また、レートマッチング後のデータビット
長を、3GPPの送信スロットフォーマットが規定する1フ
レーム当たりの複数段階の送信データビット長(150,30
0,600,1200,2400,4800,9600)のいずれかとなるよ
うに決定できるため、TFCを3GPPの1フレーム当たりのビ
ット長に従って簡単にクラス分けすることができる。
【0054】(D)第2実施例の送信電力によるTFC選択
処理 第2実施例は、適正送信電力値と測定送信電力値の差分に
基いて選択すべきTFCのクラスを算出する例であり、計
算によりダイナミックにTFCクラス を決定して所定のTF
Cの選択を行う。例えば、図4のクラス分けテーブルにお
いて、クラスA,B,C,D,E の1フレーム当たりの
最大データビット長は順次1/2のという関係がある。
送信フレーム当たりのデータビット長が2倍に増加する
毎に送信パワーが3dBづつ増すことを利用して、適正な
送信電力Pgに対して3dB のバウンダリが考えられる。
すなわち、適正な送信電力値をPg とすれば、適正送信
電力値Pgを最大送信電力値range.max に対して、次式 Pg= range.max−y(dB) (y=0,3,6,12,24 …) (13) に示す関係が成立するように決める。また、実際に送信し
た送信電力Ptの範囲を、バウンダリy′,y′′を3dB(=
Pw)の整数倍として次式 range.max−y′(dB)≧ Pt > range.max−y′′ (dB) (14) により特定する。y′,y′′の関係は、y′が0,3,6,12,
…、のときy′′は0-3,3-6, 6-12, 12-24 …となる。
【0055】実際に送信した電力Ptの適正送信電力Pgに
対する差分ΔdB は Δ = y′−y (dB) (15) となる。そこで、次式 10logz = Δ (16) を満たすz を求めて、現在送信している送信フレームビ
ット長からz 倍の送信フレームbit 長になるクラスを求
め、該クラスよりTFC 選択を行う。例えば、適正な送信
電力値:Pg= range.max−3 dB として、実際に送信した
送信電力Pt がrange.max≧Pt> range.max−3 dB の範囲
であれば、Δ=0−3 =−3dBとなり、z=1/2となるので、
図4のクラス分けテーブルにおいて現TFCのクラスがAで
あった場合、現最大送信フレームビット長は9600 なの
で、最大送信フレームビット長が9600 ×(1/2)=4800 と
なるクラスB に1ランクダウンしてTFCの制限を行う。
【0056】また、適正な送信電力値Pg= range.max−3
dB として、実際に送信した送信電力Pt がrange.max
−6dB≧Pt > range.max −12 dB の範囲であった場合、
Δ=6−3 = 3dB となり、z=2 となるので、図4のクラス
分けテーブルにおいて、現TFCクラスがBであれば、現最
大送信フレームビット長は4800 なので、最大送信フレ
ームビット長が4800 ×2=9600 となるクラスA に1ラン
クアップしてTFC選択を行う。
【0057】図7は本発明の上記第2実施例の送信電力
によるTFC選択処理フローである。移動端末装置MSのTAF-
IF部53は上位レイヤから通知される各種パラメータ類(T
TI,TFI,レートマッチング比率等)を受信して保存する
(ステップ201)。ついで、各TFCのクラス分けを行う(ステ
ップ202)。すなわち、各TrCHiのTFIの組合わせであるj
番目のTFC(=TFCj、j=1〜18)について(12)式に従って、レ
ートマッチング計算を行って、所属クラスを決定し、同様
に他のTFCについてレートマッチング計算を行って所属
クラスを決定し、図4のクラス分けテーブルを作成して
記憶する。クラス分けが終了すれば、各TrCHiの送信ビッ
トレートに基いて最高クラスより各TrCHiのTFIを決定し
(ステップ203)、決定したTFIに基いて各TrCHiのデータを
分割して多重送信する(ステップ204)。
【0058】送信パワーモニタ部60は送信電力Ptを測定
し(ステップ205)、(14)式に従って送信電力Ptの範囲を
決定し(ステップ206)、ついで(15)式により適正送信電力
Pgと送信電力Ptとの差Δを計算し(ステップ207)、該差Δ
をTFC制御データとしてクラス切替部53cに通知する(ス
テップ208)。クラス切替部53cは(16)式に基いてzを計算
し(ステップ209)、現送信フレームビット長をz倍してえ
られる送信フレームビット長のTFCクラスを求め、許容TF
Cクラスとする(ステップ210)。ついで、TFC決定部53aは
各TrCHiの送信ビットレートに基いて許容TFCクラスより
TFCを決定し、該TFCに応じた各TrCHiのTFIをTrCHデータ
分離部53bに入力する(ステップ211)。TrCHデータ分離部5
3bは決定されたTFIに基いて各TrCHの送信データをTTI毎
に分離してチャネルコーデック部54に入力し、チャネル
コーデック部54は各TrCHの送信データをTTI単位で符号
化した後多重して送信する。
【0059】以後、送信が完了するのを監視し(ステップ
212)、送信が完了するまでステップ204以降の処理が繰り
返される。 第2実施例を要約すれば、適正送信電力Pgを最大送信電
力range.maxからの差分yで特定すると共に、送信電力範
囲を複数に区分し、該送信電力範囲のバウンダリを最
大送信電力からの差分y′,y′′で特定し、前記差分
y,y′,y′′を所定電力幅Pwの整数倍とし、測定
送信電力値Ptの属する電力範囲がy′,y′′で特定さ
れるとき、前記適正送信電力値Pgと測定送信電力値Ptの
差分Δを(y′−y)とし、該差分(y′−y)よ
り、送信電力が適正送信電力値となる多重送信データ量
zを算出し、該多重送信データ量に基いて選択すべきTFC
のクラスを算出する。以上、第2実施例によれば、TFCクラ
スの決定に際して、送信電力値を測定し、適正送信電力
値と測定送信電力値の差分に基いて選択すべきTFCのク
ラスを算出するようにしているため、確実に1回のTFCク
ラス切り替え制御により、送信電力を適正送信電力に近
づけることができるためTFCを高速に決定することがで
きる。
【0060】(E)第3実施例の指定最大送信電力/適正
送信電力の変更処理 第3実施例は、第1実施例、第2実施例の指定最大送信電力P
MAXあるいは適正送信電力Pgを外部例えば基地局装置BTS
から任意に変更できるようにした例であり、セル内の通
信トラフィック量に基いて指定最大送信電力PMAXあるい
は適正送信電力Pgを変更する。 図8は第3実施例の処理フローである。基地局装置BTSはセ
ル内の通信トラフィック量を監視し(ステップ301)、判断
し、トラフィック量が多い場合は在圏セル内の移動端末
装置MS の送信電力を抑制する目的で、指定最大送信電
力PMAXあるいは適正送信電力Pgをより小さな値に変更し
(ステップ302)、downlink 報知情報にて在圏セルの各移
動端末装置MS に通知し(ステップ303)、各移動端末装置
MS は報知情報内のPMAXあるいはPg 値を取得し、その値
を使用してTFC制御データを作成して送信パワーによりT
FC 選択を行う(ステップ304)。
【0061】逆に通信トラフィック量が少なく、在圏セ
ルの各移動端末装置MSの送信パワーを上げても良いと判
断した場合は、PMAXあるいはPg の値をより大きな値に
変更し(ステップ302)、報知情報にて各移動端末装置MS
に通知する(ステップ303)。第3実施例によれば、トラフ
ィック量が多ければ送信電力を下げてより多くのトラフ
ィックに対応可能とし、トラフィック量が少なければ送
信電力をあげて良好な通信を可能にする。
【0062】(F)第4実施例のバウンダリ変更制御 第4実施例は第2実施例のバウンダリy, y′,y′′を
セル内の通信トラフィック量の増減幅により基地局装置
BTSが制御する例である。図9は第4実施例の処理フロー
である。セル内の通信トラフィック量を監視し(ステッ
プ401)、通信トラフィック量の増減変動が設定範囲内に
存在するかチェックする(ステップ402)。増減変動が設定
範囲内に存在すればバウンダリを変更せず(ステップ40
3)、増減変動が設定範囲より大きければ、適正送信電力の
最大送信電力に対するバウンダリであるy, y′,y′′
の値を大きくし(ステップ404)、増減変動が設定範囲よ
り小さければ、バウンダリy, y′,y′′の値を小さく
する(ステップ405)。なお、y, y′,y′′の値は第2実
施例で説明した電力幅Pwを変えることにより実現でき
る。
【0063】基地局装置BTSはdownlink 報知情報にて在
圏セルの各移動端末装置MS に変更されたバウンダリ値、
すなわち電力幅Pwを通知し(ステップ406)、各移動端末
装置MS は報知情報内の電力幅Pwを取得し、その値を使
用してTFC制御データを作成して送信パワーによりTFC
選択を行う(ステップ407)。 例えば、第2実施例でバウンダリy, y′,y′′を特定
する電力幅Pwは3dB であるが、トラフィック増減変動幅
によってPw=6dB にすれば、クラスの切り替えをクラス
A からクラスC へと、あるいはクラスC からクラスA
へとクラスを1回の制御で2ランク増減させることがで
き、トラフィックの増減幅が大きい場合でも確実に1回の
制御で送信電力を指定最大送信電力以下にでき、あるい
は適正送信電力に近づけることができる なお、基地局装置BTSから適正送信電力やバウンダリの変
更方法として、移動端末装置MS の内の不揮発メモリ等
にあらかじめ、上記パラメータを保持させておき、MS
起動とともにその値を不揮発メモリから移動端末装置の
関連部分に通知させるようにすることもできる。
【0064】(G)クラス分け方法の別の実施例 既述のクラス分け処理では、予め上位レイヤから指定さ
れる各TrCHの送信フォーマットTFI、送信時間間隔TTI、R
M比率等を用いてレートマッチング計算を行い、該レー
トマッチング計算により得られたレートマッチング後の
データビット長に基いてクラス分けを行ったが、計算処
理が多く、クラス分けテーブル(図4)を作成するまでに
時間を要する。ここでは簡易にクラス分けテーブル作成
する手法を提案する。すなわち、簡易にレートマッチン
グ後のデータbit 長を推定し、その結果からクラスのカ
テゴライズを行う。
【0065】まず、各トランスポートチャネルTrCHiに
おける所定送信時間間隔TTIの送信データビット長(ブ
ロック長とブロック数とで表現されている)を特定する
送信フォーマット情報TFIを参照し、各トランスポート
チャネルTrCHiの最大ブロック長tbni max及び最大ブロ
ック数tbsi maxと、トランスポートチャネルTrCHi毎の
送信時間間隔ttiiと、各トランスポートチャンネルのレ
ートマッチング比率RMiとを用いて、クラス分け数値N
comb maxを次式 Ncomb maxi(((tbni max× tbsi max)/ttii)×RMi) (17) により算出する。ついで、クラス分け数値Ncomb max
順次1/nづつ除算して各クラスの数値範囲を決定す
る。例えば、TFCクラスのバウンダリを3dB 相当=1/2 と
おいた場合は、クラス分けを以下のようにする。
【0066】 一番大きなクラス:Ncomb#max ≧Ndata > Ncomb#max/2 次に大きなクラス:Ncomb#max/2 ≧ Ndata > Ncomb#max/4 次々に大きなクラス:Ncomb#max/4 ≧ Ndata > Ncomb#max/8 …………………・……… 送信スロットフォーマットは図5に示したように0 〜6
の7 種類存在するの、7クラスにクラス分けする。具体例
として(B)項のTFCクラス分けで説明したパラメータを
使用して説明すると、Ncomb maxは Ncomb maxi(((tbni max× tbsi max)/ttii)×RMi) = (((336 ×24)/2)×145)+(((148 ×1)/4)×160) =590560 となる。よって、簡易カテゴライズによる各クラスの数
値範囲は図10に示すようになる。このクラスカテゴライ
ズを上位レイヤからTrCH パラメータ取得時点で行う。
【0067】しかる後、j番目のTFC(=TFCj)により規定
される各トランスポートチャンネルTrCHiのブロック長t
bniとブロック数tbsiと、トランスポートチャネル毎の
所定時間間隔ttiiと、各トランスポートチャンネルのレ
ートマッチング比率Rmiとを用いて次式 Nj=Σi(((tbni× tbsi)/ttii)×RMi) (18) によりクラス分け数値Njを算出する。ついで、該クラ
ス分け数値Njが属する図10の数値範囲に基いてTFCjの
クラスを決定する。同様に他のTFCについてもクラスを決
定する。図4の各TFCに対するNj の計算結果とクラスの
大きい順に0,1,2,3…とクラスカテゴライズ番号を付し
た場合のクラス分けテーブルの例を図11に示す。尚、上
位レイヤから送信フォーマットが通知された時点で図11
に示すクラス分けテーブルを作成する。
【0068】図11のNo18 のTFCで送信した結果、送信パ
ワーモニタ部60から、送信パワーが適正送信パワーから
+3dB 大きいことを示すTFC制御データを受信すれば、ク
ラス切替部53cは、クラスを1 つ下げ、図11のNo11
〜No1の中からTFC を選択する。図12はレートマッチング
計算をし、送信スロットフォーマットに基いて確定した
クラスカテゴライズと、簡易方法により簡易的に確定し
たクラスカテゴライズを比較検証するテーブルであり、
送信スロットフォーマットと簡易方法によるクラスの範
囲関係は、ほぼ一致している。以上、簡易なクラス分け
方法によれば、簡単な演算で高速にクラス分けすること
ができ、しかも3GPPの1フレーム当たりのビット長にした
がったクラス分けと同等のクラス分けが可能となる。
【0069】(H)変形例 以上では、TFC制御データをクラス切替部にフィードバッ
クするタイミングを制御しなかったが、このタイミング
を変更するように構成することもできる。送信処理中、
送信電力値を送信パワーモニタ部60にてモニタし、その
値をクラス切替部53cにフィードバックさせて、クラス
切り替え処理を行い、TFC の選択を行う。この際、送信
TFCの選択処理の負荷軽減を図るために、状況に応じ
て、単位時間あたりにフィードバックさせるタイミング
を少なくさせる。例えば、セルが変わると通信トラフィ
ック量も変動するので、セル間の移行速度が速い場合
は、できるだけ単位時間あたりにフィードバックさせる
回数を多くするが、逆に、セル間の移行速度が遅い場合
は、その回数を少なくして負荷軽減を図る。
【0070】・付記 (付記1) 各トランスポートチャネルにおける所定時
間間隔の送信データビット長の組合わせを規定する送信
フォーマット組み合わせ情報を選択し、該選択された送
信フォーマット組み合わせ情報に基いて各トランスポー
トチャネルの送信データを多重して送信する送信装置に
おける送信フォーマット組み合わせ情報の選択方法にお
いて、前記送信フォーマット組み合わせ情報を、各トラ
ンスポートチャネルの多重送信データ量に基いてクラス
分けし、送信電力値に基いて選択すべき送信フォーマッ
ト組み合わせ情報のクラスを決定し、該決定されたクラ
ス内より送信フォーマット組み合わせ情報を選択する、
ことを特徴とする送信フォーマット組み合わせ情報の選
択方法。 (付記2) 前記クラス分けのステップは、前記送信フォ
ーマット組み合わせ情報により規定される各トランスポ
ートチャンネルの送信データビット長と、各トランスポ
ートチャンネルのレートマッチング比率とを用いて、レ
ートマッチング計算を行ってレートマッチング後のデー
タビット長を求めるステップ、該レートマッチング後の
データビット長に基いて送信フォーマット組み合わせ情
報をクラス分けするステップ、を有することを特徴とす
る付記1記載の送信フォーマット組み合わせ情報の選択
方法。 (付記3) 前記レートマッチング後のデータビット長
が、予め設定されている複数段階の1フレーム当たりの
送信データビット長となるように、レートマッチング計
算を行う、ことを特徴とする付記2記載の送信フォーマ
ット組み合わせ情報の選択方法。 (付記4) 前記クラス分けのステップは、各トランスポ
ートチャネルにおける所定時間間隔の送信データビット
長を1以上特定する送信フォーマット情報より求まる各
トランスポートチャネルの最大ブロック長及び最大ブロ
ック数と、トランスポートチャネル毎の前記所定時間間
隔と、各トランスポートチャンネルのレートマッチング
比率とを用いて、クラス分け数値Ncomb maxを算出し、
該クラス分け数値Ncomb maxを順次1/nづつ除算して
各クラスの数値範囲を決定するステップ、前記送信フォ
ーマット組み合わせ情報により規定される各トランスポ
ートチャンネルのブロック長とブロック数と、トランス
ポートチャネル毎の前記所定時間間隔と、各トランスポ
ートチャンネルのレートマッチング比率とを用いてクラ
ス分け数値Nを算出するステップ、該クラス分け数値N
が属する前記数値範囲に基いて送信フォーマット組み合
わせ情報をクラス分けするステップ、を有することを特
徴とする付記1記載の送信フォーマット組み合わせ情報
の選択方法。 (付記5) 前記送信フォーマット組み合わせ情報のクラ
ス決定ステップは、前記送信電力値を測定するステップ、
指定最大送信電力値と送信電力値の大小関係に基いて、
選択すべき送信フォーマット組み合わせ情報のクラスを
アップまたはダウンするステップ、を有することを特徴
とする付記1乃至付記4記載の送信フォーマット組み合
わせ情報の選択方法。 (付記6) セル内の通信トラフィックに基いて前記指定
最大送信電力値を変更することを特徴とする付記5記載
の送信フォーマット組み合わせ情報の選択方法。 (付記7) 前記送信フォーマット組み合わせ情報のクラ
ス決定ステップは、前記送信電力値を測定するステップ、
適正送信電力値と測定送信電力値の差分に基いて選択す
べき送信フォーマット組み合わせ情報のクラスを算出す
るステップ、を有することを特徴とする付記1乃至付記
4記載の送信フォーマット組み合わせ情報の選択方法。 (付記8) セル内の通信トラフィックに基いて前記適
正送信電力値を変更することを特徴とする付記7記載の
送信フォーマット組み合わせ情報の選択方法。 (付記9) 前記適正送信電力を最大送信電力からの差
分yで特定すると共に、送信電力範囲を複数に区分し、
該送信電力範囲のバウンダリを最大送信電力からの差分
y′,y′′で特定し、前記差分y,y′,y′′を所
定電力幅の整数倍とし、測定送信電力値の属する電力範
囲がy′,y′′で特定されるとき、前記適正送信電力
値と測定送信電力値の差分を(y′−y)とし、該差分
(y′−y)より、送信電力が適正送信電力値となる多
重送信データ量を算出し、該多重送信データ量に基いて
選択すべき送信フォーマット組み合わせ情報のクラスを
算出する、ことを特徴とする付記7記載の送信フォーマ
ット組み合わせ情報の選択方法。 (付記10) セル内の通信トラフィックの増減変動幅
に基いて前記送信電力範囲のバウンダリを変更する、こ
とを特徴とする付記9記載の送信フォーマット組み合わ
せ情報の選択方法。 (付記11) 各トランスポートチャネルにおける所定
時間間隔の送信データビット長の組合わせを規定する送
信フォーマット組み合わせ情報を選択し、該選択された
送信フォーマット組み合わせ情報に基いて各トランスポ
ートチャネルの送信データを多重して送信する移動端末
装置において、各トランスポートチャネルにおける所定
時間間隔の送信データビット長の組合わせを規定する送
信フォーマット組み合わせ情報を、各トランスポートチ
ャネルの多重送信データ量に基いてクラス分けするクラ
ス分け手段、送信電力値を測定する送信電力測定手段、
該測定された送信電力値に基いて、送信フォーマット組
み合わせ情報を選択すべきクラスを決定するクラス決定
手段、該決定されたクラス内より送信フォーマット組み
合わせ情報を選択する手段、を有することを特徴とする
移動端末装置。 (付記12) 前記クラス分け手段は、前記送信フォー
マット組み合わせ情報により規定される各トランスポー
トチャンネルの送信データビット長と、上位レイヤより
指定される各トランスポートチャンネルのレートマッチ
ング比率とを用いて、レートマッチング計算を行ってレ
ートマッチング後のデータビット長を求める計算手段、 該レートマッチング後のデータビット長に基いて送信フ
ォーマット組み合わせ情報をクラス分けする手段、を有
することを特徴とする付記11記載の移動端末装置。 (付記13) 前記クラス分け手段は、各トランスポート
チャネルにおける所定時間間隔の送信データビット長を
1以上特定する送信フォーマット情報より求まるトラン
スポートチャネル毎の最大ブロック長及び最大ブロック
数と、トランスポートチャネル毎の前記所定時間間隔
と、各トランスポートチャンネルのレートマッチング比
率とを用いて、クラス分け数値Ncomb maxを算出し、該
クラス分け数値Ncomb maxを順次1/nづつ除算して各
クラスの数値範囲を決定する手段、前記送信フォーマッ
ト組み合わせ情報により規定される各トランスポートチ
ャンネルのブロック長とブロック数と、トランスポート
チャネル毎の前記所定時間間隔と、各トランスポートチ
ャンネルのレートマッチング比率とを用いてクラス分け
数値Nを算出する手段、該クラス分け数値Nが属する前
記数値範囲に基いて送信フォーマット組み合わせ情報を
クラス分けする手段、を有することを特徴とする付記1
1記載の移動端末装置。 (付記14) 前記クラス決定手段は、指定最大送信電力
値と送信電力値の大小関係に基いて、選択すべき送信フ
ォーマット組み合わせ情報のクラスをアップまたはダウ
ンする手段、を有することを特徴とする付記11乃至付
記13記載の移動端末装置。 (付記15) 前記クラス決定手段は、前記指定最大送信
電力値を変更する指示があったとき、該指定最大送信電
力値を変更する手段、を有することを特徴とする付記1
4記載の移動端末装置。 (付記16) 前記クラス決定手段は、適正送信電力値と
測定送信電力値の差分に基いて選択すべき送信フォーマ
ット組み合わせ情報のクラスを算出する手段、を有する
ことを特徴とする付記11乃至付記13載の移動端末装
置。 (付記17) 前記クラス決定手段は、前記適正送信電
力値を変更する指示があったとき、該適正送信電力値を
変更する手段、を有することを特徴とする付記16記載
の移動端末装置。 (付記18) データ長の組合わせ候補の中から1つの
組合わせを選択し、該組合わせに従って、複数チャネル
の送信データを多重して送信する移動端末装置におい
て、送信電力値を測定する送信電力測定手段と、該測定
した送信電力値に基いて、前記選択の対象とする組合わ
せ候補を変更する手段と、を備え、前記選択は、該変更
した組合わせ候補の中から行うようにしたこと、を特徴
とする移動端末装置。 (付記19) 前記変更は、前記送信電力値が高いほ
ど、より前記選択の対象とする組合わせ候補を総データ
長が短い組合わせ候補に変更する、ことを特徴とする付
記18記載の移動端末装置。
【0071】
【発明の効果】以上本発明によれば、TFCを多重送信デー
タ量に基いてクラス分けし、現クラスで送信電力が指定
最大送信電力以上となれば次のクラスよりTFCを選択す
るようにしたから、クラス同士の送信データ量の差が大
きいため、1回の制御で送信電力を指定最大送信電力以下
にすることができる。このため、本発明によれば、TFCを
高速に決定することができる。また、本発明によれば、送
信電力が指定最大送信電力以上の場合にはTFCを送信デ
ータ量が例えば1/2の次のクラスから選択しなければな
らないため、送信能力の大きい移動端末装置MSであって
もTFC を目一杯使用させないようにできる。
【0072】また、本発明によれば、TFCクラスの決定に
際して、送信電力値を測定し、適正送信電力値と測定送
信電力値の差分に基いて選択すべきTFCのクラスを算出
するようにしたから、確実に1回のTFCクラスの切り替え
制御により、送信電力を指定最大送信電力以下にできる
ためTFCを高速に決定することができる。また、本発明に
よれば、TFCにより規定される各トランスポートチャンネ
ルの送信データビット長と、各トランスポートチャンネ
ルのレートマッチング比率とを用いて、レートマッチン
グ計算を行ってレートマッチング後のデータビット長を
求め、該レートマッチング後のデータビット長に基いて
TFCをクラス分けするようにしたから、レートマッチン
グにより増減するデータ量を考慮してTFCを決定するこ
とができる。また、本発明によれば、レートマッチング後
のデータビット長を、3GPPの送信スロットフォーマット
が規定する1フレーム当たりの複数段階の送信データビ
ット長(150,300,600,1200,2400,4800,9600)のい
ずれかとなるように決定できるため、TFCを3GPPの1フレ
ーム当たりのビット長に従って簡単にクラス分けするこ
とができる。
【0073】また、本発明によれば、TFIを参照して求ま
る各トランスポートチャネルの最大ブロック長及び最大
ブロック数と、トランスポートチャネル毎の送信時間間
隔TTIと、各トランスポートチャンネルのレートマッチン
グ比率とを用いて、クラス分け数値Ncomb maxを算出
し、該クラス分け数値Ncomb maxを順次1/nづつ、例
えば1/2づつ除算して各クラスの数値範囲を決定し、同
様に各TFCのクラス分け数値Nを算出し、該クラス分け
数値Nが属する前記数値範囲に基いて該TFCをクラス分
けし、他のTFCも同様にクラス分けするようにしたか
ら、簡単な演算で高速にクラス分けすることができ、し
かも3GPPの1フレーム当たりのビット長にしたがったク
ラス分けと同等のクラス分けが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動通信端末MSの構成図である。
【図2】送信パワーモニタ部及び周辺部の構成図であ
る。
【図3】クラス切替部の構成図である。
【図4】送信フォーマット例(クラス分けテーブル例)で
ある。
【図5】送信スロット番号と1フレーム当たりの送信デ
ータビット長の対応関係である。
【図6】本発明の第1実施例の送信電力によるTFC選択処
理フローである。
【図7】本発明の第2実施例の送信電力によるTFC選択
処理フローである。
【図8】第3実施例の処理フローである。
【図9】第4実施例の処理フローである。
【図10】簡易カテゴライズによる各クラスの数値範囲
説明図表である。
【図11】簡易方法により作成したクラス分けテーブル
の例である。
【図12】クラス分け比較図表である。
【図13】従来のCDMA移動端末装置の構成図である。
【図14】多重方法の説明図である。
【図15】上り信号のフレームフォーマット説明図であ
る。
【図16】下り信号のフレームフォーマット及びスロッ
ト構成説明図である。
【図17】分離方法説明図である。
【図18】送受信のタイミング説明図である。
【図19】TrCH多重処理例である。
【図20】TFC,TTI説明図である。
【図21】多重送信の具体例である。
【図22】TrCH 多重後の時間軸に対するユーザデータ
量説明図である。
【図23】移動端末装置MSの送信電力の変動例である。
【図24】送信電力Ptが最大送信電力を越えないように
TFCを選択する制御処理フローである。
【符号の説明】
53 TAF-IF部 53a TFC決定部 53b TrCH分離部 53c クラス切替部 54 チャネルコーデック部 55 変調部(MOD部) 59 送信パワー制御部 60 送信パワーモニタ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 政世 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 エフ・ジェイ・モバイルコア・テク ノロジ株式会社内 Fターム(参考) 5K022 EE02 EE22 5K067 AA21 BB04 BB21 CC10 DD11 DD51 EE02 EE10 EE16 FF02 HH11 HH22 JJ21

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各トランスポートチャネルにおける所定
    時間間隔の送信データビット長の組合わせを規定する送
    信フォーマット組み合わせ情報を選択し、該選択された
    送信フォーマット組み合わせ情報に基いて各トランスポ
    ートチャネルの送信データを多重して送信する送信装置
    における送信フォーマット組み合わせ情報の選択方法に
    おいて、前記送信フォーマット組み合わせ情報を、各ト
    ランスポートチャネルの多重送信データ量に基いてクラ
    ス分けし、送信電力値に基いて選択すべき送信フォーマ
    ット組み合わせ情報のクラスを決定し、該決定されたク
    ラス内より送信フォーマット組み合わせ情報を選択す
    る、ことを特徴とする送信フォーマット組み合わせ情報
    の選択方法。
  2. 【請求項2】 前記クラス分けのステップは、前記送信
    フォーマット組み合わせ情報により規定される各トラン
    スポートチャンネルの送信データビット長と、各トラン
    スポートチャンネルのレートマッチング比率とを用い
    て、レートマッチング計算を行ってレートマッチング後
    のデータビット長を求めるステップ、 該レートマッチング後のデータビット長に基いて送信フ
    ォーマット組み合わせ情報をクラス分けするステップ、 を有することを特徴とする請求項1記載の送信フォーマ
    ット組み合わせ情報の選択方法。
  3. 【請求項3】 前記クラス分けのステップは、各トラン
    スポートチャネルにおける所定時間間隔の送信データビ
    ット長を1以上特定する送信フォーマット情報より求ま
    る各トランスポートチャネルの最大ブロック長及び最大
    ブロック数と、トランスポートチャネル毎の前記所定時
    間間隔と、各トランスポートチャンネルのレートマッチ
    ング比率とを用いて、クラス分け数値Ncomb maxを算出
    し、該クラス分け数値Ncomb maxを順次1/nづつ除算
    して各クラスの数値範囲を決定するステップ、 前記送信フォーマット組み合わせ情報により規定される
    各トランスポートチャンネルのブロック長とブロック数
    と、トランスポートチャネル毎の前記所定時間間隔と、
    各トランスポートチャンネルのレートマッチング比率と
    を用いてクラス分け数値Nを算出するステップ、 該クラス分け数値Nが属する前記数値範囲に基いて送信
    フォーマット組み合わせ情報をクラス分けするステッ
    プ、 を有することを特徴とする請求項1記載の送信フォーマ
    ット組み合わせ情報の選択方法。
  4. 【請求項4】 前記送信フォーマット組み合わせ情報の
    クラス決定ステップは、前記送信電力値を測定するステ
    ップ、 指定最大送信電力値と送信電力値の大小関係に基いて、
    選択すべき送信フォーマット組み合わせ情報のクラスを
    アップまたはダウンするステップ、 を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の
    送信フォーマット組み合わせ情報の選択方法。
  5. 【請求項5】 前記送信フォーマット組み合わせ情報の
    クラス決定ステップは、前記送信電力値を測定するステ
    ップ、 適正送信電力値と測定送信電力値の差分に基いて選択す
    べき送信フォーマット組み合わせ情報のクラスを算出す
    るステップ、 を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4記載の
    送信フォーマット組み合わせ情報の選択方法。
  6. 【請求項6】 各トランスポートチャネルにおける所定
    時間間隔の送信データビット長の組合わせを規定する送
    信フォーマット組み合わせ情報を選択し、該選択された
    送信フォーマット組み合わせ情報に基いて各トランスポ
    ートチャネルの送信データを多重して送信する移動端末
    装置において、各トランスポートチャネルにおける所定
    時間間隔の送信データビット長の組合わせを規定する送
    信フォーマット組み合わせ情報を、各トランスポートチ
    ャネルの多重送信データ量に基いてクラス分けするクラ
    ス分け手段、 送信電力値を測定する送信電力測定手段、 該測定された送信電力値に基いて、送信フォーマット組
    み合わせ情報を選択すべきクラスを決定するクラス決定
    手段、 該決定されたクラス内より送信フォーマット組み合わせ
    情報を選択する手段、を有することを特徴とする移動端
    末装置。
  7. 【請求項7】 前記クラス分け手段は、前記送信フォー
    マット組み合わせ情報により規定される各トランスポー
    トチャンネルの送信データビット長と、上位レイヤより
    指定される各トランスポートチャンネルのレートマッチ
    ング比率とを用いて、レートマッチング計算を行ってレ
    ートマッチング後のデータビット長を求める計算手段、 該レートマッチング後のデータビット長に基いて送信フ
    ォーマット組み合わせ情報をクラス分けする手段、 を有することを特徴とする請求項6記載の移動端末装
    置。
  8. 【請求項8】 前記クラス分け手段は、各トランスポー
    トチャネルにおける所定時間間隔の送信データビット長
    を1以上特定する送信フォーマット情報より求まるトラ
    ンスポートチャネル毎の最大ブロック長及び最大ブロッ
    ク数と、トランスポートチャネル毎の前記所定時間間隔
    と、各トランスポートチャンネルのレートマッチング比
    率とを用いて、クラス分け数値Ncomb maxを算出し、該
    クラス分け数値Ncomb maxを順次1/nづつ除算して各
    クラスの数値範囲を決定する手段、 前記送信フォーマット組み合わせ情報により規定される
    各トランスポートチャンネルのブロック長とブロック数
    と、トランスポートチャネル毎の前記所定時間間隔と、
    各トランスポートチャンネルのレートマッチング比率と
    を用いてクラス分け数値Nを算出する手段、 該クラス分け数値Nが属する前記数値範囲に基いて送信
    フォーマット組み合わせ情報をクラス分けする手段、 を有することを特徴とする請求項6記載の移動端末装
    置。
  9. 【請求項9】 前記クラス決定手段は、指定最大送信電
    力値と送信電力値の大小関係に基いて、選択すべき送信
    フォーマット組み合わせ情報のクラスをアップまたはダ
    ウンする手段、を有することを特徴とする請求項6乃至
    請求項8記載の移動端末装置。
  10. 【請求項10】 データ長の組合わせ候補の中から1つ
    の組合わせを選択し、該組合わせに従って、複数チャネ
    ルの送信データを多重して送信する移動端末装置におい
    て、 送信電力値を測定する送信電力測定手段と、 該測定した送信電力値に基いて、前記選択の対象とする
    組合わせ候補を変更する手段と、 を備え、前記選択は、該変更した組合わせ候補の中から
    行うようにしたこと、を特徴とする移動端末装置。
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